JP2015138179A - 微細構造体および微細構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような反射防止構造体においては、優れた反射防止能を発現させるために、微細突起の形状を円錐状に精度よく形成することが求められる。微細凹凸パターンの形成方法としては、マスクパターンを介して対象面をエッチングする方法がある(特許文献1参照)。
また、エッチングレートが低い材料をエッチングする場合には、十分な高さの微細突起を形成することは非常に困難であり、必要な光学性能(反射防止能)を得ることが難しかった。すなわち、微細突起を十分な高さに形成しようとすると、マスクパターンの膜厚を大きくするか、または、マスクパターンの材質として、エッチング対象の材料よりもエッチングレートの低い材質を選択する必要がある。しかしながら、マスクパターンの膜厚を大きくすることには製膜条件等において限界がある。また、エッチング対象の材料のエッチングレートが低い場合、そのような材料よりもさらにエッチングレートの低い材質のマスクパターンを用いることは現実的には困難である。
[1]基材と、該基材上の少なくとも一部に形成され、微細凹凸形状が表面に形成された表面凹凸層とを有する微細構造体であって、前記表面凹凸層は、前記基材との接触面から、該接触面とは反対側の前記表面凹凸層の表面に向かって、屈折率が連続的に小さくなっていることを特徴とする微細構造体。
[2]前記表面凹凸層は、ケイ素と酸素と窒素とを含有し、前記接触面から前記表面凹凸層の前記表面に向かって、前記窒素の含有量が連続的に小さくなっている、[1]の微細構造体。
[3]前記基材における前記表面凹凸層が形成された表面は、JIS B0601に記載の中心線平均粗さRaが30nm以下である、[1]または[2]に記載の微細構造体。
[4]前記基材は、YAGからなる、[1]〜[3]のいずれかに記載の微細構造体。
[5]スパッタリングガスでターゲットをスパッタリングして、基材上に表面層を形成する製膜工程と、マスクパターンを介して前記表面層をエッチングして、前記表面層を表面凹凸層とするエッチング工程とを有し、前記製膜工程では、前記表面層の膜厚方向の屈折率が、前記基材と前記表面層との接触面から、該接触面とは反対側の前記表面層の表面に向かって連続的に小さくなるように、前記表面層を形成することを特徴とする微細構造体の製造方法。
[6]前記製膜工程では、前記スパッタリングガスとして希ガスと反応性ガスとの混合ガスを用い、前記混合ガスのガス組成を連続的に変化させることにより、形成される前記表面層の膜厚方向の組成を連続的に変化させる、[5]に記載の微細構造体の製造方法。
[7]前記製膜工程では、前記ターゲットとしてケイ素を用いるとともに、前記反応性ガスとして酸素と窒素を用い、前記混合ガス中の前記窒素の比率を連続的に減少させる、[6]に記載の微細構造体の製造方法。
[8]前記製膜工程では、前記ターゲットとして二酸化ケイ素を用いるとともに、前記反応性ガスとして窒素を用い、前記混合ガス中の前記窒素の比率を連続的に減少させる、[6]に記載の微細構造体の製造方法。
<微細構造体>
図1は、本発明の微細構造体の一実施形態例であるフィルム状の反射防止構造体を示す縦断面図である。
この例の反射防止構造体10は、板状の基材11と、該基材11の片面全面に形成された表面凹凸層12とを有する。表面凹凸層12は、露出している側の表面(基材11との接触面12aとは反対側の表面。)12bに微細凹凸形状が形成されている。該表面凹凸層12は、反射防止層として機能する層であり、円形底面を有する釣鐘状の微細突起13を多数有している。
本発明では、透明基材、半透明基材、不透明基材のいずれをも使用できる。透明基材および半透明基材は、光学吸収が低いものほど好ましい。光学吸収が低い基材であれは、基材内部に進入した光の光学吸収を抑制でき、最終的な光取り出し効率を高くできる。
R1:表面凹凸層の表面反射率(%)
R2:基材の表面反射率(%)
A1:単位長あたりの表面凹凸層の光学吸収率(%);材料による固有値。
A2:単位長あたりの基材の光学吸収率(%);材料による固有値。
