JP2015125183A - 現像装置の駆動方法、画像形成装置 - Google Patents

現像装置の駆動方法、画像形成装置 Download PDF

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【課題】定期的に現像剤担持体と規制部材の間に溜まった滞留物を除去し、長期に渡って安定して画像形成動作を行う事の出来る現像装置の駆動方法を提供する。【解決手段】非画像形成動作時に、トナーを供給ローラ107から現像ローラ36へ移動させるための供給電界の強度を、画像形成動作時よりも弱い状態で現像ローラ36を駆動させる。具体的には、現像ローラ36に電圧を印加せずに、あるいは印加手段109,110によって供給ローラ107と現像ローラ36に同じ電圧を印加し、現像装置34の現像ローラ36などを駆動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、現像装置の駆動方法、その現像装置の駆動方法を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像が現像装置から供給される現像剤によって可視像処理される。
この様な画像形成装置においては、近年、環境問題の観点などから省エネルギー化と長寿命化が求められている。そこで、現像に用いられる現像剤としてのトナーを低融点化し、定着動作の際の温度を低くすることで現像動作の省エネルギー化を行う、トナーに外添剤を塗布して流動性を向上させ、感光体との摩擦による感光体表面の摩耗を減らす、等の対策が行われてきた。
しかしこの様な低融点トナーは、定着温度の低温化に伴い粒子母体の粘着樹脂のガラス転移温度Tgが低下し、定着動作時以外にもトナーの固着が起こりやすい。このため、現像過程で発生する現像ローラと規制部材の摩擦熱などによりトナーが加熱され、これらの部材に固着、滞留していた。また、添加された外添剤が現像過程でトナーから遊離することによっても、こういった滞留物が発生していた。
そして、規制部材に滞留物が発生して詰まりが起きることで、現像ローラのトナー層が不均一となり、画像形成不良を起こすという問題があった。
現像装置の滞留物を除去する発明としては既に多くのものがなされており、特許文献1(特開2008−233119号公報)では、図7に示すように、現像に使用されなかった現像ローラ203表面上のトナーが、現像ローラ203にトナーを供給する供給ローラ205によって再び掻き取られ、現像装置内のトナー供給室202へ回収されている。また、現像ローラ203の抵抗とトナーのインピーダンスを所定の値に規定することで、現像ローラ203とトナーとが適切な静電的付着力を持つようにしている。つまり、両者の静電的付着力を、現像ローラ203上にトナー薄層を形成するのに十分な付着力で、供給ローラ205によって再び掻き取りが行われる程度に小さな付着力としている。
特許文献1では、現像ローラ表面上に残留し現像に使用されなかったトナーは、現像ローラ上から取り除かれてトナー供給室に再び回収されるものの、規制部材と現像ローラの間に固着、滞留したトナーは回収することが難しいという問題がある。
この様な事情から、本発明では、定期的に現像剤担持体と規制部材の間に溜まった滞留物を除去し、長期に渡って安定して画像形成動作を行う事の出来る現像装置の駆動方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、潜像が形成された潜像担持体に現像剤を供給して前記潜像を顕像化する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表面に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材と、電圧を印加する1または複数の印加手段とを備えた現像装置において、非画像形成動作時に、前記現像剤を前記供給部材から前記現像剤担持体へ移動させるための供給電界の強度を、画像形成動作時よりも弱い状態で現像剤担持体を駆動させる現像装置の駆動方法を特徴とするものである。
