JP2015161218A - ロータリー式気化器 - Google Patents

ロータリー式気化器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015161218A
JP2015161218A JP2014036521A JP2014036521A JP2015161218A JP 2015161218 A JP2015161218 A JP 2015161218A JP 2014036521 A JP2014036521 A JP 2014036521A JP 2014036521 A JP2014036521 A JP 2014036521A JP 2015161218 A JP2015161218 A JP 2015161218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve element
valve
main body
hole
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014036521A
Other languages
English (en)
Inventor
保 齋藤
Tamotsu Saito
保 齋藤
友善 工藤
Tomoyoshi Kudo
友善 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamabiko Corp
Original Assignee
Yamabiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamabiko Corp filed Critical Yamabiko Corp
Priority to JP2014036521A priority Critical patent/JP2015161218A/ja
Priority to US14/631,196 priority patent/US9551301B2/en
Priority to CN201510089907.4A priority patent/CN104879239B/zh
Publication of JP2015161218A publication Critical patent/JP2015161218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M9/00Carburettors having air or fuel-air mixture passage throttling valves other than of butterfly type; Carburettors having fuel-air mixing chambers of variable shape or position
    • F02M9/08Carburettors having air or fuel-air mixture passage throttling valves other than of butterfly type; Carburettors having fuel-air mixing chambers of variable shape or position having throttling valves rotatably mounted in the passage
    • F02M9/085Fuel spray nozzles in the throttling valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

【課題】高速運転領域においてエンジンの作動の安定性を向上させることができるロータリー式気化器を提供する。
【解決手段】本発明によるロータリー式気化器(1)は、円形断面の孔(2)を有する本体(4)と、孔(2)に収容されるバルブ要素(6)を有する。バルブ要素(6)は、そのバルブ通路(16)が本体(4)の本体通路(10a,10b)から遮断された閉位置と、バルブ通路(16)と本体通路(10a,10b)とが整列する全開位置との間を回転する。バルブ要素(6)がアイドル位置にあるとき、本体通路(10a,10b)及びバルブ通路(16)を流れる空気は、孔端部(12)の中に流入することが阻止される。バルブ要素(6)が全開位置にあるとき、本体通路の上流部(10a)から流れる空気の一部が、上流側連通部(32)に分岐される。
【選択図】図3

Description

本発明は、2サイクル又は4サイクルエンジンに使用される、回転絞り弁を有するロータリー式気化器に関する。
燃料と空気の混合気をエンジンに供給する混合気通路において、しばしば、回転絞り弁を有するロータリー式気化器が使用される。
