JP2015130014A - 検知装置、検知システム、検知方法およびプログラム - Google Patents

検知装置、検知システム、検知方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の挙動の検知精度を向上させた検知装置、検知システム、検知方法およびプログラムを提供する。【解決手段】背景分離部201は、距離画像センサ10により撮像された撮像画像に対して、背景差分処理を実行し、推定部202は、背景分離部201により得られた差分画像において、差分画像に含まれる人のオブジェクトから、頭部を推定し、距離算出部203は、撮像画像から、推定部202により推定された人の頭部と、対象空間の床面との距離を算出し、判定部204は、距離算出部203により算出された距離に基づいて、対象空間に存在する人の姿勢を判定し、判定した姿勢、および記憶部205に記憶された対象空間に存在する物の位置情報に基づいて、人の挙動の検知をする。【選択図】図2

Description

本発明は、検知装置、検知システム、検知方法およびプログラムに関する。
人を見守るための検知技術として、従来より、人感センサおよび圧力センサ等の各種センサを使用し、センサのON/OFF情報から異常状況を検知する技術が一般的に用いられてきた。例えば、ベッドの側面に設置された光学センサによって、人が横切ったことを検知したり、ベッド脇の床面に設置された圧力センサによって、人が立ったことを検知したりする。このようなセンサによる検知は、ON/OFF情報という1ビットの情報に基づいて実現されているので、複雑な人の動作を検知するためには、センサを複数用いて、注意深く設計およびセンサの設置を行う必要がある。したがって、人を見守るための検知技術としては、機能として十分なものとは言えない。
上述のような問題に対応するために、近年、1つのセンサで広い範囲を検知範囲とすることができ、かつ、情報量の多いカメラ、画像センサまたは距離画像センサを用い、撮像画像の画像処理によって、人の動作を検知するシステムが開発されている。このように、カメラ等を用い、その撮像画像に対する画像処理によって、人(移動体)の挙動を検知するシステムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、撮像画像から背景差分処理によって人(移動体)のオブジェクトを抽出し、予め登録している挙動パターンと比較して、人の挙動を検知している。
しかし、特許文献1に記載された技術は、予め登録している挙動パターンと一致する場合のみ、人等の移動体の挙動を検知することが可能であるが、登録していない挙動パターンに対応する人の挙動を検知することはできないという問題点がある。また、挙動パターンが登録されていても、移動体がその挙動パターンと同じ挙動を行っても、姿勢または向き等によって、登録された挙動パターンと一致せず、移動体の挙動が検知できない虞もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、移動体の挙動の検知精度を向上させた検知装置、検知システム、検知方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、背景画像と、撮像手段により撮像された撮像画像との差分を検出し、前記差分から移動体の画像を示すオブジェクトを抽出する分離手段と、前記オブジェクトから、該オブジェクトを構成する部位のうち第1部位を推定する推定手段と、前記第1部位から、前記オブジェクトの第2部位までの距離を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記移動体の姿勢を判定する判定手段と、前記姿勢と、前記撮像画像における前記移動体の位置とに基づいて、前記移動体の挙動を検知する検知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動体の挙動の検知精度を向上させることができる。
図1は、第1の実施の形態における対象空間の状態の一例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係る検知システムのブロック構成の一例を示す図である。 図3は、背景差分処理の動作の一例を説明する図である。 図4は、頭部から床面までの距離の算出方法の一例を説明する図である。 図5は、第1の実施の形態の挙動検知動作のフローチャートである。 図6は、第2の実施の形態における対象空間の状態の一例を示す図である。 図7は、情報処理装置のハードウェア構成図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に検知装置、検知システム、検知方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。また、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換および変更を行うことができる。
