JP2015137032A - 車両 - Google Patents

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和也 土屋
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Ryuta Ishida
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Abstract

【課題】冷却装置から吹き出される空気の温度の変化を抑制すると共に走行用の駆動力を確保する。
【解決手段】要求力行アシスト量が小さいときには、空調冷却装置の電動コンプレッサの回転数が高くなるよう電動コンプレッサを制御し(ステップS110,ステップ120)、要求力行アシスト量が大きいときには、電動コンプレッサの回転数が低下するよう電動コンプレッサを制御すると共に空調冷却装置から吹き出される空気の温度が電動コンプレッサの回転数の低下に伴う変化が抑制されるよう冷媒の流量を調整する流量調整用バルブの回路を調整する(ステップS110,S130)。これにより、空調冷却装置から吹き出される空気の温度が電動コンプレッサの回転数の変化に伴って変化することを抑制すると共に走行用の駆動力を確保することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に関し、詳しくは、走行用の駆動力を出力するモータと、モータと電力をやりとりするバッテリと、バッテリからの電力で駆動し冷媒を圧縮する電動コンプレッサと冷媒の流量を調整する流量調整用バルブとを有する冷却装置と、を備える車両に関する。
従来、この種の車両としては、内部に冷媒が流れる冷媒配管によって電動コンプレッサとコンデンサと膨張弁とエバポレータとが環状に連結されて構成されたエアコンが搭載されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エバポレータにおける冷媒の出口側の温度であるエバポレータ出口温度に応じて電動コンプレッサを制御することにより、エバポレータの温度の制御を行なっている。
特開2013−151181号公報
ところで、走行用の駆動力を出力するモータと、モータと電力をやりとりするバッテリと、バッテリからの電力で駆動する電動コンプレッサを有し冷媒を用いて冷却した空気を車内に吹き出す冷却装置と、が搭載された車両では、バッテリからの電力の多くが電動コンプレッサに供給されてバッテリからモータに十分な電力を供給できなくなると、走行用の駆動力が不足してしまう。走行用の駆動力を確保する手法として、電動コンプレッサの回転数を低くしてバッテリからの電力をより多くモータに供給する手法が考えられるが、電動コンプレッサの回転数を低くすると冷却性能が低下し、車内に吹き出す空気の温度が上昇してしまう。
本発明の車両は、電動コンプレッサの回転数の変化に伴う冷却装置から吹き出す空気の温度の変化を抑制すると共に走行用の駆動力を確保することを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の駆動力を出力するモータと、該モータと電力をやりとりするバッテリと、前記バッテリからの電力で駆動し冷媒を圧縮する電動コンプレッサと冷媒の流量を調整する流量調整用バルブとを有し冷媒を用いて冷却した空気を車内に吹き出す冷却装置と、を備える車両であって、
前記モータに大きな駆動力が要求されていないときには、前記電動コンプレッサの回転数が増加するよう前記電動コンプレッサを制御すると共に前記電動コンプレッサの回転数の増加に伴う前記冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう前記流量調整用バルブを制御し、前記モータに大きな駆動力が要求されているときには、前記電動コンプレッサの回転数が低下するよう前記電動コンプレッサを制御すると共に前記電動コンプレッサの回転数の低下に伴う前記冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう前記流量調整用バルブを制御する制御手段
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、モータに大きな駆動力が要求されていないときには、電動コンプレッサの回転数が増加するよう電動コンプレッサを制御すると共に電動コンプレッサの回転数の増加に伴う冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう流量調整用バルブを制御する。これにより、電動コンプレッサの回転数の増加に伴う冷却装置が吹き出す空気の温度の変化を抑制することができる。そして、モータに大きな駆動力が要求されているときには、電動コンプレッサの回転数が低下するよう電動コンプレッサを制御すると共に電動コンプレッサの回転数の低下に伴う冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう流量調整用バルブを制御する。これにより、電動コンプレッサの回転数の低下に伴う冷却装置が吹き出す空気の温度の変化を抑制することができると共に、バッテリからモータにより多くの電力を供給することができ、走行用の駆動力を確保することができる。この結果、電動コンプレッサの回転数の変化に伴う冷却装置が吹き出す空気の温度の変化を抑制すると共に走行用の駆動力を確保することができる。
本発明の一実施例としてのレース用のハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 空調冷却装置50の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行されるスポーツモード走行オン時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ハイブリッド自動車20が力行駆動されているときに駆動軸26に出力されるトルク(HV力行量)と電動コンプレッサ54の駆動電流(コンプレッサ電流)の時間の変化の一例を示す説明図である。 