JP2015198326A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の背景板が汚れていても、パンチ穴などの欠損部を検出することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】第一、第二、第三搬送ローラ111、112、113等によって搬送された原稿の画像は、搬送経路上に設定された読取位置で読み取られるが、それに先だって原稿背景板の読み取り画像を記憶しておく。そして原稿画像と原稿背景板画像との輝度の差分が第1の所定値以内かどうかで原稿欠損部(パンチ穴)を特定する。もしくは、輝度の差分が第1の所定値以内の領域において、原稿画像の輝度の分散値が第2の所定値より大きい場合にその領域を欠損部と特定してもよいし、輝度の差分が第1の所定値以内の領域が所定範囲内の大きさである場合に欠損部として特定してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿を搬送しながら光学的に原稿の画像を読み取る画像読取装置に関し、特に、パンチ穴などの欠損部を有する原稿を読み取る技術に関する。
スキャナあるいは複合機など、画像を読み取る機能を備えた画像読取装置では、原稿トレイに載置された原稿をオートドキュメントフィーダー(以下、ADFと称す)によって一枚ずつ搬送させながら、読取位置において原稿の画像を読み取る。その際に、光源により原稿の読み取り面を照射し、その反射光をミラー反射させ、CCDなどの撮像素子に入光させる。このように原稿を読み取る、いわゆる流し読み画像読取手段を有する画像読取装置がある。
このような画像読取装置を用いてパンチ穴を有する原稿を読み取り、読み取って得た画像を所定の用紙にプリントしたとする。この場合、読み取りの際にパンチ穴の境界部分に影が発生し、パンチ穴の境界に黒い影がある状態でプリントされてしまう。そのため、ユーザにとって好ましくない結果となってしまう。
原稿のパンチ穴を検出する技術については、特許文献1に記載された技術が知られている。この特許文献1に記載の画像読取装置は、読み取られた原稿の画像データの輝度値が予め決められた輝度レベルの範囲に収まるように画像データを変換する手段と、原稿の白地部分の輝度値が表現可能な範囲の最大値とならないように調整する手段とを備える。また、画像読取装置は、原稿を読み取る際原稿の裏面に位置するよう設けられた反射部材を有する。この反射部材は、読み取った画像データにおいて、反射部材の領域の輝度値が表現可能な範囲の最大値に飽和するような部材で構成されている。
パンチ穴を有する原稿のパンチ穴部を読み取った場合には、穴が空いていることから、原稿の裏面に位置する反射部材を読み取ることとなる。そのため、その部分の画像データは輝度値が最大値に飽和する。一方、原稿のパンチ穴ではない部分を読み取った際には、白地部分でも画像データが飽和しないように調整されている。そのため、画像データが最大値に飽和している範囲がパンチ穴領域であると判断することができる。
特許文献1に記載の画像読取装置では、パンチ穴領域を検出し、パンチ穴領域の境界を白地データに変換することによりパンチ穴領域の境界の影を除去する。このようにして、パンチ穴部の境界に黒い影がある状態でプリントされることを抑制する、というものである。
しかし、原稿の裏面に配置される反射部材は、ユーザが繰り返し読み取りを行うことなどにより、原稿のインクなどが付着して汚れてしまうことがある。その場合、常に反射部材を読み取った部分の画像データの輝度値が最大値に飽和するとは限られない。そのため、特許文献1に記載の画像読取装置では、反射部材を読み取った部分の画像データの輝度値が最大値に飽和しなくなった場合、パンチ穴を検出することができなくなってしまう、という問題がある。
一方、読み取った原稿が白紙であるか否かを検知し、白紙であった場合はプリントしない、あるいはスキャンした画像データをファイル保存する際に白紙原稿の画像データは保存しないなどの白紙原稿を除去する技術が知られている。例えば、ユーザが誤って、複数枚からなる原稿束の中に何も印刷されていない白紙原稿を混入してしまう場合がある。この場合、これらの原稿を読み取った結果をプリント出力したときには、本来印刷する必要のない白紙原稿も出力されてしまう。このような場合を想定して、紙資源を無駄に消費することになることを回避する目的で当該技術が用いられる。
しかしながら、このような場合においても、パンチ穴の境界部に発生する影を印字情報と誤検出する可能性が残る。そのため、原稿自体が白紙原稿であるにもかかわらず、パンチ穴があることで印字情報を含む原稿と判定されてしまい、本来の目的である白紙検知が正しく行われない、という問題が残る。
このような、白紙検知判定におけるパンチ穴の検出手段については、特許文献2に記載される技術が知られている。この特許文献2に記載の画像読取装置は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、画像読取部が読み取った画像データから、所定濃度以上の画素の数を計数する計数部を含んで構成される。この画像読取装置は、また、原稿を読み取った画像データの中から特定パターンの形成箇所が形成されている画像データの位置情報を設定する設定部を有する。さらに、設定部に設定された所定範囲から、画像読取部が読み取った画像に特定パターンが存在するか否かを判断する判断部を有する。
この画像読取装置では、特定パターンが存在すると判断されたとき、上記の所定範囲を除いた箇所から所定濃度以上の画素の数を計数し、その計数値が所定値未満であった場合に原稿が白紙であると判断する。
