JP2015168598A - 合わせガラス - Google Patents

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貴弘 浅井
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Hisashi Asaoka
尚志 朝岡
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Abstract

【課題】強度の低下を抑制しつつ、遮音性を向上することができる合わせガラスを提供する。【解決手段】本発明に係る合わせガラスは、第1ガラス板と、前記第1ガラス板と対向配置され、前記第1ガラス板より厚みの小さい第2ガラス板と、前記第1ガラス板及び第2ガラス板の間に挟持された中間膜と、を備え、前記中間膜は、コア層、当該コア層と隣接し前記第1ガラス板側に配置される第1アウター層、及び当該コア層と隣接し前記第2ガラス板側に配置される第2アウター層、を備え、前記第1及び第2アウター層のヤング率が、前記コア層のヤング率よりも大きく、前記第1アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが小さくなるように形成され、前記第2アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが大きくなるように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のウインドシールドなどに用いられる合わせガラスに関する。
近年、自動車の燃費性向上の観点から、装着されるウインドシールドなどのガラスの軽量化が求められ、それに伴い厚みの小さいガラスの開発が進められている。しかしながら、厚みを小さくすると、遮音性能が低下するため、車外の音が車内に流入し、車内環境が悪化するという問題がある。これを解決するため、例えば、特許文献1には、面密度を低下させつつ所定の周波数における遮音性能を維持する自動車用の合せガラスが記載されている。この合わせガラスは、一対のガラス板の間に、樹脂製の中間膜を配置したものである。
特開2002−326847号公報
ところで、ガラス板においては、コインシデンス効果と呼ばれる特定の周波数での共振による音響透過損失(Sound Transmission Loss:STL)が生じることが知られており、これにより、遮音性能が大きく低下することが知られている。例えば、以下の数式に示すように、ガラス板は一般的に厚みが小さくなると、コインシデンス周波数が高周波数側にシフトすることが知られている。
また、図9は、周波数と音響透過損失(Sound Transmission Loss:STL)との関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。このグラフには、厚みが3.1mmのガラス板と、厚みが2.3mmのガラス板のシミュレーション結果が示されている。この結果からすると、厚みが3.1mmのガラス板においては、人間が聞き取りやすい2000〜5000Hzの周波数域でSTLが低下しているが、厚みが2.3mmになると、STLの極小値は、4000Hz以上の周波数域にシフトしている。したがって、ガラス板の厚みを小さくすれば、人間が聞き取りやすい周波数域でのSTLを向上させることができる。しかしながら、厚みが小さくすると、ガラス板の強度が低下する問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、強度の低下を抑制しつつ、遮音性を向上することができる合わせガラスを提供することを目的とする。
本発明に係る合わせガラスは、第1ガラス板と、前記第1ガラス板と対向配置され、前記第1ガラス板より厚みの小さい第2ガラス板と、前記第1ガラス板及び第2ガラス板の間に挟持された中間膜と、を備え、前記中間膜は、コア層、当該コア層と隣接し前記第1ガラス板側に配置される第1アウター層、及び当該コア層と隣接し前記第2ガラス板側に配置される第2アウター層、を備え、前記第1及び第2アウター層のヤング率が、前記コア層のヤング率よりも大きく、前記第1アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが小さくなるように形成され、前記第2アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが大きくなるように形成されている。
上記合わせガラスにおいては、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かういずれの位置においても、前記第1アウター層と前記第2アウター層との合計厚みを同じにすることができる。
