JP2015176718A - アース部材 - Google Patents

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武史 相澤
Takeshi Aizawa
武史 相澤
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Abstract

【課題】部品の種類数を少なくする。【解決手段】アース部材40は、ワイヤーハーネス50(導電路)に接続される本体部42と、本体部42に形成され、締付部材55のボルト57を貫通させる取付孔43と、本体部42に設けられ、接地部60のストッパ63に係止される回り止め部44とを備え、締付部材55の締付けにより本体部42が接地部60に接続され、回り止め部44とストッパ63の係止により締付部材55の締付け時における本体部42の連れ回りが規制される。アース部材40には、回り止め部44が複数箇所に設けられ、複数の回り止め部44のうち少なくとも1つがストッパ63に選択的に係止する。【選択図】図1

Description

本発明は、アース部材に関するものである。
特許文献1には、電線に接続されたアース部材を、接地部に対しボルト締めにより接続する場合において、アース部材がボルトの締付けの際に連れ回りするのを防止する手段として、アース部材に突起状の取付片を形成し、この取付片を接地部の係合孔に係止させる回り止め構造が開示されている。
特開2006−244764号公報
自動車にアース部材を取り付ける場合、電線の配索経路と接地部のボルト締め位置を基準とする係合孔の位置は、一定ではない。そのため、従来では、係合孔の種々の配置形態に応じて、取付け片の位置や向きが異なる複数種類のアース部材を用意する必要があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品の種類数を少なくすることを目的とする。
本発明のアース部材は、
導電路に接続される本体部と、
前記本体部に形成され、締付部材のボルトを貫通させる取付孔と、
前記本体部に設けられ、接地部に設けたストッパに係止される回り止め部とを備え、
前記締付部材の締付けにより前記本体部が前記接地部に接続されるとともに、前記回り止め部と前記ストッパとの係止により前記締付部材の締付け時における前記本体部の連れ回りが規制されるようになっているアース部材であって、
前記回り止め部が複数箇所に設けられ、
前記複数の回り止め部のうち少なくとも1つが、前記ストッパに対して選択的に係止し得るようになっているところに特徴を有する。
回り止め部が複数設けられているので、導電路の配索経路と締付部材の締付け位置を基準とするストッパの配置形態に応じて、ストッパに係止すべき回り止め部を適宜に選択すれば、アース部材を接地部に対し連れ回りさせずに接続することができる。本発明によれば、導電路の配索経路と締付部材の締付け位置を基準とするストッパの配置形態が複数存在していても、1種類のアース部材によって対応できるで、部品の種類数を少なくすることができる。
実施例1においてアース部材の回り止め部を接地部材のストッパに係止した状態をあらわす平面図 アース部材を接地部に接続した状態をあらわす断面図 回り止め部を本体部から切り離す前の状態をあらわす平面図 図1とは異なる回り止め部をストッパに係止した状態をあらわす平面図 アース部材に接続されるワイヤーハーネス(導電路)の構成をあらわす一部切欠平面図 実施例2において回り止め部をストッパに係止した状態をあらわす平面図 図6とは異なる回り止め部をストッパに係止した状態をあらわす平面図 実施例3において回り止め部をストッパに係止した状態をあらわす平面図 アース部材の基板部材に係止部材を取り付ける前の状態をあらわす平面図 係止部材の平面図 アース部材を接地部に接続した状態をあらわす断面図
(1)本発明のアース部材は、前記複数の回り止め部が、前記本体部に一体に形成されていてもよい。この構成によれば、回り止め部が本体部と別体部品である場合に比べると、部品点数を更に削減できる。
(2)本発明のアース部材は、前記導電路に接続される基板部材と、複数の回り止め部が形成された係止部材とを組み付けて構成されていてもよい。この構成によれば、回り止め部の数や配置が異なる複数種類の係止部材を用意し、そのいずれかの係止部材を選択的に基板部材に組み付けるようにすれば、ストッパの配置形態の種類数が多くなっても、柔軟に対応させることができる。