しかし、例えばパンチ穴などの特定パターンが検出された際に、予め指定した所定範囲全域を白紙検知の判定に必要な画像データの計数領域の対象から除外してしまうことがある。その場合、予め指定した範囲内にパンチ穴だけでなくページ番号や罫線などの印字情報が含まれていた場合であっても計数領域の対象から除外されてしまうことになる。そのため、印字情報を含む原稿であるにもかかわらず白紙と判定され、この原稿がプリントされずにユーザにとって望ましくない結果となってしまうことがある。また、パンチ穴などの特定パターンは、原稿の上部や下部、左部、右部にある場合などその箇所はさまざまである。そのため、ユーザが予めパンチ穴などの特定パターンが形成される位置を設定する必要があり、ユーザにとって煩わしい作業が発生してしまう、という課題が残る。
特開2012−191315号公報 特開2012−80232号公報
本発明は、上記問題点を鑑み、パンチ穴などの欠損部を有する原稿を読み取る場合に、原稿のインクが付着するなどして汚れた場合でも、原稿の欠損部を検出することができる画像読取装置を提供することを、主たる目的とする。
また、本発明はさらに、原稿の白紙判定を有する画像読取装置において、パンチ穴などの欠損部を有する原稿を読み取る場合に、予め欠損部が存在する範囲を指定する必要なく、白紙の原稿を判定する画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明は、原稿を搬送しながら光学的に原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記原稿を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送経路上に設定された読取位置において、前記搬送手段により搬送される原稿の画像データを原稿画像データとして取得する画像取得手段と、前記搬送経路をはさみ前記読取位置に対向して配置された背景板の画像データを背景画像データとして記憶する記憶手段と、前記画像取得手段が取得した原稿画像データと、前記記憶手段に記憶された背景画像データとを比較し、これにより前記原稿の欠損部を特定する欠損部特定手段とを有し、前記欠損部特定手段は、前記原稿画像データと前記背景画像データとの間で輝度の差分が第1の所定値以内である領域を前記欠損部として特定することを特徴とする。なお、原稿の欠損部とは、典型的にはパンチ穴であるがこれに限られるものではなく、原稿の切欠きや破れも含む。
本発明によれば、パンチ穴などの欠損部を有する原稿を読み取る場合に、原稿のインクが付着するなどして汚れた場合でも、原稿の欠損部を検出することができる。また、本発明はさらに、原稿の白紙判定を有する画像読取装置において、パンチ穴などの欠損部を有する原稿を読み取る場合に、予め欠損部が存在する範囲を指定する必要なく、白紙の原稿を判定することができる。
本実施形態に係る画像読取装置の概要を示す縦断面図。 画像読取装置の制御系統のブロック図。 画像読取装置の読取位置を拡大して示す拡大断面図。 原稿が読取位置上に存在しない状態と、原稿のパンチ穴が読取位置上に存在する状態の2つの状態を模式的に示す図。 汚れのない状態の白色ガイド部材を読み取った背景画像データの主走査方向の輝度分布、パンチ穴を有する原稿の原稿画像データの主走査方向の輝度分布を示す説明図。 主走査方向に一様に汚れている白色ガイド部材を読み取った背景画像データの輝度分布、白色ガイド部材に汚れのない状態でパンチ穴を有する原稿を読み取った原稿画像データの輝度分布を示す説明図。 白地データを取得するために原稿を各領域に分割した状態を示す説明図。 パンチ穴近傍を読み取る際の主走査同期信号と、パンチ穴検出フラグとの関係を示すタイミングチャート。 パンチ穴を有する白紙原稿の輝度分布(ヒストグラム)の一例を示すイメージ図。 パンチ穴の境界部を除いた場合の輝度分布の一例を示すイメージ図。 画像読取装置におけるパンチ穴検出、白紙検知を含む処理手順の一例を示す手順説明図。
以下、図面を参照しながら実施形態例について説明する。なお、本実施形態において説明する、原稿を搬送しながら光学的に原稿の画像を読み取る画像読取装置の構成、読取位置の決定手順などは一例であり、本発明は以下に記載する内容に限定されるものではない。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る画像読取装置100の概要を示す縦断面図である。
図1に示す画像読取装置100は、筐体101、ADF102、原稿トレイ104、幅規制板105、ピックアップローラ106、分離パッド107、108、第一レジストローラ109、第二レジストローラ110を含んで構成される。画像読取装置100は、また、第一搬送ローラ111、第二搬送ローラ112、第三搬送ローラ113、第四搬送ローラ115、排紙ローラ116、排紙トレイ117を有する。画像読取装置100は、また、読取ガラス118、光源119,120、ミラー121、122,123、結像レンズ124、カラーラインセンサ125、信号処理基板126、フラグセンサ127、シェーディング基準板128を有する。なお、原稿103は、読み取り対象の原稿であり、所定の位置に1又は複数のパンチ穴を有するものとして説明を進める。また、以下の説明においては、パンチ穴の孔部、つまり原稿表面上で穴となる領域をパンチ穴領域と称す。
図1に示すように、原稿103は、原稿トレイ104に載置される。幅規制板105は、原稿103の斜め搬送を抑制する。原稿トレイ104に載置された原稿束は、読み取りの開始を契機にピックアップローラ106により分離部へ配送される。分離部では、分離パッド107と分離ローラ108により、原稿束の最上紙から一枚ずつ分離を行う。
