JP2015176171A - 静電検出センサ - Google Patents

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枝里香 澤田
Erika Sawada
枝里香 澤田
琢磨 別司
Takuma Betsushi
琢磨 別司
直志 高木
Naoshi Takagi
直志 高木
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Abstract

【課題】静電検出センサに関し、操作状態の検出が精度良くできるものを提供する。
【解決手段】座標位置検出用に互いに交差状態で配された複数の帯状の第1センサ電極31、第2センサ電極42に加えて、さらにそれらとは絶縁され、座標位置の検出に用いない第3センサ電極53を有する構成の静電検出センサ20とした。これであれば、第3センサ電極53を用いて所定面積以上の水80がかかった状態か否かの判定をし、所定面積以上の水80がかかっている状態であるとの判定結果が得られた場合に、第1センサ電極31と第2センサ電極42へのスキャンを高いドライブ周波数に切り換えて行うことができる。このため、所定面積以上の水80がかかった状態となった折にも指等での操作状態が精度よく検出でき、水中での使用までも可能となるものとして提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器などの入力操作部用に配される静電検出センサに関するものである。
近年、各種電子機器は、入力操作部の入力操作範囲内へのタッチ操作で使用するものが増えており、その代表として移動体通信機器のスマートフォンがあげられる。
スマートフォンでは、通常、静電検出センサとしてなる静電容量式タッチパネルが表示素子の前方位置に配置されて入力操作部が構成され、静電容量式タッチパネルのカバー部材上を指等でタッチ操作して使用するものが普及している。
ここで、静電検出センサについて、静電容量式タッチパネルを例として以下に説明する。図8は従来の静電検出センサの分解斜視図である。
従来の静電検出センサ10は、第1基板1上に帯状に形成された複数の第1センサ電極3と、第2基板5上に帯状に形成された複数の第2センサ電極7とを備えている。第1基板1と第2基板5は、透明性を有した樹脂フィルム等からなる。
第1センサ電極3は、透明性を有し、D1方向に沿って直線状に伸びる形状で形成され、ITOなどからなる。複数の第1センサ電極3が、D1方向と直交するD2方向に定ピッチで第1基板1上に配列されている。第1センサ電極3は、対応する引き回し部4を介して第1基板1の外縁端部にそれぞれ引き出されている。
第2センサ電極7は、透明性を有し、D2方向に沿って直線状に伸びる形状で形成され、ITOなどからなる。複数の第2センサ電極7が、D1方向に定ピッチで第2基板5上に配列されている。第2センサ電極7は、引き回し部8を介して第2基板5の外縁端部にそれぞれ引き出されている。
第1基板1の上方に第2基板5が重ねられ、さらに第2基板5の上方に透明性を有するカバー部材9が重ねられ、それぞれの間が図示しない接着剤で接着されて、静電検出センサ10が構成されている。なお、静電検出センサとしては、第1センサ電極3および第2センサ電極7を互いに絶縁状態で一枚の同じ基板上に配設した構成のものもある。
従来の静電検出センサ10は、第1センサ電極3および第2センサ電極7を機器の制御部(図示せず)に接続させ、その状態で液晶等からなる表示素子(図示せず)の前方位置に配されて搭載される。
静電検出センサ10を搭載した機器では、電源がオン状態になったときから、第1センサ電極3、第2センサ電極7へのスキャンが制御部による制御で繰り返して行われる。
操作者は、表示素子に各種のアイコンなどを表示させた状態で、所望のアイコンに応じたカバー部材9の上面箇所を指等でタッチ操作する。タッチ操作がされると、タッチ操作箇所に応じた静電検出センサ10位置の静電容量値が変化し、繰り返して行われている第1センサ電極3、第2センサ電極7のスキャンの結果から制御部でタッチ操作箇所が特定され、所望のアイコンに割り当てられた機能が作動するものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2013−235410号公報
