JP2015129869A - 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末 - Google Patents

撮像光学系、撮像装置及び携帯端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2015129869A
JP2015129869A JP2014001522A JP2014001522A JP2015129869A JP 2015129869 A JP2015129869 A JP 2015129869A JP 2014001522 A JP2014001522 A JP 2014001522A JP 2014001522 A JP2014001522 A JP 2014001522A JP 2015129869 A JP2015129869 A JP 2015129869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
optical system
distance
imaging optical
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014001522A
Other languages
English (en)
Inventor
清乃 立山
Kiyono Tateyama
清乃 立山
中村 健太郎
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014001522A priority Critical patent/JP2015129869A/ja
Publication of JP2015129869A publication Critical patent/JP2015129869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】遠距離撮像時と近距離撮像時の双方において色収差が良好に補正された小型の撮像光学系、撮像光学系を備えた撮像装置、及び撮像装置を備えた携帯端末を提供する。【解決手段】撮像光学系10は、最も物体側に配置される第1レンズL1を含む複数枚のレンズからなり、撮像光学系10から被写体までの距離が所定値未満である近距離撮像時には、第1レンズの物体側に配置される第1絞りAP1が開口絞りとして機能し、撮像光学系10から被写体までの距離が所定値以上である遠距離撮像時には、レンズ間に配置される第2絞りAP2が開口絞りとして機能し、以下の条件式を満たす。φF>φN...(1)、L/2Y<1.1...(2)、φN:近距離撮像時における第1絞りの開口径(mm)、φF:第2絞りの開口径(mm)、L:遠距離撮像時における第1レンズの物体側面頂点から撮像面までの距離(mm)、Y:遠距離撮像時における最大像高(mm)【選択図】図2

