JP2015165389A - 入力システムおよび入力プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】視覚障害者が思考していることをも容易に入力する。
【解決手段】入力システムは、日本語の50音における各行に対応してそれぞれ配置され、利用者の指の入力を検知する帯状の検知部と、50音における各段に対応して各検知部に予め設定された位置に対して、利用者の指で入力がされた入力位置を取得する離間位置の取得手段56と、入力位置と50音とを関連付ける情報が記憶された入力内容特定テーブルの記憶手段51と、入力位置と情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて利用者が入力した50音における文字を判別する判別手段57と、入力文字の判別手段で判別された文字をディスプレイ3に表示させる入力内容の表示手段64と、入力文字の判別手段で判別された文字を利用者に音声で告知する発音の出力手段65と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力システムおよび入力プログラムに関する。特に、本発明は、視覚障害者が公的に利用できる入力システム及び入力プログラムに関する。
現在、情報社会となり携帯電話、スマートフォンを初めタブレット端末やノートPCのようなパーソナルコンピュータを世代間を問わず使用されるようになった。そして、生活環境を取り巻く情報デバイスが開発され、その恩恵により様々な人のライフスタイルが変革されている。その中で、人と情報機器とを言語で結びつけるキーボードはプロのタイピストように開発されたデザインのまま現存している。
一方、視覚障害者の情報取得の現状を鑑みると、文字を使用することが出来る人は視覚障害者のうち10%程度しかいないと言われている。これは、先天的な視覚障害者は、点字を修得することが多いが、後天的な視覚障害者は、視覚障害が発現する前に、漢字や平仮名、片仮名を知っていることが多く、それらに加えて点字を修得するのは、負担が多いことがある。したがって、現在コンピュータに触れて情報を得ることをためらっている視覚障害者が存在していると考えられる。
従来、音声を出力する音声出力手段と、画像を表示する表示領域を有し、かつ表示領域内のユーザによる入力位置を取得する表示入力手段と、表示領域の端部に入力ボタンを表示するとともに、音声出力手段により音声ガイダンスを出力する制御手段とを備える入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の入力装置によれば、視覚障害者にとって操作入力が容易となる入力装置の制御技術を提供することができる。
特開2013−127785号公報
しかしながら、特許文献1に記載の入力装置は、音声ガイダンスにより視覚障害者に入力を促すので、例えば、視覚障害者が思考していることを思考したままに入力することはできない。
したがって、本発明の目的は、視覚障害者が思考していることをも容易に入力することができる入力装置および入力プログラムを提供することにある。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の入力システムは、
日本語の50音における各行に対応してそれぞれ配置され、利用者の指の入力を検知する帯状の検知部と、
50音における各段に対応して前記各検知部に予め設定された位置に対して、利用者の指で入力がされた入力位置を取得する入力位置取得手段と、
前記入力位置と50音とを関連付ける情報が記憶された情報記憶手段と、
前記入力位置と、前記情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、利用者が入力した50音における文字を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された文字を表示器に表示させる表示手段と、
前記判別手段で判別された文字を利用者に音声で告知する告知手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の入力プログラムは、
コンピュータを、
日本語の50音における各行に対応してそれぞれ配置されて利用者の指の入力を検知する帯状の検知部において、50音における各段に対応して予め設定された位置に対して、利用者の指で入力がされた入力位置を取得する入力位置取得手段、
前記入力位置と50音とを関連付ける情報が記憶された情報記憶手段、
前記入力位置と、前記情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、利用者が入力した50音における文字を判別する判別手段、
前記判別手段で判別された文字を表示器に表示させる表示手段、
前記判別手段で判別された文字を利用者に音声で告知する告知手段、
として機能させることを特徴とする。
請求項1,2に記載の発明によれば、50音の各行に対応して配置された帯状の検知部において、50音の各段に対応する入力位置に基いて、入力文字を判別し、入力文字を表示するとともに音声で告知しており、視覚障害者が思考していることをも容易に入力することができる。
