JP2015186810A - はんだ接合方法、ldモジュールの製造方法、および、はんだ接合装置 - Google Patents

はんだ接合方法、ldモジュールの製造方法、および、はんだ接合装置 Download PDF

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玄人 吉野
真一 阪本
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Abstract

【課題】はんだを特殊な形状に加工しておく必要なく、はんだに含まれている気泡を効率的に排出することが可能なはんだ接合を実現すること。【解決手段】このはんだ接合方法は、サブマウント110の接合面110Aの中央に、固形状のはんだ130を配置する配置工程と、接合面110Aにおいて、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、サブマウント110を加熱することにより、はんだ130を山型に溶融する加熱工程と、はんだ130が山型に溶融した状態において、接合面110Aに対し、半導体素子120を押し付ける押付工程と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、はんだ接合方法、LDモジュールの製造方法、および、はんだ接合装置に関する。
従来、2つの部材(例えば、半導体素子とサブマウント)同士を接合するための手段として、はんだ接合が利用されている。はんだ接合では、2つの部材の間に配置された固形状のはんだを加熱して、当該はんだを溶融することにより、上記2つの部材の間において、当該はんだを広範囲に濡れ広げさせることができる。これにより、上記2つの部材の接合強度を高めることが可能となる。
このようなはんだ接合においては、はんだに含まれている気体がボイドとなってはんだ内に残留する場合がある。はんだ内に残留するボイドの量が多いほど、はんだの接合強度、熱伝導性、及び放熱性が低下することとなる。例えば、半導体素子とサブマウントとの接合に用いられるはんだにボイドが残留していると、半導体素子にて発生した熱がはんだを介してサブマウントに伝導し難くなり、放熱性能が低下することとなる。このような問題を解決するため、従来、はんだ接合時に、はんだに含まれている気泡を効率的に排出することを目的とした技術が考案されている。
例えば、下記特許文献1には、中央部が細く、且つ、中央部から両側に向けて徐々に太くなる鼓形状となるように、クリームはんだにくびれ部を形成する技術が開示されている。そして、下記特許文献1には、このような形状のクリームはんだを用いて、サーマルパットと電極とを互いに接合することにより、はんだの溶融が進行する過程において、はんだ内部に残留するボイドを上記くびれ部に集めながら外部に放出することができるとされている。
また、下記特許文献2には、基材の両面にはんだ材を積層することによってクラッド材を形成した後、当該クラッド材をプレス成型することによって、当該クラッド材の小片を形成し、さらに、当該小片における上記はんだを加熱溶融および冷却固化することにより、半田クラッド片を製造する方法が開示されている。当該方法によれば、凹状となっていた上記半田の表面を、加熱溶融および冷却固化することにより、平坦または凸状とし、これにより、ボイドの発生原因となる閉じた空間が形成されることを抑制できるとされている。
特開2010−205756号公報(2010年9月16日公開) 特開2005−7412号公報(2005年1月13日公開)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、クリームはんだに予めくびれ部を形成しておく必要があるため、コストの増加を招来する虞がある。また、上記特許文献2の技術では、クラッド片を製造するための多くの作業工程が必要なため、コストの増加を招来する虞がある。特に、上記特許文献1の技術では、くびれ部を有する形状にはんだを成形するために、フラックスを含有するクリームはんだを用いる必要がある。このため、ノンフラックスのはんだを用いたはんだ接合を行う場合(例えば、レーザダイオードをはんだ接合する場合)には、当該技術を適用することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、はんだを特殊な形状に加工しておく必要なく、はんだに含まれている気泡を効率的に排出することが可能なはんだ接合を実現することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係るはんだ接合方法は、第1の部材の接合面の中央に、固形状のはんだを配置する配置工程と、前記接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材を加熱することにより、前記はんだを山型に溶融する加熱工程と、前記はんだが山型に溶融した状態において、前記接合面に対し、第2の部材を押し付ける押付工程とを含むことを特徴とする。
上記はんだ接合方法によれば、上記のとおりはんだを加熱することにより、はんだを山型に溶融することができる。このため、はんだを予め特別な形状に成形しておく必要はなく、一般的な形状(例えば、四角柱形状、円柱形状等)のはんだをそのまま用いることができる。したがって、コストの増加を招来する虞はない。特に、上記はんだ接合方法によれば、はんだの中央に、山型の頂上を形成することができる。
また、上記はんだ接合方法によれば、はんだが山型をなしている状態で、第1の部材および第2の部材を互いに押し付けるため、第1の部材と第2の部材との間ではんだが押し潰される過程において、山型のはんだの中央に形成された頂上部分の径が徐々に拡大するように、はんだをその外周方向に流動させることができ、それに伴って、はんだに残留している気泡を、外部へ放出することができる。したがって、はんだに含まれている気泡を効率的に排出することができる。
