JP2015153613A - 灯具ユニット - Google Patents

灯具ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015153613A
JP2015153613A JP2014026489A JP2014026489A JP2015153613A JP 2015153613 A JP2015153613 A JP 2015153613A JP 2014026489 A JP2014026489 A JP 2014026489A JP 2014026489 A JP2014026489 A JP 2014026489A JP 2015153613 A JP2015153613 A JP 2015153613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
outer lens
lamp unit
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014026489A
Other languages
English (en)
Inventor
貞夫 山口
Sadao Yamaguchi
貞夫 山口
雄一 大川
Yuichi Okawa
雄一 大川
恵治 梅原
Keiji Umehara
恵治 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2014026489A priority Critical patent/JP2015153613A/ja
Publication of JP2015153613A publication Critical patent/JP2015153613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】反射面が単純な構成からなり、光源の点灯時には前記反射面で反射された反射光による虚像が形成されて光源と共に視認され、光源の非点灯時には該光源自体が多方向から見えることがないような灯具ユニットを提供することにある。【解決手段】灯具ユニット1は、出射光が光軸Xに対して所定の立体角で広がりを有する光源2と、光源2からの出射光の指向特性を制御するインナーレンズ10と、光源2の光軸Xに対して略垂直方向に延在する、鏡面反射面からなる光反射面21を有するリフレクタ20と、光源2、インナーレンズ10及びリフレクタ20の前方に、該光源2、インナーレンズ10及びリフレクタ20を覆うように配設されたアウターレンズ30を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、灯具ユニットに関するものであり、詳しくは、光源の実像と反射光による光源の虚像を同一方向から同時に視認することができる灯具ユニットに関する。
従来、この種の灯具ユニットとしては、例えば、特許文献1の「車両用灯具」において三角形発光ユニットとして開示されたものがある。
具体的には、三角形発光ユニット80は図10にあるように、光源のLEDランプ81が取付けられた正三角形の光源取付面82が、光源取付面82の夫々の辺を上底とすると共に、光源取付面82とのなす角度を直角以上とする3面の台形状の反射面83で囲まれてなる構成とされ、LEDランプ81が点灯すると、LEDランプ81及び光源取付面82が3面の反射面83に映り込むと共に、互いが他の反射面83に映り込んだLEDランプ81及び光源取付面82を映し込むことにより、光源取付面82の奥に20面体状の写像IGが得られるというものである。
特開2000−331509号公報
ところで、上記構成の三角形発光ユニット80は、正面前方方向から観視したときに、光源取付面82と各反射面83とのなす角度が大きくなるにつれて夫々の反射面83で反射したLEDランプ81が見えなくなり、光源取付面82と各反射面83とのなす角度が180°までなると夫々の反射面83による反射がなくなる。
また、各反射面83を、光源取付面82の周囲を取り囲んで配置する必要があるため、夫々の反射面83の形状が複雑にならざるを得ない。
さらに、LEDランプ81の非点灯時には、点灯時と同様に三角形発光ユニット80を正面前方方向から観視したときに、LEDランプ81が各反射面83で反射されて非点灯のLEDランプ81自体が見えてしまい、三角形発光ユニット80の、LEDランプ81の非点灯時の見栄えを損なうものとなる。この原因は、LEDランプ81を直接高反射率の反射面によって反射させる構成によるものである。