JP2015162259A - ホログラム記録再生装置、ホログラム記録方法およびデータアーカイブシステム - Google Patents

ホログラム記録再生装置、ホログラム記録方法およびデータアーカイブシステム Download PDF

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Abstract

【課題】液晶素子と偏光素子を組合せた液晶シャッタを搭載したホログラム記録再生装置において、温度変化および液晶素子と偏光素子の相対位置ずれに対する液晶シャッタの透過率特性を改善し、高速記録と高密度記録を両立すること。【解決手段】偏光素子を出射した光束の一部の光量を検出し、液晶素子の温度を検出し、光量の検出結果と温度の検出結果に基づいて液晶素子の駆動電圧を決定し、決定した駆動電圧を印加して液晶素子を駆動する。【選択図】 図1

Description

本発明はホログラム記録再生装置、ホログラム記録方法およびデータアーカイブシステムに関する。
背景技術としては、例えば、特許文献1がある。
特開2007−234157号公報
空間的な変調により情報を重畳した信号光と参照光とを媒体に照射してホログラムを記録するホログラム記録再生装置において、強誘電性液晶を用いた液晶素子と偏光素子を組み合わせてシャッタを構成し、媒体への信号光および参照光の照射と遮断を高速に切り替えることでホログラムを高速記録する技術が知られている。
液晶素子の光学特性は温度依存性が高いため、温度特性を補償する技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、「液晶素子制御部9による液晶素子19の駆動電圧の制御」方法として、「駆動電圧取得手段30は、光検出器22からの電気信号を受信し、」「駆動電圧取得手段30は、液晶素子19の応答時間を得ると、得られた応答時間とメモリ29に記憶される第2の情報とから液晶素子19の周囲の実温度を求め、更にメモリ29に記憶される第1の情報からその実温度の場合に、再生信号が最適となる、液晶素子19に印加すべき駆動電圧を取得する」ことが記載されている。
ホログラム記録再生装置における液晶素子の駆動電圧に対する透過率特性は、温度に依存するだけではなく、液晶素子における強誘電液晶の配向方向と偏光素子の偏光軸との相対ずれ、即ち、液晶素子の製造誤差やホログラム記録再生装置への取り付け誤差、あるいは経年変化による位置ずれによっても変化し、従来技術の温度補償だけではシャッタの遮光時透過率を十分に抑制することが困難な場合があった。その結果、媒体の同一領域に多重して記録可能なホログラム数が減少し、安定して情報を高密度に記録することが困難であった。
以上を鑑みて、本発明の課題は、ホログラム記録再生装置において高速記録と高密度記録を両立することである。
上記課題を解決するため、本発明では一例として特許請求の範囲に記載の構成を用いる。
本発明によれば、ホログラム記録再生装置において高速記録と高密度記録を両立することが可能となる。
第1の実施例におけるホログラム記録再生光学系のホログラム記録時のブロック図 第1の実施例におけるホログラム記録再生装置のブロック図 第1の実施例における液晶素子の駆動電圧波形と液晶シャッタの出力光波形および光検出素子の出力信号波形の関係図 第1の実施例における液晶素子の動作原理および液晶素子と偏光素子の相対ずれの概念図 第1の実施例における液晶シャッタの出力光の温度依存性の概念図 第1の実施例におけるホログラム記録方法のフローチャート 第1の実施例における液晶素子の駆動電圧の参照テーブル 第1の実施例における液晶素子の駆動電圧の補正テーブル 第1の実施例におけるホログラム記録再生光学系のホログラム再生時のブロック図 第1の実施例におけるホログラム再生方法のフローチャート 第2の実施例におけるホログラム記録方法のフローチャート 第3の実施例におけるデータアーカイブシステムのブロック図
本発明の第1の実施例としてのホログラム記録再生装置の構成ならびに動作を、図面を参照しながら詳述する。
図2は本発明の第1の実施例におけるホログラム記録再生装置10のブロック図である。本実施例のホログラム記録再生装置10は、ホログラム媒体30の着脱が可能であり、ドライブ制御部11と、ホログラム記録再生光学系12と、キュア光学系13と、光学系制御部14と、アクセス機構15と、アクセス制御部16と、記録情報処理部17と、再生情報処理部18と、入出力部19とで構成される。
ホログラム記録再生装置10は、入出力部19を介して上位装置50と接続され、上位装置50から記録コマンドや再生コマンドなどの各種コマンドとホログラム媒体30に記録するデータを受信し、上位装置50にコマンドの実行結果とホログラム媒体30から再生したデータを送信する。
ドライブ制御部11は、ホログラム記録再生装置10の動作全般を制御し、受信した各種コマンドに応じてホログラム記録再生装置10を動作させる。即ち、アクセス制御部16を介してアクセス機構15を動作させてホログラム媒体30を所定の位置に位置づけ、記録情報処理部17を介して受信したデータをエンコードして2次元データに変換し、光学系制御部14を介してホログラム記録再生光学系12およびキュア光学系13を動作させてホログラム媒体30に2次元データをホログラムとして記録する。また、ホログラム記録再生光学系12を動作させてホログラム媒体30にホログラムとして記録されている2次元データを取得し、再生情報処理部18を介して2次元データをデコードしてデータを再生する。
アクセス機構15は、装着されたホログラム媒体30の任意の領域をホログラム記録再生光学系12およびキュア光学系13に対して所定の位置に位置づけるようにホログラム媒体30を移動させる。本実施例におけるホログラム媒体30は円板状であり、アクセス機構15はホログラム媒体30を円板の中心軸周りに回転させるスピンドルモータと、円板の所定の半径方向に移動させるスライド機構を備えている。また、ホログラム媒体30の回転角度を検出するホログラム媒体回転角度検出部を備え、ホログラム媒体30の回転角度に応じた信号を出力する。
