JP2015160105A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 医師等の目的に応じた高解像度の画像を取得する。【解決手段】 被検眼の断層画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された断層画像の一部を抽出する第1抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する推定手段と、前記高周波成分を前記取得手段により取得された断層画像に合成する合成手段と、を備える。【選択図】 図7

Description

本件は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
光干渉断層計(OCT;Optical Coherence Tomography)などの眼部の断層画像撮影装置は、網膜層内部の状態を三次元的に観察することが可能である。この断層画像撮影装置は、疾病の診断をより的確に行うのに有用であることから近年注目を集めている。OCTの形態として、例えば、広帯域な光源とマイケルソン干渉計を組み合わせたTD−OCT(Time domain OCT)がある。これは、参照アームの遅延を走査することで、信号アームの後方散乱光との干渉光を計測し、深さ分解の情報を得るように構成されている。しかし、このようなTD−OCTでは高速な画像取得は難しい。そのため、より高速に画像を取得する方法として、広帯域光源を用い、分光器でインターフェログラムを取得するOCTとして、SD−OCT(Spectral domain OCT)が知られている。また、光源として、高速波長掃引光源を用いることで、単一チャネル光検出器でスペクトル干渉を計測する手法によるSS−OCT(Swept Source OCT)が知られている。
これらOCTで撮影された断層画像を用いて診断を行うにあたり、断層画像の画質が高い方が望ましい。そのため、断層画像において明瞭な画像を得るために超解像処理を行う方法が知られている(特許文献1)。
従来は、断層画像に写る網膜層の厚みを調べることで、病気の進行具合や治療後の回復具合を評価している。しかし近年は、OCTの進歩により断層画像における観察対象が、網膜層の厚みを評価するだけではなく、小さな病変を評価することで病態理解を進める傾向がある(非特許文献1)。
特開2013−34658
Matthias Bolz, et al. 「Optical Coherence Tomographic Hyperreflective Foci: A Morphologic Sign of Lipid Extravasation in Diabetic Macular Edema」 Ophthalmology,2009
しかしながら、特許文献1記載の超解像処理では、複数の画像を用いて画像全体に対して一律に超解像処理を行っているため適切な処理とはならない場合があった。
本件は上記課題に鑑みてなされたものであり、本件の目的の一つは断層画像に対する適切な超解像処理により高解像度の断層画像を生成することである。 なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
上記の目的を達成するための、本画像処理装置は、被検眼の断層画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された断層画像の一部を抽出する第1抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する推定手段と、前記高周波成分を前記取得手段により取得された断層画像に合成する合成手段と、を備える。
本件によれば、断層画像に対する適切な超解像処理により高解像度の断層画像を取得することが可能である。
画像処理システムの構成の一例を示す図である。 画像処理システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 高解像度化処理の一例を説明するための図である。 高解像度化処理の一例を説明するための図である。 解析結果表示の一例を示すである。 画像処理システムの構成の一例を示す図である。 画像処理システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 構造物強調処理の一例を説明するための図である。 構造物強調処理の一例を説明するための図である。 構造物強調処理の一例を説明するための図である。 高解像度化処理の一例を説明するための図である。 高解像度化処理の一例を説明するための図である。 解析結果表示の一例を示すである。 解析結果表示の一例を示すである。 解析結果表示の一例を示すである。 解析結果表示の一例を示すである。
(実施例1)
以下、図面を参照しながら、第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置を備える画像処理システムは、OCTの断層画像から高周波成分を推定して高解像度の画像を生成する。
以下、本実施形態に係る画像処理装置を備える画像処理システム(画像処理装置)について、詳細を説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置300を備える画像処理システム100の構成を示す図である。図1に示すように、画像処理システム100は、画像処理装置300が、インタフェースを介して断層画像撮影装置(OCTとも言う)200、眼底画像撮影装置400、外部記憶部500、表示部600、入力部700と接続されることにより構成されている。なお、インタフェースは有線であってもよいし無線であってもよい。また、図1における画像処理装置300の一部の機能をOCT200に持たせることとしてもよいし、画像処理装置300とOCT200とを一体とすることとしてもよい。
断層画像撮影装置200は、眼部の断層画像を撮影する装置である。断層画像撮影装置に用いる装置は、例えばSD−OCTまたはSS−OCTからなる。なお、断層画像撮影装置200は既知の装置であるため、詳細な説明は省略し、ここでは、画像処理装置300からの指示により設定される、断層画像の撮影範囲、ならびに内部固視灯204のパラメータの設定について説明を行う。
図1において、ガルバノミラー201は、測定光の眼底における走査を行うためのものであり、OCTによる眼底の撮影範囲を規定する。また、駆動制御部202は、ガルバノミラー201の駆動範囲および速度を制御することで、眼底における平面方向の撮影範囲及び走査線数(平面方向の走査速度)を規定する。ここでは、簡単のためガルバノミラーは一つのミラーとして示したが、実際にはXスキャン用のミラーとYスキャン用の2枚のミラーで構成され、眼底上で所望の範囲を測定光で走査できる。
内部固視灯204は、表示部241、レンズ242で構成される。表示部241としては、例えば複数の発光ダイオード(LD)がマトリックス状に配置されたものを用いる。発光ダイオードの点灯位置は、駆動制御部202の制御により撮影したい部位に合わせて変更される。表示部241からの光は、レンズ242を介し、被検眼に導かれる。表示部241から出射される光は、例えば520nmで、駆動制御部202により所望のパターンが表示される。なお光の波長は例示でありこの値に限定されるものではない。
