JP2015179041A - 車輪形状計測装置および車輪形状計測方法 - Google Patents

車輪形状計測装置および車輪形状計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ線条光が車輪の径中心に向かって照射されたことを検出するセンサを設けることなく、車輪の形状を精度よく計測できる車輪形状計測装置および車輪形状計測方法を提供する。【解決手段】フランジ部120aを有する車輪10aの形状を計測する車輪形状計測装置であって、線条光が照射された、移動する前記車輪10aをカメラ141a,142aで連続的に撮影して生成された、前記車輪が映った複数の画像のうち、前記フランジ部120aの高さが最小である画像を選択する選択部と、前記選択された画像に基づいて、前記車輪の形状に関する計測項目を計測する車輪形状計測部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、車輪の形状を計測する車輪形状計測装置および車輪形状計測方法に関する。
鉄道列車などの車輪は走行によって摩耗し、列車の振動、ガタツキ等が発生する要因となる。このため、車輪の車輪径、フランジ部幅やフランジ部角などの車輪の形状を定期的に検査する必要がある。
車輪の形状を非接触で計測する装置として、本出願人はレーザ光を使用した光切断法による車輪形状計測装置を提案している(特許文献1)。この装置は、まず所定の仰角方向からレーザ線条光を車輪に照射する。そして、車輪からの反射光に基づいて、レーザ線条光が車輪の径中心に向かって照射されたことをセンサで検出する。レーザ線条光が車輪の径中心に向かって照射されたことが検出されると、カメラが車輪を撮影する。
特開2011−242239号公報
特許文献1に記載の車輪形状計測装置は、レーザ線条光が車輪の径中心に向かって照射されたタイミングで車輪を撮影することで、精度よく車輪の形状を計測できる。
しかしながら、レーザ線条光が車輪の径中心向かって送信されたことを正確に検出できない場合、計測の精度が悪化する恐れがある。特許文献1に記載の検出法では、レーザ線条光の反射光がある広がりを持った帯状となっていることや、レーザ線条光とは無関係な外乱光の影響により、必ずしも正確に上記の検出をできないこともあり得る。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車輪の径中心を直接検出するセンサを設けることなく、車輪の形状を精度よく計測できる車輪形状計測装置および車輪形状計測方法を提供するものである。
本発明の一態様によれば、フランジ部を有する車輪の形状を計測する車輪形状計測装置であって、線条光が照射された、移動する前記車輪をカメラで連続的に撮影して生成された、前記車輪が映った複数の画像のうち、前記フランジ部の高さが最小である画像を選択する選択部と、前記選択された画像に基づいて、前記車輪の形状に関する計測項目を計測する車輪形状計測部と、を備えることを特徴とする車輪形状計測装置が提供される。
車輪形状計測装置は、前記車輪が所定位置を通過することが検出されると、前記カメラに前記車輪の撮影を開始させる制御部を備えていてもよい。
前記所定位置は、前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射される位置であるのが望ましい。
また、前記複数の画像は、前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射された状態で撮影された画像と、前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像と、前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向後方に照射された状態で撮影された画像と、を含んでいてもよい。
この場合、前記フランジ部の高さが最小である画像は、前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像である。
また、本発明の一態様によれば、フランジ部を有する車輪の形状を計測する車輪形状計測方法であって、移動する前記車輪に線条光を照射するステップと、前記線条光が照射された前記車輪をカメラで連続的に撮影し、前記車輪が映った複数の画像を生成するステップと、前記複数の画像のうち、前記フランジ部の高さが最小である画像を選択するステップと、前記選択された画像に基づいて、前記車輪の形状に関する計測項目を計測するステップと、を備えることを特徴とする車輪形状計測方法が提供される。
本発明によれば、複数の画像からフランジ部の高さが最小の画像を選択するため、車輪の径中心を直接検出するセンサを設けることなく、車輪の形状を精度よく計測できる。