アクセス制御部16は、アクセス機構15を制御してドライブ制御部11が指定する位置にホログラム媒体30を位置づける。ホログラム媒体回転角度検出部の出力信号に基づいてスピンドルモータを駆動してホログラム媒体30の回転角度を制御し、また、スライド機構を駆動してホログラム媒体30の半径方向位置を制御する。
ホログラム記録再生光学系12は、干渉性の高い405nm帯の波長可変なレーザ光源101を備え、空間光変調素子110により2次元データで空間変調された信号光と参照光をホログラム媒体30に照射してホログラムを形成することで2次元データを記録する。また、ホログラム媒体30に記録されているホログラムに記録時とは反対の方向から参照光を照射することで2次元データを2次元光検出素子120で検出して再生する。なお、本実施例におけるホログラム記録再生光学系12の詳細な構成と動作については後述する。
キュア光学系13は、ホログラム媒体30に干渉性の低い光束を照射してプリキュアおよびポストキュアを行う。プリキュアとは、信号光と参照光を照射してホログラムを記録する領域を予め感光しやすくする目的で行うホログラム記録処理の前工程である。一方、ポストキュアとは、意図しない感光により記録したホログラムの品質が劣化しないようにホログラムを記録した領域を不活化する目的で行うホログラム記録処理の後工程である。
光学系制御部14は、ホログラム記録再生光学系12とキュア光学系13に搭載されている各デバイスを制御する。ホログラム媒体30の所定の位置にホログラムを多重して記録再生するために、ホログラム記録再生光学系12のレーザ光源101を所定の光量で発光するように駆動し、各アクチュエータを駆動して記録モードと再生モードの切り替えおよびホログラム媒体30に照射する参照光入射角度の制御を行う。また、プリキュアおよびポストキュアとして適切なエネルギーをホログラム媒体30に照射するように、キュア光学系13に搭載されている光源を駆動する。
更に、光学系制御部14は、光検出信号処理部141、液晶素子駆動部142、温度検出信号処理部143を備えており、ホログラム記録再生光学系12における液晶シャッタ部130の液晶素子131を制御するが、詳細については後述する。
なお、以降は、ホログラム媒体30の所定の領域に所定の参照光入射角度で記録した各ホログラムをページと呼び、所定の領域に複数の参照光入射角度で複数のページを多重記録したホログラム群をブックと呼ぶことにする。
記録情報処理部17は、上位装置50から受信したデータを空間光変調素子110に表示する2次元データに変換する。受信したデータを複数のデータ列に分割後、CRC(巡回冗長検査)用のパリティ付加、スクランブル処理、誤り訂正符号の付加を行う。このデータ列をサブページ分の2次元データに変換し、複数のサブページを集めて1ページ分の2次元データを構成し、マーカーを付加して空間光変調素子110に転送する。
再生情報処理部18は、2次元光検出素子116で検出した画像からデータを再生する。受信した画像データのマーカーを基準に画像位置を検出して画像の歪みを補正し、2値化処理を行い、マーカーを除去して1ページ分の2次元データを取得する。サブページ毎の複数のデータ列に変換し、誤り訂正処理、スクランブル解除、CRCを行い、データを取得する。
次にホログラム記録再生光学系12の詳細について説明する。図1は本発明の第1の実施例におけるホログラム記録再生光学系12のブロック図であり、ホログラム記録時の状態を示している。
405nm帯の所定の波長に調整可能なレーザ光源101を出射した干渉性の高い光束を、コリメートレンズ102を透過して平行光束に変換し、偏光素子135で反射させて液晶シャッタ部130に導く。レーザ光源101の出射光は略直線偏光であり、本実施例においては偏光方向が入射面(紙面)に対して垂直なS偏光になるよう配置し、一方、偏光素子135は入射面(紙面)に対して平行なP偏光を略100%透過し、S偏光を略100%反射するように配置する。
液晶シャッタ部130は、強誘電液晶を用いた液晶素子131と1/2波長板132を搭載する液晶シャッタスライダ133と、偏光素子134と、光検出素子136と 温度検出素子137を備える。液晶シャッタスライダ133は、液晶素子131と1/2波長板132を排他的に光路中に挿抜可能な機構である。
記録モードでは、液晶シャッタスライダ133を駆動して液晶素子131を光路中に配置し、液晶素子131と偏光素子134を組み合わせて入射する光束の透過と遮断を切り替えるシャッタを構成する。S偏光の直線偏光として液晶素子131に入射した光束は、液晶素子駆動部142が液晶素子131に印加する電圧の極性に応じて偏光方向が切り替わり、P偏光で液晶素子131を透過すると偏光素子134を略100%透過し、S偏光で液晶素子131を透過すると偏光素子134を略100%反射して遮断される。偏光素子134を透過した光束は1/2波長板104に向かい、一方、反射した光束の一部を光検出素子136で受光する。光検出素子136は受光した光量に応じた信号を光検出信号処理部141に出力する。光信号処理部141は、レーザ光源101の出射光量を検出する光検出素子138とも接続されており、光検出素子136および光検出素子138の出力電圧を数値化する。また、温度検出素子137は液晶素子131の周囲温度に応じた信号を出力し、温度検出信号処理部143で数値化する。本実施例における液晶シャッタ部130の詳細な駆動方法については後述する。
1/2波長板104はアクチュエータに搭載して光軸周りに回転可能に構成し、所定の角度に回転させることで、入射した光束をP偏光成分とS偏光成分が所定の光量比となる光束に変換し、続く偏光素子105でP偏光とS偏光に分離する。
