JP2015190575A - 導電性シャフトおよびそれを用いたoa機器用導電性ロール、並びに導電性シャフトの製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で、強度および剛性が高く、導電性に優れ、しかも安価である、導電性シャフトおよびそれを用いたOA機器用導電性ロール、並びに導電性シャフトの製法を提供する。
【解決手段】シャフト1の長手方向に平行に連続ガラス繊維束2が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂4が、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物からなり、上記(B)成分が、連続ガラス繊維束2を構成する連続ガラス繊維2aに沿って配向した状態で分布している。(A)熱硬化性樹脂。(B)カーボンミルドファイバー。(C)(A)成分の硬化剤。
【選択図】図1
【解決手段】シャフト1の長手方向に平行に連続ガラス繊維束2が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂4が、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物からなり、上記(B)成分が、連続ガラス繊維束2を構成する連続ガラス繊維2aに沿って配向した状態で分布している。(A)熱硬化性樹脂。(B)カーボンミルドファイバー。(C)(A)成分の硬化剤。
【選択図】図1
Description
本発明は、繊維強化樹脂(FRP)からなる導電性シャフトおよびそれを用いたOA機器用導電性ロール、並びに上記導電性シャフトの製法に関するものである。
電子写真複写機、プリンター、ファクシミリ等のOA(オフィス・オートメイション:Office Automation)機器用の、導電性ロール(帯電ロール、現像ロール等)には、通常、鉄等の金属製の軸体(シャフト)が用いられる。また、上記軸体には、通常、腐食防止のためのめっき処理が施されている。上記のように導電性ロールに金属製の軸体が用いられる理由は、高精度の加工性や、帯電機構に伴う導電性が要求されるからである。
しかしながら、シャフトに施しているめっきは、輸送時の軸体同士の擦れや研磨粉による擦れなどで剥がれやすく、その結果、シャフトの腐食に至る懸念がある。
また、輸送しやすいよう、シャフトの軽量化が求められており、さらには、空輸に際し飛行機の計器に悪影響を与えないよう、シャフトの非磁性化も求められている。さらに、めっきに微量含まれる環境負荷物質をできるだけ少なくしたいといった環境面の要望もある。
以上のことから、近年、金属製シャフトに代えて、樹脂製シャフトを軸体に用いた導電性ロールが提案されている(特許文献1参照)。すなわち、樹脂製であるため、重金属などは含まず、錆びることもなく、しかも軽量であることから、上記金属製シャフトの問題を解消することが可能である。
しかしながら、樹脂製シャフトは、強度や剛性(曲げ弾性率)の点で問題があり、しかも金属性シャフトと比較して導電性が低く、電気ロスが大きいことから、導電性ロールの軸体としての実用に耐えないといった問題がある。また、樹脂製シャフトに導電性を付与する場合、通常、その材料である樹脂組成物にカーボンブラック等の導電性フィラーを添加して導電性を高くする手法が用いられるが、導電性を高めるためにその添加量を多くすると、樹脂組成物の粘度が増加して成形困難となるといった問題が生じる。特に、特許文献1に開示のシャフトのように射出成形によって製造する場合、カーボンブラックを多量に添加すると、射出成形が困難なほど樹脂組成物の粘度が極端に上昇する。このことから、カーボンブラックの多量添加による導電性の発現は困難である。
そこで、本発明者らは、補強材として、導電性を有する炭素繊維(CF)のみを用いた、繊維強化樹脂(FRP)製のシャフトを検討してみた。しかしながら、炭素繊維(CF)は非常にコストが高く、そのため、製品単価に大きく影響するといった問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、軽量で、強度および剛性が高く、導電性に優れ、しかも安価である、導電性シャフトおよびそれを用いたOA機器用導電性ロール、並びに導電性シャフトの製法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、シャフトの長手方向に平行に連続ガラス繊維束が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂が、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物からなり、上記(B)成分が、連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態で分布している導電性シャフトを第一の要旨とし、上記導電性シャフトを軸体とするOA機器用導電性ロールを第二の要旨とする。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。
