JP2015180913A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効果的にトナー収容部を冷却することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置において、冷却ファン107と、冷却ファン107から流れてくる気流を、トナー収容部70の外周面へと案内する冷却ダクト108と、トナー収容部70の外周面と、その外周面に対面する、収容部奥側インナカバー106、操作部インナカバー114、前面ドア101、及び排気ダクト111の上壁111aで区画され、冷却ダクト108からの気流を、前記外周面を周方向に流す空気流路109と、空気流路109を通過した気流を吸引する吸気ファン110と、吸気ファン110によって吸引された気流を排気する排気ダクト111と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
いわゆる電子写真プロセスを用いる画像形成装置の多くは、現像を行う現像部の内部のトナー量が少なくなってきたときに、トナーが補給されるようになっている。そして、このような画像形成装置には、補給用のトナーを収容したトナー収容部が搭載されている。
このような画像形成装置では、用紙上に形成された未定着のトナー像を加熱と加圧とにより定着する定着部が、画像形成装置内の雰囲気温度を上昇させる主な熱源となっている。そして、トナー収容部は、この定着部の上方という、画像形成装置内にあって比較的に雰囲気温度が上昇し易い箇所に配置されるのが一般的である。
一方で、トナーは、その温度が高くなり過ぎるとその影響を受けて、変質したり、溶融して凝集固化したりする恐れがある。そこで、トナー収容部内におけるトナーの変質や凝集固化を抑えるために、トナー収容部を冷却する次のような技術が知られている。例えば、トナー収容部の外周面へと冷却用の空気を吹き出す技術(例えば、特許文献1参照。)や、トナー収容部の外周面の近傍に冷却用の液体を流すパイプを配置する技術(例えば、特許文献2参照。)等が知られている。
近年、画像形成装置の多くは、小型化が図られるとともに画像形成スピードの高速化が進み、それに伴い画像形成装置内の雰囲気温度が上昇する傾向にある。また、省電力化や画像形成スピードの更なる高速化等を目的として、低温で定着可能なトナーの開発も進んでいる。このようなトナーは、今までのトナー以上に温度の影響を受け易い。
ここで、上記の特許文献1に記載されているようにトナー収容部の外周面へと冷却用の空気を吹き出す技術では、吹き出した空気が、トナー収容部の周辺に滞留することがある。その結果、複数枚の用紙について画像形成を連続して行うような場合、トナー収容部周辺の雰囲気温度が上昇しがちとなる。すると、その雰囲気からの伝熱や、トナー収容部周辺の部品からの輻射熱により、トナー収容部の温度も上昇しがちとなる。
このため、トナー収容部の外周面に冷却用の空気を吹き出す技術では、上記のように雰囲気温度が上昇する傾向にある近年の画像形成装置においては、トナーの変質や凝集固化を抑えられるほどにトナー収容部を効果的に冷却することが困難になりつつある。また、低温で定着可能なトナーの登場により、このような困難さは、今後その度合いを増すものと考えられる。
そこで、本発明は、効果的にトナー収容部を冷却することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、シート上にトナーを供給して未定着のトナー像を形成する像形成部と、前記シート上に前記トナー像を定着させる定着部と、前記像形成部に供給されるトナーを収容するとともに前記定着部の上方に配置されたトナー収容部と、を備えた画像形成装置において、冷却ファンと、前記冷却ファンから流れてくる気流を、前記トナー収容部の外周面へと案内する案内部と、前記トナー収容部の外周面と、該外周面に対面する壁とで区画され、前記案内部からの気流を、前記外周面を周方向に流す外周流路と、前記外周流路を通過した気流を吸引する吸気ファンと、前記吸気ファンによって吸引された気流を排気する排気案内部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提案する。
トナー収容部の外周面に吹き出した空気は、トナー収容部の外周面に設けられた外周流路を周方向に流れた後、吸気ファンによって吸引される。これにより、トナー収容部の外周面に滞留のない空気の流れが形成される。トナー収容部は、このように滞留することなく流れる空気によって効果的に冷却されることとなる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の基本的な構成を示す概略構成図である。 図1に示されている画像形成装置の、図1中のA−A断面を示す図である。 冷却ダクトを示す斜視図である。 冷却ダクトの、図3中におけるB−B断面を示す図である。 図1に示されている書込み部の冷却に使われている空気が、冷却ファンによって冷却ダクトに送り込まれる様子を示す図である。 図5に示されている流入ダクト、収容部奥側インナカバー、及び流出ダクトを上方から見た図である。 排気ダクトの、図2中におけるC−C断面を示す図である。 制御部で実行される制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態である画像形成装置と、比較例の画像形成装置と、の双方について行なった実験の結果を表すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の一実施形態である画像形成装置について説明する。まず、この画像形成装置の基本的な構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の基本的な構成を示す概略構成図である。この図1には、モノクロの複写機である画像形成装置1の上部構成が示されており、給紙部等を含む下部構成については図示が省略されている。