偏光素子105を透過したP偏光の光束を信号光とし、ビームエキスパンダ106で光束径を拡大した後、位相マスク107、リレーレンズ108、偏光素子109を透過させて空間光変調器110に入射させる。所定の2次元データを表示した空間光変調器110を反射させることで信号光を空間的に変調すると共に偏光方向をS偏光に変換する。2次元データが重畳された信号光を偏光素子109で反射し、リレーレンズ111および空間フィルタ112を透過させて、対物レンズ113によりホログラム媒体30に集光する。
一方、偏光素子105を反射したS偏光の光束を参照光とし、1/2波長板114で所定の偏光方向に変換し、全反射ミラー115、全反射ミラー116およびガルバノミラー117を反射させて、スキャナーレンズ119によりホログラム媒体30に照射する。ガルバノミラー117はアクチュエータにより反射角度の変更が可能な構成とし、ガルバノミラー117の反射角度を制御することで、ホログラム媒体30に照射する参照光の入射角度を所定の角度とする。
信号光と参照光とが互いに重なるようにホログラム媒体30に照射し、ホログラム媒体30に干渉によるホログラムを形成し、信号光に重畳した2次元データを記録する。また、異なる入射角度で参照光を照射することにより1つのブックに複数のページを多重して記録する。
以下に液晶シャッタ部130の駆動方法を詳述する。図3は本発明の第1の実施例における液晶素子131の駆動電圧波形と液晶シャッタ130の出力光波形および光検出素子136の出力信号波形の関係を示している。
上段の波形は、液晶素子駆動部142により液晶素子131に印加する駆動電圧の波形であり、透過期間には正の極性の電圧を印加し、遮断期間には負の極性の電圧を印加する。液晶素子131は、対向する透明電極の間に強誘電液晶を封入して所定の方向に配向した構造を有しており、印加する電圧の極性に応じて強誘電液晶の分極方向が切り替わる。更に、分極方向に応じた複屈折が生じ、透過光の偏光方向が切り替わる。所定の方向に分極を維持するために透過期間においては+Vaの電圧を印加し、遮断期間においては−Vaの電圧を印加する。また、分極方向の切り替えの応答時間を短縮するため、透過期間の開始時には+Vaよりも振幅の大きな+Vbの電圧を印加し、遮断期間の開始時には−Vaよりも振幅の大きな−Vbの電圧を印加する。なお、本実施例においては液晶素子131に印加する平均電圧を0にする目的で正負の電圧を同一とする例を示したが、電圧波形は本実施例に限定されるものではなく、正負で異なる電圧および時間を採用することも可能である。
中段の波形は、偏光素子134を透過して1/2波長板104に向かう液晶シャッタ部130の出力光の光量変化を示している。透過期間においては液晶素子131の分極方向が切り替わる一定の応答時間後にPonの光量の光が透過し、同じく遮断期間においては一定の応答時間後にPoffの光量の光が透過する。PonとPoffの比をコントラスト比と呼ぶことにすると、コントラスト比が大きいほどシャッタとしての性能が良い。遮光時の透過光がホログラム媒体30に照射されると、意図せずに照射された光量に応じてホログラム媒体30の記録材料が無駄に消費されてしまい、所定のブックに多重できるページ数が減少する。その結果、ホログラムを高密度に記録することが困難になる。また、意図しないホログラムが記録されてノイズとなり2次元データが記録されたホログラムの記録品質を劣化させてしまう。なお、光の応答波形は前述の+Vbおよび−Vbの大きさと印加時間で変化し、不適切な条件で駆動すると応答波形の乱れや応答時間延長の原因となる。
下段の波形は、偏光素子134を反射した光束の一部を検出した光検出素子136の出力電圧波形である。偏光素子134の透過光と反射光の和には一定の関係があるため、中段の波形における光量レベルの大小関係が反転した波形であり、透過期間においては一定の応答時間後にVonの電圧が出力され、遮断期間においては一定の応答時間後にVoffの電圧が出力される。即ち、光量レベルの小さいPoffに対応して信号レベルの大きいVoffが出力される。Voffを検出することにより、S/Nが良好な条件で精度よく液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量を測定することが可能である。
ここで改めて液晶素子131の動作原理を説明する。図4は本発明の第1の実施例における液晶素子131の動作原理および液晶素子131と偏光素子134の相対ずれの概念図である。
液晶素子131に封入されている強誘電液晶は電圧を印加しない中立状態でP0の方向に配向しており、正の電圧+Vaを印加することでP0からθだけ回転したP2の方向に分極し、負の電圧−Vaを印加することでP0から反対方向にθだけ回転したP1の方向に分極する。液晶素子131にP1と一致する方向の直線偏光を入射すると、液晶素子131は分極方向が光学軸となる複屈折が発生するため、分極方向がP1の場合には偏光方向が維持されて透過し、分極方向がP2の場合にはP1とP2の角度差に応じた位相差で偏光が変化する。特に、液晶素子131が所定の厚さでP1とP2の角度差が45°の場合には、液晶素子131に入射した直線偏光は偏光方向が90°回転して透過する。ここでP1と一致する方向がS偏光となるように偏光素子134を配置すると、偏光素子134にてS偏光は反射して遮断され、偏光方向が90°回転したP偏光は透過する。
ところが強誘電液晶は温度に依存して所定の印加電圧に対するθが変化するため、同じ+Vaまたは−Vaの電圧を印加した場合であっても、温度によってP1およびP2の方向が変化する。その結果、液晶素子131に入射する直線偏光の偏光方向との間に角度差を生じ、液晶素子131を透過する光束の偏光状態が各々理想状態からずれてS偏光とP偏光が混在するため、透過時の光量Ponが低下し、遮断時の光量Poffが増加してシャッタとしての性能が低下する。