(第1の実施の形態)
<対象空間について>
図1は、第1の実施の形態における対象空間の状態の一例を示す図である。図1を参照しながら、人を見守るための空間である対象空間1について説明する。
図1に示すように、人を見守るための空間である対象空間1には、例えば、対象空間1に人が出入りするためのドア11、人が座るための椅子12、および人が睡眠をとるためのベッド13が設置されている。椅子12およびベッド13は、床面14に設置されている。また、対象空間1における天井側の四隅のうちの1箇所に、対象空間1の内部を撮像するための距離画像センサ10(撮像手段)が設置されている。距離画像センサ10は、対象空間1内の広い範囲(撮像範囲)を撮像できるように設置されている。
<検知システムの構成>
図2は、第1の実施の形態に係る検知システムのブロック構成の一例を示す図である。図3は、背景差分処理の動作の一例を説明する図である。図4は、頭部から床面までの距離の算出方法の一例を説明する図である。図2〜4を参照しながら、本実施の形態に係る検知システム400のブロック構成について説明する。
図2に示すように、検知システム400は、距離画像センサ10と、PC(Personal Computer)20と、報知器30(報知手段)と、を備えている。
距離画像センサ10は、撮像範囲の被写体を撮像して撮像画像を生成すると共に、距離画像センサ10から被写体までの距離を撮像画像の画素ごとに検出するセンサである。ここで、被写体とは、撮像範囲内おいて撮像されるすべてを示すものとし、撮像範囲内の特定の物体のみを示すものではないものとする。
距離画像センサ10から被写体までの距離を検出する方式としては、例えば、TOF(Time Of Flight)方式がある。TOF方式は、距離画像センサ10に設置されたLED(Light Emitting Diode)等から照射された照射光が被写体に反射され、その反射光を検出し、照射光と反射光との位相のずれから被写体までの距離を検出する方式である。光は、約秒速30万キロメートルで進み、例えば、1ナノ秒で30cm進むことになる。すなわち、距離画像センサ10と被写体との距離が15cm(往復で30cm)変化した場合、距離画像センサ10が、LED等から光が照射されてから、被写体からの反射光を受信するまでの時間は、1ナノ秒変化することになる。光は横波で、波長に応じた周波数すなわち周期をもっており、上述の時間の変化は、位相の変化として測定することができる。そして、位相差を時間差に変換して、光の速度を乗じることによって、被写体までの距離を算出することができる。なお、距離画像センサ10は、TOF方式によって距離画像センサ10から被写体までの距離を算出することに限定されるものではなく、被写体までの距離を算出できる方式であれば、どのような方式を採用するものとしてもよい。
距離画像センサ10は、上述のように、対象空間1における天井側の四隅のうちの1箇所に設置されている。また、距離画像センサ10は、対象空間1内における人の挙動を広い範囲で検知できるように、対象空間1内の広い範囲を撮像できるように、撮像方向の向きが調整されている。距離画像センサ10は、所定時間(例えば、5分)ごとに対象空間1の撮像範囲を撮像し、撮像した撮像画像のデータを、接続されたPC20に送信する。
PC20は、距離画像センサ10によって撮像された画像に対して各種の画像処理を実行することによって、画像に写っている人の挙動を検知する情報処理装置である。PC20は、図2に示すように、外部I/F部200と、背景分離部201(分離手段)と、推定部202(推定手段)と、距離算出部203(算出手段)と、判定部204(判定手段、検知手段)と、記憶部205(記憶手段)と、を有している。
外部I/F部200は、外部機器とデータの通信をするインターフェース装置である。図2に示すように、外部I/F部200には、距離画像センサ10および報知器30が接続されている。外部I/F部200は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、または、NIC(Network Interface Card)等の通信装置によって実現される。
背景分離部201は、距離画像センサ10によって撮像された撮像画像に対して、背景差分処理を実行することにより、撮像画像から移動体である人をオブジェクトとして抽出する機能部である。背景差分処理とは、背景画像に対して、比較対象となる対象画像との差分を抽出して、人等の移動体をオブジェクトとして抽出する処理である。