さらに、上記はんだ接合方法によれば、はんだの接触面の面積を、比較的小さくすることができるため、ボイドの発生を抑制することができる。はんだの接触面と、部材の接合面との間に隙間が生じた場合、当該隙間内の空気を逃がすことができず、当該空気がはんだ内に残留してしまう場合がある。はんだの接触面の面積が小さいほど、上記隙間が発生する可能性が減少する。したがって、上記はんだ接合方法によれば、ボイドの発生を抑制することができる。
上記はんだ接合方法において、前記加熱工程では、前記接合面において、前記中心側の領域の温度よりも前記外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材の外周縁部に沿って、前記第1の部材を加熱することが好ましい。
上記構成によれば、上記第1の部材の外周側の領域から、上記第1の部材の中心側の領域に向けて、線型的に温度が変化するように、上記第1の部材を加熱することができる。これにより、上記第1の部材上に載置されたはんだを、なだらかな斜面を有する山型に溶融することができる。はんだをこのような山型とすることで、上記押付工程において当該はんだが不自然な形状に押しつぶされることを防止し、結果的に、気泡を効率的に排出することが可能となる。
上記はんだ接合方法において、前記押付工程では、前記接合面に対し、予め加熱された前記第2の部材を押し付けることが好ましい。
上記構成によれば、はんだに第2の部材が接触したときに、はんだが冷却されてしまうことを防止することができる。はんだの上記冷却は、はんだを固化させてしまい、はんだ内に気泡を生じさせてしまう虞がある。したがって、第2の部材を予め加熱しておくことで、はんだ内における気泡の発生を抑制することができる。
上記はんだ接合方法において、前記固形状のはんだは、前記第2の部材の接合面と接触する接触面の面積が、前記第2の部材の接合面の面積の0.10〜0.30倍であることが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
上記はんだ接合方法において、前記固形状のはんだは、前記第2の部材の接合面と接触する接触面の各辺の長さが、当該辺と平行な、前記第2の部材の接合面の辺の長さの0.30〜0.60倍であることが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
上記はんだ接合方法において、前記固形状のはんだは、厚さが150〜300μmであることが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
上記はんだ接合方法において、前記加熱工程では、前記第1の部材の加熱時間を8〜20秒とすることが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。なお、上記「加熱時間」とは、上記第1の部材を加熱したまま待機した時間を意味する「待機時間」と表現することもできる。
上記はんだ接合方法において、前記加熱工程では、前記接合面において、前記外周側の領域の温度が、前記中心側の領域の温度よりも5〜20℃高い温度となるように、前記第1の部材を加熱することが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
上記はんだ接合方法において、前記加熱工程では、前記接合面において、前記中心側の領域の温度および前記外周側の領域の温度が、いずれも前記はんだの融点よりも40〜60℃高い温度となるように、前記第1の部材を加熱することが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
上記はんだ接合方法において、前記加熱工程では、前記接合面において、前記中心側の領域と前記外周側の領域との単位距離あたりの温度変化が、2.5℃/mmよりも大きくなるように、前記第1の部材を加熱することが好ましい。
上記構成によれば、より効率的に、はんだに含まれている気泡を排出できることが、発明者らの知見により明らかである。
本発明に係るLDモジュールの製造方法は、上記はんだ接合方法において、LDモジュールを構成する前記第2の部材を、前記LDモジュールを構成する前記第1の部材に接合する接合工程を含むことを特徴とする。
上記LDモジュールの製造方法によれば、上記はんだ接合方法と同様の効果を奏することができる。
本発明に係るはんだ接合装置は、第1の部材の接合面の中央に、固形状のはんだを配置する配置手段と、前記接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材を加熱することにより、前記はんだを山型に溶融する加熱手段と、前記はんだが山型に溶融した状態において、前記接合面に対し、第2の部材を押し付ける押付手段とを備えることを特徴とする。
上記はんだ接合装置によれば、上記はんだ接合方法と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、はんだを特殊な形状(例えば、上記特許文献1に開示されているくびれ形状、上記特許文献2に開示されている凸形状、等)に加工しておく必要なく、はんだに含まれている気泡を効率的に排出することが可能なはんだ接合を実現することができる。
