JP2015138658A - リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物 - Google Patents

リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015138658A
JP2015138658A JP2014009495A JP2014009495A JP2015138658A JP 2015138658 A JP2015138658 A JP 2015138658A JP 2014009495 A JP2014009495 A JP 2014009495A JP 2014009495 A JP2014009495 A JP 2014009495A JP 2015138658 A JP2015138658 A JP 2015138658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickener
electrode
granulated product
lithium secondary
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014009495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6264055B2 (ja
Inventor
浩哉 梅山
Hiroya Umeyama
浩哉 梅山
敬介 大原
Keisuke Ohara
敬介 大原
橋本 達也
Tatsuya Hashimoto
達也 橋本
友嗣 横山
Yuji Yokoyama
友嗣 横山
福本 友祐
Yusuke Fukumoto
友祐 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014009495A priority Critical patent/JP6264055B2/ja
Publication of JP2015138658A publication Critical patent/JP2015138658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264055B2 publication Critical patent/JP6264055B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】溶媒使用量が少なく、目付量が少ない電極の作製が可能であるリチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物を提供する。【解決手段】リチウム二次電池用電極の製造方法は、電極活物質と第1の増粘材と溶媒と結着材とを混合して第1の造粒物を得る第1の工程S110と、粉末状である第2の増粘材を混合しながら、該第1の造粒物を解砕することにより第2の造粒物を得る第2の工程S120と、該第2の造粒物をシート状の成形体に成形する第3の工程S130と、該成形体を集電体上に配置する第4の工程S140と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明はリチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物に関する。
特開2013−77560号公報(特許文献1)には、流動層造粒法または噴霧乾燥造粒法によって得た複合粒子粉末を圧縮して圧粉層を形成する圧粉層形成工程、および該圧粉層をシート状集電体に転写する転写工程を有する電気化学素子用電極の製造方法が開示されている。
特開2013−77560号公報
従来、リチウム二次電池用電極の製造方法として最も一般的な方法は、電極材料を塗料化し、該塗料をダイコーターやコンマコーター(登録商標)を用いて集電体上に塗工、乾燥する方法である。しかし当該製法は、電極の塗料化に際し多量の溶媒が必要であるとともに、溶媒の乾燥のために、相応の熱量と時間を要するものである。現在、この電極生産に伴う多量の溶媒消費が価格競争力を後退させる一因ともなっており、溶媒使用量の削減が強く望まれている。
溶媒使用量の少ない製造方法として、造粒物(複合粒子粉末)をシート状に加圧成形して電極を製造する方法が知られている。しかしながら当該製法では、目付量(単位面積当たりの質量)が少ないシート状の成形体を得ることが困難であり、多様な電池仕様に対応できない。すなわち造粒物の粒径が大きいために、加圧成形によって厚さの薄い成形体(シート)を得ようとすると、仕上がった成形体に貫通孔が形成されるという不具合が頻発する。そしてこの成形体を集電体に圧着すると、貫通孔を通して集電体が透けて見える状態となる(本明細書ではこのような状態を「透け」とも記す)。透けが発生した電極がリチウム二次電池に用いられると、充放電に伴って集電体上にリチウムが析出する等の不具合が想定される。
そこで特許文献1では、流動層造粒法または噴霧乾燥造粒法を用いることにより、造粒物の小径化を実現し、目付量の少ないシートへの成形性(以下「薄目付性」とも記す)を改善している。しかしながら噴霧乾燥造粒法等は、造粒物の作製過程において溶媒を用いた塗料化と乾燥を行なうものであり、とりもなおさず価格競争力の観点から好ましくない。
本発明は上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、溶媒使用量が少なく、目付量が少ない電極の作製が可能であるリチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物を提供することにある。
本発明者は、溶媒の少ない状態で得られた粗大造粒物を解砕して小径の造粒物とすれば、目付量の少ない電極の作製が可能なのではないかとの着想を得、該着想の実現を試みた。ところが粗大造粒物を解砕しても成形までの過程で再凝集してしまい、結局のところ目付量の少ない電極の作製は困難であった。しかし本発明者は、これに留まらず更に研究を続け、解砕時に粉末状の増粘材を加えることにより、粉末状の増粘材(乾粉)が一種の打ち粉として作用し、解砕された造粒物同士の再凝集が防止できることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明のリチウム二次電池用電極の製造方法は以下の構成を備える。
(1)リチウム二次電池用電極の製造方法は、電極活物質と第1の増粘材と溶媒と結着材とを混合して第1の造粒物を得る第1の工程と、粉末状である第2の増粘材を混合しながら、該第1の造粒物を解砕することにより第2の造粒物を得る第2の工程と、該第2の造粒物をシート状の成形体に成形する第3の工程と、該成形体を集電体上に配置する第4の工程と、を備える。
上記のように塗料化を経ずに、造粒物から電極を得るプロセスを採用することにより、従来に比し大幅に溶媒使用量を削減することができる。そして第2の工程において、粉末状である第2の増粘材を混合しながら、第1の造粒物(粗大造粒物)を解砕することにより、解砕後の再凝集が防止され、小径化された第2の造粒物を得ることができる。これにより第3の工程では、透け等の問題を生じることなく目付量の少ないシート状の成形体を得ることができ、第4の工程では難なく該成形体を集電体上に配置することができる。
なお第3の工程は、第2の造粒物を第1のロール(成形ロール)と第2のロール(転写ロール)との間で圧縮することにより、第2のロール上においてシート状の成形体を得る工程であることが好ましい。
また第4の工程は、成形体を第2のロール上から集電体上へと転写する工程であることが好ましく、第2のロールと第3のロール(圧着ロール)との間で成形体を集電体に圧着する工程であることがより好ましい。
このように成形、転写および圧着を連続して行なうことにより、生産性を高めることができる。
(2)第1の工程は、電極活物質と第1の増粘材と溶媒とを混合して一次凝集体を得る工程と、該一次凝集体と結着材とを混合して第1の造粒物を得る工程とを含むことが好ましい。
このように第1の造粒物を得るにあたり、予備造粒を行なって電極活物質と第1の増粘材とを含む一次凝集体としてから結着材を混合する、すなわち結着材を後入れとすることにより、電極活物質の表面が抵抗成分である結着材によって被覆されることを防止できる。これによりリチウムイオン(Li+)の移動が結着材によって阻害されることがなく、以って電池のIV抵抗を低減することができる。
(3)第1の増粘材の1質量%溶液の粘度をη1とし、第2の増粘材の1質量%溶液の粘度をη2とするとき、η1≧η2を満たすことが好ましい。
