JP2015152014A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油漏れの発生を防止する駆動装置、を提供する。
【解決手段】駆動装置は、ピニオンギヤ38を支持するキャリア部30を有し、潤滑油を導入するための導入路43がキャリア部30に形成されるリダクション機構120と、リダクション機構120を収容するトランスアクスルケース12と、リダクション機構120およびトランスアクスルケース12の間に配置されるプレート51とを備える。トランスアクスルケース12は、プレート51と対向し、溝状の油路41が形成される対向面13を有する。プレート51は、平板状に延在する平板部52と、平板部52の周縁に設けられ、平板部52を対向面13に向けて付勢するように弾性力を発生する皿バネ機構部53と、平板部52に設けられ、油路41に流れる潤滑油を導入路43に導く樋状のガイド部54とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】駆動装置は、ピニオンギヤ38を支持するキャリア部30を有し、潤滑油を導入するための導入路43がキャリア部30に形成されるリダクション機構120と、リダクション機構120を収容するトランスアクスルケース12と、リダクション機構120およびトランスアクスルケース12の間に配置されるプレート51とを備える。トランスアクスルケース12は、プレート51と対向し、溝状の油路41が形成される対向面13を有する。プレート51は、平板状に延在する平板部52と、平板部52の周縁に設けられ、平板部52を対向面13に向けて付勢するように弾性力を発生する皿バネ機構部53と、平板部52に設けられ、油路41に流れる潤滑油を導入路43に導く樋状のガイド部54とを有する。
【選択図】図2
Description
この発明は、一般的には、駆動装置に関し、より特定的には、遊星歯車機構の内部に潤滑油を導入するための油路構造を備えた駆動装置に関する。
従来の駆動装置に関して、たとえば、特開2009−58002号公報には、音の発生を防止することを目的とした動力伝達装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された動力伝達装置は、プラネタリキャリアと係合して、プラネタリキャリアの回転を止めるギヤケースと、プラネタリキャリアに当接する摩擦部材と、摩擦部材をプラネタリキャリアに付勢するバネ部材と、プラネタリキャリアとギヤケースとの間に介在してプラネタリキャリアの回転方向に伸縮するコイルバネとを有する。
このほか、特開2005−248422号公報(特許文献2)、特開2008−121735号公報(特許文献3)、特開平7−259956号公報(特許文献4)および特開2009−92123号公報(特許文献5)に、各種の駆動装置に関する開示がある。
上述の特許文献1に開示された動力伝達装置においては、バネ部材により摩擦部材をプラネタリキャリアに付勢することによって、プラネタリキャリアの回転を妨げ、ガタ打ち音の発生を防止している。しかしながら、動力伝達装置が、遊星歯車機構を収容するケース側からプラネタリキャリア側に潤滑油を導く油路構造を備える場合、バネ部材の弾性力によってケースとプラネタリキャリアとの間に隙間が生じるため、油漏れの発生の原因となり得る。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、油漏れの発生を防止する駆動装置を提供することである。
この発明に従った駆動装置は、ピニオンギヤを支持するキャリア部を有し、潤滑油を導入するための導入路がキャリア部に形成される遊星歯車機構と、遊星歯車機構を収容するケースと、遊星歯車機構およびケースの間に配置されるプレートとを備える。ケースは、プレートと対向し、溝状の油路が形成される対向面を有する。プレートは、平板状に延在する平板部と、平板部の周縁に設けられ、平板部を対向面に向けて付勢するように弾性力を発生する皿バネ機構部と、平板部に設けられ、油路に流れる潤滑油を導入路に導く樋状のガイド部とを有する。
このように構成された駆動装置によれば、平板部を対向面に向けて付勢して溝状の油路を管路状に保持するとともに、油路に流れる潤滑油を樋状のガイド部を通じて導入路に導入することができる。これにより、ケース側からキャリア部側に向けた潤滑油の経路上において油漏れが発生することを防止できる。
