JP2015127441A - 蒸着マスク装置の製造方法 - Google Patents

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田 淳 一 山
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Abstract

【課題】蒸着マスクに対して適切な値の張力を付与することができる蒸着マスク装置の製造方法を提供する。【解決手段】蒸着マスク装置の製造方法は、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とを積層してなる積層体10Aを熱制御盤70上で加熱し、この状態で蒸着マスク20および反り防止板60をフレーム15に接着する工程と、積層体10Aを室温まで冷却させる工程とを備えている。フレーム15の熱膨張係数は蒸着マスク20および反り防止板60の熱膨張係数より小さく、このため蒸着マスク20および反り防止板60に張力が付与される。【選択図】図3

Description

本発明は、蒸着マスクに対して適切な値の張力を付与することができる蒸着マスク装置を製造する方法に関する。
従来、所望のパターンで配列された貫通孔を含む蒸着マスクを用い、所望のパターンで薄膜を形成する方法が知られている。そして、昨今においては、例えば有機EL表示装置の製造時において有機材料を基板上に蒸着する場合等、極めて高価な材料を成膜する際に蒸着が用いられることがある。なお、蒸着マスクは、一般的に、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによって金属板に貫通孔を形成することにより、製造され得る(例えば、特許文献1)。
特開2004−39319号公報
このような構成からなる蒸着マスクは、ガラス材料等からなるフレームに接着され、このようにして蒸着マスクとフレームとからなる蒸着マスク装置が得られる。ところで、フレームに対して蒸着マスクを接着させる際、フレーム上で蒸着マスクを位置決めし、物理的に蒸着マスクに対して張力を付与した上で接着している。
しかしながら、フレームに蒸着マスクを接着する際、蒸着マスクに対して物理的に張力を均一に付与する作業は容易ではなく、蒸着マスクに対して張力を掛けすぎると、蒸着マスクの開孔形状が変化することも考えられる。他方蒸着マスクに対して弱い張力を掛けた場合、蒸着マスクにたわみが生じてしまう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、蒸着マスクに対して容易かつ確実に適切な値の張力を付与することができる蒸着マスク装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより小さい熱膨張係数をもつ材料からなるフレームを準備する工程と、蒸着マスクとフレームを互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも高温に加熱し、蒸着マスクの無孔領域をフレームに対して接着する工程と、積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクに対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより大きな熱膨張係数をもつ材料からなるフレームを準備する工程と、蒸着マスクとフレームを互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも低温に冷却し、蒸着マスクの無孔領域をフレームに対して接着する工程と、積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクに対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより小さい熱膨張係数をもつ材料からなるフレームと、蒸着マスクと同一の熱膨張係数をもつ材料からなる反り防止板を準備する工程と、蒸着マスクと、フレームと、反り防止板をこの順で互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも高温に加熱し、蒸着マスクの無孔領域および反り防止板をフレームに対して接着する工程と、積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクおよび反り防止板に対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより大きな熱膨張係数をもつ材料からなるフレームと、蒸着マスクと同一の熱膨張係数をもつ材料からなる反り防止板を準備する工程と、蒸着マスクと、フレームと、反り防止板をこの順で互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも低温に冷却するとともに、蒸着マスクの無孔領域および反り防止板をフレームに対して接着する工程と、積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクおよび反り防止板に対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、反り防止板はフレームのうち、開口以外の領域に配置されていることを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、フレームは熱膨張係数が0.1〜9ppm/℃のガラス材料からなり、蒸着マスクは熱膨張係数が11ppm/℃の金属材料からなることを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、フレームは熱膨張係数が4〜9ppm/℃のガラス材料からなり、蒸着マスクは熱膨張係数が1ppm/℃の金属材料からなることを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、積層体の蒸着マスクは連続して配置された複数の有孔領域を有する帯状形状をもち、積層体の反り防止板は蒸着マスクの長手方向と同一方向に延びることを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明は、蒸着マスクの無孔領域であって、フレームに対する接着箇所の近傍に、張力逃がし開孔が形成されていることを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法である。