上記合わせガラスにおいては、前記第1及び第2アウター層と、前記コア層とのヤング率の差を、周波数100Hz,温度20℃において、400MPa以上とすることができる。
上記合わせガラスにおいては、前記第1及び第2アウター層の少なくとも1つのヤング率を、周波数100Hz,温度20℃において、560MPa以上とすることができる。
上記合わせガラスにおいては、前記コア層のヤング率を、周波数100Hz,温度20℃において、20MPa以下とすることができる。
上述した合わせガラスにおいては、前記外側ガラス板の厚みと前記内側ガラス板の厚みとの合計を3.8mm以下とすることができる。
本発明に係る合わせガラスによれば、強度の低下を抑制しつつ、遮音性を向上することができる。
本発明に係る合わせガラスの一実施形態を示す断面図である。 湾曲状の合わせガラスのダブリ量を示す正面図(a)及び断面図(b)である。 湾曲形状のガラス板と、平面形状のガラス板の、一般的な周波数と音響透過損失の関係を示すグラフである。 合わせガラスの厚みの測定位置を示す概略平面図である。 中間膜の他の例を示す断面図である。 コア層の測定に用いる画像の例である。 合わせガラスの取付方法を示す概略図である。 単板ガラスの厚さを変化させたときの周波数と音響透過損失の関係を示すグラフである。 従来の単板のガラスにおける周波数と音響透過損失の関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る合わせガラスの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る合わせガラスの断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る合わせガラスは、外側ガラス板(第1ガラス板)1、内側ガラス板(第2ガラス板)2、及びこれらのガラスの間に挟持される中間膜3で構成されている。外側ガラス1とは、外乱を受けやすい側に配置されるガラス板であり、内側ガラス2は、その反対側に配置されるガラス板である。したがって、例えば、この合わせガラスを自動車の窓ガラスとして用いる場合には、車外側のガラス板が外側ガラス板になり、建築材として用いる場合には、屋外を向く側が外側ガラス板になる。但し、受け得る外乱によっては、これとは反対の配置になることもある。以下、各部材について説明する。
<1.外側ガラス板及び内側ガラス板>
外側ガラス板1及び内側ガラス板2は、公知のガラス板を用いることができ、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラスやグリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することもできる。但し、この合わせガラスを自動車の窓ガラスに用いる場合には、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、外側ガラス板1により必要な日射吸収率を確保し、内側ガラス板2により可視光線透過率が安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラスの組成の一例と、熱線吸収ガラス組成の一例を示す。
(クリアガラス)
SiO2:70〜73質量%
Al23:0.6〜2.4質量%
CaO:7〜12質量%
MgO:1.0〜4.5質量%
2O:13〜15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.08〜0.14質量%
(熱線吸収ガラス)
熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)の比率を0.4〜1.3質量%とし、CeO2の比率を0〜2質量%とし、TiO2の比率を0〜0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO2やAl23)をT−Fe23、CeO2およびTiO2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
本実施形態に係る合わせガラスの厚みは特には限定されないが、軽量化の観点からは、外側ガラス板1と内側ガラス板2の厚みの合計を、2.4〜3.8mmとすることが好ましく、2.6〜3.4mmとすることがさらに好ましく、2.7〜3.2mmとすることが特に好ましい。このように、軽量化のためには、外側ガラス板1と内側ガラス板2との合計の厚みを小さくすることが必要であるので、各ガラス板のそれぞれの厚みは、特には限定されないが、例えば、以下のように、外側ガラス板1と内側ガラス板2の厚みを決定することができる。
