JP2015178201A - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015178201A
JP2015178201A JP2014056100A JP2014056100A JP2015178201A JP 2015178201 A JP2015178201 A JP 2015178201A JP 2014056100 A JP2014056100 A JP 2014056100A JP 2014056100 A JP2014056100 A JP 2014056100A JP 2015178201 A JP2015178201 A JP 2015178201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
inclination
print
print head
ink droplets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014056100A
Other languages
English (en)
Inventor
松村 哲也
Tetsuya Matsumura
哲也 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014056100A priority Critical patent/JP2015178201A/ja
Publication of JP2015178201A publication Critical patent/JP2015178201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】風紋を含む画質劣化を抑制する。
【解決手段】インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘッドを制御して印刷を実行させる印刷制御装置であって、前記印刷ヘッドは、第1方向に並ぶ前記ノズルで構成されるノズル列であって各々所定の色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第1方向に交差する第2方向に並べ、かつ同じ色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第2方向において対称に配置しており、前記印刷ヘッドの傾きを取得する傾き取得部と、前記ノズルによるインク滴の吐出を制御する吐出制御部とを備え、前記吐出制御部は、前記傾きと、印刷結果における風紋の発生と相関がある特定の印刷条件とに応じて、前記第2方向における両端の前記ノズル列を含む所定の前記ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを異ならせることを特徴とする印刷制御装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
同じ色のインク滴を吐出するためのノズルを所定ピッチで並べたノズル列を、複数のインク色に対応させて有する印刷ヘッドを備え、印刷ヘッドを印刷媒体に対して走査させて各ノズルからインク滴を吐出させるインクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、各ノズル列が対応するインク色の順序が前記走査の方向において対称的となるように各ノズル列を配置させている場合がある(特許文献1,2参照)。
特開2008‐68501号公報 特開2006‐224615号公報
複数のノズル列が上述したように配置された印刷ヘッドは、その取り付け姿勢に傾きがある場合、1つの色のインクを吐出するための一方のノズル列を構成するノズルと他方のノズル列を構成するノズルとの間隔が不均一になることがある。このようなノズル間隔の不均一さは、印刷結果において濃度むらを生じさせる。
また、インクジェットプリンターでは、印刷結果に「風紋」等と呼ばれる濃度むらが生じることがある。風紋とは、ノズルから吐出されたインク滴が気流の影響を受けることにより本来期待される着弾位置からずれた位置に着弾した結果生じるむらであり、画質劣化の一因となる。上述した各文献は、このような風紋による画質劣化への対策は提示していない。
本発明は上述の課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、風紋を含む画質劣化の解消に有用な印刷制御装置および印刷制御方法を提供する。
本発明の態様の一つは、インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘッドを制御して印刷を実行させる印刷制御装置であって、前記印刷ヘッドは、第1方向に並ぶ前記ノズルで構成されるノズル列であって各々所定の色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第1方向に交差する第2方向に並べ、かつ同じ色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第2方向において対称に配置しており、前記印刷ヘッドの傾きを取得する傾き取得部と、前記ノズルによるインク滴の吐出を制御する吐出制御部とを備え、前記吐出制御部は、前記傾きと、印刷結果における風紋の発生と相関がある特定の印刷条件とに応じて、前記第2方向における両端の前記ノズル列を含む所定の前記ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを異ならせる。
当該構成によれば、印刷ヘッドの傾き及び前記特定の印刷条件の影響を受けて、前記所定のノズル列等による印刷結果に風紋を含む画質劣化が生じやすい場合に、前記所定のノズル列等が吐出するインク滴のサイズを異ならせることにより、そのような画質劣化を抑制することができる。
本発明の態様の一つは、前記特定の印刷条件には、印刷される画像を表現する画像データが規定するインク量が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記インク量が前記インク量に関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
当該構成によれば、インク量が比較的多いために前記所定のノズル列等による印刷結果に風紋が発生しやすい状況において、吐出させるインク滴のサイズを大きくすることにより風紋を抑制することができる。
本発明の態様の一つは、前記特定の印刷条件には、前記印刷ヘッドと前記インク滴を着弾させる印刷媒体との距離(以下、PG)が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、PGがPGに関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
当該構成によれば、PGが比較的長いために前記所定のノズル列等による印刷結果に風紋が発生しやすい状況において、吐出させるインク滴のサイズを大きくすることにより風紋を抑制することができる。
本発明の態様の一つは、前記特定の印刷条件には、前記ノズルから吐出される前記インク滴の速度が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記速度が前記速度に関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
当該構成によれば、前記インク滴の速度が比較的速いために前記所定のノズル列等による印刷結果に風紋が発生しやすい状況において、吐出させるインク滴のサイズを大きくすることにより風紋を抑制することができる。
