JP2010061384A - 入力装置およびこれを用いた携帯情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤作動が生じにくく、なおかつ、より広い有効表示領域を有する入力装置および携帯情報処理装置を提供すること。
【解決手段】互いに平行に配置された方向xに沿って延びる複数の帯状要素41を有する透明な電極層4と、方向xと異なる方向yに沿って互いに平行に配置された複数の帯状要素51を有しており、電極層4に対して絶縁され、かつ積層された透明な電極層5と、電極層4,5に対してその積層方向zにおいて電極層4側から導電体が接近したときに生じる静電容量変化によって上記導電体の接近を検出する制御手段と、を備える入力装置A1であって、第2の電極層5は、各帯状要素51の方向yにおける端部から延出し、上記制御手段と導通する複数の配線52を有しており、電極層4は、複数の帯状要素41に対して絶縁され、かつ複数の配線52とx方向視において重なるように形成された導電体層42を有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえば液晶表示パネルと積層されることによりいわゆるタッチパネルを構成する入力装置、およびこれを用いた携帯情報処理装置に関する。
図7は、従来の入力装置の一例を示している。同図に示された入力装置Xは、液晶表示パネルYと重ね合わせられることにより、いわゆるタッチパネルを構成している。このタッチパネルは、携帯電話機Zの表示手段および操作手段として用いられる。入力装置Xは、平行に配置された透過板91,92を有する。透過板91には電極層93が、透過板92には電極層94が、それぞれ形成されている。電極層93,94は、それぞれ平行に配置された複数の帯状要素を有する。電極層93の帯状要素と電極層94の帯状要素とは、互いに直角に配置されている。電極層93内の複数の帯状要素は、それぞれフレキシブル基板を介して図示しないICチップに接続されている。電極層94内の複数の帯状要素は、それぞれ図示しない複数の金属配線を介して上記フレキシブル基板に接続されている。上記フレキシブル基板は、上記の図示しないICチップに接続されている。上記の図示しない複数の金属配線は、たとえば、電極層94の外縁に沿って延びるように形成されている。
携帯電話機Zは、筐体の一部を構成する透明カバー95を有している。入力装置Xは、透明接着材96によって透明カバー95に接合されている。入力装置Xの下方には、液晶表示パネルYが配置されている。携帯電話機Zの使用者が携帯電話機Zを操作するときに、指Fgを透明カバー95に対して接近させ、あるいは接触させると、指Fgと電極層93,94の帯状要素との間に静電容量が生じる。この静電容量の大きさを上記ICチップによって検出することにより、指Fgが平面視においてどの位置に接近してきたかを検出することができる。
入力装置Xは、携帯電話機Zを構成する一部品として扱われる。このため、携帯電話機Zの組み立てに先立って、入力装置Xはそれ単体で組み立てられ、単体での検出確認作業が行われる。しかしながら、入力装置Xでは、電極層94の外縁に複数の金属配線が形成されているため、これらの金属配線と指Fgとの間に微小ではあっても静電容量が生じるおそれがあり、誤作動を招く可能性があった。
また、携帯電話機Zに代表される携帯情報処理端末は、小型化が求められる一方で表示画面を大型化の要請も強い。入力装置Xでは、外縁に金属配線が設けられており、有効表示領域が複数の金属配線の内側に限定されているため、全体を小型化しつつ画面の大型化を図るのが困難であった。
特開2008−33777号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、誤作動が生じにくく、なおかつ、より広い有効表示領域を有する入力装置および携帯情報処理装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される入力装置は、互いに平行に配置された第1の方向に沿って延びる複数の帯状要素を有する透明な第1の電極層と、上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の帯状要素を有しており、上記第1の電極層に対して絶縁され、かつ積層された透明な第2の電極層と、上記第1と第2の電極層に対してその積層方向において上記第1の電極層側から導電体が接近したときに生じる静電容量変化によって上記導電体の接近を検出する制御手段と、を備える入力装置であって、上記第2の電極層は、内包する各帯状要素の上記第2の方向における端部から延出し、上記制御手段と導通する複数の配線を有しており、上記第1の電極層は、内包する複数の帯状要素に対して絶縁され、かつ上記複数の配線と平面視において重なるように形成された導電体層を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、上記導電体層により、上記導電体と上記複数の配線との間が遮断されているため、上記導電体と上記複数の配線との間の静電容量変化が生じることがない。