外側ガラス板1は、主として、外部からの障害に対する耐久性、耐衝撃性が必要であり、例えば、この合わせガラスを自動車のウインドシールドとして用いる場合には、小石などの飛来物に対する耐衝撃性能が必要である。この観点から、外側ガラス板1の厚みt1は1.8mm以上、1.9mm以上、2.0mm以上、2.1mm以上、2.2mm以上の順で好ましい。一方、外側ガラス板1の厚みt1の上限は、5.0mm以下、4.0mm以下、3.1mm以下、2.5mm以下、2.4mm以下の順で好ましい。この中で、2.1mmより大きく2.5mm以下、特に、2.2mm以上2.4mm以下が好ましい。
一方、内側ガラス板の厚みt2は、外側ガラス板1と同等にすることができるが、例えば、合わせガラスの軽量化のため、外側ガラス板1よりも厚みを小さくすることができる。具体的には、ガラスの強度を考慮すると、内側ガラス板2の厚みt2は、0.6mm以上、0.8mm以上、1.0mm以上、1.3mm以上の順で好ましい。一方、内側ガラス板2の厚みの上限は、5.0mm以下、4.0mm以下、3.1mm以下、2.5m以下、2.0mm以下、1.6mm以下、1.4mm以下、1.3mm以下、1.1mm未満の順で好ましい。この中で、例えば、0.6mm以上1.1mm未満、または2.1mmより大きく2.5mm以下、特に、2.2mm以上2.4mm以下が好ましい。内側ガラス板2についても、何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
また、本実施形態に係る外側ガラス板1及び内側ガラス板2の形状は、平面形状及び湾曲形状のいずれであってもよい。しかしながら、STLは湾曲形状の方が低下するため、湾曲形状ガラスは特に音響対策が必要である。湾曲形状の方が平面形状よりSTL値が低下するのは湾曲形状の方が共振モードによる影響が大きいためと考えられる。
さらに、ガラスが湾曲形状である場合には、ダブリ量が大きくなると遮音性能が低下するとされている。ダブリ量とは、ガラス板の曲げを示す量であり、例えば、図2に示すように、ガラス板の上辺の中央と下辺の中央とを結ぶ直線Sを設定したとき、この直線Sとガラス板との距離のうち最も大きいものをダブリ量と定義する。
図3は、湾曲形状のガラス板と、平面形状のガラス板の、一般的な周波数とSTLの関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。図3によれば、湾曲形状のガラス板は、ダブリ量が30〜38mmの範囲では、STLに大きな差はないが、平面形状のガラス板と比べると、4000Hz以下の周波数域でSTLが低下していることが分かる。したがって、湾曲形状のガラス板を作製する場合、ダブリ量は小さい方がよいが、例えば、ダブリ量が30mmを超える場合には、後述するように、中間膜3のコア層31のヤング率を20MPa(周波数100Hz,温度20℃)以下とすることが好ましい。
ここで、ガラス板が湾曲している場合の厚みの測定方法の一例について説明する。まず、測定位置については、図4に示すように、ガラス板の左右方向の中央を上下方向に延びる中央線S上の上下2箇所である。測定機器は、特には限定されないが、例えば、株式会社テクロック製のSM−112のようなシックネスゲージを用いることができる。測定時には、平らな面にガラス板の湾曲面が載るように配置し、上記シックネスゲージでガラス板の端部を挟持して測定する。なお、ガラス板が平坦な場合でも、湾曲している場合と同様に測定することができる。
<2.中間膜>
中間膜3は、複数の層で形成されており、一例として、図1に示すように、軟質のコア層31を、これよりも硬質の一対のアウター層321、322で挟持した3層で構成することができる。ここでは、外側ガラス板1側のアウター層を第1アウター層321と称し、内側ガラス板2側のアウター層を第2アウター層322と称することとする。但し、この構成に限定されるものではなく、両アウター層321、322をそれぞれ、複数の層で構成することもできる。
コア層31は両アウター層32よりも軟質であればよい。この点については、ヤング率を基準として材料を選択することができ、例えば、周波数100Hz,温度20℃において、1〜50MPaとすることが好ましく、1〜20MPaとすることがさらに好ましく、1〜16MPaであることが特に好ましく、1〜10MPaであることがとりわけ好ましい。
