JP2015129483A - エンジンの失火診断装置 - Google Patents

エンジンの失火診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015129483A
JP2015129483A JP2014001861A JP2014001861A JP2015129483A JP 2015129483 A JP2015129483 A JP 2015129483A JP 2014001861 A JP2014001861 A JP 2014001861A JP 2014001861 A JP2014001861 A JP 2014001861A JP 2015129483 A JP2015129483 A JP 2015129483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
misfire
value
cylinder
diagnosis
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014001861A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 大輔
Daisuke Takahashi
大輔 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014001861A priority Critical patent/JP2015129483A/ja
Priority to US14/581,914 priority patent/US20150192498A1/en
Publication of JP2015129483A publication Critical patent/JP2015129483A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

【課題】失火診断の際に、失火以外の要因によるエンジンの回転変動の影響を排除して誤診断を防止する。【解決手段】#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えている場合、失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H1を減算した値が#(n−2)気筒の失火診断値DG#(n-2)以上、且つ失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H2を減算した値が#n気筒の失火診断値DG#n以上の場合には、診断対象気筒に失火が発生したと判定する。逆に、#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えていても、DG#(n-1)−P1<DG#(n-2)、又は、DG#(n-1)−P2<DG#nの場合には、失火以外の要因による回転変動であると判断することで、誤診断を回避することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンの失火の有無を診断する際の誤診断を防止するエンジンの失火診断装置に関する。
従来から、エンジンの失火診断装置としては、所定クランク角毎のエンジン回転変動を算出し、エンジンの失火を診断する技術が採用されている。すなわち、燃焼行程の気筒の筒内圧(燃焼圧)と、燃焼行程間のエンジン回転には強い相関があるため、失火による回転数変動分を所定クランク角毎のエンジン回転変動として算出し、このエンジン回転変動を所定の判定レベルと比較することによって失火発生を判断することができる。
例えば、特許文献1には、爆発行程が隣接する気筒間の経過時間の偏差、又は爆発行程が一つの間隔を隔てて行われる気筒間の経過時間の偏差を求め、この回転変動分に相当する偏差を、判定レベルである設定値と比較することにより、失火を判断する技術が開示されている。
特開平5−34243号公報
しかしながら、エンジンには、失火以外の要因による特異な回転変動、例えば、悪路走行時等の路面状態が急激に変化するような運転状態やエンジン負荷の変動、粗悪燃料使用による燃焼不安定等に回転変動が発生する場合がある。このような場合、特許文献1に開示されているよう従来技術では、一義的に回転変動分を判定レベルと比較しているため、失火以外の要因による回転変動を失火と誤判定する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、失火診断の際に、失火以外の要因によるエンジンの回転変動の影響を排除して誤診断を防止することのできるエンジンの失火診断装置を提供することを目的としている。
本発明によるエンジンの失火診断装置は、エンジンの失火の有無を診断するエンジンの失火診断装置において、気筒間の回転変動量に基づいて失火を判定するための失火診断値を算出する失火診断値算出部と、エンジン運転状態に基づいて失火発生を判定するための基準判定閾値を算出する基準判定閾値算出部と、前記失火診断値と前記基準判定閾値とを比較して、診断対象気筒の失火を判定する第1失火判定部と、前記第1失火判定部で失火と判定された場合、前記診断対象気筒の失火診断値をエンジン運転状態に基づく回転変動補正値で補正した値と前記診断対象気筒に対して燃焼行程順が前後する気筒の失火診断値との差に基づいて、前記診断対象気筒の失火を再判定する第2失火判定部とを備えるものである。
本発明によれば、失火診断の際に、失火以外の要因によるエンジンの回転変動の影響を排除して誤診断を防止することができ、信頼性を向上することができる。