Description

本発明は撮像光学系、特には、CCD型イメージセンサあるいはCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた小型で高い解像度が得られる撮像光学系、およびこれを備える撮像装置並びに携帯端末に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が搭載された携帯端末が普及している。このような携帯端末に搭載される撮像装置においても、より高画質の画像が得られるよう、高画素数の撮像素子を使用したものが市場に供給されるようになってきた。従来の高画素数をもつ撮像素子は、大型化をともなっていたが、近年、画素の高細化が進み、撮像素子が小型化され高細密化されるようになってきた。
このような高細密化された撮像素子に被写体像を結像する撮像光学系には、高い光学性能が要求される。これに対し小型で高性能な光学系として、3枚あるいは4枚構成の撮像光学系に比べ収差補正機能が高く高性能化が可能であるという理由で、例えば5枚又は6枚構成の撮像光学系が提案されている。一方で、携帯端末用の撮像装置に用いる為には、5枚又は6枚構成の撮像光学系であっても、全長を短くした低背化も従来と同様に必要とされている。加えて、解像力を向上させると共に、低輝度の被写体を撮像可能とするために、明るいFナンバーを確保したいという要求もある。
ところで、明るいFナンバーを持つ低背の撮像光学系の場合、遠距離の被写体を撮像する際における収差を最適に補正すると、近距離の被写体を撮像する際における収差の劣化を十分に抑制できないという課題がある。これに対し、一般的なデジタルカメラやビデオカメラに使用される撮像光学系では、その収差劣化を低減する目的で、撮像光学系の一部を光軸方向に変位させて収差劣化を抑制する技術が知られている。しかしながら、携帯端末等に搭載される撮像装置においては、限られたスペース内に配置できることが要求され、撮像光学系のサイズ及び光学系の移動量等の自由度には制約がある場合が多い。これに対し、異なる手法で遠距離撮像時の収差のみならず、近距離撮像時の収差を改善しようとする試みがある。
特開2012−185345号公報 特開2011−102871号公報 特開2010−96820号公報
特許文献1に開示されたデジタルカメラやビデオカメラ用のズーム光学系においては、望遠端と広角端とで開口絞りが光軸方向に変位し、且つ開口径を可変としているが、レンズ枚数が多く且つレンズ移動量が大きすぎるため、このまま携帯端末用の撮像装置などに搭載することは困難である。又、特許文献2に開示されたカメラ用のリアフォーカス方式のレトロフォーカス型広角ズームレンズにおいても、近距離撮像時に絞りを含む2群が物体側へ移動するようになっているが、レンズ枚数が多く且つレンズ移動量が大きすぎるため、このまま携帯端末用の撮像装置などに搭載することは困難である。
一方、特許文献3に開示された撮像光学系は,携帯端末用の撮像装置に搭載可能に低背であって、レンズより物体側に配置され開放Fナンバーを持つ第1絞りと、第1絞りより物体側に配置され小絞りのFナンバーを持つ第2絞りとを有しており、これにより簡素な構成でありながら、比較的収差の大きなマージナル周辺光線を有効にカットすることができる。しかしながら、特許文献3に開示された撮像光学系においては、より低背化した場合の近距離撮影時の性能を改善するには、やや不十分であり、また第1絞りと第2絞りを共にレンズの物体側に配置する構成は、物体側にスペースが必要なため低背化の妨げになる。
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、光学系全長の短い低背な構成を有しながらも、遠距離撮像時と近距離撮像時の双方において諸収差が良好に補正された小型の撮像光学系、該撮像光学系を備えた撮像装置、及び該撮像装置を備えた携帯端末を提供することを目的とする。
請求項1に記載の撮像光学系は、最も物体側に配置される第1レンズを含む、複数枚のレンズからなる撮像光学系であって、
前記撮像光学系から被写体までの距離が所定値未満である近距離撮像時には、前記第1レンズの物体側に配置される第1絞りが開口絞りとして機能し、
前記撮像光学系から被写体までの距離が所定値以上である遠距離撮像時には、レンズ間に配置される第2絞りが開口絞りとして機能し、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
φF>φN (1)
L/2Y<1.1 (2)
但し、
φN:近距離撮像時における前記第1絞りの開口径(mm)
φF:前記第2絞りの開口径(mm)
L:遠距離撮像時における前記第1レンズの物体側面頂点から撮像面までの距離(mm)
Y:遠距離撮像時における最大像高(mm)
本発明によれば、(1)式を満たすことで、遠距離撮像時には、第2絞りを用いて良好な撮像を可能とするとともに、近距離撮像時には、第2絞りより開口径の小さい第1絞りによって、マージナル周辺光束が結像に寄与することを抑制し、収差の劣化を抑えることができる。また焦点深度を広げることもできる。更に、第1絞りを第2絞りより物体側に配置することで、よりマージナル周辺光束がカットされやすくなり、また光学系の最終面より出射して撮像面に結像する光束の撮像面への入射角が小さくなるので、シェーディングの問題を緩和できる。しかるに、第2絞りを最も物体側のレンズよりも物体側に設けると、第1絞りを第2絞りから遠ざけた場合に、撮像光学系の光軸方向長が長くなり、低背の撮像光学系を確保できない。また、第1絞りにより周辺光束が蹴られ過ぎ、周辺が暗くなってしまう。そこで本発明では、第2絞りをレンズ間に配置することで、(2)式を満たすような低背の撮像光学系であっても、被写体距離に関わらず良好な諸収差の補正を可能とし、十分なテレセントリック特性を確保してシェーディングの低減を行えるようにしているのである。なお、絞りの形状が非真円形状(長方形や楕円形状を含む)の場合、「開口径」とは、開口面積を真円に換算して、その直径をいうものとする。又、「開口絞りとして機能する」とは結像面(固体撮像素子の撮像面等)の光軸上に結像する光束を実質的に制限する状態、つまり、通常撮像光学系には複数の絞りが配置されるがその中で光軸上に結像する光束のマージナル光線を決定する絞りとして機能している状態を指す。
請求項2に記載の撮像光学系は、請求項1に記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
1.1<φF/φN<2.0 (3)
(3)式の値が下限を上回ることで、十分な光量が得られない撮像環境でも良好な撮像が可能となり、一方、(3)式の値が上限を下回ることで、マージナル周辺光束を十分にカットして、近距離被写体の撮像においても、諸収差が良好に補正された画像を得ることができる。より好ましくは、以下の式を満たすことである。
1.5<φF/φN<2.0 (3’)
請求項3に記載の撮像光学系は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1絞りは、開口径が一定であり、前記光軸内に挿入される挿入位置と、前記光軸から退避する退避位置を選択的に取り得るようになっていることを特徴とする。
開口径が固定された第1絞りを光路内に挿入し、或いは光路から離脱させる構成は、例えば従来から使用されている単なる回動機構を用いることができ、比較的小型且つ簡素なものであるため、例えば携帯端末用の撮像装置に容易に搭載できる。絞り位置と退避位置との間を移動させる方法として複数の経路をとることもある。例えば、光軸方向において第1絞りが第1レンズの物体側であって、その面頂点より像側に配置される場合には、一度物体側に光軸平行にずらしその後退避位置に退避させるようにすればよい。
請求項4に記載の撮像光学系は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1絞りは、開口径が可変であることを特徴とする。
かかる構成であれば、第1絞りを光路から退避させる必要がないため、退避スペースが不要となり、より小型の撮像装置を実現できる。具体的には、遠距離撮像時には、近距離撮像時よりも第1絞りの径を大きくすることで、開口径が固定された第2絞りが開口絞りとして機能を発揮できるようにする。一方、近距離撮像時には、遠距離撮像時よりも第1絞りの径を小さくすることで、この第1絞りに開口絞りとしての機能を発揮させることができる。なお、第1絞りとしては、複数枚の絞り羽根を駆動して開口径を変えるものや、液晶を用いて開口径を変えるものを用いることができる。液晶を用いた絞りの場合、液晶の特性により、本来遮光すべき開口径の外側で光が洩れてしまい、それにより外側の透過率がゼロとならないことがある。かかる場合、漏れてくる光を考慮して、その分だけ開口径が増大するものとして実質開口径を設定すれば良い。
請求項5に記載の撮像光学系は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、遠距離撮像時におけるFナンバーは2.0未満であり、レンズ枚数が5枚又は6枚であることを特徴とする。
一般的に、Fナンバーを小さくすると、近距離撮像時の収差劣化が大きくなる傾向があるが、本発明と組み合わせることで、より低輝度下での撮像を可能としつつ近距離においても良好な画質の撮像を行うことができる。
請求項6に記載の撮像光学系は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記撮像光学系全体が物体側に変位することを特徴とする。
撮像光学系全体を物体側に変位させることで、各レンズ間の相対位置関係が変化しないため光学系内のレンズ相互のシフトやチルトを防止でき、本発明と組み合わせることで良好な光学特性を得ることができる。
請求項7に記載の撮像光学系は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記撮像光学系は、物体側から順に、第1レンズ群と第2レンズ群とからなり、遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記第1レンズ群のみ又は前記第2レンズのみが光軸方向に変位することを特徴とする。
第1レンズ群のみ、又は第2レンズ群のみを光軸方向に変位させることで、より駆動力の小さい小型のアクチュエータを用いることができ、近距離にある被写体に対して省電力でフォーカシングさせることができ、本発明と組み合わせることで良好な光学特性を得ることができる。
請求項8に記載の撮像光学系は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記撮像光学系は、物体側から順に、第1レンズ群と第2レンズ群とからなり、遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群が物体側に変位し、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
T1>T2 (4)
但し、
T1:前記第1レンズ群における遠距離撮像時に対する近距離撮像時の光軸方向変位量(mm)
T2:前記第2レンズ群における遠距離撮像時に対する近距離撮像時の光軸方向変位量(mm)
第2レンズ群よりも第1レンズ群を物体側に大きく変位させることで、近距離にある被写体に対してフォーカシングさせたときの像面湾曲の増大を抑えることができるため、近距離撮影時の性能低下を、より抑制することが可能となり、本発明と組み合わせることで、レンズ群の移動量を抑制したり、絞りの開口径を小さくしすぎることがないなどの効果があり、近距離撮像時のFナンバーを明るくできる。
請求項9に記載の撮像光学系は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記第2絞りは、前記第1レンズから第3レンズまでの間に配置されていることを特徴とする。
これにより低背の撮像光学系であっても、第1絞りと第2絞りの間の距離を適切に確保でき、近距離での撮像においても、諸収差を良好に補正できると共に撮像面への入射角を小さくできシェーディングの低減を行うことができる。
