JP2015179446A - 貨幣処理装置及び貨幣処理方法 - Google Patents

貨幣処理装置及び貨幣処理方法 Download PDF

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Hiroaki Kudo
藤 弘 章 工
山 加 織 丸
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Abstract

【課題】収納部内に収納された貨幣を、例えば用途に対応して区分けする。
【解決手段】貨幣処理装置1は、貨幣を入金するための入金部110,210と、入金部から入金された貨幣の金種を識別する識別部150,250と、識別部150,250で識別された貨幣を収納するための複数の収納部160,260と、識別部150,250で識別された貨幣を対応する収納部160,260まで搬送する分岐搬送機構120,129,220,229と、入金された貨幣を収納する収納部160,260の優先順位を記憶する記憶部156,256と、識別部150,250で識別された情報及び記憶部156,256に記憶された情報に基づいて、識別部150,250で識別された貨幣を収納部160,260に収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御する制御部155,255と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、貨幣を処理するための貨幣処理装置と、このような貨幣処理装置を用いた貨幣処理方法に関する。
従来から、貨幣を入金するための入金部と、入金部から入金された貨幣の金種を識別する識別部と、識別部で識別された貨幣を収納するとともに収納された貨幣を繰り出す複数の金種別収納部と、金種別収納部から繰り出された貨幣を出金する出金部と、操作者が所定の情報を入力するための操作部と、を備えた売上入出金機が知られている(特許文献1及び2参照)。
従来の売上入出金機では、入金処理を行う際には、入金部から入金された貨幣を識別部で識別し、各貨幣の金種に対応した金種別収納部に貨幣を収納する態様となっている。また、出金処理を行う際には、操作部から出金金額や出金すべき金種別枚数が入力され、これら出金金額や出金すべき金種別枚数に対応する貨幣が金種別収納部から出金され、出金部から出金される態様となっている。
特許第4377205号 特開2010−262568号
このように、従来の売上入出金機では、各収納部に金種別に貨幣を収納することを前提としており、用途が異なる貨幣であっても、金種が同じ貨幣は混合状態で収納されている。このため、収納部内に収納された貨幣を、収納部内に収納した状態のままで例えば用途に対応して区分けしたりすることができない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、収納部内に収納された貨幣を、収納部内に収納した状態のままで例えば用途に対応して区分けしたりすることができる貨幣処理装置を提供する。
本発明の第一態様による貨幣処理装置は、
貨幣を入金するための入金部と、
前記入金部から入金された貨幣の金種を識別する識別部と、
前記識別部で識別された貨幣を収納するための複数の収納部と、
前記識別部で識別された貨幣を対応する収納部まで搬送する分岐搬送機構と、
入金された貨幣を収納する前記収納部の優先順位を記憶する記憶部と、
前記識別部で識別された情報及び前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記識別部で識別された貨幣を対応する収納部に収納するよう前記分岐搬送機構を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする貨幣処理装置。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記記憶部は、少なくとも一つの収納部について定まった収納される貨幣の金種別枚数を記憶してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記制御部は、予め定められた条件を満たさない貨幣を、前記優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い収納部に収納するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記記憶部は、最も優先順位の高い収納部に収納される貨幣の金額を記憶し、
前記制御部は、最も優先順位の高い収納部に金種混合状態で前記金額の貨幣を収納するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記記憶部は、最も優先順位の高い収納部に収納される貨幣の金種別枚数を記憶してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記記憶部は、上から2番目以降の優先順位にある収納部であって下から2番目以上の優先順位にある収納部に収納される貨幣の金種別枚数を記憶し、
前記制御部は、上から2番目以降の優先順位にある収納部であって下から2番目以上の優先順位にある収納部に所定の金種の貨幣のみを収納するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記制御部は、最も優先順位の低い収納部に他の収納部に収納されない貨幣を収納するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理装置において、
前記収納部は収納される貨幣の用途情報に対応付けて設定されてもよい。
本発明の第二態様による貨幣処理装置は、
貨幣を収納し、収納された当該貨幣を繰り出し可能とし、収納された貨幣の用途情報に対応付けて設定された複数の収納部と、
前記収納部から繰り出された貨幣を出金するための出金部と、
操作部から収納部を特定する情報を入力することで、特定された収納部から貨幣を出金するよう制御する制御部と、
を備える。
本発明の第二態様による貨幣処理装置において、
前記制御部は、前記操作部から収納部を指定すると当該収納部内の全ての貨幣を出金する、又は、前記操作部から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けて設定された収納部内の全ての貨幣を出金するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第二態様による貨幣処理装置において、
前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、前記制御部は、当該収納部から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、前記制御部は、当該用途情報に対応付けて設定された収納部から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金するよう前記分岐搬送機構を制御してもよい。
本発明の第二態様による貨幣処理装置において、
前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨報知する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けて設定された収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨報知する、報知部をさらに備えてもよい。
本発明の第二態様による貨幣処理装置において、
前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、前記制御部は、当該収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていれば、自動的に又は所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部から出金するよう前記分岐搬送機構を制御する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けて設定された収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、前記制御部は、当該用途情報に対応づけられた収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていれば、自動的に又は所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部から出金するよう制御してもよい。
本発明による貨幣処理装置において、
各収納部又は各用途情報に対応した出金権限又は回収権限を記憶する記憶部をさらに備え、
前記記憶部に各用途情報に対応した出金権限又は回収権限が記憶されている場合には、当該用途情報は対応する収納部に紐付けられ、
各収納部内の貨幣は、当該収納部に対応した出金権限を有する者のみ出金可能となり、また、当該収納部に対応した回収権限を有する者のみが回収可能となってもよい。
本発明による貨幣処理装置において、
前記収納部を内部に設置するための筐体をさらに備え、
少なくとも一つの前記収納部は前記筐体に対して着脱可能となっていてもよい。
本発明の第一態様による貨幣処理方法は、
貨幣処理装置を用いた貨幣処理方法であって、
入金部から貨幣を入金することと、
前記入金部から入金された貨幣の金種を識別部で識別することと、
複数の収納部のうち対応する収納部に、前記識別部で識別された貨幣を収納することと、
を備え、
記憶部に入金された貨幣を収納すべき収納部の優先順位が記憶されており、前記収納部に貨幣を収納する際に、前記識別部で識別された情報及び前記記憶部に記憶された情報に基づいて、対応する収納部に貨幣を収納する。
本発明の第二態様による貨幣処理方法は、
貨幣処理装置を用いた貨幣処理方法であって、
貨幣を収納した収納部から貨幣を繰り出すことと、
出金部から、前記収納部から繰り出された貨幣を出金することと、
を備え、
前記収納部は複数設けられ、
前記収納部は収納された貨幣の用途情報に対応付けて設定されており、
前記収納部から貨幣を出金する際に、操作部から収納部を特定する情報を入力することで、特定された収納部から貨幣を出金する。
本発明によれば、記憶部が入金された貨幣を収納する収納部の優先順位を記憶し、制御部が、識別部で識別された情報及び記憶部に記憶された情報に基づいて、識別部で識別された貨幣を収納部に収納するよう分岐搬送機構を制御する。このため、収納部内に収納された貨幣を、収納部内に収納した状態のままで例えば用途に対応して区分けすることができる。
図1は、本発明の実施の形態による貨幣処理システムの全体構成の一例を示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態による貨幣処理装置の外観を示す正面図である。 図3は、本発明の実施の形態で用いられる紙幣処理装置の内部構成を示す概略側方図である。 図4は、本発明の実施の形態で用いられる硬貨処理装置の内部構成を示す概略上方平面図である。 図5は、本発明の実施の形態で用いられる硬貨処理装置の内部構成を示す概略前面図である。 図6は、本発明の実施の形態で用いられる硬貨処理装置の内部構成を示す概略側方図である。 図7は、本発明の実施の形態による貨幣処理装置のうち紙幣処理装置、硬貨処理装置、操作端末及び上位装置の接続態様を示す制御ブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態で用いられるカセット解錠機の斜視図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る貨幣処理装置1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図8は本発明の実施の形態を説明するための図である。なお、本願において「貨幣」とは、紙幣、硬貨、又は、紙幣及び硬貨の両方のことを意味している。
図1に示すように、パチンコ店等の遊技施設は、遊技機600、台間機610及び島端ボックス620を含む複数の遊技島、現金の両替を行う両替機630、並びに、飲料やたばこ等を販売する自動販売機640等が設置された遊技フロアーと、景品管理機650、景品払出機660及び景品棚670等が設置された景品カウンターと、これら遊技フロアー及び景品カウンターから隔離され、遊技施設の事務員等が常駐して遊技施設の管理等を行う事務所とを有している。一例として、本実施の形態の貨幣処理装置1は、パチンコ店等の遊技施設の事務所に設置される。なお、パチンコ店等の遊技施設の外部には、景品を買い取る景品買取所690が設置されている。
