JP2015181215A - 装置、印刷装置、印刷の制御方法及びプログラム - Google Patents

装置、印刷装置、印刷の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スループットの向上にも配慮しつつ、カラー画像データであればカラーで、モノクロ画像データであればモノクロで印刷がなされるように制御する。【解決手段】印刷処理の対象となる画像データに含まれるオブジェクトの属性を判定する属性判定手段と、前記属性判定手段での判定結果に応じて、前記画像データの色空間を、印刷装置に対応する色空間に変換する色変換手段と、前記色変換手段で色空間が変換された画像データに含まれるオブジェクトのエッジを判定するエッジ判定手段と、前記印刷装置に対応する色空間に変換された画像データのオブジェクトのうち無彩色のオブジェクトの画素であって、前記エッジ判定手段でエッジであると判定された画素の色を、黒のみに変換する黒単色化手段とを備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置のカラーモノクロ判定処理に関する。
カラープリンタは、PDL(Page Description Language)データがカラーかモノクロかの判定処理を1ページ毎に自動で行い、ページ毎のカラーモノクロ判定処理の結果に従ってプリンタをカラーモードで動かすかモノクロモードで動かすかを決定している。そして、カラーモノクロ判定処理によってカラーと判定された際は、プリンタがカラーモードで起動し、カラー画像データを出力したことを示すカラーカウンタがカウントアップされる。また、カラーモノクロ判定処理によってモノクロと判定された際は、プリンタがモノクロモードで起動し、モノクロ画像データを出力したことを示すモノクロカウンタがカウントアップされる。そして、サービスマンは、カラーカウンタやモノクロカウンタのカウント結果に応じて、プリンタの使用料をユーザに請求したり、カラー印刷で使用されるシアン(C)やマゼンタ(M)やイエロー(Y)のプリンタ部品を定期的にメンテナンスしている。
特許文献1には、カラー印刷とモノクロ印刷の両方を含む部単位の印刷を行なう際のスループットの向上を目的とする印刷システムが開示されている。具体的には、カラー印刷用の画像データと共に、モノクロ画像データに変換させるためのモノクロ変換命令を印刷装置に送信することで、1度の印刷操作によってカラー印刷とモノクロ印刷の両方を含む部単位印刷を可能にする技術が開示されている。
特開2012−155415号公報
特許文献1に開示されている印刷システムでは、印刷対象となる画像データについて、総印刷部数のうち何部をモノクロ印刷するのかがユーザによって指定される。そのため、印刷対象の画像データにモノクロ画像データが混在した場合、総印刷部数のうちカラー印刷が指定された部分(総印刷部数−モノクロ印刷指定された部数)については、モノクロ画像データであってもカラーで印刷されることになる。また、画像処理フローによっては、カラーモノクロ判定によってカラーと判定された後にCMYKデータからK単色データに変換(K単色化)され、カラーからモノクロとなることがある。このように、本来はモノクロで印刷するべきデータをカラーで印刷することは、例えば電子写真方式の印刷装置であれば、CMYといったカラートナー毎に設けられる現像器やドラムといった部品を必要以上に消耗させることになる。
現像器やドラムなどの部品を必要以上に消耗させないためには、スループットの向上にも配慮しつつ、カラー画像データであればカラーで、モノクロ画像データであればモノクロで印刷がなされるように制御することが望ましい。
本発明に係る装置は、印刷処理の対象となる画像データに含まれるオブジェクトの属性を判定する属性判定手段と、前記属性判定手段での判定結果に応じて、前記画像データの色空間を、印刷装置に対応する色空間に変換する色変換手段と、前記色変換手段で色空間が変換された画像データに含まれるオブジェクトのエッジを判定するエッジ判定手段と、
前記印刷装置に対応する色空間に変換された画像データのオブジェクトのうち無彩色のオブジェクトの画素であって、前記エッジ判定手段でエッジであると判定された画素の色を、黒のみに変換する黒単色化手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷対象となる画像データがカラーであるのかモノクロであるのかに応じた適切な印刷処理を実現することが可能となる。
印刷装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施例1に係る、レンダリング色空間がRGBであるときの、PDL解釈部と画像処理部の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。 実施例1に係る、レンダリング色空間がRGBであるときの、印刷装置における印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る、RGB系K単色化処理の詳細を示すフローチャートである。 入力値であるRGB値がR=G=Bのときの、出力値であるCMYK値を示したグラフである。 R=G=Bのときのグレー補償時のKの値を示すグラフである。 文書管理データを参照したプリンタ部の動作モード制御の詳細を示すフローチャートである。 第2カラーモノクロ判定処理(CMYKカラーモノクロ判定処理)の流れを示すフローチャートである。 第1カラーモノクロ判定処理(RGBカラーモノクロ判定処理)の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る、レンダリング色空間がCMYKであるときの、PDL解釈部と画像処理部の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。 実施例2に係る、レンダリング色空間がCMYKであるときの、印刷装置における印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る、CMYK系K単色化処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例3に係る、レンダリング色空間がRGBであるときの、PDL解釈部と画像処理部の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。 K単色化処理設定画面の一例を示す図である。 実施例3に係る、レンダリング色空間がRGBであるときの、印刷装置における印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4に係る、レンダリング色空間がCMYKであるときの、PDL解釈部と画像処理部の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。 実施例4に係る、レンダリング色空間がCMYKであるときの、印刷装置における印刷処理の流れを示すフローチャートである。 様々な色空間からCMYK色空間への色変換処理の説明図である。 入力プリントデータにおけるページ内オブジェクトの色空間を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を好適な実施例に従って詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、本実施例に係る印刷装置の構成の一例を示すブロック図である。
印刷装置100は、内部バス110で相互に接続されたCPU101、メモリ102、HDD103、PDL解釈部104、画像処理部105、カラーモノクロ判定部106、プリンタ部107、表示部108、ネットワークI/F109で構成される。そして、ネットワークI/F109を介してネットワーク120と接続されている。
CPU101は、印刷装置100を統括的に制御するプロセッサであって、内部バス110を介して接続された各部を制御する。
メモリ102は、CPU101が印刷装置100を制御するために実行する各種命令(アプリケーションプログラム含む)や各種データを記憶するROMと、CPU101のワークエリアとして機能するRAMで構成される。
HDD103は、受信した画像データ等、各種のデータを保存する。
PDL解釈部104は、ネットワーク120上のPC(不図示)から受信したPDLデータ等に基づくDL(Display List)の作成や、作成されたDLからのビットマップデータの生成といった処理を行なう。
画像処理部105は、一般的な画像処理(色変換、階調補正処理、ディザ処理など)のほか、画像データの属性に応じた画像処理を行う。
カラーモノクロ判定部106は、PDL解釈部104で生成されたビットマップデータを解析して行なう第1のカラーモノクロ判定処理、及び画像処理部105から出力された画像データを解析して行なう第2のカラーモノクロ判定処理を行なう。このように2段階でカラーかモノクロかの判定を行なうのは、第1カラーモノクロ判定処理でカラーと判定された画像データであっても、後述する黒単色化処理によってモノクロ画像データに変化する場合があるためである。
プリンタ部107は、紙等の記録媒体上にカラー画像を形成する機能部で、一般にプリンタエンジンと呼ばれる部分である。本実施例のプリンタ部107は、電子写真方式で600dpiの解像度を有し、CMYKの各色について、感光ドラムや現像器などで構成されるCMYKの色毎に分離されたステーションが設けられているものとする。ただし、ここで述べたプリンタ部107の構成は一例であって、この構成に限定されるものではない。
表示部108は、タッチスクリーン機能を有する液晶パネルなどで構成され、種々の情報が表示される他、ユーザは、表示部108に表示される画面を介して各種指示を行う。
