JP2015185608A - 電力変換器用冷却装置 - Google Patents

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学 宮澤
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Tatsuyuki Uechi
辰之 上地
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Abstract

【課題】電力変換器用冷却装置の小型化を図りつつ、比較的簡易な冷媒流路構造を実現すること。【解決手段】電力変換器用冷却装置は、第1冷媒流路形成部材と、複数のフィンを備え、第1冷媒流路形成部材と協動して第1冷媒流路部を形成する第2冷媒流路形成部材と、第1冷媒流路形成部材と協動して第2冷媒流路部を形成する第3冷媒流路形成部材と、第1方向の一端側に設けられ、第1冷媒流路部と第2冷媒流路部とを連通し、第2方向で所定の第1長さを持つ第1開口部と、第1冷媒流路部における第1方向の他端側且つ第2方向の一方側に設けられ、所定の第2長さを持つ出口開口部と、第2冷媒流路部における第1方向の他端側且つ且つ第2方向の他方側に設けられ、第2冷媒流路部に連通する入口開口部と、第1方向で第1開口部よりも出口開口部側に形成され、第1冷媒流路部と第2冷媒流路部とを連通し、第1開口部よりも開口面積が小さい第2開口部とを含む。【選択図】図5

Description

本開示は、電力変換器用冷却装置に関する。
流入側ポートと流出側ポートとが同一側に配置され、三層構造の冷媒流通経路を備える発熱体冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010‐109079号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の構成は、流入側ポートと流出側ポートとを同一側に配置するので冷却装置の小型化を図れる反面、冷媒流通経路の構造が比較的複雑になるという問題がある。
そこで、本開示は、電力変換器用冷却装置の小型化を図りつつ、比較的簡易な冷媒流路構造を実現することを目的とする。
本開示の一局面によれば、複数のフィン(42)を備え、第1冷媒流路形成部材(70)に対向して設けられ、第1冷媒流路形成部材(70)と協動して、複数のフィン(42)が内部に配置される第1冷媒流路部(720)を形成する第2冷媒流路形成部材(40)と、
第2冷媒流路形成部材(40)とは逆側で第1冷媒流路形成部材(70)に対向して設けられ、第1冷媒流路形成部材(70)と協動して第2冷媒流路部(820)を形成する第3冷媒流路形成部材(80)と、
第1冷媒流路部(720)における第1方向の一端側に設けられ、第1冷媒流路部(720)と第2冷媒流路部(820)とを連通し、第1方向に交差する第2方向で所定の第1長さを持つ第1開口部(730)と、
第1冷媒流路部(720)における第1方向の他端側且つ第2方向の一方側に設けられ、第1冷媒流路部(720)に連通し、第2方向で第1長さよりも短い所定の第2長さを持つ出口開口部(732)と、
第2冷媒流路部(820)における第1方向の他端側且つ且つ第2方向の他方側に設けられ、第2冷媒流路部(820)に連通する入口開口部(734)と、
第1冷媒流路形成部材(70)における第1方向で第1開口部(730)よりも出口開口部(732)側に形成され、第1冷媒流路部(720)と第2冷媒流路部(820)とを連通し、第1開口部(730)よりも開口面積が小さい第2開口部(736)とを含む、電力変換器用冷却装置(1)が提供される。
本開示によれば、電力変換器用冷却装置の小型化を図りつつ、比較的簡易な冷媒流路構造を実現することができる。