分離された一枚の原稿は、第一レジストローラ109により斜め搬送が修正され、その後、第二レジストローラ110、第一搬送ローラ111、第二搬送ローラ112、第三搬送ローラ113へと搬送される。第三搬送ローラ113を通過後、原稿103は第四搬送ローラ115、排紙ローラ116によって搬送され、排紙トレイ117に排紙される。原稿トレイ104から排紙トレイ117に至るまでの経路が、原稿103の搬送経路を構成する。原稿103はこの搬送経路に沿って搬送される。また、各ローラは、原稿103を搬送するための搬送手段として機能する。
原稿103が第二搬送ローラ112と第三搬送ローラ113の間に設定される読取位置上を通過する際に、光源119、120により原稿103の表面に光が照射される。そして、その原稿103からの反射光は、ミラー121、122、123により結像レンズ124へと導かれる。白色ガイド板(背景板とも称す)114は、原稿103の9搬送路をはさみ、読取位置と対向する位置に配置される。白色ガイド板114は、読取位置において原稿103が読取ガラス118から離れて浮いてしまわないように当該原稿103を押さえる。また、白色ガイド板114は、原稿103が読取位置上に存在しないタイミングでその表面が読み取られる。読み取って得た画像データ(背景画像データ)は、読取位置に黒ゴミ等が付着しているか否かの判定に用いられる。
例えば、読取位置に黒ゴミが付着している場合、光源119、120、ミラー121を図1正面から見て左方向、又は、右方向に移動させて読取位置を変更するように制御する。これにより、黒ゴミの付着していない位置、あるいは黒ゴミの付着が少ない位置で読み取りが可能になり、当該黒ゴミ等による読み取りスジの発生を抑制することができる。
反射光は、結像レンズ124によって収束され、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子をライン上に配置したカラーラインセンサ125に結像される。結像された光信号は、カラーラインセンサ125により電気信号に変換され、信号処理基板126によってデジタル信号に変換される。このようにして画像データが得られる。光源119、120、ミラー121、122、123、結像レンズ124、カラーラインセンサ125および信号処理基板126を含む構成は、画像取得手段として機能する。画像取得手段は、読取位置において原稿103の画像データを原稿画像データとして取得する。また、画像取得手段は、読取位置において白色ガイド板114の画像データを背景画像データとして取得する。
フラグセンサ127は、搬送経路上の読取位置の直前に配置される。フラグセンサ127は、原稿103の搬送方向における原稿先端が接触したことを契機に電気信号の出力を開始する。この電気信号は、原稿103が接触している間継続的して出力され、原稿後端がフラグセンサ127を通過したときに、当該電気信号の出力が停止される。これにより、原稿103が読取位置に到達したことなどを検知することができる。
なお、フラグセンサ127が原稿先端を検知する前、つまり、原稿103が読取位置に到達する直前に白色ガイド板114を読み取るように制御することもできる。これにより、原稿103の読み取り開始直前の背景画像データを取得することができる。取得した背景画像データは、後述するパンチ穴検出部202によるパンチ穴領域の検出に用いられる。パンチ穴領域の検出の詳細については、後述する。
シェーディング基準板128は、シェーディング補正を行うために、主走査方向において濃度が一様となるように製造された板である。シェーディング補正は、画素毎の製造ばらつきなどの影響を受けて生じる、カラーラインセンサ125の出力結果のばらつきを補正する処理である。具体的には、シェーディング基準板128の表面を読み取り、その結果に基づいて主走査方向の輝度が特定の輝度値に一様になるように補正し、センサの製造ばらつき、光量のばらつきなどによる影響を抑制する。
図2は、画像読取装置100の制御系統の一例を示すブロック図である。
図2に示す画像読取装置100は、シェーディング補正部200、画像データ記憶メモリ201、パンチ穴検出部202、白紙検知判定部203、画像処理コントローラ204を含んで構成される。なお、これらの各機能部は、画像読取装置100が有する各構成機器を統括的に制御する図示しないCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することにより実現される。
シェーディング補正部200は、原稿103を読み取って得た画像データに対して主走査方向に対して一様な輝度となるように補正する。そして、シェーディング補正後の画像データは、画像データ記憶メモリ201、パンチ穴検出部202、白紙検知判定部203、および画像処理コントローラ204に伝達される。
画像データ記憶メモリ201は、原稿103が読取位置に到達する前の画像データ、すなわち、白色ガイド板114を読み取って得た画像データ(背景画像データ)を記憶する。このように、画像データ記憶メモリ201は、画像データを記憶する記憶手段として機能する。なお、原稿103が読取位置に到達したか否かは、図1に示すフラグセンサ127の検知結果に基づき判断される。続いて、原稿103の先端が読取位置に到達したことが検知されると、当該原稿103の読み取りが開始される。
