JP2015141945A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化、インダクタンス特性の向上、低Rdc化、外部電極との接続安定性の向上の諸要求に対応し得る、コイル部品の提供。【解決手段】樹脂からなる絶縁体10と、絶縁体10内に設けられた帯状導体21とビア状導体30からなるコイル部と、コイル部の両端と電気的に接続されている柱状導体からなる引出し部と、引出し部が電気的に接続されている外部電極51、52を備え、樹脂層からなる第1層と、樹脂層と帯状導体とからなる第2層と、樹脂層とビア状導体とからなる第3層と、樹脂層と帯状導体とビア状導体とからなる第4層と、樹脂層と柱状導体とからなる第5層と、外部電極を有する、コイル部品。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品、特に、電気機器等に内蔵される回路基板上に表面実装し得る電子部品としてのコイル部品に関する。
従来より、電子機器等にはコイル部品が搭載されており、特に携帯機器で使われるコイル部品はチップ形状を呈し、携帯機器などに内蔵される回路基板上に表面実装される。従来技術の例として、特許文献1では、硬化物からなる絶縁性樹脂の中に、少なくともその一端が外部電極に接続された螺旋状の導体が内蔵され、前記導体の螺旋の方向が実装した基板面と平行になるように形成したチップコイルが提案されている。特許文献1のチップコイルは電子機器の基板に実装した時に、コイルのQ値(Quality factor)が低下しにくく、インダクタンスが変化しにくいとされている。
特開2006−324489号公報
近時、電子機器は小型化・高性能化が要求され、それに伴って、コイル部品についても小型化が求められている。そのような要求をかんがみて、本発明は、小型化、インダクタンス特性の向上、低Rdc化、外部電極との接続安定性の向上の諸要求に対応し得る、コイル部品の提供を課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、内部電極の新たな形成方法を見出して、以下を特徴とする本発明を完成した。
(1)樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備えるコイル部品であって、樹脂層からなる第1層と、第1層の上に、樹脂層と少なくとも1つの帯状導体とからなる第2層と、第2層の上に、樹脂層と少なくとも2つのビア状導体とからなる第3層と、第3層の上に、樹脂層と少なくとも1つの帯状導体と少なくとも2つのビア状導体とからなる第4層と、第4層の上に、樹脂層と少なくとも2つの柱状導体とからなる第5層と、第5層の上に、外部電極とを有し、前記第1〜5層の樹脂層が一体となって絶縁体を構成し、前記第2〜5層の帯状導体及び柱状導体がコイル状の内部導体を構成し、第4層の柱状導体が前記外部電極に接続している、コイル部品。
(2)第4層の帯状導体の面積は第4層のビア状導体の面積より大きい(1)のコイル部品。
(3)前記第4層のビア状導体の面積は50μm〜320μmである(1)コイル部品。
(4)前記第4層の帯状導体のうち最大の面積は第4のビア状導体のうち最小の面積の1倍より大きく100倍以下である(3)のコイル部品。
(5)前記第4層のビア状導体の面積は20μm〜80μmである(1)のコイル部品。
(6)前記第4層の帯状導体のうち最大の面積は第4層のビア状導体のうち最小の面積の1倍より大きく50倍以下である(5)のコイル部品。
(7)前記第2層及び第4層の帯状導体、第5層の柱状導体、第3層及び第4層のビア状導体、及び外部電極はフォトリソグラフィを用いて形成されたものである(1)〜(6)のコイル部品。
(8)外部電極は第5層の上にシード層を形成し、シード層の上にめっきにより形成される(1)または(7)のコイル部品。
(9)前記絶縁体は、長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>H≧Wなる関係が成立し、前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.35mmである(4)、(6)または(7)のコイル部品。
本発明によれば、コイル部品の構造として、各層に形成する導体の配置に特徴があるため、周回効率の最大化(1t周回)およびコイルの最大化(絶縁体の体積を最大活用)を通じてインダクタンス特性の向上が期待される。また、柱状導体引出しによりコイル周回に影響せず導体断面積を確保でき、低Rdc化と外部電極との接続安定性が可能となる。好適態様によれば、部品が、いわゆる0402サイズ(0.4mm×0.2mm×0.2mm)や0201サイズ(0.2mm×0.1mm×0.1mm)といった小さなコイル部品であっても、柱状導体の断面積を確保でき、低Rdc化が期待される。また、柱状のテーパを最小限にでき、部分的な断面積の変化や材料密度の変化はほとんどなく、安定した導体が得られる。
本発明のコイル部品の模式透視斜視図である。 本発明のコイル部品における各層を模式的に表す。
図面を適宜参照しながら本発明を詳述する。但し、本発明は図示された態様に限定されるわけでなく、また、図面においては発明の特徴的な部分を強調して表現することがあるので、図面各部において縮尺の正確性は必ずしも担保されていない。