ネットワークインタフェース109は、LANやインターネット等のネットワーク120を介して接続されているPCとの間で、画像データの送受信などの通信を行うためのインタフェースである。なお、PCは、アプリで作成したプリントデータをプリンタドライバでPDLデータに変換する。そして、PC上のプリンタドライバで印刷ボタンが押下されると、プリンタドライバはPDLデータを印刷装置100にネットワーク120を介して送信する。或いは、PC上のリモートUI(不図示)によってPDFやJPEGやTIFFなどのファイルが印刷装置100に送信される。
なお、印刷装置の構成要素は上述の内容に限定されない。例えば、タッチスクリーンに代えてユーザが各種操作を行うためのマウスやキーボードなどで構成される入力部を設けるなどしてもよく、印刷装置の構成は、その用途等に応じて適宜追加・変更され得るものである。
図2は、本実施例に係る、出力がRGB色空間のビットマップイメージを生成(レンダリング色空間がRGB色空間)する場合のPDL解釈部104と画像処理部105の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。PDL解釈部104は、属性判定部201、DL作成部202、RGBレンダリング部203で構成される。画像処理部105は、RGBグレー判定部205、RGB系色変換部206、エッジ判定部207、RGB系K単色化部208で構成される。
まず、図2(a)に示すPDL解釈部104の各部について説明する。
属性判定部201は、入力画像データ(プリントデータ)に含まれるオブジェクトの属性(文字、ライン、グラフィック、イメージ(写真))を判定する処理(属性判定処理)を行なう。判定の結果は、オブジェクトの属性を特定する信号(オブジェクト属性信号)204として出力される。
DL作成部202は、入力されたPDLデータをページ毎に解釈し、プリンタ部107に合わせたビットマップイメージを生成するためのディスプレイリスト(以下、DL)を作成する。本実施例におけるPDLデータは、レンダリングをRGB色空間で行うPDL言語(例えばLIPS、PCL)で記述されたデータである。また、入力画像データがTIFFやJPEGのファイルの場合にも、プリンタ部107に合わせたデータに変換するための解像度変換(拡大や縮小など)の指示、プリント位置指定等がされたDLが作成される。
RGBレンダリング部203は、DL作成部202で作成されたDLに基づいて、プリンタ部107の解像度に合わせたRGB色空間のビットマップデータを生成する。
なお、図2(a)に示すPDL解釈部104は、入力画像データの色空間と出力画像データの色空間が共にRGB色空間で等しいので色変換部を持たない。
次に、図2(b)に示す画像処理部105の各部について説明する。
RGBグレー判定部205は、RGB色空間のビットマップデータから、無彩色であるグレー(R=G=B)であるか否かを画素単位で判定する。判定の結果は、グレー判定信号209として出力される。
RGB系色変換部206は、上述のオブジェクト属性信号204に応じて、入力画像データのRGB色空間をプリンタ部107のCMYK色空間に変換する処理(第1色変換処理)を行う。具体的には、オブジェクト属性信号204で特定される属性が文字やラインの場合はグレー補償色変換を行い、文字やライン以外の場合(グラフィックやイメージの場合)は非グレー補償色変換を行う。ここで、グレー補償色変換とは、RGBの値が等しい(R=G=B)ときに、K単色のみ(C=M=Y=0)のCMYKの値に変換する処理をいう。そして、非グレー補償色変換とは、RGBの値が等しい(R=G=B)ときに、K単色のみとはならない(CMYについても値を持つ)CMYKの値に変換する処理をいう。
エッジ判定部207は、RGB系色変換部206で変換されたCMYK色空間のビットマップデータを解析し、ビットマップイメージに含まれるエッジを判定する処理(エッジ判定処理)を行なう。判定の結果は、エッジ判定信号210として出力される。
RGB系K単色化部208は、RGBグレー判定部205の出力信号であるグレー判定信号209とエッジ判定部207の出力信号であるエッジ判定信号210に基づいて、CMYK画像信号をKのみの値の画像信号に変換する処理(RGB系K単色化処理)を行なう。
なお、ここでは省略しているが、画像処理部105は階調補正処理やディザ処理といった一般的な画像処理の機能も備えており、必要に応じてこれら画像処理が実行されるものとする。
図3は、本実施例に係る、レンダリングをRGB色空間で行なう場合の印刷装置100における印刷処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、CPU101が、HDD103に格納されているプログラムをメモリ102内のRAMにロードし、実行することで実現される。
ステップ301において、印刷装置100は、ネットワーク120上のPC等から印刷対象となるプリントデータをネットワークI/F109を介して受信する。受信したプリントデータ(入力プリンタデータ)はPDL解釈部104に送られ、PDL解釈部104では、以下のステップ302〜ステップ304の各処理が実行される。
ステップ302において、PDL解釈部104の属性判定部201は、入力プリントデータに含まれるオブジェクトの属性(文字、ライン、グラフィック、イメージ)を判定する。入力プリントデータがPDLデータのときは、オブジェクトを表すコマンドを解析してオブジェクト毎の属性を判定する。例えば、点Aから点Bまでを結ぶ太さ5画素の直線といった情報を持つコマンドであれば、ラインのオブジェクトであると判定する。また、character(0000101010:文字コード)といった情報を持つコマンドであれば、文字のオブジェクトであると判定される。また、入力プリントデータがTIFF、JPEG、BMPといったラスタイメージ形式のファイルの時は、当該ファイルデータ部をイメージの属性であると判定する。判定の結果は、属性判定部201からオブジェクト属性信号204として出力され、後述の第1のカラーモノクロ判定処理(RGBカラーモノクロ判定処理)とRGB系色変換処理で用いられる。
ステップ303において、DL作成部202は、上述のPDLデータのコマンドをそれぞれの描画コマンドに変換し、プリンタ部107に合わせたビットマップイメージを生成するためのDLを作成する。作成されたDLはRGBレンダリング部203に送られる。
ステップ304において、RGBレンダリング部203は、ステップ303で作成されたDLに基づいて、ページ毎のRGB色空間のビットマップイメージを生成する。生成されたRGB色空間のビットマップイメージのデータ(以下、RGBビットマップデータ)は、HDD103等に保存される。
ステップ305において、カラーモノクロ判定部106は、ステップ304で生成されたRGBビットマップデータを解析し、ページ毎にRGB色空間用のカラーモノクロ判定処理(第1カラーモノクロ判定処理)を行なう。第1カラーモノクロ判定処理の詳細については後述する。第1カラーモノクロ判定処理の結果は、ページ単位で作成される、カラーかモノクロかを示すカラーモノクロ情報(例えば、カラーであれば「1」モノクロであれば「0」の値を持つフラグ)を含む文書管理データによって管理される。文書管理データは、HDD103に保持される。
ステップ306において、CPU101は、第1カラーモノクロ判定処理の結果に応じて、プリンタ部107を所定の動作モードで起動する。具体的には、ステップ305での判定の結果、カラー画像データであると判定されたページが存在した場合は、CMYKすべてのステーションを使用するカラーモードでプリンタ部107であるプリンタエンジンが起動される。一方、ステップ305での判定の結果、すべてのページがモノクロ画像データであると判定された場合は、Kのステーションのみを使用するモノクロモードでプリンタ部107であるプリンタエンジンが起動される。このように、全ての処理が終わっていない段階でプリンタ部107を起動するのは、特にカラーモードでは準備に長い時間を要すところ、先行してプリンタ部107を起動することで、プリンタドライバでの印刷ボタンの押下から印刷物出力までの時間(スループット)を短縮するためである。第1カラーモノクロ判定処理がなされたRGBビットマップデータは、画像処理部105に送られる。
画像処理部105では、以下のステップ307〜ステップ310の各処理が実行される。
ステップ307において、RGBグレー判定部205は、RGB色空間のビットマップデータから画素値がR=G=Bとなるグレー部分を判定する。グレーであると判定された画素(グレー画素)を特定する情報は、グレー判定信号209として出力され、後述のRGB系K単色化部208で用いられる。
ステップ308において、RGB系色変換部206は、ステップ302での属性判定処理の結果である属性判定信号204に従い、RGBデータからCMYKデータに変換する処理(RGB系色変換処理)を行う。具体的には、属性判定処理によって文字やラインのオブジェクトであると判定された部分(当該オブジェクトに対応する画素)については、前述のグレー補償色変換を行う。そして、属性判定処理によってグラフィックやイメージといった文字やライン以外のオブジェクトであると判定された部分(当該オブジェクトに対応する画素)については、前述の非グレー補償色変換を行う。これにより、文字・ラインのオブジェクトについてはグレーがK単色で表現され、文字・ライン以外のオブジェクトについてはグレーがCMYKで表現される。なお、ここでは、文字・ラインのオブジェクトかそれ以外のオブジェクトかで切り分けているが、例えば文字・ライン・グラフィックのオブジェクトとそれ以外のオブジェクトとで切り分けてもよい。階調の滑らかさが重視されるオブジェクトであるグラフィックやイメージについては非グレー補償色変換を施すことが切り分けの目的であるため、この目的に適った切り分けを行なえばよい。このような色変換処理により、RGB色空間のビットマップデータは、CMYK色空間のビットマップデータに変換される。
ステップ309において、エッジ判定部207は、RGB系色変換処理によってCMYK色空間に変換されたビットマップデータ(以下、CMYKビットマップデータ)を解析し、CMYKビットマップデータに含まれるエッジを判定する。具体的に説明すると、CMYKビットマップデータをビットマップメモリに展開し、CMYKビットマップデータの所定の領域(例えば5画素×5画素)単位で以下のようなフィルタ係数のラプラシアンフィルタ処理を用いたエッジ判定処理を行なう。これによりエッジを構成する画素(エッジ画素)か否かを判定することができる。
