JP2015177582A - 水力発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水路を流れる水の量が少なくても、発電効率の低下を抑制することが可能な水力発電装置を提供する。
【解決手段】この水力発電装置では、水路の中に配置される羽根車と一緒に回転するロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁され、ロータマグネット5の外周側を囲むように配置されるステータコア8に9個の突極8bが形成されている。また、この水力発電装置では、突極8bの先端部を構成する突極先端部8dの開き角θ2が、ロータマグネット5の1つの磁極の着磁角θ1の1.3倍以上となっている。
【選択図】図2
【解決手段】この水力発電装置では、水路の中に配置される羽根車と一緒に回転するロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁され、ロータマグネット5の外周側を囲むように配置されるステータコア8に9個の突極8bが形成されている。また、この水力発電装置では、突極8bの先端部を構成する突極先端部8dの開き角θ2が、ロータマグネット5の1つの磁極の着磁角θ1の1.3倍以上となっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、水の流れを利用して発電を行う小型の水力発電装置に関する。
従来、洗面台等に設置された自動水栓装置に取り付けられる小型の水力発電装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の水力発電装置は、水路が形成されるケース体と、ケース体の中に配置される羽根車と、羽根車に固定されるロータマグネットとを備えている。また、この水力発電装置は、ロータマグネットの外周側を囲むようにケース体の外側に配置されるステータ部を備えている。ステータ部は、コイルと、コイルが巻回されるステータコアとを備えている。この水力発電装置では、水路の中で水が流れると、羽根車と一緒にロータマグネットが回転する。ロータマグネットが回転すると、コイルに起電力が生じてコイルに交流電流が流れる。また、コイルに流れる交流電流は、三相全波整流回路によって直流電流に変換されて電池に充電される。
近年、自動水栓装置の蛇口から排出される水の量を必要最小限にして節水を行うため、自動水栓装置の蛇口から排出される水の量が少なくなっている。すなわち、自動水栓装置に取り付けられる水力発電装置の水路を流れる水の量が少なくなっている。一方で、水力発電装置の水路を流れる水の量が少なくなると、水路の中に配置される羽根車が回転しにくくなり、その結果、水力発電装置での発電効率が低下する。
そこで、本発明の課題は、水路を流れる水の量が少なくても、発電効率の低下を抑制することが可能な水力発電装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本願発明者は、種々の検討を行った。特に、本願発明者は、ロータマグネットとステータコアとの関係に着目して、種々の検討を行った。その結果、ロータマグネットとステータコアとが所定の関係を満足していると、水路を流れる水の量が少なくても、発電効率の低下を抑制することが可能になることを知見するに至った。
本発明の水力発電装置は、かかる新たな知見に基づくものであり、水路が形成されるケース体と、水路の中に配置される羽根車と、羽根車に固定され羽根車と一緒に回転するロータマグネットと、コイルとコイルが巻回されるステータコアとを有しロータマグネットの外周側を囲むようにケース体の外側に配置されるステータ部とを備え、ステータコアには、ロータマグネットの径方向における内側に向かって突出するとともにその先端面がロータマグネットの外周面に対向する9個の突極が、ロータマグネットの回転中心に対して等角度ピッチで形成され、突極は、コイルが巻回されるコイル巻回部と、コイル巻回部よりも突極の先端側に配置されるとともに先端面が形成される突極先端部とを備え、ロータマグネットの周方向における突極先端部の幅は、周方向におけるコイル巻回部の幅よりも広くなっており、ロータマグネットの外周面には、周方向においてN極とS極とが交互に着磁されるとともに12極の磁極が着磁され、軸方向から見たときに、周方向における突極先端部の一端とロータマグネットの回転中心とを結んだ線と、周方向における突極先端部の他端とロータマグネットの回転中心とを結んだ線とがなす角度を突極先端部の開き角とし、軸方向から見たときに、周方向における1つの磁極の一端とロータマグネットの回転中心とを結んだ線と、周方向における1つの磁極の他端とロータマグネットの回転中心とを結んだ線とがなす角度を着磁角とすると、突極先端部の開き角は、着磁角の1.3倍以上となっていることを特徴とする。