図1は本発明のコイル部品の模式透視斜視図である。本発明で製造されるコイル部品1は絶縁体10とコイル状の内部導体(以下、「コイル部」とも呼ぶ。)21、22、30、40と外部電極51、52とを備える。コイル部21、22、30、40は絶縁体10の内部に設けられる。外部電極51は絶縁体10の外側に設けられ、コイル部21、22、30、40と電気的に接続している。コイル部40は第3層のビア状導体と第4層のビア状導体と引出し部でもある第5層の柱状導体により形成される。
絶縁体10は樹脂からなり、この樹脂は熱、光、化学反応等により硬化したものが好ましく用いられ、具体例として、ポリイミド、エポキシ樹脂、液晶性ポリマーなどが非限定的に挙げられる。また、樹脂中に無機物を含んでもよい。無機物としてはシリカ粉末などを用いることで、絶縁体の強度を高くし、帯電を少なくできる。
絶縁体は長さL、幅W、高さHの直方体状である。図1には方向性の説明のために、長さL、幅W、高さHの方向を矢印で示している。ここで、L、W、HについてはL>H≧Wの関係が成立する。すなわち、最も長い辺の長さを直方体の長さLであると定義する。幅Wと高さHが同一の長さである場合は、幅Wと高さHの特定は任意であるが、本発明では、高さ方向に垂直な面に外部電極が形成されるものとして、幅Wと高さHとを定義する。後述するように、本発明では、図1における紙面上側から順に高さ方向Hを紙面下方に向かって順々に層を形成することにより、コイル部品1が製造される。なお、前記「高さ方向に垂直な面」を、以後、LW面と表記することがあり、同様に、他の面についてもLH面あるいはHW面などと表記することがある。なお、図1におけるL、W、Hの方向を示す矢印については、使用時におけるコイル部品の配置を特定するものではなく、構造・製法の説明のために付したものである。
本発明のコイル部品は小型のものであってもよく、前記L、W、Hについて、Lは好ましくは0.2〜0.4mmであり、Wは好ましくは0.1〜0.2mmであり、Hは好ましくは0.1〜0.35mmである。なお、これらの数値はほぼコイル部品の寸法に相当するものである。
図2は本発明のコイル部品における各層を模式的に表す。図2(A)〜(E)は後述する第1層〜第5層をそれぞれ表し、図2(F)は外部電極近傍を表す。図2の各図は図1におけるWL面に平行である。図2における(A)から(F)の順序は、図1における紙面上方から下方への順序に相当する。
本発明によれば、樹脂層により第1層が形成される。図2(A)は第1層の平面図である。好適には、第1層形成前の準備工程として、シリコン、ガラス、サファイア等により形成される基板(図示せず)の上に剥離用樹脂を所定厚さにて塗布して硬化させる。剥離用樹脂は公知のものを特に限定せずに用いることができ、非限定的にシリコーン粘着剤などが例示される。剥離用樹脂の塗布手段は特に限定無く、スピンコータの利用などが例示される。第1層形成前に剥離用樹脂を形成させることによって、後の工程において絶縁体を基板から容易に剥がすことができる。
第1層としての樹脂層11の形成にあたっては、絶縁体10の一部になるべき樹脂が基板又は剥離用樹脂に塗布され、硬化処理が行われる。樹脂の前処理、塗布、硬化の処理については従来技術を適宜援用することができ、例えば、塗布にあたってはスピンコータによる厚み調整を行ってもよいし、硬化後に研磨剤又は研磨液の化学的作用により行われる化学機械研磨処理(CMP処理)に供してもよい。
第1層の上に第2層を形成する。ここで、「上」という方向は、層構造を順々に形成していく方向を表す趣旨であり、図1に示された形態における紙面の「上下方向」とは逆である。図2(B)は第2層の平面図である。第2層は樹脂層12と少なくとも1つの帯状導体21とからなる。樹脂層12は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体21はコイル部の一部になるべき導体である。絶縁体10が直方体状である場合、帯状導体21の長手方向は前記直方体状における最長の辺と平行であることが好ましい。より好ましくは、帯状導体21は矩形状であり、さらに好ましくは、前記矩形状における各角部は丸みを帯びている。帯状導体21はめっきにより形成される。樹脂層12と帯状導体21の具体的な製法については特に限定無く、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。スパッタリングによりシード層を形成し、フォトリソグラフィにより帯状導体21に相当するレジスト膜を形成、次いでシード層の表面にめっき処理を施して帯状導体21を形成し、レジスト膜およびシード層を除去してから樹脂層12の材料である樹脂で全面を覆った後に、研磨処理によって前述の帯状導体21を露出させる方法が挙げられる。
シード層の材質としてはTiやCu、W(タングステン)、Taなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAH等の有機現像液による現像、ならびに、デスカム処理などが非限定的に挙げられる。デスカム処理は、プラズマ照射などによりレジスト膜の残渣を除去する処理である。
