JP2015198496A - 可撓管固定部材 - Google Patents

可撓管固定部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2015198496A
JP2015198496A JP2014074816A JP2014074816A JP2015198496A JP 2015198496 A JP2015198496 A JP 2015198496A JP 2014074816 A JP2014074816 A JP 2014074816A JP 2014074816 A JP2014074816 A JP 2014074816A JP 2015198496 A JP2015198496 A JP 2015198496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible tube
fixing member
tube fixing
curved
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014074816A
Other languages
English (en)
Inventor
誠一 人見
Seiichi Hitomi
誠一 人見
山根 敏男
Toshio Yamane
敏男 山根
忠臣 栗栖
Tadaomi Kurisu
忠臣 栗栖
浩行 栗尾
Hiroyuki Kurio
浩行 栗尾
剛 ▲高▼田
剛 ▲高▼田
Takeshi Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2014074816A priority Critical patent/JP2015198496A/ja
Publication of JP2015198496A publication Critical patent/JP2015198496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】可撓管を、所望の曲げ状態で容易に保持する。
【解決手段】一方向に帯状に延び、取付対象となる蛇腹状の可撓管10の湾曲方向外周側に沿うよう配置される湾曲保持部21と、湾曲保持部21から前記一方向に交叉する方向に延び、可撓管10を周方向に把持する把持部22と、湾曲保持部21の表面から前記一方向及びこれに交叉する方向の双方に直交する方向に突出し、かつ、前記一方向に間隔を空けて形成され、可撓管10の蛇腹に形成された溝に係合可能な複数の係合突起23と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケーブル等を挿通させる可撓管を湾曲した状態に固定する可撓管固定部材に関する。
電力用、通信用等に用いられるケーブルは、ケーブル保護のため、保護管内に挿通されて設置されている。このような保護管として、広く可撓管が用いられている。可撓管は、軟質合成樹脂からなる内筒と、硬質合成樹脂からなり内筒の外周面に螺旋状に設けられた外層部とを備えた蛇腹状をなしている。
このような可撓管は、施工現場での切断が可能で、手で容易に曲げることができる。
しかし、可撓管は、エラストマー等の弾性復帰しやすい材質により成形されていることが多く、施工時に、湾曲させても弾力復帰しようとするため、例えば可撓管を湾曲させた状態でなす作業を行い難いという問題があった。
この問題に対し、特許文献1には、硬質合成樹脂からなる規制片を、可撓管の軸方向に沿って可撓管の外周部に装着することによって、可撓管の形状を保持する構成が開示されている。特許文献1で形状が保持される可撓管には、外層部を螺旋状に設けていることによって、螺旋状の溝が形成されている。この溝により、可撓管には、可撓管の軸方向に沿って間隔を空けて複数の凹条部が形成されている。
規制片は、可撓管の軸方向に沿って複数の突起を備えており、これらの突起を、可撓管の軸方向に沿って複数の凹条部に係合させるようになっている。そのため、可撓管の外層部の表面の凹条部に規制片の突起が嵌め込まれると、凹条部が狭まる方向への可撓管の曲げ変形が規制される。
このような規制片は、可撓管の中心軸を挟んで対向する周方向の二カ所に設けられる。これにより、可撓管は、対向する二つの規制片を結ぶ方向における可撓管の形状を維持できるようになっている。
特許第3132800号公報
特許文献1に開示された構成においては、可撓管は、可撓管の中心軸を挟んで対向する周方向の二カ所に設けられた規制片や可撓部材どうしを結ぶ方向に直交する方向に対しては、可撓性の曲げ変形を行えるようになっている。