(3)本発明のアース部材は、(2)において、前記複数の回り止め部のうち前記ストッパに係止されない前記回り止め部を前記基板部材に係止することで、前記基板部材と前記係止部材が組付け状態に保持されていてもよい。この構成によれば、基板部材と係止部材を組付け状態に保持するための専用手段が不要なので、部品点数の削減や形状の簡素化を図ることが可能である。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図5を参照して説明する。本実施例1のアース部材40は、ノイズフィルタAを構成する部材として適用されている。ノイズフィルタAは、合成樹脂製のハウジング10と、端子金具20と、一対のコンデンサ30と、1つのコイル35と、アース部材40とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、上下の方向については、図2に表れる向きをそのまま上方、下方と定義する。前後方向については、図1〜5における左側を前側と定義する。
<ハウジング10>
図1,2に示すように、ハウジング10は、上面が開放された箱形部材11と、フード部12とを一体に形成して構成されている。箱形部材11の上面の開口部は、カバー13によって閉塞されるようになっている。箱形部材11を構成する底壁部14の後端部には、上下方向に貫通した形態の切欠部15が形成されている。フード部12は、箱形部材11を構成する前壁部16の外周縁から前方へ角筒状に延出した形態である。
図5に示すように、フード部12には、ワイヤーハーネス50(請求項に記載の導電路)の後端部のコネクタ51が嵌合されるようになっている。ワイヤーハーネス50は、複数本の被覆電線52を束ねて構成されている。各被覆電線52の後端部には、夫々、雌形のハーネス側端子53が固着されている。複数のハーネス側端子53はコネクタ51内に収容されている。コネクタ51をフード部12に嵌合すると、ハーネス側端子53が、後述する端子金具20の前端部領域に接続される。これにより、アース部材40が端子金具20を介してワイヤーハーネス50に接続される。
<端子金具20>
端子金具20は、全体として前後方向に細長い形状である。一対の端子金具20は、左右に並列するように配されており、前壁部16を前後に貫通した状態でインサート成形によりハウジング10(箱形部材11)と一体化されている。端子金具20の前端側領域はフード部12内に収容され、ワイヤーハーネス50のハーネス側端子53に接続される。端子金具20の後端部領域は箱形部材11内に収容されている。端子金具20の後端部領域の上面には、コンデンサ30のリード線32Fが半田33(溶接)により接続されている。
<コンデンサ30>
コンデンサ30は、コンデンサ本体31から前後一対のリード線32F,32Rを導出させた形態であり、被覆電線52からノイズを除去するフィルタとしての機能を発揮する。コンデンサ30は、箱形部材11内における左右両端部に配されている。一対のリード線32F,32Rは、いずれも、コンデンサ本体31の上面における前端部と後端部から上向きに導出されている。前側のリード線32Fは、屈曲され、半田33により端子金具20の上面に導通可能に接続されている。また、後側のリード線32Rは、屈曲され、半田33(溶接)により後述するアース部材40に導通可能に接続されている。
<コイル35>
コイル35は、軸線を前後方向に向けた円柱形のコア36の外周に螺旋状に巻き付けられて構成されている。コイル35は、被覆電線52からノイズを除去するフィルタとしての機能を発揮する。コイル35は、底壁部14の上面に載置された状態で箱形部材11内に収容され、左右一対のコンデンサ30の間に配されている。コイル35の両端部は、一対の端子金具20に、半田33(溶接)により導通可能に接続される。上記のようにアース部材40と端子金具20に接続されたコイル35と2つのコンデンサ30は、π型のフィルタ回路を構成し、ワイヤーハーネス50のノイズを効果的に除去する。
<アース部材40>
アース部材40は、金属材料からなり、図2に示すように、平板状のベース部41と、ベース部41の後端縁に連なる平板状の本体部42とを備えて構成されている。ベース部41は、インサート成形によりハウジング10の底壁部14と一体化されている。ベース部41の上面前端部は、切欠部15において箱形部材11の内部に臨んでいる。ベース部41の上面のうち箱形部材11に臨む領域には、半田33によりリード線32Rが接続されている。