具体的には、背景分離部201は、図3に示すように、距離画像センサ10により撮像され、記憶部205に記憶(後述)された人が写っていない背景画像である撮像画像100、および撮像画像100の撮像後に撮像された撮像画像101について背景差分処理を実行する。ここで、背景画像となる撮像画像100には、人は写っていないが、椅子12を撮像した椅子部120、およびベッド13を撮像したベッド部130が写っている。また、撮像画像101には、椅子部120およびベッド部130の他に、人(移動体)を写した人物部500が写っているものとする。背景分離部201によって、撮像画像100と撮像画像101との背景差分処理が実行されると、人物部500の部分の画素の差分が大きくなることにより、人物部500の部分が抽出された差分画像102が得られる。差分画像102には、差分として抽出された人物部500に対応する画像部分としてオブジェクト501を含む。すなわち、背景画像である撮像画像100に対しての差分がオブジェクト501として抽出されるので、オブジェクト501として抽出されるのは、上述のように、移動体としての人である。このように、背景分離部201によって、オブジェクト501が含まれる差分画像102を生成することによって、以後の演算処理は、オブジェクト501の部分に対して行えばよいので、演算負荷を軽減することができる。
なお、上述のように、オブジェクト501は、人であるものとしたが、対象空間1内で動くものは、人とは限られず、例えば、時計、扇風機またはテレビ画面等が考えられる。この場合、撮像画像100によって撮像される撮像画像に写っている、上述の時計、扇風機またはテレビ画面等の画像部分については、背景差分処理の対象から除外する処理を施せばよい。
推定部202は、背景分離部201によって得られた差分画像102において、差分画像102に含まれる人のオブジェクト501から、頭部を推定する機能部である。具体的には、推定部202は、例えば、オブジェクト501において形が円形または楕円形である部分を抽出し、抽出したオブジェクト501の部分を頭部であると推定する。
距離算出部203は、推定部202によって推定されたオブジェクト501に基づいて、人物50の頭部と床面14との距離Lを算出する機能部である。具体的には、距離算出部203は、以下の式(1)によって、図4に示す距離Lを算出する。
L=h−y=h−√(x^2−d^2)=h−√(x^2−z^2+h^2)
・・・(1)
(L:頭部と床面14との距離、h:距離画像センサ10と床面14との距離、
d:人物50と距離画像センサ10との水平方向における距離、
x:距離画像センサ10と人物50の頭部との距離、
y:距離画像センサ10と人物50の頭部との垂直方向の距離、
z:距離画像センサ10と人物50の下部(例えば、足元)との距離、
^:べき乗)
ここで、距離hは、対象空間1における距離画像センサ10の設置高さによって定まる値なので既知である。また、距離xは、推定部202によって差分画像102のオブジェクト501の頭部が推定されているので、距離画像センサ10は、推定された頭部までの距離(距離x)を検出することが可能である。また、距離zは、距離画像センサ10によって検出された、オブジェクト501の下部に位置する部分(人物50が立っている場合は足元)の画素に対応する距離とすればよい。すなわち、距離算出部203は、既知である距離h、ならびに距離画像センサ10によって検出された距離xおよび距離zから、上述の式(1)を用いて人物50の頭部と床面14との距離Lを算出することができる。
なお、距離zは、オブジェクト501の下部に位置する部分の1画素に対応する距離から検出することに限定されるものではない。すなわち、オブジェクト501の最下部に位置する画素を含み、かつ、オブジェクト501に含まれるその画素を含む所定範囲の画素群に対応する各距離の平均値を距離zとしてもよい。
また、距離算出部203は、人物50の頭部と床面14との距離Lを算出するものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、対象空間1において、人物50が、ベッド13に寝ている場合、または、椅子12の上に立っている場合等、床面14から離れている場合は、人物50の頭部と床面14との距離を算出しても、後述する判定部204によって、人物50の姿勢を正確に判定できない場合がある。したがって、距離算出部203は、人物50の姿勢が正確に判定されるためには、例えば、ベッド13に寝ている場合は頭部とベッド面との距離を算出する必要があり、椅子12に立っている状態の場合は頭部と、椅子12の座面との距離を算出する必要がある。しかし、距離算出部203は、上述の距離h、x、zから、式(1)で距離Lを算出することによって、この距離Lが人物50の頭部と、人物の下部に位置する部分との距離となるので、姿勢判定に必要な距離Lを算出していることになる。
判定部204は、距離算出部203により算出された距離Lに基づいて、対象空間1に存在する人物50の姿勢を判定し、さらに、対象空間1における人物50の場所との関連から、人物50の挙動を検知する機能部である。
