JP2015162161A - 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【構成】 情報処理装置(10)は、電子ペン(200)に設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域(412)と、属性情報を第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域(414)と、属性情報を電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域(416)とを含む管理情報表示領域(410)を表示装置(100A)の表示面に表示し(S5)、電子ペンによって管理情報表示領域の第1操作領域が指示されたとき、電子ペンに設定されている属性情報を管理情報表示領域の第1表示領域に表示し(S29)、電子ペンによって管理情報表示領域の第2操作領域が指示されたとき、第1表示領域に表示されている属性情報を電子ペンに設定する(S35)。【効果】 複数のユーザが電子ペンを容易に共用できる。【選択図】 図6

Description

この発明は、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関し、特にたとえば、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
従来のこの種の情報処理装置の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1に開示される電子黒板システムでは、複数のデジタイザ(電子ペン)の各々に専用メニューが割り当てられ、複数のユーザが同時に使用することを実現している。
特開2008−118301号公報[H04N 1/00, B43L 1/04, G06F 3/041]
しかし、特許文献1の電子黒板システムでは、1つのデジタイザを複数のユーザが共用する状況は想定されていない。このような状況では、各ユーザは、他のユーザが使用していたデジタイザを使用するとき、当該デジタイザに設定されている線色、線種、線幅などの属性が分からないため、試し書きをしたり、専用メニューで属性を再設定したりする必要がある。このため、使い勝手が悪い。
また、特許文献1の電子黒板システムでは、コピー・アンド・ペーストについて考慮されておらず、或るユーザがコピーした内容が他のユーザがコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような不都合が起こりうる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、複数のユーザが電子ペンを容易に共用できる、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することである。
この発明の他の目的は、複数のユーザが問題なくコピー・アンド・ペーストを行える、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用する。
第1の発明は、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、情報処理装置であって、電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、属性情報を第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、属性情報を電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を表示面に表示する管理情報表示手段、電子ペンによって管理情報表示領域の第1操作領域が指示されたとき、電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示する属性情報表示手段、および、電子ペンによって管理情報表示領域の第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示されている属性情報を電子ペンに設定する属性情報設定手段を備える。
第1の発明では、情報処理装置は、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う。すなわち、情報処理装置は、電子ペンにより表示手段の表示画面上に接触されると、接触した位置をタッチパネル装置により検出し、検出した位置座標に基づいて当該表示面に描画を行う。ここで、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示するとは、電子ペンで表示面に接触し、タッチパネル装置により電子ペンの位置座標が検出されることを意味する。このような情報処理装置において、たとえばCPUがメモリに記憶されたプログラムに従う処理を実行することにより、管理情報表示手段、属性情報表示手段および属性情報設定手段が実現される。管理情報表示手段は、電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、属性情報を第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、属性情報を電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を表示面に表示する。属性情報表示手段は、電子ペンによって管理情報表示領域の第1操作領域が指示されたとき、電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示する。属性情報設定手段は、電子ペンによって管理情報表示領域の第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示されている属性情報を電子ペンに設定する。
第1の発明によれば、管理情報表示領域内の第1操作領域や第2操作領域を電子ペンで指示することにより、電子ペンに設定された属性を管理情報表示領域に表示したり、管理情報表示領域に設定された属性を電子ペンに設定したりできるので、各ユーザは、電子ペンに設定されている属性を簡単に確認することができ、また、電子ペンの属性を簡単に変更することができる。したがって、複数のユーザが電子ペンを容易に共用することができる。
第2の発明は、電子ペンによる属性情報の変更操作を受ける変更操作受付手段、および、変更操作受付手段によって変更操作を受け付けたとき、第1表示領域に表示されている属性情報の表示を更新する属性更新手段をさらに備える。
第2の発明では、たとえばCPUがメモリに記憶されたプログラムに従う処理を実行することにより、変更操作受付手段および属性更新手段がさらに実現される。変更操作受付手段は、電子ペンによる属性情報の変更操作を受ける。属性更新手段は、変更操作受付手段によって変更操作を受け付けたとき、第1表示領域に表示されている属性情報の表示を更新する。
第2の発明によれば、各ユーザは、属性情報を変更し、変更後の属性情報を電子ペンにコピーできる。
第3の発明は、管理情報表示手段は管理情報表示領域を複数表示する。
第3の発明によれば、ユーザ毎に管理情報表示領域を使い分けることができる。その場合、各ユーザは、他のユーザの管理情報表示領域から必要な属性情報を電子ペンに設定することもできる。また、一人のユーザが複数の管理情報表示領域を使用する場合、複数の管理情報表示領域から所望の属性情報を電子ペンに設定することで、複数の属性を簡単な操作で頻繁に切り替えながら描画することができる。
第4の発明では、電子ペンは複数からなり、複数の電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段を含む。第4の発明の情報処理装置は、電子ペンから送信された識別情報を受信する受信手段、および電子ペンによって表示面上の位置が指示されたときの当該電子ペンの位置を検出するペン位置検出手段をさらに備え、属性情報表示手段は、第1電子ペンによって第1操作領域が指示されたとき、ペン位置検出手段によって検出された第1電子ペンの位置と、第1電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第1電子ペンと指示された第1操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付け、属性情報設定手段は、第2電子ペンによって第2操作領域が指示されたとき、ペン位置検出手段によって検出された第2電子ペンの位置と、第2電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第2電子ペンと指示された第2操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付ける。
第4の発明では、電子ペンは複数よりなり、複数の電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段を含み、情報処理装置は、受信手段およびペン位置検出手段をさらに備える。受信手段は、電子ペンから送信された識別情報を受信し、ペン位置検出手段は、電子ペンによって表示面上の位置が指示されたときの当該電子ペンの位置を検出する。属性情報表示手段は、第1電子ペンによって第1操作領域が指示されたとき、ペン位置検出手段によって検出された第1電子ペンの位置と、第1電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第1電子ペンと指示された第1操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付ける。属性情報設定手段は、第2電子ペンによって第2操作領域が指示されたとき、ペン位置検出手段によって検出された第2電子ペンの位置と、第2電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第2電子ペンと指示された第2操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付ける。
第4の発明によれば、第1操作領域または第2操作領域への操作を行った電子ペンを特定して、当該第1操作領域または当該第2操作領域を含む管理情報表示領域と関連付けるので、電子ペンと管理情報表示領域とを事前に関連付けておく必要がない。したがって、各ユーザは、どの電子ペンを使用してもよいし、どの管理情報表示領域を利用してもよいので、使い勝手が向上する。
第5の発明では、属性情報表示手段は、第1電子ペンによって第1操作領域が指示されたとき、当該第1操作領域をタッチした第1電子ペンに設定された属性を当該第1操作領域を含む管理情報表示領域に設定し、属性情報設定手段は、第2電子ペンによって第2操作領域が指示されたとき、当該第2操作領域をタッチした第2電子ペンに、当該第2操作領域を含む管理情報表示領域に設定されている属性を設定する。
第5の発明によれば、1つまたは複数の管理情報表示領域を介して属性表示および属性設定が行える。
第6の発明の情報処理装置は、電子ペンに対応してメモリに個別一時保存領域を設け、電子ペンを用いてコピー操作が行われたとき、表示面に描画された内容の一部または全部を個別一時保存領域にコピーする第1コピー手段、および、電子ペンを用いてペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストするペースト手段をさらに備える。