ここで増粘材の1質量%溶液の粘度は、増粘材の溶媒(典型的には水)への溶解性、ならびに増粘材の溶媒保持力の指標と考えることができる。すなわち1質量%溶液の粘度が低いほど溶媒への溶解性が高く、同粘度が高いほど溶媒の保持力が高いといえる。
したがってη1≧η2を満たすとは、第1の増粘材が高い溶媒保持力を有し、かつ第2の増粘材が高い溶解性を有することを示す。これにより、第3の工程および第4の工程において第2の造粒物が圧縮され、第1の増粘材によって保持されていた溶媒が第2の造粒物の表面に染み出した際に、この染み出した溶媒に第2の増粘材が容易に溶解することができる。そのため第2の増粘材が一種の潤滑剤として作用し、成形時における第2の造粒物の流動性が向上する。
なお1質量%溶液とは、水以外の溶媒を用いた溶液をも包含し得るものである。これに対して後述する1質量%水溶液とは、水溶媒に増粘材を溶解させた溶液を示すものとする。
(4)η1およびη2は1質量%水溶液の粘度であり、η1は4.96Pa・s以上であり、η2は4.96Pa・s以下であることが好ましい。これにより造粒物の流動性をいっそう高めることができる。
(5)第1の増粘材は、第1の増粘材および第2の増粘材の総量のうち40質量%以上90質量%以下を占めることが好ましい。これにより更に薄目付性が向上する。
(6)第1の造粒物の固形分濃度は、70質量%以上であることが好ましい。これにより溶媒使用量の削減が可能である。
(7)さらに本発明の別の局面に従う造粒物は、リチウム二次電池用電極に用いられる造粒物であって、第1の増粘材によって電極活物質同士が互いに結合されてなる凝集核を備え、該凝集核の表面に、粉末状である第2の増粘材を含む。
このような構成を備える造粒物は再凝集し難く粒径安定性に優れる。したがって小径化が可能であり、容易に目付量の少ないシートへと成形することができる。
(8)上記の造粒物は、凝集核の表面に結着材をさらに含むことが好ましい。このように結着材が造粒物の表面に偏在する構成を採用することにより、シート状の成形体となったときに電極活物質同士の導電パスが結着材によって阻害されることがなく、以って電池のIV抵抗を低減できる。
本発明によれば、溶媒使用量が少なく、薄目付性に優れる電極の製造方法および造粒物が提供される。
本発明の一実施形態に係る製造方法の概略を示すフローチャートである。 第1の工程の概略を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係わる一次凝集体を図解する模式図である。 本発明の一実施形態に係わる第1の造粒物を図解する模式図である。 本発明の一実施形態に係わる第2の造粒物を図解する模式図である。 第1の工程および第2の工程に用いられる造粒装置の構成の一例を示す概略概念図である。 第3の工程および第4の工程に用いられる成形転写装置の構成の一例を示す概略概念図である。 第3の工程および第4の工程を図解する概略概念図である。 本発明の一実施形態に係わるリチウム二次電池の構成の一例を示す模式的な断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係わるリチウム二次電池の製造方法の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態(以下「本実施形態」とも記す)について詳細に説明するが本実施形態はこれらに限定されるものではない。
〔第1の実施形態:リチウム二次電池用電極の製造方法〕
図1は本実施形態の製造方法の概略を示すフローチャートである。図1に示すように当該製造方法は、第1の工程S110、第2の工程S120、第3の工程S130および第4の工程S140を備える。
ここで第1の工程は造粒工程、第2の工程は解砕工程、第3の工程は成形(成膜)工程、第4の工程は圧着(転写)工程とそれぞれ言い換えることもできる。また本実施形態は正極および負極のいずれの電極にも適用可能であるが、好ましくは負極の製造に適用される。以下、各工程について説明する。
まず第1の工程および第2の工程に用いられる材料および装置について説明する。
(電極活物質)
電極活物質4は、リチウム二次電池の活物質として機能するものであればよく、負極活物質および正極活物質のいずれであってもよい。負極活物質であれば、たとえば天然黒鉛、人造黒鉛等の炭素系負極活物質や、珪素、錫等の合金系負極活物質を用いることができる。正極活物質であれば、たとえばLiCoO2、LiNiO2、LiNiaCob2(a+b=1、0<a<1、0<b<1)、LiMnO2、LiMn24、LiNiaCobMnc2(a+b+c=1、0<a<1、0<b<1、0<c<1)、LiFePO4等を用いることができる。
(増粘材)
第1の増粘材2および第2の増粘材8には、従来公知の増粘材を用いることができる。たとえば、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、メチルセルロース(MC)、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリビニルピロリドン(PVD)等を用いることができる。これらのうち取り扱いの容易性からCMCが特に好適である。
本実施形態では、CMCを分子量および1質量%水溶液の粘度の観点から、次の3種に分類して用いる。すなわちH−CMC(1質量%水溶液粘度が6.28〜7.60Pa・sであるもの)、M−CMC(1質量%水溶液粘度が3.52〜6.28Pa・sであるもの)、L−CMC(1質量%水溶液粘度が2.07〜3.52Pa・sであるもの)の3種に分類する。CMCの溶液粘度は、ポリマー構造の骨格をなすセルロース鎖の平均重合度に依存することから、1質量%水溶液の粘度は、分子量の指標とすることができる。また1質量%水溶液の粘度が高いほど保水力が高く、1質量%水溶液の粘度が低いほど水への溶解性が高い(溶解速度が速い)と考えることができる。
なおCMCの1質量%水溶液の粘度は、1質量%水溶液を作製して、25℃において市販のB型粘度計によって測定するものとする。このとき粘度計のロータ回転数は30〜60rpm程度である。
(結着材)
結着材6には、たとえばスチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム(ACR)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることができる。たとえば溶媒として水を用いる場合には、分散性の観点からSBRやPTFEが好ましい。
(溶媒)
本実施形態の溶媒は水に限定されず、増粘材等を溶解あるいは分散し得るものであればよく、水以外の溶媒も用いられ得る。たとえばN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、ジエチルエーテル、ベンゼン、ヘキサン、トルエン等を用いることもできる。
(造粒装置)
造粒装置には従来公知の粉体混合装置を用いることができる。たとえば図6に示す造粒装置50のように、容器52と主撹拌羽根54(アジテータ)と解砕羽根56(チョッパー)とを備えるものが好適である。造粒装置50では主撹拌羽根54および解砕羽根56の各回転数、撹拌時間、材料投入タイミング等を調整することにより、造粒物の粒径あるいは構造を制御することが可能である。このような装置としては、たとえば株式会社アーステクニカ製の「ハイスピードミキサ」等がある。
<第1の工程:造粒工程>
第1の工程S110では、電極活物質4と第1の増粘材2と溶媒(図示せず)と結着材6とを混合して第1の造粒物10を得る。具体的には、これらの材料を計量し、造粒装置50の容器52にそれぞれ投入して、所定の条件で撹拌および混合することにより、第1の造粒物10を得ることができる。
図3および4を参照して、第1の造粒物10は二次凝集体であり、第1の増粘材2によって電極活物質4同士が互いに結合されてなる一次凝集体10aを複数含んでいる。さらに第1の造粒物10は結着材6を含む。ここで結着材6は一次凝集体10aの表面に存在することが好ましい。これにより電極活物質4同士の導電パスが確保され、電気抵抗の低い電極が得られるからである。
このように一次凝集体10aの表面に結着材6が存在する第1の造粒物10は、まず予備造粒を行なって一次凝集体10aを得、その後に一次凝集体10aと結着材6と混合することにより得られる。
すなわち第1の工程S110は、図2を参照して、電極活物質4と第1の増粘材2と溶媒とを混合して一次凝集体10aを得る工程S111と、一次凝集体10aと結着材6とを混合して第1の造粒物10を得る工程S112とを含むことが好ましい。