しかしながら、従来の静電検出センサ10は、大気中での使用を前提としており、カバー部材9上に例えば水がかかった状態で通常のスキャンがされると、カバー部材9が介在していても水と第1センサ電極3(または第2センサ電極7)のグランド電位のものが結合状態になって、その水を指として誤検出してしまうという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、水がかかった状態となった折にも操作状態が精度よく検出でき、水中での使用までも可能となる静電検出センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、座標位置検出用に互いに交差状態で配された複数の帯状の第1センサ電極、複数の帯状の第2センサ電極に加えて、さらにそれらとは絶縁され、座標位置の検出に用いない第3センサ電極を有する構成の静電検出センサとしたものである。
これであれば、第3センサ電極を用いて水等がかかった状態か否かを判定し、水等がかかっている状態であるとの判定結果が得られた場合には、第1センサ電極および第2センサ電極へのスキャンを相応するものに切り換えて行うことができる。このため、水等がかかった状態となった折にも指等での操作状態が精度よく検出でき、水中での使用までも可能となる静電検出センサとして提供することができるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、水等がかかった状態となった折にも操作状態が精度よく検出でき、水中での使用までも可能となる静電検出センサを得ることができるという有利な効果が得られる。
本発明の実施の形態による静電検出センサの分解斜視図 要部である各センサ電極を透過状態で示す拡大平面図 機器への搭載状態を示すブロック図 制御フローを示す図 水がかかった状態を示す図 変形事例の構成を示すための分解斜視図 変形事例の構成を示すための分解斜視図 従来の静電検出センサの分解斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図7を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態による静電検出センサの分解斜視図、図2は要部である各センサ電極を透過状態で示す拡大平面図、図3は機器への搭載状態を示すブロック図、図4は制御フローを示す図、図5は水がかかった状態を示す図、図6は変形事例の構成を示すための分解斜視図、図7は変形事例の構成を示すための分解斜視図である。
当該実施の形態による静電検出センサ20は、図1や図2に示すように、第1センサ電極31と、第2センサ電極42と、第3センサ電極53とを有したものとなっている。なお、以下では、静電検出センサ20として、入力操作をする入力操作範囲が透明性を有したものを例として説明することとする。
第1センサ電極31は、F1方向に沿って直線状に伸びる帯状である。複数の第1センサ電極31が、第1基板30上にF1方向と直交するF2方向に配列されて形成されている。
第2センサ電極42は、F2方向に沿って直線状に伸びる帯状である。複数の第2センサ電極42が、第2基板40上にF1方向に配列されて形成されている。
第1基板30と第2基板40は、透明性を有し、例えばPET樹脂やPC樹脂の樹脂フィルムなどからなる。第1センサ電極31と第2センサ電極42は、透明性を有し、例えばITOなどで形成される。
第3センサ電極53は、第1センサ電極31と同様に第1基板30上に配されている。第3センサ電極53は、隣り合う第1センサ電極31同士の間毎に配置され、F1方向に沿って直線状に伸びる複数の検知部54と、検知部54同士を電気的に接続する結合部55とから構成されている。つまり、第3センサ電極53は、結合部55に複数の検知部54が一体化されている一つの電極構造体からなっている。第3センサ電極53のそれぞれの検知部54や結合部55は、第1センサ電極31に対して電気的絶縁状態で第1基板30上に配されている。
図1などに示した第3センサ電極53は、機器への組み込み状態で、入力操作範囲外の位置に結合部55が位置する組み込み状態になるものである。このため、検知部54はITO等の透明性を有する材質で形成されているが、結合部55は導電性の高い銅箔などで形成されている。なお、検知部54や結合部55の材質は上記以外のものであってもよい。