第6の発明では、電子ペンに対応してメモリに個別一時保存領域が設けられ、たとえばCPUがメモリに記憶されたプログラムに従う処理を実行することにより、第1コピー手段およびペースト手段がさらに実現される。第1コピー手段は、電子ペンを用いてコピー操作が行われたとき、表示面に描画された内容の一部または全部を個別一時保存領域にコピーする。ペースト手段は、電子ペンを用いてペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
第6の発明によれば、個別一時保存領域を設けたことで、或るユーザがコピーした内容が他のユーザがコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような混乱が回避される。したがって、複数のユーザが混乱なくコピー・アンド・ペーストを行える。
第7の発明では、電子ペンは複数よりなり、メモリは、複数の電子ペンの各々に対応する複数の個別一時保存領域を有し、複数の電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段を含む。この第7の発明の情報処理装置は、電子ペンから送信された識別情報を受信する受信手段をさらに備え、第1コピー手段は、受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域へのコピーを行い、ペースト手段は、受信手段によって受信された識別情報に基づいてペースト操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
第7の発明によれば、電子ペン毎に個別一時保存領域を設けたことで、或る電子ペンによってコピーした内容が他の電子ペンによってコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような不都合が回避される。したがって、複数のユーザが各自の電子ペンで問題なくコピー・アンド・ペーストを行える。
第8の発明では、メモリは、複数の電子ペンに共通する共通一時記憶領域をさらに有し、第1コピー手段は、受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域および共通一時記憶領域へのコピーを行い、ペースト手段は、電子ペンによって個別ペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストし、電子ペンによって共通ペースト操作が行われたとき、共通一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
第8の発明によれば、各ユーザは、自身のコピー操作によって個別一時保存領域に記憶されている内容を個別ペースト操作によってペーストできると共に、他のユーザのコピー操作によって共通一時保存領域に記憶されている内容を共通ペースト操作によってペーストできる。
第9の発明の情報処理装置は、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域の間でコピー元およびコピー先を指定する指定操作に応じて、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー元に一時保存されている内容を、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー先にコピーする第2コピー手段をさらに備える。
第9の発明では、たとえばCPUがメモリに記憶されたプログラムに従う処理を実行することにより、第2コピー手段がさらに実現される。第2コピー手段は、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域の間でコピー元およびコピー先を指定する指定操作に応じて、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー元に一時保存されている内容を、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー先にコピーする。
第9の発明によれば、各ユーザは、他のユーザの電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域に記憶されている内容を、指定操作によって、自身の電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域にコピーすることで、そのコピー画像をペーストできるようになる。また、各ユーザは、自身の電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域に記憶されている内容を、指定操作によって共通一時保存領域にもコピーすることで、他のユーザもそれをぺーストできるようになる。
第10の発明は、情報処理プログラムであって、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行うコンピュータを、電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、属性情報を第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、属性情報を電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を表示面に表示する管理情報表示手段、電子ペンによって管理情報表示領域の第1操作領域が指示されたとき、電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示する属性情報表示手段、および、電子ペンによって管理情報表示領域の第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示されている属性情報を電子ペンに設定する属性情報設定手段として機能させる。
第11の発明は、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、コンピュータによる情報処理方法であって、(a)電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、属性情報を第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、属性情報を電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を表示面に表示し、(b)電子ペンによって管理情報表示領域の第1操作領域が指示されたとき、電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示し、そして(c)電子ペンによって管理情報表示領域の第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の第1表示領域に表示されている属性情報を電子ペンに設定する。
第10および第11の各発明によっても、第1の発明と同様に、各ユーザは、電子ペンに設定されている属性を簡単に確認することができ、また、電子ペンの属性を簡単に変更することができる。したがって、複数のユーザが電子ペンを容易に共用することができる。
この発明によれば、複数のユーザが電子ペンを容易に共用することができる。
この発明の第1実施例の描画システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す電子黒板の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す発光回路に含まれる発光素子および受光回路に含まれる受光素子の配置およびタッチパネル装置の検出動作を説明するための図解図である。 (A)は図1に示す電子ペンの外観構成を説明するための図解図であり、(B)は図1に示す電子ペンの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すPCの電気的な構成の一例を示すブロック図である。 (A)は図1に示す電子黒板に表示される描画画面の一例を示す図解図であり、(B)は(A)の描画画面に含まれるパレットの内容を説明するための図解図である。 (A)−(C)はパレットの属性情報を変更する手順を説明するための図解図である。 (A)−(C)は電子ペンの属性情報をパレットにコピーする手順を説明するための図解図である。 図5に示すメモリのメモリマップの一例を示す図解図である。 図5に示すCPUの描画処理の一部を示すフロー図である。 図5に示すCPUの描画処理の他の一部であって、図10に後続するフロー図である。 この発明の第2実施例において、電子黒板に表示される画面の一例を示す図解図である。 (A)−(C)は、図12の画面において、第1電子ペンで選択対象をコピーしたときの、共通表示領域、第1個別表示領域および第2個別表示領域の表示内容の変化を示す図解図である。 (A)−(C)は、図13に引き続き、第2電子ペンで選択対象をコピーしたときの、共通表示領域、第1個別表示領域および第2個別表示領域の表示内容の変化を示す図解図である。 (A)および(B)は、共通表示領域、第1個別表示領域および第2個別表示領域の間で情報をコピーする手順を説明するための図解図である。 第2実施例におけるPCに内蔵されるメモリのメモリマップの一例を示す図解図である。 第2実施例におけるPCに内蔵されるCPUのコピー・アンド・ペースト処理の一部を示すフロー図である。 第2実施例におけるPCに内蔵されるCPUのコピー・アンド・ペースト処理の他の一部であって、図18に後続するフロー図である。 (A)は第3実施例における電子ペンの外観構成を示す図解図であり、(B)は第3実施例における電子ペンの電気的な構成の一例を示すブロック図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の第1実施例である描画システム10は、情報処理装置として機能し、電子黒板100と、複数の電子ペン200(ここでは第1電子ペン200aおよび第2電子ペン200b)と、PC300とで構成される。電子黒板100は、表示装置100Aおよびタッチパネル装置100Bを含む。表示装置100AはHDMI(High - Definition Multimedia Interface、登録商標)ケーブル502を介してPC300と接続され、タッチパネル装置100BはUSB(Universal Serial Bus)ケーブル504を介してPC300と接続される。なお、PC300と表示装置100A、タッチパネル装置100Bとの間のインターフェース(I/F)は、HDMI、USBに限らず、他の方式を用いてもよい。
以下、この明細書において、第1電子ペン200aと第2電子ペン200bを区別する必要が無い場合には、単に電子ペン200と言うことにする。
表示装置100Aは、図示はしていないが、たとえばLCD(液晶パネル)またはEL(Electroluminescence)パネル等からなり、PC300から出力された映像データに対応する映像を表示する。ただし、この第1実施例では、映像データは、PC300で実行される描画アプリケーションについての画面である。また、PC300から出力される映像データには、タッチパネル100BおよびPC300を介してユーザから受け付けた文字、線画等についてのデータも含まれる。
