JP2015127738A - 顕微鏡システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能に優れる顕微鏡システムを提供する。
【解決手段】この顕微鏡システムは、蛍光物質により染色された生体試料の蛍光物質を発光させる第1の励起光を発する光源と、生体試料に第1の励起光を集光させる対物レンズと、対物レンズによって集光させた前記第1の励起光が前記生体試料を走査するように前記光源からの前記第1の励起光の向きを変更する走査機構と、生体試料に第1の励起光を集光させることによって生体試料から発生した第1の蛍光を導入し、電気信号に変換する光検出器と、生体試料に第2の励起光を照射し、生体試料から発生した第2の蛍光をマクロ撮像するマクロ撮像部とを具備する
【選択図】図1

Description

本技術は、レーザー光で試料を走査して試料の画像を取得するレーザー顕微鏡などを用いた顕微鏡システムおよびその処理方法に関する。
レーザー顕微鏡として、次のようなものが知られている。
蛍光標識された試料に、光源からレーザー光が励起光として対物レンズを通して集光される。その際、光源から出射された励起光の向きがガルバノミラーによって変更されることによって、励起光の照射位置が試料上で移動され、試料が走査される。励起光によって試料の蛍光体が蛍光発光する。蛍光は、共焦点絞りに形成されたピンホール、バリアフィルタなどを通過して、光検出器に導入される。光検出器は、検出した蛍光を電気信号に変換して、制御装置へ送信する。制御装置は、光検出器からの電気信号から試料の画像を生成し、表示装置に表示する。
特開2013−003338号公報
レーザー顕微鏡における対物レンズの視野は、例えば4倍率のような低倍率のものであっても約3−4mm程度である。これに対し、試料に一般的に用いられるスライドガラスの長辺は80mmであり、培養細胞の観察のための容器として用いられるガラスボトムディッシュの観察窓の径サイズは27mmである。このため、対物レンズを介して観察される像から、観察対象である細胞の位置を捉えるためには、試料を載せたステージを、対物レンズの光軸に対して直交する面内で繰り返し移動させて対物レンズの視野をシフトさせる必要がある。このため時間がかかる。
これは本技術が解決しようとする課題の一部である。レーザー顕微鏡などの顕微鏡システムでは、その他、様々な点で性能を向上させるための技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、性能に優れる顕微鏡システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本技術に係る顕微鏡システムは、
蛍光物質により染色された生体試料の前記蛍光物質を発光させる第1の励起光を発する光源と、
前記生体試料に前記第1の励起光を集光させる対物レンズと、
前記対物レンズによって集光させた前記第1の励起光が前記生体試料を走査するように前記光源からの前記第1の励起光の向きを変更する走査機構と、
前記生体試料に前記第1の励起光を集光させることによって前記生体試料から発生した第1の蛍光を導入し、電気信号に変換する光検出器と、
前記生体試料に第2の励起光を照射し、前記生体試料から発生した第2の蛍光をマクロ撮像するマクロ撮像部とを具備する。
前記生体試料が、培養細胞とこの培養細胞を収容した容器とを有し、
前記顕微鏡システムは、
マクロ撮像された画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出し、
前記1以上の培養細胞のなかから前記対物レンズを用いた観察対象として選定された培養細胞が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部
をさらに具備するものであってよい。
前記制御部は、前記マクロ撮像された画像をディストーション補正し、このディストーション補正がされた画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出するようにしてもよい。
前記マクロ撮像部は、前記生体試料の全体の蛍光画像を撮像するものであってよい。
前記マクロ撮像部は、撮像素子と、この撮像素子に前記生体試料の全体の蛍光画像を結像するマクロレンズとを有し、
前記マクロレンズは、少なくとも前記対物レンズの焦点深度よりも深い焦点深度を有するものであってよい。
前記生体試料が、生体組織片とこの生体組織片を収容した容器とを有し、
本技術に係る顕微鏡システムは、
前記マクロ撮像された画像から1以上の前記生体組織片の位置を算出し、
前記1以上の生体組織片において前記対物レンズを用いた観察対象として選定された注目部位が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部をさらに具備するものであってよい。