尚、本発明にいう画像形成装置は、モノクロの画像形成装置に限るものではなく、カラーの画像形成装置であってもよい。また、本発明にいう画像形成装置は、複写機に限るものでもなく、プリンタ、ファクシミリ、あるいは、プリンタや複写機の機能を兼ね備えた複合機等であってもよい。
この画像形成装置1は、読取り部10と、像形成部20と、定着部30と、用紙搬送部40と、用紙反転部50と、操作部60と、トナー収容部70と、を備えている。読取り部10では、所定の光学系を用いた走査により原稿画像が読み取られ、その原稿画像を表す画像データが生成される。像形成部20では、その画像データに基づいて、用紙上(シート上ともいう)にトナー像が形成される。
像形成部20は、感光体ドラム21と、帯電器22と、書込み部23と、現像部24と、転写部25と、クリーニング部26と、を備えている。感光体ドラム21は、読取り部10の下方に配置され、図中の矢印D1方向に回転駆動される。そして、感光体ドラム21の周囲に、その回転方向(矢印D1方向)に沿って、帯電器22、現像部24、転写部25、及びクリーニング部26の順に配置されている。さらに、上記の読取り部10と感光体ドラム21の間に、書込み部23が配置されている。像形成部20では、感光体ドラム21の外周面が帯電器22によって帯電される。そして、その帯電された外周面に、書込み部23が上記の画像データに基づいて変調された書込み光Lによって静電潜像を書き込む。現像部24が、その静電潜像をトナーで現像し、用紙搬送部40によって搬送されてくる用紙に、転写部25が、現像されたトナー像を転写する。クリーニング部26は、転写後の感光体ドラム21の外周面から残留トナー等を除去する。この像形成部20が、本発明にいう像形成部の一例に相当する。
尚、ここでは、本発明にいう像形成部の一例として、感光体ドラム21から用紙に直接的にトナー像が転写される像形成部20が例示されている。しかしながら、本発明にいう像形成部はこのような形態に限るものではなく、例えば、感光体ドラム21から所定の中間転写体を介して用紙に間接的にトナー像が転写される形態であってもよい。
定着部30は、加熱ローラ31と、加圧ローラ32と、を有している。この定着部30では、用紙搬送部40によって像形成部20から搬送されてくる用紙上の未定着のトナー像が、加熱ローラ31による加熱と加圧ローラ32による加圧とにより用紙上に定着する。加熱ローラ31及び加圧ローラ32はケース33に内蔵されている。この定着部30が、本発明にいう定着部の一例に相当する。
尚、ここでは、本発明にいう定着部の一例として、加熱用の部材として加熱ローラ31を有した定着部30が例示されている。しかしながら、本発明にいう定着部はこれに限るものではなく、例えば、無端ベルト形状で所定の熱源によって加熱されつつ循環移動する定着ベルトと、加圧ローラと、を有するもの等であってもよい。
用紙搬送部40は、複数の搬送ローラ対41と、レジストローラ対42と、搬送ローラ43と、排出ローラ対44と、を有している。用紙搬送部40では、これらの部材が、不図示の給紙部から像形成部20と定着部30とを経て延びる搬送経路に沿って配列されている。給紙部から供給される用紙は、搬送ローラ対41によってレジストローラ対42まで搬送される。レジストローラ対42は、感光体ドラム21の外周面のトナー像が転写部25へと至るタイミングに合わせて、用紙を、感光体ドラム21と転写部25とのニップ部へと送り込む。転写部25によってトナー像が転写された用紙は、そのトナー像を上方に向けて搬送ローラ43によって定着部30に搬送される。トナー像定着後の用紙は、搬送ローラ対41によって更に搬送され、排出ローラ対44によって排出される。ここで、本実施形態では、用紙の両面に画像を形成することが可能となっている。用紙の片面のみに画像を形成する場合には、定着後に直ちに排出ローラ対44によって用紙が排出される。一方で、用紙の両面に画像を形成する場合には、定着部30と排出ローラ対44との間に配置されている搬送ローラ対41によって用紙反転部50へと用紙が送り込まれる。
用紙反転部50は、複数の反転用搬送ローラ対51を有している。これら複数の反転用搬送ローラ対51が、画像が形成されている面に対する裏面が感光体ドラム21側を向くように用紙を反転させる反転経路に沿って配列されている。反転された用紙は、用紙搬送部40へと送られ、像形成部20及び定着部30を経て裏面への画像形成が行われる。裏面に画像が形成された用紙は、排出ローラ対44によって排出される。