一実施例による電力変換器用冷却装置1を概略的に示す斜視図である。 電力変換器用冷却装置1を概略的に示す分解斜視図である。 電力変換器用冷却装置1を概略的に示す上面図である。 電力変換器用冷却装置1の断面図である。 図4(A)のラインC−Cに沿った電力変換器用冷却装置1の断面図である。 第2開口部736の他の配置例の説明図である。 周壁の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、一実施例による電力変換器用冷却装置1を概略的に示す斜視図である。図2は、電力変換器用冷却装置1を概略的に示す分解斜視図である。図3は、電力変換器用冷却装置1を概略的に示す上面図であり、図4は、電力変換器用冷却装置1の断面図であり、(A)は、図3のラインA−Aに沿った断面図であり、(B)は、図3のラインB−Bに沿った断面図である。図5は、図4(A)のラインC−Cに沿った電力変換器用冷却装置1の断面図である。尚、図2以降においては、半導体チップ10A,10Bの図示は省略されている。また、図4及び図5のおいては、冷媒の流れが矢印にて模式的に示されている。また、図5のおいて、矢印の太さで模式的に流速の大小を表し、太い方が流速が速い(流量が大きい)ことを表す。
尚、電力変換器用冷却装置1の上下方向は、電力変換器用冷却装置1の搭載状態に応じて上下方向が異なるが、以下では、便宜上、図1のZ方向における半導体チップ10A,10Bが存在する側を“上側”とする。
冷却装置1が適用される電力変換器は、ハイブリッド車又は電気自動車で使用されるモータ駆動用のインバータやDC/DCコンバータであってよい。
半導体チップ10A,10Bは、例えば、インバータの各アームを形成し、図1に示すように、3相に対応して、6組設けられる。半導体チップ10Aは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる半導体チップであり、半導体チップ10Bは、FWD(Free Wheeling Diode)からなる半導体チップである。半導体チップ10Aは、IGBTに代えて、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field‐Effect Transistor)のような他のスイッチング素子を含んでもよい。半導体チップ10A,10Bは、それぞれヒートスプレッダ20上に半田(図示せず)により接合される。
ヒートスプレッダ20は、半導体チップ10A,10Bのそれぞれの組に対応して設けられる。ヒートスプレッダ20は、それぞれ半導体チップ10A,10Bで発生する熱を吸収し拡散する部材である。ヒートスプレッダ20は、例えば銅、アルミなどの熱拡散性の優れた金属から形成される。
絶縁層30は、樹脂接着剤や樹脂シートから構成されてよい。絶縁層30は、例えばアルミナをフィラーとした樹脂で形成されてもよい。絶縁層30は、図1に示すように、ヒートスプレッダ20と第2冷媒流路形成部材40の間に設けられ、ヒートスプレッダ20と第2冷媒流路形成部材40に接合する。絶縁層30は、ヒートスプレッダ20と第2冷媒流路形成部材40との間の電気的な絶縁性を確保しつつ、ヒートスプレッダ20から第2冷媒流路形成部材40への高い熱伝導性を確保する。
第2冷媒流路形成部材40は、ヒートシンクの形態であり、熱伝導性の良い材料から形成され、例えば、アルミなどの金属により形成される。第2冷媒流路形成部材40は、上述の如く、上面がヒートスプレッダ20に接合される。第2冷媒流路形成部材40は、図2に示すように、下面側にフィン42を備える。フィン42は、図2(B)に示すように、ピンフィンである。フィン42は、千鳥配置される。即ち、各フィン42は、3つの隣接するフィン42の中心を結ぶと正三角形(又は二等辺三角形)になるように配置される。但し、フィン42の配置態様や形状等は任意である。例えばフィン42は、ストレートフィンであってもよい。尚、第2冷媒流路形成部材40は、2つ以上の部材で構成されてもよい。例えば、第2冷媒流路形成部材40は、第1の金属板と、フィン42を備えた第2の金属板とを結合して構成されてもよい。