また、本発明者により、一般的にコア層のヤング率を低下させると、3000〜5000Hzの周波数域で遮音性能が向上することが見出されている。この点について、以下の表1には、クリアガラスからなる外側ガラス板と内側ガラス板、及びコア層とコア層の両側に位置する両アウター層で構成された中間膜3を有する合わせガラスの遮音性能を示している。外側ガラス板1の厚みは2.0mm、内側ガラス板2の厚みは1.3mm、中間膜3の厚みは、コア層が0.10mm、両アウター層が0.33mmであり、合計0.76mmである。以下の表1では、周波数が1250〜10000Hzの間でのSTLを示している。具体的には、コア層のヤング率(周波数100Hz、温度20℃で測定)を25MPa,12.5MPa,及び6.25MPaとした場合のSTLを算出し(算出方法は後述する実施例の方法に従う)、ヤング率が25MPaの場合を基準として(以下の表では基準であるため0としている)、ヤング率が12.5MPa,6.25MPaのときのSTLの差(単位はdB)を示している。このとき、アウター層のヤング率は560MPa、tanδは0.26(温度20℃、周波数100Hz)である。表1によれば、周波数が、3150〜5000Hzの間では、コア層のヤング率が25MPaから12.5MPa,6.25MPaへと低下するのにしたがってSTLが向上していることが分かる。
測定方法としては、例えば、Metravib社製固体粘弾性測定装置DMA 50を用い、ひずみ量0.05%にて周波数分散測定を行うことができる。以下、本明細書においては、特に断りのない限り、ヤング率は上記方法での測定値とする。但し、周波数が200Hz以下の場合の測定は実測値を用いるが、200Hzより大きい場合には実測値に基づく算出値を用いる。この算出値とは、実測値からWLF法を用いることで算出されるマスターカーブに基づくものである。
一方、アウター層321,322のヤング率は、コア層31より大きければよい。例えば、周波数100Hz,温度20℃において、400MPa以上高いことが好ましく、500MPa以上高いことがさらに好ましい。また、具体的なヤング率としては、例えば、周波数100Hz,温度20℃において560MPa以上、650MPa以上、1300MPa以上、1764MPa以上の順で好ましい。一方、アウター層32のヤング率の上限は特には限定されないが、例えば、加工性の観点から設定することができる。例えば、1750MPa以上となると、加工性、特に切断が困難になることが経験的に知られている。また、コア層31を挟む一対のアウター層32を設ける場合、外側ガラス板1側のアウター層321のヤング率を、内側ガラス板2側のアウター層322のヤング率よりも大きくすることが好ましい。これにより、車外や屋外からの外力に対する耐破損性能が向上する。
中間膜3のコア層31のtanδは、周波数100Hz,温度20℃において、0.5〜3.0であることが好ましく、0.7〜2.0であることがさらに好ましく、1.0〜1.5であることが特に好ましい。tanδが上記範囲にあると、音を吸収しやすくなり、遮音性能が向上する。しかし、3.0よりも大きくなると、中間膜3が柔らかくなりすぎ、取り扱いが困難になるため、好ましくない。また、0.5より小さくなると耐衝撃性能が低下して好ましくない。
一方、アウター層321,322のtanδは、コア層31よりも小さい値であればよく、例えば、周波数100Hz,温度20℃において、0.1から3.0の間で定めることができる。
この点について、本発明者により、一般的にコア層のtanδを大きくすると、5000〜10000Hzの周波数域で遮音性能が向上することが見出されている。この点について、以下の表2には、クリアガラスからなる外側ガラス板1と内側ガラス板2、及びコア層とこのコア層の両側に位置するアウター層で構成された中間膜を有する合わせガラスの遮音性能を示している。外側ガラス板1の厚みは2.0mm、内側ガラス板2の厚みは1.3mm、中間膜の厚みは、コア層が0.10mm、両アウター層321,322が0.33mmであり、合計0.76mmである。なお、このときのコア層31、及び両アウター層のヤング率はそれぞれ12.5MPa,560MPaである(周波数100Hz,温度20℃で測定)。以下の表2では、周波数が1250〜10000Hzの間での音響透過損失を示している。具体的には、コア層のtanδ(周波数100Hz、温度20℃で測定)を0.8,1.2,及び1.6とした場合の音響透過損失を算出し(算出方法は後述する実施例の方法に従う)、tanδが0.8の場合を基準として(以下の表では基準であるため0としている)、tanδが1.2,1.6のときの音響透過損失の差(単位はdB)を示している。なお、アウター層のtanδは、0.26である。表2によれば、周波数が、5000〜10000Hzの間では、コア層のtanδが0.8から1.2,1.6へと大きくなるのにしたがってSTLが向上していることが分かる。