本発明の態様の一つは、前記特定の印刷条件には、前記インク滴を着弾させる印刷媒体におけるインク滴の滲みにくさが含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記印刷媒体として、第1印刷媒体と前記第1印刷媒体よりもインク滴が滲みにくい特性を有する第2印刷媒体とのうち前記第2印刷媒体を使用する場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
当該構成によれば、前記第2印刷媒体を使用するために前記所定のノズル列等による印刷結果において風紋が目立ちやすくなる状況において、吐出させるインク滴のサイズを大きくすることにより風紋を目立たなくすることができる。
本発明の技術的思想は、上述した印刷制御装置のみによって実現されるものではない。例えば、前記印刷制御装置の各部が実行する処理工程を備える印刷制御方法を一つの発明として捉えることができる。また、そのような印刷制御方法の各工程をハードウェア(コンピューター)に実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な印刷媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。
本実施形態にかかるハードウェア構成等を概略的に示す図である。 印刷制御処理を示すフローチャートである。 印刷ヘッド(傾き無し)のノズル配置とドット(位置ずれ無し)を例示する図である。 印刷ヘッド(傾き有り)のノズル配置とドット(位置ずれ有り)を例示する図である。 印刷ヘッド(傾き有り)のノズル配置とドット(風紋含む位置ずれ有り)を例示する図である。 第1テーブルおよび第2テーブルを例示する図である。 印刷ヘッド(傾き有り)のノズル配置とドット(サイズアップ後)を例示する図である。 印刷ヘッドを含む第2装置の一部構成を例示する図である。 第2、第3および第4の実施形態にかかる印刷制御処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下の順序に従って説明する。
1.装置構成の概略
2.印刷制御処理
3.他の実施形態
1.装置構成の概略
図1は、本実施形態にかかるハードウェア構成およびソフトウェア構成を概略的に示している。図1では、第1装置10と第2装置50とを示している。第1装置10は、第2装置50を制御して第2装置50に印刷を実行させる機能を有し、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や、サーバー、携帯型端末装置等が該当する。第2装置50は、プリンターである。プリンター(printer)とは、あらかじめ定められた一つ又は複数の文字集合に属する離散的な図形文字の列を主な様式として、データのハードコピー記録を作る出力装置、である(JIS X0012−1990)。第2装置50は、プリンターとして機能し得るものであればよく、スキャナーやコピー機としても機能するいわゆる複合機であってもよい。
第1装置10は、印刷制御装置の一例に該当する。あるいは、第1装置10および第2装置50を含むシステム100を印刷制御装置と捉えてもよいし、第2装置50のみを印刷制御装置と捉えることも可能である。印刷制御装置は印刷制御方法の実行主体である。また、第1装置10と第2装置50は、それぞれが別個の装置であることのみを前提としたものではない。第1装置10と第2装置50は、一体的に構成された一つの製品(プリンター)内における各部に該当するとしてもよく、当該製品の一部が第1装置10として機能し、当該製品の他の部が第2装置50として機能する構成も本実施形態に含まれる。
第1装置10においては、CPU11が、ハードディスクドライブ(HDD)20等に記憶されたプログラム21をRAM12に展開してOSの下でプログラム21に従った演算を行なうことにより、第2装置50を制御するための印刷制御部13として機能する。プログラム21は、印刷制御プログラムあるいはプリンタードライバー等と呼ぶことができる。印刷制御部13は、画像取得部13a、画像処理部13b、ドット振分部13c、転送部13d、傾き取得部13e等の各機能を含む。なお、画像処理部13b、ドット振分部13c、転送部13d等をまとめて、ノズルによるインク滴の吐出を制御する吐出制御部と表現することもできる。これら各機能については後述する。また、第1装置10と第2装置50とが一体的にプリンターとして構成された場合には、印刷制御部13は後述するファームウェアFWとして、HDD20は後述するROM53等のメモリーとして、それぞれ構成されるとしてもよい。また、以下に第1装置10側で実行するものとして説明する事項は、第2装置50側で実行されるとしてもよい。
第1装置10には、表示部としてのディスプレー30が接続されており、ディスプレー30には各処理に必要なユーザーインターフェイス(UI)画面が表示される。また、第1装置10は、例えば、キーボードやマウスや各種ボタンやタッチパッドやタッチパネル等により実現される操作部40を適宜備え、各処理に必要な指示がユーザーにより操作部40を介して入力される。なお、ディスプレー30および操作部40は、第1装置10に内蔵されていてもよいし、外部接続されていてもよい。第1装置10は、第2装置50と転送路70を介して通信可能に接続されている。転送路70は、有線あるいは無線による通信経路の総称である。上述したように第1装置10と第2装置50が一体的な製品である場合は、転送路70は当該製品内における通信経路である。
第2装置50においては、CPU51が、ROM53等のメモリーに記憶されたプログラム(ファームウェアFW)をRAM52に展開してファームウェアFWに従った演算を行なうことにより、自機を制御する。ファームウェアFWによれば、CPU51は、第1装置10から送信された印刷データに基づいた印刷をASIC56に実行させることができる。また第2装置50は、所定のメモリーに、第2装置50に固有の情報(後述する傾き情報SI等)を記憶し得る。
ASIC56は印刷データを取得し、印刷データに基づいて、例えば、搬送機構57や、キャリッジモーター58や、印刷ヘッド62を駆動するための駆動信号を生成する。
搬送機構57は、図示しない搬送用のモーターやローラーを備え、ASIC56に駆動制御されることにより、一定の搬送方向に沿って印刷媒体を搬送する。印刷媒体とは、印刷画像を保持する素材のことであり、代表的には用紙であるが、プラスチック、繊維、金属、その他自然物や人工物がなど、各種素材が用いられる。
第2装置50は、例えばキャリッジ60を備えており、キャリッジ60は複数種類のインク毎のカートリッジ61を搭載している。図1の例では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、の各種液体に対応したカートリッジ61が搭載されている。ただし、第2装置50が使用するインクの具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック…等、種々のインクを使用可能である。また、カートリッジ61は、キャリッジ60に搭載されずに第2装置50内の所定位置に設置されるとしてもよいし、カートリッジ61は、インクタンク、インクパッケージ等の体裁でもよい。
