JP2015150065A - 注射器の設計方法 - Google Patents

注射器の設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015150065A
JP2015150065A JP2014024670A JP2014024670A JP2015150065A JP 2015150065 A JP2015150065 A JP 2015150065A JP 2014024670 A JP2014024670 A JP 2014024670A JP 2014024670 A JP2014024670 A JP 2014024670A JP 2015150065 A JP2015150065 A JP 2015150065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
gasket
barrel
heating
contact pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014024670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6254867B2 (ja
Inventor
一裕 藤澤
Kazuhiro Fujisawa
一裕 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2014024670A priority Critical patent/JP6254867B2/ja
Publication of JP2015150065A publication Critical patent/JP2015150065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6254867B2 publication Critical patent/JP6254867B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】薬液の液漏れを防ぐことができる注射器を効率よく設計する。【解決手段】加熱によって滅菌処理された薬液充填タイプ用の注射器Hを、コンピュータ1を用いて設計するための方法である。本発明の設計方法は、コンピュータ1が、加熱前の温度において、バレルモデル21に圧縮状態で装着されたときのガスケットモデル26aの変形形状を計算する加熱前変形計算ステップS3、滅菌処理時の加熱温度に基づいて、少なくともガスケットモデル26aが熱膨張した状態を計算する熱膨張計算ステップS4、加熱温度から加熱前の温度に変化したときの熱収縮後のガスケットモデル26cとバレルモデル21との接触圧力を計算するステップ、及び、熱収縮後の接触圧力に基づいて、ガスケットモデル26の形状を評価するステップを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、注射針が接続可能な筒状のバレルと、バレルに圧縮状態で装着されたガスケットとを具えた注射器を設計するための方法に関する。
医療分野においては、薬液が予め充填された注射器が広く用いられている。このタイプの注射器は、一端側に注射針が接続可能な出口を有する筒状のバレルと、出口を閉塞するキャップ体と、バレルの他端側に圧縮状態で装着されるガスケットとを含んで構成されている。このガスケットは、ゴム等の弾性体から形成されている。
特開2012−147859号公報
薬液が充填された注射器は、出荷前に、加熱による滅菌処理がなされる。この加熱によって、ガスケットは熱膨張する。また、滅菌処理後の注射器は、加熱前の温度まで冷却される。冷却されたガスケットは、元の大きさに熱収縮する。
熱収縮後のガスケットは、ガスケットとバレルとの間の摩擦により、元の形状に戻ることができない。このため、ガスケットとバレルとの接触圧力(シール性)が、滅菌処理前の接触圧力よりも大きく低下し、薬液の液漏れを招くおそれがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、薬液の液漏れを防ぐことができる注射器を効率よく設計することができる方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、一端側に注射針が接続可能な出口を有しかつ他端側が開放された開口部をなす筒状のバレルと、前記バレルの前記開口部から圧縮状態で装着されたガスケットとを有し、しかも、前記出口がキャップ体で閉塞され、かつ、前記開口部が前記ガスケットで閉塞された前記バレルの気密空間に予め薬液が充填され、さらに、加熱によって滅菌処理された薬液充填タイプ用の注射器を、コンピュータを用いて設計するための方法であって、前記コンピュータに、前記バレルを、有限個の要素でモデル化したバレルモデルを入力するステップ、前記コンピュータに、前記ガスケットを、有限個の要素でモデル化したガスケットモデルを入力するステップ、前記コンピュータが、予め定められた加熱前の温度において、前記バレルモデルに圧縮状態で装着されたときの前記ガスケットモデルの変形形状を計算する加熱前変形計算ステップ、前記コンピュータが、前記予め定められた前記滅菌処理時の加熱温度に基づいて、少なくとも前記ガスケットモデルが熱膨張した状態を計算する熱膨張計算ステップ、前記コンピュータが、前記加熱温度から前記加熱前の温度に変化したときの熱収縮後の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び熱収縮後の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記注射器の設計方法において、前記加熱前変形計算ステップは、加熱前の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び加熱前の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含むのが望ましい。