図1は本発明の実施例1の入力システムを使用した文書作成システムの説明図である。 図2は実施例1の入力装置の説明図である。 図3は図2のIII−III線断面図である。 図4は実施例1の文書作成システムにおけるコンピュータ本体2の機能ブロック図である。 図5は実施例1の入力パターンの説明図である。 図6は実施例1のコンピュータ本体2における処理のフローチャートの説明図である。 図7は実施例1の作用説明図である。 図8は変更例の説明図である。 図9は他の変更例の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の入力システムを使用した文書作成システムの説明図である。
図1において、実施例1の入力システムSは、利用者が利用可能な端末の一例であって、情報処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータ1を有する。パーソナルコンピュータ1は、コンピュータ本体2と、表示器の一例としてのディスプレイ3と、入力装置の一例としてのキーボード4およびマウス5と、告知部材の一例としてのスピーカー6とを有する。
なお、実施例1のキーボード4は、コンピュータ本体2と、ケーブルを介して有線接続されているが、これに限定されず、無線通信の一例としてのBluetooth(登録商標)等、任意の通信技術を利用して、無線接続することも可能である。
図2は実施例1の入力装置の説明図である。
図3は図2のIII−III線断面図である。
図1、図2において、実施例1のキーボード4には、人の10本の指に対応して、10箇所の溝部11〜22が形成されている。実施例1の溝部11〜22は、左手小指に対応する第1の溝部11と、左手薬指に対応する第2の溝部12と、左手中指に対応する第3の溝部13と、左手人差し指に対応する第4の溝部14と、右手人差し指に対応する第5の溝部15と、右手中指に対応する第6の溝部16と、右手薬指に対応する第7の溝部17と、右手小指に対応する第8の溝部18と、左手親指に対応する第9の溝部19と、右手親指に対応する第10の溝部20と、を有する。各溝部11〜20は、各指を伸ばした状態から曲げる方向に沿って延びる溝状に形成されている。
なお、実施例1では、第1の溝部11〜第10の溝部20は、日本語の50音における「あ行」、「か行」、「さ行」、「た行」、「な行」、「は行」、「ま行」、「や行」、「ら行」、「わ、を、ん(以下、単に「わ行」と表記する)」の各行の入力を行うために、それぞれ設置されている。
さらに、実施例1では、第4の溝部14および第5の溝部15の先端には、キーボード4の中央に向けて延びる溝状の第11の溝部21および第12の溝部22が形成されている。実施例1では、第11の溝部21は、「選択」の入力を行うために設置されており、第12の溝部22は、「変換」や「濁音、半濁音、促音、拗音」の入力を行うために設置されている。また、実施例1のキーボード4では、キーボード4の中央部に、入力部材の一例としての決定ボタン23が配置されている。
図2、図3において、各溝部11〜22の底には、検知部の一例としての感圧式のポテンショメータ31が支持されている。ポテンショメータ31は、溝部11〜22に沿って延びる帯状、短冊状に形成されている。感圧式のポテンショメータ31は、従来公知であり、例えば、市販品であるsoftpot(登録商標)を使用可能である。なお、検知部は、利用者の指の動きを検知可能な任意の構成を使用可能であり、接触式の感圧センサに限定されず、非接触の光センサ等を使用することも可能である。
各ポテンショメータ31では、上端部32が基準位置の一例としてのホームポジション32に設定されている。そして、ホームポジション32から、下端側に向けて間隔をあけて、6つの筋状(スリッド状)の凸部33,34,35,36,37,38が形成されている。各凸部33〜38は、「あ行」〜「わ行」における「あ段」、「い段」、「う段」、「え段」、「お段」に対応して配置されている。実施例1では、第1の凸部33よりも上部で指が検出された場合は、ホームポジション32と判別され、第1の凸部33と第2の凸部34との間で指が検出された場合は、「あ段」の入力と判別される。同様にして、第2の凸部34と第3の凸部35との間は「い段」、第3の凸部35と第4の凸部36との間は「う段」、第4の凸部36と第5の凸部37との間は「え段」、第5の凸部37と第6の凸部38との間は「お段」と判別される。
(実施例1の入力装置の制御部の説明)
図4は実施例1の文書作成システムにおけるコンピュータ本体2の機能ブロック図である。
図4において、実施例1のコンピュータ本体2は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するコンピュータ装置により構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記コンピュータ本体2には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、図示しないオペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムの一例としての入力プログラムAP1、文書作成アプリケーションプログラムの一例としてのワープロソフトAP2、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
(実施例1のコンピュータ本体2に接続された要素)