本発明の水力発電装置では、ステータコアに9個の突極が形成され、ロータマグネットの外周面に12極の磁極が着磁されるとともに、突極先端部の開き角が着磁角の1.3倍以上となっている。そのため、本発明では、水路を流れる水の量が少なくても、水力発電装置の発電効率の低下を抑制することが可能になる。
本発明において、たとえば、突極先端部の開き角は、33.3°であり、着磁角は、25°であり、周方向において隣り合う突極先端部間の周方向の隙間は、1mmである。
本発明において、軸方向におけるステータコアの長さは、軸方向におけるロータマグネットの長さの0.8〜0.9倍となっていることが好ましい。このように構成すると、コイル巻回部の断面積を比較的大きくすることが可能になる。したがって、コイル巻回部での磁気飽和を防止することが可能になり、その結果、水力発電装置の発電効率の低下を効果的に抑制することが可能になる。
以上のように、本発明の水力発電装置では、水路を流れる水の量が少なくても、発電効率の低下を抑制することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(水力発電装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる水力発電装置1の断面図である。図2は、図1に示すロータマグネット5およびステータコア8の平面図である。図3は、図2に示すロータマグネット5の磁化状態を説明するための図である。図4は、図1に示すコイル7が接続される三相全波整流回路18の回路図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる水力発電装置1の断面図である。図2は、図1に示すロータマグネット5およびステータコア8の平面図である。図3は、図2に示すロータマグネット5の磁化状態を説明するための図である。図4は、図1に示すコイル7が接続される三相全波整流回路18の回路図である。
本形態の水力発電装置1は、洗面台等に設置される自動水栓装置に取り付けられて使用されるものであり、自動水栓装置の水路の途中に配置されている。自動水栓装置は、センサ、電磁弁および充電器等を備えており、センサによって、たとえば、使用者の手が検知されると、電磁弁が一定時間、オンの状態となり、自動水栓装置の蛇口から一定時間、水が流出する。このときには、水力発電装置1に形成される後述の水路2の中で水が流れて、水力発電装置1によって発電が行われる。また、水力発電装置1で発電された電力は、充電器に充電され、充電器に充電された電力は、センサおよび電磁弁に供給される。
水力発電装置1は、内部に水路2が形成されるケース体3と、水路2の中に配置される羽根車4とを備えている。また、水力発電装置1は、ブラシレスモータと同様の構造を有しており、羽根車4に固定され羽根車4と一緒に回転するロータマグネット5と、ロータマグネット5の外周側を囲むようにケース体3の外側に配置されるステータ部6とを備えている。ロータマグネット5は、円筒状に形成されている。ステータ部6は、コイル7と、コイル7が巻回されるステータコア8とを備えており、全体として略円筒状に形成されている。ロータマグネット5とステータ部6とは、その軸中心が一致するように配置されている。
ケース体3には、固定軸10が固定されている。羽根車4は、2個の軸受11を介して固定軸10に回転可能に支持されている。軸受11は、ロータマグネット5とステータ部6との間の磁気バランスをとりやすくなるように非磁性材料で形成されている。具体的には、軸受11は樹脂で形成されている。ケース体3の外側に配置されるステータ部6は、カバー12によって覆われている。以下の説明では、ロータマグネット5の径方向(すなわち、ステータ部6の径方向)を「径方向」、ロータマグネット5の円周方向(すなわち、ステータ部6の円周方向)を「周方向」、ロータマグネット5の軸方向(すなわち、ステータ部6の軸方向)を「軸方向」とする。
