JP2015141096A - 検査装置、検査方法及びガラス基板の製造方法 - Google Patents

検査装置、検査方法及びガラス基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象物に存在する欠陥、異物等を、誤検出することなく高精度に検出可能な検査装置を提供すること。【解決手段】搬送されている検査対象物の検査を行う検査装置であって、前記検査対象物の表面に投影像が形成される投影物と、前記投影像の少なくとも一部を含む撮像領域の画像を取得する撮像手段と、前記画像の輝度に基づいて、前記検査対象物を検査する検査手段とを有する検査装置。【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置、検査方法及びガラス基板の製造方法に関する。
例えばガラス基板の切断、研磨、洗浄といった製造工程において、ガラス基板に割れ、欠け、孔等の様々な欠陥が生じる場合がある。また、各製造工程内又は製造工程間でガラス基板を支持搬送するテーブルに、ガラス基板が破損して出来たガラス片等の異物が残り、次に搬送するガラス基板がテーブルの異物の上に載置され、上記した様な欠陥が発生する場合がある。
そこで、ガラス基板に光を照射し、反射光を検出、もしくは光の照射箇所を撮像することで、ガラス基板の欠陥や、ガラス基板上に残存する微小ガラス片等を検出する検査装置が知られている(例えば、特許文献1又は2参照)。
図15に、従来技術に係る検査装置1の構成を例示する。図15に示す検査装置1では、搬送されているガラス基板10の表面に照明20が光を照射し、撮像装置30がガラス基板10表面の光照射領域を撮像する。撮像装置30は、照明20の照射光のガラス基板10による正反射光が入射しない位置に設けられている。
この様な構成において、ガラス基板10に欠陥等が存在しない部分では、照明20からの光が撮像装置30に入射しないため、撮像画像における輝度は低くなる。また、ガラス基板10に欠陥が存在する部分では、欠陥の端部等で拡散する光が撮像装置30に入射することで、撮像画像における欠陥端部に対応する部分の輝度が高くなる。検査装置1は、この様に欠陥の有無等に起因して生じる撮像画像における輝度差に基づいて、欠陥等を検出できる。
また、検査装置1を用いて、ガラス基板を搬送するテーブル表面に光を照射し、同様に撮像された画像における輝度差に基づいて、テーブルに残存するガラス片等を検出することもできる。
特開平10−48144号公報 特開2011−158453号公報
しかしながら、上記した検査装置1において、欠陥等の検出感度を向上させるために、撮像画像において欠陥等として検出する輝度の閾値を小さくすると、ガラス基板10の表面に存在して光を拡散する塵等も欠陥として誤検出してしまう場合がある。また、ガラス基板を搬送するテーブル表面に存在して同様に光を拡散する汚れや傷等を欠陥として誤検出する可能性もある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、検査対象物に存在する欠陥、異物等を、誤検出することなく高精度に検出可能な検査装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、搬送されている検査対象物の検査を行う検査装置であって、前記検査対象物の表面に投影像が形成される投影物と、前記投影像の少なくとも一部を含む撮像領域の画像を取得する撮像手段と、前記画像の輝度に基づいて、前記検査対象物を検査する検査手段とを有する。
本発明の実施形態によれば、検査対象物に存在する欠陥、異物等を、誤検出することなく高精度に検出可能な検査装置を提供できる。
第1の実施形態に係る検査装置の概略構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る検査装置における光源とカメラとの位置関係を説明する図である。 検査装置により撮像された画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 第2の実施形態に係る検査装置の構成を例示する概略図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 検査装置による検査画像を例示する図である。 第2の実施形態に係る検査装置の他の構成を例示する概略図である。 第2の実施形態に係る検査装置の他の構成を例示する概略図である。 従来技術に係るガラス基板の検査装置の構成を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る検査装置100の概略構成を例示する図である。
検査装置100は、図1に示す様に、投影物101、撮像手段としてのカメラ105、検査手段110を有し、テーブル120及び吸着シート121の表面に残存するガラス片等の検査を行う。