コヒーレンスゲートステージ205は、被検眼の眼軸長の相違等に対応するため、駆動制御部202により制御されている。コヒーレンスゲートとは、OCTにおける測定光と参照光との光学距離が等しい位置を表す。さらには、撮影方法としてコヒーレンスゲートの位置を網膜層側か、あるいは網膜層より深部側とするEnhanced Depth Imaging(以下EDI)法による撮影を行うことが可能である。このEDI法で撮影を行った場合、コヒーレンスゲートの位置が網膜層の深部側に設定される。そのため、脈絡膜やRPE(Retinal Pigment Epithelium)が網膜側にコヒーレンスゲートを位置させた場合に比べて高輝度に撮影できるという特徴がある。
眼底画像撮影装置400は、眼部の眼底画像を撮影する装置であり、当該装置としては、例えば、眼底カメラまたはSLO(Scanning Laser Ophothalmoscope)等が挙げられる。
画像処理装置300は、画像取得部301、記憶部302、画像処理部303、指示部304、表示制御部305を備える。
画像取得部301は、第一の断層画像生成部311を備え、断層画像撮影装置200により撮影された断層画像の信号データを取得し、信号処理を行うことで断層画像の生成を行う。すなわち、画像取得部301は被検眼の断層画像を取得する取得手段の一例に相当する。具体的には取得手段の一例である画像取得部301は眼底の断層画像を取得する。
そして、第一の断層画像生成部311は生成した断層画像を記憶部302に格納する。また、画像取得部301は、眼底画像撮像装置400によって撮影された二次元の正面像(眼底像)を取得する。
画像処理部303は、推定部331、第二の断層画像生成部332を備える。推定部331では、第一の断層画像生成部311によって生成された断層画像から高周波成分を推定する。ここで高周波成分とは例えば第一の断層画像生成部311によって生成された断層画像には含まれていない画素に関する情報である。
第二の断層画像生成部332では、推定部331で推定した高周波成分と、第一の断層画像生成部で生成した断層画像とから高解像度な断層画像を生成する。すなわち、断層画像の高解像度化を行う。ここで、高解像度な断層画像とは例えば第一の断層画像生成部311によって生成された断層画像よりも解像度が高い画像である。
指示部304は、断層画像撮影装置200に対して、撮影パラメータ等の指示を行う。例えば、指示部304は後述する入力部700を用いて入力された撮影パラメータ等の各種パラメータを断層画像撮影装置200に指示する。例えば、指示部304は固視灯の位置を駆動制御部202に対して指示する。
外部記憶部500は、被検者識別番号と被検眼に関する情報(患者の氏名、年齢、性別など)と、撮影した画像データ、撮影パラメータ、画像解析パラメータ、操作者によって設定されたパラメータ等の各種データとをそれぞれ関連付けて保持している。
入力部700は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチ操作画面などであり、操作者は、入力部700を介して、画像処理装置300や断層画像撮影装置200、眼底画像撮影装置400へ指示を行う。なお、図1においては入力部700と表示部600とが直接接続されているがこれに限定されるものではなく、入力部700が画像処理装置300に接続されてもよい。
次に、図2を参照して本実施形態の画像処理装置300の処理手順を説明する。図2(a)は、本実施形態における本システム全体の動作処理(超解像処理)の流れを示すフローチャートである。
<ステップS201>
ステップS201では、例えば画像処理装置300に含まれる不図示の被検眼情報取得部は、被検眼を同定する情報として被検者識別番号を外部から取得する。そして、被検眼情報取得部は被検者識別番号に基づいて外部記憶部500が保持している当該被検眼に関する情報を取得して記憶部302に記憶させる。このステップS201は取得工程の一例に相当する。
<ステップS202>
ステップS202では、撮影パラメータの設定を行って撮影を行う。具体的には、内部固視灯の位置、スキャンパターンなどを設定する。
駆動制御部202は、表示部241の発光ダイオードを制御して、黄斑部中心で撮影を行うように内部固視灯204の位置を設定する。これは、視力に関係がある中心窩付近を撮影するためである。スキャンパターンは、例えば、3Dスキャンまたはクロススキャンとする。
駆動制御部202はこれらの撮影パラメータの設定を行い、被検眼の断層画像の撮影を行う。断層画像撮影装置200は、駆動制御部202がガルバノミラー201を動作させることで断層画像の撮影を行う。ガルバノミラー201は、水平方向用のXスキャナと垂直方向用のYスキャナで構成される。そのため、これらのスキャナの向きをそれぞれ変更すると、装置座標系における水平方向(X)、垂直方向(Y)それぞれの方向に走査することが出来る。そして、これらのスキャナの向きを同時に変更させることで、水平方向と垂直方向とを合成した方向に走査することが出来るため、眼底平面上の任意の方向に走査することが可能となる。
<ステップS203>
ステップS203において、第一の断層画像生成部311は、断層画像撮影装置200により撮影された断層画像の信号データを取得し、信号処理を行うことで断層画像を生成する。断層画像撮影装置200として例えばSS−OCTを用いた場合について説明を行う。まず、信号データから固定ノイズを除去する。次に、スペクトラルシェーピング、分散補償を行う。そして、この信号データに離散フーリエ変換を施すことで、深さに対する強度データを得ることができる。第一の断層画像生成部311はフーリエ変換後の強度データから任意の領域の切り出し処理を行い断層画像を生成する。
<ステップS204>
ステップS204において、推定部331は、第一の断層画像生成部331によって生成された断層画像から高周波成分を推定する。この方法についての詳細は図2(b)と図3を参照して説明をする。
<ステップS241>
図2(b)におけるステップS241では、推定部331は第一の断層画像生成部311によって生成された断層画像30(図3参照)に対してノイズ除去を行う。ノイズ除去の方法として、平均化フィルタまたはメディアンフィルタ等を断層画像に適用することで画像のノイズを除去する。また、1枚の画像に対するフィルタ処理だけではなく、同一箇所を複数回撮影して、それらの複数枚の断層画像の重ね合わせ(平均化処理)を行う事によりノイズ除去を行ってもよい。
<ステップS242>
ステップS242では、ステップS241で推定部331はノイズ除去を行った断層画像31に対して拡大処理を行い、高解像度な断層画像32を生成する。例えば、断層画像31の画像サイズが1024×512の場合、2048×1024に拡大する。拡大処理時の補間方法としては、例えばバイキュービック法を用いて生成する。画像補間の方法としては、バイキュービック法に限らず、Lanczos2やLanczos3補間等の他の補間方法を用いてもよい。なお、上述した画像のサイズは例示であり上記の値に限定されるものではなく、他の値としてもよい。