本発明の実施形態に係るLDモジュールの構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の手順を示すフローチャートである。 図2に示す手順により、本発明の実施形態に係る積層構造体が製造される様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るはんだ接合装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の実施例1〜11において適用した各条件を示す。 実施例1〜11の積層構造体を、上方から見たときの平面図であり、各構成部材の配置位置を示している。 本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の参考例1〜14において適用した各条件を示す。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る積層構造体について説明する。以下に説明する実施形態では、サブマウント(本発明に係る第1の部材の一例)の表面上に、半導体素子(本発明に係る第2の部材の一例)をはんだ接合することにより、LDモジュールの一部をなす積層構造体を製造する例を説明する。但し、これに限らず、本発明は、様々な部材同士のはんだ接合に適用可能である。
〔積層構造体100の構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る積層構造体100の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る積層構造体100の構成を示す側面図である。積層構造体100は、互いに積層されたサブマウント110(第1の部材)および半導体素子120(第2の部材)を備えている。サブマウント110および半導体素子120は、いずれも平板状の部材である。
サブマウント110および半導体素子120は、これら2つの部材の間に介在するはんだ130によって、互いにはんだ接合されている。すなわち、当該はんだ接合により、半導体素子120が、サブマウント110の表面上に固着されているといえる。上記はんだ接合のため、サブマウント110の接合面110A(図3参照)は、上記はんだ130との親和性の高い材料(例えば、銅)によって形成されている。同様に、半導体素子120の接合面120A(図3参照)は、上記はんだ130との親和性の高い材料(例えば、銅)によって形成されている。
積層構造体100は、LDモジュール(図示省略)の一部を構成するものである。上記LDモジュールは、サブマウント110の表面上に実装された半導体素子120に駆動電流が供給されることにより、当該半導体素子120からレーザ光を出射する光源装置である。LDモジュールを製造する際には、図1に示す積層構造体100に対し、さらにボンディングワイヤ等の他の構成部材(図示省略)が設けられる。上記LDモジュールの具体的な構成については、従来から知られている構成を用いることができるため、説明を省略する。以降では、図1に示す積層構造体100をはんだ接合する際のはんだ接合方法について、詳細に説明する。
なお、以下に説明するはんだ接合方法は、LDモジュールを構成する半導体素子120(第2の部材)を、上記LDモジュールを構成するサブマウント110(第1の部材)に接合する接合工程として、上記LDモジュールの製造方法に組み込まれ得る。
〔はんだ接合方法〕
次に、図2および図3を参照して、本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の手順について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の手順を示すフローチャートである。図3は、図2に示す手順により、本発明の実施形態に係る積層構造体100が製造される様子を示す図である。図3においては、図中下側(z軸負側)を、重力方向における下側とし、図中上側(z軸正側)を、重力方向における上側とする。
(ステップS202:配置工程)
まず、加熱ヒーター150の表面上に、サブマウント110を配置する。そして、サブマウント110の接合面110Aに、固形状のはんだ130を配置する。特に、本配置工程では、図3(a)に示すように、サブマウント110の接合面110Aの中央に、固形状のはんだ130を配置する。すなわち、基準軸Xと同軸上に、サブマウント110の接合面110Aの中心と、はんだ130の中心とが位置するように、両者を配置する。これにより、後述する加熱工程において、サブマウントの接合面110A上において、はんだ130を、上記接合面110Aの中央(すなわち、基準軸X)から、上記接合面110Aの外周側(すなわち、基準軸Xの周囲)に向かって、各方向に濡れ広げさせることができる。その結果、図3(b)に示すように、はんだ130を、(1)その中心側の領域に頂上を有し、且つ、(2)その中心側の領域からその外周側の領域に向かって徐々に標高が低くなるように、山型(凸形状)に溶融することができる。このように、はんだ130を山型に溶融することで、はんだ130が押し潰されたときに、はんだ130の周囲の全方向に向けて、はんだ130を流動させることができる。このため、はんだ130内に在留している気泡を、はんだ130の周囲の全方向へ放出することができる。したがって、はんだ130に残留する気泡を、効率的に排出することができる。例えば、上記固形状のはんだ130には、四角柱形状のものが用いられる。但し、これに限らず、上記固形状のはんだ130には、例えば、円柱形状のものを用いてもよい。
特に、上記固形状のはんだ130には、上記サブマウント110の接合面110Aと上記半導体素子120の接合面120Aとが互いに押し付けられたとき(すなわち、はんだ130が所定の厚さまで押し潰されたとき)に、上記サブマウント110の接合面110Aおよび上記半導体素子120の接合面120Aのうち、少なくとも一方の接合面(ここでは、上記半導体素子120の接合面120A)の全面を覆うことが可能な体積を有するものを用いることが好ましい。これにより、接触面の面積が比較的小さいはんだ130を用いつつ、上記2つの部材同士の接合強度を十分に高めることができる。
