JP2015192729A - シリンジ - Google Patents

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和彦 瀧本
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豊 上田
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康賢 上原
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隆彦 国重
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Abstract

【課題】本発明は、シリンジの口部にメスコネクタを設けたシリンジであって、オスコネクタの雌ネジの汚染を抑制できるシリンジを提供する。
【解決手段】本発明のシリンジ1は、筒状の本体11と本体の一端に設けられた口部20とを備えた外筒を含むシリンジであって、口部は、本体の内腔と連通した筒状体21と、前記筒状体の外表面に形成された雄ネジ22とを含み、筒状体は、雄ネジよりも筒状体の基端側に配置された挿入部21aと、雄ネジよりも筒状体の先端側に配置され、筒状体の周方向に延びる破断部21bと、破断部よりも筒状体の先端側に配置され、破断部での筒状体の破断により筒状体から切り離され得る接液部21cを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、経腸栄養療法に用いられるシリンジに関する。
経口によらずに患者に栄養や薬剤を投与する方法として経腸栄養療法が知られている。経腸栄養療法では、患者の鼻腔から胃又は十二指腸にまで挿入された経鼻カテーテル又は患者の腹に形成された胃ろうに挿入されたPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテルを介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)が患者に投与される。
患者に投与される液状物は、シリンジや袋状の容器等から供給される。液状物がシリンジから供給される場合、シリンジは、PEGカテーテル、PEGカテーテルに接続された柔軟性を有するチューブ、又は経鼻カテーテル(以下、これらを総称して「患者側チューブ」という)の上流端に接続される。
経腸栄養療法において投与された液状物が低粘度の液体であると、液状物が胃から食道に逆流して肺炎を併発したり、液状物の水分が体内で十分に吸収されないために下痢したりする等の問題がある。そこで、経腸栄養療法では、液状物を、トロミ剤や増粘剤を加える等して高粘度化(即ち、半固形化)させることが多い。このような高粘度化した液状物は、流動性が低いので、チューブを通過する際の抵抗が大きい。従って、高粘度化した液状物を患者に投与する際には、液状物は圧力を加えて圧送される。
そのため、シリンジと患者側チューブとを接続する接続具は、液状物に印加される圧力に耐えることができるように、互いに係合し合うロック機構を備えることが望まれる。そこで、このような用途に使用されるオスコネクタ及びメスコネクタが栄養系の医療機器に関する国際規格ISO80369−3として国際標準化することが検討されている。
図8A及び図8Bに示すように、ISO80369−3として検討されているオスコネクタ910は、筒状のオスルアー911と、オスルアー911を取り囲む外筒913とを含む。オスルアー911には、その長手方向に沿ってオスルアー911を貫通する流路917が形成されている。外筒913のオスルアー911に対向する内周面には雌ネジ916が形成されている。一方、図9A及び図9Bに示すように、ISO80369−3として検討されているメスコネクタ920は、オスルアー911が挿入される円筒状の挿入部(メスルアー)921を有する。挿入部921の外周面には雄ネジ926が形成されている。オスコネクタ910とメスコネクタ920とは、オスルアー911を挿入部921に挿入し、且つ、雌ネジ916と雄ネジ926とを螺合させることにより接続される。オスルアー911の外周面と、挿入部921の内周面とは、テーパ角度が同一のテーパ面であるから、両者は液密な面接触をする。互いに螺合する雌ネジ916及び雄ネジ926は、オスコネクタ910とメスコネクタ920との接続状態をロックするためのロック機構を構成する。オスコネクタ910とメスコネクタ920とは、液密性(液状物に圧力を加えてもオスコネクタとメスコネクタとの接続部分から液状物が漏れ出さない性質)と接続強度(接続されたオスコネクタとメスコネクタとが引張り力を加えても分離しない性質)に優れた接続を提供する。
国際規格ISO80369−3では、PEGカテーテルの上流端にオスコネクタ910を設け、シリンジの口部にメスコネクタ920を設けることが検討されている。
