JP2015152175A - 空気質評価装置及び空気質評価システム - Google Patents

空気質評価装置及び空気質評価システム Download PDF

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Abstract

【課題】建物自体の空気質維持性能を評価可能な空気質評価装置及び空気質評価システムを提供する。
【解決手段】空気質評価システムは、建物の屋内の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサ10と、建物の屋外の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサ20と、建物の屋内の空気を清浄する空気質改善装置30とを有する。また、空気質評価システムは、屋内空気質センサ10及び屋内空気質センサ10と通信可能な空気質評価サーバ100を有する。空気質評価サーバ100は、屋外空気質センサ20から受信した屋外空気質値に基づいて設定された平均値bと、空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質センサ10から受信した屋内空気質値とに基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める評価部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の屋内の空気質を評価する空気質評価装置及び空気質評価システムに関する。
特許文献1には、建物の屋内の温度、湿度、臭気、塵芥量等の空気質を検出し、検出結果に基づいて、空気清浄機(空気質改善装置)を制御する装置が開示されている。
特許第3211343号公報
建物の屋内の空気質には、空気質改善装置の空気質改善性能だけでなく、建物自体の空気質維持性能が大きく影響する。
本発明は、建物自体の空気質維持性能を評価可能な空気質評価装置及び空気質評価システムを提供する。
本発明の空気質評価装置は、建物の屋内の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサと、建物の屋外の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサとを有する。また、空気質評価装置は、建物の屋内の空気を清浄する空気質改善手段と、屋外空気質値に基づいて設定された第一の所定値と空気質改善手段を作動させたときの屋内空気質値とに基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める評価手段と、を有する。
評価手段は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善手段を作動させたときの屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、第一の所定値と屋内空気質値との比率または差分を求めてもよい。
評価手段は、建物の屋内の空気質の良化度として、第一の所定値と空気質改善手段を作動させたときの屋内空気質値との差分の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、第一の所定値と屋内空気質値との比率または差分を求めてもよい。
評価手段は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善手段を作動させたときの屋内空気質値が第一の所定値から第一の所定値よりも小さい第二の所定値に低下するまでの時間を求めてもよい。
第二の所定値は、建物の屋内の空気質が所定の良条件を満たす目標値であってもよい。
第二の所定値は、空気質改善手段を作動させたときにおいて、屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおいて屋内空気質センサから出力された屋内空気質値であってもよい。
評価手段は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善手段を作動させた場合において、屋内空気質値が第一の所定値に低下したときから、第一の所定値と屋内空気質値との差分が所定値に増加するまでの時間を求めてもよい。
評価手段は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善手段を作動させた場合において、屋内空気質値が第一の所定値に低下したときから、屋内空気質値と第一の所定値との差分の時間的変化率が所定値に低下するまでの時間を求めてもよい。
空気質評価装置は、建物の屋内と屋外との間の通気状態を検出する通気状態検出手段をさらに有してもよい。評価手段は、通気状態検出手段で検出された通気状態に基づいて、建物の屋内の空気質の良化度の評価動作を制御してもよい。
評価手段は、通気状態検出手段により検出された通気状態が、建物の屋内と屋外との間で空気が流通する所定の通気状態にあるかを判断し、所定の通気状態にあると判断したときは、建物の屋内の空気質の良化度の評価を停止してもよい。
本発明の空気質評価システムは、建物の屋内の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサと、建物の屋外の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサと、建物の屋内の空気を清浄する空気質改善手段とを有する。また、空気質評価システムは、屋外空気質値を示すデータ及び屋内空気質値を示すデータをネットワークを介して受信可能なサーバを有する。サーバは、屋外空気質センサから受信した屋外空気質値に基づいて設定された第一の所定値と、空気質改善手段を作動させたときの屋内空気質センサから受信した屋内空気質値とに基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める評価手段を備える。
本発明によれば、建物自体の空気質維持性能を評価することができる。
