JP2015176012A - 光量制御装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの駆動源でシャッタ羽根と光量調節部材を駆動するとともに、シャッタ羽根がストッパーのない位置で停止するときに生じる駆動部の振動を低減可能な光量制御装置を提供すること。
【解決手段】駆動部と、開口部が形成された地板と、開口部を閉鎖する閉鎖状態と開口部を開放する開放状態との間を移動可能なシャッタ羽根と、開口部に進入する進入状態と開口部から退避する退避状態との間を移動可能な光量調節羽根と、駆動部の駆動力をシャッタ羽根および光量調節羽根に伝達可能な伝達機構と、駆動部の逆起電力を検出可能な検出手段と、駆動部の駆動を制御可能な制御手段と、を有し、伝達機構の第1および第3の駆動領域において、シャッタ羽根が開閉動作を行い、伝達機構の第2の駆動領域において、光量調節羽根が進退動作を行い、制御手段は、シャッタ羽根が閉鎖状態から開放状態に移動する際、検出手段の出力に基づいて駆動部の駆動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光量制御装置および撮像装置に関する。
従来、シャッタ羽根の開閉動作を行うとともに、光量調節部材の進退動作を行う光量制御装置が知られている。しかしながら、シャッタ羽根と光量調節部材をそれぞれ個別の駆動源で駆動するため、装置の高コスト化、大型化、重量化および消費電力の増加等といった問題がある。特許文献1では、シャッタ羽根と光量調整部材とを1つの駆動源で動作させる光量制御装置が提案されている。
特開2007−212645号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、シャッタ羽根がストッパーのない位置に移動するときに、ステッピングモータが振動してしまう。
このような課題を鑑みて、本発明は、1つの駆動源でシャッタ羽根と光量調節部材を駆動するとともに、シャッタ羽根がストッパーのない位置で停止するときに生じる駆動部の振動を低減可能な光量制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光量制御装置は、駆動部と、開口部が形成された地板と、前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と前記開口部を開放する開放状態との間を移動可能なシャッタ羽根と、前記開口部に進入する進入状態と前記開口部から退避する退避状態との間を移動可能な光量調節羽根と、前記駆動部の駆動力を前記シャッタ羽根および前記光量調節羽根に伝達可能な伝達機構と、前記駆動部の逆起電力を検出可能な検出手段と、前記駆動部の駆動を制御可能な制御手段と、を有し、前記伝達機構は、第1の駆動領域、第2の駆動領域および第3の駆動領域を有し、前記第1および第3の駆動領域において、前記シャッタ羽根が開閉動作を行い、前記第2の駆動領域において、前記光量調節羽根が進退動作を行い、前記制御手段は、前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態に移動する際、前記検出手段の出力に基づいて前記駆動部の駆動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、1つの駆動源でシャッタ羽根と光量調節部材を駆動するとともに、シャッタ羽根がストッパーのない位置で停止するときに生じる駆動部の振動を低減可能な光量制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光量制御装置の分解斜視図である。 ステッピングモータの分解斜視図である。 ステッピングモータの動作説明図である。 アーム部材とリンク部材の位置関係を示した図である。 図4(b)と図4(c)の各状態におけるアーム部材の出力ピンの位置を示す図である。 シャッタ羽根の動作説明図である。 ND羽根の動作説明図である。 光量制御装置が搭載されたカメラのブロック図である。 シャッタ羽根が開放動作を行うときの外側磁極部の磁極とマグネットの回転角度を示す図である。 ステッピングモータの逆起電力を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を用いて、本発明の光量制御装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光量制御装置の分解斜視図である。
駆動部であるステッピングモータ(以下、モータという)1は、少なくとも4つの回転位置に停止制御可能なアクチュエータである。
