JP2015169964A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目視に依存することなく、光学的可変画像デバイスを撮像して得られる画像を対象とする画像処理によって光学的可変画像デバイスの真贋判定を行うことができる検査装置を提供することである。【解決手段】実施形態の検査装置において、光学系部は、光学的可変画像デバイスに対する複数の観察方向に対応する複数の反射光がそれぞれ入射され、入射された複数の反射光を結像させる。撮像部は、光学系部により結像された複数の反射光を撮像することにより、複数の観察方向のそれぞれに対応する反射光画像を生成する。オブジェクト関係判定部は、撮像部により撮像された、異なる観察方向に対応する反射光画像に含まれるオブジェクト同士が所定の幾何学的相違を有しているか否かについて判定する。真偽判定部は、オブジェクト関係判定部の判定結果に基づいて、光学的可変画像デバイスについての真偽を判定する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、検査装置に関する。
有価証券などでは、偽造などの不正に対抗するために、光学的可変画像デバイスが設けられる場合がある。光学的可変画像デバイスは、観察方向に応じて異なる画像が観察されるデバイスである。例えばホログラムは光学的可変画像デバイスの一種である。
検査者は、検査対象の有価証券に設けられた光学的可変画像デバイスを所定の複数の観察方向により観察して見える画像のそれぞれについて、正しいものであるかどうかを確認する。
検査者は、画像のそれぞれが正しいものであれば、光学的可変画像デバイスは真正のものであり、従って、光学的可変画像デバイスが設けられた有価証券も真正のものであると判定する。これに対して、画像のうちの少なくとも1つが正しくなければ、光学的可変画像デバイスは偽のものであり、従って、光学的可変画像デバイスが設けられた有価証券も偽のものであると判定することができる。
上記のように、光学的可変画像デバイスは、観察方向によって見える画像が異なる性質を有しており、このために、一方向からのみ光が照射されるコピーなどによる偽造を有効に防止することができる。しかし、このような光学的可変画像デバイスの性質は、一方で、光学的可変画像デバイスから観察される画像をマシンリーダブルな情報として処理することが難しいという側面を有する。このために、光学的可変画像デバイスから光学的に読み取った画像を対象とする画像処理によって、光学的可変画像デバイスの真偽判定を行うのが困難となる場合があった。
特開2006−350995号公報
本発明が解決しようとする課題は、目視に依存することなく、光学的可変画像デバイスを撮像して得られる画像を対象とする画像処理によって、光学的可変画像デバイスの真贋判定を行うことができる検査装置を提供することである。
実施形態の検査装置は、光学系部と、撮像部と、オブジェクト関係判定部と、真偽判定部とを持つ。光学系部は、光学的可変画像デバイスに対する複数の観察方向に対応する複数の反射光がそれぞれ入射され、入射された複数の反射光を結像させる。撮像部は、前記光学系部により結像された前記複数の反射光を撮像することにより、前記複数の観察方向のそれぞれに対応する画像を生成する。オブジェクト関係判定部は、前記撮像部により撮像された、異なる観察方向に対応する画像に含まれるオブジェクト同士が所定の幾何学的相違を有しているか否かについて判定する。真偽判定部は、前記オブジェクト関係判定部の判定結果に基づいて、前記光学的可変画像デバイスについての真偽を判定する。
第1の実施形態の検査装置が検査対象とする光学的可変画像デバイスについての観察方向の一例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が検査対象とする光学的可変画像デバイスの観察方向ごとに応じて観察されるオブジェクトの一例を示す図。 第1の実施形態における検査装置の構成例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図2に示した光学的可変画像デバイスからの反射光を撮像して得られる反射光画像の例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図2に示した光学的可変画像デバイスの真偽判定に対応して記憶する幾何学的相違情報の例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が実行する処理手順例を示すフローチャート。 光学的可変画像デバイスから観察方向ごとに応じて観察されるオブジェクトの幾何学的相違が移動によるものである例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図7に示した光学的可変画像デバイスからの反射光を撮像して得られる反射光画像の例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図7に示した光学的可変画像デバイスの真偽判定に対応して記憶する幾何学的相違情報の例を示す図。 光学的可変画像デバイスから観察方向ごとに応じて観察されるオブジェクトの幾何学的相違が拡大または縮小によるものである例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図10に示した光学的可変画像デバイスからの反射光を撮像して得られる反射光画像の例を示す図。 第1の実施形態の検査装置が図10に示した光学的可変画像デバイスの真偽判定に対応して記憶する幾何学的相違情報の例を示す図。 第2の実施形態における検査装置の構成例を示す図。 第2の実施形態における検査装置が記憶する幾何学的相違情報の例を示す図。 第2の実施形態における検査装置が実行する処理手順例を示す図。 第3の実施形態における検査装置の構成例を示す図。 第3の実施形態における検査装置による反射光画像の生成処理の例を示す図。
以下、実施形態の検査装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の説明にあたり、図1及び図2を参照して、本実施形態における検査装置が検査対象とする光学的可変画像デバイス(OVID:Optical Variable Image Device)の一例について説明する。
図1においては、媒体1に設けられた光学的可変画像デバイス2の側面が示されている。また、光学的可変画像デバイス2は、例えば媒体1に貼り付けられるなどして設けられる。また、媒体1は例えば有価証券などであればよい。
本実施形態の光学的可変画像デバイス2は、先ず、図1(A)に示すように、光学的可変画像デバイス2の面に対して垂直の観察方向により観察することで、図2(A)に示す第1オブジェクトOBJ1が観察される。
また、光学的可変画像デバイス2は、図1(B)に示すように、垂直に対して角度+αで示す観察方向により光学的可変画像デバイス2を観察することで、図2(B)に示す第2オブジェクトOBJ2が観察される。
また、光学的可変画像デバイス2は、図1(C)に示すように、垂直に対して角度−αで示す観察方向により光学的可変画像デバイス2を観察することで、図2(C)に示す第3オブジェクトOBJ3が観察される。