<ステップS243>
ステップS243では、推定部331はステップS242で拡大した断層画像32の縮小処理を行い、低解像度な断層画像33(参照画像)を生成する。低解像度な画像の画素値を算出する場合、その範囲に対応する高解像度な断層画像の画素値の平均値を求めることで低解像度な画像を生成する事が出来る。低解像度な画像生成の方法として、バイキュービック法を用いて第一の断層画像と同じサイズの断層画像を生成するようにしてもよい。なお、縮小時の処理も拡大時と同様にこれらの方法に限らない。
<ステップS244>
ステップS244では、推定部331は入力の断層画像31と、高解像度化の後に低解像度化した断層画像33とを画素単位で比較をして差分(高周波成分)を検出(推定)する。それにより、推定部331は高解像度画像復元に必要な高周波成分からなる断層画像34を生成する。すなわち、推定部331は取得手段により取得された断層画像を拡大および縮小することで得られた参照画像と取得手段により所得された断層画像との差分を取得する差分取得手段の一例に相当する。言い換えれば、推定部331は高周波成分を取得する。
なお、上記ステップS241〜S243において、画像を拡大してから縮小する順番で断層画像33を生成したが、画像を縮小してから拡大する順番で断層画像33を生成してもよい。

<ステップS205>
ステップS205において、第二の断層画像生成部332は、推定部331がステップS204で推定した断層画像34を用いて、高解像度な断層画像を生成する。この方法について、図4を用いて説明をする。なおステップ205は合成工程の一例に相当する。
図4において、断層画像32と断層画像34は、ステップS204の推定処理時に作成された断層画像である。なお、推定処理時のフローとして縮小してから拡大する順番で断層画像34を生成した場合には、ステップS204で断層画像32は生成されない。その場合、ステップS205で例えば推定部331は断層画像31を拡大した断層画像32を生成する。
第二の断層画像生成部332では、断層画像32に高周波成分からなる断層画像34を断層画像32と同じサイズに拡大し、高周波成分を足し合わせる。それにより、高解像度な断層画像35を得る事が出来る。
<ステップS206>
ステップS206において、表示制御部305は、第二の断層画像生成部332で生成した断層画像を表示部600に表示する。図5に表示例を示す。
本実施例においては、高解像度な断層画像を最終出力として表示する。図5は3Dスキャンで撮影を行い、そのスキャンデータを表示した場合の例を示している。510は断層画像観察画面、511は眼底画像(本実施形態ではSLO画像とする)、512はスキャンパターンを眼底画像上に重畳表示したもの、35は高解像度な断層画像である。なお、眼底画像511は、例えば画像取得部301によって取得される。図5に示す表示例では、高解像度な断層画像35と眼底画像511とが横に並んで表示されているが、これに限定されるものではない。例えば表示制御部305は断層画像35と眼底画像511と縦に並べて表示することとしてもよい。
なお、図示しないが、断層画像に含まれる層の厚みを解析して算出した厚みマップや厚みグラフ等を一緒に表示してもよい。また、表示制御部305は、第一の断層画像生成部311によって生成された断層画像と第二の断層画像生成部332によって生成された断層画像とを表示部600に表示させることとしてもよい。
<ステップS207>
ステップS207において、不図示の指示取得部は、画像処理システム100による断層画像の撮影を終了するか否かの指示を外部から取得する。この指示は、例えば入力部700を用いて、操作者によって入力される。処理を終了する指示を取得した場合には、画像処理システム100はその処理を終了する。一方、処理を終了せずに、撮影を続ける場合には、ステップS202に処理を戻して撮影を続行する。
なお、上記実施例においては入力部700からの終了指示によって処理を終了することとしているがこれに限定されるものではない。例えば、3次元スキャンにより得られた複数の断層画像の全て(または所定枚数)に対して上記の高解像化処理が行われた場合に終了することとしてもよい。
以上によって、画像処理システム100の処理が行われる。
以上で述べた構成によれば、1枚の断層画像だけで処理を行うため処理が早く、3次元のスキャンパターンにも適用する事が容易である。また、高解像度な画像を生成する事により、網膜層の境界や、病変部分の境界が強調される。それにより、糖尿病黄斑浮腫においては、hyperreflective fociと呼ばれる硬生白斑の前駆体や、嚢胞様腔の内部構造などが見やすくなる。また、黄斑円孔においては、はがれた網膜に付着した視細胞内節外節接合部や円孔の底などが見やすくなる。これらの効果により病態理解を深められるようになり、疾患の早期診断の指標になりえる。
さらに、眼は固視微動等により絶えず動いているため複数枚の断層画像を用いて高解像度な断層画像を得る場合には複数の適切な断層画像を選択することは困難であったが、本実施形態によればそのような困難性はない。すなわち、より簡単に高解像度な断層画像を得ることが可能である。従って、病気により固視が安定しない眼に対しても高解像度な断層画像を容易に得ることが可能である。
すなわち、本実施例によれば、画像処理速度を速くしてリアルタイムに高解像度の断層画像を得たいという目的または固視微動の影響を避けて診断を行いたいという目的に適した超解像処理により高解像度な断層画像を取得することができる。
(実施例2)
実施例1では、推定部331が、断層画像の高周波成分を推定して、高解像度な第二の断層画像を生成する例を示した。本実施形態においては、図1の推定部331における高周波成分の推定に関する処理(図2のステップS204)が実施例1と異なる。その他の処理は実施例1と同じであるため説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る画像処理装置601を備える画像処理システム1000の構成を示す図である。本実施形態において画像処理部603は、推定部631、構造物強調部632、第二の断層画像生成部332を備える。推定部631は、構造物強調部632によって強調された断層画像の構造特徴に基づいて、断層画像における高周波成分を推定する。なお、図6における画像処理装置601の一部の機能をOCT200に持たせることとしてもよいし、画像処理装置601とOCT200とを一体とすることとしてもよい。
図7に本実施形態の画像処理装置601の処理手順を示す。図7(a)は、本実施形態における本システム全体の動作処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、図7(a)のステップS704の推定処理について図7(b)を用いて説明をする。図7(b)において、ステップS241〜ステップS243については、実施例1におけるステップS241〜ステップS243と同じであるため説明を省略する。また図7(a)におけるステップS201〜203についても図2(a)におけるステップS201〜203と同様であるため説明を省略する。
