JP2015131964A - インクセット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】顔料とポリマーとを含んでなるインク組成物と、中空樹脂粒子を含んでなる白色インク組成物とを少なくとも有するインクセットであって、前記ポリマーの屈折率と、前記中空樹脂粒子の屈折率との差が0.1以下であるインクセットとする。
【選択図】なし
Description
本発明は、白色インク組成物を少なくとも有するインクセットに関する。
従来から、白色色材として中空ポリマー微粒子を含有させた白色インク組成物が知られている(例えば、米国特許第4,880,465号:特許文献1)。この中空ポリマー微粒子は、その内部に空洞を有しており、その外殻が液体透過性の樹脂から形成されている。この様な構造により、インク組成物中では、中空樹脂粒子の内部空洞は溶媒によって満たされて中空樹脂粒子の比重とインク組成物の比重とが実質的に同一になるため、中空樹脂粒子はインク組成物中に安定に分散することができる。そして、このインク組成物を用いて記録媒体上に画像を形成すると、乾燥時に中空樹脂粒子の内部空間が空気で置換されるため、中空樹脂粒子は、その外殻と空洞の間における光の屈折率の差により生じる光散乱によって隠蔽効果を発揮する(即ち、白色を呈する)。一般的に、中空樹脂粒子自体はアクリル等の透明樹脂により形成されている。また、一方で、白色色材として金属酸化物等を含有させた白色インク組成物も知られている。しかしながら、上記のような白色色材を用いたインク組成物では、記録媒体上での光沢ムラおよび定着性が不十分とされる場合があった。
70≦L*≦100
−3.5≦a*≦1
−5≦b*≦1.5
の範囲を示すインク組成物のことをいう。
duty(%)=実印字ドット数/(縦解像度×横解像度)×100・・(A)
(式(A)中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。100%dutyとは、画素に対する単色の最大インク質量を意味する。)
本発明によるインクセットには中空樹脂粒子を含んでなる白色インク組成物が含まれる。本発明における中空樹脂粒子としては、その内部に空洞を有しており、その外殻が液体透過性を有する樹脂から形成されていることが好ましい。このような構造の中空樹脂粒子が水性インク組成物中に存在する場合、内部の空洞は水性媒質で満たされることになる。
水性媒質で満たされた粒子は、外部の水性媒質とほぼ等しい比重を有するため、水性インク組成物中で沈降することなく分散安定性を保つことができる。これにより、インク組成物の貯蔵安定性や吐出安定性を高めることができる。
ポリマー
本発明のインクセットに含まれる顔料とポリマーとを含んでなるインク組成物中のポリマーは、スチレン−アクリル酸系共重合樹脂、ウレタン系樹脂、およびフルオレン系樹脂から選択される少なくとも一種の樹脂を含んでなることが好ましい。これら共重合樹脂は、顔料に吸着して分散性を向上させることができる。
本発明のインクセットに含まれる顔料とポリマーとを含んでなるインク組成物中の顔料は、好ましくは、特に以下の無機顔料及び有機顔料を挙げることができる。
本発明のインクセットに含まれるインク組成物には、任意成分として、浸透性有機溶剤が含まれてもよい。浸透性有機溶剤としては、アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。アルカンジオールやグリコールエーテルは、記録媒体などの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
これらの添加剤は、1種単独で用いることもできるし、もちろん2種以上組み合わせて用いることもできる。
本発明によるインクセットに含まれるインク組成物は、従来公知の装置、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、バスケットミル、ロールミルなどを使用して、従来の顔料インクと同様に調製することができる。調製に際しては、メンブランフィルターやメッシュフィルターなどを用いて粗大粒子を除去することが好ましい。
また、本発明によるインクセットを用いて、上記したような記録媒体に画像記録を行う記録方法を提供することができる。この記録方法としては特に限定されず、凸版印刷方式、凹版印刷方式、平版印刷方式、孔版印刷方式、電子写真記録方式、熱転写記録方式、インクジェット記録方式等が挙げられ、特に好ましくはインクジェット記録方式による記録方法である。インクジェット記録方式としては、従来公知の方式はいずれも使用でき、特に圧電素子の振動を利用して液滴を吐出させる方法(電歪素子の機械的変形によりインク滴を形成するインクジェットヘッドを用いた記録方法)や熱エネルギーを利用する方法においては優れた画像記録を行うことが可能である。