パンチ穴検出部202は、原稿103が有するパンチ穴(欠損部)を検出する欠損部特定手段として機能する。具体的には、パンチ穴検出部202は、画像データ記憶メモリ201に記憶された背景画像データと原稿103の画像データに基づき検出する。パンチ穴検出部202が実行する演算の詳細については、後述する。なお、欠損部とは、典型的には原稿のパンチ穴であるがこれに限られるものではなく、原稿の切欠きや破れも含む。
白紙検知判定部203は、パンチ穴検出の結果と原稿画像データに基づき読み取った原稿が白紙原稿であるか否かを判断する。このように、白紙検知判定部203は、白紙原稿であるか否かを判定する白紙判定手段として機能する。白紙検知判定部203が実行する演算の詳細については、後述する。
画像処理コントローラ204は、白紙検知判定の結果、パンチ穴検出の結果、原稿画像データに基づき、例えば読み取った原稿が白紙原稿であれば当該原稿をプリント出力しないように処理する。また、読み取った原稿にパンチ穴が形成されていれば、当該パンチ穴の境界に発生する影を除去する処理を行い、その後プリント出力するように処理する。
以下、原稿を読み取る際にパンチ穴の境界に発生する影を除去する処理について説明する。
図3は、原稿103の搬送経路上に設定された読取位置を拡大して示す拡大縦断面図である。
図3に示すように、読取位置まで搬送された原稿103は、その後、第二搬送ローラ112と第三搬送ローラ113により読取ガラス118に当接した状態で当該読取位置を通過するように搬送される。この時、原稿103の搬送方向上流側に位置する光源120により照射される光は、原稿先端が読取位置上を通過する過程でその一部が遮られる。光の一部が遮られることから、その影響を受けて白色ガイド板114の表面に影(図3中の網掛け部分)が発生する。このような現象は、原稿先端、あるいはパンチ穴などにより光源119、120により照射される光の一部が遮られた場合に発生する。したがって、パンチ穴の境界部においても同様の影が発生する。以下、発生する影の影響による輝度値の変化について説明する。
原稿103が読取位置を通過する前に検知される輝度と、当該原稿103のパンチ穴領域が読取位置に到達しているときに検知される輝度との差分について、図4、図5、図6を用いて説明する。
図4は、読取位置上に原稿103が存在しない状態(401)、及び、読取位置上に原稿103のパンチ穴領域が存在している状態(402)の2つの状態を模式的に示す図である。図5は、汚れのない状態の白色ガイド板114を読み取った背景画像データの主走査方向の輝度分布(601)、及び、パンチ穴を有する原稿の原稿画像データの主走査方向の輝度分布(602)を示す説明図である。なお、説明においては、図4に示すように、原稿搬送方向に対して垂直に交差する方向を主操作方向とする。
図4に示す読取位置401、402は、原稿103に対する相対的な読取位置を示している。読取位置401では、原稿103が読取位置上に存在しない。この状態で読み取られた画像データは、白色ガイド板114の表面を読み取ったものであり、その輝度値は、図5中の輝度値601に示すように主走査方向においてほぼ一様の値になる。なお、カラーラインセンサ125を用いた場合、撮像センサではR(赤)、G(緑)、B(青)3色の輝度データが取得可能である。パンチ穴を検出する際には、R、G、Bのうち一色分の画像データを用いて比較することが可能であるため、図5においては一色分の輝度値を示している。
一方、読取位置402では、原稿103のパンチ穴領域が読取位置上に存在する。この状態で読み取られた画像データの主走査方向における輝度値は、図5中の輝度値602に示すように主走査方向において一様の値とはならない。具体的には、図5に示すパンチ穴領域を除く主走査位置では、上述の白色ガイド板114を読み取ったときの輝度値601とは大きく異なる値になる。しかしながら、輝度値602のパンチ穴領域においては、白色ガイド板114を読み取ったときの輝度値601と輝度値602とがほぼ一致する。これは、パンチ穴領域を介して白色ガイド板114が読み取られているためである。
つまり、パンチ穴領域の検出は、白色ガイド板114の背景画像データの輝度と、現在読取が行われている原稿画像データの輝度との差分が所定値以内であれば、当該原稿画像データはパンチ穴領域を含んだ画像データであると判断することができる。パンチ穴検出部202は、このような処理を行うことによりパンチ穴を検出する。なお、この場合の所定値以内とは、例えば白色ガイド板114の輝度と、読取中の原稿画像データの輝度との差分が±10レベル以内である場合などである。また、この所定値を第1の所定値とする。
なお、白色ガイド板114を読み取る際に、シェーディング基準板128よりも白色度が高すぎると、シェーディング補正後の画像データが、輝度として表現可能な上限値にクリップしてしまう可能性がある。例えば、画像データの輝度を8[bit]のデジタルデータとして表現する場合、輝度値の上限値は255になる。しかし、仮に白色ガイド板114を読み取った際の白色度がシェーディング基準板128の白色度よりも高い場合、カラーラインセンサ125から出力される電気信号の電圧レベルも高くなる。
この電圧レベルを8[bit]のデジタルデータに変換する際、カラーラインセンサ125の電圧レベルがシェーディング基準板128を読み取った際の電圧レベルよりも高くなることがある。その場合には、輝度値は上限値の255にクリップされてしまうことになる。