(ステップS204:加熱工程)
次に、はんだ130を加熱することにより、当該はんだ130を溶融する。本加熱工程では、加熱ヒーター150によってサブマウント110を加熱することにより、間接的に、はんだ130を加熱および溶融する。特に、図3(b)に示すように、サブマウント110の接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、サブマウント110を加熱する。これにより、上記外周側の領域では、上記中心側の領域に比べて、はんだ130が濡れ広がりやすくなる。その結果、はんだ130は、前記サブマウント110からの熱により、図3(b)に示すように、(1)上記中心側の領域に頂上を有し、且つ、(2)上記中心側の領域から上記外周側の領域に向かって徐々に標高が低くなるように、山型に溶融する。
なお、本加熱工程では、はんだ130をその下部から加熱した状態で、はんだ130が上記山型をなすまで待機する。例えば、上記のとおり加熱した状態で、予め定められた時間待機することにより、はんだ130を上記山型に溶融し、その後、次の押付工程へ進む。または、上記のとおり加熱した状態で、はんだ130の形状をモニタし、はんだ130が上記山型に溶融したことを確認した時点で、次の押付工程へ進んでもよい。
(ステップS206:押付工程)
次に、上記サブマウント110の接合面に対し、上記半導体素子120を押し付ける。具体的には、上記サブマウント110の接合面上において、上記はんだ130が上記山型を成している状態(図3(b)に示す状態)で、上記サブマウント110の接合面に対し、上記半導体素子120を、下方(図中矢印A方向)に押圧する。これにより、はんだ130は、サブマウント110と半導体素子120との間で押し潰され、図3(d)に示すように、薄膜状となって、上記サブマウント110と上記半導体素子120との隙間を満たす。上記のとおり、はんだ130は、山型をなしている。このため、当該押付工程において、図3(c)に示すように、(1)まず、はんだ130の頂上部分(すなわち、中心部分)が上記半導体素子120と接触し、(2)当該頂上部分の径が徐々に拡大するように、はんだ130が外側(図中矢印B方向)に向かって流動する。これに伴い、はんだ130内に在留している気泡は、はんだ130の外周表面側に寄せ集められ、やがて、はんだ130の外周表面から放出される。
特に、本押付工程では、上記サブマウント110の接合面に対し、予め加熱された上記半導体素子120を押し付けることが好ましい。これにより、はんだ130に半導体素子120が接触したときに、はんだ130が冷却されてしまうことを防止することができる。はんだ130の上記冷却は、はんだ130を固化させてしまい、はんだ130内に気泡を生じさせてしまう虞がある。したがって、上記半導体素子120を予め加熱しておくことで、はんだ130内における気泡の発生を抑制することができる。
(ステップS208:冷却工程)
最後に、上記はんだ130をその融点以下となるまで冷却することにより、上記はんだ130を固化させる。これにより、上記サブマウント110の表面上に、上記半導体素子120が固着された状態となる。本冷却工程では、例えば、周囲の大気による自然冷却により、上記はんだを冷却する。代わりに、従来から知られている何らかの冷却方式により、上記はんだ130を強制的に冷却してもよい。なお、自然冷却以外の強制的な冷却方式としては、例えば、圧縮空気を吹き付ける空冷方式や冷却水を供給する水冷方式などが挙げられる。
上記のとおり、本実施形態のはんだ接合方法は、(1)上記配置工程において、サブマウント110の接合面110Aの中央に、固形状のはんだ130を配置する。また、(2)上記加熱工程において、サブマウント110の接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、サブマウント110を加熱する。これにより、はんだ130が溶融する過程において、当該はんだ130を山型に成形することができる。そして、(3)はんだ130が山型を成している状態で、サブマウント110の接合面に半導体素子120の接合面を押し付ける。これにより、はんだ130に含まれている気泡を効率的に排出することができる。特に、本実施形態のはんだ接合方法によれば、はんだ130を予め特別な形状に成形しておく必要はなく、一般的な形状(例えば、四角柱形状、円柱形状等)のはんだをそのまま用いることができる。このため、コストの増加を招来する虞はない。
〔はんだ接合装置〕
上記はんだ接合方法は、例えば、コンピュータによって制御されたはんだ接合装置によって自動的に実施され得る。但し、上記はんだ接合方法は、その少なくとも一部の工程が、人的に実施されてもよい。図4は、本発明の実施形態に係るはんだ接合装置400の構成例を示す図である。図4に示すはんだ接合装置400は、吸着ステージ410、上部加熱ヒーター420、吸着コレット430、熱伝導セラミック440、および下部加熱ヒーター450を備えている。図4では、接合装置400において、吸着コレット430によって半導体素子120が保持され、熱伝導セラミック440によってサブマウント110が保持されている。