請求項10に記載の撮像光学系は、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記所定値は、80〜500mmの範囲内の何れかの距離であることを特徴とする。
これにより、近距離被写体を良好な画質で撮像できる。
請求項11に記載の撮像装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の撮像光学系と、固体撮像素子とを備えることを特徴とする。
請求項12に記載の携帯端末は、請求項11に記載の撮像装置と表示装置を備え、前記撮像装置で撮像した画像を前記表示装置に表示することを特徴とする。本発明の撮像装置を用いることで、より小型かつ高性能な画像の得られる携帯端末を得ることができる。
本発明によれば、光学系全長の短い低背な構成を有しながらも、遠距離撮像時と近距離撮像時の双方において諸収差が良好に補正された小型の撮像光学系、該撮像光学系を備えた撮像装置、及び該撮像装置を備えた携帯端末を提供することができる。
本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図である。 撮像装置50の撮像光学系の光軸に沿った断面を模式的に示した図である。 撮像装置を適用した携帯端末としてのスマートフォンの正面図(a)、及び撮像装置を適用したスマートフォンの背面図(b)である。 図3のスマートフォンの制御ブロック図である。 実施例1の1−A状態の撮像光学系の光軸方向断面図である。 実施例1の1−A状態の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。 実施例1の1−A状態における撮像光学系のMTF(Modulation Transfer Function)値を示したグラフである。 実施例1の1−B状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。 実施例1の1−C状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。 実施例2の2−A状態の撮像光学系の光軸方向断面図である。 実施例2の2−A状態の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。 実施例2の2−A状態における撮像光学系のMTF(Modulation Transfer Function)値を示したグラフである。 実施例2の2−B状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。 実施例2の2−C状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる撮像装置50の斜視図であり、図2は、撮像装置50の撮像光学系の光軸に沿った断面を模式的に示した図であり、具体的には実施例1に相当するバレル付レンズ断面図である。
図1、2に示すように、撮像装置50は、光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型撮像素子51と、この撮像素子51の光電変換部(撮像面)51aに被写体像を撮像させる撮像光学系10と、撮像光学系10を保持する鏡筒53と、不図示のセンサカバーに支持され撮像光学系10と撮像素子51の間に配置された平行平板状の光学フィルタ54と、撮像光学系10を光軸方向に駆動するアクチュエータ55と、撮像素子51を実装した基板52と、基板52上に配置されて撮像光学系10を覆う筐体56とを有する。
図2に示すように、撮像素子51は、その受光側の平面の中央部に、画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成されており、その周囲には信号処理回路(不図示)が形成されている。かかる信号処理回路は、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。また、撮像素子51の受光側の平面の外縁近傍には、多数のパッド(図示略)が配置されており、ワイヤ51bを介して基板52に接続されている。撮像素子51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号等に変換し、ワイヤ51bを介して基板52上の所定の回路に出力する。ここで、Yは輝度信号、U(=R−Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B−Y)は青と輝度信号との色差信号である。なお、撮像素子は上記CMOS型のイメージセンサに限定されるものではなく、CCD等の他のものを使用しても良い。
鏡筒53内に配置された撮像光学系10は、物体側より順に、第1絞りAP1、第1レンズL1、第2絞りAP2、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5からなる。第1絞りAP1は、アクチュエータ57により複数枚の絞り羽根57aを開閉駆動することによって開口径を可変とする可変絞りであり、第2絞りAP2は一定の開口径を持つ固定絞りである。なお、第1絞りAP1は、アクチュエータ57により開口径が固定の絞りを光軸AXから挿脱させるタイプでも良いし、液晶絞りでも良い。
近距離撮像時には、第1レンズL1の物体側に配置される第1絞りAP1が開口絞りとして機能し、遠距離撮像時には、第2絞りAP2が開口絞りとして機能し、以下の条件式を満たす。
φF>φN (1)
L/2Y<1.1 (2)
但し、
φN:近距離撮像時における第1絞りAP1の開口径(mm)
φF:第2絞りAP2の開口径(mm)
L:遠距離撮像時における第1レンズL1の物体側面頂点から撮像面までの距離(mm)
Y:遠距離撮像時における最大像高(mm)
上述した撮像装置50の動作について説明する。図3は、撮像装置50を携帯端末としてのスマートフォン100に装備した状態を示す図である。また、図4はスマートフォン100の制御ブロック図である。
撮像装置50は、例えば、筐体56の物体側端面がスマートフォン100の背面(図3(b)参照)に設けられ、タッチパネル70の裏側に相当する位置に配設される。
撮像装置50は、スマートフォン100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101側に出力する。
一方、スマートフォン100は、図4に示すように、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等をキーにより指示入力するための入力部60と、所定のデータの他に撮像した映像等を表示する液晶表示部70と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像装置50により得られた撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる及び一時記憶部(RAM)92とを備えている。
スマートフォン100は、入力キー部60の操作によって動作し、タッチパネル(表示部)70に表示されたアイコン71等をタッチすることで、撮像装置50を動作させて撮像を行うことができる。ここで、遠距離撮像時には、アクチュエータ57が絞り羽根57aを開く方向に駆動することで、第1絞りAP1の開口径が増大する。よって、第2絞りAP2が開口絞りとして機能して、被写体像が光電変換部51aに結像する。
一方、近距離撮像時には、アクチュエータ55を駆動することで、撮像光学系10が全体的に物体側に繰り出し、近距離の被写体に対してフォーカシングを行うことができる。このとき、アクチュエータ57が絞り羽根57aを閉じる方向に駆動することで、第1絞りAP1の開口径が縮小し、第1絞りAP1が開口絞りとして機能し、被写体像が光電変換部51aに結像する。適切なタイミングで行われたレリーズに応じて撮像装置50から入力された画像信号は、制御部101で後述する画像処理を施され、上記スマートフォン100の制御系により、記憶部92に記憶されたり、或いはタッチパネル70で表示され、さらには、無線通信部80を介して映像情報として外部に送信される。
なお、近距離撮像時に撮像光学系10全体を移動させるもので説明したが、撮像光学系10を第1レンズ群と、第2レンズ群に分け、第2レンズ群を常に固定しておき、近距離撮像時に第1レンズ群のみを移動させても良いし、第1レンズ群を常に固定しておき、近距離撮像時に第2レンズ群のみを移動させるようにしても良い。また、近距離撮像時に第1レンズ群と第2レンズ群を物体側に繰り出すが、第1レンズ群の繰り出し量(T1)を第2レンズ群の繰り出し量(T2)より大きくしても良い。
[実施例]
以下、本発明の撮像光学系の実施例を示す。各実施例に使用する記号は下記の通りである。
f:撮像光学系全系の焦点距離
fB:バックフォーカス
F:Fナンバー
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長
ENTP:入射瞳位置(第1面から入射瞳位置までの距離)
EXTP:射出瞳位置(撮像面から射出瞳位置までの距離)
H1:前側主点位置(第1面から前側主点位置までの距離)
H2:後側主点位置(最終面から後側主点位置までの距離)
R:曲率半径
D:軸上面間隔
Nd:レンズ材料のd線に対する屈折率
νd:レンズ材料のd線に対するアッベ数
各実施例において、各面番号の後に「*」が記載されている面が非球面形状を有する面であり、非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり(像側をプラス)、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
Figure 2015129869
ただし、
Ai:i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
なお、特許請求の範囲及び実施例に記載の近軸曲率半径の意味合いについて、実際のレンズ測定の場面においては、レンズ中央近傍(具体的には、レンズ外径に対して10%以内の中央領域)での形状測定値を最小自乗法でフィッティングした際の近似曲率半径を近軸曲率半径であるとみなすことができる。また、例えば2次の非球面係数を使用した場合には、非球面定義式の基準曲率半径に2次の非球面係数も勘案した曲率半径を近軸曲率半径とみなすことができる。(例えば参考文献として、松居吉哉著「レンズ設計法」(共立出版株式会社)のP41〜42を参照のこと)
(実施例1)
図5は、遠距離撮像時における実施例1の撮像光学系の断面図である。図中、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は、像側面に極値を有する第5レンズである。S1は、第1レンズL1より物体側に配置された第1絞り、S2は、第1レンズL1と第2レンズL2との間に配置された第2絞り、IMは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。
実施例1の撮像光学系において、表1は、遠距離撮像時(被写体距離∞)であって、第2絞りを開口絞りとして機能させた状態(1−A状態とする)でのレンズデータを示し、表2は、近距離撮像時(被写体距離100mm)であって、第1絞りを開口絞りとして機能させ、更に遠距離撮像時に対して撮像光学系全体を0.142mm物体側に変位させた状態(1−B状態とする)でのレンズデータを示し、表3は、近距離撮像時(被写体距離100mm)であって、第1絞りを開口絞りとして機能させ、更に第1レンズL1〜第4レンズL4を第1群とし、第5レンズL5を第2群として、遠距離撮像時に対して第1群及び第2群を独立して物体側に変位させるが、第1群の変位量が第2群の変位量より大きい状態(1−C状態とする)でのレンズデータを示す。なお、表2(1−B状態)及び表3(1−C状態)における非球面係数及び単レンズデータは、表1(1−A状態)と同じであるため省略する。また、本明細書中(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(たとえば2.5×10-02)を、E(たとえば2.5E−02)を用いて表すものとする。
[表1]
実施例1-A