実施形態1に係る空気質評価システムの構成を示す図である。 実施形態1に係る空気質評価システムの空気質評価サーバの機能ブロックを示す図である。 実施形態1に係る空気質評価システムのハードウェア構成を示す図である。 実施形態1に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。 実施形態1に係る空気質評価システムの空気質評価サーバの空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。 実施形態2に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。 実施形態2に係る空気質評価システムの空気質評価サーバの空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。 実施形態3に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。 実施形態3に係る空気質評価システムの空気質評価サーバの空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。 実施形態4に係る空気質評価システムの構成を示す図である。 実施形態4に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。 実施形態4に係る空気質評価システムの空気質評価サーバの空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。
本発明の実施形態について説明する。
(発明の背景)
大気汚染の問題に鑑み、屋内の空気質をセンシングし、その結果に基づいて動作する空気清浄機が存在する。また、換気装置に空気清浄機能を付加したり、屋外空気質センサや気象予報の省庁が出す大気汚染情報に基づいて空気清浄機を稼動させたりして、汚染物質を建物の屋内から除去する技術が存在する。しかし、建物の屋内における空気清浄効果を正しく評価するシステムがない。そのため、空気質の悪い環境に存在する建物等においては、空気清浄機や空気清浄機能付きの換気装置を備えている場合でも、空気質に関する風評による不動産価値の低下の影響は避けることができない。
上記のような大気汚染の問題に鑑み、本実施形態では、空気質の評価を正確に行うことが可能な空気質評価装置及び空気質評価システムを提供する。
(実施形態1)
1.構成
図1は、本発明の実施形態1に係る空気質評価システムの構成を示す図である。
本実施形態の空気質評価システムは、屋内空気質センサ10、屋外空気質センサ20、空気質改善装置30、宅内ゲートウェイ装置40(以下、適宜「宅内GW40」という)、及び空気質評価サーバ100を有する。
屋内空気質センサ10は、住宅等の建物の屋内の評価対象の区画に設置される。評価対象の区画は、住宅であれば、例えばリビングルームや寝室等である。住宅の場合、キッチンや、喫煙者の部屋、玄関など空気質の外乱要因が多い区画は、評価対象の区画から除くことが好ましい。屋内空気質センサ10は、有線LAN、無線LAN等の通信手段を介して、宅内GW40に接続可能である。屋内空気質センサ10は、例えば、塵埃の濃度(種々の大きさの空気中粒子状物質、かび、花粉、PM2.5など)、臭気、煙等を空気質のセンシング指標として検出する。屋内空気質センサ10は、検出した屋内の空気質の値を示す屋内空気質データを出力する。なお、評価する空気質の内容は、ユーザの求める空気質に応じて決定してもよい。屋内空気質センサ10は、建物の屋内の評価対象の区画の複数箇所に設置されてもよい。
屋外空気質センサ20は、建物の屋外に設置される。例えば、建物の外壁等に設置される。屋外空気質センサ20は、有線LAN、無線LAN等の通信手段を介して、宅内GW40に接続可能である。屋外空気質センサ20は、屋内空気質センサ10同様、例えば、塵埃(空気中のかび、花粉、PM2.5等の粒子状物質等)の濃度、臭気、煙等を空気質のセンシング指標として検出する。屋外空気質センサ20は、検出した屋外の空気質の値を示す屋外空気質データを出力する。屋外空気質センサ20は、建物の屋外の複数箇所に設置されてもよい。
空気質改善装置30は、建物の屋内の空気質を改善する装置である。空気質改善装置30は、空気清浄機31及び換気装置32を有する。空気清浄機31は、塵埃(空気中のかび、花粉、PM2.5等の粒子状物質等)を吸着するフィルタ等を有し、空気を浄化する。換気装置32は、外気を屋内に吸入する際、塵埃(空気中のかび、花粉、PM2.5等の粒子状物質等)による空気質悪化を引き起こさないための吸気フィルタを備える。空気質改善装置30は、自装置30の動作状態を示す情報を宅内GW40に出力する。空気質改善装置30は、遠隔から動作状態(ON/OFFや動作モード、出力)をできるものでああっても、できないものであってもよいが、動作状態に関する情報を宅内GW40に出力する機能については最低限有している必要がある。
宅内GW40は、屋外空気質センサ20及び屋外空気質センサ20から出力される空気質データを所定周期で入力する。宅内GW40は、インターネット等の通信ネットワークを介して、両センサから取得した空気質データを空気質評価サーバ100に送信する。
空気質評価サーバ100は、宅内GW40から空気質データ等を受信し、受信した空気質データ等を記憶し、データの解析・評価を行い、建物の空気質性能を評価する。空気質評価サーバ100は、Webサーバ機能等を有する。
図2は、空気質評価サーバ100の機能ブロックを示す図である。空気質評価サーバ100は、機能ブロックとして、宅内ゲートウェイ通信部101(以下、適宜「GW通信部101」という)、空気質データ記憶部102、評価部103、空気質評価結果記憶部104、WEBサーバ部105を有する。GW通信部101は、インターネットを介して宅内GW40と通信を行う。空気質データ記憶部102は、宅内GW40から受信した時系列の空気質データを記憶する、評価部103は、空気質データ記憶部102に記憶された空気質データを所定の手順にしたがって評価する。WEBサーバ部105は、ユーザの情報端末200等からアクセスがあったときに、空気質の評価結果を出力する。
