JP2015138737A

JP2015138737A - 車両用前照灯

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Publication number: JP2015138737A
Application number: JP2014011134A
Authority: JP
Inventors: 作刀志四方; Satoshi Shikata; 岡田　英隆; Hidetaka Okada; 英隆岡田
Original assignee: Stanley Electric Co Ltd
Current assignee: Stanley Electric Co Ltd
Priority date: 2014-01-24
Filing date: 2014-01-24
Publication date: 2015-07-30
Anticipated expiration: 2034-01-24
Also published as: JP6265754B2

Abstract

【課題】配光切替え時における見栄えの変化を抑制する。【解決手段】車両用前照灯１は、車両前方にすれ違い用配光パターンＰLと走行用配光パターンＰHとを個別に形成するものであり、複数の第一ＬＥＤ２１及び複数の第二ＬＥＤ２２と、複数の第一ＬＥＤ２１に対応して設けられ、当該複数の第一ＬＥＤ２１から出射された光を反射させてすれ違い用配光パターンＰLを形成するための複数の第一リフレクタ３と、複数の第二ＬＥＤ２２に対応して設けられ、当該複数の第二ＬＥＤ２２から出射された光を反射させて走行用配光パターンＰHを形成するための複数の第二リフレクタ４を備える。複数の第一リフレクタ３は、所定の配列方向に沿って配列されている。複数のリフレクタ４は、各前面４ａを前方に露出させつつ複数の第一リフレクタ３の後方に配置されるとともに、複数の第一リフレクタ３と同様の配列方向に沿って配列されている。【選択図】図１

Description

本発明は、車両に搭載される車両用前照灯に関する。

自動車用ヘッドランプなどの車両用前照灯においては、一般に、車両前方に形成するすれ違い用配光パターン（いわゆるロービーム）と走行用配光パターン（いわゆるハイビーム）とを切り替え可能に構成されている。

この種の車両用前照灯は、すれ違い用配光パターンを形成するランプユニットと、走行用配光パターンを形成する他のランプユニットとを備えており、これらのランプユニットを選択的に点灯させることで、すれ違い用配光パターンと走行用配光パターンとを個別に形成可能に構成されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００７−１３４０５２号公報

しかしながら、上記特許文献１に記載の車両用前照灯では、車両前方から見たときに、すれ違い用配光パターンと走行用配光パターンとの２つの配光時で、何れか一方のランプユニットの発光部だけが発光するため、配光切替え時に見栄えが大きく変わってしまう。

本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、配光切替え時における見栄えの変化を抑制することができる車両用前照灯の提供を目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、
車両前方に第一配光パターンと第二配光パターンとを個別に形成する車両用前照灯であって、
互いに同数の複数の第一ＬＥＤ及び複数の第二ＬＥＤと、
前記複数の第一ＬＥＤに対応して設けられ、当該複数の第一ＬＥＤから出射された光を前方へ反射させて前記第一配光パターンを形成するための複数の第一反射面と、
前記複数の第二ＬＥＤに対応して設けられ、当該複数の第二ＬＥＤから出射された光を前方へ反射させて前記第二配光パターンを形成するための複数の第二反射面と、
を備え、
前記複数の第一反射面は、所定の配列方向に沿って配列され、
前記複数の第二反射面は、当該各第二反射面を前方に露出させつつ前記複数の第一反射面の後方に配置されるとともに、前記所定の配列方向に沿って配列されていることを特徴とする。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の車両用前照灯において、
前記第一反射面をそれぞれ有する複数の第一リフレクタと、前記第二反射面をそれぞれ有する複数の第二リフレクタとを備えることを特徴とする。

請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の車両用前照灯において、
前記第一反射面が形成された前面と、前記第二反射面が形成された後面とをそれぞれ有するレンズを備えることを特徴とする。

請求項４に記載の発明は、請求項１〜３の何れか一項に記載の車両用前照灯において、
前記複数の第一反射面及び前記複数の第二反射面の前方に配置された素通しの他のレンズを備えることを特徴とする。

請求項５に記載の発明は、請求項１〜４の何れか一項に記載の車両用前照灯において、
前記第一配光パターン及び前記第二配光パターンが、主に水平線よりも下側の路面を照らすすれ違い用配光パターンと、水平線よりも上側を含む車両遠方を照らす走行用配光パターンであることを特徴とする。

本発明によれば、第一配光パターンを形成するための複数の第一反射面が所定の配列方向に沿って配列されており、第二配光パターンを形成するための複数の第二反射面が、当該各第二反射面を前方に露出させつつ複数の第一反射面の後方に配置されるとともに、当該複数の第一反射面と同様の配列方向に沿って配列されている。これにより、何れの配光パターンが形成されているときにも、複数の第一反射面又は複数の第二反射面が互いの近傍で同様の配列方向に沿って長尺に発光している見栄えとすることができる。したがって、配光切替え時における見栄えの変化を抑制することができる。