記憶部205は、距離画像センサ10により撮像された撮像画像を、外部I/F部200を介して、記憶する記憶装置である。記憶部205は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、または光磁気ディスク(MO:Magneto−Optical Disk)等の記憶装置によって実現される。
報知器30は、判定部204により対象空間1内の人物50の挙動が異常であると判定された場合、対象空間1の外部に音または表示等によって、人物50の挙動が異常である旨を報知する装置である。
<検知システムの挙動検知動作>
図5は、第1の実施の形態の挙動検知動作のフローチャートである。図5を参照しながら、対象空間1に存在する人の挙動を検知する挙動検知動作について説明する。
<<ステップS11>>
距離画像センサ10は、まず、対象空間1の撮像範囲において、人がいない状態で撮像して背景画像とし、背景画像のデータを、外部I/F部200を介して記憶部205に送信する。記憶部205は、距離画像センサ10から外部I/F部200を介して受信した背景画像を記憶する。その後、距離画像センサ10は、所定時間(例えば、1分)ごとに対象空間1の撮像範囲を撮像し、撮像画像のデータを、外部I/F部200を介して記憶部205に送信する。記憶部205は、距離画像センサ10から外部I/F部200を介して受信した撮像画像を記憶する。そして、ステップS12へ進む。
なお、背景画像は、距離画像センサ10によって予め撮像されていることに限定されるものではなく、別の撮像手段によって撮像された画像を背景画像としてもよい。
<<ステップS12>>
背景分離部201は、距離画像センサ10によって、撮像された撮像画像に対して、背景差分処理を実行する。背景分離部201は、対象空間1に人が存在する場合、背景差分処理を実行することによって、背景画像と撮像画像との差分の画像である差分画像から、人(移動体)の画像部分をオブジェクトとして抽出する。そして、ステップS13へ進む。
<<ステップS13>>
推定部202は、背景分離部201によって得られた差分画像において、差分画像に含まれる人のオブジェクトから、頭部を推定する。具体的には、推定部202は、例えば、オブジェクトにおいて形が円形または楕円形である部分を抽出し、抽出したオブジェクトの部分を頭部であると推定する。そして、ステップS14へ進む。なお、推定部202は、人のオブジェクトから頭部を推定するものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、人のオブジェクトから頭部、首および肩等の頭部を含む所定の部位を推定するものとしてもよい。
<<ステップS14>>
推定部202は、差分画像の人のオブジェクトの頭部を推定した時点から、距離画像センサ10により撮像された撮像画像に基づいて、推定した頭部の追跡処理を開始する。そして、ステップS15へ進む。
<<ステップS15>>
距離算出部203は、距離画像センサ10により撮像された撮像画像から、推定部202により追跡している人の頭部と、対象空間1の床面14との距離を算出する。具体的には、距離算出部203は、既知である距離h、ならびに距離画像センサ10によって検出された距離xおよび距離zから、上述の式(1)を用いて対象空間1に存在する人の頭部と床面14(または、人の鉛直方向における下部に位置する部分)との距離Lを算出する。そして、ステップS16へ進む。
<<ステップS16>>
判定部204は、距離算出部203により算出された距離Lに基づいて、対象空間1に存在する人の姿勢を判定する。判定部204は、例えば、距離Lが、人の一般的な平均身長の近傍である場合は「立っている」姿勢、ほぼ0に近い状態である場合は「寝ている」姿勢、その間の値であれば「座っている」姿勢または「しゃがんでいる」姿勢であると判定する。例えば、判定部204は、距離Lが、1.2[m]を超えていれば「立っている」姿勢、0.3[m]以下であれば「寝ている」姿勢、0.6[m]〜1.1[m]であれば「座っている」状態または「しゃがんでいる」姿勢であると判定する。そして、ステップS17へ進む。
<<ステップS17>>
また、距離画像センサ10によって撮像された背景画像において、背景画像に写っているベッド13(図3(a)のベッド部130)および椅子12(図3(a)の椅子部120)等の対象空間1に存在する物の位置情報が、予め記憶部205に記憶(登録)されているものとする。判定部204は、判定した人の姿勢、および記憶部205に記憶された対象空間1に存在する物の位置情報に基づいて、人の挙動の検知をする。具体的には、判定部204は、判定した人の姿勢が「寝ている」姿勢で、かつ、撮像画像における人のオブジェクトが、登録されたベッド13の位置に存在する場合、人が「ベッドで寝ている」という挙動として検知する。また、判定部204は、判定した人の姿勢が「座っている」または「しゃがんでいる」姿勢で、かつ、撮像画像における人のオブジェクトが、登録された椅子12の位置に存在する場合、人が「椅子に座っている」という挙動として検知する。すなわち、判定部204は、判定した人の姿勢、および対象空間1における人がいる場所との関連から、人の挙動を検知する。そして、ステップS18へ進む。
