JP2015148426A - ヒートポンプ式暖房装置 - Google Patents

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靖則 高山
Yasunori Takayama
靖則 高山
康司 長川
Yasushi Osagawa
康司 長川
広 石田
Hiroshi Ishida
広 石田
小林 友和
Tomokazu Kobayashi
友和 小林
祐人 酒井
Yuto Sakai
祐人 酒井
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Abstract

【課題】暖房端末への熱媒の送出圧を所定値以上に維持しながら熱媒の循環流量を調整することのできるヒートポンプ式暖房装置を提供する。【解決手段】ヒートポンプ式暖房装置は、圧縮機12、熱媒/冷媒熱交換器13、カスケード熱交換器14、膨張弁15、蒸発器16の順に冷媒が循環する低元側冷媒回路10と、圧縮機22、熱媒/冷媒熱交換器23、膨張弁24、カスケード熱交換器14の順に冷媒が循環する高元側冷媒回路20と、暖房端末31の熱媒出口側に流量調整弁34を熱媒入口側に熱媒ポンプ33を有し、流量調整弁34を通過した戻り熱媒を低元側熱媒/冷媒熱交換器13及び/又は高元側熱媒/冷媒熱交換器23に通過させた後に熱媒ポンプ33によって暖房端末31へと送り出すように構成された熱媒回路30と、熱媒ポンプ33及び流量調整弁34を制御する制御部40と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ式暖房装置に関し、特に、二元ヒートポンプサイクルを利用したヒートポンプ式暖房装置に関する。
この種の装置として、例えば、特許文献1に記載されたヒートポンプ給湯装置が知られている。このヒートポンプ給湯装置は、高元側冷媒回路、低元側冷媒回路、及び負荷回路を動作させ、前記負荷回路を循環する水(温水)によって放熱器(すなわち、暖房端末)の設置場所周囲の空間を暖める暖房運転を行う。前記ヒートポンプ給湯装置において、前記負荷回路は、高元側冷媒及び低元側冷媒と熱交換して加熱された水(温水)を循環ポンプによって前記放熱器へと送り出すように構成されており、前記循環ポンプの回転数は、出湯温度(すなわち、前記放熱器へと送り出される水(温水)の温度)が目標出湯温度となるように調整されるようになっている。この場合、基本的には、前記目標出湯温度と前記出湯温度の差が大きいほど、前記循環ポンプの回転数を低下させて前記負荷回路における水(温水)の循環流量を減少させることになる。
特開2012−52767号公報
しかし、前記循環ポンプの回転数を低下させると、その吐出圧、すなわち、前記放熱器に対する水(温水)の送出圧も低下する。このため、前記循環ポンプを低回転数で作動させた場合に、前記放熱器における配管抵抗の高い部分に水(温水)が流れ難くなってしまい、いわゆる「温度ムラ」が発生するおそれがある。一方、前記放熱器に対する水(温水)の送出圧が不足しないように前記循環ポンプの回転数の下限を設定すると、前記負荷回路における水(温水)の循環流量を十分に減少させることができず、前記出湯温度が前記目標出湯温度となるまでに時間がかかってしまう場合がある。
そこで、本発明は、放熱器等の暖房端末への水等の熱媒の送出圧を所定値以上に維持しながら熱媒の循環流量を調整することのできるヒートポンプ式暖房装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によるヒートポンプ式暖房装置は、低元側冷媒回路、高元側冷媒回路、熱媒回路、及び制御部を含む。