右車輪10aの正面図。 右車輪10aの踏面110aおよびフランジ部120a付近の拡大図。 車輪形状計測システム100の概略構成を示すブロック図。 表示板300の斜視図。 表示面31の正面図。 変換テーブル生成時の表示板300、踏面外側レーザ131aおよび踏面外側カメラ141aの配置を模式的に示す図。 表示面31の正面図とカメラ画像とを並べて描いた図。 変換テーブルの構成の一例を示す図。 車輪形状計測時の車輪形状計測システム100における各種センサ、レーザおよびカメラ、ならびに、右車輪10aを正面から見た図。 車輪形状計測時の車輪形状計測システム100における各種センサ、レーザおよびカメラ、ならびに、右車輪10aを内側下方から見た図。 車輪形状計測システム100の処理動作の一例を示すフローチャート。 右車輪10aを車輪の外側から複数回撮影する様子を模式的に示す図。 ステップS3で生成される踏面外側画像および踏面内側画像を模式的に示す図。 ステップS4で生成されるレーザ平面画像を模式的に示す図。 ステップS5で生成される合成画像を模式的に示す図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
まず、計測対象となる車輪形状の一例について説明する。なお、車輪には右車輪と左車輪とがあるが、これらは左右対称であるため、以下では右車輪およびその形状計測について主に説明し、左車輪に関する説明は適宜省略する。
図1は、右車輪10aの正面図である。図示のように、右車輪10aの表面は、レール(不図示)と当接する踏面110aと、レールから外れないように踏面110aより高くなっているフランジ部120aとから構成される。以下、右車輪10aの踏面110a側を外側といい、フランジ部120a側を内側という。
図2は、右車輪10aの踏面110aおよびフランジ部120a付近の拡大図である。図示のように、右車輪10aのフランジ部120a上方の表面に基準溝130aが形成されている。フランジ部120aの頂点をP、頂点Pから基準溝130aまでの距離をCとする。また、基準溝130a側の内側面からBだけ外側へ移動した、車輪プロフィール(形状)ラインの踏面110aとの交点をPとする。そして、Pから右車輪10a内側に向け直線を引いたときの車輪プロフィール(形状)ラインとの交点をPとする。
そして、PとPとの高低差をフランジ部高さHと定義する。また、Pから所定長さ(例えば13mm)下げた点をPとし、PとPとの図上水平方向の差をフランジ厚さFと定義する。さらに、Pにおける接線と、基準溝130aが形成された内側面との延長線との角度を、フランジ部角θと定義する。ここで、フランジ部120aの曲面がPを通る接線から離れる点をPとする。PとPとの差をフランジ部先端寸法(直立摩耗度限度)Sと定義する。
本実施形態に係る車輪形状計測システム100は、上述したフランジ部高さH、フランジ厚さF、フランジ部角θ、フランジ部先端寸法S、さらには、車輪径Dなどを計測する。そして、車輪形状計測システム100は、これらの値が所定の判定基準を満たすか否かを判定する。
続いて、本発明の一実施形態に係る車輪形状計測について説明する。
本実施形態では、右車輪10aが移動している状態で、光切断法により右車輪10aの形状を計測する。通常の光切断法では、レーザ線条光が右車輪10aの径中心に照射された状態で右車輪10aを撮影する。そして、撮影により生成された画像から右車輪10aの形状(上述したフランジ部高さHなど)を計測する。
これに対し、本実施形態に係る車輪形状計測では、移動中の右車輪10aに継続してレーザ線条光を照射する。そして、レーザ線条光が照射された右車輪10aを連続的に複数回撮影し、複数の画像を生成する。さらに、複数の画像を解析して、レーザ線条光が右車輪10aの径中心に照射された状態で撮影された画像を選択する。そして、選択された画像から右車輪10aの形状を計測する。
図3は、車輪形状計測システム100の概略構成を示すブロック図である。この車輪形状計測システム100はまず変換テーブル(詳細は後述)を生成する。次いで、車輪形状計測システム100は生成された変換テーブルを用いて車輪形状計測を行う。なお、変換テーブルは一度生成して車輪形状計測システム100内に記憶しておけばよく、車輪形状計測の度に生成しなくてもよい。
車輪形状計測システム100は、被測定物200a用に、外側通過センサ121aと、内側通過センサ122aと、踏面外側レーザ131aと、踏面内側レーザ132aと、踏面外側カメラ141aと、踏面内側カメラ142aと、車輪形状計測装置50aと、外部インターフェース25とを備えている。変換テーブル生成時の被測定物200aは変換テーブル生成用の表示板300であり、車輪形状計測時の被測定物200aは右車輪10aである。なお、車輪形状計測システム100は被測定物200b(すなわち表示板300または左車輪)用にも同様の構成を備えているが、図示および説明を省略する。