図3は、空気質評価サーバ100のハードウェア構成を示す図である。空気質評価サーバ100は、ハードウェアとして、中央処理装置110(以下、適宜「CPU110」という)、記憶部120、及び通信インタフェース130(以下、適宜「通信I/F130」という)を備える。記憶部120には、空気質評価を行うためのプログラムやデータが記憶される。CPU110は、記憶部120からプログラムを読み出し、読み出したプログラムに従って、空気質データ等に対して演算処理を実行する。図2に示すGW通信部101、空気質データ記憶部102、評価部103、空気質評価結果記憶部104、WEBサーバ部105は、CPU110が記憶部120及び通信I/F130等と信号の授受を行いつつプログラムを実行することにより構成される。
2.動作
図4、図5を参照して、本実施形態に係る空気質評価システムの動作を説明する。図4は、実施形態1に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。図4の縦軸は空気質値を示し、横軸は時間を示す。空気質値が大きいほど、空気環境が悪いことを示す。図4の破線は、屋外空気質センサ20で検出された屋外の空気質値、実線は、屋内空気質センサ10で検出された屋内の空気質値を示す。図5は、実施形態1に係る空気質評価システムの空気質評価サーバ100の空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。
GW通信部101は、宅内GW40と通信を行って、空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質センサ20で検出された屋外空気質値を示す屋外空気質データ、及び屋内空気質センサ10で検出された屋内空気質値を示す屋内空気質データを取得する(S11)。
空気質データ記憶部102は、GW通信部101が取得した空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質データ及び屋内空気質データを、取得時刻と対応付けて記憶する(S12)。
評価部103は、過去所定時間の間の屋内空気質値の変化が所定値以下か否かを判定する(S13)。所定時間は、例えば1時間である。以下、過去所定時間の間の屋内空気質値の変化率を適宜「時間的変化率」という。所定値は、屋内空気質値の変化がほぼなくなったと判定するためのゼロに近い値である。つまり、所定値は、屋内空気質値が改善され、定常状態の最良値に達したと判定するための値である。
屋内空気質値の変化が所定値以下でない場合(S13でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS11以後の動作を繰り返す。これに対し、屋内空気質値の変化が所定値以下の場合(S13でYESの場合)、評価部103は、GW通信部101が取得した空気質改善装置30の動作状態に関する情報が、空気質改善装置30が動作していることを示しているか判定する(S14)。
空気質改善装置30が動作していない場合(S14でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS11以後の動作を繰り返す。これに対し、空気質改善装置30が動作している場合(S14でYESの場合)、評価部103は、現在の屋内空気質値を、屋内空気質値の最良値aとして設定する(S15)。
評価部103は、過去所定日数分の屋外空気質値の平均値bを求める(S16)。所定日数は、例えば1日〜3日である。
評価部103は、屋外空気質値の平均値bと屋内空気質値の評価用最良値aとの比率b/aを求める(S17)。
空気質評価結果記憶部104は、評価結果の比率b/aを、評価を行った建物に対応付けて記憶する(S18)。
3.空気質評価方法
屋内空気質の最良値aは、建物の気密性能に左右される。したがって、屋外空気質と屋内空気質の最良値aとの間には相関がある。そこで、本実施形態では、建物の屋内の空気質の良化度として、屋外空気質センサ20の測定値の平均値bと屋内空気質センサ10の最良値aとの比率b/aを求める。空気質の良化度とは、空気質が改善(良化)された度合いである。建物の屋内の空気質の良化度を求めることは、建物の空気質の維持性能を評価することでもある。比率b/aの値が大きいほど、空気質の良化度、つまり建物における空気質の維持性能が優れていることを示す。
なお、空気質改善装置30の性能が比較的悪い場合、もしくは建物の気密性が悪く最良値aの値が平均値bに比して大きい場合は、建物の屋内の空気質の良化度として、差分b−aを求めてもよい。
なお、屋外空気質データ及び屋内空気質データを長期間にわたって取得した後、長期間の屋外空気質値及び屋内空気質値を解析することにより、比率b/aまたは差分b−aを求めてもよい。この場合、屋内空気質値の時間的変化率が所定値以下となった箇所を探し出し、統計処理によって異常な値を除外し、比率b/aまたは差分b−aをそれぞれの箇所において求め、これらの値を平均化して評価してもよい。
本実施形態によれば、(1)空気清浄機や、換気装置の性能ではなく、これらを設置した建物システムそのものの空気質維持・浄化性能を評価し、建物の屋内空気質の長期的な環境を把握することができる。また、(2)建物総体としての空気質性能を評価、把握することで、都市公害である外部空気質環境の悪化の中でも、優れた対環境性能とその維持を評価結果として示し、建物の不動産価値の維持向上を図ることができる。
また、空気質評価サーバ100には、複数の建物の空気質データ等が記録される。そのため、空気質評価サーバ100は、複数の建物間において空気質や空気質浄化性能等の比較を行ってもよい。この構成により、ユーザが自己の情報端末200を用いて空気質評価サーバ100のWEBサーバ部105にアクセスし、所有する建物の性能が全体の中でどういう位置づけにあるのかなどの情報や、改善に向けての指標を得ることができる。ユーザは、改善のため、建物気密性の向上や、換気装置32、空気清浄機31などの空気質改善装置30の強化、宅内汚染発生源の除去などを行うことが可能となる。