なお、背景画像において、背景画像に写っている対象空間1に存在する物の位置情報が、予め記憶部205に記憶(登録)されているものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、PC20は、位置情報判定部(図示せず)を有するものとし、背景画像から対象空間1に存在する椅子12またはベッド13等の物を検出して、背景画像における位置情報を検出し、その位置情報を記憶部205に記憶(登録)させるものとしてもよい。
<<ステップS18>>
判定部204は、ステップS17で検知した人の挙動について、異常な挙動であるか否かを判定する。異常な挙動である場合(ステップS18:Yes)、ステップS19へ進み、異常な挙動でない場合(ステップS18:No)、挙動検知動作を終了する。
具体的には、判定部204は、例えば、判定した人の姿勢が「寝ている」姿勢で、かつ、撮像画像における人のオブジェクトが床面14に存在する場合、人が「床に倒れている」という挙動として検知し、この挙動は異常であると判定すればよい。また、推定部202によって追跡している人のオブジェクトの頭部が、対象空間1内に存在する物によって隠れて、推定部202によってオブジェクトの頭部の推定および追跡が不能になる場合がある。このような状態は、例えば、人が、対象空間1におけるベッド13の、距離画像センサ10に設置位置に対して反対側で、物を探すために寝そべった状態、または、発作等の病状により倒れた状態等が考えられる。このような場合、判定部204は、例えば、推定部202によって追跡していた人のオブジェクトの頭部が、位置情報が登録されているベッド13の近傍で消えて、追跡不能となった時点からの経過時間を計測する。そして、判定部204は、計測している経過時間が、所定時間(例えば、10分)を超えた場合、人が「床に倒れている」という挙動として検知するものとすればよい。
このように、判定部204は、判定した人の姿勢、対象空間1における人の存在位置、人のオブジェクトの頭部の推定および追跡が不能になった時点からの経過時間、および判定した人の姿勢の継続時間等に基づいて、個別具体的に挙動の検知を行うものとすればよい。
<<ステップS19>>
判定部204は、検知した人の挙動が異常な挙動であると判定した場合、報知器30に外部I/F部200を介して報知指令を送信する。報知器30は、受信した報知指令に基づいて、対象空間1の外部に音または表示等によって、対象空間1内に存在する人の挙動が異常である旨を報知する。そして、挙動検知動作を終了する。なお、報知する手段として、報知器30に限定されるものではなく、例えば、PC20が有する表示装置(後述の図7に示す表示装置216)等によって、人の挙動が異常である旨を表示させるものとしてもよい。
以上のように、推定部202により人のオブジェクトから頭部が推定された後は、その人については、ステップS14の頭部の追跡処理以降の処理を繰り返し実行するものとすればよい。また、対象空間1には人が1人のみ存在するとは限られないので、ステップS11における撮像画像に基づいて、ステップS12の背景差分処理以降の動作も並行して実行する必要がある。したがって、上述の挙動検知動作は、対象空間1における複数の人に対しても実行することが可能である。
上述のような対象空間1における人に対する挙動検知動作によって、撮像画像から人のオブジェクトを抽出し、オブジェクトの特定の部位(上述の例では頭部)を推定し、その推定した部位からオブジェクトの下部までの距離に基づいて、対象空間1に存在する人の姿勢を判定し、挙動を検知している。これによって、対象空間1における人の挙動を柔軟に、かつ精度よく検知することが可能となり、人を見守ることについての安全性を向上させることができる。
また、推定した部位からオブジェクトの下部までの距離だけではなく、対象空間1における人の存在位置等との関連によって、人の挙動を検知するものとしている。これによって、人の挙動の検知精度をさらに向上させることができる。
なお、上述のステップS14において、推定部202は、推定した頭部の追跡処理を実行しているが、この追跡処理は、距離画像センサ10による撮像動作毎に、撮像画像に対して背景差分処理(ステップS12)および人のオブジェクトの頭部の推定(ステップS13)を実行することによって行うものとしてもよい。