タッチパネル装置100Bは、赤外線遮断式のタッチパネルであり、表示装置100Aの表示面を囲むように配列された赤外線の発光素子および受光素子を含み、ユーザが電子ペン200や指先で表示面にタッチしたことを赤外線の遮断により検出して、表示面上のタッチ位置を示す座標データを出力する。
なお、タッチパネル装置は、赤外線遮断式に限らず、ユーザの表示面へのタッチ動作を検出できる構成であればよい。たとえば、抵抗膜方式、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式、超音波表面弾性波方式、音響パルス認識方式、振動検出方式、電磁誘導方式、画像認識方式、あるいは光センサ内蔵LCD方式のものを用いてもよい。
図2は、電子黒板100の電気的な構成の一例を示す。上述したように、電子黒板100は、表示装置100Aおよびタッチパネル装置100Bを含む。表示装置100Aには、PC300から出力された映像データが入力される。
タッチパネル装置(位置検出手段)100Bは、CPU102を含む。CPU102には、バス130を介してROM104、RAM106、タッチパネル信号用I/F108、無線通信回路110および走査回路120が接続される。CPU102は、タッチパネル装置100Bの全体的な制御を司る。ROM104には、CPU102を介してタッチパネル装置100Bの機能を実現する制御プログラム(図示せず)、具体的には検出プログラム、座標算出プログラムおよび遮光物管理プログラムが予め記憶されている。
検出プログラムは、走査回路120の出力に基づいて、表示装置100Aの表示面上に位置する遮光物(言い換えると、表示面へのタッチ操作)を検出するためのプログラムである。座標算出プログラムは、検出プログラムによって検出された遮光物の表示面上での位置(座標データ)を算出するためのプログラムである。遮光物管理プログラムは、座標算出プログラムによって算出された遮光物の位置(座標データ)を管理するためのプログラムである。
電子黒板100が起動されると、ROM104に記憶された制御プログラムがRAM106にロードされ、CPU102は、RAM106に記憶された制御プログラムを実行する。RAM106は、CPU102のワーク領域およびバッファ領域としても用いられる。
タッチパネル信号用I/F108は、CPU102が走査回路120の出力に基づいて算出したタッチ位置を示す座標データをUSBケーブル504で伝送可能な形式に変換する。無線通信回路110は、電子ペン200との間で電波または赤外線等による無線通信を行う。
走査回路120は、アドレスデコーダ122、発光回路124、受光回路126およびA/Dコンバータ128を含む。アドレスデコーダ122は、CPU102の制御下で、図3に示すように配列された複数の発光素子1241および複数の受光素子1261を水平および垂直の走査方向に沿って順次駆動するためのアドレスデータを、発光回路124および受光回路126の各々に与える。
図3に示すように、表示装置100Aの表示面は矩形であり、タッチパネル装置100Bでは、複数の発光素子1241は、表示面の底辺および右辺に沿って配列され、複数の受光素子1261は、表示面の上辺および左辺に沿って、複数の発光素子1241と対向するように配列される。そして、表示面の右上端から左上端に向かう方向にX軸方向が定義され、表示面の左下端から左上端に向かう方向にY軸方向が定義されており、走査回路120の走査、つまり、互いに対向する一対の発光素子1241および受光素1241子を順次駆動する動作は、このようなX軸方向およびY軸方向に沿って行われる。
図2に戻って、発光回路124は、与えられたアドレスデータで特定される発光素子1241を発光させ、受光回路126は、与えられたアドレスデータで特定される受光素子1261により受光した赤外線の強度を示すアナログ信号をA/Dコンバータ128に出力する。A/Dコンバータ128は、受光回路126から出力されたアナログ信号をたとえば8ビットのデジタル信号に変換する。
こうしてA/Dコンバータ128からは、複数の発光素子1241および複数の受光素子1261を順次駆動して得られるデジタル信号が繰り返し出力される。CPU102は、A/Dコンバータ128から出力されたデジタル信号に基づいて、表示面上の遮光物の位置(座標)を算出して、その座標データを出力する。CPU102から出力される座標データは、タッチパネル用I/F108を通じてUSBケーブル504で伝送可能な形式に変換された後、PC300に入力されることになる。
図4(A)に示すように、電子ペン200は、ペン本体202とペン先スイッチ204を含む。ペン先スイッチ204は、ユーザが電子ペン200のペン先を指示対象物(この実施例では、表示装置100Aの表示面)に接触させたときに、オン状態になり、ペン先に何も接触していないときには、オフ状態となる機械式のスイッチである。ただし、ペン先スイッチ204は、機械式スイッチに限定される必要は無く、ペン先が指示対象物に接触したことと接触していないことを検出できるものであれば、光学式のスイッチ等を用いることもできる。
図4(B)は電子ペン200の電気的な構成を示すブロック図である。この図4(B)に示すように、電子ペン200は、上記のようなペン先スイッチ204のオン状態およびオフ状態を検出するスイッチ状態検出回路224が設けられている。スイッチ状態検出回路224には、バス240を介して制御回路220、メモリ222および無線通信回路(送信手段)226が接続される。メモリ222は、ROMやEEPROM(登録商標)のような不揮発性のメモリであり、当該メモリ222を内蔵する電子ペン200に設定された識別情報を記憶する。たとえば、制御回路220は、スイッチ状態検出回路224によってペン先スイッチ204がオン状態となったことが検出されると、メモリ222に記憶された識別情報を、無線通信回路226を介して電子黒板100に送信する。
図2に戻って、電子黒板100(タッチパネル装置100B)のCPU102は、電子ペン200から送信された識別情報を、無線通信回路(受信手段)110を介して受信する。したがって、走査回路120からの出力と併せて、表示装置100Aの表示面にタッチした電子ペン200とそのタッチ位置とを特定することができる。このため、CPU102からPC300に向けて出力される座標データには、表示装置100Aの表示面に現在タッチしている電子ペン200の識別情報が付加される。
なお、この第1実施例では、複数の電子ペン200が使用されるため、これらが同時に表示装置100Aの表示面をタッチする場合がある。したがって、タッチパネル装置100Bでは、タッチオン(ペンダウン)されたときに、走査回路120から出力される座標データと電子ペン200から送信された識別情報とを対応付けて記憶するとともに、タッチオフ(ペンアップ)されるまでの座標データを追跡(記憶)することにより、同時に検出される座標データがいずれの電子ペン200の操作によるものかを判別可能にしてある。
図1に示すPC300は、汎用のコンピュータであり、電子黒板100の制御装置として機能する。図5に示すように、PC300は、CPU302を含み、CPU302は、バス320を介して、メモリ304、映像信号用I/F306およびタッチパネル信号用I/F308に接続される。
CPU302は、PC300の全体的な制御を司る。メモリ304は、HDD304a、ROM304bおよびRAM304cを含む。HDD304aは、PC300の主記憶装置であり、オペレーティングシステムや他のアプリケーションプログラムなどのプログラムおよび各種のデータを記憶する。ROM304bは、PC300の起動時に実行されるブートプログラムなどを記憶する。RAM304cは、CPU302のワーク領域やバッファ領域として使用される。
タッチパネル信号用I/F308は、電子黒板100のタッチパネル装置100Bから出力された、識別情報が付加された(識別情報付きの)座標データを受信するためのインターフェイスである。タッチパネル信号用I/F308によって受信された識別情報付きの座標データはCPU302に与えられる。CPU302は、与えられた識別情報付きの座標データに基づいて、ユーザが電子ペン200で電子黒板100に入力した文字や線画等の画像データを生成する。
映像信号用I/F306は、PC300において生成されたり、PC300に予め記憶されたりする映像データを、HDMIケーブル502を介して電子黒板100の表示装置100Aに出力するためのインターフェイスである。したがって、たとえば、表示装置100Aには、ユーザが電子ペン200で入力した文字や線画等の画像が表示される。
このような構成の描画システム10では、画像を描画する際の属性(線色や線幅等)は、電子ペン200毎に設定されており、文字や線画等は、設定された属性に従って描画(表示)される。つまり、第1電子ペン200aを用いて表示面上に手書きした文字や線画等は、当該第1電子ペン200aに設定された属性で描画(表示)される。同様に、第2電子ペン200bを用いて表示面上に手書きした文字や線画等は、当該第2電子ペン200bに設定された属性で描画(表示)される。
しかし、一般的な電子黒板システムでは、複数の電子ペンの各々に専用メニューが割り当てられ、各電子ペンに属性を設定することができるが、電子ペンを共用する場合、先のユーザが設定した属性を次のユーザは知らないため、試し書きしたり、属性を一から設定したりする必要がある。このため、使い勝手が悪い。
そこで、この第1実施例では、電子ペン200に設定された属性を表示したり、電子ペン200に設定された属性を変更したり、他の電子ペン200に設定された属性を電子ペン200に設定(コピー)したりして、属性を管理するための画面を設けることにより、複数の電子ペン200の各々を特に区別(識別)することなく、各々の電子ペン200を複数のユーザで共用する場合の使い勝手を改善してある。
図6(A)には、電子黒板100(表示装置100Aの表示面)に表示される描画画面400の一例が示される。図6(A)に示す描画画面400は、描画領域402と描画領域以外の操作領域404を含む。描画領域402は、たとえば、図6(A)において、一点鎖線で囲む範囲であり、電子ペン200による入力を受け付けて、入力された文字や線画等を含む画像を描画するための領域である。操作領域404は、電子ペン200による入力を受け付けて、描画についての属性の設定や描画についてのコマンドを実行するための領域である。
また、操作領域404には、電子ペン200に設定等される属性を管理するための領域(この実施例では、「パレット」と呼ぶことにする。)410が複数設けられる。図6(A)に示す例では、2つのパレット410(ここでは、第1パレット410aおよび第2パレット410b)が設けられる。また、操作領域404には、ツールバー460が設けられる。ツールバー460には、描画処理についての各種のツールを選択したり、各種のコマンドを実行したりするためのボタンないしアイコンが表示される。たとえば、ペン、消しゴム、範囲指定のような各ツールを選択したり、描画の終了、ファイル保存、取り消し、切り取り、コピーおよびペーストのような各コマンドを実行したりすることができる。