−1 −3 −4 −3 −1
−3 0 6 0 −3
−4 6 20 6 −4 (フィルタ係数)
−3 0 6 0 −3
−1 −3 −4 −3 −1
判定の結果(エッジ画素を特定する信号)は、エッジ判定部207からエッジ判定信号210として出力され、後述のRGB系K単色化部208で用いられる。ただし、エッジ判定の手法は、上記ラプラシアンフィルタ処理に限定されるものではなく、エッジ画素を判定できる手法であればよい。
ステップ310において、RGB系K単色化部208は、グレー判定信号209とエッジ判定信号210とを用いて、特定のCMYK値をK単色のCMYK値のビットマップデータに変換する処理(RGB系K単色化処理)を行なう。具体的には、グレー画素でかつエッジ画素である特定の画素のCMYK値が、K単色のCMYK値に変換される。図4は、RGB系K単色化処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ401において、RGB系K単色化部208は、RGBグレー判定部205から受け取ったグレー判定信号209に基づいて、注目画素がR=G=Bのグレー画素であるか否かを判定する。グレー画素である場合は、ステップ402に進む。一方、グレー画素でない場合は、ステップ404に進む。
ステップ402において、RGB系K単色化部208は、エッジ判定部207から受け取ったエッジ判定信号210に基づいて、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する。エッジ画素である場合は、ステップ403に進む。一方、エッジ画素でない場合は、ステップ404に進む。このように、注目画素がグレー画素でない場合やエッジ画素でない場合は、K単色化変換処理がパスされることになる。
ステップ403において、RGB系K単色化部208は、グレー画素かつエッジ画素の注目画素に対し、K単色化変換処理を行なう。この場合において、処理対象であるビットマップデータはRGB色空間からCMYK色空間に変換されているので、CMYK色空間からK単色に変換する必要がある。図5は、RGB系色変換部206の入力値であるRGB値がR=G=Bのときの、出力値であるCMYK値を示したグラフである。逆に言えば、出力値としてのCMYKの各値が図5に示すような組み合わせとなるとき、入力値はR=G=Bとなる。ここで、CMYKの4色すべての値を使ってRGBの値を求めてもよいが、そうなると計算が複雑で回路規模が大きくなってしまう。一方で、Kの値だけからRGBの値を求めようとしても、入力RGB値が“0〜50”までの間はKの値が“0”であるため、RGB値を求めることができない。また、CMYのうちいずれかのみだと、入力RGB値が“130”程度までは各色の値がそれぞれ線形に増加するものの、それ以降は値が一定となりRGB値を一意に求めることができない。そこで、本実施例では、Kとそれ以外の色(CMY)のうち1色とから、R=G=Bの値を求めるようにしている。これにより計算を簡単にし、回路規模を小さくすることができる。
なお、R=G=BのときのKの値はグレー補償時のKの値にすればよい。図6は、R=G=Bのときのグレー補償時のKの値を示すグラフである。例えば、上記図5のグラフからC=36とK=60の値からR=G=B=100と求められたとする。このときのグレー補償時のKは、図6から“108”となる。同様に、C=18とK=0の値からR=G=B=50と求められときは、グレー補償時のKは図6から“48”となる。このようにして、K単色化処理が達成される。ここではCとKの値からグレー補償時のKを求めているが、CMYKの和からKを求めてもよいし、他の方法で求めてもよい。
ステップ404において、RGB系K単色化部208は、CMYKビットマップデータ内に未処理の画素があるか否かを判定する。未処理の画素があれば、ステップ401に戻って次の画素を注目画素とした処理を続行する。一方、全ての画素について処理が完了していれば、本処理を終える。
以上が、RGB系K単色化処理の内容である。
図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップ311において、カラーモノクロ判定部106は、画像処理部105における画像処理が施された出力画像データであるCMYK色空間のビットマップデータを解析し、カラーページであるかどうかをページ毎に判定する(第2カラーモノクロ判定処理)。第2カラーモノクロ判定処理の詳細については後述する。第2カラーモノクロ判定処理の結果は、第1カラーモノクロ判定処理(ステップ305)で生成・保持されている文書管理データに反映される。例えば、第1カラーモノクロ判定処理でカラーであると判定され、カラーモノクロ情報としてフラグ値「1」が付されていたページが、第2カラーモノクロ判定処理によってモノクロであると判定された場合は、フラグ値が「0」に修正・更新される。このように文書管理データを修正・更新することにより、同じ画像データを繰り返し印刷する際に、モノクロで印刷すれば足りるにも関わらずカラーモードでプリンタ部107が起動してしまうのを避けることができる。文書管理データを参照したプリンタの動作モード制御の詳細については後述する。
ステップ312において、CPU101は、第2カラーモノクロ判定処理の結果に応じて、カラー印刷のページをカウントするカラーカウンタ又はモノクロ印刷のページをカウントするモノクロカウンタをカウントアップする。このカウント結果は、表示部108に表示される。
ステップ313において、CPU101は、プリンタ部107に対し出力画像データの印刷を指示する。指示を受けてプリンタ部107は、紙等の記録媒体に画像形成を行って、印刷物を出力する。
以上が、本実施例に係る、印刷装置100における印刷処理の流れである。
図7は、文書管理データを参照したプリンタ部107の動作モード制御の詳細を示すフローチャートである。ここでは、PC上のドライバで、Nページからなる入力画像データをM部印刷する設定で印刷ボタンが押下された場合を想定している。この一連の処理も、CPU101が、HDD103に格納されているプログラムをメモリ102内のRAMにロードし、実行することで実現される。
ステップ701において、CPU101は、印刷部数をカウントする部数カウンタを初期化する。具体的には、部数カウンタのカウント値(m)に「1」をセットする。
ステップ702において、CPU101は、現在の印刷処理が一部目の印刷処理であるかどうかを判定する。具体的には、上述の部数カウンタのカウント値が、m=1であるかどうかを判定する。一部目の印刷処理であると判定された場合は、ステップ703に進む。一方、一部目の印刷処理でないと判定された場合は、ステップ718に進む。
ステップ703において、CPU101は、印刷頁数をカウントする頁カウンタを初期化する。具体的には、頁カウンタのカウント値(n)に「1」をセットする。
ステップ704において、CPU101は、前述の第1カラーモノクロ判定処理の結果を取得する。カラーであるとの判定結果を取得した場合は、ステップ705に進む。一方、モノクロであるとの判定結果を取得した場合は、ステップ711に進む。
ステップ705において、CPU101は、印刷処理中ページの、文書管理データ内のカラーモノクロ情報を「カラー」に設定する。
ステップ706において、CPU101は、プリンタ部107をカラーモードで起動する。
ステップ707において、CPU101は、前述の第2カラーモノクロ判定処理の結果を取得する。カラーであるとの判定結果を取得した場合は、ステップ708に進む。一方、モノクロであるとの判定結果を取得した場合は、ステップ709に進む。
ステップ708において、CPU101は、文書管理データにおけるカラーモノクロ情報の設定内容「カラー」を維持したまま、カラーカウンタをカウントアップ(+1)する。
ステップ709において、CPU101は、印刷処理中ページの、文書管理データ内のカラーモノクロ情報を「モノクロ」に設定する。
ステップ710において、CPU101は、モノクロカウンタをカウントアップする(+1)する。
ステップ711において、CPU101は、印刷処理中ページの、文書管理データ内のカラーモノクロ情報を「モノクロ」に設定する。
ステップ712において、CPU101は、プリンタ部107をモノクロモードで起動する。
ステップ713において、CPU101は、モノクロカウンタをカウントアップする(+1)する。
ステップ714において、CPU101は、全ページ分(ここではNページ)の印刷処理が終了したかどうかを判定する。具体的には、頁カウンタのカウント値がn=Nであるかどうかがチェックされる。全ページ分の処理が終了している場合(n=Nの場合)は、ステップ716に進む。未処理のページがある場合(n<Nの場合)は、ステップ715に進む。
ステップ715において、CPU101は、頁カウンタをカウントアップ(+1)する。カウントアップ後は、ステップ704に戻り、次のページの処理を開始する。
ステップ706において、CPU101は、指定された全部数分の印刷処理が終了したかどうかを判定する。具体的には、部数カウンタの値がm=Mであるかどうかがチェックされる。全部数分の処理が終了している場合(m=Mの場合)は、本処理を抜ける。一方、全部数分」の処理が終了してない場合(m<Mの場合)は、ステップ717に進む。
ステップ717において、CPU101は、部数カウンタをカウントアップ(+1)する。カウントアップ後はステップ702に戻り、この場合のステップ702では一部目の印刷処理でないと判定されるので、2部目以降の処理を行なうべくステップ718に進む。
ステップ718以降では、既に1部目の処理においてカラー画像データであるのかモノクロ画像データであるのかが全ページについて確定しているので、文書管理データ内のカラーモノクロ情報に従ってプリンタ部107の動作モードが制御される。以下、詳しく説明する。