d1:表面凹凸層中を進む光の光路長(mm);表面凹凸層の厚さに相当。
d2:基材中を進む光の光路長(mm);基材の厚さに相当。
Ex:基材の波長変換効率;材料による固有値、波長変換を行なわない材料の場合は1.0とする。
まず、微細凹凸形状が形成された表面凹凸層12の表面12bにおける無作為に選択された領域で、一辺が最頻ピッチPの30〜40倍に相当する正方形の領域について、走査型顕微鏡(SEM)イメージを得る。例えば、最頻ピッチPが300nm程度の場合、9μm×9μm〜12μm×12μmの領域のイメージを得る。そして、このイメージをフーリエ変換により波形分離し、FFT像(高速フーリエ変換像)を得る。次いで、FFT像のプロファイルにおける0次ピークから1次ピークまでの距離を求める。こうして求められた距離の逆数がこの領域における最頻ピッチPである。このような処理を無作為に選択された合計25カ所以上の同面積の領域について同様に行い、各領域における最頻ピッチを求める。こうして得られた25カ所以上の領域における最頻ピッチP1〜P25の平均値が最頻ピッチPである。なお、この際、各領域同士は、少なくとも1mm離れて選択されることが好ましく、より好ましくは5mm〜1cm離れて選択される。
まず、走査型顕微鏡(SEM)イメージから、任意の方向と位置における長さ1mmの線に沿った図1のような縦断面図を得る。この断面から、微細突起13を30個抽出し、その中に含まれる各微細突起13について、その頂点の高さH1と、当該微細突起13に隣接する2つの微細突起13とで形成される2つの谷部の高さのうち、高さが低い方の高さH2との差を求め、得られた値を有効桁数2桁で丸め各微細突起13の高さとし、その最頻値を最頻高さHとする。
表面凹凸層12は、このように膜厚方向に組成が変化しているため、該組成変化にともなって、表面凹凸層12の膜厚方向の屈折率は、接触面12aから表面12bに向かって連続的に小さくなっている。
局所変化率は、TOF−SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析法)を用いる方法により、簡便に求められる。すなわち、TOF−SIMSによって、厚さ方向にアルゴンイオンビームなどで表面凹凸層12をイオンミリングしながら、気化された成分の元素分析を行う。そして、厚さ方向の成分分布曲線を得て、さらに該成分分析曲線から厚さ方向の屈折率分布曲線を得て、それにより、屈折率の変化量を求める。成分分布から屈折率分布を得る際には、あらかじめ作製しておいた成分(組成)と屈折率との関係を示す検量線を用いることができる。
次に図1の反射防止構造体(微細構造体)10の製造方法について説明する。
(製膜工程)
まず、スパッタリングガスでターゲットをスパッタリングして、図3に示すように、基材11の片面に表面層12’を形成する製膜工程を行う。ここで形成される表面層12’は、微細凹凸形状が形成されていない平らな層である。
具体的には、真空状態において、スパッタリングガスを導入しつつ、ターゲットと基材11との間に電圧をかけ、スパッタリングガスをターゲットに衝突させる。すると、ターゲットを構成する原子が飛び出して基材11上に堆積し、表面層12’を形成する。ここでターゲットとして、ケイ素を用いると、ケイ素がターゲットから飛び出し、基材11上に堆積していくが、その際にスパッタリングガスとして、アルゴン(希ガス)と酸素(反応性ガス)と窒素(反応性ガス)との混合ガスを用いると、希ガスであるアルゴンは表面層12’に取り込まれないが、反応性ガスである酸素と窒素は表面層12’に取り込まれる。そのため、基材11上には、ターゲットに由来するケイ素と、反応性ガスである酸素と窒素とからなる化合物(Si−O−N)が、まず堆積する。
すると、スパッタリングの初期には、基材11上に、上述のように組成(Si−O−N)の材料が堆積するが、混合ガス中の窒素の比率が減少するのにともなって、堆積物中の窒素も減少していく。そして、最終的に混合ガス中の窒素の量を例えばゼロにした場合には、表面層12’の表面12b’は、ケイ素と酸素のみからなる組成(主にSiO2)となる。