本技術の別の側面である顕微鏡システムの制御方法は、
前記蛍光物質により染色された生体試料の蛍光像を観察するレーザー顕微鏡に、前記生体試料の蛍光マクロ画像を撮像するマクロ撮像部を設け、
制御部は、
前記マクロ撮像部にてマクロ撮像された画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出し、
前記1以上の培養細胞のなかから前記対物レンズを用いた観察対象として選定された培養細胞が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御するものであってよい。
以上のように、本技術によれば、性能に優れる顕微鏡システムを提供することができる。
本技術に係る第1の実施形態の顕微鏡システムの構成を示す図である。 典型的な顕微鏡システムでの試料のセットから細胞の観察までの動作のフローチャートである。 ガラスボトムディッシュを用いて細胞を2次元的に培養する環境を示す図である。 ガラスボトムディッシュを用いて細胞を3次元的に培養する環境を示す図である。 本実施形態の顕微鏡システムでの培養細胞の試料のセットから注目細胞の観察までの動作のフローチャートである。 マクロ撮像部によって撮影されたディストーション補正後の試料の蛍光マクロ画像の概念図である。 注目細胞と対物レンズの視野との位置関係を示す図である。 本実施形態の顕微鏡システムでの生体細胞片の試料のセットから注目部位の観察までの動作のフローチャートである。 第1の変形例である蛍光励起用照明の構成を示す図である。 第2の変形例である蛍光励起用照明の構成を示す図である。 試料ホルダにおける複数の生体組織と対物レンズの視野との位置関係を示す図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本技術に係る第1の実施形態の顕微鏡システム100の構成を示す図である。
本実施形態は、レーザー顕微鏡を用いた顕微鏡システム100である。
同図に示すように、この顕微鏡システム100は、レーザー光源10、第1のダイクロイックミラー21、ガルバノミラー22、第2のダイクロイックミラー23、対物レンズ24、ステージ25、1光子励起撮像部30、2光子励起撮像部40、マクロ撮像部50、システムコントロールPC(Personal Computer)60、スキャナーコントローラ62および顕微鏡コントローラ64を備える。
レーザー光源10(光源)は、試料SPLの蛍光物質を励起するためのレーザー光(以下「励起光」と呼ぶ。)を出射する。レーザー光源10は、互いに波長の異なる1光子用の励起光および2光子用の励起光を選択的に発生させることが可能である。1光子用の励起光および2光子用の励起光を総称して「励起光」と呼ぶ。
レーザー光源10より出射された励起光は、コリメートレンズ11によって平行光とされ、第1のダイクロイックミラー21に導入される。
第1のダイクロイックミラー21は、コリメートレンズ11によって導入された励起光を反射してガルバノミラー22に導入する。
ガルバノミラー22(走査機構)は、各々独立して駆動される1以上のミラーで構成される。ガルバノミラー22は、励起光の焦点がステージ25上に置かれた試料SPLを二次元走査するように、コリメートレンズ11より導入された励起光の向きを変更する。
ガルバノミラー22を出た励起光は第2のダイクロイックミラー23に導入される。
第2のダイクロイックミラー23は、ガルバノミラー22より導入された励起光(1光子励起光または2光子励起光)を反射して対物レンズ24に導入する。
対物レンズ24は、第2のダイクロイックミラー23より導入された励起光(1光子励起光または2光子励起光)をステージ25上の試料SPLに集光させる。励起光を受けることによって試料SPLの蛍光体から発せられた1光子励起による蛍光または2光子励起による蛍光は、対物レンズ24を通過して第2のダイクロイックミラー23に導入される。
対物レンズ24は、ステージ25の下方に配置される。ステージ25の試料SPLが載せられる部位には、光を通過させるための開口部25aが設けられている。すなわち、対物レンズ24からの励起光はステージ25の開口部25aを通して試料SPLに照射され、励起光を受けることによって試料SPLの蛍光物質より発生した蛍光もステージ25の開口部25aを通して対物レンズ24に導入される。
第2のダイクロイックミラー23は、対物レンズ24を通過して導入された蛍光が2光子励起による蛍光であるとき、この2光子励起による蛍光成分を透過して2光子励起撮像部40に導入する。
また、第2のダイクロイックミラー23は、対物レンズ24を通過して導入された蛍光が1光子励起による蛍光である場合、この1光子励起による蛍光の波長成分を反射してガルバノミラー22に導入する。