まず、ステップ718において、CPU101は、ステップ703と同様、頁カウンタを初期化する。
ステップ719において、CPU101は、文書管理データを参照し、印刷処理中ページが、カラーであるのかモノクロであるのかを判定する。本実施例では、カラーモノクロ情報としてのフラグ値が「1」であればカラー、「0」であればモノクロと判定されることになる。カラーである場合は、ステップ720に進む。一方、モノクロである場合は、ステップ722に進む。
ステップ720において、CPU101は、プリンタ部107がカラーモードで動作するように制御する。2部目以降の処理であり、直前の印刷処理対象ページがカラーであったためにプリンタ部107がカラーモードで動作していた場合は、当該動作モードが維持される。一方、直前の印刷処理対象ページがモノクロであったためにプリンタ部107がモノクロモードで動作していた場合は、カラーモードで起動するように制御される。
ステップ721において、CPU101は、カラーカウンタをカウントアップ(+1)し、ステップ724に進む。
ステップ722において、CPU101は、プリンタ部107がモノクロモードで動作するように制御する。2部目以降の処理であり、直前の印刷処理対象ページがモノクロであったためにプリンタ部107がモノクロモードで動作していた場合は、当該動作モードが維持される。一方、直前の印刷処理対象ページがカラーであったためにプリンタ部107がカラーモードで動作していた場合は、モノクロモードで起動するように制御される。
ステップ723において、CPU101は、モノクロカウンタをカウントアップ(+1)し、ステップ724に進む。
ステップ724において、CPU101は、全ページ分(ここではNページ)の印刷処理が終了したかどうかを判定する。具体的には、頁カウンタのカウント値がn=Nであるかどうかがチェックされる。全ページ分の印刷処理が終了している場合(n=Nの場合)はステップ716に移行し、指定された全部数分の印刷処理が終了したかどうかが判定される。一方、未処理のページがある場合(n<Nの場合)は、ステップ725に進む。
ステップ725において、CPU101は、頁カウンタをカウントアップ(+1)する。カウントアップ後は、ステップ719に戻り、次のページの処理を開始する。
以上が、文書管理データを参照した、プリンタ部107の動作モード制御の内容である。
このような制御によって、1部目の印刷処理では、プリンタ部107がカラーモードで起動したもののモノクロでカウントされるような画像データについて、2部目の印刷処理ではプリンタ部107をモノクロモードで起動(当然にモノクロでカウント)させることができる。すなわち、プリンタをカラーモードで動かすかモノクロモードで動かすかを適切に切り替えることができる。その結果、プリンタ部107の部品の無駄な消耗を抑えることができる。
最後に、上述した第1カラーモノクロ判定処理及び第2カラーモノクロ判定処理の詳細を説明する。第1カラーモノクロ判定処理と第2カラーモノクロ判定処理とでは、処理対象となる画像データが、前者はレンダリング直後のビットマップデータ、後者は必要な画像処理がすべて施された後の画像データである点で異なる。しかし、この点はカラーモノクロ判定処理の内容に影響を与えるものではなく、両者は基本的に同じ処理である。以下、カラーモノクロ判定処理について詳しく説明するが、説明の便宜上、第2カラーモノクロ判定処理から先に説明するものとする。
図8は、第2カラーモノクロ判定処理(CMYKカラーモノクロ判定処理)の流れを示すフローチャートである。ここでは、処理対象ページが、各画素CMYKで表現され、主走査方向の画素数がX個、副走査方向の画像数がY個からなるページであるものとして説明を行うものとする。
ステップ801において、カラーモノクロ判定部106は、副走査方向の画素をカウントするためのカウンタ(以下、yカウンタ)、及びカラー画素をカウントするためのカウンタ(以下、colカウンタ)をそれぞれ初期化する。具体的には、yカウンタとcolカウンタにおけるカウント値にそれぞれ「0」をセットする。
ステップ802において、カラーモノクロ判定部106は、主走査方向の画素をカウントするためのカウンタ(xカウンタ)を初期化する。具体的には、xカウンタのカウント値に「0」をセットする。
ステップ803において、カラーモノクロ判定部106は、処理対象画素が、CMYのカラートナーを使って印刷されるカラー画素であるかどうかを判定する。ここでは、処理対象画素におけるCMY値のうちいずれかの値が、予め定めた閾値αより大きいときはカラー画素であると判定することとしている。閾値αには、任意の値が設定される。プリンタの色再現性が良い場合は、少しでもCMY値を有していればカラー画素と判定するように例えばα=0とすればよい。また、プリンタの色再現性が良くなく、濃度の薄いカラー画素の再現が困難であるような場合は、一定以上のCMY値を有しているときだけカラー画素と判定するように例えばα=5とすればよい。このようにして予め設定される閾値αは、HDD103等に保持されるものとする。処理対象画素がカラー画素と判定された場合は、ステップ804に進む。一方、処理対象画素がカラー画素ではない(モノクロ画素である)と判定された場合は、ステップ805に進む。
ステップ804において、カラーモノクロ判定部106は、colカウンタをカウントアップ(+1)する。
主走査方向における1画素の判定が終了すると、ステップ805において、カラーモノクロ判定部106は、xカウンタをカウントアップ(+1)する。
ステップ806において、カラーモノクロ判定部106は、主走査方向の全画素(X個の画素)の判定処理が終了したかどうかを判定する。主走査方向の全画素についての判定処理が終了している場合は、ステップ807に進む。一方、主走査方向で未処理の画素が存在する場合は、ステップ803に戻り、次の画素の判定処理を開始する。
ステップ807において、カラーモノクロ判定部106は、yカウンタをカウントアップ(+1)する。
ステップ808において、カラーモノクロ判定部106は、副走査方向の全画素(Y個の画素)の判定処理が終了したかどうかを判定する。副走査方向の全画素についての判定処理が終了している場合は、ステップ809に進む。一方、副走査方向で未処理の画素が存在する場合は、ステップ802に戻り、次の副走査方向の画素についての主走査方向の判定処理を開始する。
ステップ809において、カラーモノクロ判定部106は、colカウンタのカウント値が予め定めた閾値β以上であるどうかを判定する。閾値βにも任意の値が設定される。例えば1画素でもカラー画素があればカラー画像データと判定するようにしたい場合は、例えばβ=1とすればよい。この閾値βの値も上述の閾値αと同様、HDD103等に保持されるものとする。colカウンタのカウント値が閾値β以上と判定された場合は、ステップ610に進む。一方、colカウンタのカウント値が閾値β未満であると判定された場合は、ステップ811に進む。
ステップ810において、カラーモノクロ判定部106は、当該処理対象のページはカラー画像データであると判定して、判定結果を出力する。
ステップ811において、カラーモノクロ判定部106は、当該処理対象のページはモノクロ画像データであると判定して、判定結果を出力する。
以上が、第2カラーモノクロ判定処理(CMYKカラーモノクロ判定処理)の内容である。
続いて、第1カラーモノクロ判定処理について説明する。
図9は、第1カラーモノクロ判定処理(RGBカラーモノクロ判定処理)の流れを示すフローチャートである。ここでは、上述の第2カラーモノクロ判定処理との差分を中心に説明する。
ステップ901において、カラーモノクロ判定部106は、副走査方向の画素をカウントするためのyカウンタ、及びカラー画素をカウントするためのcolカウンタをそれぞれ初期化する。
ステップ902において、カラーモノクロ判定部106は、主走査方向の画素をカウントするためのxカウンタを初期化する。
ステップ903において、カラーモノクロ判定部106は、オブジェクト属性信号204に基づいて、処理対象画素が、グレー補償色変換が施されることになる文字・ラインのオブジェクトに属する画素か否かを判定する。判定の結果、文字・ラインのオブジェクトに属する画素であれば、ステップ904に進む。一方、文字・ライン以外のオブジェクトに属する画素であれば、ステップ905に進む。
ステップ904において、カラーモノクロ判定部106は、処理対象画素の階調値がR=G=Bであるか否かを判定する。判定の結果、R=G=Bであれば、ステップ906に進む。一方、R=G=Bでなければ、ステップ905に進む。
カラーモノクロ判定部106は、ステップ905ではcolカウンタをカウントアップ(+1)し、ステップ906ではxカウンタをカウントアップ(+1)する。
上記ステップ903及び904の各処理は、文字・ライン以外のときはCMYKでグレー表現されてカラーとなるのでcolカウンタをカウントアップし、文字・ラインのときはK単色でグレーが表現されるのでxカウンタをカウントアップするための処理である。
ステップ907〜ステップ912の各処理は、上述の図8のフローにおけるステップ806〜ステップ811にそれぞれ対応し、異なるところはないので説明を省略する。
以上が、第1カラーモノクロ判定処理(RGBカラーモノクロ判定処理)の内容である。
本実施例によれば、RGB系色変換処理によって、文字・ラインと判定された画素についてはグレー補償色変換が施され、グラフィックやイメージと判定された画素については非グレー補償色変換が施されて、RGB画像がCMYK画像に変換される。そして、このRGB系色変換処理に先駆けてRGBカラーモノクロ判定処理を行い、その判定結果に従ってプリンタ部107を所定の動作モードで起動している。このようにプリンタ部107を早い段階で起動することで、ハーフトーン処理などを含む必要な画像処理がすべて終わっているのにプリンタ部107の準備が整っていないために印刷が開始できないという状況(特にカラー印刷の場合)が生じないようにしている。