このような構成は、特許文献1に記載されているように、配水管など、局部的に可撓管が下方に曲がってしまっては不都合な場合に用いられる。規制片や可撓部材を可撓管の上下の二カ所に設けることによって、可撓管の上下方向の曲げは規制しつつ、水平方向での曲げの自由度を高め、配管を容易に行えるからである。
その一方で、可撓管を、湾曲させた状態のまま保持したい場合には、特許文献1に開示された構成では、その目的を果たすことができない。
すなわち、例えば、ケーブルを通した可撓管を地中に水平方向に配置し、ケーブルの接続先で、可撓管を地中から地上に立ち上げる場合がある。このような場合、施工時には、地面に形成した掘削穴内で、水平方向に配置した可撓管を上方に向けて曲げた後、掘削穴を埋め戻す。したがって、掘削穴を埋め戻すまでの間、可撓管を湾曲させた状態のまま拘束しておくことが望まれる。
しかし、特許文献1に開示された構成では、可撓管が曲がった状態から直線状に弾性復帰しようとする動作を規制することができない。そこで、可撓管を、周囲の他の部材に結束する等して、仮固定すればよいが、これでは施工の手間がかかる。
そこで、本発明は、可撓管を所望の曲げ状態に容易に維持することのできる可撓管固定部材を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る可撓管固定部材は、一方向に帯状に延び、取付対象となる蛇腹状の可撓管の湾曲方向外周側に沿うよう配置される湾曲保持部と、前記湾曲保持部から前記一方向に交叉する方向に延び、前記可撓管を周方向に把持する把持部と、前記湾曲保持部の表面から前記一方向及びこれに交叉する方向の双方に直交する方向に突出し、かつ、前記一方向に間隔を空けて形成され、前記可撓管の蛇腹状に形成された凹条部に係合可能な複数の係合突起と、を備えていることを特徴とする。
このように、湾曲保持部を可撓管の湾曲方向外周に沿うよう配置するとともに、複数の係合突起を可撓管の複数の凹条部に係合させることで、可撓管が湾曲した状態から直線状に弾性復帰することを防ぐことができる。
さらに、把持部により、可撓管を周方向に把持することで、湾曲保持部を可撓管に確実に配し、可撓管が水平方向に逃げることを防ぐことができる。
また、本発明に係る可撓管固定部材において、前記把持部は、前記可撓管の湾曲方向内周側で前記可撓管の前記凹条部に係合させる内周側係合突起をさらに備えていてもよい。
このように構成することで、把持部により、可撓管を湾曲方向内周側で確実に保持することができる。
さらに、前記把持部は、前記可撓管の軸線方向に並ぶ複数の前記凹条部に係合させる複数の内周側係合突起を一体に備えていてもよい。
これによって、湾曲した可撓管を湾曲方向内周側でクランプし、湾曲した状態に拘束することができる。
また、前記把持部は、前記湾曲保持部から離間するにしたがって幅寸法が漸次縮小するよう形成され、前記把持部自体が前記可撓管の前記凹条部に係合するものであってもよい。
このように、把持部自体が可撓管の凹条部に係合することで、把持部により、可撓管を周方向に確実に保持することができる。
また、湾曲させた前記可撓管の両端部を直線的に結ぶ結束部材をさらに備えていてもよい。
このように、結束部材によって湾曲させた前記可撓管の両端部を結ぶことで、可撓管の湾曲状態を、より確実に保持することができる。
本発明に係る可撓管固定部材は、可撓管の所望の曲げ状態で容易かつ確実に保持することが可能となるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る可撓管の構成を示す半断面図である。 湾曲させた状態の可撓管の外周側を示す半断面図である。 (a)可撓管に装着する可撓管固定部材を湾曲方向外周側から見た図、(b)可撓管固定部材を可撓管の軸線方向から見た図である。 可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態で示した可撓管固定部材の第1変形例を示す図であり、(a)は可撓管固定部材を可撓管の軸線方向から見た図、(b)は可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態で示した可撓管固定部材の第2変形例を示す図であり、可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態で示した可撓管固定部材の第3変形例を示す図であり、可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる可撓管固定部材示す図であり、(a)は可撓管固定部材の斜視図、(b)は可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態で示した可撓管固定部材の変形例を示す図であり、(a)は可撓管固定部材を構成する分割体の斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は可撓管固定部材を可撓管に装着した状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による可撓管固定部材を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、可撓管固定部材20Aの取付対象である可撓管10の構成を示す半断面図である。図2は、湾曲させた状態の可撓管10の外周側を示す半断面図である。図3(a)は、可撓管10に装着する可撓管固定部材20Aを湾曲方向外周側から見た図、(b)は、可撓管固定部材20Aを可撓管10の軸線L1方向から見た図である。図4は、可撓管固定部材20Aを可撓管10に装着した状態を示す図である。
図1に示すように、可撓管10は、管状をなした内筒11と、内筒11の外周側に設けられた外層部12と、を備えている。
内筒11は、エラストマー、例えば、軟質塩ビ,TPU(ポリウレタン系),TPAE(ポリアミド系)等の軟質合成樹脂からなる。内筒11は、断面円形の管状体からなるものとしてもよいし、帯状の材料を螺旋状に巻くことで全体として管状をなしていてもよい。また、内筒11の内周側に、螺旋状に不図示の基材を備えていてもよい。
外層部12は、塩ビ樹脂や塩素化塩ビ樹脂の単独あるいは混合されたPVC系樹脂等の硬質合成樹脂からなる。外層部12は、長手方向に同一断面を有して連続する基材13を螺旋状に巻くことで、全体として管状をなしている。
基材13は、内筒11の外周面に沿うベース部13aと、ベース部13aの一端から内筒11の外周側にV字状に立ち上がる第一リップ部13bと、ベース部13aの他端から内筒11の外周側に立ち上がる立ち上がり部13cと、立ち上がり部13cの上端からベース部13aの反対側に延びる外周壁部13dと、外周壁部13dにおいて立ち上がり部13cと反対側の端部において、内筒11の内周側に向けて延びる第二リップ部13eとを一体に備えている。
そして、一の基材13のベース部13a上を、他方の基材13の外周壁部13dが覆うように重なることで、複数の基材13が互いに連結し、外層部12を構成している。この状態で、一方の基材13の第一リップ部13bは、他方の基材13の立ち上がり部13cと第二リップ部13eとの間に位置している。また、他方の基材13の第二リップ部13eは、一方の基材13のベース部13a上において、第一リップ部13bと立ち上がり部13cとの間に位置している。
この構成により、一方の基材13の立ち上がり部13cと他方の基材13の第二リップ部13eとの間には、溝状の凹条部16が形成されている。この凹条部16は、内筒11の外周面に螺旋状に巻き付けられた基材13に沿って、螺旋状に連続している。この凹条部16は、可撓管10の外周面に、可撓管10の軸線L1方向に沿って間隔を空けて複数形成され蛇腹状を形成している。
そして、一方の基材13と他方の基材13とは、内筒11の軸線L1方向に沿って相対的にスライド移動可能となっている。一方の基材13と他方の基材13との内筒11の軸方向に沿った相対的な移動は、他方の基材13の第二リップ部13eが、一方の基材13の第一リップ部13bと立ち上がり部13cのいずれか一方に突き当たることで規制される。
したがって、可撓管10を曲げたとき、図2に示すように、可撓管10の曲げ方向の外周側においては、一方の基材13の立ち上がり部13cと、他方の基材13の第二リップ部13eとが離間し、凹条部16の幅が広がる方向に基材13,13どうしがスライドする。また、可撓管10の曲げ方向内周側においては、一方の基材13の立ち上がり部13cと、他方の基材13の第二リップ部13eとが接近し、凹条部16の幅が狭まる方向に基材13,13どうしがスライドする。
このような可撓管10においては、可撓管10を湾曲させた状態のまま保持する可撓管固定部材20Aを装着可能とされている。
図3、図4に示すように、可撓管固定部材20Aは、メインビーム(湾曲保持部)21と、サポートビーム(把持部)22と、を一体に備えている。この可撓管固定部材20Aは、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム、MBS(スチレンブタジエンメチルアクリレート共重合体)、AC(アクリルゴム)等の架橋ゴムあるいは、TPU(ポリウレタン系)、TPAE(ポリアミド系)、EPR(エチレンプロピレンラバー)等の熱可塑性エラストマー等の合成樹脂材料により形成するが好ましい。