かかるロータリー式気化器の回転絞り弁は、軸線に沿って延びる円形断面の孔を有するブロック状の本体と、前記孔に収容される円形断面のバルブ要素を有している。前記本体は、前記孔を貫くように上流側から下流側に延びる本体通路を有し、前記バルブ要素は、前記軸線を横切る方向に前記バルブ要素を貫通するバルブ通路を有している。前記バルブ要素は、前記バルブ通路が前記本体通路から遮断された閉位置と、前記バルブ通路と前記本体通路とが整列して最大連通面積を形成する全開位置との間を、前記軸線を中心に回転するように構成されている。
また、前記ロータリー式気化器は、前記軸線に沿って配置された気化ノズルユニットを有している。前記気化ノズルユニットは、前記本体の前記孔端部から前記バルブ要素の中を通って前記バルブ通路に延びる筒状のニードル受け部と、前記バルブ要素から延び且つ前記ニードル受け部に挿入されるニードルを有している。前記ニードル受け部は、燃料を前記バルブ通路に噴射するポートを有している。前記本体通路と前記バルブ通路が連通しているとき、前記ポートから噴射されて気化した燃料は、本体通路及びバルブ通路を流れる空気と混合され、エンジンに供給される(特許文献1及び2参照)。
また、前記バルブ要素は、前記バルブ要素が前記閉位置から前記全開位置に回転するときに前記バルブ端部が前記孔端部から遠ざかる方向に前記軸線に沿って移動して前記ニードルが前記ポートの開口面積を増大させるように構成されている。前記バルブ要素の前記回転及び前記移動を可能にする僅かな隙間が、前記バルブ要素と前記ニードル受け部の間に設けられている。
特開2001−182620号公報 実開昭61−183453号公報
前記ポートから噴射された燃料のうちのいくらかの部分は、前記本体通路及び前記バルブ通路に作用する負圧の状態やエンジンの燃焼状態等によって気化されず、液体燃料部分を生じさせることがある。かかる液体燃料部分は、前記バルブ要素と前記ニードル受け部との間の隙間を通って、前記本体の前記孔端部の中に溜まっていく。前記孔端部の中に溜まった燃料が、エンジンへの吸気による負圧などにより、前記隙間から前記バルブ通路に一度に放出されると、前記本体通路内の燃料濃度が高くなり、エンジンの回転数に影響を及ぼす。例えば、フルスロットル運転を含む高速運転領域の場合、エンジンの回転数が一時的に低下し、エンジンの作動が不安定になる。特許文献1及び2に記載されたロータリー式気化器は、低速運転領域におけるエンジンの作動の安定性を向上させることを開示している。しかしながら、特許文献1及び2は、高速運転領域におけるエンジンの作動の安定性について開示していない。
そこで、本発明は、フルスロットル運転を含む高速運転領域においてエンジンの作動の安定性を向上させることができるロータリー式気化器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるロータリー式気化器は、軸線に沿って延びる円形断面の孔を有するブロック状の本体と、前記孔に収容される円形断面のバルブ要素と、前記軸線に沿って配置された気化ノズルユニットと、を有し、前記本体は、前記孔を貫くように上流側から下流側に延びる本体通路を有し、前記孔は、前記本体通路に隣接し且つ閉鎖された孔端部を含み、前記バルブ要素は、前記軸線を横切る方向に前記バルブ要素を貫通するバルブ通路と、前記バルブ通路に隣接し且つ前記孔端部に嵌合可能なバルブ端部と、を有し、前記気化ノズルユニットは、前記本体から前記バルブ要素の中を通って前記バルブ通路に延びる筒状のニードル受け部と、前記バルブ要素から延び且つ前記ニードル受け部に挿入されるニードルを有し、前記ニードル受け部は、燃料を前記バルブ通路に噴射するポートを有し、前記バルブ要素は、前記バルブ通路が前記本体通路から遮断された閉位置と、前記バルブ通路と前記本体通路とが整列して最大連通面積を形成する全開位置との間を、前記軸線を中心に回転するように構成されると共に、前記バルブ要素が前記閉位置から前記全開位置に回転するときに前記バルブ端部が前記孔端部から遠ざかる方向に前記軸線に沿って移動して前記ニードルが前記ポートの開口面積を増大させるように構成され、前記バルブ要素の前記回転及び前記移動を可能にする隙間が、前記バルブ要素と前記ニードル受け部の間に設けられ、前記本体及び前記バルブ要素は、前記バルブ要素が前記閉位置と前記全開位置の間のアイドル位置にあるときに前記バルブ端部と前記孔端部との嵌合により、前記本体通路の上流部から流れる空気が前記バルブ要素と前記孔の間から前記孔端部内の空間に流入することが阻止されるように構成されると共に、前記バルブ要素の前記移動により、前記本体通路の上流部と前記孔端部内の空間とを連通する上流側連通部を生じさせ、前記バルブ要素が前記全開位置にあるときに、前記本体通路の上流部から流れる空気の一部が前記上流側連通部に分岐されることを特徴としている。