加えて、RGB系色変換処理で得られたCMYK画像に対してエッジ判定処理を行い、エッジと判定された領域がグレーであれば当該領域をK単色に変換している(RGB系K単色化処理)。そして、このRGB系K単色化によってカラー画像からモノクロ画像に変わってしまった場合には、次回以降の印刷処理ではモノクロモードで起動するようにプリンタ部107が制御される。このように、プリンタ部107をカラーモードで動かすかモノクロモードで動かすかを適切に制御することで、カラープリンタにおける部品の消耗を抑え、メンテナンス時期を適切にすることができる。
なお、印刷処理のシーケンスによっては、第1カラーモノクロ判定処理後にプリンタ部107を起動しても、プリントボタンが押下されてから印刷物が出力されるまでの時間(印刷処理時間)を短縮できないケースもある。そこで、印刷処理のシーケンスが、第1カラーモノクロ判定処理結果に応じて直ちにプリンタ部107を起動することで印刷処理時間が短縮可能なシーケンスであるかどうかを判定し、短縮できると判定される場合のみ先行してプリンタ部107を起動するようにしてもよい。仮に短縮できないと判定された場合は、第2カラーモノクロ判定処理後にその判定結果に応じてプリンタ部107を起動すればよい。このようなシーケンス判定処理を行なうことにより、画像データがカラーであるのかモノクロであるのかに応じた無駄のない印刷処理が当初から可能となる。
(実施例2)
次に、PDL解釈部において、入力画像データの色空間(例えばRGB)から印刷装置100の色空間(例えばCMYK)に変換した上で、CMYK色空間のビットマップデータに対しレンダリングする態様について、実施例2として説明する。なお、実施例1と共通する部分は説明を省略ないしは簡略化し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図10は、本実施例に係る、出力がCMYK色空間のビットマップイメージを生成(レンダリング色空間がCMYK色空間)する場合のPDL解釈部104と画像処理部105の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。本実施例では、レンダリングをCMYK色空間で行なう、例えばPS(PostScript:米国アドビ社の登録商標)やPDF(Portable Document Format)といったページ記述言語(PDL)で記述されたPDLデータが入力される。
本実施例に係るPDL解釈部104は、属性判定部201、CMYK系色変換部1001、DL作成部202、CMYKレンダリング部1002で構成される。また、画像処理部105は、エッジ判定部207、CMYK黒判定部1003、CMYK系K単色化部1004で構成される。なお、図2と同じ機能部には同じ番号を付している。
まず、図10(a)に示すPDL解釈部104について説明する。
属性判定部201は、実施例1と同様、オブジェクトの属性を判定する。本実施例では、判定結果であるオブジェクト属性信号204は、CMYK系色変換部1001に出力される。
CMYK系色変換部1001は、オブジェクト属性信号204に応じて、入力プリントデータの色空間をプリンタ部107のCMYK色空間に変換する処理を行う。本実施例が適用されるPDL種の場合、そのプリントデータはRGB、CMYK、Grayといった様々な色空間で入力される。そして、各色空間はそれぞれ以下のように処理され、CMYKの色空間で出力される。
1)入力プリントデータの色空間がRGBの場合
オブジェクトの属性が文字やラインであればグレー補償変換を行い、文字やライン以外であれば(すなわち、グラフィックやイメージであれば)非グレー補償色変換を行う。
2)入力プリントデータの色空間がCMYKの場合
オブジェクトの属性に関わらず、入力されたCMYKの値そのままで出力する(色変換処理を行わない)。
3)入力プリントデータの色空間がGrayの場合
オブジェクトの属性に関わらず、入力されたGrayの値をKの値とし、C=M=Y=0として出力する。
なお、上記1)〜3)の処理は一例であって、プリンタの出力色空間であるCMYK色空間に変換できればよい。
DL作成部202は、実施例1と同様、PDLデータをページ毎に解釈してDLを作成する。本実施例におけるPDLデータは、上述の通り、レンダリングをCMYK色空間で行うPDL言語(例えばPSやPDF)で記述されたデータである。作成されたDLはCMYKレンダリング部1002に出力される。
CMYKレンダリング部1002は、DL作成部202から受け取ったDLに基づいてCMYK色空間のビットマップデータを生成する。
次に、図10(b)に示す画像処理部105について説明する。
エッジ判定部207は、CMYKレンダリング部1002で生成されたCMYK色空間のビットマップデータを解析し、ビットマップイメージに含まれるエッジを判定する処理(エッジ判定処理)を行なう。判定の結果は、エッジ判定信号210として出力される。本実施例の場合、プリンタ部107で画像形成に使用されるトナーの色と同じCMYKの色空間とすることで、プリンタ部107の特性に応じた設計をPDL種に関係なく共通に行うことが可能となる。
CMYK黒判定部1003は、CMYK色空間のビットマップデータから、無彩色である黒(K=255)であるか否かを画素単位で判定する。判定の結果は、黒判定信号1005として出力される。実施例1におけるRGBグレー判定部205ではグレー(無彩色)であるか否かを判定していたが、本実施例ではK=255の黒であるか否かが判定される。その理由は、本実施例が適用されるPDL種では、入力プリントデータとしてCMYKデータも入力されることがあり、必ずしもC=M=Yがグレー(無彩色)とはならないためである。CMYKデータでの無彩色は出力プリンタに応じて異なり、一意に決めることができないので、一意に決めることができるK=255の黒のみを判定している。
CMYK系K単色化部1004は、エッジ判定部207の出力信号であるエッジ判定信号210とCMYK黒判定部1003の出力信号である黒判定信号1005に基づいて、CMYK画像信号をKのみの値の画像信号に変換する処理(CMYK系K単色化処理)を行なう。
なお、実施例1でも説明したように、画像処理部105は階調補正処理やディザ処理といった一般的な画像処理の機能も備えており、必要に応じてこれら画像処理が実行されるものである。
図11は、本実施例に係る、レンダリングをRGB色空間で行なう場合の印刷装置100における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1101において、印刷装置100は、PC等からプリントデータを受信する。受信したプリントデータはPDL解釈部104に送られ、そこで以下のステップ1102〜ステップ1105の各処理が実行される。
ステップ1102において、PDL解釈部104の属性判定部201は、入力プリントデータに含まれるオブジェクトの属性(文字、ライン、グラフィック、イメージ)を判定する。判定結果としてのオブジェクト属性信号204は、CMYK系色変換部1001に出力される。
ステップ1103において、CMYK系色変換部1001は、ステップ1102での属性判定処理の結果である属性判定信号204に従い、入力プリントデータの色空間をプリンタ部107のCMYK色空間に変換する処理(CMYK系色変換処理)を行う。その詳細は前述したとおりである。
ステップ1104において、DL作成部202は、PDLデータのコマンドをそれぞれの描画コマンドに変換してDLを作成する。作成されたDLはCMYKレンダリング部1002に送られる。
ステップ1105において、CMYKレンダリング部1002は、ステップ1104で作成されたDLに基づいて、ページ毎のCMYK色空間のビットマップイメージを生成する。生成されたビットマップイメージのデータ(以下、CMYKビットマップデータ)は、HDD103等に保存される。
ステップ1106において、カラーモノクロ判定部106は、ステップ1105で生成されたCMYKビットマップデータを解析し、ページ毎にCMYK色空間用のカラーモノクロ判定処理(第1カラーモノクロ判定処理)を行なう。そして、ページ単位のカラーモノクロ情報を含む文書管理データが、HDD103に保持される。
ステップ1107において、CPU101は、第1カラーモノクロ判定処理の結果に応じて、プリンタ部107を所定の動作モードで起動する。なお、第1カラーモノクロ判定処理がなされたCMYKビットマップデータは、画像処理部105に送られる。
画像処理部105では、以下のステップ1108〜ステップ1110の各処理が実行される。
ステップ1108において、エッジ判定部207は、ステップ1105で生成したCMYKビットマップデータを解析し、CMYKビットマップデータに含まれるエッジを判定する。その詳細は、実施例1の図3のフローにおけるステップ309で説明したとおりである。判定の結果は、エッジ判定信号210として出力され、後述のCMYK系K単色化部1004で用いられる。
ステップ1109において、CMYK黒判定部1003は、CMYK色空間のビットマップデータから画素値がK=255となる黒部分を判定する。黒であると判定された画素(黒画素)を特定する情報は、黒判定信号1005として出力され、CMYK系K単色化部1004で用いられる。
ステップ1110において、CMYK系K単色化部1004は、エッジ判定信号210と黒判定信号1005とを用いて、CMYK画像信号をKのみの値の画像信号となるように変換する処理(CMYK系K単色化処理)を行なう。具体的には、注目画素がエッジ画素で、かつK=255の黒画素のとき、K=255はそのままに、C=M=Y=0とする処理を行なう。図12は、CMYK系K単色化処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1201において、CMYK系K単色化部1004は、エッジ判定部207から受け取ったエッジ判定信号210に基づいて、注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する。エッジ画素である場合は、ステップ1202に進む。一方、エッジ画素でない場合は、ステップ1204に進む。