アーム部材2には、出力ピン21が形成されている。リンク部材3は、アーム部材2の出力ピン21に回動可能に連結される。また、リンク部材3には、嵌合部としての出力ピン31が形成されている。本実施形態では、アーム部材2とリンク部材3は、モータ1の駆動力をシャッタ羽根5,6およびND羽根8に伝達可能な伝達機構として機能する。
地板4には、開口部41が形成され、モータ1が取り付けられる。アーム部材2の出力ピン21は、地板4に形成される穴42を通って、地板4のアーム部材2が取り付けられる側とは反対側に突出している。リンク部材3の出力ピン31は、地板4に形成されるガイド穴43を通って、地板4のリンク部材3が取り付けられる側とは反対側に突出している。また、地板4には、軸ダボ44,45,46およびストッパー47,48,49,50が形成されている。
シャッタ羽根5には、軸穴51およびカム穴52が形成される。軸穴51に地板4の軸ダボ44を挿入することで、シャッタ羽根5は軸ダボ44に軸支される。これによって、シャッタ羽根5は、地板4に対して移動可能に取り付けられる。
シャッタ羽根6には、軸穴61およびカム穴62が形成される。軸穴61に地板4の軸ダボ45を挿入することで、シャッタ羽根6は軸ダボ45に軸支される。これによって、シャッタ羽根6は、地板4に対して移動可能に取り付けられる。
シャッタ羽根5のカム穴52とシャッタ羽根6のカム穴62とが重なる部分に、ガイド穴43から突出しているリンク部材3の出力ピン31を挿入する。これによって、シャッタ羽根5,6は、リンク部材3に係合する。そして、出力ピン31がガイド穴43にガイドされて移動することで、シャッタ羽根5,6は開口部41を開放する開放状態と開口部41を閉鎖する閉鎖状態に切り換わる。シャッタ羽根5,6が閉鎖状態になるとき、シャッタ羽根5に形成される突起部53がストッパー47に当接し、シャッタ羽根6に形成される突起部63がストッパー48に当接する。
中間シート7は、シャッタ羽根5,6を挟むように、地板4に取り付けられる。すなわち、シャッタ羽根5,6は、中間シート7と地板4との間に配置される。中間シート7の中央には、開口部71が形成される。開口部71の開口径は、開口部41の開口径よりも小さい。したがって、開口部71により光量制御装置の開放口径が決められる。中間シート7を地板4に取り付けた状態で、地板4に形成される軸ダボ44〜46、アーム部材2の出力ピン21およびリンク部材3の出力ピン31は、中間シート7から突出している。
光量調節羽根としてのND羽根8には、開口部81が形成される。開口部81の開口径は、開口部71の開口径よりも大きい。ND羽根8には、開口部81を覆うようにNDフィルタ82が貼着されている。ND羽根8には、軸穴83およびカム部84が形成される。軸穴83に、中間シート7から突出している軸ダボ46を挿入することで、ND羽根8は、中間シート7上で軸ダボ46に軸支される。これによって、ND羽根8は、地板4に対して移動可能に取り付けられる。また、カム部84に、中間シート7から突出している出力ピン21を挿入する。これによって、ND羽根8は、アーム部材2に係合する。出力ピン21がカム部84の内周をトレースすることで、ND羽根8はNDフィルタ82が開口部41に進入する進入状態とNDフィルタ82が開口部41から退避する退避状態に切り換わる。ND羽根8が進入状態になるとき、ND羽根8に形成される突起部85がストッパー49に当接し、NDフィルタ82が退避状態になるとき、突起部85がストッパー50に当接する。なお、本実施形態では、光量調節部材としてND羽根を用いて説明したが、絞り羽根を用いても同様である。
羽根押え9は、ND羽根8を取り付けた後、地板4に取り付けられる。すなわち、ND羽根8は、中間シート7と羽根押え9との間に配置される。
次に、図2を用いて、モータ1の構成について説明する。図2は、モータ1の分解斜視図である。
ステータ11は、軟磁性材料で形成される。ステータ11には、第1の外側磁極部111および第2の外側磁極部112が形成される。また、第1の外側磁極部111および第2の外側磁極部112は、ロータ軸17と平行に形成されている。
ボビン14には、第1コイル12および第2コイル13が巻かれている。第1コイル12の内周に第1の外側磁極部111が配置され、第2コイル13の内周に第2の外側磁極部112が配置される。そして、第1コイル12へ通電することにより、第1の外側磁極部111が励磁され、第2コイル13へ通電することにより、第2の外側磁極部112が励磁される。第1コイル12および第2コイル13とステータ11は、シート部材15により隔てられている。