テーブル120及び吸着シート121は、ガラス基板の製造工程において、載置されるガラス基板を支持して搬送する基板支持手段の一例である。テーブル120の上面には、ガラス基板を吸着して支持する2枚の吸着シート121が設けられている。吸着シート121は、例えば自己吸着性のある多孔質樹脂製の発泡シートである。テーブル120は、吸着シート121の上に載置されるガラス基板を、搬送経路に沿って搬送する。テーブル120は、後段の製造工程にガラス基板を受け渡し、次のガラス基板が載置される前に、検査装置100によって、テーブル120及び吸着シート121表面のガラス片等の異物の有無が検査される。
なお、本実施形態では、基板支持手段としてテーブル120及び吸着シート121が、ガラス基板を支持して搬送する様に構成されているが、テーブル120が単体でガラス基板を支持搬送する構成であってもよい。
投影物101は、内部に光源を有し、テーブル120及び吸着シート121の上面に対向する様に光源からの光を受けて発光する発光面102が設けられている。発光面102は、テーブル120の搬送方向(図1における矢印方向)に略直交する方向(以下、「幅方向」という)に長い矩形状に設けられている。投影物101は、カメラ105から見てテーブル120及び吸着シート121の表面に発光面102の投影像104が形成される。なお、投影物101が有する光源は、例えば蛍光灯、LED照明等であるが、これらに限定されるものではない。
投影物101の発光面102の大きさは、特に限定されないが、幅方向の大きさがテーブル120の幅以上であり、搬送方向の大きさが30mm以上であることが好ましい。また、投影物101の発光面102とテーブル120及び吸着シート121の表面との距離は特に限定されないが、カメラ105とテーブル120及び吸着シート121の表面との距離よりも小さく、30mm以下であることが好ましい。
また、投影物101は、発光面102の搬送方向の大きさが30mm以上であり、且つ、発光面102とテーブル120及び吸着シート121の表面との距離が30mm以下に設けられることが好ましい。この様な構成により、搬送方向に十分な大きさの投影像104が形成され、ガラス基板を搬送するテーブル120が上下に振動しても、固定されているカメラ105の撮像領域106が投影像104の領域内に収まり、テーブル120及び吸着シート121に存在する異物等を検出できる。
なお、投影物101としては、テーブル120及び吸着シート121に投影像104が形成される物であれば、光源を備えなくてもよく、例えば幅方向に延びる白色部材等であってもよい。
カメラ105は、例えばテーブル120及び吸着シート121の幅方向に延びる矩形ライン状の画像を撮像するラインスキャンカメラである。カメラ105は、投影物101の投影像104の少なくとも一部を含むライン状の撮像領域106の画像を撮像する。なお、カメラ105の撮像領域106は、ライン状ではなく、搬送方向に幅を有する領域であってもよい。
なお、第1の実施形態では、テーブル120の搬送方向において投影物101よりも上流側にカメラ105が配置されているが、カメラ105が投影物101の投影像104を撮影可能であれば、投影物101の下流側にカメラ105が配置されてもよい。
ここで、検査装置100における投影物101とカメラ105との位置関係について、図2に基づいて説明する。図2は、テーブル120の搬送方向に平行且つテーブル120及び吸着シート121の表面に直交する断面における検査装置100の概略構成を例示する図である。
図2において、テーブル120又は吸着シート121の表面における任意の位置をP、位置Pと投影物101の発光面102の任意の点とを結ぶ直線がテーブル120の表面となす角度をθとする。また、位置Pとカメラ105とを結ぶ直線がテーブル120の表面となす角度をθとする。このとき、投影物101及びカメラ105は、撮像領域106が、角度θと角度θとが略等しくなる位置Pを含む様に配設される。また、投影物101の発光面102は、ガラス片等による正反射光がカメラ105に入射しない様に、撮像領域106に光を照射しない様に設けられている。
上記した構成により、例えばテーブル120又は吸着シート121の表面に残存するガラス片がカメラ105の撮像領域106に入ると、表面に投影物101の発光面102の投影像104が映るガラス片がカメラ105に撮像される。したがって、この場合にカメラ105によって撮像される画像では、ガラス片が存在する部分は投影物101の発光面102の投影像104がガラス片の表面に投影されて輝度が高く(白く)なる。また、ガラス片が存在しない部分では、投影物101の発光面102の光がカメラ105に届かないため輝度が低く(黒く)なる。