ステップ1202において、CMYK系K単色化部1004は、CMYK黒判定部1003から受け取った黒判定信号1005に基づいて、注目画素がK=255の黒画素であるか否かを判定する。黒画素である場合は、ステップ1203に進む。一方、黒画素でない場合は、ステップ1204に進む。このように、注目画素がエッジ画素でない場合や黒画素でない場合は、K単色化変換処理がパスされることになる。
ステップ1203において、CMYK系K単色化部1004は、エッジ画素かつ黒画素の注目画素に対し、K単色化変換処理を行なう。具体的には、CMYK色空間でK=255はそのままに、C=M=Y=0とするK単色化変換を行う。黒のエッジ部は文字やラインであることが多いところ、プリンタ部107でレジずれ等が発生するとCMYの色トナーがそれぞれ見えてしまい、黒いラインが色づいてしまうことがある。これでは見栄えが悪くなる。本ステップにおける黒の文字やラインを対象にしたK単色化により、上記色づきが回避され、見栄えを良くすることができる。
ステップ1204において、CMYK系K単色化部1004は、CMYKビットマップデータ内に未処理の画素があるか否かを判定する。未処理の画素があれば、ステップ1201に戻って次の画素を注目画素とした処理を続行する。一方、全ての画素について処理が完了していれば、本処理を終える。
以上が、CMYK系K単色化処理の内容である。
図11のフローチャートの説明に戻る。
ステップ1111において、カラーモノクロ判定部106は、画像処理部105における画像処理が施された出力画像データであるCMYK色空間のビットマップデータを解析し、カラーページであるかどうかをページ毎に判定する(第2カラーモノクロ判定処理)。第2カラーモノクロ判定処理の結果は、第1カラーモノクロ判定処理(ステップ1106)で生成・保持されている文書管理データに反映される。
ステップ1112において、CPU101は、第2カラーモノクロ判定処理の結果に応じて、カラー印刷のページをカウントするカラーカウンタ又はモノクロ印刷のページをカウントするモノクロカウンタをカウントアップする。このカウント結果は、表示部108に表示される。
ステップ1113において、CPU101は、プリンタ部107に対し出力画像データの印刷を指示する。指示を受けてプリンタ部107は、紙等の記録媒体に画像形成を行って、印刷物を出力する。
以上が、本実施例に係る、印刷装置100における印刷処理の流れである。
本実施例によれば、CMYK系色変換処理によって、属性判定処理の結果及び入力プリントデータの色空間に応じた色変換処理が施されて、RGB画像がCMYK画像に変換される。そして、このCMYK系色変換処理で得られたCMYK画像に対してCMYKカラーモノクロ判定処理を行い(第1カラーモノクロ判定)、ここでの判定結果に従ってプリンタを所定の動作モードで起動している。このように本実施例でも、プリンタ部107が早い段階で起動され、必要な画像処理がすべて終わっているのにプリンタ部107の準備が整っていないために印刷が開始できないという状況の発生を防ぐことができる。
さらに本実施例では、得られたCMYK画像のうちエッジ画素かつ黒画素の領域をK単色に変換している。このK単色化処理により、カラー画像からモノクロ画像に変わってしまった場合、次回以降の印刷処理ではモノクロモードで起動するようにプリンタ部107が制御される。すなわち、実施例1と同様、プリンタ部107をカラーモードで動かすかモノクロモードで動かすかを適切に制御でき、カラー用プリンタ部品の消耗を抑え、メンテナンス時期を適切にすることができる。
なお、PDL解釈部104及び画像処理部105の構成として、実施例1で説明した構成と本実施例で説明した構成とを併有させるようにしてもよい。その際は、PCから受信した入力プリントデータを解析し、PDL種に応じてプログラムを切り替えるようにすればよい。このような構成を採用する場合でも、エッジ判定部207は、図2及び図10の両構成においていずれもCMYK色空間でビットマップデータを解析するので同じ回路を用いることが可能となり、回路規模を小さくすることが可能となる。
実施例1は入力プリントデータの色空間がRGB色空間のみであることを前提とし、実施例2は入力プリントデータの色空間がCMYK色空間のみであることを前提としていた。しかし、入力プリントデータが例えば前述のPostScriptで記述されたPDLデータの場合には、同一ページ内に異なる色空間のオブジェクトが混在するというケースもあり得る。そこで、入力プリントデータの同一ページ内に異なる色空間のオブジェクトが混在し得る場合に、異なる色空間のオブジェクト毎にK単色化の要否を決定する態様について、実施例3及び4として説明する。なお、実施例1及び2と共通する部分は説明を省略ないしは簡略化し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
(実施例3)
まず、レンダリングをRGB色空間で行い、RGBのビットマップイメージを生成する態様について、実施例3として説明する。
図13は、本実施例に係る、RGB色空間でビットマップイメージを生成する場合における、PDL解釈部104と画像処理部105の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。PDL解釈部104は、属性判定部201、DL作成部202、RGBレンダリング部203、共通K単色化判定部1301で構成される。画像処理部105は、RGB系色変換部206、エッジ判定部207、共通グレー判定部1304、共通K単色化部1305で構成される。図13に示す構成では、画像処理部105において、レンダリング色空間がCMYK色空間の場合の処理モジュールと、レンダリング色空間がRGB色空間でその後にCMYK色空間に変換する場合の処理モジュールとを共通化することが可能となる。その結果、レンダリング色空間の違いによる処理モジュールの違いが最小限に抑えられ、ハードウェアやソフトウェアの共通化によるコスト低減を実現できる。なお、図2及び図10と同じ機能部には同じ番号を付している。
まず、図13(a)に示すPDL解釈部104について説明する。属性判定部201とDL作成部202は、実施例1の場合と異なるところはないので説明を省略し、異なる動作をするRGBレンダリング部203と共通K単色化判定部1301について説明する。
RGBレンダリング部203は、DL作成部202で作成されたDLに基づいて、プリンタ部107の解像度に合わせたRGB色空間のビットマップデータを生成する。さらに、本実施例のRGBレンダリング部203は、レンダリングした色空間(RGB)の情報をレンダリング色空間信号1302として、共通K単色化判定部1301へ出力する。
共通K単色化判定部1301は、RGBレンダリング部203からのレンダリング色空間信号1302と、K単色化処理設定における設定内容に基づいて、K単色化を行なうか否かを判定する。図14は、このK単色化処理設定のための設定画面の一例を示す図である。図14に示す設定画面1400には、ユーザが指定可能な選択肢として「自動」、「する」、「しない」の3種類の選択ボタンがあり、ユーザがいずれかを選択した上でOKボタンを押下すると、当該選択された内容が設定される。この場合において「自動」が選択されると、K単色化処理を行なうか否かがレンダリング色空間信号1302に基づいて判定されることになる。「する」及び「しない」の選択ボタンは、「自動」による判定結果にユーザが満足できないような場合、ユーザ自身がK単色化を行なう否かを直接指定するために用意されている。K単色化を行なうか否かの判定結果は、K単色化判定信号1303として共通K単色化部1305へ出力される。
次に、図13(b)に示す画像処理部105について説明する。RGB系色変換部206とエッジ判定部207は、実施例1の場合と異なるところはないので説明を省略し、異なる動作をする共通グレー判定部1304と共通K単色化部1305について説明する。
共通グレー判定部1304は、CMYK色空間のビットマップデータから、無彩色であるグレー(R=G=B)であるか否かを画素単位で判定する。判定結果はグレー判定信号1306として、共通K単色化部1305へ出力される。ここで、CMYK色空間のビットマップデータにおける各画素がR=G=Bであるかどうかを判定する方法について説明する。デバイス標準の色変換テーブルを用いているとき、R=G=Bにおける0から255までの信号は、前述の図5のグラフで示すように、C、M、Y、Kそれぞれの値を取る。すなわち、図5に示すようなCMYK値のときはR=G=Bとなり、CMYK値の組み合わせから無彩色であるグレーかどうかを判定することが可能となる。例えば、ある画素の値が(C,M,Y,K)=(49,98,127,255)のとき、R=G=B=255となる。したがって、当該画素については、グレーであることを示す値(例えば「1」)のグレー判定信号1306が出力されることになる。なお、ここで述べた例は、デバイス標準の色変換テーブルからグレーを予測する手法であるため、デバイス標準の色変換テーブルを用いているときのみ適用することができる。そして、RGB色空間でレンダリングを行なうときは、デバイス標準の色変換テーブルが常時使用されるので、このグレー判定の手法を適用することができる。また、CMYKの値に幅(誤差)を持たせて上記グレー判定を曖昧に行なうことで、プリンタのブレ等に対応することが可能となる。
共通K単色化部1305は、上述した、K単色化判定信号1303、エッジ判定信号210、グレー判定信号1306に基づいて、CMYK画像信号をKのみの値の画像信号に変換する処理(共通K単色化処理)を行う。
なお、実施例1及び2で説明したように、画像処理部105は階調補正処理やディザ処理といった一般的な画像処理の機能も備えており、必要に応じてこれら画像処理が実行されるものである。
図15は、本実施例に係る、レンダリングをRGB色空間で行う場合の印刷装置100における印刷処理の流れを示すフローチャートである。以下では、実施例1における図3のフローとの差異点を中心に説明するものとする。