前記低元側冷媒回路は、低元側圧縮機、低元側熱媒/冷媒熱交換器、カスケード熱交換器、低元側膨張弁、及び蒸発器の順に冷媒が循環するように構成されている。前記高元側冷媒回路は、高元側圧縮機、高元側熱媒/冷媒熱交換器、高元側膨張弁、及び前記カスケード熱交換器の順に冷媒が循環するように構成されている。前記熱媒回路は、暖房端末を経由して熱媒が循環する回路であって、前記暖房端末の熱媒出口側に配置された流量調整弁と、前記暖房端末の熱媒入口側に配置された熱媒ポンプとを有し、前記暖房端末から流出して前記流量調整弁を通過した熱媒を前記低元側熱媒/冷媒熱交換器及び前記高元側熱媒/冷媒熱交換器の少なくとも一方に通過させると共に、前記低元側熱媒/冷媒熱交換器及び前記高元側熱媒/冷媒熱交換器の少なくとも一方を通過した熱媒を前記熱媒ポンプによって前記暖房端末へと送り出すように構成されている。そして、前記制御部は、前記熱媒ポンプ及び前記流量調整弁を制御する。
前記ヒートポンプ式暖房装置において、暖房端末を経由して熱媒が循環する熱媒回路は、前記暖房端末の熱媒出口側に配置された流量調整弁と、前記暖房端末の熱媒入口側に配置された熱媒ポンプとを有しており、これら流量調整弁及び熱媒ポンプは制御部によって制御される。これにより、熱媒ポンプの回転数を低下させることで熱媒循環量を減少させて暖房端末に送り出される熱媒の温度を速やかに高めることができる。また、例えば、熱媒ポンプの回転数を低下させると、熱媒ポンプの吐出圧、すなわち、暖房端末への熱媒の送出圧が不足する又はそのおそれのある場合には、熱媒ポンプの回転数を維持しつつ、流量調整弁を閉じる方向に作動させることにより、暖房端末への熱媒の送出圧を保持又は高めながら熱媒循環量を減少させることができ、これにより、熱媒温度の速やかな上昇と、暖房端末における温度ムラの発生の抑制とを両立させることができる。
実施形態によるヒートポンプ式暖房装置を示す回路図である。 流量調整弁の作動によるポンプ(熱媒ポンプ)の運転点の変化の一例を示す図である。 制御部が実施する流量調整弁の制御を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるヒートポンプ式暖房装置の回路図である。
本実施形態によるヒートポンプ式暖房装置は、二元ヒートポンプサイクルを利用しており、図1に示すように、低温側の冷媒が循環する低元側冷媒回路10と、高温側の冷媒が循環する高元側冷媒回路20と、熱媒が循環する熱媒回路30と、前記ヒートポンプ式暖房装置の各構成要素を制御する制御部40と、を含む。
本実施形態において、低元側の冷媒及び高元側の冷媒にはCO冷媒が使用され、熱媒には不凍液が使用されている。但し、これに限るものではなく、低元側の冷媒及び/又は高元側の冷媒としてCO冷媒以外の冷媒が使用されてもよいし、熱媒として水が使用されてもよい。また、暖房端末としては、パネルヒータや床暖房パネルなどが該当する。
低元側冷媒回路10は、(低元側の)冷媒が循環する冷媒循環路11を有している。この冷媒循環路11には、低元側圧縮機12、第1熱媒/冷媒熱交換器(低元側熱媒/冷媒熱交換器)13、冷媒/冷媒熱交換器(カスケード熱交換器)14、低元側膨張弁15、及び蒸発器16がこの順で配置されている。そして、低元側冷媒回路10では、冷媒が、低元側圧縮機12、第1熱媒/冷媒熱交換器13、冷媒/冷媒熱交換器14、低元側膨張弁15、及び蒸発器16の順に循環することによって、ヒートポンプサイクルが実行される。すなわち、(低元側の)冷媒は、低元側圧縮機12で圧縮されて高温高圧の状態となり、第1熱媒/冷媒熱交換器13にて熱媒回路30を循環する熱媒と熱交換し、その後、冷媒/冷媒熱交換器14にて高元側冷媒回路20を循環する冷媒(高元側の冷媒)と熱交換する。次いで、冷媒は、低元側膨張弁15によって膨張されて低温低圧の状態となり、蒸発器16にて外気から熱を吸収して蒸発し、その後、低元側圧縮機12に(再)供給される。