永久磁石から構成される円筒形状のマグネット16は、外周表面を円周方向に6分割され、S極とN極が交互に着磁されている。マグネット16の内周面は、外周面に比べ弱い着磁分布を持つか、全く着磁されていないか、あるいは外周面と逆の極、すなわち外周面がS極の場合はその範囲に対応する内周面はN極に着磁されているか、いずれであってもよい。
軟磁性材料からから構成されるロータ軸17は、マグネット16に固定される。すなわち、ロータ軸17の外周面の一部が接着や圧入等によりマグネット16の内周面に密着固定される。ロータ軸17には、出力軸部18が形成されている。出力軸部18は、アーム部材2を回転可能に固定する。
カバー19は、モータ1を保持して、地板4に固定する。
図3は、モータ1の動作説明図である。マグネット16の動作をわかりやすくするため、マグネット16の同じ位置に星印を示している。
第1の外側磁極部111をN極になるように第1コイル12を通電し、第2の外側磁極部112をS極になるように第2コイル13を通電すると、マグネット16は図3(a)の状態となる。この状態から第2コイル13の通電方向を切り換えると、第2の外側磁極部112はN極に変化する。そして、マグネット16が反時計回りに30°回転し、マグネット16は図3(b)の状態となる。次に、この状態から第1コイル12の通電方向を切り換えると、第1の外側磁極部111はS極に変化する。そして、マグネット16が反時計回りに30°回転し、マグネット16は図3(c)の状態となる。さらに、この状態から第2コイル13の通電方向を切り換えると、第2の外側磁極部112はS極に変化する。そして、マグネット16が反時計回りに30°回転し、マグネット16は図3(d)の状態となる。
本実施形態では、モータ1を第1の方向へ駆動することによって、アーム部材2を第1の位置、第2の位置、第3の位置、第4の位置の順で移動させることができる。また、モータ1を第1の方向とは反対方向の第2の方向に駆動することによって、アーム部材2を第4の位置、第3の位置、第3の位置、第1の位置の順で移動させることができる。したがって、アーム部材2の出力ピン21の位置を30°ずつ異なる4つの位置に切り換え制御することを可能としている。また、アーム部材2とリンク部材3から構成される伝達機構は、第1と第2の位置の間の第1の駆動領域、第2と第3の位置の第2の駆動領域、および第3と第4の位置の間の第3の駆動領域において、モータ1の駆動力を各部材に伝達する。
図4は、アーム部材2とリンク部材3の位置関係を示した図であり、図1において下方向から見たときの図となっている。図4(a)〜(d)の各状態は、それぞれ図3(a)〜(d)の各状態に対応している。図4(a)は、アーム部材2が第1の位置となる状態を示している。図4(a)の状態では、アーム部材2は、最も反時計回りに位置している。図4(a)の状態からモータ1が時計回りに30°回転すると、図4(b)の状態となる。図4(b)は、アーム部材2が第2の位置となる状態を示している。図4(b)の状態では、図4(a)の状態からモータ1が時計回りに30°回転している。このとき、アーム部材2は回転軸を中心に時計回りに30°回転しており、出力ピン31はアーム部材2の出力ピン21に連結し、駆動力が伝達されるリンク部材3の連結部の位置変化に応じて、地板4のガイド穴43に沿って図中、右方向へ移動する。図4(b)の状態からさらにモータ1が時計回りに30°回転すると、図4(c)の状態となる。図4(c)は、アーム部材2が第3の位置となる状態を示している。図4(c)の状態では、図4(b)の状態と比べ、アーム部材2は回転軸を中心に時計回りに30°回転しているが、リンク部材3の出力ピン31の位置は図4(b)の状態と変わらない。このことについて、図5を用いて説明する。
図5は、図4(b)と図4(c)の各状態におけるアーム部材2の出力ピン21の位置を示す図である。図中の位置Aは、図4(b)の状態におけるアーム部材2の出力ピン21の位置を示している。図中の位置Bは、図4(c)の状態におけるアーム部材2の出力ピン21の位置を示している。図中の点線Xは、位置A,Bを通る線である。図中の点線Yは、ガイド穴43に平行でかつ、リンク部材3の出力ピン31の中心を通る線である。点線Yは点線Xに垂直であり、なおかつ線分AB間の中心を通る、つまり、点線Yは線分ABの垂直二等分線である。したがって、出力ピン21が位置Aに位置するときと位置Bに位置するときで、出力ピン31の位置は変わらない。ただし、図4(b)の状態から図4(c)の状態に変化する間、図4(e)に示すように、リンク部材3の出力ピン31は、図中、右方向へ移動する。図4(c)の状態からさらにモータ1が時計回りに30°回転すると、図4(d)の状態となる。図4(d)は、アーム部材2が第4の位置となる状態を示している。図4(d)の状態では、図4(c)の状態と比べ、アーム部材2は回転軸を中心に時計回りに30°回転している。また、出力ピン31は、アーム部材2の出力ピン21に連結したリンク部材3の連結部の位置変化に応じて、地板4のガイド穴43に沿って図中、左方向へ移動する。