以上に説明したように、この発明に従えば、油漏れの発生を防止する駆動装置を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における駆動装置を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態では、本発明が、動力源としてエンジンおよびモータジェネレータを備えるハイブリッド車両に搭載され、これらの動力源で発生した動力を駆動輪に伝達するための駆動装置(トランスアクスル)10に適用される場合を一例として説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における駆動装置を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態では、本発明が、動力源としてエンジンおよびモータジェネレータを備えるハイブリッド車両に搭載され、これらの動力源で発生した動力を駆動輪に伝達するための駆動装置(トランスアクスル)10に適用される場合を一例として説明する。
本実施の形態における駆動装置10は、主に発電機として機能するモータジェネレータMG1と、主に電動機として機能するモータジェネレータMG2と、エンジンおよびモータジェネレータMG2の少なくとも一方から出力される動力を駆動輪に向けて伝達する動力分割機構110と、エンジンおよびモータジェネレータMG2の少なくとも一方から出力される動力を適宜の減速比で減速し、減速された動力を駆動輪に向けて伝達するリダクション(減速)機構120と、これらを収容するトランスアクスルケース12とを有する。
図2は、図1中の2点鎖線IIで囲まれた範囲を示す断面図である。図3は、図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。
図2および図3を参照して、リダクション機構120は、シングルピニオン式の遊星歯車機構から構成されている。リダクション機構120は、はすば外歯歯車からなるサンギヤ24と、はすば内歯歯車からなるリングギヤ22と、はすば外歯歯車からなる複数のピニオンギヤ38と、キャリア部30とを有する。
リングギヤ22は、サンギヤ24の外周上に配置されている。サンギヤ24およびリングギヤ22は、リダクション機構120を構成する遊星歯車機構の中心軸101を中心にして同心状に配置されている。サンギヤ24およびリングギヤ22は、中心軸101を中心に回転可能に設けられている。
複数のピニオンギヤ38は、中心軸101を中心とする周方向において互いに間隔を隔てて設けられている。複数のピニオンギヤ38は、サンギヤ24およびリングギヤ22の間に配置され、これらのギヤに噛み合っている。各ピニオンギヤ38は、中心軸101に平行な中心軸102を中心に回転(自転)可能に設けられている。
キャリア部30は、中心軸101を中心にその周方向に並ぶ複数のピニオンギヤ38を支持するように設けられている。キャリア部30は、トランスアクスルケース12に対して回り止めされている。
キャリア部30は、複数のピニオンシャフト36と、キャリア31と、軸受け部(ニードルベアリング)37とが組み合わさって構成されている。
ピニオンシャフト36は、中心軸102に沿って延びる軸形状を有する。ピニオンギヤ38は、軸受け部37を介してピニオンシャフト36の外周上に嵌合されている。ピニオンギヤ38は、ピニオンシャフト36を中心に回転する。
キャリア31は、その構成部位として、環状板部31fおよび環状板部31gを有する。環状板部31fおよび環状板部31gは、環状の板形状を有し、中心軸101に略直交する平面内で延在する。環状板部31fおよび環状板部31gは、中心軸101の軸方向において互いに距離を隔てて設けられている。環状板部31fおよび環状板部31gは、中心軸102の軸方向に延びる図示しない連結部によって互いに連結されている。
環状板部31fと環状板部31gとの間には、ピニオンギヤ38および軸受け部37が配置されている。環状板部31gは、中心軸101の軸方向において、後述するプレート51およびトランスアクスルケース12の隔壁部12tと対向して設けられている。環状板部31fは、ピニオンギヤ38に対して環状板部31gとは反対側に設けられている。
キャリア31は、トランスアクスルケース12よりも高硬度の金属から形成されている。一例を挙げれば、キャリア31は焼結材から形成され、トランスアクスルケース12はアルミニウムから形成されている。
ピニオンシャフト36は、中心軸102に沿って軸形状に延びる両端において、環状板部31fおよび環状板部31gを貫通するように設けられている。ピニオンシャフト36は、中心軸102の軸方向において、キャリア31に対して固定されている。
キャリア部30には、リダクション機構120を構成する遊星歯車機構の内部に潤滑油を導入するための導入路43が形成されている。導入路43は、キャリア部30を構成するピニオンシャフト36に形成されている。導入路43は、トランスアクスルケース12の隔壁部12tに対面する側で開口する。導入路43は、その開口位置からピニオンシャフト36の内部を通ってピニオンシャフト36の外周上に達するように設けられている。