本発明によれば、蒸着マスクに対して適切な値の張力を確実に付与することができる蒸着マスク装置を製造することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図4は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置を示す概略斜視図である。 図5は、蒸着マスク装置を用いて蒸着する方法を説明するための図である。 図6は、蒸着マスクの製造方法を示す図である。 図7(a)〜(e)は、蒸着マスクの製造方法を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態を示すための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態を示すための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態を示すための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図11は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置を示す概略斜視図である。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図7は本発明による第1の実施の形態およびその変形例を説明するための図である。以下の実施の形態およびその変形例では、有機ELディスプレイ装置を製造する際に有機発光材料を所望のパターンでガラス基板上にパターニングするために用いられる蒸着マスク装置の製造方法を例にあげて説明する。ただし、このような適用に限定されることなく、種々の用途に用いられる蒸着マスク装置および蒸着マスク装置の製造方法に対し、本発明を適用することができる。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、「金属板」は、「金属シート」や「金属フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。また、板状(シート状、フィルム状)の部材に対して用いる法線方向とは、当該部材の板面(シート面、フィルム面)に対する法線方向のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
まず、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法により製造され得る蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例について、主に図1乃至図5を参照して説明する。ここで、図1乃至図3は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す斜視図である。また蒸着マスク装置は図4に示されている。
図4に示された蒸着マスク装置10は、矩形状の金属板からなる複数の蒸着マスク20と、各蒸着マスク20が接着され、この蒸着マスク20が保持されるフレーム15と、を備えている。各蒸着マスク20は、第1面21aおよび第1面21aとは反対側の第2面21bを有する金属板21を備え、この金属板21には、第1面21aと第2面21bとの間を延びる複数の貫通孔25が形成されている。この蒸着マスク装置10は、図5に示すように、蒸着マスク20がガラス基板92に対面するようにして、蒸着装置90内に支持される。そして、不図示の磁石によって、蒸着マスク20とガラス基板92とが密着するように付勢される。
蒸着装置90内には、この蒸着マスク装置10を挟んだガラス基板92の下方に、蒸着材料(一例として、有機発光材料)98を収容するるつぼ94と、るつぼ94を加熱するヒータ96とが配置されている。るつぼ94内の蒸着材料98は、ヒータ96からの加熱により、気化または昇華してガラス基板92の表面に付着するようになる。上述したように、蒸着マスク20には多数の貫通孔25が形成されており、蒸着材料98はこの貫通孔25を介してガラス基板92に付着する。この結果、蒸着マスク20の貫通孔25の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料98がガラス基板92の表面に成膜される。
図1乃至図4に示すように、本実施の形態において、蒸着マスク20は、金属板21からなり、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。蒸着マスク20の金属板21は、貫通孔25が形成された有孔領域22と、貫通孔25が形成されておらず、有孔領域22の周囲を取り囲む領域を占める無孔領域23と、を有している。図1乃至図4に示すように、各有孔領域22は、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。
図示された例において、複数の有孔領域22は、蒸着マスク20の一辺と平行な一方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。図示された例では、一つの有孔領域22が一つの有機ELディスプレイ装置に対応するようになっている。すなわち、図1乃至図4に示された蒸着マスク装置10(蒸着マスク20)によれば、多面付蒸着が可能となっている。
また、図1乃至図4に示すように、各有孔領域22に形成された複数の貫通孔25は、当該有孔領域22において、一方向に沿って等しい間隔をあけて並べて配置されている。また、各貫通孔25は、前記一方向に直交する他方向と平行に、有孔領域22の一端から他端まで細長く延びている。
上述のように、蒸着マスク装置10は、複数の蒸着マスク20と、各蒸着マスク20が接着されてこの蒸着マスク20を保持するフレーム15とを有し、フレーム15には各蒸着マスク20の有孔領域22に対応する開口16が形成されている。
また図4に示すように、フレーム15の裏面には、後述する複数の反り防止板60が取付けられている。フレーム15の表面に保持された各蒸着マスク20は、連続して配置された複数の有孔領域22を有する帯状形状をもち、反り防止板60は蒸着マスク20と同時に帯状形状をもち、蒸着マスク20の長手方向と同一方向に配置されている。
