JP2015186364A - 車両用電力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力装置の損失の抑制とバッテリの昇温不足の抑制との両立を図る。【解決手段】バッテリの昇温が可能な昇温可能時間t1がサブDC/DCコンバータからの電力を用いて昇温装置によりバッテリの昇温を完了するまでに要する昇温必要時間t2以上のときには、サブDC/DCコンバータと温度調節装置とを接続してサブDC/DCコンバータから昇温装置に電力を供給してバッテリを昇温する(S150,S160)。一方、昇温可能時間t1が昇温必要時間t2未満のときには、メインDC/DCコンバータと温度調節装置とを接続してメインDC/DCコンバータから昇温装置に電力を供給する(S150,S120)。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用電力装置に関し、詳しくは、車両に搭載され、バッテリと、バッテリに接続されると共にモータを駆動する駆動回路と、バッテリから見て駆動回路と並列接続されると共に外部電源からの電力を用いてバッテリを充電する充電器と、バッテリと駆動回路とを接続する電力ラインに取り付けられたメインDC/DCコンバータと、バッテリと充電器とを接続する電力ラインに取り付けられたサブDC/DCコンバータと、を備える車両用電力装置に関する。
従来、この種の車両用電力装置としては、高電圧バッテリと、高電圧バッテリからの電力を用いて走行用のモータジェネレータを駆動するインバータと、外部の商用電源や車載太陽光発電パネルからの電力を電圧バッテリに供給する電力変換回路と、高電圧バッテリからの電力を用いて車両内の温度を制御する空調ユニットと、高電圧バッテリの電圧を降圧して低電圧バッテリに印加するDC/DCコンバータと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
こうした電力装置では、近年、高電圧バッテリとインバータとを接続する電力ラインに上述のDC/DCコンバータ(メインDC/DCコンバータ)を接続するのに加えて、高電圧バッテリと電力変換回路(充電器)とを接続する電力ラインにも、メインDC/DCコンバータより定格値が小さいサブDC/DCコンバータを接続することが考えられている。2つのDC/DCコンバータを備えるものにおいて、商用電源と電力変換回路とが接続されているときに、高電圧バッテリの温度を調節する温度調節装置への電力供給を、メインDC/DCコンバータから常時行なうものとすると、その定格値が比較的大きいことやメインDC/DCコンバータの作動時にインバータにも電圧が作用することなどにより、電力装置の損失が比較的大きくなる。一方、サブDC/DCコンバータから常時行なうものとすると、その定格値が小さいことなどにより、バッテリを十分に昇温できない場合が生じる。
本発明の車両用電力装置は、電力装置の損失の抑制とバッテリの昇温不足の抑制との両立を図ることを主目的とする。
本発明の車両用電力装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両用電力装置は、
車両に搭載され、バッテリと、前記バッテリに接続されると共に前記モータを駆動する駆動回路と、前記バッテリから見て前記駆動回路と並列接続されると共に外部電源からの電力を用いて前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリと前記駆動回路とを接続する電力ラインに取り付けられたメインDC/DCコンバータと、前記バッテリと前記充電器とを接続する電力ラインに取り付けられ且つ前記メインDC/DCコンバータより定格値が小さいサブDC/DCコンバータと、を備える車両用電力装置であって、
電力の供給を受けて作動し、前記バッテリの温度を調節する温度調節装置と、
前記メインDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第1接続状態と、前記サブDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第2接続状態と、を切り替える切替手段と、
前記外部電源と前記充電器とが接続されているときにおいて、前記バッテリを昇温可能な昇温可能時間内に前記サブDC/DCコンバータからの電力を用いて前記温度調節装置により前記バッテリの昇温を完了できるサブ昇温可能時には、前記切替手段を前記第2接続状態とし、前記サブ昇温可能時でないときには、前記切替手段を前記第1接続状態とする制御手段と、
を備えることを特徴とする。
車両に搭載され、バッテリと、前記バッテリに接続されると共に前記モータを駆動する駆動回路と、前記バッテリから見て前記駆動回路と並列接続されると共に外部電源からの電力を用いて前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリと前記駆動回路とを接続する電力ラインに取り付けられたメインDC/DCコンバータと、前記バッテリと前記充電器とを接続する電力ラインに取り付けられ且つ前記メインDC/DCコンバータより定格値が小さいサブDC/DCコンバータと、を備える車両用電力装置であって、
電力の供給を受けて作動し、前記バッテリの温度を調節する温度調節装置と、
前記メインDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第1接続状態と、前記サブDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第2接続状態と、を切り替える切替手段と、
前記外部電源と前記充電器とが接続されているときにおいて、前記バッテリを昇温可能な昇温可能時間内に前記サブDC/DCコンバータからの電力を用いて前記温度調節装置により前記バッテリの昇温を完了できるサブ昇温可能時には、前記切替手段を前記第2接続状態とし、前記サブ昇温可能時でないときには、前記切替手段を前記第1接続状態とする制御手段と、
を備えることを特徴とする。