図4は、図2中のIV−IV線上に沿ったトランスアクスルケースおよびプレートを示す正面図である。図5は、図4中のトランスアクスルケースを示す正面図である。
図2から図5を参照して、トランスアクスルケース12は、その構成部位として、隔壁部12tを有する。隔壁部12tは、トランスアクスルケース12内で、モータジェネレータMG2を収容する空間とリダクション機構120を収容する空間とを区画するように設けられている。隔壁部12tは、リダクション機構120と中心軸101の軸方向に並んで設けられている。
トランスアクスルケース12は、対向面13を有する。対向面13は、隔壁部12tに設けられている。対向面13は、後述するプレート51と対向して設けられている。対向面13には、油路41が形成されている。油路41は、対向面13から凹む溝形状を有する。油路41は、中心軸101の周りで周回するように設けられている。
トランスアクスルケース12には、ケース油孔46およびケース油孔47が形成されている。ケース油孔46およびケース油孔47は、油路41の互いに距離を隔てた位置に開口している。図5中の矢印で示すように、トランスアクスルケース12からケース油孔46およびケース油孔47を通じて供給された潤滑油が、油路41を流れる。
隔壁部12tには、スプライン状の係合凹部19が形成されている。キャリア部30は、キャリア31(環状板部31g)が係合凹部19にスプライン係合されることにより、回転方向においてトランスアクスルケース12に固定されている。
図6は、図4中のプレートを示す正面図である。図7は、図4中のプレートを側面から見た断面図である。
図2から図7を参照して、駆動装置10は、プレート51をさらに有する。プレート51は、たとえば、鋼鈑から形成されている。プレート51は、中心軸101の軸方向において、トランスアクスルケース12とキャリア部30との間に設けられている。プレート51は、中心軸101の軸方向において、隔壁部12tとキャリア31との間に設けられている。プレート51は、トランスアクスルケース12に対して回り止めされている。
本実施の形態では、キャリア31がスプライン係合によって回転方向においてトランスアクスルケース12に固定されているが、このようなスプライン係合には組み付け上必要となるガタが設けられている。このため、モータジェネレータMG2の力行/回生の切り替わりに伴ってキャリア31への作用力が反転すると、キャリア31がそのガタ分だけ回転する場合がある。この場合、プレート51が設けられない構造では、キャリア31とトランスアクスルケース12とが摺動することにより、低硬度のトランスアクスルケース12側で摩耗が発生する可能性がある。
これに対して、トランスアクスルケース12の隔壁部12tとキャリア31との間にプレート51を設けるとともに、そのプレート51をトランスアクスルケース12に対して回り止めすることによって、キャリア31とトランスアクスルケース12とが摺動することを防ぎ、トランスアクスルケース12の摩耗を防止できる。
プレート51のより具体的な構造について説明すると、プレート51は、その構成部位として、平板部52、回り止め用突出部56、皿バネ機構部53およびガイド部54を有する。
平板部52は、平板形状を有する。平板部52は、中心軸101の軸方向に略直交する平面内で延在するように設けられている。平板部52は、中心軸101の軸方向から見て、中心軸101を中心に円形に周回するリング形状を有する。平板部52は、トランスアクスルケース12の対向面13と接触して設けられている。平板部52は、油路41の全体を覆うように対向面13に重ね合わされている。
平板部52には、貫通孔58が形成されている。貫通孔58は、中心軸101を中心とする周方向に距離を隔てた複数個所に形成されている。貫通孔58は、平板形状の平板部52を貫通するように設けられている。貫通孔58は、中心軸101の軸方向において油路41に投影される位置に設けられている。
回り止め用突出部56は、平板部52からトランスアクスルケース12の隔壁部12tに向けて突出する形状を有する。回り止め用突出部56は、中心軸101を中心とする周方向に距離を隔てた複数個所に設けられている。トランスアクスルケース12には、回り止め用凹部14が形成されている。回り止め用凹部14は、対向面13から凹む凹形状を有する。回り止め用突出部56が回り止め用凹部14に嵌合されることによって、プレート51がトランスアクスルケース12に対して回り止めされている。
皿バネ機構部53は、平板部52の周縁に設けられている。皿バネ機構部53は、平板部52の周縁から折れ曲がり、中心軸101の軸方向に対して斜め方向に延在し、その先端でキャリア31(環状板部31g)に当接している。
本実施の形態では、皿バネ機構部53が、平板部52の周縁の全周に設けられている。皿バネ機構部53は、中心軸101となす角度を大きくしながら平板部52の周縁からキャリア31に向けて延在している。皿バネ機構部53は、湾曲しながら平板部52の周縁からキャリア31に向けて延在している。