第一の実施形態における車両用前照灯の要部の正面図である。図１のII−II線での断面図である。図１のIII−III線での断面図である。実施形態における車両用前照灯が前方の仮想スクリーン上に形成する（ａ）すれ違い用配光パターンを示す図であり、（ｂ）走行用配光パターンを示す図である。第二の実施形態における車両用前照灯の要部の正面図である。図５のVI−VI線での断面図である。図５のVII−VII線での断面図である。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、各実施形態の車両用前照灯から見た方向、すなわち、当該車両用前照灯が搭載される図示しない車両から見た方向を意味するものとする。

［第一の実施形態］
まず、本発明の第一の実施形態について説明する。
図１は、第一の実施形態における車両用前照灯１の要部の正面図であり、図２及び図３は、図１のII−II線及びIII−III線での断面図であり、図４は、車両用前照灯１が車両前方に形成する配光パターンを示す図である。

車両用前照灯１は、図示しない車両の前部左側端に搭載されるヘッドランプであり、車両の前部右側端に搭載される同様の構成のものと協働して、車両前方にすれ違い用配光パターンＰ_L（いわゆるロービーム；図４（ａ）参照）と走行用配光パターンＰ_H（いわゆるハイビーム；図４（ｂ）参照）とを個別に形成するものである。

具体的には、図１〜図３に示すように、車両用前照灯１は、前方が素通しのアウターレンズ１０で覆われた灯室内に、光源である複数のＬＥＤ（発光ダイオード）２，…と、複数の第一リフレクタ３，…と、複数の第二リフレクタ４，…とを備えている。

複数のＬＥＤ２，…は、互いに同数（本実施形態では６つ）の複数の第一ＬＥＤ２１，…及び複数の第二ＬＥＤ２２，…から構成されている。なお、図中には、第一ＬＥＤ２１及び第二ＬＥＤ２２を図３にそれぞれ１つだけ図示している。このうち、複数の第一ＬＥＤ２１，…は、左方に向かってやや斜め上方かつ斜め後方へ傾斜した方向に沿って配列されている。一方、複数の第二ＬＥＤ２２，…は、複数の第一ＬＥＤ２１，…の下方斜め後方に位置しつつ、当該複数の第一ＬＥＤ２１，…と同様の配列方向に沿って配列されている。各ＬＥＤ２は、下方へ光を出射させるように発光面を下方へ向けた状態で基板２０の下面に実装されている。また、複数の第一ＬＥＤ２１，…は、図示しないエクステンションで前方を覆われている。

複数の第一リフレクタ３，…は、複数のＬＥＤ２，…のうちの複数の第一ＬＥＤ２１，…と対応しており、当該複数の第一ＬＥＤ２１，…から出射された光を前方へ反射させてすれ違い用配光パターンＰ_Lを形成するためのものである。これら複数の第一リフレクタ３，…は、複数の第一ＬＥＤ２１，…の配列方向に沿って同様に配列されつつ、各第一リフレクタ３が対応する第一ＬＥＤ２１の下方に位置するように設けられている。

各第一リフレクタ３は、前方斜め上方へ開口する正面視で略平行四辺形の湾曲板状に形成され、対応する第一ＬＥＤ２１の下方を覆うように配置されている。各第一リフレクタ３の前面３ａは、対応する第一ＬＥＤ２１から出射された光を前方へ反射させる反射面（本発明に係る第一反射面）となっており、本実施形態では、対応する第一ＬＥＤ２１の位置を焦点とする放物面状に形成されている。

複数の第二リフレクタ４，…は、複数のＬＥＤ２，…のうちの複数の第二ＬＥＤ２２，…と対応しており、当該複数の第二ＬＥＤ２２，…から出射された光を前方へ反射させて走行用配光パターンＰ_Hを形成するためのものである。これら複数の第二リフレクタ４，…は、複数の第二ＬＥＤ２２，…の配列方向に沿って同様に配列されつつ、各第二リフレクタ４が対応する第二ＬＥＤ２２の下方に位置するように設けられている。したがって、これら複数の第二リフレクタ４，…は、各前面４ａの主に下半部を前方に露出させつつ複数の第一リフレクタ３，…の下方斜め後方に配置されており、複数の第一リフレクタ３，…と同様の配列方向に沿って配列されている。