ロータマグネット5の外周面には、周方向においてN極とS極とが交互に着磁されている。また、ロータマグネット5の外周面には、12極の磁極が着磁されている。図2に示すように、軸方向から見たときに、周方向における1つの磁極の一端とロータマグネット5の回転中心C(すなわち、ロータマグネット5およびステータ部6の軸中心)とを結んだ線と、周方向におけるこの磁極の他端と回転中心Cとを結んだ線とがなす角度を着磁角θ1とすると、着磁角θ1は、25°となっている。また、本形態では、ロータマグネット5の外径D1は、15.5mmとなっている。
また、本形態のロータマグネット5は、極異方性のマグネットであり、ロータマグネット5の磁化状態は、図3(A)に示すようになっている。なお、ロータマグネット5は、ラジアル異方性のマグネットであっても良い。この場合には、ロータマグネット5の磁化状態は、図3(B)に示すようになる。また、この場合には、ロータマグネット5の内周側に磁性材料からなるリング14が配置される。
ステータコア8は、複数の薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。図1に示すように、本形態では、軸方向におけるステータコア8の長さL1は、軸方向におけるロータマグネット5の長さL2の0.8〜0.9倍となっている。また、本形態では、軸方向におけるロータマグネット5の磁気中心と軸方向におけるステータコア8の磁気中心とが軸方向において一致するように、ロータマグネット5およびステータコア8が配置されている。
ステータコア8は、図2に示すように、円環状に形成されるコア基部8aと、コア基部8aから径方向の内側に向かって突出する9個の突極8bとを備えている。9個の突極8bは、ロータマグネット5の回転中心C(すなわち、ステータ部6の軸中心)に対して等角度ピッチで形成されている。
突極8bは、コイル7が巻回されるコイル巻回部8cと、コイル巻回部8cよりも突極8bの先端側(すなわち、径方向の内側)に配置される突極先端部8dとを備えている。本形態の突極8bは、コイル巻回部8cと突極先端部8dとから構成されており、コイル巻回部8cの径方向内側端に突極先端部8dが繋がっている。コイル巻回部8cは、周方向の厚さが薄い略直方体状に形成されている。コイル7は、絶縁性材料からなるカバー16を介して9個のコイル巻回部8cのそれぞれに巻回されている。
突極先端部8dは、軸方向から見たときの形状が略円弧状となるように形成されている。具体的には、突極先端部8dは、軸方向から見たときに、コイル巻回部8cよりも周方向の両側へ広がる略円弧状に形成されている。周方向における突極先端部8dの幅は、周方向におけるコイル巻回部8cの幅よりも広くなっている。突極先端部8dに形成される突極8bの先端面(径方向の内端面)8eは、凹曲面状に形成されている。具体的には、先端面8eは、軸方向から見たときの形状がロータマグネット5の回転中心Cを中心とする円弧状をなす凹曲面状に形成されている。この先端面8eは、ロータマグネット5の外周面に対向している。具体的には、先端面8eは、ケース体3を構成する略円筒状の隔壁部3aを介してロータマグネット5の外周面に対向している。すなわち、先端面8eは、先端面8eとロータマグネット5の外周面との間に隔壁部3aを挟んだ状態でロータマグネット5の外周面に対向している。
軸方向から見たときに、周方向における突極先端部8dの一端とロータマグネット5の回転中心Cとを結んだ線と、周方向におけるこの突極先端部8dの他端と回転中心Cとを結んだ線とがなす角度を突極先端部8dの開き角θ2とすると、開き角θ2は、着磁角θ1の1.3倍以上となっている。本形態の開き角θ2は、33.3°であり、開き角θ2は、着磁角θ1の1.332倍となっている。また、本形態では、軸方向から見たときに9個の先端面8eを通過する仮想円の直径D2は、17mmとなっており、周方向において隣り合う突極先端部8d間の周方向の隙間Gは、1mmとなっている。