ここで、本実施形態において、低元側冷媒回路10には、冷媒/冷媒熱交換器14と低元側膨張弁15の間を流れる冷媒と、蒸発器16と低元側圧縮機12との間を流れる冷媒とを熱交換させる内部熱交換器17が設けられている。これにより、低元側圧縮機12に供給される冷媒の温度を上昇させることができ、低元側圧縮機12の圧縮比の増加及びこれに伴うによるCOP(成績係数)の低下が抑制される。
なお、低元側圧縮機12の冷媒入口側には、アキュムレータ(気液分離器)18が設けられており、蒸発器16には、送風用のファン19が設けられている。
高元側冷媒回路20は、(高温側の)冷媒が循環する冷媒循環路21を有している。この冷媒循環路21には、高元側圧縮機22、第2熱媒/冷媒熱交換器(高元側熱媒/冷媒熱交換器)23、高元側膨張弁24、及び冷媒/冷媒熱交換器(カスケード熱交換器)14がこの順に配置されている。そして、高元側冷媒回路20では、冷媒が、高元側圧縮機22、第2熱媒/冷媒熱交換器23、高元側膨張弁24、冷媒/冷媒熱交換器14の順に循環することにより、ヒートポンプサイクルが実行される。すなわち、(高元側の)冷媒は、高元側圧縮機22で圧縮されて高温高圧の状態となり、第2熱媒/冷媒熱交換器23にて熱媒回路30を循環する熱媒と熱交換する。次いで、冷媒は、高元側膨張弁24によって膨張されて低温低圧の状態となり、冷媒/冷媒熱交換器14で低元側冷媒回路10を循環する冷媒(低元側の冷媒)から熱を吸収して蒸発し、高元側圧縮機22に(再)供給される。
なお、低元側冷媒回路10と同様、高元側圧縮機22の冷媒入口側には、アキュムレータ(気液分離器)25が設けられている。
熱媒回路30は、暖房端末31を経由して熱媒を循環させる熱媒循環路32を有している。熱媒循環路32において、暖房端末31の熱媒入口側には、熱媒を暖房端末31へと送り出すためのポンプ(熱媒ポンプ)33が設けられており、暖房端末31の熱媒出口側には、暖房端末31から流出する熱媒の通過流量を調整可能な流量調整弁34が設けられている。そして、熱媒回路30では、ポンプ33が熱媒を暖房端末31へと送り出すことによって熱媒が暖房端末31を経由して循環すると共に、ポンプ33の回転数及び/又は流量調整弁34の開度に応じて熱媒の循環流量が調整されるように構成されている。ここで、ポンプ33によって暖房端末31へと送り出される熱媒を「往き熱媒」といい、暖房端末31を通過して暖房端末31から流出する熱媒を「戻り熱媒」という。
本実施形態において、平常時には流量調整弁34が全開となっているものとする。
また、熱媒循環路32は、戻り熱媒の流れ方向における流量調整弁34の下流側で、二つの流路(低元側流路32a、高元側流路32b)に分岐しており、流量調整弁34を通過した戻り熱媒を、低元側冷媒回路10の第1熱媒/冷媒熱交換器13と、高元側冷媒回路2の第2熱媒/冷媒熱交換器23とに分流させることができるように構成されている。そして、本実施形態においては、熱媒循環路32が低元側流路32aと高元側流路32bとに分岐する分岐点、換言すれば、流量調整弁34を通過した戻り熱媒の分流部には、その開度に応じて、低元側流路32a(すなわち、第1熱媒/冷媒熱交換器13)への分流流量と、高元側流路32b(すなわち、第2熱媒/冷媒熱交換器23)への分流流量とを調節可能な三方弁35が設けられている。