ここで、図2(A)の第1オブジェクトOBJ1を基準とした場合、図2(B)の第2オブジェクトOBJ2は、第1オブジェクトOBJ1を回転角度+βにより回転させたものである。
また、図2(C)の第2オブジェクトOBJ2は、第1オブジェクトOBJ1を回転角度−βにより回転させたものである。
なお、以降の説明において、第1オブジェクトOBJ1、第2オブジェクトOBJ2、第3オブジェクトOBJ3について特に区別しない場合には、オブジェクトOBJと記載する。
このように、本実施形態の光学的可変画像デバイス2は、垂直と、垂直に対する角度+αと、垂直に対する角度−αとのそれぞれに対応する観察方向で観察されることにより、同じ形状及びサイズであって、互いに回転角度が異なるオブジェクトが見えるようになっている。
例えば、検査者は、光学的可変画像デバイス2を図1のように垂直、垂直に対する角度+α、垂直に対する角度−αの3つの各観察方向により観察される3つのオブジェクトOBJを目視により確認する。
そして、目視による確認の結果、観察者は、3つのオブジェクトOBJが、それぞれ図2に示した形状、サイズ及び回転角度により見えていたのであれば、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する。
これに対して、観察者は、観察された3つのオブジェクトOBJのうちの少なくとも1つの形状、サイズが異なって見えていたのであれば、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。
あるいは、形状、サイズが同じであっても、観察された3つのオブジェクトOBJのうちの少なくとも1つが図2に示した回転角度で見えていなければ、検査者は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。
本実施形態の検査装置は、上記のような光学的可変画像デバイス2についての真偽判定を、検査者などの人の視覚に依存することなく、光学的可変画像デバイス2を撮像して得られる画像を対象とする画像処理によって行えるように構成される。
図3は、本実施形態の検査装置100の構成例を示している。同図に示す検査装置100は、光学系部101、撮像部102、オブジェクト関係判定部103、記憶部104及び真偽判定部105を備える。
同図において、媒体1に設けられた光学的可変画像デバイス2には、図示しない照明装置からの拡散光が照射されている。光学的可変画像デバイス2からは、照射された拡散光が反射する。
光学系部101は、光学的可変画像デバイス2に対する複数の観察方向に対応する複数の反射光がそれぞれ入射され、入射された複数の反射光を結像させる。
同図に示す光学系部101は、プリズム111、プリズム112、プリズム113及び結像レンズ114を備える。
プリズム111には、光学的可変画像デバイス2の面に垂直の観察方向に対応する光学的可変画像デバイス2からの反射光(以下、第1反射光とも呼ぶ)が入射される。プリズム111は、入射された第1反射光を結像レンズ114の光軸と一致する位置に対して出射する。
プリズム112には、角度+αで示す観察方向に対応する光学的可変画像デバイス2からの反射光(以下、第2反射光とも呼ぶ)が入射される。プリズム112は、入射された第2反射光について図示する経路により内部で反射させたうえで結像レンズ114に出射する。
ここで、結像レンズ114に対する第2反射光の入射位置は、第1反射光の入射位置と異なるようにされている。
プリズム113には、角度−αで示す観察方向に対応する光学的可変画像デバイス2からの反射光(以下、第3反射光とも呼ぶ)が入射される。プリズム113は、入射された第3反射光について図示する経路により内部で反射させたうえで結像レンズ114に出射する。
ここで、結像レンズ114に対する第3反射光の入射位置は、第1反射光と第2反射光とのいずれの入射位置とも異なるようにされている。
結像レンズ114には、上記のように、プリズム111から出射された第1反射光と、プリズム112から出射された第2反射光と、プリズム113から出射された第3反射光とがそれぞれ異なる位置から入射する。
本実施形態における結像レンズ114は、例えば主光線が焦点を通過するようにされたテレセントリックレンズである。
また、プリズム111、プリズム112、プリズム113から出射される反射光は、それぞれ、プリズム111、プリズム112、プリズム113における光の経路長などの設定により、焦点距離が同じとなるように調整されている。
これにより、結像レンズ114は、それぞれが異なる観察方向に対応して光学的可変画像デバイス2から反射される第1反射光、第2反射光、第3反射光のそれぞれを、撮像部102のエリアセンサ121に対して結像させることができる。
なお、テレセントリックレンズである結像レンズ114に入射した第1反射光、第2反射光、第3反射光のうち、光軸の位置に入射する第1反射光の光路は、そのまま直進してエリアセンサ121に対して到達する。
一方、結像レンズ114の光軸から外れた位置に入射する第2反射光と第3反射光は、それぞれ、図示するように、結像レンズ114から出射する際に屈折し、互いの光路が交差してエリアセンサ121に対して到達する。
撮像部102は、光学系部101により結像された複数の反射光(第1反射光、第2反射光、第3反射光)を撮像することにより、複数の観察方向のそれぞれに対応する画像(反射光画像)を生成する。
本実施形態における撮像部102は、エリアセンサ121を備える。エリアセンサ121としての受光面には、第1反射光、第2反射光、第3反射光がそれぞれ結像された状態で入射する。即ち、エリアセンサ121は、光学系部101により結像された観察方向ごとの反射光を1つの受光面にて受光するように設けられる。エリアセンサ121は、受光面にて受けた光を信号(受光信号)に変換する。なお、撮像部102において、エリアセンサ121を観察方向ごとに個別に設けて、エリアセンサ121のそれぞれが対応の観察方向からの反射光を受光するように構成してもよい。
撮像部102は、エリアセンサ121にて得られた受光信号から、第1反射光、第2反射光、第3反射光のそれぞれの画像を生成する。
図4は、本実施形態の撮像部102が生成した第1反射光、第2反射光、第3反射光ごとの画像を示している。
同図における画像Pは、エリアセンサ121全体により受光して得られる受光信号に基づいて生成される画像である。例えば、撮像部102により撮像を行う際の光学的可変画像デバイス2と撮像部102との位置関係が定められている場合には、画像Pにおいて第1反射光、第2反射光、第3反射光のそれぞれに対応する領域は既知である。
そこで、撮像部102は、画像Pから第1反射光、第2反射光、第3反射光のそれぞれに対応する領域を切り出す。このように画像Pから各領域を切り出すことにより、撮像部102は、第1反射光の画像である第1反射光画像P1と、第2反射光の画像である第2反射光画像P2と、第3反射光の画像である第3反射光画像P3とを生成する。
このように、本実施形態においては、図1に示した観察方向ごとに対応する光学的可変画像デバイス2からの反射光の画像がデータ化される。
説明を図3に戻す。オブジェクト関係判定部103は、撮像部102により撮像された、異なる観察方向に対応する反射光画像に含まれるオブジェクト同士が所定の幾何学的相違を有しているか否かについて判定する。