このため、上記入力装置では、たとえば上記複数の配線の幅を太くした場合でも、誤検出を防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記導電体層は、グランド端子または電源電圧端子に接続されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の配線および上記導電体層が透明導電膜により形成されている。このような構成によれば、上記入力装置の有効表示領域が、上記複数の配線および上記導電体層が形成されている部分にまで及ぶ。このため、上記入力装置全体の大きさを維持しつつ、上記入力装置の有効表示領域を広くすることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の配線は、上記第2の方向において互いに離間するように配列されており、各配線は、上記第2の方向において、当該配線と隣接し、当該配線よりも上記複数の帯状要素に近い位置にある他の配線と重なる細幅部と、上記他の配線と重ならない太幅部と、を有しており、上記太幅部の幅は上記細幅部の幅よりも大きく形成されている。このような構成によれば、上記複数の配線の抵抗を抑えることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、表裏面を有し、その表面が上記導電体が接する接触面とされており、その裏面に上記第1の電極層が形成されている第1の透過板を備えている。このような構成によれば、上記導電体は、上記第1の電極層が形成された上記第1の透過板に直接接触することとなる。このため、上記導電体と上記第1の電極層との間には、上記第1の透過板が介在するのみである。これにより、上記入力装置を製造した直後に、上記入力装置単体で上記導電体の位置検出が適切に行えることを確認すれば、上記入力装置をたとえば携帯電話機などの携帯情報処理装置に組み込んだ後は、このような確認は一切不要である。したがって、上記携帯情報処理装置の組み立てが完了した後においても、上記導電体の位置検出を正確に行うことが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の透過板の上記裏面に対して対向配置されており、かつ上記裏面と対向する表面に上記第2の電極層が形成された第2の透過板を備える。このような構成によれば、上記第2の電極層と上記第1の透過板との距離が比較的小となる。したがって、上記第2の電極層の静電容量を正確に検出するのに有利である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の透過板の裏面には、上記第1および第2の電極層の複数の帯状要素と平面視において重なり、かつ導電性を有する透明なシールド層が形成されている。また、上記シールド層は、グランド端子または電源電圧端子に接続されている。このような構成によれば、上記第1および第2の電極層の上記複数の帯状要素が外来のノイズの影響を受けることを抑制できる。また、上記入力装置の薄型化を大きく阻害することなく上記シールド層を設けることができる。
本発明の第2の側面によって提供される携帯情報処理装置は、筐体と、本発明の第1の側面によって提供される入力装置と、上記入力装置に対して上記筐体内側に配置された表示パネルと、を備えており、上記第1の透過板が、上記筐体に形成された開口から露出している。
このような構成によれば、上記携帯情報処理装置の小型化を図ることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1と第2の電極層の積層方向において、上記表示パネルの表示面と、上記導電体層および上記複数の配線とが重なるように構成された。このような構成によれば、上記携帯情報処理装置の小型化を図りつつ、上記表示パネルの表示面の大型化を図ることが可能となっている。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る入力装置およびこれを用いた携帯情報処理装置の第1実施形態を示している。本実施形態の入力装置A1は、透過板1,2,3、電極層4,5、およびシールド層6を備えており、導電体としての指Fgが接近したことを静電容量の変化によって検出するためのものである。電極層4は本発明に係る第1の電極層であり、電極層5は本発明に係る第2の電極層である。また、本発明に係る第1の方向をx方向、第2の方向をy方向、電極層4,5が積層される方向をz方向とする。なお、入力装置A1は、z方向視においてx方向に長く延びる長矩形状に形成されている。