国際公開第2008/152871号パンフレット
オスコネクタ910では、外筒913がオスルアー911を取り囲み、外筒913の内周面には雌ネジ916が形成されている。従って、オスルアー911と外筒913との間の空隙、特に雌ネジ916の谷に、経腸栄養剤が付着し易い。雌ネジ916の谷内に一旦経腸栄養剤が付着すると、当該経腸栄養剤を拭き取り除去することは困難である。経腸栄養剤が長期にわたって付着し続けると、オスコネクタ910は不衛生状態に至りうる。そして、遂には、オスコネクタ910内で菌が繁殖し、当該菌が患者の体内に侵入し、重症な合併症を引き起こす可能性がある。従って、オスコネクタ910に接続される直前の、メスコネクタ920の挿入部921の外周面と雄ネジ926の表面は、可能なかぎり衛生的であることが望まれる。そのため、オスコネクタ910とメスコネクタ920との接続は、経腸栄養剤等の液状物の採取によりシリンジの口部に付着した液状物を拭き取ってから行うことが望まれる。
しかし、シリンジの口部の外表面は、挿入部921の外周面に雄ネジ926が形成されることによって凹凸を有することから、液状物の拭き残しによって、オスルアー911と外筒913との間の空隙、特に雌ネジ916の谷を汚染してしまう可能性がある。
本発明は、患者側チューブのオスコネクタと接続可能なシリンジであって、前記オスコネクタの雌メジの汚染を抑制できるシリンジを提供する。
本発明のシリンジは、筒状の本体と前記本体の一端に設けられた口部とを備えた外筒を含むシリンジであって、
前記口部は、前記本体の内腔と連通した筒状体と、前記筒状体の外表面に形成された雄ネジとを含み、
前記筒状体は、
前記雄ネジよりも前記筒状体の基端側に配置された挿入部と、
前記雄ネジよりも前記筒状体の先端側に配置され、前記筒状体の周方向に延びる破断部と、
前記破断部よりも前記筒状体の先端側に配置され、前記破断部での前記筒状体の破断により前記筒状体から切り離され得る接液部と、を含むシリンジである。
本発明のシリンジは上記構成により、患者側チューブのオスコネクタと接続可能であり、且つ、オスコネクタの雌ネジの汚染を抑制できる。故に、患者への経腸栄養剤の供給が衛生的に行える。
図1は、本発明のシリンジの一例の斜視図である。 図2Aは、図1に示したシリンジの側面図である。図2Bは、図2Aに示したシリンジの2B−2B線に沿った断面図である。 図3は、図2Aに示したシリンジの部分拡大図である。 図4は、図2Bに示したシリンジの部分拡大図である。 図5Aは、図1に示したシリンジにおいて筒状体から接液部を切り離す最中の状態を示したシリンジの部分拡大図である。図5Bは、図1に示したシリンジにおいて筒状体から接液部が切り離した後の状態を示した部分拡大図である。 図6Aは、図1に示したシリンジに接続され得るPEGカテーテルの部分側面図であり、図6Bは、図6Aに示したPEGカテーテルの6B−6B線に沿った断面図である。 図7は、接液部が切り取られた図1に示したシリンジと図6Aに示したPEGカテーテルのオスコネクタとの接続状態を説明する部分断面図である。 図8Aは、ISO80369−3として検討されているオスコネクタの斜視図である。図8Bは、当該オスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図9Aは、ISO80369−3として検討されているメスコネクタの斜視図である。図9Bは、当該メスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。
本発明のシリンジは、筒状の本体と前記本体の一端に設けられた口部とを備えた外筒を含むシリンジである。前記口部は、前記本体の内腔と連通した筒状体と、前記筒状体の外表面に形成された雄ネジとを含む。前記筒状体は、前記雄ネジよりも前記筒状体の基端側に配置された挿入部と、前記雄ネジよりも前記筒状体の先端側に配置され、前記筒状体の周方向に延びる破断部と、前記破断部よりも前記筒状体の先端側に配置され、前記破断部での前記筒状体の破断により前記筒状体から切り離され得る接液部と、を含む。
本発明のシリンジは、口部の筒状体が、雄ネジよりも先端側に接液部を含んでいる。そのため、雄ネジの表面や挿入部の外周面に経腸栄養剤を付着させることなく当該経腸栄養剤の採取が行える。シリンジによる経腸栄養剤の採取後、接液部を筒状体から切り離なせば、雄ネジと挿入部とがメスコネクタとして機能し得る状態となる。上記のとおり当該メスコネクタの外表面には経腸栄養剤が付着していないので、オスコネクタの雌ネジへの経腸栄養剤の付着を抑制しながら、オスコネクタとメスコネクタとを接続でき、オスコネクタの汚染を抑制できる。