一方、液晶素子131を透過する光束の偏光方向がP1と一致していても、液晶素子131に対する偏光素子134の光軸回りの角度が相対的にφずれると、φに応じたP偏光成分またはS偏光成分が偏光素子134に入射することになる。即ち、液晶素子131と偏光素子134の相対的な角度ずれによっても、液晶シャッタ部130は透過時の光量Ponが低下し、遮断時の光量Poffが増加してシャッタとしての性能が低下する。
図5は本発明の第1の実施例における液晶シャッタ部130の出力光の温度依存性の概念図である。横軸は液晶素子131の温度を示し、縦軸は遮断期間における液晶シャッタ部130の出力光量Poffを示している。左側の2本の特性曲線は液晶素子131に−V1の電圧を印加した状態の特性を示し、右側の2本の特性曲線は−V2の電圧を印加した状態の特性を示している。また、実線は液晶素子131と偏光素子134の相対的な角度ずれφが0の状態であり、破線はφ1の角度ずれφがある状態を示している。Pthは所定のページ数を多重して記録するための限界光量の閾値を示している。
角度ずれφがない場合には、従来の温度補償は有効である。即ち、温度を検出し、または算出し、−V1の電圧を印加している液晶素子131の温度が上昇してTch0となった時点で印加電圧を−V2に切り替えることで、遮断時の光量Poffを閾値Pth以下に制御できる。
しかしながら、角度ずれφがある場合には、Tch0で印加電圧を切り替える前に遮断時の光量Poffが閾値Pthを超過してしまうため、従来の温度補償だけでは遮断時の光量Poffを閾値Pth以下に抑制することができない。本実施例においては、角度ずれφがある場合に対応し、温度がTchφ1にて印加電圧を切り替える。
図6は本発明の第1の実施例におけるホログラム記録方法のフローチャートである。
ホログラム記録再生装置10にホログラム媒体30が装着されていない状態で、S100において、ホログラム記録再生光学系12の各アクチュエータを駆動して記録モードに設定する。レーザ光源101を記録用の設定で発光し、また、光路中に液晶素子131を配置する。
S101において、温度検出素子137により液晶素子131の温度を測定し、ドライブ制御部11は温度検出信号処理部143を介して温度の測定結果を取得する。
S102において、ドライブ制御部11は、ホログラム記録再生装置10に備えたメモリに予め保存しておいた図7に示す参照テーブルT1と図8に示す補正テーブルT2を参照し、S101において取得した温度に対応した駆動電圧を液晶素子駆動部142から出力するように設定し、液晶素子131を動作させる。なお、本発明における参照テーブルT1は、所定の温度範囲毎に、少なくとも液晶素子駆動部142が液晶素子131に駆動電圧+Vaおよび−Vaと駆動電圧+Vbおよび−Vbを印加するための設定値と液晶シャッタ部130の透過期間の設定値を保持している。また、補正テーブルT2は上記各設定値の補正値を保持しており、参照テーブルT1の設定値に補正テーブルT2の補正値を加算した値を実際の設定値とする。
S103において、ドライブ制御部11は、光検出素子136により偏光素子134の反射光量を測定し、光検出信号処理部141にてサンプリング処理を行い、間接的に液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量をVoffとして取得する。また、光検出素子138によりレーザ光源101の出射光量を測定し、光検出信号処理部141を介して取得し、Voffをレーザ光源101の出射光量で除算して規格化する。レーザ光源101の出射光量が変動した際に液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量を不適切に評価することを回避できる。
S104において、ドライブ制御部11は、規格化したVoffを所定の閾値と比較し、液晶素子131の駆動電圧を変更する必要があるか否かを判断する。図5に示したように、液晶素子131と偏光素子134との相対的な角度ずれあると、温度特性が変化し、液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量が所定の閾値を超過する場合がある。
変更が必要と判断すると、S105において、液晶素子131の劣化状態を判断する。S106における液晶素子131の駆動電圧変更を所定の回数行っても遮断時の透過光量が閾値以下で動作しない場合には劣化と判断し、S107において、上位装置50に液晶素子131が劣化していることを通知し、記録処理を停止する。
劣化と判断しない場合には、S106において、液晶素子131の駆動電圧+Vaおよび−Vaを変更するために補正テーブルT2を更新する。補正値は、S103において測定した液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量の履歴から、所定のアルゴリズムに基づいて決定する。そして再びS102に戻って液晶素子131を動作させる。
ところで、本実施例においては、駆動電圧+Vbおよび−Vbを液晶素子131に印加することで液晶シャッタ部130の出力光量の応答波形を制御するが、応答波形については、温度の影響で大きく変化するものの、液晶素子131と偏光素子134の相対的な角度ずれによる変化は小さい。そこで、+Vbおよび−Vbに対しては補正テーブルT2の更新を行わない構成とした。換言すると、液晶素子131の温度および液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量に基づいて駆動電圧+Vaと−Vaを決定し、液晶素子131の温度に基づいて駆動電圧+Vbと−Vbを決定する構成である。
しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、光検出信号処理部141が光検出素子136で検出した波形の応答速度を算出し、その結果に基づいて駆動電圧+Vbと−Vbを決定する構成としてもよい。その場合には、応答特性についても高精度に制御することができる。