また、本発明は、上記導電性シャフトの製法であって、連続ガラス繊維を束ねた状態で、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を、所定の長さに切断する導電性シャフトの製法を第三の要旨とする。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。
すなわち、本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた。その研究の過程で、本発明者らは、シャフトを繊維強化樹脂(FRP)製にし、その補強材となる繊維に、炭素繊維(CF)よりもコストメリットの高いガラス繊維(GF)からなる連続繊維束を用い、シャフトの長手方向に平行に連続ガラス繊維束が埋設されるようにし、かつ、導電性付与のため、そのマトリックス樹脂中に導電性フィラーを含有させることを検討した。しかしながら、例えば、上記導電性フィラーとしてカーボンブラックのみを用いた場合、先に述べたような成形性や導電性付与に関する問題を解決する必要がある。また、ガラス繊維のFRP(GFRP)からなるシャフトは、曲げ弾性率が低いことから、OA機器用導電性ロールの軸体として適用すると、ロールの印字性能等が損なわれるおそれもある。しかも、導電性ロールに関し、そのゴム層成形時の熱により、FRPシャフトが変形するおそれもあることから、FRPシャフトの高温時の曲げ弾性率の保持性を向上させたいとの要望もある。これらのことに鑑み、本発明者らが更なる研究を重ねた結果、熱硬化性樹脂をマトリックス樹脂とするGFRP製シャフトとし、かつ、そのシャフトに埋設された連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態でカーボンミルドファイバー(B)を分布させた(図1参照)ところ、少ない導電性フィラー(カーボンミルドファイバー)量で組成物の粘度を上げずに電気パスルートをつくることができることを見いだした。さらに、同じガラス繊維量であっても、上記のようにカーボンミルドファイバーを分布させることにより、ポリマー自身が補強されることから、本発明のGFRP製シャフトは、特に高温度域下での曲げ弾性率の保持性向上が図られ、所期の目的が達成できることを見いだし、本発明に到達した。
なお、上記のように少ないカーボンミルドファイバー量で電気パスルートをつくるには、従来のような射出成形では困難である。そこで、連続ガラス繊維を束ねた状態で、熱硬化性樹脂(A)を主成分としカーボンミルドファイバー(B)および硬化剤(C)を含有する樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を、所定の長さに切断するといった特殊な製法を適用したところ、上記の問題は解消され、先に述べたような特殊な導電性シャフトを良好に製造することができるようになることを、本発明者らは突き止めた。
以上のように、本発明の導電性シャフトは、シャフトの長手方向に平行に連続ガラス繊維束が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂が、熱硬化性樹脂(A)を主成分とし、カーボンミルドファイバー(B)および硬化剤(C)を含有する樹脂組成物からなり、上記カーボンミルドファイバー(B)が、連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態で分布している。そのため、軽量で、強度および剛性が高く、特に高温度域下での曲げ弾性率の保持性向上が図られ、さらに、導電性に優れ、しかも安価な導電性シャフトとすることができる。また、上記導電性シャフトを用いたOA機器用導電性ロールは、従来の金属製シャフトを用いたものと同様、優れたロール性能を発現するとともに、軽量化等の、上記導電性シャフトを用いたことによる作用効果を得ることができる。