この様に、カメラ105により撮像される画像は、ガラス片が存在する部分だけが明るく、輝度が高くなるため、カメラ105により撮像される画像の輝度に基づいて、テーブル120及び吸着シート121の表面に残存するガラス片を高精度に検出することが可能になる。
検査装置100は、図1に示す様に、カメラ105に接続される検査手段110を有し、検査手段110が、カメラ105によって撮像された画像を取得し、テーブル120又は吸着シート121の表面に残存するガラス片等の異物を検出する。検査手段110は、例えばCPU,ROM,RAM等を有し、CPU及びRAMが協働してROMに記憶されたプログラムを実行することで、その機能が実現される。また、検査手段110は、検査結果を表示する表示手段として、例えば液晶ディスプレイ等を有してもよい。
検査手段110は、搬送されているテーブル120を連続して撮像するカメラ105から連続する複数の画像を取得し、テーブル120及び吸着シート121全体の検査画像を生成する。図3から図5に、検査手段110によって生成されたテーブル120及び吸着シート121全体の検査画像を例示する。図3から図5に示す矢印は、テーブル120の搬送方向である。
図3は、ガラス片等の異物が存在しない検査画像の例である。ガラス片等が存在しない場合には、カメラ105の撮像領域106を、投影物101の発光面102の投影像104を映す物体が通過せず、投影像104の発光面102がカメラ105に写らないため、図3に示す様に、テーブル120及び吸着シート121は全体的に黒く(輝度が低く)なる。
これに対して、図4及び図5は、吸着シート121の表面にガラス片が存在する検査画像の例であり、表面に投影物101の発光面102の投影像104が形成されるガラス片が存在する箇所(図中破線で示す部分内)が白く(輝度が高く)なっている。
検査手段110は、例えば、取得した画像の画素毎に0(黒)から255(白)までの256階調の輝度を取得し、予め設定された閾値以上となる画素領域をガラス片として検出する。検査手段110は、輝度が閾値以上となる画素に基づいて、テーブル120の表面に残存するガラス片のテーブル120における位置、形状、サイズまで正確に把握することができる。
また、検査手段110は、テーブル120及び吸着シート121よりも光反射率が高く、投影物101の投影像104が映る物であれば、ガラス片以外の異物も検出できる。さらに、テーブル120及び吸着シート121の表面に汚れや傷等があったとしても、汚れや傷には投影物101の投影像104は形成されないため、これらを異物として誤検出することがない。
以上で説明した様に、第1の実施形態に係る検査装置100によれば、テーブル120及び吸着シート121表面の汚れや傷等を誤検出することなく、テーブル120及び吸着シート121の表面に残存するガラス片等の異物を高精度に検出できる。したがって、ガラス片等の異物が存在するテーブル120及び吸着シート121の表面にガラス基板を載せるのを未然に防ぎ、ガラス基板に傷や割れが発生するのを防止できる。
また、第1の実施形態に係る検査装置100は、ガラス基板を支持搬送する基板支持手段の表面に残る異物を検査する検査工程を実行する装置として、ガラス基板の製造方法に好ましく用いることができる。検査装置100は、例えばガラス基板を搬送するテーブル120の搬送路の1箇所又は複数箇所に設けられてもよい。この様なガラス板の製造方法によれば、上記した様に基板支持手段の表面に存在する異物等が検出され、ガラス基板の傷や割れが防止されるため、生産性を落とすことなくガラス基板を製造できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図6は、第2の実施形態に係る検査装置200の構成を例示する概略図である。
第2の実施形態に係る検査装置200は、ガラス基板Gの製造工程において、ベルトコンベア220に載せられて搬送されているガラス基板Gの欠陥や不具合等の検査を行う。ベルトコンベア220は、ガラス基板Gの搬送手段であり、例えば回転駆動する複数のローラに掛け渡され、ローラに従動して回転する無端状ベルトでガラス基板Gを搬送する。
検査装置200は、図6に示す様に、投影物201、撮像手段としてのカメラ205、検査手段210、固定脚215、ブリッジ216、エアブロー250を有する。
投影物201は、内部に光源を有し、ベルトコンベア220の上面に対向する様に発光面が設けられている。投影物201の発光面は、ベルトコンベア220によるガラス基板Gの搬送方向(図6における矢印方向)に略直交する方向(以下、「幅方向」という)に延びる矩形状に設けられている。投影物201は、カメラ205から見てガラス基板Gの表面に発光面の投影像204が形成される。なお、投影物201が有する光源は、例えば蛍光灯、LED照明等であるが、これらに限定されるものではない。