S104における判断の結果、変更が不要と判断すると、即ち、現時点の温度における適正な液晶素子131の駆動電圧+Vaおよび−Vaが求まったことになるので、S108において補正テーブルT2を確定する。あるいは、参照テーブルT1に補正テーブルT2の補正値を反映して更新する。
S109において、ホログラム媒体30を装着し、装着されたホログラム媒体30がホログラム記録再生装置10で対応可能かのチェック、ホログラム媒体30の偏心やチルトの補正処理を行う。
S110において、記録準備処理を行う。一例として、管理情報を取得してホログラム媒体30に適合した設定にホログラム記録再生光学系12の各設定値の調整や、ホログラム媒体30に対して記録領域の割り当てを行う。
S111において、キュア光学系13によりホログラム媒体30の記録領域にプリキュアを行う。
S112において、上位装置50から記録データを受信し、S113において記録情報処理部17により記録データのエンコード処理を行う。
S113において、ホログラム記録再生光学系12がブックを記録する位置にホログラム媒体30を位置づける。
S115において、S101と同様に液晶素子131の温度を測定する。
S116において、液晶素子駆動部142による液晶素子131の駆動電圧設定がS115で取得した温度に対応した設定となっているかを確認し、異なっている場合には、S117において、参照テーブルT1および補正テーブルT2を参照して、S115で取得した温度に対応した設定に変更する。
S118において、液晶シャッタ部130を動作させてホログラム媒体30にホログラムを記録する。ガルバノミラー117を液晶シャッタ部130の遮断期間に所定の反射角度に変更し、透過期間には反射角度を維持することで、所定のブックにページを多重記録する。
S119において、上位装置50が記録指定するデータを全て記録したか否かを判断し、未記録のデータが残っていればS112に戻って記録処理を続行する。また、全てのデータの記録が完了した場合には、S120において記録領域にポストキュアを行い、S121において上位装置50に記録完了を通知して、記録処理を終了する。
以上述べたように、本実施例の記録方法は、S100からS108までの液晶素子131の駆動電圧を決定する学習処理と、S109からS121が学習した駆動電圧で液晶素子131を駆動してホログラム媒体30にホログラムを記録する記録処理に大別できる。学習処理については、ホログラム媒体30にホログラムを記録する度に実施する必要はなく、ホログラム記録再生装置10の起動時や、所定の動作時間経過を契機として、あるいは所定枚数のホログラム媒体30を記録すると実施するように構成可能である。
ところで、本実施例においては、液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量を抑制することを優先するため、液晶素子131と偏光素子134の相対的な角度ずれがある場合には前述の液晶の分極方向θが22.5°からずれて透過時の透過光量が低下する。ホログラムの記録品質を維持するために、補正テーブルT2に透過時間Twの補正値を持たせて、Twを延長することによりホログラム媒体30に照射する信号光および参照光のエネルギーを補償する構成とした。あるいは、レーザ光源101の出射光量を増大させて補償するように構成することも可能であり、その場合には、透過時間を延長する場合と比べて短い時間でホログラムを記録可能である。
なお、本実施例においては、光検出素子136は偏光素子134を反射した光束の一部を受光するように配置する構成を示したが、本発明はそれに限るものではなく、偏光素子134を透過した光束の一部を受光するように配置してもよい。その場合、液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量を直接検出することができる。
図9は本発明の第1の実施例におけるホログラム記録再生光学系12のブロック図であり、ホログラム再生時の状態を示している。
再生モードでは、液晶シャッタスライダ133を駆動して1/2波長板132を光路中に配置する。本実施例の液晶素子131はレーザ光を長時間照射することで液晶分子の劣化が進行して故障に至る特性を有する。そこで、本実施例においては、ホログラム媒体30に参照光を連続照射する再生時には、レーザ光が照射されないように液晶素子131を光路から除外する。また、液晶素子131は強誘電液晶の性質上、印加する平均電圧を0にすることが望ましく、液晶素子駆動部142による液晶素子131への電圧の印加を停止して非動作状態とする。
偏光素子135を出射したS偏光の光束を1/2波長板132でP偏光に変換し、偏光素子134を透過させる。1/2波長板104を出射光のP偏光成分が最大となる角度に回転させて、ホログラム媒体30に参照光を照射する。ホログラム媒体30を透過した参照光を角度調整が可能なガルバノミラー119で所定の反射角度で反射し、再生用参照光として再びホログラム媒体30に入射させる。
再生用参照光はホログラム媒体30に記録したホログラムで回折し、再生光として対物レンズ113、リレーレンズ111、空間フィルタ112、偏光素子109を透過し、2次元光検出素子120に入射する。2次元光検出素子120は各セルに入射した再生光の光強度に応じた信号を出力する。ガルバノミラー117とガルバノミラー119を各ページに対応した角度に設定し、所定のブックの所定のページを再生する。
図10は本発明の第1の実施例におけるホログラム再生方法のフローチャートである。
S130においてホログラム記録再生光学系12の各アクチュエータを駆動して再生モードの設定とする。レーザ光源101を再生用の設定で発光し、また、光路中に1/2波長板132を配置し、液晶素子131を非動作状態とする。
S109においてホログラム媒体30を装着し、S131においてホログラム記録再生光学系12が管理情報を読み出せる位置にホログラム媒体30を位置づけし、S132においてホログラム記録再生光学系12の各設定値を再生用に調整し、S133において管理情報を読み出す。