本実施の形態の貨幣処理装置1は、貨幣を入出金することができ、例えば売上を入出金するための貨幣入出金装置からなっている。図2に示すように、貨幣処理装置1は、紙幣の入出金の処理を行う紙幣入出金機等からなる紙幣処理装置100と、硬貨の入出金の処理を行う硬貨入出金機等からなる硬貨処理装置200と、操作者が操作信号を入力するための操作部410及び様々な情報を表示する表示部420を有する操作端末400と、様々な情報を印字するためのプリンタ等の印字部450とを備えている。操作端末400には、管理装置等の上位装置500(図7参照)が接続されている。なお、操作端末400は、図7に示すように、操作端末を制御する操作制御部455と、様々な情報を記憶する操作記憶部456と、操作者が携帯するIDカード等のID情報の読み取りを行うためのカード読取部430も有している。また、図2に示すように、貨幣処理装置1は、所定枚数の硬貨を包装した包装硬貨(いわゆる棒金)を出金するための包装硬貨出金装置290を備えていてもよい。この包装硬貨出金装置290では、操作部410から入力された指示に基づいて、指定された金種及び本数の包装硬貨を出金するようになっている。なお、本実施の形態では、操作端末400の操作部410と表示部420が別体となっている態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、タッチパネル等からなり操作部と表示部とが一体となって操作表示部を構成する態様を採用することもできる。
図2に示すように、本実施の形態の貨幣処理装置1はカセット解錠機300も備えている。このカセット解錠機300は、遊技フロアーや景品カウンターに設置された機器から回収された紙幣カセットを取り付けて当該紙幣カセットのロック部(図示せず)のロックを解錠するためのものである。
ちなみに、本実施の形態では、図3に示す全ての紙幣収納部160が紙幣筐体101に対して着脱自在となったカセット式である態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、例えば最も前面側(図3の最も左側)に位置する紙幣収納部160aのみが紙幣筐体101に対して着脱自在となり、その他の紙幣収納部160b−160dは紙幣筐体101に対して着脱自在にはなっていない態様を採用することもできる。一例として、各紙幣収納部160a−160dには3000枚の紙幣を収納することができる。
[紙幣処理装置100]
まず、紙幣処理装置100に関して説明する。
図3に示すように、本実施の形態による紙幣処理装置100は、略直方体形状の紙幣筐体101と、この紙幣筐体101の前面に設けられ当該紙幣筐体101の外部から内部に紙幣を入金するとともに紙幣筐体101の内部から外部に紙幣を出金するための紙幣入出金部110と、紙幣筐体101の内部において紙幣入出金部110から入金された紙幣を一枚ずつ搬送する紙幣搬送部120と、紙幣搬送部120で搬送される紙幣を識別する紙幣識別部150と、紙幣識別部150で識別された紙幣を一時的に保留する1つの入金紙幣一時保留部161と、紙幣識別部150で識別された紙幣を収納するための複数(本実施の形態では4つ)の紙幣収納部160とを有している。本実施の形態では、紙幣搬送部120の下方に、4つの紙幣収納部160及び1つの入金紙幣一時保留部161が略水平方向に沿って並列に設けられており、最も後面側に入金紙幣一時保留部161が配置されている。なお、本実施の形態では、紙幣入出金部110が、外部から紙幣筐体101内に紙幣を入金するための紙幣入金部及び紙幣収納部160から繰り出された紙幣を出金するための紙幣出金部の両方の機能を兼ねている態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、紙幣入金部と紙幣出金部とが別々になっていてもよい。
上述した紙幣入出金部110は、操作者がこの紙幣入出金部110に紙幣を投入したりこの紙幣入出金部110から紙幣を取り出したりすることができるよう構成されている。より具体的には、図3に示すように紙幣入出金部110は鉛直方向に対して斜めに傾斜しており、この紙幣入出金部110には紙幣が斜めに傾斜して投入されるようになっている。紙幣入出金部110は紙幣繰出機構111を有しており、この紙幣繰出機構111により紙幣入出金部110に集積された紙幣が1枚ずつ紙幣搬送部120に繰り出されるようになっている。また、紙幣の出金処理を行う際には、紙幣搬送部120から紙幣が1枚ずつ紙幣入出金部110に送られるようになっている。紙幣入出金部110には開口部が設けられており、この開口部にはシャッター機構115が設けられている。そして、シャッター機構115により紙幣入出金部110の開口部の開閉が行われるようになっている。
図3に示す紙幣識別部150は、紙幣入出金部110から紙幣搬送部120に繰り出された紙幣の金種、正損、真偽、方向、表裏等を識別するようになっている。また、紙幣識別部150では、紙幣が斜行していないか、紙幣が重送していないか、前後の紙幣が連鎖していないか等の搬送状態も識別される。紙幣識別部150による識別結果は後述する紙幣制御部155(図7参照)に送られることとなる。
また、紙幣筐体101の内部には入金紙幣リジェクト部170が設けられており、この入金紙幣リジェクト部170は紙幣搬送部120に連結されている。そして、入金された紙幣のうち紙幣識別部150により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や、紙幣識別部150により識別することができなかった紙幣は紙幣搬送部120によって入金紙幣リジェクト部170に送られるようになっている。
また、紙幣筐体101の内部には出金紙幣リジェクト部180が設けられており、この出金紙幣リジェクト部180は紙幣搬送部120に連結されている。そして、出金の際に紙幣収納部160から繰り出された紙幣のうち、紙幣識別部150により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や、紙幣識別部150により識別することができなかった紙幣は紙幣搬送部120から出金紙幣リジェクト部180に送られるようになっている。
図3に示すように、各紙幣収納部160及び入金紙幣一時保留部161は、紙幣筐体101の前後方向(図3の左右方向)に沿って並列に配置されている。各紙幣収納部160及び入金紙幣一時保留部161にはそれぞれ紙幣搬送部120から1枚ずつ紙幣が送られるようになっている。ここで、各紙幣収納部160及び入金紙幣一時保留部161はそれぞれ扁平状の略直方体形状のものからなり、紙幣搬送部120から送られた紙幣が積層状態に収納されるようになっている。
本実施の形態の紙幣収納部160の各々は、紙幣収納部160に収納された紙幣を紙幣搬送部120に一枚ずつ繰り出すための紙幣繰出機構165を有しており、紙幣収納部160に収納された紙幣を紙幣搬送部120に自在に繰り出すことができるようになっている。同様に、入金紙幣一時保留部161も、入金紙幣一時保留部161に収納された紙幣を紙幣搬送部120に一枚ずつ繰り出すための紙幣繰出機構166を有しており、紙幣収納部160に収納された紙幣を紙幣搬送部120に自在に繰り出すことができるようになっている。なお、本実施の形態では、全ての紙幣収納部160から紙幣を繰り出せる態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、例えば、後述する売上金が収納される紙幣収納部160は紙幣を受け入れることができるだけであり、紙幣を紙幣搬送部120に繰り出すことができないようになっていてもよい。なお、このように紙幣を紙幣搬送部120に繰り出すことができない紙幣収納部160は、例えば最も前面側に位置する紙幣収納部160aである。
なお、入金紙幣一時保留部161は各紙幣収納部160と略同一の容量(紙幣収納量)を有していてもよい。この場合には、入金紙幣一時保留部161を紙幣収納部160の各々と同一部品で構成してもよい。
図3に示すように、紙幣搬送部120は、各紙幣収納部160及び入金紙幣一時保留部161の上方に配置され、縦断面で見たときに横長のループ形状となったループ状搬送路121を有している。また、紙幣搬送部120は、ループ状搬送路121からそれぞれ下方に分岐して3つの紙幣収納部160及び入金紙幣一時保留部161に接続される8つの分岐搬送路122を有している。このため、図3に示すように、紙幣搬送部120には、ループ状搬送路121と8つの分岐搬送路122とが接続される箇所であるY字形状の分岐路が4つ形成されることとなる。
なお、紙幣搬送部120は、紙幣を搬送するための搬送ローラや搬送ベルト等と、これら搬送ローラや搬送ベルト等を駆動する駆動部とを有している。また、紙幣搬送部120の搬送路の分岐箇所の各々には、分岐爪からなる分岐部材129が設けられている。そして、搬送ローラや搬送ベルトによって搬送される紙幣は、分岐部材129で適宜案内されることで、所定の搬送路を通って搬送されることとなる。なお、特許請求の範囲の「分岐搬送機構」は、紙幣筐体101内で貨幣を所定の搬送路に沿って搬送するための機構であり、本実施の形態の紙幣処理装置100においては紙幣搬送部120及び分岐部材129を含む機構となっている。
紙幣入出金部110から入金された紙幣は、ループ状搬送路121まで搬送され、当該ループ状搬送路121で図3において時計回りで搬送されて入金紙幣一時保留部161で一時的に保留される。そして、操作者が操作部410を操作して入金確定処理を選択することで、入金紙幣一時保留部161で一時的に保留された紙幣が紙幣繰出機構165によって入金紙幣一時保留部161からループ状搬送路121に繰り出され、当該ループ状搬送路121を図3において反時計回りで搬送されて、対応する紙幣収納部160に一枚ずつ収納されることとなる。
また、紙幣搬送部120には複数のセンサ130が設けられている。このセンサ130は、光を発光する発光部と、発光部で発光された光を受光する受光部とを有している。そして、発光部で発光された光が受光部で受光されないことをもって、後述する紙幣制御部155が当該発光部と受光部との間を紙幣が通過したものとして判断する。
図7に示すように、紙幣処理装置100は、様々な情報を記憶するための紙幣記憶部156と、この紙幣処理装置100を制御する紙幣制御部155も有している。この紙幣制御部155には、紙幣入出金部110、紙幣搬送部120、分岐部材129、紙幣識別部150、紙幣記憶部156、紙幣収納部160、入金紙幣一時保留部161、入金紙幣リジェクト部170、出金紙幣リジェクト部180及び各種センサ130が接続されている。そして、紙幣制御部155は、これら紙幣入出金部110、紙幣搬送部120、分岐部材129、紙幣識別部150、紙幣記憶部156、紙幣収納部160、入金紙幣一時保留部161、入金紙幣リジェクト部170、出金紙幣リジェクト部180及び各種センサ130から情報を取得したり、これらに対して指令を与えたりするようになっている。なお、紙幣処理装置100には操作端末400が接続されており、紙幣処理装置100はこの操作端末400を介して上位サーバ等の上位装置500に接続されている。そして、紙幣処理装置100には操作端末400や上位装置500から指令が送られ、紙幣処理装置100からは操作端末400や上位装置500に様々な情報が送られるようになっている。また、操作制御部455には、操作部410、表示部420、カード読取部430、操作記憶部456、上位装置500、包装硬貨出金装置290、紙幣制御部155及び後述する硬貨制御部255が接続されている。そして、操作制御部455は、これら操作部410、表示部420、カード読取部430、操作記憶部456、上位装置500、包装硬貨出金装置290、紙幣制御部155及び硬貨制御部255から情報を取得したり、これらに対して指令を与えたりするようになっている。
なお、入金処理や、出金処理及び回収処理の際には、選択可能なメニューが表示部420(図2参照)に表示されることとなるが、表示される項目の内容は操作者の権限によって異なっており、当該操作者が選択可能な項目のみが表示されることとなる。なお、操作者の権限は、操作部410から手入力された際の識別情報やカード読取部430で読み取られた識別情報から判断されることとなる。