ガルバノミラー22は、第2のダイクロイックミラー23から導入された1光子励起による蛍光を第1のダイクロイックミラー21に導入する。
第1のダイクロイックミラー21は、ガルバノミラー22から導入された1光子励起による蛍光を通過させて1光子励起撮像部30に導入する。
1光子励起撮像部30は、第1の集光レンズ31、ピンホール32および第1の光検出器33を有する。
第1の集光レンズ31は、第1のダイクロイックミラー21より導入された1光子励起による蛍光を集光させ、ピンホール32に導入する。
ピンホール32は、対物レンズ24の焦点位置と共役な位置(像位置)に円形の開口部32aを有する。ピンホール32は、第1の集光レンズ31から導入された1光子励起による蛍光から開口部32aを通過する蛍光のみを第1の光検出器33の受光面に到達させる。
第1の光検出器33(光検出器)は、ピンホール32を通して導入された蛍光を光の強度に対応する電気信号に変換する。第1の光検出器33は、例えばPMT(Photo Multiplier Tube、光電子増倍管)などで構成される。
2光子励起撮像部40は、第2の集光レンズ41および第2の光検出器42を有する。
第2の集光レンズ41は、第2のダイクロイックミラー23より導入された2光子励起による蛍光を集光させて第2の光検出器42の受光面に導入する。2光子励起光による蛍光体の励起は焦点付近のみで起こることから、1光子励起撮像部30のようにピンホールは不要である。
第2の光検出器42(光検出器)は、第2の集光レンズ41をより通して照射された2光子励起による蛍光を、蛍光の強度に対応する電気信号に変換する。第2の光検出器42は第1の光検出器33と同様、例えばPMT(Photo Multiplier Tube、光電子増倍管)などで構成される。
ステージ25は、対物レンズ24の光軸に対して直交するXY方向と、光軸に沿ったZ方向に、移動可能なように構成される。ステージ25の上には試料SPLが載せられる。試料SPLは、例えば、培養細胞を収容する容器であるガラスボトムディッシュ、生体組織片をスライドガラスとカバーガラスとの間に保持するプレパラートなどである。試料SPL内の培養細胞や生体組織片は、蛍光性を有する物質により染色されたものである。このような試料SPLは蛍光標本とも呼ばれる。
[マクロ撮像部50の構成]
マクロ撮像部50は、試料SPLの全体的な蛍光像を撮像するための系である。
このマクロ撮像部50は、ステージ25の上方に配置される。すなわち、マクロ撮像部50は、ステージ25の試料SPLの搭載されている面に対向する側に配置されている。
マクロ撮像部50は、撮像素子51、マクロレンズ52、複数の蛍光励起用照明53および蛍光フィルター54を有する。
撮像素子51は、マクロ撮影のための比較的大型の撮像素子である。例えば、APS(Advanced Photo System)サイズ、フルサイズなどの撮像素子である。撮像素子51は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等が用いられる。撮像素子51は、RGB(Red、Green、Blue)の色別に光を受けて電気信号に変換する光電変換素子を有し、入射光からカラー画像を得るカラーイメージャである。
マクロレンズ52は、マクロ撮影のための光学レンズである。本実施形態では、焦点深度の深いマクロレンズ52が採用される。
蛍光励起用照明53は、試料SPLの蛍光物質を励起するための光を試料SPLに全面的に照射する。蛍光励起用照明53は、試料SPLを全域的に均一に照明するために、例えば、4方向から試料SPLに励起光を照明できるように配置される。より具体的には、4つの照明で構成されてもよい。
蛍光励起用照明53は、例えば、励起光源531、集光レンズ532および励起フィルター533などで構成される。励起光源531としては、例えば、波長365nmのLED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。
蛍光フィルター54は、マクロレンズ52とステージ25上の試料SPLとの間に配置される。蛍光フィルター54は、励起光がマクロレンズ52に混入するのを防止するものである。すなわち、蛍光フィルター54は、励起光を受けることによって試料SPLの蛍光物質から発せられる蛍光を選択的にマクロレンズ52に導入するための手段である。
以上がマクロ撮像部50の説明である。
顕微鏡コントローラ64は、システムコントロールPC60からの指令をもとにステージ25をXYZの3軸方向に移動させるステージ駆動部34を制御する。ここで、Z軸方向は対物レンズ24の光軸に沿った方向であり、X軸およびY軸の各方向は、Z軸に対して直交し、かつ互いに直交する方向である。
スキャナーコントローラ62は、ガルバノミラー22の制御、光検出器33、42の制御、レーザー光源10の制御などを行う。