低元側流路32a及び高元側流路32bは、それぞれポンプ33の熱媒吸入側に配置されたバッファタンク36に接続しており、バッファタンク36とポンプ33とは一本の流路32cによって接続されている。したがって、低元側流路32aへと分流して第1熱媒/冷媒熱交換器13で低元側の冷媒と熱交換した後の分流熱媒と、高元側流路32bへと分流して第2熱媒/冷媒熱交換器22で高元側の冷媒と熱交換した後の分流熱媒とは、バッファタンク36において合流し、合流後にポンプ33によって暖房端末31へと送り出されることになる。なお、ここでは、前記二つの分流熱媒をバッファタンク36において合流させているが、バッファタンク36の手前(バッファタンク36に到達する前)で合流させ、合流後にバッファタンク36に流入するように構成してもよい。
制御部40には、各種センサの出力信号が入力されており、制御部40は、前記各種センサの出力信号に基づいて前記ヒートポンプ式暖房装置の各構成要素、具体的には、低元側冷媒回路10における低元側圧縮機12及び低元側膨張弁15、高元側冷媒回路20における高元側圧縮機22及び高元側膨張弁24、熱媒回路30におけるポンプ33、流量調整弁34、及び三方弁35を制御する。
なお、本実施形態においては、前記各種センサとして、外気温度を検出する外気温センサ51、低元側圧縮機12の吐出温度を検出する低元側吐出温度センサ52、高元側圧縮機22の吐出温度を検出する高元側吐出温度センサ53、第1熱媒/冷媒熱交換器13を通過した熱媒の温度を検出する第1熱媒温度センサ54、第2熱媒/冷媒熱交換器23を通過した熱媒の温度を検出する第2熱媒温度センサ55、往き熱媒の温度を検出する往き熱媒温度センサ56、戻り熱媒の温度を検出する戻り熱媒温度センサ57、ポンプ33の回転数を検出する回転センサ58などが設けられている。
制御部40は、例えば、高元側冷媒回路20における冷媒の蒸発温度が低元側冷媒回路10における冷媒の蒸発温度よりも高く、かつ、ヒートポンプ式暖房装置が良好なCOPを達成するように、低元側圧縮機12及び/又は高元側圧縮機22の回転数を制御する。なお、制御部40は、低元側圧縮機12及び/又は高元側圧縮機22の回転数制御に合わせて低元側膨張弁14及び/又は高元側膨張弁24の開度を制御するようにしてもよい。
また、制御部40は、暖房負荷及びその変動に応じて三方弁35の開度を制御して、熱媒回路30における低元側流路32aへの熱媒分流量と高元側流路32bへの熱媒分流量とを調節する。かかる調節には、流量調整弁34を通過した戻り熱媒の全てを低元側流路32a及び高元側流路32bのいずれか一方のみに流す場合が含まれる。これにより、暖房負荷及びその変動に応じて、第1熱媒/冷媒熱交換器13への熱媒分流量と、高元側冷媒回路2の第2熱媒/冷媒熱交換器23への熱媒分流量とがより適切に調整され、前記ヒートポンプ式暖房装置を効率的に運転することができる。
なお、前記暖房負荷及びその変動は、使用者等による前記ヒートポンプ式暖房装置の運転指令に基づいて設定される目標往き熱媒温度(目標出湯温度)、外気温センサ51の出力値、第1熱媒温度センサ54の出力値、第2熱媒温度センサ55の出力値、往き熱媒温度センサ56の出力値、戻り熱媒温度センサ57の出力値などに基づいて算出することができる。
さらに、制御部40は、前記目標往き熱媒温度と、往き熱媒温度センサ56の出力値(すなわち、実際の往き熱媒温度)とに基づいて熱媒回路30におけるポンプ33の回転数を制御する。例えば、制御部40は、目標往き熱媒温度と実際の往き熱媒温度(<目標往き熱媒温度)との差が所定温度差よりも大きい場合には、ポンプ33の回転数を低下させて熱媒回路30における熱媒循環流量を減少させ、これにより、往き熱媒温度を目標往き熱媒温度へと速やかに上昇させる。