なお、パレット410の数は、電子ペン200の数に関わらず、少なくとも1つ設けられれば良く、電子ペン200と同数またはそれ以上設けるようにしても良い。ただし、パレット410の数と電子ペン200の数が同じであっても、両者が1対1で対応付けられている訳ではない。
また、この明細書において、第1パレット410aと第2パレット410bを区別する必要が無い場合には、単にパレット410と言うことにする。
なお、パレット410は、描画領域402を広くとるために、普段は非表示としておき、特定の操作(操作画面400の特定の箇所たとえば操作領域404の右上角などにタッチする操作など)で描画画面400に表示されるようにしてもよい。
図6(B)に示すように、パレット(管理情報表示領域)410は、表示領域(第1表示領域)412、属性表示ボタン(第1操作領域)414および属性設定ボタン(第2操作領域)416を含む。表示領域412には、当該パレット410の属性表示ボタン414をタッチした電子ペン200に設定されている属性を表示したり、当該属性を変更したりするためのボタン412a、412bおよび412cが表示される。この第1実施例では、属性表示ボタン414をタッチした電子ペン200の属性がパレット410にコピーされ、コピーされた属性の内容が表示領域412に表示されるのである。
ボタン412aには、現在パレット410に設定されている線色の色が付されている。なお、図6(B)では、四角枠を黒色で塗りつぶすことにより、所定の色が付されていることを示す。以下、同様であり、異なる色を表現する場合には、四角枠に斜線等の模様を付することにする。
また、ボタン412bには、現在パレット410に設定されている線幅を有する線分の画像が表示される。他の線幅を表現する場合には、線幅を太くしたり、細くしたりする。
さらに、現在パレット410に設定されている他の属性などの詳細な情報は、ボタン412cをタッチすることにより表示することができ、また、後述するように、変更することができる。詳細な情報としては、線種、筆圧に応じた線の太さの制御などに関する情報が該当する。
属性変更ボタン414は、電子ペン200に設定された属性をパレット410に表示(コピー)するためのボタンであり、そのことを示す図柄と文字列が表示される。たとえば、属性変更ボタン414には、ペンとパレットの図柄およびペンからパレットに向かう矢印が描画されるとともに、「ペンのプロパティをこのパレットにコピー」の文字列が記載される。
属性設定ボタン416は、当該パレット410に設定された(当該パレット410の表示領域412に表示された)属性を電子ペン200に設定(コピー)するためのボタンであり、そのことを示す図柄と文字列が表示される。たとえば、属性設定ボタン416には、ペンとパレットの図柄およびパレットからペンに向かう矢印が描画されるとともに、「このパレットのプロパティをペンにコピー」の文字列が記載される。
つまり、パレット410が電子ペン200でタッチされると、当該電子ペン200とパレット410が関連付けられる。具体的には、タッチされたボタン(414、416)に応じて、電子ペン200に設定された属性がタッチされたパレット410に設定されたり、パレット410に設定された属性がタッチした電子ペン200に設定されたりする。
したがって、ユーザは、自身が使用する電子ペン200で、図7(A)に示すように、所望のパレット410の属性表示ボタン412をタッチすると、当該電子ペン200に設定された属性が当該パレット410にコピーされる。すると、図7(B)に示すように、当該パレット410では、コピーされた属性に従って、ボタン412aの色やボタン412bの図柄が表示される。パレット410では表現されないが、詳細情報も変更される。したがって、ユーザは、ボタン412a、412bを見たり、ボタン412cをタッチして表示される詳細情報を見たりすることにより、当該電子ペン200に設定された属性を知ることができる。
なお、ここでは、パレット410の属性が変化されることを前提として説明してあるが、コピーする前の属性とコピーした属性が同じである場合には、ボタン412a、412bの表示内容は変更されない。
また、パレット410を用いて電子ペン200の属性を変更することもできる。上述したように、電子ペン200で所望のパレット410(ここでは、パレット410a)の属性表示ボタン414をタッチし、当該パレット410aに当該電子ペン200の属性をコピーする。次に、表示領域412に表示されたボタン412a、412b、412cを操作することにより、パレット410aに設定(表示)された属性を変更する。たとえば、図7(C)に示すように、ボタン412aをタッチすると、線色を選択するためのプルダウンメニュー418が表示され、当該プルダウンメニュー418から所望の線色を選択することができる。図8(A)に示すように、所望の線色を選択すると、選択された線色が設定され、図8(B)に示すように、ボタン412aの色が設定された色に変更される。
図示は省略するが、ボタン412bをタッチすると、線色の場合と同様に、線幅を選択するためのプルダウンメニューが表示され、所望の線幅を選択することができる。また、ボタン412cをタッチすると、線種や筆圧を選択するメニューが表示され、所望の線種や筆圧を選択することができる。
そして、図8(C)に示すように、電子ペン200で属性設定ボタン416をタッチすると、パレット410aの属性が当該電子ペン200にコピーされる。
このように、パレット410aを用いることにより、電子ペン200の属性を変更することができる。
なお、他のパレット410bを用いる場合にも同様に、電子ペン200の属性を変更することができる。
図7(A)−(C)および図8(A)−(C)を用いて、電子ペン200の属性をパレット410にコピーし、パレット410で属性を変更して、変更した属性を電子ペン200にコピーする方法を説明したが、これに限定される必要はない。
たとえば、電子ペン200に設定されている属性をパレット410に単にコピーして、電子ペン200に設定されている属性を確認するだけでもよい。また、パレット410に設定されている属性を電子ペン200に単にコピーするだけでもよい。この場合、たとえば、他の電子ペン200に設定されている属性をパレット410を介して設定することができる。または、パレット410に設定されている属性を変更して電子ペン200にコピーしてもよい。かかる場合には、現在電子ペン200に設定されている属性に拘わらず、所望の属性をパレット410を用いて設定することができる。
なお、描画システム10が起動された当初においては、電子ペン200およびパレット410にはデフォルトの属性が設定される。したがって、描画画面400が表示された当初では、デフォルトの属性に従ってパレット410が表示される。たとえば、デフォルトの設定では、線色が黒色であり、線幅が細いである。また、詳細情報では、線種が実線であり、筆圧は普通(中程度)に設定される。
図9は、図5に示したRAM304cのメモリマップ40を示す。RAM304cは、プログラム記憶領域50およびデータ記憶領域70を含む。プログラム記憶領域50には、情報処理プログラムが記憶される。たとえば、情報処理プログラムは、描画ソフト(アプリケーション)についての描画制御処理プログラムである。描画制御処理プログラムは、操作検出プログラム52、描画プログラム54、表示プログラム56および属性管理プログラム58などで構成される。
操作検出プログラム52は、電子黒板100のタッチパネル装置100Bから出力された座標データに基づいて、電子黒板100の表示装置100Aの表示面にユーザが電子ペン200を用いて文字や線画等を描画している操作を検出したり、電子黒板100の表示装置100Aの表示面に表示された描画画面400に含まれる各種のアイコンやボタンに対する操作を検出したりするためのプログラムである。
描画プログラム54は、タッチパネル装置100Bから出力された座標データに基づいて、表示装置100Aの表示面にユーザが電子ペン200で入力した文字や線画等を描画するためのプログラムである。
表示プログラム56は、後述する画面生成データなどを用いて生成された映像データやPC300に予め記憶された映像データを表示装置100Aに出力するためのプログラムである。
属性管理プログラム58は、ユーザの操作に従って、電子ペン200に設定された属性をパレット410にコピーしたり、パレット410を用いて属性を変更したり、パレット410に設定された属性を電子ペン200にコピーしたりするためのプログラムである。
図示は省略するが、プログラム記憶領域50には、描画制御処理(情報処理)の実行に必要な他のプログラムも記憶される。
データ記憶領域70には、第1パレット属性記憶領域72、第2パレット属性記憶領域74、第1電子ペン属性記憶領域76、第2電子ペン属性記憶領域78、座標データ記憶領域80および画面生成データ記憶領域82などの記憶領域が設けられる。
第1パレット属性記憶領域72には、第1パレット410aに設定された属性についてのデータ(属性情報)が記憶される。第2パレット属性記憶領域74には、第2パレット410bに設定された属性についてのデータ(属性情報)が記憶される。第1電子ペン属性記憶領域76には、第1電子ペン200aに設定された属性についてのデータ(属性情報)が記憶される。第2電子ペン属性記憶領域78には、第2電子ペン200bに設定された属性についてのデータ(属性情報)が記憶される。
座標データ記憶領域80は、タッチパネル装置100Bから出力された座標データを時系列に従って記憶するためのデータバッファであり、各座標データには、電子ペン200の識別情報が付加されている。画面生成データ記憶領域82には、表示装置100Aの表示画面に表示するための各種の画面を生成する際に用いる画面生成データを記憶する。画面生成データは、ポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータを含む。
図示は省略するが、データ記憶領域70には、描画制御処理の実行のために必要な他のデータが記憶されたり、情報処理のために必要なカウンタ(タイマ)やフラグが設けられたりする。
図10および図11は、PC300のCPU302によって実行される描画制御処理のフロー図である。描画システム10が起動されると、図10に示すように、CPU302は、描画制御処理を開始し、ステップS1で、全電子ペン200の属性情報を初期化する。具体的には、CPU302は、第1電子ペン属性記憶領域72および第2電子ペン属性記憶領域74の各々に、デフォルトの属性情報を書き込む。
次に、ステップS3で、全パレット410の属性情報を初期化する。具体的には、CPU302は、第1電子ペン属性記憶領域76および第2電子ペン属性記憶領域78の各々に、デフォルトの属性情報を書き込む。その後、ステップS5で、描画画面400を表示する。具体的には、CPU302の指示の下、GPU(Graphics Processing Unit)が画面生成データを用いて、図6(A)に示したような描画画面400の映像データを生成し、生成した映像データを映像信号用I/F306を介して電子黒板100の表示装置100Aに出力する。描画画面400の映像データを生成するときに、パレット410の属性情報(72、74)が参照され、デフォルトの属性情報に従うパレット410が描画される。