つまり、オブジェクト関係判定部103は、1つの観察方向に対応する反射光を撮像して生成された反射光画像に含まれる一方のオブジェクトと、上記の1つの観察方向とは異なる他の観察方向に対応する反射光画像に含まれる他方のオブジェクトとの少なくともいずれか1つについて所定の幾何学的変換を行う。
そして、オブジェクト関係判定部103は、幾何学的変換処理を行った後において、一方のオブジェクトと他方のオブジェクトとが一致するか否かについて判定する。
本実施形態のオブジェクト関係判定部103は、第1オブジェクトOBJ1と、第2反射光画像P2における第2オブジェクトOBJ2とを一致させるように幾何学的変換を行う。
図4の例において、第1オブジェクトOBJ1を基準とした場合の第2オブジェクトOBJ2は、第1オブジェクトOBJ1を回転角度+βにより回転させたものとして捉えられる。即ち、第2オブジェクトOBJ2は、第1オブジェクトOBJ1に対して回転角度+βにより回転されているという幾何学的相違を有する。
そこで、オブジェクト関係判定部103は、例えば第1オブジェクトOBJ1を回転角度+βにより回転させるように幾何学的変換を行う。そして、オブジェクト関係判定部103は、幾何学的変換を行った後の第1オブジェクトOBJ1を第2オブジェクトOBJ2と照合する。
なお、オブジェクト関係判定部103は、上記とは逆に、第2オブジェクトOBJ2を回転角度−βにより回転させるように幾何学的変換を行い、幾何学的変換後の第2オブジェクトOBJ2を第1オブジェクトOBJ1と照合してもよい。
オブジェクト関係判定部103は、照合の結果、両者が1つに重なり合うように一致するか否かについて判定する。両者が一致すれば、第1オブジェクトOBJ1と第2オブジェクトOBJ2とは真正の光学的可変画像デバイス2と同じ幾何学的相違の関係を有しているといえる。
また、オブジェクト関係判定部103は、上記と同様に第1反射光画像P1における第1オブジェクトOBJ1を基準としたうえで、第3反射光画像P3における第3オブジェクトOBJ3を照合対象とする。そして、オブジェクト関係判定部103は、第1オブジェクトOBJ1と第3オブジェクトOBJ3とを一致させるように幾何学的変換を行う。
即ち、図4の例において、第3オブジェクトOBJ3については、基準の第1オブジェクトOBJ1を回転角度−βにより回転させたものとして捉えられる。即ち、第2オブジェクトOBJ2は、第1オブジェクトOBJ1に対して回転角度−βにより回転されているという幾何学的相違を有する。
そこで、オブジェクト関係判定部103は、例えば第1オブジェクトOBJ1を回転角度−βにより回転させるように幾何学的変換を行う。
そして、オブジェクト関係判定部103は、幾何学的変換を行った後の第1オブジェクトOBJ1を第3オブジェクトOBJ3と照合する。なお、オブジェクト関係判定部103は、上記とは逆に、第3オブジェクトOBJ3を回転角度+βにより回転させるように幾何学的変換を行い、第1オブジェクトOBJ1と照合を行ってもよい。
オブジェクト関係判定部103は、照合の結果、両者が1つに重なり合うように一致したか否かについて判定する。両者が一致すれば、第1オブジェクトOBJ1と第3オブジェクトOBJ3は真正の光学的可変画像デバイス2と同じ幾何学的相違を有しているといえる。
オブジェクト関係判定部103は、上記のように幾何学的変換を行うにあたり、記憶部104が記憶する幾何学的相違情報を利用する。
図5は、図2に例示した光学的可変画像デバイス2に対応して記憶部104が記憶する幾何学的相違情報の一例を示している。
同図に示す幾何学的相違情報は、オブジェクト対応関係ごとに幾何学的相違が対応付けられた構造を有している。同図の1行目の幾何学的相違情報においてオブジェクト対応関係として示される「#1:#2」は、基準である第1オブジェクトOBJ1に対して第2オブジェクトOBJ2を対応させていることを示す。「#1:#2」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違は、「回転角度:+β」であることが示されている。即ち、幾何学的相違情報の1行目は、第1オブジェクトOBJ1に対する第2オブジェクトOBJ2の幾何学的相違が回転角度+βによる回転であることを表している。
また、2行目の幾何学的相違情報においてオブジェクト対応関係として示される「#1:#3」は、基準である第1オブジェクトOBJ1に対して第3オブジェクトOBJ3を対応させていることを示す。「#1:#3」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違は、「回転角度:−β」であることが示されている。即ち、幾何学的相違情報の2行目は、第1オブジェクトOBJ1に対する第3オブジェクトOBJ3の幾何学的相違が回転角度−βによる回転であることを表している。
そして、図3における真偽判定部105は、オブジェクト関係判定部103の判定結果に基づいて、光学的可変画像デバイス2についての真偽を判定する。
オブジェクト関係判定部103により、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致し、かつ、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第3オブジェクトOBJ3と一致したことが判定された場合には、以下のことがいえる。
つまり、この場合には第1オブジェクトOBJ1、第2オブジェクトOBJ2、第3オブジェクトOBJ3の間での幾何学的相違の関係は、真正の光学的可変画像デバイス2の各観察方向から観察されるオブジェクトと同じである。
そこで、この場合の真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する。なお、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定されるのに応じて、光学的可変画像デバイス2が設けられた媒体1も真正のものであると判定してよい。
一方、オブジェクト関係判定部103により、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1と第2オブジェクトOBJ2とが一致しない場合には以下のことがいえる。つまり、この場合には第1オブジェクトOBJ1と第2オブジェクトOBJ2とのうちの少なくともいずれか一方が真正の光学的可変画像デバイス2にて観察されるオブジェクトと異なっている。
また、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1と第3オブジェクトOBJ3とが一致しないと判定された場合には、以下のことがいえる。つまり、この場合には第1オブジェクトOBJ1と第3オブジェクトOBJ3とのうちの少なくともいずれか一方が真正の光学的可変画像デバイス2にて観察されるオブジェクトと異なっている。
そこで、第2オブジェクトOBJ2と第3オブジェクトOBJ3とのうちの少なくともいずれか一方が幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1と一致しない場合、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。