ところで、既述したように、ポンプ33の回転数が低下するとポンプ33の吐出圧も低下するため、例えばポンプ33の回転数が大幅に低下してしまうと、暖房端末31への熱媒の送出圧が不足して暖房端末31における配管抵抗が高い部分などに熱媒が充分に流れなくなるおそれがある。一方、これを防止するために、ポンプ33の回転数の下限を設定すると、熱媒循環流量を十分に減少させることができず、往き熱媒温度を目標往き熱媒温度まで上昇させるのに時間がかかってしまう場合がある。
そこで、制御部40は、ポンプ33の回転数が所定値まで低下したときは、流量調整弁34を閉じる方向(すなわち、開度を小さくする方向)に制御し、これにより、熱媒回路30における熱媒循環量を低減すると共に熱媒回路30の配管抵抗を増加させる。
例えば、図2に示すように、ポンプ33の回転数が低下して(ポンプ33の運転点がA点からB点に変化して)、その吐出圧が暖房端末31に応じて要求される最低吐出圧を下回るような場合には、制御部40は、流量調整弁34を閉じる方向に制御し、熱媒回路30における配管抵抗を増加させてポンプ33の運転点をB点からC点に変化させる。これにより、ポンプ33の回転数を変更することなく、ポンプ33の吐出圧(暖房端末31への熱媒の送出圧)を前記最低吐出圧以上に維持しつつ、熱媒循環量を減少させて往き熱媒温度を目標往き熱媒温度へと速やかに上昇させる。
図3は、制御部40が実施する流量調整弁34の制御を示すフローチャートである。このフローは、所定周期毎に繰り返して実施される。
ステップS1では、ポンプ33の回転数(ポンプ回転数)Npを検出する。かかる検出は、回転センサ58の出力信号に基づいて行う。なお、制御部40は、自身がポンプ33に対して出力した制御信号に基づいてポンプ回転数Npを検出するようにしてもよく、この場合、回転センサ58を省略することができる。
ステップS2では、流量調整弁34の作動フラグfが設定されているか否か、すなわち、作動フラグf=1である否かを判断する。作動フラグfが設定されていなければ(作動フラグf=0であれば)ステップS3に進み、作動フラグfが設定されていれば(作動フラグf=1であれば)ステップS6に進む。なお、作動フラグfは、全開状態にある流量調整弁34を作動させたとき(すなわち、流量調整弁34の開度を小さくしたとき)に設定され(ステップS4,S5)、設定された作動フラグfは、流量調整弁34が全開になると解除される(S12)。
ステップS3では、ステップS1で検出したポンプ回転数Npが第1閾値Nth1以下であるか否かを判定する。そして、ポンプ回転数Npが第1閾値Nth1以下(Np≦Nth1)であればステップS4に進み、ポンプ回転数Npが第1閾値Nth1を超えていれば(Np>Nth1であれば)本フローを終了する。前記第1閾値Nth1は、ポンプ33の吐出圧が前記最低吐出圧以下となるポンプ33の回転数であり、ポンプ33の性能及び暖房端末31の配管負荷などに基づいて設定される。
ステップS4では、流量調整弁34を所定開度だけ閉じる。これにより、熱媒循環路32の流路面積が小さくなり、熱媒回路30の配管抵抗が増加すると共に熱媒回路30のおける熱媒循環量が減少する。
ステップS5では、作動フラグfを設定する(作動フラグf=1とする)。
ステップS6では、ステップS3と同様、ステップS1で検出したポンプ回転数Npが第1閾値Nth1以下であるか否かを判定する。そして、ポンプ回転数Npが第1閾値Nth1以下(Np≦Nth1)であればステップS7に進み、ポンプ回転数Npが第1閾値Nth1を超えていれば(Np>Nth1であれば)ステップS9に進む。
ステップS7では、流量制御弁34の開度が予め設定された最小開度であるか否かを判断する。流量制御弁34の開度が最小開度であれば本フローを終了し、流量制御弁34の開度が最小開度でなければステップS8に進む。