<ステップS742>
ステップS742では、断層画像において特に高解像度にしたい構造物を特定する。断層画像における構造物として、例えば、層構造(層境界)、粒状構造、血管構造とする。なお、高解像度にしたい構造物は上記の例に限定されるものではなく、他の任意の構造物であってもよい。
本実施形態では、構造物の一例として層構造を特定した場合について説明を行う。強調したい構造物の特定は、例えば初期設定やユーザーインターフェイスを用いて特定する。なお、再診の患者に対しては記憶部に記憶された前回の診断時に強調した構造の情報に基づいて同様の構造を強調することとしてもよい。また、電子カルテ等の医療情報から患者の病名が抽出可能な場合には病名に対応した構造を強調することとしてもよい。これは病名と強調したい構造とを対応付けたテーブルを用意することで実現可能である。例えば、緑内障に対しては層厚が重要なファクタとなるため層構造を強調する。
<ステップS743>
ステップS743では、構造物強調部632が層構造を強調する。ステップS743は第1抽出工程の一例に相当する。本実施形態では、3Dスキャンで撮影をした3次元データから層として認識する場合について説明をする。なお、複数のBスキャンからなる3次元データにおいて、隣接するBスキャン同士の位置合わせについては、完了しているものとして説明をする。
網膜の層構造を強調するために、ヘッセ行列の固有値に基づく層構造強調フィルタを用いる場合について説明を行う。これは、ヘッセ行列の3つの固有値(λ、λ、λ)の関係に基づいて、3次元濃淡分布の二次局所構造を強調することが出来る。
ヘッセ行列は数式1で与えられる。ヘッセ行列は、多変数関数の2階偏導関数全体が作る正方行列である。Iは画像の濃淡値である。図8に、層構造を強調する場合における、ヘッセ行列の固有値と固有ベクトル(e、e、e)の関係を示す。そして、数式2にヘッセ行列の固有値の関係を示し、数式3に層構造を強調する固有値の条件式を示す。
これらで求めた3つの固有値から、以下の数式4を求めることで、網膜の層構造を強調することが出来る。ここで、数式4におけるω(λ;λ)は重み関数であり、それを数式5に示す。数式5におけるγとαは重みである。
さらに、様々な厚みの網膜層に対応するために、多重解像度による層構造強調フィルタを用いることが可能である。そのためには、複数の解像度σのガウス関数G(x;σ)による平滑化画像に対するヘッセ行列の固有値を解析すればよい。ここで、xは(x,y,z)である。図9に解像度σの異なるガウス関数(a)、(b)と、それにより、強調される層の厚みのイメージを(c)、(d)にそれぞれ示す。図9(a)のガウス関数により強調される層の厚みが図9(c)で、図9(b)のガウス関数により強調される層の厚みが図9(d)である。図9(a)の解像度はσ、(b)の解像度はσであり、二つの解像度の関係は数式6に示す通りである。
次に、ガウス関数による平滑化画像の式を数式7に示す。数式7は、ヘッセ行列における1つの成分であり、他の成分も数式7と同様にして求めることが出来る。数式7において、解像度σを複数設定し、それぞれの解像度で数式1、数式4を解くことにより、それぞれの解像度に対応した厚みの網膜層を強調することが出来る。
数式8は、複数の解像度σの結果を統合化するための式である。それにより、1つの出力で、様々な厚みの網膜層に対応することが出来る。ここで、数式8においてσ をかけているのは正規化処理をするためである。iは1〜nであり、設定した解像度の数nに対応する。
ここでは、数式8を用いて複数の解像度σを統合化する処理の説明をしたが、必ずしも統合化する必要はなく、各層の厚みに適した解像度で処理した結果をそれぞれ保持しておき、層毎にそれらの結果を使い分けるようにしてもよい。
数式4、数式5を用いて、ヘッセ行列の固有値から網膜の層構造を強調する説明をしたが、固有値の関係を用いて、層構造を強調するのであれば、上記の式に限定されるものではない。なお、層構造の強調として、ヘッセ行列を用いる場合について説明を行ったが、これに限らない。Sobelフィルタ等を用いて境界を強調してもよい。ただし、Sobelフィルタを用いる場合、断層画像において網膜層は水平方向を基準として湾曲形状なので、図10に示すように水平方向と斜め方向のマスクを用いて層構造を強調する方が望ましい。
粒状構造、血管構造も層構造と同様にヘッセ行列の固有値を用いて強調を行う事が出来る。その場合、粒状構造を強調する固有値の条件式は数式9となり、血管構造を強調する固有値の条件式は数式10となる。
ここでは3次元データの場合について説明を行ったが、3次元データに限定されるものではなく、2次元データにおいても適用可能であり、次元数を1次元少なくして計算を行えばよい。断層画像の撮影スキャンにおいて、クロススキャンや放射状スキャンのような、隣接するBスキャン同士が離散的なスキャンパターンにおいても有効である。ただし、2次元の断層画像で見た場合には、粒状構造と血管構造は円形状に観察され、層構造は線状に観察される。粒状構造と血管構造は同じような円形状として観察されるが、hyperreflective fociのような粒状構造と血管とでは観察したい対象の大きさが異なるので、強調したいものの大きさに合わせてガウス関数による解像度を設定すればよい。なお、粒状構造、血管検出はこれに限ったものではなく、例えばハフ変換などを用いて円形を検出するようにしてもよい。
すなわち、構造物強調部632は、取得手段により取得された断層画像の一部を抽出する第1抽出手段の一例に相当する。
また、ステップS743で抽出される層境界、粒状構造(粒状物)、血管構造はいずれも医師の診断に用いられる部位である。すなわち、第1抽出手段は、取得手段により取得された断層画像の一部として診断に用いられる部位を抽出する。より具体的には第1抽出手段の一例に相当する構造物強調部632は取得手段により取得された断層画像の一部として層境界または粒状物の少なくとも一方を抽出する。
<ステップS744>
ステップS744では、構造物強調部632により強調された構造にもとづいて推定部631は高周波成分を推定する。このステップS744は推定工程の一例に相当する。図11を用いて特定の構造物の高周波成分からなる断層画像を生成する処理について説明をする。図11において、断層画像34は、ステップS204と同じように生成された高周波成分からなる断層画像である。断層画像1100は、構造物強調部632が生成した特定の構造物を強調した断層画像である。すなわち、断層画像1100はステップS743により得られた断層画像である。図では、層構造を強調した場合の例を示している。
断層画像34には粒状構造1101も高周波成分として検出されているが、層構造を強調した断層画像1100には、粒状構造は強調されていない。そのため、層構造を強調した断層画像1100を用いることで、層構造の高周波成分からなる断層画像1134を生成する事が出来る。