外側通過センサ121aおよび内側通過センサ122aは車輪形状計測時に動作し、右車輪10aが所定位置を通過したことを検出する。検出結果は車輪形状計測装置50aに出力される。
踏面外側レーザ131aおよび踏面内側レーザ132aは、車輪形状計測装置50aの制御に応じて、仰角η方向から被測定物200aの表面にレーザ線条光を照射する。
踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aはCCDカメラやCMOSカメラなどである。そして、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aは、車輪形状計測装置50aの制御に応じて、レーザ線条光が照射された被測定物200aを仰角η方向から撮影する。撮影により生成された画像は車輪形状計測装置50aに出力される。
車輪形状計測装置50aは、制御部21aと、変換テーブル生成部22aと、画像処理部23aと、車輪形状計測部24aとを有する。また、画像処理部23aは、変換テーブル記憶部231aと、変換部232aと、合成部233aと、選択部234aとを有する。これら各部の少なくとも一部は、コンピュータのプロセッサが所定の車輪形状計測プログラムを実行することによって実現される機能であってもよい。
制御部21aには、外側通過センサ121aおよび内側通過センサ122aによる検出結果が入力される。また、制御部21aは、踏面外側レーザ131aおよび踏面内側レーザ132aを制御してレーザ線条光を照射させるとともに、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aを制御して被測定物200aを撮影させる。
変換テーブル生成部22aは、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aが表示板300を撮影して生成された画像を用いて、変換テーブルを生成する。変換テーブルは、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aが被測定物200aを撮影して生成された画像(以下、カメラ画像ともいう)を、レーザ線条光が形成する平面(以下、レーザ平面ともいう)上の画像(以下、レーザ平面画像ともいう)に変換するために用いられる。すなわち、変換テーブルは、カメラ画像における座標(位置)と、レーザ平面画像における座標(位置)との対応関係を示すテーブルである。生成された変換テーブルは変換テーブル記憶部231aに記憶される。
画像処理部23aは車輪形状計測時に動作する。画像処理部23aにおける変換部232aは変換テーブルを用い、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aにより生成された右車輪10aが映ったカメラ画像を、レーザ平面画像に変換する。合成部233aは、踏面外側カメラ141aからのレーザ平面画像と、踏面内側カメラ142aからのレーザ平面画像とを合成して、合成画像を生成する。選択部234aは複数の合成画像のうちの1つを選択する。
車輪形状計測部24aは、選択された合成画像に基づいて、右車輪10aのフランジ厚さF、フランジ部角θ、フランジ部先端寸法S、車輪径Dなど計測形状に関する計測項目を計測する。そして、車輪形状計測部24aは計測項目が所定の判定基準を満たすか否かを判定する。
外部インターフェース25は、車輪形状計測の結果を、監視装置、表示装置、印刷装置、データベースなどの外部装置に出力する。
まずは変換テーブルの生成について詳しく説明する。
図4は、表示板300の斜視図である。表示板300の表面には矩形の表示面31が設けられる。また、表示面31の四隅には表示面31と同一平面上に4つの受光センサ32a〜32dが設けられている。レーザ平面と4つの受光センサ32a〜32dが形成する平面(すなわち表示面31)とが同一平面となる場合、これら受光センサ32a〜32dのすべてがレーザ線条光を受光することになる。
図5は、表示面31の正面図である。図示のように、表示面31には、例えば1mm間隔で縦横100×100個の格子点が描かれている。格子点の位置や格子点の間隔(距離)は既知である。もちろん、格子点の間隔や格子の数は任意であり、間隔が狭いほど、また、数が多いほど変換精度を向上させることができる。
図6は、変換テーブル生成時の表示板300、踏面外側レーザ131aおよび踏面外側カメラ141aの配置を模式的に示す図である。図示のように、踏面外側レーザ131aがレーザ線条光を照射し、表示板300の受光センサ32a〜32dがすべて受光反応する位置に表示板300を設置する。これにより、レーザ平面上に表示面31が位置する。そして、踏面外側カメラ141aは表示板300の表示面31を撮影し、カメラ画像を生成する。