ステップ1501〜ステップ1504は、図3のフローにおけるステップ301〜ステップ304にそれぞれ対応するので説明を省略する。
ステップ1504でRGBビットマップデータが生成されると、ステップ1505において共通K単色化判定部1301は、レンダリング時の色空間を示すレンダリング色空間信号1302、並びにK単色化処理設定の内容に基づいてK単色化の要否を判定する。そして、判定結果に基づき上述のK単色化判定信号1303を生成する。具体的には、前述のK単色化処理設定画面1400(図14を参照)において、「自動」ボタン又は「する」ボタンが選択されていれば、K単色化が必要と判定されて、“ON”のK単色化判定信号1303が生成される。一方、「しない」ボタンが選択されていれば、K単色化が不要と判定されて、“OFF”のK単色化判定信号1303が生成される。
共通K単色化判定処理後は、ステップ1506でRGBカラーモノクロ判定処理(図3のステップ305を参照)が実行され、ステップ1507でプリンタが所定の動作モードで起動される。プリンタ起動後は、ステップ1508以降の各処理が画像処理部105で実行される。
ステップ1508において、RGB系色変換部206は、属性判定信号204に従ってRGBデータからCMYKデータに変換する処理を行う。なお、RGBレンダリングであり、色変換にはデバイス標準の色変換テーブルが常に用いられるので、後述の実施例4においてなされるようなデバイス標準の色変換テーブルが用いられているかどうかを示す信号の生成処理(後述のステップ1703を参照)は行なわない。
ステップ1509のエッジ判定処理(詳細は図3のフローのステップ309を参照)を経て、ステップ1510において共通グレー判定部1304は、CMYK色空間のビットマップデータについて、グレーであるか否かを画素単位で判定する。判定の結果、R=G=Bのグレー画素であれば“1(無彩色)”のグレー判定信号1306を出力し、非グレー画素であれば“0(有彩色)”のグレー判定信号1306を出力する。
ステップ1511において、共通K単色化部1305は、K単色化判定信号1303、エッジ判定信号210及びグレー判定信号1306を用いて、特定のCMYK値をK単色のCMYK値のビットマップデータに変換する処理(共通K単色化処理)を行なう。具体的には、グレー画素かつエッジ画素かつK単色化ON画素である画素のCMYK値が、K単色のCMYK値に変換される。
以降のステップ1512〜ステップ1514は、実施例1の図3のフローにおけるステップ311〜313にそれぞれ対応するので説明を省略する。
以上が、本実施例に係る、レンダリング色空間がRGB色空間のときの印刷装置100における印刷処理の流れである。
(実施例4)
次に、レンダリング色空間がCMYK色空間で、CMYKのビットマップイメージを生成する態様について、実施例4として説明する。
図16は、本実施例に係る、CMYK色空間でビットマップイメージを生成する場合における、PDL解釈部104と画像処理部105の内部構成をそれぞれ示す機能ブロック図である。PDL解釈部104は、属性判定部201、CMYK系色変換部1001、DL作成部202、CMYKレンダリング部1002、共通K単色化判定部1301で構成される。画像処理部105は、エッジ判定部207、共通グレー判定部1304、共通K単色化部1305で構成される。図13と同様、図16に示す構成でも、画像処理部105において、レンダリング色空間がCMYK色空間の場合の処理モジュールと、レンダリング色空間がRGB色空間でその後にCMYK色空間に変換する場合の処理モジュールとを共通化することが可能となる。なお、図2、図10及び図13と同じ機能部には同じ番号を付している。
まず、図16(a)に示すPDL解釈部104について説明する。属性判定部201、DL作成部202及びCMYKレンダリング部1002は、実施例1及び実施例2の場合と異なるところはないので説明を省略し、異なる動作をするCMYK系色変換部1001と共通K単色化判定部1301について説明する。
CMYK系色変換部1001は、様々な色空間からCMYK色空間への色変換を行う。また、色変換処理に伴い、デバイス標準ではない色変換テーブルが用いられているかどうかを示す標準外信号1601を生成し、共通K単色化判定部1301へ出力する。この場合において、標準外信号1601は、デバイス標準ではない色変換テーブルが用いられている場合に“1=ON”となり、デバイス標準の色変換テーブルが用いられている場合に“0=Off”となる。
CMYKレンダリング部1002は、DL作成部202で作成されたDLに基づいて、プリンタ部107の解像度に合わせたCMYK色空間のビットマップデータを生成する。さらに、本実施例のCMYKレンダリング部1002は、レンダリングした色空間(CMYK)の情報をレンダリング色空間信号1302として、共通K単色化部1301へ出力する。
共通K単色化判定部1301は、CMYKレンダリング部1002からのレンダリング色空間信号1302、CMYK系色変換部1001からの標準外信号1601、及び上述のK単色化処理設定における設定内容に基づいて、K単色化を行うか否かを判定する。そして、判定結果としてのK単色化判定信号1303が共通K単色部1305へ出力される。
図16(b)に示す画像処理部105を構成する各要素については、エッジ判定部207は実施例1及び実施例2の場合と同じであり、また共通グレー判定部1304と共通K単色化部1305も実施例3で述べたとおりであるので、説明を省くこととする。画像処理部105が、階調補正処理やディザ処理といった一般的な画像処理の機能も備えており、必要に応じてこれら画像処理が実行される点も他の実施例と同様である。
図17は、本実施例に係る、レンダリングをCMYK色空間で行う場合の印刷装置100における印刷処理の流れを示すフローチャートである。以下では、実施例2における図11のフローとの差異点を中心に説明するものとする。
ステップ1701〜ステップ1705は、図11のフローにおけるステップ1101〜ステップ1105にそれぞれ対応する。これらのステップについて特に異なるところはないが、ここではステップ1703における様々な色空間からCMYK色空間への色変換処理について、図18を参照しつつ詳しく説明することとする。
図18(a)は、入力プリントデータの色空間がRGB(DeviceRGB)である場合における、CMYK色空間へ変換の概略を示す説明図である。この場合において、RGB入力プロファイルの設定が「sRGB」、「Gamma1.5」、「Gamma1.8」、「Gamma2.4」のときは、デバイス標準の色変換テーブルが搭載された出力プロファイルである「デバイス標準プロファイル」が使用される。そして、DeviceRGBからDeviceCMYKに変換される。一方、RGB入力プロファイルの設定が「None」のときは、デバイス標準の色変換テーブルが搭載された出力プロファイルは使われず、「反転処理」と「UCR/BG処理」によって、DeviceRGBからDeviceCMYKに変換される。すなわち、Red,Green,Blueで構成されるRGB信号を明るさ信号から濃度信号に変換するため、Inverse部で反転してCMYに変換し、UCR/BG部で下色除去と黒生成を行ってCMYK信号を生成する。ここで、UCRは「Under Color Removal」の略であり、BGは「Black Generation」の略である。RGB入力プロファイルのデフォルト設定は「sRGB」であり、デバイス標準の色変換テーブルが使用されることになる。
図18(b)は、入力プリントデータの色空間がCMYK(DeviceCMYK)である場合における、CMYK色空間への変換の概略を示す説明図である。この場合において、CMYKシミュレーションプロファイルの設定が「U.S」、「Euro」、「Japan」のときは、デバイス標準の色変換テーブルが搭載された出力プロファイルである「デバイス標準プロファイル」が使用される。そして、DeviceCMYKからDeviceCMYKに変換される。一方、CMYKシミュレーションプロファイルの設定が「None」のときは、入力信号のDeviceCMYKがそのままDeviceCMYKとして出力される。デフォルトでは、CMYKシミュレーションプロファイルの設定は、「None」であり、デバイス標準の色変換テーブルは使用されない。
図18(c)は、入力プリントデータの色空間がGray(DeviceGray)である場合における、CMYK色空間への変換の概略を示す説明図である。この場合において、Useグレースケールプロファイルの設定が「使う」のときは、デバイス標準の色変換テーブルが搭載された出力プロファイルである「デバイス標準プロファイル」が使用される。そして、DeviceGrayからDeviceCMYKに変換される。一方、Useグレースケールプロファイルの設定が「使わない」のときは、デバイス標準の色変換テーブルが搭載された出力プロファイルは使われず、反転処理によってGrayをK,C=0,M=0,Y=0に変換し、DeviceCMYKとして出力される。すなわち、Gray1色の場合は明るさと濃度が反転しているのでInverse部で反転してK成分を生成し、KだけのCMYK信号を生成する。Useグレースケールプロファイルのデフォルト設定は「使わない」であり、デバイス標準の色変換テーブルは使用されない。
ここで、本実施例におけるCMYK系色変換処理に伴って生成される標準外信号1601について、プロファイル設定の内容がデフォルト設定である場合を例に具体例を示す。図19は、1ページで構成される入力プリントデータにおけるページ内オブジェクトの色空間を示す図である。
図19(a)のページ内には、色空間がDeviceRGBのオブジェクトのみが存在する。入力色空間がDeviceRGBの場合のデフォルト設定は「sRGB」なので、デバイス標準の色変換テーブルが使用される(図18(a)を参照)。よって、このケースで生成される標準外信号1601の値は“0=OFF”となる。