断層画像1134の生成法について説明をする。推定部631は断層画像34から断層画像1134に変換する際に、画素ごとに断層画像1100の同じ座標位置の画素値を参照する。断層画像1100では、層構造に相当する個所のピクセルに高い値が出力されている。そのため、断層画像1100の画素値が閾値T以上の場合には、断層画像34(差分取得手段により取得された差分の一例)の値をそのまま出力し、閾値Tより小さい場合には値を0に設定する。それにより、層構造の高周波成分からなる断層画像1134を生成する事が出来る。すなわち、推定部631は、抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する推定手段の一例に相当する。具体的にいえば、推定手段の一例である推定部631は、差分取得手段により取得された差分と抽出結果とに基づいて高周波成分を推定する。また、推定手段の一例である推定部631は、取得手段によって取得された1枚の断層画像における抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する。
なお、断層画像1100の値に応じて断層画像34の値に対する重み付けを0か1の2値としたが、それに限らない。断層画像1100の値に応じて断層画像34の値に対する重み付けを0〜1の間で滑らかに変更するようにしてもよい。例えば、断層画像1100の値が0〜100の間だとした場合、断層画像1100の値が100の場合を断層画像34の値に対する重み付けを1とする。また、断層画像1100の値が50の場合を断層画像34の値に対する重み付けを0.5、0の場合を断層画像34の値に対する重み付けを0とする。すなわち、ある画素において断層画像1100の値が100の場合は、断層画像34の値をそのまま出力し、断層画像1100の値が50の場合は、断層画像34に0.5を掛けた値を出力し、断層画像1100の値が0の場合は、0を出力する。
本実施形態において、層構造を強調する場合について説明をしたが、これに限らない。粒状構造だけ、血管構造だけを強調するようにしてもよいし、層構造+粒状構造のように複数の構造物を同時に強調するようにしてもよい。すなわち、層構造、粒状構造および血管構造のうち少なくとも1つの構造を強調する。
さらに、セグメンテーションと組み合わせて、層境界の場所を判別している場合、網膜の内層全部や、視細胞層だけといったように任意の層だけを高解像度化処理するようにしてもよい。
第二の断層画像生成部332では、推定部631がステップS704で推定した層構造の高周波成分からなる断層画像1134を用いて、高解像度な断層画像を生成する。この処理については実施例1と同じである。すなわち、第二の断層画像生成部322は、高周波成分を取得手段により取得された断層画像に合成する合成手段の一例に相当する。
なお、第二の断層画像生成部322が生成する断層画像は1枚とは限らず、層構造、粒状構造および血管構造のうち少なくとも1つの構造が強調された高解像度な断層画像を複数生成することとしてもよい。
例えば、合成手段の一例である第二の断層画像生成部322は取得手段により取得された断層画像に層境界に基づいて推定された高周波成分を合成することで第1の処理後画像を生成するとともに、取得手段により取得された断層画像に粒状物に基づいて推定された高周波成分を合成することで第2の処理後画像を生成する。なお、処理後画像とは例えば高解像度化された断層画像である。
表示制御部305は、上記のようにして生成された高解像度な断層画像を表示部600に表示させる。すなわち、表示制御部305は高周波成分が合成された断層画像を表示手段に表示させる表示制御手段の一例に相当する。ここで、表示制御部305により表示される高解像度な断層画像は1枚に限定されるものではなく複数であってもよい。例えば、表示制御部305は、層境界が強調された高解像度な断層画像および粒状物が強調された高解像度な断層画像を表示部600に表示させてもよい。
以上で述べた構成によれば、実施例1と同様の効果を得るができる他、断層画像における特定の構造物を強調するようにした高解像度な画像を生成する事により、網膜層の境界や、病変部分の境界が強調される。それにより、糖尿病黄斑浮腫においては、hyperreflective fociと呼ばれる硬生白斑の前駆体や、嚢胞様腔の内部構造などが見やすくなる。また、黄斑円孔においては、はがれた網膜に付着した視細胞内節外節接合部や円孔の底などが見やすくなる。これらの効果により病態理解を深められるようになり、疾患の早期診断の指標になりえる。
例えば、第一の断層画像生成部により生成された断層画像によってはノイズ除去後であっても高解像度化する際にノイズが強調されてしまい本来着目したい構造物の把握の妨げとなっていた。しかし、本実施例によれば強調したい構造物に応じて高解像度化を行うため本来着目したい構造物の把握が容易となる。
すなわち、本実施例によれば、医師等が着目する所定の構造を主に強調したいという目的に適した超解像処理により高解像度な断層画像を取得することができる。
(実施例3)
実施例1、実施例2では、1枚の画像を用いて高解像度画像を生成する例を示した。本実施形態では、実施例1、実施例2で示した高解像度画像を複数枚用いて、さらに高解像度な画像を作成する処理について説明を行う。なお、本実施例における画像処理システムの構成は図1または図6と同様であるため詳細な説明を省略する。
本実施形態の処理について図12を用いて説明を行う。図12において、断層画像1230−1、1230−2は、同一箇所を複数回撮影した断層画像を示している。ここで同一とは略同一も含む概念である。すなわち、断層画像の取得箇所が例えば固視微動等に起因して完全に同一とならない場合も、同一の断層画像の取得箇所として捉えることができる。同一箇所の断層画像を異なる時間に撮影するスキャン方法であれば、スキャン方法に限定されるものではない。クロススキャンや放射状スキャンでもよいし、3次元的に網膜層をスキャンする3Dスキャンにおいても、同じ個所の断層画像を複数回撮影しながらスキャン位置を変更して3次元の撮影を行うのであれば、そのスキャン方法でもよい。
図12に示す高解像度処理1で作成される断層画像1231−1、1231−2は、実施例1、あるいは実施例2で示した方法で高解像度化した断層画像を示している。すなわち、本実施形態の高解像度処理1は、断層画像の高周波成分を推定して、高解像度な断層画像を生成する処理とする。この際に、各断層画像1231−1、1231−2は、層構造だけ、粒状構造だけといったように特定の構造物を強調した高解像度な画像としてもよい。また、それぞれの断層画像において処理を変えて断層画像1231−1は層構造、断層画像1231−2は粒状構造を強調した高解像度な画像としてもよい。さらに、各断層画像1231−1、1231−2は、層構造、粒状構造というように複数の構造物を強調した高解像度な画像としてもよい。高解像度処理1に関しては、実施例1、あるいは実施例2で説明済みであるため詳細な説明を省略する。
高解像度処理2で作成される断層画像1232は、複数の高解像度の断層画像1231−1、1231−2を用いて作成する高解像度画像を示している。本実施形態では、この処理を行う第二の断層画像生成部332の処理について説明を行う。