図7は、表示面31の正面図とカメラ画像とを並べて描いた図である。図7(a)に示す表示面31を踏面外側カメラ141aで撮影すると、図7(b)に示すようにカメラ画像には歪んだ表示面31aが映る。ここで、表示面31の各格子点αijと、カメラ画像に映った格子点Aijとは1:1に対応している。さらに、表示面31の各格子点はレーザ平面上にあるため、カメラ画像に映った格子点は、レーザ平面上の特定の座標と1:1に対応している。これは、カメラ画像における格子点Aijの位置に映った被写体は、レーザ平面における対応する座標に存在することを意味する。
そこで、変換テーブル生成部22aは、図7(a)に示す表示面31における各格子点αijの座標と、図7(b)に示すカメラ画像に映った各格子点の座標Aijとの関係を関連付けて変換テーブルを生成する。
図8は、変換テーブルの構成の一例を示す図である。図示のように、表示面31(すなわちレーザ平面)における各格子点αijの座標と、図7(b)に示すカメラ画像に映った各格子点Aijの座標との関係を示す変換テーブルが生成される。この変換テーブルを用いて、変換部232aはカメラ画像をレーザ平面画像に変換できる。
以上、踏面外側カメラ141aからのカメラ画像をレーザ平面画像に変換するための変換テーブルを生成することを説明したが、同様にして踏面内側カメラ142aからのカメラ画像をレーザ平面画像に変換するための変換テーブルを生成できる。
続いて、車輪形状の計測について詳しく説明する。
図9および図10は、それぞれ、車輪形状計測時の車輪形状計測システム100における各種センサ、レーザおよびカメラ、ならびに、右車輪10aを正面から見た図および内側下方から見た図である。
図9に示すように、外側通過センサ121a(内側通過センサ122a)は、右車輪10aの外側(内側)に設けられ、右車輪10aが所定の撮影開始位置を通過したことを検出する。撮影開始位置はレーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向前方に照射される位置に設定される。
また、図9および図10に示すように、踏面外側レーザ131a(踏面内側レーザ132a)は、右車輪10aの外側(内側)から踏面110aおよびフランジ部120aに向かって、所定の仰角η方向で光切断法による形状計測のためのスリットレーザ光としてレーザ線条光を継続して照射する。
さらに、図9および図10に示すように、踏面外側カメラ141a(踏面内側カメラ142a)は、踏面外側レーザ131a(踏面内側レーザ132a)からのレーザ線条光が照射された右車輪10aを外側(内側)から仰角η方向で連続的に複数回撮影し、踏面110aやフランジ部120aなどを含む複数のカメラ画像を生成する。踏面外側カメラ141aにより生成されたカメラ画像を踏面外側画像とも呼び、踏面内側カメラ142aにより生成されたカメラ画像を踏面内側画像とも呼ぶ。
図7を用いて説明したのと同様に、踏面外側画像および踏面内側画像において、右車輪10aは図1および図2に示すような正面から見た形状にはなっておらず、歪んでいる。
図11は、車輪形状計測システム100の処理動作の一例を示すフローチャートである。まず、外側通過センサ121aおよび内側通過センサ122aは、右車輪10aが撮影開始位置を通過したことを検出して、オンする(ステップS1)。これに同期して、制御部21aの制御により、踏面外側レーザ131aおよび踏面内側レーザ132aは右車輪10aへのレーザ線条光照射を開始する(ステップS2)。また、制御部21aの制御により、踏面外側カメラ141aおよび踏面内側カメラ142aは、レーザ線条光が照射された右車輪10aを同時に連続的に複数回撮影する(ステップS3)。
これにより、複数の踏面外側画像および踏面内側画像が生成される。複数のうちの初めに撮影された一部は、レーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向前方に照射された状態で撮影されたものである。複数のうちの1つはレーザ線条光が右車輪10aのほぼ径中心に照射された状態で撮影されたものである。複数のうちの残りの一部はレーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向後方に照射された状態で撮影されたものである。
図12は、右車輪10aを車輪の外側から複数回撮影する様子を模式的に示す図であり、この図を用いてステップS2,S3を詳しく説明する。なお、同図では、簡略化のために、踏面外側レーザ131aおよび踏面内側レーザ132aをまとめて踏面レーザ13aとして描いている。
図12に示すように、右車輪10aの移動中に、固定された踏面レーザ13aが所定の仰角で右車輪10aにレーザ線条光を照射する。そして、踏面レーザ13aとは異なる位置に固定された踏面外側カメラ141a(踏面内側カメラ142a)が、レーザ線条光が照射された右車輪10aの外側(内側)を連続的に撮影する。