図4において、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60は互いに積層されて積層体10Aを形成し、この積層体10Aにより蒸着マスク装置10Aが構成される。
なお、フレーム15の表面に配置された蒸着マスク20の数は特に制限はない。
フレーム15の表面に単一の蒸着マスク20を配置してもよく、フレーム15上に2個、3個、あるいは4個以上の蒸着マスク20を配置してもよい。
また蒸着マスク20および反り防止板60はフレーム15に対して接着剤により接着される。
またフレーム15の裏面に取付けられた反り防止板60の数も特に限定されるものではない。反り防止板60は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一の材料からなっている。後述のように熱膨張を利用してフレーム15の表面に配置された蒸着マスク20に対して張力を付与する場合、同様にフレームの裏面に配置された反り防止板60にも熱膨張を利用して張力を付与する。このことにより、蒸着マスク装置10全体として反りが生じないようになっている。
なお、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、フレーム15裏面に反り防止板60を設ける必要はない。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず蒸着マスク20の製造方法について、主に図6および図7を用いて説明する。以下に説明する蒸着マスク20の製造方法は、金属板34(21)に多数の貫通孔25を形成する工程と、第1面21aの側における貫通孔25の周縁25aを含む領域41にレーザ光を照射する工程と、貫通孔25内にレーザ光を照射する工程と、を有している。図6及び図7は、貫通孔25を形成する工程を説明するための図である。
図6及び図7を参照して、貫通孔25の形成方法について説明する。図6及び図7に示すように、ここで説明する貫通孔25の形成方法は、帯状に延びる長尺の金属板34を供給する工程と、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングを長尺の金属板34に施して、長尺金属板34に第1面34aの側から第1穴36を形成する工程と、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングを長尺金属板34に施して、長尺金属板34に第2面34bの側から第2穴37を形成する工程と、を含んでいる。そして、長尺金属板34に形成された第1穴36と第2穴37とが互いに通じ合うことによって、長尺金属板34に貫通孔25が作製される。図7に示された例では、第2穴37の形成工程が、第1穴36の形成工程の前に実施され、且つ、第2穴37の形成工程と第1穴36の形成工程の間に、作製された第2穴37を封止する工程が、さらに設けられている。以下において、各工程の詳細を説明する。
図6に示すように、まず、長尺金属板34を供給コア31に巻き取った巻き体32が準備される。そして、この供給コア31が回転して巻き体32が巻き戻されることにより、図6に示すように帯状に延びる長尺金属板34が供給される。なお、長尺金属板34は貫通孔25を形成されて金属板21、さらには蒸着マスク20をなすようになる。したがって、上述したように、長尺金属板34は、厚さ10〜100μmの磁性材料、例えばSUS430材からなる。
供給された長尺金属板34はエッチング装置(エッチング手段)50によって、図7(a)〜(e)に示された各処理が施される。まず、図7(a)に示すように、長尺金属板34の第1面34a上にレジストパターン(単に、レジストとも呼ぶ)35aが形成されるとともに、長尺金属板34の第2面34b上にレジストパターン(単に、レジストとも呼ぶ)35bが形成される。具体的には、次のことが実施される。まず、長尺金属板34の第1面34a上(図7(a)の紙面における下側の面上)および第2面34b上に感光性レジスト材料を塗布し、長尺金属板34上にレジスト膜を形成する。次に、レジスト膜のうちの除去したい領域に光を透過させないようにしたガラス乾板を準備し、ガラス乾板をレジスト膜上に配置する。その後、レジスト膜をガラス乾板越しに露光し、さらにレジスト膜を現像する。以上のようにして、長尺金属板34の第1面34a上にレジストパターン(単に、レジストとも呼ぶ)35aを形成し、長尺金属板34の第2面34b上にレジストパターン(単に、レジストとも呼ぶ)35bを形成することができる。
次に、図7(b)に示すように、長尺金属板34上に形成されたレジストパターン35bをマスクとして、エッチング液(例えば塩化第二鉄溶液)を用いて、長尺金属板34の第2面34b側からエッチングする。例えば、エッチング液が、搬送される長尺金属板34の第2面34bに対面する側に配置されたノズルから、レジストパターン35越しに長尺金属板34の第2面34bに向けて噴射される。この結果、図7(b)に点線で示すように、長尺金属板34のうちのレジストパターン35によって覆われていない領域で、エッチング液による浸食が進む。以上のようにして、第2面34bの側から長尺金属板34に多数の第2穴37が形成される。
その後、図7(c)に示すように、エッチング液に対する耐性を有した樹脂39によって、形成された第2穴37が被覆される。すなわち、エッチング液38に対する耐性を有した樹脂39によって、第2穴37が封止される。図7(c)に示す例において、樹脂39の膜が、形成された第2穴37だけでなく、第2面34b(レジストパターン35b)も覆うように形成されている。
次に、図7(d)に示すように、長尺金属板34に対して第2回目のエッチングを行う。第2回目のエッチングにおいて、長尺金属板34は第1面34aの側のみからエッチングされ、第1面34aの側から第1穴36の形成が進行していく。長尺金属板34は第2面34bの側には、エッチング液に対する耐性を有した樹脂39が被覆されているからである。したがって、第1回目のエッチングにより所望の形状に形成された第2穴37の形状が損なわれてしまうことはない。そして、図7(d)に示すように、所望の形状の第1穴36が長尺金属板34の第1面34a側に形成された時点で、長尺金属板34に対する第2回目のエッチングが終了する。このとき、図7(d)に示すように、第1穴36は長尺金属板34の厚さ方向に沿って37に到達する位置まで延びており、これにより、互いに通じ合っている第1穴36および第2穴37によって貫通孔25が長尺金属板34に形成される。