吸着ステージ410は、吸着コレット430を吊持しており、当該吸着コレット430の水平移動(図中x軸方向およびy軸方向への移動)、垂直移動(図中z軸方向への移動)、および吸着エアのONおよびOFFを制御する。吸着コレット430は、対象物(例えば、半導体素子120)を保持することができる。具体的には、吸着コレット430は、内部にその底面430Aに通じる通路が形成されており、吸着ステージ410の制御によって当該通路内に発生した吸着エアにより、底面430Aに上記対象物を吸着させる。吸着コレット430は、上記対象物を保持した状態で、水平移動および垂直移動することができる。上部加熱ヒーター420は、吸着コレット430の一部を挟持しており、吸着コレット430における熱伝導を介して、吸着コレット430によって保持された上記対象物を加熱する。熱伝導セラミック440は、その表面上において、対象物(例えば、サブマウント110)を保持する。下部加熱ヒーター450は、熱伝導セラミック440の底面を支持しており、上記熱伝導セラミック440における熱伝導を介して、上記熱伝導セラミック440によって保持された対象物を加熱する。
熱伝導セラミック440の底面は、その中央部に凹部が形成されている。このため、当該中央部は加熱ヒーター450と接触していない。一方、熱伝導セラミック440の底面の外周部は、加熱ヒーター450と接触している。このため、加熱ヒーター450から発せられた熱は、熱伝導セラミック440の外周部を介して、熱伝導セラミック440によって保持された対象物へと伝わる。これにより、上記対象物は、中央の温度よりも、外周側の温度が高くなるように、加熱されることとなる。すなわち、当該構成は、上記対象物の外周縁部に沿って、上記対象物を加熱する構成といえる。このように、上記対象物の外周縁部に沿って上記対象物を加熱することで、上記対象物の外周側の領域から、中心側の領域に向けて、線型的に温度が変化するように、上記対象物を加熱することができる。これにより、上記対象物上に載置されたはんだを、なだらかな斜面を有する山型に溶融することができる。はんだをこのような山型とすることで、当該はんだが不自然な形状に押しつぶされることを防止し、結果的に、気泡を効率的に排出することが可能となる。
例えば、上記配置工程では、サブマウント110が熱伝導セラミック440によって保持された状態において、吸着コレット430(配置手段)により、サブマウント110の表面上に固形状のはんだ130が載置される。
また、上記加熱工程では、下部加熱ヒーター450(加熱手段)によってサブマウント110が、予め設定された温度に加熱される。これにより、はんだ130が溶融され、当該はんだ130は、山型をなす。
また、上記押付工程では、上部加熱ヒーター420(加熱手段)によって半導体素子120が、予め設定された温度に加熱される。そして、吸着コレット430(押付手段)の移動により、半導体素子120がサブマウント110に向かって(図中z軸負方向に)押し当てられる。これにより、サブマウント110の接合面と半導体素子120の接合面との間ではんだ130が押し潰され、当該はんだ130により、サブマウント110と半導体素子120とが互いに押し付けられる。
また、上記冷却工程では、上部加熱ヒーター420による加熱、および、下部加熱ヒーター450による加熱が停止される。これにより、はんだ130が常温まで冷却される。はんだ接合装置400は、はんだ130を強制的に冷却するための冷却手段(従来知られている何らかの冷却手段)を備えてもよい。
上述したはんだ接合装置400の各動作は、例えば、メモリに格納されているプログラムを、プロセッサが実行することにより、実現される。上記メモリおよび上記プロセッサは、はんだ接合装置400が備えていてもよく、外部装置が備えていてもよい。
〔実施例〕
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の実施例1〜11について説明する。図5は、本発明の実施形態に係るはんだ接合方法の実施例1〜11において適用した各条件を示す。図6は、実施例1〜11の積層構造体200を、上方(図中z軸正方向)から見たときの平面図であり、各構成部材の配置位置を示している。実施例1〜11では、図5に示すように、各条件を具体的に規定した。そして、実施例1〜11では、上記実施形態で説明したはんだ接合方法を用いて、下側部材210(実施形態のサブマウント110に相当する)の表面上に上側部材220(実施形態の半導体素子120に相当する)を、はんだ230(実施形態のはんだ130に相当する)によってはんだ接合し、積層構造体200(実施形態の積層構造体100に相当する)を形成した。なお、加熱工程では、図4に示す下部加熱ヒーター450および熱伝導セラミック440を用いて、下側部材210を加熱した。さらに、実施例1〜11では、はんだ接合後の積層構造体200において、はんだ230におけるボイド率を、X線透過装置により測定した。ボイド率とは、はんだに含まれるボイドの割合である。実施例1〜11では、ボイド率が10%以下であれば、合格とした。
(共通条件)
下記条件は、実施例1〜11に共通して適用した条件である。
・はんだの材料 :AuSn90(融点:217℃)
・上側部材の材料 :Mo板(金メッキ品)
・下側部材の材料 :Mo板(金メッキ品)
・上側部材の温度 :270℃
さらに、実施例1〜11では、図6に示すように、基準軸Xと同軸上に、下側部材210の接合面の中心と、上側部材220の接合面の中心と、はんだ230の中心とが位置するように、各構成部材を重ね合せた。
〔実施例1,2〕
実施例1では、下記条件(1)〜(6)を適用した。
(1)上側部材の接合面のサイズ :4.2mm×3.5mm(=14.7mm
(2)はんだの接触面のサイズ :2.0mm×1.8mm(=3.6mm
(3)はんだの厚さ :190μm
(4)熱伝導セラミックの低温部の温度 :257℃
(5)熱伝導セラミックの高温部の温度 :265℃
(6)加熱工程における待機時間 :10秒
ここで、熱伝送セラミックの高温部とは、熱伝送セラミックの表面の外周部において、最も温度が高い部分(すなわち、外周縁部)を意味する。また、熱伝送セラミックの低温部とは、熱伝送セラミックの表面の中央部において、最も温度が低い部分(すなわち、中心)を意味する。