第1冷媒流路形成部材70は、ケースの形態であり、例えば鋳造で形成される。第1冷媒流路形成部材70は、図2に示すように、上側が開口する上側凹部72を含む。上側凹部72は、略矩形断面の空間を形成する。上側凹部72は、図2に示すように、略平らな底面を有する。但し、上側凹部72は、底面に段差等を有してもよい。また、第1冷媒流路形成部材70は、図4に示すように、下側が開口する下側凹部74を含む。下側凹部74は、上側凹部72と同様、略矩形断面の空間を形成する。下側凹部74は、上側凹部72と同様、略平らな底面を有するが、底面に段差等を有してもよい。
第1冷媒流路形成部材70は、上側に第2冷媒流路形成部材40がボルト等により固定される。第1冷媒流路形成部材70は、第2冷媒流路形成部材40と協動して、第1冷媒流路部720(図4参照)を形成する。即ち、第1冷媒流路形成部材70の上側凹部72と第2冷媒流路形成部材40の下面との間には、第1冷媒流路部720が形成される。第1冷媒流路部720には、フィン42が配置されることになる。即ち、第2冷媒流路形成部材40が図1に示すように第1冷媒流路形成部材70に取り付けられた状態では、上側凹部72内にはフィン42が配置されることになる。フィン42の先端は、上側凹部72の底面から離間される。尚、第2冷媒流路形成部材40の下面と第1冷媒流路形成部材70の外周部の上面との間には、シール部材(図示せず)が設けられてよい。
第1冷媒流路部720は、図5に示すように、冷媒の主たる流れ方向がX方向(X2側からX1側)になるように第1開口部730及び出口開口部732を備える。尚、主たる流れ方向とは、冷媒全体の概略的流れとして方向である。局所的にみると、第1冷媒流路部720における冷媒は、第2冷媒流路形成部材40のフィン42の間や、第2冷媒流路形成部材40のフィン42と第1冷媒流路形成部材70の側壁との隙間を通りながら、多様な方向で流れる。
第1開口部730は、第1冷媒流路形成部材70におけるX方向のX2側の端部に形成される。第1開口部730は、第1開口部730は、図4及び図5に示すように、上側凹部72と下側凹部74とを連通する開口である。第1開口部730の形状は任意であるが、本例では、Y方向に長い矩形の長穴の形態である。第1開口部730のY方向の幅は、好ましくは、第1冷媒流路部720のY方向の幅と同一であるが、第1冷媒流路部720のY方向の幅よりも若干小さくてもよい。第1開口部730のX方向の幅は任意である。尚、図4及び図5に示す例では第1開口部730は、第1冷媒流路部720におけるX方向のX2側の最端部に形成されているが、よりX1側に形成されてもよい。
出口開口部732は、第1冷媒流路形成部材70におけるX方向のX1側の端部且つY方向のY2側に形成される。出口開口部732は、図4及び図5に示すように、上側凹部72の底面の下方への窪み721を伴って形成されてもよい。出口開口部732は、後述する入口開口部734とY方向に並んで設けられる。出口開口部732のY方向の幅Wは、入口開口部734が設けられる関係上、第1冷媒流路部720のY方向の幅(及び第1開口部730のY方向の幅)よりも有意に小さくなる。
第3冷媒流路形成部材80は、ケースの形態であり、例えば鋳造で形成される。第3冷媒流路形成部材80は、図2及び図4に示すように、第1冷媒流路形成部材70の下側凹部74に対応した凸部82を有する。尚、第3冷媒流路形成部材80は、図4に示すように、凸部82の下側に、凸部82の形状に対応する凹部84を備えてもよく、凹部84内には、冷却が必要な任意の電子部品が配置されてもよい。
第3冷媒流路形成部材80は、上側に第1冷媒流路形成部材70がボルト等により固定される。第3冷媒流路形成部材80は、第1冷媒流路形成部材70と協動して、第2冷媒流路部820を形成する。即ち、第3冷媒流路形成部材80の凸部82と第1冷媒流路形成部材70の下側凹部74との間には、第2冷媒流路部820が形成される。尚、第3冷媒流路形成部材80の外周部と第1冷媒流路形成部材70の外周部との間には、シール部材(図示せず)が設けられてよい。
第2冷媒流路部820は、第1開口部730を介して第1冷媒流路部720に連通する。第2冷媒流路部820は、冷媒の主たる流れ方向がX方向(X1側からX2側)になるように第1開口部730及び入口開口部734を備える。尚、同様に、第2冷媒流路部820における冷媒の流れは、全体の概略的流れとしてX方向となる。