その後、図7(e)に示すように、長尺金属板34からレジストパターン35a,35bおよび樹脂膜39が除去される。なお、レジストパターン35a,35bおよび樹脂膜39は、例えばアルカリ水溶液にて同時に除去することができる。
このようにして多数の25を形成された長尺金属板34は、当該長尺金属板34を狭持した状態で回転する搬送ローラ52,52により、切断装置(切断手段)53へ搬送される。なお、この搬送ローラ52,52の回転によって長尺金属板34に作用するテンション(引っ張り力)を介し、上述した供給コア31が回転させられ、巻き体32から長尺金属板34が供給されるようになっている。
その後、多数の凹部61が形成された長尺金属板34を切断装置(切断手段)53によって所定の長さに切断することにより、枚葉状の金属板21が得られる。
貫通孔25は、長尺金属板34を一方の面のみからエッチングすることによっても形成され得る。しかしながら、長尺金属板34を上方側の面のみからエッチング処理した場合、浸食によって形成された先細り孔に、既に浸食に用いられ浸食能力が低くなったエッチング液が残留する。その後、金属板の孔が下方側の面に達した時、それまで孔内に残留していたエッチング液が下方の面から流れ出て、浸食能力の高いフレッシュなエッチング液が形成された孔内に流れ込む。このとき、断面積(開孔面積)が小さくなる孔内の下方側の領域において液圧が高くなり、孔内の下方側の領域がフレッシュなエッチング液により激しく浸食される。すなわち、孔の形状を十分に制御することができなくなる。一方、レジスト膜を介して金属板を下方側の面のみからエッチングした場合、浸食によって形成された先細り孔が金属板を貫通すると、上側面の孔周囲に、エッチング液が残留することがある。結果として、残留したエッチング液によって金属板の上方側の面からも浸食が進み、やはり孔の形状を十分に制御することができなくなる。これに対して、上述したエッチング方法によれば、貫通孔25の形状を安定させることができる。
このようにして、貫通孔25を有する蒸着マスク20が得られる。
次にこのようにして得られた蒸着マスク20を用いて蒸着マスク装置10を製造する方法について図1乃至図4により以下説明する。
まず、上述した蒸着マスク20を複数準備する。この場合、各蒸着マスク20は有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有し、蒸着マスク20の有孔領域22は複数連続して配置されて各蒸着マスク20は帯状形状をもつ。なお、蒸着マスク20はSUS430からなり、その熱膨張係数は11ppm/℃となる。
同様に開口16を有し、3〜5mm厚のフレーム15を準備する。この場合、フレーム15はガラス材料からなり、熱膨張係数は蒸着マスク20の材料より小さな0.1ppm/℃(石英ガラス)、4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)となっている。
次に図1に示すように、各蒸着マスク20を開口16を有するフレーム15上に載置する。この場合、フレーム15表面には位置決めマーク15aが設けられ、各蒸着マスク20にもフレーム15の位置決めマーク15aに対応する位置決めマーク20aが設けられ、これらの位置決めマーク15a、20aを用いてフレーム15上で蒸着マスク20を精度良く位置決めすることができる。
次に図2に示すように、熱制御盤70上に上から順に蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60を積層し、このようにして蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを作製する。
この場合、反り防止板60は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一材料からなる。このため蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ。また反り防止板60はフレーム15の裏面において、フレーム15の開口16間に位置している。
なお、熱制御盤70は、積層体10Aを加熱するホットプレート、あるいは積層体10Aを冷却するコールドプレートとしての機能をもつ。
次に図2において、熱制御盤70上で積層体10Aを例えば20℃の室温から50℃まで加熱する。
このとき、熱制御盤70上において、積層体20Aが全体として50℃まで加熱され、積層体20Aのうちガラス材料製のフレーム15は大きく熱膨張することはないが、蒸着マスク20と反り防止板60が各々固有の熱膨張係数に基づいて熱膨張する。この状態でフレーム15上の蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介して接着剤によりフレーム15に接着する(図3参照)。
次にフレーム15の裏面に反り防止板60を接着させる。この場合、熱制御盤70上で積層体10Aを引繰り返して、フレーム15の開口16間に位置する反り防止板60をフレーム15に接着する。
その後、図4に示すように、積層体10Aを熱制御盤70から降ろし、室温まで冷却して戻す。この場合、ガラス材料からなるフレーム15の形状はほとんど変化することはないが、蒸着マスク20は室温まで冷却されて熱収縮する。蒸着マスク20はフレーム15に対して接着されているため、熱収縮作用に伴なって蒸着マスク20に対して適切な張力を付与することができる。
同様に反り防止板60もフレーム15に対して接着されているため室温まで冷却されて熱収縮し、この熱収縮作用に伴なって反り防止板60に対して張力が付与される。
以上のように本実施の形態によれば、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを熱制御盤70上で加熱し、この状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に対して接着し、その後積層体10Aを室温まで冷却する。このことにより、蒸着マスク20に対して適度な張力を付与することができる。また蒸着マスク20を物理的に引張って、この蒸着マスク20をフレーム15に接着する場合に比べて、熱制御盤70による加熱温度を所望の値に定めることにより、蒸着マスク20に対して適切な値の張力を常にフレーム15内に均一に付与することができる。