なお、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定されるのに応じて、光学的可変画像デバイス2が設けられた媒体1も偽のものであると判定してよい。
このように、本実施形態における検査装置100は、異なる観察方向に応じて光学的可変画像デバイス2から観察される画像のそれぞれを光学的に取り込み、取り込んだ画像に基づいて光学的可変画像デバイス2の真偽判定を行うことができる。
次に、図6のフローチャートを参照して、検査装置100が実行する処理手順例について説明する。
検査装置100において、オブジェクト関係判定部103は、撮像部102にて生成された第1反射光画像P1、第2反射光画像P2、第3反射光画像P3のうち、第1反射光画像P1を入力する(ステップS101)。
次に、オブジェクト関係判定部103は、ステップS101により入力した第1反射光画像P1上の第1オブジェクトOBJ1を認識する(ステップS102)。
第1オブジェクトOBJ1の認識にあたっては、例えば、第1オブジェクトOBJ1と合同なオブジェクトを示すオブジェクトデータを記憶部104に記憶させておく。そのうえで、オブジェクト関係判定部103は、記憶部104が記憶するオブジェクトデータが示すオブジェクトと合同なパターンを第1反射光画像P1から認識すればよい。
あるいは、オブジェクト関係判定部103は、第1反射光画像P1からエッジ検出などの手法を用いて特徴的な描画パターンを認識することによって第1オブジェクトOBJ1を認識することもできる。この場合、記憶部104にオブジェクトデータを記憶させなくともよい。
また、オブジェクト関係判定部103は、撮像部102により生成された第2反射光画像P2を入力する(ステップS103)。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS103により入力した第2反射光画像P2から、ステップS102と同様の処理によって第2オブジェクトOBJ2を認識する(ステップS104)。
また、オブジェクト関係判定部103は、撮像部102により生成された第3反射光画像P3を入力する(ステップS105)。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS105により入力した第3反射光画像P3から、ステップS102と同様の処理によって第3オブジェクトOBJ3を認識する(ステップS106)。
なお、ステップS101、S102による処理と、ステップS103、S104による処理と、ステップS105、S106による処理とについては、適宜、実行順を変更してもよい。
次に、オブジェクト関係判定部103は、第1オブジェクトOBJ1と第2オブジェクトOBJ2との幾何学的相違に従って第1オブジェクトOBJ1の幾何学的変換を実行する(ステップS107)。
具体的に、オブジェクト関係判定部103は、記憶部104が記憶する幾何学的相違情報(図4)において、「#1:#2」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違に従って、第1オブジェクトOBJ1の幾何学的変換を実行する。
即ち、図4の例では、「#1:#2」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違は回転角度+βによる回転である。そこで、オブジェクト関係判定部103は、ステップS107において、第1オブジェクトOBJ1について、第1反射光画像P1上で回転角度+βにより回転させる幾何学的変換を実行する。
次に、オブジェクト関係判定部103は、ステップS107による幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1を、ステップS104により認識した第2オブジェクトOBJ2と照合する(ステップS108)。
このために、オブジェクト関係判定部103は、例えば、ステップS107による幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1を含む第1反射光画像P1と、第2オブジェクトOBJ2を含む第2反射光画像P2とを重ね合わせる。このように、第1反射光画像P1と第2反射光画像P2とが重ね合わされることで、第1オブジェクトOBJ1と第2オブジェクトOBJ2とが照合される。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS108による照合の結果、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と重なり合う状態で一致しているか否かについて判定する(ステップS109)。
幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致していない場合(ステップS109−NO)、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する(ステップS114)。前述のように、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものとのであると判定した場合には、光学的可変画像デバイス2が設けられた媒体1も偽のものであると判定してよい。
これに対して、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致している場合(ステップS109−YES)、オブジェクト関係判定部103は、さらに、以下の処理を実行する。
即ち、オブジェクト関係判定部103は、第1オブジェクトOBJ1と第3オブジェクトOBJ3との幾何学的相違に従って第1オブジェクトOBJ1の幾何学的変換を実行する(ステップS110)。
具体的に、オブジェクト関係判定部103は、記憶部104が記憶する幾何学的相違情報(図4)において、「#1:#3」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違に従って、第1オブジェクトOBJ1の幾何学的変換を実行する。
図4の例では、「#1:#3」のオブジェクト対応関係に対応付けられた幾何学的相違は回転角度−βである。そこで、オブジェクト関係判定部103は、ステップS110において、第1オブジェクトOBJ1について、第1反射光画像P1上で回転角度−βにより回転させる幾何学的変換を実行する。
次に、オブジェクト関係判定部103は、ステップS110による幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1と、ステップS106により認識した第3オブジェクトOBJ3とを照合する(ステップS111)。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS111による照合の結果、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第3オブジェクトOBJ3と一致しているか否かについて判定する(ステップS112)。
幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第3オブジェクトOBJ3と一致していない場合(ステップS112−NO)、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する(ステップS114)。