このように構成されたロータリー式気化器では、前記バルブ要素が前記閉位置と前記全開位置の間のアイドル位置にあるとき、前記バルブ端部と前記孔端部との嵌合により、前記本体通路の上流部から流れる空気が前記バルブ要素と前記孔の間から前記孔端部内の空間に流入することが阻止される。したがって、前記本体通路の上流部から流れる空気は、前記バルブ通路を通って前記本体通路の下流部に流れ、設計されたアイドル運転が確保される。また、前記バルブ要素が前記全開位置にあるとき、前記バルブ要素の前記移動により、前記本体通路の上流部と前記孔端部内の空間とを連通する上流側連通部を生じさせている。したがって、前記本体通路の上流部から流れる空気の一部が前記上流側連通部に分岐され、前記孔端部内の空間に流入する。それにより、前記孔端部内の空間の圧力が高まり、前記液体燃料部分が前記孔端部内の空間に流入することを阻止する効果、及び/又は、前記孔端部内の空間に流入した前記液体燃料部分を前記孔端部内の空間から排出する効果が得られる。かくして、前記液体燃料部分が前記孔端部内の空間に溜まって前記バルブ通路に一度に放出されることが防止され、フルスロットル運転を含む高速運転領域においてエンジンの作動の安定性を向上させることができる。
本発明の1つの実施形態において、好ましくは、前記バルブ要素が前記全開位置にあるとき、前記孔端部内の空間に流入した空気は、前記バルブ端部と前記孔端部との嵌合により前記バルブ要素と前記孔の間から前記本体通路の下流部に流出することが阻止され、前記バルブ要素と前記ニードル受け部の間の隙間から前記バルブ通路に流れる。
このように構成されたロータリー式気化器では、前記液体燃料部分が前記孔端部内の空間に流入することを阻止する効果が特に得られる。詳しくは、前記本体通路の上流部から流れる空気の一部が前記上流側連通部に分岐され、前記孔端部内の空間に流入する。前記孔端部内の空間に流入した空気は、前記バルブ要素と前記ニードル受け部の間の隙間から前記バルブ通路に流れる。このため、前記液体燃料部分が、前記バルブ要素と前記ニードル受け部の間の隙間から前記孔端部内の空間に流入することが阻止される。かくして、前記液体燃料部分が前記孔端部内の空間に溜まって前記バルブ通路に一度に放出されることが防止され、エンジンの作動の安定性を向上させることができる。
本発明の他の実施形態において、好ましくは、前記本体及び前記バルブ要素は、前記バルブ要素の前記移動により、前記本体通路の下流部と前記孔端部内の空間とを連通する下流側連通部を生じさせるように構成され、前記バルブ要素が前記全開位置にあるとき、前記孔端部内の空間に流入した空気は、前記下流側連通部から前記本体通路の下流部に流れる。さらに好ましくは、前記下流側連通部は、前記本体通路の下流部において前記バルブ要素と前記孔の間に形成される開口である。
このように構成されたロータリー式気化器では、前記孔端部内の空間に流入した前記液体燃料部分を前記孔端部内の空間から排出する効果が特に得られる。詳しくは、前記本体通路の上流部から流れる空気の一部が前記上流側連通部に分岐され、前記孔端部内の空間に流入する。前記孔端部内の空間に流入した空気は、前記下流側連通部から前記本体通路の下流部に流れる。このため、前記液体燃料部分が前記孔端部内の空間に流入したとしても、前記液体燃料部分は、前記下流側連通部から速やかに排出される。かくして、液体燃料部分が前記孔端部内の空間に溜まって前記バルブ通路に一度に放出されることが防止され、エンジンの作動の安定性を向上させることができる。
また、前記下流側連通部を有する実施形態において、好ましくは、前記孔端部は、底面及び円筒形の側面を有し、前記側面と前記底面との間の境界部は、丸みを有するように形成される。
このように構成されたロータリー式気化器では、前記孔端部内の空間全体に空気の流れがいきわたり、前記液体燃料部分を前記下流側連通部から排出する効果が高められる。
本発明の実施形態において、好ましくは、前記上流側連通部は、前記本体通路の上流部おいて前記孔バルブ要素と前記孔の間に形成される開口である。
以上説明したとおり、本発明によるロータリー式気化器は、フルスロットル運転を含む高速運転領域においてエンジンの作動の安定性を向上させることができる。
本発明によるロータリー式気化器の第1の実施形態の分解斜視図である。 閉位置における図1のロータリー式気化器の正面断面図である。 全開位置における図1のロータリー式気化器の正面断面図である。 図3の部分C(バルブ端部及び孔端部)の正面断面拡大図である。 本発明によるロータリー式気化器の第2の実施形態のバルブ端部及び孔端部の正面断面拡大図である。 上流側連通部及び下流側連通部の変形実施形態を示す、バルブ端部及び孔端部の正面断面拡大図である。 上流側連通部及び下流側連通部の変形実施形態を示す、バルブ端部及び孔端部の正面断面拡大図である。