本発明に係る前記注射器の設計方法において、前記熱膨張計算ステップは、熱膨張後の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び熱膨張後の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含むのが望ましい。
本発明に係る前記注射器の設計方法において、前記バレルモデル及び前記ガスケットモデルは、前記バレルの中心軸を含む断面形状に基づいた二次元モデルであるのが望ましい。
本発明に係る前記注射器の設計方法において、前記加熱前変形計算ステップは、前記バレルモデルの内径を大きくして、その内側に前記ガスケットモデルを配置する拡径ステップ、及び前記ガスケットモデルが配置された後、前記バレルモデルの内径を元に戻して前記ガスケットモデルの変形計算を行う縮径ステップを含むのが望ましい。
本発明の注射器の設計方法は、コンピュータが、予め定められた加熱前の温度において、バレルモデルに圧縮状態で装着されたときのガスケットモデルの変形形状を計算する加熱前変形計算ステップ、及び、予め定められた滅菌処理時の加熱温度に基づいて、少なくともガスケットモデルが熱膨張した状態を計算する熱膨張計算ステップを含んでいる。
さらに、本発明の注射器の設計方法では、コンピュータが、加熱温度から加熱前の温度に変化したときの熱収縮後のガスケットモデルとバレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び、熱収縮後の接触圧力に基づいて、ガスケットモデルの形状を評価するステップを含んでいる。
このように、本発明の設計方法では、注射器を試作することなく、コンピュータを用いて、滅菌処理時のガスケットモデルの熱膨張及び熱収縮を再現することができる。このため、本発明の設計方法では、熱収縮後のガスケットモデルとバレルモデルとの間の接触圧力に基づいて、ガスケットモデルの形状を評価することができるため、薬液の液漏れを防ぐことができる注射器を、効率良く設計することができる。
本実施形態の設計方法を実行するコンピュータの斜視図である。 本実施形態の注射器の側面図である。 バレル、ガスケット及びプランジャを分解して示す注射器の部分断面図である。 本実施形態の設計方法の具体的手順の一例を示すフローチャートである。 バレルモデルを視覚化して示す図である。 スケットモデルを視覚化して示す図である。 本実施形態の加熱前変形計算ステップの具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、拡径ステップを説明する図である。(c)は、縮径ステップを説明する図である。 (a)は、加熱前のガスケットモデルの外側面の座標と、接触圧力との関係を示すグラフである。(b)は、加熱前のガスケットモデルの外側面の座標と、加熱前のガスケットモデルの外側面の中心軸からの距離との関係を示すグラフである。 本実施形態の熱膨張計算ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 熱膨張後のガスケットモデルを示す図である。 (a)は、熱膨張後のガスケットモデルの外側面の座標と、接触圧力との関係を示すグラフである。(b)は、熱膨張後のガスケットモデルの外側面の座標と、熱膨張後のガスケットモデルの外側面の中心軸からの距離を示すグラフである。 本実施形態の熱収縮計算ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 熱収縮後のガスケットモデルを示す図である。 (a)は、熱収縮後のガスケットモデルの外側面の座標と、接触圧力との関係を示すグラフである。(b)は、熱収縮後のガスケットモデルの外側面の座標と、熱収縮後のガスケットモデルの外側面の中心軸からの距離との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の注射器の設計方法(以下、単に「設計方法」ということがある)は、薬液充填タイプ用の注射器を、コンピュータを用いて設計するための方法である。
図1は、本実施形態の設計方法を実行するコンピュータの斜視図である。コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含む。この本体1aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリ、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置1a1、1a2などが設けられる。なお、記憶装置には、本実施形態の設計方法を実行するための処理手順(プログラム)が予め記憶される。
図2は、本実施形態の注射器の側面図である。図3は、バレル、ガスケット及びプランジャを分解して示す注射器の部分断面図である。本実施形態の注射器Hは、バレル2と、バレル2に圧縮状態で装着されるガスケット3と、バレル2から薬液Mを射出させるプランジャ4とを含んでいる。
バレル2は、薬液Mが充填される筒状の本体部6と、本体部6の一端側T1に注射針(図示省略)が接続可能な出口7と、本体部6の他端側T2が解放された開口部8と、本体部6の他端側T2で鍔状にのびるフランジ9とを含んで構成されている。また、バレル2には、出口7を閉塞するキャップ体10が着脱自在に配置されている。
ガスケット3は、例えば、ゴム等の弾性体からなる。図3に示されるように、ガスケット3は、バレル2に装着される前において、その外径D2(最大の外径D2m)がバレル2の本体部6の内径D1よりも大きい略円柱状に形成されている。
このようなガスケット3は、図2に示されるように、バレル2の開口部8から挿入(打栓)されることにより、バレル2の他端側T2に圧縮状態で装着される。これにより、注射器Hは、出口7及び開口部8が、キャップ体10及びガスケット3で閉塞されたバレル2の気密空間18に、薬液Mを充填することができる。