メインビーム21は、所定の厚みを有し一方向に延びる帯状の部材である。このメインビーム21は、湾曲させた可撓管10の軸線L1方向に沿って延び、可撓管10の湾曲方向の最外周部(すなわち湾曲させた可撓管10の軸線L1を含む面上に位置する外側の表面)を覆うよう配置される。
サポートビーム22は、メインビーム21の長手方向の複数箇所において、それぞれメインビーム21の長さ方向に交叉する(本実施形態では直交する)幅方向に延出するよう形成されている。このサポートビーム22は、弾性変形及び弾性復帰が可能で、湾曲させた可撓管10の外周側にメインビーム21を沿わせた状態で、メインビーム21から可撓管10の周方向両側に沿って延びる形状とされている。そして、サポートビーム22は、可撓管10を両側から抱きかかえるようにして保持できるようになっている。
メインビーム21には、メインビーム21の長手方向に沿って間隔を空けて、かつ、長手方向及びサポートビーム22の延出方向に直交する方向に突出した複数の係合突起23が一体に形成されている。また、図2に示すように、各係合突起23は、メインビーム21の長手方向に沿った厚さが、可撓管10を所定の曲率で湾曲させた際の凹条部16の最大寸法と略同寸法に形成され、かつ先端部23Sに向かうに従って漸次小さくなるテーパ状に形成されている。
このような係合突起23は、可撓管10の外周面に可撓管10の軸線L1方向に沿って間隔を空けて形成された複数の凹条部16のそれぞれに係合できるようになっている。
以上のように構成された可撓管固定部材20Aを可撓管10に設置する場合には、図4に示すように、湾曲させた可撓管10の凹条部16に可撓管固定部材20Aの係合突起23を可撓管10の湾曲方向の最外周側から嵌め込む。そうすると、可撓管10が湾曲した状態から弾性復帰しようとするが、幅寸法が最大となっている可撓管10の凹条部16の部分に複数の係合突起23が係合しているため、凹条部16の幅寸法を縮めることができず、可撓管10の湾曲が保持される。
また、可撓管10が湾曲した状態から弾性復帰しようとして凹条部16ないし凹条部16の幅寸法を縮めようとすることにより、凹条部16ないし凹条部16が係合突起23に把持されて可撓管固定部材20Aが可撓管10から外れ難くなる。
また、サポートビーム22を、可撓管10の軸線L1回り(すなわち周方向)に巻き付けて固定することで、可撓管固定部材20Aが可撓管10から外れることを防止することができるとともに、湾曲した可撓管10が横方向に逃げるように変位するのを防ぐことができる。
以上の可撓管10及び可撓管固定部材20Aの作用及び機能により、可撓管固定部材20Aは、可撓管10が湾曲した状態から直線状に弾性復帰することを防ぐことができるという効果が得られる。また、可撓管固定部材20Aは、メインビーム21に加え、サポートビーム22により可撓管10の周方向両側を把持することで、可撓管10を湾曲させた状態を確実に維持することができるという効果が得られる。
(第1の実施形態の変形例)
図5は、上記第1の実施形態で示した可撓管固定部材20Aの第1変形例を示す図であり、(a)は可撓管固定部材20Aを可撓管10の軸線L1方向に見た図、(b)は可撓管固定部材20Aを可撓管10に装着した状態を示す図である。
この図5に示すように、第1の実施形態の第1変形例の可撓管固定部材20Aの各サポートビーム22には、可撓管10の湾曲方向内周側で凹条部16に係合する内周側係合突起24がさらに形成されている。
内周側係合突起24は、この内周側係合突起24が配される可撓管10の内周側の凹条部16の形状に合わせて形成されている。そして、係合突起23が可撓管10の最外周部に配され、凹条部16の幅寸法が収縮しないように固定されているため、内周側係合突起24は、幅寸法及び形状が固定された内周側の凹条部16に強固に係合して固定される。
したがって、第1変形例の可撓管固定部材20Aは、可撓管10をより確実に保持することができるという効果を奏する。
図6は、上記第1の実施形態で示した可撓管固定部材20Aの第2変形例を示す図であり、可撓管固定部材20Aを可撓管10に装着した状態を示す図である。
この図6に示すように、サポートビーム22は、メインビーム21から離間するにしたがって幅寸法が漸次縮小するよう形成され、サポートビーム22自体が可撓管10の凹条部16に係合するようになっている。