図2に示すように、本体部42は、ベース部41に対して段差状に低くなっており、ハウジング10の後端よりも更に後方へ突出している。本体部42の下面は、ハウジング10の底面と面一状に連なっている。また、図1,3に示すように、本体部42の平面形状は、後端に向かって幅狭となる略二等辺三角形をなしている。本体部42には、上下方向(本体部42の板厚方向)に貫通する円形の取付孔43が形成されている。
図3に示すように、本体部42の後端縁には、1つの回り止め部44が、一体に形成されている。本体部42の左右両側縁には、夫々、複数(3つずつ)の回り止め部44が、一体に形成されている。全ての回り止め部44は、本体部42と面一の板状をなし、平面形状は略方形である。これらの回り止め部44は、その基端縁(本体部42に連なる縁部)において曲げ加工し得るようになっているとともに、切断加工し得るようにもなっている。
<接地部60>
アース部材40は、締付部材55によって接地部60に接続されるようになっている。接地部60は、自動車のボディ等に設定され、所定の板厚を有する板材からなる。図2に示すように、接地部60の表面(上面)は、平坦状の接地面61となっている。接地部60の所定位置にはその板厚方向(上下方向)に貫通した形態の接続孔62が形成されている。また、接地部60には、ストッパ63が形成されている。ストッパ63は、接続孔62から所定間隔を空けた位置に形成され、接地部60を板厚方向に貫通した形態である。図1,4に示すように、ストッパ63の平面形状(開口形状)は、スリット状の方形である。
<締付部材55>
図2に示すように、締付部材55は、ナット56とボルト57とから構成されている。ナット56は、接地部60の下面(裏面)において接続孔62と同心状に配置され、溶接により接地部60に固着されている。ボルト57は、頭部58と雄ネジ部59とを有する周知形態のものである。ボルト57の雄ネジ部59は、上方からナット56にねじ込まれるようになっている。
<実施例1の作用及び効果>
次に、本実施例1の作用を説明する。アース部材40(ノイズフィルタA)を接地部60に接続する際には、予め、複数の回り止め部44のうちストッパ63と対応する1つの回り止め部44のみを残し、それ以外の回り止め部44を切断して本体部42から切り離す。そして、残した回り止め部44を下向きに略直角に曲げ加工しておく。
アース部材40を接地部60に接続する現場では、ワイヤーハーネス50を所定の配索経路に沿わせ、アース部材40の取付孔43を接地部60の接続孔62に位置合わせし、下向きに曲げた回り止め部44をストッパ63に嵌入する。その後、ボルト57の雄ネジ部59を、取付孔43と接続孔62に挿通し、ナット56にねじ込んで締め付ける。
ボルト57を締め付ける過程では、頭部58と本体部42との間の摩擦抵抗により、アース部材40にはボルト57の軸心を中心として水平方向に連れ回りを生じさせるモーメント力が作用する。しかし、ボルト57から離れた位置においては、接地部60のストッパ63とアース部材40の回り止め部44との係止により、アース部材40は、接地部60に対して水平方向の相対変位が規制されている。したがって、アース部材40は連れ周りすることがない。ボルト57の締付けが完了すると、頭部58とナット56との間で接地部60と本体部42が挟み付けられ、本体部42の下面と接地部60の接地面61が面当たり状態で密着する。これにより、アース部材40(ノイズフィルタA)と接地部60との接続が完了する。
また、図4に示すように、接続孔62とストッパ63との位置関係が異なる場合は、それに応じてストッパ63と対応する回り止め部44を残し、それ以外の回り止め部44を本体部42から切り離す。そして、残した回り止め部44を、下向きに曲げ加工し、ストッパ63に係止させれば、アース部材40を連れ回りさせずに、接地部60に接続することができる。
上述のように本実施例1のアース部材40は、端子金具20を介してワイヤーハーネス50に接続される本体部42と、本体部42に形成され、締付部材55のボルト57を貫通させる取付孔43と、本体部42に設けられ、接地部60に設けたストッパ63に係止される回り止め部44とを備えている。そして、締付部材55の締付けにより本体部42が接地部60に接続されるとともに、回り止め部44とストッパ63との係止により締付部材55の締付け時における本体部42の連れ回りが規制されるようになっている。