コンピュータ本体2には、キーボード4やマウス5等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
また、実施例1のコンピュータ本体2は、ディスプレイ3やスピーカー6等の被制御要素へ制御信号を出力している。
(コンピュータ本体2の機能)
実施例1のコンピュータ本体2は、下記の機能手段(プログラムモジュール)41,42およびプログラムAP1,AP2を有する。なお、入力に基づいて、文字変換や文字の修飾、下線の付与等をして、文書を作成するワープロソフトに関しては、従来公知の種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
表示制御手段41は、入力プログラムAP1からの入力等に基づいて、文字等の画像をディスプレイ3に表示する。
発音制御手段42は、スピーカー6を制御して、音を出力する。
実施例1の入力プログラムAP1は、下記の機能手段(プログラムモジュール)51〜65を有する。
情報記憶手段の一例としての入力内容特定テーブルの記憶手段51は、利用者が指で入力を行った入力位置と、入力内容とを関連付ける入力内容特定テーブルを記憶する。実施例1の入力内容特定テーブルでは、例えば、「さ行」のポテンショメータ31において、「え段」の位置には、「せ」が関連付けて記憶されている。なお、実施例1では、指が離れた位置、すなわち、圧力が検出されている状態から検出されなくなった位置が、入力位置として検知されるように構成されている。
接触検知手段52は、各溝部11〜22のポテンショメータ31からの信号に基づいて、利用者の指が接触しているか否か、すなわち、ポテンショメータ31が圧力を検知しているか否かを判別する。なお、接触検知手段52は、各溝部11〜22のポテンショメータ31に対して個別に判別を行う。
移動検知手段53は、各溝部11〜22のポテンショメータ31からの信号に基づいて、利用者の指の移動、いわゆるスライドを各指毎に検知する。すなわち、各ポテンショメータ31において、圧力を検知する位置の変動を検知する。
移動軌跡記憶手段54は、移動検知手段53が検知した指の移動の軌跡を、指毎に記憶する。なお、実施例1では、移動軌跡は、指が離間した後、再接触すると初期化される。
離間検知手段55は、各溝部11〜22のポテンショメータ31からの信号に基づいて、利用者の指が離間したか否かを指毎に検知する。すなわち、ポテンショメータ31が圧力を検知していた状態から検知しない状態になったか否かを判別する。
入力位置取得手段の一例としての離間位置の取得手段56は、離間検知手段55が指の離間を検知した場合に、指が離間した位置(離間位置、入力位置)を取得する。
判別手段の一例としての入力文字の判別手段57は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置と、入力内容特定テーブルの記憶手段51に記憶されたテーブルとに基づいて、利用者が入力した50音における音(文字)を判別する。実施例1の入力文字の判別手段57は、あ行〜わ行の溝部10〜20のいずれか1つの指が離れた場合に、指が離れた溝部10〜20に対応する「行」と、指が離れた位置に対応する「段」から、入力した音が判別される。
図5は実施例1の入力パターンの説明図である。
濁音の入力判別手段58は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置と、移動軌跡とに基づいて、利用者が文字を濁音、半濁音、促音、拗音にする入力をしたか否かを判別する。図5において、実施例1の濁音の入力判別手段58は、第12の溝部22において、先端と下端との間を右手人差し指が1往復以上する移動軌跡(すなわち、2回スライド)を描いた後に、「お段」の位置で右手人差し指が離間した場合に、濁音等の入力がされたと判別される。なお、実施例1のコンピュータ本体2では、濁音等の入力がされたと判別された場合、清音、濁音、半濁音、促音、拗音の順に文字が変換される。例えば、清音の文字が入力されている状態で、濁音等の入力がされた場合には、濁音が存在する文字の場合は、濁音に変換される。また、例えば、濁音の文字が入力されている状態で、濁音等の入力がされた場合には、半濁音が存在する文字の場合は半濁音となり、半濁音が存在せず促音が存在する文字の場合は促音となり、半濁音や促音、拗音が存在しない文字の場合は清音に変換される。よって、例えば、「か」→「が」→「か」のように変換したり、「ひ」→「び」→「ぴ」→「ひ」とか、「つ」→「づ」→「っ」→「つ」とか、「や」→「ゃ」→「や」のように変換する。なお、濁音や半濁音、促音、拗音のない文字の場合は、清音のままとなり、結果的に入力は無視される。
変換の入力判別手段59は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置と、移動軌跡とに基づいて、利用者が文字を漢字や数字、アルファベット等に変換する入力をしたか否かを判別する。実施例1の変換の入力判別手段59は、第12の溝部22において、先端と下端との間を右手人差し指が1往復未満の移動軌跡を描いた後に、「お段」の位置で右手人差し指が離間した場合に、変換の入力がされたと判別される。例えば、「いち」と入力された状態で変換の入力がされると、「1」に変換される。なお、このとき、後述する発音の出力手段では、視覚障害者が音で認識できるように「数字のいち」と発音される。なお、変換後の文字と発音される内容との対応関係は、図示しない対応関係の一覧データに予め登録されている。同様に、「えー」と入力された状態で変換の入力がされると、「A」に変換され、「アルファベットのえー」と発音される。