本発明の現像装置の駆動方法においては、非画像形成動作時に、供給電界の強度を画像形成動作時よりも弱い状態で、現像剤担持体を駆動させることで、現像剤担持体の表面上に形成される現像剤の層を、画像形成時よりも薄層の状態にしている。現像剤担持体上の現像剤層を通常よりも薄くした状態で現像剤担持体を駆動することで、規制部材表面の滞留物が現像剤担持体に直に当接する、あるいは、画像形成動作時より薄い現像剤層を介して当接するため、滞留物が除去されやすくなる。このため、現像装置内に滞留した滞留物を効率的に除去し、長期に渡って安定して画像形成動作を行う事ができる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の現像装置の概略構成図である。 本発明の画像形成時のトナー等の滞留を示した概略図である。 本発明の画像形成時の除去駆動の要素を示した概略図である。 本発明の現像装置の概略構成図である。 本発明の駆動装置の電圧の印加を示した概略図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、露光部2、画像形成部3、転写部4、給紙部5、搬送路6、定着部7、及び排出部8等により構成されている。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、レーザ光等を発光する光源や各種光学系により構成されている。具体的には、図示しない画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成される画像の色分解成分毎のレーザ光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射することで、感光体の表面を露光するものである。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置1に対して着脱可能に構成された複数のプロセスユニット31を備えている。各プロセスユニット31は、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能な、潜像担持体としての感光体ドラム32と、感光体ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光体ドラム32の表面にトナーを供給する現像装置34と、感光体ドラム32の表面をクリーニングするための、回収部材としての感光体クリーニングブレード35等で構成されている。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この転写部4は、駆動ローラ41及び従動ローラ42に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト43、中間転写ベルト43の表面をクリーニングする、回収部材としての中間クリーニングブレード44、各プロセスユニット31の感光体ドラム32に対して中間転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ45等で構成されている。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で中間転写ベルト43の内周面を押圧しており、中間転写ベルト43の押圧された部分と各感光体ドラム32とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
中間クリーニングブレード44は、中間転写ベルト43に対して、中間転写ベルト43の走行方向と逆方向を向いて当接している。
また、中間転写ベルト43の駆動ローラ41と、中間転写ベルト43を挟んで駆動ローラ41に対向した位置には二次転写ローラ46が配設されている。二次転写ローラ46は中間転写ベルト43の外周面を押圧しており、二次転写ローラ46と中間転写ベルト43とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。更に、中間クリーニングブレード44によってクリーニングされた廃トナーを収容する、回収部材としての廃トナー容器47が、中間転写ベルト43の下方に図示しない廃トナー移送ホースを介して配設されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録媒体としての記録用紙Pを収容した給紙カセット51や、給紙カセット51から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ52等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、図示しない搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源71によって加熱される定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73等を有している。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排出部8には、記録用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ82とが配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム32上には静電潜像が形成され、各現像装置34に蓄えられたトナーが、現像剤担持体としての現像ローラ36によって感光体ドラム32に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