また、蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介してフレーム15上に接着し、この接着箇所65を各有孔領域22の左右に蒸着マスク20の幅方向に沿って連続して設けることにより(図4参照)、蒸着マスク20の各有孔領域22において、蒸着マスク20の長手方向および幅方向の双方の方向に対して張力を付与することができる。
さらにまた、フレーム15の表面側において蒸着マスク20を熱収縮させて蒸着マスク20に対して張力を付与するとともに、フレーム15の裏面側においても反り防止板60を熱収縮させて反り防止板60に対して張力を付与することができるため、蒸着マスク装置10全体が一方側へたわむことを防止することができる。
なお、上記の実施の形態において、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とにより積層体10Aを構成する例を示したが、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、反り防止板60を取除いて蒸着マスク20とフレーム15とにより積層体10Aを構成してもよい。
第1の実施の形態の変形例
次に本発明の第1の実施の形態の変形例について説明する。
第1の実施の形態の変形例においては、熱制御盤70により、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを冷却し、このように積層体10Aを冷却した状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に溶着し、その後積層体10Aを室温まで戻して蒸着マスク装置10が製造される。
また変形例において、蒸着マスク20および反り防止板60として、同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一の材料が用いられる。具体的には蒸着マスク20および反り防止板60として、熱膨張係数が1ppm/℃の36%Niインバー材が用いられ、フレーム15としてこのインバー材よりも大きな熱膨張係数4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)をもつガラス材料が用いられる。
以下、本変形例について図1乃至図4を用いて説明する。
まず、蒸着マスク20を複数準備する。この場合、各蒸着マスク20は有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有し、蒸着マスク20の有孔領域22は複数連続して配置されて各蒸着マスク20は帯状形状をもつ。なお、蒸着マスク20は磁性材料、例えばインバー材からなり、その熱膨張係数は1ppm/℃となる。
同様に開口16を有し、3〜5mm厚のフレーム15を準備する。この場合、フレーム15はガラス材料からなり、熱膨張係数は蒸着マスク20の材料より大きな4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)となっている。
次に図1に示すように、各蒸着マスク20を開口16を有するフレーム15上に載置する。この場合、フレーム15表面には位置決めマーク15aが設けられ、各蒸着マスク20にもフレーム15の位置決めマーク15aに対応する位置決めマーク20aが設けられ、これらの位置決めマーク15a、20aを用いてフレーム15上で蒸着マスク20を精度良く位置決めすることができる。
次に図2に示すように、熱制御盤70上に上から順に蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60を積層し、このようにして蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを作製する。
この場合、反り防止板60は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一のインバー材からなる。また反り防止板60はフレーム15の裏面において、フレーム15の開口16間に位置している。
本変形例において、熱制御盤70は、積層体10Aを冷却するコールドプレートとして機能する。
次に図2において、熱制御盤70上で積層体10Aを例えば20℃の室温から0℃まで冷却する。
このとき、熱制御盤70上において、積層体20Aが全体として0℃まで冷却され、積層体20Aのうちインバー材からなる蒸着マスク20および反り防止板60はほとんど熱収縮することはないが、フレーム15が固有の熱膨張係数に基づいてわずかに熱収縮する。この状態でフレーム15上の蒸着マスク20の無孔領域23を接着点65を介して接着剤によりフレーム15に接着する(図3参照)。
次にフレーム15の裏面に反り防止板60を接着させる。この場合、熱制御盤70上で積層体10Aを引繰り返して、フレーム15の開口16間に位置する反り防止板60をフレーム15に接着剤により接着する。
その後、図4に示すように、積層体10Aを熱制御盤70から降ろし、室温まで戻す。この場合、インバー材からなる蒸着マスク20および反り防止板60の形状はほとんど変化することはないが、マスク15は室温まで加熱されて熱膨張する。蒸着マスク20はフレーム15に対して接着されているため、マスク15の熱膨張作用に伴なって蒸着マスク20に対して適切な張力を付与することができる。
同様に反り防止板60もフレーム15に対して接着されているため、フレーム15の熱膨張作用に伴なって反り防止板60に対して張力が付与される。
以上のように本実施の形態によれば、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを熱制御盤70上で冷却し、この状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に対して接着し、その後積層体10Aを室温まで戻す。このことにより、蒸着マスク20に対して適度な張力を付与することができる。また蒸着マスク20を物理的に引張って、この蒸着マスク20をフレーム15に接着する場合に比べて、熱制御盤70による冷却温度を所望の値に定めることにより、蒸着マスク20に対して適切な値の張力を常にフレーム15内に均一に付与することができる。