f=3.62mm fB=0.275mm F=1.85 2Y=5.842mm
ENTP=0.27mm EXTP=-2.03mm H1=-1.8mm H2=-3.35mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1 ∞ 0.050 1.00
2 ∞ 0.000 1.00
3* 1.690 0.670 1.54470 56.2 0.99
4* -17.129 0.005 0.92
5(絞り) ∞ 0.045 0.90
6* 7.652 0.170 1.63470 23.9 0.90
7* 2.146 0.423 0.93
8* 9.575 0.535 1.54470 56.2 1.11
9* ∞ 0.460 1.24
10* 17.437 0.745 1.54470 56.2 1.41
11* -1.380 0.300 1.70
12* -4.526 0.342 1.54470 56.2 2.25
13* 1.244 0.450 2.51
14 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
15 ∞ 0.275 3.30

非球面係数

第3面 第9面
K= -0.16099E+01 K= 0.00000E+00
A4= 0.42509E-01 A4= -0.94188E-01
A6= -0.24907E-01 A6= 0.52351E-03
A8= 0.96714E-01 A8= -0.32026E-01
A10= -0.20014E+00 A10= 0.65498E-01
A12= 0.18931E+00 A12= -0.60565E-01
A14= -0.76314E-01 A14= 0.22566E-01

第4面 第10面
K= -0.50000E+02 K= 0.50000E+02
A3= 0.00000E+00 A3= -0.42649E-01
A4= -0.80097E-01 A4= 0.48067E-01
A5= 0.00000E+00 A5= -0.10040E+00
A6= 0.34510E+00 A6= 0.14611E-01
A8= -0.59251E+00 A8= 0.10093E-01
A10= 0.43589E+00 A10= -0.10196E-01
A12= -0.13901E+00 A12= 0.10353E-02