操作部60は、画像形成装置1に対するユーザ操作を受け付ける部分であり、画像形成装置1の上面における、ユーザから見た前面側で、定着部30の上方となる位置に設けられている。この操作部60を介して、例えば、画像形成の部数の設定や、片面形成か両面形成かの設定等が行われる。尚、図1の紙面側が、ユーザから見た画像形成装置1の前面側に相当する。
トナー収容部70は、像形成部20において現像部24の内部のトナー量が少なくなってきたときに現像部24に補給される補給用のトナーが収容されている。トナー収容部70は、円筒形状(またはボトル形状ともいう)を有しており、定着部30の上方に、収容部ホルダ71によって着脱自在且つ回転自在に支持されている。トナー収容部70は、そのトナー収容部70内のトナーが少なくなったときに適宜に新品と交換される。また、トナー収容部70は、不図示の駆動源により矢印D3方向に回転駆動される。このトナー収容部70が、本発明にいうトナー収容部の一例に相当する。
また、画像形成装置1では、ユーザから見た前面が、メンテナンス等の際にユーザによって矢印D2方向に開閉される前面ドア101によって覆われている。図1には、この前面ドア101が開かれて、図中における画像形成装置1の右側方に位置した状態(ただし、開放端側を省略)が描かれている。そして、この画像形成装置1には、この前面ドア101が開かれた際の外観品質上の要請から、上述した内部構造が露わとならないように複数のインナカバーが設けられている。即ち、画像形成装置1には、像形成部インナカバー102、定排インナカバー103、用紙反転部インナカバー104、及びスイッチインナカバー105等が設けられている。像形成部インナカバー102は、像形成部20の前面側を覆っており、定排インナカバー103は、定着部30と排出ローラ対44の前面側を覆っている。また、用紙反転部インナカバー104は、用紙反転部50の前面側を覆っている。また、スイッチインナカバー105は、トナー収容部70の、図中左側に隣接して設けられており、このスイッチインナカバー105に電源スイッチ105aが設けられている。
さらに、この画像形成装置1では、トナー収容部70の奥側に、新品との交換の際に、このトナー収容部70の奥側の内部構造が露わとならないように収容部奥側インナカバー106も設けられている。
以上に説明した画像形成装置1では、画像形成中には、定着部30の加熱ローラ31の温度が180℃〜200℃に達する。加熱ローラ31はケース33に内蔵されており、基本的には、加熱ローラ31の周辺の加熱された高温雰囲気が定着部30の外部に漏れないように構成されている。しかしながら、図1において紙面に直交する方向に延びている加熱ローラ31の両端部では、回転機構等の構成上からケース33が開口している。このため、この加熱ローラ31の両端部の上方では、ケース33の開口から漏れ出た高温雰囲気が自然対流によって上昇し、これら端部の上方に位置する部品の温度が上昇し易くなっている。
画像形成装置1では、加熱ローラ31の前面側の端部の上方にトナー収容部70が配置されている。このため、トナー収容部70は、特に、加熱ローラ31の前面側の端部の真上の部分において温度が上昇し易くなっている。トナーは、その温度が高くなり過ぎるとその影響を受けて、変質したり、溶融して凝集固化したりする恐れがある。また、近年に開発が進んでいる低温で定着可能なトナーは、今までのトナー以上に温度の影響を受け易い。
そこで、画像形成装置1では、トナー収容部70において温度が上昇し易い加熱ローラ31の前面側の端部の真上の部分を冷却するために、冷却用の空気が、次のように流されている。この冷却用の空気は、収容部奥側インナカバー106に設けられた複数の吹出し口113aから吹き出す。そして、その吹出した空気が、トナー収容部70の外周面における加熱ローラ31の前面側の端部の真上の部分を周方向に囲むように矢印Ar1方向に、この画像形成装置1の前面側まで流れる。そして、その前面側まで流れた空気が、詳細は後述するように、吸気ファン110によって吸引される。定排インナカバー103の上部には、その吸引された空気を、トナー収容部70の外周面から離れる画像形成装置1の内部側へと排気する排気ダクト111が設けられている。吸気ファン110によって吸引されてその吸気ファン110から流れてくる空気は、排気ダクト111の内部を図中左側に向かって矢印Ar2方向に流されて画像形成装置1の内部側へと排気される。このように滞留することなく流れる空気により、トナー収容部70において温度が上昇し易い、加熱ローラ31の前面側の端部の真上の部分が冷却される。
ここで、本実施形態とは異なり、定着部30の周囲の高温雰囲気を吸引排気することで、そのような高温雰囲気の自然対流による上昇自体を抑えることが考えられる。しかしながら、このような吸引排気は、定着部30における加熱ローラ31の温度を下げようとする。定着部30では、加熱ローラ31の温度を180℃〜200℃に維持するべく不図示のヒータへの供給電力が調整されている。このため、上記のような吸引排気は、結果的にヒータへの供給電力の上昇を招いてしまう。本実施形態では、定着部30の周囲については吸引排気を行わずヒータへの供給電力の上昇を抑えつつ、トナー収容部70における加熱ローラ31の前面側の端部の真上の部分が冷却される。