そこで、白色ガイド板114を読み取った際の輝度値が255にクリップされてしまうことを回避するために、白色ガイド板114の白色度よりもシェーディング基準板128の白色度を高くする必要がある。同様に、原稿103の下地部分(文字や罫線などがない白地部分)の白色度よりもシェーディング基準板128の白色度を高くする必要がある。そのため、シェーディング基準板128の白色度は極力高くしておくことが必要になる。このようにすべき理由は、仮に原稿103の白地部分の輝度値と、白色ガイド板114の輝度値とが両方ともに255にクリップされた場合、白色ガイド板114の輝度と原稿103の白地部分を読み取った際の輝度との差分がゼロになる。その結果、原稿103の白地部分の全てが、パンチ穴領域であると誤って検出されてしまうことになることを回避するためである。
図6は、主走査方向に一様に汚れている白色ガイド板114を読み取った背景画像データの輝度分布(701)、及び、白色ガイド板114に汚れのない状態でパンチ穴を有する原稿を読み取った原稿画像データの輝度分布(702)を示す説明図である。なお、図6に示す輝度値702は、図4に示す読取位置402において読み取られた原稿画像データの主走査方向の輝度分布である。
図6に示す輝度値701は、図4に示す読取位置402において読み取られた原稿画像データの輝度値702よりも低く分布している。しかしながら、輝度値702のパンチ穴領域においては、主走査方向に一様に汚れている白色ガイド板114を読み取ったときの輝度値701と輝度値702とがほぼ一致する。これは、パンチ穴領域を介して白色ガイド板114が読み取られているためである。
つまり、白色ガイド板114が何らかの要因で汚れてしまった場合においても、パンチ穴検出部202は、パンチ穴領域を検出することができる。
また、図5、6に示すように、主走査位置おけるパンチ穴領域の両端部では、パンチ穴の境界に発生する影の影響を受けて著しく輝度値が低下する部分が存在する。さらに、白色ガイド板114の輝度値と、原稿画像データの輝度値とが一致する部分は、パンチ穴の陰により輝度値が低下する部分よりも内側になる。そのため、パンチ穴領域より外側の所定範囲の領域の原稿画像データを、画像処理コントローラ204により白地データに置換する処理を行うことにより、パンチ穴の影を除去することができる。このように、画像処理コントローラ204は、白地置換手段として機能する。
なお、この白地データについては、例えば原稿103を読み取った原稿画像データの輝度に基づき算出する方法を採用することができる。また、白地データの算出は、例えば白地データ取得手段として機能する画像処理コントローラ204が行う。以下、白地データの算出方法について、図7を用いて説明する。
図7は、白地データを取得するために原稿を各領域に分割した状態を示す説明図である。
例えば、原稿103の読み取り面を各領域に分割する際の一つのエリアを、主走査10[mm]、副走査10[mm]として定義する。そして、各エリア毎の輝度平均値を算出する。また、パンチ穴検出部202によりパンチ穴が検出されたエリアを特定する。そして、パンチ穴が検出されたエリアを基準にして副走査方向に1ブロック手前側のエリアの輝度平均値を白地データとして採用する。
例えば、図7に示すように原稿103の読み取り面が、エリア(Area)00からエリア(Area)YXに分割したとする。また、図7に示すように、エリア10(副走査方向1ブロック目、主走査方向0ブロック目)、エリア33、エリア55にパンチ穴が存在するものとする。この場合、例えばエリア10においてパンチ穴が検出されたときには、このエリア10を基準にして副走査方向に1ブロック手前側のエリア00の輝度平均値が白地データとして採用される。この白地データを用いてパンチ穴の除去、つまりパンチ穴の境界に発生する影を除去する処理が行われる。
なお、文字や罫線などの情報を含む特定のエリアの輝度平均値は、実際の原稿103の白地の輝度値とは一致しない場合がある。このような場合を考慮し、特定のエリアの輝度平均値を白地データとして採用することに代えて、例えばエリア全ての輝度データを輝度値の大小順に並び替え、その中間値(代表値)を白地データとして採用することもできる。これにより、文字や罫線などの情報による影響の少ない白地データを得ることができる。
また、本実施形態においては、パンチ穴検出部202が主走査方向の全位置、つまり原稿103全面においてパンチ穴を検出する場合を例に挙げて説明している。例えば、一般的にパンチ穴が形成される範囲は、原稿の上側部位、下側部位、左あるいは右側部位に限定される。そのため、パンチ穴検出部202がパンチ穴を検出する範囲(パンチ穴検出領域)を原稿の上側部位、下側部位、左あるいは右側部位のいずれかに設定するように制御してもよい。以下、パンチ穴検出領域の設定について具体的に説明する。
例えば、原稿103が読取位置に到達してから、当該原稿103の所定箇所(所定ライン)まで当該読取位置上を搬送される間は、パンチ穴検出部202は、主走査方向の全位置においてパンチ穴の検出を行う。その間に、主走査方向において複数のパンチ穴が検出された場合、パンチ穴検出部202は、パンチ穴検出領域を原稿103の上側部位に設定する。そして、それ以降のパンチ穴の検出は、設定したパンチ穴検知領域において行う。
一方、その間に、原稿103の左側部位、又は、右側部位のいずれか一方でのみパンチ穴が検出された場合、パンチ穴検出部202は、検出結果に応じてパンチ穴検出領域を原稿103の左側部位、又は、右側部位に設定する。そして、それ以降のパンチ穴の検出は、設定したパンチ穴検知領域において行う。これにより、パンチ穴の検出を効率よく行うことができる。なお、原稿103の所定箇所(所定ライン)は、任意に設定することができる。また、原稿103の副走査方向の長さ(ライン数)は、例えばフラグセンサ127が原稿先端を検知してから、原稿後端が通過するまでに要した時間、あるいは原稿103を搬送させるための搬送モーターのパルス数などから特定することができる。