ステップS8では、ステップS4と同様、流量調整弁34を所定開度だけ閉じる。
一方、ステップS9では、ステップS1で検出したポンプ回転数Npが第2閾値Nth2(>第1閾値Nth1)以上であるか否かを判定する。そして、ポンプ回転数Npが第2閾値Nth2以上(Np≧Nth2)であればステップ10に進み、ポンプ回転数Npが第2閾値Nth2未満(Np<Nth2)であれば本フローを終了する。
ステップS10では、流量調整弁34を所定開度だけ開く。この所定量は、ステップS4やステップS8における所定量と同じとしてもよいし、異ならせてもよい。
ステップS11では、流量調整弁34が全開であるか否かを判定する。流量調整弁34が全開でなければ本フローを終了し、流量調整弁34が全開であればステップS12で作動フラグfを解除してから、すなわち、前記作動フラグf=0として本フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態によるヒートポンプ式暖房装置において、制御部40は、ポンプ33によって暖房端末31へと送り出される往き熱媒の温度に基づいて、さらに言えば、前記目標往き熱媒温度と実際の往き熱媒との温度差に基づいてポンプ33の回転数Npを制御する一方、ポンプ33の回転数Npが前記第1閾値Nth1まで低下した場合には、流量制御弁34を閉じる方向に制御する(ステップS3,S4参照)。これにより、暖房端末31の全体に亘って熱媒を流すことのできる熱媒の送出圧を維持しつつ、熱媒回路30の熱媒循環量を低減して前記往き熱媒の温度を速やかに前記目標往き熱媒温度まで上昇させることができる。
また、制御部40は、ポンプ33の回転数Npが前記第1閾値Nth1まで低下して流量制御弁34を閉じる方向に制御した後に、ポンプ33の回転数Npが前記第2閾値Nth2(>前記第1閾値Nth1)となった場合には、流量制御弁34を開く方向に制御する。これにより、流量制御弁34の開閉制御におけるハンチングの発生を抑制しつつ、熱媒回路30の過剰な配管負荷を低減できる。
ここで、制御部40は、流量制御弁34を閉じる方向に制御する場合及び開く方向に制御する場合の双方において、流量制御弁34を所定開度ずつ、すなわち、流量制御弁34の開度をステップ的に制御する(ステップS8,S10参照)。これにより、熱媒回路30の配管抵抗及び熱媒循環量の急激な変化を抑制して、前記ヒートポンプ式暖房装置の安定した運転を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形等が可能であることはもちろんである。
例えば、上述の実施形態において、熱媒回路30は、流量制御弁34を通過した戻り熱媒を、低元側冷媒回路10の第1熱媒/冷媒熱交換器13と、高元側冷媒回路2の第2熱媒/冷媒熱交換器23とに分流させるように形成されている。しかし、これに限るものではなく、熱媒回路30を、流量制御弁34を通過した戻り熱媒が高元側冷媒回路2の第2熱媒/冷媒熱交換器23を通過した後に低元側冷媒回路10の第1熱媒/冷媒熱交換器13を通過するように形成してもよい。この場合、低元側回路32a及び高元側回路32bに代えて、流量制御弁34から第1熱媒/冷媒熱交換器14及び第2熱媒/冷媒熱交換器23を経てポンプ33に接続される配管を設ければよく、三方弁35及びバッファタンク36は不要となる。