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、反射面が単純な構成からなり、光源の点灯時には前記反射面で反射された反射光による虚像が形成されて光源と共に視認され、光源の非点灯時には該光源自体が多方向から見えることがないような灯具ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、光軸方向を一にする複数の光源と、前記複数の光源に囲まれるように該光源の光軸方向に略垂直方向に延在する光反射面と、前記複数の光源と前記光反射面の前方に該複数の光源及び光反射面を覆うように配設されたアウターレンズとを備え、前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、該アウターレンズを透過して外部に出射して前記光源の実像を形成し、前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、該アウターレンズで内部反射した後に前記光反射面で反射されて、その反射光が前記アウターレンズを透過して外部に出射して前記光源の虚像を形成することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記光反射面は前記灯具ユニットの中心軸上に頂点を有すると共に前方方向に立ち上がる多角錐形状を呈し、 前記複数の光源の夫々は前記多角錐形状の光反射面の各底辺近傍に位置し、前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、前記アウターレンズを透過して外部に出射し、前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、前記アウターレンズで内部反射した後に前記多角錐形状の光反射面の前記光源に近接する側面反射面で反射されて、前記光源が前記側面反射面で切り取られた形状の反射光が前記アウターレンズを透過して外部に出射することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項2において、前記アウターレンズは前方方向に凸状の湾曲形状を有しており、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が前記アウターレンズの内面に到達した到達点における、該到達点を通って前記灯具ユニットの中心軸の方向に向かう前記湾曲形状の接線と、前記アウターレンズの内面で反射されて夫々の光源に近接する側面反射面に達した到達点における、該到達点を通って該側面反射面上を前記光源方向あるいは前記頂点方向に向かう直線とのなす角度が、0°以上で且つ15°未満であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項2又は請求項3において、前記アウターレンズは、該アウターレンズの内面で反射されて前記側面反射面で反射された反射光が前記灯具ユニットの中心軸に沿って外部に出射するように、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が到達した内面の到達点近傍の曲率半径が適宜の半径に設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記アウターレンズは、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が到達した内面の到達点を含む少なくとも近傍に、前記到達した光を透過及び反射する透過反射部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の灯具ユニットは、光源と、光源の光軸Xに対して略垂直方向に延在する光反射面を有するリフレクタと、光源及びリフレクタの反射面の前方に該光源及びリフレクタを覆うように配設されたアウターレンズを備えている。そして、光源から出射してアウターレンズを透過した光と、光源から出射してアウターレンズの内面で反射してリフレクタの光反射面で反射されてアウターレンズを透過した光の、互いに異なる2つの光路を経た光が外部に出射されることにより、光源の実像と虚像が形成される。
これにより、反射面が単純な構成からなり、光源の点灯時には前記反射面で反射された反射光による虚像が形成されて光源と共に視認されることで照明機能と光演出機能を発揮し、光源の非点灯時には該光源自体が多方向から見えることがないために良好な見栄えを確保することができる灯具ユニットが実現する。
実施形態の灯具ユニットの正面図である。 図1のA−A断面図である。 光源からの出射光の光路説明図である。 小反射面とアウターレンズの関係を示す説明図である。 小反射面とアウターレンズの関係を示す説明図である。 光源からの出射光の光路説明図である。 光源点灯時の灯具ユニットの正面図である。 アウターレンズ内面の曲率半径の説明図である。 過反射部材を配設した灯具ユニットの説明図である。 従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図9を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は実施形態の灯具ユニットの正面図、図2は図1のA−A断面図である。
灯具ユニット1は、出射光が光軸Xに対して所定の立体角で広がりを有する光源2と、光源2からの出射光の指向特性を制御するインナーレンズ10と、光源2の光軸Xに対して略垂直方向に延在する、鏡面反射面からなる光反射面21を有するリフレクタ20と、光源2、インナーレンズ10及びリフレクタ20の光反射面21の前方(後述する、灯具ユニットの出射光の出射方向と同一方向)に、該光源2、インナーレンズ10及びリフレクタ20の光反射面21を覆うように配設されたアウターレンズ30を備えている。