スチレン80部、メタクリル酸5部、メタクリル酸メチル15部、α−メチルスチレンダイマー4部、t−ドデシルメルカプタン14部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8部、過硫酸カリウム1.0部、および水200部を容量2Lのフラスコ中に入れ、撹拌しながら窒素ガス中にて80℃に昇温して6時間乳化重合を行い、これにより、重合収率98%で、平均粒子径0.15μm、重量平均分子量(Mw)3,500の重合体シード粒子を得た。
下記表1の組成に従い各成分を混合し、10μmのメンブランフィルターでろ過することにより、各インクを調製した。下記表1中の数値はインク中の含有量(質量%)を表す。表1中、
白色中空樹脂粒子は上記に記載のとおり調製したものを使用し、
(I)スチレンアクリル共重合体アンモニウム塩は、分子量が7000で、屈折率が1.54であるのものを使用し、
(II)スチレンアクリル共重合体アンモニウム塩は、分子量が8000で、屈折率が1.56であるのものを使用し、
BYK−348は、ビックケミー・ジャパン社製のものを使用した。
ホワイト印刷
プリンタは、PX-A650(セイコーエプソン(株)製)を用いた。ブラックインク部分に上記表1に記載の白色インク組成物を装着した。A4サイズにカットしたクリアプルーフフィルム(セイコーエプソン(株)社製)にホワイトのベタを印刷した。この際に用いたホワイトパターンは、100%のdutyで記録した。
上記ホワイト印刷で記録したホワイトパターン上に上記表1に記載のマゼンタインク組成物、シアンインク組成物、イエローインク組成物、およびブラックインク組成物を用いて、カラー印刷を行った。カラー印刷はPX-A650(セイコーエプソン(株)社製)を用いた。
それぞれに対応した色の部分に調整した各カラーインクを装着した。上記ホワイト印刷で作成したホワイトパターンをプリンタにセットし、そのままPCよりデータを送って通常のプリントと同様にカラー印刷を行った。カラー印刷画像は、ISO12642(IT8.7/3)のカラーチャートを用いた。
上記カラー印刷において得られた印刷パターン1および2の耐擦性の評価を行った。評価は、試験担当者の「不織布による擦り試験」を行った。不織布による擦り試験は、不織布(ベンコット ラボ(旭化成せんい(株)社製))に200グラムの荷重をかけた上体で印刷面を擦った。下記評価基準により評価を行い、その評価結果を下記表2に記載した。
<評価基準>
A:印刷面に変化が認められない
B:印刷面に擦った跡が認められるが、剥がれるには至らない。
C:印刷面が剥がれる。
D:軽く触れただけで印刷面も剥がれる。
上記カラー印刷において得られた印刷パターン1および2のチャートを目視により評価した。特に光沢のムラは、濃色と淡色の光沢性の差によって発生する。下記評価基準により評価を行い、その評価結果を下記表2に記載した。
<評価基準>
A:濃色側と淡色側に光沢性の差がわからない
B:濃色側よりも淡色側の光沢が高く見えるが、大きな問題とは感じられない。
C:濃色側よりも淡色側の光沢が高く、大きな違和感が認められる。
Claims (7)
- 顔料とポリマーとを含んでなるインク組成物と、中空樹脂粒子を含んでなる白色インク組成物とを少なくとも有するインクセットであって、前記ポリマーの屈折率と、前記中空樹脂粒子の屈折率との差が0.1以下である、インクセット。
- 前記ポリマーの屈折率が1.30〜1.70である、請求項1に記載のインクセット。
- 前記中空樹脂粒子の屈折率が1.30〜1.75である、請求項1または2に記載のインクセット。
- 前記中空樹脂粒子の平均粒子径が0.2〜1.0μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記中空樹脂粒子の含有量が5〜20質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。
- さらに、それぞれのインク組成物中にアルカンジオールおよび/またはグリコールエーテルを含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクセット。
- さらに、それぞれのインク組成物中にアセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤を含んでなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクセット。
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