図3に示す4つの紙幣収納部160は、収納される紙幣の用途情報に対応付けられて設定されており、例えば、パチンコ店における景品支払金を前面側から2つ目の紙幣収納部160bが収納し、パチンコ店における両替資金を前面側から3つ目の紙幣収納部160cが収納し、パチンコ店における予備資金を前面側から4つ目の紙幣収納部160dが収納し、パチンコ店における売上金を前面側から1つ目の紙幣収納部160aが収納するようにしてもよい。ちなみに、本実施の形態の紙幣処理装置100では、紙幣収納部160を紙幣筐体101から前面側に引き出すことができる段階を設定することができるようになっている。そして例えば、警送業者は売上金を収納した紙幣収納部160aしか引き出すことができず、景品交換業者又は景品交換業者から委託を受けた者は売上金を収納した紙幣収納部160a及び景品支払金を収納した紙幣収納部160bを紙幣筐体101から前面側に引き出すことができ、店舗内責任者は4つの紙幣収納部160の全てを紙幣筐体101から前面側に引き出すことができるようになっていてもよい。なお、各紙幣収納部160は紙幣筐体101に対して施錠されるようになっていてもよく、解錠することではじめて各紙幣収納部160を紙幣筐体101から取り外して回収できるようにしてもよい。各紙幣収納部160を紙幣筐体101に対してロックするためのロック機構は、物理的に鍵穴に鍵を入れて解錠するタイプのものであってもよいし、電磁ロックであってもよい。なお、ロック機構として電磁ロックを採用した場合には、操作部410から手入力された際の識別情報やカード読取部430で読み取られた識別情報から操作者の権限を判断して、電磁ロックを解除するようにしてもよい。
上述した紙幣記憶部156は、入金された紙幣を収納する紙幣収納部160の優先順位を記憶するようになっている。そして、紙幣制御部155は、紙幣識別部150で識別された情報及び紙幣記憶部156に記憶された情報に基づいて、紙幣識別部150で識別された紙幣を対応する紙幣収納部160に収納するよう分岐搬送機構120,129を制御するようになっていてもよい。なお、紙幣制御部155は、予め定められた条件を満たさない紙幣を、優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い紙幣収納部160(例えば売上金を収納する紙幣収納部160a)に収納するよう分岐搬送機構120,129を制御するようになっている。ちなみに、予め定められた条件を満たさない紙幣とは、例えば、紙幣識別部150で流通量の少ない金種であると判断された紙幣(例えば2000円紙幣)であったり、紙幣識別部150で識別可能であるが汚損していると判断された紙幣であったりする。
紙幣記憶部156は、最も優先順位の高い紙幣収納部160に収納される紙幣の金種及び合計金額を記憶し、紙幣制御部155は、最も優先順位の高い紙幣収納部160に金種混合状態で当該合計金額の紙幣を収納するよう分岐搬送機構120,129を制御するようになっていてもよい。なお、最も優先順位の高い紙幣収納部160には、例えばパチンコ店における景品支払金が収納される。この景品支払金とは、パチンコ店の景品交換用の現金であり、景品買取所690へ補充されるものである。紙幣記憶部156で記憶される紙幣の金額や(後述するような)金種別枚数は曜日や祝祭日等に応じて設定されてもよく、土曜日及び日曜日前であれば他の曜日の前と比較して多い金額や金種別枚数が設定されていたり、土曜日、日曜日及び祝日前であれば平日前と比較して多い金額や金種別枚数が設定されていたりしてもよい。
また、紙幣記憶部156は、少なくとも一つの紙幣収納部160について定まった収納される紙幣の金種別枚数を記憶していてもよい。本実施の形態では、紙幣記憶部156が、上から2番目以降の優先順位にある紙幣収納部160であって下から2番目以上の優先順位にある紙幣収納部160、本実施の形態で言うと両替資金を収納するための紙幣収納部160c及び予備資金を収納するための紙幣収納部160dに収納される紙幣の金種別枚数を記憶するようになっていてもよい。また、紙幣記憶部156は、最も優先順位の高い紙幣収納部160に収納される紙幣の金種別枚数を記憶していてもよい。
本実施の形態の紙幣制御部155は、上から2番目以降の優先順位にある紙幣収納部160であって下から2番目以上の優先順位にある紙幣収納部160、本実施の形態で言うと両替資金を収納するための紙幣収納部160c及び予備資金を収納するための紙幣収納部160dに所定の金種の紙幣のみを収納するよう分岐搬送機構120,129を制御するようになっていてもよい。
なお、両替資金とは、パチンコ店のホールに設置された両替機630に装填するための資金であり、主として1000円紙幣及び5000円紙幣から構成されている。また、予備資金とは、パチンコ店のホール内の資金が不足した場合のための資金であり、主として1000円紙幣から構成されている。このため、両替資金を収納するための紙幣収納部160に関しては、1000円紙幣及び5000円紙幣のみを収納するように設定することができ、予備資金を収納するための紙幣収納部160に関しては、1000円紙幣のみを収納するように設定することができる。
本実施の形態の紙幣処理装置100において紙幣を出金する際には、操作部410から紙幣収納部160を特定する情報を入力することで、紙幣制御部155が特定された紙幣収納部160から紙幣を出金する。より具体的には、紙幣制御部155は、例えば、操作部410から紙幣収納部160を指定することで当該紙幣収納部160から紙幣を出金するように制御したり、操作部410から用途情報、例えば景品支払金、両替資金、予備資金及び売上金のいずれかを指定することで当該用途情報に対応付けられた紙幣収納部160から紙幣を出金するよう制御したりする。なお、本実施の形態では、「景品支払金」という用途に前から2番目の紙幣収納部160bが対応付けられて設定され、「両替資金」という用途に前から3番目の紙幣収納部160cが対応付けられて設定され、「予備資金」という用途に前から4番目の紙幣収納部160dが対応付けられて設定され、「売上金」という用途に前から1番目の紙幣収納部160aが対応づけられて設定されてもよい。ちなみに、この対応付けは一例であり、適宜変更することができる点には留意が必要である。
なお、紙幣収納部160から繰り出された紙幣はループ状搬送路121で図3において反時計回りで搬送されて、紙幣識別部150で識別される。そして、紙幣識別部150により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や、紙幣識別部150により識別することができなかった紙幣は紙幣搬送部120から出金紙幣リジェクト部180に送られる。他方、紙幣識別部150により正常な紙幣であるとして識別された紙幣は、紙幣入出金部110に送られる。
紙幣を紙幣収納部160から出金する際には様々な態様を採用することができる。一例として、紙幣制御部155は、操作部410から紙幣収納部160を指定すると当該紙幣収納部160内の全ての紙幣を出金する、又は、操作部410から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けられた紙幣収納部160内の全ての紙幣を出金するよう制御するものを挙げることができる。
また、出金したい金額又は金種別枚数を指定することができるようになっており、(1)操作部410から紙幣収納部160と出金される紙幣の金額もしくは金種別枚数が指定されると、紙幣制御部155は、当該紙幣収納部160から指定された金額又は金種別枚数からなる紙幣を出金する、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される紙幣の金額もしくは金種別枚数が指定されると、紙幣制御部155は、当該用途情報に対応付けられた紙幣収納部160から指定された金額又は金種別枚数からなる紙幣を出金するよう制御するものを挙げることができる。ちなみに、紙幣収納部160から繰り出された紙幣のうち指定された金種と異なる紙幣は、入金紙幣一時保留部161で一時的に保留され、出金処理が完了した後で、入金紙幣一時保留部161から繰り出され、ループ状搬送路121で図3において反時計回りで搬送されて元の紙幣収納部160に戻されることとなる。
そして、このような態様においては、(1)操作部410から紙幣収納部160と出金される紙幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該紙幣収納部160内に収納された紙幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該紙幣収納部160以外の他の紙幣収納部160に紙幣が収納されていても、紙幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したり、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される紙幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた紙幣収納部160内に収納された紙幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた紙幣収納部160以外の他の紙幣収納部160に紙幣が収納されていても、紙幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したりする態様を採用することができる。
また、このような態様とは異なり、(1)操作部410から紙幣収納部160と出金される紙幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該紙幣収納部160内に収納された紙幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、紙幣制御部155が、当該紙幣収納部160以外の他の紙幣収納部160に紙幣が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の紙幣を当該他の紙幣収納部160から出金するよう制御したり、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される紙幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた紙幣収納部160内に収納された紙幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、紙幣制御部155が、当該用途情報に対応づけられた紙幣収納部160以外の他の紙幣収納部160に紙幣が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の紙幣を当該他の紙幣収納部160から出金するよう制御したりする態様を採用することもできる。
本実施の形態の紙幣記憶部156は、各紙幣収納部160又は各用途情報に対応した出金権限及び回収権限も記憶している。このうち紙幣記憶部156に各用途情報に対応した出金権限及び回収権限が記憶されている態様を採用した場合には、当該用途情報は対応する紙幣収納部160に紐付けられている。そして、各紙幣収納部160内の紙幣は、当該紙幣収納部160に対応した出金権限を有する者のみが出金可能となり、また、回収権限を有する者のみが回収可能となる。回収方法としては様々な態様のものを挙げることができ、例えば、紙幣収納部160a−160dの各々又は少なくとも一つ以上が紙幣筐体101に対して着脱可能となっており(カセット式になっており)、紙幣収納部160を紙幣筐体101から取り外して機外に取り出した後で当該紙幣収納部160内の紙幣を取り出すことで紙幣を回収する方法や、紙幣収納部160内の紙幣を掴み取る等して機外に取り出すことで紙幣を回収する方法や、紙幣収納部160内の紙幣を紙幣搬送部120に繰り出し、このように繰り出した紙幣を紙幣入出金部110に出金することで回収する方法等を挙げることができる。
一例を示すと、売上金を収納した紙幣収納部160aからの紙幣の出金及び/又は回収は警送業者のみが可能となり、景品支払金を収納した紙幣収納部160bからの紙幣の出金及び/又は回収は景品交換業者又は景品交換業者から委託を受けた者のみが可能となり、両替資金を収納した紙幣収納部160cからの紙幣の出金及び/又は回収はパチンコ店舗内の所定の責任者Aのみが可能となり、予備資金を収納した紙幣収納部160dからの紙幣の出金及び/又は回収はパチンコ店舗内の所定の責任者Bのみが可能となる。なお、責任者A及び責任者Bの各々は複数いてもよいし、責任者A及び責任者Bが同一の人物であったり、責任者A及び責任者Bには重複する人物が含まれていてもよい。