図6は、シャッタ羽根5,6の動作説明図である。図6(a)〜(d)の各状態は、図4(a)〜(d)の各状態におけるシャッタ羽根5,6の位置にそれぞれ対応している。図6(a)の状態では、シャッタ羽根5は軸ダボ44を中心に時計回りに回転し、突起部53がストッパー47に当接している。同時に、シャッタ羽根6は軸ダボ45を中心にシャッタ羽根5とは反時計回りに回転し、突起部63がストッパー48に当接している。このとき、シャッタ羽根5,6は、地板4の開口部41および中間シート7の開口部71を閉鎖する。図6(a)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、図6(b)の状態となる。図4(b)で説明したように、リンク部材3の出力ピン31は、地板のガイド穴43に沿って図4中、右方向へ移動する。これによって、出力ピン31は、図6(b)で示した位置となり、シャッタ羽根5が軸ダボ44を中心に反時計回りに回転するとともに、シャッタ羽根6が軸ダボ45を中心に時計回りに回転する。このとき、シャッタ羽根5,6は、地板4の開口部41および中間シート7の開口部71を開放する。開口部71の開口径は開口部41の開口径よりも小さいので、開口部71により光量制御装置の開放口径が決められる。さらに、図6(b)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、シャッタ羽根5,6の位置は、図6(e)の状態を経て図6(b)の状態と同じ図6(c)の状態となる。図4(c)で説明したように、リンク部材3の出力ピン31は図6(b)で示した位置と同じ位置となり、シャッタ羽根5,6の位置も図6(b)の位置と同じ位置になる。図6(b)の状態から図6(c)の状態に至る途中では図6(e)に示すように、シャッタ羽根5,6は地板4の開口部41からより退避する方向に移動する。開口部71の開口径は開口部41の開口径よりも小さいので、このとき、シャッタ羽根5,6は、中間シート7の開口部71からもより退避する。これによって、図6(b)の状態から図6(c)の状態に変わるまでの間に、シャッタ羽根5,6は開放状態を維持する。図6(c)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、図6(d)の状態となる。図4(d)で説明したように、リンク部材3の出力ピン31は、図6(d)で示した位置となる。そして、出力ピン31は、シャッタ羽根5は軸ダボ44を中心に時計回りに、シャッタ羽根6は軸ダボ45を中心に、反時計回りに突起部53,63と地板4のストッパー47,48とがそれぞれ当接するまで回転する。
以上のように、本発明の光量制御装置は図6(a)の状態と図6(b)の状態または、図6(c)と図6(d)の状態を往復することでシャッタの開閉動作を行っている。
図7は、ND羽根8の動作説明図である。図7(a)〜(e)の各状態は、図4(a)〜(e)の各状態におけるND羽根8の位置にそれぞれ対応している。図7(a)の状態では、アーム部材2の出力ピン21は穴42の端に位置し、ND羽根8のカム部84の内周に当接し、ND羽根8の突起部85が地板4のストッパー49に当接している。このとき、NDフィルタ82は、地板4の開口部41および中間シート7の開口部71に進入する。図7(a)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、図7(b)の状態となる。アーム部材2の出力ピン21は図7(b)で示した位置となるが、ND羽根8のカム部84はアーム部材2の出力ピン21の移動軌跡に沿った形状をしているため、出力ピン21はカム部84の内周を移動するだけである。したがって、ND羽根8の位置は、図7(a)で示した位置と同じ位置となる。図7(b)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、図7(e)の状態を経て図7(c)の状態となる。