JP2015158550A - マルチディスプレイ用表示制御装置およびマルチディスプレイシステム - Google Patents

マルチディスプレイ用表示制御装置およびマルチディスプレイシステム Download PDF

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萩原 利幸
Toshiyuki Hagiwara
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Abstract

【課題】表示パターンを登録することなく、非表示ディスプレイ装置に対応付けられていたウィンドウを別のディスプレイ装置に表示できるマルチディスプレイ用表示制御装置を提供する。【解決手段】再配置ウィンドウ表示手段16は、ウィンドウを表示させない非表示ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウである再配置ウィンドウを示す。入力手段15は、再配置ウィンドウの表示位置として、非表示ディスプレイ装置とは別のディスプレイ装置内の表示位置を入力する操作を受け付ける。ウィンドウ再配置手段13は再配置ウィンドウを当該表示位置に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチディスプレイ用表示制御装置およびマルチディスプレイシステムに関する。
従来、複数のディスプレイ装置を格子状に配置し、これらのディスプレイ装置によって一つの表示画面を形成するマルチディスプレイシステムがある。このマルチディスプレイシステムは電力または交通などのインフラ分野の監視制御システムにおいて広く用いられている。この監視制御システムにおいて、監視対象の監視映像または監視情報画面がそれぞれ別のウィンドウとして表示されており、リアルタイムにこれらの表示が更新される。このリアルタイム性を実現すべく、マルチディスプレイシステムには高度な信頼性が要求されている。
このため、ディスプレイ装置が自身の故障検知を行う機能を有するマルチディスプレイシステムがある。またディスプレイ装置は例えばRS(Recommended Standard)-232CまたはEthernet(登録商標)に準拠した汎用通信インタフェースを有しており、このインタフェースを介して外部に故障通知を行う。監視制御システムではこの機能を利用してディスプレイ装置の故障状態を検出し、いわゆる縮退運転等の故障制御を行うことが可能である。
例えば特許文献1に示される技術では、予めディスプレイ装置の故障状態に応じた縮退運転のための表示パターンを記録媒体に記録して登録する。ここでいう故障状態とは、どのディスプレイ装置が故障しているかを示す情報である。表示パターンとは、故障したディスプレイ装置に表示されていたウィンドウを、正常なディスプレイ装置のうち、どのディスプレイ装置のどの領域に表示するかを示した情報である。そして故障状態に応じて表示パターンを呼び出し、故障したディスプレイ装置に表示されていたウィンドウを、正常なディスプレイ装置に表示する。
特公昭59−30300号公報
しかしながら、特許文献1に示される技術では、予め登録された表示パターンを用いている。よって、表示すべきウィンドウの数またはその種類に変更が生じたときには、表示パターンを登録し直さなければならず、柔軟な対応を行なうことができないという問題があった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、予め表示パターンを登録することなく、非表示ディスプレイ装置に対応付けられていたウィンドウを、別のディスプレイ装置に表示することが可能なマルチディスプレイ用表示制御装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるマルチディスプレイ用表示制御装置は、複数のディスプレイ装置を有するマルチディスプレイ装置に、少なくとも一つ以上のウィンドウを表示する表示制御装置であって、前記ウィンドウを表示させない前記ディスプレイ装置である非表示ディスプレイ装置を選択するディスプレイ装置選択手段と、前記非表示ディスプレイ装置への表示に対応付けられていた前記ウィンドウである再配置ウィンドウを示す再配置ウィンドウ表示手段と、前記再配置ウィンドウの表示位置として、前記非表示ディスプレイ装置とは別の前記ディスプレイ装置内の表示位置を入力する操作を受け付ける入力手段と、前記再配置ウィンドウを前記操作にて入力された前記表示位置に表示するウィンドウ再配置手段とを備える。
本発明にかかるマルチディスプレイ用表示制御装置によれば、ユーザーが、再配置ウィンドウ表示手段によって示された再配置ウィンドウを確認し、これに応じて表示位置を入力することができる。よって、予め表示パターンを登録することなく、非表示ディスプレイ装置に対応付けられていたウィンドウを別のディスプレイ装置に表示することが可能である。
マルチディスプレイシステムの構成の一例を模式的に示す図である。 画面配置情報テーブルの一例を示す図である。 各ディスプレイ装置の左上端の画素の座標の一例を示す図である。 ウィンドウ情報テーブルの一例を示す図である。 マルチディスプレイシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 ウィンドウ抽出手段の動作の一例を示すフローチャートである。 一つのディスプレイ装置が故障した状態の、マルチディスプレイシステムの構成の一例を模式的に示すブロック図である。 再配置ウィンドウリストの一例を示す図である。 ソート方法を選択するためのウィンドウの一例を模式的に示す図である。 ソート方法として「重要度>面積順」が選択されたときの再配置ウィンドウリストの一例を示す図である。 再配置ウィンドウ表示手段およびウィンドウ再配置手段の動作の一例を示すフローチャートである。 ソート方法として「重要度>面積順」が選択されたときの、ディスプレイ装置に表示される再配置対象ウィンドウ一覧の一例を模式的に示す図である。 正常なディスプレイ装置にウィンドウが再表示された状態でのマルチディスプレイ装置5の一例を模式的に示す図である。
<構成>
図1は、本発明に係るマルチディスプレイシステムの全体構成の一例を概念的に示すブロック図である。このマルチディスプレイシステムは、例えば、電力または交通などのインフラ分野における監視制御システムに用いられる。