また、建物が存在する地域や場所によって屋外環境は大きく変化する。そのため、屋外空気質の平均値は地域や場所によって大きく異なる。長期間、屋外空気質値及び屋内空気質データを取得することで、屋外環境に応じた最良値を求めることができる。そして、屋外環境が似通った地域及び場所での最良値を比較することで、建物毎の空気質性能の比較も可能である。
4.まとめ
本発明の空気質評価システムは、建物の屋内の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサ10と、建物の屋外の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサ20と、建物の屋内の空気を清浄する空気質改善装置30とを有する。また、空気質評価システムは、屋内空気質センサ10及び屋内空気質センサ10と通信可能な空気質評価サーバ100を有する。空気質評価サーバ100は、屋外空気質センサ20から受信した屋外空気質値に基づく平均値b(第一の所定値)と、空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質センサ10から受信した屋内空気質値とに基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める評価部103を備える。
本実施形態によれば、建物自体の空気質維持性能を評価することができる。
評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、平均値b(第一の所定値)と屋内空気質値a(最良値a)との比率b/aまたは差分b−aを求める。
これにより、屋外空気質の一時的な変動を排除して、建物自体の空気質維持性能を正確に評価することができる。
なお、評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、平均値b(第一の所定値)と空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質値との差分の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、平均値b(第一の所定値)と屋内空気質値a(最良値a)との比率または差分を求めてもよい。
これによっても、屋外空気質の一時的な変動を排除して、建物自体の空気質維持性能を正確に評価することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、屋内空気質値が規定値から最良値に低下するまでの時間を評価の指標とし、当該指標に基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める。
1.構成
実施形態2に係る空気質評価システムのハードウェア構成は、実施形態1と同様である。なお、空気質評価サーバ100の記憶部120に記憶されているプログラムは、実施形態2に係る空気質評価システムの空気質評価動作を実現するためのものが記憶されている。
2.動作
図6、図7を参照して、本実施形態に係る空気質評価システムの動作を説明する。図6は、実施形態2に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。図6の縦軸は空気質値を示し、横軸は時間を示す。空気質値が大きいほど、空気環境が悪いことを示す。図6の破線は、屋外空気質センサ20で検出された屋外の空気質値を示し、実線は、屋内空気質センサ10で検出された屋内の空気質値を示す。図7は、実施形態2に係る空気質評価システムの空気質評価サーバ100の空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。
ステップS21、S22では、実施形態1のステップS11、S12と同様の処理が行われる。すなわち、GW通信部101は、宅内GW40と通信を行って、空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質センサ20で検出された屋外空気質値を示す屋外空気質データ、及び屋内空気質センサ10で検出された屋内空気質値を示す屋内空気質データを取得する(S21)。空気質データ記憶部102は、GW通信部101が取得した空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質データ及び屋内空気質データを記憶する(S22)。
評価部103は、現在の屋内空気質値が規定値以下か否かを判定する(S23)。規定値は、屋外の空気質値よりも低い、予め設定された所定の値である。
規定値以下でない場合(S23でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS21以後の動作を繰り返す。これに対し、規定値以下の場合(S23でYESの場合)、評価部103は、現在の屋内空気質値が最良値に達したか否かを判定する(S24)。最良値は、実施形態1同様の手法で取得した屋内空気質値の最良値である。なお、本実施形態では、過去に取得した最良値に基づいて予め設定した所定の値を最良値として用いる。
現在の屋内空気質値が最良値に達していない場合(S24でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS21以後の動作を繰り返す。これに対し、最良値に達した場合(S24でYESの場合)、評価部103は、現在の空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、空気質改善装置30が作動しているか否かを判定する(S25)。より詳しくは、評価部103は、空気質データ記憶部102に記憶されている空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、屋内空気質値が規定値以下になってから最良値に低下するまでの間、空気質改善装置30が作動していたか否かを判定する。