なお工程S111では、電極活物質4および第1の増粘材2の分散性を高めるとの観点から、電極活物質4および第1の増粘材2を混合した後に、溶媒を徐々に加えることが好ましい。また工程S112において結着材6は粉末状であってもよいが、予め溶媒に分散された状態であり、溶媒とともに装置内に滴下されることが好ましい。
(第1の増粘材)
第1の増粘材2は粉末状であってもよいし、溶媒に溶解あるいは分散された状態であってもよい。溶媒が水である場合には、第1の増粘材2の1質量%水溶液の粘度η1は4.96Pa・s以上であることが好ましい。第1の増粘材2がこのような水溶液粘度を有することにより、多くの水を保持することができ、造粒物の流動性が向上するからである。なお粘度η1はより好ましくは6.28Pa・s以上であり、特に好ましくは7.60Pa・s以上である。また粘度η1の上限値は特に制限されないが、分散性の観点から好ましくは10.00Pa・s以下である。
<第2の工程:解砕工程>
第2の工程S120では、粉末状である第2の増粘材8を混合しながら、第1の造粒物10を解砕して第2の造粒物20を得る。具体的には、造粒装置50の容器52に第2の増粘材8を投入し、解砕羽根56の回転数を、第1の工程S110における回転数よりも高速化することにより、第1の造粒物10を解砕して第2の造粒物20を得ることができる。
(第2の増粘材)
第2の増粘材8は粉末状であることを要する。第2の増粘材8が粉末状(乾粉)であることにより、第2の増粘材8が解砕後の第2の造粒物20の表面に付着し、第2の増粘材8が一種の打ち粉として作用する為、第2の造粒物20の再凝集を防止することができ、以って第2の造粒物20を小径化することができる。
第2の増粘材8は溶媒への溶解性が高いものであることが好ましい。第2の造粒物20の表面に付着する第2の増粘材8が高い溶解性を有することにより、成形時に第2の造粒物20から染み出した溶媒に第2の増粘材8が溶解して、一種の潤滑剤として作用し、流動性が向上するからである。本発明者の研究によれば、当該作用は、第1の増粘材2の1質量%溶液の粘度をη1とし、第2の増粘材8の1質量%溶液の粘度をη2としたとき、η1≧η2となる関係を満たす場合に発現しやすい。
さらに溶媒が水である場合には、水への溶解性の観点から、第2の増粘材8の1質量%水溶液の粘度η2は、好ましくは4.96Pa・s以下であり、より好ましくは3.52Pa・s以下であり、特に好ましくは2.07Pa・s以下である。なお粘度η2の下限値は特に制限されないが、成形体102での接着性の観点から1.00Pa・s以上であることが好ましい。
(成形転写装置)
次に第3の工程S130および第4の工程S140で用いられる成形転写装置60について説明する。図7に示す成形転写装置60は、第1のロールRa(成形ロール)、第2のロールRb(転写ロール)および第3のロールRc(圧着ロール)を備える。図7中の矢印は、ロールの回転方向および部材の搬送方向を示している。
<第3の工程:成形工程>
第2の工程S120で得られた第2の造粒物20は、第1のロールRaと第2のロールRbとの間に供給される。第1のロールRaには、第1のロールRaから第2のロールRbに向かう方向に荷重が印加されている。荷重の大きさは、たとえば0.5〜2.0tnf程度である。第2の造粒物20は第1のロールRaと第2のロールRbとの間でロール間圧縮されて成形体102となる。成形体102の目付量は、第1のロールRaと第2のロールRbとの間の隙間(ギャップ)によって調節される。ギャップの広さは、間座あるいはシムによって調節できる。
<第4の工程:圧着工程>
成形体102は第2のロールRb上を矢印の方向に搬送される。第3のロールRcは集電体101を矢印の方向に搬送する。そして第2のロールRbと第3のロールRcとの間で、成形体102が集電体101に圧着される。これにより集電体101上に成形体102が配置された電極が製造される。なお圧着時または圧着後に成形体102の乾燥を行なってもよい。
集電体101は特に限定されず、導電性を有するものであれば如何なるものであってもよい。電極活物質4が負極活物質である場合は、たとえば銅(Cu)箔を集電体101として用いることができ、電極活物質4が正極活物質である場合は、たとえばアルミニウム(Al)箔を集電体101として用いることができる。
(第1の増粘材と第2の増粘材の質量比)
ここで第3の工程S130および第4の工程S140での流動性を考慮すると、第1の増粘材2は、第1の増粘材2および第2の増粘材8の総量に対して40質量%以上90質量%以下であることが好ましい。
第1の増粘材2が増粘材の総量に対して占める割合が40質量%未満になると、第1の増粘材に保持される溶媒量が減少するとともに、第2の増粘材8(乾粉)の量が過大となり、ロール間圧縮時の摩擦抵抗が大きくなって成形性が低下する場合がある。他方、第1の増粘材2が増粘材の総量に対して占める割合が90質量%を超えると、第2の増粘材8が不足することにより造粒物が再凝集して粒径が増大し、薄目付性が低下する場合がある。なお第1の増粘材2が増粘材の総量に対して占める割合は、より好ましくは50質量%以上であり、特に好ましくは60質量%以上である。
以上のように、第1の工程S110〜第4の工程S140を経ることにより、塗料化プロセスに対して溶媒使用量を削減しつつ、目付量の少ないリチウム二次電池用電極を製造することができる。
〔第2の実施形態:造粒物〕
第2の実施形態は、リチウム二次電池用電極に用いられる造粒物であり、当該造粒物は、前述の第1の工程S110および第2の工程S120を経て製造される。
図5を参照して、本実施形態の造粒物20は、第1の増粘材2によって電極活物質4同士が互いに結合されてなる凝集核20aを備え、凝集核20aの表面に、粉末状である第2の増粘材8を含む。造粒物20は乾粉(第2の増粘材8)によって被覆されているため、再凝集し難く粒径安定性が高い。また第2の増粘材8は、造粒物20が圧縮された際に内部から染み出した溶媒に溶解して成形時の摩擦抵抗を低減するため、成形時および転写時の流動性に優れる。
さらに造粒物20は、凝集核20aの表面に結着材6を含むことが好ましい。これにより、シート状に成形された際に、造粒物20同士が強固に接着されるとともに、電極活物質4同士の導電パスが確保されるためIV抵抗を低減できる。
造粒物20は溶媒を含んでいてもよい。その場合、造粒物20の溶媒を除く成分の質量比率すなわち固形分濃度(以下「NV:concentration of Non-Volatile contents」とも記す)は、好ましくは70質量%以上である。NVの上限値は特に制限されるものではないが、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは75質量%以下であり、特に好ましくは73質量%以下である。
造粒物20の固形分のうち、電極活物質4の占める割合は、たとえば90〜99質量%程度であり、増粘材の総量(第1の増粘材2および第2の増粘材8)の占める割合は、たとえば0.5〜5質量%程度であり、結着材6の占める割合は、たとえば0.5〜5質量%程度である。造粒物20は、上記の成分を含む限りその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、たとえば結着材の分散液に含まれる分散剤等を例示することができる。また、たとえば電極活物質4が正極活物質である場合には、アセチレンブラック(AB)等の導電助材等を例示することができる。
〔第3の実施形態:リチウム二次電池〕
第3の実施形態は、第1の実施形態によって製造されたリチウム二次電池用電極を備えるリチウム二次電池である。以下、円筒形電池を例示して説明するが、本実施形態は角形電池あるいはパウチ形電池とすることもできる。
図9を参照して、リチウム二次電池1000は、円筒形の外装体500の内部に、電極体400と非水電解液(図示せず)を備えている。電極体400は、正極200、負極100およびセパレータ300を有する。正極200および負極100は長尺帯状のシート部材である。電極体400は、セパレータ300を挟んで正極200と負極100とが対向するように巻回されることにより構成されている。セパレータ300は、たとえばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)製の微多孔膜である。
ここで正極200および負極100の少なくともいずれかは、第1の実施形態によって製造されたリチウム二次電池用電極である。したがってリチウム二次電池1000はIV抵抗が低く、たとえば車載用途のようにハイレート特性が重視される用途に好適である。また電極作製時の溶媒使用量が少ないため、安価に製造できる。