図1において、本マルチディスプレイシステムは、マルチディスプレイ装置5と、マルチディスプレイ装置5の表示を制御するマルチディスプレイ用表示制御装置(以下、単に表示制御装置と呼ぶ)6と、マルチディスプレイ装置5と表示制御装置6との間の通信を中継する通信中継装置7とを備えている。
マルチディスプレイ装置5は複数のディスプレイ装置1〜4によって形成される。図1の例示では、縦2台および横2台の合計4台のディスプレイ装置1〜4を一体配置してマルチディスプレイ装置5を形成している。各ディスプレイ装置1〜4は、例えば横1400画素および縦1050画素の画面を有する。なお以下では、このような画面のサイズを通例にしたがって解像度とも呼ぶ。
マルチディスプレイ装置5の画面はディスプレイ装置1〜4の画面の全体で形成されるので、マルチディスプレイ装置5は横2800(=1400×2)画素および縦2100(=1050×2)画素の解像度の画面を有することとなる。
各ディスプレイ装置1〜4は、例えばRS-232CまたはEthernetなどに準拠した汎用通信インタフェースを備え、この汎用通信インタフェースを介して外部装置(ここでは通信中継装置7、ひいては表示制御装置6)と通信することができる。
ディスプレイ装置1〜4は、例えば光源としてランプまたは発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)を使ったDLP(Digital Light Processing、登録商標)方式プロジェクタ方式または液晶方式の表示装置などである。
表示制御装置6は通信中継装置7を介してマルチディスプレイ装置5と通信して、マルチディスプレイ装置5の表示を制御する。この表示制御装置6においては、例えばマイクロソフト社のWindows(登録商標)またはLinux(登録商標)がオペレーションシステムとして動作し、また例えばRS-232CまたはEthernetなどに準拠した汎用通信インタフェースが設けられる。また表示制御装置6は複数の映像出力端子を備え、複数のディスプレイ装置1〜4によって形成される画面(マルチディスプレイ装置5の画面)に画像を表示することが可能なマルチグラフィックカードを備える。このマルチグラフィックカードはディスプレイ装置1〜4用の映像信号を生成し、映像出力端子を介してこれらを出力する。これらの映像信号は通信中継装置7を介して、それぞれディスプレイ装置1〜4へと入力される。ディスプレイ装置1〜4は受け取った映像信号に基づいて画像を表示する。このような表示制御装置6としては、いわゆるPC(パーソナルコンピュータ)を採用することができる。
この表示制御装置6は、マルチディスプレイ装置5に複数のウィンドウを表示することができる。ここでいうウィンドウとは、任意の装置によって生成される画像(例えば不図示の監視カメラによって撮影された映像、または、監視対象となる装置の数値情報が示された監視情報画面など)を示す。図1の例示では、マルチディスプレイ装置5に複数のウィンドウA〜Hが表示される。
通信中継装置7はマルチディスプレイ装置5と表示制御装置6との間に設けられる。通信中継装置7は、各ディスプレイ装置1〜4および表示制御装置6とそれぞれ通信路(例えばEthernetケーブルまたはRS-232Cケーブル)を介して接続し、これらの相互通信を可能とする。なお、マルチディスプレイ装置5と表示制御装置6とが直接に通信可能であれば、通信中継装置7は設けられなくても良い。
図1において、表示制御装置6は、通信手段8、故障検知手段9、画面配置情報管理手段10、ウィンドウ情報管理手段11、ウィンドウ抽出手段12、ウィンドウリスト順序変更手段14、再配置ウィンドウ表示手段16、ウィンドウ再配置手段13および入力手段15を備えている。以下では、まずこれら各種手段の機能について概説し、その後、適宜に詳述する。
通信手段8は通信中継装置7を介してディスプレイ装置1〜4と通信する。
故障検知手段9は通信手段8を介してディスプレイ装置1〜4の状態(状態情報)を取得する。故障検知手段9は、取得した各ディスプレイ装置1〜4の状態に基づいて、各ディスプレイ装置1〜4が故障しているか否かを判定する。なお状態が取得できないディスプレイ装置があれば、当該ディスプレイ装置は故障と判定する。
画面配置情報管理手段10は、各ディスプレイ装置1〜4についての相対位置および画面サイズを含む画面配置情報を管理する。この画面配置情報は表示制御装置6に属する不図示の記録手段に記録される。相対位置とは、各ディスプレイ装置1〜4がどの位置に配置されるかを示す情報であり、図1の例示では、ディスプレイ装置1〜4はそれぞれ左上、右上、左下および右下に配置されている。画面サイズは各ディスプレイ装置1〜4の画面のサイズを示す情報である。
ウィンドウ情報管理手段11は、マルチディスプレイ装置5に表示すべきウィンドウについてのウィンドウ情報を格納する。このウィンドウ情報は、表示制御装置6に属する不図示の記録手段に記録される。ウィンドウ情報は、各ウィンドウのマルチディスプレイ装置5における表示位置(以下では、ウィンドウ位置とも呼ぶ)および表示サイズ(以下ではウィンドウサイズとも呼ぶ)についての情報を含む。
ウィンドウ抽出手段12は、故障検知手段9によって故障と判定されたディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウ(課題を解決するための手段の欄でいう再配置ウィンドウ)を抽出する。つまり再配置ウィンドウとは、故障ディスプレイ装置が表示可能であるときに、故障ディスプレイ装置に表示されていたウィンドウである。この抽出は、画面配置情報管理手段10が有する画面配置情報(即ちディスプレイ装置1〜4の相対位置および画面サイズ)と、ウィンドウ情報管理手段11が有するウィンドウ情報(即ち、各ウィンドウの表示位置および表示サイズ)とを用いて行なわれる。
ウィンドウリスト順序変更手段14は、ウィンドウ抽出手段12によって抽出されたウィンドウについてのウィンドウ情報を、所定の規則にしたがって並べる。
再配置ウィンドウ表示手段16は、故障と判定されたディスプレイ装置への表示に対応づけられていたウィンドウ(例えばその一覧)をユーザーに示す。例えば再配置ウィンドウ表示手段16は、通信手段8および通信中継装置7を介して、マルチディスプレイ装置5(より詳細には正常なディスプレイ装置)に当該一覧を表示する。