また、その間に、パンチ穴が検出されなかった場合、パンチ穴検出部202は、パンチ穴検出領域を原稿103の下側部位に設定する。そして、それ以降のパンチ穴の検出は、設定したパンチ穴検知領域において行う。
このようにして、原稿の上側部位、下側部位、左あるいは右側部位に限定してパンチ穴検出部202を機能させることができる。これにより、ユーザが予めパンチ穴検出領域を設定することなく、パンチ穴の検出対象範囲を特定することが可能になる。
ところで、白色ガイド板114の汚れ具合によっては、白色ガイド板114と原稿103の白地部分の輝度値がほぼ等しくなり、その結果、パンチ穴を検出することが困難となる場合がある。このような場合、一色分の画像データにおける輝度の比較では、パンチ穴の検出が困難であるため他の方法を用いる必要がある。以下、他の方法の一例として、輝度の分散値を用いる方法、並びに、パンチ穴領域の大きさを用いる方法の2つの方法について説明する。
初めに、輝度の分散値を用いる方法について説明する。一般的に、紙は木材などの繊維を絡ませて生成されることからその表面に凹凸が多い。また、繊維の漂白が十分でなく色付の繊維を含んでいる場合がある。このような紙においては、輝度の分散値が高くなる傾向にある。特に、パンチ穴領域においては白色ガイド板114が読み取られることから、原稿搬送時の副走査方向における輝度の変化は極めて少ない。そのため、読取中の原稿画像データにおいて副走査方向の輝度の分散値が高い場合、仮に輝度値が一致したとしてもパンチ穴領域であると判断されないように制御する。このように制御することにより、パンチ穴領域、つまり白色ガイド板114を読み取ったのか、あるいは原稿103の白地部分を読み取ったのかを容易に峻別することが可能になる。
なお、分散値の算出は、注目画素に対する同一主走査位置の副走査方向所定ライン手前(例えば、5ライン)の輝度を記憶し、これと注目画素の輝度とを比較した際にその差分が所定値より大きい場合には分散値が高いと判断する。所定値より大きい場合とは、例えばその差分が5レベルより大きい場合などである。また、この所定値を第2の所定値とする。この判断結果に基づき、パンチ穴検出部202は、より精度高くパンチ穴を検出することができる。次に、パンチ穴領域の大きさを用いる方法について説明する。
図8は、パンチ穴近傍を読み取る際の主走査同期信号(801)と、パンチ穴検出フラグ(802)との関係を示すタイミングチャートである。図8に示すパンチ穴検出フラグ802は、パンチ穴検出部202がパンチ穴を検出した際にフラグを「1」とする信号であり、この「1」の状態が維持された区間(範囲)がパンチ穴領域、つまりパンチ穴の孔部のサイズを示す。
例えば、パンチ穴が円形である場合、原稿103の搬送方向におけるパンチ穴の上部から当該パンチ穴の中心部へと読取位置上を移動するに伴い、フラグ「1」の状態が維持される区間の幅が徐々に大きくなる。つまり、パンチ穴検出フラグ802が「1」の状態を維持する時間が徐々に長くなる。その後、パンチ穴の中心部から当該パンチ穴の下部へと読取位置上を移動するに伴い、フラグ「1」の状態が維持される区間の幅が徐々に小さくなる。つまり、パンチ穴検出フラグ802が「1」の状態を維持する時間が徐々に短くなる。そのため、パンチ穴の検知結果は、図8に示すように、1ラインごとにその検知領域が変化する。
また、予めパンチ穴の径、あるいはその径のばらつきなどが判明している場合がある。この場合には、図8に示すパンチ穴検出フラグ802のフラグが「1」の状態に維持される区間(範囲)が、主走査方向、副走査方向ともに所定の範囲以内に収まるはずのものであると推測することができる。これらの点から、フラグが「1」の状態に維持され区間が主走査方向、副走査方向ともに所定範囲内の大きさであった場合のみ、パンチ穴であるとして検出するように制御することができる。これにより、パンチ穴検出部202は、より精度高くパンチ穴を検出することができる。また、所定の範囲を超える場合には、誤検知であるとしてパンチ穴検出部202の検知結果を採用しないように制御することができる。なお、所定範囲内の大きさとは、例えば判明しているパンチ穴の径が3[mm]などである。
次に、白紙検知判定部203が行う処理について説明する。
白紙検知判定部203は、パンチ穴検出部の検知結果と画像データとを用いて、原稿103が文字等の印字情報を含む原稿であるか、あるいは白紙原稿であるかを判定する。以下、この判定の具体的な処理内容について説明する。
白紙検知判定部203は、画像データから原稿一枚分の輝度分布(ヒストグラム)を算出して生成する。そして、生成したヒストグラムを所定の輝度間隔でグループ分けし、それぞれのグループ毎のヒストグラムの値が予め設定された値(後述する閾値901)より大きいグループが2つ以上存在する場合、印字情報を含んだ原稿であると判断する。一方、ヒストグラムの値が予め設定された値より大きいグループが一つしか存在しなかった場合、白紙原稿であると判断する。
図9は、パンチ穴を有する白紙原稿の輝度分布(ヒストグラム)の一例を示すイメージ図である。
なお、画像データの輝度値は0〜255までとし、輝度値0〜85の範囲をグループA(低輝度領域)、輝度値86〜170の範囲をグループB(中輝度領域)、輝度値171〜255の範囲をグループC(高輝度領域)として分類した場合を例に挙げて説明する。
例えば、印字情報が何も含まれない原稿103であれば、白地部分のヒストグラムが最も高くなる。つまり、白色度の高い原稿であれば、図9に示すグループCのように、高い輝度値でヒストグラムのピークが発生することになる。また、パンチ穴を有する白紙原稿の場合、当該パンチ穴の境界部に発生する影がヒストグラムに反映されてしまう。つまり、図9に示すグループAのように、低い輝度値においてもヒストグラムのピークが発生してしまう。そのため、パンチ穴領域を白紙検知判定の判定領域から除外する必要がある。