図3に示されるように、ガスケット3の半径方向の外側面3oには、例えば、半径方向外側に突出する一対の凸部12、12と、一対の凸部12、12の間で半径方向内側に凹む凹部13とを含んで形成されている。このような凸部12及び凹部13は、ガスケット3を柔軟に変形させることができるため、ガスケット3とバレル2との接触圧力を維持しつつ、バレル2内にスムーズに挿入するのに役立つ。また、ガスケット3の他端側T2には、プランジャ4が装着される雌ネジ部11が形成されている。
図2及び図3に示されるように、プランジャ4は、棒状の基部15と、基部15の一端側T1で、ガスケット3の雌ネジ部11に挿入される雄ネジ部16と、基部15の他端側T2で鍔状にのびるフランジ17とを含んで構成されている。
このようなプランジャ4は、ガスケット3の雌ネジ部11に雄ネジ部16が螺合されて、一端側T1への外力F1が加えられることにより、ガスケット3を一端側T1に押してスライドさせることができる。このガスケット3のスライドにより、バレル2の内部に充填された薬液Mを、出口7から射出させることができる。
図4は、本実施形態の設計方法の具体的手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の設計方法では、先ず、コンピュータ1に、バレル2(図2に示す)をモデル化したバレルモデルが入力される(ステップS1)。
図5は、バレルモデルを視覚化して示す図である。本実施形態のバレルモデル21は、図2に示したバレル2の本体部6の一部を、数値解析法により取り扱い可能な有限個の要素22でモデル化(離散化)した本体部23が設定されている。数値解析法として、本実施形態では有限要素法が採用される。
図2に示されるように、バレル2は、その中心軸Cを中心とする回転対称性を有している。このため、図5に示されるように、バレルモデル21は、バレル2の中心軸Cを含む断面形状に基づいた二次元モデルとして設定される。このようなバレルモデル21は、例えば、三次元モデルに比べて、要素22の個数を大幅に少なくすることができ、計算時間を短縮しうる。中心軸Cには、固定の境界条件が設定されている。また、バレルモデル21の本体部23には、バレル2の本体部6の内径D1(図3に示す)と同一の内径D5が定義されている。
本実施形態の要素22としては、四辺形要素が用いられているが、これ以外にも、例えば、複雑な形状を表現するのに適した三角形要素などが用いられても良い。また、各要素22には、要素番号、節点22sの番号、節点22sの座標値、及び、バレル2(図2に示す)の材料特性(例えば密度、ヤング率、減衰係数、又は、線膨張係数(熱膨張係数)等)などの数値データが定義される。これらの数値データは、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の設計方法では、コンピュータ1に、ガスケットを、有限個の要素でモデル化したガスケットモデルが入力される(ステップS2)
図6は、ガスケットモデルを視覚化して示す図である。本実施形態のガスケットモデル26は、バレルモデル21と同様に、有限個の要素27でモデル化(離散化)することによって設定される。図2に示したように、ガスケット3は、バレル2と同様に、バレル2の中心軸Cを中心とする回転対称性を有している。このため、ガスケットモデル26も、バレル2の中心軸Cを含む断面形状に基づいた二次元モデルとして設定される。この中心軸Cにも、固定の境界条件が設定されている。
ガスケットモデル26には、図3に示したガスケット3の外側面3oの凸部12、12及び凹部13と同様に、凸部29、29及び凹部30を含む外側面26oが設定されている。さらに、図3に示したガスケット3の雌ネジ部11と同様に、雌ネジ部28が設定されている。ガスケットモデル26には、図3に示したバレル2に装着される前のガスケット3の外径D2(最大の外径D2m)と同一の外径D6(最大の外径D6m)が設定されている。
要素27は、バレルモデル21の要素22と同様に、要素番号、節点27sの番号、節点27sの座標値、及び、ガスケット3(図2に示す)の材料特性(例えば密度、ヤング率、減衰係数、又は、線膨張係数(熱膨張係数)等)などの数値データが定義される。これらの数値データは、コンピュータ1に記憶される。
ガスケットモデル26の外側面26oと、図5に示したバレルモデル21の本体部23の内面23iとの間には、摩擦係数等を含む境界条件が設定されている。このような境界条件も、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の設計方法では、コンピュータ1が、バレルモデル21にガスケットモデル26が圧縮状態で装着されたときのガスケットモデル26の変形形状を計算する(加熱前変形計算ステップS3)。この加熱前変形計算ステップS3では、バレルモデル21及びガスケットモデル26に、予め定められた加熱前の温度に基づく大きさ(本実施形態の二次元モデルでは、面積)が設定されている。そして、加熱前変形計算ステップS3では、ガスケットモデル26の変形形状が計算される。加熱前の温度としては、注射器Hが製造される環境に応じて、適宜設定することができる。本実施形態では、例えば、15℃〜25℃に設定される。図7は、本実施形態の加熱前変形計算ステップS3の具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の加熱前変形計算ステップS3では、先ず、図5に示したバレルモデル21の内径D5を大きくして、その内側にガスケットモデル26(図6に示す)が配置される(拡径ステップS31)。図8(a)、(b)は、拡径ステップS31を説明する図である。
本実施形態の拡径ステップS31では、先ず、図8(a)に示されるように、バレルモデル21の本体部23を中心軸Cから遠ざかる方向に移動させる。これにより、拡径ステップS31では、バレルモデル21の本体部23を、容易に拡径することができる。