これに対して、幾何学的変換後の第1オブジェクトOBJ1が第3オブジェクトOBJ3と一致している場合(ステップS112−YES)、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する(ステップS113)。そして、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであるとの判定結果が得られた場合には、光学的可変画像デバイス2が設けられた媒体1も真正のものであると判定してよい。
なお、同図においては、ステップS110〜S112の次にステップS107〜S109が実行されるように処理の順序を変更してもよい。
同図に示す処理によって、検査装置100が光学的可変画像デバイス2の各観察方向にて観察される画像に基づいて、光学的可変画像デバイス2についての真偽判定を適切に行うことが可能になる。
本実施形態の検査装置100は、図2に例示した回転角度以外の幾何学的相違に従って観察方向ごとのオブジェクトの状態が変化する光学的可変画像デバイス2にも対応して、真偽判定を行うことができる。
そこで以下に、検査装置100が対応可能な幾何学的相違による態様のオブジェクトが観察される光学的可変画像デバイス2として、回転角度以外の2例(第1例、第2例)を挙げて説明する。
先ず、第1例として、図7を参照して、サイズ及び形状が同じ(合同な)オブジェクトが観察方向に応じて異なる位置にて観察される光学的可変画像デバイス2について説明する。
図7(A)、図7(B)、図7(C)は、それぞれ、図1(A)、図1(B)、図1(C)の観察方向によって光学的可変画像デバイス2が観察されることにより視認されるオブジェクトの状態を示している。
即ち、光学的可変画像デバイス2が垂直の観察方向により観察された場合には(図1(A))、図7(A)に示すように、第1オブジェクトOBJ1は左右方向において中央に位置する状態で視認される。
これに対して、光学的可変画像デバイス2が角度+αの観察方向により観察された場合には(図1(B))、図7(B)に示すように、第1オブジェクトOBJ1が図7(A)の状態から右に移動した状態の第2オブジェクトOBJ2が視認される。同図では、第1オブジェクトOBJ1に対して第2オブジェクトOBJ2が右方向に移動した距離を+dとして表している。
また、光学的可変画像デバイス2が角度−αの観察方向により観察された場合には(図1(C))、図7(C)に示すように、第1オブジェクトOBJ1が図7(A)の状態から左に移動した状態の第3オブジェクトOBJ3が視認される。同図では、第1オブジェクトOBJ1に対して第3オブジェクトOBJ3が右方向に移動した距離を−dとして表している。
図8は、図7に示した光学的可変画像デバイス2からの観察方向ごとに応じた反射光を撮像部102により撮像して得られる画像(第1反射光画像P1、第2反射光画像P2、第3反射光画像P3)を示している。
同図に示すように、第1反射光画像P1としての領域範囲においては、中央に位置する第1オブジェクトOBJ1が含まれる。
また、第2反射光画像P2としての領域範囲においては、左右方向に沿って距離+dにより移動した第2オブジェクトOBJ2が含まれる。
また、第3反射光画像P3としての領域範囲においては、左右方向に沿って距離−dにより移動した第3オブジェクトOBJ3が含まれる。
本実施形態の検査装置100が図7の光学的可変画像デバイス2に対応して真偽判定を行うにあたり、記憶部104は、図7の光学的可変画像デバイス2に対応する内容の幾何学的相違情報を記憶する。
図9は、図7の光学的可変画像デバイス2に対応する幾何学的相違情報の一例を示している。
同図における1行目の幾何学的相違情報は、第1オブジェクトOBJ1に対する第2オブジェクトOBJ2の幾何学的相違が移動によるものであって、その移動量が(x=+d,y=0)で表されることを示している。
また、同図における2行目の幾何学的相違情報は、第1オブジェクトOBJ1に対する第3オブジェクトOBJ3の幾何学的相違が移動によるものであって、その移動方向と移動量とが(x=−d,y=0)で表されることを示している。
図9の例によれば、オブジェクトの移動は、x軸方向における移動量成分とy軸方向における移動量成分との組み合わせによって表されている。このようにオブジェクトの移動をx軸方向とy軸方向との移動量成分の組み合わせにより表すことにより、図7のような左右方向におけるオブジェクトの限定されることなく、上下方向及び斜め方向におけるオブジェクトの移動にも対応することができる。
図7の光学的可変画像デバイス2に対応する真偽判定の処理にあたり、検査装置100のオブジェクト関係判定部103は、図6のステップS107において、以下の処理を実行する。
つまり、オブジェクト関係判定部103は、図9における1行目の幾何学的相違情報が示すx軸方向の移動量(x=+d)とy軸方向の移動量(y=0)とにより第1オブジェクトOBJ1を第1反射光画像P1の領域にて移動させる幾何学的変換処理を実行する。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS108において、移動後の第1オブジェクトOBJ1を、ステップS104により認識した第2オブジェクトOBJ2と照合する。そして、オブジェクト関係判定部103は、ステップS109において、ステップS108による照合結果から、移動後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致しているか否かについて判定する。
また、オブジェクト関係判定部103は、ステップS110において、図9における2行目の幾何学的相違情報が示すx軸方向の移動量(x=−d)とy軸方向の移動量(y=0)とにより第1オブジェクトOBJ1を移動させる幾何学的変換処理を実行する。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS111において、移動後の第1オブジェクトOBJ1を、ステップS106により認識した第3オブジェクトOBJ3と照合する。そして、オブジェクト関係判定部103は、ステップS112において、ステップS111による照合結果から、移動後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致しているか否かについて判定する。
そして、真偽判定部105は、ステップS109とステップS112のいずれか一方において一致していないとの判定結果が得られたのであれば、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。
これに対して、ステップS112において一致しているとの判定結果が得られたのであれば、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する。
次に、第2例として、図10を参照して、相似形のオブジェクトが観察方向に応じて異なるサイズで観察される光学的可変画像デバイス2について説明する。
図10(A)、図10(B)、図10(C)は、それぞれ、図1(A)、図1(B)、図1(C)の観察方向によって光学的可変画像デバイス2を観察することにより見ることのできるオブジェクトの状態を示している。