入力手段15は例えばマウスまたはキーボードであり、ユーザーによって操作される。入力手段15は、再配置ウィンドウの表示位置として、正常なディスプレイ装置内における表示位置を入力するための操作を受け付ける。また例えば入力手段15は、再配置ウィンドウの一覧からウィンドウを選択するための操作を受け付けることもできる。
ウィンドウ再配置手段13は、ユーザーによって選択されたウィンドウを当該表示位置に表示する。
なお、ここでは、表示制御装置6はマイクロコンピュータと記憶装置を含んで構成される。マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップ(換言すれば手順)を実行する。上記記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)、ハードディスク装置などの各種記憶装置の1つ又は複数で構成可能である。当該記憶装置は、各種の情報やデータ等を格納し、またマイクロコンピュータが実行するプログラムを格納し、また、プログラムを実行するための作業領域を提供する。なお、マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップに対応する各種手段として機能するとも把握でき、あるいは、各処理ステップに対応する各種機能を実現するとも把握できる。また、表示制御装置6はこれに限らず、表示制御装置6によって実行される各種手順、あるいは実現される各種手段又は各種機能の一部又は全部をハードウェアで実現しても構わない。
以下、各機能についてより詳細に説明する。
図1の例示では、ウィンドウAがディスプレイ装置1に表示され、ウィンドウBがディスプレイ装置2に表示され、ウィンドウCがディスプレイ装置3に表示され、ウィンドウD〜Hがディスプレイ装置4に表示されている。
図2は、画面配置情報管理手段10にて管理されている画面配置情報テーブルを示している。図1の例示では、マルチディスプレイ装置5は4つのディスプレイ装置1〜4によって形成されているので、画面配置情報テーブルは、ディスプレイ装置1〜4の個数と同じ4つの画面配置情報を含む。この画面配置情報は、画面番号、通信用アドレス、相対位置(以下、画面オフセットとも呼ぶ)および画面サイズに関する情報を含む。
画面番号はディスプレイ装置1〜4を識別するための番号である。図2の例示では、ディスプレイ装置1〜4の画面番号はそれぞれ「1」〜「4」である。
通信用アドレスは、通信手段8がディスプレイ装置1〜4と通信するときに用いられる宛先情報であり、例えばIP(Internet Protocol)アドレスである。IPアドレスはディスプレイ装置のEthernetに準拠した通信インタフェースの識別番号でもある。図2の例示では、ディスプレイ装置1〜4のIPアドレスは、それぞれ「192.168.100.1」、「192.168.100.2」、「192.168.100.3」および「192.168.100.4」である。
画面サイズは、各ディスプレイ装置1〜4の画面のサイズを示し、横方向の幅DWと縦方向の高さDHで表され、その単位は画素である。ここでは慣例にしたがって、画面番号Jのディスプレイ装置の画面サイズを(DW[J],DH[J])で表す。図2の例示では、ディスプレイ装置1〜4の画面サイズはいずれも同じであり、(1400,1050)である。
画面オフセットは、マルチディスプレイ装置5全体の画面に設定される座標(以下、大画面座標と呼ぶ)における、各ディスプレイ装置1〜4の左上端の画素の座標(DX,DY)であり、単位は画素である。この大画面座標において、マルチディスプレイ装置5の画面の左上端の画素が原点となる(図3も参照)。図3の例示では、マルチディスプレイ装置5の画面の左上端の画素P10が(0,0)に位置し、右下端の画素P12は(2799,2099)に位置する。また図3には、大画面座標における各ディスプレイ装置1〜4の左上端の画素P1〜P4の位置も示されている。
ここでは、ディスプレイ装置1〜4はそれぞれ左上、右上、左下および右下に配置される。しかもディスプレイ装置1〜4の画面サイズはいずれも(1400,1050)である。よって図3に示すように、ディスプレイ装置1の左上端の画素P1は(0,0)に、ディスプレイ装置2の左上端の画素P2は(1400,0)に、ディスプレイ装置3の左上端の画素P3は(0,1050)に、ディスプレイ装置4の左上端の画素P4は(1400,1050)に、それぞれ位置している。つまり、ディスプレイ装置1〜4の画面オフセットは、図2に示すように、ぞれぞれ(0,0)、(1400,0)、(0,1050)および(1400,1050)となる。
図4は、ウィンドウ情報管理手段11にて管理されているウィンドウ情報テーブルを示す。図1の例示では、8個のウィンドウA〜Hがマルチディスプレイ装置5に表示されているので、ウィンドウ情報テーブルは、ウィンドウA〜Hの個数と同じ8個のウィンドウ情報を含んでいる。ウィンドウ情報は、例えばインデックス、ウィンドウタイトル、ウィンドウID、ウィンドウ位置、ウィンドウサイズおよび重要度を含んでいる。
インデックスは、ウィンドウ情報テーブルにおけるウィンドウ情報の順番を表す値である。
ウィンドウタイトルは、ウィンドウA〜Hを識別するための名前であり、ここではウィンドウA〜Hのウィンドウタイトルを、それぞれ「ウィンドウA」〜「ウィンドウH」に設定している。また図4の例示では、ウィンドウA〜Hのインデックスをそれぞれ「1」〜「8」に設定している。つまり、ウィンドウA〜Hについてのウィンドウ情報がこの順でウィンドウ情報テーブルに並べられている。
ウィンドウIDはウィンドウA〜Hを識別するための値である。例えばオペレーティングシステム(以下、OSとも呼ぶ)がマイクロソフト社のWindowsであれば、このウィンドウIDはウィンドウハンドルに該当する。ただし、OSをマイクロソフト社のWindowsに限定する必要はない。図4の例示では、ウィンドウA〜HのウィンドウIDはそれぞれ「1」〜「8」である。
ウィンドウ位置は、インデックスIのウィンドウの左上端の画素の、大画面座標における座標(WX[I],WY[I])であり、単位は画素である。図4の例示では、ウィンドウA〜Hのウィンドウ位置は、それぞれ(0,0)、(1400,0)、(0,1050)、(1400,1575)、(2100,1575)、(1400,1050)、(2100,1050)および(2450,1050)である。