各第二リフレクタ４は、前方斜め上方へ開口する正面視で略平行四辺形の湾曲板状に形成され、対応する第二ＬＥＤ２２の下方を覆うように配置されている。また、各第二リフレクタ４は、正面視で第一リフレクタよりも一回り大きく形成されており、その前面４ａのうちの略下半部と左右両端部を前方に露出させている。各第二リフレクタ４の前面４ａは、対応する第二ＬＥＤ２２から出射された光を前方へ反射させる反射面（本発明に係る第二反射面）となっており、本実施形態では、対応する第二ＬＥＤ２２の位置を焦点とする放物面状に形成されている。

以上の構成を具備する車両用前照灯１では、複数のＬＥＤ２，…のうちの複数の第一ＬＥＤ２１，…が点灯されると、その出射光が複数の第一リフレクタ３，…の前面３ａで反射されて前方へ照射され、図４（ａ）に示すように、主に水平線Ｈよりも下側が照らされたすれ違い用配光パターンＰ_Lが形成される。したがって、このときには、複数の第一リフレクタ３，…の前面３ａ（反射面）が発光している。なお、本実施形態では、複数の第一リフレクタ３，…は、それぞれがすれ違い用配光パターンＰ_Lのうちの互いに異なる領域を形成するようになっている。

一方、複数のＬＥＤ２，…のうちの複数の第二ＬＥＤ２２，…が点灯されると、その出射光が複数の第二リフレクタ４，…の前面４ａで反射されて前方へ照射され、図４（ｂ）に示すように、水平線Ｈよりも上側を含む車両遠方が照らされた走行用配光パターンＰ_Hが形成される。したがって、このときには、複数の第二リフレクタ４，…の前面４ａ（反射面）のうち前方に露出した部分が発光している。なお、本実施形態では、複数の第二リフレクタ４，…は、それぞれが走行用配光パターンＰ_Hのうちの互いに異なる領域を形成するようになっている。

以上のように、第一の実施形態の車両用前照灯１によれば、すれ違い用配光パターンＰ_Lを形成するための複数の第一リフレクタ３，…（の前面３ａ）が所定の配列方向に沿って配列されており、走行用配光パターンＰ_Hを形成するための複数の第二リフレクタ４，…（の前面４ａ）が、各前面４ａを前方に露出させつつ複数の第一リフレクタ３，…の後方に配置されるとともに、当該複数の第一リフレクタ３，…と同様の配列方向に沿って配列されている。これにより、何れの配光パターンが形成されているときにも、複数の第一リフレクタ３，…の前面３ａ又は複数の第二リフレクタ４，…の前面４ａが互いの近傍で同様の配列方向に沿って長尺に発光している見栄えとすることができる。したがって、配光切替え時における見栄えの変化を抑制することができる。

また、複数の第二リフレクタ４，…（の前面４ａ）が、各前面４ａを前方に露出させつつ複数の第一リフレクタ３，…（の前面３ａ）の後方に配置されているので、当該車両用前照灯１の非点灯時の見栄えを、立体感のある斬新なものとすることができる。

［第二の実施形態］
続いて、本発明の第二の実施形態について説明する。なお、上記第一の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図５は、第二の実施形態における車両用前照灯５の要部の正面図であり、図６及び図７は、図５のVI−VI線及びVII−VII線での断面図である。

これらの図に示すように、車両用前照灯５は、上記第一の実施形態における複数の第一リフレクタ３，…及び複数の第二リフレクタ４，…に代えて、複数のレンズ６，…を備えている。

複数のレンズ６，…は、複数の第一ＬＥＤ２１，…及び複数の第二ＬＥＤ２２，…と対応しており、これら複数の第一ＬＥＤ２１，…及び複数の第二ＬＥＤ２２，…の配列方向に沿って同様に配列されている。

各レンズ６は、前方斜め上方へ開口する正面視で略平行四辺形の湾曲面状に形成された上部前面６ａを有している。この上部前面６ａは、上記第一の実施形態における第一リフレクタ３の前面３ａに相当し、第一ＬＥＤ２１に対応しており、当該第一ＬＥＤ２１から出射された光を前方へ反射（全反射）させてすれ違い用配光パターンＰ_Lを形成するためのものである。具体的には、上部前面６ａは、アルミニウム皮膜が蒸着されるとともに、対応する第一ＬＥＤ２１の下方を覆うように設けられており、本実施形態では、当該第一ＬＥＤ２１の位置を焦点とする放物面状に形成されている。