さらに負極100が第1の実施形態によって製造されている場合には、負極100における成形体102の片面目付量は、好ましくは40g/m2以下であり、より好ましくは35g/m2以下であり、特に好ましくは30g/m2以下である。電極の目付量が少ないことにより、ハイレート特性の更なる向上が期待できるからである。
〔第4の実施形態:リチウム二次電池の製造方法〕
第4の実施形態は、第1の実施形態であるリチウム二次電池用電極の製造方法を含む、リチウム二次電池の製造方法である。
図10は、本実施形態のリチウム二次電池の製造方法の概略を示すフローチャートである。図10に示すように当該製造方法は、工程S100aおよび工程S100bと、工程S300と、工程S400と、工程S500と、工程S600とを備える。
ここで工程S100aおよび工程S100bの少なくともいずれかには、第1の実施形態として説明したリチウム二次電池用電極の製造方法(すなわち工程S100)が用いられる。なお正極200または負極100のいずれか一方は、従来の塗料化プロセスで製造されてもよい。
工程S300では電極体400が作製される。図9を参照して電極体400は、セパレータ300を挟んで正極200と負極100とが対向するように巻回することにより得られる。そして電極体400は外装体500に挿入される(工程S400)。
次いで外装体500に非水電解液が注液される(工程S500)。非水電解液には、たとえばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−ブチロラクトン(GBL)およびビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類や、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジエチルカーボネート(DEC)等の鎖状カーボネート類からなる混合溶媒に、たとえばLiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、Li(CF3SO22N、LiCF3SO3等のLi塩を溶解させたものを用いることができる。
その後、外装体500を封止することにより(工程S600)、リチウム二次電池1000を製造することができる。
以下、実施例を挙げて本実施形態をより詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
[実験1:造粒〜電極作製プロセスの検討]
実験1では、塗料化プロセスと同等以上の薄目付性と低IV抵抗を目的として、各種条件を変更して造粒物を得、該造粒物から電極の作製を試みた。そして電極作製が可能であったものについては、さらに該電極を用いた電池を製造し、IV抵抗を評価した。
<共通事項>
まず以下の実施例および比較例において共通する事項について記載する。以下の記述において特に説明がない限り、各実施例および比較例にはこれらの材料、条件および製法等が用いられているものとする。
(使用材料)
[1]電極活物質
電極活物質には、カーボン粉末(レーザ回折散乱法によって測定されたメジアン径が10μmであるもの)を用いた。
[2]増粘材
次のように分子量および1質量%水溶液の粘度がそれぞれ異なる3種のCMC(H−CMC、M−CMCおよびL−CMC)を用いた。
H−CMC(品種「BSH12」、第一工業製薬株式会社製:1質量%水溶液の粘度が7.60Pa・sであるもの)
M−CMC(品種「MAC500LC」、日本製紙株式会社製:1質量%水溶液の粘度が4.96Pa・sであるもの)
L−CMC(品種「MAC200HC」、日本製紙株式会社製:1質量%水溶液の粘度が2.07Pa・sであるもの)。
[3]結着材
結着材には、SBR(品種「C23」、JSR株式会社製)を水溶媒に分散させたもの(以下「SBR水分散液」と記す)を用いた。SBR水分散液におけるSBR濃度は44.2質量%である。
[4]溶媒
溶媒には水を用いた。
[5]集電体
集電体には、厚さ10μmのCu箔(古河機械金属株式会社製)を用いた。
(造粒工程:第1の工程および第2の工程)
[1]造粒装置
造粒装置には、ハイスピードミキサ(株式会社アーステクニカ製)を用いた。
[2]造粒方法
固形分の質量は0.6kgとし、その内訳は、電極活物質:CMC:SBR=100:1:1(質量比)とした。また造粒物の固形分濃度(NV)は71質量%とした。その他の詳細については各例ごとに後述する。
[3]造粒物の平均粒径(d50)の評価方法
100gの造粒物をステンレスバット内に各造粒物同士が互いに重ならないように広げて、80℃の熱風乾燥炉で60分間乾燥する。そして乾燥後の造粒物の質量を測定し、篩によって分級して累積質量50%における粒径(すなわち質量基準のd50)を測定した。
(成形工程および圧着工程:第3の工程および第4の工程)
図7を参照して、3本のロールを備える成形転写装置60を用いた。
第2のロールRbを固定し、第1のロールRaには、第1のロールRaから第2のロールRbに向かう方向に1tnfの荷重を印加した。そして成形体102の目付量は、間座を用いて、第1のロールRaと第2のロールRbとのギャップ(隙間)を変化させることによって調整した。たとえば目付量40±2g/m2を狙い値とする場合、ロール間のギャップは65±15μmの範囲で調整した。40g/m2より小さい目付量(25〜40g/m2)に関しては、さらにギャップを狭くすることにより対応した。
(電池製造工程)
次のようにして、円筒形のリチウム二次電池(18650サイズ、定格容量0.5Ah)を作製した。
[1]正極
正極200は、正極活物質(LiCoO2)、導電助材(AB)、結着材(PVdF)および溶媒(NMP)を、LiCoO2:AB:PVdF=90:8:2(質量比)となるように混練して得た正極合材スラリーを、長尺帯状のAl箔上に塗工、乾燥して、さらに圧延することにより準備した。
[2]セパレータ
セパレータ300としては、長尺帯状であるPE製の微多孔膜(厚さ16μm)を用いた。
[3]電解液
電解液には、混合溶媒にLi塩が溶解したもの(LiPF6=1.0mol/L、EC:DMC:EMC=3:4:3(体積比))を用いた。
[4]組み立て
図9を参照して、セパレータ300を挟んで正極200と負極100とが対向するように巻回して電極体400を得、該電極体400を円筒形の外装体500に挿入した。さらに外装体500内に電解液を注液し、外装体500の開口部を封止することによりリチウム二次電池1000を得た。
(IV抵抗の測定)
リチウム二次電池1000の充電状態(SOC)を60%に調整し、−5℃の恒温槽内において、0.4C、0.8C、1.2C、1.6C、2.0C、2.4C、2.8C、3.2C、3.6C、4.0C、4.4Cおよび4.8Cの各電流値で、10秒間放電し、電流値(I)と電池電圧(V)をそれぞれ測定した。そして、I−V特性グラフを作成して直線の傾きからIV抵抗を算出した。なお電流値の単位「C」とは電池の定格容量を1時間で放電する電流値を示すものである。
以下、各実施例および比較例の相違点を中心に個別に説明する。
<実施例1>
(第1の工程S110)
[1]カーボン粉末(電極活物質4)とH−CMC(第1の増粘材2)とをハイスピードミキサに投入した。このときH−CMCの投入量は、第2の造粒物20における全CMC量に対して90質量%とした。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水(溶媒)を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って混合および造粒を行なった。これにより一次凝集体10aを得た(工程S111)。
[4]装置の投入口から、SBR水分散液を投入し、アジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を2000rpmに設定し、30秒間混合を行なった(工程S112)。
(第2の工程S120)
[5]さらに装置の投入口からL−CMCの粉末(第2の増粘材8)を投入し、アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。これにより第2の造粒物20を得た。このときL−CMCの投入量は、第2の造粒物20における全CMC量に対して10質量%とした。
第2の造粒物20のd50を前述の方法に従って測定したところ、d50は0.8mmであった。