本発明のシリンジの一例において、挿入部及び雄ネジは、ISO80369−3に準拠していると好ましい。本発明のシリンジがこのような形態であると、本発明のシリンジを、ISO80369−3に準拠したオスコネクタと液密性及び接続強度に優れた接続をすることができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されない。以下の各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1は、本発明のシリンジの一例の斜視図であり、図2Aは、図1に示したシリンジの側面図であり、図2Bは、図2Aの2B−2B線に沿った断面図である。図1において、一点鎖線1aはシリンジ1の中心軸であり、図2Bの断面はこの中心軸1aを含む。図1に示されるように、シリンジ1は、外筒10と、外筒10に対して押し引き可能に挿入されたプランジャ30とを備えている。外筒10及びプランジャ30の各中心軸は、シリンジ1の中心軸1aと一致する。
シリンジ1は、オスコネクタ6(図6B参照)と接続可能なシリンジである。オスコネクタ6は、オスルアー61と、オスルアー61を取り囲みオスルアー61に対向する内周面に雌ネジ65が形成された外筒部62とを含む。
図1〜図2Bに示されるように、筒状(好ましくは円筒形状)の本体11を備える。本体11の一端には口部20が、本体11の他端には指掛け用のフランジ12が、それぞれ本体11と一体的に形成されている。以下の説明の便宜のために、シリンジ1の中心軸1aの方向を「前後」方向と呼び、ある位置を基準に、口部20の先端の側を「先端側」、口部20の先端とは反対側(後述する指当て部31側)を「基端側」と呼ぶ。更に、中心軸1aに直交する方向を「半径方向」、中心軸1aの回りを回転する方向を「周方向」と呼ぶ。
口部20を、図3〜図5を用いて説明する。図3は図2Aの部分拡大図であり、図4は図2Bの部分拡大図である。
口部20は、本体11の内腔111と連通した筒状体21と、筒状体21の外表面に形成された雄ネジ22とを含む。筒状体21には、その長手方向に沿って筒状体21を貫通する流路23が形成されている。筒状体21は、その先端から、接液部21cと破断部21bと挿入部21aとを含む。挿入部21aは、雄ネジ22よりも、より本体11の近くに配置されている。破断部21bは、雄ネジ22よりも、より本体11から離れた位置に配置されている。接液部21cは、破断部21bよりも、より本体11から離れた位置に配置されている。換言すると、筒状体21は、雄ネジ22よりも基端側に配置された挿入部21aと、雄ネジ22よりも先端側に配置された破断部21bと、破断部21bよりも先端側に配置された接液部21cとを含む。
筒状体21の外表面のうちの雄ネジ22よりも先端側であって雄ネジ22に隣接する領域には、筒状体21の周方向に沿ってV字溝が設けられている。当該領域は、挿入部21a及び接液部21cよりも筒状体22の筒壁の厚さが薄い肉薄領域となっている。この肉薄領域では、その前後方向のほぼ中央における前記管壁の厚みが最も薄くなっており、この筒壁の厚みが最も薄い箇所が破断部21bである。接液部21cを筒状体21から折り取る等の方法により切り離す操作を行うと、当該破断部21bが破断して、図5A及び図5Bに示されるように、接液部21cが筒状体21から切り離される。筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分(筒状体21から接液部21cを切り離した状態で筒状体21に残される部分)は、雄ネジ22と挿入部21aとを含み、メスコネクタ5として機能し得る状態となる。
シリンジ1を、その中心軸1aを含む面で切断した時に見える肉薄領域の切断面の形状は、V字形状に限定されず、逆台形形状、I字形状等であってもよいが、破断の容易性向上の観点からV字形状が好ましい。
接液部21cの外径及び内径について特に制限はないが、製造容易の観点から、接液部21cの外径及び内径は共に接液部21cの長手方向に沿って一定であると好ましい。
筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分(筒状体21のうちの切断部21bよりも本体11に近い部分)の内径は、後述するオスコネクタ6(図6B参照)のオスルアー61を受容でき、挿入部21aと雄ネジ22とからなるメスコネクタ5(図5B参照)とオスコネクタ6とが確実に接続ができるのであれば特に制限はない。液密性及び接続強度に優れた接続を可能とする観点から、メスコネクタ5とオスコネクタ6とが接続された状態で、筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分のうちのオスルアー61と軸方向同位置の内径は、ISO80369−3に準拠していると好ましい。例えば、筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分のオスルアー61と軸方向同位置の内周面は、本体11に近づくにしたがって内径が小さくなる第1メステーパ面(円錐台の側面)211を含んでいてもよく、第1メステーパ面211は、ISO594−1に規定された100分の6テーパ面であってもよい。この場合、この第1メステーパ面211のテーパ角度は、ISO80369−3として検討されているオスルアー61の第1オステーパ面612のそれと同一である。
筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分(筒状体21のうちの切断部21bよりも本体11に近い部分)の内周面は、第1メステーパ面211に隣接しており、第1メステーパ面211よりもテーパ角度が大きい、例えば、ISO80369−3に準拠する第2メステーパ面212を含んでいると好ましい。換言すると、筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分の内周面は、筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分の先端側(筒状体21のうちの切断部21bよりも基端側部分の本体11から遠い端)から第1メステーパ面211と第2メステーパ面212とをこの順で含んでいると好ましい。このような形態では、栄養系以外の医療機器、例えば、静脈系の医療機器が、メスコネクタ5に誤接続されることが防止できる。
図2A及び図2Bに示されるように、プランジャ30は、その後端にフランジ状に拡径した指当て部31が一体的に形成された棒状物である。プランジャ30の先端にはガスケット4が取り付けられている。外筒10のフランジ12側の開口にプランジャ30の先端を挿入する。ガスケット4は、外筒10の本体11の内周面との間に液密なシールを形成しながら、本体11の内周面上を中心軸1a方向に摺動する。
外筒10の材料は、特に制限はないが、例えば、透明性が高く、耐薬品性の高い樹脂を用いることができる。例えば、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が好ましい。
プランジャ30の材料は、特に制限はないが、例えば、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアセタール等の樹脂が好ましい。
外筒10及びプランジャ30は、それぞれ上記の樹脂を用いて射出成型等により一体的に形成することができる。
ガスケット4の材料は、特に制限はないが、例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー等が好ましい。
以上のように構成された本実施形態のシリンジ1の使用方法の一例を以下に説明する。
広口容器内に、液体状の経腸栄養剤と寒天溶解液とを入れてこれらを混合し、半固形状態となった経腸栄養剤をシリンジ1に充填し、当該シリンジ1を冷蔵庫で保管する。半固形状態の経腸栄養剤のシリンジ1への充填の際、接液部21cのみを経腸栄養剤に浸け、雄ネジ22の表面及び挿入部21aの外周面には、経腸栄養剤が付着しないように注意する。
シリンジ1への経腸栄養剤の充填後、保管前に、接液部21cの外周面に付着した経腸栄養剤はガーゼ等により拭き取っておく。シリンジ1の冷蔵庫での保管の際、シリンジ1の口部20には、少なくとも接液部21cを覆うキャップ(図示せず)を装着してもよい。このキャップは、キャップを口部20に装着した状態で、破断部21bを破断して接液部21cを筒状体21から折り取ることができる形態であると好ましい。
次に、経腸栄養剤を室温に戻し、例えば、接液部21cをガーゼ等で挟んで、接液部21cを筒状体21から折り取る。接液部21cを覆うキャップが口部20に装着された状態で破断部21bを破断でき、接液部21cを筒状体21から折り取ることができる形態である場合、キャップを口部20に装着した状態で、接液部21cを筒状体21から折り取ってもよい。図5Aには、シリンジ1において挿入部21aから破断部21bで接液部21cを切り離す最中の状態を示し、図5Bには、挿入部21aから接液部21cを切り離した状態を示している。接液部21cを筒状体21から折り取ることによって残った筒状体21の残部であって、挿入部21aと雄ネジ22とからなるメスコネクタ5は、ISO80369−3として検討されているメスコネクタであるので、ISO80369−3として検討されているオスコネクタ6(図6A及び図6B参照)と接続することができる。
次に、接液部21cが切り離されたシリンジ1を、患者に留置されたPEGカテーテル8のオスコネクタ6(図6A及び図6B参照)に接続する。図6Aは、シリンジ1に接続され得るPEGカテーテル8の部分正面図であり、図6Bは図6Aに示したPEGカテーテル8の6B−6B断面図である。PEGカテーテル8は、患者に留置された後、約1〜6ヶ月間毎に交換される。