また、対象空間1に存在する人すべてを見守る必要があるわけではなく、例えば、介護者等が対象空間1に存在する場合は見守る必要はなく、検知システム400による挙動検知動作の必要がない場合もある。このような場合に、検知システム400が、介護者等に対して、挙動検知動作を実行した場合、PC20に対して冗長な負荷をかけたり、介護者等に対して検知された挙動によって、報知器30による必要のない報知動作がなされる虞もある。この場合の対応として、例えば、介護者等に、画像認識のしやすいタグ等を付けさせる方法がある。推定部202は、背景分離部201によって抽出されたオブジェクトから頭部を推定する前に、オブジェクトからタグの抽出を試みる。この場合、記憶部205に予めタグの画像情報を記憶しておき、推定部202は、記憶部205に記憶されたタグの画像との比較によって、オブジェクトからタグが抽出された場合、オブジェクトは介護者であると判定し、そのオブジェクトに対しては、頭部の推定を実行せず、ステップS14〜S19までの処理も実行しないものとすればよい。これによって、PC20の負荷の増加を抑制することができ、報知器30による必要のない報知の発生も抑制することができる。
また、対象空間1における見守りの対象である移動体が人であるものとして説明したが、人に限定されるものではなく、移動体が動物等であってもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る検知システムについて、第1の実施の形態に係る検知システム400の構成および動作と相違する点を中心に説明する。
<対象空間について>
図6は、第2の実施の形態における対象空間の状態の一例を示す図である。図6を参照しながら、人を見守るための空間である対象空間1aについて説明する。
図6に示すように、人を見守るための空間である対象空間1aには、例えば、対象空間1aに人が出入りするためのドア11、人が座るための椅子12、および人が睡眠をとるためのベッド13が設置されている。椅子12およびベッド13は、床面14に設置されている。また、対象空間1aにおける天井側の四隅のうちの対角の位置に距離画像センサ10aと距離画像センサ10bとが設置されている。距離画像センサ10a、10b(撮像手段)は、対象空間1a内の広い範囲(撮像範囲)で撮像できるように設置されている。
このように、対象空間1aに距離画像センサ10a、10bという複数の距離画像センサを設置することによって、背景差分処理により人をオブジェクトして抽出する場合に、物(椅子12またはベッド13等)に隠れて抽出できないといった事態の発生を抑制できる。すなわち、複数の距離画像センサにより、視覚となる部分を減少させることができるので、背景差分処理により人のオブジェクトを抽出しやすくなるので、人の挙動の検知精度を向上させることができる。
また、距離画像センサは、一般に、距離を測定できる測定可能範囲があるが、複数の距離画像センサが、互いに、測定可能範囲外の範囲を補うことによって、人の挙動の検知精度を向上させることができる。
(ハードウェア構成)
図7は、情報処理装置のハードウェア構成図である。図7を参照しながら上述の実施の形態に係る情報処理装置であるPC20のハードウェア構成について説明する。
上述の実施の形態に係るPC20は、CPU210等の制御装置と、ROM(Read Only Memory)211と、RAM(Random Access Memory)212と、外部記憶装置213と、通信I/F214と、マウス、キーボードまたはタッチパッド等の入力装置215と、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置216と、各部を接続するバス217と、を備えている。
上述の実施の形態に係るPC20で実行されるプログラムは、ROM211等に予め組み込まれて提供される。
上述の実施の形態に係るPC20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるように構成してもよい。
さらに、上述の実施の形態に係るPC20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施の形態に係るPC20で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
上述の実施の形態に係るPC20で実行されるプログラムは、コンピュータを上述したPC20の各部(背景分離部201、推定部202、距離算出部203、判定部204および位置情報判定部)として機能させうる。このコンピュータは、CPU210がコンピュータ読取可能な記憶媒体からプログラムを主記憶装置上に読み出して実行することができる。なお、これらのPC20の各部のうち、一部または全部がハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
1、1a 対象空間
10、10a、10b 距離画像センサ
11 ドア
12 椅子
13 ベッド
14 床面
20 PC