また、各レンズ６は、上部前面６ａの後方が側面視Ｌ字状に切り欠かれており、この切り欠き内には、当該レンズ６に対応する第二ＬＥＤ２２が配置されている。
各レンズ６のうち、この第二ＬＥＤ２２と対向する後部上面６ｂは、上下方向に略直交する平面状に形成されており、当該第二ＬＥＤ２２から下方へ出射された光をレンズ６内に入射させる入射面となっている。
後部上面６ｂよりも下側の後面６ｃは、上記第一の実施形態における第二リフレクタ４の前面４ａに相当し、第二ＬＥＤ２２に対応しており、当該第二ＬＥＤ２２から出射された光を前方へ反射（全反射）させて走行用配光パターンＰ_Hを形成するためのものである。具体的には、この後面６ｃは、アルミニウム皮膜が蒸着されるとともに、対応する第二ＬＥＤ２２の下方を覆うように前方斜め上方へ開口する湾曲面状に形成されており、本実施形態では、当該第二ＬＥＤ２２の位置を焦点とする放物面状に形成されている。また、本実施形態では、各レンズ６が前方に向かって幅が狭窄する形状に形成されているため、後面６ｃは、上部前面６ａよりも広い幅に形成されている。
後面６ｃの前方であって上部前面６ａよりも下側に位置する下部前面６ｄは、前後方向に略直交する面状に形成されて上部前面６ａの下端に連なっており、後面６ｃで反射された光を前方へ出射させる出射面となっている。

以上の第二の実施形態の車両用前照灯５によっても、上記第一の実施形態の車両用前照灯１と同様の効果を得ることができる。

［変形例］
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した第一及び第二の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

例えば、第一の実施形態における複数の第一リフレクタ３，…及び複数の第二リフレクタ４，…（第二の実施形態における複数のレンズ６，…）の前方に、ほぼ素通しのインナーレンズを設けてもよい。このように構成すれば、複数の第一リフレクタ３，…及び複数の第二リフレクタ４，…（複数のレンズ６，…）から広がりをもって前方へ反射された光がインナーレンズを透過するため、このインナーレンズの前面は、複数の第一リフレクタ３，…の前面３ａや複数の第二リフレクタ４，…の前面４ａ（複数のレンズ６，…の上部前面６ａや下部前面６ｄ）よりも広い面積で光ることとなる。したがって、配光切替え時における見栄えの変化をより確実に抑制することができる。

また、第一の実施形態における複数の第二リフレクタ４，…（第二の実施形態における複数のレンズ６，…の後面６ｃ）は、走行用配光パターンＰ_H全体を形成するのではなく、当該走行用配光パターンＰ_Hのうち、主に水平線Ｈよりも上側が照らされた上部付加配光だけを形成するものとしてもよい。そして、全てのＬＥＤ２，…を点灯させて、複数の第二リフレクタ４，…（複数のレンズ６，…の後面６ｃ）による上部付加配光を、複数の第一リフレクタ３，…（複数のレンズ６，…の上部前面６ａ）によるすれ違い用配光パターンＰ_Lに重畳させることによって、走行用配光パターンＰ_Hを形成させてもよい。

１，５車両用前照灯
２ＬＥＤ
２１第一ＬＥＤ
２２第二ＬＥＤ
３第一リフレクタ
３ａ前面（第一反射面）
４第二リフレクタ
４ａ前面（第二反射面）
６レンズ
６ａ上部前面（第一反射面）
６ｂ後部上面
６ｃ後面（第二反射面）
６ｄ下部前面
Ｐ_H 走行用配光パターン
Ｐ_L すれ違い用配光パターン

Claims

車両前方に第一配光パターンと第二配光パターンとを個別に形成する車両用前照灯であって、
互いに同数の複数の第一ＬＥＤ及び複数の第二ＬＥＤと、
前記複数の第一ＬＥＤに対応して設けられ、当該複数の第一ＬＥＤから出射された光を前方へ反射させて前記第一配光パターンを形成するための複数の第一反射面と、
前記複数の第二ＬＥＤに対応して設けられ、当該複数の第二ＬＥＤから出射された光を前方へ反射させて前記第二配光パターンを形成するための複数の第二反射面と、
を備え、
前記複数の第一反射面は、所定の配列方向に沿って配列され、
前記複数の第二反射面は、当該各第二反射面を前方に露出させつつ前記複数の第一反射面の後方に配置されるとともに、前記所定の配列方向に沿って配列されていることを特徴とする車両用前照灯。
前記第一反射面をそれぞれ有する複数の第一リフレクタと、前記第二反射面をそれぞれ有する複数の第二リフレクタとを備えることを特徴とする請求項１に記載の車両用前照灯。
前記第一反射面が形成された前面と、前記第二反射面が形成された後面とをそれぞれ有するレンズを備えることを特徴とする請求項１に記載の車両用前照灯。
前記複数の第一反射面及び前記複数の第二反射面の前方に配置された素通しの他のレンズを備えることを特徴とする請求項１〜３の何れか一項に記載の車両用前照灯。
前記第一配光パターン及び前記第二配光パターンが、主に水平線よりも下側の路面を照らすすれ違い用配光パターンと、水平線よりも上側を含む車両遠方を照らす走行用配光パターンであることを特徴とする請求項１〜４の何れか一項に記載の車両用前照灯。