投影物201の発光面の大きさは特に限定されないが、幅方向の大きさがベルトコンベア220の幅以上であり、搬送方向の大きさが30mm以上であることが好ましい。また、投影物201の発光面とベルトコンベア220の表面との距離は特に限定されないが、カメラ205とベルトコンベア220の表面との距離よりも小さく、30mm以下であることが好ましい。
また、投影物201は、発光面の搬送方向の大きさが30mm以上であり、且つ、発光面とベルトコンベア220の表面との距離が30mm以下であることが好ましい。この様な構成により、搬送方向に十分な長さの投影像204が形成され、ガラス基板を搬送するベルトコンベア220が上下に振動しても、固定されているカメラ205の撮像領域206が投影像204の領域内に収まり、ガラス基板Gに存在する欠陥等を検出できる。
なお、投影物201としては、ガラス基板Gに投影像204が形成される物であれば、光源を備えなくてもよく、例えば幅方向に延びる白色部材等であってもよい。
カメラ205は、例えばガラス基板Gの幅方向に延びるライン状の画像を撮像するラインスキャンカメラである。カメラ205は、ベルトコンベア220を跨ぐ様に構成されているブリッジ216に固定されている固定脚215の雲台に取り付けられている。カメラ205は、投影物201の投影像204の少なくとも一部を含むライン状の撮像領域206の画像を撮像する。なお、カメラ205の撮像領域206は、ライン状ではなく、搬送方向に幅を有する領域であってもよい。
投影物201とカメラ205との位置関係は、第1の実施形態と同様であり、投影物201及びカメラ205は、カメラ205の撮像領域206が、ガラス基板Gの表面に投影される投影物201の投影像204の少なくとも一部を含む様に構成されている。
なお、第2の実施形態では、ガラス基板Gの搬送方向において投影物201よりも下流側にカメラ205が配置されているが、カメラ205が投影物201の投影像204を撮影可能であれば、投影物201の上流側にカメラ105が配置されてもよい。
検査手段210は、接続されるカメラ205によって撮像された画像を取得し、ガラス基板Gにおける欠陥等の検査を行う。検査手段210は、例えばCPU,ROM,RAM等を有し、CPU及びRAMが協働してROMに記憶されたプログラムを実行することで、その機能が実現される。また、検査手段210は、検査結果を表示する表示手段として、例えば液晶ディスプレイ等を有してもよい。
検査手段210は、搬送されるガラス基板Gの表面を連続して撮像するカメラ205から画像を取得し、複数の画像を連結してガラス基板G全体を含む検査画像を生成する。次に、検査手段210は、ガラス基板G全体を含む検査画像の各画素から、例えば0(黒)から255(白)までの256階調の輝度を取得する。検査手段210は、検査画像の画素毎に取得した輝度に基づいて、ガラス基板Gの欠陥や不具合等の検査を行う。
エアブロー250は、流体噴射手段の一例であり、流体として空気251をガラス基板Gの表面に噴射し、切断、研磨等の工程においてガラス基板Gの表面に付着する水を除去する。エアブロー250は、ガラス基板Gの搬送方向においてカメラ205の撮像領域よりも上流側に空気251を噴射する様に設けられている。
ガラス基板Gに付着する水は、ガラス基板Gの表面とは投影物201からの光の反射角が異なり、カメラ205によって撮像される画像にガラス基板Gには無い陰影を形成し、検査手段210が水の付着部分を欠陥等と誤検出する可能性がある。しかし、本実施形態ではエアブロー250がガラス基板Gに付着する水を除去することで、検査手段210におけるこの様な誤検出が防止される。なお、エアブロー250は、ガラス基板Gに付着する水を除去できればよく、ガラス基板Gの表面が乾燥するまで空気251を噴射しなくてもよい。
次に、検査装置200によるガラス基板Gの検査結果について説明する。
図7から図12は、カメラ205がガラス基板Gを撮像した画像から生成され、検査手段210による検査に用いられたガラス基板Gの検査画像例である。
カメラ205によって撮像される画像は、ガラス基板Gが存在して投影物201の投影像204が映る部分は白く(輝度が高く)表示される。また、ガラス基板Gが存在せず投影物201の投影像204が映らない部分は黒く(輝度が低く)表示される。
ガラス基板Gに割れ、欠け、孔等の欠陥が無い場合には、検査手段210によって生成される画像には、矩形状のガラス基板G全体が所定の位置に白く表示される。これに対して、ガラス基板Gに割れ、欠け、孔等の欠陥が存在する場合には、投影物201の投影像204が形成されない欠陥部分が黒く表示される。
図7は、ガラス基板Gの亀裂が検出された例である。図7に例示する画像では、白く表示されるガラス基板Gの右上部から中央付近まで不規則に縦に伸びる亀裂が、黒線状部分として表れている。検査手段210は、亀裂部分ではガラス基板Gの他の部分に比べて輝度が低くなることから、ガラス基板Gにおける亀裂の存在を検出できる。