また、連続ガラス繊維を束ねた状態で、上記樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を、所定の長さに切断するといった特殊な製法により、少ないカーボンミルドファイバー量で電気パスルートをつくることができ、本発明の導電性シャフトを良好に製造することができる。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の導電性シャフトは、先に述べたように、シャフトの長手方向に平行に連続ガラス繊維束が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂が、熱硬化性樹脂(A)を主成分とし、カーボンミルドファイバー(B)および硬化剤(C)を含有する樹脂組成物からなり、上記カーボンミルドファイバー(B)が、連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態で分布している。ここで、上記樹脂組成物の「主成分」とは、その組成物全体の特性に大きな影響を与えるもののことであり、本発明においては、全体の50重量%以上を意味する。また、「上記カーボンミルドファイバー(B)が、連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態で分布している。」とは、カーボンミルドファイバーの凝集がみられず、連続ガラス繊維に沿って配向した状態でカーボンミルドファイバーによる電気パスルートができており、それによりシャフトの導電性が確保された状態を意味する。これを模式的に示すと、図1に示すようになる。図において、1はシャフト、2はガラス繊維束、2aはそれを構成するガラス繊維、3はカーボンミルドファイバー、4はマトリックス樹脂である。このカーボンミルドファイバーの分布状態は、導電性シャフトの断面を電子顕微鏡観察することにより確認することが可能であるが、通常、上記マトリックス樹脂の材料である樹脂組成物中のカーボンミルドファイバーの配合割合が後記に示す範囲内で、かつその導電性シャフトの電気抵抗値が後記のように低い値を示すものであれば、カーボンミルドファイバーが上記のような分布状態となっているとみなすことができる。なお、図2は、比較用シャフトの断面状態を示した模式図であり、本発明の導電性シャフトにおけるカーボンミルドファイバー(B)と同程度の量でカーボンブラック5のみを分布させた状態を示すものであるが、凝集がみられ、電気パスルートができていないことがわかる。
本発明の導電性シャフトにおいて、ガラス繊維は、上記のように、強度や剛性の観点から連続繊維である必要があり、それが、上記のように束になっている。なお、以下の計算式(1)で求められる、本発明の導電性シャフトにおけるガラス繊維含有率(Vf値)は、好ましくは40〜70%であり、より好ましくは55〜65%である。すなわち、Vf値が少な過ぎると、成形収縮がひどく、表面平滑性のない製品となるおそれがあり、逆にVf値が多過ぎると、樹脂量が少なくなり、導電性が確保できなくなるおそれがあるからである。
また、本発明の導電性シャフトにおいて、前記マトリックス樹脂の材料である樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂(A)としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。なかでも、ガラス繊維との密着性の観点から、不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。
上記熱硬化性樹脂(A)の硬化剤(C)としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエステル樹脂には、メチルエチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーベンゾエート、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物が用いられ、エポキシ樹脂には、ビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,3,3−トリメチル−1−m−ヒドロキシフェニルインダン−5−オール、1,3,3−トリメチル−1−m−ヒドロキシフェニルインダン−7−オール、1,3,3−トリメチル−1−p−ヒドロキシフェニルインダン−6−オール、レゾルシン、ハイドロキノン、カテコール、ナジク酸,マレイン酸,フタル酸,メチル−テトラヒドロフタル酸,メチルナジク酸等のポリカルボン酸とその無水物、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノジフェニルエーテル、フェニレンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、キシリレンジアミン、トルエンジアミン、ジアミノジシクロシクロヘキサン、ジクロロ−ジアミノジフェニルメタン(異性体を含む)、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のポリアミン化合物、ジシアンジアミド、テトラメチルグアニジン、エポキシ基と反応可能な活性水素含有化合物等が用いられ、フェノール樹脂には、ヘキサメチレンテトラミン、メチロールメラミンおよびメチロール尿素等が用いられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。上記樹脂組成物における硬化剤(C)の割合は、その硬化性の観点から、熱硬化性樹脂(A)100重量部に対し、好ましくは0.5〜15重量部の範囲であり、より好ましくは1〜10重量部の範囲である。