バッテリ32からモータMG,電動コンプレッサ54への電流の大きさの概略を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのレース用のハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト24にクラッチCLを介して接続されたモータMGと、エンジン22のクランクシャフト24の動力やモータMGの動力を6速に変速して駆動輪38a,38bに連結された駆動軸26に伝達する変速機28と、モータMGを駆動するためのインバータ30と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ30を介してモータMGと電力をやりとりするバッテリ32と、インバータ30の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMGを駆動制御したりバッテリ32を管理するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)34と、乗員室の空調を行なう空調冷却装置50と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70とを備える。実施例では、インバータ30と後述する空調冷却装置50の電動コンプレッサ54を駆動するための図示しないインバータとは、図示しないパワーコントロールユニット(以下、PCUという)内に収納されている。
図2は、空調冷却装置50の構成の概略を示す構成図である。空調冷却装置50は、循環流路52を循環する冷媒を用いて乗員室の空調を行なったりモータMGの駆動に伴って熱が発生する負荷92(例えば、バッテリ32やPCUなど)を冷却する空調冷却システムとして構成されており、図示するように、冷媒を圧縮する電動コンプレッサ54と、電動コンプレッサ54からの冷媒を凝縮するコンデンサ56と、冷媒と図示しないブロワファンによって送風された空気とを熱交換させて空気を冷却するエバポレータ58と、コンデンサ56からエバポレータ58への冷媒の流量とコンデンサ56から流量調整用バルブ62への冷媒の流量とを調整する流量調整用バルブ60と、流量調整用バルブ60から負荷92への冷媒の流量を調整する流量調整用バルブ62と、を備える。エバポレータ58で冷却した空気は、ブロワファンによって図示しないダクトに送風され、ダクトの吹き出し口より車内(例えば、乗員室内など)へ吹き出される。
モータECU34は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU34には、モータMGを駆動制御するのに必要な各種センサからの信号やバッテリ32を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、モータECU34からは、インバータ30の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU34は、モータMGの回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMGの回転子の回転位置θmに基づいてモータMGの回転数Nmを演算している。また、モータECU34は、バッテリ32を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ32の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ32から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算している。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速を検出する車速センサ88からの車速V,空調冷却装置50からのエアコン要求、アクセルペダル83の踏み込み量に対してより多くの駆動力で走行させるスポーツモード走行をオンオフするためのスポーツモード設定スイッチ90などが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、電動コンプレッサ54を駆動する図示しないインバータIcmのスイッチング素子へのスイッチング制御信号や変速機28の空調冷却装置50への制御信号が出力されている。HVECU70は、モータECU34と通信可能に接続されており、モータECU34と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、アクセルペダル83の踏み込み量と車速センサ88からの車速Vに基づいて要求力行アシスト量(要求トルク)Tr*を設定し、設定した要求力行アシスト量Tr*が駆動軸26に出力されるようエンジン22の吸入空気量などを調整すると共にバッテリ32から放電が許容される放電電力の最大値の範囲内でバッテリ32に蓄えられた電力を用いてモータMGからトルク出力が行なわれるようモータMGを駆動制御する。スポーツモード設定スイッチ90によりスポーツモード走行がオンされたときには、スポーツモード走行がオフであるときよりアクセルペダル83の踏み込み量および車速センサ88からの車速Vに対してより大きな駆動力で走行するようエンジン22の吸入空気量などを調整すると共にモータMGから出力されるトルクを調整する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、スポーツモード走行がオンされたときの空調冷却装置50の動作について説明する。図3は、実施例のHVECU70により実行されるスポーツモード走行オン時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、スポーツモード設定スイッチ90がオンされたときに実行される。
スポーツモード走行オン時処理ルーチンが実行されると、HVECU70は、空調冷却装置50の電動コンプレッサ54の回転数が回転数N1まで高くなるよう電動コンプレッサ54を制御する処理を実行する(ステップS100)。ここで、回転数N1は、スポーツモード設定スイッチ90がオフのときの電動コンプレッサ54の最高回転数として予め定められた回転数より高く、電動コンプレッサ54の諸元から定められた電動コンプレッサ54の最高回転数Nmaxより低い回転数であり、例えば、6000rpm,6300rpm,6500rpmなどとした。スポーツモード設定スイッチ90がオンのときにはアクセルペダル83の踏み込み量と車速Vに対してより大きな駆動力で走行するようエンジン22やモータMGが駆動制御されるから、負荷92で比較的大きな熱が発生すると考えられる。したがって、電動コンプレッサ54の回転数N1まで高くすることで、負荷92を良好に冷却することができる。