また、上述の実施形態においては、流量調整弁34を通過した戻り熱媒の分流部に設けられた三方弁35により低元側流路32a(第1熱媒/冷媒熱交換器13)への分流流量と、高元側流路32b(第2熱媒/冷媒熱交換器23)への分流流量とを調節している。しかし、これに限るものではなく、熱媒回路30が、低元側流路32a(第1熱媒/冷媒熱交換器13)への分流流量と、高元側流路32b(第2熱媒/冷媒熱交換器23)への分流流量とを調節可能な分流調節器を有すればよい。例えば、低元側流路32a及び/又は高元側流路32bに流量制御弁を設けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態において、低元側冷媒回路10は内部熱交換器17を有しているが、これを省略してもよい。
10…低元側冷媒回路、11…冷媒循環路、12…低元側圧縮機、13…第1熱媒/冷媒熱交換器(低元側熱媒/冷媒熱交換器)、14…冷媒/冷媒熱交換器(カスケード熱交換器)、15…低元側膨張弁、16…蒸発器、17…内部熱交換器、20…高元側冷媒回路、21…冷媒循環路、22…高元側圧縮機、23…第2熱媒/冷媒熱交換器(高元側熱媒/冷媒熱交換器)、24…高元側膨張弁、30…熱媒回路、31…暖房端末、32…熱媒循環路、32a…低元側流路、32b…高元側流路、33…ポンプ(熱媒ポンプ)、34…流量制御弁、35…三方弁、36…バッファタンク、40…制御部、56…往き熱媒温度センサ、58…回転センサ

Claims (6)

  1. 低元側圧縮機、低元側熱媒/冷媒熱交換器、カスケード熱交換器、低元側膨張弁、及び蒸発器の順に冷媒が循環する低元側冷媒回路と、
    高元側圧縮機、高元側熱媒/冷媒熱交換器、高元側膨張弁、及び前記カスケード熱交換器の順に冷媒が循環する高元側冷媒回路と、
    暖房端末を経由して熱媒が循環する熱媒回路であって、前記暖房端末の熱媒出口側に配置された流量調整弁と、前記暖房端末の熱媒入口側に配置された熱媒ポンプとを有し、前記暖房端末から流出して前記流量調整弁を通過した熱媒を前記低元側熱媒/冷媒熱交換器及び前記高元側熱媒/冷媒熱交換器の少なくとも一方に通過させると共に、前記低元側熱媒/冷媒熱交換器及び前記高元側熱媒/冷媒熱交換器の少なくとも一方を通過した熱媒を前記熱媒ポンプによって前記暖房端末へと送り出すように構成された熱媒回路と、
    前記熱媒ポンプ及び前記流量調整弁を制御する制御部と、
    を含む、ヒートポンプ式暖房装置。
  2. 前記熱媒回路は、前記流量調整弁を通過した熱媒を前記低元側熱媒/冷媒熱交換器と前記高元側熱媒/冷媒熱交換器とに分流させると共に、前記低元側熱媒/冷媒熱交換器を通過した分流熱媒と前記高元側熱媒/冷媒熱交換器を通過した分流熱媒とを合流させた後に前記熱媒ポンプによって前記暖房端末へと送り出すように構成されている、請求項1に記載のヒートポンプ式暖房装置。
  3. 前記熱媒回路は、前記低元側熱媒/冷媒熱交換器への分流流量と前記高元側熱媒/冷媒熱交換器への分流流量とを調節可能な分流調節弁を有する、請求項2に記載のヒートポンプ式暖房装置。
  4. 前記制御部は、前記暖房端末へと送り出される往き熱媒の温度に基づいて前記熱媒ポンプの回転数を制御する一方、前記熱媒ポンプの回転数が第1所定値まで低下した場合に前記流量調整弁を閉じる方向に制御する、請求項1〜3のいずれか一つに記載のヒートポンプ式暖房装置。
  5. 前記制御部は、前記熱媒ポンプの回転数が前記第1所定値まで低下した後に、当該第1所定値よりも大きい第2所定値となった場合に前記流量調整弁を開く方向に制御する、請求項4に記載のヒートポンプ式暖房装置。
  6. 前記制御部は、前記流量調整弁の開度を所定量ずつステップ的に制御する、請求項4又は5に記載のヒートポンプ式暖房装置。
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