次いで、転写部4の駆動ローラ41が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト43が図の矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ45と各感光体ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32上に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト43の表面には、フルカラーのトナー画像が形成される。一次転写後の感光体ドラム32に残されたトナー等は、感光体クリーニングブレード35によって除去され、廃トナー容器47に収容される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ52が回転駆動することによって、給紙カセット51に収容された記録用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された記録用紙Pは、レジストローラ61によってタイミングを計られて、二次転写ローラ46とそれに対向する駆動ローラ41との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ46には、中間転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7へと搬送され、加熱源71によって加熱されている定着ローラ72と加圧ローラ73とによって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、定着ローラ72から分離され、図示しない搬送ローラ対によって搬送され、排出部8において排紙ローラ81によって排紙トレイ82へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト43上に付着している残留トナーは、中間クリーニングブレード44によって除去される。除去されたトナーは、図示しないコイルや廃トナー移送ホース等により廃トナー容器47へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット31を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2に示すように、現像装置34は、トナーを収容するトナー収容容器101、収容されたトナーを撹拌する撹拌パドル102、搬送手段であってスクリューやコイルなどからなる第一搬送部材103と第二搬送部材104と第三搬送部材105、現像装置34内を間仕切りする仕切板106、トナーを供給する、供給部材としての供給ローラ107、現像ローラ36、現像ローラの層厚を規制する、規制部材としての規制ブレード108等からなる。
トナー収容容器101内は、トナーの流動性を保つために撹拌パドル102によって常に攪拌しておくことが好ましい。トナー収容容器101内には、第一搬送部材103が、現像装置34、あるいは画像形成装置1のトナー補給経路との連結部にあたるトナー補給口に配置されている。第一搬送部材103は、トナーをトナー収容容器101内へ輸送する。
第一搬送部材103は、クラッチなどで非図示の本体駆動部と連結され、トナー補給駆動が自在な構成となっている。トナー補給量は、本体駆動部の駆動時間により制御することが可能であり、例えば温湿度環境でトナーの流動性が変化することに対応させて駆動時間を変化させるなどの制御も可能である。
仕切板106は、現像ローラ36などの軸方向で、紙面に垂直な方向(以下、単に紙面方向)に配置され、紙面方向に、現像装置34の上槽と下槽をトナーが移動可能な図示しない開口部を有している。
トナー収容容器101から搬送されてきたトナーは、上槽に配置される第二搬送部材104によって紙面方向に搬送され、仕切板106の搬送方向下流側の開口部よりトナーは下槽に移動する。