空気質改善装置30が作動していなかった場合(S25でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS21以後の動作を繰り返す。これに対し、最良値に達した場合(S25でYESの場合)、評価部103は、屋内空気質値が規定値から最良値に低下するまでの時間t1を求める(S26)。
空気質評価結果記憶部104は、評価結果の時間t1を、評価を行った建物に対応付けて記憶する(S27)。
3.空気質評価方法
本実施形態では、屋内空気質値が規定値Rから最良値に低下するまでの時間t2を評価の指標とし、当該指標に基づいて建物の屋内の空気質の良化度を求める。建物の屋内の空気質の良化度を求めることは、建物の空気質の維持性能を評価することでもある。時間t1の値が小さいほど、空気質の良化度、及び建物における空気質の維持性能が優れていることを示す。
なお、長期間に渡って継続的に屋内空気質値及び屋外空気質値を取得し、複数回時間t1を取得し、複数回分の時間t1の平均時間を求め、当該平均時間に基づいて評価を行ってもよい。空気質改善性能の感覚的把握のため、規定値として現実の環境に近い値、例えば屋外空気質値の最近の平均値を使用してもよい。
規定値に達してから最良値に低下するまでの間(収束するまでの間)に一定以上の変動があり、単調減少でなかったときは(外乱が発生していた場合)、得られた時間t1は、評価のためのデータとして利用しない。外乱の発生は清掃活動、運動、調理等の人間の活動による可能性が高く、その場合は建物の性能を正確に評価できないからである。
4.まとめ
本実施形態では、評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質値が規定値(第一の所定値)から規定値(第一の所定値)よりも小さい最良値(第二の所定値)に低下するまでの時間t1を求める。
これにより、規定値(第一の所定値)から規定値(第一の所定値)よりも小さい最良値(第二の所定値)に低下するまでの時間t1に基づいて、建物自体の空気質維持性能を評価することができる。
最良値(第二の所定値)は、空気質改善装置30を作動させた場合において、屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおける屋内空気質センサ10から出力された屋内空気質値である。
これにより、建物自体の空気質維持性能を正確に評価することができる。
なお、評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させた場合において、屋内空気質値が規定値(第一の所定値)に低下したときから、規定値(第一の所定値)と屋内空気質値との差分が、所定値に増加するまでの時間を求めてもよい。所定値は、例えば規定値(第1の所定値)と最良値(第二の所定値)との差分である。
また、評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させた場合において、屋内空気質値が規定値(第一の所定値)に低下したときから、屋内空気質値と規定値(第一の所定値)との差分の時間的変化率が、所定値に低下するまでの時間を求めてもよい。所定値は、屋内空気質値と規定値(第一の所定値)との差分の時間的変化がほぼなくなったと判定するためのゼロに近い値である。つまり、所定値は、屋内空気質値の変化がほぼなくなったと判定するための値である。換言すれば、所定値は、屋内空気質値が改善され定常状態の最良値に達したと判定するための値である。
(実施形態3)
本実施形態では、屋内空気質値が規定値から目標値に低下するまでの時間を評価の指標とし、当該指標に基づいて、建物の屋内の空気質の良化度を求める。
1.構成
実施形態3に係る空気質評価システムのハードウェア構成は、実施形態1と同様である。なお、空気質評価サーバ100の記憶部120に記憶されているプログラムは、実施形態3に係る空気質評価システムの空気質評価動作を実現するためのものが記憶されている。
2.動作
図8、図9を参照して、本実施形態に係る空気質評価システムの動作を説明する。図8は、実施形態3に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。図8の縦軸は空気質値を示し、横軸は時間を示す。空気質値が大きいほど、空気環境が悪いことを示す。図8の破線は、屋外空気質センサ20で検出された屋外の空気質値を示し、実線は、屋内空気質センサ10で検出された屋内の空気質値を示す。図9は、実施形態3に係る空気質評価システムの空気質評価サーバ100の空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。
ステップS31、S32では、実施形態1のステップ11、12と同様の処理が行われる。すなわち、GW通信部101は、宅内GW40と通信を行って、空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質センサ20で検出された屋外空気質値を示す屋外空気質データ、及び屋内空気質センサ10で検出された屋内空気質値を示す屋内空気質データを取得する(S31)。 空気質データ記憶部102は、GW通信部101が取得した空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質データ及び屋内空気質データを記憶する(S32)。
評価部103は、現在の屋内空気質値が規定値以下か否かを判定する(S33)。規定値は、屋外の空気質値よりも低い、予め設定された所定の値である。
規定値以下でない場合(S33でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS31以後の動作を繰り返す。これに対し、規定値以下の場合(S33でYESの場合)、評価部103は、現在の屋内空気質値が目標値以下か否かを判定する(S34)。屋内空気質の目標値は、空気質改善を行う際の屋内空気質値の目標値である。屋内空気質の目標値は、予め設定された値である。