めっき処理の方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられる。樹脂の塗布後に帯状導体21を露出させる方法としては、例えば、上述のCMP処理などが挙げられる。
第2層の上に第3層を形成する。図2(C)は第3層の平面図である。第3層は樹脂層と少なくとも2つのビア状導体とからなる、図2(C)の態様では、第3層は樹脂層13とビア状導体30、41とからなる。樹脂層13は絶縁体10の一部になるべき樹脂により形成され、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。ビア状導体30、41はコイル部の一部になるべき導体である。ビア状導体30、41はめっきにより形成される。樹脂層13と帯状導体41の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第3層におけるビア状導体30、41は全て第2層の帯状導体21と直接に接続するように形成される。さらに、第3層における柱状導体のうちの2つ(符号41)は、好ましくは、後述の第4層における帯状導体22とは直接に接続せずに第4層のビア状導体42と直接に接続する。好ましくは、第3層における上記2つのビア状導体41以外のビア状導体30は後述の第4層における帯状導体22と直接に接続する。
第3層の上に第4層を形成する。図2(D)は第4層の平面図である。第4層は樹脂層14と帯状導体22とビア状導体42とからなる。第4層には帯状導体が少なくとも1つ、ビア状導体が少なくとも2つ存在する。樹脂層14は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体22とビア状導体42はコイル部の一部になるべき導体である。帯状導体22およびビア状導体42はめっきにより形成される。樹脂層14と各導体22、42の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第4層にはビア状導体42は2つのみ設けられ、両者はいずれも第3層のビア状導体41と後述の第5層の柱状導体43とを直接に接続するように形成される。第4層における帯状導体22は、好ましくは、第2層の帯状導体21とは高さ方向に投影して非平行に形成される。より好ましくは、第2層における隣り合う2つの帯状導体21のそれぞれ一つずつの端部を高さ方向に投影した位置を結ぶように、第4層の帯状導体22が形成される。これにより、周回部の1周回として、第2層の帯状導体21の一端から第3層のビア状導体30を介して第4層の帯状導体22の一端に至り、さらに、当該帯状導体22の他端を経て、第3層の前記とは別のビア状導体30を介して第2の帯状導体21(前述の導体の隣の導体)の一端へと到達する構造が得られる。
このように、第4層に帯状導体22およびビア状導体42の両方を配置することで、本発明の製法全体におけるめっき回数が結果的に少なくなる。
第4層のビア状導体42と帯状導体22のそれぞれの形状は任意である。それらのうち、最も大きな帯状導体の面積は、最も小さな導体の面積の100倍以下であり好ましくは50倍以下である。第4層に形成するビア導体42のうち、最も小さな導体の面積は好ましくは50μm以上であり、より好ましくは20μmである。第4層に形成する導体22、42のうち、最も大きい導体は最も小さいビア導体42の好ましくは100倍以下、より好ましくは50倍以下の面積である。これにより部品の小型化に対応でき、具体的には、いわゆる0402サイズ(0.4mm×0.2mm×0.2mm)や0201サイズ(0.2mm×0.1mm×0.1mm)といった小さなコイル部品であっても、柱状導体の断面積は確保でき、低Rdc化が可能であり、柱状のテーパを最小限にでき、部分的な断面積の変化や材料密度の変化はほとんどなく、安定した導体が得られ、導体断面積を揃えることで、部分的なRdcの変化を抑えることができ、Q値の向上が期待される。なお、第4層に形成する各導体42、22のうち、最も小さな導体の面積の上限は好ましくは320μmであり、より好ましくは80μmである。ここで、導体の面積とは、第4層のWL断面に表れる導体部分の面積を意味する。
第4層の帯状導体22は、好ましくは、めっき形成方向に垂直な断面の各角部が丸みを帯びるように形成される。めっき形成方向に垂直な断面は、図2(D)に描写される面である。好適には、各角部に設けられた丸みにおける曲率半径Rは帯状導体22の幅Bの10〜50%である。帯状導体22の幅Bは、めっき形成方向に垂直な断面における帯状導体22の短手方向の長さである。このような丸みを帯びさせることにより、帯状導体22が小さくてもめっき成長が安定する。
第4層の上に第5層を形成する。図2(E)は第5層の平面図である。第5層は樹脂層15と柱状導体43とからなる。樹脂層15は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。柱状導体43は後述する外部電極に直結すべき導体(引出し部)に相当する。柱状導体43はめっきにより形成される。樹脂層15と柱導体43の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第5層の柱状導体43は2つのみ設けられ、それぞれ、第4層のビア状導体42と直接に接続するように形成される。さらに好ましくは、第3層における柱状導体のうちの2つ(符号41)、第4層のビア状導体42および第5層の柱状導体43が一体となって、第2層の帯状導体21と後述する外部電極とを介する導体(図1における符号40)を構成する。導体40のうち、第5層の部分(すなわち、柱状導体43)を引出し部ともよぶ。