そして、下槽に設けた第三搬送部材105により、第二搬送部材104とは紙面方向の逆方向へトナーを搬送できる構成になっている。また、第三搬送部材105の搬送方向下流側には、仕切板106のもう一方の開口部が配置されており、第三搬送部材105に搬送されたトナーの一部は、再び上槽に搬送される。このように、トナーは各搬送部材と仕切板106の開口部により、現像装置34の上槽と下槽を循環可能に構成されている。
各搬送部材をスクリューで構成する場合、トナーの搬送速度は、スクリューピッチに比例し大きくなる。これは、スクリュー1回転あたりに搬送するトナー量がスクリューピッチに応じて多くなるためで、スクリュー径を大きくしても同様の効果がある。
第二搬送部材104と第三搬送部材105は、ギア、カップリングなどからなる駆動伝達手段により、画像形成装置本体などに設置した駆動源から駆動を伝達される構成となっている。
供給ローラ107は、スポンジなどで構成され、現像ローラ36に当接する。供給ローラ107は、現像装置34の下槽を循環するトナーを吸着し、これを現像ローラ36に供給する。
規制ブレード108は、現像ローラ36に当接する。供給ローラ107よりトナーを供給された現像ローラ36は、その表面にトナー層を形成し、規制ブレード108によってトナー層の厚みを一定以下に規制し、均一化される。
現像ローラ36は、感光体ドラム32に当接し、感光体ドラム32の表面電位に応じた量のトナーを感光体ドラム32に供給する。そして、トナーを供給された感光体ドラム32は、その表面に形成された静電潜像を顕像化する。
感光体ドラム32表面上に顕像化されたトナー画像は、感光体ドラム32に当接する一次転写ローラ45によって中間転写ベルト43に転写される。
転写を終え、感光体ドラム32表面上に残されたトナーは、感光体ドラム32に当接する感光体クリーニングブレード35によって取り除かれ、廃トナー容器47に回収される。
供給ローラ107、現像ローラ36、感光体ドラム32、規制ブレード108には、それぞれ電圧を印加する印加手段109,110,111,112が設けられている。現像を行う際には、これらに電圧を印加し、供給ローラ107と現像ローラ36、現像ローラ36と感光体ドラム32、それぞれの電位差によりトナーの移動を行う。
印加手段109,110によって、供給ローラ107と現像ローラ36は、それぞれ電圧を印加される。供給ローラ107と現像ローラ36の間に生じる電圧差によって、供給ローラ107表面上に吸着されたトナーが、現像ローラ36に供給され、現像ローラ36はその表面にトナー層を形成する。トナー層を形成した現像ローラ36は、これに当接する規制ブレード108によってトナーを削り取られ、トナー層厚を一定に規制される。
図3に示すように、規制ブレード108によって削り取られたトナーは、現像装置34内に放出され、現像装置34内を再び循環するが、トナーの一部やトナーから遊離した外添物が、規制ブレード108の表面に滞留物として滞留する。
規制ブレード108には、上記の様に表面に滞留物が堆積していき、その塊が大きくなることにより、現像ローラ36のその部分にトナー層が形成されず、スジ状の異常画像を形成する恐れがある。
ここで、本発明の駆動装置の駆動方法であって、上記の滞留物を取り除くための駆動(以下、除去駆動)の方法について説明する。
除去駆動動作では、非画像形成動作時に、トナーを供給ローラ107から現像ローラ36へ移動させるための供給電界の強度を、画像形成動作時よりも弱い状態で現像ローラ36を駆動させる。具体的には、現像ローラ36に電圧を印加せずに、あるいは印加手段109,110によって供給ローラ107と現像ローラ36に同じ電圧を印加し、現像装置34の現像ローラ36などを駆動させる。現像ローラ36等の回転方向は、通常の画像形成動作時と同じで図3の矢印A方向に回転させる。
図4に示すように、現像ローラ36を帯電させない、あるいは供給ローラ107と現像ローラ36に電位差が生じさせないことで、トナーは現像ローラ36表面上に電気的な力によって吸着されず、物理的に付着するのみであるため、現像ローラ36表面上にトナー層がほとんど形成されない。この状態で、現像装置34を駆動させている。
現像ローラ36表面上にトナー層がほとんど形成されない状態で現像装置34を駆動することで、現像ローラ36の表面と規制ブレード108の表面が直に当接し、規制ブレード108の表面に堆積した滞留物が、現像ローラ36に直に当接する。あるいは、画像形成動作時より薄いトナー層を介して、滞留物が現像ローラ36に当接する
これにより、通常の画像形成動作時には規制ブレード108上に滞留した状態になっていた滞留物を、再び現像ローラ36に移すことができる。また、通常の画像形成動作時よりも供給電界の強度を弱めた状態で現像ローラ36を駆動させるため、画像形成動作時には電気的に反発して現像ローラ36に吸着されなかった現像装置34内の逆電荷性の劣化トナーが、現像ローラ36表面上に物理的に付着され、現像装置34から取り除かれる。