キャリッジ60は、各カートリッジ61から供給されるインクを多数のインク吐出孔(以下、ノズル)から噴射(吐出)する印刷ヘッド62を備える。印刷ヘッド62内においては、各ノズルに対応して、ノズルからインク(インク滴)を吐出させるための圧電素子が設けられている。圧電素子は、前記駆動信号が印加されると変形して、対応するノズルからインクを吐出させる。本実施形態では、印刷ヘッド62は、ノズルから前記駆動信号に応じて、複数の異なるサイズのインク滴を吐出することが可能である。インク滴のサイズが異なるとは、インク滴あたりの体積が異なることを意味する。より具体的には、印刷ヘッド62は、最も大きいサイズのインク滴(Lサイズのインク滴)と、その次に大きいサイズのインク滴(Mサイズのインク滴)と、最も小さいサイズのインク滴(Sサイズのインク滴)とを吐出可能である。ここで、「ドット」と表現した場合には、基本的には、印刷媒体に着弾した状態のインク滴を指す。ただし、インク滴が印刷媒体に着弾する以前の段階においても、説明の都合上、ドットという表現を用いることがある。また、Lサイズのインク滴を「大ドット」、Mサイズのインク滴を「中ドット」、Sサイズのインク滴を「小ドット」、と表現することもある。
ASIC56にキャリッジモーター58の駆動が制御されることにより、キャリッジ60(および印刷ヘッド62)が、搬送方向と交差する方向(主走査方向)に沿って移動(主走査)し、かつASIC56は当該移動に伴って印刷ヘッド62に各ノズルからインクを吐出させる。これにより、印刷媒体にインク滴が付着し(印刷媒体にドットが形成され)、印刷データに基づく画像が印刷媒体上に再現される。なお前記“交差”とは、直交の意である。また本明細書において、各構成の方向や位置等について、直交、等間隔、平行、等と表現した場合であっても、それらは厳密な直交、等間隔、平行のみを意味するのではなく、製品性能上許容される程度の誤差や製品製造時に生じ得る程度の誤差も含む意味である。
第2装置50は、さらに操作パネル59等を備える。操作パネル59は、表示部(例えば液晶パネル)や、表示部内に形成されるタッチパネルや、各種ボタンやキーを含み、ユーザーからの入力を受け付けたり、必要なUI画面を表示部に表示したりする。
第2装置50は、ノズルからドットを吐出させる手段として、前記圧電素子に限らず、発熱素子によりインクを加熱してノズルからドットを吐出させる手段を採用してもよい。
2.印刷制御処理
上述の構成を踏まえ、本実施形態において実行される印刷制御処理(方法)を説明する。
図2は、印刷制御処理をフローチャートにより示している。ここでは、第1装置10においてCPU11が印刷制御部13として機能することにより当該フローチャートを実行するものとして説明を行う。
ステップS100では、印刷制御部13は、ユーザーが操作部40を操作してディスプレー30に表示させたUI画面を介して、ユーザーから印刷に関する各種条件(印刷条件)の設定を受け付けることが可能である。印刷条件としては、例えば、印刷に使用する印刷媒体の種類やサイズ、印刷解像度(dpi)や、モノクロ印刷かカラー印刷かの選択や、印刷ヘッド62と印刷媒体との距離(PG)、など種々の条件がある。ステップS100で受け付けた設定の一部は、後述のドット振分処理(ステップS140)において参照されることがある。
ステップS110では、画像取得部13aが、印刷媒体に印刷するための画像としてユーザーが任意に選択した画像データ22を取得する。画像データ22は、例えば、所定のアプリケーションソフトウェアによって予め生成されてHDD20等に保存されたビットマップデータである。あるいは、画像取得部13aは、図示しないネットワークに接続した外部のサーバー等、様々な画像入力元から画像データ22を取得(ダウンロード)するとしてもよい。
ステップS120では、画像処理部13bが画像データ22を解像度変換する。つまり、画像データ22の解像度がステップS100で受け付けた印刷解像度と一致するように、画像データ22の解像度を変換し、また印刷媒体のサイズを参照して画素数を印刷に必要な画素数へ調整する。
ステップS130では、画像処理部13bは、ステップS120の後の画像データ22に対し、色変換処理を行なう。具体的には、画像処理部13bは、画像データ22の表色系をプリンター(第2装置50)が採用するインク表色系に変換する。例えば、画像データ22が、画素毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の階調値(例えば、0〜255の256階調)を有するRGBデータである場合、画像処理部13bは、画像データ22の画素毎のRGB値を、C、M、Y、Kの各インク量(インク濃度。例えば、0〜255の256階調。)の組み合わせであるCMYK値に変換する。色変換処理は、RGBとCMYKとの対応関係を予め定めたルックアップテーブル(LUT)を参照することにより実行可能である。LUTは、所定の記憶領域(例えば、HDD20やROM53)に格納されている。色変換処理後の画像データ22をインク量データとも呼ぶ。
ステップS140では、ドット振分部13cは、前記色変換処理により得られたインク量データに対し、ドット振分処理を行なう。つまり、インク量データの各画素が有するインク色毎のインク量CMYKを、複数の異なるサイズのインク滴毎の記録率(発生率)に振り分ける処理を行なう。ドット振分処理は、インク量と各サイズのインク滴毎の記録率との変換関係を規定したドット振分テーブルを参照することにより実行する。当該ステップS140では、印刷ヘッド62の傾きの程度やインク色等に応じて、参照するドット振分テーブルを切替えるものとし、ドット振分テーブルとして、第1テーブルと第2テーブルとのいずれかを参照する。第1テーブルや第2テーブルは、所定の記憶領域(例えば、HDD20やROM53)に格納されている。詳しくは後述するが、第1テーブルは、画質の粒状性が良好となるように大・中・小ドットの発生率を設定したドット振分テーブルであり、第2テーブルは、比較的大きなサイズのドット(例えば大ドット)がより多く発生するように設定したドット振分テーブルである。
ステップS140の内容を詳述する前に、印刷ヘッド62の構成や傾き等について、図3,4,5を用いて説明する。
図3の左側には、印刷ヘッド62のインク吐出面62aにおけるノズルNzの配置を例示している。インク吐出面62aとは、ノズルNzが開口する面であり、印刷ヘッド62が主走査するとき印刷媒体と相対する面である。印刷ヘッド62は、ノズルNzが第1方向D1に沿って等間隔に並んで構成されるノズル列を複数有する。図3の例では、印刷ヘッド62は、ノズル列を8列(ノズル列L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8)有する。
印刷ヘッド62では、ノズル列が並ぶ方向(第1方向D1に直交する第2方向D2)において、同じ色のインクを吐出するノズル列を対称に配置している。つまり、第2方向D2において最も外側のノズル列L1,L8は同じ色のインクを吐出し、ノズル列L1,L8よりも1つ内側のノズル列L2,L7は同じ色のインクを吐出し、ノズル列L2,L7よりも1つ内側のノズル列L3,L6は同じ色のインクを吐出し、最も内側のノズル列L4,L5は同じ色のインクを吐出する。従って図3の例では、印刷ヘッド62は最大4色のインクを吐出することができる。むろん、印刷ヘッド62が備えるノズル列数は8列に限定されない。このように同じ色のインクを吐出するノズル列を対称に配置した印刷ヘッド62を「対称配列ヘッド」等と呼ぶ。
同じ色のインクを吐出する2つのノズル列は、1つのノズル列を構成するノズルNzの間隔(ノズルピッチ)の半分の距離だけ、第1方向D1にずれて配置されている。そのため、1つのノズル列のノズル解像度(1インチあたりのノズル数=npi)の倍のノズル解像度を1つの色について実現することができる。図3には、同じ色のインクを吐出する2つのノズル列全体でのノズルピッチNPも示している。また図3は、印刷ヘッド62に傾きが無い場合を例示している。印刷ヘッド62の傾きが無いとは、印刷ヘッド62の第1方向D1が搬送方向に一致すること(印刷ヘッド62の第2方向D2が主走査方向に一致すること)を指す。