上記熱硬化性樹脂(A)とともに用いられるカーボンミルドファイバー(B)は、炭素繊維を粉砕したものを言い、一般的に、樹脂充填剤として使用される炭素繊維を特定の長さに切断した短繊維(チョップドファイバー)よりも、平均繊維長が短いものが多い。そして、上記カーボンミルドファイバー(B)としては、その平均繊維長が40〜150μmのものが好ましく、より好ましくは、その平均繊維長が100μmのものである。すなわち、上記平均繊維長が短すぎると、所望の補強効果や導電性が得られず、逆に、上記平均繊維長が長すぎると、樹脂との混合性に悪影響を及ぼすからである。なお、上記カーボンミルドファイバー(B)の平均繊維径は、通常、約7μmである。そして、その平均繊維長および平均繊維径は、例えば、SEM(電子顕微鏡)観察等により測定することができる。
前記樹脂組成物におけるカーボンミルドファイバー(B)の割合は、熱硬化性樹脂(A)100重量部に対し、20〜50重量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、30〜40重量部の範囲である。すなわち、上記カーボンミルドファイバー(B)の配合量が少なすぎると、充分な導電性が得られず、逆に上記カーボンミルドファイバー(B)の配合量が多すぎると、樹脂組成物の粘度が高くなり、繊維束中に樹脂組成物が含浸しきらず、成形性の低下や導電性への悪影響がみられるからである。
なお、上記樹脂組成物には、必要に応じて、カーボンブラック、タルク,マイカ等の無機フィラー、炭酸カルシウム,酸化マグネシウム等の収縮防止剤、難燃剤、分散剤、離型剤等を適宜添加してもよい。
カーボンブラックを、カーボンミルドファイバー(B)と併用すると、より良好な導電性を得ることができるが、カーボンブラックの多量配合は、成形性等の点で問題となることから、本発明において、前記樹脂組成物におけるカーボンブラックの割合は、熱硬化性樹脂(A)100重量部に対し0.5〜5重量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1〜3重量部の範囲である。
つぎに、本発明の導電性シャフトは、例えば以下のようにして作製される。
すなわち、連続ガラス繊維を束ねた状態で、熱硬化性樹脂(A)を主成分とし、その硬化剤(C)、カーボンミルドファイバー(B)、および必要に応じ他の添加剤を含有する樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を、所定の長さに切断する。また、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込む際に、繊維の表面への露出を抑えるために不織布(材質としては、ポリエステル系、ガラス系、アラミド系がある)を設定しても良い。このような特殊な製法により、少ないカーボンブラック量で電気パスルートをつくることができ、目的とする本発明の導電性シャフトを良好に製造することができる。
そして、上記含浸処理に用いる樹脂組成物は、三本ロールやビーズミルなどの混練機を用いることでカーボンミルドファイバーの凝集がより解消され、得られる導電性シャフトの導電性をより高めることができる。この中でも、フィラーの凝集を解くためにロールの間隙を簡便に調節して加工できる点から三本ロールが好ましい。なお、上記混練処理は、硬化剤を加える前に行い、硬化剤を加えた後に再度混練を行うが、このときの混練は、硬化剤が樹脂組成物中に混ざればよいため、手撹拌、羽撹拌およびロールによる混練のうち、いずれかの処理で構わない。その中でも、羽撹拌が簡便で好ましい。
また、上記含浸処理に用いる樹脂組成物の粘度を、2.8〜28.2Pa・sの範囲にすることが、上記特殊な製法を良好に行う観点から好ましい。なお、上記粘度は、硬化剤を添加する前に測定したものであり、JIS K 7117に準拠し、B型粘度計を用いて、温度:室温(28℃〜35℃)で測定した値である。
上記含浸処理した樹脂組成物の、金型内での熱硬化は、100〜160℃で、1〜15分間程度の熱処理で行われる。