また除去駆動時に、供給ローラ107に印加した電圧と同電圧を規制ブレード108に印加することが考えられる。両者に同バイアスの電圧を印加することで、供給ローラ107から現像ローラ36に運ばれたわずかなトナーが、電位差によって規制ブレード108に引き付けられて固着することがない。
除去駆動時に、現像ローラ36は矢印Aの方向に回転する。この時、図5に示すように、現像ローラ36の周回駆動は、現像ローラ36と規制ブレード108の接触位置36aから、現像ローラ36と感光体ドラム32の接触位置36bまでの距離(図の距離B)以下の距離を駆動させる。これにより、接触位置36aに滞留していた滞留物は、現像ローラ36の回転駆動によって除去され、現像ローラ36上の接触位置36aから接触位置36bの間に保持された状態になる。
この様に、除去された滞留物を現像ローラ36と感光体ドラム32の接触位置36bまで運搬しないことで、除去された滞留物が現像ローラ36と感光体ドラム32のニップ部に挟まれ、この位置に再び固着・滞留することを防止している。
感光体ドラム32に移された滞留物は、画像形成動作開始等によって再び感光体ドラム32が回転駆動されることで、感光体ドラム32上を運搬され、感光体ドラム32と感光体クリーニングブレード35の接触位置32aで、感光体クリーニングブレード35によって取り除かれる。
感光体クリーニングブレード35によって取り除かれた滞留物は、廃トナー容器47に回収される。
このように、本発明の現像装置の駆動方法では、接触位置36aの滞留物が、現像ローラ36から、感光体ドラム32、感光体クリーニングブレード35、を経て廃トナー容器47に回収される。現像装置34内に滞留物を再び循環させず、外部に排出することで、劣化トナーを画像形成サイクルから取り除き、画像形成に悪影響を及ぼすことを防止できる。
滞留物を外部に排出する手段として、図1の中間クリーニングブレード44を用いることもできる。この場合、滞留物は中間転写ベルト43上を運搬され、中間クリーニングブレード44によって取り除かれて移送ホース等により廃トナー容器47へ回収される。
除去駆動動作は、画像形成動作の為の予備動作後で画像形成開始前、あるいは一連の画像形成動作の終了直後に行う事が望ましい。除去駆動による現像ローラ36の駆動距離は短く、駆動時間も短時間であるため、最初からの立ち上げをする場合、電圧が十分に印加されず、望んだ効果が得られない可能性がある。
このため、上述のタイミングで除去駆動を行う事により、確実に除去駆動を行う事ができる。なお除去駆動を、一連の画像形成動作の合間に、画像形成→除去駆動→画像形成といった順番にして行う事もできるが、この場合、後の画像形成時に異常画像を形成する恐れがある。よって、一連の画像形成終了後(あるいは予備動作後で画像形成前)に行う事が望ましい。
除去駆動動作は、記録用紙100〜250枚毎、あるいは感光体ドラム32の駆動距離100〜250m毎に行われることが望ましい。除去駆動が頻繁に行われすぎると、画像形成時と異なる電圧の印加により、現像装置34内の部材および周辺部材へトナー等の固着が滞留物とは別に発生しやすくなる。また、除去駆動が長時間行われなければ、滞留物の堆積により異常画像が形成される問題が発生する。
本発明の画像形成装置に用いられるトナーは、トナー母体100重量部に対して添加される外添剤が4.0〜7.0重量部で、外添剤添加後のトナーの体積平均粒径が5.5〜6.7μmの範囲にある。
またこのトナーには、加速凝縮度が55%以上であり、シリコーンオイルで表面処理されたシリカ粒子を外添剤として添加されている。これにより、感光体ドラム32表面の摩擦による摩耗を抑制し、長期に渡って安定して画像形成動作を行う事ができる。
現像装置34に現像装置34内のトナー残量を検知するための残量検知手段を設けることができる。これにより、トナー残量が減少した時に、トナー収容容器101内の補給口からトナーを補給することができ、トナーを切らすことがない。少量しか入らないトナー収容容器101であっても、その都度トナーを補給することによって、滞りなく画像形成を行う事ができ、現像装置および画像形成装置の小型化ができる。
図6は、本発明の駆動装置の電圧の印加を示した図である。
画像形成動作時には、トナーを運搬するため、現像ローラ36、供給ローラ107、規制ブレード108等に所定の電位差を設けている。また、非画像形成動作時の除去駆動時には、現像ローラ36に電圧を印加せずに現像装置34の駆動をさせている。前述のように、現像ローラ36に供給ローラ107と同電圧を印加することによっても、除去動作は可能である。