本変形例の可撓管固定部材20Aは、サポートビーム22が凹条部16の周方向に広範囲に係合されることにより、可撓管10をより確実に保持することができるという効果を奏する。
図7は、上記第1の実施形態で示した可撓管固定部材の第3変形例を示す図であり、可撓管固定部材20Aを可撓管10に装着した状態を示す図である。
図7に示すように、サポートビーム22は、先端部にT字状に分岐し、湾曲した可撓管10の湾曲方向内周側に沿う分岐部25を備え、分岐部25に、可撓管10の軸線L1方向に並ぶ複数の凹条部16に係合する複数の内周側係合突起26を一体に備えている。
この構成によれば、可撓管10の軸線L1方向に並ぶ複数の凹条部16に係合した内周側係合突起26により、湾曲した可撓管10が、湾曲方向内周側でクランプされる。これにより、可撓管10を、湾曲方向内周側で湾曲した状態を保持することができる。したがって、可撓管固定部材20Aによって、湾曲した状態の可撓管10をより確実に拘束して固定することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施形態にかかる可撓管固定部材20Bについて説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図8は、可撓管固定部材20Bを可撓管10に装着した状態を示す図である。
本実施形態に係る可撓管固定部材20Bは、上記第1の実施形態で説明した可撓管固定部材20Aと同様の構成に加えて、湾曲した可撓管10の両端部10a,10aを結ぶ結束部材30を備えている。
結束部材30は、可撓管10の両端部10a,10aにそれぞれ固定された固定部31,31と、固定部31,31間を直線的に結ぶベルト32と、ベルト32の長さを調整するバックル部33と、を備えている。
固定部31,31は、可撓管10の両端部10a,10aに巻き回すように環状のベルト等によって形成することができる。
バックル部33は、ベルト32の長さを調整できるのであれば、既存のいかなる構成のものを用いてもよい。
このような結束部材30は、固定部31,31を可撓管10の両端部10a,10aに固定した状態で、バックル部33によりベルト32の長さ(テンション)を調整し、可撓管10が所定の湾曲状態(湾曲角度)となるように、可撓管10を固定する。
結束部材30を備えた可撓管固定部材20Bによれば、メインビーム21およびサポートビーム22により、可撓管10の湾曲した状態の保持をサポートするとともに、結束部材30により可撓管10の両端部10a,10aの間隔を固定する。これによって、可撓管10を湾曲させた状態に、より確実に拘束することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、図9を参照して本発明の第3の実施形態に係る可撓管固定部材20Cについて説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図9は、可撓管固定部材20Cを示す図であり、(a)は可撓管固定部材20Cの斜視図、(b)は可撓管固定部材20Cを可撓管に装着した状態を示す図である。
この図9に示すように、本実施形態に係る可撓管固定部材20Cは、断面C字状をなした半割管状で、湾曲した可撓管10の外周側に沿うよう、一端20dから他端20eに向けて円弧状に湾曲して形成されている。
この可撓管固定部材20Cは、内周面40が湾曲した可撓管10の外周面に当接するようになっている。この可撓管固定部材20Cは、湾曲した可撓管10の湾曲方向の最外周部に沿う部分が湾曲保持部41とされ、湾曲保持部41から可撓管10の周方向両側に延びる部分が把持部42とされる。
そして、内周面40において湾曲保持部41に相当する部分には、可撓管10の湾曲方向内周側に突出し、可撓管10の外周面の複数の凹条部16のそれぞれに係合する複数の係合突起23が形成されている。
このような可撓管固定部材20Cは、湾曲した半割管状をなしているので、湾曲した可撓管10を、湾曲方向外周側と周方向両側とで把持することで、可撓管10の湾曲した状態を確実に保持することができる。さらに、複数の係合突起23を可撓管10の複数の凹条部16に係合させることで、可撓管10が湾曲した状態から伸びようとすることをより確実に防ぐことができる。
しかも、このような可撓管固定部材20Cは、湾曲させた可撓管10に湾曲方向外周側からワンタッチで嵌め込むことができる。
したがって、可撓管固定部材20Cは、可撓管10に簡便に嵌め込むことができるとともに、所望の曲げ状態を容易に保持することができるという効果が得られる。