本実施形態の拡径ステップS31では、バレルモデル21の本体部23の内径D5が、ガスケットモデル26の外径D6(図6に示す)よりも大となる位置まで、本体部23を移動させている。これにより、図8(b)に示されるように、拡径されたバレルモデル21の内側に、ガスケットモデル26を配置することができる。
次に、本実施形態の加熱前変形計算ステップS3では、ガスケットモデル26がバレルモデル21の内側に配置された後、バレルモデル21の内径D5が元に戻される(縮径ステップS32)。図8(c)は、縮径ステップS32を説明する図である。本実施形態の縮径ステップS32では、バレルモデル21の本体部23の内径D5が、図3に示したバレル2の内径D1と同一となる位置まで、本体部23を中心軸C側に移動させる。これにより、バレルモデル21の本体部23の内面23iと、ガスケットモデル26の外側面26oとが当接する。
中心軸Cには、固定の境界条件が設定されているため、ガスケットモデル26が半径方向内側(中心軸C側)に押圧される。これにより、縮径ステップS32では、加熱前の温度において、バレルモデル21に圧縮状態で装着されたときのガスケットモデル26の変形形状を計算することができる。また、バレルモデル21は、本体部23の内径D5が、バレル2の内径D1と同一となる位置において、移動不能に拘束される。ガスケットモデル26及びバレルモデル21は、コンピュータ1に記憶される。
ガスケットモデル26の変形計算は、各要素27(図6に示す)の形状及び材料特性などをもとに、要素27の質量マトリックス、剛性マトリックス及び減衰マトリックスがそれぞれ作成され、これらのマトリックスを組み合わせて全体の系のマトリックスが作成される。そして、コンピュータ1が、各種の条件を当てはめて運動方程式を作成して、これらを単位時間Tx(x=0、1、…)ごと(例えば、1μ秒ごと)にガスケットモデル26の変形計算を行う。このような変形計算は、例えば、JSOL社製のLS-DYNAなどの市販の有限要素解析アプリケーションソフトウェアを用いて計算することができる。
本実施形態の加熱前変形計算ステップS3では、ガスケットモデル26の径方向内側への圧縮変形のみを計算することにより、バレルモデル21に圧縮状態で装着されたガスケットモデル26(加熱前のガスケットモデル26a)を再現することができる。これにより、本実施形態では、例えば、バレルモデル21の開口部(図示省略)からガスケットモデル26を挿入して変形計算を行う場合に比べて、ガスケットモデル26とバレルモデル21とのスライド摩擦などの計算を、省略することができる。従って、本実施形態の加熱前変形計算ステップS3は、計算時間を短縮することができる。
なお、加熱前変形計算ステップS3では、上述したように、バレルモデル21の開口部(図示省略)からガスケットモデル26を挿入して変形計算が行われてもよい。このような方法によれば、現実の製造工程により近似させた状態で、ガスケットモデル26の変形計算を行うことができるため、シミュレーション精度を向上させることができる。
次に、本実施形態の加熱前変形計算ステップS3では、加熱前のガスケットモデル26aとバレルモデル21との接触圧力が計算される(ステップS33)。本実施形態のステップS33では、例えば、図9(a)に示されるように、加熱前のガスケットモデル26の外側面26oの座標(mm)と、接触圧力(MPa)との関係を示すグラフが求められる。さらに、本実施形態のステップS33では、図9(b)に示されるように、加熱前のガスケットモデル26aの外側面26oの座標(mm)と、加熱前のガスケットモデル26aの外側面の中心軸Cからの距離(mm)との関係を示すグラフが求められる。
図9(a)及び図9(b)のグラフにおいて、外側面26oの座標は、加熱前のガスケットモデル26aの一端26s(図8(c)に示す)を基準(0mm)として、ガスケットモデル軸方向の座標値である。このような計算結果(グラフ)は、上記した有限要素解析アプリケーションソフトウェアによって、容易に計算できる。図9(a)及び図9(b)に示した加熱前のガスケットモデル26aとバレルモデル21との接触圧力の計算結果は、コンピュータ1に記憶される。
本実施形態の加熱前変形計算ステップS3では、次に、加熱前の接触圧力に基づいて、ガスケットモデル26aの形状が評価される(ステップS34)。本実施形態のステップS34では、加熱前のガスケットモデル26aにおいて、外側面26oの接触圧力が許容範囲内か否かが判断される。この判断は、コンピュータ1又はオペレータ(人間)によって行われる。
図8(c)に示されるように、加熱前のガスケットモデル26aとバレルモデル21との接触圧力が小さいと、バレルモデル21(図5に示す)及びガスケットモデル26(図6に示す)に基づいて製造されたバレル2及びガスケット3において、シール性が十分ではなくなり、薬液Mの液漏れを招くおそれがあると評価することができる。逆に、接触圧力が大きいと、バレル2が破壊するおそれがあると評価することができる。このような観点に基づいて、接触圧力の許容範囲は、適宜設定することができる。本実施形態の許容範囲は、例えば、0.1MPa〜5.0MPaに設定されるのが望ましい。
なお、本明細書では、バレルモデル21に当接しているガスケットモデル26の凸部29において、接触圧力が評価されるものとする。また、接触圧力の評価は、ガスケットモデル26の凸部29とバレルモデル21とが接触する全領域の接触圧力が、許容範囲内であるか否かが判断されるものとする。
本実施形態のステップS34では、加熱前の接触圧力が、許容範囲内であると判断された場合(ステップS34で「Y」)、次の熱膨張計算ステップS4が実施される。一方、加熱前の接触圧力が、許容範囲外であると判断された場合(ステップS34で「N」)は、図2に示したガスケット3又はバレル2の各寸法や形状等少なくとも1以上の設計因子が変更され(ステップS35)、ステップS2及びステップS3が再度実行される。