エンジン系の概略構成図 失火診断機能に係るブロック図 失火診断値の説明図 失火時の失火診断値の変化を示す説明図 失火以外の要因の影響による失火診断値の変化を示す説明図 回転変動補正値による失火判定を示す説明図 失火診断ルーチンを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1はエンジンであり、図においては、シリンダブロック1aがクランク軸1bを中心として左右のバンクを形成する水平対向型4気筒エンジンを示す。各バンクのシリンダヘッド2には、それぞれ吸気ポート2aと排気ポート2bとが形成されており、各吸気ポート2aの直上流側にインジェクタ10が取り付けられている。また、シリンダヘッド2には、放電部を燃焼室に露呈する点火プラグ11が取り付けられており、この点火プラグ11には点火コイル12が連設され、点火コイル12にイグナイタ13が接続されている。
また、各気筒の吸気ポート2aには、インテークマニホールド3が連通され、インテークマニホールド3にエアチャンバ4を介してスロットルチャンバ5が連通されている。スロットルチャンバ5には、スロットルアクチュエータ6bによって開閉駆動されるスロットルバルブ6aが介装され、このスロットルバルブ6aの上流側に、吸気管7を介してエアクリーナ8が取付けられ、エアクリーナ8の直下流に吸入空気量センサ9が介装されている。
一方、各気筒の排気ポート2bには、エキゾーストマニホールド15が連通され、このエキゾーストマニホールド15が下流側で集合されて排気管16に連通されている。排気管16には、排気浄化用の触媒コンバータ17が介装され、触媒コンバータ17の下流側にマフラ18が接続されている。触媒コンバータ17の上流側には、空燃比センサ19が介装されている。
また、シリンダブロック1aに支承されたクランクシャフト1bに、クランクロータ20が軸着され、このクランクロータ20の外周に、クランク位置を検出するクランク角センサ21が対設されている。さらに、シリンダヘッド2のカムシャフト1cにカムロータ22が連設され、このカムロータ22の外周に、気筒判別用のカム角センサ23が対設されている。
クランクロータ20の外周には、クランク角センサ21によって検出される被検出部として、複数の突起が形成されている。これらの突起は、例えば、各気筒の圧縮上死点前(BTDC)の特定のクランク角に対応する位置に設けられ、各突起がクランク角センサ21で検出されてクランク角信号として出力される。そして、このクランク角信号に基づいてエンジン回転数が算出され、また、点火時期制御、燃料噴射制御の制御タイミングが決定される。
同様に、カムロータ22の外周には、カム角センサ23によって検出される被検出部として、複数の突起が形成されている。これらの突起は、例えば、気筒毎に圧縮上死点後(ATDC)の特定の位置に設けられ、各突起がカム角センサ23で検出されてカム角信号として出力される。このカム角信号は、クランク角信号と重ならないタイミングで出力され、クランク角信号とカム角信号との出力パターンから、現在の燃焼行程気筒、点火対象気筒、及び燃料噴射対象気筒等の気筒判別が可能となる。
以上のエンジン1は、エンジン制御ユニット(ECU)50によって制御される。ECU50は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/Oインタフェース等からなるマイクロコンピュータを中心として構成される電子制御ユニットであり、各種周辺回路を備えている。また、ECU50は、CAN(Controller Area Network)等からなる車内ネットワークに接続され、自動変速機、ブレーキ、サスペンション等を制御する他の制御ユニット(図示せず)と相互に通信して各種制御情報を交換する。
ECU50は、メモリに記憶されている制御プログラムに従い、上述した吸入空気量センサ9、空燃比センサ19、クランク角センサ21、カム角センサ23や図示しない各種センサ類からの信号、車内ネットワークを介して取得した各種情報に基づいて、スロットルアクチュエータ6b及びインジェクタ10を介した空燃比制御や、点火コイル12を通電駆動するイグナイタ13を介した点火プラグ11の点火時期制御等のエンジン制御を行う。
また、ECU50は、上述のエンジン制御に加えて、各気筒に失火が発生しているか否かを判定する失火診断処理を実施する。この失火診断においては、基本的にエンジンの回転変動量と所定の判定閾値とを比較することで失火の有無を判定するようにしているが、エンジンの回転変動は、実際の失火のみならず、外乱やその他の要因によっても発生するため、誤診断を生じる虞がある。例えば、不整地等の路面状態が変動する悪路走行時、エアコンのオンオフやオルタネータの発電電力の増加、変速機のシフトダウン等によるエンジン負荷の変動、粗悪燃料使用による燃焼不安定等にもエンジンに回転変動が生じて判定閾値を超えてしまい、実際に失火が発生していなくとも、失火と誤判定する虞がある。
このため、ECU50は、誤診断を回避して失火を正確に判定する失火診断機能として、失火診断値算出部51、基準判定閾値算出部52、第1失火判定部53、第2失火判定部54を備えている。これらの機能部による失火診断では、第1失火判定部53において、失火診断値算出部51で算出した失火診断値を基準判定閾値算出部52で算出した基準判定閾値と比較して失火発生を仮判定し、更に、第2失火判定部54で本当に失火が発生しているのかどうかを再判定することで、失火以外の要因による誤判定を回避することができる。