上記金型内での熱硬化により得られた長尺の繊維強化樹脂成形品は、切断機等により所定の長さに切断され、目的とする導電性シャフトとなる。
なお、上記一連の製法は、一般的な引抜成形機を用いて行うことも可能である。
上記のようにして得られた本発明の導電性シャフトは、その電気抵抗値が1×104Ω未満であることが、OA機器用導電性ロールの軸体としての機能を充分に発揮することができるため、好ましい。
そして、本発明の導電性シャフトを軸体とするOA機器用導電性ロールは、その軸体の性能に起因し、OA機器用導電性ロール(特に、帯電ロールや現像ロール)として優れた機能を発揮することができる。
なお、本発明の導電性シャフトは、帯電ロールや現像ロールの他、トナー供給ロール、給紙ロール、転写ロール、クリーニングロール等のOA機器用ロールの軸体としても、優れた性能を発揮することができる。その他にも、本発明の導電性シャフトは、防塵ロール、彫刻ロールなど産業用ロールの軸体や、さらに、各種製品の構造部材等としても用いることができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、その要旨を超えない限り、これら実施例に限定されるものではない。
まず、実施例および比較例に先立ち、下記に示す材料を準備した。
〔熱硬化性樹脂(A1)〕
不飽和ポリエステル樹脂(ユピカ3512、日本ユピカ社製)
不飽和ポリエステル樹脂(ユピカ3512、日本ユピカ社製)
〔カーボンミルドファイバー(B1)〕
CFMP−150X(平均繊維長:100μm)、日本ポリマー産業社製
CFMP−150X(平均繊維長:100μm)、日本ポリマー産業社製
〔カーボンミルドファイバー(B2)〕
CFMP−30X(平均繊維長:40μm)、日本ポリマー産業社製
CFMP−30X(平均繊維長:40μm)、日本ポリマー産業社製
〔カーボンミルドファイバー(B3)〕
CFMP−300X(平均繊維長:150μm)、日本ポリマー産業社製
CFMP−300X(平均繊維長:150μm)、日本ポリマー産業社製
〔カーボンブラック〕
デンカブラック(平均粒径35nm)、デンカ社製
デンカブラック(平均粒径35nm)、デンカ社製
〔分散剤(1)〕
銅フタロシアニンスルホン酸アンモニウム塩(SOLSPERSE5000、日本ルーブリゾール社製)
銅フタロシアニンスルホン酸アンモニウム塩(SOLSPERSE5000、日本ルーブリゾール社製)
〔分散剤(2)〕
SOLSPERSE88000、日本ルーブリゾール社製
SOLSPERSE88000、日本ルーブリゾール社製
〔硬化剤(C1)〕
パーロイルTCP、日油社製
パーロイルTCP、日油社製
〔実施例1〜14、比較例1〕
上記熱硬化性樹脂とカーボンミルドファイバー等(硬化剤を除く)とを配合し、三本ロールにて混練した。その後、硬化剤を加え羽撹拌を行い、樹脂組成物を調製した。なお、上記各成分の配合割合、上記混練時の三本ロール間隙は、後記の表1および表2に示す通りとした。
そして、三本ロールにて混練した後の樹脂組成物の粘度(硬化剤を添加する前の粘度)を下記の条件で測定した。
・装置:TOKI SANGYO社製、VISCOMETER TVB−10(TVR)
・ローター種:H7
・回転数:60rpm
・測定環境:室温(28℃〜35℃)
上記熱硬化性樹脂とカーボンミルドファイバー等(硬化剤を除く)とを配合し、三本ロールにて混練した。その後、硬化剤を加え羽撹拌を行い、樹脂組成物を調製した。なお、上記各成分の配合割合、上記混練時の三本ロール間隙は、後記の表1および表2に示す通りとした。
そして、三本ロールにて混練した後の樹脂組成物の粘度(硬化剤を添加する前の粘度)を下記の条件で測定した。
・装置:TOKI SANGYO社製、VISCOMETER TVB−10(TVR)
・ローター種:H7
・回転数:60rpm
・測定環境:室温(28℃〜35℃)
続いて、連続ガラス繊維を束ねた状態で、上記調製の樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を切断し、直径6mm、長さ300mmのシャフトを作製した。
このようにして得られた実施例および比較例のシャフトに関し、下記の基準に従い各特性を測定し、評価を行った。その結果を、後記の表1および表2に併せて示した。
〔Vf値〕
以下の計算式(1)に従い、シャフトのガラス繊維含有率(Vf値)を求めた。
以下の計算式(1)に従い、シャフトのガラス繊維含有率(Vf値)を求めた。
〔電気抵抗値測定〕
電気抵抗値は、評価対象の形状(断面積と長さ)により数値が異なる。そのため、シャフトの形状を、直径6mm、長さ300mmに統一して、その電気抵抗値を、テスター(MODEL3021、HIOKI社製)を用いて測定した。測定は、上記形状のシャフトの端部断面に計測針を当てて測定を行った。そして、その電気抵抗値が1×104Ω未満であったものを「○」、1×104Ω以上を「△」と評価した。