図12の例では、図12(a)〜図12(c)の順に右車輪10aが紙面左から右に移動している。そして、図12(a)では、レーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向前方に照射された状態で撮影されている。図12(b)では、レーザ線条光が右車輪10aのほぼ径中心に照射された状態で撮影されている。図12(c)では、レーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向後方に照射された状態で撮影されている。
このように、レーザ線条光が右車輪10aの径中心より進行方向前方、径中心および径中心より進行方向後方に照射されたタイミングのそれぞれで、撮影を行うようにする。
図12(a)〜図12(c)から分かるように、レーザ線条光が右車輪10aの径中心に照射される場合に、レーザ線条光の照射方向と右車輪10aのプロフィールとが直交する。よって、この場合に、撮影された画像におけるフランジ部高さHが最小となる。
図13は、ステップS3で生成される踏面外側画像および踏面内側画像を模式的に示す図であり、図12(a)〜図12(c)に示す状態で撮影して生成された踏面外側画像および踏面内側画像が図13(a)〜図13(c)にそれぞれ対応する。図示のように踏面外側画像および踏面内側画像は右車輪10aを仰角η方向から撮影して生成されたものであるため、同画像において右車輪10aは歪んでいる。
そこで、変換部232aは変換テーブルを用い、右車輪10aが映った複数のカメラ画像(すなわち踏面外側画像および踏面内側画像)のそれぞれを、レーザ平面画像に変換する(図11のステップS4)。
図14は、ステップS4で生成されるレーザ平面画像を模式的に示す図であり、図13(a)〜図13(c)を変換したものが図14(a)〜図14(c)にそれぞれ対応する。図14のレーザ平面画像は以下のようにして得られる。すなわち、変換部232aは図13に示すカメラ画像におけるレーザ軌跡を点の集合体にする。そして、変換部232aは、各点について、図8に示すカメラ画像における格子点Aijのうちの最も近い点を特定する。さらに変換部232aは変換テーブルを参照して、特定されたカメラ画像における各点をレーザ平面における点に変換する。以上により、図14に示すレーザ平面画像が生成される。
図11に戻り、合成部233aは、踏面外側画像に基づくレーザ平面画像と、踏面内側画像に基づくレーザ平面画像とを合成して、合成画像を生成する(ステップS5)。
図15は、ステップS5で生成される合成画像を模式的に示す図であり、図14(a)〜図14(c)をそれぞれ合成したものが図15(a)〜図15(c)にそれぞれ対応する。合成により、図1および図2に示すような右車輪10aを正面から見た画像が得られる。
再度図11に戻り、選択部234aは合成画像のうちの1つを選択する(ステップS6)。より具体的には、選択部234aは、図2を用いて説明したようにして、各合成画像におけるフランジ部高さHを算出する。そして、選択部234aはフランジ部高さHが最小となる合成画像(図15(b))を選択する。このような合成画像が、レーザ線条光が右車輪10aの径中心に照射された状態で撮影されたものであるためである。
なお、フランジ部高さHが最小となる合成画像では、フランジ部120aの頂点から基準溝までの距離Cも最小となる。すなわち、図15において、距離Cbは距離Ca,Ccより小さい。
そして、車輪形状計測部24aは、選択された合成画像を参照して、右車輪10aの形状に関する所定の各計測項目について計測を行う(ステップS7)。計測項目とは、例えば上述したフランジ部高さH、フランジ厚さF、フランジ部角θ、フランジ部先端寸法S、さらには、車輪径Dなどである。計測結果は、必要に応じて、外部インターフェース25を介して、監視装置、表示装置、印刷装置、データベースなどの外部装置に出力される。
このように、本実施形態では、移動する車輪にレーザ線条光を照射しながら連続的に複数回の撮影を行い、複数の画像を取得する。そして、複数の画像からフランジ部高さHが最小となる画像を選択して、車輪形状の計測を行う。フランジ部高さHが最小となる画像はレーザ線条光が車輪の径中心に照射された状態で撮影されたものであるため、車輪の径中心を直接検出するセンサを設けることなく、精度よく車輪の形状を計測できる。
なお、説明の都合上、図12〜図15においては、それぞれ(a)(b)(c)の3図のみを示したが、実際は連続的に複数回(多数回)の撮影を行うことで車輪の形状をより精度よく計測できる。
また、本発明の実施形態では、車輪の径中心を直接検出するセンサを設けない例をあげたが、車輪の径中心を直接検出するセンサを設ける従来の構成において、外乱光や車輪そのものの汚れなどにより反射光を検出できない場合のバックアップとして、車輪を連続的に複数回(多数回)撮影するようにしてもよい。