透過板1は、たとえばポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、ポリエチレンナフタレート(以下、PEN)、ポリカーボネイト(以下、PC)などの透明樹脂の単層樹脂体、またはこれらに代表される透明樹脂から選ばれた2種類の材料からなる積層樹脂体、あるいはガラスからなる透明な板であり、接触面1aおよび対向面1bを有している。接触面1aは、指Fgが接近したときに接する面である。接触面1aには、たとえば図示しないコーティング層を設けてもよい。このコーティング層は、外来光が反射することにより、視認性が悪化することを抑制したり、透過板1に傷が生じることを防いだりする機能を果たす。対向面1bは、z方向において透過板2と向かい合う面であり、複数の配線パッド11および電極層4が形成されている。複数の配線パッド11は、たとえばITO,IZOなどの透明導電材料、あるいはAg,Auなどの金属からなり、対抗面1bのx方向における一方の端部の、y方向における両端に形成されている。
電極層4は、たとえばITO,IZOなどの透明な導電性材料からなる薄膜に対してパターニングを施したものである。電極層4は、複数の帯状要素41および導電体層42を有している。複数の帯状要素41は、互いに平行に配置されている。各帯状要素41は、略菱形状に膨張した部分とくびれた部分とが長手方向に交互に配置された形状とされている。なお、帯状要素41は、略菱形状に膨張した部分を有するものに限定されず、たとえば丸形状、菱形以外の多角形状の膨張部分を有するものであってもよい。
導電体層42は、図2に示すように、対向面1bのy方向における両側縁とx方向における他方の端縁とに沿って延びる帯状に形成されている。導電体層42は、複数の帯状要素41および複数の配線パッド11とは離間しており、電気的に絶縁されている。また、導電体層42は、図示しない配線によってグラウンド端子または電源電圧端子に接続されている。
透過板2は、たとえばPET、PEN、PCなどの透明樹脂の単層樹脂体、またはこれらに代表される透明樹脂から選ばれた2種類の材料からなる積層樹脂体、あるいはガラスからなる透明な板であり、透過板1に対して隙間を隔てて平行に配置されている。透過板2は、対向面2aを有している。対向面2aは、透過板1の対向面1bと対向する面である。対向面2aには、電極層5が形成されている。
電極層5は、たとえばITO、IZOなどの透明な導電性材料からなる薄膜に対してパターニングを施したものである。電極層5は、複数の帯状要素51および複数の配線52を有している。複数の帯状要素51は、複数の帯状要素41に対して直角となるように互いに平行に配置されている。各帯状要素51は、略菱形状に膨張した部分とくびれた部分とが長手方向に交互に配置された形状とされている。なお、帯状要素51は、略菱形状に膨張した部分を有するものに限定されず、たとえば丸形状、菱形以外の多角形状の膨張部分を有するものであってもよい。
複数の配線52は、それぞれが複数の帯状要素51のいずれかのy方向の端部から延出している。図3に示すように、x方向において隣接する帯状要素51の一方で、y方向の一方側の端部から配線52が延出している場合、隣接する他方の帯状要素51では、y方向の他方側の端部から配線52が延出している。これらの複数の配線52は、それぞれ屈曲してx方向に沿って延び、y方向において互いに平行に配列されている。また、複数の配線52は、z方向視において、導電体層42と重なる領域に配置されている。
また、各配線52は、太幅部52aと細幅部52bとを備えている。ただし、x方向における一方の端部付近における配線52は、細幅部52bだけとなっている。図3に示すように、太幅部52aは、各配線52がy方向における内方に隣接する他の配線52と重ならない領域に形成されている。各太幅部52aは、z方向視長方形状に形成されている。一方、細幅部52bは、各配線52がy方向における内方に隣接する他の配線52と重なる領域に形成されている。各細幅部52bのx方向における一方側の端部は、それぞれ複数の配線パッド11のいずれかとz方向視において重なるように配置されている。
透過板1,2の間には、透明絶縁材71が介在している。透明絶縁材71としては、光を良好に透過するとともに、電極層4,5を互いに絶縁可能なものを用いればよい。本実施形態においては、透過板1,2の間に塗布されたエポキシ系あるいはアクリル系の透明接着剤を硬化させることにより、透明絶縁材71が形成されている。なお、図2においては、理解の便宜上、透明絶縁材71を省略している。