図面を参照して、本発明によるロータリー式気化器の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態によるロータリー式気化器1は、軸線Aに沿って延びる円形断面の孔2を有するブロック状の本体4と、前記孔2に収容される円形断面のバルブ要素6とを有している。なお、図1において、前記本体4の蓋部8(図2参照)を省略している。
図2及び図3に示すように、前記本体4は、前記孔2を貫くように上流側から下流側に延びる本体通路10a、10bを有している。符号10aは、本体通路の上流部を指示し、符号10bは、本体通路の下流部を指示している。また、図3に示すように、前記孔2は、前記本体通路10a、10bに隣接し且つ閉鎖された孔端部12を含んでいる。孔端部12は、底面14a及び円筒形の側面14bを有している。
図1及び図3に示すように、前記バルブ要素6は、前記軸線Aを横切る方向Bに前記バルブ要素6を貫通するバルブ通路16と、前記バルブ通路16に隣接し且つ前記孔端部12に嵌合可能なバルブ端部18を有している。
前記バルブ要素6は、前記バルブ通路16が前記本体通路10a、10bから遮断された閉位置(図2参照)と、前記バルブ通路16と前記本体通路10a、10bとが整列して最大連通面積を形成する全開位置(図3参照)との間を、前記軸線Aを中心に回転するように構成されている。詳細には、図2に示すように、前記バルブ要素6から前記軸線Aに沿ってバルブ駆動シャフト6aが上方に延び、前記バルブ駆動シャフト6aに取付けられたレバー6bをアクチュエータ(図示せず)で駆動することによって、前記バルブ要素6を回転させるように構成されている。
図2に示すように、ロータリー式気化器1は、更に、前記軸線Aに沿って配置された気化ノズルユニット20を有している。気化ノズルユニット20は、特許文献1に記載されているような、従来技術のものである。
簡単に説明すれば、前記気化ノズルユニット20は、前記本体4から前記バルブ要素6の中を通ってバルブ通路16に延びる筒状のニードル受け部22と、前記バルブ要素6から延び且つ前記ニードル受け部22に挿入されるニードル24を有している。前記ニードル受け部22は、燃料を前記バルブ通路16に噴射するポート26を有している。前記ポート26は、前記ニードル受け部22の先端近くに形成されている。前記ポート26の開口面積は、前記ニードル24を前記ニードル受け部22に入れたり出したりすることによって変化するように構成されている。
前記バルブ要素6は、前記バルブ要素6が前記閉位置(図2参照)から前記全開位置(図3参照)に回転するときに前記バルブ端部18が前記孔端部12から遠ざかる方向に前記軸線Aに沿って移動して前記ニードル24が前記ポート26の開口面積を増大させるように構成されている。前記バルブ要素6は、ばね28によって前記ニードル24を挿入する方向(ポート26の開口面積を減少させる方向)に付勢されている。また、前記バルブ要素6の回転位置に応じて(すなわち、スロットルバルブの開度に対応する本体通路10a、10bとバルブ通路16の連通面積に応じて)、前記ニードル24を、ばね28に抗して前記ニードル受け部22から引抜く方向に押しやるカム(図示せず)が前記バルブ要素6の上端部に当接している。図3は、前記ニードル24が前記ニードル受け部22から最も引抜かれた状態(全開状態)を示している。
前記バルブ要素6の前記回転及び前記移動を可能にする隙間30が、前記バルブ要素6と前記ニードル受け部22の間に設けられている。
前記バルブ要素6が前記閉位置にあるとき、前記バルブ端部18は、全周にわたって前記孔端部12に嵌合しており(図2参照)、したがって、前記本体4及び前記バルブ要素6は、前記バルブ端部18と前記孔端部12との間に空気が流入しないように構成されている。
また、前記バルブ要素6が前記閉位置から前記全開位置に向かって回転するしばらくの間、前記バルブ端部18は、全周にわたって前記孔端部12に嵌合する。したがって、前記本体4及び前記バルブ要素6は、前記バルブ要素6が前記閉位置と前記全開位置の間のアイドル位置にあるとき、前記バルブ端部18と前記孔端部12との間に空気が流入しないように構成されている。
図3及び図4に示すように、前記バルブ要素6の前記移動により、前記本体通路の上流部10aと前記孔端部12内の空間13とを連通する上流側連通部32を生じさせる。具体的には、前記上流側連通部32は、前記本体通路の上流部10aおいて前記孔バルブ要素6と前記孔2の間に形成される開口33である。例えば、バルブ要素6のバルブ端部18の縁部が丸く形成され且つ前記本体通路の上流部10aの径が前記本体通路の下流部10bの径よりも大きく形成されることにより、前記開口33が形成される(図4参照)。かくして、前記本体4及び前記バルブ要素6は、前記バルブ要素6が前記全開位置にあるときに、前記本体通路の上流部10aから流れる空気の一部が上流側連通部32に分岐される。