次に、ステップS7で、終了操作が有るか否かを判断する。ここでは、CPU302は、電子黒板100のタッチパネル装置100Bから出力される座標データをタッチパネル信号用I/F308を介して検出し、ツールバー460の終了ボタンがタッチされたかどうかを判断する。
なお、図示は省略するが、タッチパネル装置100Bから出力される座標データの検出処理は、描画制御処理とは別に実行されている。
ステップS7で“YES”であれば、つまり終了操作が有れば、描画制御処理を終了する。ステップS7で“NO”であれば、つまり終了操作が無ければ、ステップS9で、パレット410へのタッチ操作が有るか否かを判断する。ここでは、CPU302は、検出した座標データに基づいて、第1パレット410aまたは第2パレット410bがタッチされたかどうかを判断する。
ステップS9で“NO”であれば、つまりいずれのパレット410もタッチされていなければ、ステップS11で、属性管理以外の処理を行い、ステップS7に戻る。ステップS11では、電子ペン200を用いた描画処理などを実行する。このとき、電子ペン200に設定された属性に従って、手書きの文字や線画等が描画される。
一方、ステップS9で“YES”であれば、つまりいずれかのパレット410がタッチされれば、ステップS13に進んで、当該パレット410の属性変更ボタン(ボタン412a−412c)がタッチされたか否かを判断する。ここでは、CPU302は、検出した座標データに基づいて、当該パレット410の表示領域412に表示されている各種のボタン(412a−412c)がタッチされたかどうかを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり属性変更ボタンがタッチされていなければ、図11に示すステップS23に進む。
なお、詳細な説明は省略するが、複数のパレット410(ここでは、第1パレット410aおよび第2パレット410b)がタッチされたことが判断された場合には、複数のパレット410の各々についてステップS13以降の処理が実行される。
ステップS13で“YES”であれば、つまり属性変更ボタンがタッチされれば、ステップS15で、変更する属性についてのメニュー(プルダウンメニュー418など)を表示し、ステップS17で、ユーザの操作に従って属性を変更する。次に、ステップS19で、当該パレット410に設定されている属性情報を更新し、さらに、ステップS21で、当該パレット410の表示内容を変更して、ステップS7に戻る。
図11に示すように、ステップS23では、当該パレット410の属性表示ボタン414がタッチされたか否かを判断する。ここでは、CPU302は、属性表示ボタン414が表示された領域に含まれる座標を示す座標データが入力されたかどうかを判断する。以下、ボタンがタッチされたか否かを判断する場合について同様である。
ステップS23で“NO”であれば、つまり当該パレット410の属性表示ボタン414がタッチされていなければ、そのままステップS31に進む。一方、ステップS23で“YES”であれば、つまり当該パレット410の属性表示ボタン414がタッチされれば、ステップS25で、タッチした電子ペン200を特定する。ここでは、CPU302は、属性表示ボタン414をタッチしたことが判断された座標データに付加された識別情報を参照して、電子ペン200を特定する。なお、以下で電子ペン200を特定する場合も、上記と同様に行われる。
次のステップS27では、ステップS25で特定した電子ペン200に設定されている属性を、タッチされた属性表示ボタン414を有するパレット410にコピー(設定)する。たとえば、第1電子ペン200aで、第2パレット410bの属性表示ボタン414がタッチされると、CPU302は、第1電子ペン属性記憶領域76に記憶された第1電子ペン200aの属性情報を第2パレット属性記憶領域74にコピー(上書き)する。他の場合も同様である。そして、ステップS29で、当該パレット410の表示内容を変更して、図10に示したステップS7に戻る。つまり、ステップS29では、電子ペン200からコピーした属性に従ってパレット410のボタン412a、412bの表示が変更される。
ステップS31では、当該パレット410の属性設定ボタン416がタッチされたか否かを判断する。ステップS31で“NO”であれば、つまり当該パレット410の属性設定ボタン416がタッチされていなければ、そのままステップS7に戻る。一方、ステップS31で“YES”であれば、つまり当該パレット410の属性設定ボタン416がタッチされれば、ステップS33で、タッチした電子ペン200を特定し、ステップS35で、当該パレット410に設定されている属性を、ステップS33で特定した電子ペン200にコピーして、ステップS7に戻る。たとえば、第2電子ペン200bで第1パレット410aの属性設定ボタン416がタッチされると、CPU302は、第1パレット属性記憶領域72に記憶されている第1パレット410aの属性情報を第2電子ペン属性記憶領域78にコピー(上書き)する。他の場合についても同様である。
この第1実施例によれば、電子ペンでパレットにタッチすることにより、電子ペンに設定された属性をパレットにコピーして表示したり、パレットに設定された属性を電子ペンにコピーしたりできるので、各ユーザは、電子ペン200に設定されている属性を簡単に確認することができ、また、電子ペン200の属性を簡単に変更することができる。したがって、複数のユーザが電子ペン200を容易に共用することができる。
[第2実施例]
第2実施例の描画システム10は、全電子ペン200(各ユーザ)で共通に用いるクリップボードおよび個別に用いるクリップボードを設け、これらを用いたコピー・アンド・ペースト機能が追加された以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略することにする。
この第2実施例では、図12に示すように、描画画面400において、操作領域404に、1つの共通表示領域420および2つの個別表示領域430(ここでは、第1個別表示領域430aおよび第2個別表示領域430b)が設けられる。
共通表示領域420は、全電子ペン200に共通に割り当てられたクリップボード(共通クリップボード86:図16参照)に記憶(一時保存)された内容を表示するための表示領域である。また、第1個別表示領域430aは、第1電子ペン200aに割り当てられたクリップボード(第1個別クリップボード(個別一時保存領域)88:図16参照)に記憶された内容を表示するための表示領域である。さらに、第2個別表示領域430bは、第2電子ペン200bに割り当てられたクリップボード(第2個別クリップボード(個別一時保存領域)90:図16参照)に記憶された内容を表示するための表示領域である。
なお、この第2実施例では、2本の電子ペン200が用いられることを前提として、各電子ペン200用の2つの個別クリップボードが設けられるようにしてあるが、これに限定される必要はない。個別クリップボードは、電子ペン200の本数に応じて適宜設けられる。
また、この明細書において、第1個別クリップボード88および第2個別クリップボード90を区別する必要が無い場合には、個別クリップボード(88、90)と言うことにする。同様に、第1個別表示領域430aと第2個別表示領域430bを区別する必要が無い場合には、個別表示領域430と言うことにする。
さらに、この第2実施例では、ツールバー460には、コピーボタン462、共通ペーストボタン464および個別ペーストボタン466が追加されている。
コピーボタン462は、描画領域402に描画された文字(文字列)や線画等の中から指定(選択)された範囲に含まれる対象(内容)をコピーするためのボタンである。ただし、範囲指定ツールがツールバー460で選択され、電子ペン200を使用して、コピーする内容が指定される。そして、コピーボタン462がタッチされると、指定された内容がクリップボード(86、88、90)にコピーされる。
この第2実施例では、コピーする内容が指定された後に、コピーボタン462が電子ペン200でタッチされると、指定された内容が、共通クリップボード(共通一時記憶領域)86にコピー(上書き)されるとともに、当該電子ペン200(200aまたは200b)に割り当てられた個別クリップボード(88または90)にコピー(上書き)される。
なお、共通クリップボード86および個別クリップボード(88、90)の内容が更新されると、共通表示領域420、第1個別表示領域430a、第2個別表示領域430bの表示内容も更新される。
共通ペーストボタン464は、共通クリップボード86にコピーされた内容を、描画領域402内の指定された位置にペーストするためのボタンである。ただし、ペーストする位置は、電子ペン200を用いて指定される。このことは個別ペーストボタン466でペーストする場合も同様である。
個別ペーストボタン466は、当該個別ペーストボタン466にタッチした電子ペン200用の個別クリップボード(88,90)にコピーされた内容を、描画領域402内の指定された位置にペーストするためのボタンである。
また、図13(A)−(C)に示すように、共通表示領域420、第1個別表示領域430aおよび第2個別表示領域430bには、対応する共通クリップボード86および個別クリップボード(88、90)をユーザに知らせるための文字列が表記されるとともに、対応する共通クリップボード86および個別クリップボード(88、90)にコピーされた内容を表示するための内容表示部422、432a、432bが設けられる。
図12に戻って、たとえば、画領域402内に描画された線画402aが選択された状態で、第1電子ペン200aによってコピーボタン462が押されると、線画402aにデータ(画像データ)が共通クリップボード86に記憶されるとともに、第1個別クリップボード88に記憶される。
すると、図13(A)−(C)に示すように、共通表示領域420、第1個別表示領域430aおよび第2個別表示領域430bの表示が変化する。ただし、コピーが実行される前において、共通クリップボード86、第1個別クリップボード88および第2個別クリップボード90には何もデータが記憶(コピー)されていないものとする。
具体的には、共通表示領域420の内容表示部422、第1個別表示領域430aの内容表示部432a、第2個別表示領域430bの内容表示部432bに何も表示されていない状態から、上記のようにしてコピーされた内容(ここでは、線画402a)が、共通表示領域420の内容表示部422に表示されるとともに、第1個別表示領域430aの内容表示部432aに表示される。ただし、第2電子ペン200bでは、コピーが実行されていないため、第2個別クリップボード90には何らデータは記憶されておらず、したがって、第2個別表示領域430bの表示も変化されない。
続いて、図12に示す描画領域402内に描画された文字列402bが選択された状態で、第2電子ペン200bによってコピーボタン462が押されると、文字列402bについての画像データが共通クリップボード86にコピー(上書き)されるとともに、第2個別クリップボード90にコピーされる。このとき、第1個別クリップボード88は更新されない。
したがって、図14(A)−(C)に示すように、共通表示領域420の内容表示部422、第1個別表示領域430aの内容表示部432a、第2個別表示領域430bの内容表示部432bは、図13(A)−(C)の矢印右側で示した状態から、上記のようにしてコピーされた内容(ここでは、文字列402b)が、共通表示領域420の内容表示部422に表示されるとともに、第2個別表示領域430bの内容表示部432bに表示される。ただし、今回、第1電子ペン200aでは、コピーが実行されていないため、第1個別クリップボード88は更新されず、したがって、第1個別表示領域430aの表示も変化されない。