このように、本実施形態の設計方法では、加熱前の接触圧力が許容範囲内になるまで、ガスケット3の設計因子が変更されるため、滅菌処理前において、図2に示したガスケット3のシール性の低下に起因する薬液Mの液漏れや、過度な接触圧力に起因するバレル2の破壊を防ぐことができる注射器H(ガスケット3及びバレル2)を、確実に設計することができる。
次に、本実施形態の設計方法では、コンピュータ1が、少なくともガスケットモデル26aが熱膨張した状態を計算する(熱膨張計算ステップS4)。図2に示した注射器Hのバレル2は、加熱される滅菌処理において、ガスケット3に比べて熱膨張が小さく、その影響が小さい。このため、本実施形態の熱膨張計算ステップS4では、ガスケットモデル26a(図8(c)に示す)のみを熱膨張させた状態が計算される。図10は、本実施形態の熱膨張計算ステップS4の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の熱膨張計算ステップS4では、先ず、予め定められた滅菌処理時の加熱温度に基づいて、加熱前のガスケットモデル26a(図8(c)に示す)が熱膨張した状態を計算する(ステップS41)。加熱温度としては、図2に示した注射器Hの滅菌処理で設定される加熱温度が定義される。本実施形態の加熱温度は、例えば、100℃〜150℃程度である。
滅菌処理時の加熱温度Vbと加熱前の温度Vaとの差(Vb−Va)により、滅菌処理時のガスケット3(図2に示す)の温度上昇分が求められる。本実施形態のステップS41では、ガスケット3の温度上昇分(Vb−Va)と、ガスケットモデル26の各要素27の線膨張係数αに基づいて、ガスケットモデル26が熱膨張した状態が計算される。図11は、熱膨張後のガスケットモデル26bを示す図である。このような熱膨張計算は、例えば、解析アプリケーションソフトウェア( Dassault Systems 社製の ABAQUS等)を用いることによって、容易に行うことができる。熱膨張したガスケットモデル26bは、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の熱膨張計算ステップS4では、熱膨張後のガスケットモデル26bとバレルモデル21との接触圧力が計算される(ステップS42)。本実施形態のステップS42では、図12(a)に示されるように、熱膨張後のガスケットモデル26bの外側面26oの座標(mm)と、接触圧力(MPa)との関係を示すグラフが求められる。さらに、本実施形態のステップS42では、図12(b)に示されるように、熱膨張後のガスケットモデル26bの外側面26oの座標(mm)と、熱膨張後のガスケットモデル26bの外側面26oの中心軸Cからの距離(mm)を示すグラフが求められる。上記のような計算結果(グラフ)は、加熱前変形計算ステップS3と同様の方法で求めることができる。熱膨張後のガスケットモデル26bとバレルモデル21との接触圧力の計算結果は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の熱膨張計算ステップS4では、熱膨張後の接触圧力に基づいて、ガスケットモデル26の形状が評価される(ステップS43)。本実施形態のステップS43では、熱膨張後のガスケットモデル26bにおいて、外側面26oの接触圧力が、許容範囲内か否かが判断される。熱膨張計算ステップS4での許容範囲は、滅菌処理において、バレル2(図2に示す)の破壊、及び、薬液Mの液漏れを防ぐ観点より、加熱前変形計算ステップS3で設定された許容範囲と同一に設定されるのが望ましい。
本実施形態のステップS43では、熱膨張後の接触圧力が、許容範囲内であると判断された場合(ステップS43で「Y」)、次の熱収縮計算ステップS5が実施される。一方、熱膨張後の接触圧力が、許容範囲外であると判断された場合(ステップS43で「N」)は、図2に示したガスケット3又はバレル2の各寸法や形状等少なくとも1以上の設計因子が変更され(ステップS44)、ステップS2〜ステップS4が再度実行される。
このように、本実施形態の設計方法では、熱膨張後の接触圧力が許容範囲内になるまで、ガスケット3又はバレル2の設計因子が繰り返し変更されるため、滅菌処理において、ガスケット3の過度な接触圧力に起因するバレル2の破壊や、シール性低下に起因する薬液Mの液漏れを防ぐことができる注射器H(ガスケット3及びバレル2)を、確実に設計することができる。
次に、本実施形態の設計方法では、コンピュータ1が、熱膨張後のガスケットモデル26bが熱収縮した状態を計算する(熱収縮計算ステップS5)。図13は、本実施形態の熱収縮計算ステップS5の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の熱収縮計算ステップS5では、先ず、加熱温度から加熱前の温度に変化したときの熱収縮後のガスケットモデル26cが計算される(ステップS51)。加熱前の温度Vaと滅菌処理時の加熱温度Vbとの差(Va−Vb)により、冷却されたガスケット3(図2に示す)の温度下降分が求められる。本実施形態のステップS51では、ガスケット3の温度下降分(Va−Vb)と、ガスケットモデル26の各要素27の線膨張係数αに基づいて、熱膨張後のガスケットモデル26bが、加熱前のガスケットモデル26aの大きさに熱収縮した状態が計算される。図14は、熱収縮後のガスケットモデル26cを示す図である。このような熱収縮計算も、上記解析アプリケーションソフトウェアを用いて、容易に行うことができる。
上述したように、ガスケットモデル26の外側面26oと、バレルモデル21の本体部23の内面23iとの間には、摩擦係数が予め定義されている。このため、熱膨張後のガスケットモデル26bの外側面26oと、バレルモデル21の内面23iとの当接面31の一部分において、膨張時の大きな摩擦力を維持したまま、熱膨張したガスケットモデル26bが熱収縮する。このため、熱収縮後のガスケットモデル26cは、加熱前のガスケットモデル26aの形状(図8(c)に示す)に戻すことができない。これにより、当接面31の他の部分では、熱収縮後のガスケットモデル26cとバレルモデル21との間の接触圧力が、加熱前のガスケットモデル26a(図8(c)に示す)とバレルモデル21との接触圧力よりも小さくなる。