なお、本実施の形態において、紙幣制御部155は、最も優先順位の低い紙幣収納部160には他の紙幣収納部160に収納されない紙幣を収納するよう分岐搬送機構120,129を制御するようになっている。なお、本実施の形態では、最も優先順位の低い紙幣収納部160に、例えばパチンコ店における売上金が収納される。
上述したカセット解錠機300には、遊技フロアーや景品カウンターに設置された機器から回収された紙幣カセットを装填することができるようになっている。図8に示すように、カセット解錠機300は、紙幣カセットを後面側に押し込むことができるスライドベース部310と、紙幣カセットの押し込みを規制したりその規制を解除したりすることができ、スライド可能なカバー部320と、紙幣カセットのロック部を解錠するためのロック解錠部330と、紙幣カセットの状態等の所定の情報を表示するLED等からなる表示部340とを有している。
ロック解錠部330は、その内部にキー(図示せず)を有しており、紙幣カセットを後面側に押し込むことに連動してキーが回動されて、紙幣カセットのロック部のロックが解錠される。なお、ロック解錠部330は、キーを回動させるモータ部を有していてもよい。このようなモータ部を有する場合には、紙幣カセットのロック部に当該キーが差し込まれ、モータ部でキーが回動されることで、ロック部のロックが解錠されることとなる。
紙幣カセットは、短手方向であって水平方向に延在する揺動軸(図示せず)を有し、紙幣カセットの上方筐体部が下方筐体部に対して当該揺動軸を中心に上下方向に揺動自在となっている。そして、ロック部でロックされているときには、紙幣カセットの上方筐体部は下方筐体部に対して揺動軸を中心として揺動することができないが、ロック部のロックが解錠されることで、上方筐体部が揺動軸を中心として上下方向に揺動することができる。そして、上方筐体部が上方に揺動されることで、紙幣カセット内に収容された紙幣を取り出すことができるようになる。
[硬貨処理装置200]
上記では主に紙幣処理装置100を用いて説明したが、同様の構成を硬貨処理装置200でも採用することができる。以下では、硬貨処理装置200においても上述した紙幣処理装置100と同様の態様を採用した場合について説明するが、あくまでも一例であり、このような態様を必ずしも採用する必要がないことには留意が必要である。つまり、硬貨処理装置200は以下で説明するように用途別に硬貨を収納するのではなく、金種別に硬貨を収納し、必要な金種の硬貨を適宜出金するようにしてもよい。
図4乃至図6に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置200は、略直方体形状の硬貨筐体201を備えており、この硬貨筐体201の上面には硬貨の硬貨入金部210が設けられている。硬貨入金部210は、供給ホッパ211と、この供給ホッパ211から硬貨が送られる繰出ホッパ212とを有している。また、繰出ホッパ212には略水平方向に延びる硬貨搬送部220が連結されており、繰出ホッパ212に収容された硬貨は1枚ずつ硬貨搬送部220に繰り出されるようになっている。また、図4に示すように、硬貨搬送部220には入金硬貨識別部250が設けられており、繰出ホッパ212から硬貨搬送部220に繰り出された硬貨は、入金硬貨識別部250により金種、正損、真偽等の識別が行われるようになっている。
図4に示すように、硬貨搬送部220における入金硬貨識別部250よりも下流側の箇所には入金リジェクト硬貨選別部228が設けられている。また、この入金リジェクト硬貨選別部228の下方には、入金リジェクト硬貨シュート(図示せず)が設けられており、入金リジェクト硬貨シュートの下方には、リジェクト硬貨が集積される入金リジェクト部(図示せず)が設けられている。入金硬貨識別部250によりリジェクト硬貨であると識別された硬貨や、入金硬貨識別部250により識別することができなかった硬貨は、入金リジェクト硬貨選別部228により硬貨搬送部220から入金リジェクト硬貨シュートに送られ、この入金リジェクト硬貨シュートから入金リジェクト部に硬貨が自重による落下によって送られる。入金リジェクト部に集積された硬貨は、硬貨筐体201の前面側から操作者が取り出すことができるようになっている。
また、硬貨搬送部220における入金リジェクト硬貨選別部228よりも下流側の箇所には、ソレノイドで開閉される、硬貨を選別するための複数の硬貨選別部229が設けられている。また、硬貨搬送部220の下流側端部には開口227が設けられている。そして、図6に示すように、硬貨選別部229(229a〜229e)及び開口227の各々の下方にはそれぞれ入金硬貨シュート221が設けられている。入金硬貨識別部250により識別された硬貨は、それぞれ対応する各硬貨選別部229(229a〜229e)により硬貨搬送部220からそれぞれの入金硬貨シュート221に送られるようになっている。また、いずれの硬貨選別部229でも選別されない硬貨は、下流側端部にある開口227に送られ、この開口227に対応する入金硬貨シュート(図6における最も右側の入金硬貨シュート221)に送られることとなる。なお、硬貨選別部229(229a〜229e)では入金硬貨識別部250で識別可能なあらゆる硬貨を取り込むことができるような大きさとなっており、開口227は入金硬貨識別部250で識別可能なあらゆる硬貨を落下させることができるような大きさとなっている。
硬貨筐体201の内部において、各入金硬貨シュート221の下方には、1つの入金硬貨一時保留部240が設けられている。入金硬貨一時保留部240は、略直方体形状のものからなり、略水平方向に延びるようになっている。より具体的には、入金硬貨一時保留部240は、硬貨筐体201の前後方向(図6の左右方向)に細長く延びるようになっている。この入金硬貨一時保留部240は、6つの領域に区分けされている。そして、上流側の5つの領域(図6の左側にある5つの領域)の各々には5つの硬貨選別部229によって選別された硬貨が送られ、最下流の領域(図6の最も右側にある領域)には開口227から落下した硬貨が送られる。
入金硬貨一時保留部240は、図5の矢印に示すように硬貨筐体201の内部において略水平方向に移動することができるようになっている。より具体的には、図5に示すように、入金硬貨一時保留部240は、入金硬貨シュート221の真下の位置である第1の位置a、後述する硬貨収納繰出部(リサイクル部)260の真上の位置である第2の位置b及び後述する仕切枠体270の真上の位置である第3の位置cの間で移動することができるようになっている。
また、入金硬貨一時保留部240の高さレベルよりも下方には、硬貨収納繰出部用シュート222及び直接搬送用シュート223が設けられている。そして、入金硬貨一時保留部240は、第2の位置b又は第3の位置cに移動し、この入金硬貨一時保留部240で一時的に保留された硬貨を硬貨収納繰出部用シュート222又は直接搬送用シュート223に送るようになっている。
なお、硬貨収納繰出部用シュート222及び直接搬送用シュート223の各々も、入金硬貨一時保留部240の6つの領域に対応して、6つの通過領域に区分けされている。
図6に示すように、硬貨収納繰出部用シュート222の下方には6つの硬貨収納繰出部260(260a−260f)が設けられている。そして、各硬貨収納繰出部260には硬貨が収納され、当該硬貨収納繰出部260内の硬貨は繰り出されるようになっている。なお、図5に示すように、硬貨収納繰出部260の各々は、硬貨収納繰出部260から繰り出される硬貨の金種の識別を行う出金識別部261を有している。この出金識別部261は、硬貨収納繰出部260内の搬送ベルト262により硬貨が上方に搬送される途中に設けられており、搬送ベルト262により上方に搬送される硬貨の金種、正損、真偽等の識別を行うようになっている。
硬貨収納繰出部260から繰り出された硬貨は、硬貨収納繰出部260の隣に設けられた仕切枠体270に送られるようになっている。仕切枠体270は、略直方体形状のものからなり、略水平方向に延びるようになっている。より具体的には、仕切枠体270は、硬貨筐体201の前後方向(図5の紙面の法線方向)に細長く延びるようになっている。仕切枠体270は、その上面及び下面が開口しており、硬貨収納繰出部260から繰り出された硬貨は仕切枠体270の上面の開口を介して当該仕切枠体270に送られるようになっている。また、入金硬貨一時保留部240から直接搬送用シュート223に送られた硬貨も仕切枠体270の上面の開口を介して当該仕切枠体270に送られるようになっている。
この仕切枠体270も6つの領域に区分けされている。そして、各仕切枠体は各硬貨収納繰出部260に対応して設けられている。また、各仕切枠体270は各直接搬送用シュート223にも対応して設けられている。
仕切枠体270は、図5の矢印に示すように硬貨筐体201の内部において略水平方向に移動することができるようになっている。より具体的には、仕切枠体270は、硬貨収納繰出部260や直接搬送用シュート223から硬貨が送られる第1の位置m及び第1の位置mから略水平方向に外れた第2の位置nの間で移動させることができるようになっている。
また、仕切枠体270の下方には、この仕切枠体270の下面の開口を塞ぐための底板271が設けられている。底板271も、仕切枠体270と同様に、硬貨筐体201の内部において略水平方向に移動することができるようになっている。より具体的には、底板271は、第1の位置mにある仕切枠体270の下方にある第1の位置p及び第2の位置nにある仕切枠体270の下方にある第2の位置qの間で移動させることができるようになっている。ここで、仕切枠体270が第1の位置mにあり、底板271が第1の位置pにあるときには、仕切枠体270の下面の開口が底板271により塞がれ、この仕切枠体270に硬貨が一時的に保留されることとなる。また、仕切枠体270及び底板271が同期して水平方向に移動し、仕切枠体270が第1の位置mから第2の位置nに移動するとともに、底板271が第1の位置pから第2の位置qに移動したときにも、仕切枠体270の下面の開口が底板271により塞がれたままであり、この仕切枠体270に硬貨が一時的に保留され続けることとなる。
図5に示すように、第1の位置pにある底板271の下方には、取出箱(特許請求の範囲の「出金部」に対応する。)280が設けられている。この取出箱280は、操作者が硬貨筐体201の前面側に引き出すことにより、硬貨筐体201から取り出すことができるようになっている。取出箱280は、略直方体形状のものからなり、略水平方向に延びるようになっている。より具体的には、取出箱280は、硬貨筐体201の前後方向(図5の紙面の法線方向)に細長く延びるようになっており、やはり6つの収容領域に区分けされている。ここで、取出箱の6つの収容領域の各々は、仕切枠体270の6つの領域に対応しており、仕切枠体270の各領域から取出箱の各収容領域へと硬貨が送られることとなる。
なお、取出箱280は、例えばソレノイド等により当該取出箱280の施錠を行う施錠部281を有している。施錠部281により取出箱280の施錠が行われると、操作者は、硬貨筐体201の前面側から取出箱280を取り出すことができなくなるようになっている。
ところで、仕切枠体270が第1の位置mにあるとともに、底板271が第2の位置qにあるときにおいて、硬貨収納繰出部260から仕切枠体270に繰り出された硬貨や、直接搬送用シュート223から仕切枠体270に送られた硬貨は、仕切枠体270を通過して、取出箱280の各硬貨収容領域に直接収容されることとなる。
また、図5に示すように、第2の位置qにある底板271の下方には、回収部285が設けられ、この回収部285には仕切枠体270から回収部用シュート225を介して硬貨が送られることとなる。回収部用シュート225は仕切枠体270の各硬貨領域から硬貨を一括して受け入れるようになっており、この回収部用シュート225から回収部285に各金種の硬貨が混合状態で送られるようになっている。