スキャナーコントローラ62は、1光子励起撮像部30の第1の光検出器33および2光子励起撮像部40の第2の光検出器42から出力された信号のA/D変換、A/D変換されたデジタル信号から試料SPL毎の画像データを生成する処理などを行う。
システムコントロールPC60(制御部)は、典型的なコンピュータのハードウェア構成を有する。すなわち、システムコントロールPC60は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、データ記憶装置およびシステムバスなどを有する。
データ記憶装置には、OS(Operating System)、顕微鏡システム100を制御するためのアプリケーションプログラム、および画像処理のためのアプリケーションプログラムなどが格納される。また、データ記憶装置には、スキャナーコントローラ62より転送された画像データや、このシステムコントロールPC60のCPUによって実行された画像処理の結果などが保存される。
データ記憶装置としては、主にHDD(Hard Disk Drive)が用いられるが、光ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、その他の種類のストレージであってもよい。
CPUは、メモリに記憶されたOSおよびアプリケーションプログラムに従って顕微鏡システム100を制御する。例えば、CPUは、顕微鏡コントローラ64に対してステージ25の移動に関する情報を供給する。
[典型的な顕微鏡システムの動作]
次に、本実施形態の顕微鏡システム100と比較される典型的な顕微鏡システムでの試料のセットから細胞の観察までの動作について説明する。
図2は、かかる典型的な顕微鏡システムでの試料のセットから注目細胞の観察までの動作のフローチャートである。
ここで、「注目細胞」とは、視聴中の観察対象である細胞のことを言う。
典型的な顕微鏡システムでは、まず、対物レンズを用いた観察光学系により試料の蛍光マクロ画像を、例えば次のように取得する。
1.試料がステージ上にセットされる(ステップS101)。
2.対物レンズが低倍率のものに切り替えられる(ステップS102)。
3.ここで、対物レンズを用いて観察できる視野の大きさは、倍率が1.25倍の対物レンズを用いた場合において直径17mm程度である。これに対し、例えば、培養細胞の観察に一般的に用いられるガラスボトムディッシュのホール径は27mmである。したがって、この条件では、ガラスボトムディッシュのホール内の試料の全景を1回で撮影することができない。このため、ステージを動かして対物レンズの視野を移動させながら撮影が繰り返される(ステップS103)。
4.対物レンズの焦点を試料に合わせるためにオートフォーカスが実行される(ステップS104)。
5.撮影が実行され、試料において対物レンズの視野に対応する領域(以下、「小領域」と呼ぶ。)の画像データが取得される(ステップS105)。
ステップS103のステージの移動からステップS105の小領域の画像データの取得までのループは、試料の、例えば全域に対応する複数の画像データが取得されるまで繰り返される。
6.試料の例えば全域に対応する複数の画像データが取得されたところで、各小領域の画像データを二次元的に繋ぎ合わせて試料単位の画像データを作成するスティッチング処理が行われる(ステップS106)。
7.スティッチング処理により得られた試料単位の画像データについて注目細胞を選定する処理が行われる(ステップS107)。
8.選定された注目細胞の位置が、当該注目細胞を含む小領域を撮影した際のステージの移動に関する情報をもとに算出される。この注目細胞の位置情報をもとに、当該注目細胞が、対物レンズによる観察領域に入るようにステージが移動される(ステップS108)。
9.対物レンズが、蛍光マクロ撮影用の低倍率のものから観察用の高倍率のものに切り替えられる(ステップS109)。
10.高倍率の対物レンズの焦点を注目細胞に合わせるためにオートフォーカスが実行される(ステップS110)。なお、対物レンズの焦点位置を所定の距離ずつ移動させてその都度撮影することによって、焦点位置の異なる複数の像を撮影するzスタック撮影を行う場合には、当該ステップS110のオートフォーカスはスキップされる。
11.顕微鏡観察あるいは顕微鏡撮影が行われる(ステップS111)。
以上が、典型的な顕微鏡システムでの試料のセットから注目細胞の観察までの動作の説明である。
上記の典型的な顕微鏡システムでは、試料のセットから注目細胞の観察が可能な画像データが得られるまでに多くのステップを要する。すなわち、対物レンズを用いて撮影できる範囲のサイズは、4倍の対物レンズであっても3?4mm程度しかない。試料SPLに用いられるスライドガラスは長辺が80mmであり、培養細胞の観察に用いられる容器であるガラスボトムディッシュの観察窓の径サイズは27mmである。このため、対物レンズを介して観察される像から、観察対象である細胞の位置を捉えるためには、試料を載せたステージを、対物レンズの光軸に対して直交する面内で繰り返し移動させて対物レンズの視野をシフトさせる必要がある。このため時間がかかる。