また、前記孔端部12の側面14bと底面14aとの間の境界部14cは、丸みを有するように形成されている。
一方、前記バルブ要素6が前記全開位置にあるとき、前記孔端部12内の空間13に流入した空気は、前記バルブ端部18と前記孔端部12との嵌合により前記バルブ要素6と前記孔2の間から前記本体通路の下流部10bに流出することが阻止されている(図4参照)。かくして、前記孔端部12内の空間13に流入した空気は、前記バルブ要素6と前記ニードル受け部22の間の隙間30から前記バルブ通路16に流れる。
次に、本発明によるロータリー式気化器の第1の実施形態の作用を説明する。
前記バルブ要素6を前記閉位置(図2参照)から回転させて、前記バルブ要素6をアイドル位置(図示せず)にすると、本体通路10a、10bがバルブ通路16と連通し、その中を空気が流れて、エンジンが低速で回転する。前記バルブ端部18と前記孔端部12とは全周にわたって嵌合しているため、前記本体通路の上流部10aから流れる空気は、前記バルブ端部18と前記孔端部12の間から前記孔端部12内の空間13に流入することが阻止され、設計されたアイドル運転が確保される。仮に、前記本体通路の上流部10aから流れる空気が前記バルブ端部18と前記孔端部12の間から前記孔端部12内の空間13に流入すると、アイドル運転が不安定になる。
前記バルブ要素6が前記全開位置にあるとき(図3及び図4参照)、前記本体通路の上流部10aから流れる空気の一部が前記上流側連通部32に分岐され、前記孔端部12内の空間13に流入する。前記孔端部12内の空間13に流入した空気は、前記バルブ要素6と前記ニードル受け部22の間の隙間30から前記バルブ通路16に流れる。このため、前記液体燃料部分が、前記バルブ要素6と前記ニードル受け部22の間の隙間30から前記孔端部12内の空間13に流入することが阻止される。かくして、液体燃料部分が前記孔端部12内の空間13に溜まって前記バルブ通路16に一度に放出されることが防止され、エンジンの作動の安定性を向上させることができる。
次に、本発明によるロータリー式気化器の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、バルブ要素6の全開位置におけるバルブ端部16と孔端部12の位置関係についてのみ、第1の実施形態と相違するので、かかる相違する位置関係だけを説明する。
図5に示すように、本発明の第2の実施形態によるロータリー式気化器40では、前記バルブ要素6の前記移動により、前記本体通路の下流部10bと前記孔端部12内の空間13との間の下流側連通部42を生じさせる。具体的には、前記下流側連通部42は、前記本体通路の下流部10bおいて前記孔バルブ要素6と前記孔2の間に形成される開口43である。例えば、バルブ要素6のバルブ端部18の縁部が丸く形成され且つ前記本体通路の上流部10aの径と前記本体通路の下流部10bの径を同じになるように形成されることにより、前記開口43が形成される。前記バルブ要素6が前記全開位置にあるとき、前記孔端部12内の空間13に流入した空気は、前記下流側連通部42から前記本体通路の下流部10bに流出する。前記全開位置において、前記上流側連通部32の開口面積と前記下流側連通部42の開口面積は、空気の前記孔端部12内の空間13への流入及びそれからの流出をスムーズにするために、同程度であることが好ましい。
次に、本発明によるロータリー式気化器の第2の実施形態の作用を説明する。
前記本体通路の上流部10aから流れる空気の一部が前記上流側連通部32に分岐され、前記孔端部12内の空間13に流入する。次いで、前記孔端部12内の空間13に流入した空気は、前記下流側連通部42から前記本体通路の下流部10bに流れる。このため、前記液体燃料部分が前記孔端部12内の空間13に流入しても、前記液体燃料部分は、前記下流側連通部42から速やかに排出される。かくして、液体燃料部分が前記孔端部12内の空間13に溜まって前記バルブ通路に一度に放出されることが防止され、エンジンの作動の安定性を向上させることができる。
図示の実施形態では、バルブ要素6のバルブ端部18の縁部が丸く形成されているため、前記孔端部12の隅まで空気流がいきわたり、液体燃料部分を排出する効果が高められる。
次に、従来のロータリー式気化器を用いた2サイクルエンジンと、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態のロータリー式気化器を用いた2サイクルエンジンとの比較試験の結果を説明する。