図3の右側には、印刷ヘッド62によって吐出されたインク滴が印刷媒体に着弾してドットが形成された状態を例示している。符号“I18”は、最も外側のノズル列L1,L8によって形成したドット(例えばCインクのドット)によるドット列I18を例示し、符号“I45”は、最も内側のノズル列L4,L5によって形成したドット(例えばMインクのドット)によるドット列I45を例示している。ドット列I18,I45は、印刷媒体上の印字領域ARに重ねて印刷されたものであるが、重ねて図示すると見難くなるため、図3ではそれらを離して図示している。印字領域ARを構成する各矩形は、主走査方向、搬送方向それぞれの印刷解像度から導き出される印刷媒体上での1画素分の領域を示しており、隣接する矩形の中心点間の距離は、ノズルピッチNPに等しい。図3の例では印刷ヘッド62の傾きが無い。そのため、ドット列I18,I45はいずれも、それらを構成するドットが搬送方向においてノズルピッチNPで配置されている。従って、印字領域ARに対してドット列I18,I45が重ねて印刷された場合、ドット列I18を構成するCインクのドットと、ドット列I45を構成するMインクのドットとの間に、搬送方向の位置ずれは無い。
図4は、図3に対する比較例であり、印刷ヘッド62に若干の傾きが有る場合を例示している。印刷ヘッド62は、プリンター(第2装置50)に組み付けられたときに傾きが0であることが理想ではあるが、量産されるプリンターの全てにおいて当該傾きを完全に0とすることは難しい。そのためプリンターは、機体毎に印刷ヘッド62の傾きを有していると言える。図4(および後述の図5,7)においても、図3と同じ構成、要素については同じ符号を使用している。図4の例では印刷ヘッド62に傾きが有るため、ドット列I18を構成するノズル列L1によるドットとノズル列L8によるドットとの間隔W1は、搬送方向において、広い間隔と狭い間隔とが繰り返す(図4中の一点鎖線同士の間隔W1を参照)。なお、ここで言う広い間隔、狭い間隔とは、図4にも示した印字領域ARの矩形同士の間隔(隣接する矩形の中心点間の距離=ノズルピッチNP)との比較からも判るように、ノズルピッチNPよりも広い間隔、ノズルピッチNPよりも狭い間隔、を意味する。また、ドット列I45を構成するノズル列L4によるドットとノズル列L5によるドットとの間隔W2も、搬送方向において、広い間隔と狭い間隔とが繰り返す(図4中の二点鎖線同士の間隔W2を参照)。
図4に示したドット列I18とドット列I45との比較から判るように、このようなドット列を構成するドット同士の間隔の不均一さは、ドット列を印刷するために用いられるノズル列の位置が、対称配列ヘッドにおいてより外側である程大きくなる。従って、印字領域ARに対してドット列I18,I45が重ねて印刷された場合、ドット列I18を構成するCインクのドットと、ドット列I45を構成するMインクのドットとの間に、搬送方向の位置ずれが生じ、その結果、CインクのドットとMインクのドットとが重ならない箇所が生じる。
図5は、図3および図4に対する比較例であり、印刷ヘッド62に図4と同様の傾きが有り、かつ、気流の影響でインク滴の着弾位置にずれが生じた場合を例示している。図5の例では、気流の影響を受けて、ノズル列L1により形成されるドットの位置に対するノズル列L8より形成されるドットの位置が、搬送方向において図4の例よりも更にずれた場合を示している。ここで言う「気流」とは、例えば、あるインク滴が印刷媒体に着弾した際に印刷媒体の表面近傍に巻き起こす気流(風)であり、このような気流は、当該あるインク滴よりも後に印刷媒体へ着弾する他のインク滴の着弾位置にずれを生じさせ得る。このような気流によってインク滴の着弾位置がずれた結果生じる濃度むら(色むら)が「風紋」である。
図5の例において、印字領域ARに対してドット列I18,I45が重ねて印刷された場合、ドット列I18を構成するCインクのドットとドット列I45を構成するMインクのドットとの間には搬送方向の位置ずれが生じ、その結果、CインクのドットとMインクのドットとが重ならない箇所が生じる。また、図5の例を図4の例と比較したとき、前記気流の影響により、CインクのドットとMインクのドットとの位置ずれは、所々でより大きくなっている。そのため、例えば、本来CインクおよびMインクで被覆されるべきであるが実際にはCインクでは被覆されない箇所や、本来期待されるCインクよりも大量のCインクで被覆されてしまう箇所等が顕著に生じ、このような被覆の状態(印刷結果)は濃度むらとして認識される。図5の場合は、風紋を含んだ濃度むらを生じさせる。
なお、前記気流の影響で着弾位置がずれるのは、ノズル列L8により形成するドットに限られないし、位置ずれの方向も図5に示した例に限られない。しかし、総じて言えることは、印刷ヘッド62に傾きが有り、かつ風紋が発生し易い状況においては、印刷結果に濃度むらがより強く発生して画質が低下する傾向があるということである。加えて、印刷ヘッド62の傾きに起因するドットの形成間隔のずれは、対称配列ヘッドにおいて外側に配置されたノズル列によるドットほど大きくなる。
このような考察に基づき、本発明者は、印刷ヘッド62の傾きと、前記風紋の発生と相関がある特定の印刷条件とに応じて、第2方向D2における両端のノズル列(図3,4,5,7の例ではノズル列L1,L8)を含む所定ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを異ならせるとした。
ドット振分処理(ステップS140)では、まず傾き取得部13eが印刷ヘッド62の傾きを取得する(ステップS141)。印刷ヘッド62の傾きを取得する方法は特に問わず、結果として印刷ヘッド62の傾きを直接あるいは間接的に示す情報を取得できればよい。例えば、プリンター(第2装置50)は、印刷ヘッド62の取り付け後であって市場に出荷される前に、機体毎に印刷ヘッド62の傾き(例えば、主走査方向と第2方向D2とが成す角度の絶対値)が計測され、その計測結果が傾き情報SIとして所定のメモリーに記憶されるとしてもよい(図1参照)。このように第2装置50が固有の傾き情報SIを有している場合、傾き取得部13eは、第2装置50と通信することにより、傾き情報SIを取得することができる。あるいは、ステップS141の段階で、傾き取得部13eは、第2装置50に所定のテストパターンを印刷させ、テストパターンの印刷結果に対する自動測定あるいは人による評価に基づいて、印刷ヘッド62の傾きを取得(入力)するとしてもよい。
次に、ドット振分部13cは、ステップS141で取得された印刷ヘッド62の傾き(例えば、傾き情報SIが示す値)が、当該傾きに関して予め定められたしきい値TH1以上であるか否か判定する(ステップS142)。そして、印刷ヘッド62の傾きがしきい値TH1以上であればステップS143へ進み、印刷ヘッド62の傾きがしきい値TH1未満であればステップS145へ進む。
ステップS143では、ドット振分部13cは、インク量データを構成する各画素が有するインク色毎のインク量CMYKを、インク色に応じて、第1テーブルを参照するドット振分処理(ステップS145)か、第2テーブルを参照するドット振分処理(ステップS144)かに割り振る。ここでは、ドット振分部13cは、第2方向D2における両端のノズル列(図3,4,5,7の例ではノズル列L1,L8。以下、「端部ノズル列」と称する。)が吐出するインクの色にかかるインク量を、第2テーブルを参照するドット振分処理(ステップS144)へ割り振り、それ以外のノズル列が吐出するインクの色にかかるインク量は、第1テーブルを参照するドット振分処理(ステップS145)へ割り振る。端部ノズル列は、前記所定ノズル列の一例である。端部ノズル列の色は予め決まっており、例えば、CMYKのうちのCであるとする。なお、ステップS142からステップS145へ直接進んだ場合(印刷ヘッド62の傾きが、しきい値TH1未満である場合)は、インク量データを構成する全ての画素の全てのインク色のインク量が、第1テーブルを参照するドット振分処理の対象となる。