S134において読み出した管理情報に基づいて再生するブックの位置にホログラム媒体30を移動し、S135において再生するページに参照光を照射して再生光を2次元光検出素子120で検出し、S136において検出信号から再生情報処理部18でデータをデコードし、S137において上位装置50に再生データを送信する。
S138において、上位装置50が記録指定するデータを全て再生したか否かを判断し、未再生のデータが残っていればS134に戻って再生処理を続行する。全てのデータの再生が完了すると、S139において上位装置50に再生完了を通知して、再生処理を終了する。
以上に述べたように、本実施例によれば、液晶素子における強誘電液晶の配向方向と偏光素子の偏光軸との相対ずれがあったとしても、温度依存性を有する液晶シャッタの遮光時透過率を十分に抑制することが可能であり、ホログラム記録再生装置における高速記録と高密度記録を両立することができる。
図11は本発明の第2の実施例におけるホログラム記録方法のフローチャートである。なお、本実施例におけるホログラム記録再生装置10の構成と動作は、第1の実施例と同様であり、説明を省略する。
第1の実施例におけるホログラム記録方法との違いは、ホログラム媒体30にホログラムを記録する処理において、液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量を検出して液晶素子131の駆動電圧を動的に制御する点である。
S100において第1実施例と同様にホログラム記録再生光学系12を記録モードの設定とする。
続くS109からS114までは第1実施例と同様である。即ち、S109においてホログラム媒体30を装着し、S110において記録準備処理を行い、S111においてプリキュアを行い、S112において記録データを受信し、S113においてデータをエンコードし、S114においてホログラム媒体30をブックの記録位置に移動する。
次いで、S118において第1実施例と同様に、液晶シャッタ部130を動作させてホログラム媒体30の所定のブックに複数のページを多重して記録する。本実施例においては、ドライブ制御部11は参照テーブルT1を参照して液晶素子駆動部142により液晶素子131に印加する電圧を決定する。
S103において、ドライブ制御部11は、光検出素子136によりS118における液晶シャッタ130の動作中の偏光素子134の反射光量を測定し、光検出信号処理部141にてサンプリング処理を行い、間接的に液晶シャッタ部130の遮断時の透過光量をVoffとして取得する。また、光検出素子138によりレーザ光源101の出射光量を測定し、光検出信号処理部141を介して取得し、Voffをレーザ光源101の出射光量で除算して規格化する。
S119において、上位装置50が記録指定するデータを全て記録したか否かを判断し、全てのデータの記録が完了した場合には、第1実施例と同様に、S120において記録領域にポストキュアを行い、S121において上位装置50に記録完了を通知して、記録処理を終了する。
未記録のデータが残っている場合には、S104において、ドライブ制御部11は、規格化したVoffを所定の閾値と比較し、液晶素子131の駆動電圧を変更する必要があるか否かを判断する。
変更が不要と判断すると、S112に戻って記録処理を続行する。
変更が必要と判断すると、S101において、液晶素子131の温度を測定し、S122において液晶素子131に印加する駆動電圧を決定する。駆動電圧+Vbおよび−Vbについては、参照テーブルT1を参照してS101で検出した温度に対応する電圧とする。一方、駆動電圧+Vaおよび−Vaについては、現状の駆動電圧+Vaおよび−Vaから変化させる量をS103で検出した透過光量に基づいて決定し、電圧を増加させるか減少させるかをS101で検出した温度が上昇傾向か下降傾向かに対応して決定する。また、決定した駆動電圧に対応させて参照テーブルT1の当該温度範囲の設定値を更新する。
S117において決定した駆動電圧を出力するように液晶素子駆動部142を設定し、S112に戻って記録処理を続行する。
以上に述べたように、本実施例によれば、記録動作中に液晶素子における強誘電液晶の配向方向と偏光素子の偏光軸との相対ずれが発生したとしても、温度依存性を有する液晶シャッタの遮光時透過率を十分に抑制することが可能であり、ホログラム記録再生装置における高速記録と高密度記録を両立することができる。
図12は本発明の第3の実施例におけるデータアーカイブシステムのブロック図である。本実施例のデータアーカイブシステムは、ネットワーク90に接続されたシステム制御サーバ60と、システム制御サーバ60に接続されたライブラリ装置70およびディスクアレイ80とで構成される。
ライブラリ装置70は、ライブラリ制御部71と、ホログラム媒体搬送機構73と、ホログラム媒体収納部72と、ホログラム媒体収納部72に収納された複数のホログラム媒体30と、ホストインタフェース75と、ドライブインタフェース74と、1台以上のホログラム記録再生装置10と、で構成される。
ライブラリ装置70は、ホストインタフェース75を介してシステム制御サーバ60と接続され、各種コマンドとホログラム媒体30に記録するデータを受信し、コマンドの実行結果とホログラム媒体30から再生したデータを送信する。ライブラリ制御部71はライブラリ装置70の動作全般を制御する機能を備えている。ドライブインタフェース74を介してホログラム記録再生装置10に接続されており、所定のホログラム記録再生装置10に対して記録コマンドや再生コマンドなどの各種コマンドとホログラム媒体30に記録するデータを送信し、コマンドの実行結果とホログラム記録媒体30から再生したデータを受信する。即ち、第1の実施例における上位装置50に相当する。また、ホログラム媒体搬送機構73を動作させて、ホログラム媒体収納部72から所定のホログラム媒体30を取り出し、ホログラム記録再生装置10まで搬送して挿入する。あるいは逆に、所定のホログラム記録再生装置10にホログラム媒体30を排出するコマンドを送信し、排出されたホログラム媒体30をホログラム媒体収納部72まで搬送して収納する。