これに対し、図19(b)のページ内には、色空間がDeviceRGBのオブジェクトに加え、DeviceCMYKのオブジェクトも存在している。そして、入力色空間がDeviceCMYKの場合のデフォルト設定は「None」なので、デバイス標準の色変換テーブルは使用されない(図18(b)を参照)。よって、このケースで生成される標準外信号1601は、DeviceRGBのオブジェクトについては“0=OFF”となり、DeviceCMYKのオブジェクトについては“1=ON”となる。
以上の通り、入力プリントデータのページ内に存在するオブジェクト毎の色空間に応じて、標準外信号1601が生成される。そして、デバイス標準の色変換テーブルからグレーを予測する手法においては、デバイス標準の色変換テーブルが使用されていない場合にK単色化を行うと意図しない結果となってしまう可能性がある。入力プリントデータのページ内に存在するオブジェクト毎の色空間に応じて標準外信号1601を生成し、当該標準外信号に基づいてK単色化処理の要否を決定することで、そのような不適切なK単色化がなされる事態の発生を防ぐことが可能となる。
図17のフローチャートの説明に戻る。
ステップ1705において、CMYKレンダリング部1002は、ステップ1704で作成されたDLに基づいて、ページ毎のCMYK色空間のビットマップイメージを生成する。また、レンダリングがCMYKで行われたことを示すレンダリング色空間信号1302を生成し、共通K単色化判定部1301へ出力する。
ステップ1706において、共通K単色化判定部1301は、レンダリング色空間信号1302、標準外信号1601及びK単色化処理設定の設定内容に基づいてK単色化の要否を判定し、K単色化判定信号1303を生成する。具体的には以下の通りである。
まず、レンダリング色空間信号1302がRGBを示しているときは、前述の実施例3におけるステップ1505と同様の処理がなされる。すなわち、K単色化処理設定画面1400において「自動」ボタン又は「する」ボタンが選択されていれば、K単色化が必要と判定されて、“ON”のK単色化判定信号1303が生成される。一方、「しない」ボタンが選択されていればK単色化が不要と判定されて、“OFF”のK単色化判定信号1303が生成される。
これに対し、レンダリング色空間信号1302がCMYKを示しているときは、標準外信号1601とK単色化処理設定の設定内容からK単色化判定信号1303の内容が決定される。すなわち、K単色化処理設定画面1400において「自動」ボタンが選択されており、標準外信号1601がOFFのときは、“ON”のK単色化判定信号1303が生成される。そして、同じく「自動」ボタンが選択されており、標準外信号1601がONのときは、“OFF”のK単色化判定信号1303が生成される。さらに、K単色化処理設定画面1400において「する」ボタンが選択されていれば標準外信号1601に関係なく“ON”のK単色化判定信号1303が生成され、「しない」ボタンが選択されていれば標準外信号1601に関係なく“OFF”のK単色化判定信号1303が生成される。ここでは、標準外信号1601とK単色化処理設定の設定内容からK単色化処理を行うかどうかを決定しているが、もっと単純な方法で決定してもよい。例えば、様々な色空間が混在し得るCMYKレンダリング時は一律にK単色化処理を行わないようにし、そのような懸念がないRGBレンダリング時はK単色化処理を行うといった決定方法でもよい。
共通K単色化判定処理の後は、CMYKモノクロ判定処理(ステップ1707)を経て、プリンタが所定の動作モードで起動される(ステップ1708)。プリンタ起動後は、ステップ1709以降の各処理が、画像処理部105で実行される。
すなわち、エッジ判定処理(ステップ1709)を経て、ステップ1710において共通グレー判定部1304によって、CMYK色空間のビットマップデータについて、グレーであるか否かが画素単位で判定される。判定の結果、R=G=Bのグレー画素であれば“1(無彩色)”のグレー判定信号1306が生成され、非グレー画素であれば“0(有彩色)”のグレー判定信号1306が生成され、共通K単色化部1305に出力される。
そして、ステップ1711において共通K単色化部1305は、K単色化判定信号1303、エッジ判定信号210及びグレー判定信号1306を用いて、特定のCMYK値をK単色のCMYK値のビットマップデータに変換する処理(共通K単色化処理)を行なう。具体的には、グレー画素かつエッジ画素かつK単色化ON画素である画素のCMYK値が、K単色のCMYK値に変換される。
以降のステップ1712〜ステップ1714は、実施例2の図11のフローにおけるステップ1111〜1113にそれぞれ対応するので説明を省略する。
以上が、本実施例に係る、レンダリング色空間がCMYK色空間のときの印刷装置100における印刷処理の流れである。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 印刷処理の対象となる画像データに含まれるオブジェクトの属性を判定する属性判定手段と、
    前記属性判定手段での判定結果に応じて、前記画像データの色空間を、印刷装置に対応する色空間に変換する色変換手段と、
    前記色変換手段で色空間が変換された画像データに含まれるオブジェクトのエッジを判定するエッジ判定手段と、
    前記印刷装置に対応する色空間に変換された画像データのオブジェクトのうち無彩色のオブジェクトの画素であって、前記エッジ判定手段でエッジであると判定された画素の色を、黒のみに変換する黒単色化手段と
    を備えることを特徴とする装置。
  2. 前記色変換手段は、
    前記属性判定手段において判定された属性が、滑らかな階調性が要求されない属性である場合、当該属性のオブジェクトに対応する画素に対して、グレー補償色変換を行い、
    前記属性判定手段において判定された属性が、滑らかな階調性が要求される属性である場合、当該属性のオブジェクトに対応する画素に対して、非グレー補償色変換を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記滑らかな階調性が要求されない属性とは、文字及びラインであることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記印刷装置に対応する色空間は、CMYK色空間であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記画像データの色空間は、RGB色空間であり、
    前記黒単色化手段は、CMYKのうち、Kと、それ以外の色のうち1色とから、R=G=Bとなる値を求めることにより、無彩色のオブジェクトの画素であって前記エッジ判定手段でエッジであると判定された画素の色を黒のみに変換する
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記色変換手段で色空間が変換された画像データが、カラーであるかモノクロであるかを判定する第1カラーモノクロ判定手段と、
    前記印刷装置におけるプリンタエンジンの動作モードを制御する制御手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1カラーモノクロ判定手段での判定結果に従って、前記プリンタエンジンをカラーモード又はモノクロモードで起動する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記第1カラーモノクロ判定手段での判定結果に基づいて、前記色変換手段で色空間が変換された画像データが、カラーであるのかモノクロであるのかを示すカラーモノクロ情報を生成する手段と、
    前記制御手段によって前記プリンタエンジンが起動された後に、前記色変換手段で色空間が変換された画像データが、カラーであるかモノクロであるかを判定する第2カラーモノクロ判定手段と、
    前記第2カラーモノクロ判定手段での判定結果に基づいて、前記カラーモノクロ情報を更新する手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記印刷装置において同一の画像データについて複数部の印刷がなされる場合、前記制御手段は、前記カラーモノクロ情報に基づいて、2部目以降の印刷処理における前記プリンタエンジンの起動を制御することを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記カラーモノクロ情報は、ページ単位で生成されることを特徴とする請求項7又は8 に記載の装置。
  10. 前記印刷処理のシーケンスが、前記第1カラーモノクロ判定手段での判定結果に応じて前記プリンタエンジンを起動することで印刷処理時間を短縮することが可能なシーケンスであるかどうかを判定するシーケンス判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記シーケンス判定手段で印刷処理時間を短縮できると判定された場合に、前記第1カラーモノクロ判定手段での判定結果に従って前記プリンタエンジンを起動させる
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置を備えた印刷装置。
  12. 印刷処理の対象となる画像データに含まれるオブジェクトの属性を判定する属性判定ステップと、
    前記属性判定ステップでの判定結果に応じて、前記画像データの色空間を、印刷装置に対応する色空間に変換する色変換ステップと、
    前記色変換ステップで色空間が変換された画像データに含まれるオブジェクトのエッジを判定するエッジ判定ステップと、
    前記印刷装置に対応する色空間に変換された画像データのオブジェクトのうち無彩色のオブジェクトの画素であって、前記エッジ判定ステップでエッジであると判定された画素の色を、黒のみに変換する黒単色化ステップと
    を含むことを特徴とする印刷の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置として機能させるためのプログラム。
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