この本発明の車両用電力装置では、外部電源と充電器とが接続されているとき(外部電源からの電力を用いてバッテリを充電可能なとき)において、バッテリを昇温可能な昇温可能時間内にメインDC/DCコンバータより定格値が小さいサブDC/DCコンバータからの電力を用いて温度調節装置によりバッテリの昇温を完了できるサブ昇温可能時には、切替手段をサブDC/DCコンバータと温度調節装置とを接続する第2接続状態とし、サブ昇温可能時でないときには、切替手段をメインDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第1接続状態とする。したがって、サブ昇温可能時には、切替手段を第2接続状態としてサブDC/DCコンバータから温度調節装置に電力を供給してバッテリを昇温することにより、メインDC/DCコンバータから温度調節装置に電力を供給する場合に比して電力装置の損失を低減することができる。また、サブ昇温可能時でないときには、切替手段を第1接続状態としてメインDC/DCコンバータから温度調節装置に電力を供給してバッテリを昇温することにより、サブDC/DCコンバータから温度調節装置に電力を供給する場合に比してバッテリをより迅速に昇温することができる(昇温可能時間内にバッテリの昇温を完了することができる場合がある)。これらの結果、電力装置の損失の抑制とバッテリの昇温不足の抑制との両立を図ることができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての車両用電力装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、例えば同期発電電動機として構成された走行用のモータ32と、モータ32を駆動する駆動回路としてのパワーコントロールユニット(PCU)34と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてパワーコントロールユニット34を介してモータ32と電力をやりとりするバッテリ36と、パワーコントロールユニット34とバッテリ36とを接続する電力ライン42に取り付けられたメインリレー44と、電力ライン42におけるメインリレー44よりパワーコントロールユニット34側に取り付けられて電力ライン42の電力を降圧して電力ライン(正極母線のみ図示)46に供給するメインDC/DCコンバータ48と、家庭用電源などの外部電源のコンセントにプラグが差し込まれているときに外部電源からの電力を用いてバッテリ36を充電する充電器50と、充電器50とバッテリ36とを接続する電力ライン52に取り付けられたサブリレー54と、電力ライン52におけるサブリレー54より充電器側に取り付けられて電力ライン52の電力を降圧して電力ライン(正極母線のみ図示)56に供給するサブDC/DCコンバータ58と、電力の供給を受けて作動してバッテリ36を昇温する昇温装置(例えばヒータなど)60と、昇温装置60を電力ライン46または電力ライン56に接続する切替スイッチ62と、装置全体の制御を司る電子制御ユニット70と、を備える。なお、電力ライン42および電力ライン52には、低圧バッテリや電子制御ユニット70などが常時接続され、システムオン(イグニッションオンやアクセサリーオンなど)時には用いられるがシステムオフ時には用いられない補機類が第1リレーを介して接続され、システムオン時には用いられないがシステムオフで外部電源からの電力を用いてバッテリ36を充電する外部充電時には用いられる補機類が第2リレーを介して接続されている。また、実施例では、図1中、モータ32を除く部分が「車両用電力装置」に相当する。
パワーコントロールユニット34は、バッテリ36からの直流電力を交流電力に変換してモータ32に供給するインバータと、バッテリ36からの電力を昇圧してインバータに供給する昇圧コンバータと、を備える。なお、昇圧コンバータを備えず、インバータだけを備えるものとしてもよい。
サブDC/DCコンバータ58は、メインDC/DCコンバータ48に比して、定格値(電力ライン46,56に供給する電力やその際の損失)が小さくなるように設計されている。
電子制御ユニット70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に 記憶するRAM,入出力ポートを備える。電子制御ユニット70には、モータ32のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータ32のロータの回転位置θm,モータ32の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Iv,Iw,バッテリ36の電圧,電流,温度を検出する電圧センサ,電流センサ,温度センサからの端子間電圧Vb,充放電電流Ib,電池温度Tb,イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)からのイグニッション信号,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサからのブレーキペダルポジションBP,車速センサからの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70からは、駆動回路(インバータや昇圧コンバータ)のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,メインリレー44への制御信号,メインDC/DCコンバータ48への制御信号,充電器50への制御信号,昇温装置60への制御信号,サブリレー54への制御信号,サブDC/DCコンバータ58への制御信号,昇温装置60への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、電子制御ユニット70は、回転位置検出センサからのモータ32のロータの回転位置θmに基づいてモータ32の回転数Nmを演算したり、電流センサからのバッテリ36の充放電電流Ibに基づいてそのときのバッテリ36から放電可能な電力量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサからの電池温度Tbとに基づいてバッテリ36を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、自宅や予め設定された充電ポイントでイグニッションスイッチがオフとされて、プラグが外部電源のコンセントに差し込まれるプラグイン操作が行なわれると、外部電源からの電力を用いてバッテリ36の蓄電割合SOCが予め設定された所定割合Send(例えば満充電やそれより若干低い蓄電割合など)に至るまでバッテリ36の入力制限Winの範囲内の電力でバッテリ36が充電されるよう充電器50を制御する。