システム制御サーバ60はディスクアレイ80とライブラリ装置70を制御する。システム制御サーバ60はファイルインタフェースを備えており、ネットワーク90を介して外部システムから受信したファイルをディスクアレイ80に保存する。また、ディスクアレイ80に保存したファイルを所定のポリシーに従ってライブラリ装置70に移行する機能を備えており、システム制御サーバ60とディスクアレイ80とライブラリ装置70とにより階層ストレージを構成している。また、ディスクアレイ80はライブラリ装置70のバッファメモリとして機能している。システム制御サーバ60はライブラリ装置70の状態を管理するライブラリ状態管理部62を備え、ライブラリ装置70の各種動作履歴をデータベース61で管理している。
ディスクアレイ80は複数のハードディスクドライブあるいはソリッドステートドライブを搭載する外部記憶装置である。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、1台以上のハードディスクドライブあるいはソリッドステートドライブをシステム制御サーバ60に内蔵する構成も可能である。
本実施例におけるホログラム記録再生装置10とホログラム記録方法は第1の実施例と同様である。図6のS107において、ホログラム記録再生装置10が上位装置50、即ち、ライブラリ制御部71に劣化を通知すると、ライブラリ制御部71は当該のホログラム記録再生装置10を記録禁止として記録指示を出さないようにする。また、システム制御サーバ60に、当該のホログラム記録再生装置10の状態が記録禁止であることと液晶素子131に障害が発生したことを通知する。システム制御サーバ60はネットワーク90を介してユーザまたは保守システムにメンテナンスを要求する。
前述したように液晶素子131はレーザ光を長時間照射することで劣化する特性を有するため、本実施例においては、液晶素子131は保守交換部品である。液晶素子131の交換後に、第1の実施例の記録方法における液晶素子131の駆動電圧を決定する学習処理を実行することで、液晶素子131の取り付け誤差を補償する。システムの可用性を確保する上で保守交換時間の短縮は重要だが、本実施例によれば、液晶素子131の製造誤差精度およびホログラム記録再生装置10への取り付け精度を緩和し、液晶素子131の保守交換時間を短縮できる。
以上に述べたように、本実施例によれば、本発明のホログラム記録再生装置を用いて、データアーカイブシステムの高速記録と高密度記録を両立することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであって、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成は、それらの一部又は全部が、ハードウェアで構成されても、プロセッサでプログラムが実行されることにより実現されるように構成されてもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
10・・・ホログラム記録再生装置、11・・・ドライブ制御部、30・・・ホログラム媒体、60・・・システム制御サーバ、70・・・ライブラリ装置、101・・・レーザ光源、131・・・液晶素子、134・・・偏光素子、136・・・光検出素子、137・・・温度検出素子、138・・・光検出素子、142・・・液晶素子駆動部、

Claims (13)

  1. 情報が重畳された信号光と参照光とをホログラム媒体に照射して前記情報をホログラムとして記録するホログラム記録再生装置であって、
    制御部と、
    前記信号光および前記参照光の光源であるレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光束が入射して偏光方向を切り替え可能な液晶素子と、
    前記液晶素子を透過した光束が入射して偏光方向に応じて入射した光束を透過または遮断する偏光素子と、
    前記偏光素子を出射した光束の一部を受光する光検出部と、
    前記液晶素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記液晶素子に電圧を印加して駆動する液晶素子駆動部と、を備え、
    前記制御部は、前記液晶素子駆動部が前記液晶素子を駆動する電圧を、前記光検出部による光量の検出結果および前記温度検出部による温度の検出結果に基づいて決定するように、制御することを特徴とするホログラム記録再生装置。
  2. 前記制御部は、前記偏光素子にて前記光束が遮断される状態における前記光検出部による光量の検出結果を所定の閾値と比較して、前記偏光素子にて前記光束が遮断される状態において遮断されずに透過する光量が所定の光量よりも小さくなるように、前記液晶素子駆動部が前記液晶素子を駆動する電圧を決定することを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生装置。
  3. 前記光検出部は、前記偏光素子にて遮断された前記光束の一部を受光し、
    前記制御部は、前記偏光素子にて前記光束が遮断される状態における前記光検出部による光量の検出結果が所定の閾値より大きくなるように、前記液晶素子駆動部が前記液晶素子を駆動する電圧を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホログラム記録再生装置。
  4. 前記レーザ光源の出射光量を検出する第2の光検出部を備え、
    前記制御部は、前記光検出部で検出した光量を前記第2の光検出部で検出した前記レーザ光源の出射光量で規格化して検出結果を取得することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
  5. 前記液晶素子駆動部が、