また、クリップボード(86、88、90)にデータが記憶されている場合には、その内容を描画領域402の所望の位置にペーストすることができる。たとえば、共通ペーストボタン464が電子ペン200でタッチされ、さらに、描画領域402の所望の位置がタッチされると、共通クリップボード86に記憶されている内容(図14(A)に示す例では、文字列402b)が描画領域402のタッチ(指定)した位置にペーストされる。
また、個別ペーストボタン466が電子ペン200でタッチされると、そのタッチした電子ペン200用のクリップボード(88、90)に記憶されているデータが描画領域402にペーストされる。したがって、個別ペーストボタン466が第1電子ペン200aでタッチされ、さらに、描画領域402の所望の位置がタッチされると、第1電子ペン200a用の第1個別クリップボード88に記憶されている内容(図14(B)に示す例では、線画402a)が描画領域402の指定した位置にペーストされる。また、個別ペーストボタン466が第2電子ペン200bでタッチされ、さらに、描画領域402の所望の位置がタッチされると、第2電子ペン200b用の第2個別クリップボード90に記憶されている内容(図14(C)に示す例では、文字列402b)が描画領域402の指定した位置にペーストされる。
このように、共通クリップボード86のみならず、ペン毎の個別クリップボード(88、90)を設けるので、他のユーザが他の電子ペン200を用いてコピーを実行した場合であっても、自身が使用する電子ペン200でコピーした内容が失われることがない。
また、共通クリップボードに記憶された内容または個別クリップボードに記憶された内容をペーストすることができるので、各ユーザは、自身が使用する電子ペン200でコピーした内容だけでなく、他のユーザがコピーした内容もペーストすることができる。
また、この第2実施例では、タッチ操作によって、一のクリップボード(86、88、90)に記憶された内容を、他のクリップボード(86、88、90)にコピー(上書き)することもできる。つまり、クリップボード(86、88,90)間で、内容をコピーすることができる。
具体的には、図15(A)に示すように、第1個別表示領域430aを電子ペン200でタッチオン(ペンダウン)し、電子ペン200をスライドさせ、第2個別表示領域430bでタッチオフ(ペンアップ)すると、第1個別クリップボード88に記憶された内容が第2個別クリップボード90にコピー(上書き)される。したがって、図15(B)に示すように、第1個別表示領域430aの内容表示部432aに表示された内容と同じ内容が、第2個別表示領域430bの内容表示部432bに表示される。
なお、図示は省略するが、他の場合についても同様である。つまり、同様の操作により、第2個別クリップボード90に記憶された内容を第1個別クリップボード88にコピーすることもできる。また、第1個別クリップボード88と第2個別クリップボード90の間に限らず、共通クリップボード86と、第1個別クリップボード88および第2個別クリップボード90の各々との間でも、記憶している内容をコピーすることができる。
また、電子ペン200をスライドさせるときに、内容表示部(422、432a、432b)の画像をコピーして、コピーした画像をドラッグするように、画面表示してもよい。
このように、第2実施例では、所望の表示領域(420、430)にペンダウンすることにより、当該表示領域(420、430)に対応するクリップボード(86、88、90)をコピー元として指定し、スライドした後に、ペンダウンしたときとは異なる表示領域(420、430)でペンアップすることにより、当該表示領域(420、430)に対応するクリップボード(86、88、90)をコピー先として指定するようにしてある。
ただし、これは一例であり、コピー元とコピー先のクリップボード(86,88、90)を指定する方法は他の方法を採用することができる。たとえば、所望の表示領域(420、430)にペンダウンしてペンアップすることにより、当該表示領域(420、430)に対応するクリップボード(86、88、90)をコピー元として指定する。続いて、コピー元に対応する表示領域(420、430)とは異なる表示領域(420、430)にペンダウンしてペンアップすることにより、当該表示領域(420、430)に対応するクリップボード(86、88、90)をコピー元として指定する。
図16は、第2実施例のコンピュータ300に設けられるRAM304cのメモリマップ40を示す。この第2実施例では、プログラム記憶領域50に、コピー・アンド・ペースト制御プログラム60がさらに記憶され、データ記憶領域70に、コピー対象データ記憶領域84、共通クリップボード86、第1個別クリップボード88および第2個別クリップボード90がさらに設けられる点が、第1実施例と異なる。
コピー対象データ記憶領域84は、描画領域402に描画された文字や線画等のうち、範囲指定ツールで指定された内容についての画像データを記憶(一時保存)するための記憶領域である。したがって、コピーの処理が終了すると、コピー対象データ記憶領域84に記憶された画像データは消去される。
共通クリップボード86は、各電子ペン200で共通に使用される記憶領域(クリップボード)であって、各電子ペン200でコピーされた内容についての画像データを記憶(一時保存)するための記憶領域である。この第2実施例では、電子ペン200でコピーボタン462がタッチされると、コピー対象データ記憶領域84に記憶された画像データが共通クリップボード86にコピー(記憶)される。
第1個別クリップボード88は、第1電子ペン200aで使用される記憶領域(クリップボード)であって、この第1電子ペン200aでコピーされた内容についての画像データを記憶(一時保存)するための記憶領域である。この第2実施例では、第1電子ペン200aでコピーボタン462がタッチされると、コピー対象データ記憶領域84に記憶された画像データが第1個別クリップボード88にコピー(記憶)される。
第2個別クリップボード90は、第2電子ペン200bで使用される記憶領域(クリップボード)であって、この第2電子ペン200bでコピーされた内容についての画像データを記憶(一時保存)するための記憶領域である。この第2実施例では、第2電子ペン200bでコピーボタン462がタッチされると、コピー対象データ記憶領域84に記憶された画像データが第2個別クリップボード90にコピー(記憶)される。
図17および図18は、CPU302によって実行されるコピー・アンド・ペースト制御処理のフロー図である。ただし、このコピー・アンド・ペースト制御処理は、第1実施例に示した描画制御処理とは別に実行される。
図17に示すように、描画システム10が起動されると、CPU302は、コピー・アンド・ペースト制御処理を開始し、ステップS51で、個別クリップボードをそれぞれのペンに割り当てる。この第2実施例では、CPU302は、第1個別クリップボード88に第1電子ペン200aを割り当てるとともに、第2個別クリップボード90に第2電子ペン200bを割り当てる。
次に、ステップS53で、終了操作があるか否かを判断し、ここで“YES”であれば、コピー・アンド・ペースト制御処理を終了する。一方、ステップS53で“NO”であれば、つまり終了操作が無ければ、ステップS55で、コピー操作があるか否かを判断する。ここでは、CPU302は、コピーボタン462がタッチされたかどうかを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまりコピー操作が無ければ、図18に示すステップS65に進む。
一方、ステップS55で“YES”であれば、つまりコピー操作が有れば、ステップS57で、コピー対象が指定されているか否かを判断する。ここでは、CPU302は、コピー対象データ記憶領域84に画像データが記憶されているかどうかを判断する。
なお、詳細な説明は省略するが、第1実施例で示した描画制御処理のステップS11で、範囲指定ツールが選択され、コピー対象が指定される。
ステップS57で“NO”であれば、つまりコピー対象が指定されていなければ、そのままステップS65に進む。ただし、コピー対象が指定されていないことのメッセージを画面表示するなどしてもよい。一方、ステップS57で“YES”であれば、つまりコピー対象が指定されていれば、ステップS59で、コピー操作した電子ペン200を特定する。ここでは、CPU302は、コピーボタン462をタッチしことを判断した座標データに付加されている識別情報から、コピー操作した第1電子ペン200aまたは第2電子ペン200bを特定する。そして、ステップS61で、当該電子ペン200用の個別クリップボード(88、90)にコピー対象を記憶し、さらに、ステップS63で、共通クリップボード86にコピー対象を記憶した後、ステップS53に戻る。
図18に示すように、ステップS65では、共通クリップボード86からのペースト操作があるか否かを判断する。ここでは、CPU302は、共通ペーストボタン464がタッチされ、ペーストする位置が指定(タッチ)されたかどうかを判断する。
ステップS65で“YES”であれば、つまり共通クリップボード86からのペースト操作があれば、ステップS67で、ペースト操作した電子ペン200を特定する。そして、ステップS69で、共通クリップボード86に記憶されているデータを描画領域にペーストする。すなわち、CPU302は、共通クリップボード86に記憶されている画像データを、指定された位置に貼り付けて、映像データを更新し、更新した映像データを映像信号用I/F306を介して表示装置100Aに出力する。以下、ペーストを実行する場合について同様である。
一方、ステップS65で“NO”であれば、つまり共通クリップボード86からのペースト操作がなければ、ステップS71で、個別クリップボード(88、90)からのペースト操作があるか否かを判断する。ここでは、CPU302は、個別ペーストボタン466がタッチされ、ペーストする位置が指定(タッチ)されたかどうかを判断する。
ステップS71で“YES”であれば、つまり個別クリップボード(88、90)からのペースト操作があれば、ステップS73で、ペースト操作した電子ペン200を特定する。そして、ステップS75で、当該電子ペン200用の個別クリップボード(88、90)に記憶されているデータを描画領域にペーストして、ステップS53に戻る。
一方、ステップS71で“NO”であれば、つまり個別クリップボード(88、90)からのペースト操作が無ければ、ステップS77で、共通表示領域420または個別表示領域430にペンダウンしたか否かを判断する。ここでは、CPU302は、座標データが示す位置が共通表示領域420または個別表示領域430の範囲内であるかどうかを判断する。