ウィンドウサイズは、ウィンドウA〜Hのサイズを示しており、ここでは、インデックスIのウィンドウの横方向の幅WW[I]と、縦方向の高さWH[I]とを含んでいる。その単位は画素である。ここでは通例にしたがって、ウィンドウサイズを(WW[I],WH[I])で表す。図4の例示では、ウィンドウA〜Hのウィンドウサイズは、(1400,1050)、(1400,1050)、(700,525)、(500,375)、(700,525)、(700,525)、(350,262)および(350,262)である。
重要度はウィンドウA〜Hの重要性を表す値であり、1が最も重要性が高く、値が大きくなるほど重要性が低くなる。図4の例示では、ウィンドウA〜Hの重要度は、それぞれ「1」〜「3」,「7」,「7」,「4」〜「6」である。
これらのウィンドウ情報は例えば入力手段15を用いてユーザーによって適宜に設定される。
<動作>
図5は、本発明のマルチディスプレイシステムの動作の一例を示すフローチャートである。以下、図5に沿ってマルチディスプレイシステムの動作について説明する。
故障検知手段9は通信手段8を介して、ディスプレイ装置1〜4の状態(状態情報)を定期的に取得する(ステップS601)。例えば故障検知手段9が状態情報を要求する要求信号を各ディスプレイ装置1〜4に送信し、その応答として、ディスプレイ装置1〜4から状態情報が送信される。この状態情報を取得する間隔は、要求される故障検知の時間にしたがって決めればよく、例えば10秒である。故障検知手段9は、取得した状態情報に基づいてディスプレイ装置1〜4が故障か否かを判定する(ステップS602)。いずれのディスプレイ装置1〜4も正常であれば(ステップS602における判定結果がNO)、再びステップS601を実行する。
ディスプレイ装置が故障であるか否かの判定の根拠は、ディスプレイ装置によって様々に決定することができる。例えば映像表示のためのランプがディスプレイ装置に設けられる場合、次のように判定してもよい。故障検知手段9はランプの点灯/不点灯の情報を含む状態情報を取得する。もしランプが点灯していなければ、当該ディスプレイ装置は画像を表示できないため、状態情報に基づいてランプが点灯していないことを認識した故障検知手段9は、当該ディスプレイ装置を故障と判定する。
その他、例えばディスプレイ装置に冷却ファンが設けられる構造において、その冷却ファンが停止した場合には、温度異常を招いて表示を続けることができないので、当該ディスプレイ装置を故障と判定する。この場合、状態情報には冷却ファンの動作/停止の情報が含まれる。あるいは、ディスプレイ装置から状態情報が送信されない場合にも、ディスプレイ装置の表示を行うことができないので、当該ディスプレイ装置を故障と判定する。
ここでは一例として、ディスプレイ装置1〜3を故障と判定せずに、ディスプレイ装置4を故障と判定した場合について述べる。この場合、ステップS602における判定結果は、肯定的な結果(YES)となる。
ステップS602にて、肯定的な判定がなされると、ウィンドウ抽出手段12は、故障と判定されたディスプレイ装置(以下、故障ディスプレイ装置と呼ぶ)への表示に対応付けられていたウィンドウを抽出する(ステップS603)。
<ウィンドウ抽出>
図6はウィンドウ抽出手段12のウィンドウ抽出動作の一例を示すフローチャートである。ウィンドウ抽出手段12は、ウィンドウが故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたか否かを、ウィンドウ毎に判定する。より詳細には、まず判定対象となるウィンドウのインデックスIを1に初期化する(ステップS701)。よって以下のステップによって、ウィンドウ情報テーブルにおける最初のウィンドウ(インデックスIが1であるウィンドウ)についての判定を行うこととなる。
次に、インデックスIのウィンドウの左上端の画素が故障ディスプレイ装置のいずれかに含まれるか否かを判定する(ステップS702)。具体的には、画面番号Jの故障ディスプレイ装置についての画面オフセットを(DX[J],DY[J])、画面サイズを(DW[J],DH[J])、インデックスIのウィンドウの左上端の画素の座標を(WX[I],WY[I])として、以下の式を満たすかどうかで判定する。
DX[J]≦WX[I]<DX[J]+DW[J] ・・・(1)
DY[J]≦WY[I]<DY[J]+DH[J] ・・・(2)
式(1)および式(2)を両方満たす場合、インデックスIのウィンドウの左上端の画素が、画面番号Jの故障ディスプレイ装置に含まれると判定する。一方で、式(1)および式(2)の少なくともいずれかを満たさない場合には、インデックスIのウィンドウの左上端の画素が画面番号Jの故障ディスプレイ装置に含まれないと判定する。
そして、当該ウィンドウの左上端の画素が故障ディスプレイ装置の一つに含まれないと判定された場合には、他の故障ディスプレイ装置について順次に同様の判定を行う。
ステップS702にて、当該ウィンドウの左上端の画素がいずれかの故障ディスプレイ装置に含まれると判定されたときには、インデックスIのウィンドウ情報を再配置ウィンドウリストに登録する(ステップS704)。再配置ウィンドウリストとは、故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウのウィンドウ情報を纏めた情報である。
ステップS702にて、当該ウィンドウの左上端の画素がいずれの故障ディスプレイ装置にも含まれていないと判定されたときには、インデックスIのウィンドウの右下端の画素が故障ディスプレイ装置のいずれかに含まれる否かを判定する(ステップS703)。インデックスIのウィンドウの右下端の画素の座標(RIGHT[I],BOTTOM[I])は、ウィンドウサイズを(WW[I],WH[I])とすると、以下の式で表される。
RIGHT[I]=WX[I]+WW[I]−1 ・・・(3)
BOTTOM[I]=WY[I]+WH[I]−1 ・・・(4)
そして、以下の式を満たすかどうかで、インデックスIのウィンドウの右下端の画素が画面番号Jの故障ディスプレイ装置に含まれるか否かを判定する。
DX[J]≦RIGHT[I]<DX[J]+DW[J] ・・・(5)
DY[J]≦BOTTOM[I]<DY[J]+DH[J] ・・・(6)
式(5)および式(6)の両方を満たす場合には、ウィンドウの右下端の画素が画面番号Jの故障ディスプレイ装置に含まれると判定する。一方で、式(5)および式(6)の少なくともいずれかが満たされない場合、当該ウィンドウの右下端の画素が当該故障ディスプレイ装置に含まれないと判定する。