現在の屋内空気質値が目標値以下でない場合(S34でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS31以後の動作を繰り返す。これに対し、目標値以下の場合(S34でYESの場合)、評価部103は、現在の空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、空気質改善装置30が作動しているか否かを判定する(S35)。より詳しくは、評価部103は、空気質データ記憶部102に記憶されている空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、屋内空気質値が規定値以下になってから目標値に低下するまでの間、空気質改善装置30が作動していたか否かを判定する。
空気質改善装置30が作動していなかった場合(S35でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS31以後の動作を繰り返す。これに対し、目標値以下となった場合(S35でYESの場合)、評価部103は、屋内空気質値が規定値から目標値に低下するまでの時間t2を求める(S26)。
空気質評価結果記憶部104は、評価結果の時間t2を、評価を行った建物に対応付けて記憶する(S27)。
3.空気質評価方法
本実施形態では、建物の屋内の空気質の良化度として、屋内空気質値が規定値から目標値に低下するまでの時間t2を求める。建物の屋内の空気質の良化度を求めることは、建物の空気質の維持性能を評価することでもある。時間t2の値が小さいほど、空気質の良化度、及び建物における空気質の維持性能が優れていることを示す。
なお、長期間(一定期間)に渡って継続的に屋内空気質値及び屋外空気質値を取得し、複数回時間t2を取得し、複数回分の時間t2の平均時間を求め、当該平均時間に基づいて評価を行ってもよい。空気質改善性能の感覚的把握のため、規定値として現実の環境に近い値、例えば屋外空気質値の最近の平均値を使用してもよい。
規定値に達してから目標値に低下するまでの間(収束するまでの間)に、一定以上の変動により単調減少でなくなった場合(外乱が発生した場合)、このときに得られた時間t2は、評価のためのデータとして利用しない。外乱の発生は清掃作業等の人間の活動による可能性が高く、その場合は建物の性能を正確に評価できないので、評価のためのデータとして利用しない。
4.まとめ
本実施形態では、評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させたときにおいて屋内空気質値が規定値(第一の所定値)から規定値(第一の所定値)よりも小さい目標値(第二の所定値)に低下するまでの時間t2を求める。目標値(第二の所定値)は、建物の屋内の空気質が所定の良条件を満たす値である。
これにより、屋内空気質値が規定値(第一の所定値)から規定値(第一の所定値)よりも小さい目標値(第二の所定値)に低下するまでの時間t2に基づいて、建物自体の空気質維持性能を評価することができる。
評価部103は、建物の屋内の空気質の良化度として、空気質改善装置30を作動させたときにおいて、屋内空気質値が規定値(第一の所定値)に低下してから、規定値(第一の所定値)と屋内空気質値との差分が所定値に増加するまでの時間を求めてもよい。所定値は、例えば、規定値と目標値との差分である。
(実施形態4)
本実施形態の空気質評価システムは、実施形態1の構成に加え、さらに通気状態検出装置を備える。
1.構成
図10は、本発明の実施形態4に係る空気質評価システムの構成を示す図である。本実施形態に係る空気質評価システムは、実施形態1の構成に加え、さらに通気状態検出装置50を備える。なお、空気質評価サーバ100の記憶部120に記憶されているプログラム及びデータは、実施形態4に係る空気質評価システムの空気質評価動作を実現するためのものが記憶されている。
通気状態検出装置50は、建物の選定された区画内の開口部の開閉状態を検出する。通気状態検出装置50は、扉開閉センサ51及び窓開閉センサ52を有する。扉開閉センサ51は、建物の扉が開いているか否かを検出する。窓開閉センサ52は、建物の窓が開いているか否かを検出する。建物の開口部が開いていると、花粉や微粒子を含む外部の空気が室内に入り込み、室内環境が悪化する。この状態で空気清浄機31や換気装置32を働かせても、空気質の良化度の評価(建物性能の評価)をできない。そのため、扉開閉センサ51及び窓開閉センサ52により、建物の開口部が開いていることが検出されている場合は、空気質評価を停止する。空気フィルタを有していない、単に屋外の空気を吸入する換気システムが動作している場合や、外気を導入して空調を行う空調システムが動作している場合などについても、開口部検知の対象にしてもよい。これにより、空気質評価の精度が向上する。
図11、図12を参照して、本実施形態に係る空気質評価システムの動作を説明する。図11は、実施形態4に係る空気質評価システムによる空気質評価方法を説明する図である。図11の縦軸は空気質値を示し、横軸は時間を示す。空気質値が大きいほど、空気環境が悪いことを示す。図11の破線は、屋外空気質センサ20で検出された屋外の空気質値を示し、実線は、屋内空気質センサ10で検出された屋内の空気質値を示す。図12は、実施形態4に係る空気質評価システムの空気質評価サーバ100の空気質評価動作の一例を説明するフローチャートである。
GW通信部101は、宅内GW40と通信を行って、空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質センサ20で検出された屋外空気質値を示す屋外空気質データ、屋内空気質センサ10で検出された屋内空気質値を示す屋内空気質データ、通気状態検出装置50で検出された開口部の開口状態に関する情報を取得する(S41)。空気質データ記憶部102は、GW通信部101が取得した空気質改善装置30の動作状態に関する情報、屋外空気質データ、屋内空気質データ、開口部の開口状態に関する情報を記憶する(S42)。
評価部103は、現在の屋内空気質値が規定値以下か否かを判定する(S43)。規定値は、屋外の空気質値よりも低い、予め設定された所定の値である。