以下、上記のような冷却用の空気の流れを形成する構成について説明する。図2は、図1に示されている画像形成装置の、図1中のA−A断面を示す図である。トナー収容部70の周囲には、冷却用の空気の流れを形成するべく、冷却ファン107と、案内部としての冷却ダクト108と、外周流路としての空気流路109と、吸気ファン110と、排気案内部としての排気ダクト111と、が設けられている。尚、図1の紙面側に相当する画像形成装置1の前面側は、図2では、図中右側に相当する。また、図1では開かれた状態で図示されていた前面ドア101が、図2では、閉じた状態で図示されている。
冷却ファン107は、トナー収容部70の冷却のための空気を流すファンである。この冷却ファン107は、詳細については後述するように、図1に示されている書込み部23の冷却に使われている、外気と略同程度の温度の空気を吸引して流す。この冷却ファン107が、本発明にいう冷却ファンの一例に相当する。
冷却ダクト108は、冷却ファン107から流れてくる空気を、トナー収容部70の外周面の近傍まで矢印Ar3方向に導いてその外周面へと吹き出すダクトである。この冷却ダクト108は、流入ダクト112と、流出ダクト113とで構成されている。冷却ファン107は、流入ダクト112の入り口に配置されている。流出ダクト113は、収容部奥側インナカバー106の下部に、この収容部奥側インナカバー106の一部を成して形成されている。
図3は、冷却ダクトを示す斜視図であり、図4は、冷却ダクトの、図3中におけるB−B断面を示す図である。尚、図3では、流出ダクト113の形状が見易いように、流入ダクト112及び冷却ファン107が、ともに点線で示されている。尚、図1の紙面側に相当する画像形成装置1の前面側は、図3では、図中の斜視図における手前側に相当する。また、図4では、画像形成装置1の前面側は、図中右側に相当する。
収容部奥側インナカバー106は、その下部が、トナー収容部70の外周面側に中空状に突出して流出ダクト113となっている。そして、この流出ダクト113おけるトナー収容部70とは反対側に流入ダクト112が結合している。流出ダクト113におけるトナー収容部70の外周面側の先端縁には、収容部奥側インナカバー106の長手方向に並んで複数の吹出し口113aが配列されている。流入ダクト112から流れ込んできた空気は、流出ダクト113の内部を通ってこれら複数の吹出し口113aから吹き出してトナー収容部70の外周面に当たる。
流入ダクト112は、冷却ファン107と略同幅で延びる直管形状を有している。そして、流出ダクト113が、流入ダクト112との結合部分から収容部奥側インナカバー106の長手方向の幅と略同幅まで拡がって延びる拡張管形状を有している。流入ダクト112は、流出ダクト113に対し、その流出ダクト113の長手方向について一方の端部側に偏った位置に設けられている。そして、図4に示されているように、流出ダクト113の内部には、流入ダクト112の出口から複数の吹出し口113aへと空気を案内する複数の冷却ダクト用整流板113bが放射状に配置されている。そして、これら複数の冷却ダクト用整流板113bは、その間隔や位置が、定着部30に近い吹出し口113aほど到達する空気量が多くなるように調整されている。冷却ダクト用整流板113bが、本発明にいう案内部用整流板の一例に相当する。
また、図2に示されているように、流出ダクト113の断面形状は、トナー収容部70の外周面に向かって上反りに曲がった形状となっている。この形状により、複数の吹出し口113aから吹き出す空気は、トナー収容部70の外周面に略垂直に当てられるようになっている。
ここで、本実施形態では、冷却ファン107によって冷却ダクト108に送り込まれる空気は、書込み部23の冷却に使われている空気となっている。図5は、図1に示されている書込み部の冷却に使われている空気が、冷却ファンによって冷却ダクトに送り込まれる様子を示す図である。また、図6は、図5に示されている流入ダクト、収容部奥側インナカバー、及び流出ダクトを上方から見た図である。これらの図5、6に示されているように、本実施形態では、上述した書込み部23の冷却に使われる空気が冷却ダクト108の流入ダクト112に冷却ファン107によって送り込まれる。尚、図1の紙面側に相当する画像形成装置1の前面側は、図5では、図中の斜視図における左手前側に相当する。また、図6では、画像形成装置1の前面側は、図中下方側に相当する。
書込み部23には、この書込み部23を冷却するための空気が流れる書込み部冷却ダクト23aが設けられている。書込み部冷却ダクト23aには、画像形成装置1の外気をダクト内に取り込む書込み部冷却用ファン23bが設けられている。書込み部冷却ダクト23aの内部での吸熱量はそれほど多くなく、書込み部冷却ダクト23aの内部を流れる空気の温度は、書込み部冷却用ファン23bで取り込まれた外気と略同程度の温度となる。例えば、外気が32℃の場合、書込み部冷却ダクト23aの内部を流れる空気の温度は35℃程度となる。
冷却ダクト108の流入ダクト112は、この書込み部冷却ダクト23aの途中に連結されており、その連結部に冷却ファン107が配置されている。そして、書込み部冷却ダクト23aの内部を流れる、外気と略同程度の温度の空気が、冷却ファン107によって吸引されて流入ダクト112に送り込まれる。