また、生体組織片のように観察対象がある程度大きい場合、生体組織片の外形をなぞるようにステージを移動させながら観察することが行われる。しかし、例えば、図11に示すように、試料ホルダ80において複数の生体組織81a,81bが、対物レンズの光軸に対して直交する面内で離れて存在するような場合で、さらに、複数の生体組織81a,81bの間隔が対物レンズの視野82よりも大きい場合、一方の生体組織81aの観察中に他方の生体組織81bが視野82に現れにくい。このため、他方の生体組織81bの見逃してしまう可能性がある。また、他方の生体組織81bが存在することが既知であったとしても、対物レンズの視野82が小さいために、他方の生体組織81bの発見までに長い時間がかかってしまう。
また、対物レンズを用いて撮影された複数の小領域の画像データを二次元的に繋ぎ合わせるスティッチング処理のための演算にも時間がかかる。
さらに、上記の典型的な顕微鏡システムでは、ガラスボトムディッシュを用いて細胞を3次元的に培養する環境において、細胞のマクロ画像を良好に得ることが困難である。その理由を以下に説明する。
図3は、ガラスボトムディッシュを用いて細胞71を2次元的に培養する環境Aを示す図である。
同図に示すように、ガラスボトムディッシュ1を用いて細胞71を2次元的に培養する環境Aにおいては、ほとんどの細胞71はガラスボトムディッシュ1の底面1aに接した状態で存在する。このため、ガラスボトムディッシュ1の底面1aの付近に低倍率の対物レンズの焦点位置を合せた状態で撮影された各画像をスティッチングにより繋ぎ合わせた画像は、細胞71の位置を特定するには十分である。
しかし、図4に示すように、ガラスボトムディッシュ1を用いて細胞71を3次元的に培養する環境Bにおいては、培養された細胞71はガラスボトムディッシュ1の底面1aの付近に存在するとは限らず、底面1aから様々な高さ位置に存在する可能性がある。
このため、焦点ずれによって細胞71がボケた状態で撮影される部分が発生し、細胞71の位置を良好に特定できない。具体的には、倍率が1.25倍、開口数NAが0.04の対物レンズを用いた場合の焦点深度は約300μm程度である。ガラスボトムディッシュ1において細胞71を培養する空間の厚さは1000μm程度であるから、上記の対物レンズの焦点深度では不足している。
さらには、このような3次元培養環境の1つとして、文献(Moya et al. Stem Cell Research & Therapy 2013, 4(Suppl 1):N http://stemcellres.com/content/4/S1/N 、およびHsu, Y.-H#, M. Moya#, C.C.W. Hughes, S.C. George*, A.P. Lee*. A microfluidic platform for generating large-scale nearly identical human microphysiological system arrays. Lab Chip, 13 (15), 2990 - 2998, 2013. )に示されるように、比較的スライドガラスに近い大きさのチップと、このチップに形成された複数の培養チャンバーとで構成されるものがある。このような3次元培養環境に対して、上記の典型的な顕微鏡システムによる方法を採用すると、無視できない程度に長い撮影時間がかかってしまう。
[本実施形態の顕微鏡システム100の動作]
次に、本実施形態の顕微鏡システム100での試料のセットから注目細胞の観察までの動作について説明する。
図5は、かかる本実施形態の顕微鏡システム100での試料のセットから注目細胞の観察までの動作のフローチャートである。
1.試料SPLがステージ25上にセットされる(ステップS201)。
2.マクロ撮像部50にて、試料SPLの全域に蛍光励起用照明53から励起光を照射することによって、試料SPLから発せられる蛍光を蛍光フィルター54およびマクロレンズ52を介して撮像素子51が撮影する(ステップS202)。すなわち、一回の撮像で試料SPLの全域の蛍光マクロ画像が取得される。したがって、ステージ25の移動に関しては、撮影前、例えば、試料SPLのXY平面上の中心をマクロ撮像部50の光軸に一致させるように移動させるだけでよい。
マクロ撮像部50は、撮像素子51の出力をA/D変換し、画像化して、画像データをシステムコントロールPC60に供給する。
3.一般的にマクロレンズにより撮影した画像は多少ゆがんだ画像(ディストーションがある画像)となっている。そこで、システムコントロールPC60において、CPUがアプリケーションプログラムに従って蛍光マクロ画像に対するディストーション補正を行う(ステップS203)。