光源2は複数からなり、例えばLEDのような、電球や放電ランプ等に比べて出射光の指向性が狭い光源が用いられ、灯具ユニット1の、光源2の光軸Xに沿う中心軸Cを中心とする同心円上の互いに等角度間隔に離間した位置に配設されている。
インナーレンズ10は透光性材料、具体的には、例えばポリカーボネート樹脂等の透光性樹脂で形成され、平板状に形成された基板部11に対して光源2が配設された位置に対応する直前位置に、光源2側から前方に向けてカップ状に突出した突出部13及び光源2側から前方に向けて凹んだ凹部14を有するレンズ部12を備えており、レンズ部12の突出部13の外前面13a及び凹部14の内底面14aの夫々には適宜なレンズカットを施したレンズ面が形成されている。
インナーレンズ10は光源2の前方に位置し、夫々のレンズ部12は凹部14を各光源2側に向けた状態で光源2の直前の位置に位置している。
リフレクタ20はインナーレンズ10の前方に位置し、インナーレンズ10と反対側の面(アウターレンズ30側の面)を鏡面反射面からなる光反射面21とすると共に、後方に位置するインナーレンズ10のレンズ部12の突出部13の位置に対応する位置に突出部挿通孔22が設けられて該突出部挿通孔22に突出部13が挿通されている。
リフレクタ20の光反射面21は連続する複数の平面状の小反射面で構成され、そのうち灯具ユニット1の光学系の形成に寄与する複数の小反射面21aは、灯具ユニット1の中心軸Cを中心とする同心円上に位置する複数の光源2よりも内側(中心軸C側)に位置している。
光反射面21の、光源2の内側に位置する部分は、灯具ユニット1の中心軸C上に頂点Pを有して前方方向に立ち上がる多角錐(本実施形態は典型例であり正六角錐)形状を呈しており、複数の小反射面21aの夫々は、多角錐形状の光反射面の各側面を構成している。
換言すると、小反射面21aの夫々は、灯具ユニット1の中心軸C上の所定の位置を共通の頂点Pとすると共に互いの頂角が等しい二等辺三角形を呈しており、夫々の二等辺三角形の底辺の外側近傍に突出部挿通孔22が位置している。
本実施形態では、光源2の数を6個としているが、必ずしも、光源2の数は6個に限られるものではない。本実施形態では、光源2を均等に配置し、これに対応して小反射面21aを正多角錐形状に配置しているが、小反射面21aの配置は正多角錐形状に限られるものではない。但し、上述の構成からわかるように、光源2の数が変わっても光源2の数と小反射面21aの数は同一である。また、多角錐形状の小反射面21aの集合体に対して、任意の他の平面、曲面、立体形状などを付加することを妨げない。
アウターレンズ30は透光性材料、具体的には、例えばポリカーボネート樹脂等の透光性樹脂で形成され、リフレクタ20の直前領域はレンズカットが施されていない素通しの意匠面部31となっている。
意匠面部31は、光源2からの出射光が透過して外部に出射される領域であり、全面に亘って均一な肉厚で形成されると共に、出射光の出射方向(前方)に凸状に湾曲した湾曲形状を呈している。
アウターレンズ30の意匠面部31とリフレクタ20の各小反射面21aとは、所定の間隔の空間(間隔空間)3を置いて互いに並設された状態にある。この間隔空間3、後述する光路の説明において、小反射面21aと意匠面部31との間を通る光の伝播空間となるものである。
次に、光源2、インナーレンズ10、リフレクタ20及びアウターレンズ30で構成された光学系を備えた上記構成からなる灯具ユニット1について、光源2からの出射光がアウターレンズ30を透過して外部に出射されるまでの光路形成について説明する。
まず、図3(光源からの出射光の光路説明図)にあるように、光源2から出射した所定の指向特性を有する光L1は、直前に位置する、インナーレンズ10のレンズ部12の凹部14のレンズカットが施された内底面14aに照射されて該内底面14aで屈折されて突出部13に入射し、該突出部13内を導光されて外前面13aで再度屈折され、所望の指向特性に変換されてインナーレンズ10のレンズ部12からアウターレンズ30の意匠面部31に向けて出射される。
インナーレンズ10のレンズ部12から出射した、所望の指向特性に変換された光L2は、リフレクタ20の各小反射面21aとアウターレンズ30の意匠面部31との間に位置する間隔空間(光伝播空間)3を伝播されてアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに至り、その一部は内面31aから直接アウターレンズ30に入射してアウターレンズ30内を導光(透過)されて外面31bから外部出射光L3としてアウターレンズ30外に出射される。