また、蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介してフレーム15上に接着し、この接着箇所65を各有孔領域22の左右に蒸着マスク20の幅方向に沿って連続して設けることにより(図4参照)、蒸着マスク20の各有孔領域22において、蒸着マスク20の長手方向および幅方向の双方の方向に対して張力を付与することができる。
さらにまた、フレーム15の表面側においてフレーム15を熱膨張させて蒸着マスク20に対して張力を付与するとともに、フレーム15の裏面側においてもフレーム15を熱膨張させて反り防止板60に対して張力を付与することができるため、蒸着マスク装置10全体が一方側へたわむことを防止することができる。
なお、上記の実施の形態において、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60により積層体10Aを構成する例を示したが、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、反り防止板60を取除いて蒸着マスク20をフレーム15とにより積層体10Aを構成してもよい。
第2の実施の形態
次に本発明の第2の実施の形態について、図8乃至図11により説明する。
図8乃至図11に示す本発明の第2の実施の形態は、蒸着マスク20の無孔領域23であってフレーム15に対する接着箇所65の近傍に、張力逃がし開孔21Aが形成されている点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。
図8乃至図11に示す第2の実施の形態において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8乃至図11において、蒸着マスク20はその無孔領域23であって、接着箇所65の近傍に張力逃がし開孔21Aが形成されている。具体的には、蒸着マスク20のうち無孔領域23内であって、有孔領域22の側縁に沿って設けられた接着箇所65間に張力逃がし開孔21Aが形成されている。
このように蒸着マスク20の無孔領域23に張力逃がし開孔21Aを設けたことにより、後述のように蒸着マスク20に対して張力を付与した場合、無孔領域23の接着箇所23間に加わる過度の張力をこの張力逃がし開孔21Aにより逃がすことができる。
以下、図8乃至図11により、本発明による第2の実施の形態における蒸着マスク装置の製造方法について説明する。
まず、上述した蒸着マスク20を複数準備する。この場合、各蒸着マスク20は有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有し、無孔領域23のうち接着箇所65間に対応する位置に張力逃がし開孔21Aが形成されている。また蒸着マスク20の有孔領域22は複数連続して配置されて各蒸着マスク20は帯状形状をもつ。なお、蒸着マスク20はSUS430からなり、その熱膨張係数は11ppm/℃となる。
同様に開口16を有し、3〜5mm厚のフレーム15を準備する。この場合、フレーム15はガラス材料からなり、熱膨張係数は蒸着マスク20の材料より小さな0.1ppm/℃(石英ガラス)、4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)となっている。
次に図8に示すように各蒸着マスク20を開口16を有するフレーム15上に載置する。この場合、フレーム15表面には位置決めマーク15aが設けられ、各蒸着マスク20にもフレーム15の位置決めマーク15aに対応する位置決めマーク20aが設けられ、これらの位置決めマーク15a、20aを用いてフレーム15上で蒸着マスク20を精度良く位置決めすることができる。
次に図9に示すように、熱制御盤70上に上から順に蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60を積層し、このようにして蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを作製する。
この場合、反り防止板60は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一の材料からなる。また反り防止板60はフレーム15の裏面において、フレーム15の開口16間に位置している。
なお、熱制御盤70は、積層体10Aを加熱するホットプレートとしての機能をもつ。
次に図9において、熱制御盤70上で積層体10Aを例えば20℃の室温から50℃まで加熱する。
このとき、熱制御盤70上において、積層体20Aが全体として50℃まで加熱され、積層体20Aのうちガラス材料製のフレーム15は大きく熱膨張することはないが、蒸着マスク20と反り防止板60が各々固有の熱膨張係数に基づいて熱膨張する。この状態でフレーム15上の蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介して接着剤によりフレーム15に接着する(図10参照)。
次にフレーム15の裏面に反り防止板60を接着させる。この場合、熱制御盤70上で積層体10Aを引繰り返して、フレーム15の開口16間に位置する反り防止板60をフレーム15に接着剤により接着する。
その後、図11に示すように、積層体10Aを熱制御盤70から降ろし、室温まで冷却して戻す。この場合、ガラス材料からなるフレーム15の形状はほとんど変化することはないが、蒸着マスク20は室温まで冷却されて熱収縮する。蒸着マスク20はフレーム15に対して接着されているため、熱収縮作用に伴なって蒸着マスク20に対して適切な張力を付与することができる。
同様に反り防止板60もフレーム15に対して接着されているため室温まで冷却されて熱収縮し、この熱収縮作用に伴なって反り防止板60に対して張力が付与される。
また蒸着マスク20の無孔領域23に張力逃がし開孔21Aを設けたことにより、蒸着マスク20の無孔領域23に適度な張力が加わっても、この張力を張力逃がし開孔21Aにより逃がすことができる。