複数の検知部54は、入力操作範囲内の全体を網羅するように配置されている。検知部54毎の同じ端部側が、直線状に形成された結合部55に接続されている。なお、第3センサ電極53は上記以外の形状であってもよい。
第1センサ電極31は、対応する引き回し部32を介して第1基板30の外縁端部に引き出されている。第3センサ電極53の結合部55も第1基板30の外縁端部に引き出されている。なお、結合部55そのものを引き出す代わりに、対応する引き回し部を設けて、その引き回し部を第1基板30の外縁端部に引き出すようにしてもよい。
第2センサ電極42は、対応する引き回し部43を介して第2基板40の外縁端部に引き出されている。
そして、第1基板30の上方に第2基板40が重ねられ、さらに第2基板40の上方に透明性を有するカバー部材60が重ねられて、それぞれの間が図示しない接着剤などで接着されると共に、外縁端部にフレキシブル配線基板63が配されて静電検出センサ20が構成されている。つまり、この静電検出センサ20は、第1センサ電極31、第2センサ電極42、および第3センサ電極53を、フレキシブル配線基板63を介して機器に接続させるものとなっている。
ここで、図2を用いて、第1センサ電極31〜第3センサ電極53の個々の形状などについて簡単に説明する。
第1センサ電極31は、略矩形状の第1電極片31AがF1方向に沿って繋がって形成されている。第2センサ電極42は、略六角形の第2電極片42AがF2方向に沿って繋がって形成されている。第3センサ電極53の検知部54は、F1方向に細長い矩形状の第3電極片54AがF1方向に沿って繋がって形成されている。第1電極片31A同士の連結箇所、第2電極片42A同士の連結箇所、第3電極片54A同士の連結箇所は、いずれも細幅で連結されたものとなっている。
そして、図2から判るように、第2電極片42A同士の連結箇所は、F2方向に沿って交互に順に位置する第1電極片31A同士の連結箇所、第3電極片54A同士の連結箇所に対向している。言い換えると、第2センサ電極42の第2電極片42Aは、第1センサ電極31のF1方向で隣り合う第1電極片31Aと第3センサ電極53のF1方向に伸びる検知部54で囲まれた空隙部に対向して位置している。また、第1センサ電極31の第1電極片31Aと第3センサ電極53の検知部54を構成する第3電極片54Aは、第2電極片42Aが形成されていない空隙部に対向して位置している。
第1センサ電極31と第2センサ電極42は、入力操作された位置を検出するために配されている。すなわち、第1センサ電極31と第2センサ電極42とは、操作される座標位置の検出が必要となる入力操作範囲(所謂ビューエリア)またはそれよりも少し大きい範囲に亘って交差状態で配置されている。
一方、第3センサ電極53は、所定面積以上の水等がかかっている状態か否かの判定を行うために配されており、複数の検知部54は、第1センサ電極31と第2センサ電極42とが配設されている範囲の全体にいきわたるように配置されている。
以上のように、当該実施の形態による静電検出センサ20は構成されており、機器への搭載時には、図3に示すように、制御部70に接続された状態で液晶等からなる表示素子75の前方位置に配されて搭載状態とされる。なお、制御部70への接続はフレキシブル配線基板63を介して行われ、第1センサ電極31、第2センサ電極42、および第3センサ電極53のいずれもが制御部70に接続される。そして、表示素子75についても制御部70に接続されて制御される構成になされる。
続いて、上記のように搭載された静電検出センサ20の制御状態について図4を用いて説明する。
静電検出センサ20は、機器の電源がオン状態になったときから、制御部70による制御で、第1センサ電極31、第2センサ電極42、および第3センサ電極53へのスキャンが所定順序で繰り返して行われている。
図4に示すように、まずは、ステップ1にて、制御部70による制御で、第3センサ電極53へのスキャンが行われる。
ここで、第3センサ電極53の複数の検知部54は、想定される操作者の指径領域(例えばφ4mm〜φ15mm)内に、平行関係で隣り合う二つ以上が位置する配置ピッチP1(図5参照)で配されている。そして、第3センサ電極53へのスキャンは、カバー部材60(図1参照)上つまりセンサ上に上記指径領域よりも大きい面積以上の水がかかった状態であるか否かの判定をするために行われる。なお、指径領域の大きさは、タッチ操作状態での指の接触面積を基に設定すればよい。