同様に、インナーレンズ10のレンズ部12からアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに至った光L2の一部は、意匠面部31の内面31aで反射(内部反射)されてその反射光L3がリフレクタ20の、光源2に近接する小反射面21aに向かい、小反射面21aでアウターレンズ30の意匠面部31に向けて反射されてその反射光L4が間隔空間(光伝播空間)3を伝播されてアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに至り、内面31aからアウターレンズ30に入射してアウターレンズ30内を導光(透過)されて外面31bから外部出射光L5としてアウターレンズ30外に出射される。
この場合、図4(小反射面とアウターレンズの関係を示す説明図)にあるように、光源2からの出射光が、インナーレンズ10のレンズ部12内を導光されて光伝播空間3を伝播されてアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに到達した到達点Qにおける、該到達点Qを通って灯具ユニット1の中心軸Cの方向に向かう、アウターレンズ湾曲との接線αと、アウターレンズ30の内面31aで反射されて光伝播空間3を伝播されて、光源2に近接する小反射面21aに到達した到達点Sにおける、該到達点Sを通って小反射面21a上を灯具ユニット1の中心軸Cの方向に向かう直線βとのなす角度θが、0°≦θ<15°の範囲にあるのが好ましい。角度θが0°≦θ<15°の範囲であり、且つ、光源2の出射光がアウターレンズ30の内面31aに対して斜め方向から到達することにより、光源2からの出射光をアウターレンズ30を介して外部に出射することができる。
特に図5(小反射面とアウターレンズの関係を示す説明図)にあるように、角度θ=0°、つまり、アウターレンズ30の意匠面部31の内面31aのQの位置における接線αと小反射面21aに含まれる直線βを平行とし、且つ 光源2から光軸X上に出射した光が、インナーレンズ10のレンズ部12内を導光されてアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aで反射されて光源2に近接する小反射面21aの頂点P近傍に到達するように、光軸Xの垂直面Eに対する直線βの角度γを適宜な角度に設定することのより、光源2から光軸X上に出射した光は、灯具ユニット1の中心軸C上を進むことになる。
同時に図6(光源からの出射光の光路説明図)にあるように、光源2の指向特性に対応して、光源2から出射してアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに到達した光の少なくとも照射範囲Dの曲率半径Rを適宜な値に設定することにより、光源2から出射してアウターレンズ30の意匠面部31の内面31a及びリフレクタ20の光反射面21を構成する小反射面21aで反射された光L5の全体が、灯具ユニット1の中心軸C上を進むことになる。
これにより、夫々の小反射面21aで反射されてアウターレンズ30を介して外部に出射される反射光L5は、夫々の光源2から出射して反射することなくそのままインナーレンズ10のレンズ部12及びアウターレンズ30の意匠面部31を透過した光L3による光源2の実像2aに対して、近接する光源2の、灯具ユニット1の前方に向く光出射面2cを、小反射面21aと相似形の二等辺三角形で切り取った形状の、光源2の虚像2bを構成する小虚像2baを形成する。
したがって、光源2が点灯した灯具ユニット1を光の出射方向の前方から見ると、図7(光源点灯時の灯具ユニットの正面図)にあるように、夫々の光源2から出射して反射することなくそのままインナーレンズ10のレンズ部12及びアウターレンズ30の意匠面部31を透過した光による光源2の実像2aが同心円上に等間隔で視認され、夫々の光源2から出射してアウターレンズ30の意匠面部31の内面31a及びリフレクタ20の小反射面21aによる2回の反射を経た光による光源2の虚像2bが中央部に実像2aと同一の形状で視認される。
この場合、灯具ユニット1の中央部に視認される光源2の虚像2bは、虚像2bを形成する、光源2から出射されてリフレクタ20の光反射面21を構成する各小反射面21aで反射された反射光が灯具ユニット1の中心軸Cに沿って外部に出射されるため、灯具ユニット1からの視認距離に無関係にどの距離からも視認することができる。光源2の実像2aについても同様に、灯具ユニット1からの視認距離に無関係にどの距離からも視認できるようにすることは可能である。
上述のように、光源2から出射してアウターレンズ30の意匠面部31の内面31a及びリフレクタ20の光反射面21を構成する小反射面21aで反射された光の全体が、灯具ユニット1の中心軸C上を進むように設定したが、このときの、光源2から出射してアウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに到達した光L2の少なくとも照射範囲Dの曲率半径Rに対して、これよりも曲率半径が小さくなってRaとなると、リフレクタ20の光反射面21を構成する小反射面21aで反射された反射光L11が灯具ユニット1の中心軸Cの方向に向かい、中心軸C上で一旦焦点に集光した後に放射状に拡散される。一方、曲率半径が大きくなってRbとなると、光反射面21を構成する小反射面21aで反射された反射光11が灯具ユニット1の中心軸Cから離れた方向に向かい、焦点に集光することなくそのまま拡散される。曲率半径がRのときの、小反射面21aで反射された反射光はL10で示されており、灯具ユニット1の中心軸Cに沿って進んで行く(図8(アウターレンズ内面の曲率半径の説明図)参照)。