アーム部材2の出力ピン21は、図7(c)で示す位置となる。このとき、出力ピン21はND羽根8のカム部84の内周に当接し、ND羽根8は軸ダボ46を中心に反時計回りに回転する。ND羽根8の突起部85が地板4のストッパー50に当接することで、ND羽根8の位置は図7(c)に示す位置となる。図7(c)の状態からモータ1が反時計回りに30°回転すると、図7(d)の状態となる。アーム部材2の出力ピン21は図7(d)で示した位置となるが、ND羽根8のカム部84はアーム部材2の出力ピン21の移動軌跡に沿った形状をしているため、出力ピン21はカム部84の内周を移動するだけである。したがって、ND羽根8の位置は、図7(c)で示した位置と同じ位置となる。本実施形態では、カム部84の形状をアーム部材2の出力ピン21の軌跡に合わせた穴形状としているが、ND羽根8の軸穴83が十分大きければ、カム部84の形状を穴形状にせず、単に出力ピン21の移動軌跡よりも大きく広げた形状としてもよい。また、本実施形態では、光量調節部材としてND羽根8を用いて説明したが、絞り羽根を用いてもよい。
以上のように、ND羽根8のカム部84には、出力ピン21の移動に連動してND羽根8が移動しない第1の領域と、出力ピン21の移動に連動してND羽根8が移動する第2の領域が形成されている。本実施形態の光量制御装置では、図7(b)の状態と図7(c)の状態を往復することで、NDフィルタ82が開口部41,71に進入する進入状態とNDフィルタ82が開口部41,71から退避する退避状態が切り換わる進退動作が行われる。そして、図7(a)の状態と図7(b)の状態との間や、図7(c)の状態と図7(d)の状態との間ではND羽根8が移動しない構成となっている。
シャッタ羽根5,6およびND羽根8の動きを合わせて考えると、以下のようになる。NDフィルタ82が開口部41,71に進入する進入状態と退避する退避状態を切り換える際には、図4−6の各(b)と(c)の状態を往復するようにモータ1を駆動すればよい。そして、NDフィルタ82が開口部41,71に進入した状態でシャッタ羽根5,6の開放状態と閉鎖状態を切り換える際には、図4−6の各(a)と(b)の状態を往復するようにモータ1を駆動すればよい。NDフィルタ82が開口部41,71から退避した状態でシャッタ羽根5,6の開放状態と閉鎖状態を切り換える際には、図4−6の各(c)と(d)の状態を往復するようにモータ1を駆動すればよい。
以上のような構成によれば、1つの駆動源でシャッタ羽根と光量調節部材を駆動し、光量調節部材の進退動作時にシャッタ羽根の開閉動作により開口部の光量を途絶えさせることのない光量制御装置を提供することが可能となる。
図8は、本発明の光量制御装置が搭載されたカメラ800のブロック図である。撮像レンズ801で形成された被写体像は、撮像素子802上で結像する。CPU803は、撮像素子802で得られた画像信号を処理する画像処理手段804などを有する。逆起電力検出手段805は、モータ1の逆起電力を検出可能であり、CPU803に出力する。駆動制御手段806は、CPU803からの出力信号を元にモータ1の駆動を制御する。
次に、図3と図9を用いて、シャッタ羽根5,6が開口部41,71を開放する開放動作を行うときに発生するモータ1の停止時の振動を防ぐためのモータ1の制御について説明する。開放動作は、図3(a)の状態から図3(b)の状態に移動する場合、または図3(d)の状態から図3(c)の状態に移動する場合に行われる。ここでは、図3(a)の状態から図3(b)の状態に移動する場合について説明する。図9は、シャッタ羽根5,6が開放動作を行うときの第1および第2の外側磁極部111,112の磁極とマグネット16の回転角度を示す図である。図9中、時間Aはシャッタ羽根5,6が開放動作を開始するタイミングであり、時間Bはシャッタ羽根5,6が開放動作を終了するタイミングである。時間C,Dは、時間A,Bの間のタイミングであり、詳細は後述する。