    前記液晶素子に第1の時間幅で第1の電圧を印加し、第2の時間幅で前記第1の電圧よりも振幅の小さい第2の電圧を印加して、前記偏光素子にて前記光束が透過される状態に前記液晶素子を駆動し、
    また、前記液晶素子に第3の時間幅で第3の電圧を印加し、第4の時間幅で前記第4の電圧よりも振幅の小さい第2の電圧を印加して、前記偏光素子にて前記光束が遮断される状態に前記液晶素子を駆動し、
    前記制御部は、
    前記第1の電圧と前記第3の電圧を前記温度検出部による温度の検出結果に基づいて決定し、
    前記第2の電圧と前記第4の電圧を前記光検出部による光量の検出結果に基づいて決定するように、制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
  6. 前記制御部は、
    前記偏光素子にて前記光束が透過される状態における前記光検出部による光量の検出結果に基づいて、
    前記信号光と前記参照光とが所定のエネルギーで前記ホログラム媒体に照射するように調整し、
    前記情報を前記ホログラム媒体にホログラムとして記録するように制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
  7. レーザ光源と、前記レーザ光源から出射した光束が入射して偏光方向を切り替え可能な液晶素子と、 前記液晶素子を透過した光束が入射して偏光方向に応じて入射した光束を透過または遮断する偏光素子と、を備えるホログラム記録再生装置の、情報を重畳した信号光と参照光とをホログラム媒体に照射して前記情報をホログラムとして記録するホログラム記録方法であって、
    前記偏光素子を出射した光束の一部の光量を検出し、
    前記液晶素子の温度を検出し、
    前記光量の検出結果と前記温度の検出結果に基づいて前記液晶素子の駆動電圧を決定し、
    前記駆動電圧を印加して前記液晶素子を駆動することを特徴とするホログラム記録方法。
  8. 前記偏光素子にて光束が遮断される状態における前記光量の検出結果を所定の閾値と比較して、前記偏光素子にて光束が遮断される状態において遮断されずに透過する光量が所定の光量よりも小さくなるように、前記液晶素子の駆動電圧を決定することを特徴とする請求項7に記載のホログラム記録方法。
  9. 前記偏光素子にて遮断された光束の一部を検出し、
    前記偏光素子にて光束が遮断される状態における前記光量の検出結果が所定の閾値より大きくなるように、前記液晶素子の駆動電圧を決定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のホログラム記録方法。
  10. 前記レーザ光源の出射光量を検出し、
    前記レーザ光源の出射光量で規格化して前記光量の検出結果を取得することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれかに記載のホログラム記録方法。
  11. 前記液晶素子を、第1の時間幅で第1の電圧を印加し、第2の時間幅で前記第1の電圧よりも振幅の小さい第2の電圧を印加して、前記偏光素子にて前記光束が透過される状態に駆動し、
    また、第3の時間幅で第3の電圧を印加し、第4の時間幅で前記第4の電圧よりも振幅の小さい第2の電圧を印加して、前記偏光素子にて前記光束が遮断される状態に駆動し、
    前記第1の電圧と前記第3の電圧を前記温度の検出結果に基づいて決定し、
    前記第2の電圧と前記第4の電圧を前記光量の検出結果に基づいて決定することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のホログラム記録方法。
  12. 前記偏光素子にて光束が透過される状態における前記光量の検出結果に基づいて、
    前記信号光と前記参照光とが所定のエネルギーで前記ホログラム媒体に照射するように調整し、
    前記情報を前記ホログラム媒体にホログラムとして記録することを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれかに記載のホログラム記録方法。
  13. ホログラム媒体と前記ホログラム媒体に情報の記録再生を行うホログラム記録再生装置とを備えたライブラリ装置と、前記ライブラリ装置を制御する制御装置を備えたデータアーカイブシステムであって、
    前記ホログラム記録再生装置は、
    制御部と、
    前記信号光および前記参照光の光源であるレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光束が入射して偏光方向を切り替え可能な液晶素子と、
    前記液晶素子を透過した光束が入射して偏光方向に応じて入射した光束を透過または遮断する偏光素子と、
    前記偏光素子を出射した光束の一部を受光する光検出部と、
    前記液晶素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記液晶素子に電圧を印加して駆動する液晶素子駆動部と、を備え、
    前記制御部は、前記液晶素子駆動部が前記液晶素子を駆動する電圧を、前記光検出部による光量の検出結果および前記温度検出部による温度の検出結果に基づいて決定するように、制御し、
    前記光検出部による光量の検出結果に基づいて前記液晶素子の劣化を検出し、
    前記ライブラリ装置は、
    前記液晶素子の劣化が検出された前記ホログラム記録再生装置に対する記録指示を停止し、
    前記制御装置に前記ホログラム記録再生装置および前記液晶素子の故障を通知し、
    前記制御装置は、
    前記ライブラリ装置の通知に基づいて前記ライブラリ装置に関する状態管理情報を更新することを特徴とするデータアーカイブシステム。
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