両方のエンジンをフルスロットル運転(約8000rpm)したとき、従来のロータリー式気化器を用いたエンジンでは、約30〜60秒ごとに回転数の低下(約50rpm)がみられた。これに対し、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態のロータリー式気化器を用いたエンジンではいずれも、そのような回転数の変動が発生せず、エンジンの作動の安定性の向上が確認された。
また、第2の実施形態において、前記孔端部12の側面14bと底面14aとの間の境界部14cに丸みを設けたロータリー式気化器を用いたエンジンと、前記孔端部12の側面14bと底面14aとの間の境界部14cに丸みを設けないロータリー式気化器を用いたエンジンとの比較試験を行った。丸みを設けた上記実施形態のロータリー式気化器を用いたエンジンの方が、回転数の変動がより発生しにくくなり、エンジンの作動の安定性がより向上することが確認された。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上記実施形態では、前記上流側連通部32及び前記下流側連通部42は、バルブ要素6のバルブ端部18の縁部を丸く形成することによって形成されていたけれども、前記上流側連通部32及び前記下流側連通部42を形成する仕方は任意である。例えば、前記孔端部12の角部を面取りし又は丸くしてもよい(図示せず)。また、前記上流側連通部32及び/又は前記下流側連通部42を前記バルブ要素6の貫通路34、44として形成し、前記バルブ要素6が前記底面14aから遠ざかる方向に移動することにより、前記本体通路の上流部10a及び/又は下流部10bと前記孔端部12内の空間13とが前記バルブ要素6の前記貫通路34、44を介して連通するように構成してもよい(図6参照)。また、前記上流側連通部32及び/又は前記下流側連通部42を前記本体4の貫通路35、45として形成し、前記バルブ要素6が前記底面14aから遠ざかる方向に移動することにより、前記本体通路の上流部10a及び/又は下流部10bと前記孔端部12内の空間13とが前記本体4の前記貫通路35、45を介して連通するように構成してもよい(図7参照)。
1 ロータリー式気化器
2 孔
4 本体
6 バルブ要素
10a 本体通路の上流部
10b 本体通路の下流部
12 孔端部
13 空間
14a 底面
14b 側面
14c 境界部
16 バルブ通路
18 バルブ端部
20 気化ノズルユニット
22 ニードル受け部
24 ニードル
26 ポート
30 隙間
32 上流側連通部
33 開口
40、40’、40’’ ロータリー式気化器
42 下流側連通部
43 開口
A 軸線

Claims (6)

  1. ロータリー式気化器(1,40)であって、
    軸線(A)に沿って延びる円形断面の孔(2)を有するブロック状の本体(4)と、
    前記孔(2)に収容される円形断面のバルブ要素(6)と、
    前記軸線(A)に沿って配置された気化ノズルユニット(20)と、を有し、
    前記本体(4)は、前記孔(2)を貫くように上流側から下流側に延びる本体通路(10a、10b)を有し、前記孔(2)は、前記本体通路(10a、10b)に隣接し且つ閉鎖された孔端部(12)を含み、
    前記バルブ要素(6)は、前記軸線(A)を横切る方向(B)に前記バルブ要素(6)を貫通するバルブ通路(16)と、前記バルブ通路(16)に隣接し且つ前記孔端部(12)に嵌合可能なバルブ端部(18)と、を有し、
    前記気化ノズルユニット(20)は、前記本体(4)の前記孔端部(12)から前記バルブ要素(6)の中を通って前記バルブ通路(16)に延びる筒状のニードル受け部(22)と、前記バルブ要素(6)から延び且つ前記ニードル受け部(22)に挿入されるニードル(24)を有し、前記ニードル受け部(22)は、燃料を前記バルブ通路(16)に噴射するポート(26)を有し、
    前記バルブ要素(6)は、前記バルブ通路(16)が前記本体通路(10a、10b)から遮断された閉位置と、前記バルブ通路(16)と前記本体通路(10a、10b)とが整列して最大連通面積を形成する全開位置との間を、前記軸線(A)を中心に回転するように構成されると共に、前記バルブ要素(6)が前記閉位置から前記全開位置に回転するときに前記バルブ端部(18)が前記孔端部(12)から遠ざかる方向に前記軸線(A)に沿って移動して前記ニードル(24)が前記ポート(26)の開口面積を増大させるように構成され、前記バルブ要素(6)の前記回転及び前記移動を可能にする隙間(30)が、前記バルブ要素(6)と前記ニードル受け部(22)の間に設けられ、