ステップS77で“NO”であれば、つまり共通表示領域420または個別表示領域430にペンダウンしていなければ、コピー元を指定していないと判断して、ステップS53に戻る。一方、ステップ77で“YES”であれば、つまり共通表示領域420または個別表示領域430にペンダウンしていれば、コピー元を指定していると判断し、ステップS79で、他の表示領域(420、430)までスライド(ドラッグ)してペンアップしたか否かを判断する。つまり、CPU302は、ペンアップされたときの位置が、コピー元とは異なる共通表示領域420または個別表示領域430内であるかどうかを判断する。
ステップS79で“NO”であれば、つまり他の表示領域(420、430)までスライド(ドラッグ)してペンアップしていなければ、コピー先を指定していないと判断し、ステップS53に戻る。一方、ステップS79で“YES”であれば、つまり他の表示領域(420、430)までスライド(ドラッグ)してペンアップしていれば、コピー先を指定したと判断し、ステップS81で、コピー元のクリップボード(86、88、90)に記憶されているデータを読み出し、そして、ステップS83で、コピー先のクリップボード(86、88、90)に当該データをコピー(上書き)する。
この第2実施例によれば、共通クリップボードのみならず、個別クリップボードを設けるので、或るユーザがコピーした内容が他のユーザがコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような不都合を回避することができる。
また、共通表示領域および2つの個別表示領域のうちのいずれか2つの表示領域間を移動するようにスライド操作することにより、共通クリップボードや他のユーザが使用する個別クリップボードに記憶された内容を自身が使用する個別クリップボードにコピーできるので、他のユーザがコピーした内容を自分専用のクリップボードとしても使用できる。
なお、第2実施例では、各電子ペン200に予め個別クリップボード(88、90)を割り当てるようにしてあるが、これに限定される必要はない。電子ペン200を用いてコピーが実行されたときに、当該電子ペン200に一の個別クリップボード(88または90)を割り当て、他の電子ペン200でコピーが実行されたときに、空いている個別クリップボード(88または90)を割り当てるようにしてもよい。かかる場合であっても、コピーした内容が個別表示領域に表示されるため、どの個別表示領域(クリップボード)が自分専用であるかを容易に知ることができる。
また、この実施例では、コピーが実行されると、今回コピーされた内容をクリップボードに上書きするようにしたが、コピーされた内容を複数保存できるようにしておき、ペーストする際に、複数のコピーされた内容から所望の内容を選択できるようにしてもよい。
なお、一般的なPC上で動作する描画アプリケーションでは、1つのクリップボードが用意されているだけであり、複数の電子ペンを用いて複数のユーザが使用することは想定されていない。
しかしながら、上記の第2実施例のような描画システム10を採用することにより、複数のユーザが使用する状況においても、快適に操作を行うことができる。この発明は、たとえば、次のような手段によって構成される。
この発明は、電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、情報処理装置であって、電子ペンに対応してメモリに個別一時保存領域を設け、電子ペンを用いてコピー操作が行われたとき、表示面に描画された内容の一部または全部を個別一時保存領域にコピーするコピー手段、および、電子ペンを用いてペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストするペースト手段を備える。
この発明では、情報処理装置(10)は、電子ペン(200)を用いて、表示手段(100A)の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う。このような情報処理装置において、電子ペンに対応してメモリ(304)に個別一時保存領域(88,90)を設け、たとえばCPU(302)がメモリに記憶されたプログラム(52−56および60)の制御下で動作することにより、コピー手段(S61)およびペースト手段(S75)が実現される。コピー手段(S61)は、電子ペンを用いてコピー操作が行われたとき、表示面に描画された内容の一部または全部を個別一時保存領域にコピーする。ペースト手段(S75)は、電子ペンを用いてペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
この発明によれば、個別一時保存領域を設けたことで、或るユーザがコピーした内容が他のユーザがコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような混乱が回避される。したがって、複数のユーザが混乱なくコピー・アンド・ペーストを行える。
好ましくは、ポインティングデバイスは電子ペンを複数含み、メモリは、複数の電子ペンの各々に対応する複数の個別一時保存領域(88,90)を有し、複数の電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段(226)を含む。情報処理装置は、電子ペンから送信された識別情報を受信する受信手段(110)をさらに備え、コピー手段は、受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域へのコピーを行い、ペースト手段は、受信手段によって受信された識別情報に基づいてペースト操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
こうして、電子ペン毎に個別一時保存領域を設けたことで、或る電子ペンによってコピーした内容が他の電子ペンによってコピーした内容で更新されてしまい、意図しない内容をペーストするような不都合が回避される。したがって、複数のユーザが各自の電子ペンで問題なくコピー・アンド・ペーストを行える。
より好ましくは、メモリは、複数の電子ペンに共通する共通一時記憶領域(86)をさらに有し、コピー手段は、受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域および共通一時記憶領域へのコピーを行い、ペースト手段は、電子ペンによって個別ペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた個別一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストし、電子ペンによって共通ペースト操作が行われたとき、共通一時保存領域に一時保存されている内容を表示面にペーストする。
これにより、各ユーザは、自身のコピー操作によって個別一時保存領域に記憶されている内容を個別ペースト操作によってペーストできると共に、他のユーザのコピー操作によって共通一時保存領域に記憶されている内容を共通ペースト操作によってペーストできる。
好ましくは、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域の間でコピー元およびコピー先を指定する指定操作に応じて、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー元に一時保存されている内容を、複数の個別一時保存領域および共通一時保存領域のうちのコピー先にコピーするコピー手段(S77−S83)をさらに備える。
これにより、各ユーザは、他のユーザの電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域に記憶されている内容を、指定操作によって、自身の電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域にコピーすることで、そのコピー画像をペーストできるようになる。また、各ユーザは、自身の電子ペンに関連付けられた個別一時保存領域に記憶されている内容を、指定操作によって共通一時保存領域にもコピーすることで、他のユーザもそれをぺーストできるようになる。
[第3実施例]
第3実施例の描画システム10は、電子ペン200に、コピーやペーストを実行するためのボタンを設けた以外は、第2実施例と同じであるため、重複した説明は省略することにする。なお、第3実施例では、ツールバー460にコピーボタン462、共通ペーストボタン464および個別ペースとボタン466を表示しなくても良い。
図19(A)に示すように、第3実施例では、ペン本体202の所定位置にコピーボタン206、共通ペーストボタン208および個別ペーストボタン210が設けられる。たとえば、ユーザがペン本体202を親指、人差し指および中指で把持したとき、人差し指で操作可能な位置にコピーボタン206が配置され、親指で操作可能な位置に共通ペーストボタン208および個別ペーストボタン210が配置される。
なお、これら3個のボタン206−210は、各々の機能を容易に識別できるよう、互いに異なる色が付されている。ただし、色に代えて、各々の機能を文字や図形を付すことにより識別可能にしてもよい。または、これらの両方を採用してもよい。
また、上記のボタン206−210の色分けを、ツールバー460に表示されるコピーボタン462、個別ペーストボタン464および共通ペーストボタン466の色分けと同じにすることにより、3個のボタン206−210の機能を直感的に識別できるようにしてもよい。
また、図19(B)に示すように、電子ペン200は、コピーボタン206、共通ペーストボタン208および個別ペーストボタン210の各々の操作を検出するためのボタン操作検出回路228がさらに設けられる。ボタン操作検出回路228は、コピーボタン206、共通ペーストボタン208または個別ペーストボタン210が操作されたことを検出すると、検出結果を制御回路220に通知する。これ応じて、制御回路220は、コピー操作、共通ペースト操作または個別ペースト操作を示す操作情報を、メモリ222に記憶されている当該電子ペン200自身の識別情報とともに、無線通信回路226を介して電子黒板100に送信する。
電子黒板100(タッチパネル装置100B)のCPU102は、電子ペン200から送信された識別情報および操作情報を、無線通信回路110を介して受信し、受信した識別情報および操作情報を含む制御データをタッチパネル信号用I/F108を介してPC300に送信する。
PC300のCPU302は、電子黒板100からの上記制御データを受信することで、電子ペン200を特定するとともに、当該電子ペン200でコピー操作、共通ペースト操作または個別ペースト操作が実行されたことを知ることができる。
したがって、第2実施例で示したコピー・アンド・ペースト制御処理においては、電子黒板100から制御データを受信した場合には、この制御データに含まれる操作情報に基づいて、ステップS55、S65およびS71の判断処理が実行され、また、この制御データに含まれる識別情報に基づいてステップS59、S67およびS73の特定処理が実行される。
この第3実施例によれば、電子ペン200にコピーおよびペーストを実行するためのボタン(206−210)を設けるので、ユーザは手元で簡単にコピーやペーストの操作を行うことができる。
なお、第1−第3実施例では、PC300のCPU302が、上述した描画制御処理やコピー・アンド・ペースト制御処理を実行したが、電子黒板100(タッチパネル装置100B)のCPU102がこれらの処理の一部または全部を実行してもよい。