図9中、マグネット16の回転角度を示す図において、縦軸は図3の反時計方向を正としたマグネット16の回転角度を示している。このとき、回転角度0°は図3(a)の状態、回転角度30°は図3(b)の状態を示している。時間Aに至るまで、シャッタ羽根5,6は開口部41,71を閉鎖している。時間Aでシャッタ羽根5,6が開放動作を開始し、CPU803が駆動制御手段806に信号を送り、第2の外側磁極部112がS極から無磁極に切り換わる。第1の外側磁極部111がN極、第2の外側磁極部が無磁極であるとき、マグネット16の安定位置は図3(a)の状態から反時計回りに15°回転した位置となる。よって、マグネット16は、図9中の曲線abで示すように回転しはじめる。マグネット16が回転角度15°まで回転したとき(時間Cのとき)、マグネット16は回ろうとする慣性力が留まろうとする保持力よりも大きいため、曲線bcで示すように回転角度15°の位置よりオーバーシュートする。マグネット16が角度点cで示した角度まで回転したとき(時間Dのとき)、回ろうとする慣性力と戻ろうとする保持力の大小関係が逆転する。さらにこのままの通電を継続すると、マグネット16は曲線cdで示すように回転方向が逆転した状態で回転し始める。さらに、マグネット16が角度点dで示した角度まで回転したとき(時間Eのとき)、マグネット16は回ろうとする慣性力が留まろうとする保持力よりも大きいため、回転角度15°の位置よりオーバーシュートする。通電を継続すると、マグネット16は回転角度15°の位置を中心に振動する。そこで、マグネット16が角度点cで示した位置まで回転した時間Dにおいて、CPU803が駆動制御手段806に信号を送り、第2の外側磁極部112をN極に切り換える。そうすると、マグネット16は、曲線cfgで示すように、回転角度30°の位置まで移動したあと、ほとんど振動せずに安定して停止する。これは、マグネット16の位置が角度点cの位置まで回転したとき、回転角度30°の位置までの残りの角度が少なく、なおかつ、角速度が0であるためである。マグネット16が回転角度30°の位置に到達したときには、さらに回ろうとする慣性力は小さく、留まろうとする保持力が慣性力に比べて大きいため、マグネット16のオーバーシュートは低減される。
次に、時間Dを決定する方法について説明する。図10は、モータ1の逆起電力を示す図であり、図9で示した時間とマグネット16の回転角度の関係を合わせて示している。
シャッタ羽根5,6の開放動作が開始し、マグネット16が回転し始めると、逆起電力は徐々に増加し始める。しかし、マグネット16が角度点bまで回転したとき(時間Cのとき)、逆起電力は反転する。その後、マグネット16の角速度が低下していくため、逆起電力は徐々に減少しはじめ、マグネット16の角速度が0になる時間Dにおいて逆起電力はゼロになる。よって、逆起電力検出手段805がゼロを検出したとき、CPU803は駆動制御手段806に信号を送り、第2の外側磁極部112をN極に切り換えればよい。本実施形態では、逆起電力がゼロであるときに第2の外側磁極部112をN極に切り換えているが、逆起電力検出手段805がマグネット16の角速度が十分に小さくなった状態で逆起電力が所定値であることを検出したときに切り換えてもよい。
なお、シャッタ羽根5,6の開放動作の他の場合、つまり図3(d)の状態から図3(c)の状態に移動する場合については、外側磁極部の関係と、回転方向が逆転するだけで上述した制御方法と同様に制御すればよい。
本実施形態では、シャッタ羽根5,6が開いて停止している状態や閉じている状態において、第1および第2の外側磁極部111,112の両方がS極あるいはN極となるように通電されている。しかし、第1の外側磁極部111と第2の外側磁極部112のいずれかが無磁極の状態で停止する場合においても同様にすればよい。つまり、シャッタ羽根5,6を開くとき、シャッタ羽根5,6が閉じた状態と開いた状態の間の通電を行い、逆起電力が0になったことを検出したらシャッタ羽根5,6が開いた状態の通電を行えばよい。
また、本実施形態では、リンク部材3を駆動させるための出力ピン21とND羽根8を駆動するための出力ピン21は同一であるが、それぞれ異なる出力ピンにより駆動するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、シャッタ羽根5,6やND羽根8をモータ1の回転角度に合わせた動きをするようにしているが、モータ1の角度ばらつきを考慮し、所定の回転角度に対してより小さい角度で駆動するようにしてもよい。そうすることで、角度ばらつきを吸収した安定した駆動を得ることができる。
以上のような構成によれば、1つの駆動源でシャッタ羽根と光量調節部材を駆動し、シャッタ羽根がストッパーのない位置で停止するときに生じるステッピングモータの振動を低減可能な光量制御装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 ステッピングモータ(駆動部)
2 アーム部材(伝達機構)
3 リンク部材(伝達機構)
4 地板
41 開口部
5 シャッタ羽根
6 シャッタ羽根
8 ND羽根(光量調節羽根)
803 CPU(制御手段)
805 逆起電力検出手段(検出手段)