詳細には、失火診断値算出部51は、各気筒毎のエンジン回転の変動量を算出し、失火の有無を判定するための診断値とする。この診断値は、2つの気筒間における所定クランク角毎のエンジン回転速度(エンジン回転数)の差すなわち差回転を基本として算出することができる。本実施の形態においては、#n気筒に対応するエンジン回転速度と1燃焼行程前の#(n−1)気筒に対応するエンジン回転速度との差を差回転とし、この燃焼行程順が前後する2つの気筒間の差回転を基本として失火診断値を算出する。
この差回転は、そのまま失火診断値として用いても良いが、本実施の形態においては、燃焼行程順が前後する2つの気筒間の差回転を更に差分した値を失火診断値として用いる。具体的には、4つの気筒#1〜#4を有するエンジン1の燃焼行程順が#1→#3→#2→#4であるとすると、図3に示すように、現在の燃焼行程気筒である#4気筒に対応するエンジン回転数をNe0、1つ前の燃焼気筒である#4気筒に対応するエンジン回転数をNe1、更に一つ前の燃焼気筒である#3気筒に対応するエンジン回転数をNe2として、Ne3,Ne4,…,Ne8のように時系列的に求め、各気筒のエンジン回転数Nei(i=0,1,2,…)から失火診断値DGを算出する。
失火診断の対象気筒は、現在の燃焼行程気筒#nに対して1つ前の燃焼行程気筒#(n−1)となり、図3の例では、失火診断値DGは、現在の燃焼行程気筒を#4気筒としたとき、1つ前の燃焼行程気筒である#2気筒の差回転と、3つ前の燃焼行程気筒である#1気筒の差回転との差分として算出される。すなわち、以下の(1)式に示すように、1つ前の燃焼行程気筒である#2気筒と現在の燃焼行程気筒である#4気筒とのエンジン回転数の差(Ne1−Ne0)から、3つ前の燃焼行程気筒である#1気筒と2つ前の燃焼行程気筒である#3気筒とのエンジン回転数の差(Ne3−Ne2)を減算した値が、#2気筒に対する失火診断値として算出される。
DG=(Ne1−Ne0)−(Ne3−Ne2) …(1)
基準判定閾値算出部52は、失火発生の有無を判定する際のスライスレベルとなる基準判定閾値BSLを算出する。この基準判定閾値BSLは、エンジン負荷Lとエンジン回転数Neとに基づいて予め作成したベースマップを用い、このベースマップを補間計算付きで参照して基準判定閾値BSLを算出する。尚、エンジン負荷Lとしては、基本燃料噴射量、吸入空気量、スロットル開度等を用いることができる。
第1失火判定部53は、失火診断値DGと基準判定閾値BSLとを比較し、失火診断値DGが基準判定閾値BSL以下の場合には、失火の発生は無いものと判定し、失火診断値DGが基準判定閾値BSLを超えた場合、失火の可能性有りと判定する。失火の可能性があると判定した場合、失火以外の要因の影響による誤判定を排除するため、更に、第2失火判定部54による最終的な失火判定を実施する。
第2失火判定部54は、第1失火判定部53で失火発生の可能性有りと判定された場合、この第1失火判定部53による失火判定が、失火以外の要因の影響によるものか本当に失火が発生しているのかを再判定する。すなわち、実際に失火が発生している場合には、燃焼が起こらないためエンジンにトルクが発生せず、エンジン回転が低下する。このため、図4に示すように、診断対象気筒(#2気筒)の失火診断値DG#(n-1)が前後の気筒(#3,#4気筒)の失火診断値DG#(n-2),DG#nから突出して基準判定閾値BSLを超える波形となり、図中に矢印で示すように前後気筒に対して大きな差Δ#(n-2),Δ#nが生じる。
一方、悪路走行や燃焼悪化による失火以外の要因によるエンジン回転変動が発生する場合には、診断対象の気筒のみならず前後気筒にも回転変動が発生する。このため、図5に示すように、対象気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えるものの、前後気筒の失火診断値DG#(n-2),DG#nも大きくなり、図中に矢印で示すように前後気筒との差Δ#(n-2),Δ#nが小さくなる。
従って、第2失火判定部54は、診断対象気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えた場合、診断対象気筒の失火診断値DG#(n-1)を失火以外の要因による回転変動を考慮して補正した値と、診断対象気筒に対して燃焼行程順が前後する気筒の診断値DG#(n-2),DG#(n)との差を調べることにより、誤判定を回避する。
具体的には、以下に示すように、第1失火判定部53での#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)に対する(2)式の条件に加え、#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H1を減算して補正した値と#(n−2)気筒の失火診断値DG#(n-2)との差に関する(3)式の条件、及び、#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H2を減算して補正した値と#n気筒の失火診断値DG#nとの差に関する(4)式の条件を満足するとき、失火発生と判定する。
DG#(n-1)>BSL …(2)
DG#(n-1)−H1≧DG#(n-2) …(3)
DG#(n-1)−H2≧DG#n …(4)
回転変動補正値H1,H2は、エンジン負荷Lとエンジン回転数Neとによるエンジン運転状態に基づく2枚の補正マップMP1,MP2から個別に得られる値であり、失火以外の要因によるエンジン回転変動を予めシミュレーション或いは実験等により運転領域毎に求めて、マップを作成しておく。