図5に、指径領域よりも大きい面積の水80がかかった状態を示す。なお、図5については、判りやすくするため、カバー部材60を省略した図示にすると共に、第1センサ電極31、第2センサ電極42、第3センサ電極53を透過状態で示している。
そして、図5に示したように、水80が少なくとも二つ以上の検知部54に跨ってかかった状態、言い換えると、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積の水80がかかった状態になると、その水80の位置に応じた検知部54毎に静電容量値の変化が生じて、それらの合計が結合部55を介して制御部70で検出され、第3センサ電極53の所定のセンサ感度が得られる。
次に、図4に示すステップ2として、制御部70は、第3センサ電極53の所定のセンサ感度を、予め設定されている水検出用閾値と対比する。第3センサ電極53の所定のセンサ感度が水検出用閾値より大きい場合には、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積である所定面積以上の水80がかかっている状態と判定してステップ3に進む。
第3センサ電極53のセンサ感度が水検出用閾値以下の場合には、所定面積以上の水80はかかっていない状態と判定してステップ4に進む。なお、この第3センサ電極53のセンサ感度が水検出用閾値以下の場合は、想定される操作者の指径領域よりも小さい面積となる水滴がカバー部材60上つまりセンサ上にのっている場合を含んでおり、この場合もステップ4に進む。
なお、第3センサ電極53は、一つの電極構造体で構成されているため、例えば当該センサの設計時に想定した操作者の指径領域を越えた面積の水80がある場合以外、第3センサ電極53の静電容量値の変化は水検出用閾値を下回る。つまり、指でのタッチ操作中などで上記指径領域内に収まる面積の導電物があったとしても第3センサ電極53の反応は小さく、水検出用閾値を越える所定のセンサ感度が得られることはない。
ステップ2で所定面積以上の水80がかかっていない状態との判定結果が得られた場合にはステップ4に移行する。
ステップ4では、制御部70の制御で、操作される座標位置を検出するためのスキャンが、第1センサ電極31、第2センサ電極42に対して行われる。
このスキャンとしては、制御部70は、複数の第1センサ電極31および複数の第2センサ電極42の内、例えば検出対象とするセンサ電極を例えば1.5MHz程度の所定の低いドライブ周波数かつ所定電位でスキャンする。その際、制御部70は、スキャン中であるセンサ電極以外の第1センサ電極31、第2センサ電極42と、第3センサ電極53とを、スキャン中のセンサ電極と同じ周波数かつ同じ電位でドライブしている。
上記状態でスキャンすることによって、想定される操作者の指径領域よりも小さい面積の水滴がカバー部材60上つまりセンサ上にのっていたとしても、その水滴による影響が排除される。
そして、第1センサ電極31、第2センサ電極42へのスキャンを通じて、カバー部材60上への指等で入力操作された座標位置が検出され、機器の相応する所定機能が作動される。
ステップ2で、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積の水80がかかっている状態との判定結果が得られた場合には、ステップ3に移行する。
ステップ3では、第1センサ電極31、第2センサ電極42のスキャンがされる。その際のドライブ周波数は、制御部70による制御で、所定の高い周波数に切り換えて行われる。例えば検出対象とするセンサ電極を例えば6MHz程度の所定の高いドライブ周波数かつ所定電位でスキャンする。第3センサ電極53は、誤検出を防止するため、電位がかかっていないフローティング状態にされている。
第1センサ電極31、第2センサ電極42へのスキャンを高いドライブ周波数で行うと、検出対象とするセンサ電極では小さい電界が構成され、所定面積以上の水80がかかった状態であっても、その水80を指等として誤検出することがなくなり、操作している指等のみが検出可能となる。また、水中で操作されたとしても同様に操作中の指等のみの検出が可能となる。この高いドライブ周波数での第1センサ電極31、第2センサ電極42のスキャンを通じて、カバー部材60上への指等での入力操作された座標位置が検出され、機器の相応する所定機能が作動される。