図7に示すように、硬貨処理装置200は、様々な情報を記憶するための硬貨記憶部256と、この硬貨処理装置200を制御する硬貨制御部255も有している。この硬貨制御部255には、硬貨入金部210、硬貨搬送部220、入金リジェクト硬貨選別部228、硬貨選別部229(229a〜229e)、入金硬貨一時保留部240、硬貨識別部250、硬貨記憶部256、硬貨収納部260、仕切枠体270、底板271、取出箱280及び回収部285が接続されている。そして、硬貨制御部255は、これら硬貨入金部210、硬貨搬送部220、入金リジェクト硬貨選別部228、硬貨選別部229(229a〜229e)、硬貨識別部250、硬貨記憶部256、入金硬貨一時保留部240、硬貨収納部260、仕切枠体270、底板271、取出箱280及び回収部285から情報を取得したり、これらに対して指令を与えたりするようになっている。なお、硬貨処理装置200には操作端末400が接続されており、硬貨処理装置200はこの操作端末400を介して上位サーバ等の上位装置500に接続されている。そして、硬貨処理装置200には操作端末400や上位装置500から指令が送られ、硬貨処理装置200からは操作端末400や上位装置500に様々な情報が送られるようになっている。
上述したように特許請求の範囲の「分岐搬送機構」は、筐体内で貨幣を所定の搬送路に沿って搬送するための機構であり、本実施の形態の硬貨処理装置200においては硬貨搬送部220及び硬貨選別部229を含む機構となっている。
図6に示す6つの硬貨収納部260(硬貨収納部260a−260f)は、収納される硬貨の用途情報に対応付けられて設定されており、例えば、2つの硬貨収納部260を一組として、一対の硬貨収納部260が3つの用途情報に対応づけられて設定されてもよいし、6つの各々に対して用途情報を対応づけて設定してもよい。なお、一対の硬貨収納部260が3つの用途情報に対応づけられて設定される場合の例としては、硬貨収納部260a,260bが景品支払金を収納するために用いられ、硬貨収納部260c,260dが両替資金を収納するために用いられ、硬貨収納部260e,260fが予備資金を収納するために用いられる。そして、硬貨に関しては売上金を計上しない態様を採用することが考えられる。
上述した硬貨記憶部256は、入金された硬貨を収納する硬貨収納部260の優先順位を記憶するようになっている。そして、硬貨制御部255は、硬貨識別部250で識別された情報及び硬貨記憶部256に記憶された情報に基づいて、硬貨識別部250で識別された硬貨を対応する硬貨収納部260に収納するよう分岐搬送機構220,229を制御するようになっている。なお、硬貨制御部255は、予め定められた条件を満たさない硬貨を、優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い硬貨収納部260に収納するよう分岐搬送機構220,229を制御するようになっていてもよい。ちなみに、予め定められた条件を満たさない硬貨とは、例えば、硬貨識別部250で識別可能であるが汚損していると判断された硬貨を挙げることができる。
硬貨記憶部256が最も優先順位の高い硬貨収納部260に収納される硬貨の金種及び合計金額を記憶し、硬貨制御部255が最も優先順位の高い硬貨収納部260に金種混合状態で当該合計金額の硬貨を収納するよう分岐搬送機構220,229を制御するようになっていてもよい。
また、硬貨記憶部256は、少なくとも一つの硬貨収納部260について収納される硬貨の金種別枚数を記憶していてもよい。一例としては、硬貨記憶部256が、上から2番目以降の優先順位にある硬貨収納部260であって下から2番目以上の優先順位にある硬貨収納部260に収納される硬貨の金種別枚数を記憶してもよい。また、硬貨記憶部256は、最も優先順位の高い硬貨収納部260に収納される硬貨の金種別枚数を記憶していてもよい。
また、硬貨制御部255は、上から2番目以降の優先順位にある硬貨収納部260であって下から2番目以上の優先順位にある硬貨収納部260に所定の金種の硬貨のみを収納するよう分岐搬送機構220,229を制御するようになっていてもよい。
本実施の形態の硬貨処理装置200において硬貨を出金する際には、操作部410から硬貨収納部260を特定する情報を入力することで、特定された硬貨収納部260から硬貨が出金される。より具体的には、硬貨制御部255は、例えば、操作部410から硬貨収納部260を指定することで当該硬貨収納部260から硬貨を出金するように制御したり、操作部410から用途情報を指定することで当該用途情報に対応付けられた硬貨収納部260から硬貨を出金するよう制御したりする。
硬貨を硬貨収納部260から出金する際には様々な態様を採用することができる。一例としては、硬貨制御部255は、操作部410から硬貨収納部260を指定すると当該硬貨収納部260内の全ての硬貨を出金する、又は、操作部410から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けられた硬貨収納部260内の全ての硬貨を出金するよう制御するものを挙げることができる。
また、図4乃至図6に示したような態様とは異なり、硬貨収納部260から繰り出された出金用の硬貨に関して、例えば指定されていない金種からなる硬貨のように出金されるべきではない硬貨を適宜分別して出金しないようにすることができる態様においては、以下のような態様を採用することもできる。
具体的には、出金したい金額又は金種別枚数を指定することができるようになっており、(1)操作部410から硬貨収納部260と出金される硬貨の金額もしくは金種別枚数が指定されると、硬貨制御部255は、当該硬貨収納部260から指定された金額又は金種別枚数からなる硬貨を出金する、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される硬貨の金額もしくは金種別枚数が指定されると、硬貨制御部255は、当該用途情報に対応付けられた硬貨収納部260から指定された金額又は金種別枚数からなる硬貨を出金するよう制御する態様を採用することもできる。
そして、このような態様においては、(1)操作部410から硬貨収納部260と出金される硬貨の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該硬貨収納部260内に収納された硬貨の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該硬貨収納部260以外の他の硬貨収納部260に硬貨が収納されていても、硬貨が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したり、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される硬貨の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた硬貨収納部260内に収納された硬貨の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた硬貨収納部260以外の他の硬貨収納部260に硬貨が収納されていても、硬貨が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したりする態様を採用することができる。
また、このような態様とは異なり、(1)操作部410から硬貨収納部260と出金される硬貨の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該硬貨収納部260内に収納された硬貨の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、硬貨制御部255が、当該硬貨収納部260以外の他の硬貨収納部260に硬貨が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の硬貨を当該他の硬貨収納部260から出金するよう制御したり、又は、(2)操作部410から用途情報と出金される硬貨の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた硬貨収納部260内に収納された硬貨の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、硬貨制御部255が、当該用途情報に対応づけられた硬貨収納部260以外の他の硬貨収納部260に硬貨が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の硬貨を当該他の硬貨収納部260から出金するよう制御したりする態様を採用することもできる。
本実施の形態の硬貨記憶部256は、各硬貨収納部260又は各用途情報に対応した出金権限及び回収権限も記憶している。このうち硬貨記憶部256に各用途情報に対応した出金権限及び回収権限が記憶されている態様を採用した場合には、当該用途情報は対応する硬貨収納部260に紐付けられている。そして、各硬貨収納部260内の硬貨は、当該硬貨収納部260に対応した出金権限を有する者のみが出金可能となり、また、回収権限を有する者のみが回収可能となる。
本実施の形態の硬貨制御部255は、最も優先順位の低い硬貨収納部260に他の硬貨収納部260に収納されない硬貨を収納するよう分岐搬送機構220,229を制御するようになっていてもよい。
なお、既に述べているように、回収方法としては様々な態様のものを採用することができる。そして、硬貨収納部260a−260fの各々又は少なくとも一つ以上が硬貨筐体201に対して着脱可能となっており(カセット式になっており)、当該硬貨収納部260a−260fを硬貨筐体201から取り外して機外に取り出した後で当該硬貨収納部260内の硬貨を取り出すことで硬貨を回収する方法や、硬貨収納部260内の硬貨を掴み取る等して機外に取り出すことで硬貨を回収する方法や、硬貨収納部260内の硬貨を取出箱280に送り、このように取出箱280に送られた硬貨を取り出すことで回収する方法等を挙げることができる。
《方法》
次に、本実施の形態の貨幣処理装置1を用いて貨幣を処理する態様の一例について説明する。以下で説明する「方法」及び「効果」に関しては、紙幣処理装置100及び硬貨処理装置200に関してまとめて説明する。既に述べたが、本願において「貨幣」とは、紙幣、硬貨、又は、紙幣及び硬貨の両方のことを意味していることから、以下では「貨幣」という文言を主に用いて説明する。
[入金処理]
最初に、入金処理について説明する。
まず、操作部410から操作者のID番号等の識別情報を入力するか、カード読取部430でカードを読み取らせることで操作者のID番号等の識別情報を読み取らせる(図2参照)。その後で、操作者が入金処理を選択し、入金部110,210に貨幣を投入する(図3及び図4参照)。この結果、入金部110,210から筐体101,201内に貨幣が繰り出される。なお、入金される貨幣は、パチンコ店の島端ボックス620、両替機630、自動販売機640等のパチンコ店内に設置された装置から回収された貨幣であることもあれば(図1参照)、銀行、警送、景品交換所、他店舗等の店外から回収された貨幣であることもある。また、入金処理が選択された後で、貨幣の回収先を特定する情報、例えば、操作者の識別情報というような「人」に関する識別情報、又は、パチンコ店の島端ボックス620の識別情報、両替機630の識別情報、パチンコ店の台間機610の識別情報等の「機器」に関する識別情報が入力されてもよい。
入金処理を行う際には、今回の入金処理で貨幣処理装置1に入金された合計金額である「現金計」が表示されたり、貨幣処理装置1に入金されるべき金額(「伝票計」「予定入金計」等)と「現金計」と貨幣処理装置1に入金されるべき金額との「差額」が表示されたりしてもよい。また、機器に関する識別情報を入力する場合には、当該機器に関して前回までの入金処理で貨幣処理装置1に入金された合計金額である「前回計」と、「現金計」及び「前回計」の合計である「総合計」が表示されたりしてもよい。なお、貨幣処理装置1に入金されるべき金額は、操作部410から操作者が手入力してもよいし、上位装置500から貨幣処理装置1が受信してもよい。
入金部110,210から筐体101,201内に繰り出された貨幣は、搬送部120,220で搬送される(図3及び図4参照)。そして、このように搬送部120,220で貨幣が搬送されている間に各貨幣の金種が識別部(入金識別部)150,250で識別された後で、入金一時保留部161,240で一時的に保留される(図3及び図5参照)。
そして、操作部410から入金確定処理を行うことで入金一時保留部161,240において一時的に保留された貨幣は、複数の収納部160,260のうち対応する収納部160,260に収納される。なお、入金された貨幣のうち識別部150,250により正常な貨幣ではないと識別された貨幣や、識別部150,250により識別することができなかった貨幣は搬送部120,220から入金リジェクト部170(硬貨処理装置200の入金リジェクト部に関しては図示せず。)に送られる。