第二の断層画像生成部332では、複数の断層画像(本実施形態では、1231−1、1231−2)のサブピクセルの位置ずれ量を算出する。サブピクセルの位置ずれ量の検出は、例えば、位相限定相関法(Phase Only Correlation)を用いて求める事が出来る。位相限定相関法は、画像をフーリエ変換して、位相情報を用いて2枚の画像の位置ずれ量を算出する方法である。
図12(b)は、断層画像1231−1、1231−2、1232における一部の画素値を示したものである。縦軸の大きさが各断層画像の画素値を示し、縦線の本数が画像のピクセルを示している。サブピクセルずれた断層画像1231−1と1231−2とで画素値を補間することで、高解像度な断層画像1232を生成する事が出来る。すなわち、第二の断層画像生成部332はサブピクセルずれた断層画像1231−1と1231−2とを合成する。この第二の断層画像生成部332は、合成手段により高周波成分が合成された複数の断層画像を合成する画像合成手段の一例に相当する。
本実施形態において、2枚の断層画像での高解像度処理について説明を行ったが、2枚に限定されるものではなく、3枚以上の断層画像を用いることとしてもよい。例えば4枚の断層画像を用いてもよい。もよい。
なお、本実施形態では、高解像度処理1で1枚の画像からの超解像処理を行い、高解像度処理2で複数枚の画像からの超解像処理について説明を行ったが、この順番は逆でもよい。すなわち、高解像度処理1で複数枚の画像からの超解像処理を行い、高解像度処理2で1枚の画像からの超解像処理をするようにしてもよい。
以上で述べた構成によれば、実施例1または実施例2と同様の効果が得られる他、高解像度化された複数の断層画像に基づいて1の断層画像を生成するためより解像度の高い断層画像を得ることが可能となる。従って、網膜層の境界や、病変部分の境界が強調される。それにより、糖尿病黄斑浮腫においては、hyperreflective fociと呼ばれる硬生白斑の前駆体や、嚢胞様腔の内部構造などが見やすくなる。また、黄斑円孔においては、はがれた網膜に付着した視細胞内節外節接合部や円孔の底などが見やすくなる。これらの効果により病態理解を深められるようになり、疾患の早期診断の指標になりえる。
(実施例4)
上記実施例では、OCTの断層画像から高周波成分を推定して高解像度の画像を生成する方法について述べた。本実施形態においては、上記実施例で作成した断層画像の表示方法について述べる。
図13〜図15に表示例を示す。図13(a)において、図5と同様な個所については説明を省略する。図13(a)では、高解像度画像表示のONとOFFを切り替えるためのチェックボックス1313があり、同一の個所において表示を切り替える事が出来る。例えば、表示制御部305はチェックボックス1313がチェックされているか否かのフラグに基づいて高解像度画像な断層画像1335を表示部600に表示させるか否かを判断する。なお、切り替え手段はチェックボックスに限らず、ラジオボタンやボタンでもよい。高解像度表示がONの場合は、高解像度な断層画像1335を表示し、高解像度表示がOFFの場合は、オリジナルの断層画像(第一の断層画像取得手段311により取得された断層画像)を表示する。
これにより、同じ場所で切り替え表示が出来るので、高解像度処理を適用する前後での変化を把握しやすくなる。
また、図13(b)に、断層画像において高解像度化する構造とそのサイズを選択する画面の一例を示す。この画面は、断層画像観察画面510の設定メニューから表示出来るようにしてもよい。図13(b)に示す構造選択画面1310において、例えば層構造と粒状構造とを選択する例を示す。この設定により、操作者が高解像度化したい構造物を選択する事が出来る。なお、図13(b)に示す例では構造物として層構造および粒状構造のみを表示しているがこれに限定されるものではなく、他の構造物を選択できるようにしてもよい。
また、図13(b)に示す例では高解像度化する層構造のサイズとして「薄い層構造」、「厚い層構造」および「全ての層」の3パターンが選択可能となっている。同様に高解像度化する粒状構造のサイズとして「小さい」、「大きい」および「全て」の3パターンが選択可能となっている。本実施例では高解像度化するサイズの選択肢は3つとなっているがこれに限定されるものではなく、4つ以上の選択肢を用意してもよいし、2の選択肢であってもよい。
例えば、構造物強調部632は選択された層構造のサイズおよび粒状構造のサイズに応じてガウス関数の解像度を変更することで表示部600に表示される高解像度な断層画像1335を変更する。
図14では、高解像度な断層画像1335とオリジナルの断層画像1430を並べて表示する。なお、断層画像1430は例えば第一の断層画像取得部311により取得された断層画像である。すなわち、表示制御手段の一例に相当する表示制御部305は、高周波成分が合成された断層画像と取得手段によって取得された断層画像とを表示手段に表示させる。具体的には図14に示すように、高周波成分が合成された断層画像と取得手段によって取得された断層画像とを表示手段に並べて表示させる。これにより、同時に高解像度処理をした画像とオリジナルの画像とを同時に比較する事が出来る。
3次元のスキャンパターンである断層画像1335、1430の表示位置を変更する時には、両方の断層画像が同期して変更されるものとする。図14においては中心窩を横切る3次元データの中心位置の断層画像を表示しているが、3次元データの他の値の断層画像を表示させることも可能である。例えば、眼底画像511において入力部700により黄斑部よりも上の方の位置を指定した際には、断層画像1335、1430ともに同じ眼底画像511における黄斑部よりも上の方を撮影した断層画像を表示する。基本的には、1つの断層画像に対して異なる処理を施した複数の断層画像の位置を同期して表示するがこれに限らない。例えば、不図示の同期解除設定を選択することにより、断層画像1335、1430はそれぞれ別々の位置を撮影した断層画像を表示可能とする。その際には、眼底画像511の上にそれぞれの断層画像の位置を示す指標を表示する。
すなわち、図14の眼底写真511の上に表示している矢印が、2本表示され、それぞれの矢印の位置が断層画像1335、1430に対応するとものとする。断層画像1335、1430のそれぞれに対応する矢印等の位置情報を表示する場合、それぞれの位置情報を異なる表示形態とすることで位置情報が断層画像1335、1430のどちらを示すか明確にすることとしてもよい。例えば、2本の矢印のうち一方を点線、他方を実線とする。なお、図14において表示される高解像度な断層画像は1枚に限定されるものではなく複数であってもよい。例えば、表示制御部305は、層境界が強調された高解像度な断層画像および粒状物が強調された高解像度な断層画像を表示部600に表示させてもよい。複数の高解像度な断層画像の表示位置は同期してもよいし非同期であってもよい。さらに、表示制御部305は非同期であればそれぞれの高解像度な断層画像の取得位置に対応した矢印(位置情報)を眼底画像上に表示させることとしてもよい。