また、希ガスとしては、スパッタ効率の点からはアルゴンが好ましいが、アルゴン以外の希ガス(ヘリウム、ネオン、キセノン、クリプトン)も使用でき、これらを混合して用いてもよい。
なお、1sccm(Standard Cubic Centimeter per Minutes)は、1.69×10−3Pa・m3/secに相当する。
表面層12’の膜厚は、10〜5000nmが好ましく、300〜500nmが好ましい。表面層12’の膜厚は、製膜工程の時間、必要となる膜平坦性、膜厚均一性などにより制御される。
上述の製膜工程で形成された表面層12’は、微細凹凸形状を有していない平らな層である。そこで、該表面層12’上にマスクパターンを配置し、該マスクパターンを介して表面層12’をエッチングし、微細凹凸形状を形成する。これにより、表面層12’が表面凹凸層12に変換される。
また、表面凹凸層12を形成している材料そのものの屈折率が上述のように変化しているため、反射防止能の観点からの微細突起の最適形状は、図2(a)に示すような先細りの円錐状ではなく、図2(b)に示すように、先端が丸い釣鐘状である。釣鐘状の微細突起13は、先端の耐久性(耐擦傷性)に優れ、また、エッチング条件が多少変動しても、形成される形状が変化しにくい。また、仮に多少形状が変わったとしても、表面凹凸層12を構成している材料そのものの屈折率を微細突起13の高さ方向に傾斜させているため、形状が変わったことによる悪影響をカバーできる。
以上の例では、基材11としてYAGを挙げたが、YAGに限定されず、以下の材料も使用できる。基材の材質としては、例えば以下のものが挙げられる。なお、屈折率nも併せて記載する。
ソーダライムガラス((アルカリガラス)、n=1.51)、硼珪酸ガラス((無アルカリガラス)、n=1.51〜1.54(ただしレンズ用の場合。))、SF(重フリント)系高屈折率ガラス(n=1.64〜1.84、(例えばSF6はn=1.80(ただしレンズ用の場合。))などのガラスが挙げられる。
また、ITO(酸化インジウムスズ、n=1.8)、IZO(酸化インジウム亜鉛、n=2.07)、GaN(n=2.4)、TiO2(n=2.52)、Al2O3(n=1.76)、MgO(n=1.76)、CaO(n=1.83)、サファイア(n=1.76)などの無機材料が挙げられる。
また、ポリエチレンテレフタレート(n=1.65)、ポリメタクリル酸メチル(n=1.48〜1.50)などの樹脂材料が挙げられる。
また、エッチングにより、表面層12’を直接加工するため、微細凹凸形状を所望の形状に厳密に制御しやすい。ここで仮に、基材をエッチングしてその表面を微細凹凸形状とし、その上に蒸着、スパッタリングなどで表面層を形成していくことで、表面層にも微細凹凸形状を発現させる方法であると、エッチングにより形成された基材の表面形状が表面層の表面形状に精密に反映されず、表面層の微細凹凸形状がやや平坦化する可能性が生じる。このような場合、入射角の角度によっては、充分な反射防止能を発現できなくなる。
また、反射防止構造としては、ナノインプリント法によって微細凹凸を形成した樹脂層をYAGからなる基材上に設ける方法も考えられる。しかしながら、樹脂と基材とでは屈折率差を少なくすることが難しいため、この界面における反射率を低減することは困難である。よって、ナノインプリント法では、本発明のように、基材から空気側までの屈折率の傾斜構造を形成することは困難である。
しかしながら、表面層12’および表面凹凸層12の膜厚方向の屈折率を、基材との接触面から、該接触面12a’,12aとは反対側の表面12b’,12bに向かって、連続的に小さく形成できるかぎり、使用するターゲットおよびガスの種類や、ターゲットおよびガスにより形成される表面層12’および表面凹凸層12の組成は制限されない。例えば、表面層12’および表面凹凸層12の組成をケイ素と酸素と窒素とを含有する組成とする場合、ターゲットとして二酸化ケイ素を用いるとともに、反応性ガスとして窒素を用い、混合ガス中の窒素の比率を連続的に減少させる方法も好ましい。
<実施例1>