また、各層31,321、322を構成する材料は、特には限定されないが、少なくともヤング率が上記のような範囲とすることができる材料であることが必要である。例えば、アウター層321,322は、ポリビニルブチラール樹脂(PVB)によって構成することができる。ポリビニルブチラール樹脂は、各ガラス板との接着性や耐貫通性に優れるので好ましい。一方、コア層31は、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)、またはアウター層を構成するポリビニルブチラール樹脂よりも軟質なポリビニルアセタール樹脂によって構成することができる。軟質なコア層31を間に挟むことにより、単層の樹脂中間膜と同等の接着性や耐貫通性を保持しながら、遮音性能を大きく向上させることができる。
一般に、ポリビニルアセタール樹脂の硬度は、(a)出発物質であるポリビニルアルコールの重合度、(b)アセタール化度、(c)可塑剤の種類、(d)可塑剤の添加割合などにより制御することができる。したがって、それらの条件から選ばれる少なくとも1つを適切に調整することにより、同じポリビニルブチラール樹脂であっても、アウター層に用いる硬質なポリビニルブチラール樹脂と、コア層に用いる軟質なポリビニルブチラール樹脂との作り分けが可能である。さらに、アセタール化に用いるアルデヒドの種類、複数種類のアルデヒドによる共アセタール化か単種のアルデヒドによる純アセタール化かによっても、ポリビニルアセタール樹脂の硬度を制御することができる。一概には言えないが、炭素数の多いアルデヒドを用いて得られるポリビニルアセタール樹脂ほど、軟質となる傾向がある。したがって、例えば、アウター層がポリビニルブチラール樹脂で構成されている場合、コア層31には、炭素数が5以上のアルデヒド(例えばn−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−へプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド)、をポリビニルアルコールでアセタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂を用いることができる。なお、所定のヤング率が得られる場合は、上記樹脂等に限定されることはい。
また、中間膜3の総厚は、特に規定されないが、0.3〜6.0mmであることが好ましく、0.5〜4.0mmであることがさらに好ましく、0.6〜2.0mmであることが特に好ましい。コア層31の厚みは一定であり、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜0.6mmであることがさらに好ましい。0.1mmよりも小さくなると、軟質なコア層31の影響が及びにくくなり、また、2.0mmや0.6mmより大きくなると総厚が増大するため、コストアップとなるからである。
両アウター層321,322の厚みは、次のように調整される。すなわち、第1アウター層321の厚みt3は、中間膜3の面方向の一端部(図1の左側)から他端部(図1の右側)へ向かって、厚みが漸進的に小さくなるように形成されている。具体的には、コア層31との接触面が一端部から他端部へ向かって傾斜しており、断面台形状に形成されている。以下、このような、一端部から他端部への厚みが変化する方向を傾斜方向と称する。一方、第2アウター層322の厚みは、中間膜3の面方向の他端部(図1の右側)から一端部(図1の左側)へ向かって、厚みが漸進的に小さくなるように形成されている。具体的には、コア層31との接触面が他端部から一端部へ向かって傾斜しており、断面台形状に形成されている。
このとき、中間膜3の面方向の一端部から他端部へ向かういずれの位置においても、第1アウター層321と第2アウター層322の合計厚みが、同じにすることができる。例えば、図1に示すように、傾斜方向の位置(1)における第1アウター層321の厚みt31と第2アウター層322の厚みt41との合計(t31+t41)と、位置(2)における第1アウター層321の厚みt32と第2アウター層322の厚みt42との合計(t32+t42)とが同じになっている。但し、必ずしも同じにしなくてもよい。
また、アウター層の厚みは、面方向の一端部から他端部へ向かうすべての領域で変化させる必要はなく、その一部であってもよい。例えば、図5に示すように、第1アウター層321において傾斜方向の一端部において厚みが変化しない領域321aを設け、そこから他端部に向かって厚みが小さくなるように形成する。一方、第2アウター層322においては、傾斜方向の他端部において厚みが変化しない領域322aを設け、そこから一端部に向かって厚みが小さくなるように形成する。このような中間膜3でも用いることができる。