(第3の実施形態の変形例)
図10は、上記第3の実施形態で示した可撓管固定部材20Cの変形例を示す図であり、(a)は可撓管固定部材20Cを構成する分割体50の斜視図、(b)は可撓管固定部材20Cを可撓管10に装着した状態を示す図である。
この図10に示すように、可撓管固定部材20Cは、可撓管10が連続する方向に沿って、複数に分割した分割体50を備えている。
それぞれの分割体50は、断面C字状をなした半割管状をなしている。各分割体50は、内周面50fが湾曲した可撓管10の外周面に当接するようになっている。
分割体50の一端には、台形状の凸部51が形成され、他端には台形状の凹部52が形成する。互いに隣接する分割体50どうしは、一方の分割体50の凹部52に、他方の分割体50の凸部51を嵌め込むことで、湾曲した可撓管10の湾曲方向外周側で、可撓管10に沿って折曲させて連結する。
このようにして複数の分割体50が折曲して連結されることによって、可撓管固定部材20Cは、全体として可撓管10の湾曲方向外周側に沿って湾曲するように配置される。
そして、複数の分割体50からなる可撓管固定部材20Cは、湾曲した可撓管10の湾曲方向の最外周側に沿う部分が湾曲保持部41とされ、湾曲保持部41から可撓管10の周方向両側に延びる部分が把持部42とされる。
そして、内周面50fにおいて湾曲保持部41に相当する部分には、可撓管10の湾曲方向内周側に突出し、可撓管10の外周面の複数の凹条部16のそれぞれに係合する複数の係合突起23が形成されている。
この変形例における可撓管固定部材20Cは、各分割体50に形成された複数の係合突起23を可撓管10の複数の凹条部16に係合させることで、可撓管10が湾曲した状態から伸びようとするのをより確実に防ぐことができる。そして、可撓管固定部材20Cは、湾曲した可撓管10を、湾曲方向外周側と、周方向両側でサポートすることで、湾曲した可撓管10を確実に保持することができる。
したがって、可撓管固定部材20Cによれば、可撓管10を、所望の曲げ状態に容易に拘束することが可能となる。
以上のとおり、本発明の可撓管固定部材20A−20C及び各変形例は、可撓管10を、所望の曲げ状態、特に水平から垂直に立ち上げる曲げ状態で容易に拘束することができるという効果を奏する。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 可撓管
20A〜20C 可撓管固定部材
21 メインビーム(湾曲保持部)
22 サポートビーム(把持部)
23 係合突起
30 結束部材
41 湾曲保持部
42 把持部

Claims (5)

  1. 一方向に帯状に延び、取付対象となる蛇腹状の可撓管の湾曲方向外周側に沿うよう配置される湾曲保持部と、
    前記湾曲保持部から前記一方向に交叉する方向に延び、前記可撓管を周方向に把持する把持部と、
    前記湾曲保持部の表面から前記一方向及びこれに交叉する方向の双方に直交する方向に突出し、かつ、前記一方向に間隔を空けて形成され、前記可撓管の蛇腹状に形成された凹条部に係合可能な複数の係合突起と、を備えていることを特徴とする可撓管固定部材。
  2. 前記把持部は、前記可撓管の湾曲方向内周側で前記可撓管の前記凹条部に係合させる内周側係合突起をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の可撓管固定部材。
  3. 前記把持部は、前記可撓管の軸線方向に並ぶ複数の前記凹条部に係合させる複数の内周側係合突起を一体に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可撓管固定部材。
  4. 前記把持部は、前記湾曲保持部から離間するにしたがって幅寸法が漸次縮小するよう形成され、前記把持部自体が前記可撓管の前記凹条部に係合することを特徴とする請求項1に記載の可撓管固定部材。
  5. 湾曲させた前記可撓管の両端部を直線的に結ぶ結束部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の可撓管固定部材。