(第3の工程S130および第4の工程S140)
第2の造粒物20の粉末を、図7に示す成形転写装置60を用いて、目付量が40g/m2であるシート状の成形体102に成形し(第3の工程S130)、続いて成形体102を集電体101に圧着して、成形体102を集電体101上に配置した(第4の工程S140)。さらに得られた成形体102と集電体101との一体物を所定の幅にスリット加工することにより、リチウム二次電池用の電極(負極100)を得た。
(電池の製造およびIV抵抗の測定)
前述の方法に従って円筒形のリチウム二次電池1000を得、該電池のIV抵抗を測定した。結果を表1に示す。
<実施例2>
第1の増粘材2および第2の増粘材8の両方をM−CMCとすることを除いては、実施例1と同様にして第2の造粒物20(d50=0.8mm)を得、電池を作製してIV抵抗を測定した。結果を表1に示す。
<実施例3>
第1の増粘材2をL−CMCとし、第2の増粘材8をH−CMCとすることを除いては、実施例1と同様にして第2の造粒物20(d50=0.8mm)を得た。そして実施例1と同様にして成形および圧着を行なった。しかし第2のロールRb上にシート状の成形体が得られず、第1のロールRaと第2のロールRbとの間に板状の成形体が落下する態様となり、電極作製が困難であった。ただし、第2のロールRbから集電体101へと連続して転写および圧着を行なう方法と異なる配置方法(たとえば一旦シートを成形してから、別途集電体と圧着する方法)であれば、電極作製は可能であったものと推定される。
<比較例1>
以下のように比較例1では、造粒工程の初期段階で結着材を投入し、粉末状である第2の増粘材を用いずに造粒を行なった。
なお、以下においては、比較例1の如く造粒あるいは塗料化の初期段階(最終物に対してNVが高い状態)で結着材を投入することを「先入れ」と称し、実施例1の如く混合物に溶媒を加えた後に結着材を投入することを「後入れ」と称する。
[1]カーボン粉末とM−CMCとSBR水分散液とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水(溶媒)を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに4分30秒間に亘って解砕および造粒を行なって造粒物を得た。この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ0.9mmであった。
その後、実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なって負極を得、電池を作製してIV抵抗を測定した。結果を表1に示す。
<比較例2>
以下のように比較例2では、電極活物質を含む塗料を作製し、該塗料を集電体上に塗工して電極を作製した。また塗料化に際しては、結着材を固練りの段階で投入した(先入れ)。
[1]カーボン粉末とM−CMCとSBR水分散液とを市販のプラネタリミキサに投入し、さらにNVが75質量%となるように水を加えた。
[2]プラネタリミキサで60分間に亘って固練りを行なった。
[3]NVが50質量%以下になるまで、水の追加と10分間の混練とを繰り返して粘度を調整し、塗料を得た。
[4]コンマコーターを用いて、乾燥後の目付量が40g/m2となるように、塗料を集電体上に塗工、乾燥して負極を得た。そして該負極を用いて電池を作製し、IV抵抗を測定した。結果を表1に示す。
<比較例3>
以下のように比較例3では、塗料化に際し結着材を後入れとして塗料を作製した。
[1]カーボン粉末とM−CMCとを市販のプラネタリミキサに投入し、さらにNVが75質量%となるように水を加えた。
[2]プラネタリミキサで60分間に亘って固練りを行なった。
[3]NVが50質量%以下になるまで、水の追加と10分間の混練とを繰り返して粘度を調整した。そして最後の水の追加の際に、SBR水分散液を投入し、10分間の混練を行なって塗料を得た。
[4]コンマコーターを用いて、乾燥後の目付量が40g/m2となるように、塗料を集電体上に塗工、乾燥して負極を得た。そして該負極を用いて電池を作製し、IV抵抗を測定した。結果を表1に示す。
<比較例4>
以下のように比較例4では、CMCを2回に分けて投入せず、初期段階で全量を1回で投入して造粒を行なった。
[1]カーボン粉末とH−CMC(全量)とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水(溶媒)を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。
[4]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、SBR水分散液を投入し1分間に亘って造粒を行なって、造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ3.3mmであった。そして実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なって負極を得た。得られた負極を目視にて確認したところ、成形体に複数の貫通孔が発生しており集電体が成形体を通して透けて見える箇所(透け)が多数確認された。そのためこの負極については電池評価を行なわなかった。
<比較例5>
以下のように比較例5では、比較例4で得られた粗大造粒物を強制的に解砕して小径化し、電極作製を行なった。
比較例4で得られた造粒物を、株式会社パウレック製の整粒装置であるクワドロコーミル(登録商標)を用いて、目開き2mmで篩過して強制的に解砕および整粒を行なって造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法によって測定したところ0.9mmであった。ただし、この造粒物の形状を目視にて確認したところ、球形状ではなく偏平板状であった。
さらに、この造粒物を用いて実施例1と同様にして、シートへの成形および集電体上への配置を行なったところ、当初、流動性は良好であったが、10分程度同操作を継続したところで、供給部において造粒物がアーチ構造ASを形成して、ロール間へと供給されない状態、いわゆるブリッジ現象が発生した(図8参照)。
<比較例6>
以下のように比較例6では、比較例4よりも溶媒量を減らして(すなわちNVを高くして)造粒を行なった。
[1]カーボン粉末とH−CMC(全量)とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水を徐々に投入した。このとき水の投入量を減らして、NVが73質量%となるように調整した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。
[4]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、SBR水分散液を投入し1分間に亘って造粒を行なって、造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ2.7mmであり、比較例4と大差のない結果となった。そして実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なったところ、成形体が第2のロールRbから離脱せず、集電体へ転写することができなかった(転写不良)。
<比較例7>
以下のように比較例7では、比較例4よりも増粘材の仕込み量を半減して造粒を行なった。すなわち比較例7において、固形分の内訳は、電極活物質:CMC:SBR=100:0.5:1(質量比)である。
[1]カーボン粉末とH−CMC(全量)とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。
[4]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、SBR水分散液を投入し1分間に亘って造粒を行なって、造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ2.2mmであり、小径な造粒物は得られなかった。そして実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なったところ、成形体が第2のロールRbから離脱せず、集電体へ転写することができなかった(転写不良)。
<比較例8>
以下のように比較例8では、比較例4よりも分子量が低く、1質量%水溶液の粘度が低いCMCを使用した。
[1]カーボン粉末とL−CMC(全量)とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。