第6面 第11面
K= 0.38417E+02 K= -0.76240E+01
A3= 0.00000E+00 A3= -0.11300E+00
A4= -0.25522E+00 A4= 0.10455E-01
A5= 0.00000E+00 A5= 0.32856E-02
A6= 0.79024E+00 A6= 0.30690E-02
A8= -0.12284E+01 A8= 0.37157E-03
A10= 0.94293E+00 A10= -0.20447E-02
A12= -0.30120E+00 A12= 0.12798E-02
A14= 0.00000E+00 A14= -0.22925E-03

第7面 第12面
K= -0.14022E+02 K= 0.79050E+00
A3= 0.00000E+00 A3= -0.24413E+00
A4= -0.19126E-01 A4= 0.46216E-01
A5= 0.00000E+00 A5= 0.35437E-01
A6= 0.34238E+00 A6= 0.29272E-02
A8= -0.52334E+00 A8= -0.13992E-02
A10= 0.44676E+00 A10= -0.10781E-03
A12= -0.15009E+00 A12= 0.75523E-05
A14= 0.00000E+00 A14= 0.18354E-05

第8面 第13面
K= 0.21484E+02 K= -0.85142E+01
A3= 0.00000E+00 A3= -0.15196E+00
A4= -0.87540E-01 A4= 0.74618E-01
A5= 0.00000E+00 A5= -0.15556E-01
A6= -0.97850E-01 A6= 0.28003E-03
A8= 0.36161E+00 A8= -0.30821E-03
A10= -0.57724E+00 A10= -0.44514E-05
A12= 0.44668E+00 A12= 0.34227E-05
A14= -0.12141E+00 A14= 0.17208E-06

単レンズデータ

レンズ 始面 焦点距離(mm)
1 3 2.860
2 6 -4.755
3 8 17.578
4 10 2.380
5 12 -1.755
[表2]
実施例1-B

f=3.62mm fB=0.417mm F=3.99 2Y=5.842mm
ENTP=0.27mm EXTP=-2.03mm H1=-1.8mm H2=-3.35mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1 ∞ 0.050 0.48
2(絞り) ∞ 0.000 0.48
3* 1.690 0.670 1.54470 56.2 0.99
4* -17.129 0.005 0.92
5* ∞ 0.045 0.90
6* 7.652 0.170 1.63470 23.9 0.90
7* 2.146 0.423 0.93
8* 9.575 0.535 1.54470 56.2 1.11
9* ∞ 0.460 1.24
10* 17.437 0.745 1.54470 56.2 1.41
11* -1.380 0.300 1.70
12* -4.526 0.342 1.54470 56.2 2.25
13* 1.244 0.450 2.51
14 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
15 ∞ 0.417 3.30
[表3]
実施例1-C

f=3.6mm fB=0.406mm F=3.96 2Y=5.842mm
ENTP=0.27mm EXTP=-2.02mm H1=-1.79mm H2=-3.33mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1 ∞ 0.050 0.48
2(絞り) ∞ 0.000 0.48
3* 1.690 0.670 1.54470 56.2 0.99
4* -17.129 0.005 0.92
5* ∞ 0.045 0.90
6* 7.652 0.170 1.63470 23.9 0.90
7* 2.146 0.423 0.93
8* 9.575 0.535 1.54470 56.2 1.11
9* ∞ 0.460 1.24
10* 17.437 0.745 1.54470 56.2 1.41
11* -1.380 0.307 1.70
12* -4.526 0.342 1.54470 56.2 2.25
13* 1.244 0.443 2.51
14 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
15 ∞ 0.406 3.30
図6は、遠距離撮像時(1−A状態)における実施例1の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。尚、以降の収差図において、球面収差図では、実線がd線、点線がg線を表し、非点収差図では、実線Sがサジタル像面、点線Mがメリジオナル像面をあらわすものとする。
図7は、1−A状態における撮像光学系のMTF(Modulation Transfer Function)値を示したグラフであり、図8は、1−B状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフであり、図9は、1−C状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。図7〜9において、縦軸はMTF値を表し、横軸は軸上ベスト位置を0として光軸方向位置を表しており、Oは軸上、3Sはサジタル方向における3割像高の位置、3Mはメリジオナル方向における3割像高の位置、5Sはサジタル方向における5割像高の位置、5Mはメリジオナル方向における5割像高の位置、7Sはサジタル方向における7割像高の位置、7Mはメリジオナル方向における7割像高の位置を意味する(以下、同じ)。図7〜9によれば、遠距離撮像、近距離撮像を問わず、軸上ベスト位置の近傍において各像高でもMTF値が最大となり、画面のほぼ全体にわたってピントを合わせることが出来ることが分かる。
表4に、1−A状態における撮像面の各位置(撮像面中心(Y=0)からの距離で表す)に結像する最終面より出射した光線の入射角を示し、表5に、1−B状態における撮像面の各位置に結像する最終面より出射した光線の入射角を示し、表6に、1−C状態における撮像面の各位置に結像する最終面より出射した光線の入射角を示す。なお、Upper及びLowerは、結像する光線のうちの最も外縁の光線、Chiefは主光線を示している(以下、同じ)。表4〜6によれば、近距離撮像時に、撮像面周辺部に結像する主光線の入射角CRA(Chief Ray Angle)を減少させることが出来ることが分かる。
Figure 2015129869
Figure 2015129869
Figure 2015129869
(実施例2)
図10は、遠距離撮像時における実施例2の撮像光学系の断面図である。図中、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、L6は、像側面に極値を有する第6レンズである。S1は、第1レンズL1より物体側に配置された第1絞り、S2は、第1レンズL1と第2レンズL2との間に配置された第2絞り、IMは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。
実施例2の撮像光学系において、表7は、遠距離撮像時(被写体距離∞)であって、第2絞りを開口絞りとして機能させた状態(2−A状態とする)でのレンズデータを示し、表8は、近距離撮像時(被写体距離100mm)であって、第1絞りを開口絞りとして機能させ、更に遠距離撮像時に対して撮像光学系全体を0.156mm物体側に変位させた状態(2−B状態とする)でのレンズデータを示し、表9は、近距離撮像時(被写体距離100mm)であって、第1絞りを開口絞りとして機能させ、更に第1レンズL1〜第5レンズL5を第1群とし、第6レンズL6を第2群として、遠距離撮像時に対して第1群及び第2群を独立して物体側に変位させるが、第1群の変位量が第2群の変位量より大きい状態(2−C状態とする)でのレンズデータを示す。なお、表8(2−B状態)及び表9(2−C状態)における非球面係数及び単レンズデータは、表7(2−A状態)と同じであるため省略する。
[表7]
実施例2-A