このように、当該実施の形態による静電検出センサ20では、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積の水80がかかった状態では第1センサ電極31、第2センサ電極42へのスキャンを、あえて電界を小さくして操作された座標位置検出をするものとしている。このために、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積以上の水80がかかった状態や水中で使用する際を含んで、指等による操作位置が精度よく検出されるものに実現できる。
なお、ステップ3やステップ4で、操作する指等が検出されなかった場合や、検出されていた指等が離されたらステップ1に戻る。
以上に説明したように、当該実施の形態による静電検出センサ20であれば、第3センサ電極53を用いて、想定される操作者の指径領域よりも大きい所定面積以上の水80がかかった状態か否かを判定し、所定面積以上の水80がかかっている状態であるとの判定結果が得られた場合には、第1センサ電極31および第2センサ電極42へのスキャンを高いドライブ周波数で行うように切り換えて行うことができる。このために、所定面積以上の水80がかかった状態や水中での使用状態であっても、指等での操作状態が精度よく検出できるものとして提供することができる。
なお、想定される操作者の指径領域よりも大きい面積以上の水80がかかっている場合の第1センサ電極31および第2センサ電極42へのスキャンは、4MHz〜8MHzくらいでのドライブ周波数で行うと望ましい。そして、上記のように所定面積以上の水80がかかっている場合の第1センサ電極31および第2センサ電極42へのドライブ周波数は、所定面積以上の水80がかかっていない場合の第1センサ電極31および第2センサ電極42へのドライブ周波数に対して3倍〜5倍となるドライブ周波数で行う設定にするとよい。
そして、所定面積以上の水80を検出するための第3センサ電極53は、入力操作可能に設定された入力操作範囲内の全体を網羅可能で、しかも一つの電極構造体であるとよい。なお、上記には複数の検知部54を有した一つの電極構造体からなる第3センサ電極53を説明したが、電極構造体の詳細形状はこれに限定されることはない。なお、一つの電極構造体からなる第3センサ電極53の変形事例については後述する。
また、第3センサ電極53が、想定される操作者の指径領域よりも大きい所定面積以上の水80がかかる可能性のある部分のみに配されたものとしてもよい。なお、入力操作範囲の全体に亘って互いに独立した複数個の電極構造体が配置されているものなどとしてもよい。その場合には、所定面積以上の水80がかかる可能性のある箇所に配された電極構造体のみの検出をするようにしてもよい。
なお、以上には、透明性を有する静電検出センサ20について説明したが、透明性を要しない構成のものとしてもよい。その際には、各構成部材を不透明の材質からなるもの等とすればよい。
また、上記の静電検出センサ20では、三種類の第1センサ電極31と第2センサ電極42と第3センサ電極53とを、二つの第1基板30と第2基板40とに振り分けて設置した構成を説明したが、その振り分け方は特に限定されない。また、二つの第1基板30と第2基板40の上下での重ね合わせ順序等も限定されない。
さらには、図6に示した静電検出センサ90のように、第1基板30と第2基板40とに加えて三つ目の第3基板95を有したものとして、第1基板30に第1センサ電極31のみを設置し、第2基板40に第2センサ電極42のみを設置し、第3基板95に第3センサ電極53のみを設置してもよい。第3基板95は、第1基板30や第2基板40と同じ材質等とすればよい。なお、その他の構成は上述したものと同じである。また、第1基板30、第2基板40、第3基板95の上下での重ね合わせ順序の限定などがされないことも同じである。
なお、三つ目の第3基板95を用いる場合には、第3センサ電極53の設置自由度が増すため、第3センサ電極53の形状の制約が少なくなる。例えば、図7に示す構成の静電検出センサ91としてもよい。静電検出センサ91では、複数の検知部54を有した第3センサ電極53の代わりに、座標位置検出用に配された第1センサ電極31および第2センサ電極42の設置範囲の全体を覆うことができる大きさで設定した面状部分を有する第3センサ電極53Aを設置したものとしている。