JP2014074816A 2014-03-31 2014-03-31 可撓管固定部材 Pending JP2015198496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014074816A JP2015198496A (ja) 2014-03-31 2014-03-31 可撓管固定部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014074816A JP2015198496A (ja) 2014-03-31 2014-03-31 可撓管固定部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015198496A true JP2015198496A (ja) 2015-11-09

Family

ID=54547919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014074816A Pending JP2015198496A (ja) 2014-03-31 2014-03-31 可撓管固定部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015198496A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109787181A (zh) * 2019-01-10 2019-05-21 福建和盛塑业有限公司 一种电力和通信线缆综合管廊管道排管方法
US11577665B2 (en) 2020-02-27 2023-02-14 Cpk Interior Products Urethane and graphene interior trim panel
US11878635B2 (en) 2020-09-18 2024-01-23 Cpk Interior Products Inc. Graphene-based antiviral polymer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109787181A (zh) * 2019-01-10 2019-05-21 福建和盛塑业有限公司 一种电力和通信线缆综合管廊管道排管方法
US11577665B2 (en) 2020-02-27 2023-02-14 Cpk Interior Products Urethane and graphene interior trim panel
US11878635B2 (en) 2020-09-18 2024-01-23 Cpk Interior Products Inc. Graphene-based antiviral polymer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NL2013819B1 (nl) Bekledingskoker voor het omhullen van een onderwater-leiding.
KR101566075B1 (ko) 케이블류 보호안내부재
US9680290B2 (en) Electric cable with protection member
US9539959B2 (en) Structure for attaching band clip to corrugated tube
JP2015198496A (ja) 可撓管固定部材
US20140103171A1 (en) Apparatus for guiding cable
JP5804744B2 (ja) ワイヤーハーネス保護管、及びワイヤーハーネス保護部材
WO2021124954A1 (ja) 長尺物の案内装置
JP5876317B2 (ja) 継手用キャップ及びキャップ付き継手
JP2016001521A (ja) 充電ケーブル
JP5350903B2 (ja) 可撓性を有する耐圧合成樹脂管
JP5930141B2 (ja) 継手用キャップ及びキャップ付き継手
KR20130002305U (ko) 합성수지제 휨 나선형 전선관
JP5892100B2 (ja) ワイヤハーネス
WO2018179680A1 (ja) 管継手、角型電線管と管継手の接続構造
JP5350821B2 (ja) 可撓性を有する耐圧管
JP6066321B2 (ja) グロメット
JP2006060884A (ja) 架空線用プロテクター
JPH08270843A (ja) 可撓性波形管
KR101587947B1 (ko) 친환경 건축용 배관
JP5091631B2 (ja) 合成樹脂製ホース
JP2004248379A (ja) 電線管
JP2012029499A (ja) 電線防護具及び電線防護具の取り付け方法
JP2007174854A (ja) 蛇腹筒体構造
JPH0646175Y2 (ja) 電線保護管