図6A及び図6Bに示されるように、PEGカテーテル8は、移送チューブ7と移送チューブ7の一方の端部に接続されたオスコネクタ6とを含む。オスコネクタ6は、その一端に、筒状のオスルアー61とオスルアー61を取り囲む外筒部62とを備え、他端に筒状の基端部63を備える。オスコネクタ6の中心軸6aに沿った流路64がオスルアー61から基端部63までオスコネクタ6を貫通している。
オスルアー61の外周面12は、オスルアー61の根元から先端に近づくにしたがって外径が小さくなる第1オステーパ面(円錐台の側面)612と、第1オステーパ面に隣接する第2オステーパ面613とを含む。第2オステーパ面613は、オスルアー61の先端部611の外表面であり、第1オステーパ面よりもテーパ角度が大きい。オスルアー61の根元から、オスルアー61と外筒部62とを連結する連結部66が半径方向に沿って外向きに突出している。連結部66上面(オスルアー61側の面)の外周端に、円筒形状を有する外筒部62が設けられている。外筒部62は、オスルアー61を取り囲んでいる。外筒部62の内周面(オスルアー61に対向する面)には、雌ネジ65が形成されている。
オスルアー61と、オスルアー61を取り囲む雌ネジ65は、上述したISO80369−3のオスコネクタ910(図8及び図8B)に準拠している。従って、オスコネクタ6は、ISO80369−3に準拠したメスコネクタと接続することができる。
図7に示されるように、シリンジ1のメスコネクタ5と、PEGカテーテル8のオスコネクタ6とは、オスルアー61を挿入部21aに挿入し、且つ、雌ネジ65と雄ネジ22とを螺合させることにより接続される。メスコネクタ5がオスコネクタ6と接続された状態では、第1オステーパ面612と第1メステーパ面211の両者は液密な面接触をする。
移送チューブ7は、基端部63を貫通する流路64内に挿入されている。移送チューブ7は、シリコーンゴム、ウレタン等の柔軟性を有する軟質材料からなり、オスコネクタ6は、例えば、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が好ましい。
尚、移送チューブ7の一方の端部に、オスコネクタ6が接続されていれば、その他のPEGカテーテル8の構成については特に限定されない。図6A及び図6Bには図示していないが、PEGカテーテル8は、更に、移送チューブ7の他方の端部に設けられたバルーンや、バンパー等、従来公知のPEGカテーテルが備える構成部材をさらに備えていてもよい。
尚、上述した、本実施形態のシリンジ1の使用方法の一例では、シリンジ1への経腸栄養剤の充填後、シリンジ1を一定期間保管しているが、本実施形態のシリンジ1に液状物を充填した後、直ぐに筒状体21から接液部21cを折り取って、メスコネクタ5とオスコネクタ6とを接続してもよい。また、本実施形態のシリンジ1に充填される経腸栄養剤は、市販の半固形経腸栄養剤であってもよい。
また、上述では、挿入部21aと雄コネクタ22とからなるメスコネクタ5は、PEGカテーテルの上流端に配置されたオスコネクタ6と接続されているが、メスコネクタ5は、PEGカテーテルに接続され上流端にオスコネクタ6を備えた柔軟性を有するチューブ(図示せず)、上流端にオスコネクタ6を備えた経鼻カテーテル(図示せず)等の、経腸栄養剤を流す任意のチューブの上流端に設けられたオスコネクタと接続できる。
本発明では、雄ネジ及び挿入部からなるメスコネクタに経腸栄養剤を付着させることなく当該液状物の採取が行えるので、オスコネクタの雌ネジへの経腸栄養剤の付着を抑制しながら、オスコネクタとシリンジとを接続できる。故に、本発明のシリンジは、経腸栄養療法において、患者への経腸栄養剤の供給が衛生的に行える。
1 シリンジ
10 外筒
11 本体
20 口部
21 筒状体
21a 挿入部
21b 破断部
21c 接液部
211 第1メステーパ面
212 第2メステーパ面
22 雄ネジ
30 プランジャ
4 ガスケット
5 メスコネクタ
6 オスコネクタ
61 オスルアー
612 第1オステーパ面
613 第2オステーパ面
62 外筒部
63 基端部
65 雌ネジ
8 PEGカテーテル

Claims (2)

  1. 筒状の本体と前記本体の一端に設けられた口部とを備えた外筒を含むシリンジであって、
    前記口部は、前記本体の内腔と連通した筒状体と、前記筒状体の外表面に形成された雄ネジとを含み、
    前記筒状体は、
    前記雄ネジよりも前記筒状体の基端側に配置された挿入部と、
    前記雄ネジよりも前記筒状体の先端側に配置され、前記筒状体の周方向に延びる破断部と、
    前記破断部よりも前記筒状体の先端側に配置され、前記破断部での前記筒状体の破断により前記筒状体から切り離され得る接液部と、を含むシリンジ。
  2. 前記挿入部及び前記雄ネジは、ISO80369−3に準拠する請求項1に記載のシリンジ。
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