この外気と略同程度の温度の空気が、流入ダクト112から流出ダクト113へと流れ込んで複数の吹出し口113aから吹き出し、トナー収容部70の外周面へと略垂直に当てられる。このように当てられた空気が、図2に示されているように、トナー収容部70の外周面に沿って矢印Ar1が示しているように上下に分かれて、空気流路109を流れる。空気流路109は、トナー収容部70の外周面と、その外周面に対面する以下に説明する壁とで区画され、冷却ダクト108から吹き出した空気を、その外周面を周方向に囲むように流す流路である。
図2に示されているように、空気流路109は、トナー収容部70の外周面と、上述した収容部奥側インナカバー106と、操作部インナカバー114と、前面ドア101と、排気ダクト111の上壁111aと、で区画される。この空気流路109が、本発明にいう外周流路の一例に相当する。
操作部インナカバー114は、図1に示されている操作部60とトナー収容部70との間に延在し、トナー収容部70の外周面に沿って上方に流れてきた空気を前面側へと導く。前面ドア101は、閉じた状態で画像形成装置1の前面を覆う壁であり、前面側でトナー収容部70の外周面に対面する。
排気ダクト111は、上述した定排インナカバー103の上部に、この定排インナカバー103の一部を成して形成されたダクトである。この排気ダクト111は、定着部30とトナー収容部70との間に設けられ、定着部30から上方を見たときにトナー収容部70が隠れるように延在する中空カバー形状を有している。そして、この排気ダクト111の上壁111aが、トナー収容部70の下方でトナー収容部70の外周面に対面する。
冷却ダクト108から吹き出した空気は、トナー収容部70の外周面に当たって上下に分かれる。上方に流れた空気は、矢印Ar1が示すように、トナー収容部70の外周面と、収容部奥側インナカバー106と、操作部インナカバー114と、前面ドア101と、の間を流れて前面側へと向かう。また、下方に流れた空気は、矢印Ar1が示すように、トナー収容部70の外周面と、排気ダクト111の上壁111aと、の間を流れて前面側へと向かう。そして、両者は、この前面側で合流する。
ここで、本実施形態では、空気流路109の内部で、空気がなるべくトナー収容部70の外周面の近くを流れるように、トナー収容部70の外周面と、上述した各壁との距離が、凡そ5mm〜10mm程度に狭められている。
また、本実施形態では、空気流路109は、図1から分かるように、トナー収容部70の外周面のうち、長手方向について定着部30に近い半分程の部分を囲むように形成されている。これにより、定着部30に近く温度が上昇し易い箇所に集中的に冷却用の空気が流されるようになっている。空気流路109における、トナー収容部70の長手方向についてのこのような長さは、収容部奥側インナカバー106の、この長手方向の長さによって決まっている。
以上に説明した空気流路109を、画像形成装置1の前面側まで通過した空気は、その前面側において、吸気ファン110に吸引される。図1に示されているように、この吸気ファン110は、定排インナカバー103の図1中右上角に設けられている。そして、この定排インナカバー103の上部に設けられた排気ダクト111に、空気流路109を通過した空気が吸気ファン110によって送り込まれる。
また、本実施形態では、空気流路109を区画する壁のうち、前面ドア101の内側が、トナー収容部70の前面側へと流れてきた空気を、吸気ファン110へと案内するように窪んでいる。これにより、空気流路109を通過した空気は、吸気ファン110にスムーズに吸引されることとなる。この吸気ファン110による吸引と送込みとにより、空気は、排気ダクト111内を、矢印Ar2方向にそって、図1中における右側から左側に流れる。さらに、排気ダクト111には、図2に示されているように、その内部を流れる空気を、トナー収容部70の外周面から離れる方向に排気するための排気口111bが設けられている。排気ダクト111の内部を流れる空気は、この排気口111bから、画像形成装置1の内側へと排気される。
ここで、吸気ファン110は、空気流路109における空気の流れを一層スムーズなものとするべく、その最大流量が、冷却ファン107の最大流量以上となっている。また、本実施形態では、吸気ファン110として、最大静圧が高くて空気の吸引力が強いシロッコファンが採用されている。吸気ファン110が、本発明にいう吸気ファンの一例に相当する。
図7は、排気ダクトの、図2中におけるC−C断面を示す図である。排気ダクト111は、中空で、概ね矩形板形状のダクトとなっている。そして、画像形成装置1における前面側となる図7中における右上角に吸気ファン110が設けられている。また、排気ダクト111の図7中における左下角に、画像形成装置1の内側に向かって排気口111bが開口している。さらに、この排気ダクト111の内部には、図7に示されているように右上角から左下角に向かって延びる複数の排気ダクト用整流板111cが配置されている。これら複数の排気ダクト用整流板111cにより、吸気ファン110から流れてくる空気が案内されて、排気ダクト111の内部を略均等に行き渡った後に排気口111bから排気される。排気ダクト用整流板111cが、本発明にいう排気案内部用整流板の一例に相当する。尚、図1の紙面側に相当する画像形成装置1の前面側は、図7では、図中右側に相当する。