30 報知器
50 人物
100、101 撮像画像
102 差分画像
120 椅子部
130 ベッド部
200 外部I/F部
201 背景分離部
202 推定部
203 距離算出部
204 判定部
205 記憶部
210 CPU
211 ROM
212 RAM
213 外部記憶装置
214 通信I/F
215 入力装置
216 表示装置
217 バス
400 検知システム
500 人物部
501 オブジェクト
特開2012−23566号公報

Claims (10)

  1. 背景画像と、撮像手段により撮像された撮像画像との差分を検出し、前記差分から移動体の画像を示すオブジェクトを抽出する分離手段と、
    前記オブジェクトから、該オブジェクトを構成する部位のうち第1部位を推定する推定手段と、
    前記第1部位から、前記オブジェクトの第2部位までの距離を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記移動体の姿勢を判定する判定手段と、
    前記姿勢と、前記撮像画像における前記移動体の位置とに基づいて、前記移動体の挙動を検知する検知手段と、
    を備えた検知装置。
  2. 前記移動体は、人であり、
    前記第1部位は、前記人の頭部であり、
    前記第2部位は、前記オブジェクトを構成する部位のうちの下部位である請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記撮像手段は、さらに該撮像手段から前記移動体までの距離を検出し、
    前記算出手段は、前記撮像手段により検出された前記オブジェクトの前記第1部位までの距離と、前記オブジェクトの第2部位までの距離と、に基づいて、前記第1部位から、前記第2部位までの距離を算出する請求項1または2に記載の検知装置。
  4. 前記背景画像に存する物体の位置情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記検知手段は、前記姿勢と、前記撮像画像における前記移動体の位置と前記物体の位置情報との関係と、に基づいて前記挙動を検知する請求項1〜3のいずれか一項に記載の検知装置。
  5. 前記検知手段は、さらに、前記姿勢の継続時間、および、前記推定手段により前記所定部位の推定が不能になってからの経過時間に基づいて、前記挙動を検知する請求項1〜4のいずれか一項に記載の検知装置。
  6. 前記撮像手段と、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の検知装置と、
    を備えた検知システム。
  7. 報知手段をさらに備え、
    前記検知手段は、前記挙動が異常であるか否かを判定し、前記挙動が異常である場合に前記報知手段に前記挙動が異常である旨を報知させる請求項6に記載の検知システム。
  8. 前記撮像手段は、複数である請求項6または7に記載の検知システム。
  9. 背景画像と、撮像手段により撮像された撮像画像との差分を検出し、前記差分から移動体の画像を示すオブジェクトを抽出する抽出ステップと、
    前記オブジェクトから、該オブジェクトを構成する部位のうち第1部位を推定する推定ステップと、
    前記第1部位から、前記オブジェクトの第2部位までの距離を算出する算出ステップと、
    算出した距離に基づいて、前記移動体の姿勢を判定する判定ステップと、
    前記姿勢と、前記撮像画像における前記移動体の位置とに基づいて、前記移動体の挙動を検知する検知ステップと、
    を有する検知方法。
  10. コンピュータを
    背景画像と、撮像手段により撮像された撮像画像との差分を検出し、前記差分から移動体の画像を示すオブジェクトを抽出する分離手段と、
    前記オブジェクトから、該オブジェクトを構成する部位のうち第1部位を推定する推定手段と、
    前記第1部位から、前記オブジェクトの第2部位までの距離を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記移動体の姿勢を判定する判定手段と、
    前記姿勢と、前記撮像画像における前記移動体の位置とに基づいて、前記移動体の挙動を検知する検知手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106056106A (zh) * 2016-07-22 2016-10-26 内蒙古农业大学 一种草原放牧绵羊牧食行为检测***及其检测方法
JP2018147416A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 株式会社ブレイン 食事の識別システムと識別方法及び識別プログラム

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