表1に、本発明の現像装置の駆動方法による除去駆動の画像形成に対する効果の実験結果を示す。実施例1〜4が本発明の現像装置の各種設定の変形例、比較例1〜4が、実施例との比較結果である。
Figure 2015125183
以下に、各実施例と比較例の設定を示す。
(実施例1)
(株)リコー製 IPSiO SP C730を使用し、27℃80%の環境下で印字率0.5%の所定のプリントパターンを1ジョブ3ページで10000枚複写した。
規制ブレード108の詰まり除去のため、250枚印字毎に、画像形成動作開始前で、予備運転後に現像ローラの印加電圧を出力せず、供給ローラ107と規制ブレード108にのみ−50V印加し、0.l8秒間駆動を行った。また複写途中においては、300枚毎に印字率2.0%となるようトナーを現像装置34外へ現像させて、別途リフレッシュ制御を行った。
使用したトナーの外添剤添加の重量は、トナー母体100重量部に対し、5.5重量部で、かつ外添剤は、シリコーン処理で処理された外添剤を少なくとも1種類含まれたものを使用した。また、外添済みトナーの体積平均粒径が7.0μm以下のものを使用した。
(実施例2)
実施例1に対し、現像ローラ36、供給ローラ107、規制ブレード108の全てに+50V電圧を印加し駆動を行った。
(実施例3)
実施例1に対し、印字率5%のプリントパターンで複写し、詰まり除去動作を100枚毎に行った。
(実施例4)
実施例1に対し、詰まり除去動作を250枚印字毎に一連の画像形成動作終了後に行った。
(比較例1)
実施例1に対し、詰まり除去動作を500枚印字ごとに実施した。
(比較例2)
実施例1に対し、シリコーンオイルを含有しないシリカのみを外添したトナーを使用した。また、トナーの体積平均粒径は7.5μmのものを使用した。
(比較例3)
実施例1に対し、規制ブレード108に+150V、現像ローラ36に+50V、供給ローラ107に+200V印加し詰まり除去動作と同じタイミングで駆動を実施した。
(比較例4)
実施例1に対し、詰まり除去動作のため0.5秒間の駆動を実施した。
(結果の比較)
実施例1〜4では良好な画像形成の結果が得られ、比較例1〜4では何らかの異常が見られた。実施例1と各比較例を比較する。
比較例1より、画像形成を行う用紙500枚毎の除去駆動では、滞留物の堆積が進み、異常画像を形成する。
比較例2より、トナー粒径が7.5μmと大きくなると異常画像形成の原因となり、シリコーンオイルを含有するシリカ粒子をトナーに添加しないことにより、感光体ドラム32の摩耗が激しくなることがわかる。つまり、シリコーンオイルを含有するシリカ粒子に、感光体ドラム32の摩耗を防ぐ効果がある。
比較例3より、供給ローラ107と現像ローラ36、現像ローラ36と規制ブレード108、それぞれに電位差が発生すると、滞留物の除去が十分に行われない。
そして、比較例4より、除去駆動時間を0.5秒間と、長くしすぎると、異常画像形成の原因となる。
実施例1とその他の実施例の結果を比較する。
実施例2より、現像ローラ36に電圧を印加しない時のみでなく、現像ローラ36と供給ローラ107に同電圧を印加する場合においても、同様に滞留物の除去効果が得られる。
実施例3より、用紙の印字率が5%と高い場合には、除去駆動を用紙100枚毎に行っても良好な結果が得られる。
そして実施例4より、除去駆動を用紙250枚毎に行っても、良好な結果が得られる。また、一連の画像形成動作終了後に除去駆動を行っても良好な結果が得られる。
以下に、各評価項目の評価方法を示す。
(加速凝集度測定方法)
加速凝集度の測定方法は以下の通りに行う。
測定装置(図示せず)は、ホソカワミクロン社製のパウダーテスターを使用し、振動台の上に、次の手順で附属部品をセットする。
(イ)バイブロシュート(ロ)パッキン(ハ)スペースリング(ニ)フルイ(3種類)上>中>下(ホ)オサエバー次に、ノブナットで固定し、振動台を作動させる。
測定条件は次のとおりである。
篩い目開き:(上)75μm、(中)45μm、(下)20μm 振巾目盛:1mm 試料採取量:2g 振動時間:10秒上記手順に基づく測定の後、次の計算から加速凝集度を求める。
(a)上段の篩いに残った粉体の重量%×1
(b)中段の篩いに残った粉体の重量%×0.6
(c)下段の篩いに残った粉体の重量%×0.2
上記3つの計算値の合計をもって、加速凝集度[%]とする。
(縦スジの評価)
(株)リコー製 IPSiO SP C730を使用し、27℃80%の環境下で印字率0.5%の所定のプリントパターンを1ジョブ3ページで10000枚複写し、複写途中においては250枚毎に印字率2.0%となるようリフレッシュ制御を行った後、ラン後の画像で発生した周囲より画像濃度が高いスジと低いスジを、目視で計数し判定した。