f=3.74mm fB=0.180mm F=1.85 2Y=5.842mm
ENTP=0mm EXTP=-2.13mm H1=-2.33mm H2=-3.57mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1* 1.599 0.550 1.54470 56.2 1.03
2* -649.379 0.060 0.98
3(絞り) ∞ 0.000 0.92
4* 5.699 0.170 1.63470 23.9 0.92
5* 2.094 0.491 0.92
6* 20.962 0.398 1.54470 56.2 1.06
7* -7.179 0.080 1.14
8* -8.404 0.250 1.63470 23.9 1.16
9* ∞ 0.416 1.30
10* 5.495 0.548 1.54470 56.2 1.50
11* -2.413 0.494 1.78
12* -3.790 0.322 1.54470 56.2 2.25
13* 1.776 0.450 2.40
14 ∞ 0.000 2.83
15 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
16 ∞ 0.180 3.30

非球面係数

第1面 第8面
K= -0.10392E+01 K= 0.49507E+02
A3= 0.00000E+00 A3= 0.35638E-02
A4= 0.40456E-01 A4= -0.52225E-01
A5= 0.00000E+00 A5= -0.15538E-01
A6= -0.14174E-01 A6= -0.16086E-02
A8= 0.80395E-01 A8= -0.15709E-02
A10= -0.13977E+00 A10= 0.14030E-03
A12= 0.12330E+00 A12= 0.20030E-02
A14= -0.41967E-01 A14= 0.00000E+00

第2面 第9面
K= -0.50000E+02 K= 0.00000E+00
A4= -0.41753E-01 A4= -0.37038E+00
A6= 0.18492E+00 A6= 0.39587E+00
A8= -0.27987E+00 A8= -0.63206E+00
A10= 0.22395E+00 A10= 0.79439E+00
A12= -0.75565E-01 A12= -0.62751E+00
A14= 0.00000E+00 A14= 0.23464E+00

第4面 第10面
K= 0.27562E+02 K= 0.95975E+01
A3= 0.00000E+00 A3= -0.47379E-01
A4= -0.17419E+00 A4= 0.26749E-01
A5= 0.00000E+00 A5= -0.76708E-01
A6= 0.37501E+00 A6= 0.13991E-01
A8= -0.48527E+00 A8= 0.70859E-02
A10= 0.36207E+00 A10= -0.92400E-02
A12= -0.12262E+00 A12= 0.15262E-02

第5面 第11面
K= -0.11708E+02 K= -0.30589E+02
A3= 0.00000E+00 A3= -0.13955E+00
A4= 0.86610E-03 A4= 0.44605E-01
A5= 0.00000E+00 A5= 0.10408E-01
A6= 0.15149E+00 A6= -0.49845E-03
A8= -0.16857E+00 A8= -0.12120E-02
A10= 0.13108E+00 A10= -0.22153E-02
A12= -0.31985E-01 A12= 0.12969E-02
A14= 0.00000E+00 A14= -0.19310E-03

第6面 第12面
K= 0.21484E+02 K= -0.16113E+01
A3= 0.00000E+00 A3= -0.25332E+00
A4= -0.10647E+00 A4= 0.39398E-01
A5= 0.00000E+00 A5= 0.40885E-01
A6= -0.34385E+00 A6= 0.42280E-02
A8= 0.81173E+00 A8= -0.15708E-02
A10= -0.12200E+01 A10= -0.14857E-03
A12= 0.83765E+00 A12= 0.49192E-05
A14= -0.48015E-01 A14= 0.25161E-05

第7面 第13面
K= 0.30276E+02 K= -0.18260E+02
A3= 0.27147E-01 A3= -0.13148E+00
A4= -0.32265E-01 A4= 0.65014E-01
A5= -0.53399E-01 A5= -0.19520E-01
A6= -0.35395E-01 A6= 0.26579E-02
A8= 0.14988E-02 A8= -0.12921E-03
A10= 0.59713E-02 A10= -0.75259E-04
A12= -0.76625E-04 A12= -0.46408E-05
A14= 0.00000E+00 A14= 0.20410E-05

単レンズデータ

レンズ 始面 焦点距離(mm)
1 1 2.929
2 4 -5.313
3 6 9.867
4 8 -13.241
5 10 3.156
6 12 -2.176
[表8]
実施例2-B

f=3.74mm fB=0.336mm F=3.99 2Y=5.842mm
ENTP=0mm EXTP=-2.13mm H1=-2.33mm H2=-3.57mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1(絞り) ∞ 0.000 0.50
2* 1.599 0.550 1.54470 56.2 0.64
3* -649.379 0.060 0.45
4* 5.699 0.170 1.63470 23.9 0.92
5* 2.094 0.491 0.53
6* 20.962 0.398 1.54470 56.2 0.86
7* -7.179 0.080 1.01
8* -8.404 0.250 1.63470 23.9 1.05
9* ∞ 0.416 1.19
10* 5.495 0.548 1.54470 56.2 1.42
11* -2.413 0.494 1.63
12* -3.790 0.322 1.54470 56.2 2.25
13* 1.776 0.450 2.29
14 ∞ 0.000 2.73
15 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
16 ∞ 0.336 3.30
[表9]
実施例2-C

f=3.71mm fB=0.318mm F=3.95 2Y=5.842mm
ENTP=0mm EXTP=-2.12mm H1=-2.32mm H2=-3.55mm