このような熱収縮後のガスケットモデル26cの変形は、滅菌処理後に熱収縮したガスケット3(図2に示す)に生じている。従って、ステップS51では、熱収縮したガスケットモデル26cを、滅菌処理後に熱収縮したガスケット3(図2に示す)に近似させることができる。熱収縮したガスケットモデル26cは、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の熱収縮計算ステップS5では、熱収縮後のガスケットモデル26cとバレルモデル21との接触圧力が計算される(ステップS52)。本実施形態のステップS52では、図15(a)に示されるように、熱収縮後のガスケットモデル26cの外側面26oの座標(mm)と、接触圧力(MPa)との関係を示すグラフが求められる。さらに、本実施形態のステップS52では、図15(b)に示されるように、熱収縮後のガスケットモデル26cの外側面26oの座標(mm)と、熱収縮後のガスケットモデル26cの外側面26oの中心軸Cからの距離(mm)との関係を示すグラフが求められる。上記のような計算結果(グラフ)は、加熱前変形計算ステップS3、及び、熱膨張計算ステップS4と同様の方法で求めることができる。熱収縮後のガスケットモデル26cとバレルモデル21との接触圧力の計算結果は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の熱収縮計算ステップS5では、熱収縮後の接触圧力に基づいて、ガスケットモデル26の形状が評価される(ステップS53)。本実施形態のステップS53では、熱収縮後のガスケットモデル26において、外側面26oの接触圧力が許容範囲内か否かが判断される。
上述したように、当接面31の他の部分31bでは、熱収縮後のガスケットモデル26cとバレルモデル21との間の接触圧力が、加熱前のガスケットモデル26aとバレルモデル21との接触圧力よりも小さくなっている。この接触圧力が小さくなり過ぎると、ガスケットモデル26に基づいて製造されたガスケット3のシール性が低下し、薬液の液漏れを招くおそれがある。このため、熱収縮計算ステップS5での許容範囲は、薬液Mの液漏れを防ぐ観点より、加熱前変形計算ステップS3で設定された許容範囲と同一に設定されるのが望ましい。
本実施形態のステップS53では、熱収縮後の接触圧力が、許容範囲内であると判断された場合(ステップS53で「Y」)、バレルモデル21及びガスケットモデル26に基づいて、図2に示したバレル2及びガスケット3を含む注射器Hが製造される(ステップS6)。一方、熱収縮後の接触圧力が、許容範囲外であると判断された場合(ステップS53で「N」)は、図2に示したガスケット3又はバレル2の各寸法や形状等少なくとも1以上の設計因子が変更され(ステップS54)、ステップS2〜ステップS5が再度実行される。
このように、本実施形態の設計方法では、熱収縮後の接触圧力が許容範囲内になるまで、ガスケット3又はバレル2の設計因子が繰り返し変更されるため、滅菌処理後において、薬液Mの液漏れを確実に防ぐことができる注射器H(ガスケット3及びバレル2)を、確実に良く設計することができる。
また、本実施形態の設計方法では、加熱前変形計算ステップS3及び熱膨張計算ステップS4において、加熱前の接触圧力、及び、熱膨張後の接触圧力が許容範囲内に設定されるため、滅菌処理の前後に亘って、薬液Mの液漏れやバレル2の破壊を防ぐことができる注射器H(ガスケット3)を、効率よく設計することができる。
さらに、本実施形態の設計方法では、図2に示した注射器Hを試作することなく、コンピュータ1を用いて、ガスケットモデル26の熱膨張及び熱収縮を再現して、ガスケット3又はバレル2の設計因子を繰り返し変更することができるため、注射器Hの設計を効率よく行うことができる。
本実施形態の設計方法では、ガスケットモデル26のみを熱膨張及び熱収縮させているため、例えば、バレルモデル21も熱膨張及び熱収縮させる場合に比べて、計算時間を大幅に短縮しうる。なお、ガスケットモデル26に加えて、バレルモデル21も熱膨張及び熱収縮させてもよいのは言うまでもない。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図4、図7、図10及び図13に示した処理手順に従って、バレル及びガスケットを含む注射器が設計された。設計当初のガスケットの寸法では、熱収縮後の接触圧力が許容範囲を下まわり、液漏れを起こすことが予測された。そこで、加熱前変形計算ステップ、熱膨張計算ステップ及び熱収縮計算ステップを実行し、ガスケットモデルとバレルモデルとの接触圧力が、上記許容範囲内になるまで、ガスケットの設計因子を変更した。そして、設計されたガスケットが製造され、図2に示す注射器が500本製造された(実施例)。
また、比較のために、設計当初のガスケットを製造し、図2に示す注射器が500本製造された(比較例)。実施例の設計条件、設計当初のガスケットの外側面の寸法、及び、設計終了後のガスケットの外側面の寸法は、次のとおりである。
バレルの内径D1:32.0mm
バレルモデルとガスケットモデルとの摩擦係数:0.11
ガスケットモデルのヤング率:4.8N/mm2
ガスケットモデルの線膨張係数α:0.00018(1/℃)
加熱前の温度:20℃
加熱温度:120℃
設計当初のガスケットの外側面:
一端側の凸部の外径D2:33.0mm
他端側の凸部の外径D2:33.4mm
設計終了後のガスケットの外側面:
一端側の凸部の外径D2:33.3mm
他端側の凸部の外径D2:33.5mm