図6Aは、第1テーブル(T1)の一例であり、図6Bは、第2テーブル(T2)の一例である。これらドット振分テーブルは、入力(横軸)をインク量の階調値(0〜255)とし、出力(縦軸)をドットの記録率(0〜100%)としたテーブル(あるいは関数)である。ドットの記録率としては、例えば、印刷媒体における単位領域内のドットの被覆率が想定されている。第1テーブルT1および第2テーブルT2はいずれも、大ドットの記録率を規定したテーブルLT(実線)と、中ドットの記録率を規定したテーブルMT(二点鎖線)と、小ドットの記録率を規定したテーブルST(一点鎖線)とで構成されている。
第1テーブルT1は、入力が最低値(0)から最大値(255)へ増加するにつれて、最初は小ドットの記録率(ST)のみを発生させ、次に、中ドットの記録率(MT)も発生させ、次に、ある階調値J1以上で、大ドットの記録率(LT)も発生させる。第1テーブルT1によれば、比較的インクの濃度が低い(低階調の)画像は比較的小さなドットを多用して画像が再現され、比較的インクの濃度が高い(高階調の)画像は比較的大きなドットを多用して画像が再現される。また、高階調側であっても、小ドットや中ドットの記録率がある程度存在するため、画像全体として粒状性が良好なものとなる。ステップS145では、このような第1テーブルT1に、ドット振分処理の対象とするインク量を入力して、小ドット、中ドットおよび大ドット(あるいはそれらの一部)の記録率へ変換する。
一方、第2テーブルT2は、階調値J1よりも高い所定の階調値J2以上では、大ドットの記録率(LT)だけを発生させる点が、第1テーブルT1と異なる。ステップS144では、このような第2テーブルT2に、ドット振分処理の対象とするインク量を入力して、小ドット、中ドットおよび大ドット(あるいはそれらの一部)の記録率へ変換する。第2テーブルT2に示した階調値J2は、特許請求の範囲における「インク量に関するしきい値」の例に該当する。つまり、ドット振分処理の対象とするインク量が階調値J2以上である場合、第2テーブルT2を参照してドット振分処理を行なうことにより、端部ノズル列に吐出させるインク滴を大ドットにすることができる。
なお、ステップS140のドット振分処理が施される画像データ22(インク量データ)の各画素が規定するインク色毎のインク量は、風紋の発生と相関がある特定の印刷条件の一つに該当する。画像が比較的多くのインクを必要とする高濃度の画像である場合、比較的少ないインクで再現される低濃度の画像よりも、風紋が生じやすいと言える。これは、高濃度の画像の方が、印刷媒体の一定領域内へ一定時間内により多くのドットが吐出されるからであり、それぞれのドットが形成される際、近隣へ先に着弾したインク滴が巻き起こす気流(風)の影響を受けやすいからである。画素単位で見たとき、当該画素が有するインク量が比較的高階調であれば、当該画素を含む近隣一帯で比較的多くのインクを使用する(沢山のインク滴が吐出される)傾向が高いと言える。そこで本実施形態では、ステップS142,S143の判定を経た上でステップS144では、画素が有するインク量がしきい値(階調値J2)以上であれば、風紋が生じやすい条件の一つであるとみなし、大ドットの記録率を発生させるようにしている。
ステップS150では、画像処理部13bは、ステップS140のドット振分処理後の画像データ22に対してハーフトーン処理を行なう。ハーフトーン処理は、例えば、ディザ法や誤差拡散法等により行うことができるが、ここでは一例として、不図示のディザマスク(ディザマトリクス)を用いるディザ法を採用する。ディザマスクは、所定の記憶領域(例えば、HDD20やROM53)に格納されている。ステップS140後の画像データ22においては、各画素の各インク色について、複数のサイズのドット(あるいは複数のサイズのうち一部のサイズのドット)についての記録率が規定されている。そこで、画像処理部13bは、ディザマスクと画像データ22とを重畳したときに重なり合う画素毎かつインク色毎に、ディザマスクに格納されたしきい値(例えば、0〜255)と各サイズのドットの記録率とを比較し、大、中、小ドットのいずれか1つの形成(大ドットオン、または中ドットオン、または小ドットオン)あるいはドットの非形成(ドットオフ)を決定したハーフトーンデータ(4値データ)を生成する。ハーフトーンデータは、印刷データとも呼ぶ。
ハーフトーン処理の具体的手法は特に限られず、例えば、特開2011‐223520号公報に開示された手法を採用してもよい。あるいは、ある画素のあるインク色についてのドット振分処理(ステップS140)後の大ドットの記録率、中ドットの記録率、小ドットの記録率をそれぞれ、大ドットの記録率=LR、中ドットの記録率=MR、小ドットの記録率=SRとした場合、次のようにディザマスクのしきい値THDと比較しても良い。ここで、しきい値THDは、LR、MR、SRと同様の数値範囲(0〜100%)に規格化されているものとする。
画像処理部13bは、まず、LR、LR+MR、LR+MR+SR、という各数値を算出する。次に、
THD≦LRであれば、大ドットオンを決定し、
LR<THD≦LR+MRであれば、中ドットオンを決定し、
LR+MR<THD≦LR+MR+SRであれば、小ドットオンを決定し、
LR+MR+SR<THDであれば、ドットオフを決定する。
仮に、LR=0%、MR=10%、SR=40%であり、THD=35%であれば、上記の例によれば、小ドットオンと決定する。
ステップS160では、転送部13dが、ステップS150の処理により得られた印刷データを、印刷ヘッド62に転送すべき順に並べ替えた上で、転送路70を介して順次第2装置50側へ転送する。かかる並び替えの処理によれば、印刷データに規定された各サイズのドット(正確には、各サイズのドットの形成を示す情報)は、その画素位置およびインク色に応じて、印刷ヘッド62のいずれのノズルによって、いずれのタイミングで吐出されるかが確定される。この結果、第2装置50側では、印刷データに基づいて、画像データ22が表現していた画像が印刷媒体に印刷される。
このような本実施形態によれば、対称配列ヘッドである印刷ヘッド62を制御して印刷を実行させる印刷制御装置は、印刷ヘッド62の傾きが傾きに関するしきい値TH1以上である場合、当該傾きの影響による着弾位置ずれが最も大きく発生する端部ノズル列が吐出する色のインクについては、インク量がインク量に関するしきい値以上である場合にインク滴のサイズを大きくする(大ドットにする)とした。従って、印刷ヘッド62の傾きの影響による着弾位置ずれおよび風紋が併発して生じる色むら、濃度むらを、的確に抑制することができる。
図7は、図5に対する比較例であり、本実施形態による効果を例示するものである。図7は、印刷ヘッド62に図5と同様の傾きが有り、かつ、図5と同様に気流の影響でインク滴の着弾位置にずれが生じた場合を例示している。ただし、図7の例では、両端のノズル列L1,L8により形成されるドット列I18は、大ドットとされている(図3,4,5に例示したドット列I18,I45はいずれも小ドットあるいは中ドットであるとする)。このようにドット列I18を構成するドットサイズを大きくすることにより、実際には発生している着弾位置ずれ(印刷ヘッド62の傾きによる着弾位置ずれおよび風紋)を緩和する(視認し難くする)ことができる。そして、図7の例において、印字領域ARに対してドット列I18,I45が重ねて印刷された場合、ドット列I18を構成するCインクのドットとドット列I45を構成するMインクのドットとが重ならない範囲が図5の例と比較して減少し、結果として印字領域ARにおける濃度むらが緩和される。