ヒストグラムのピーク検出用閾値として、図9に示す閾値901を予め設定していたとする。この場合、図9に示すように、グループA及びグループCの2つのグループが閾値901を超えている。このような場合、白紙原稿であるにもかかわらず、印字情報を含む原稿であると誤って判定されてしまうことになる。
また、このような誤判定の発生を回避するために、ヒストグラムの閾値901をより高い値に設定した場合、例えばページ番号などのわずかな印字情報のみを含む原稿ではヒストグラムのピークが低くなる。そのため、ヒストグラムのピークが閾値901よりも低くなった場合、印字情報を含む原稿であるにもかかわらず、白紙原稿であると誤って判定されてしまうことになる。
そこで、白紙検知判定部203が輝度分布(ヒストグラム)を算出して生成する際に、パンチ穴領域、及び、パンチ穴領域を含む当該パンチ穴領域外側の所定範囲の画像データをヒストグラムの生成には用いないように制御する。このように制御された白紙検知判定部203により生成されたヒストグラムの一例を図10に示す。
図10に示すパンチ穴の境界部、つまり欠損部の外周にある所定範囲の領域を除外した場合のヒストグラムでは、図9に示すヒストグラムのグループA(低輝度領域)に存在していた低い輝度値におけるヒストグラムのピークがほぼなくなっている。そのため、閾値1001(ヒストグラムのピーク検出用閾値901と同じ閾値)を超えるグループはグループCのみとなる。その結果、白紙原稿であると正しく判定することができる。
図11は、画像読取装置100におけるパンチ穴検出、白紙検知を含む処理手順の一例を示す手順説明図である。図11に示す各処理は、画像読取装置100の図示しないCPUの指示を受けて、パンチ穴検出部202、白紙検知判定部203を含む各機能部が実行する。なお、画像読取装置100は、必要な初期設定などは既に行われ、原稿の読み取りが開始可能な状態にあるものとして説明を進める。
画像読取装置100は、フラグセンサ127を介して原稿103の先端が読取位置に到達したか否かを検知する(S1101)。原稿先端が読取位置に到達したことを検知した場合(S1101:Yes)、画像読取装置100は、原稿103の読み取りを開始する(S1103)。また、そうでない場合(S1101:No)、図示しない第1タイマに設定された時間が経過したか否かを判断する(S1102)。設定された時間が未だ経過していない場合(S1102:No)、ステップS1101の処理へ戻る。また、そうでない場合(S1102:Yes)、つまり、設定時間内に原稿103がフラグセンサ127に到達しない場合は、タイムアウトエラーとして処理する(S1109)。
パンチ穴検出部202は、予め画像データ記憶メモリ201に記憶された白色ガイド板114の輝度値と、現在読み取り中の注目画素の同一主走査位置同士の輝度値とを比較し、これらの輝度差が所定値を超えているか否かを判断する(S1104)。ここで、所定値を超えている注目画素は、パンチ穴検出部202によりパンチ穴領域ではないと判断され(S1104:Yes)、白紙検知判定部203は、当該注目画素の画像データをヒストグラムのデータとして取得する(S1105)。また、そうでない場合(S1104:No)、つまり、パンチ穴検出部202によりパンチ穴領域であると判断された場合にはステップS1106の処理へ進む。つまり、この注目画素はヒストグラムのデータとしては取得されず、さらにパンチ穴領域より所定範囲外側の領域もヒストグラムのデータとして取得されない。これにより、パンチ穴の影はヒストグラムの算出領域から除外される。
画像読取装置100は、フラグセンサ127を介して原稿103の後端が読取位置に到達したか否かを検知する(S1106)。原稿後端が読取位置に到達したことを検知した場合(S1106:Yes)、画像読取装置100は、原稿103の読み取りを終了する(S1107)。また、そうでない場合(S1106:No)、図示しない第2タイマに設定された時間が経過したか否かを判断する(S1108)。設定された時間が未だ経過していない場合(S1108:No)、ステップS1106の処理へ戻る。また、そうでない場合(S1108:Yes)、つまり、設定時間内に原稿103がフラグセンサ127に到達しない場合は、タイムアウトエラーとして処理する(S1109)。
白紙検知判定部203は、原稿103の読み取りが終了したこと契機に、ヒストグラムのピークが所定の閾値を超えるグループが複数あるか否かを判断する(S1110)。複数あると判断した場合(S1110:Yes)、白紙検知判定部203は、印字原稿を含む原稿であると判定する(S1111)。また、そうでない場合(S1110:No)、白紙原稿であると判定する(S1112)。
このように、本実施形態の画像読取装置100では、パンチ穴領域を検出する際、読取位置の対向面にある白色ガイド板114が汚れていた場合であっても、パンチ穴が未検出となってしまうことを抑制することができる。
また、白紙原稿を検知する機能を有する画像読取装置において、パンチ穴を有する原稿を読み取る際に、予めパンチ穴形が形成されている領域をユーザが設定することなく、パンチ穴を効率よく検出することができる。また、白紙検知の判定領域からパンチ穴の境界部に発生する影を除外して白紙検知判定を行うことにより、パンチ穴を有する白紙原稿を印字情報を含む原稿と誤判定してしまうことが抑制される。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