規定値以下でない場合(S43でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS21以後の動作を繰り返す。これに対し、規定値以下の場合(S43でYESの場合)、評価部103は、現在の屋内空気質値が最良値に達したか否かを判定する(S44)。最良値は、実施形態1同様の手法で取得した屋内空気質値の最良値である。なお、本実施形態では、過去に取得した最良値に基づいて予め設定した所定の値を最良値として用いる。
現在の屋内空気質値が最良値に達していない場合(S44でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS41以後の動作を繰り返す。これに対し、最良値に達した場合(S44でYESの場合)、評価部103は、現在の空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、空気質改善装置30が作動しているか否かを判定する(S45)。より詳しくは、評価部103は、空気質データ記憶部102に記憶されている空気質改善装置30の動作状態を示す情報に基づいて、屋内空気質値が規定値以下になってから最良値に低下するまでの間、空気質改善装置30が作動していたか否かを判定する。
空気質改善装置30が作動していなかった場合(S45でNOの場合)、空気質評価サーバ100はステップS41以後の動作を繰り返す。これに対し、空気質改善装置30が作動していた場合(S45でYESの場合)、評価部103は、通気状態検出装置50から取得した通気状態を示すデータに基づいて、屋内空気質値が規定値以下になってから最良値に低下するまでの間に、建物の開口部が開いたことがあるか否かを判定する(S46)。換言すれば、評価部103は、通気状態検出装置50により検出された通気状態が、建物の屋内と屋外との間で空気が流通する所定の通気状態にあるか否かを判定する。
建物の開口部が開いたことがある場合(S46でYESの場合)、空気質評価サーバ100はステップS41以後の動作を繰り返す。つまり、ステップS43〜S45の条件が満足されていても、建物の開口部が開いていて塵芥が屋内に進入している場合、評価部103は、ステップS47の処理を実行しないように構成している。これに対し、建物の開口部が開いていなかった場合(S46でNOの場合)、評価部103は、屋内空気質値が規定値から最良値に低下するまでの時間t1を求める(S47)。
空気質評価結果記憶部104は、評価結果の時間t1を、評価を行った建物に対応付けて記憶する(S48)。
3.空気質評価方法
本実施形態では、建物の開口部が開いている場合、空気質の評価を実施しない。建物の開口部が開いている場合、屋外から塵芥が侵入し、建物の性能を正確に評価できないからである。本実施形態によれば、建物の開口部の開閉状態を考慮して空気質の評価を行うことにより、屋内空気質の評価を正確に行うことができる。
4.まとめ
本実施形態では、建物の屋内と屋外との間の通気状態を検出する通気状態検出装置50をさらに有し、評価部103は、通気状態検出装置50で検出された通気状態に基づいて、屋内空気質の良化度の評価動作を制御する。
これにより、建物の開口部の開閉状態を考慮して空気質の評価を行うことにより、屋内空気質の評価を正確に行うことができる。
評価部103は、通気状態検出装置50により検出された通気状態が、建物の屋内と屋外との間で空気が流通する所定の通気状態にあるかを判断し、所定の通気状態にあると判断したときは、建物の屋内の空気質の良化度の評価を停止する。
これにより、建物の開口部が開いているときは屋内空気質の評価が行われないので、誤った評価が行われるのを軽減することができる。
本実施形態では、実施形態1の構成に通気状態検出装置50を追加した構成について説明した。しかし、本実施形態の技術思想は実施形態2及び実施形態3にも適用可能である。
(実施形態5)
上記各実施形態では、空気質評価サーバ100により空気質の評価を行う。しかし、ユーザの建物等に空気質評価装置を設け、当該空気質評価装置により空気質の評価を行ってもよい。
例えば、宅内GW40に空気質データ等の収集機能を設けるとともに、ユーザのパーソナルコンピュータ(PC)等に空気質評価用のアプリケーションプログラムをインストールする。そして、宅内GW40で収集したデータをPCなどにダウンロードして、PC上のアプリケーションプログラムにより解析してもよい。PC上のプログラムは、空気質評価サーバ100にインストールされたプログラムと同様のものでよい。
また、宅内GW40自体に空気質評価機能を組み込み、宅内GW40自体で空気質評価を行うようにしてもよい。この場合、宅内GW40は、空気質評価サーバへの接続はしなくてもよい。宅内GW40は、単純なゲートウェイではなく、データ記憶機能、データ解析・簡易空気質評価機能、WEBサーバ機能などを備えればよい。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、建物の屋内の空気質の良化度を求める際に用いる、空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質値として、空気質改善装置30が作動しているときの屋内空気質値を用いたが、これに限定されない。空気質改善装置30を作動させたときの屋内空気質値として、例えば、空気質改善装置30を作動させて停止させた後、所定時間以内の屋内空気質値を用いてもよい。所定時間は、例えば、空気質改善装置30を停止させた時点の屋内空気質値と所定時間経過後の屋内空気質値との差が、空気質の良化度の評価に対して実質的な影響を与えない程度の時間である。
上記各実施形態では、建物が戸建住宅である場合を説明した。しかし、上記各実施形態の技術思想は、戸建住宅以外の建物についても適用可能である。例えば、上記各実施形態の技術思想は、アパート、マンション、テナントビル等の種々の建物に適用可能である。