面番号 R(mm) D(mm) Nd νd 有効半径(mm)
1(絞り) ∞ 0.000 0.50
2* 1.599 0.550 1.54470 56.2 0.64
3* -649.379 0.060 0.45
4* 5.699 0.170 1.63470 23.9 0.92
5* 2.094 0.491 0.53
6* 20.962 0.398 1.54470 56.2 0.87
7* -7.179 0.080 1.01
8* -8.404 0.250 1.63470 23.9 1.06
9* ∞ 0.416 1.20
10* 5.495 0.548 1.54470 56.2 1.43
11* -2.413 0.510 1.65
12* -3.790 0.322 1.54470 56.2 2.25
13* 1.776 0.450 2.31
14 ∞ -0.016 2.75
15 ∞ 0.110 1.51630 64.1 3.30
16 ∞ 0.318 3.30
図11は、遠距離撮像時(2−A状態)における実施例2の収差図(球面収差(a)、非点収差(b)、歪曲収差(c))である。
図12は、2−A状態における撮像光学系のMTF(Modulation Transfer Function)値を示したグラフであり、図13は、2−B状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフであり、図14は、2−C状態における撮像光学系のMTF値を示したグラフである。図12〜14において、縦軸はMTF値を表し、横軸は軸上ベスト位置を0として光軸方向位置を表している。図12〜14によれば、遠距離撮像、近距離撮像を問わず、軸上ベスト位置の近傍において各像高でもMTF値が最大となり、画面のほぼ全体にわたってピントを合わせることが出来ることが分かる。
表10に、2−A状態における撮像面の各位置(撮像面中心(Y=0)からの距離で表す)に結像する最終面より出射した光線の入射角を示し、表11に、2−B状態における撮像面の各位置に結像する最終面より出射した光線の入射角を示し、表12に、2−C状態における撮像光学系の撮像面の各位置に結像する最終面より出射した光線の入射角を示す。表10〜12によれば、近距離撮像時に、撮像面周辺部に結像する主光線の入射角CRA(Chief Ray Angle)を減少させることが出来ることが分かる。
Figure 2015129869
Figure 2015129869
Figure 2015129869
各条件式に対応する各実施例の値を、表13に示す。
Figure 2015129869
また、本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、実質的に屈折力を持たないダミーレンズを更に付与した場合でも本発明の適用範囲内である。また、上記の実施例においては、第2絞りを第1レンズと第2レンズの間に配置したもので説明したが、第2レンズと第3レンズの間に配置した場合でも、同様の効果を得ることができる。また、近距離撮像時の例を被写体距離100mmとしたもので説明したが、これに限るものでなく、80mm〜500mmの範囲内の距離で開口絞りとしての機能を切り替えるようにすれば同様の効果を得ることができる。
本発明は、小型の携帯端末に好適な撮像光学系を提供できる。
10 撮像光学系
50 撮像装置
51 固体撮像素子
51a 光電変換部
51b ワイヤ
52 基板
53 鏡筒
54 光学フィルタ
55 アクチュエータ
56 筐体
57 アクチュエータ
57a 絞り羽根
60 入力部
60 入力キー部
70 タッチパネル
71 アイコン
80 無線通信部
92 記憶部
100 スマートフォン
101 制御部
L1−L6 レンズ
AP1 第1絞り
AP2 第2絞り
F IRカットフィルタ

Claims (12)

  1. 最も物体側に配置される第1レンズを含む、複数枚のレンズからなる撮像光学系であって、
    前記撮像光学系から被写体までの距離が所定値未満である近距離撮像時には、前記第1レンズの物体側に配置される第1絞りが開口絞りとして機能し、
    前記撮像光学系から被写体までの距離が所定値以上である遠距離撮像時には、レンズ間に配置される第2絞りが開口絞りとして機能し、以下の条件式を満たすことを特徴とする撮像光学系。
    φF>φN (1)
    L/2Y<1.1 (2)
    但し、
    φN:近距離撮像時における前記第1絞りの開口径(mm)
    φF:前記第2絞りの開口径(mm)
    L:遠距離撮像時における前記第1レンズの物体側面頂点から撮像面までの距離(mm)
    Y:遠距離撮像時における最大像高(mm)
  2. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
    1.1<φF/φN<2.0 (3)
  3. 前記第1絞りは、開口径が一定であり、前記光軸内に挿入される挿入位置と、前記光軸から退避する退避位置を選択的に取り得るようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像光学系。
  4. 前記第1絞りは、開口径が可変であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像光学系。
  5. 遠距離撮像時におけるFナンバーは2.0未満であり、レンズ枚数が5枚又は6枚であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撮像光学系。
  6. 遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記撮像光学系全体が物体側に変位することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像光学系。
  7. 前記撮像光学系は、物体側から順に、第1レンズ群と第2レンズ群とからなり、遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記第1レンズ群のみ又は前記第2レンズ群のみが光軸方向に変位することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像光学系。
  8. 前記撮像光学系は、物体側から順に、第1レンズ群と第2レンズ群とからなり、遠距離撮像時に対して近距離撮像時には、前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群が物体側に変位し、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像光学系。
    T1>T2 (4)
    但し、
    T1:前記第1レンズ群における遠距離撮像時に対する近距離撮像時の光軸方向変位量(mm)
    T2:前記第2レンズ群における遠距離撮像時に対する近距離撮像時の光軸方向変位量(mm)
  9. 前記第2絞りは、前記第1レンズから第3レンズまでの間に配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の撮像光学系。
  10. 前記所定値は、80〜500mmの範囲内の何れかの距離であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の撮像光学系。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の撮像光学系と、固体撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項11に記載の撮像装置と、表示装置を備え、前記撮像装置で撮像した画像を前記表示装置に表示することを特徴とする携帯端末。
JP2014001522A 2014-01-08 2014-01-08 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末 Pending JP2015129869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001522A JP2015129869A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001522A JP2015129869A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015129869A true JP2015129869A (ja) 2015-07-16