これにより、図6に示すように、#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えている場合、失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H1を減算した値が#(n−2)気筒の失火診断値DG#(n-2)以上、且つ失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H2を減算した値が#n気筒の失火診断値DG#n以上の場合には、前後気筒には回転変動は発生しておらず、診断対象気筒に失火が発生したと判定することができる。
逆に、#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)が基準判定閾値BSLを超えていても、DG#(n-1)−H1<DG#(n-2)、又は、DG#(n-1)−H2<DG#nの場合には、診断対象気筒のみならず、前後気筒にも回転変動が発生しており、失火以外の要因による回転変動であると判断することができ、誤診断を回避することができる。
尚、本実施の形態においては、燃焼行程順が前後する2つの気筒間の差回転を基本として、これらの差回転の差分を失火診断の診断値としているが、差回転の符号(減算の基準)を含めて、燃焼行程が所定の間隔を隔てた気筒間の回転変動に基づいて診断値を定めるようにしても良い。
以上の失火診断はECU50におけるプログラム処理として実施される。次に、ECU50の失火診断のプログラム処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
図7のフローチャートは、点火周期毎に実行される失火診断ルーチンを示しており、先ず、最初のステップS1において、クランク角センサ21及びカム角センサ23からそれぞれ出力される信号に基づいて、今回の燃焼行程気筒が#1〜#4の何れであるかの気筒判別を行う。この気筒判別は、例えば、気筒の燃焼行程順、クランク角信号とカム角信号との入力間隔及び入力パターン(信号パルス数)から次に圧縮上死点となる気筒を特定し、現在の燃焼行程気筒、点火対象気筒を判別する。
次に、ステップS2へ進み、失火診断の診断条件が成立するか否かを調べる。この診断条件は、例えば、燃料カット中でなく、エンジン負荷L及びエンジン回転数Neが所定値以上で燃焼状態が安定しているとみなせる運転領域の条件である。このステップS2において、診断条件が成立しない場合にはルーチンを抜け、診断条件が成立する場合、ステップS3へ進む。
ステップS3では、気筒判別した現在の燃焼行程気筒#nの1つ前の燃焼行程気筒#(n−1)を診断対象として、ECU50のワークメモリに時系列的にストアされている各気筒のエンジン回転数Nei(i=0,1,2,…)から#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)を算出する。この失火診断値DG#(n-1)は、本実施の形態においては、前述の(1)式で示したように、燃焼行程順が前後する気筒間の差回転を更に差分した値である。
ステップS3に続くステップS4では、エンジン負荷Lとエンジン回転数Neとをパラメータとしてマップを参照して基準判定閾値BSLを算出する。そしてステップS5で失火診断値DG#(n-1)を基準判定閾値BSLと比較する。その結果、ステップS5において、DG#(n-1)≦BSLの場合には、失火は発生しておらず正常と判定して本ルーチンを抜け、DG#(n-1)>BSLの場合、失火発生と仮判定してステップS6へ進む。
ステップS6では、エンジン負荷Lとエンジン回転数Neとをパラメータとして2枚の補正マップMP1,MP2をそれぞれ参照し、燃焼行程順が前後する気筒との関係を判定するための回転変動補正値H1,H2を算出する。そして、ステップS7以降で、失火が本当に発生しているか否かの再判定を行う。この再判定では、ステップS7で#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H1を減算した値と#(n−2)気筒の失火診断値DG#(n-2)とを比較し、ステップS8で#(n−1)気筒の失火診断値DG#(n-1)から回転変動補正値H2を減算した値と#n気筒の失火診断値DG#nとを比較する。
そして、ステップS7でDG#(n-1)−H1<DG#(n-2)の場合、又はステップS8でDG#(n-1)−H2<DG#nの場合には、ステップS9へ進み、先のステップS5での失火判定は、実際の失火ではなく、失火以外の要因による回転変動の影響であると判定する。一方、ステップS7でDG#(n-1)−H1≧DG#(n-2)且つステップS8でDG#(n-1)−H2≧DG#nの場合には、ステップS10で実際に失火が発生していると判定する。
失火と判定された場合は、例えば失火回数を気筒別にカウントし、その失火回数が所定値に達したとき、或いは4気筒分の合計失火回数から所定回転数当りの失火率を算出し、この失火率が連続して設定回数だけ設定値より小さくなったとき、異常発生と判断する。そして、異常発生と判断されたときには、診断結果を記録すると共に、ランプを点灯したり失火気筒を表示したりする等してドライバに警告を発する。
このように本実施の形態においては、従来の失火判定すなわち診断対象気筒の失火診断値が基準判定閾値を超えたか否かの判定によって失火と判定された場合、更に、診断対象気筒の失火診断値を失火以外の要因による回転変動を考慮して補正した値と、診断対象気筒に対して燃焼行程順が前後する気筒の診断値との差を調べ、本当に失火が発生しているのか失火以外の要因の影響によるものかを再判定する。これにより、失火以外の要因による特異なエンジン回転変動の影響を排除して誤診断を回避することができ、診断の信頼性を向上することができる。
1 エンジン
50 エンジン制御ユニット
51 失火診断値算出部
52 基準判定閾値算出部
53 第1失火判定部