第5層の上に外部電極を形成する。図2(F)は外部電極を含む層の平面図である。外部電極51、52の形成方法は特に限定はなく、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。フォトリソグラフィの具体的な実施については特に限定は無く、スパッタリングによりシード層を形成し、次いで外部電極51、52に相当する形状にてレジスト膜を形成し、シード層の表面にめっき処理を施して外部電極51、52を形成し、レジスト膜およびシード層を除去する方法が挙げられる。
シード層の材質としてはTiやCu、W(タングステン)、Taなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAH等の有機現像液による現像、ならびに、上述したデスカム処理などが非限定的に挙げられ、プラズマ照射などによりレジスト膜の残渣を除去する処理である。
めっき処理の方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられ、これにより安定性が得られる。
外部電極は同一面上に2つ形成されることが好ましく、外部電極51、52は、それぞれ、第5層に形成された柱状導体43の一つずつと直接に接続する。
このようにしてコイル部品を製造することができる。各層で形成した樹脂層11〜15は一体となって絶縁体10を構成する。この絶縁体10の内部にコイル部が形成される。コイル部は、第2層の帯状導体21、第3層のビア状導体30及び第4層の帯状導体22が一体となってコイルの周回構造を構成する。第3層の柱状導体41および第4層のビア状導体42が一体となって、コイル部の端部を形成する。その端部から第5層の柱状導体43を経て、外部電極51、52へ電気的に接続される。このようにして、コイルの周回構造と外部電極51、52とを結ぶ導体40が構成される。
本発明のコイル部品においては、導体や樹脂層などの形成手法そのものについては従来技術を適宜援用することができ、このため、当業者であれば、以上の記載及び請求項の記載にもとづいて、種々の形態のコイル部品を製造することができる。
1:コイル部品
10:絶縁体
11〜15:樹脂層
21、22:帯状導体
30、41、42:ビア状導体
40:導体
43:柱状導体
51、52:外部電極

Claims (9)

  1. 樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備えるコイル部品であって、
    樹脂層からなる第1層と、
    第1層の上に、樹脂層と少なくとも1つの帯状導体とからなる第2層と、
    第2層の上に、樹脂層と少なくとも2つのビア状導体とからなる第3層と、
    第3層の上に、樹脂層と少なくとも1つの帯状導体と少なくとも2つのビア状導体とからなる第4層と、
    第4層の上に、樹脂層と少なくとも2つの柱状導体とからなる第5層と、
    第5層の上に、外部電極と、を有し、
    前記第1〜5層の樹脂層が一体となって絶縁体を構成し、前記第2〜5層の帯状導体及び柱状導体がコイル状の内部導体を構成し、
    第4層の柱状導体が前記外部電極に接続している、
    コイル部品。
  2. 第4層の帯状導体の面積は第4層のビア状導体の面積より大きい請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記第4層のビア状導体の面積は50μm〜320μmである請求項1記載のコイル部品。
  4. 前記第4層の帯状導体のうち最大の面積は第4のビア状導体のうち最小の面積の1倍より大きく100倍以下である請求項3記載のコイル部品。
  5. 前記第4層のビア状導体の面積は20μm〜80μmである請求項1記載のコイル部品。
  6. 前記第4層の帯状導体のうち最大の面積は第4層のビア状導体のうち最小の面積の1倍より大きく50倍以下である請求項5記載のコイル部品。
  7. 前記第2層及び第4層の帯状導体、第5層の柱状導体、第3層及び第4層のビア状導体、及び外部電極はフォトリソグラフィを用いて形成されたものである請求項1〜6のいずれか1項記載のコイル部品。
  8. 外部電極は第5層の上にシード層を形成し、シード層の上にめっきにより形成される請求項1または7記載のコイル部品。
  9. 前記絶縁体は、長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>H≧Wなる関係が成立し、前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.35mmである請求項4、6または7記載のコイル部品。
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