また、図14に示す例では、高解像度な断層画像1335の下に断層画像1430が表示されているがこれに限定されるものではなく、表示制御部305は高解像度な断層画像1335の上に断層画像1430を表示させることとしてもよい。すなわち、表示画面のレイアウトは図14の例に限定されるものではなく変更することが可能である。また、高解像度な断層画像1335とオリジナルの断層画像1430とを表示させる場合には、表示制御部305は高解像度な断層画像が識別可能となる情報を表示する。図14に示す例では「高解像度表示」との文字を高解像度な断層画像1335の近傍に表示させている。このようにすれば医師等は高解像度な断層画像がどちらか容易に判断可能となる。また、「高解像度表示」との文字を表示させる代わりに「オリジナル画像表示」の文字などオリジナル画像であることが識別可能となる情報を表示することとしてもよい。なお、「高解像度表示」および「オリジナル画像表示」の両者を表示することとしてもよい。
図15では、高解像度処理をした断層画像を大きく表示している。これにより、小さな構造物であっても解像度が高く表示されるので視認しやすくなる。例えば、表示制御部305は、図14等における高解像度な断層画像1335がダブルクリックされると図15の画面に遷移させることとしてもよい。なお、図15では、眼底画像は図示していないが、断層画像観察画面510の空いているスペースに表示しておき、大きく表示している断層画像の位置がどこか分かるようにしてもよい。
図16では、高解像度化した断層画像から粒状領域を検出して、それを3次元のマップとして表示する例を示している。粒状構造は、実施例2に記載したような方法を用いて検出をする事が出来る。なお、高解像度化した断層画像から層境界を抽出することとしてもよい。なお、層境界および粒状物の両者を常に抽出する必要はなく、どちらか一方のみを抽出することとしてもよい。層境界および粒状領域の抽出は、例えば画像処理部303、603によって行われる。すなわち、画像処理部603は、高周波成分が合成された断層画像から層構造または粒状物の少なくとも一方を抽出する第2抽出手段の一例に相当する。
図16(a)は、検出した構造物をそのまま2次元平面上に解析マップとして表示をする例である。図16(a)において、1601は3Dスキャン撮影の撮影範囲を示し、それにより作成されるマップの範囲を示している。1602は、検出した粒状構造物を示している。
図16(b)において、1603は、解析マップを任意のサイズのマス目に区切るマップを示している。1604は、それぞれのマス目の中に占める粒状構造物の割合を色で示す場合の例である。1605は、色で表示する場合のカラースケールバー(モノクロスケールバーでもよい)を示している。図では、領域に占める割合が多い場合は、色を濃く表示し、領域に占める割合が少ない場合は、色を薄く表示する場合を示している。色は単一色である必要は無く、割合が多い場合は赤、少ない場合は緑とし、その間の色はグラデーションで変化するようにしてもよい。すなわち、表示制御部305は、区分された領域における粒状構造物の割合を識別可能なように表示を行う。
図16(c)において、1606は、解析マップを円形と直線の組み合わせで区切るマップの例を示している。1607のN1〜N3は、一つの領域に存在する粒状構造物の数を示している。上記では、各マップの分割領域に占める粒状構造物の割合を色で表示する例や、数値で表示する例を示したがこれに限らない。例えば、粒状構造物の大きさを色や数値で表現するようにしてもよく、上記で示したものの組み合わせで表示をしてもよい。
なお、図16(a)−(c)のマップを全て同時に表示部600に表示することとしてもよいし、図16(a)−(c)から任意のマップを選択的に表示部600に表示させることとしてもよい。
このように、図16(a)に示されたマップは粒状物の数、大きさおよび分布を示している。また、図16(b)に示されたマップは粒状物の分布を示し、図16(c)に示されたマップは粒状物の数および分布を示している。すなわち、これらのマップを生成するために、第2抽出手段の一例である画像処理部603は高周波成分が合成された前記断層画像から粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを抽出している。さらに、図16(a)−(c)に示すように粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つが表示部600に表示制御部305によって表示される。すなわち、表示制御部305は、粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを表示手段に表示させる表示制御手段の一例に相当する。
なお、これらの解析マップは、マップとしてそのまま表示してもよいし、不図示の眼底画像、あるいは断層画像を積算して作成する積算画像(PseudoSLO)の上に重ねて表示をしてもよい。さらに、これらの解析マップは高解像度な断層画像およびオリジナルの断層画像の少なくとも一方と同一の画面に並べて表示をしてもよい。すなわち、表示制御手段の一例に相当する表示制御部305は、粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを、高周波成分が合成された前記断層画像または取得手段によって取得された断層画像の少なくとも一方とともに表示手段に表示させる。
また、高解像度化された断層画像から抽出された粒状物の数、大きさ、分布を高解像度化された断層画像またはオリジナルの断層画像の少なくとも一方に重畳して表示させることとしてもよい。すなわち、表示制御手段の一例である表示制御部305は、粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを高周波成分が合成された断層画像または取得手段によって取得された断層画像の少なくとも一方に重畳して表示手段に表示させる。
以上で述べた構成によれば、高解像度化した断層画像を操作者にとって視認しやすい状態で表示するので、病態理解を深められるようになり、疾患の早期診断の指標になりえる。
なお、上記実施例は、SS−OCTを用いた場合について説明を行ったが、これに限らない。例えば、偏光状態を用いるPS(Polarization Sensitive)−OCTや、補償光学を用いるAO(Adaptive Optics)−OCTなど、OCTの撮像方式に限定されるものではない。
(その他の実施形態)
なお、本件は上述した実施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例では撮像対象として被検眼の眼底を撮像対象としたが前眼を対象としてもよい。また、被検眼以外に皮膚等に適用することとしてもよい。
また、構造強調部632が粒状構造を検出する際には前処理として複数の断層画像の加算・平均化処理を行うこととしてもよい。このようにすればスペックルノイズを粒状構造と誤って認識して高解像度化されてしまう可能性を軽減することが可能である。従って高解像度化された断層画像において粒状物を容易に識別可能となる。この加算・平均処理は例えば、画像取得部301によって行われる。すなわち、画像取得部301は取得手段によって取得された複数の断層画像を加算平均することで加算平均画像を取得する画像取得手段の一例に相当する。なお、第1抽出手段の一例である構造強調部632は加算平均画像から粒状物を抽出する。