そして、このアース部材40は、回り止め部44が複数箇所に設けられており、複数の回り止め部44のうち少なくとも1つが、接地部60のストッパ63に対して選択的に係止し得るようになっている。このように本実施例1によれば、回り止め部44が複数設けられているので、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ63の配置形態に応じて、ストッパ63に係止すべき回り止め部44を適宜に選択することができる。
これにより、アース部材40を接地部60に対し連れ回りさせずに接続することができる。本実施例1によれば、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ63の配置形態が複数存在していても、1種類のアース部材40によって対応できるで、部品の種類数を少なくすることができる。特に、本実施例1のアース部材40は、複数の回り止め部44が本体部42に一体に形成されているので、回り止め部が本体部と別体部品である場合に比べると、部品点数が削減されている。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図6〜図7を参照して説明する。本実施例2のアース部材70は、ノイズフィルタBを構成する部材として適用されている。ノイズフィルタBを構成するハウジング10と、端子金具20と、一対のコンデンサ30と、1つのコイル35は、上記実施例1と同じであるため、説明は省略する。アース部材70が接続される接地部60に関しては、実施例1と同様の接続孔62とナット56を備えている。但し、接地部60に形成されているストッパ64は、接地面61から上方へ突出した形態であり、この点が、実施例1と異なる。また、接地部60への接続手段である締付部材55も、実施例1と同じ構成であるから、説明は省略する。尚、以下の説明において、前後方向については、図6,7における左側を前側と定義する。
<アース部材70>
アース部材70は、金属材料からなり、図2に示すように、インサート成形によりハウジング10の底壁部14と一体化された平板状のベース部71と、ベース部71の後端縁に連なる平板状の本体部72とを備えて構成されている。ベース部71の上面前端部は、切欠部15において箱形部材11の内部に臨んでいる。ベース部7141の上面のうち箱形部材11に臨む領域には、半田33によりリード線32Rが接続されている。
実施例1と同様、本体部72は、ベース部71に対して段差状に低くなっており、ハウジング10の後端よりも更に後方へ突出している。本体部72の下面は、ハウジング10の底面と面一状に連なっている。また、本体部72の平面形状は、前端側領域が方形であり、略後端側領域が略半円形となっている。本体部72には、上下方向(本体部72の板厚方向)に貫通する円形の取付孔73が形成されている。
本体部72の外周縁には、複数の回り止め部74が、一体に形成されている。回り止め部74は、本体部72の外周縁を略方形に切欠した形態である。これら切欠形態の回り止め部74は、全て、取付孔73を中心として径方向外向き、又は径方向外向きに近い向きに開放されている。つまり、各回り止め部74は、夫々、取付孔73を中心とする略周方向に対向する一対の係止縁部75を有している。
<実施例2の作用及び効果>
次に、本実施例2の作用を説明する。アース部材70(ノイズフィルタB)を接地部60に接続する際には、ワイヤーハーネス50を所定の配索経路に沿わせ、アース部材70の取付孔73を接地部60の接続孔62に位置合わせし、図6あるいは図7に示すように、複数の回り止め部74のうち1つの回り止め部74をストッパ64に係止させる。このとき、ストッパ64が回り止め部74の内部に収容され、その回り止め部74の一対の係止縁部75がストッパ64を挟むように配置された状態となる。このとき、一対の係止縁部75がストッパ64を挟む方向は、取付孔73を中心とする略周方向である。尚、ストッパ64は、図6、図7とは別の回り止め部74にも係止させることができる。
回り止め部74をストッパ64に係止した後、ボルト57の雄ネジ部59を、取付孔73と接続孔62に挿通し、ナット56にねじ込んで締め付ける。ボルト57を締め付ける過程では、頭部58と本体部72との間の摩擦抵抗により、アース部材70にはボルト57(取付孔73)の軸心を中心として水平方向に連れ回りを生じさせるモーメント力が作用する。しかし、ボルト57から離れた位置においては、接地部60のストッパ64に対し、アース部材70の回り止め部74の係止縁部75が係止することにより、アース部材70は、接地部60に対して水平方向の相対変位が規制されている。したがって、アース部材70は連れ周りすることがない。ボルト57の締付けが完了すると、頭部58とナット56との間で接地部60と本体部72挟み付けられ、本体部72の下面と接地部60の接地面61が面当たり状態で密着する。これにより、アース部材70(ノイズフィルタB)と接地部60との接続が完了する。