Claims (8)

  1. 駆動部と、
    開口部が形成された地板と、
    前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と前記開口部を開放する開放状態との間を移動可能なシャッタ羽根と、
    前記開口部に進入する進入状態と前記開口部から退避する退避状態との間を移動可能な光量調節羽根と、
    前記駆動部の駆動力を前記シャッタ羽根および前記光量調節羽根に伝達可能な伝達機構と、
    前記駆動部の逆起電力を検出可能な検出手段と、
    前記駆動部の駆動を制御可能な制御手段と、を有し、
    前記伝達機構は、第1の駆動領域、第2の駆動領域および第3の駆動領域を有し、
    前記第1および第3の駆動領域において、前記シャッタ羽根が開閉動作を行い、前記第2の駆動領域において、前記光量調節羽根が進退動作を行い、
    前記制御手段は、前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態に移動する際、前記検出手段の出力に基づいて前記駆動部の駆動を制御することを特徴とする光量制御装置。
  2. 前記検出手段は、前記駆動部の角速度の低下によって前記駆動部の逆起電力が所定値になったことを検出すると、前記制御手段に信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の光量制御装置。
  3. 前記所定値は、ゼロであることを特徴とする請求項2に記載の光量制御装置。
  4. 前記駆動部は、前記制御手段により励磁される第1の磁極部と、第2の磁極部を有し、
    前記制御手段は、前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態に移動する際、前記第1の磁極部の磁極を変更せずに、前記第2の磁極部を第1の磁極から無磁極に変更した後、前記検出手段の出力に応じて前記第1の磁極とは異なる第2の磁極に変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  5. 前記駆動部は、前記制御手段により励磁される第1の磁極部と、第2の磁極部を有し、
    前記制御手段は、前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態に移動する際、無磁極である前記第1の磁極部を着磁し、前記検出手段の出力に応じて前記第2の磁極部を無磁極に変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  6. 前記第1の駆動領域では、前記駆動部が第1の方向に駆動すると、前記光量調節羽根は前記退避する状態から移動することなく前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態まで移動し、前記駆動部が前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に駆動すると、前記光量調節羽根は前記退避状態から移動することなく前記シャッタ羽根が前記開放状態から前記閉鎖状態まで移動し、
    前記第2の駆動領域では、前記駆動部が前記第1の方向に駆動すると、前記シャッタ羽根は前記開放状態から移動することなく前記光量調節羽根が前記退避状態から前記進入状態まで移動し、前記駆動部が前記第2の方向に駆動すると、前記シャッタ羽根は前記開放状態から移動することなく前記光量調節羽根が前記進入状態から前記退避状態まで移動し、
    前記第3の駆動領域では、前記駆動部が前記第1の方向に駆動すると、前記光量調節羽根は前記進入状態から移動することなく前記シャッタ羽根が前記開放状態から前記閉鎖状態まで移動し、前記駆動部が前記第2の方向に駆動すると、前記光量調節羽根は前記進入状態から移動することなく前記シャッタ羽根が前記閉鎖状態から前記開放状態まで移動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  7. 前記伝達機構は、前記光量調節羽根に係合し、前記駆動部に駆動されるアーム部材と、前記アーム部材に連結されるとともに、前記シャッタ羽根と係合するリンク部材と、を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の光量制御装置を有することを特徴とする撮像装置。
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