[4]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、SBR水分散液を投入し1分間に亘って造粒を行なって、造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ2.5mmであり、小径な造粒物は得られなかった。そして実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なったところ、成形体が第2のロールRbから離脱せず、集電体へ転写することができなかった(転写不良)。
<比較例9>
以下のように比較例9では結着材の仕込み量を半減して造粒を行なった。すなわち比較例9において、固形分の内訳は、電極活物質:CMC:SBR=100:1:0.5(質量比)である。
[1]カーボン粉末とH−CMC(全量)とをハイスピードミキサに投入した。次いでハイスピードミキサにおいてアジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なった。
[2]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水を徐々に投入した。
[3]チョッパーの回転数を2000rpmに上昇させ、さらに3分30秒間に亘って解砕および造粒を行なった。
[4]アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、SBR水分散液を投入し1分間に亘って造粒を行なって、造粒物を得た。
この造粒物のd50を前述の方法に従って測定したところ1.5mmであった。そして実施例1と同様にしてシートへの成形および集電体上への配置を行なったところ、集電体上に配置はできるものの、その後の搬送経路の屈曲部分で、成形体の一部が集電体から剥離して滑落してしまい電極作製が困難であった。
<結果と考察>
以上の実験結果を表1にまとめて記載する。
Figure 2015138658
(結着材の投入タイミングについて)
比較例1〜3ならびに実施例1および2の結果から、SBR水分散液を固練り段階で投入すると、IV抵抗が増大することが分かる。これは結着材を先入れとすると、電極活物質同士の導電パスが結着材によって阻害される為であると考えられる。これに対して結着材を後入れとすると、増粘材によって電極活物質同士が互いに結合された一次凝集体(凝集核)が形成された後に、該一次凝集体の表面に結着材が付着することとなる為、電極活物質同士の導電パスが阻害されず、IV抵抗を低減できる。したがってIV抵抗の観点から、造粒過程において結着材は後入れとすることが好ましい。
すなわち、第1の工程S110は、電極活物質と第1の増粘材と溶媒とを混合して一次凝集体を得る工程S111と、該一次凝集体と結着材とを混合して第1の造粒物を得る工程S112とを含むことが好ましい。
(造粒物のd50について)
比較例5は造粒物の流動性が悪く連続供給が困難であったが、集電体に圧着した後の成形体には、透けが無い箇所もあり、その膜質(成形体の品質)は比較例4よりも良好であった。よって比較例4および比較例5の結果から、造粒物の粒径(d50)を小さくすることにより、透け等の不具合が改善できるといえる。
実施例1では、比較例4に比べて、造粒物のd50を大幅に小径化することができた。実施例1および比較例4で得られた造粒物を観察したところ、比較例4で二次粒子となっていた造粒物が、実施例1では一次粒子となっていた。このことから、CMCを2回に分けて投入し、造粒物の表面に粉末状のCMCが存在する状態で造粒物の解砕を行なうことにより、粉末状のCMCが一種の打ち粉として作用して、造粒物の再凝集を防止しながら解砕造粒を行なうことができると考えられる。
(固形分の質量比について)
比較例6〜9の結果から、溶媒量、増粘材量、結着材量をそれぞれ減量することで、僅かながら造粒物を小径化できる。またCMCを低分子量化することでも、若干の小径化が可能である。
しかし、溶媒量および増粘材量を減量する、あるいはCMCを低分子量化すると、転写不良を生じる。また結着材量を減量すると、乾燥後の成形体の柔軟性が著しく低下し、搬送経路の屈曲部に対応できず、成形体の剥離および滑落が起こっている。
(CMCの2段階投入)
造粒工程でCMCを2段階投入した実施例1〜3では、いずれも造粒物のd50を大幅に小径化できた。前述のように、これは、粉末状である2回目のCMC(第2の増粘材)が一種の打ち粉として働く為であると考えられる。
実施例3では、成形後のシートがロール上に安定して供給できなかった。実施例3では、第1の増粘材として分子量の低いCMC(L−CMC)を用い、第2の増粘材として分子量が高いCMC(H−CMC)を用いていた。そのため、第1の増粘材の保水力が低く、圧縮時に造粒物から染み出る水の量が低下し、さらには第2の増粘材の溶解速度が遅い為、溶け残りが生じて流動性を低下させているものと考えられる。
したがって、これらの結果から第1の増粘材2は、H−CMCまたはM−CMCが好ましいといえる。すなわち第1の増粘材の1質量%水溶液の粘度は、好ましくは4.96Pa・s以上であり、より好ましくは7.60Pa・s以上であるといえる。
また実施例2では転写可能であったことから、第2の増粘材8はM−CMCまたはL−CMCが好ましいといえる。すなわち第2の増粘材の1質量%水溶液の粘度は、好ましく4.96Pa・s以下であり、より好ましくは2.07Pa・s以下であるといえる。
さらにこれらの結果から、第1の増粘材の1質量%溶液の粘度をη1とし、第2の増粘材の1質量%溶液の粘度をη2とするとき、η1≧η2を満たすことが流動性の観点から好ましいといえる。
[実験2:第1の増粘材および第2の増粘材の検討]
実験2では、実験1において良質な電極が得られた実施例1および2を基準として、そこから第1の増粘材(先入れ)と第2の増粘材(後入れ)との質量比を変更し、透け等の不具合が発生する限界の目付量(限界薄目付量)を評価した。
<実施例4〜7>
表2および表3に示すように、第1の増粘材および第2の増粘材の質量比を変更することを除いては、実施例1および2と同様にして第2の造粒物20を得、第2の造粒物20を用いて電極を作製した。そして目付量40g/m2である電極が作製可能であったものについては、第1のロールRaと第2のロールRbとの間隔(ギャップ)を狭めながら、転写不良や透け等の不具合が生じる限界の目付量を測定した。結果を表2および表3に示す。
Figure 2015138658
Figure 2015138658
表2および表3中、質量比は、第1の増粘材および第2の増粘材の総量を100質量%としている。
<結果と考察>
表2から、第2の増粘材の質量比を0質量%から10質量%に変化させることにより、造粒物が急激に小径化していることが分かる。しかし、第2の増粘材の質量比を50質量%以上に増やしてもd50の変化は小さく、その効果は飽和している。さらには第2の増粘材の質量比を70質量%とすると、成形体が第2のロールRb上に搬送できない不具合すなわち転写不良が生じた(実施例6)。
表3から、第1の増粘材および第2の増粘材の両方をM−CMCとした場合は、第2の増粘材の質量比が50質量%となった時点で、実施例6と同様の転写不良が生じた(実施例7)。
これらの結果から、粉末状である第2の増粘材(後入れ)の質量比が多くなると、造粒物が圧縮された際に、造粒物から染み出てきた水に第2の増粘材が溶解しきれず、第2の増粘材の溶け残りが生じて、成形時および転写時の流動性を低下させているものと考えられる。この傾向は、第2の増粘材がL−CMCであるときよりも、第2の増粘材がM−CMCであるときに顕著である。
なお実施例6および7については、目付量の狙い値を40g/m2よりも大きい値とするか、あるいは一旦成形体を作製後、別途集電体上に配置する方法によれば、電極を作製できた可能性がある。
また表2より、第1の増粘材をH−CMCとし、第2の増粘材をL−CMCとした場合、その質量比が90:10とであるときに最も薄目付性に優れる結果となった(実施例1)。
したがって第1の増粘材は、第1の増粘材および第2の増粘材の総量のうち40質量%以上90質量%以下を占めることが好ましく、50質量%以上90質量%以下を占めることがより好ましいといえる。
さらに実施例1は、第1の増粘材および第2の増粘材の両方がM−CMCである実施例2よりも薄目付性に優れるものであった。
したがって薄目付性の観点から、第1の増粘材の分子量と第2の増粘材の分子量とは異なることが好ましく、第1の増粘材の分子量は、第2の増粘材の分子量と等しいか、またはそれよりも大きいことがより好ましい。