上述のように本実施例2のアース部材70は、端子金具20を介してワイヤーハーネス50に接続される本体部72と、本体部72に形成され、締付部材55のボルト57を貫通させる取付孔73と、本体部72に設けられ、接地部60に設けたストッパ64に係止される回り止め部74とを備えている。そして、締付部材55の締付けにより本体部72が接地部60に接続されるとともに、回り止め部74とストッパ64との係止により締付部材55の締付け時における本体部72(アース部材70)の連れ回りが規制されるようになっている。
そして、このアース部材70は、回り止め部74が複数箇所に設けられており、複数の回り止め部74のうち少なくとも1つが、接地部60のストッパ64に対して選択的に係止し得るようになっている。このように本実施例2によれば、回り止め部74が複数設けられているので、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ64の配置形態に応じて、ストッパ64に係止すべき回り止め部74を適宜に選択することができる。
これにより、アース部材70を接地部60に対し連れ回りさせずに接続することができる。本実施例2によれば、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ64の配置形態が複数存在していても、1種類のアース部材70によって対応できるで、部品の種類数を少なくすることができる。特に、本実施例2のアース部材70は、複数の回り止め部74が本体部72に一体に形成されているので、回り止め部が本体部と別体部品である場合に比べると、部品点数が削減されている。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3を図8〜図11を参照して説明する。本実施例3のアース部材80は、ノイズフィルタCを構成する部材として適用されている。ノイズフィルタCを構成するハウジング10と、端子金具20と、一対のコンデンサ30と、1つのコイル35は、上記実施例1と同じであるため、説明は省略する。アース部材80が接続される接地部60と、接地部60への接続手段である締付部材55も、実施例1と同じ構成であるから、説明は省略する。尚、以下の説明において、上下の方向については、図11に表れる向きをそのまま上方、下方と定義する。前後方向については、図8における左側を前側と定義する。
<アース部材80>
アース部材80は、金属材料からなる基板部材81と、同じく金属材料からなる板状の係止部材86とを合体させて構成されている。基板部材81は、図11に示すように、平板状のベース部82と、ベース部82の後端縁に連なる平板状の支持板部83とを備えて構成されている。ベース部82は、インサート成形によりハウジング10の底壁部14と一体化されている。ベース部82の上面前端部は、切欠部15において箱形部材11の内部に臨んでいる。ベース部82の上面のうち箱形部材11に臨む領域には、半田33によりリード線32Rが接続されている。
支持板部83は、ベース部82に対して面一状に連なり、ハウジング10の後端よりも更に後方へ突出している。支持板部83の下面は、ハウジング10の底面よりも上方に位置している。また、図8,9に示すように、支持板部83の平面形状は、前端側領域が方形であり、略後端側領域が略半円形となっている。支持板部83には、上下方向(本体部89の板厚方向)に貫通する円形の上部孔84が形成されている。支持板部83の外周縁には、複数の凹部85が形成されている。この凹部85は、後述する係止部材86を支持板部83に組み付けるための手段として機能する。
係止部材86は、基板部材81とは別体の部品である。図10に示すように、係止部材86の平面形状は、支持板部83と概ね同じ形状である。即ち、係止部材86の外周縁と支持板部83の外周縁とは、ほぼ整合している。係止部材86には、支持板部83の上部孔84と対応する円形の下部孔87が形成されている。係止部材86の外周縁のうち前縁部を除いた領域には、複数の回り止め部88が一体に形成されている。全ての回り止め部88は、係止部材86と面一の板状をなし、平面形状は略方形である。これらの回り止め部88は、その基端縁(本体部89に連なる縁部)において曲げ加工し得るようになっている。