即ち、光学的可変画像デバイス2が垂直の観察方向により観察された場合には(図1(A))、図10(A)に示すように、左右方向において中央に位置する第1オブジェクトOBJ1は、所定のサイズで視認される。
これに対して、光学的可変画像デバイス2が角度+αの観察方向により観察された場合には(図1(B))、図10(B)に示すように、第1オブジェクトOBJ1を1(100%)未満の所定の拡大率によって縮小したサイズの第2オブジェクトOBJ2が視認される。
また、光学的可変画像デバイス2が角度−αの観察方向により観察された場合には(図1(C))、図10(C)に示すように、第1オブジェクトOBJ1を1より大きい所定の拡大率によって拡大したサイズの第3オブジェクトOBJ3が視認される。
図11は、図10に示した光学的可変画像デバイス2からの観察方向ごとに応じた反射光を検査装置100の光学系部101と撮像部102とにより撮像して得られる画像(第1反射光画像P1、第2反射光画像P2、第3反射光画像P3)を示している。
同図に示すように、第1反射光画像P1としての領域範囲においては、中央に位置する所定サイズの第1オブジェクトOBJ1が含まれる。
また、第2反射光画像P2としての領域範囲においては、第1オブジェクトOBJ1を所定の1未満の拡大率により縮小したサイズの第2オブジェクトOBJ2が含まれる。
また、第3反射光画像P3としての領域範囲においては、第1オブジェクトOBJ1を所定の1より大きい拡大率により縮小したサイズの第3オブジェクトOBJ3が含まれる。
本実施形態の検査装置100が図10の光学的可変画像デバイス2に対応して真偽判定を行うにあたり、記憶部104は、図10の光学的可変画像デバイス2に対応する内容の幾何学的相違情報を記憶する。
図12は、図10の光学的可変画像デバイス2に対応する幾何学的相違情報の一例を示している。
同図における1行目の幾何学的相違情報は、第1オブジェクトOBJ1に対する第2オブジェクトOBJ2の幾何学的相違が拡大縮小によるものであって、第1オブジェクトOBJ1に対する拡大率がeであることを示している。
また、同図における2行目の幾何学的相違情報は、第1オブジェクトOBJ1に対する第3オブジェクトOBJ3の幾何学的相違が拡大縮小によるものであって、第1オブジェクトOBJ1に対する拡大率がeであることを示している。
なお、図10との対応によれば、拡大率eは1未満の値であり、拡大率eは1より大きい値である。
図10の光学的可変画像デバイス2に対応する真偽判定の処理にあたり、検査装置100のオブジェクト関係判定部103は、図6のステップS107において、図12における1行目の幾何学的相違情報が示す拡大率eにより第1オブジェクトOBJ1を縮小する幾何学的変換処理を実行する。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS108において、縮小後の第1オブジェクトOBJ1を、ステップS104により認識した第2オブジェクトOBJ2と照合する。そして、オブジェクト関係判定部103は、ステップS109において、ステップS108による照合結果から、縮小後の第1オブジェクトOBJ1が第2オブジェクトOBJ2と一致しているか否かについて判定する。
また、オブジェクト関係判定部103は、図6のステップS110において、図12における2行目の幾何学的相違情報が示す拡大率eにより第1オブジェクトOBJ1を拡大する幾何学的変換処理を実行する。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS111において、拡大後の第1オブジェクトOBJ1を、ステップS106により認識した第3オブジェクトOBJ3と照合する。そして、オブジェクト関係判定部103は、ステップS112において、ステップS111による照合結果から、拡大後の第1オブジェクトOBJ1が第3オブジェクトOBJ3と一致しているか否かについて判定する。
そして、真偽判定部105は、ステップS109とステップS112のいずれか一方において一致していないとの判定結果が得られたのであれば、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。
これに対して、ステップS112において一致しているとの判定結果が得られたのであれば、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する。
なお、上記の例は、光学的可変画像デバイス2が図1に例示した3つの観察方向に応じて3つのオブジェクトが観察されるものである場合を例に挙げた。しかし、本実施形態の検査装置100は、4以上の観察方向に応じて3つのオブジェクトが観察される光学的可変画像デバイス2にも対応した構成とすることが可能である。
この場合、検査装置100は、光学系部101により、4以上の観察方向に応じた反射光のそれぞれを撮像部102のエリアセンサ121に結像させる。
撮像部102は、4以上の反射光のそれぞれに対応する反射光画像を生成する。
記憶部104は、4以上の複数の反射光画像における1つのオブジェクトを基準とし、基準のオブジェクトに対する他のオブジェクトごとの幾何学的相違を示す幾何学的相違情報を記憶する。
オブジェクト関係判定部103は、幾何学的相違情報に従って、基準以外のオブジェクトごとに対応して、基準のオブジェクトについて幾何学的変換を行い、幾何学的変換後の基準のオブジェクトとの照合を行う。
真偽判定部105は、幾何学的変換後の基準のオブジェクトと一致しない基準以外のオブジェクトが少なくとも1つあれば、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する。これに対して、基準以外のオブジェクトのそれぞれが幾何学的変換後の基準のオブジェクトと一致すれば、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する。
なお、観察方向ごとに応じたオブジェクト間の幾何学的相違については、例えば回転角度、移動、サイズのうちの少なくとも2つが組み合わされることにより表されるものであってもよい。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。図13は、第2の実施形態における検査装置100の構成例を示している。同図において、図3と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。また、本実施形態において真偽判定の対象となる光学的可変画像デバイス2については、第1の実施形態と同様に、図2、図7、図10などに例示したものでよい。
図13に示す光学系部101においては、図3に示されていたプリズム111が省略されている。
このような構成の光学系部101においては、プリズム112を経由する角度+αの観察方向に対応する第2反射光と、プリズム112を経由する角度+αの観察方向に対応する第2反射光のみが結像レンズ114を介してエリアセンサ121にて撮像される。
即ち、本実施形態では、垂直の観察方向に対応する第1反射光は、結像レンズ114に入射されず、従って、エリアセンサ121にて撮像されない。