本実施の形態では、記憶部156,256で、入金された貨幣を収納すべき収納部160,260の優先順位が記憶されており、収納部160,260に貨幣を収納する際に、識別部150,250で識別された情報及び記憶部156,256に記憶された情報に基づいて、収納部160,260に貨幣を収納する(図3及び図4参照)。また、収納部160,260の優先順位は収納される貨幣の用途情報に対応付けて設定されており、一例として紙幣処理装置100を用いて説明すると、パチンコ店における景品支払金を収納する収納部160bが最も優先順位が高く、パチンコ店における両替資金を収納する収納部160cが2番目に優先順位が高く、パチンコ店における予備資金を収納する収納部160dが3番目に優先順位が高く、パチンコ店における売上金を収納する収納部160aが最も優先順位が低くなっている。
より具体的には、本実施の形態の記憶部156,256は、最も優先順位の高い収納部160,260に収納される貨幣の金種及び合計金額を記憶している。そして、最も優先順位の高い収納部160,260、例えば景品支払金のための貨幣を収納する収納部160,260に金種混合状態で当該合計金額の貨幣が収納される。最も優先順位の高い収納部160,260に収納されるべき当該合計金額の貨幣が収納されるまで、入金部110,210から入金された貨幣が当該収納部160,260に収納され続ける。そして、収納されるべき当該合計金額の貨幣が最も優先順位の高い収納部160,260に収納されると、それ以降の貨幣は次の優先順位にある収納部160,260に搬送される。なお、設定された合計金額に達する前であっても、対象外の金種の貨幣は、2番目以降の優先順位にある収納部160,260へ搬送される。
上述のように収納されるべき当該合計金額の貨幣が最も優先順位の高い収納部160,260に収納されると、次に、2番目の優先順位にある収納部160,260に貨幣が収納され始める。但し、本実施の形態では、上から2番目以降の優先順位にある収納部160,260であって下から2番目以上の優先順位にある収納部160,260に所定の金種の貨幣のみを収納するようになっていることから、2番目の優先順位にある収納部160,260には、所定の金種(例えば1000円及び5000円)からなる貨幣のみが収納されることとなり、その他の金種の貨幣は更に最も優先順位の低い収納部160,260で収納されることとなる。
そして、2番目の優先順位にある収納部160,260に収納されるべき金種の貨幣が所定の枚数だけ収納されると、当該金種からなる貨幣が次以降の優先順位にある収納部160,260で収納されるべき金種である場合(例えば1000円である場合)には、当該金種からなる貨幣は次以降の優先順位にある収納部160,260で収納され、当該金種からなる貨幣が次以降の優先順位にある収納部160,260で収納されるべき金種ではない場合(例えば5000円である場合)には、当該金種からなる貨幣は最も優先順位の低い収納部160,260で収納されることとなる。
そして、3番目の優先順位にある収納部160,260に、収納されるべき金種(例えば1000円)の貨幣が所定の枚数だけ収納されると、それ以降における当該金種からなる貨幣は最も優先順位の低い収納部160,260で収納されることとなる。
なお、予め定められた条件を満たさない貨幣に関しては、優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い収納部160,260に収納するよう搬送部120,220で搬送される。
入金処理が完了すると表示部420に入金明細が表示され、プリンタ等の印字部450によって当該入金明細が印字される(図2参照)。
紙幣処理装置100を用いた具体例を用いて、上記の工程について図3を利用しつつ説明する。
なお、最も優先順位の高い紙幣収納部160bでは1000円、5000円及び10000円の紙幣を所定の合計金額だけ収納し、2番目の優先順位にある紙幣収納部160cでは1000円及び5000円の各々を所定の枚数収納し、3番目の優先順位にある紙幣収納部160dでは1000円を所定の枚数収納する態様を用いて説明する。
まず、1000円紙幣、5000円紙幣及び10000円紙幣が所定の合計金額になるまで、金種混合状態で最も優先順位の高い紙幣収納部160bに収納される。そして、所定の合計金額になるまで当該紙幣収納部160bに紙幣が収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される1000円紙幣及び5000円紙幣は2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに収納され、次以降に紙幣搬送部120で搬送される10000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
そして、2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに1000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される1000円紙幣は3番目の優先順位にある紙幣収納部160dに収納される。また、2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに5000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される5000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
そして、3番目の優先順位にある紙幣収納部160dに1000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される1000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
なお、流通量の少ない2000円紙幣や紙幣識別部150で識別可能であるが汚損していると判断された紙幣は、上述した優先順位に関係なく、最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
なお、記憶部156,256が最も優先順位の高い収納部160,260に収納される貨幣の「金種別枚数」を記憶している場合には、各金種に関して、最も優先順位の高い収納部160,260に収納されるべき枚数が収納されるまで、入金部110,210から入金された当該金種の貨幣が当該収納部160,260に収納され続ける。そして、ある金種の貨幣が収納されるべき枚数だけ最も優先順位の高い収納部160,260に収納されると、当該金種からなる貨幣が次以降の優先順位にある収納部160,260で収納されるべき金種である場合には当該収納部160,260で収納され、当該金種からなる貨幣が次以降の優先順位にある収納部160,260で収納されるべき金種ではない場合には最も優先順位の低い収納部160,260で収納されることとなる。
この態様についても、図3を利用しつつ具体例を用いて説明する。
まず、1000円紙幣、5000円紙幣及び10000円紙幣の各々に関して、所定の枚数になるまで、金種混合状態で最も優先順位の高い紙幣収納部160bに収納される。そして、1000円紙幣が所定の枚数だけ最も優先順位の高い紙幣収納部160bに収納されると、次以降に搬送される1000円紙幣は2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに収納される。同様に、5000円紙幣が所定の枚数だけ最も優先順位の高い紙幣収納部160bに収納されると、次以降に搬送される5000円紙幣は2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに収納される。他方、10000円紙幣が所定の枚数だけ最も優先順位の高い紙幣収納部160bに収納されると、次以降に搬送される10000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
そして、2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに1000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される1000円紙幣は3番目の優先順位にある紙幣収納部160dに収納される。また、2番目の優先順位にある紙幣収納部160cに5000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される5000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
そして、3番目の優先順位にある紙幣収納部160dに1000円紙幣が所定の枚数だけ収納されると、次以降に紙幣搬送部120で搬送される1000円紙幣は最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
なお、流通量の少ない2000円紙幣や紙幣識別部150で識別可能であるが汚損していると判断された紙幣は、上述した優先順位に関係なく、最も優先順位の低い紙幣収納部160aに収納される。
[出金処理又は回収処理]
次に、出金処理又は回収処理について説明する。なお、出金処理及び回収処理はともに貨幣処理装置1から貨幣を出金する処理であるが、出金処理は収納部160,260内の貨幣を繰り出して機外に出金することを意味するのに対して、回収処理では、収納部160,260内の貨幣を繰り出して機外に出金して回収することもあれば、収納部160,260の各々又は少なくとも一つ以上が筐体101,201に対して着脱可能となっており(カセット式になっており)、当該収納部160,260を筐体101,201から取り外して機外に取り出した後で当該収納部160,260内の貨幣を取り出すことで貨幣を回収することや、収納部160,260内の貨幣を掴み取る等して機外に取り出すことで貨幣を回収することもある。
操作部410から操作者のID番号等の識別情報を入力するか、カード読取部430でカードを読み取らせることで操作者のID番号等の識別情報を読み取らせる(図2参照)。その後で、操作者が操作部410から出金処理又は回収処理を選択するとともに、収納部160,260を特定する情報を入力する。より具体的には、操作者が操作部410から出金処理又は回収処理を選択するとともに、操作部410から収納部160,260又は用途情報を直接指定して特定する。なお、用途情報が指定された場合には、当該用途情報に関連づけられた収納部160,260が特定されることとなる。
上述したように操作者が操作部410から収納部160,260又は用途情報を指定すると、例えば、特定された収納部160,260から貨幣が繰り出されて出金処理又は回収処理が行われるか、特定された収納部160,260から貨幣が回収可能な状態となる。なお、記憶部156,256が各収納部160,260又は各用途情報に対応した出金権限及び回収権限も記憶している場合には、各収納部160,260内の貨幣は、当該収納部160,260に対応した出金権限を有する者のみが出金可能となり、また、回収権限を有する者のみが回収可能となる。なお、操作者が出金権限を有さない収納部160,260について出金処理を行おうとした場合は、出金権限が無い旨の警告メッセージが表示部420で表示され、出金処理は実行されない。
なお、貨幣を回収する際に特定された収納部160,260が筐体101,201から取り外し可能となる場合には、操作者によって当該収納部160,260が筐体101,201から前面側に引き出され、その後で当該収納部160,260が筐体101,201から取り外される(図3及び図6参照)。その後、当該収納部160,260内の貨幣が回収される。
他方、特定された収納部160,260から貨幣が繰り出されて回収される態様を採用した場合には、例えば、操作者が操作部410から収納部160,260を指定すると当該収納部160,260が全ての貨幣を繰り出して出金したり、操作部410から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けられた収納部160,260が全ての貨幣を繰り出して出金したりする(図3、図5及び図6参照)。
また、別の例としては、操作部410から出金したい金額又は金種別枚数を指定することができるようになっており、操作者が操作部410から収納部160,260と出金される貨幣の金額もしくは金種別枚数が指定することで、当該収納部160,260から指定された金額又は金種別枚数からなる貨幣を出金したり、操作者が操作部410から用途情報と出金される貨幣の金額もしくは金種別枚数が指定することで、当該用途情報に対応付けられた収納部160,260から指定された金額又は金種別枚数からなる貨幣を出金したりする。