図8は、ガラス基板Gが吸着パッドを有する移載機等によって搬送された際に形成された吸着パッド孔が検出された例である。図8に例示する画像では、白く表示されるガラス基板Gの右下部に存在する2つの吸着パッド孔が、黒い孔として表れている。また、吸着パッド孔からガラス基板Gの下端部に達する亀裂が、黒線状に表示されている。検査手段210は、この様な吸着パッド孔や亀裂部分ではガラス基板Gの他の部分に比べて輝度が低くなることから、ガラス基板Gにおける孔及び亀裂の存在を検出できる。
図9は、ガラス基板Gがベルトコンベア220に載せられた際に割れ、ベルトコンベア220上に割れ残ったガラス基板Gが検出された例である。図9に例示する画像では、ベルトコンベア220上に散乱するガラス基板Gの破片が不規則な形状で複数箇所に白く表示されている。検査手段210は、ガラス基板Gが存在する高輝度部が所定の形状とは異なる形状で複数存在することから、ベルトコンベア220上でガラス基板Gが割れて破片が散乱していることを検出できる。
図10は、ベルトコンベア220におけるガラス基板Gの位置ずれが検出された例である。図10に例示する画像では、白く表示されるガラス基板Gが所定の位置からずれて傾いた状態で表れている。検査手段210は、画像における高輝度部分からベルトコンベア220におけるガラス基板Gの位置を検出し、所定の搬送位置と比較することで、ガラス基板Gの所定の搬送位置からのずれを検出できる。
図11は、ガラス基板Gの上に存在するガラス片が検出された例である。図11に例示する画像では、ガラス基板G表面の破線で囲まれた部分にガラス片が存在し、投影物201の投影像204が形成されないガラス片の縁部が黒く表示されている。検査手段210は、ガラス基板Gの枠内に存在する低輝度部分から、ガラス基板Gの上にガラス片が存在していることを検出できる。
図12は、ガラス基板Gの欠け、ガラス基板Gの上に存在する異物が検出された例である。図12に例示する画像では、ガラス基板G左上部の欠けている部分及びガラス基板Gの表面の破線で囲まれた部分に異物が存在する部分が黒く表示されている。検査手段210は、ガラス基板Gが存在すべき所定の領域内に存在する低輝度部分から、ガラス基板Gの欠け及びガラス基板Gの上に存在する異物を検出できる。
この様に、検査手段210は、カメラ205によって撮像された画像に基づいて、ガラス基板Gを含む画像を生成して画素毎の輝度を取得し、ガラス基板Gが存在すべき領域において輝度が閾値よりも低くなっている部分から、亀裂、孔、割れ、欠け等の欠陥を検出する。同様に、輝度が閾値よりも低くなっている部分から、ガラス基板Gの上に存在するガラス片や異物の存在も検出できる。また、検査手段210は、輝度が閾値以下となる画素に基づいて、欠陥、ガラス片及び異物の大きさを求めることができる。
また、検査手段210は、画像の輝度に基づいてベルトコンベア220におけるガラス基板Gの位置を検出することで、ガラス基板Gの搬送位置のずれといった不具合も検出可能である。さらに、検査手段210は、ガラス基板Gの位置がずれている場合には、輝度が閾値以上となっている画素の位置と所定の搬送位置とを比較し、搬送位置のずれ量を求めることができる。
以上で説明した様に、第2の実施形態に係る検査装置200によれば、基板の割れ、欠け、孔等の様々な欠陥、基板の搬送位置ずれや表面の異物等の存在といった不具合を検査することが可能である。
なお、ガラス基板Gを搬送する搬送手段としては、図13に示す様に、回転駆動する複数のローラ231でガラス基板Gを搬送するローラコンベア230であってもよい。この場合において、投影物201及びカメラ205は、ガラス基板Gの表面に形成される投影物201の投影像204の少なくとも一部を含む撮像領域206が、複数のローラ231の間に位置する様に構成されることが好ましい。
この様な構成により、検査装置200は、撮像領域206におけるガラス基板Gの下方が解放された空間となることで、ガラス基板Gの表面の反射のみに基づいて検査を行うことが可能になる。また、ガラス基板Gの有無による輝度差が大きくなることで、ガラス基板Gの欠陥等の検出精度が向上する。なお、ガラス基板Gの表面に形成される投影物201の投影像204は、ローラ231間の領域より大きくてもよい。
また、上記した例では、ガラス基板Gの上面から欠陥等の検査を行う構成について説明したが、ガラス基板Gの下面から欠陥等の検査を行う構成であってもよい。図14は、ガラス基板Gの下面から欠陥等の検査を行う検査装置300の構成を例示する概略図である。