また、透過板1,2の間には、y方向に沿って延びる細板状の異方性導電接着材73が設けられている。なお、図3においては、理解の便宜上異方性導電接着材73を想像線で示している。異方性導電接着材73は、たとえば絶縁性樹脂に微小な導電粒子が混入されたものであり、透過板1,2を押し付けあう方向にのみ電気を通す性質を有する。異方性導電接着材73は、z方向視において、複数の配線パッド11および複数の細幅部52bのx方向における一方側の端部と重なり、かつ複数の帯状要素41,51を囲む環状に形成されている。異方性導電接着材73を介して、複数の配線52と複数の配線パッド11とが導通している。また、異方性導電接着材73は、透明絶縁材71を封止する機能を果たす。
図3によく表れているように、複数の帯状要素41,51それぞれの上記膨張部分どうしは、z方向視において互いに重ならないように配置されている。さらに、複数の帯状要素41の上記膨張部分どうしの隙間には、複数の帯状要素51の上記膨張部分がはまり込むように配置されている。
透過板3は、たとえばPET、PEN、PCなどの透明樹脂の単層樹脂体、またはこれらに代表される透明樹脂から選ばれた2種類の材料からなる積層樹脂体、あるいはガラスからなる透明な板であり、透過板2に対して隙間を隔てて平行に配置されている。透過板3は、対向面3aを有している。対向面3aは、透過板2と対向する面である。対向面3aには、シールド層6が形成されている。
シールド層6は、たとえばITO、IZOなどの透明な導電性材料からなる薄膜であり、平面視において、電極層4,5の複数の帯状要素41,51と重なる領域に形成されている。シールド層6は、外来の電磁ノイズを電極層4,5が拾ってしまうことを防止するためのものである。また、電極層4,5とシールド層6との間には、寄生容量が生じる。これにより、指Fgと電極4,5との間に生じる静電容量が、入力装置A1が置かれる環境による変化を受けにくくなり、より正確な検出が可能となる。透過板2,3の間には、たとえばエポキシ系あるいはアクリル系からなる透明絶縁材72が介在している。シールド層6は、図示しない配線によってグランド端子または電源電圧端子に接続されている。
透過板1,3からは、フレキシブル配線基板75,76が延びている。フレキシブル配線基板75は、透過板1に形成された複数の帯状要素41と、複数の帯状要素51と導通する複数の配線パッド11から延びる配線パターン(図示略)とが接続されている。フレキシブル配線基板75を介して、複数の帯状要素41および複数の帯状要素51は、ICチップ74につながっている。ICチップ74は、各帯状要素41,51に生じる静電容量を独立にかつ常に検出可能に構成されている。フレキシブル配線基板76には、シールド層6が接続されている。
携帯電話機Cは、上述した入力装置A1と、液晶表示パネルBおよび筐体81とを備えており、本発明で言う携帯情報処理装置の一例に相当する。
液晶表示パネルBは、たとえば互いに対向する透明基板およびTFT基板と、これらに挟まれた液晶層とを備えており、携帯電話機Cの操作に供する操作メニュー画面や、画像などを表示する機能を有する。液晶表示パネルBに表示された画像は、入力装置A1を透して視認可能である。本実施形態においては、液晶表示パネルBの表示面が、z方向視において導電体層42および複数の配線52と重なるように構成されている。
筐体81は、たとえば樹脂製の薄型箱状であり、入力装置A1および液晶表示パネルBを収容している。筐体81には、開口81aが形成されている。開口81aは、液晶表示パネルBによって表示された画像を視認可能となるように、入力装置A1の透過板1を露出させるために設けられている。特に、本実施形態においては、筐体81のうち透過板1を囲む部分と透過板1とが面一とされている。
携帯電話機Cの操作は、以下のようにして行われる。
液晶表示パネルBは、たとえば携帯電話機Cの諸機能を発揮させるボタンを模したアイコンを含む操作メニュー画面を表示させる。使用者がなんら操作をしない状態においては、各帯状要素41,51には静電容量はほとんど生じていない。次いで、使用者は、選択したい機能に対応するアイコンを触るようにして、指Fgによって透過板1の接触面1aに触れる。このとき、帯状要素41,51と指Fgの距離が短くなる。これにより、各帯状要素41,51に静電容量が生じる。複数の帯状要素41,51のうち指Fgとの距離が近いものほど静電容量が大きい。すなわち、複数の帯状要素41の静電容量を比較することによって、複数の帯状要素41が配列された方向における指Fgの位置を検出することができる。また、複数の帯状要素51の静電容量を比較することによって、複数の帯状要素51が配列された方向における指Fgの位置を検出することができる。この結果、指Fgのz方向視における位置が確定され、使用者が触れようとしたアイコンが特定される。そして、携帯電話機Cは、このアイコンに対応する機能を発揮する。