ここで、本実施形態では、トナー収容部70の上方に位置する操作部インナカバー114に温度検出手段としての温度センサ115が設けられている。この温度センサ115は、トナー収容部70の外周面の近傍に配置されて、その近傍の雰囲気温度を検出するセンサである。そして、冷却ファン107の回転速度及び吸気ファン110の回転速度を、温度センサ115で検出された雰囲気温度に応じた回転速度に次のように制御する制御部116が設けられている。
図8は、制御部で実行される制御の流れを示すフローチャートである。このフローチャートが示している制御は、例えば操作部60へのユーザ操作等を受けて画像形成装置1において画像形成が開始されるとスタートし、その画像形成と並行して実行される。
制御がスタートすると、まず、制御部116が、冷却ファン107及び吸気ファン110の各々を半速で回転する(ステップS1)。次に、制御部116は、この制御と並行して進行する画像形成が終了しているか否かを判定する(ステップS2)。画像形成が終了しておらず進行中である場合(ステップS2におけるNO判定)、制御部116は、温度センサ115で検出された雰囲気温度が、例えば38℃といった閾値温度A℃以上であるか否かを判定する(ステップS3)。温度センサ115で検出された雰囲気温度が閾値温度A℃未満の場合(ステップS3におけるNO判定)、処理がステップS2まで戻り、ステップS2の判定処理が繰り返される。ここで、制御部116には、例えば60秒といった検出間隔Xごとに温度センサ115から雰囲気温度が通知される。制御部116は、この検出間隔XごとにステップS3の判定を繰り返す。検出された雰囲気温度が閾値温度A℃未満(ステップS3におけるNO判定)のまま、画像形成が終了した場合(ステップS2におけるYES判定)には、処理がステップS8に進む。
一方、ステップS3において雰囲気温度が閾値温度A℃以上であると判定した場合(YES判定)、制御部116は冷却ファン107及び吸気ファン110の各々を全速で回転する(ステップS4)。続いて、温度センサ115で検出された雰囲気温度が閾値温度A℃以上であるか否かを再度判定する(ステップS5)。このステップS5の判定は、温度センサ115で検出された雰囲気温度が閾値温度A℃未満となる(ステップS5におけるNO判定)まで繰り返される。ここでも、制御部116は、上記の検出間隔XごとにステップS5の判定を繰り返す。そして、検出された雰囲気温度が閾値温度A℃未満(ステップS5におけるNO判定)となると、制御部116は、画像形成が終了しているか否かを判定する(ステップS6)。画像形成が終了しておらず進行中である場合(ステップS6におけるNO判定)、ステップS1まで戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、画像形成が終了している場合(ステップS6におけるYES判定)には、処理がステップS7に進む。
ステップS7において、制御部116は、冷却ファン107及び吸気ファン110の回転速度を半速に戻す(ステップS7)。そして、制御部116は、この半速での回転を、例えば60秒といった停止前時間Tに亘って行わせた後、冷却ファン107及び吸気ファン110を停止する(ステップS8)。一方、ステップS2において画像形成が終了していると判定された場合は、雰囲気温度が閾値温度A℃未満で冷却ファン107及び吸気ファン110が半速回転のまま画像形成が終了している。従って、上記のように処理がステップS8へと進み、半速回転が停止前時間Tに亘って継続された後に冷却ファン107及び吸気ファン110が停止される。このステップS8の処理を以て、この図8のフローチャートが表す制御は終了する。
次に、冷却ファン107、冷却ダクト108、空気流路109、吸気ファン110、及び排気ダクト111を設けたことによる、トナー収容部70の冷却効果について説明する。ここでは、次のような実験により、この冷却効果が確認されている。この実験では、まず、本実施形態の画像形成装置1を32℃の環境下で、所定のテスト画像の形成を3時間に亘って連続して行った。ただし、このときには、図8のフローチャートが表す制御は行わず、冷却ファン107と吸気ファン110とは、画像形成中は常に全速で回転させた。そして、定着部30の真上にあたる、トナー収容部70の下部近傍における温度を、1時間ごとに計測した。
さらに、比較例として、次のような2つの比較例の画像形成装置を用意した。第1比較例の画像形成装置は、本実施形態の画像形成装置1から、冷却ファン107、冷却ダクト108、及び吸気ファン110を除き、図2に示されている操作部インナカバー114に冷却ファンを取り付けたものである。この第1比較例の画像形成装置では、この冷却ファンによりトナー収容部70に、上方から空気が吹き付けられる。
第2比較例の画像形成装置は、本実施形態の画像形成装置1から、冷却ファン107、冷却ダクト108、及び吸気ファン110を除き、次のような冷却構造を搭載したものである。第2比較例の画像形成装置では、図5に示されている書込み部冷却ダクト23aに、図4に示されている流入ダクト112に相当する直管を取り付けている。また、この第2比較例の画像形成装置では、収容部奥側インナカバー106の下部が空いており、書込み部冷却ダクト23aに取り付けた管が、この収容部奥側インナカバー106の下部からトナー収容部70に向かって開口している。トナー収容部70には、書込み部冷却ダクト23aの内部を流れる空気が、この管に自然と流れ込んで、この管の開口から吹き付けられる。