また上述のようにドットサイズを大きくすることで、風紋の発生自体を抑制することができる。つまり、インク滴あたりの重量を大きくすることで、飛翔中のインク滴が気流に流されにくくなり、着弾位置ずれが小さくなる。加えて、大ドットを多用することは、ハーフトーン処理(ステップS150)の特性上、吐出されるドット数を減少させる。図7では便宜上、ドット列I18は大ドットを連続させているが、同じ“画”としてのドット列I18を、小ドットや中ドットを用いて表現した場合と、図7のように大ドットのみを用いて表現した場合とでは、後者の方がドット数は減る。ドット数が少なくなると、風紋を誘発するような印刷媒体上の気流の乱れも減少するため、風紋という画質劣化をより抑制することができる。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下に説明する各実施形態も可能である。上述の実施形態と以下に説明する各実施形態とを適宜組み合わせた構成も、本発明の開示に含まれる。また、上述の実施形態を便宜上「第1の実施形態」と呼んでもよい。
第2の実施形態:
風紋の発生と相関がある特定の印刷条件には、印刷ヘッド62と印刷媒体との距離(PG)が含まれるとしてもよい。そして、吐出制御部は、印刷ヘッド62の傾きが、傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、PGがPGに関して予め定められたしきい値TH2以上である場合に、端部ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
図8は、印刷ヘッド62を含む第2装置50の一部構成を、搬送方向からの視点により例示する図である。主走査を行う印刷ヘッド62のインク吐出面62aと相対する位置にはプラテン63が配設されている。印刷媒体Pは、プラテン63上を断続的に搬送される。第2装置50は、PGの設定に応じて印刷ヘッド62の高さを機械的に調整可能であり、この調整により、印刷ヘッド62のインク吐出面62aと印刷媒体Pとの距離であるPGを当該設定に合わせる。PGは、例えば、両面印刷を実行する場合に拡大される。具体的には、ステップS100でユーザーの操作により印刷条件の一つとして両面印刷が設定された場合、第2装置50は、インク吐出を開始するよりも前のタイミングで、片面印刷のためのPGよりも長い両面印刷のためのPGに変更する動作を行う。あるいは、印刷に使用するものとして設定された印刷媒体の種類(例えば、印刷媒体の厚さや凹凸の有無等)に応じて、第2装置50はPGを変更するとしてもよい。
図9は、印刷制御処理をフローチャートにより示している。図9は、図2と比較した場合、ステップS140のドット振分処理の中で、ステップS1401が追加されている点で異なる。ステップS1401では、ドット振分部13cは、特定の印刷条件(特定条件)が成立しているか否か判定する。第2の実施形態では、当該特定条件の成立とは、PGがしきい値TH2以上であることを指す。ドット振分部13cは、ステップS100で受け付けたPGについての直接あるいは間接的な設定の内容に応じて、PGがしきい値TH2以上であるか判定し、PGがしきい値TH2以上であればステップS141へ進み、PGがしきい値TH2未満であればステップS145へ進む。ステップS1401からステップS145へ直接進んだ場合は、インク量データを構成する全ての画素の全てのインク色のインク量が、第1テーブルを参照するドット振分処理の対象となる。
なお、図9のステップS144で参照する第2テーブルT2は、図6Bに示したように、ある階調値J2以上の入力を大ドットの記録率(LT)だけに変換する特性を持ったドット振分テーブルであってもよいが、全ての入力範囲(0〜255)に亘って大ドットの記録率のみに変換する特性を持ったドット振分テーブルであってもよい。
PGが長いと、PGが短い場合と比較して、インク滴の飛翔時間が長い分、インク滴が印刷媒体へ着弾するまでに気流に流されやすく風紋が生じやすいと言える。しかし第2の実施形態によれば、印刷ヘッド62の傾きが傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、PGがPGに関するしきい値TH2以上である場合に、端部ノズル列により大ドットが形成される(大ドットが形成されやすい)。従って、印刷ヘッド62の傾きの影響による着弾位置ずれおよび風紋が併発して生じる色むら、濃度むらを、的確に抑制することができる。
第3の実施形態:
風紋の発生と相関がある特定の印刷条件には、印刷ヘッド62のノズルから吐出されるインク滴の速度(吐出速度)が含まれるとしてもよい。そして、吐出制御部は、印刷ヘッド62の傾きが、傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、吐出速度が吐出速度に関して予め定められたしきい値TH3以上である場合に、端部ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
第3の実施形態も図9を用いて説明する。ステップS1401では、ドット振分部13cは、特定条件が成立しているか否か判定する。第3の実施形態では、当該特定条件の成立とは、吐出速度がしきい値TH3以上であることを指す。吐出速度は、量産されるプリンター間で等しいことが理想である。しかし、印刷ヘッド62が搭載する圧電素子の特性のばらつきや、圧電素子に印加される駆動電圧の波形のばらつき等に起因して、実際には、吐出速度は量産されるプリンター間でばらつく。そこで、例えば、前記傾き情報SIと同様に、プリンター(第2装置50)には、機体毎の平均的な吐出速度が所定のメモリーに情報として記憶されているとする。ドット振分部13cは、第2装置50と通信することにより、吐出速度の情報を取得することができる。ドット振分部13cは、吐出速度がしきい値TH3以上であるか判定し、吐出速度がしきい値TH3以上であればステップS141へ進み、吐出速度がしきい値TH3未満であればステップS145へ進む。
吐出速度が速いと、吐出速度が遅い場合と比較して、インク滴が印刷媒体に着弾する際に印刷媒体の表面近傍で巻き起こる気流の乱れが大きくなり、風紋が生じやすいと言える。しかし第3の実施形態によれば、印刷ヘッド62の傾きが傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、吐出速度が吐出速度に関するしきい値TH3以上である場合に、端部ノズル列により大ドットが形成される(大ドットが形成されやすい)。従って、印刷ヘッド62の傾きの影響による着弾位置ずれおよび風紋が併発して生じる色むら、濃度むらを、的確に抑制することができる。
第4の実施形態:
風紋の発生と相関がある特定の印刷条件には、インク滴を着弾させる印刷媒体におけるインク滴の滲みにくさが含まれるとしてもよい。そして、吐出制御部は、印刷ヘッド62の傾きが、傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、印刷媒体として、第1印刷媒体と第1印刷媒体よりもインク滴が滲みにくい特性を有する第2印刷媒体とのうち第2印刷媒体を使用する場合に、端部ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくするとしてもよい。