    前記本体(4)及び前記バルブ要素(6)は、前記バルブ要素(6)が前記閉位置と前記全開位置の間のアイドル位置にあるときに前記バルブ端部(18)と前記孔端部(12)との嵌合により、前記本体通路の上流部(10a)から流れる空気が前記バルブ要素(6)と前記孔(2)の間から前記孔端部(12)内の空間(13)に流入することが阻止されるように構成されると共に、前記バルブ要素(6)の前記移動により、前記本体通路の上流部(10a)と前記孔端部(12)内の空間(13)とを連通する上流側連通部(32)を生じさせ、前記バルブ要素(6)が前記全開位置にあるときに、前記本体通路の上流部(10a)から流れる空気の一部が、前記上流側連通部(32)に分岐されることを特徴とするロータリー式気化器(1,40)。
  2. 前記バルブ要素(6)が前記全開位置にあるとき、前記孔端部(12)内の空間(13)に流入した空気は、前記バルブ端部(18)と前記孔端部(12)との嵌合により前記バルブ要素(6)と前記孔(2)の間から前記本体通路の下流部(10b)に流出することが阻止され、前記バルブ要素(6)と前記ニードル受け部(23)の間の隙間(30)から前記バルブ通路(16)に流れることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式気化器(1)。
  3. 前記本体(4)及び前記バルブ要素(6)は、前記バルブ要素(6)の前記移動により、前記本体通路の下流部(10b)と前記孔端部(12)内の空間(13)とを連通する下流側連通部(42)を生じさせるように構成され、
    前記バルブ要素(6)が前記全開位置にあるとき、前記孔端部(12)内の空間(13)に流入した空気は、前記下流側連通部(42)から前記本体通路の下流部(10b)に流れることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式気化器(40)。
  4. 前記下流側連通部(42)は、前記本体通路の下流部(10b)において前記バルブ要素(6)と前記孔(2)の間に形成される開口(43)であることを特徴とする請求項3に記載のロータリー式気化器(40)。
  5. 前記孔端部(12)は、底面(14a)及び円筒形の側面(14b)を有し、前記側面(14b)と前記底面(14a)との間の境界部(14c)は、丸みを有するように形成されることを特徴とする、請求項3又は4に記載のロータリー式気化器(40)。
  6. 前記上流側連通部(32)は、前記本体通路の上流部(10a)おいて前記孔バルブ要素(6)と前記孔(2)の間に形成される開口(33)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータリー式気化器(1,40)。
JP2014036521A 2014-02-27 2014-02-27 ロータリー式気化器 Pending JP2015161218A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036521A JP2015161218A (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ロータリー式気化器
US14/631,196 US9551301B2 (en) 2014-02-27 2015-02-25 Rotary-type carburetor
CN201510089907.4A CN104879239B (zh) 2014-02-27 2015-02-27 旋转式化油器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036521A JP2015161218A (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ロータリー式気化器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015161218A true JP2015161218A (ja) 2015-09-07

Family

ID=53881756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014036521A Pending JP2015161218A (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ロータリー式気化器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9551301B2 (ja)
JP (1) JP2015161218A (ja)
CN (1) CN104879239B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111692016A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 华益机电有限公司 一种燃油供给***