ディストーション補正は、次のように行われる。
予め、マクロ撮像部50により格子状のパターンが撮影される。システムコントロールPC60において、CPUは、マクロ撮像部50より供給された格子状のパターンの画像データをもとにゆがみを評価し、このゆがみを打ち消すためのディストーション補正値を算出する。そしてCPUは、マクロ撮像部50を用いて撮影された試料SPLの蛍光マクロ画像を上記のディストーション補正値を用いて補正する。
図6はマクロ撮像部50によって撮影された試料SPLの蛍光マクロ画像70の概念図である。この蛍光マクロ画像70には、複数の細胞の蛍光像71a,71b,71c,71d,71e,71fが含まれる。
4.次に、システムコントロールPC60において、CPUは、ディストーション補正後の蛍光マクロ画像に含まれる1以上の細胞各々の蛍光像の位置を算出し、その位置情報をメモリあるいはデータ記憶装置に保存する(ステップS204)。
5.システムコントロールPC60において、CPUまたは観察者は、蛍光マクロ画像に含まれる1以上の細胞各々の蛍光像の中から注目細胞の蛍光像を選定する(ステップS205)。
例えば、図6の蛍光マクロ画像70において71dの細胞の蛍光像が注目細胞として選定されたものとする。
6.システムコントロールPC60において、CPUは、選定された注目細胞の位置情報をメモリまたはデータ記憶装置から参照する。そして、CPUは、例えば、図7に示すように、この位置情報をもとに、注目細胞の蛍光像71dに対応する細胞が対物レンズ24の視野24bに入るようにステージ25を移動させるための指令を顕微鏡コントローラ64に出力する(ステップS206)。
7.次に、システムコントロールPC60において、CPUは、対物レンズ24の焦点を、選定された注目細胞に合わせるためにオートフォーカスを実行する(ステップS207)。なお、対物レンズ24の焦点位置を所定の距離ずつ移動させてその都度撮影することによって、焦点位置の異なる複数の像を撮影するzスタック撮影を行う場合には、当該ステップS207のオートフォーカスはスキップされる。
オートフォーカス方法としては、
a.例えば焦点深度よりも小さい間隔で焦点位置を変えてその都度画像を撮影し、各撮影画像を分析することで焦点位置を探し出す方法。
b.対物レンズの焦点位置を対物レンズの光軸方向およびこの光軸に直交する方向に移動させる一方で、撮像素子を連続的に露光させて領域の長時間露光像を生成し、この長時間露光像の周波数解析を行い、この解析結果を用いて蛍光標識の焦点位置を算出する方法。
などが挙げられる。
8.この後、顕微鏡観察あるいは顕微鏡撮影が行われる(ステップS208)。
以上は、システムコントロールPC60のCPUが、マクロ撮像部50からの蛍光マクロ画像を受けて処理を行うものとしたが、システムコントロールPC60のCPUに代えて、スキャナーコントローラ62あるいは顕微鏡コントローラ64において、これらの処理制御を行うように構成されてもよい。
以上の動作の説明から分かるように、本実施形態の顕微鏡システム100によれば、試料単位の蛍光マクロ画像を一回の撮影で得ることができる。
例えば、マクロ撮像部50は、撮像素子51として、APS(Advanced Photo System)サイズ、フルサイズなど、短辺で1800ピクセル以上の撮像素子を用いた場合、1ピクセルあたり15μm以下の解像度で、ガラスボトムディッシュの観察窓の径のサイズである径27mmの範囲を撮影することができる。この程度の解像度があれば、細胞1つ1つを認識することが十分可能な蛍光マクロ画像が得られる。
長辺が80mmのスライドガラスの全景をマクロ撮像部50で撮影する場合には、例えば、1ピクセルが6μm角で24メガピクセル(4000×6000)のフルサイズ(24mm×36mm)の撮像素子を用いて撮影することによって、細胞1つ1つの認識が可能な蛍光マクロ画像が得られる。
また、本実施形態の顕微鏡システム100によれば、ステージ25を繰り返し移動させる必要も、スティッチング処理も必要ない。このため、試料SPLのステージ25へのセットから注目細胞の観察までの時間を大幅に短縮できる。
さらに、本実施形態の顕微鏡システム100によれば、マクロ撮像部50のマクロレンズ52として焦点深度の深いものが選定されていることで、ガラスボトムディッシュ1を用いて細胞を3次元的に培養する環境(図4の環境B)内の細胞1つ1つの認識が可能な蛍光マクロ画像が得られる。したがって、注目細胞の見落としを低減できる。なお、マクロレンズ52の焦点深度は、少なくとも、対物レンズ24のそれよりも深いことは必須である。