選択の入力判別手段60は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置に基づいて、利用者が変換候補の選択をする入力をしたか否かを判別する。実施例1の選択の入力判別手段60は、第11の溝部21において、「お段」の位置で左手人差し指が離間した場合に、選択の入力がされたと判別される。なお、実施例1では、選択の入力がされた場合に、変換中の文字の次の候補を表示する。例えば、「いち」と入力され、変換の入力がされて「1」が表示された状態で、選択の入力がされると、「市」に変換される。なお、このとき、後述する発音の出力手段では、視覚障害者が音で認識できるように、例えば「市場のいち」と発音される。
一文字削除の判別手段61は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置に基づいて、利用者が入力した一文字を削除する入力をしたか否かを判別する。実施例1の一文字削除の判別手段61は、左手の5本の指に対応する第1の溝部11〜第4の溝部14および第9の溝部19、または、右手の5本の指に対応する第5の溝部15〜第8の溝部18および第10の溝部20において、「お段」の位置で指が離間した場合に、一文字削除の入力がされたと判別される。すなわち、一文字削除の判別手段61は、片方の手で5本の指で握るような動作がされた場合に、一文字削除の入力がされたと判別する。
全削除の判別手段62は、離間位置の取得手段56が検知した離間位置に基づいて、利用者が入力した全ての文字を削除する入力をしたか否かを判別する。実施例1の全削除の判別手段62は、10本の指に対応する第1の溝部11〜第10の溝部20において、「お段」の位置で指が離間した場合に、全削除の入力がされたと判別される。すなわち、全削除の判別手段62は、両方の手を握るような動作がされた場合に、全削除の入力がされたと判別する。
決定の入力判別手段63は、決定ボタン23への入力がされたか否かに基いて、入力文字の確定や変換候補の確定を行う「決定」の入力がされたと判別する。
表示手段の一例としての入力内容の出力手段64は、表示制御手段41やワープロソフトAP2に対して、入力された内容を出力する。すなわち、表示制御手段41を介して、入力された文字や濁音等の変換について、ディスプレイ3に表示させるとともに、ワープロソフトAP2に入力された文字を出力する。
告知手段の一例としての発音の出力手段65は、入力された文字をスピーカー6を介して音声で利用者に告知する。実施例1の発音の出力手段65は、発音制御手段42を介して、スピーカー6を制御して、入力された文字や変換された候補について、音声出力をする。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のコンピュータ本体2における制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(コンピュータ本体2における処理のフローチャートの説明)
図6は実施例1のコンピュータ本体2における処理のフローチャートの説明図である。
図6のフローチャートの各ステップSTの処理は、コンピュータ本体2に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はコンピュータ本体2の他の各種処理と並行して実行される。
図6に示すフローチャートは、入力プログラムAP1が起動された場合に開始される。
図6のST1において、指の接触を検知しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、指の移動を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST3において、指の移動軌跡を記録する。そして、ST4に進む。
ST4において、指の離間を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST2に戻る。
ST5において、次の処理(1),(2)を実行して、ST6に進む。
(1)指の移動軌跡を取得する
(2)指の離間位置を取得する。
ST6において、離間した指の本数は10本か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST7において、すべての指の離間位置が「お段」の位置であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST8において、「全文字削除」の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3の表示から入力文字が全て削除される)。そして、ST1に戻る。