皿バネ機構部53の弾性力によって、平板部52は、トランスアクスルケース12の対向面13に向けて付勢されている。このような構成により、平板部52を対向面13に密着させることが可能となり、対向面13に形成された溝状の油路41を管路状に保持することができる。
また、皿バネ機構部53の弾性力によって、キャリア31は、中心軸101の軸方向において隔壁部12tから離れる方向(図2および図3における右側)に付勢されている。このような構成により、キャリア部30の姿勢を保持することが可能となり、歯当たり変化によるギヤノイズの悪化や、ピニオンシャフト36と軸受け部37との片当たりによるフレーキングを防ぐことができる。
また、皿バネ機構部53の弾性力によって生じるキャリア31およびプレート51間の摺動抵抗によって、キャリア31の回転方向における動きを抑制することができる。これにより、トランスアクスルケース12に対するキャリア31のスプライン係合部においてガタ打ち音が発生することを防止できる。この際、摺動抵抗を大きくすることを目的に、皿バネ機構部53とキャリア31との接触面積を増大させる構造を採用したり、摩擦材や表面処理を利用したりしてもよい。
ガイド部54は、平板部52に設けられている。ガイド部54は、樋形状を有し、油路41に流れる潤滑油を導入路43に導くように設けられている。
より具体的には、ガイド部54は、平板部52およびキャリア31(環状板部31g)の間の空間に設けられている。ガイド部54は、平板部52からキャリア31に向けて筒状に突出し、その突出する先端でピニオンシャフト36に当接するように設けられている。ガイド部54は、貫通孔58と繋がって設けられている。ガイド部54は、貫通孔58を介して油路41および導入路43の間が互いに連通するように設けられている。
皿バネ機構部53の弾性力によって、平板部52およびキャリア31(環状板部31g)の間に隙間が生じる。本実施の形態では、この隙間にガイド部54による樋構造を設けることによって、キャリア31への潤滑油の供給量を十分に確保することができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1における駆動装置10の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態における駆動装置10は、ピニオンギヤ38を支持するキャリア部30を有し、潤滑油を導入するための導入路43がキャリア部30に形成される遊星歯車機構としてのリダクション機構120と、リダクション機構120を収容するケースとしてのトランスアクスルケース12と、リダクション機構120およびトランスアクスルケース12の間に配置されるプレート51とを備える。トランスアクスルケース12は、プレート51と対向し、溝状の油路41が形成される対向面13を有する。プレート51は、平板状に延在する平板部52と、平板部52の周縁に設けられ、平板部52を対向面13に向けて付勢するように弾性力を発生する皿バネ機構部53と、平板部52に設けられ、油路41に流れる潤滑油を導入路43に導く樋状のガイド部54とを有する。
このように構成された、この発明の実施の形態1における駆動装置10によれば、平板部52を対向面13に向けて付勢して溝状の油路41を管路状に保持するとともに、油路41に流れる潤滑油を樋状のガイド部54を通じて導入路43に導入することができる。これにより、トランスアクスルケース12側からキャリア部30側に向けた潤滑油の経路上において油漏れが発生することを防止できる。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2における駆動装置が備えるプレートを示す正面図である。図9は、図8中のプレートを示す側面図である。本実施の形態における駆動装置は、実施の形態1における駆動装置10と比較してプレート51の形状が異なる。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図8は、この発明の実施の形態2における駆動装置が備えるプレートを示す正面図である。図9は、図8中のプレートを示す側面図である。本実施の形態における駆動装置は、実施の形態1における駆動装置10と比較してプレート51の形状が異なる。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図8および図9を参照して、本実施の形態では、プレート51が、皿バネ機構部53pおよび皿バネ機構部53q(以下、特に区別しない場合には、皿バネ機構部53という)を有する。皿バネ機構部53pおよび皿バネ機構部53qは、中心軸101を中心とする周方向において互いに距離を隔てて設けられている。皿バネ機構部53は、平板部52の周縁の一部位相範囲に設けられている。