実施例1では、上記のとおり、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「265℃」に設定した。その結果、実施例1では、ボイド率「8.9%」が得られた。また、実施例2では、上記実施例1から、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「270℃」に変更した。その結果、実施例2では、ボイド率「9.2%」が得られた。実施例1、2の結果を鑑み、上記高温部の温度を、上記低温部の温度よりも5〜20℃高い温度とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。また、上記低温部の温度および上記高温部の温度を、いずれもはんだの融点よりも40〜60℃高い温度とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。また、上記低温部と上記高温部との間の単位距離あたりの温度変化を、2.5℃/mmよりも大きくすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔実施例3,4〕
実施例3では、上記実施例1から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.1mm×2.1mm(=4.41mm)」に変更した。また、「(3)はんだの厚さ」を、「150μm」に変更した。また、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「267℃」に変更した。その結果、実施例3では、ボイド率「8.7%」が得られた。実施例4では、上記実施例1から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「1.3mm×1.4mm(=1.82mm)」に変更した。また、「(3)はんだの厚さ」を、「290μm」に変更した。また、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「267℃」に変更した。その結果、実施例4では、ボイド率「9.7%」が得られた。
実施例3,4の結果を鑑み、はんだの厚さを、150〜300μmとすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔実施例5,6〕
実施例5では、上記実施例3から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.5mm×1.7mm(=4.25mm)」に変更した。その結果、実施例5では、ボイド率「9.5%」が得られた。実施例6では、上記実施例4から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「1.3mm×1.2mm(=1.56mm)」に変更した。その結果、実施例6では、ボイド率「9.9%」が得られた。実施例5,6の結果を鑑み、はんだの接触面の面積を、上側部材の接合面の面積の0.10〜0.30倍とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔実施例7,8〕
実施例7では、上記実施例4から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「1.3mm×2.1mm(=2.73mm)」に変更した。その結果、実施例7では、ボイド率「9.3%」が得られた。実施例8では、上記実施例3から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.1mm×2.1mm(=4.41mm)」に変更した。その結果、実施例8では、ボイド率「9.7%」が得られた。実施例7,8の結果を鑑み、はんだの接触面の辺の長さを、上側部材の接合面の対応する辺(平行な辺)の長さの0.30〜0.60倍とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔実施例9〕
実施例9では、上記実施例1から、「(6)加熱工程における待機時間」を、「18秒」に変更した。その結果、実施例9では、ボイド率「8.9%」が得られた。実施例9の結果を鑑み、加熱工程における待機時間を、8〜20秒とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔実施例10,11〕
実施例10では、上記実施例1から、「(1)上側部材の接合面のサイズ」を、「4.0mm×5.9mm(=23.6mm)」に変更した。また、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.0mm×2.5mm(=5.0mm)」に変更した。また、「(3)はんだの厚さ」を、「160μm」に変更した。その結果、実施例10では、ボイド率「7.2%」が得られた。実施例11では、上記実施例1から、「(1)上側部材の接合面のサイズ」を、「6.2mm×3.5mm(=21.7mm)」に変更した。また、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.0mm×1.3mm(=2.6mm)」に変更した。また、「(3)はんだの厚さ」を、「200μm」に変更した。その結果、実施例11では、ボイド率「3.5%」が得られた。実施例10,11の結果を鑑み、その他の条件を満たしていれば、上側部材の接合面のサイズによらず、ボイド率を10%以下とすることができることが判明した。
〔参考例〕