そして、当該ウィンドウの右下端の画素が故障ディスプレイ装置の一つに含まれないと判定された場合には、他の故障ディスプレイ装置について順次に同様の判定を行う。
ステップS703にて肯定的な判定がなされたときには、インデックスIのウィンドウのウィンドウ情報を再配置ウィンドウリストへ登録する(ステップS704)。
ステップS703にて否定的な判定がなされたとき、または、ステップS704が実行されたとき、インデックスIに1を加算して次の判定対象となるウィンドウのインデックスIを求める(ステップS705)。
次にインデックスIが、マルチディスプレイ装置5への表示に対応づけられていたウィンドウ数を超えるか否かを判定する(S706)。肯定的な判定がなされたときには、全てのウィンドウについての判定が終わったと判断して、ウィンドウ抽出動作を終了する。一方で、否定的な判定がなされたときには、ステップS702に戻って次のウィンドウの判定を行う。
図7は、ディスプレイ装置4が故障したときのマルチディスプレイ装置5の画面を模式的に表す図である。図7の例示では、ディスプレイ装置4に画像が表示されていない状態を、斜線のハッチングで示している。図7では、ウィンドウD〜Hも図示されているが、実際にはこれらは表示されない。以下では、ディスプレイ装置4が故障した際のウィンドウ抽出手段12の動作を図6に沿って再び説明する。
まず、インデックスIを1に初期化し(ステップS701)、インデックス「1」のウィンドウAが画素番号「4」の故障ディスプレイ装置4に含まれるか否かを判定する(ステップS702)。故障ディスプレイ装置4の画面オフセットは(1400,1050)、画面サイズは(1400,1050)であり、ウィンドウAの左上端の画素の座標(ウィンドウ位置)は(0,0)である。そこで、DX[4]=1400、DY[4]=1050、DW[4]=1400、DH[4]=1050、WX[1]=0およびWY[1]=0を、式(1)および式(2)に代入すると、以下の式が導かれる。
1400≦0<2800・・・(1’)
1050≦0<2100・・・(2’)
式(1’)および式(2’)はいずれも成立しないため、ウィンドウAの左上端の画素は故障ディスプレイ装置4に含まれないと判定し、ステップS703を実行する。
ステップS703においては、ウィンドウAの右下端の画素の座標(RIGHT[1],BOTTOM[1])が故障ディスプレイ装置4に含まれるか否かを判定する。ウィンドウAのウィンドウサイズ(WW[1],WH[1])は、(1400,1050)である。よって、RIGHT[1]=WX[1]+WW[1]−1=0+1400−1=1399、BOTTOM[1]=WY[1]+WH[1]−1=0+1050−1=1049が成立する。これらを式(5)および式(6)に代入すると、以下の式が導かれる。
1400≦1399<2800・・・(5’)
1050≦1049<2100・・・(6’)
式(5’)および式(6’)はいずれも成立しないため、ウィンドウAの右下端の画素は故障ディスプレイ装置4に含まれないと判定する。
ウィンドウAの左上端および右下端の画素のいずれもが故障ディスプレイ装置4に含まれないため、ウィンドウAのウィンドウ情報を再配置ウィンドウリストに登録せず、ステップS705においてインデックスIに1を加算する。これによりインデックスIは2となる。
次にインデックスIが、表示すべきウィンドウ数を超えたかどうか判定する。ここでは表示すべきウィンドウ数は8なので、否定的な判定がなされ、ステップS702が実行される。以後のステップにより、インデックスIが2であるウィンドウBが故障ディスプレイ装置4に含まれるか否かの判定が行われ、肯定的な判定がなされる場合には、ウィンドウBについてのウィンドウ情報が再配置ウィンドウリストに登録される。続くウィンドウCについても同様である。ここでは、これらのウィンドウB,Cは故障ディスプレイ装置4に含まれないと判定される。よってウィンドウB,Cについてのウィンドウ情報は再配置ウィンドウリストに登録されない。
次に、インデックスIが4であるウィンドウDの判定動作について説明する。ステップS702において、ウィンドウDの左上端の画素が故障ディスプレイ装置4に含まれるか否かを判定する。ウィンドウDの左上端の画素の座標は図4より(1400,1575)であるので、WX[4]=1400およびWY[4]=1575が成立する。そこで、DX[4]=1400、DY[4]=1050、DW[4]=1400、DH[4]=1050、WX[4]=1400およびWY[4]=1575を式(1)および式(2)に代入すると、以下の式が導かれる。
1400≦1400<1400+1400・・・(1’’)
1050≦1575<1050+1050・・・(2’’)
式(1’’)および式(2’’)は共に成立する。よって、ウィンドウDの左上端の画素は故障ディスプレイ装置4に含まれると判定し、ステップS704において再配置ウィンドウリストにウィンドウDのウィンドウ情報を登録する。
次に、ステップS705においてインデックスIに1が加算され、インデックスIが5となる。このインデックスIは、表示すべきウィンドウ数8を超えていないため(ステップS706)、ステップS702が実行される。以後のステップにより、ウィンドウEが故障ディスプレイ装置4に含まれるかどうかの判定が行われ、肯定的な判定がなされる場合にはウィンドウEについてのウィンドウ情報が再配置ウィンドウリストに登録される。続くウィンドウF〜Hについても同様である。ここではウィンドウF〜Hは故障ディスプレイ装置4に含まれると判定され、ステップS704においてウィンドウF〜Hのウィンドウ情報が再配置ウィンドウリストに登録される。
ウィンドウHについての判定動作のステップS705において、インデックスIに1を加算してインデックスIが9となる。このインデックスIは、表示されているウィンドウ数8を超えているため(ステップS706)、全てのウィンドウについての判定を終えたものと判断し、ウィンドウ抽出手段12による抽出動作が終了する。
なお、上述の例では、ウィンドウの左上端の画素および右下端の画素が故障ディスプレイ装置に含まれているか否かを判定した。しかるに、例えば以下の式を用いてインデックスIのウィンドウが画面番号Jの故障ディスプレイ装置に含まれているか否かを判定してもよい。