電気抵抗値は、評価対象の形状(断面積と長さ)により数値が異なる。そのため、シャフトの形状を、直径6mm、長さ300mmに統一して、その電気抵抗値を、テスター(MODEL3021、HIOKI社製)を用いて測定した。測定は、上記形状のシャフトの端部断面に計測針を当てて測定を行った。そして、その電気抵抗値が1×104Ω未満であったものを「○」、1×104Ω以上を「△」と評価した。
〔曲げ弾性率〕
JIS K7017 に準拠し、180℃温度下で、シャフトの三点曲げ試験(支点間距離:100mm試験速度:50mm/min)を行った。そして、その曲げ弾性率が29.0GPa以上であるものを「○」、29.0GPa未満であるものを「×」と評価した。
JIS K7017 に準拠し、180℃温度下で、シャフトの三点曲げ試験(支点間距離:100mm試験速度:50mm/min)を行った。そして、その曲げ弾性率が29.0GPa以上であるものを「○」、29.0GPa未満であるものを「×」と評価した。
上記結果より、実施例のシャフトは、電気抵抗値が低く、導電性に優れているとともに、高温条件下での曲げ弾性率にも優れていることがわかる。これに対し、比較例のシャフトは、導電性に優れているものの、実施例のシャフトに比べ、曲げ弾性率が低いことがわかる。
本発明の導電性シャフトは、軽量で、強度および剛性が高く、導電性に優れ、しかも安価である。そのため、OA機器用導電性ロールの軸体として好ましく用いられるが、その他にも、導電性を要求されないOA機器用ロールの軸体や、防塵ロール、彫刻ロールなど産業用ロールの軸体、さらには、各種製品の構造部材等としても用いることができる。
1 シャフト
2 ガラス繊維束
2a ガラス繊維
3 カーボンミルドファイバー
4 マトリックス樹脂
2 ガラス繊維束
2a ガラス繊維
3 カーボンミルドファイバー
4 マトリックス樹脂
Claims (12)
- シャフトの長手方向に平行に連続ガラス繊維束が埋設された繊維強化樹脂製のシャフトであって、そのマトリックス樹脂が、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物からなり、上記(B)成分が、連続ガラス繊維束を構成する連続ガラス繊維に沿って配向した状態で分布していることを特徴とする導電性シャフト。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。 - 上記カーボンミルドファイバー(B)の平均繊維長が50〜150μmの範囲である請求項1記載の導電性シャフト。
- 上記樹脂組成物におけるカーボンミルドファイバー(B)の割合が、熱硬化性樹脂(A)100重量部に対し20〜50重量部の範囲である請求項1または2記載の導電性シャフト。
- 上記熱硬化性樹脂(A)が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性シャフト。
- 上記樹脂組成物が、さらにカーボンブラックを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性シャフト。
- 上記樹脂組成物におけるカーボンブラックの割合が、熱硬化性樹脂(A)100重量部に対し0.5〜5重量部の範囲である請求項5記載の導電性シャフト。
- 電気抵抗値が1×104Ω未満である請求項1〜6のいずれか一項に記載の導電性シャフト。
- OA機器用導電性ロールの軸体である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の導電性シャフト。
- 請求項8記載の導電性シャフトを軸体とするOA機器用導電性ロール。
- 帯電ロールまたは現像ロールに用いられる請求項9記載のOA機器用導電性ロール。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の導電性シャフトの製法であって、連続ガラス繊維を束ねた状態で、下記の(A)を主成分とし下記の(B)および(C)成分を含有する樹脂組成物の入った漕に引き込み、連続ガラス繊維を樹脂組成物に含浸させた後、金型に引き込み熱硬化させ、それにより得られた長尺の繊維強化樹脂成形品を、所定の長さに切断することを特徴とする導電性シャフトの製法。
(A)熱硬化性樹脂。
(B)カーボンミルドファイバー。
(C)(A)成分の硬化剤。 - 上記含浸処理に用いる樹脂組成物の粘度が2.8〜28.2Pa・sの範囲である請求項11記載の導電性シャフトの製法。
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