この第3センサ電極53Aであれば、入力操作可能な入力操作範囲内の全体に対応して面状部分が対向状態で位置するもの、言い換えると検知部54同士のような隙間を有することなく、入力操作範囲内の全面に亘って面状部分が位置する構成にでき、第3センサ電極53Aの製作も容易で、想定される操作者の指径領域よりも大きい所定面積以上の水80をより高い精度で検出できるものに実現できる。なお、三つ目の第3基板95を用いることに拘わることなく、第3センサ電極53、53Aの形状は、第1センサ電極31と第2センサ電極42との設置状態や形状等に応じて適宜設定すればよい。
なお、ジャンパー部を多用すれば三種類の第1センサ電極31と第2センサ電極42と第3センサ電極53とを一つの基板上に形成した構成とすることも可能である。
なお、以上では第3センサ電極53による検出対象物を水80として説明したが、水80以外の液体の導電物質を検出対象物としてもよい。
以上のように、静電検出センサ20、90、91は、所定面積以上の水80がかかった状態や水中での使用状態となった折にも操作状態が精度よく検出できるもののため、例えば、スマートフォンを代表とする持ち運び可能な情報通信機器や情報端末機器、カメラなどの各種電子機器、車両のドアハンドル、洗濯機などの家電機器などへの搭載に適し、さらには水中で使用される水中カメラなどにも適用できる。または、所定面積以上の水80のかかる可能性の低い各種電子機器に搭載して入力操作部を構成してもよい。
本発明における静電検出センサは、水等がかかった状態となった折にも操作状態が精度よく検出でき、水中での使用までも可能となるものが得られるという有利な効果を有し、各種電子機器の入力操作部を構成する際などに有用である。
20、90、91 静電検出センサ
30 第1基板
31 第1センサ電極
31A 第1電極片
32 引き回し部
40 第2基板
42 第2センサ電極
42A 第2電極片
43 引き回し部
53、53A 第3センサ電極
54 検知部
54A 第3電極片
55 結合部
60 カバー部材
63 フレキシブル配線基板
70 制御部
75 表示素子
80 水
95 第3基板

Claims (7)

  1. 複数の帯状に形成された座標位置検出用の第1センサ電極と、前記第1センサ電極と絶縁状態で前記第1センサ電極と交差する複数の帯状に形成された座標位置検出用の第2センサ電極とを備え、さらに前記第1センサ電極および前記第2センサ電極とは絶縁され、座標位置の検出に用いない第3センサ電極を有する静電検出センサ。
  2. 前記第3センサ電極での検出対象物の検出有無によって、前記第1センサ電極と前記第2センサ電極へのスキャンを異なるドライブ周波数で行う請求項1記載の静電検出センサ。
  3. 前記第3センサ電極の検出対象物が所定面積以上の水である請求項1記載の静電検出センサ。
  4. 前記検出対象物が検出された場合の前記第1センサ電極と前記第2センサ電極へのドライブ周波数が、前記検出対象物が検出されなかった場合の前記第1センサ電極と前記第2センサ電極のドライブ周波数に対して3倍〜5倍である請求項2記載の静電検出センサ。
  5. 前記第3センサ電極は複数の検知部と前記複数の検知部を接続する結合部とを有し、前記第1センサ電極および前記第2センサ電極の設置範囲の全体に亘って前記複数の検知部が配された請求項1記載の静電検出センサ。
  6. 前記第3センサ電極は面状部分を有し、前記第1センサ電極および前記第2センサ電極の設置範囲の全体に対応させて前記面状部分が配された請求項1の静電検出センサ。
  7. 座標位置検出の際に、前記第1、第2センサ電極の検出対象のセンサ電極を、所定のドライブ周波数かつ所定電位でスキャンする時、スキャン中であるセンサ電極以外の前記第1、第2センサ電極と、前記第3電極とを、前記スキャン中のセンサ電極と同じ周波数かつ同じ電位でドライブする請求項1記載の静電検出センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017170224A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 シャープ株式会社 タッチパネル付表示装置

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