このような態様においては、指定された収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したり、指定された用途情報に対応付けられた収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知したりしてもよい。
このような態様とは異なり、指定された収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部160,260から出金したり、指定された用途情報に対応付けられた収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていれば、自動的に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部160,260から出金したりしてもよい。
なお、操作部410から出金したい金額又は金種別枚数を指定することができる場合であっても、操作部410から収納部160,260に収納された貨幣の全てを出金することを選択できるようになっていてもよい。この場合には、操作者が収納部160,260又は用途情報を指定して、対応する収納部160,260に収納された貨幣の全てを出金することを選択することで、当該収納部160,260内に収納された貨幣の全てが出金されることとなる。
出金処理又は回収処理が完了すると表示部420に出金明細又は回収明細が表示され、プリンタ等の印字部450によって当該出金明細又は回収明細が印字される(図2参照)。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本実施の形態によれば、記憶部156,256が入金された貨幣を収納する収納部160,260の優先順位を記憶し、制御部155,255が、識別部150,250で識別された情報及び記憶部156,256に記憶された情報に基づいて、識別部150,250で識別された貨幣を収納部160,260に収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御する(図3及び図4−図6参照)。このため、収納部160,260内に収納された貨幣を、収納部160,260内に収納した状態のままで例えば用途に対応して区分けすることができる。
また、本実施の形態によれば、記憶部156,256が、少なくとも一つの収納部160,260について定まった収納される貨幣の金種別枚数を記憶する。このため、所定の収納部160,260に関しては、定まった金種の貨幣を定まった枚数だけ収納することができる。
本実施の形態では、記憶部156,256が最も優先順位の高い収納部160,260に収納される貨幣の金種及び合計金額を記憶し、制御部155,255が最も優先順位の高い収納部160,260に金種混合状態で当該合計金額の貨幣を収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御するようにしてもよい。このような態様によれば、例えば景品支払金に用いるための貨幣を最も優先順位の高い収納部160,260に収納するとともに、この収納部160,260には、所定の合計金額の貨幣を金種混合状態で収納させることができ、景品支払金となる貨幣を混合金種で提供することができる。
なお、記憶部156,256は、最も優先順位の高い収納部160,260に収納される貨幣の金種別枚数を記憶していてもよい。このような態様によれば、例えば景品支払金に用いるための貨幣を収納するための収納部160,260に、所定の金種の貨幣を予め定まった枚数だけ混合で収納することができる。
また、本実施の形態では、記憶部156,256が上から2番目以降の優先順位にある収納部160,260であって下から2番目以上の優先順位にある収納部160,260に収納される貨幣の金種別枚数を記憶し、制御部155,255が上から2番目以降の優先順位にある収納部160,260であって下から2番目以上の優先順位にある収納部160,260に所定の金種の貨幣のみを収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御するようにしてもよい。このような態様によれば、例えば両替資金や予備資金に用いるための貨幣を収納する収納部160,260に、所定の金種の貨幣のみを収納させることができる。このため、例えば両替資金や予備資金に用いるための貨幣の金種を限定することができ、ひいては、両替資金を補充したり予備資金を補充したりする作業の効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、制御部155,255が、予め定められた条件を満たさない貨幣を、優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い収納部160,260に収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御する。ちなみに、予め定められた条件を満たさない貨幣とは、例えば、識別部150,250で流通量の少ない金種であると判断された貨幣であったり、識別部150,250で識別可能であるが汚損していると判断された貨幣であったりする。このため、本実施の形態によれば、流通量の少ない金種の貨幣や汚損している貨幣等の予め定められた条件を満たさない貨幣を最も優先順位の低い収納部160,260で収納することができ、予め定められた条件を満たさない貨幣を例えば市場から回収して再び市場で流通しないようにすることができる。
なお、本実施の形態の制御部155,255は、最も優先順位の低い収納部160,260に、他の収納部160,260に収納されない貨幣を収納するよう分岐搬送機構120,129,220,229を制御する。このため、本実施の形態によれば、貨幣処理装置1に入金された貨幣のうち例えば翌日の営業に必要な貨幣を差し引いた分を売上金として最も優先順位の低い収納部160,260に収納することができる。
既に述べているように、本実施の形態では、収納部160,260は収納される貨幣の用途情報に対応付けて設定されてもよい。このように収納部160,260の各々を貨幣の用途情報に対応づけて設定することで、貨幣を各収納部160,260に用途別に収納することができ、後述するような出金処理を用途に合わせて行うことができる。
本実施の形態の貨幣処理装置1で貨幣を出金する際には、操作部410から収納部160,260を特定する情報を入力する(図2参照)。そして、このように収納部160,260を特定する情報を入力することで、制御部155,255が、特定された収納部160,260から貨幣を出金するよう制御する。収納部160,260を特定する際には、操作部410から収納部160,260を直接指定することで特定してもよいし、操作部410から用途情報を指定することで当該用途情報に対応する収納部160,260を特定してもよい。収納部160,260を直接指定する場合であっても操作者が各収納部160,260内に収納されている貨幣の用途を知っている場合には、自己の要望する用途に合わせて収納部160,260から貨幣を繰り出して出金することができ、他方、用途情報を指定する場合には、仮に操作者が各収納部160,260内に収納されている貨幣の用途を知らなくても、操作者が自己の要望する用途に合わせて収納部160,260から貨幣を繰り出して出金することができる。
一例として、制御部155,255は、操作部410から収納部160,260を指定すると当該収納部160,260内の全ての貨幣を出金する、又は、操作部410から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けて設定された収納部160,260内の全ての貨幣を出金するよう制御する(図3、図5及び図6参照)。このような態様を採用した場合には、収納部160,260や用途を指定するだけで、当該収納部160,260又は用途内の貨幣の全てを出金して回収することができ、迅速に回収作業を行うことができる。
また、本実施の形態では、操作部410から収納部160,260と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、制御部155,255が、当該収納部160,260から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金するよう制御する態様を採用することもできる。このような態様を採用した場合には、自己の希望する収納部160,260から直接自己の希望する金額又は金種別枚数からなる貨幣を繰り出して出金して回収することができる。また、操作部410から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、制御部155,255が、当該用途情報に対応付けて設定された収納部160,260から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金するよう制御する態様を採用することもできる。このような態様を採用した場合には、自己の希望する用途に対応する収納部160,260から自己の希望する金額又は金種別枚数からなる貨幣を繰り出して出金して回収することができる。
そして、上述のような態様においては、操作部410から収納部160,260と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知する態様を採用することもできる。このような態様を採用した場合には、希望している金額又は金種別枚数からなる貨幣を出金することができない旨を伝えつつ、自己の希望する収納部160,260のみから貨幣を繰り出して出金することを徹底することができる。また、操作部410から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨を表示部420や外部の表示装置等の報知部で報知する態様を採用することもできる。このような態様を採用した場合には、希望している金額又は金種別枚数からなる貨幣を出金することができない旨を伝えつつ、自己の希望する用途に対応する収納部160,260のみから貨幣を繰り出して出金することを徹底することができる。
また、上述のような態様とは異なり、操作部410から収納部160,260と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、制御部155,255が、当該収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていれば、「自動的」に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった「所定の指令」を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部160,260から出金するよう制御する態様を採用することもできる。また、操作部410から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けられた収納部160,260内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、制御部155,255は、当該用途情報に対応づけられた収納部160,260以外の他の収納部160,260に貨幣が収納されていれば、「自動的」に又は操作部410から操作者によって入力される承認指令といった「所定の指令」を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部160,260から出金するよう制御する態様を採用することもできる。「自動的」に他の収納部160,260から貨幣を出金する態様を採用する場合には、必要な金額又は金種別枚数の貨幣を、自己の希望する収納部160,260又は自己の希望する用途に対応する収納部160,260から優先的に繰り出して出金するとともに、不足分のみを他の収納部160,260から繰り出して出金することができる。また、承認指令といった「所定の指令」が操作部410から入力されることで他の収納部160,260から貨幣を出金する態様を採用する場合には、必要な金額又は金種別枚数の貨幣を、自己の希望する収納部160,260又は自己の希望する用途に対応する収納部160,260から優先的に繰り出して出金しつつ、不足する貨幣を他の収納部160,260から繰り出して出金するか否かを操作者が判断することができる。