次に、入力装置A1および携帯電話機Cの作用について説明する。
本実施形態によれば、導電体層42および複数の配線52がいずれも透明な導電性材料からなるため、入力装置A1のy方向における全領域が透明となっている。このため、入力装置A1は、液晶表示パネルBの表示面を視認可能な有効表示領域が、たとえば図7に示された従来技術における同じサイズの入力装置Xと比較して広くなっている。このため、入力装置A1が組み込まれた携帯電話機Cでは、従来よりも広い表示面を有する液晶表示パネルBを用いることが可能となっている。
さらに、本実施形態では、複数の配線52は幅の広い太幅部52bを有しており、配線抵抗を抑えることが可能となっている。
さらに、本実施形態では、z方向において指Fgと複数の配線52との間を遮断するように、ICチップ74とは絶縁された導電体層42が形成されている。このため、指Fgの接近により複数の配線52に静電容量が生じるのを防ぐことができる。従って、入力装置A1は、複数の配線52の影響によってICチップ74が反応する誤作動を防ぐことが可能となっている。
さらに、本実施形態では、複数の配線52が複数の帯状要素51と同じ導電性材料からなるため、AgやAuの使用量を抑えることができる。このため、入力装置A1では、製造工程の簡略化やコストの低減が可能となっている。
さらに、本実施形態によれば、指Fgは、電極層4が形成された透過板1に直接触れる。このため、指Fgと電極層4との間には、たとえば図7に示された従来技術における透明カバー95および透明接着材96は介在していない。また、電極層5と電極層4との間には、透明絶縁材71が介在するのみである。これにより、入力装置A1を製造した直後に、入力装置A1単体で指Fgの位置検出が適切に行えることを確認すれば、入力装置A1を携帯電話機Cに組み込んだ後は、このような確認は一切不要である。したがって、携帯電話機Cの組み立てが完了した後においても、指Fgの位置検出を正確に行うことが可能であり、携帯電話機Cを適切に操作することができる。
透過板1を携帯電話機Cの外装の一部として用いることにより、図7に示された従来技術における透明カバー95を設ける必要がない。これは、携帯電話機Cの薄型化を図るのに有利である。また、指Fgと電極層4,5との距離が近いほど、検出精度を高めることができる。さらに、透過板1と筐体81とが面一であることにより、透過板1の端付近に対して指Fgを確実に接触させることができる。したがって、透過板1の端付近に表示されたたとえばアイコンに使用者が触れようとしたことを適切に検出することができる。
シールド層6を設けることにより、入力装置A1の誤作動を好適に防止することができる。
図4は、本発明に係る入力装置およびこれを用いた携帯情報処理装置の第2実施形態を示している。本実施形態の入力装置A2は、透過板3を備えない点が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、シールド層6は、透過板2の裏面2bに設けられている。シールド層6は、透明絶縁材72によって覆われている。透明絶縁材72は、入力装置A2が搬送されたり、携帯電話機Cに組み込まれたりするときに、シールド層6が損傷を受けることを防止する機能を果たす。
このような実施形態によれば、上述した実施形態と比較して、透過板3に相当する分だけ入力装置A2の厚さを薄くすることが可能である。これは、携帯電話機Cの薄型化を図るのに有利である。
図5および図6は、本発明に係る入力装置の第3実施形態を示している。本実施形態の入力装置A3は、複数の帯状要素41,51の形状が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、図5に示すように、各帯状要素41は、x方向に延びる比較的細幅の直線帯状とされている。そして、3つの帯状要素41が一体的に形成されている。また、図6に示すように、各帯状要素51は、y方向に延びる比較的広幅の直線帯状とされている。
このような実施形態によっても、上述した実施形態と同様に、入力装置A3を用いたたとえば液晶表示パネルの表示面の視認可能な有効表示領域を大きくすることができる。