上述した実施形態で説明した車輪形状計測装置の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、車輪形状計測装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、車輪形状計測装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
10a 右車輪
110a 踏面
120a フランジ部
130a 基準溝
100 車輪形状計測システム
121a 外側通過センサ
122a 内側通過センサ
131a 踏面外側レーザ
132a 踏面内側レーザ
141a 踏面外側カメラ
142a 踏面内側カメラ
50a 車輪形状計測装置
21a 制御部
22a 変換テーブル生成部
23a 画像処理部
231a 変換テーブル記憶部
232a 変換部
233a 合成部
234a 選択部
24a 車輪形状計測部
25 外部インターフェース

Claims (10)

  1. フランジ部を有する車輪の形状を計測する車輪形状計測装置であって、
    線条光が照射された移動する前記車輪を、カメラで連続的に撮影して生成された、前記車輪が映った複数の画像のうち、前記フランジ部の高さが最小である画像を選択する選択部と、
    前記選択された画像に基づいて、前記車輪の形状に関する計測項目を計測する車輪形状計測部と、を備えることを特徴とする車輪形状計測装置。
  2. 前記車輪が所定位置を通過したことが検出されると、前記カメラに前記車輪の撮影を開始させる制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の車輪形状計測装置。
  3. 前記所定位置は、前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射される位置であることを特徴とする請求項2に記載の車輪形状計測装置。
  4. 前記複数の画像は、
    前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射された状態で撮影された画像と、
    前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像と、
    前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向後方に照射された状態で撮影された画像と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車輪形状計測装置。
  5. 前記フランジ部の高さが最小である画像は、前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像であることを特徴とする請求項4に記載の車輪形状計測装置。
  6. フランジ部を有する車輪の形状を計測する車輪形状計測方法であって、
    移動する前記車輪に線条光を照射するステップと、
    前記線条光が照射された前記車輪をカメラで連続的に撮影し、前記車輪が映った複数の画像を生成するステップと、
    前記複数の画像のうち、前記フランジ部の高さが最小である画像を選択するステップと、
    前記選択された画像に基づいて、前記車輪の形状に関する計測項目を計測するステップと、を備えることを特徴とする車輪形状計測方法。
  7. 前記車輪が所定位置を通過することを検出するステップをさらに備え、
    前記カメラは、前記車輪が前記所定位置を通過したことが検出されると、前記車輪の撮影を開始することを特徴とする請求項6に記載の車輪形状計測方法。
  8. 前記所定位置は、前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射される位置であることを特徴とする請求項7に記載の車輪形状計測方法。
  9. 前記複数の画像は、
    前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向前方に照射された状態で撮影された画像と、
    前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像と、
    前記線条光が前記車輪の径中心より進行方向後方に照射された状態で撮影された画像と、
    を含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の車輪形状計測方法。
  10. 前記フランジ部の高さが最小である画像は、前記線条光が前記車輪の略径中心に照射された状態で撮影された画像であることを特徴とする請求項9に記載の車輪形状計測方法。
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