以上のように本実施の形態によれば、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを熱制御盤70上で加熱し、この状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に対して接着し、その後積層体10Aを室温まで冷却する。このことにより、蒸着マスク20に対して適度な張力を付与することができる。また蒸着マスク20を物理的に引張って、この蒸着マスク20をフレーム15に接着する場合に比べて、熱制御盤70による加熱温度を所望の値に定めることにより、蒸着マスク20に対して適切な値の張力を常にフレーム15内に均一に付与することができる。
また、蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介してフレーム15上に接着し、この接着箇所65を各有孔領域22の左右に蒸着マスク20の幅方向に沿って連続して設けることにより(図4参照)、蒸着マスク20の各有孔領域22において、蒸着マスク20の長手方向および幅方向の双方の方向に対して張力を付与することができる。
さらにまた、フレーム15の表面側において蒸着マスク20を熱収縮させて蒸着マスク20に対して張力を付与するとともに、フレーム15の裏面側においても反り防止板60を熱収縮させて反り防止板60に対して張力を付与することができるため、蒸着マスク装置10全体が一方側へたわむことを防止することができる。
なお、上記の実施の形態において、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とにより積層体10Aを構成する例を示したが、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、反り防止板60を取除いて蒸着マスク20とフレーム15とにより積層体10Aを構成してもよい。
第2の実施の形態の変形例
次に本発明の第2の実施の形態の変形例について説明する。
第2の実施の形態の変形例においては、熱制御盤70により、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを冷却し、このように積層体10Aを冷却した状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に溶着し、その後積層体10Aを室温まで戻して蒸着マスク装置10が製造される。
また変形例において、蒸着マスク20および反り防止板60として、同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一の材料が用いられる。具体的には蒸着マスク20および反り防止板60として熱膨張係数が1ppm/℃(の36%Niインバー材が用いられ、フレーム15としてこのインバー材よりも大きな熱膨張係数4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)をもつガラス材料が用いられる。
以下、本変形例について図8乃至図11を用いて説明する。
まず、蒸着マスク20を複数準備する。この場合、各蒸着マスク20は有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有し、無孔領域23のうち接着箇所65間に対応する位置に張力逃がし開孔21Aが形成されている。また蒸着マスク20の有孔領域22は複数連続して配置されて各蒸着マスク20は帯状形状をもつ。なお、蒸着マスク20はインバー材からなり、その熱膨張係数は1ppm/℃(となる。
同様に開口16を有し、3〜5mm厚のフレーム15を準備する。この場合、フレーム15はガラス材料からなり、熱膨張係数は蒸着マスク20の材料より大きな4〜5ppm/℃(無アルカリガラス)、8〜9ppm/℃(ソーダライムガラス)となっている。
次に図8に示すように各蒸着マスク20を開口16を有するフレーム15上に載置する。この場合、フレーム15表面には位置決めマーク15aが設けられ、各蒸着マスク20にもフレーム15の位置決めマーク15aに対応する位置決めマーク20aが設けられ、これらの位置決めマーク15a、20aを用いてフレーム15上で蒸着マスク20を精度良く位置決めすることができる。
次に図9に示すように、熱制御盤70上に上から順に蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60を積層し、このようにして蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを作製する。
この場合、反り防止板60は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一のインバー材からなる。また反り防止板60はフレーム15の裏面において、フレーム15の開口16間に位置している。
本変形例において、熱制御盤70は、積層体10Aを冷却するコールドプレートとして機能する。
次に図9において、熱制御盤70上で積層体10Aを例えば20℃の室温から0℃まで冷却する。
このとき、熱制御盤70上において、積層体20Aが全体として0℃まで冷却され、積層体20Aのうちインバー材からなる蒸着マスク20および反り防止板60はほとんど熱収縮することはないが、フレーム15が固有の熱膨張係数に基づいてわずかに熱収縮する。この状態でフレーム15上の蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介して接着剤によりフレーム15に接着する(図10参照)。
次にフレーム15の裏面に反り防止板60を接着させる。この場合、熱制御盤70上で積層体10Aを引繰り返して、フレーム15の開口16間に位置する反り防止板60をフレーム15に接着剤により接着する。
その後、図11に示すように、積層体10Aを熱制御盤70から降ろし、室温まで戻す。この場合、インバー材からなる蒸着マスク20および反り防止板60の形状はほとんど変化することはないが、マスク15は室温まで加熱されて熱膨張する。蒸着マスク20はフレーム15に対して接着されているため、マスク15の熱膨張作用に伴なって蒸着マスク20に対して適切な張力を付与することができる。
同様に反り防止板60もフレーム15に対して接着されているため、フレーム15の熱膨張作用に伴なって反り防止板60に対して張力が付与される。
また蒸着マスク20の無孔領域23に張力逃がし開孔21Aを設けたことにより、蒸着マスク20の無孔領域23に温度や張力が加わっても、この張力を張力逃がし開孔21Aにより逃がすことができる。