DX[J]−WW[I]<WX[I]<DX[J]+DW[J]・・・(7)
DY[J]−WH[I]<WY[I]<DY[J]+DH[J]・・・(8)
式(7)および式(8)の両方を満足しているときに、インデックスIのウィンドウが故障ディスプレイ装置(画面番号Jのディスプレイ装置)への表示に対応付けられていたと判定する。逆にいえば、式(7)および式(8)の一方のみを満足するとき、もしくは、式(7)および式(8)の両方を満足しないときには、インデックスIのウィンドウはこの故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていなかったと判定する。
また図1の例示では、各ウィンドウA〜Hはディスプレイ装置1〜4のいずれか一つのみに表示されている。しかるに、ウィンドウはディスプレイ装置1〜4のうち複数のディスプレイ装置に跨って表示されていてもよい。この場合、例えばウィンドウの一部が故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたときに、当該ウィンドウのウィンドウ情報を再配置ウィンドウリストに登録する。
再び図5を参照して、ステップS603のウィンドウの抽出の後に、ウィンドウリスト順序変更手段14は、再配置ウィンドウリストにおいて、ウィンドウ情報を一定の規則にしたがって並べ変える。(ステップS604)。
<再配置ウィンドウリストにおけるウィンドウ情報の並び替え>
図8は、ウィンドウ抽出手段12が抽出した再配置ウィンドウリストの一例を示している。再配置ウィンドウリストは、ウィンドウ抽出手段12が抽出したウィンドウのウィンドウ情報を、図4に示すウィンドウ情報テーブルから抜き出した構成となっている。ここではディスプレイ装置4が故障しており、ディスプレイ装置4にはウィンドウD〜Hが表示されていたので、再配置ウィンドウリストにはウィンドウD〜Hのウィンドウ情報が示されている。
次にウィンドウリスト順序変更手段14は、指定された規則(以下では、ソート方法とも呼ぶ)にしたがって再配置ウィンドウリストにおける順序変更を行う。図9はユーザーに当該規則を指定させるためのウィンドウ(再配置ウィンドウリストソート方法選択ウィンドウ)の一例を模式的に示す。このウィンドウは、表示制御装置6によってユーザーに示され、例えばマルチディスプレイ装置5のうち正常なディスプレイ装置に表示される。
図9の例示では、再配置ウィンドウリストのソート方法として「検出順」を選択するボタン35、再配置ウィンドウリストのソート方法として「重要度>面積順」を選択するボタン36、および、再配置ウィンドウリストのソート方法として「面積>重要度順」を選択するボタン37が表示されている。
ユーザーが例えば入力手段15を用いてボタン35を操作する。入力手段15がマウスである場合には、マウスの移動に応じてマルチディスプレイ装置5の画面内を移動する周知のポインタを用いて、ボタン35を例えばクリックする。これにより、ソート方法として「検出順」が選択される。この「検出順」においては、ウィンドウが抽出された順に並べられる。この場合、ウィンドウリスト順序変更手段14はウィンドウ情報を並び替える必要はない。既にウィンドウ抽出手段12によって、ウィンドウ情報が抽出した順に並べられているからである。
一方で、例えばユーザーが入力手段15を用いてボタン36を操作すると、ソート方法として「重要度>面積順」が選択される。この「重要度>面積順」においては、ウィンドウリスト順序変更手段14は、重要度を第一優先のキー、表示面積を第二優先のキーとして再配置ウィンドウリストにおける順序変更を行う。より詳細には、重要度が小さい順(重要度が小さいほど重要性は高い)、かつ、重要度が同一の場合、表示面積が大きい順になるように、再配置ウィンドウリストにおいて順序変更を行う。なおここでは、表示面積は幅WW[I]と高さWH[I]との積である。
また例えばユーザーが入力手段15を用いてボタン37を操作すると、ソート方法として「面積>重要度順」が選択される。この「面積>重要度順」においては、ウィンドウリスト順序変更手段14は、表示面積を第一優先のキー、重要度を第二優先のキーとして再配置ウィンドウリストにおいて順序変更を行う。より詳細には、表示面積が大きい順、かつ、表示面積が同一の場合、重要度が小さい順になるように、再配置ウィンドウリストにおいて順序変更を行う。
図10は、再配置ウィンドウリストソート方法選択ウィンドウにおいて、「重要度>面積順」を選択した場合に、ウィンドウリスト順序変更手段14によって順序が変更された再配置ウィンドウリストである。図10では、重要度が小さいウィンドウほど上部に配置され、重要度が同じウィンドウD,Eについては、より大きい表示面積を有するウィンドウEがより上部に配置される。
再び図5を参照して、ステップS604のウィンドウの並び替えの次に、ウィンドウ抽出手段12によって抽出されたウィンドウを、正常なディスプレイ装置に表示する(ステップS605)。
<再配置ウィンドウ一覧の表示>
図11は、ウィンドウ再配置動作の一例を示すフローチャートである。このウィンドウ再配置動作はウィンドウ再配置手段13および再配置ウィンドウ表示手段16によって行なわれる。再配置ウィンドウ表示手段16は、再配置ウィンドウリストに登録されているウィンドウの一覧(以下では、再配置ウィンドウ一覧と呼ぶ)を、ユーザーに示す(ステップS901)。より詳細には、マルチディスプレイ装置5(より詳細には正常なディスプレイ装置1〜3のいずれか)に、再配置ウィンドウ一覧を表示する。
図12は、再配置ウィンドウ一覧を表示したウィンドウ(以下、再配置ウィンドウ一覧ウィンドウと呼ぶ)の一例を模式的に示している。図12の再配置ウィンドウ一覧ウィンドウにおいては、故障ディスプレイ装置4に表示されていたウィンドウF,G,H,D,Eのウィンドウタイトルが、上部からこの順で示されている。この順序は、図10の再配置ウィンドウリストにおけるウィンドウ情報の配置順序と同じである。
図12においては、表示されたウィンドウタイトルが、それぞれを選択するためのボタンとしても機能する。よって、ウィンドウFを選択するためのボタン30と、ウィンドウGを選択するためのボタン31と、ウィンドウHを選択するためのボタン32と、ウィンドウEを選択するためのボタン33と、ウィンドウDを選択するためのボタン34とが表示されることとなる。