ST9において、離間した指の本数は5本か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST10において、離間した指は右手の5本または左手の5本であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST11において、すべての指の離間位置が「お段」の位置であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST12において、「一文字削除」の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3の表示から一文字削除される)。そして、ST1に戻る。
ST13において、離間した指は一本であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST14において、指が離間したのは第11の溝部21の指、すなわち、「選択」のポテンショメータ31であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST15において、離間位置は第11の溝部21の下端であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST16において、次の処理(1),(2)を実行して、ST1に戻る。
(1)「選択」の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3には選択前の内容から選択後の内容に表示が変更される)。
(2)選択後の内容を音声出力する。
ST17において、指が離間したのは第12の溝部22の指、すなわち、「変換」や「濁点等」のポテンショメータ31であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST23に進む。
ST18において、移動軌跡は2回スライドであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST19に進み、ノー(N)の場合はST21に進む。
ST19において、離間位置は第12の溝部22の下端であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST20において、次の処理(1),(2)を実行して、ST1に戻る
(1)「濁音等」の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3には変換前の文字から濁音等の変換後の内容に表示が変更される)。
(2)濁音等の変換後の文字を音声出力する。
ST21において、離間位置は第12の溝部22の下端であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST22において、次の処理(1),(2)を実行して、ST1に戻る
(1)「変換」の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3には変換前の文字から漢字や数字等の変換後の内容に表示が変更される)。
(2)漢字等の変換後の文字を音声出力する。
ST23において、離間位置は決定ボタン23であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST25に進む。
ST24において、決定の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3には未確定の状態(ハイライト表示)の文字から、確定の状態(ハイライト表示終了)に表示が変更される)。そして、ST1に戻る。
ST25において、離間位置はホームポジション32であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST26に進み、イエス(Y)の場合はST28に進む。
ST26において、離間位置から入力された文字を特定する。そして、ST27に進む。
ST27において、次の処理(1),(2)を実行して、ST1に戻る。
(1)特定された文字の入力がされたことを出力する(ディスプレイ3には特定された文字が表示される)。
(2)特定された文字を音声出力する。
ST28において、入力を無視して、ST1に戻る。
(実施例1の作用)
図7は実施例1の作用説明図である。
前記構成を備えた実施例1の入力システムSでは、キーボード4の各溝部11〜22において、指を離した位置に基づいて、50音の文字の入力や、濁点等や漢字等への変換、変換候補の選択が可能である。そして、図7に示すように、入力された文字について、画像が表示されるとともに、音声で利用者に告知、すなわちフィードバックがあり、視覚障害者でも自分が入力した文字が何かを確認することが可能である。
したがって、後天的な視覚障害者にとっては、点字のような新たな言語を学習すること無く、文字入力を行うことができる。
特に、視覚障害者の場合、スマートフォンやタブレット端末等で使用されているフラットパネルのような凹凸の無いパネルでは、どこで指を押したり離したりすれば、どの文字が入力可能であるのか、利用者は認識しにくい。これに対して、実施例1のキーボード4では、各指に対応して溝部11〜20が形成されるとともに、溝部11〜20の上端がホームポジション32に設定されており、指先の感覚でホームポジション32が認識可能であり、ホームポジション32から指をなぞるように動かすことで、文字の入力が可能である。