さらに、本実施形態の顕微鏡システム100は、試料単位の蛍光マクロ画像を高速に撮影できるので、例えば、長時間の培養による細胞の挙動(細胞の数、密度など)を観察したい場合など、高い解像度の画像データを必要としない目的において有効である。
以上は、観察対象が一つ一つの細胞である場合を想定した動作の説明である。
観察対象が生体組織片である場合の動作は以下の通りである。
蛍光マクロ画像に広い範囲を占める生体組織片などの蛍光像が含まれている場合、システムコントロールPC60において、CPUは、例えば、図8に示すように、蛍光マクロ画像において生体組織片が存在する範囲を検出し、その範囲の位置情報をメモリやデータ記憶装置に保存する(ステップS304)。
続いて、システムコントロールPC60において、CPUあるいは観察者は、生体組織片の像の中で注目部位を選定する(ステップS305)。CPUは、選定された注目部位の位置情報をもとに、注目部位が対物レンズ24の視野24bに入るようにステージ25を移動させるための指令を顕微鏡コントローラ64に出力する(ステップS306)。
なお、上記の動作の前後の動作は、図5のフローチャートのステップS201、ステップS202、ステップS203、ステップS207、ステップS208と同じであるため、重複する説明は省略する。
<変形例1>
次に、マクロ撮像部50の蛍光励起用照明53の変形例を説明する。
図9は、第1の変形例である蛍光励起用照明53Aの構成を示す図である。
この蛍光励起用照明53Aは、励起光源531、集光レンズ532、励起フィルター533および光導波路534を有する。
光導波路534は集光レンズ532によって集光され、励起フィルター533を通過した励起光を一端面より導入し、他端面より導出する。光導波路534の他端面はガラスボトムディッシュ1の底板部分1bの高さ位置にあたる側面に、例えばコンタクトグリースなどの接合剤535により接合される。この蛍光励起用照明53Aにより、特に、ガラスボトムディッシュ1の底面1aに接した状態で存在する細胞71の蛍光体は、きわめて効果的に励起される。したがって、ガラスボトムディッシュ1を用いて細胞71を2次元的に培養する環境(図3に示す環境A)に対して有効な蛍光励起用照明と言える。
<変形例2>
図10は、第2の変形例である蛍光励起用照明53Bの構成を示す図である。
この蛍光励起用照明53Bは、マクロ撮影のための励起光を試料SPLの背面から、つまりガラスボトムディッシュ1の底板面の側から、ステージ25の開口部25aを通して照明するものである。この蛍光励起用照明53Bは、ガラスボトムディッシュ1を用いて細胞71を3次元的に培養する環境(図4の環境B)において好適である。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 蛍光物質により染色された生体試料の前記蛍光物質を発光させる第1の励起光を発する光源と、
前記生体試料に前記第1の励起光を集光させる対物レンズと、
前記対物レンズによって集光させた前記第1の励起光が前記生体試料を走査するように前記光源からの前記第1の励起光の向きを変更する走査機構と、
前記生体試料に前記第1の励起光を集光させることによって前記生体試料から発生した第1の蛍光を導入し、電気信号に変換する光検出器と、
前記生体試料に第2の励起光を照射し、前記生体試料から発生した第2の蛍光をマクロ撮像するマクロ撮像部と
を具備する顕微鏡システム。
(2)前記(1)に記載の顕微鏡システムであって、
前記生体試料が、培養細胞とこの培養細胞を収容した容器とを有し、
前記マクロ撮像された画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出し、
前記1以上の培養細胞のなかから前記対物レンズを用いた観察対象として選定された培養細胞が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部
をさらに具備する顕微鏡システム。
(3)前記(1)から(2)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記制御部は、前記マクロ撮像された画像をディストーション補正し、このディストーション補正がされた画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出する
顕微鏡システム。
(4)前記(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記マクロ撮像部は、前記生体試料の全体の蛍光画像を撮像する
顕微鏡システム。
(5)前記(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記マクロ撮像部は、撮像素子と、この撮像素子に前記生体試料の全体の蛍光画像を結像するマクロレンズとを有し、
前記マクロレンズは、少なくとも前記対物レンズの焦点深度よりも深い焦点深度を有する前記マクロレンズの焦点深度が、少なくとも前記対物レンズの焦点深度よりも深い