なお、不足する貨幣を出金するために利用される「他の収納部160,260」は、操作部410から指定できるようになっていてもよい。このような態様によれば、例えば収納されている貨幣の量が減っても影響の少ない収納部160,260を、操作者が自ら選択して不足する貨幣を繰り出して出金することができる。また、不足する貨幣を出金するために利用される「他の収納部160,260」が予め定まっており(例えば「売上金」を収納する収納部160,260又は「予備資金」を収納する収納部160,260に定まっており)、当該収納部160,260から不足する貨幣が繰り出されて出金されてもよい。このような態様によれば、例えば経験側的に収納されている貨幣の量が減っても影響の少ない収納部160,260から不足する貨幣を繰り出して出金することができる。
本実施の形態の記憶部156,256は、各収納部160,260又は各用途情報に対応した出金権限及び回収権限も記憶していてもよい。そして、記憶部156,256に記憶されている各収納部160,260又は各用途情報に対応した出金権限及び回収権限に関する情報と、例えば操作部410から入力される担当者コード等の識別情報を照らし合わせて、出金又は回収しようとしている収納部160,260に対する権限を当該操作者が有するか否かを制御部155,255が判断するようにしてもよい。この場合には、制御部155,255が、操作者が対応する出金権限又は回収権限を有すると判断すると当該操作者による対象となっている収納部160,260からの貨幣の出金又は回収を許可し、他方、制御部155,255が、操作者が出金権限又は回収権限を有さないと判断すると当該操作者による対象となっている収納部160,260からの貨幣の出金又は回収を許可しない。既に述べているが、回収方法としては、例えば、筐体101,201に対して着脱可能となった収納部160,260を筐体101,201から取り外して機外に取り出した後で当該収納部160,260内の貨幣を取り出す態様や、収納部160,260内の貨幣を掴み取る等して機外に取り出す態様や、収納部160,260内の貨幣を搬送部120,220に繰り出して出金部110,280から出金する態様等を挙げることができる。
仮に収納部160,260が筐体101,201に対して着脱可能となっており(カセット式になっており)、収納部160,260を筐体101,201から取り外して機外に取り出した後で当該収納部160,260内の貨幣を取り出すことで貨幣を回収する態様を採用した場合には、収納部160,260内の貨幣が人目に触れないことから高いセキュリティを実現することができ、回収された金額と補充された金額が合わないといった現金事故が発生した際の責任の所在を明確化することができる。他方、収納部160,260内の貨幣を搬送部120,220に繰り出して出金部110,280から出金して回収する態様を採用した場合には、上述したように金額や金種別枚数を指定して収納部160,260内の一部の貨幣を回収することができるし、また、貨幣を回収する際に扉やユニットを開閉する必要がないことから収納部160,260自体を回収する態様と比較して回収作業を容易にすることができる。
上記では、入金処理及び出金処理の両方を行うことができる貨幣処理装置1を用いて説明したが、これに限られることはなく、貨幣処理装置1は入金処理のみを行うことができる貨幣入金装置であってもよいし、出金処理のみを行うことができる貨幣出金装置であってもよい。なお、貨幣処理装置1が貨幣入金装置である場合には、収納部160,260が筐体101,201から取り外し自在となった態様(カセット式)を採用すればよい。また、貨幣処理装置1が貨幣出金装置である場合には、予め貨幣を装填しておいて、当該貨幣が出金部110,280から出金されるような態様を採用すればよい。
最後になったが、上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
101 紙幣筐体
110 紙幣入出金部(入金部,出金部)
120 紙幣搬送部
129 分岐部材
150 紙幣識別部(識別部)
155 紙幣制御部(制御部)
156 紙幣記憶部(記憶部)
160 紙幣収納部(収納部)
201 硬貨筐体
210 硬貨入金部(入金部)
220 硬貨搬送部
229 硬貨選別部
250 硬貨識別部(識別部)
255 硬貨制御部(制御部)
256 硬貨記憶部(記憶部)
260 硬貨収納部(収納部)
280 取出箱(出金部)
300 カセット解錠機
400 操作端末
410 操作部
420 表示部
500 上位装置

Claims (17)

  1. 貨幣を入金するための入金部と、
    前記入金部から入金された貨幣の金種を識別する識別部と、
    前記識別部で識別された貨幣を収納するための複数の収納部と、
    前記識別部で識別された貨幣を対応する収納部まで搬送する分岐搬送機構と、
    入金された貨幣を収納する前記収納部の優先順位を記憶する記憶部と、
    前記識別部で識別された情報及び前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記識別部で識別された貨幣を対応する収納部に収納するよう前記分岐搬送機構を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記記憶部は、少なくとも一つの収納部について定まった収納される貨幣の金種別枚数を記憶することを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、予め定められた条件を満たさない貨幣を、前記優先順位にかかわらず、最も優先順位の低い収納部に収納するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の貨幣処理装置。
  4. 前記記憶部は、最も優先順位の高い収納部に収納される貨幣の金額を記憶し、
    前記制御部は、最も優先順位の高い収納部に金種混合状態で前記金額の貨幣を収納するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記記憶部は、最も優先順位の高い収納部に収納される貨幣の金種別枚数を記憶することを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記記憶部は、上から2番目以降の優先順位にある収納部であって下から2番目以上の優先順位にある収納部に収納される貨幣の金種別枚数を記憶し、
    前記制御部は、上から2番目以降の優先順位にある収納部であって下から2番目以上の優先順位にある収納部に所定の金種の貨幣のみを収納するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記制御部は、最も優先順位の低い収納部に他の収納部に収納されない貨幣を収納するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記収納部は収納される貨幣の用途情報に対応付けて設定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  9. 貨幣を収納し、収納された当該貨幣を繰り出し可能とし、収納された貨幣の用途情報に対応付けて設定された複数の収納部と、
    前記収納部から繰り出された貨幣を出金するための出金部と、
    操作部から収納部を特定する情報を入力することで、特定された収納部から貨幣を出金するよう制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする貨幣処理装置。
  10. 前記制御部は、前記操作部から収納部を指定すると当該収納部内の全ての貨幣を出金する、又は、前記操作部から用途情報を指定すると当該用途情報に対応付けて設定された収納部内の全ての貨幣を出金するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項9に記載の貨幣処理装置。
  11. 前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、前記制御部は、当該収納部から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定されると、前記制御部は、当該用途情報に対応付けて設定された収納部から指定された金額もしくは金種別枚数からなる貨幣を出金するよう前記分岐搬送機構を制御することを特徴とする請求項9に記載の貨幣処理装置。
  12. 前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨報知する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けて設定された収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、当該用途情報に対応づけられた収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていても、貨幣が不足している旨報知する、報知部をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理装置。
  13. 前記操作部から収納部と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、前記制御部は、当該収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていれば、自動的に又は所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部から出金するよう前記分岐搬送機構を制御する、又は、前記操作部から用途情報と出金される貨幣の金額又は金種別枚数が指定された場合であって、当該用途情報に対応付けて設定された収納部内に収納された貨幣の量では指定された金額又は金種別枚数の貨幣を出金できないときに、前記制御部は、当該用途情報に対応づけられた収納部以外の他の収納部に貨幣が収納されていれば、自動的に又は所定の指令を受けた後で、足りない金額又は金種別枚数の貨幣を当該他の収納部から出金するよう制御することを特徴とする請求項11に記載の貨幣処理装置。
  14. 各収納部又は各用途情報に対応した出金権限又は回収権限を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記記憶部に各用途情報に対応した出金権限又は回収権限が記憶されている場合には、当該用途情報は対応する収納部に紐付けられ、
    各収納部内の貨幣は、当該収納部に対応した出金権限を有する者のみ出金可能となり、また、当該収納部に対応した回収権限を有する者のみが回収可能となることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  15. 前記収納部を内部に設置するための筐体をさらに備え、
    少なくとも一つの前記収納部は前記筐体に対して着脱可能となっていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  16. 貨幣処理装置を用いた貨幣処理方法において、
    入金部から貨幣を入金することと、
    前記入金部から入金された貨幣の金種を識別部で識別することと、
    複数の収納部のうち対応する収納部に、前記識別部で識別された貨幣を収納することと、
    を備え、
    記憶部に入金された貨幣を収納すべき収納部の優先順位が記憶されており、前記収納部に貨幣を収納する際に、前記識別部で識別された情報及び前記記憶部に記憶された情報に基づいて、対応する収納部に貨幣を収納することを特徴とする貨幣処理方法。
  17. 貨幣処理装置を用いた貨幣処理方法において、
    貨幣を収納した収納部から貨幣を繰り出すことと、
    出金部から、前記収納部から繰り出された貨幣を出金することと、
    を備え、
    前記収納部は複数設けられ、
    前記収納部は収納された貨幣の用途情報に対応付けて設定されており、
    前記収納部から貨幣を出金する際に、操作部から収納部を特定する情報を入力することで、特定された収納部から貨幣を出金することを特徴とする貨幣処理方法。
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