入口開口部734は、第1冷媒流路形成部材70におけるX方向のX1側の端部且つY方向のY1側に形成される。入口開口部734は、図4(A)に示すように、上側凹部72のX1側の側壁722により下方に絞られる態様で形成されてもよい。
第2冷媒流路部820は、また、図5に示すように、第2開口部736を介して第1冷媒流路部720に連通する。第2開口部736の開口形状は任意であるが、本例では、円形の穴の形態である。第2開口部736は、第1開口部730よりも開口面積が有意に小さい。第2開口部736は、第1冷媒流路部720に対して任意の場所に形成されてもよいが、図5に示す例では、第2開口部736は、X方向のX1側の端部且つY方向のY1側の端部に設けられる。即ち、第2開口部736は、上面視で、第1冷媒流路部720の4隅の角のうちの、X方向のX1側且つY方向のY1側の角に設けられる。尚、第2開口部736は、複数形成されてもよい。例えば、第2開口部736は、上面視で、第1冷媒流路部720の4隅の角のうちの、X方向のX1側の両角にそれぞれ設けられてもよい。第2開口部736の他の配置例については後述する。
次に、電力変換器用冷却装置1における冷媒の流れについて説明する。
電力変換器用冷却装置1には、入口開口部734から冷媒が供給される。尚、冷媒は、水や油等の任意の流体であってよい。入口開口部734に供給された冷媒は、図4(A)にて矢印(白抜きの矢印)で模式的に示すように、第2冷媒流路部820をX方向にX2側に向かって流れる。次いで、冷媒は、図4にて矢印で模式的に示すように、第1開口部730を通って第1冷媒流路部720に導入される。第1冷媒流路部720に導入された冷媒は、図4(B)にて矢印で模式的に示すように、第1冷媒流路部720をX方向にX1側に向かって流れる(即ち折り返す態様で流れ方向が反転する)。次いで、冷媒は、図4(B)にて矢印で模式的に示すように、出口開口部732から排出される。このようにして、冷媒は、X方向で折り返す態様で電力変換器用冷却装置1内を流れる。この間、冷媒は、フィン42等から熱を奪い、半導体チップ10A,10B等を冷却する。
図1乃至図5に示す電力変換器用冷却装置1によれば、上述の如く、第1冷媒流路部720及び第2冷媒流路部820は、上下に配置され(即ち、2層構造とされ)、入口開口部734及び出口開口部732は、第1冷媒流路部720及び第2冷媒流路部820のX方向及びY方向の4方のうちの一方(X1側)のみに配置される。これにより、電力変換器用冷却装置1の構造の簡略化と共に小型化を図ることができる。
ところで、図1乃至図5に示す電力変換器用冷却装置1では、入口開口部734及び出口開口部732はY方向に並んで配置されるので、出口開口部732のY方向の幅Wは、第1開口部730のY方向の幅よりも有意に小さくなる。第1冷媒流路部720内では、第1開口部730からの冷媒は、出口開口部732に向かって流れるので、図5に矢印で模式的に示すように、X方向のX1側における出口開口部732の存在しない領域では流速が小さくなる傾向となる。即ち、第1冷媒流路部720内において流速が局所的に小さい領域が生じる傾向となる。
この点、本実施例によれば、上述の如く、第1冷媒流路部720と第2冷媒流路部820との間には、第2開口部736が設けられる。従って、第2冷媒流路部820内の冷媒は、第2冷媒流路部820をX方向にX2側に向かって流れる際に、一部が第2開口部736を介して第1冷媒流路部720内に導入される。第2開口部736は、第1冷媒流路部720における下流側(即ち、第1開口部730よりもX1側)に配置される。これにより、図5にて矢印R1で示すように、第2開口部736から出口開口部732に向かう流速が増加する。これにより、第1冷媒流路部720内において流速が局所的に小さくなる領域を低減することができ、第2冷媒流路形成部材40上の半導体チップ10A,10Bの均一な冷却が容易となる。
図6は、第2開口部736の他の配置例の説明図であり、図5に示した断面図に対応した断面視を示す。図6には、説明の都合上、ヒートスプレッダ20の配置領域が模式的に一点鎖線で示されている。