本発明に係る入力装置および携帯情報処理装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る入力装置および携帯情報処理装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、上記実施形態では、複数の帯状要素51の両端から交互に配線52が延出しているが、一方の端からのみ配線52が延出していても構わない。
本発明の第1実施形態に基づく入力装置および携帯電話機を示す要部断面図である。 図1のII−II線に沿う平面から見た要部平面図である。 図1のIII−III線に沿う平面から見た要部平面図である。 本発明の第2実施形態に基づく入力装置および携帯電話機を示す要部断面図である。 本発明の第3実施形態に基づく入力装置を示す要部平面図である。 本発明の第3実施形態に基づく入力装置を示す要部平面図である。 従来の入力装置および携帯電話機の一例を示す要部断面図である。
符号の説明
A1,A2,A3 入力装置
B 液晶表示パネル(表示パネル)
C 携帯電話機
Fg 指(導電体)
x (第1の)方向
y (第2の)方向
z (電極層の積層)方向
1 (第1の)透過板
1a 接触面(表面)
1b 対向面(裏面)
11 配線パッド
2 (第2の)透過板
2a 対向面(表面)
3 透過板
3a 対向面
4 (第1の)電極層
41 帯状要素
42 導電体層
5 (第2の)電極層
51 帯状要素
52 配線
6 シールド層
71,72 透明絶縁材
73 異方性導電接着材
74 ICチップ(制御手段)
75,76 フレキシブル配線基板
81 筐体
81a 開口

Claims (10)

  1. 互いに平行に配置された第1の方向に沿って延びる複数の帯状要素を有する透明な第1の電極層と、
    上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の帯状要素を有しており、上記第1の電極層に対して絶縁され、かつ積層された透明な第2の電極層と、
    上記第1と第2の電極層に対してその積層方向において上記第1の電極層側から導電体が接近したときに生じる静電容量変化によって上記導電体の接近を検出する制御手段と、
    を備える入力装置であって、
    上記第2の電極層は、内包する各帯状要素の上記第2の方向における端部から延出し、上記制御手段と導通する複数の配線を有しており、
    上記第1の電極層は、内包する複数の帯状要素に対して絶縁され、かつ上記複数の配線と平面視において重なるように形成された導電体層を有していることを特徴とする、入力装置。
  2. 上記導電体層は、グランド端子または電源電圧端子に接続されている、請求項1に記載の入力装置。
  3. 上記複数の配線および上記導電体層が透明導電膜により形成されている、請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 上記複数の配線は、上記第2の方向において互いに離間するように配列されており、
    各配線は、上記第2の方向において、当該配線と隣接し、当該配線よりも上記複数の帯状要素に近い位置にある他の配線と重なる細幅部と、上記他の配線と重ならない太幅部と、を有しており、
    上記太幅部の幅は上記細幅部の幅よりも大きく形成されている、請求項3に記載の入力装置。
  5. 表裏面を有し、その表面が上記導電体が接する接触面とされており、その裏面に上記第1の電極層が形成されている第1の透過板を備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の入力装置。
  6. 上記第1の透過板の上記裏面に対して対向配置されており、かつ上記裏面と対向する表面に上記第2の電極層が形成された第2の透過板を備える、請求項5に記載の入力装置。
  7. 上記第2の透過板の裏面には、上記第1および第2の電極層の複数の帯状要素と平面視において重なり、かつ導電性を有する透明なシールド層が形成されている、請求項6に記載の入力装置。
  8. 上記シールド層は、グランド端子または電源電圧端子に接続されている、請求項7に記載の入力装置。
  9. 筐体と
    請求項5ないし8のいずれかに記載の入力装置と、
    上記入力装置に対して上記筐体内側に配置された表示パネルと、を備えており、
    上記第1の透過板が、上記筐体に形成された開口から露出していることを特徴とする、携帯情報処理装置。
  10. 上記第1と第2の電極層の積層方向において、上記表示パネルの表示面と、上記導電体層および上記複数の配線とが重なるように構成された、請求項9に記載の携帯情報処理装置。
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