ここで、タイマー充電機能(バッテリ36の充電完了予定時刻などを設定する機能)がオンのときには、その充電完了予定時刻にバッテリ36の充電が終了するようバッテリ36の現在の蓄電割合SOCと所定割合Sendとの差分とに応じて充電開始予定時刻を設定すると共にその充電開始予定時刻に至ったときにバッテリ36の充電を開始し、タイマー充電機能がオフのときには、直ちにバッテリ36の充電を開始するものとした。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、システムオフで外部電源からの電力を用いてバッテリ36を充電する外部充電時(プラグイン操作が行なわれてからバッテリ36の充電を開始するまでの間も含む)でバッテリ36の昇温が要求されているときの動作について説明する。図2は、実施例の電子制御ユニット70により実行される所定昇温要求時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、外部充電時でバッテリ36の昇温が要求されているときに繰り返し実行される。なお、このルーチンの初回の実行開始時(プラグイン操作が行なわれた直後)には、メインリレー44はオフとされており、サブリレー54はオンとされている。
所定昇温要求時処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット70は、まず、外部充電時に外部電源からバッテリ36に供給可能な電力としてのインフラ側充電可能電力P1や、外部充電時にバッテリ36が受け入れ可能な電力としてのバッテリ側充電可能電力P2などのデータを入力する(ステップS100)。ここで、インフラ側充電可能電力P1は、外部電源の仕様(例えば、100V,30Aの交流電源など)に応じた値を外部電源から通信などにより取得して入力するものとした。また、バッテリ側充電可能電力P2は、バッテリ36の入力制限Winの絶対値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、インフラ側充電可能電力P1とバッテリ側充電可能電力P2とを比較する(ステップS110)。この比較処理は、外部電源からの電力の全てをバッテリ36に供給することができるか否かを判定する処理である。
インフラ側充電可能電力P1がバッテリ側充電可能電力P2以下のときには、外部電源からの電力の全てをバッテリ36に供給することができると判断し、メインリレー44をオンとし(オンのときにはその状態を保持し)、切替スイッチ62により昇温装置60と電力ライン46とを接続し(この状態のときにはそれを保持し)、電力ライン42(バッテリ36)からメインDC/DCコンバータ48,電力ライン46を介して昇温装置60に電力が供給されるようメインDC/DCコンバータ48を制御して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。この場合、メインDC/DCコンバータ48から昇温装置60に電力を供給することにより、昇温装置60に大きな電力を供給してバッテリ36を迅速に昇温することができるが、その電力が大きいことや駆動回路34にも電圧が作用するなどの理由により、その際の電力装置の損失も比較的大きい。
インフラ側充電可能電力P1がバッテリ側充電可能電力P2より大きいときには、外部電源からの電力の全てをバッテリ36に供給することはできないと判断し、バッテリ36の昇温が可能な時間としての昇温可能時間t1を設定すると共に(ステップS130)、サブDC/DCコンバータ58からの電力を用いて昇温装置60によりバッテリ36の昇温を完了するまでに要する時間としての昇温必要時間t2を設定する(ステップS140)。ここで、昇温可能時間t1は、タイマー充電機能がオフのときには、バッテリ36の現在の蓄電割合SOCと所定割合Sendとバッテリ36の充電電力Wb(=Vb・Ib)とに基づいて得られるバッテリ36の充電が終了するまでの残充電時間を設定し、タイマー充電機能がオンのときには、現在時刻から充電完了予定時刻までの時間を設定するものとした。また、昇温必要時間t2は、現在の電池温度Tbと予め定められた昇温目標温度TbsetとサブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給する際の単位時間当たりのバッテリ36の予測上昇温度ΔTbとに基づいて得られるバッテリ36の昇温完了までに要する時間を設定するものとした。
そして、昇温可能時間t1と昇温必要時間t2とを比較する(ステップS150)。この比較処理は、サブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給したときにバッテリ36の昇温が可能な間(実施例ではバッテリ36の充電が完了するまでの間)にバッテリ36の昇温を完了できるか否かを判定する処理である。
昇温可能時間t1が昇温必要時間t2以上のときには、サブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給してバッテリ36の昇温が可能な間にバッテリ36の昇温を完了できると判断し、メインリレー44をオフとし(オフのときにはその状態を保持し)、切替スイッチ62により昇温装置60と電力ライン56とを接続し(この状態のときにはそれを保持し)、電力ライン52(充電器50)からサブDC/DCコンバータ58,電力ライン56を介して昇温装置60に電力が供給されるようサブDC/DCコンバータ58を制御して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。この場合、サブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給することにより、メインDC/DCコンバータ48に比して定格値が小さい(出力電力が小さい)ことや駆動回路34に電圧が作用しないなどの理由により、電力装置の損失を抑制しながらバッテリ36を昇温することができる。