第1比較例の画像形成装置及び第2比較例の画像形成装置のそれぞれについても、本実施形態の画像形成装置1と同様に、32℃の環境下で、所定のテスト画像の形成を3時間に亘って連続して行った。そして、定着部30の真上に当たる、トナー収容部70の下部近傍における温度を、1時間ごとに計測した。
図9は、本発明の一実施形態である画像形成装置と、比較例の画像形成装置と、の双方について行なった実験の結果を表すグラフである。図9に示されているグラフG1では、縦軸に温度がとられ、横軸に時間がとられている。このグラフG1では、本実施形態の画像形成装置1についての計測結果が□印でプロットされている。また、比較例については、2つの比較例の相互間では計測結果に殆ど差が見られなかったため、第1比較例の画像形成装置及び第2比較例の画像形成装置のそれぞれで得られた計測結果の平均値が◇印でプロットされている。この図9に示されているグラフG1から分かるように、2つの比較例のようにトナー収容部70に単に空気を吹き付ける冷却構造に比べて、本実施形態の画像形成装置1における上述した冷却構造によれば約10℃も低い温度まで冷却することができる。このような高い冷却効果は、トナーとして、低温で定着可能なトナーを用いるときに非常に有利である。
本実施形態の画像形成装置1では、図2に示されるように、トナー収容部70の外周面に吹き出した空気は、空気流路109をトナー収容部70の外周面を周方向に囲むように流れた後、吸気ファン110によって吸引される。これにより、トナー収容部70の外周面を囲む滞留のない空気の流れが形成される。トナー収容部70は、このように滞留することなく流れる空気によって、上記の実験によって確認されたように、効果的に冷却されることとなる。また、本実施形態の画像形成装置1では、上述した特許文献2に記載されているように冷却用の液体をパイプに流す冷却構造とは異なり、液体用のポンプやタンク等のように高価で場所をとる部品が不要である。このため、本実施形態の画像形成装置1によれば、冷却用の液体をパイプに流す冷却構造に比べて、製造コストの増大や画像形成装置の大型化を抑えられる。このように、本実施形態の画像形成装置1によれば、製造コストの増大や画像形成装置の大型化を抑えつつ、効果的にトナー収容部70を冷却することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図2に示されるように、トナー収容部70の冷却後の空気が流れる排気ダクト111は、熱源となり易い定着部30から上方を見たときにトナー収容部70が隠れるように延在する中空カバー形状を有している。この排気ダクト111により、定着部30からの輻射熱や、定着部30から自然対流によって上昇してくる高温雰囲気からトナー収容部70が遮蔽される。さらに、この排気ダクト111自体も、その内部を流れる空気によって冷却されて温度上昇が抑制される。これにより、排気ダクト111からの輻射熱や、排気ダクト111による雰囲気温度の上昇も抑えられる。本実施形態の画像形成装置1では、排気ダクト111による遮蔽、排気ダクト111自体の冷却により、トナー収容部70の一層効果的な冷却が可能となっている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図4に示されている複数の冷却ダクト用整流板112cにより、冷却ダクト108内の空気は、トナー収容部70の外周面のうち定着部30に近く温度が上昇し易い箇所ほど多くの空気が吹き出すように案内される。これにより、トナー収容部70の外周面に対する冷却の効率化が図られている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図7に示されている複数の排気ダクト用整流板111cにより、排気ダクト111内の空気が、排気ダクト111の内部を略均等に行き渡った後に排気されるように案内される。これにより、本実施形態においては定着部30の上方に位置する排気ダクト111が万遍なく冷却されることとなり、この排気ダクト111自体の温度上昇が一層抑えられることとなっている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図2に示されているように、冷却ダクト108が、トナー収容部70の外周面に略垂直に当たるように空気を吹き出す。これにより、吹出された空気が、トナー収容部70の上下に略均等に分かれることとなり、トナー収容部70の外周面が周方向に略均等に冷却効果を受けることとなっている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図2に示されているように、空気流路109を区画する壁のうち前面ドア101が、トナー収容部70の外周面を周方向に囲むように空気を流すとともに、この空気を吸気ファン110へと導く形状を有している。これにより、空気流路109を通過した空気が、吸気ファン110にスムーズに吸引されることとなっている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、吸気ファン110の最大流量が、冷却ファン107の最大流量以上となっている。これにより、空気が空気流路109をスムーズかつ速く流れるので、トナー収容部70に対する一層効果的な冷却が可能となっている。