テストの結果、比較例では、製造された注射器のうち30%の注射器において、滅菌処理後に薬液の液漏れが発生した。一方、実施例では、全ての注射器において、滅菌処理後に薬液の液漏れを防ぎうることが確認できた。また、実施例では、滅菌処理前(加熱前)、及び、滅菌処理時(加熱時)において、バレルの破壊や薬液の液漏れを防ぎうることが確認できた。従って、本発明の設計方法では、注射器を試作することなく、ガスケット又はバレルの設計因子を繰り返し変更することができるため、設計効率を大幅に向上できた。
H 注射器
21 バレルモデル
26a 加熱前のガスケットモデル
26b 熱膨張後のガスケットモデル
26c 熱収縮後のガスケットモデル

Claims (5)

  1. 一端側に注射針が接続可能な出口を有しかつ他端側が開放された開口部をなす筒状のバレルと、
    前記バレルの前記開口部から圧縮状態で装着されたガスケットとを有し、
    しかも、前記出口がキャップ体で閉塞され、かつ、前記開口部が前記ガスケットで閉塞された前記バレルの気密空間に予め薬液が充填され、
    さらに、加熱によって滅菌処理された薬液充填タイプ用の注射器を、コンピュータを用いて設計するための方法であって、
    前記コンピュータに、前記バレルを、有限個の要素でモデル化したバレルモデルを入力するステップ、
    前記コンピュータに、前記ガスケットを、有限個の要素でモデル化したガスケットモデルを入力するステップ、
    前記コンピュータが、予め定められた加熱前の温度において、前記バレルモデルに圧縮状態で装着されたときの前記ガスケットモデルの変形形状を計算する加熱前変形計算ステップ、
    前記コンピュータが、前記予め定められた前記滅菌処理時の加熱温度に基づいて、少なくとも前記ガスケットモデルが熱膨張した状態を計算する熱膨張計算ステップ、
    前記コンピュータが、前記加熱温度から前記加熱前の温度に変化したときの熱収縮後の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び
    熱収縮後の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含むことを特徴とする注射器の設計方法。
  2. 前記加熱前変形計算ステップは、加熱前の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び
    加熱前の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含む請求項1に記載の注射器の設計方法。
  3. 前記熱膨張計算ステップは、熱膨張後の前記ガスケットモデルと前記バレルモデルとの接触圧力を計算するステップ、及び
    熱膨張後の前記接触圧力に基づいて、前記ガスケットモデルの形状を評価するステップを含む請求項1又は2に記載の注射器の設計方法。
  4. 前記バレルモデル及び前記ガスケットモデルは、前記バレルの中心軸を含む断面形状に基づいた二次元モデルである請求項1乃至3のいずれかに記載の注射器の設計方法。
  5. 前記加熱前変形計算ステップは、前記バレルモデルの内径を大きくして、その内側に前記ガスケットモデルを配置する拡径ステップ、及び
    前記ガスケットモデルが配置された後、前記バレルモデルの内径を元に戻して前記ガスケットモデルの変形計算を行う縮径ステップを含む請求項1乃至4のいずれかに注射器の設計方法。
JP2014024670A 2014-02-12 2014-02-12 注射器の設計方法 Active JP6254867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024670A JP6254867B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 注射器の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024670A JP6254867B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 注射器の設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015150065A true JP2015150065A (ja) 2015-08-24
JP6254867B2 JP6254867B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=53892968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024670A Active JP6254867B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 注射器の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6254867B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174342A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴムガスケットの設計方法
JP2003245350A (ja) * 2002-02-26 2003-09-02 Terumo Corp シリンジ用ガスケット及びそれを用いたシリンジ
JP2010191612A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤモデルの作成方法及びタイヤのシミュレーション方法
JP2012056546A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Bridgestone Corp タイヤ性能シミュレーション方法、タイヤ性能シミュレーション装置、及びタイヤ性能シミュレーションプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174342A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴムガスケットの設計方法