図6に示す例では、第2開口部736は、ヒートスプレッダ20(発熱体の一例)の配置領域に対してそれぞれ配置される。第2開口部736は、上面視で、ヒートスプレッダ20の配置領域にX2側に隣接する。尚、第2開口部736は、上面視で、ヒートスプレッダ20の配置領域内に部分的に又は全体が含まれてもよいし、ヒートスプレッダ20の配置領域に対して僅かな距離だけX2側に離間して隣接してもよい。
図6に示す例によれば、上面視で、第1冷媒流路部720内におけるヒートスプレッダ20の配置領域に対応した部位の上流側で冷媒の流速を高めることができる。これにより、ヒートスプレッダ20を効率的に冷却することができ、ひいてはヒートスプレッダ20上の半導体チップ10A,10Bを効率的に冷却することができる。
尚、図6に示す例では、第2開口部736は、各ヒートスプレッダ20の配置領域の全てに対してそれぞれ設けられているが、各ヒートスプレッダ20の配置領域のうちの一部のみに対して設けられてもよい。例えば、第2開口部736は、X方向のX1側且つY方向両側端部の2つのヒートスプレッダ20の配置領域に対して設けられてもよい。
また、図6に示す例では、第2開口部736は、ヒートスプレッダ20の配置領域に対してそれぞれ配置されているが、半導体チップ10A,10B(発熱体の他の例)の配置領域に対してそれぞれ配置されてもよい。即ち、ヒートスプレッダ20の配置領域に代えて、半導体チップ10A,10Bの配置領域を同様の態様で基準として第2開口部736を配置してもよい。
図7は、第2開口部736に対して任意的に設けられてよい周壁の例を示す図である。尚、図7に示す周壁の各例は、上述した複数存在しうる第2開口部736のうちの1つ又は複数個に対して設けられてよい。
図7(A)に示す例では、周壁7361は、第1冷媒流路部720に突出する。周壁7361は、第1冷媒流路形成部材70の上側凹部72の底面に形成される。周壁7361は、第2開口部736(本例では円形の開口)まわりに沿って形成され、上面視で、X方向のX1側が開くU字形状を有する。即ち、周壁7361は、X方向で第2開口部736のX2側のみに形成される。
ところで、このような周壁7361が設けられない場合、第2開口部736から第1冷媒流路部720に流出する冷媒は、上流側(X2側)に向かう流速成分を有する。かかる冷媒の流速成分は、第1開口部730からの冷媒の主たる流れ(X方向でX1側に向かう流れ)に対する抵抗となり、第1開口部730からの冷媒の主たる流れの流速を低減してしまう虞がある。
これに対して、周壁7361を備える場合は、第2開口部736から第1冷媒流路部720に流出する冷媒は、周壁7361が存在するため、上流側(X2側)に向かう流速成分が低減される(矢印R2参照)。これにより、第2開口部736に起因した不都合(即ち第1開口部730からの冷媒の主たる流れの流速を低減してしまうこと)を抑制することができる。尚、周壁7361の高さは任意であるが、かかる機能を効果的に実現できるように決定される。
尚、図7(A)に示す例では、周壁7361は、上面視で、X方向のX1側が開くU字形状を有し、出口開口部732に向かう側が開くU字形状を有してもよい。
図7(B)に示す例では、周壁7362は、上面視で、X方向のX1側が開くU字形状を有し、U字型の幅(Y方向の幅)がX1側に向かうにつれて広くなる。他の構成は、周壁7361と同様であってよい。
周壁7362を備える場合も、周壁7361を備える場合と同様の効果を得ることができる。尚、周壁7362を備える場合、図7(B)にて矢印Rで示すように、第1冷媒流路部720において第2開口部736からの冷媒をX1側が広がる態様でX方向のX1側に流すことができる。
尚、図7(B)に示す例では、周壁7362は、上面視で、X方向のX1側が開くU字形状を有し、出口開口部732に向かう側が開くU字形状を有してもよい。
図7(C)に示す例では、周壁7363は、Y方向に直線的に延在する。周壁7363は、X方向で第2開口部736のX2側のみに形成される。