すなわち第1の増粘材の1質量%溶液の粘度をη1とし、第2の増粘材の1質量%溶液の粘度をη2とするとき、η1≧η2を満たすことが好ましいといえる。
以上の実験結果より、電極活物質4と第1の増粘材2と溶媒と結着材6とを混合して第1の造粒物10を得る第1の工程S110と、粉末状である第2の増粘材8を混合しながら、第1の造粒物10を解砕することにより第2の造粒物20を得る第2の工程S120と、第2の造粒物20をシート状の成形体102に成形する第3の工程S130と、成形体102を集電体101上に配置する第4の工程S140とを備える、リチウム二次電池用電極の製造方法によれば、溶媒使用量を削減可能であり、目付量の少ない電極を提供できることが確認できた。
さらに、第1の増粘材2によって電極活物質4同士が互いに結合されてなる凝集核20aを備え、凝集核20aの表面に、粉末状である第2の増粘材8を含む、造粒物20は小径化が可能であり、目付量の少ない成形体への成形性に優れることが確認できたといえる。
以上のように本実施形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 第1の増粘材、4 電極活物質、6 結着材、8 第2の増粘材、10 第1の造粒物、10a 一次凝集体、20 第2の造粒物、20a 凝集核、50 造粒装置、52 容器、54 主撹拌羽根、56 解砕羽根、60 成形転写装置、Ra 第1のロール(成形ロール)、Rb 第2のロール(転写ロール)、Rc 第3のロール(圧着ロール)、AS アーチ構造、100 負極、101 集電体、102 成形体、200 正極、300 セパレータ、400 電極体、500 外装体、1000 リチウム二次電池。

Claims (8)

  1. 電極活物質と第1の増粘材と溶媒と結着材とを混合して第1の造粒物を得る第1の工程と、
    粉末状である第2の増粘材を混合しながら、前記第1の造粒物を解砕することにより第2の造粒物を得る第2の工程と、
    前記第2の造粒物をシート状の成形体に成形する第3の工程と、
    前記成形体を集電体上に配置する第4の工程と、を備える、リチウム二次電池用電極の製造方法。
  2. 前記第1の工程は、前記電極活物質と前記第1の増粘材と前記溶媒とを混合して一次凝集体を得る工程と、前記一次凝集体と前記結着材とを混合して前記第1の造粒物を得る工程とを含む、請求項1に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  3. 前記第1の増粘材の1質量%溶液の粘度をη1とし、前記第2の増粘材の1質量%溶液の粘度をη2とするとき、η1≧η2を満たす、請求項1または請求項2に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  4. 前記η1および前記η2は1質量%水溶液の粘度であり、
    前記η1は4.96Pa・s以上であり、前記η2は4.96Pa・s以下である、請求項3に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  5. 前記第1の増粘材は、前記第1の増粘材および前記第2の増粘材の総量のうち40質量%以上90質量%以下を占める、請求項4に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  6. 前記第2の造粒物の固形分濃度は、70質量%以上である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  7. リチウム二次電池用電極に用いられる造粒物であって、
    第1の増粘材によって電極活物質同士が互いに結合されてなる凝集核を備え、
    前記凝集核の表面に、粉末状である第2の増粘材を含む、造粒物。
  8. 前記凝集核の表面に、結着材をさらに含む、請求項7に記載の造粒物。
JP2014009495A 2014-01-22 2014-01-22 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物 Active JP6264055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014009495A JP6264055B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014009495A JP6264055B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015138658A true JP2015138658A (ja) 2015-07-30
JP6264055B2 JP6264055B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53769535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014009495A Active JP6264055B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6264055B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017033937A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 三洋化成工業株式会社 電池セル、積層型電池モジュール及び電池
JP2017127843A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 トヨタ自動車株式会社 湿潤粉体製造装置および湿潤粉体製造方法
JP2018113112A (ja) * 2017-01-09 2018-07-19 トヨタ自動車株式会社 湿潤粉体成膜方法
JP2019096499A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法
JP2019179631A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本エイアンドエル株式会社 電池電極用組成物の製造方法
CN110892560A (zh) * 2017-09-08 2020-03-17 株式会社Lg化学 用于锂二次电池的负极和包括该负极的锂二次电池
JP2020136016A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法
WO2021186864A1 (ja) 2020-03-19 2021-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池用電極および電池

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09147844A (ja) * 1995-11-22 1997-06-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 密閉形鉛蓄電池
JP2005222880A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Hitachi Maxell Ltd シート状亜鉛電極およびそれを用いたアルカリ電池
JP2005251481A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池の製造方法及び非水電解質二次電池用電極板乾燥装置
WO2005096451A1 (fr) * 2004-03-04 2005-10-13 Fci Boitier de connecteur electrique a butees d’arret de contact ameliorees, et connecteur elctrique comportant un tel boitier
WO2009096451A1 (ja) * 2008-01-29 2009-08-06 Hitachi Maxell, Ltd. 絶縁層形成用スラリー、電気化学素子用セパレータおよびその製造方法、並びに電気化学素子
JP2012059488A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Panasonic Corp 非水系二次電池用負極板およびこれを用いた非水系二次電池