54 第2失火判定部
BSL 基準判定閾値
DG 失火診断値
H1,H2 回転変動補正値

Claims (3)

  1. エンジンの失火の有無を診断するエンジンの失火診断装置において、
    気筒間の回転変動量に基づいて失火を判定するための失火診断値を算出する失火診断値算出部と、
    エンジン運転状態に基づいて失火発生を判定するための基準判定閾値を算出する基準判定閾値算出部と、
    前記失火診断値と前記基準判定閾値とを比較して、診断対象気筒の失火を判定する第1失火判定部と、
    前記第1失火判定部で失火と判定された場合、前記診断対象気筒の失火診断値をエンジン運転状態に基づく回転変動補正値で補正した値と前記診断対象気筒に対して燃焼行程順が前後する気筒の失火診断値との差に基づいて、前記診断対象気筒の失火を再判定する第2失火判定部と
    を備えることを特徴とするエンジンの失火診断装置。
  2. 前記失火診断値は、燃焼行程順が前後する2つの気筒間の差回転を更に差分した値として算出されることを特徴とする請求項1記載のエンジンの失火診断装置。
  3. 前記回転変動補正値を、前記診断対象気筒に対して燃焼行程順が前の気筒と燃焼行程順が後の気筒とに対して、それぞれ異なる補正値とすることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンの失火診断装置。
JP2014001861A 2014-01-08 2014-01-08 エンジンの失火診断装置 Pending JP2015129483A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001861A JP2015129483A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 エンジンの失火診断装置
US14/581,914 US20150192498A1 (en) 2014-01-08 2014-12-23 Engine Misfiring Diagnosis Device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001861A JP2015129483A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 エンジンの失火診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015129483A true JP2015129483A (ja) 2015-07-16

Family

ID=53494947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014001861A Pending JP2015129483A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 エンジンの失火診断装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150192498A1 (ja)
JP (1) JP2015129483A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11448153B2 (en) 2020-11-17 2022-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection method for internal combustion engine, and memory medium
US11536628B2 (en) 2020-11-09 2022-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detecting device and method for internal combustion engine

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106844922A (zh) * 2017-01-11 2017-06-13 重庆邮电大学 基于缸压估计和流形学习的发动机失火故障诊断方法
JP6575550B2 (ja) * 2017-03-23 2019-09-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP6593560B1 (ja) * 2019-02-15 2019-10-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置、内燃機関の失火検出システム、データ解析装置、および内燃機関の制御装置
CN111120094B (zh) * 2019-11-29 2021-02-23 潍柴动力股份有限公司 一种发动机失火检测方法、装置、存储介质及终端

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130249A (ja) * 1998-10-26 2000-05-09 Denso Corp 内燃機関の失火検出装置
JP2003065143A (ja) * 2001-08-30 2003-03-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の失火検出装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3357091B2 (ja) * 1992-07-21 2002-12-16 富士重工業株式会社 エンジンの失火検出方法