上記のそれぞれの実施形態は、本件を画像処理装置として実現したものである。しかしながら、本発明の実施形態は画像処理装置のみに限定されるものではない。本発明をコンピュータ上で動作するソフトウェアとして実現することも可能である。画像処理装置の1以上のCPUは、この1以上のCPUが接続可能なRAMやROM等の1以上のメモリに格納されたコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行う。また、画像処理装置の各部に対応するソフトウェアの実行を制御して、各部の機能を実現する。
100 画像処理システム
200 断層画像撮影装置
300 画像処理装置
301 画像取得部
303 画像処理部
305 表示制御部
311 第一の断層画像生成部
331 推定部
332 第二の断層画像生成部
400 眼底画像撮影装置
500 外部記憶部
600 表示部
700 入力部

Claims (20)

  1. 被検眼の断層画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された断層画像の一部を抽出する第1抽出手段と、
    前記抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する推定手段と、
    前記高周波成分を前記取得手段により取得された断層画像に合成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1抽出手段は、前記取得手段により取得された断層画像の一部として診断に用いられる部位を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1抽出手段は、前記取得手段により取得された断層画像の一部として層境界または粒状物の少なくとも一方を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記取得手段により取得された断層画像を拡大および縮小することで得られた参照画像と前記取得手段により取得された断層画像との差分を取得する差分取得手段を更に備え、
    前記推定手段は、前記差分取得手段により取得された差分と前記抽出結果とに基づいて高周波成分を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記取得手段によって取得された複数の前記断層画像を加算平均することで加算平均画像を取得する画像取得手段を更に備え、
    前記第1抽出手段は、前記加算平均画像から前記粒状物を抽出すること特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記合成手段は、前記取得手段により取得された断層画像に前記層境界に基づいて推定された高周波成分を合成することで第1の処理後画像を生成するとともに、前記取得手段により取得された断層画像に前記粒状物に基づいて推定された高周波成分を合成することで第2の処理後画像を生成することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. 前記合成手段によって前記高周波成分が合成された前記断層画像から層構造または粒状物の少なくとも一方を抽出する第2抽出手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2抽出手段は、前記高周波成分が合成された前記断層画像から粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを抽出することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記高周波成分が合成された前記断層画像を表示手段に表示させる表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記高周波成分が合成された前記断層画像と前記取得手段によって取得された断層画像とを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記高周波成分が合成された前記断層画像と前記取得手段によって取得された断層画像とを前記表示手段に並べて表示させることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを表示手段に表示させる表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  13. 前記表示制御手段は、前記粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを、前記高周波成分が合成された前記断層画像または前記取得手段によって取得された断層画像の少なくとも一方とともに前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記表示制御手段は、前記粒状物の数、大きさ、分布の少なくとも1つを前記高周波成分が合成された前記断層画像または前記取得手段によって取得された断層画像の少なくとも一方に重畳して前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 前記推定手段は、前記取得手段によって取得された1枚の断層画像における前記抽出手段による抽出結果に基づいて前記高周波成分を推定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  16. 前記合成手段により前記高周波成分が合成された複数の断層画像を合成する画像合成手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  17. 前記取得手段により取得される断層画像は被検眼の眼底の断層画像であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 被検眼の断層画像を取得する取得工程と、
    前記取得手段により取得された断層画像の一部を抽出する第1抽出工程と、
    前記抽出手段による抽出結果に基づいて高周波成分を推定する推定工程と、
    前記高周波成分を前記取得手段により取得された断層画像に合成する合成工程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  19. 請求項18記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  20. 被検眼の断層画像を取得する取得手段と、
    前記断層画像から高周波成分を推定する推定手段と、
    前記高周波成分を前記断層画像に合成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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