WO2013128776A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 日本ゼオン株式会社 電気化学素子電極用複合粒子、電気化学素子電極用複合粒子の製造方法、電気化学素子電極材料及び電気化学素子電極
JP2013251155A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Toyota Motor Corp 電極の製造方法、および電池

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09147844A (ja) * 1995-11-22 1997-06-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 密閉形鉛蓄電池
JP2005222880A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Hitachi Maxell Ltd シート状亜鉛電極およびそれを用いたアルカリ電池
JP2005251481A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池の製造方法及び非水電解質二次電池用電極板乾燥装置
WO2005096451A1 (fr) * 2004-03-04 2005-10-13 Fci Boitier de connecteur electrique a butees d’arret de contact ameliorees, et connecteur elctrique comportant un tel boitier
WO2009096451A1 (ja) * 2008-01-29 2009-08-06 Hitachi Maxell, Ltd. 絶縁層形成用スラリー、電気化学素子用セパレータおよびその製造方法、並びに電気化学素子
JP2012059488A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Panasonic Corp 非水系二次電池用負極板およびこれを用いた非水系二次電池
WO2013128776A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 日本ゼオン株式会社 電気化学素子電極用複合粒子、電気化学素子電極用複合粒子の製造方法、電気化学素子電極材料及び電気化学素子電極
JP2013251155A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Toyota Motor Corp 電極の製造方法、および電池

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017033937A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 三洋化成工業株式会社 電池セル、積層型電池モジュール及び電池
JP2017127843A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 トヨタ自動車株式会社 湿潤粉体製造装置および湿潤粉体製造方法
JP2018113112A (ja) * 2017-01-09 2018-07-19 トヨタ自動車株式会社 湿潤粉体成膜方法
CN110892560A (zh) * 2017-09-08 2020-03-17 株式会社Lg化学 用于锂二次电池的负极和包括该负极的锂二次电池
CN110892560B (zh) * 2017-09-08 2023-04-11 株式会社Lg新能源 用于锂二次电池的负极和包括该负极的锂二次电池
JP2019096499A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法
JP2019179631A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本エイアンドエル株式会社 電池電極用組成物の製造方法
JP7137954B2 (ja) 2018-03-30 2022-09-15 日本エイアンドエル株式会社 電池電極用組成物の製造方法
JP2020136016A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法
JP7159902B2 (ja) 2019-02-18 2022-10-25 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法
WO2021186864A1 (ja) 2020-03-19 2021-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池用電極および電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP6264055B2 (ja) 2018-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264055B2 (ja) リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物
JP6142884B2 (ja) 非水電解質二次電池の製造方法
JP6614141B2 (ja) 非水系二次電池用積層体およびその製造方法、並びに、非水系二次電池
US11276846B2 (en) Method for manufacturing electrode for secondary battery and electrode manufactured thereby
JP5187791B1 (ja) 正極合剤層形成用組成物の製造方法およびリチウムイオン二次電池の製造方法
WO2009141991A1 (ja) 非水電解質二次電池用電極およびその製造方法ならびに非水電解質二次電池
JPWO2005098997A1 (ja) 非水電解液二次電池
JP2012227107A (ja) 非水電解質電池用電極体及び非水電解質電池
JP2007234277A (ja) 非水電解質二次電池用正極およびその製造方法並びに非水電解質二次電池
JP6645101B2 (ja) リチウムイオン二次電池電極用スラリー組成物、リチウムイオン二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池
WO2014192652A1 (ja) 電気化学素子電極用バインダー、電気化学素子電極用粒子複合体、電気化学素子電極、電気化学素子及び電気化学素子電極の製造方法
JP7159902B2 (ja) 電極の製造方法
JP6206259B2 (ja) リチウム二次電池用正極の製造方法およびリチウム二次電池用正極ならびに造粒物
CN107925090B (zh) 电极活性材料浆料和包含其的锂二次电池
JP2020145034A (ja) 正極スラリーの製造方法、正極の製造方法及び全固体電池の製造方法、並びに、正極及び全固体電池
JP6460400B2 (ja) 安定化リチウム粉、及びそれを用いたリチウムイオン二次電池
JP2015141876A (ja) リチウム二次電池用電極の製造方法
JP5682793B2 (ja) リチウム二次電池およびその製造方法
CN108028365A (zh) 用于制备锂离子二次电池用负极的方法
JP2007234418A (ja) 非水系二次電池用負極合剤ペースト、それを用いた負極及び非水系二次電池並びに負極合剤ペーストの製造方法
JP2010282979A (ja) 非水電解質二次電池正極用スラリー組成物
JP6137217B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極の製造方法
JP4971646B2 (ja) 正極合剤含有組成物の製造方法、負極合剤含有組成物の製造方法、電池用正極の製造方法、電池用負極の製造方法、非水二次電池およびその製造方法
JP6705400B2 (ja) 二次電池用電極の製造方法
JPH09139199A (ja) 非水電解液電池用正極合剤ペ−ストとその製造法および非水電解液電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6264055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250