<実施例3の作用及び効果>
次に、本実施例3の作用を説明する。アース部材80(ノイズフィルタC)を接地部60に接続する際には、まず、係止部材86を支持板部83の下面に重ね合わせ、ストッパ63に係止される回り止め部88以外の複数の回り止め部88を、基板部材81の凹部85と対応させる。そして、ストッパ63に係止されない複数の回り止め部88を、上方へ折り返すように曲げ加工し、曲げた回り止め部88と係止部材86との間で支持板部83の外周縁部を上下方向(板厚方向)に挟み付ける。
これにより、係止部材86と支持板部83(基板部材81)が組み付け状態に保持され、アース部材80が構成される。また、上下に重ねた状態で合体された支持板部83と係止部材86により、ワイヤーハーネス55に接続されるとともに複数の回り止め部88を備えた本体部89が構成される。また、本体部89には、上部孔84と下部孔87とにより、ボルト57を挿通させるための取付孔90が構成される。
係止部材86を支持板部83に組み付けた状態では、複数の回り止め部88が、凹部85に対し取付孔90を中心とする周方向への相対変位が規制されているので、係止部材86が支持板部83(基板部材81)に対して水平方向へ相対変位する虞はない。また、係止部材86を支持板部83に組み付けた状態では、係止部材86の下面がハウジング10の下面に対して面一の高さとなる。
この後、ストッパ63に係止すべき1つの回り止め部88を、下方へ略直角に曲げ加工しておく。尚、ストッパ63に係止される回り止め部88の曲げ加工は、係止部材86を支持板部83に組み付ける工程よりも先に行ってもよい。
そして、アース部材80を接地部60に接続する現場では、ワイヤーハーネス50を所定の配索経路に沿わせ、アース部材80の取付孔90を接地部60の接続孔62に位置合わせし、下向きに曲げた回り止め部88をストッパ63に嵌入する。その後、ボルト57の雄ネジ部59を、取付孔90と接続孔62に挿通し、ナット56にねじ込んで締め付ける。
ボルト57を締め付ける過程では、頭部58と本体部89(支持板部83)との間の摩擦抵抗により、アース部材80にはボルト57の軸心を中心として水平方向に連れ回りを生じさせるモーメント力が作用する。しかし、ボルト57から離れた位置においては、接地部60のストッパ63とアース部材80の回り止め部88との係止により、アース部材80は、接地部60に対して水平方向の相対変位が規制されている。したがって、アース部材80は連れ周りすることがない。
ボルト57の締付けが完了すると、頭部58とナット56との間で接地部60と本体部89(支持板部83と係止部材86)が挟み付けられ、係止部材86(アース部材80)の下面と接地部60の接地面61が面当たり状態で密着する。これにより、アース部材80(ノイズフィルタC)と接地部60との接続が完了する。接続孔62とストッパ63との位置関係が異なる場合は、それに応じてストッパ63と対応する回り止め部88を、下向きに屈曲させ、それ以外の回り止め部88については、上方へ折り返し状に曲げ加工して、係止部材86を支持板部83に組み付ければよい。
上述のように本実施例1のアース部材80は、端子金具20を介してワイヤーハーネス50に接続される本体部89と、本体部89に形成され、締付部材55のボルト57を貫通させる取付孔90と、本体部89に設けられ、接地部60に設けたストッパ63に係止される回り止め部88とを備えている。そして、締付部材55の締付けにより本体部89が接地部60に接続されるとともに、回り止め部88とストッパ63との係止により締付部材55の締付け時における本体部89の連れ回りが規制されるようになっている。
そして、このアース部材80は、回り止め部88が複数箇所に設けられており、複数の回り止め部88のうち少なくとも1つが、接地部60のストッパ63に対して選択的に係止し得るようになっている。このように本実施例1によれば、回り止め部88が複数設けられているので、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ63の配置形態に応じて、ストッパ63に係止すべき回り止め部88を適宜に選択することができる。これにより、アース部材80を接地部60に対し連れ回りさせずに接続することができる。本実施例3によれば、ワイヤーハーネス50の配索経路と締付部材55の締付け位置を基準とするストッパ63の配置形態が複数存在していても、1種類のアース部材80によって対応できるで、部品の種類数を少なくすることができる。 