第4の実施形態も図9を用いて説明する。ステップS1401では、ドット振分部13cは、特定条件が成立しているか否か判定する。第4の実施形態では、当該特定条件の成立とは、ステップS100で設定された印刷媒体が、第2印刷媒体であることを指す。第2印刷媒体とは、相対的にインクが滲みにくい特定種類の用紙を一義的に示すとしても良いし、プリンター(第2装置50)が使用可能な様々な種類の印刷媒体を、インクが滲み易い媒体と滲みにくい媒体とに大別したときのインクが滲みにくい媒体の総称と捉えても良い。第1印刷媒体は、第2印刷媒体ではない第2装置50が使用可能な媒体である。ドット振分部13cは、ステップS100で設定された印刷媒体が第2印刷媒体であるか判定し、第2印刷媒体であればステップS141へ進み、第1印刷媒体であればステップS145へ進む。
印刷媒体においてインクが滲みにくいと、インクが滲みやすい場合と比較して、同じようにインク滴の着弾位置ずれがある場合でも当該ずれがより目立ちやすいため、風紋が目立ちやすいと言える。しかし第4の実施形態によれば、印刷ヘッド62の傾きが傾きに関するしきい値TH1以上であり、かつ、印刷媒体がインクが滲みにくい第2印刷媒体である場合に、端部ノズル列により大ドットが形成される(大ドットが形成されやすい)。従って、印刷ヘッド62の傾きの影響による着弾位置ずれおよび風紋が併発して生じる色むら、濃度むらを、目立たなくすることができる。
その他:
・印刷ヘッド62の傾きに対する評価は、前記しきい値TH1以上か未満かといった単純な評価に限らず、より段階的に評価してもよい。同様に、風紋が発生しやすい条件としての、画像データが規定するインク量や、PGや、吐出速度や、印刷媒体におけるインクの滲みにくさ等も、しきい値以上か(第2印刷媒体か)しきい値未満か(第1印刷媒体か)といった単純な評価に限らず、より段階的に評価してもよい。つまり、印刷ヘッド62の傾きについての段階的評価と、風紋の発生と相関がある特定の印刷条件の程度についての段階的評価との組み合わせに応じて、例えば、中ドットを多めに発生させたり、大ドットを多めに発生させたりする等、インクのサイズを大きくする程度も段階的に変化させることができる。
・ドット振分処理(ステップS140)において第2テーブルT2を参照し得るインクの色は、端部ノズル列が吐出するインクの色だけに限らない。例えば、端部ノズル列の一つ内側のノズル列(図3,4,5,7の例ではノズル列L2,L7)も前記所定ノズル列とし、所定ノズル列が吐出するインク色のインク量について、第2テーブルT2を参照したドット振分処理(ステップS144)を行うとしてもよい。また、印刷ヘッド62の傾きが大きいほど、対称配列ヘッドにおける外側のノズル列から内側のノズル列へ向かって、インクの色が第2テーブルT2を参照したドット振分処理の対象となるノズル列を徐々に増やすとしてもよい。
ただし、特定の色については、風紋等の画質劣化がそもそも視認しにくかったり、ドットサイズを大きくしても画質劣化を目立たせなくする効果が低かったりする。ここでいう特定の色とは、例えば、Y等の比較的濃度のインクである。従って、これまで説明した処理の流れでステップS144の対象となるインク量であっても、当該特定の色にかかるインク量については、通常のドット振分処理(ステップS145)を行うとしてもよい。
・これまでは、印刷ヘッド62の傾きが傾きに関するしきい値TH1以上である場合、風紋が発生しやすい条件としての、画像データが規定するインク量がインク量に関するしきい値(階調値J2)以上であること、PGがPGに関するしきい値TH2以上であること、吐出速度が吐出速度に関するしきい値TH3以上であること、インク滴が滲みにくい第2印刷媒体を使用すること、のいずれか一つ以上が成立する場合に、ドットサイズを大きくするとした。しかし、これら風紋が発生しやすい条件の全てが成立する場合にドットサイズを大きくするとしてもよいし、これら風紋が発生しやすい条件のうち全てではないが複数の条件が成立する場合にドットサイズを大きくするとしてもよい。
・大ドット、中ドット、小ドット、という表現は、インク滴のサイズが異なる3種類のドットを区別するための呼び名に過ぎず、そのような呼び名が、インク滴の一義的なサイズや重量を意味するものではない。また、印刷ヘッド62が各ノズルから吐出可能なドットサイズは3種類に限られず、2種類でもよいし4種類以上でもよい。
10…第1装置、13…印刷制御部、13a…画像取得部、13b…画像処理部、13c…ドット振分部、13d…転送部、13e…傾き取得部、22…画像データ、50…第2装置、62…印刷ヘッド、SI…傾き情報、T1…第1テーブル(ドット振分テーブル)、T2…第2テーブル(ドット振分テーブル)

Claims (6)

  1. インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘッドを制御して印刷を実行させる印刷制御装置であって、
    前記印刷ヘッドは、第1方向に並ぶ前記ノズルで構成されるノズル列であって各々所定の色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第1方向に交差する第2方向に並べ、かつ同じ色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第2方向において対称に配置しており、
    前記印刷ヘッドの傾きを取得する傾き取得部と、
    前記ノズルによるインク滴の吐出を制御する吐出制御部とを備え、
    前記吐出制御部は、前記傾きと、印刷結果における風紋の発生と相関がある特定の印刷条件とに応じて、前記第2方向における両端の前記ノズル列を含む所定の前記ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを異ならせることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記特定の印刷条件には、印刷される画像を表現する画像データが規定するインク量が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記インク量が前記インク量に関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくすることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記特定の印刷条件には、前記印刷ヘッドと前記インク滴を着弾させる印刷媒体との距離が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記距離が前記距離に関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記特定の印刷条件には、前記ノズルから吐出される前記インク滴の速度が含まれ、前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記速度が前記速度に関するしきい値以上である場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
  5. 前記特定の印刷条件には、前記インク滴を着弾させる印刷媒体におけるインク滴の滲みにくさが含まれ、
    前記吐出制御部は、前記傾きが前記傾きに関するしきい値以上であり、かつ、前記印刷媒体として、第1印刷媒体と前記第1印刷媒体よりもインク滴が滲みにくい特性を有する第2印刷媒体とのうち前記第2印刷媒体を使用する場合に、前記所定のノズル列に吐出させるインク滴のサイズを大きくすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘッドを制御して印刷を実行させる印刷制御方法であって、
    第1方向に並ぶ前記ノズルで構成されるノズル列であって各々所定の色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第1方向に交差する第2方向に並べ、かつ同じ色の前記インク滴を吐出する前記ノズル列を前記第2方向において対称に配置した前記印刷ヘッドを使用し、