こうして電動コンプレッサ54の回転数を高くしたら、続いて、要求力行アシスト量Tr*が判定用アシスト量Trefより大きいか否かを判定する(ステップS110)。ここで、判定用アシスト量Trefは、比較的大きな駆動力として予め定められた値を用いるものとした。要求力行アシスト量Tr*が大きいほどモータMGから出力されるトルク(駆動力)が大きくなると考えられることから、ステップS110の処理は、モータMGに大きな駆動力が要求されているか否かを判定する処理になる。
要求力行アシスト量Tr*が判定用アシスト量Tref以下であるときには(ステップS110)、モータMGに大きな駆動力が要求されていないから電動コンプレッサ54の回転数を高くしてもバッテリ32の放電電力の最大値の範囲内でモータMGから走行用の駆動力を確保するのに十分な駆動力を出力できると判断して、エンジン22の回転数が要求力行アシスト量Tr*を駆動軸26に出力するときの回転数より高くなるよう吸入空気量などを調整してエンジン22からの動力を用いてモータMGで発電を行ないながら、電動コンプレッサ54の回転数を回転数N1より高い回転数N2に調整すると共に空調冷却装置50の冷却性能が保持されて空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度の電動コンプレッサの回転数の上昇に伴う変化が抑制されるよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整する(ステップS120)。ここで、回転数N2は、電動コンプレッサ54の最高回転数Nmaxとして予め定められた回転数または最高回転数Nmaxより若干低い回転数であり、例えば、7000rpm,7300rpm,7500rpmなどとした。また、バルブ開度の調整は、空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度がステップS100の処理を実行したときから変化しないように調整するものとしてもよいし、ステップS100の処理を実行したときのバルブ開度より小さい開度aに調整するものとしてもよい。こうした処理により、電動コンプレッサ54の回転数の変化に伴って空調冷却装置50から吹き出される空気の温度が変化することを抑制すると共に走行用の駆動力を確保することができる。
こうしてエンジン22の回転数と電動コンプレッサ54の回転数を高くして空調冷却装置50の冷却性能が維持されるよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整したら、ステップS110の処理に戻り、要求力行アシスト量が判定用アシスト量Trefを超えたり、スポーツモード設定スイッチ90がオフされたりするまで、ステップS110,S120の処理を繰り返す。
要求力行アシスト量Tr*が判定用アシスト量Trefを超えているときには(ステップS110)、モータMGに大きな駆動力が要求されており、電動コンプレッサ54を高い回転数で駆動させるとモータMGからの駆動力が不足して走行用の駆動力(要求力行アシスト量Tr*)を確保することができないと判断して、電動コンプレッサ54の回転数を低くすると共に、空調冷却装置50の冷却性能が保持されて空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度の電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴う変化が抑制されるよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整する(ステップS130)。ここで、電動コンプレッサ54の回転数は、空調冷却装置50による冷却性能が確保できる回転数の最小値として予め定めれた最小回転数や、電動コンプレッサ54で電力が消費されても走行用の駆動力を確保するのに十分なトルクがモータMG2から出力するのに十分な電力がバッテリ32から供給される範囲内の回転数まで低くするものとした。また、バルブ開度の調整は、空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度がステップS100の処理を実行したときから変化しないように調整するものとしてもよいし、ステップS120の処理を実行したときのバルブ開度(開度a)より大きい開度bに調整するものとしてもよい。これにより、バッテリ32の放電電力のうちモータMGに供給する電力をより大きくすることができるから、走行の駆動力を確保することができる。また、空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度が電動コンプレッサの回転数の低下に伴って変化しないよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整するから、空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度が電動コンプレッサの回転数の低下に伴って変化することを抑制することができる。
続いて、アクセル開度Accが踏み戻されて力行要求が終了したか否かと空調冷却装置50の冷却の性能が不足したため乗員室に吹き出される空気の温度が所定温度以上上昇したか否かとを判定する(ステップS140)。力行要求が終了していないときや空調冷却装置50の冷却性能が不足していないときには、ステップS110の処理に戻り、ステップS110〜S130の処理を繰り返す。こうした処理により、空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化することを抑制すると共に、走行用の駆動力を確保することができる。
アクセル開度Accが踏み戻されて力行要求が終了したり、空調冷却装置50の冷却の性能が不足したため乗員室に吹き出される空気の温度が所定温度以上上昇したときには(ステップS140)、それが力行要求の終了であるか否かを判定する(ステップS150)。力行要求の終了であるときには、本ルーチンを終了し、力行要求の終了ではなく乗員室に吹き出される空気の温度が上昇しているときには、空調冷却装置50への要求冷却能力が満たされるよう電動コンプレッサ54の回転数を高くして(ステップS160)、本ルーチンを終了する。空調冷却装置50から乗員室に吹き出す空気の温度が上昇したときには、電動コンプレッサ54の回転数を高くすることにより、空調冷却装置50から乗員室に吹き出す空気の温度を低下させることができ、乗員室を適正に空調することができる。