したがって、視覚障害者は、初めはなぞって覚えていくが、入力装置を用いるにしたがい、次第に習熟していく。点字キーボードも存在はするが、点字キーボードを修得するには、利用者個人だけでは極めて困難であり、専門の指導者の指導を受ける必要があり、普及が進んでいない。これに対して、実施例1のキーボード4では、指をなぞらせて動かすことで入力ができるとともに、音声でフィードバックがあり、専門の指導者の指導がなくても、利用が可能である。
また、各溝部11〜22には凸部33〜38が形成されており、凸部を乗り越えた回数であ段〜お段を認識しやすく、利用者が入力したい文字に応じてどこの凸部33〜37を乗り越えた位置で指を離せばよいのか直感的に認識しやすい。例えば、第2の凸部34を乗り越えた位置で指を離せば「い段」と直感的に認識しやすい。
また、実施例に例示したキーボード4では、50音表に近い配列となっており、視覚障害者でない利用者にとっても直感的に認識しやすい。よって、視覚障害者のための入力機器だけではなく、日本人のための汎用の日本語入力機器として発展させることも可能である。また、50音表に近い配列であるため、従来公知のqwertyキーボードのように、プロのタイピストのために配列されたボタンに比べて、初心者でも認識しやすい。よって、ボタン配列に習熟するまでに時間のかかる従来のキーボードに比べて、実施例1のキーボード4では、習熟スピードの向上が期待できる。また、携帯電話等に用いられているテンキーに50音を割り振った配列では、習熟スピードは早いものの、親指のみで入力するといった限られた指で入力することとなり、長文を入力するには身体的負担が大きい。これに対して、実施例1のキーボード4では、各指に文字が割り振られており、長文を入力する場合であっても身体的負担が小さい。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H02)を下記に例示する。
図8は変更例の説明図である。
(H01)前記実施例において、第1の溝部11〜第10の溝部20にあ行〜わ行を割り振ったが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、第12の溝部に「あ行」、第11の溝部に「か行」、第5の溝部に「さ行」、第4の溝部に「た行」、第6の溝部に「な行」、第3の溝部に「は行」、第7の溝部に「ま行」、第2の溝部に「や行」、第8の溝部に「ら行」、第1の溝部に「わ行」といったように、任意に割り振ることも可能である。他にも、利用者の好みや使用する文字の頻度等に応じて、利用者が各溝部と各行との対応関係を設定、変更できるように構成することも可能である。
また、一本の指、特に小指を動かすことが困難であるので、片手は子音、片手は母音といった入力の仕方とし、小指には、入力を割り振らないように設定することも可能である。
図9は他の変更例の説明図である。
(H02)前記実施例に例示した構成に変えて、図9に示すように、例えば、タブレット端末101等のタッチパネル102の表面に貼り付けられる保護フィルムに替えて、溝部11〜22に対応する凹凸103を形成したフィルム104をタッチパネル102の表面に貼り付ける構成とすることも可能である。このとき、実施例1のポテンショメータ31の機能を、タッチパネル102に持たせることで、実施例1と同様の機能を実現可能である。
1…コンピュータ、
31…検知部、
51…情報記憶手段、
56…入力位置取得手段、
57…判別手段、
64…表示手段、
65…告知手段、
AP1…入力プログラム、
S…入力システム。

Claims (2)

  1. 日本語の50音における各行に対応してそれぞれ配置され、利用者の指の入力を検知する帯状の検知部と、
    50音における各段に対応して前記各検知部に予め設定された位置に対して、利用者の指で入力がされた入力位置を取得する入力位置取得手段と、
    前記入力位置と50音とを関連付ける情報が記憶された情報記憶手段と、
    前記入力位置と、前記情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、利用者が入力した50音における文字を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された文字を表示器に表示させる表示手段と、
    前記判別手段で判別された文字を利用者に音声で告知する告知手段と、
    を備えたことを特徴とする入力システム。
  2. コンピュータを、
    日本語の50音における各行に対応してそれぞれ配置されて利用者の指の入力を検知する帯状の検知部において、50音における各段に対応して予め設定された位置に対して、利用者の指で入力がされた入力位置を取得する入力位置取得手段、
    前記入力位置と50音とを関連付ける情報が記憶された情報記憶手段、
    前記入力位置と、前記情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、利用者が入力した50音における文字を判別する判別手段、
    前記判別手段で判別された文字を表示器に表示させる表示手段、
    前記判別手段で判別された文字を利用者に音声で告知する告知手段、
    として機能させることを特徴とする入力プログラム。
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