以上のように本実施の形態によれば、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60とからなる積層体10Aを熱制御盤70上で冷却し、この状態で蒸着マスク20と反り防止板60をフレーム15に対して接着し、その後積層体10Aを室温まで戻す。このことにより、蒸着マスク20に対して適度な張力を付与することができる。また蒸着マスク20を物理的に引張って、この蒸着マスク20をフレーム15に接着する場合に比べて、熱制御盤70による冷却温度を所望の値に定めることにより、蒸着マスク20に対して適切な値の張力を常にフレーム15内に均一に付与することができる。
また、蒸着マスク20の無孔領域23を接着箇所65を介してフレーム15上に接着し、この接着箇所65を各有孔領域22の左右に蒸着マスク20の幅方向に沿って連続して設けることにより(図4参照)、蒸着マスク20の各有孔領域22において、蒸着マスク20の長手方向および幅方向の双方の方向に対して張力を付与することができる。
さらにまた、フレーム15の表面側においてフレーム15を熱膨張させて蒸着マスク20に対して張力を付与するとともに、フレーム15の裏面側においてもフレーム15を熱膨張させて反り防止板60に対して張力を付与することができるため、蒸着マスク装置10全体が一方側へたわむことを防止することができる。
なお、上記の実施の形態において、蒸着マスク20と、フレーム15と、反り防止板60により積層体10Aを構成する例を示したが、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、反り防止板60を取除いて蒸着マスク20とフレーム15とにより積層体10Aを構成してもよい。
10 蒸着マスク装置
10A 積層体
15 フレーム
16 開口
20 蒸着マスク
21 金属板
21a 第1面
21b 第2面
21A 張力逃がし開孔
22 有孔領域
23 無孔領域
25 貫通孔
60 反り防止板
65 接着箇所
70 熱制御盤

Claims (9)

  1. 有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより小さい熱膨張係数をもつ材料からなるフレームを準備する工程と、
    蒸着マスクとフレームを互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも高温に加熱し、蒸着マスクの無孔領域をフレームに対して接着する工程と、
    積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクに対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法。
  2. 有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより大きな熱膨張係数をもつ材料からなるフレームを準備する工程と、
    蒸着マスクとフレームを互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも低温に冷却し、蒸着マスクの無孔領域をフレームに対して接着する工程と、
    積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクに対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法。
  3. 有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより小さい熱膨張係数をもつ材料からなるフレームと、蒸着マスクと同一の熱膨張係数をもつ材料からなる反り防止板を準備する工程と、
    蒸着マスクと、フレームと、反り防止板をこの順で互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも高温に加熱し、蒸着マスクの無孔領域および反り防止板をフレームに対して接着する工程と、
    積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクおよび反り防止板に対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法。
  4. 有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクと、蒸着マスクの有孔領域に対応する開口を有し、蒸着マスクより大きな熱膨張係数をもつ材料からなるフレームと、蒸着マスクと同一の熱膨張係数をもつ材料からなる反り防止板を準備する工程と、
    蒸着マスクと、フレームと、反り防止板をこの順で互いに積層してなる積層体を熱制御盤上で室温よりも低温に冷却するとともに、蒸着マスクの無孔領域および反り防止板をフレームに対して接着する工程と、
    積層体を室温に戻すことにより蒸着マスクおよび反り防止板に対して張力を付与する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスク装置の製造方法。
  5. 反り防止板はフレームのうち、開口以外の領域に配置されていることを特徴とする請求項3または4記載の蒸着マスク装置の製造方法。
  6. フレームは熱膨張係数が0.1〜9ppm/℃のガラス材料からなり、蒸着マスクは熱膨張係数が11ppm/℃の金属材料からなることを特徴とする請求項1または3記載の蒸着マスク装置の製造方法。
  7. フレームは熱膨張係数が4〜9ppm/℃のガラス材料からなり、蒸着マスクは熱膨張係数が1ppm/℃の金属材料からなることを特徴とする請求項2または4記載の蒸着マスク装置の製造方法。
  8. 積層体の蒸着マスクは連続して配置された複数の有孔領域を有する帯状形状をもち、積層体の反り防止板は蒸着マスクの長手方向と同一方向に延びることを特徴とする請求項3または4記載の蒸着マスク装置の製造方法。
  9. 蒸着マスクの無孔領域であって、フレームに対する接着箇所の近傍に、張力逃がし開孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の蒸着マスク装置の製造方法。
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