図4はハイブリッド自動車20が力行駆動されているときに駆動軸26に出力されるトルク(HV力行量)と電動コンプレッサ54の駆動電流(コンプレッサ電流)の時間の変化の一例を示す説明図であり、図5はバッテリ32からモータMG,電動コンプレッサ54への電流の大きさの概略を示す説明図である。図5において、電流の方向と大きさとを太線矢印で示している。スポーツモード設定スイッチ90がオフからオンになったとき、アクセルペダル83が大きく踏み込まれておらず走行に要求される駆動力(要求力行アシスト量Tr*)が小さいときには、図4に示すように、電動コンプレッサ54の回転数を増加させると共に空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化しないよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整する(時間T1〜T2、図3のステップS120の処理)。このとき、図5に示すように、バッテリ32の放電電流のうち電動コンプレッサ54へ供給される電流が大きくなるため、モータMGへ流すことが可能な電流が少なくなるが、要求力行アシスト量Tr*が小さいため、モータMGから走行用の駆動力を確保するのに十分な駆動力を出力でき、走行用の駆動力を確保することができる。
アクセルペダル83が大きく踏み込まれたとき、つまり、要求力行アシスト量Tr*が大きいときには、図4に示すように、電動コンプレッサ54の回転数を低下させると共に空調冷却装置50から乗員室に吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化しないよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整する(時間T2〜T3、図3のステップS130の処理)。これにより、電動コンプレッサ54の回転数の変化に伴う乗員室に吹き出す空気の温度の変化を抑制することができる。このとき、図5に示すように、バッテリ32から電動コンプレッサ54へ供給される電流が小さくなるため、モータMGへ供給可能な電流が増加し、モータMGから走行用の駆動力を確保するのに十分な駆動力を出力でき、走行用の駆動力を確保することができる。こうした処理により、空調冷却装置50から吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化することを抑制すると共に走行用の駆動力を確保することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMGに大きな駆動力が要求されていないときには、電動コンプレッサ54の回転数が高くなるよう電動コンプレッサ54を制御し、モータMGに大きな駆動力が要求されているときには、電動コンプレッサ54の回転数が低下するよう電動コンプレッサ54を制御すると共に空調冷却装置50から吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化しないよう流量調整用バルブ60,62のバルブ開度を調整する。これにより、空調冷却装置50から吹き出される空気の温度が電動コンプレッサ54の回転数の低下に伴って変化することを抑制すると共に走行用の駆動力を確保することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110の処理で、要求力行アシスト量Tr*が判定用アシスト量Trefより大きいか否かを判定するものとしたが、モータMGに大きな駆動力が要求されているか否かを判定すればよいから、例えば、モータMGへ要求されるトルクが所定のトルクより大きいか否かやモータMGへ要求されるトルクより推定されるモータMGを駆動するための電流がバッテリ32から出力が許容される最大電流以上であるか否かを判定するものとしてもよい。
実施例では、本発明を走行用の動力源としてエンジン22とモータMGとが搭載されており、エンジン22およびモータMGからの動力を変速機28を介して駆動輪38a,38bに出力するハイブリッド自動車に適用するものとしたが、エンジンと2つのモータとが動力分割機構を介して接続されたいわゆるシリーズ・パラレル方式のハイブリッド自動車に適用するものとしてもよいし、エンジン22や変速機28を搭載せずにモータMGの動力を用いて走行する電気自動車に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMGが「モータ」に相当し、バッテリ32が「バッテリ」に相当し、電動コンプレッサ54が「電動コンプレッサ」に相当し、流量調整用バルブ60,62が「流量調整用バルブ」に相当し、空調冷却装置50が「冷却装置」に相当し、HVECU70が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 クランクシャフト、26 駆動軸、28 変速機、30 インバータ、32 バッテリ、34 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、38a,38b 駆動輪、50 空調冷却装置、52 循環流路、54 電動コンプレッサ、56 コンデンサ、58 エバポレータ、60,62 流量調整用バルブ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 スポーツモード設定スイッチ、92 負荷、CL クラッチ、MG モータ。

Claims (1)

  1. 走行用の駆動力を出力するモータと、該モータと電力をやりとりするバッテリと、前記バッテリからの電力で駆動し冷媒を圧縮する電動コンプレッサと冷媒の流量を調整する流量調整用バルブとを有し冷媒を用いて冷却した空気を車内に吹き出す冷却装置と、を備える車両であって、
    前記モータに大きな駆動力が要求されていないときには、前記電動コンプレッサの回転数が増加するよう前記電動コンプレッサを制御すると共に前記電動コンプレッサの回転数の増加に伴う前記冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう前記流量調整用バルブを制御し、前記モータに大きな駆動力が要求されているときには、前記電動コンプレッサの回転数が低下するよう前記電動コンプレッサを制御すると共に前記電動コンプレッサの回転数の低下に伴う前記冷却装置が吹き出す空気の温度の変化が抑制されるよう前記流量調整用バルブを制御する制御手段
    を備える車両。
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