一方、昇温可能時間t1が昇温必要時間t2未満のときには、サブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給するとバッテリ36の昇温が可能な間にバッテリ36の昇温が完了しないと判断し、メインリレー44をオンとし(オンのときにはその状態を保持し)、切替スイッチ62により昇温装置60と電力ライン46とを接続し(この状態のときにはそれを保持し)、電力ライン42(バッテリ36)からメインDC/DCコンバータ48,電力ライン46を介して昇温装置60に電力が供給されるようメインDC/DCコンバータ48を制御して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。この場合、メインDC/DCコンバータ48から昇温装置60に電力を供給することにより、昇温装置60に大きな電力を供給してバッテリ36をより迅速に昇温することができる(昇温可能時間内のバッテリ36の昇温を完了することができる場合がある)。
以上説明した実施例の車両用電力装置を搭載する電気自動車20によれば、昇温可能時間t1が昇温必要時間t2以上のときには、サブDC/DCコンバータ58と温度調節装置60とを接続してサブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給してバッテリ36を昇温することにより、メインDC/DCコンバータ48から昇温装置60に電力を供給する場合に比して、電力装置の損失を抑制しながらバッテリ36を昇温することができる。一方、昇温可能時間t1が昇温必要時間t2未満のときには、メインDC/DCコンバータ48と温度調節装置60とを接続してメインDC/DCコンバータ48から昇温装置60に電力を供給することにより、サブDC/DCコンバータ58から昇温装置60に電力を供給する場合に比して、バッテリ36を迅速に昇温することができる。これらの結果、電力装置の損失の抑制とバッテリ36の昇温不足の抑制との両立を図ることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、パワーコントロールユニット34が「駆動回路」に相当し、充電器50が「充電器」に相当し、メインDC/DCコンバータ48が「メインDC/DCコンバータ」に相当し、サブDC/DCコンバータ58が「サブDC/DCコンバータ」に相当し、昇温装置60が「温度調節装置」に相当し、切替スイッチ62が「切替手段」に相当し、電子制御ユニット70が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両用電力装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、32 モータ、34 パワーコントロールユニット、36 バッテリ、42,46,52,56 電力ライン、44 メインリレー、48 メインDC/DCコンバータ、50 充電器、54 サブリレー、58 サブDC/DCコンバータ、60 昇温装置、62 切替スイッチ、70 電子制御ユニット。
Claims (1)
- 車両に搭載され、バッテリと、前記バッテリに接続されると共に前記モータを駆動する駆動回路と、前記バッテリから見て前記駆動回路と並列接続されると共に外部電源からの電力を用いて前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリと前記駆動回路とを接続する電力ラインに取り付けられたメインDC/DCコンバータと、前記バッテリと前記充電器とを接続する電力ラインに取り付けられ且つ前記メインDC/DCコンバータより定格値が小さいサブDC/DCコンバータと、を備える車両用電力装置であって、
電力の供給を受けて作動し、前記バッテリの温度を調節する温度調節装置と、
前記メインDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第1接続状態と、前記サブDC/DCコンバータと前記温度調節装置とを接続する第2接続状態と、を切り替える切替手段と、
前記外部電源と前記充電器とが接続されているときにおいて、前記バッテリを昇温可能な昇温可能時間内に前記サブDC/DCコンバータからの電力を用いて前記温度調節装置により前記バッテリの昇温を完了できるサブ昇温可能時には、前記切替手段を前記第2接続状態とし、前記サブ昇温可能時でないときには、前記切替手段を前記第1接続状態とする制御手段と、
を備える車両用電力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP (1) | JP2015186364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018061337A (ja) * | 2016-10-05 | 2018-04-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車載バッテリ充電システム |
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- 2014-03-25 JP JP2014061200A patent/JP2015186364A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018061337A (ja) * | 2016-10-05 | 2018-04-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車載バッテリ充電システム |
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