検査装置300は、図14に示す様に、例えば複数の吸着パッド241を有する移載機240がガラス基板Gの上面を保持して図中矢印方向に搬送し、ガラス基板Gの下面側に設けられている投影物201、カメラ205等によってガラス基板Gの欠陥等を検査する。検査装置300における投影物201、カメラ205、投影像204及び撮像領域206の構成は、上記した第2の実施形態に係る検査装置100と同様である。また、検査装置300には、エアブロー250が設けられてもよい。
第2の実施形態に係る検査装置200,300は、ガラス基板Gの欠陥や不具合等を検査する検査工程を実行する装置としてガラス基板Gの製造方法に好ましく用いることができる。検査装置200,300は、例えばガラス基板Gがベルトコンベア220、ローラコンベア230又は移載機240等によって搬送される搬送路の1箇所又は複数箇所に設けられてもよい。この様なガラス板の製造方法によれば、上記した様に様々な欠陥や不具合等が検出されるため、欠陥等を有するガラス基板Gを適宜除去等することで、生産性を落とすことなくガラス基板Gを製造できる。
以上、実施形態に係る検査装置、検査方法及びガラス基板の製造方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
100,200,300 検査装置
101,201 投影物
202 エアブロー(流体噴射手段)
102 発光面
103 光照射領域
104,204 投影像
105,205 カメラ(撮像手段)
106,206 撮像領域
110,210 検査手段
120 テーブル(基板支持手段)
121 吸着シート(基板支持手段)
220 ベルトコンベア
230 ローラコンベア(搬送手段)
231 ローラ
G ガラス基板(検査対象物)

Claims (10)

  1. 搬送されている検査対象物の検査を行う検査装置であって、
    前記検査対象物の表面に投影像が形成される投影物と、
    前記投影像の少なくとも一部を含む撮像領域の画像を取得する撮像手段と、
    前記画像の輝度に基づいて、前記検査対象物を検査する検査手段とを有する
    ことを特徴とする検査装置。
  2. 前記投影物は、光源及び前記光源からの光により発光する発光面を有し、
    前記投影像は、前記検査対象物の表面に映る前記発光面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記撮像領域は、前記検査対象物の搬送方向に直交するライン状の領域である
    ことを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記検査対象物は、載置されるガラス基板を支持する基板支持手段であり、
    前記検査手段は、前記ガラス基板が載置されていない状態で、前記撮像手段により取得される前記基板支持手段の画像の輝度に基づいて、前記基板支持手段の表面に存在する異物を検査する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の検査装置。
  5. 前記検査対象物は、ガラス基板であり、
    前記検査手段は、前記撮像手段により取得される前記ガラス基板の画像の輝度に基づいて、前記ガラス基板に存在する欠陥を検査する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の検査装置。
  6. 前記ガラス基板の表面に流体を噴射する流体噴射手段を有し、
    前記流体噴射手段は、前記ガラス基板の搬送方向において、前記撮像領域よりも上流側に前記流体を噴射する
    ことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
  7. 搬送方向に配列され、それぞれ回転可能に設けられている複数のローラにより、前記ガラス基板を搬送する搬送手段を有し、
    前記撮像領域は、前記複数のローラの間に設けられている
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の検査装置。
  8. 搬送されている検査対象物の検査を行う検査方法であって、
    前記検査対象物の表面に形成される投影物の投影像の少なくとも一部を含む撮像領域の画像を取得する撮像工程と、
    前記画像の輝度に基づいて、前記検査対象物を検査する検査工程とを有する
    ことを特徴とする検査方法。
  9. 請求項8に記載されている検査方法を用いて、載置されるガラス基板を支持する基板支持手段の表面に存在する異物を検査する異物検査工程を有する
    ことを特徴とするガラス基板の製造方法。
  10. 請求項8に記載されている検査方法を用いて、ガラス基板に存在する欠陥を検査する欠陥検査工程を有する
    ことを特徴とするガラス基板の製造方法。
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