なお、傾斜方向は、種々の設定が可能である。例えば、合わせガラスの上端部から下端部に向かう方向としてもよいし、左端部から右端部、右端部から左端部、あるいは斜めに向かう方向とすることもできる。
そして、両アウター層321,322の厚みは、上記のような調整がなされているのであれば、具体的な厚みは特に限定されないが、例えば、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがさらに好ましい。また、例えば、最も厚みの大きい部分が0.3〜0.7mm、最も厚みが小さい部分が0.1〜0.3mmとすることができ、いずれもコア層31よりも厚いことが、好ましい。例えば、アウター層の少なくとも一つの厚みが0.1mmより小さいと、質量則により遮音性能が担保できない可能性がある。
コア層31及び両アウター層321,322の厚みは、例えば、以下のように測定することができる。まず、マイクロスコープ(例えば、キーエンス社製VH−5500)によって合わせガラスの断面を175倍に拡大して表示する。そして、コア層31の厚みを目視により特定し、これを測定する。このとき、目視によるばらつきを排除するため、測定回数を5回とし、その平均値をコア層31及び両アウター層321,322の厚みとする。例えば、図6に示すような合わせガラスの拡大写真を撮影し、このなかでコア層及び両アウター層321,322を特定して厚みを測定する。
なお、中間膜3の厚みは全面に亘って一定である必要はなく、例えば、ヘッドアップディスプレイに用いられる合わせガラス用に楔形にすることもできる。この場合、例えば、コア層31の厚みを変化させることで、中間膜3を全体としてくさび形にすることができる。そして、中間膜3の厚みは、最も厚みの小さい箇所、つまり合わせガラスの最下辺部を測定する。中間膜3が楔形の場合、外側ガラス板1及び内側ガラス板2は、平行に配置されないが、このような配置も本発明における外側ガラス板と内側ガラス板との「対向配置」に含まれるものとする。すなわち、本発明の「対向配置」は、例えば、1m当たり3mm以下の変化率で厚みが大きくなる中間膜3を使用した時の外側ガラス板1と内側ガラス板2の配置を含む。
中間膜3の製造方法は特には限定されないが、例えば、上述したポリビニルアセタール樹脂等の樹脂成分、可塑剤及び必要に応じて他の添加剤を配合し、均一に約110℃の温度でロールにより約15分間混練した後、約140℃の温度で約30kg/cm2の圧力を加えて各層を一括で押出し成型する方法、この方法により作成した2つ以上の樹脂膜をプレス法、ラミネート法等により積層する方法が挙げられる。プレス法、ラミネート法等により積層する方法に用いる積層前の樹脂膜は単層構造でも多層構造でもよい。また、2つ以上の樹脂膜を共押出により積層して中間膜を得てもよい。
また、上記のようにアウター層の厚みを変化させるためには、あらかじめ所望形状となる金型を準備し、押出し成型により作製すればよい。
<3.合わせガラスの製造方法>
本実施形態に係る合わせガラスの製造方法は、特に限定されず、従来より公知の合わせガラスの製造方法を採用することができる。例えば、まず、中間膜3を外側ガラス板1及び内側ガラス板2の間に挟み、これをゴムバッグに入れ、減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着する。予備接着は、これ以外の方法を用いることもできる。例えば、中間膜3を外側ガラス板1及び内側ガラス板2の間に挟み、オーブンにより45〜65℃で加熱する。続いて、この合わせガラスを0.45〜0.55MPaでロールにより押圧する。次に、この合わせガラスを、再度オーブンにより80〜105℃で加熱した後、0.45〜0.55MPaでロールにより再度押圧する。こうして、予備接着が完了する。
次に、本接着を行う。予備接着がなされた合わせガラスを、オートクレーブにより、8〜15気圧で、100〜150℃によって、本接着を行う。具体的には、14気圧で145℃の条件で本接着を行うことができる。こうして、本実施形態に係る合わせガラスが製造される。
<4.合わせガラスの取付構造>