また、本発明は、コンピュータ(PC300のCPU302やタッチパネル装置100BのCPU102)に上述した描画制御処理やコピー・アンド・ペースト制御処理を実行させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したものとすることもできる。この結果、上記処理を行うプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、この記録媒体は、コンピュータが処理を行うためのメモリ(たとえば304a、304c)そのものであってもよいし、また、図示していないが、PC300が、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を装着可能な記憶装置を内蔵している場合、または、PC300にコンピュータ読み取り可能な記録媒体を装着可能な外部記憶装置を接続している場合、そのコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。いずれの場合も、記録媒体に記憶されているプログラムはコンピュータがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合も、プログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、コンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に記憶されているものとする。
ここで、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM、MO、MD、DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory、登録商標)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。記録媒体は、電子黒板やこれに接続されたPC等に備えられるコンピュータのプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した処理方法が実行される。
なお、上述の第1−第3実施例で挙げた数値および各画面は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
10 …描画システム
86 …共通クリップボード
88 …第1個別クリップボード
90 …第2個別クリップボード
100 …電子黒板
100A …表示装置
100B …タッチパネル装置
102,302 …CPU
200 …電子ペン
300 …PC
304 …メモリ
410 …パレット

Claims (11)

  1. 電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、情報処理装置であって、
    前記電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、前記属性情報を前記第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、前記属性情報を前記電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を前記表示面に表示する管理情報表示手段、
    前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第1操作領域が指示されたとき、前記電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示する属性情報表示手段、および
    前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示されている属性情報を前記電子ペンに設定する属性情報設定手段を備える、情報処理装置。
  2. 前記電子ペンによる前記属性情報の変更操作を受ける変更操作受付手段、および
    前記変更操作受付手段によって変更操作を受け付けたとき、前記第1表示領域に表示されている属性情報の表示を更新する属性更新手段をさらに備える、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記管理情報表示手段は前記管理情報表示領域を複数表示する、請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記電子ペンは複数よりなり、
    複数の前記電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段を含み、
    前記電子ペンから送信された識別情報を受信する受信手段、および
    前記電子ペンによって前記表示面上の位置が指示されたときの当該電子ペンの位置を検出するペン位置検出手段をさらに備え、
    前記属性情報表示手段は、第1電子ペンによって前記第1操作領域が指示されたとき、前記ペン位置検出手段によって検出された前記第1電子ペンの位置と、前記第1電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第1電子ペンと指示された第1操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付け、
    属性情報設定手段は、第2電子ペンによって前記第2操作領域が指示されたとき、前記ペン位置検出手段によって検出された前記第2電子ペンの位置と、前記第2電子ペンから送信された識別情報とに基づいて、当該第2電子ペンと指示された第2操作領域を含む管理情報表示領域とを関連付ける、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記属性情報表示手段は、前記第1電子ペンによって前記第1操作領域が指示されたとき、当該第1操作領域をタッチした前記第1電子ペンに設定された属性を当該第1操作領域を含む前記管理情報表示領域に設定し、
    前記属性情報設定手段は、前記第2電子ペンによって前記第2操作領域が指示されたとき、当該第2操作領域をタッチした前記第2電子ペンに、当該第2操作領域を含む前記管理情報表示領域に設定されている属性を設定する、請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記電子ペンに対応してメモリに個別一時保存領域を設け、
    前記電子ペンを用いてコピー操作が行われたとき、前記表示面に描画された内容の一部または全部を前記個別一時保存領域にコピーする第1コピー手段、および
    前記電子ペンを用いてペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた前記個別一時保存領域に一時保存されている内容を前記表示面にペーストするペースト手段をさらに備える、請求項1記載の情報処理装置。
  7. 前記電子ペンは複数よりなり、
    前記メモリは、複数の前記電子ペンの各々に対応する複数の個別一時保存領域を有し、
    複数の前記電子ペンの各々は、少なくとも、自身の識別情報を送信する送信手段を含み、
    前記電子ペンから送信された識別情報を受信する受信手段をさらに備え、
    前記第1コピー手段は、前記受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた前記個別一時保存領域へのコピーを行い、
    前記ペースト手段は、前記受信手段によって受信された識別情報に基づいてペースト操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに対応して設けられた前記個別一時保存領域に一時保存されている内容を前記表示面にペーストする、請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記メモリは、複数の前記電子ペンに共通する共通一時記憶領域をさらに有し、
    前記第1コピー手段は、前記受信手段によって受信された識別情報からコピー操作を行った電子ペンを特定して、当該電子ペンに関連付けられた前記個別一時保存領域および前記共通一時記憶領域へのコピーを行い、
    前記ペースト手段は、前記電子ペンによって個別ペースト操作が行われたとき、当該電子ペンに対応して設けられた前記個別一時保存領域に一時保存されている内容を前記表示面にペーストし、前記電子ペンによって共通ペースト操作が行われたとき、前記共通一時保存領域に一時保存されている内容を前記表示面にペーストする、請求項7記載の情報処理装置。
  9. 複数の前記個別一時保存領域および前記共通一時保存領域の間でコピー元およびコピー先を指定する指定操作に応じて、複数の前記個別一時保存領域および前記共通一時保存領域のうちのコピー元に一時保存されている内容を、前記複数の個別一時保存領域および前記共通一時保存領域のうちのコピー先にコピーする第2コピー手段をさらに備える、請求項8記載の情報処理装置。
  10. 電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行うコンピュータを、
    前記電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、前記属性情報を前記第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、前記属性情報を前記電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を前記表示面に表示する管理情報表示手段、
    前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第1操作領域が指示されたとき、前記電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示する属性情報表示手段、および
    前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示されている属性情報を前記電子ペンに設定する属性情報設定手段として機能させる、情報処理プログラム。
  11. 電子ペンを用いて、表示手段の表示面上の位置を指示し、指示された位置に基づいて当該表示面に描画を行う、コンピュータによる情報処理方法であって、
    (a)前記電子ペンに設定され、少なくとも描画を行うための属性情報を表示するための第1表示領域と、前記属性情報を前記第1表示領域に表示する表示操作を受けるための第1操作領域と、前記属性情報を前記電子ペンに設定する設定操作を受け付けるための第2操作領域とを含む管理情報表示領域を前記表示面に表示し、
    (b)前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第1操作領域が指示されたとき、前記電子ペンに設定されている属性情報を当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示し、そして
    (c)前記電子ペンによって前記管理情報表示領域の前記第2操作領域が指示されたとき、当該管理情報表示領域の前記第1表示領域に表示されている属性情報を前記電子ペンに設定する、情報処理方法。
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