まず、ケイ素をターゲットとしたスパッタリングにより、YAGからなる基材(表面は中心線平均粗さRaが30nm以下。)上に表面層を形成した(製膜工程)。スパッタリングガスのモル比は、スパッタリング初期のAr:O2:N2=2:1:2から、最終的にはAr:O2:N2=2:1:0まで変化させた。この際、ArとO2の流量は一定にし、N2の流量を連続的に減少させた。
このようなスパッタリングで形成される表面層の組成は、基材との接触面から基材との接触面とは反対側の表面(空気側)へと、窒素が多い組成から酸素が多い組成になる。そのため、スパッタリングで形成された表面層の屈折率は、基材との接触面から基材との接触面とは反対側の表面(空気側)に向かって連続的に小さくなる。具体的には、基材(YAG)の屈折率n=1.83、表面層における基材との接触面の屈折率n=1.83(組成はSi5ON5)、表面層における基材との接触面とは反対側の表面(空気側)の屈折率n=1.45であった。各屈折率は、SCI社製FilmTEK4000を使用し測定した。
該製膜工程で形成された表面層は、微細凹凸形状を有していない平らな層である。そこで、表面層上にシリカ粒子の単粒子膜からなるマスクパターンを配置し、該マスクパターンを介して表面層をエッチングし、微細凹凸形状が表面に形成された表面凹凸層を形成した(エッチング工程)。
該表面凹凸層においては、基材との接触面から基材との接触面の反対側の表面(空気側)に向かって連続的に屈折率が小さくなり、微細突起の先端は、酸素が多いSiO2(屈折率n=1.45)であった。
このように表面凹凸層が形成された微細構造体について、表面の反射率の測定、光取り出し効率の算出(上記式(1)参照。)等を行った。結果を表1に示す。
なお、表面の反射率の測定は、測定波長λ=380〜780nmにおいて行い、その平均値を表1に記載した。
スパッタリングガスのモル比をAr:O2:N2=2:1:2に維持して製膜した以外は、実施例1と同様にして製膜工程を行った。これにより、膜厚方向に屈折率が一定(YAGと等しいn=1.83)であるSi5ON5からなる表面層を形成した。
その後、表面層上に、実施例1で用いたものと同様のシリカ粒子の単粒子膜からなるマスクパターンを配置し、該マスクパターンを介して表面層をエッチングし、微細凹凸形状が表面に形成された表面凹凸層を形成した(エッチング工程)。そして、実施例1と同様にして、表面の反射率の測定、光取り出し効率の算出等を行った。結果を表1に示す。
YAGからなる基材(表面凹凸層を有しない。)の反射率(表面の反射率)の測定等を行った。また、光取り出し効率の算出を行った。結果を表1に示す。
また、微細突起先端の曲率半径(nm)は、図1のようなSEMイメージから、微細突起を30個抽出し、各先端部分の最小曲率半径を測定し、その平均値を求め、表1に記載した。
また、実施例1では、表面凹凸層の組成が連続的に変化しているため、表面凹凸層の組成を、基材との接触面側の組成と、該接触面とは反対側の組成との平均組成とみなし、該平均組成に基づいて、A1の値を決定した。
d1は、表面凹凸層の厚さ500nm(=0.0005mm)に相当し、d2は基材の厚さ1mmに相当する。
Exは、基材の材質による固有性質であり、YAGの場合は26%である。
各例の光取り出し効率は、以下のように計算した。
実施例1:(1−0.005)×(1−0)×(1−0.002×0.0005)×(1−0.015×1)×0.26=0.2548;すなわち、25.48%
比較例1:(1−0.039)×(1−0)×(1−0.002×0.0005)×(1−0.015×1)×0.26=0.2460;すなわち、24.60%
比較例2:(1−0)×(1−0.1020)×(1−0×0)×(1−0.015×1)×0.26=0.2299;すなわち、22.99%
反射率実測方法:日本分光社製「V−670分光光度計」を使用し、5°正面反射の測定を行った。R1測定時には、光吸収テープ(テックワールド社製、「スーパーブラックIR」)により裏面吸光処理した上で測定した。
図5の屈折率分布曲線は、次のように得た。