上述した合わせガラスは、例えば、自動車、建築物などの取付構造体に取付けることができる。このとき、合わせガラスは、取付部を介して取付構造物に取付けられる。取付部とは、例えば、自動車に取付けるためのウレタン枠などのフレーム、接着材、クランプなどが該当する。自動車への取付の一例を挙げると、図7(a)に示すように、まず、合わせガラス10の両端にピン50を取付けておき、取付対象となる自動車のフレーム70に接着材60を塗布する。フレームには、ピンが挿入される貫通孔80が形成されている。そして、図7(b)に示すように、合わせガラス10をフレーム70に取付ける。まず、ピン50を貫通孔80に挿入し、合わせガラス10をフレーム70に対して仮止めする。このとき、ピン50には段差が形成されているため、ピン50は貫通孔80の途中までしか挿入されず、これにより、フレーム70と合わせガラス10との間に隙間が生じる。そして、この隙間には上述した接着材60が塗布されているため、時間の経過とともに接着材60を介して合わせガラス10とフレーム70が固定される。
このような合わせガラスの取付構造体への取付において、合わせガラス10の取付角度はθは、図7(c)に示すように、垂直Nから45度以下にすることが好ましい。
<5.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、中間膜3の一部を構成するコア層31のヤング率を、両アウター層321,322のヤング率よりも小さくすることで、次の効果を得ることができる。例えば、中間膜3のヤング率が大きいと、合わせガラスであっても、単板として性質が強くなる。また、上述した数式(数1)に示すように、ガラス板は一般的に厚みやヤング率が小さくなるほどコインシデンス周波数は高周波側にシフトする。
これらを考慮すれば、中間膜3のヤング率が大きいと、例えば、厚みが2mmの2枚のガラス板を有する合計の厚みが4mmの合わせガラスであっても、4mmの厚みを有する単板と同様の挙動を示す。この場合、コインシデンス周波数が3000〜4000Hzとなり、人が聞きやすい周波数帯で性能が低下する。一方、ヤング率が小さくなれば、合わせガラスの性能は2枚のガラス板の合算になる。例えば、図8に示すように、2mmのガラス板は5000Hzあたりにコインシデンス周波数が存在し、1mmのガラス板は8000Hzにコインシデンス周波数が存在する。そして、これら1mmと2mmの厚さのガラス板の合わせガラスの性能はその合算であるため、コインシデンス周波数は、5000〜8000Hzの間に存在することになる。なお、図8は、合わせガラスではない単板の、周波数とSTLとの関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。
そこで、本実施形態においては、中間膜3の一部を構成するコア層31のヤング率を、両アウター層321,322よりも小さくすることで(例えば、400MPa以上)、合わせガラスの性能を外側ガラス板1と内側ガラス板2との合算となるようにしている。これにより、人間が聞き取りやすい周波数においては遮音性能が低下するのを防止することができる。特に、内側ガラス板2の厚みを外側ガラス板1の厚みよりも小さくしても、コインシデンス周波数が高周波側にシフトするため、2000〜5000Hzの周波数領域において低下したSTLを上昇させることが可能となる。その結果、合わせガラスの軽量化とともに、人間が聞き取りやすい2000〜5000Hzの周波数域での遮音性能を向上することができる。特に、コア層31のヤング率を、周波数100Hz,温度20℃で50MPa以下という小さいものとすることで、上述した効果が顕著になる。
さらに、次のような効果もある。本実施形態では、第1アウター層321の厚みt3が傾斜方向の一方へ向かって、厚みが漸進的に小さくなるように形成されている。一方、第2アウター層322の厚みは、傾斜方向の他方へ向かって、厚みが漸進的に小さくなるように形成されている。そして、中間膜3の面方向の一端部から他端部へ向かういずれの位置においても、第1アウター層321と第2アウター層322の合計厚みが、同じになっている。ここで、両アウター層321,322のヤング率はコア層31に比べて高いため、遮音性能に関してアウター層321は、近似的にガラス板1,2と一体的なものとしての挙動を示すと考えられる。
そのため、本実施形態では、アウター層321,322の厚みが変化することにより、各ガラス板1,2の厚みが変化するのと同様の挙動が示され、ガラス板の厚みが一定の場合と比べ、コインシデンス周波数が高周波側及び低周波側に分散される。その結果、STLが低下する範囲は広がるものの、コインシデンス周波数近傍におけるSTLの大きい低下が抑制され、ガラス板の厚みが一定の場合と比べ、全体としてSTLを向上することができる。