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017185017A1 (en) 2016-04-21 2017-10-26 Walbro Llc Low pressure fuel and air charge forming device for a combustion engine
JP2018091235A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 株式会社やまびこ 携帯式エンジン作業機及びこれに組み込まれるロータリ式気化器
CN108869102B (zh) * 2018-05-31 2020-10-13 长沙光华航空科技有限公司 一种旋转阀式化油器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101253A (ja) * 1981-12-10 1983-06-16 Walbro Far East ロ−タリスロツトル弁式気化器
JPS5892448U (ja) * 1981-12-18 1983-06-22 株式会社ウオルブロ−・フア−イ−スト ロ−タリスロツトル弁式気化器
JPS61183453A (ja) 1985-02-06 1986-08-16 Toshiba Corp 非晶質合金磁芯の製造方法
JP2001182620A (ja) 1999-12-22 2001-07-06 Zama Japan Kk 回転絞り弁式気化器
JP2008069767A (ja) * 2006-08-17 2008-03-27 Walbro Japan Inc 層状掃気用気化器
JP2012067770A (ja) * 2012-01-12 2012-04-05 Zama Japan Co Ltd ロータリー式気化器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111692016A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 华益机电有限公司 一种燃油供给***

Also Published As

Publication number Publication date
US20150240747A1 (en) 2015-08-27
CN104879239B (zh) 2018-10-09
US9551301B2 (en) 2017-01-24
CN104879239A (zh) 2015-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015161218A (ja) ロータリー式気化器
JP2011208642A (ja) 吸気マニホルド
US9422890B2 (en) Rotary carburetor
JP2008069767A (ja) 層状掃気用気化器
JP4519162B2 (ja) 内燃機関
JP4123513B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2007239703A (ja) 吸気装置及び吸気装置の吸気方法
US20120240907A1 (en) Stratified scavenging two-cycle engine and carburetor
JP4151297B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2015155684A (ja) 吸気ダクト
CN108138698A (zh) 带有放气控制阀的填料形成装置
JP2016070065A (ja) 気化器
JP2010127123A (ja) 気化器
JP2008075538A (ja) 燃料噴射装置
KR20140003239A (ko) 자동차 엔진의 연료 소비 효율 향상 장치
JP2017535723A (ja) インパルスポンプ
US20150136078A1 (en) Airflow control apparatus
JP2007239669A (ja) 内燃機関の吸気流動制御装置
US9897051B2 (en) Variable intake system
JP2022047648A (ja) 排気還流装置
JP6084650B2 (ja) 気化器
JP2013217248A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2018071477A (ja) ガス用気化器
JP2010112317A (ja) 内燃機関の燃料噴射弁
CN109072825A (zh) 调节装置