顕微鏡システム。
(6)前記(1)から(5)のうちいずれか1つに記載の顕微鏡システムであって、
前記生体試料が、生体組織片とこの生体組織片を収容した容器とを有し、
前記マクロ撮像された画像から1以上の前記生体組織片の位置を算出し、
前記1以上の生体組織片において前記対物レンズを用いた観察対象として選定された注目部位が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部
をさらに具備する顕微鏡システム。
10…レーザー光源
11…コリメートレンズ
21…第1のダイクロイックミラー
22…ガルバノミラー
23…第2のダイクロイックミラー
24…対物レンズ
25…ステージ
30…1光子励起撮像部
31…第1の集光レンズ
32…ピンホール
33…第1の光検出器
34…ステージ駆動部
40…2光子励起撮像部
41…第2の集光レンズ
42…第2の光検出器
50…マクロ撮像部
51…撮像素子
52…マクロレンズ
53…蛍光励起用照明
54…蛍光フィルター
60…システムコントロールPC
62…スキャナーコントローラ
64…顕微鏡コントローラ
531…励起光源
532…集光レンズ
533…励起フィルター
SPL…試料

Claims (7)

  1. 蛍光物質により染色された生体試料の前記蛍光物質を発光させる第1の励起光を発する光源と、
    前記生体試料に前記第1の励起光を集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズによって集光させた前記第1の励起光が前記生体試料を走査するように前記光源からの前記第1の励起光の向きを変更する走査機構と、
    前記生体試料に前記第1の励起光を集光させることによって前記生体試料から発生した第1の蛍光を導入し、電気信号に変換する光検出器と、
    前記生体試料に第2の励起光を照射し、前記生体試料から発生した第2の蛍光をマクロ撮像するマクロ撮像部と
    を具備する顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡システムであって、
    前記生体試料が、培養細胞とこの培養細胞を収容した容器とを有し、
    前記マクロ撮像された画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出し、
    前記1以上の培養細胞のなかから前記対物レンズを用いた観察対象として選定された培養細胞が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部
    をさらに具備する顕微鏡システム。
  3. 請求項2に記載の顕微鏡システムであって、
    前記制御部は、前記マクロ撮像された画像をディストーション補正し、このディストーション補正がされた画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出する
    顕微鏡システム。
  4. 請求項1に記載の顕微鏡システムであって、
    前記マクロ撮像部は、前記生体試料の全体の蛍光画像を撮像する
    顕微鏡システム。
  5. 請求項4に記載の顕微鏡システムであって、
    前記マクロ撮像部は、撮像素子と、この撮像素子に前記生体試料の全体の蛍光画像を結像するマクロレンズとを有し、
    前記マクロレンズは、少なくとも前記対物レンズの焦点深度よりも深い焦点深度を有する前記マクロレンズの焦点深度が、少なくとも前記対物レンズの焦点深度よりも深い
    顕微鏡システム。
  6. 請求項1に記載の顕微鏡システムであって、
    前記生体試料が、生体組織片とこの生体組織片を収容した容器とを有し、
    前記マクロ撮像された画像から1以上の前記生体組織片の位置を算出し、
    前記1以上の生体組織片において前記対物レンズを用いた観察対象として選定された注目部位が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する制御部
    をさらに具備する顕微鏡システム。
  7. 蛍光物質により染色された生体試料の蛍光像を観察するレーザー顕微鏡に、前記生体試料の蛍光マクロ画像を撮像するマクロ撮像部を設け、
    前記マクロ撮像部にてマクロ撮像された画像から1以上の前記培養細胞の位置を算出し、
    前記1以上の培養細胞のなかから前記対物レンズを用いた観察対象として選定された培養細胞が、前記対物レンズを用いた観察時に前記対物レンズの視野に入るように前記生体試料と前記対物レンズとの相対的な位置関係を制御する
    顕微鏡システムの制御方法。
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