水力発電装置1では、水路2の中で水が流れて、羽根車4と一緒にロータマグネット5が回転すると、コイル7に起電力が生じてコイル7に交流電流が流れる。本形態の水力発電装置1は、三相式の発電装置であり、コイル7は、図4に示すように、3本の導線17によって構成されている。3本の導線17の一端は互いに接続されている。すなわち、3本の導線17は、Y結線で接続されている。また、3本の導線17の他端は、6個のダイオードと1個の平滑用コンデンサとを有する三相全波整流回路18に接続されている。そのため、本形態で、コイル7に流れる交流電流が直流電流に変換されて、自動水栓装置の充電器に充電される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁され、ステータコア8に9個の突極8bが形成されるとともに、開き角θ2が着磁角θ1の1.3倍以上となっている。そのため、本形態では、水力発電装置1の発電効率を高めることが可能になる。以下、この本形態の効果をシミュレーション結果に基づいて説明する。
以上説明したように、本形態では、ロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁され、ステータコア8に9個の突極8bが形成されるとともに、開き角θ2が着磁角θ1の1.3倍以上となっている。そのため、本形態では、水力発電装置1の発電効率を高めることが可能になる。以下、この本形態の効果をシミュレーション結果に基づいて説明する。
図1に示す水力発電装置1において、開き角θ2が変わったときに水力発電装置1に発生する磁束量および水力発電装置1のディテントトルクがどのように変化するのかを確かめるためのシミュレーションを行った。具体的には、開き角θ2が変わることで突極先端部8d間の隙間Gが変わったときに水力発電装置1に発生する磁束量および水力発電装置1のディテントトルクがどのように変化するのかを確かめるためのシミュレーションを行った。シミュレーションでは、着磁角θ1を25°とし、ロータマグネット5の外径D1を15.5mmとし、先端面8eを通過する仮想円の直径D2を17mmとした。また、このシミュレーションにおける開き角θ2と隙間Gとの関係は、図5(B)の表のようになる。なお、このシミュレーションにおける磁束量とは、「1回巻きの閉回路(コイル)内の回路に鎖交する磁束が1秒間で均一に変動したときに、電磁誘導により1Vの起電力が誘起される磁束量」のことであり、実際の水力発電装置1では、フラックスメータによって測定される値である。
シミュレーションでは、図5(A)に示すように、隙間Gが大きくなるにしたがって(すなわち、開き角θ2が小さくなるにしたがって)、水力発電装置1のディテントトルクが大きくなった。また、シミュレーションでは、隙間Gが0.2mm〜1.1mmの間にあるときには、水力発電装置1に発生する磁束量の低下は見られないが、隙間Gが1.1mmを超えると、水力発電装置1に発生する磁束量が次第に低下した。すなわち、開き角θ2が32.6°以上であるときには、水力発電装置1に発生する磁束量の低下は見られないが、開き角θ2が32.6°よりも小さくなると、水力発電装置1に発生する磁束量が次第に低下した。すなわち、このシミュレーションでは、開き角θ2が着磁角θ1の1.3倍以上となっていれば、水力発電装置1に発生する磁束量が低下しないことが確認できた。
このように、ロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁され、ステータコア8に9個の突極8bが形成された水力発電装置1において、開き角θ2が着磁角θ1の1.3倍以上となっていれば、水力発電装置1に発生する磁束量は低下しないため、本形態では、水力発電装置1の発電効率を高めることが可能になる。したがって、本形態では、水路2を流れる水の量が少なくても、水力発電装置1の発電効率の低下を抑制することが可能になる。なお、隙間Gが1mmよりも小さくなると、コイル7への巻線作業が困難になるため、本形態のように、開き角θ2は、33.3°であることが好ましい。ただし、コイル7の巻線作業ができるのであれば、開き角θ2は、33.3°より大きくなっていても良い。