また、本実施例3のアース部材80は、ワイヤーハーネス50に接続される基板部材81と、複数の回り止め部88が形成された係止部材86とを組み付けて構成されている。この構成によれば、回り止め部88の数や配置が異なる複数種類の係止部材86を用意し、そのいずれかの係止部材86を選択的に基板部材81に組み付けるようにすれば、ストッパの配置形態の種類数が多くなっても、柔軟に対応させることができる。また、複数の回り止め部88のうちストッパ63に係止されない回り止め部88を基板部材81に係止することで、基板部材81と係止部材86が組付け状態に保持されている。この構成によれば、基板部材81と係止部材86を組付け状態に保持するための専用手段が不要なので、部品点数の削減や形状の簡素化を図ることが可能である。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1〜3では、本体部が平板状をなしているが、本体部は例えば段差状やL字形に屈曲した形状であってもよい。
(2)上記実施例1〜3では、ストッパに係止する回り止め部の数を1つだけとしたが、1つのストッパに複数の回り止め部を係止させてもよい。
(3)上記実施例1〜3では、締付部材を構成するボルトが、接地部にねじ込まれるようにしたが、締付部材を構成するボルトは、接地部から立ち上がるように設けたスタッドボルトであってもよい。
(4)上記実施例1〜3では、ワイヤーハーネス(導電路)とアーム部とが端子金具を介して間接的に接続されるようにしたが、アース部材に圧着部を形成し、この圧着部に導電路(電線)を直接、接続してもよい。
(5)上記実施例3では、基板部材に対し1つの係止部材を取り付けたが、1つの基板部材に複数の係止部材を取り付けてもよい。
(6)上記実施例3では、係止部材に、基板部材の上部孔と対応する下部孔が形成されているが、係止部材に下部孔が形成されていなくてもよい。
(7)上記実施例1,3において、ストッパに係止されない回り止め部を、導電路との接続手段として利用してもよい。
(8)上記実施例1,3では、ストッパに係止される回り止め部を、本体部に対して略直角に曲げてストッパに係止させるようにしたが、ストッパに係止される回り止め部は、曲げ加工せずにストッパに係止させてもよい。
(9)上記実施例3では、ストッパに係止されない回り止め部を、基板部材と係止部材とを組付ける手段として利用したが、ストッパに係止されない回り止め部は、切断して係止部材から離脱させてもよい。
(10)上記実施例1,2に、実施例3のような回り止め部が形成された係止部材を適用してもよい。
(11)上記実施例3において、基板部材に回り止め部が一体に形成されていてもよい。
(12)上記実施例1〜3では、アース部材をノイズフィルタに適用した例を説明したが、本発明は、ノイズフィルタ以外にも適用することができる。
40,70,80…アース部材
42,72,89…本体部
43,73,90…取付孔
44,74,88…回り止め部
50…ワイヤーハーネス(導電路)
55…締付部材
57…ボルト
60…接地部
63,64…ストッパ
81…基板部材
86…係止部材

Claims (4)

  1. 導電路に接続される本体部と、
    前記本体部に形成され、締付部材のボルトを貫通させる取付孔と、
    前記本体部に設けられ、接地部に設けたストッパに係止される回り止め部とを備え、
    前記締付部材の締付けにより前記本体部が前記接地部に接続されるとともに、前記回り止め部と前記ストッパとの係止により前記締付部材の締付け時における前記本体部の連れ回りが規制されるようになっているアース部材であって、
    前記回り止め部が複数箇所に設けられ、
    前記複数の回り止め部のうち少なくとも1つが、前記ストッパに対して選択的に係止し得るようになっていることを特徴とするアース部材。
  2. 前記複数の回り止め部が、前記本体部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアース部材。
  3. 前記導電路に接続される基板部材と、前記複数の回り止め部が形成された係止部材とを組み付けて構成されていることを特徴とする請求項1記載のアース部材。
  4. 前記複数の回り止め部のうち前記ストッパに係止されない前記回り止め部を前記基板部材に係止することで、前記基板部材と前記係止部材が組付け状態に保持されていることを特徴とする請求項3記載のアース部材。
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