次に、図7を参照して、上述した各実施例が特に好ましい実施例であることを示す参考例1〜14について説明する。図7は、参考例1〜14において適用した各条件を示す。参考例1〜14では、図7に示すように、各条件を具体的に規定した。そして、参考例1〜14では、上記実施形態で説明したはんだ接合方法を用いて、下側部材(実施形態のサブマウント110に相当する)の表面上に上側部材(実施形態の半導体素子120に相当する)をはんだ接合し、積層構造体(実施形態の積層構造体100に相当する)を形成した。さらに、参考例1〜14では、はんだ接合後の積層構造体において、はんだにおけるボイド率を、X線透過装置により測定した。参考例1〜14では、ボイド率が10%以下であれば、合格とした。
〔参考例1,2〕
参考例1では、上記実施例1から、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「257℃」に変更した。その結果、参考例1では、ボイド率「10.4%」が得られた。また、参考例2では、上記実施例1から、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を、「282℃」に変更した。その結果、参考例2では、ボイド率「11.3%」が得られた。参考例1、2の結果を鑑み、上記高温部の温度を、上記低温部の温度よりも5〜20℃高い温度とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例3,4〕
参考例3では、上記実施例3から、「(3)はんだの厚さ」を、「130μm」に変更した。その結果、参考例3では、ボイド率「10.8%」が得られた。また、参考例4では、上記実施例4から、「(3)はんだの厚さ」を、「350μm」に変更した。その結果、参考例4では、ボイド率「10.7%」が得られた。参考例3,4の結果を鑑み、はんだの厚さを、150〜300μmとすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例5,6〕
参考例5では、上記実施例5から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.5mm×2.0mm(=5.0mm)」に変更した。その結果、参考例5では、ボイド率「10.8%」が得られた。また、参考例6では、上記実施例6から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「1.3mm×1.1mm(=1.43mm)」に変更した。その結果、参考例6では、ボイド率「10.5%」が得られた。参考例5,6の結果を鑑み、はんだの接触面の面積を、上側部材の接合面の面積の0.10〜0.30倍とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例7,8〕
参考例7では、上記実施例8から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.7mm×1.5mm(=4.05mm)」に変更した。その結果、参考例7では、ボイド率「11.3%」が得られた。参考例8では、上記実施例7から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.7mm×1.0mm(=2.7mm)」に変更した。その結果、参考例8では、ボイド率「10.5%」が得られた。参考例7,8の結果を鑑み、はんだの接触面の辺の長さを、上側部材の接合面の対応する辺(平行な辺)の長さの0.30〜0.60倍とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例9,10〕
参考例9では、上記実施例1から、「(6)加熱工程における待機時間」を、「5秒」に変更した。その結果、参考例9では、ボイド率「10.2%」が得られた。また、参考例10では、上記実施例1から、「(6)加熱工程における待機時間」を、「25秒」に変更した。その結果、参考例10では、ボイド率「11.8%」が得られた。参考例7,8の結果を鑑み、加熱工程における待機時間を、8〜20秒とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例11,12〕
参考例11では、上記実施例10から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.8mm×3.0mm(=8.4mm)」に変更した。その結果、参考例11では、ボイド率「11.5%」が得られた。また、参考例12では、上記実施例11から、「(2)はんだの接触面のサイズ」を、「2.8mm×2.5mm(=7.0mm)」に変更した。その結果、参考例12では、ボイド率「13.8%」が得られた。参考例11,12の結果を鑑み、はんだの接触面の面積を、上側部材の接合面の面積の0.10〜0.30倍とすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例13〕
参考例13では、上記参考例11から、「(1)上側部材の接合面のサイズ」を、「6.0mm×6.0mm(=36.0mm)」に変更した。これにより、上記低温部と上記高温部との間の単位距離あたりの温度変化を、2.0℃/mmとした。その結果、参考例13では、ボイド率「12.5%」が得られた。参考例13の結果を鑑み、上記低温部と上記高温部との間の単位距離あたりの温度変化を、2.5℃/mmよりも大きくすることで、ボイド率を10%以下とすることができることの確証が得られた。
〔参考例14〕