    前記印刷ヘッドの傾きを取得する傾き取得工程と、
    前記ノズルによるインク滴の吐出を制御する吐出制御工程とを備え、
    前記吐出制御工程は、前記傾きと、印刷結果における風紋の発生と相関がある特定の印刷条件とに応じて、前記第2方向における両端の前記ノズル列を含む所定の前記ノズル列に吐出させるインク滴のサイズを異ならせることを特徴とする印刷制御方法。
JP2014056100A 2014-03-19 2014-03-19 印刷制御装置および印刷制御方法 Pending JP2015178201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056100A JP2015178201A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 印刷制御装置および印刷制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056100A JP2015178201A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 印刷制御装置および印刷制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015178201A true JP2015178201A (ja) 2015-10-08

Family

ID=54262620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014056100A Pending JP2015178201A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 印刷制御装置および印刷制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015178201A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081104A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
CN107116903A (zh) * 2016-02-24 2017-09-01 精工爱普生株式会社 图像形成装置、形成图像的方法及程序
JP2018079614A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
US10427416B2 (en) 2017-03-31 2019-10-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling the same
CN113660387A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 理想科学工业株式会社 图像处理装置
JP7511383B2 (ja) 2020-05-12 2024-07-05 理想科学工業株式会社 画像処理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081104A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
CN107116903A (zh) * 2016-02-24 2017-09-01 精工爱普生株式会社 图像形成装置、形成图像的方法及程序
JP2018079614A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
US10427416B2 (en) 2017-03-31 2019-10-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling the same
CN113660387A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 理想科学工业株式会社 图像处理装置
JP7511383B2 (ja) 2020-05-12 2024-07-05 理想科学工業株式会社 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269172B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、及びプログラム
JP2015178201A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6455250B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
CN109693443B (zh) 印刷装置及印刷控制装置
JP6255976B2 (ja) 印刷制御装置およびプリンター調整方法
US9022506B2 (en) Print control device, print control method, and print control program
US7328964B2 (en) Image processor, image processing method, printer, printing method, program, and recording medium
JP2016147421A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2015199252A (ja) 印刷装置、印刷システムおよび印刷方法
JP5910335B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2017030149A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2016087980A (ja) 印刷制御装置
CN109572227B (zh) 印刷控制装置、印刷装置以及印刷控制方法
JP6237008B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP2015104921A (ja) 補正値算出方法、印刷制御装置およびプリンター
JP2015036198A (ja) 印刷制御装置、印刷方法
JP6399309B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6225765B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
CN113306293B (zh) 记录装置以及记录方法
JP2017024347A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2013193275A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2016041494A (ja) 印刷装置、印刷プログラムおよび印刷方法
JP2016155322A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6056206B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2015199251A (ja) 印刷装置、印刷システムおよび印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628