まず、SiOxNyにおけるxとyの比を変化させた複数のサンプル(各サンプルにおいては、組成の傾斜はなし。)を得て、該サンプルの屈折率を測定することにより、組成(SiOxNy)−屈折率の検量線を得た。この際、複数のサンプルの膜厚を測定するために触針式段差計を使用し、屈折率を測定するために分光エリプソメーターを使用した。ついで、実施例1において、製膜工程で形成された表面層(エッチング工程を行っていない層。)について、TOF−SIMSにより、アルゴンイオンビームによるイオンミリングで、表面から深さ500nmまでの領域を約10nmずつ徐々に掘り進みながら、原子の質量分析を行うことで原子を同定した。これにより、表面層の表面から深さ方向の各位置において、SiOxNyのxとyを求め、組成を求めた。そして、上述の検量線を用いて、各位置の組成から屈折率を求め、図5を得た。比較例1についても、同様に行った。
表1の結果から、光取り出し効率は、実施例1、比較例1、比較例2の順で低下していることがわかる。同様に、表面の反射率も、実施例1、比較例1、比較例2の順で増大し、反射防止性能が低下していることがわかる。
比較例1は、微細凹凸構造を有するため、比較例2よりは、反射率が低下しているが、充分ではない。これに対して、実施例1は、光取り出し効率、反射防止能のいずれもが優れていた。
また、実施例1の微細突起は、比較例1の微細突起よりも先端の曲率半径が大きく、先端が丸い形状であるが、反射防止性能に優れていた。このことから、実施例1の微細構造体は、反射防止性能だけでなく、耐擦傷性にも優れていることが示唆された。
11 基材
12 表面凹凸層
12’ 表面層
Claims (8)
- 基材と、該基材上の少なくとも一部に形成され、微細凹凸形状が表面に形成された表面凹凸層とを有する微細構造体であって、
前記表面凹凸層は、前記基材との接触面から、該接触面とは反対側の前記表面凹凸層の表面に向かって、屈折率が連続的に小さくなっていることを特徴とする微細構造体。 - 前記表面凹凸層は、ケイ素と酸素と窒素とを含有し、前記接触面から前記表面凹凸層の前記表面に向かって、前記窒素の含有量が連続的に小さくなっている、請求項1に記載の微細構造体。
- 前記基材における前記表面凹凸層が形成された表面は、JIS B0601に記載の中心線平均粗さRaが30nm以下である、請求項1または2に記載の微細構造体。
- 前記基材は、YAGからなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の微細構造体。
- スパッタリングガスでターゲットをスパッタリングして、基材上に表面層を形成する製膜工程と、
マスクパターンを介して前記表面層をエッチングして、前記表面層を表面凹凸層とするエッチング工程とを有し、
前記製膜工程では、前記表面層の膜厚方向の屈折率が、前記基材と前記表面層との接触面から、該接触面とは反対側の前記表面層の表面に向かって連続的に小さくなるように、前記表面層を形成することを特徴とする微細構造体の製造方法。 - 前記製膜工程では、前記スパッタリングガスとして希ガスと反応性ガスとの混合ガスを用い、前記混合ガスのガス組成を連続的に変化させることにより、形成される前記表面層の膜厚方向の組成を連続的に変化させる、請求項5に記載の微細構造体の製造方法。
- 前記製膜工程では、前記ターゲットとしてケイ素を用いるとともに、前記反応性ガスとして酸素と窒素を用い、前記混合ガス中の前記窒素の比率を連続的に減少させる、請求項6に記載の微細構造体の製造方法。
- 前記製膜工程では、前記ターゲットとして二酸化ケイ素を用いるとともに、前記反応性ガスとして窒素を用い、前記混合ガス中の前記窒素の比率を連続的に減少させる、請求項6に記載の微細構造体の製造方法。
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JP2018146937A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | マクセルホールディングス株式会社 | 光学素子 |
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