JP2003245350A (ja) * 2002-02-26 2003-09-02 Terumo Corp シリンジ用ガスケット及びそれを用いたシリンジ
JP2010191612A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤモデルの作成方法及びタイヤのシミュレーション方法
JP2012056546A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Bridgestone Corp タイヤ性能シミュレーション方法、タイヤ性能シミュレーション装置、及びタイヤ性能シミュレーションプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6254867B2 (ja) 2017-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. The material point method: a continuum-based particle method for extreme loading cases
Dobrev et al. High-order curvilinear finite elements for axisymmetric Lagrangian hydrodynamics
Ghosh et al. An arbitrary Lagrangian-Eulerian finite element method for large deformation analysis of elastic-viscoplastic solids
EP2848273A1 (en) Piston member for syringe
Chiravalle et al. A 3D finite element ALE method using an approximate Riemann solution
Bui et al. Controlling the error on target motion through real‐time mesh adaptation: applications to deep brain stimulation
JP6553178B2 (ja) ステント熱形成装置および方法
JP6254867B2 (ja) 注射器の設計方法
JP2014520630A5 (ja)
Aganin et al. Numerical simulation of the evolution of a gas bubble in a liquid near a wall
Crestetto et al. A particle micro-macro decomposition based numerical scheme for collisional kinetic equations in the diffusion scaling
Masterjohn et al. Velocity level approximation of pressure field contact patches
Banach Pliant modalities in hybrid Event-B
Maniatty et al. Stabilized finite element method for viscoplastic flow: formulation and a simple progressive solution strategy
Zabaras et al. An object‐oriented programming approach to the Lagrangian FEM analysis of large inelastic deformations and metal‐forming processes
Safaie et al. An approximation method for numerical solution of multi-dimensional feedback delay fractional optimal control problems by Bernstein polynomials
JP6093157B2 (ja) 注射器の設計方法
JP2021087631A (ja) 注射器の設計方法
JP6578664B2 (ja) ゴム栓の設計方法
Macca et al. An almost fail-safe a-posteriori limited high-order CAT scheme
JP6204719B2 (ja) タイヤの設計方法
Nasr et al. Low-diffusion approximate Riemann solvers for Reynolds-stress transport
Peigney et al. A time integration algorithm for a 3D constitutive model for SMAs including permanent inelasticity and degradation effects
Wu et al. Adaptive training of local reduced bases for unsteady incompressible Navier–Stokes flows
JP6527434B2 (ja) 粘性流体の混練状態の解析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6254867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250