判定基準は以下の通りである。
○:良好(スジの発生数が2本未満)
×:実使用上NG(スジの発生数が2本以上)
(地汚れの評価)
(株)リコー製 IPSiO SP C730を使用し、27℃80%の環境下で印字率0.5%の所定のプリントパターンを1ジョブ3ページで10000枚複写し、複写途中においては250枚毎に印字率2.0%となるようリフレッシュ制御を行った後、白紙を印刷中の感光体上のトナーをブッカーテープで剥離し、それを白紙に貼り付けたもののテープのL*値を測定することで、地汚れを評価した。なお、L*>90を許容レベルとした。 判定基準は以下の通りである。
○:L*>90
×:L*≦90
(感光体の摩耗の評価)
また、感光体の膜厚を確認することで、感光体ドラム32の耐久性の評価も行った。10000m走行試験前後に膜厚測定器フィッシャースコープMMS(フィッシャーインストルメンツ社製)を使用して感光層膜厚を測定し、磨耗量が5.0μm以下を基準とした。つまり摩耗量5.0μm以下の場合を「○」、5.0μm以上の場合を「×」と判定した。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 画像形成装置
32 感光体ドラム(潜像担持体)
34 現像装置
35 感光体クリーニングブレード(回収部材)
36 現像ローラ(現像剤担持体)
41 駆動ローラ(駆動回転体)
44 中間クリーニングブレード(回収部材)
47 廃トナー容器(回収部材)
107 供給ローラ(供給部材)
108 規制ブレード(規制部材)
109,110,111 印加手段
P 記録用紙(記録媒体)
特開2008−233119号公報

Claims (10)

  1. 潜像が形成された潜像担持体に現像剤を供給して前記潜像を顕像化する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表面に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材と、電圧を印加する1または複数の印加手段とを備えた現像装置において、非画像形成動作時に、前記現像剤を前記供給部材から前記現像剤担持体へ移動させるための供給電界の強度を、画像形成動作時よりも弱い状態で現像剤担持体を駆動させることを特徴とする現像装置の駆動方法。
  2. 前記現像剤担持体に電圧を印加せずに駆動させる、あるいは前記現像剤担持体と前記供給部材に同電圧を印加して駆動させる請求項1記載の現像装置の駆動方法。
  3. 請求項1または2いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法であって、前記現像剤担持体は、現像剤担持体と前記規制部材との接触位置から現像剤担持体と前記潜像担持体の接触位置までの距離以下の距離を回転駆動し、規制部材から潜像担持体の方向へ回転駆動する現像装置の駆動方法。
  4. トナーに外添剤が添加されたものであって、前記トナー母体100重量部に対して前記外添剤が4.0〜7.0重量部で、外添剤を添加後のトナーの体積平均粒径が5.5〜6.7μmであるトナーを含有する前記現像剤を用いた請求項1から3いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法を、画像形成動作の為の予備動作後で画像形成開始前、あるいは、一連の画像形成動作の終了直後に行う現像装置の駆動方法。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法において、前記規制部材に前記供給部材に印加した電圧と同電圧を印加して駆動させる現像装置の駆動方法。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法を、画像形成に用いる記録媒体100〜250枚毎、あるいは前記潜像担持体の駆動距離100〜250m毎に実施する現像装置の駆動方法。
  8. 加速凝縮度が55%以上であり、シリコーンオイルで表面処理されたシリカ粒子を、外添剤として添加したトナーを含有する前記現像剤を用いた請求項1から7いずれか1項に記載の現像装置の駆動方法。
  9. 請求項1から8いずれか1項に記載の現像装置を備えた画像形成装置。
  10. 請求項9記載の画像形成装置であって、前記規制部材の画像形成工程の下流方向において、現像剤を回収する回収部材を有する画像形成装置。
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