Family

ID=53760629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014001522A Pending JP2015129869A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015129869A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI601993B (zh) * 2015-12-30 2017-10-11 信泰光學(深圳)有限公司 鏡頭裝置
TWI615652B (zh) * 2015-12-30 2018-02-21 信泰光學(深圳)有限公司 光學鏡頭
WO2018110994A1 (en) * 2016-12-14 2018-06-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical lens assembly and method of forming image using the same
CN109960018A (zh) * 2018-05-04 2019-07-02 浙江舜宇光学有限公司 光学成像镜头
US10523850B2 (en) 2015-12-30 2019-12-31 Sintai Optical (Shenzhen) Co., Ltd. Camera device with adjustable aperture
JP2020003648A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置、表示装置を組み込んだ電子機器、及び、プログラム
US10620404B2 (en) 2015-12-30 2020-04-14 Sintai Optical (Shenzhen) Co., Ltd. Optical lens
CN111158121A (zh) * 2020-03-10 2020-05-15 厦门力鼎光电股份有限公司 一种光学成像镜头
JP2022113092A (ja) * 2021-01-22 2022-08-03 北京小米移動軟件有限公司 撮像レンズ、撮像装置及び電子機器
US11573402B2 (en) 2018-05-04 2023-02-07 Zhejiang Sunny Optical Co., Ltd. Optical imaging lens assembly

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10620404B2 (en) 2015-12-30 2020-04-14 Sintai Optical (Shenzhen) Co., Ltd. Optical lens
TWI615652B (zh) * 2015-12-30 2018-02-21 信泰光學(深圳)有限公司 光學鏡頭
US10523850B2 (en) 2015-12-30 2019-12-31 Sintai Optical (Shenzhen) Co., Ltd. Camera device with adjustable aperture
TWI601993B (zh) * 2015-12-30 2017-10-11 信泰光學(深圳)有限公司 鏡頭裝置
WO2018110994A1 (en) * 2016-12-14 2018-06-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical lens assembly and method of forming image using the same
CN110073264A (zh) * 2016-12-14 2019-07-30 三星电子株式会社 光学透镜组件和使用该光学透镜组件形成图像的方法
EP3532883A4 (en) * 2016-12-14 2019-11-27 Samsung Electronics Co., Ltd. OPTICAL LENS ARRANGEMENT AND METHOD FOR IMAGING THEREWITH
US10558014B2 (en) 2016-12-14 2020-02-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical lens assembly and method of forming image using the same
CN110073264B (zh) * 2016-12-14 2021-10-01 三星电子株式会社 光学透镜组件和使用该光学透镜组件形成图像的方法
US11092779B2 (en) * 2016-12-14 2021-08-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical lens assembly and method of forming image using the same
CN109960018A (zh) * 2018-05-04 2019-07-02 浙江舜宇光学有限公司 光学成像镜头
US11573402B2 (en) 2018-05-04 2023-02-07 Zhejiang Sunny Optical Co., Ltd. Optical imaging lens assembly
CN109960018B (zh) * 2018-05-04 2021-05-25 浙江舜宇光学有限公司 光学成像镜头
JP7160311B2 (ja) 2018-06-28 2022-10-25 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及び表示装置を組み込んだ電子機器
JP2020003648A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置、表示装置を組み込んだ電子機器、及び、プログラム
US11599001B2 (en) 2018-06-28 2023-03-07 Japan Display Inc. Display device and electronic apparatus incorporating the same
US11914258B2 (en) 2018-06-28 2024-02-27 Japan Display Inc. Electronic apparatus incorporating a liquid crystal element
CN111158121A (zh) * 2020-03-10 2020-05-15 厦门力鼎光电股份有限公司 一种光学成像镜头
JP2022113092A (ja) * 2021-01-22 2022-08-03 北京小米移動軟件有限公司 撮像レンズ、撮像装置及び電子機器
JP7285285B2 (ja) 2021-01-22 2023-06-01 北京小米移動軟件有限公司 撮像レンズ、撮像装置及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6222564B2 (ja) 撮像レンズ、レンズユニット、撮像装置、デジタルスチルカメラ及び携帯端末
JP2015129869A (ja) 撮像光学系、撮像装置及び携帯端末
JP5839038B2 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
JP5735712B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像レンズを備えた撮像装置
JP5741395B2 (ja) 撮像装置
JP5904623B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像レンズを備えた撮像装置
JP6347156B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP5304117B2 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末
TW201809793A (zh) 攝像鏡頭及攝像裝置
JP6425028B2 (ja) 撮像レンズ、レンズユニット、撮像装置、デジタルスチルカメラ及び携帯端末
US8810924B2 (en) Image capturing lens and image capturing apparatus provided with the image capturing lens
JP2015114505A (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
WO2013145547A1 (ja) 撮像レンズおよび撮像レンズを備えた撮像装置
JP2015225102A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP6451639B2 (ja) 撮像装置及び携帯端末
US8045275B2 (en) Zoom lens and image pickup device having the same
JP2014232147A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
WO2013008862A1 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
JP2011095301A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP5682806B2 (ja) 撮像光学系、カメラ装置および携帯情報端末装置
JP2013092584A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP2015087495A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP2015084066A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
WO2014073685A1 (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JPWO2012114970A1 (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末