VOCなどにより建物の内部環境が原因で空気質が悪化した場合、屋外の大気汚染等が原因の空気質悪化とは逆に屋内空気質の方が屋外空気質に比べて悪くなる。そのため、開口部が閉じられて、空気改善装置換気や空気清浄機能を停止した後、一定時間経過した状態(留守時など)のときに屋内空気質が最も悪い状態となる。この状態となったときから基準値や最良値になるまでの時間を測定してもよい。この場合、測定のために空気質改善装置に対する稼働制御が必要になる。
空気質の評価結果に基づいて空気質改善装置の制御を行ってもよい。すなわち、空気質の改善性能を高めるため、空気質改善装置による空気清浄機能を最大で動作させるなどパワーアップを図ってもよい。空気質改善装置を制御できない場合、空気質改善装置を常時動作させ、あるいは空気改善装置自体の自動制御運転機能を利用してもよい。
10 屋内空気質センサ
20 屋外空気質センサ
30 空気質改善装置
31 空気清浄機
32 換気装置
40 宅内GW
50 通気状態検出装置
51 扉開閉センサ
52 窓開閉センサ
100 空気質評価サーバ
101 GW通信部
102 空気質データ記憶部
103 評価部
104 空気質評価結果記憶部
105 WEBサーバ部
110 CPU
120 記憶部
130 通信インタフェース

Claims (11)

  1. 建物の屋外の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサと、
    前記建物の屋内の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサと、
    前記建物の屋内の空気を清浄する空気質改善手段と、
    前記屋外空気質値に基づいて設定された第一の所定値と前記空気質改善手段を作動させたときの前記屋内空気質値とに基づいて、前記建物の屋内の空気質の良化度を求める評価手段と、を有する、
    ことを特徴とする空気質評価装置。
  2. 前記評価手段は、前記建物の屋内の空気質の良化度として、前記空気質改善手段を作動させたときの前記屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、前記第一の所定値と前記屋内空気質値との比率または差分を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気質評価装置。
  3. 前記評価手段は、前記建物の屋内の空気質の良化度として、前記第一の所定値と前記空気質改善手段を作動させたときの前記屋内空気質値との差分の時間的変化率が所定値に低下したときにおける、前記第一の所定値と前記屋内空気質値との比率または差分を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気質評価装置。
  4. 前記評価手段は、前記建物の屋内の空気質の良化度として、前記空気質改善手段を作動させたときの前記屋内空気質値が前記第一の所定値から前記第一の所定値よりも小さい第二の所定値に低下するまでの時間を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気質評価装置。
  5. 前記第二の所定値は、前記建物の屋内の空気質が所定の良条件を満たす目標値である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気質評価装置。
  6. 前記第二の所定値は、前記空気質改善手段を作動させた場合において、前記屋内空気質値の時間的変化率が所定値に低下したときにおける前記屋内空気質センサから出力された屋内空気質値である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気質評価装置。
  7. 前記評価手段は、前記建物の屋内の空気質の良化度として、前記空気質改善手段を作動させた場合において、前記屋内空気質値が前記第一の所定値に低下したときから、前記第一の所定値と前記屋内空気質値との差分が所定値に増加するまでの時間を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気質評価装置。
  8. 前記評価手段は、前記建物の屋内の空気質の良化度として、前記空気質改善手段を作動させた場合において、前記屋内空気質値が前記第一の所定値に低下したときから、前記屋内空気質値と前記第一の所定値との差分の時間的変化率が所定値に低下するまでの時間を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気質評価装置。
  9. 前記建物の屋内と屋外との間の通気状態を検出する通気状態検出手段をさらに有し、
    前記評価手段は、前記通気状態検出手段で検出された通気状態に基づいて、前記建物の屋内の空気質の良化度の評価動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の空気質評価装置。
  10. 前記評価手段は、前記通気状態検出手段により検出された通気状態が、前記建物の屋内と屋外との間で空気が流通する所定の通気状態にあるかを判断し、前記所定の通気状態にあると判断したときは、前記建物の屋内の空気質の良化度の評価を停止する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の空気質評価装置。
  11. 建物の屋内の空気質を示す屋外空気質値を出力する屋外空気質センサと、
    前記建物の屋外の空気質を示す屋内空気質値を出力する屋内空気質センサと、
    前記建物の屋内の空気を清浄する空気質改善手段と、
    前記屋外空気質値を示すデータ及び前記屋内空気質値を示すデータをネットワークを介して受信可能なサーバと
    を有し、
    前記サーバは、前記屋外空気質センサから受信した前記屋外空気質値に基づいて設定された第一の所定値と、前記空気質改善手段を作動させたときの前記屋内空気質センサから受信した前記屋内空気質値とに基づいて、前記建物の屋内の空気質の良化度を求める評価手段を備える、
    ことを特徴とする空気質評価システム。
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