100・・・画像読取装置、101・・・画像読取装置筐体、102・・・ADF、103・・・原稿束、104・・・原稿載置台、105・・幅規制板、106・・・ピックアップローラ、107・・・分離パッド、108・・・分離ローラ、109・・・第一レジストローラ、110・・・第二レジストローラ、111・・・第一搬送ローラ、112・・・第二搬送ローラ、113・・・第三搬送ローラ、114・・・白色ガイド板、115・・・第四搬送ローラ、116・・・排紙ローラ、117・・・排紙トレイ、118・・・読取ガラス、119,120・・・光源、121,122,123・・・ミラー、124・・・結像レンズ、125・・・カラーラインセンサ、126・・・センサ基板、127・・・シェーディング基準板、201・・・画像データ記憶メモリ、202・・パンチ穴検出部、203・・・白紙検知判定部、204・・・画像処理コントローラ。

Claims (9)

  1. 原稿を搬送しながら光学的に原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記原稿を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路上に設定された読取位置において、前記搬送手段により搬送される原稿の画像データを原稿画像データとして取得する画像取得手段と、
    前記搬送経路をはさみ前記読取位置に対向して配置された背景板の画像データを背景画像データとして記憶する記憶手段と、
    前記画像取得手段が取得した原稿画像データと、前記記憶手段に記憶された背景画像データとを比較し、これにより前記原稿の欠損部を特定する欠損部特定手段とを有し、
    前記欠損部特定手段は、前記原稿画像データと前記背景画像データとの間で輝度の差分が第1の所定値以内である領域を前記欠損部として特定することを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記画像取得手段は、前記原稿が前記読取位置に到達する前に前記背景画像データを取得し、
    前記記憶手段は、前記画像取得手段が取得した背景画像データを記憶することを特徴とする、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記欠損部特定手段は、前記輝度の差分が第1の所定値以内である領域のうち、前記原稿画像データにおいて輝度の分散値が第2の所定値より大きい領域を前記欠損部として特定することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記欠損部特定手段は、前記輝度の差分が所定値以内である領域のうち、当該領域が所定範囲内の大きさであるときにこの領域を前記欠損部として特定することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 前記欠損部特定手段は、前記原稿が前記読取位置に到達してから所定箇所まで当該読取位置上を搬送される間に主走査方向において複数の前記欠損部が特定された場合、当該原稿の上側部位をその後に欠損部を特定する範囲として設定し、この範囲において前記画像取得手段が取得した原稿画像データと、前記記憶手段に記憶された背景画像データとを比較することを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記欠損部特定手段は、前記原稿が前記読取位置に到達してから所定箇所まで当該読取位置上を搬送されるまでの間に当該原稿の左側部位、又は、右側部位いずれか一方において前記欠損部が特定された場合、当該欠損部が特定された左側部位、あるいは右側部位をその後に欠損部を特定する範囲として設定し、この範囲において前記画像取得手段が取得した原稿画像データと、前記記憶手段に記憶された背景画像データとを比較することを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記欠損部特定手段は、前記原稿が前記読取位置に到達してから所定箇所まで当該読取位置上を搬送されるまでの間に前記欠損部が特定されなかった場合、当該原稿の下側部位をその後に欠損部を特定する範囲として設定し、この範囲において前記画像取得手段が取得した原稿画像データと、前記記憶手段に記憶された背景画像データとを比較することを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記原稿画像データから、前記欠損部の近傍の領域における輝度の代表値を白地データとして取得する白地データ取得手段と、
    前記欠損部及び前記欠損部の外周にある所定の範囲の領域を、前記白地データで置換する白地置換手段と、をさらに有することを特徴とする、
    請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 読み取られた原稿が白紙原稿か否かを判定する白紙判定手段をさらに有し、
    前記白紙判定手段は、前記原稿画像データから前記欠損部及び前記欠損部の外周にある所定の範囲の領域を除外して輝度のヒストグラムを生成し、前記ヒストグラムにおいて、所定の輝度より低い低輝度領域でのピークが予め設定された閾値を超えない場合に白紙と判定することを特徴とする、
    請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像読取装置。
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