周壁7363を備える場合も、周壁7361を備える場合と同様の効果を得ることができる。尚、周壁7363は、X方向のX2側からX1側に向かうにつれて高さが徐々に高くなる形態であってもよい。この場合、第1開口部730からの冷媒の主たる流れに対する周壁7363の抵抗を低減することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、入口開口部734は、第1冷媒流路形成部材70により形成されているが、他の部材(例えば第3冷媒流路形成部材80又は別の新たな部材)により全部又は一部が形成されてもよい。出口開口部732についても同様である。
また、上述した実施例では、第1冷媒流路形成部材70と第3冷媒流路形成部材80とは別部材として形成されているが、第3冷媒流路形成部材80の一部又は全部が第1冷媒流路形成部材70と一体に形成されてもよい。
また、上述した実施例では、第3冷媒流路形成部材80は、凸部82を有しているが、かかる凸部82の無い構成であってもよい。
また、上述の実施例では、半導体チップ10A,10Bが接合される基板は、ヒートスプレッダ20であったが、半導体チップ10A,10Bは、他の任意の基板に配置されてもよい。例えば、半導体チップ10A,10Bが接合される基板は、セラミック基板の両面にアルミ板を備えたDBA(Direct Brazed Aluminum)基板や、セラミック基板の両面に銅板を備えたDBC(Direct Brazed Copper)基板であってもよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下を開示する。
(1)第1冷媒流路形成部材70と、
複数のフィン42を備え、第1冷媒流路形成部材70に対向して設けられ、第1冷媒流路形成部材70と協動して、複数のフィン42が内部に配置される第1冷媒流路部720を形成する第2冷媒流路形成部材40と、
第2冷媒流路形成部材40とは逆側で第1冷媒流路形成部材70に対向して設けられ、第1冷媒流路形成部材70と協動して第2冷媒流路部820を形成する第3冷媒流路形成部材80と、
第1冷媒流路部720における第1方向の一端側に設けられ、第1冷媒流路部720と第2冷媒流路部820とを連通し、第1方向に交差する第2方向で所定の第1長さを持つ第1開口部730と、
第1冷媒流路部720における第1方向の他端側且つ第2方向の一方側に設けられ、第1冷媒流路部720に連通し、第2方向で第1長さよりも短い所定の第2長さを持つ出口開口部732と、
第2冷媒流路部820における第1方向の他端側且つ且つ第2方向の他方側に設けられ、第2冷媒流路部820に連通する入口開口部734と、
第1冷媒流路形成部材70における第1方向で第1開口部730よりも出口開口部732側に形成され、第1冷媒流路部720と第2冷媒流路部820とを連通し、第1開口部730よりも開口面積が小さい第2開口部736とを含む、電力変換器用冷却装置1。
(1)に記載の構成によれば、第1冷媒流路部720及び第2冷媒流路部820は、第1冷媒流路形成部材70の両側に形成され、入口開口部734及び出口開口部732の双方は、第1冷媒流路部720及び第2冷媒流路部820の第1方向の他端側に配置される。これにより、電力変換器用冷却装置1の冷媒流路構造の簡略化と共に電力変換器用冷却装置1の小型化を図ることができる。また、第2開口部736を設けることによって、第1冷媒流路部720及び第2冷媒流路部820の第1方向の他端側に入口開口部734及び出口開口部732の双方を配置したことによる不都合、即ち出口開口部732の第2長さが第1長さよりも短いことにより第1冷媒流路部720内において冷媒の流速が局所的に小さい領域が発生してしまう不都合を抑制することができる。
(2)第2開口部736は、第1方向の他端側且つ第2方向の他方側に位置する、(1)に記載の電力変換器用冷却装置1。
(2)に記載の構成によれば、第1方向の他端側且つ第2方向の他方側における流速の低下を低減することができる。尚、第1方向の他端側且つ第2方向の他方側は、出口開口部732が存在しないので、第2開口部736が存在しない場合には流速が小さくなる傾向となる。