そして、ユーザーが入力手段15を用いて、再配置ウィンドウ一覧ウィンドウから、再配置の対象となるウィンドウを選択する(ステップS902)。例えばボタン30が操作されてウィンドウFが選択される。ウィンドウ再配置手段13は、選択されたウィンドウFを正常なディスプレイ装置1〜3のいずれかに表示する(ステップS903)。例えば画面番号Jが最も小さいディスプレイ装置(ここではディスプレイ装置1)にウィンドウFを表示する。
また入力手段15は、選択されたウィンドウFの表示位置(ウィンドウ位置)の入力を受け付ける。ユーザーは入力手段15を操作して当該ウィンドウ位置を入力する。例えば入力手段15がマウスである場合には、ポインタを用いてウィンドウFをドラッグし、その状態でマウスを移動させることにより、ウィンドウFのウィンドウ位置を変化させる。このような処理は周知の技術によって実現される。
以上のように、ユーザーによる入力手段15の操作によって、ウィンドウFの表示位置を決めることができる。例えばウィンドウ再配置手段13が初期的にディスプレイ装置1にウィンドウFを表示する。ユーザーはディスプレイ装置1を視認してウィンドウAの一部がウィンドウFによって隠されていることを確認すると、入力手段15を用いてウィンドウFのウィンドウ位置を変える。より具体的には、正常なディスプレイ装置1〜3の画面のうち他のウィンドウが表示されていない領域に、ウィンドウFを表示させる。
また入力手段15は、ウィンドウFのウィンドウサイズを変更する操作を受け付けても良い。このときウィンドウ再配置手段13は、変更後の表示サイズでウィンドウFを表示する。例えば入力手段15がマウスである場合には、ユーザーがポインタを用いてウィンドウFの枠の一部(例えば角部)をドラッグしながらマウスを移動させることにより、ウィンドウ再配置手段13は、当該移動に応じてウィンドウFのウィンドウサイズを変化させる。このような処理は周知の技術によって実現される。
これにより、適切なサイズでウィンドウFをディスプレイ装置に表示できる。例えば他のウィンドウが表示されていない領域が小さくて、当該領域にウィンドウFを表示できない場合は、ユーザーによる入力手段15の操作によって、ウィンドウFのウィンドウサイズを変更することで、当該領域にウィンドウFを表示することができる。
またウィンドウFに対するウィンドウ位置の調整およびウィンドウサイズの調整が完了したことを、適宜に入力手段15を介してウィンドウ再配置手段13に入力しても良い。これにより、ウィンドウ再配置手段13はウィンドウFの再表示が完了したことを認識できる。
ステップS903の次に、ウィンドウ再配置手段13は、ウィンドウFについてのウィンドウ情報を再配置ウィンドウリストから削除する(ステップS904)。次に、ウィンドウ再配置手段13は、再配置ウィンドウリストが空であるか否かを判定する(ステップS905)。つまり、再配置ウィンドウリストに他のウィンドウ情報が残っているか否かを判定する。ここでは未だウィンドウG,H,E,Dが再配置ウィンドウリストに残っている。よって、ステップS905では再配置ウィンドウリストは空ではないと判定され、ステップS901が再び実行される。
ステップS901においては、再配置ウィンドウ表示手段16によって再配置ウィンドウ一覧がユーザーに示される。このとき再配置ウィンドウ一覧には、ウィンドウGを選択するためのボタン31と、ウィンドウHを選択するためのボタン32と、ウィンドウEを選択するためのボタン33と、ウィンドウDを選択するためのボタン34が表示される。
以下、ウィンドウG、ウィンドウH、ウィンドウEおよびウィンドウDの各々についても、ユーザーの選択を受けてウィンドウFと同様の処理を行う。すなわち、再配置ウィンドウリストにウィンドウ情報が含まれなくなるまで、ステップS901〜S905を繰り返し、ウィンドウG、ウィンドウH、ウィンドウEおよびウィンドウDを正常なディスプレイ装置1〜3に表示する。
図13はウィンドウD〜Hを表示したマルチディスプレイ装置5の画面の一例を模式的に示す図である。図13において、ウィンドウFはディスプレイ装置3のウィンドウCの右隣に表示される。ウィンドウFのウィンドウ位置は(700,1050)である。またウィンドウFのウィンドウサイズは変更されていない。このウィンドウFは、図13のウィンドウ位置に表示される前に、一旦、ディスプレイ装置1に表示されるものの、ディスプレイ装置1の他のウィンドウAに重なるため、ユーザー操作により図13のウィンドウ位置に移動されたものである。
ウィンドウG,H,Eもディスプレイ装置1に一旦表示されるものの、ディスプレイ装置1の他のウィンドウAに重なるため、ユーザー操作によりディスプレイ装置3に移動され、ウィンドウサイズを変更することなく、図13に示すように表示される。ウィンドウG,HはウィンドウCの直下で互いに横方向において隣り合う。ウィンドウG,Hのウィンドウ位置はそれぞれ(0,1575)、(350,1575)である。ウィンドウEはウィンドウFの直下に表示され、そのウィンドウ位置は(700、1575)である。
ウィンドウDもディスプレイ装置1に一旦表示されるものの、ディスプレイ装置1の他のウィンドウAと重なるため、ユーザー操作によりディスプレイ装置3に移動される。ディスプレイ装置3には既にウィンドウC,F,G,H,Eが表示され、空いている領域の左上端の座標は(0,1837)、右下端の座標は(699、2099)となる。しかし、ウィンドウDの幅は500であり、その高さは375である。よってウィンドウDの高さ(=375)が、空いている領域の高さ(=2099−1837=262)よりも高いことになる。したがって、ウィンドウサイズの変更を行わないと当該領域にウィンドウDを表示できない。そこで、ユーザーの入力手段15への操作によって、ウィンドウDの幅および高さをそれぞれ350,262に変更して、ウィンドウDを表示する。すなわちウィンドウDのウィンドウサイズは、故障ディスプレイ装置4への表示に対応付けられていたときのアスペクト比(高さおよび幅の比)を保ったまま、空いている領域に最大サイズで表示できるように、変更される。
なお上述のウィンドウD〜Hの再表示に伴って、ウィンドウ情報管理手段11はウィンドウ情報を更新する。即ち、ウィンドウ情報管理手段11はウィンドウD〜Hについてのウィンドウ位置とウィンドウサイズとを更新する。
再び図5を参照して、ステップS605の再配置動作が終わると再びステップS601を実行する。
<効果>