参考例14では、上記実施例1から、「(4)熱伝導セラミックの低温部の温度」を「265℃」に変更した。また、「(5)熱伝導セラミックの高温部の温度」を「257℃」に変更した。これにより、上記低温部(すなわち、中央部)の温度を、上記高温部(すなわち、外周部)の温度よりも高くした。その結果、参考例14では、ボイド率「18.8%」が得られた。はんだをうまく山型に溶融できなかったためと考えられる。参考例14の結果を鑑み、上記高温部(すなわち、外周部)の温度を、上記低温部(すなわち、中央部)よりも高くすることで、ボイド率をより低下させることができることの確証が得られた。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、2つの部材同士をはんだ接合する際のはんだ接合方法として好適に利用することができる。また、本発明は、2つの部材同士のはんだ接合を伴うLDモジュールの製造方法として、好適に利用することができる。
100 積層構造体(LDモジュールの一部)
110 サブマウント(第1の部材)
110A 接合面
120 半導体素子(第2の部材)
120A 接合面
130 はんだ
150 加熱ヒーター(加熱手段)
400 はんだ接合装置
410 吸着ステージ
420 上部加熱ヒーター(加熱手段)
430 吸着コレット(配置手段)
440 熱伝導セラミック
450 下部加熱ヒーター(加熱手段)

Claims (12)

  1. 第1の部材の接合面の中央に、固形状のはんだを配置する配置工程と、
    前記接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材を加熱することにより、前記はんだを山型に溶融する加熱工程と、
    前記はんだが山型に溶融した状態において、前記接合面に対し、第2の部材を押し付ける押付工程と
    を含むことを特徴とするはんだ接合方法。
  2. 前記加熱工程では、
    前記接合面において、前記中心側の領域の温度よりも前記外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材の外周縁部に沿って、前記第1の部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載のはんだ接合方法。
  3. 前記押付工程では、
    前記接合面に対し、予め加熱された前記第2の部材を押し付ける
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のはんだ接合方法。
  4. 前記固形状のはんだは、
    前記第2の部材の接合面と接触する接触面の面積が、前記第2の部材の接合面の面積の0.10〜0.30倍である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  5. 前記固形状のはんだは、
    前記第2の部材の接合面と接触する接触面の各辺の長さが、当該辺と平行な、前記第2の部材の接合面の辺の長さの0.30〜0.60倍である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  6. 前記固形状のはんだは、
    厚さが150〜300μmである
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  7. 前記加熱工程では、
    前記第1の部材の加熱時間を8〜20秒とする
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  8. 前記加熱工程では、
    前記接合面において、前記外周側の領域の温度が、前記中心側の領域の温度よりも5〜20℃高い温度となるように、前記第1の部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  9. 前記加熱工程では、
    前記接合面において、前記中心側の領域の温度および前記外周側の領域の温度が、いずれも前記はんだの融点よりも40〜60℃高い温度となるように、前記第1の部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  10. 前記加熱工程では、
    前記接合面において、前記中心側の領域と前記外周側の領域との単位距離あたりの温度変化が、2.5℃/mmよりも大きくなるように、前記第1の部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のはんだ接合方法。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のはんだ接合方法を用いて、LDモジュールを構成する前記第2の部材を、前記LDモジュールを構成する前記第1の部材に接合する接合工程
    を含むことを特徴とするLDモジュールの製造方法。
  12. 第1の部材の接合面の中央に、固形状のはんだを配置する配置手段と、
    前記接合面において、その中心側の領域の温度よりも、その外周側の領域の温度が高くなるように、前記第1の部材を加熱することにより、前記はんだを山型に溶融する加熱手段と、
    前記はんだが山型に溶融した状態において、前記接合面に対し、第2の部材を押し付ける押付手段と
    を備えることを特徴とするはんだ接合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017092386A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 半導体装置の製造方法
JP2017199842A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 株式会社光波 Led光源装置

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