このため、光学系部101を介して図2の光学的可変画像デバイス2をエリアセンサ121により撮像した場合には、図4の画像Pにおいて第1反射光画像P1が配置されておらず、第2反射光画像P2と第3反射光画像P3のみが同じ位置関係で配置された状態となる。
このように、本実施形態では、第2反射光画像P2と第3反射光画像P3のみを得るようにしている。この場合、光学系部101において、結像レンズ114を通過する光は、第2反射光と第3反射光のみとなるが、第2反射光と第3反射光は、結像レンズ114の光軸から等距離の位置を通過する。このために、結像レンズ114がテレセントリックレンズではない通常のレンズであっても、結像レンズ114を通過する第2反射光の像と第3反射光の像については同じサイズである。そのうえで、この場合には、結像レンズ114の光軸を通過する反射光は無い。これにより、本実施形態の結像レンズ114としては、テレセントリックレンズを用いることなく、通常のレンズを用いることができる。
なお、結像レンズ114が通常のレンズである場合、第2反射光と第3反射光の光路は、同図に示すように、結像レンズ114に入射した段階で屈折し、結像レンズ114内で交互に交差した状態で出射される。
次に、本実施形態における検査装置100による光学的可変画像デバイス2の真偽判定の構成について説明する。
図13にて説明したように、本実施形態の検査装置100は、第2反射光画像P2と第3反射光画像P3のみが生成される。即ち、本実施形態の検査装置100は、第1反射光画像P1における第1オブジェクトOBJ1は利用せずに、第2反射光画像P2における第2オブジェクトOBJ2と第3反射光画像P3における第3オブジェクトOBJ3のみを利用して真偽判定を行う。
上記のように本実施形態では、第1オブジェクトOBJ1が真偽判定に利用されない。しかし、光学的可変画像デバイス2の偽物を本物と同等な程度に精巧に作ることは困難である。従って、光学的可変画像デバイス2の偽物において観察されるオブジェクトが本物と見分けが付かないようなことはほぼないと考えてよい。
このため、例えば第2オブジェクトOBJ2と第3オブジェクトOBJ3は真正の光学的可変画像デバイス2と同じであるが、第1オブジェクトOBJ1のみが真正の光学的可変画像デバイス2と異なるという偽物が作られる可能性は非常に低い。
従って、本実施形態において第1オブジェクトOBJ1を利用しなくとも、真偽判定に関して十分な信頼性を保つことができる。
図14は、本実施形態の検査装置100における記憶部104が記憶する幾何学的相違情報の内容例を示している。同図に示す幾何学的相違情報は、図2の光学的可変画像デバイス2に対応した内容を有する。
同図の幾何学的相違情報は、「#2:#3」のオブジェクト対応関係に、「回転:−2β」の幾何学的相違が対応付けられている。即ち、同図の幾何学的相違情報は、基準である第2オブジェクトOBJ2に対する第3オブジェクトOBJ3の幾何学的相違が回転角度−2βによる回転であることを示している。
図15のフローチャートは、本実施形態の検査装置100が実行する処理手順例を示している。
検査装置100において、オブジェクト関係判定部103は、撮像部102にて生成された第2反射光画像P2、第3反射光画像P3のうち、第2反射光画像P2を入力する(ステップS201)。
次に、オブジェクト関係判定部103は、ステップS201により入力した第2反射光画像P2上の第2オブジェクトOBJ2を認識する(ステップS202)。
また、オブジェクト関係判定部103は、撮像部102により生成された第2反射光画像P2、第3反射光画像P3のうち、第3反射光画像P3を入力する(ステップS203)。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS203により入力した第3反射光画像P3から第3オブジェクトOBJ3を認識する(ステップS204)。
次に、オブジェクト関係判定部103は、第2オブジェクトOBJ2と第3オブジェクトOBJ3との幾何学的相違に従って第2オブジェクトOBJ2の幾何学的変換を実行する(ステップS205)。
具体例として、オブジェクト関係判定部103は、記憶部104が記憶する幾何学的相違情報(図14)を参照する。前述のように、図14の幾何学的相違情報は、第2オブジェクトOBJ2に対する第3オブジェクトOBJ3の幾何学的相違が回転角度−2βによる回転であることを示す。
そこで、オブジェクト関係判定部103は、ステップS205において、第2オブジェクトOBJ2について、第2反射光画像P2上で回転角度−2βにより回転させる幾何学的変換を実行する。
次に、オブジェクト関係判定部103は、ステップS205による幾何学的変換後の第2オブジェクトOBJ2をステップS204により認識した第3オブジェクトOBJ3と照合する(ステップS206)。
オブジェクト関係判定部103は、ステップS206による照合の結果、幾何学的変換後の第2オブジェクトOBJ2が第3オブジェクトOBJ3と一致しているか否かについて判定する(ステップS207)。
幾何学的変換後の第2オブジェクトOBJ2が第3オブジェクトOBJ3と一致していない場合(ステップS207−NO)、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が偽のものであると判定する(ステップS209)。
これに対して、幾何学的変換後の第2オブジェクトOBJ2が第3オブジェクトOBJ3と一致している場合(ステップS207−YES)、真偽判定部105は、光学的可変画像デバイス2が真正のものであると判定する(ステップS208)。
このような構成により、検査装置100は、3以上の観察方向に対応した画像が観察される光学的可変画像デバイス2を対象として、全ての観察方向のうちの一部に対応するオブジェクトのみを利用して真偽判定を行うことができる。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、図示しない搬送部によって、媒体1が矢印Aで示す搬送方向に搬送される。媒体1が搬送されるのに応じて、媒体1に設けられた光学的可変画像デバイス2と光学系部101との相対的位置関係も時間経過に従って搬送方向に応じて変化していく。
第3の実施形態における検査装置100は、上記のように光学的可変画像デバイス2と光学系部101との相対的位置関係が変化していく状況に対応して反射光画像を生成可能なように構成される。
図16は、本実施形態における検査装置100の構成例を示している。同図において、図3と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示す撮像部102は、図3に示したエリアセンサ121に代えて、3つのラインセンサ122−1、122−2、122−3を備える。ラインセンサ122−1は、ライン状に画素を配列して形成された受光部である。
ラインセンサ122−1は、プリズム111から出射され、結像レンズ114により結像された第1反射光を受光する。
ラインセンサ122−2は、プリズム112から出射され結像レンズ114により結像された第2反射光を受光する。
ラインセンサ122−3は、プリズム113から出射され結像レンズ114により結像された第3反射光を受光する。
このように、ラインセンサ122−1、122−2、122−3は、撮像部102に対して相対的に一定方向に移動する光学的可変画像デバイス2からの観察方向ごとに応じた複数の反射光を個別に撮像するように設けられる。