本マルチディスプレイシステムによれば、予め故障時の表示パターン(どのウィンドウをどのようなサイズでどこに配置するかを示す情報)を設定することなく、故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウを正常な別のディスプレイ装置に表示できる。これにより、故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていた情報を視認できないという事態を回避することができる。
また、本マルチディスプレイシステムにおいて、ウィンドウ再配置手段13は、ユーザーが選択したウィンドウを、ユーザーの指示に応じてウィンドウサイズを変更したうえで再表示することが可能である。したがって、故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウを適切なウィンドウサイズで表示することが可能となる。
なお上述の効果を招来するために、ウィンドウリスト順序変更手段14は必須要件ではない。
一方で、再配置ウィンドウ表示手段16は、ウィンドウの重要度に応じた順序で、或いは更に、重要度が同じ場合には表示面積に応じた順序で、再配置ウィンドウをユーザーに示してもよい。これにより、ユーザーは重要性を認識しなくても、重要性に応じてウィンドウを表示しやすい。
これは、例えば上述のようにウィンドウリスト順序変更手段14が、ユーザーによって指定されたソート方法「重要度>面積順」に基づいて、再配置ウィンドウリストにおける順序変更を行い、再配置ウィンドウ表示手段16が再配置ウィンドウリストの順序とおりにウィンドウを表示することによって、実現される。
或いは再配置ウィンドウ表示手段16は、ウィンドウの表示面積に応じた順序で、或いは更に、表示面積が同じ場合には重要度に応じた順序で、再配置ウィンドウをユーザーに示すことが望ましい。これにより、ユーザーは表示面積が大きい順にウィンドウを再表示しやすい。表示面積が大きいウィンドウは、頻繁にユーザーによって視認される頻度が高い傾向にあるので、これも有用である。
これは、例えば上述のようにウィンドウリスト順序変更手段14が、ユーザーによって指定されたソート方法「面積>重要度順」に基づいて、再配置ウィンドウリストにおける順序変更を行い、再配置ウィンドウ表示手段16が再配置ウィンドウリストの順序とおりにウィンドウを表示することによって、実現される。
なお本実施の形態では、故障ディスプレイ装置への表示に対応付けられていたウィンドウを、別のディスプレイ装置に表示させた。しかるに本実施の形態は故障に限らない。例えばユーザーの選択によって、ウィンドウを表示させないディスプレイ装置(以下、非表示ディスプレイ装置)を選択し、この非表示ディスプレイ装置への表示に対応付けられていた再配置ウィンドウを、別のディスプレイ装置に表示させてもよい。この場合、故障検知手段9に替えて、非表示ディスプレイ装置選択手段が設けられる。この非表示ディスプレイ装置選択手段は、故障検知とは別の条件(例えば入力手段15へのユーザー操作)に基づいて、非表示ディスプレイ装置を選択する。以後の動作は、上述のステップS603〜S605の説明において、故障ディスプレイ装置を「非表示ディスプレイ装置」と読み替え、正常なディスプレイ装置を、「非表示ディスプレイ装置とは別のディスプレイ装置」と読み替えればよい。
また、故障検知手段9は、故障検知を条件として、ウィンドウを表示させない非表示ディスプレイ装置を選択している、とも把握できる。よって故障検知手段9は非表示ディスプレイ装置選択手段の一例である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1〜4 ディスプレイ装置、5 マルチディスプレイ装置、6 マルチディスプレイ用表示制御装置、9 故障検知手段、12 ウィンドウ抽出手段、13 ウィンドウ再配置手段、14ウィンドウリスト順序変更手段、15 入力手段、16 再配置ウィンドウ表示手段。

Claims (7)

  1. 複数のディスプレイ装置を有するマルチディスプレイ装置に、少なくとも一つ以上のウィンドウを表示する表示制御装置であって、
    前記ウィンドウを表示させない前記ディスプレイ装置である非表示ディスプレイ装置を選択するディスプレイ装置選択手段と、
    前記非表示ディスプレイ装置への表示に対応付けられていた前記ウィンドウである再配置ウィンドウを示す再配置ウィンドウ表示手段と、
    前記再配置ウィンドウの表示位置として、前記非表示ディスプレイ装置とは別の前記ディスプレイ装置内の表示位置を入力する操作を受け付ける入力手段と、
    前記再配置ウィンドウを前記操作にて入力された前記表示位置に表示するウィンドウ再配置手段と
    を備える、マルチディスプレイ用表示制御装置。
  2. 前記入力手段は、選択された前記再配置ウィンドウの表示サイズを変更する操作を受け付け、
    前記ウィンドウ再配置手段は、変更後の前記表示サイズで前記再配置ウィンドウを表示する、請求項1に記載のマルチディスプレイ用表示制御装置。
  3. 前記非表示ディスプレイ装置の前記マルチディスプレイ装置の画面における位置および画面サイズと、前記ウィンドウの前記マルチディスプレイ装置の画面における位置およびサイズとに基づいて、前記再配置ウィンドウを抽出するウィンドウ抽出手段を備える、請求項1または2に記載のマルチディスプレイ用表示制御装置。
  4. 前記再配置ウィンドウ表示手段は、前記再配置ウィンドウに設定された重要度に応じた順序で、前記再配置ウィンドウを示す、請求項1から3のいずれか一つに記載のマルチディスプレイ用表示制御装置。
  5. 前記再配置ウィンドウ表示手段は、前記重要度が同じ場合には、前記再配置ウィンドウの表示面積に応じた順序で、前記再配置ウィンドウを示す、請求項4に記載のマルチディスプレイ用表示制御装置。
  6. 前記再配置ウィンドウ表示手段は、前記再配置ウィンドウの表示面積に応じた順序で、前記再配置ウィンドウを示す、請求項1から3の何れか一つに記載のマルチディスプレイ用表示制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載のマルチディスプレイ用表示制御装置と、
    前記マルチディスプレイ装置と
    を備える、マルチディスプレイシステム。
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