また、本実施形態の画像形成装置1では、図8に示されているように、冷却ファン107の回転速度及び吸気ファン110の回転速度が、温度センサ115で検出された温度に応じた回転速度に制御されている。これにより、冷却ファン107の回転速度及び吸気ファン110の回転速度を、トナー収容部70の冷却に必要十分な回転速度に制御することで省電力化が図られている。
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の画像形成装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、本発明にいう外周流路の一例として、トナー収容部70の外周面のうち、長手方向について定着部30に近い半分程の部分を囲むように形成された空気流路109が例示されている。しかしながら、本発明にいう外周流路は、これに限るものではなく、例えばトナー収容部70の外周面を全長に亘って囲むように形成された流路であってもよい。
また、本実施形態では、本発明にいう外周流路の一例として、トナー収容部70の外周面と、収容部奥側インナカバー106と、操作部インナカバー114と、前面ドア101と、排気ダクト111の上壁111aと、で区画された空気流路109が例示されている。しかしながら、本発明にいう外周流路はこれに限るものではなく、画像形成装置における、上記のカバー以外の壁を用いて区画された流路であってもよい。
また、本実施形態では、本発明にいうトナー収容部の一例として円筒形状のトナー収容部70が例示されている。しかしながら、本発明にいうトナー収容部は、これに限るものではなく、例えば四角筒形状のもの等であってもよい。
1 画像形成装置(画像形成装置の一例)
20 像形成部(像形成部の一例)
30 定着部(定着部の一例)
70 トナー収容部(トナー収容部の一例)
101 前面ドア
103 定排インナカバー
106 収容部奥側インナカバー
107 冷却ファン(冷却ファンの一例)
108 冷却ダクト(案内部の一例)
109 空気流路(外周流路の一例)
110 吸気ファン(吸気ファンの一例)
111 排気ダクト(排気案内部の一例)
111a 上壁
111c 排気ダクト用整流板(排気案内部用整流板の一例)
112 流入ダクト
113 流出ダクト
113a 吹出し口
113b 冷却ダクト用整流板(案内部用整流板の一例)
114 操作部インナカバー
115 温度センサ(温度検出手段の一例)
116 制御部(制御部の一例)
特開2003−302892号公報 特開2008−064901号公報

Claims (7)

  1. シート上にトナーを供給して未定着のトナー像を形成する像形成部と、前記シート上に前記トナー像を定着させる定着部と、前記像形成部に供給されるトナーを収容するとともに前記定着部の上方に配置されたトナー収容部と、を備えた画像形成装置において、
    冷却ファンと、
    前記冷却ファンから流れてくる気流を、前記トナー収容部の外周面へと案内する案内部と、
    前記トナー収容部の外周面と、該外周面に対面する壁とで区画され、前記案内部からの気流を、前記外周面を周方向に流す外周流路と、
    前記外周流路を通過した気流を吸引する吸気ファンと、
    前記吸気ファンによって吸引された気流を排気する排気案内部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排気案内部が、前記定着部と前記トナー収容部との間に設けられ、前記定着部から上方を見たときに前記トナー収容部が隠れるように延在する中空カバー形状を有していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記案内部の内部には、前記トナー収容部の外周面のうち前記定着部に近い箇所ほど多く流れるように、前記案内部の内部を流れる気流を案内する案内部用整流板が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記排気案内部の内部には、前記排気案内部の内部を略均等に行き渡った後に排気されるように前記吸気ファンから流れてくる気流を案内する排気案内部用整流板が配置されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記案内部が、前記トナー収容部の外周面に気流が略垂直に当たるように構成されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記吸気ファンの最大流量が、前記冷却ファンの最大流量以上であることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記トナー収容部の外周面の近傍に配置されて、当該近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記冷却ファンの回転速度及び前記吸気ファンの回転速度を、前記温度検出手段で検出された温度に応じた回転速度に制御する制御部と、を更に備えたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
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