図10は、トランスアクスルケースからキャリアへの作用力を説明するための平面図である。図10を参照して、キャリア31の環状板部31gは、その構成部位として、複数の突出部33(33a,33b,33c,33d)を有する。
複数の突出部33は、中心軸101の半径方向外側に突出するとともに、中心軸101の周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。トランスアクスルケース12には、複数の係合凹部19が形成されている。複数の突出部33がそれぞれ複数の係合凹部19にスプライン係合されることによって、キャリア部30がトランスアクスルケース12に対して回り止めされている。複数の突出部33は、中心軸101を中心とする周方向において偏った位相範囲(本実施の形態では、車両前方側の位相範囲)に設けられている。
本実施の形態では、ギヤノイズの低減を図るため、複数の突出部33が設けられた偏った位相範囲で、リダクション機構120の動作時、キャリア31およびトランスアクスルケース12間で作用する力を受け持つ構造を採用している。このような構造に起因して、キャリア31に作用する力の総計にベクトルが生じる(本実施の形態では、モータジェネレータMG2の力行時に図10中の矢印106に示す方向のベクトルが生じ、モータジェネレータMG2の回生時に図10中の矢印107に示す方向のベクトルが生じる)。これにより、キャリア部30の姿勢が変化する懸念がある。
図8から図10を参照して、本実施の形態では、皿バネ機構部53が、モータジェネレータMG2の力行/回生時に生じる作用力のベクトル方向に対応する位置に設けられている。すなわち、皿バネ機構部53pは、中心軸101から見て矢印106に示す方向の位置に設けられ、皿バネ機構部53qは、中心軸101から見て矢印107に示す方向の位置に設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態2における駆動装置によれば、実施の形態1に記載の構造を同様に奏することができる。加えて、キャリア部30の姿勢が傾く一定方向のみに皿バネ機構部53を設けることによって、駆動装置の重量や製造コストの低減を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、遊星歯車機構を備える駆動装置に適用される。
10 駆動装置、12 トランスアクスルケース、12t 隔壁部、13 対向面、14 回り止め用凹部、19 係合凹部、22 リングギヤ、24 サンギヤ、30 キャリア部、31 キャリア、31f,31g 環状板部、33 突出部、36 ピニオンシャフト、37 軸受け部、38 ピニオンギヤ、41 油路、43 導入路、46,47 ケース油孔、51 プレート、52 平板部、53,53p,53q 皿バネ機構部、54 ガイド部、56 回り止め用突出部、58 貫通孔、101,102 中心軸、110 動力分割機構、120 リダクション機構。
Claims (1)
- ピニオンギヤを支持するキャリア部を有し、潤滑油を導入するための導入路が前記キャリア部に形成される遊星歯車機構と、
前記遊星歯車機構を収容するケースと、
前記遊星歯車機構および前記ケースの間に配置されるプレートとを備え、
前記ケースは、前記プレートと対向し、溝状の油路が形成される対向面を有し、
前記プレートは、平板状に延在する平板部と、前記平板部の周縁に設けられ、前記平板部を前記対向面に向けて付勢するように弾性力を発生する皿バネ機構部と、前記平板部に設けられ、前記油路に流れる潤滑油を前記導入路に導く樋状のガイド部とを有する、駆動装置。
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JP2014023230A JP2015152014A (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | 駆動装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105370868A (zh) * | 2015-12-11 | 2016-03-02 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速器轴承润滑结构 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105370868A (zh) * | 2015-12-11 | 2016-03-02 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速器轴承润滑结构 |
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