JP3958636B2 (ja) * 2002-02-28 2007-08-15 本田技研工業株式会社 車両用多気筒内燃機関の失火検出装置
DE10254479B4 (de) * 2002-11-21 2004-10-28 Siemens Ag Verfahren zum Erkennen von Verbrennungsaussetzern in einer Brennkraftmaschine
US8060275B2 (en) * 2007-01-19 2011-11-15 Ford Global Technologies, Llc Rough road detection system used in an on-board diagnostic system
JP4946889B2 (ja) * 2008-01-23 2012-06-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP4656169B2 (ja) * 2008-03-11 2011-03-23 日産自動車株式会社 エンジンの失火診断装置及び失火診断方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130249A (ja) * 1998-10-26 2000-05-09 Denso Corp 内燃機関の失火検出装置
JP2003065143A (ja) * 2001-08-30 2003-03-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の失火検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11536628B2 (en) 2020-11-09 2022-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detecting device and method for internal combustion engine
US11448153B2 (en) 2020-11-17 2022-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection method for internal combustion engine, and memory medium

Also Published As

Publication number Publication date
US20150192498A1 (en) 2015-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4876107B2 (ja) 内燃機関の診断制御装置
JP2015129483A (ja) エンジンの失火診断装置
US7900509B2 (en) Methods for variable displacement engine diagnostics
US7243532B2 (en) Misfire detector for internal combustion engines
JP5780257B2 (ja) 多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置
JP6281576B2 (ja) エンジンオイルの劣化診断装置
JPH07158499A (ja) 筒内圧センサの診断装置
JPH05195858A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JPH04365958A (ja) 内燃機関用失火検出装置
JP6137705B2 (ja) 失火判定装置
US20120255531A1 (en) Inter-cylinder air/fuel ratio imbalance abnormality detection apparatus and inter-cylinder air/fuel ratio imbalance abnormality detection method for multicylinder internal combustion engine
JP6531222B1 (ja) エンジン異常検出装置
JPWO2013065400A1 (ja) ノックセンサの故障診断装置及び故障診断方法
JP4453839B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5305043B2 (ja) エンジンの燃焼状態検出装置
JP2011226363A (ja) 内燃機関の異常診断装置
KR20180068487A (ko) 점화시기 보정을 통한 촉매 손상 방지 방법
JP2006057523A (ja) エンジン制御システムの異常診断装置
CN106321267B (zh) 失火检测的方法和装置
JP2679468B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2005214073A (ja) 可変バルブリフト制御システムの異常診断装置
JP4422563B2 (ja) エンジンの燃焼状態診断装置
JP4126243B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JP5851361B2 (ja) 内燃機関の診断装置
JP2020063710A (ja) 内燃機関の失火判定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405