そのため、曲率半径Ra、Rbでは、光源2の虚像を灯具ユニット1の光の出射方向の前方から見ると、灯具ユニット1からの視認距離によって見え方が大きく異なり、特に、灯具ユニット1からの距離が遠くなると虚像が見えなくなり、灯具ユニット1の光学的な効果が損なわれることになる。
ところで、光源2の虚像2bの輝度を高めるためには、アウターレンズ30の意匠面部31の内面31aにおける、光源2からの出射光の照射範囲の反射率を高めることで可能となる。但し、この照射範囲は、夫々の光源2から出射して反射することなくアウターレンズ30の意匠面部31に到達した光がそのまま透過する領域でもある。
そのため、その領域の反射率を高めることは、その領域から出射する出射光の輝度低下を招くことにもなる。したがって、光源2の実像と虚像の夫々の輝度を考慮しながら、透過と反射の両機能を備えた、例えば、ハーフミラーのような透過反射部材を設けることが有効となる。
透過反射部材4の具体的な配設方法は、図9(透過反射部材を配設した灯具ユニットの説明図)のように、アウターレンズ30の意匠面部31の内面31aの、光源2の光軸Xとの交点を含む光源2の出射光の照射範囲Dを含むように配設する。この場合、透過反射部材4は、各光源2による照射範囲Dに個別に配設する方法と、各光源2による照射範囲Dを結ぶように環状に配設することも可能である。
なお、光源2の虚像2bの輝度を高めることは、虚像2bと実像2aとの輝度の比率を変えることでもある。
また、光源2の虚像2bの大きさを変えるには、アウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに到達する光の指向特性を制御することで可能となる。具体的には、アウターレンズ30の意匠面部31の内面31aに到達する光の指向性を広げることにより大きな虚像2bが得られ、指向性を狭めることにより小さな虚像2bを得ることができる。
以上説明したように、上記構成の灯具ユニットは、光源がインナーレンズで覆われているため、光源の非点灯時に光源自体が見えることがなく、非点灯時の見栄えを損なうことがない。
なお、光源2からの出射光の指向特性を所望の指向特性に変換する必要がない場合は、指向特性を制御するためのインナーレンズは不要である。そのため、灯具ユニットの構成が簡素化されて製造コストの低コスト化を図ることができる。
上記光学系からわかるように、光源に、例えばLEDのような、電球や放電ランプ等に比べて出射光の指向性が狭い光源を用いたのは、指向性が広い光源を用いると虚像がぼやけて光源の輪郭が明瞭に形成されないためである。
インナーレンズの有無に係わらず本願発明の灯具ユニットは、光反射面が単純な構成からなり、光源の点灯時には前記光反射面で反射された反射光による虚像が形成されて光源と共に視認されることで照明機能と光演出機能を発揮し、光源の非点灯時には該光源自体が多方向から見えることがないために良好な見栄えを得ることができる灯具ユニットが実現する。
1… 灯具ユニット
2… 光源
2a… 実像
2b… 虚像
2ba… 小虚像
2c… 光出射面
3… 間隔空間(光伝播空間)
4… 透過反射部材
10… インナーレンズ
11… 基板部
12… レンズ部
13… 突出部
13a… 外前面
14… 凹部
14a… 内底面
20… リフレクタ
21… 光反射面
21a… 小反射面
22… 突出部挿通孔
30… アウターレンズ
31… 意匠面部
31a… 内面
31b… 外面

Claims (5)

  1. 光軸方向を一にする複数の光源と、
    前記複数の光源に囲まれるように該光源の光軸方向に略垂直方向に延在する光反射面と、
    前記複数の光源と前記光反射面の前方に該複数の光源及び光反射面を覆うように配設されたアウターレンズとを備え、
    前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、該アウターレンズを透過して外部に出射して前記光源の実像を形成し、
    前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、該アウターレンズで内部反射した後に前記光反射面で反射されて、その反射光が前記アウターレンズを透過して外部に出射して前記光源の虚像を形成することを特徴とする灯具ユニット。
  2. 前記光反射面は前記灯具ユニットの中心軸上に頂点を有すると共に前方方向に立ち上がる多角錐形状を呈し、
    前記複数の光源の夫々は前記多角錐形状の光反射面の各底辺近傍に位置し、
    前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、前記アウターレンズを透過して外部に出射し、