図17を参照して、本実施形態の撮像部102による反射光画像(第1反射光画像P1、第2反射光画像P2、第3反射光画像P3)を生成するための信号処理の例について説明する。
なお、図17の説明にあたり、図16において矢印Aで示す搬送方向により媒体1が搬送されるのに応じて、図16に示す撮像位置PSにて光学的可変画像デバイス2が図2の左から右方向に移動する状態となる場合を例に挙げる。
撮像部102は、光学的可変画像デバイス2が移動するのに応じて、ラインセンサ122−1が受光する第1反射光から、一定時間ごとにライン状のライン画像L1−1〜L1−nを順次生成する。
また、撮像部102は、同じく光学的可変画像デバイス2が移動している状態のもとで、ラインセンサ122−2が受光する第2反射光から、同じ一定時間ごとにライン画像L2−1〜L2−nを順次生成する。
また、撮像部102は、同じく光学的可変画像デバイス2が移動している状態のもとで、ラインセンサ122−3が受光した第3反射光から、同じ一定時間ごとにライン画像L3−1〜L3−nを順次生成する。
そして、撮像部102は、同図に示すようにライン画像L1−1〜L1−nを水平方向に沿って連結することによって、第1反射光画像P1を生成する。
また、撮像部102は、ライン画像L2−1〜L2−nを水平方向に沿って連結することによって、第2反射光画像P2を生成する。
また、撮像部102は、ライン画像L3−1〜L3−nを水平方向に沿って連結することによって、第3反射光画像P3を生成する。
このように、本実施形態の検査装置100は、撮像位置PSにおける光学的可変画像デバイス2の位置が時間経過に従って一方向に移動するような場合において、観察方向ごとに応じた反射光画像を生成することができる。
これにより、本実施形態の検査装置100は、例えば、ベルトコンベアなどにより媒体1が順次搬送されてくるような構成に対応して、媒体1上の光学的可変画像デバイス2の真偽判定を順次行っていくことができる。
なお、上記とは逆に、例えば複数の媒体1が一定方向に沿って配列されたうえで、検査装置100の撮像部102のほうが媒体1上の光学的可変画像デバイス2を順次撮像できるように移動するようにされた構成であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、光学的可変画像デバイス2に対する複数の異なる観察方向ごとに対応して撮像された画像に含まれるオブジェクト同士が所定の幾何学的相違を有しているか否かを判定する構成を持つことにより、人の視覚に依ることなく、ホログラムを利用した真贋判定を行うことができる検査装置を提供することができる。
なお、上述の検査装置100の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の検査装置100としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…媒体、2…光学的可変画像デバイス、100…検査装置、101…光学系部、102…撮像部、103…オブジェクト関係判定部、104…記憶部、105…真偽判定部

Claims (11)

  1. 光学的可変画像デバイスに対する複数の観察方向に対応する複数の反射光がそれぞれ入射され、入射された複数の反射光を結像させる光学系部と、
    前記光学系部により結像された前記複数の反射光を撮像することにより、前記複数の観察方向のそれぞれに対応する反射光画像を生成する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された、異なる観察方向に対応する反射光画像に含まれるオブジェクト同士が所定の幾何学的相違を有しているか否かについて判定するオブジェクト関係判定部と、
    前記オブジェクト関係判定部の判定結果に基づいて、前記光学的可変画像デバイスについての真偽を判定する真偽判定部と
    を備える検査装置。
  2. 前記オブジェクト関係判定部は、
    1つの観察方向に対応する反射光画像に含まれる一方のオブジェクトと、前記1つの観察方向とは異なる他の観察方向に対応する反射光画像に含まれる他方のオブジェクトとの少なくともいずれか1つについて所定の幾何学的変換を行った後において、前記一方のオブジェクトと前記他方のオブジェクトとが一致するか否かについて判定する
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記オブジェクト関係判定部は、
    全ての観察方向に対応するオブジェクトを利用して、前記幾何学的変換を行った後の前記一方のオブジェクトが他方のオブジェクトと一致するか否かについての判定を行う
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記オブジェクト関係判定部は、
    全ての観察方向のうちの一部に対応するオブジェクトを利用して、前記幾何学的変換を行った後の前記一方のオブジェクトと前記他方のオブジェクトとが一致するか否かについての判定を行う
    請求項2に記載の検査装置。
  5. 前記オブジェクト関係判定部は、
    前記所定の幾何学的変換として、前記一方のオブジェクトと前記他方のオブジェクトとの少なくともいずれか1つについて、所定の移動方向と移動量とによる移動を行う
    請求項2から4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記オブジェクト関係判定部は、
    前記所定の幾何学的変換として、前記一方のオブジェクトと前記他方のオブジェクトとの少なくともいずれか1つについて、所定の回転角度による移動を行う
    請求項2から5のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 前記オブジェクト関係判定部は、
    前記所定の幾何学的変換として、前記一方のオブジェクトと前記他方のオブジェクトとの少なくともいずれか1つについて、所定の拡大率による拡大または縮小を行う
    請求項2から6のいずれか一項に記載の検査装置。
  8. 前記撮像部は、
    前記光学系部により結像された反射光をエリアセンサの受光面で受光して得られた受光信号に基づいて、前記反射光画像を生成するように構成される
    請求項1から7のいずれか一項に記載の検査装置。
  9. 前記エリアセンサは、
    前記光学系部により結像された観察方向ごとの反射光を1つの受光面にて受光するように設けられる
    請求項8に記載の検査装置。
  10. 前記撮像部は、
    前記撮像部に対して相対的に一定方向に移動する光学的可変画像デバイスからの観察方向ごとに応じた前記複数の反射光を個別に撮像するように設けられる複数のラインセンサごとに受光される受光信号に基づいて得られるライン状のライン画像を連結することによって前記観察方向ごとの反射光画像を生成するように構成される
    請求項1から7のいずれか一項に記載の検査装置。
  11. 前記撮像部に対して光学的可変画像デバイスを一定方向に移動させる搬送部をさらに備える
    請求項10に記載の検査装置。
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