また、本形態では、軸方向におけるステータコア8の長さL1が、軸方向におけるロータマグネット5の長さL2の0.8〜0.9倍となっているため、コイル巻回部8cの断面積を比較的大きくすることが可能になる。したがって、本形態では、コイル巻回部8cでの磁気飽和を防止することが可能になり、その結果、水力発電装置1の発電効率の低下を効果的に抑制することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、軸方向におけるステータコア8の長さL1は、軸方向におけるロータマグネット5の長さL2の0.8〜0.9倍となっている。この他にもたとえば、ステータコアの長さL1は、ロータマグネットの長さL2の0.8倍の長さより短くても良いし、ロータマグネットの長さL2の0.9倍の長さより長くても良い。また、上述した形態では、水力発電装置1は、三相式の発電装置であるが、水力発電装置1は、単相式の発電装置であっても良い。この場合には、コイル7は、1本の導線によって構成され、この導線は、たとえば、単相全波整流回路に接続される。また、上述した形態では、ロータマグネット5は、羽根車4に直接固定されているが、ロータマグネット5は、所定の部材を介して羽根車4に固定されても良い。
なお、上述した形態では、ロータマグネット5の外周面に12極の磁極が着磁されているが、ロータマグネット5の外周面に8極の磁極が着磁されても良い。この場合には、ステータコア8は、上述した形態と同様に、円環状に形成されるコア基部8aと、コア基部8aから径方向の内側に向かって突出する9個の突極8bとを備えている。また、この場合には、コイル巻回部8cに巻回されるコイル7の、各突極8bに対する巻回方向を変える必要があり、さらに、コイル7の引き出し線の処理も変える必要がある。
1 水力発電装置
2 水路
3 ケース体
4 羽根車
5 ロータマグネット
6 ステータ部
7 コイル
8 ステータコア
8b 突極
8c コイル巻回部
8d 突極先端部
8e 先端面
C ロータマグネットの回転中心
G 突極先端部間の周方向の隙間
L1 軸方向におけるステータコアの長さ
L2 軸方向におけるロータマグネットの長さ
θ1 着磁角
θ2 突極先端部の開き角
2 水路
3 ケース体
4 羽根車
5 ロータマグネット
6 ステータ部
7 コイル
8 ステータコア
8b 突極
8c コイル巻回部
8d 突極先端部
8e 先端面
C ロータマグネットの回転中心
G 突極先端部間の周方向の隙間
L1 軸方向におけるステータコアの長さ
L2 軸方向におけるロータマグネットの長さ
θ1 着磁角
θ2 突極先端部の開き角
Claims (3)
- 水路が形成されるケース体と、前記水路の中に配置される羽根車と、前記羽根車に固定され前記羽根車と一緒に回転するロータマグネットと、コイルと前記コイルが巻回されるステータコアとを有し前記ロータマグネットの外周側を囲むように前記ケース体の外側に配置されるステータ部とを備え、
前記ステータコアには、前記ロータマグネットの径方向における内側に向かって突出するとともにその先端面が前記ロータマグネットの外周面に対向する9個の突極が、前記ロータマグネットの回転中心に対して等角度ピッチで形成され、
前記突極は、前記コイルが巻回されるコイル巻回部と、前記コイル巻回部よりも前記突極の先端側に配置されるとともに前記先端面が形成される突極先端部とを備え、
前記ロータマグネットの周方向における前記突極先端部の幅は、前記周方向における前記コイル巻回部の幅よりも広くなっており、
前記ロータマグネットの外周面には、前記周方向においてN極とS極とが交互に着磁されるとともに12極の磁極が着磁され、
前記軸方向から見たときに、前記周方向における前記突極先端部の一端と前記ロータマグネットの回転中心とを結んだ線と、前記周方向における前記突極先端部の他端と前記ロータマグネットの回転中心とを結んだ線とがなす角度を突極先端部の開き角とし、
前記軸方向から見たときに、前記周方向における1つの前記磁極の一端と前記ロータマグネットの回転中心とを結んだ線と、前記周方向における1つの前記磁極の他端と前記ロータマグネットの回転中心とを結んだ線とがなす角度を着磁角とすると、
前記突極先端部の開き角は、前記着磁角の1.3倍以上となっていることを特徴とする水力発電装置。 - 前記突極先端部の開き角は、33.3°であり、
前記着磁角は、25°であり、
前記周方向において隣り合う前記突極先端部間の前記周方向の隙間は、1mmであることを特徴とする請求項1記載の水力発電装置。 - 前記軸方向における前記ステータコアの長さは、前記軸方向における前記ロータマグネットの長さの0.8〜0.9倍となっていることを特徴とする請求項1または2記載の水力発電装置。
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