    前記複数の光源の夫々から前記アウターレンズに向けて出射した光の一部は、前記アウターレンズで内部反射した後に前記多角錐形状の光反射面の前記光源に近接する側面反射面で反射されて、前記光源が前記側面反射面で切り取られた形状の反射光が前記アウターレンズを透過して外部に出射することを特徴とする請求1に記載の灯具ユニット。
  3. 前記アウターレンズは前方方向に凸状の湾曲形状を有しており、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が前記アウターレンズの内面に到達した到達点における、該到達点を通って前記灯具ユニットの中心軸の方向に向かう前記湾曲形状の接線と、前記アウターレンズの内面で反射されて夫々の光源に近接する側面反射面に達した到達点における、該到達点を通って該側面反射面上を前記光源方向あるいは前記頂点方向に向かう直線とのなす角度が、0°以上で且つ15°未満であることを特徴とする請求項2に記載の灯具ユニット。
  4. 前記アウターレンズは、該アウターレンズの内面で反射されて前記側面反射面で反射された反射光が前記灯具ユニットの中心軸に沿って外部に出射するように、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が到達した内面の到達点近傍の曲率半径が適宜の半径に設定されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の灯具ユニット。
  5. 前記アウターレンズは、前記複数の光源の夫々から該光源の光軸上に出射した光が到達した内面の到達点を含む少なくとも近傍に、前記到達した光を透過及び反射する透過反射部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の灯具ユニット。
JP2014026489A 2014-02-14 2014-02-14 灯具ユニット Pending JP2015153613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026489A JP2015153613A (ja) 2014-02-14 2014-02-14 灯具ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026489A JP2015153613A (ja) 2014-02-14 2014-02-14 灯具ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015153613A true JP2015153613A (ja) 2015-08-24

Family

ID=53895662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014026489A Pending JP2015153613A (ja) 2014-02-14 2014-02-14 灯具ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015153613A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5957340B2 (ja) 光束制御部材および照明装置
US9360191B2 (en) Lighting device
KR101684117B1 (ko) 차량용 무드등
JP6507035B2 (ja) 光束制御部材、発光装置および照明装置
WO2014054226A1 (ja) 光束制御部材、発光装置および照明装置
WO2013069238A1 (ja) 照明装置
JP5944801B2 (ja) 照明装置
JP2008218089A (ja) 照明装置
JP2017504944A (ja) 照明デバイス
JP2017021963A (ja) 車両用灯具
JP5977636B2 (ja) 光束制御部材、発光装置および照明装置
JP2018081806A (ja) 光学レンズ、光源装置および照明装置
US20140092628A1 (en) Illumination device
JP2017112037A (ja) 車両用灯具
JP5119379B2 (ja) 面照明光源装置及び面照明装置
US10190730B2 (en) Light flux controlling member, light emitting device and illuminating device
JP2019050142A (ja) 車両用灯具
WO2016009798A1 (ja) 光束制御部材、発光装置および照明装置
KR20120137719A (ko) 등기구
JP2015118818A (ja) 灯具
JP2017212036A (ja) 車両用灯具
JP2015153613A (ja) 灯具ユニット
JP2013077454A (ja) 照明装置
TWI592607B (zh) 光源模組以及全周光球泡燈
JP2012151030A (ja) 照明器具