(3)第2冷媒流路形成部材40は、複数のフィン42が形成される側とは逆側に発熱体が配置され、
第2開口部736は、第1方向及び第2方向に垂直な方向に視たとき、発熱体の配置領域に対して第1方向で第1開口部730側で隣接する、(1)又は(2)に記載の電力変換器用冷却装置1。
(3)に記載の構成によれば、発熱体の配置領域の上流側に第2開口部736から第2冷媒流路部820内の冷媒を供給することができ、発熱体を効率的に冷却することができる。
(4)第2開口部736に対して設けられ、第1冷媒流路部720に突出する周壁7361,7362,7363を備え、
周壁7361,7362,7363は、第2開口部736における第1方向で第1開口部730側のみに設けられる、(1)〜(3)のうちのいずれかに記載の電力変換器用冷却装置1。
(4)に記載の構成によれば、第2冷媒流路部820内の冷媒が第2開口部736から第1冷媒流路部720に導入される際に有する流速成分であって、第1方向で第1開口部730側に向かう方向の流速成分を周壁7361,7362,7363より低減することができる。これにより、第2開口部736からの冷媒の導入に起因して第1冷媒流路部720内の第1開口部730からの流れが阻害されるのを抑制することができる。
1 冷却装置
10A,10B 半導体チップ
20 ヒートスプレッダ
30 絶縁層
40 第2冷媒流路形成部材
42 フィン
70 第1冷媒流路形成部材
72 上側凹部
74 下側凹部
720 第1冷媒流路部
730 第1開口部
732 出口開口部
734 入口開口部
736 第2開口部
7361,7362,7363 周壁
80 第3冷媒流路形成部材
820 第2冷媒流路部

Claims (4)

  1. 第1冷媒流路形成部材と、
    複数のフィンを備え、前記第1冷媒流路形成部材に対向して設けられ、前記第1冷媒流路形成部材と協動して、前記複数のフィンが内部に配置される第1冷媒流路部を形成する第2冷媒流路形成部材と、
    前記第2冷媒流路形成部材とは逆側で前記第1冷媒流路形成部材に対向して設けられ、前記第1冷媒流路形成部材と協動して第2冷媒流路部を形成する第3冷媒流路形成部材と、
    前記第1冷媒流路部における第1方向の一端側に設けられ、前記第1冷媒流路部と前記第2冷媒流路部とを連通し、前記第1方向に交差する第2方向で所定の第1長さを持つ第1開口部と、
    前記第1冷媒流路部における前記第1方向の他端側且つ前記第2方向の一方側に設けられ、前記第1冷媒流路部に連通し、前記第2方向で前記第1長さよりも短い所定の第2長さを持つ出口開口部と、
    前記第2冷媒流路部における前記第1方向の他端側且つ且つ前記第2方向の他方側に設けられ、前記第2冷媒流路部に連通する入口開口部と、
    前記第1冷媒流路形成部材における前記第1方向で前記第1開口部よりも前記出口開口部側に形成され、前記第1冷媒流路部と前記第2冷媒流路部とを連通し、前記第1開口部よりも開口面積が小さい第2開口部とを含む、電力変換器用冷却装置。
  2. 前記第2開口部は、前記第1方向の他端側且つ前記第2方向の前記他方側に位置する、請求項1に記載の電力変換器用冷却装置。
  3. 前記第2冷媒流路形成部材は、前記複数のフィンが形成される側とは逆側に発熱体が配置され、
    前記第2開口部は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向に視たとき、前記発熱体の配置領域に対して前記第1方向で前記第1開口部側で隣接する、請求項1又は2に記載の電力変換器用冷却装置。
  4. 前記第2開口部に対して設けられ、前記第1冷媒流路部に突出する周壁を備え、
    前記周壁は、前記第2開口部における前記第1方向で前記第1開口部側のみに設けられる、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電力変換器用冷却装置。
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