また、上記数1で示したように、一般的にガラス板の厚みが大きいとコインシデンス周波数が低周波数側にシフトし、厚みが小さいとコインシデンス周波数が高周波数側にシフトする。したがって、本実施形態に係る合わせガラスでは、中間膜3の傾斜方向のいずれの位置においても、コインシデンス周波数の高い部分と低い部分とが補完し合うようになっている。例えば、図1の位置(1)では、第1アウター層321の厚みt31が大きいため、コインシデンス周波数は低くなるが、第2アウター層322の厚みt41は小さいため、コインシデンス周波数は高くなる。その結果、位置(1)ではコインシデンス周波数及びSTLが補完され、上記と同様に、STLが低下する範囲は広がるものの、コインシデンス周波数近傍におけるSTLの大きい低下が抑制される。このような補完が傾斜方向全体に亘って行われるため、STLの低下を防止することができる。
さらに、中間膜3の傾斜方向のいずれの位置においても、第1アウター層321と第2アウター層322の合計厚みが同じであれば、合わせガラスの合計厚みは変化しない。したがって、合わせガラス全体の厚みが大きくなるのを防止することができる。
また、直接的にガラス板の厚みを変化させるためには、加工が困難という問題があるが、本実施形態では、加工がしやすいアウター層321,322の厚みを変化させているため、近似的にガラス板の厚みを変化させることができる。その結果、上記のようなSTLの向上を容易に行うことができる。但し、ガラス板1、2の厚みを変化できるのであれば、アウター層321、322の厚みを一定とした中間膜を用いることもできる。
上記のようなアウター層321,322の挙動を近似的にガラス板と一体となるようにするには、アウター層のヤング率が高いことが好ましく、例えば、560MPa以上であることが好ましい。これに加え、本発明者は、中間膜3のアウター層321、322のヤング率を向上すると、約4000Hz以上の周波数域での遮音性能が向上することを見出した。例えば、ヤング率が441MPa(20℃、100Hz)のアウター層に対し、ヤング率が560MPa(20℃、100Hz)のアウター層32を用いると、周波数6300Hzにおいて、STLが0.3dB向上することを見出した。一般的に、人間は0.3dB以上の音の変化を認識できるとされているため、ヤング率を高めることで、高周波数域において、人間が認識できるほどの遮音効果を得ることができる。また、アウター層32のヤング率は高くなるほど、遮音性能が高くなることが見出されており、例えば、ヤング率を880MPa(20℃、100Hz)以上とすると、周波数6300Hzにおいて、1.0dB以上STLが向上し、1300MPa(20℃、100Hz)以上とすると、さらにSTLが向上することが見出されている。
一方、1000〜3500Hzの低周波数域では、アウター層のヤング率を向上すると、STLが低下することが分かっている。しかしながら、その低下は小さいことも見出されている。
1 外側ガラス板
2 内側ガラス板
3 中間膜
31 コア層
321 第1アウター層
322 第2アウター層

Claims (6)

  1. 第1ガラス板と、
    前記第1ガラス板と対向配置される第2ガラス板と、
    前記第1ガラス板及び第2ガラス板の間に挟持された中間膜と、
    を備え、
    前記中間膜は、コア層、当該コア層と隣接し前記第1ガラス板側に配置される第1アウター層、及び当該コア層と隣接し前記第2ガラス板側に配置される第2アウター層、を備え、
    前記第1及び第2アウター層のヤング率が、前記コア層のヤング率よりも大きく、
    前記第1アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが小さくなるように形成され、
    前記第2アウター層は、前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かって厚みが大きくなるように形成されている、合わせガラス。
  2. 前記中間膜の表面の一端部から他端部へ向かういずれの位置においても、前記第1アウター層と前記第2アウター層との合計厚みが同じである、請求項1に記載の合わせガラス。
  3. 前記第1及び第2アウター層と、前記コア層とのヤング率の差が、周波数100Hz,温度20℃において、400MPa以上である、請求項1または2に記載の合わせガラス。
  4. 前記第1及び第2アウター層の少なくとも1つのヤング率が、周波数100Hz,温度20℃において、560MPa以上である、請求項1から3のいずれかに記載の合わせガラス。
  5. 前記コア層のヤング率が、周波数100Hz,温度20℃において、50MPa以下である、請求項1から4のいずれかに記載の合わせガラス。
  6. 前記外側ガラス板の厚みと前記内側ガラス板の厚みとの合計が3.8mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の合わせガラス。
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