JP2015125138A - 水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法 - Google Patents

水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被計測ガスのサンプリング等を不要にし、被計測ガス中に可燃性ガスが含まれる場合にも高精度に酸素濃度を計測可能な水素酸素濃度計測装置等を提供する。
【解決手段】水素酸素濃度計測装置10は、被計測ガス1に含まれる水素と酸素とを検出する水素酸素検出手段11と、水素検出信号と水素濃度との関係を示す水素濃度計測用データ12を参照し、得られる水素検出信号の信号レベルと対応する水素濃度を求めることで水素濃度を計測する水素濃度計測手段13と、酸素検出信号と水素濃度計測手段から被計測ガスの水素濃度とを取得する一方、異なる複数の水素濃度毎の酸素検出信号と酸素濃度との関係を示す酸素濃度計測用データ14を参照して計測に使用する水素濃度におけるデータを取得し、取得した酸素検出信号の信号レベルと対応する酸素濃度を求めることで酸素濃度を計測する酸素濃度計測手段15を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法に関する。
酸素濃度計測システムは、雰囲気中の酸素濃度を計測するシステムであり、例えば、事故を未然に防止する等の観点から原子炉格納容器内の酸素濃度を計測する際に用いられている。一般に原子炉格納容器内の酸素濃度計測システムでは、まず、サンプリング装置により原子炉格納容器内の雰囲気(ガス)を原子炉格納容器外へ引き出しサンプリングする。そして、原子炉格納容器外へ引き出されたサンプリングガスの除湿を行ったうえで、酸素ガス分析計を用いて酸素濃度を計測している(特許文献1参照)。
特許第3699804号公報
上述した酸素濃度計測システムは、原子炉格納容器内のガスを原子炉格納容器外へ引き出してサンプリングするサンプリング装置と、サンプリング装置がサンプリングしたサンプリングガスを除湿するための除湿器とを備えているため、サンプリング装置および除湿器に何らかのトラブルが生じるとサンプリングガスの酸素濃度計測が困難になることが課題である。
より具体的には、サンプリング配管の破損やサンプリング用ポンプの交流電源喪失が起こった場合、サンプリング装置によるサンプリングガスのサンプリングが困難となり、サンプリングガスの酸素濃度計測が困難な状態に陥ってしまう。また、酸素濃度計測システムに備えられる除湿器は、ガスを除湿する際に冷却水を必要とするため、冷却水源を喪失した場合にも、サンプリングガスの除湿ができず、サンプリングガスの酸素濃度計測が困難な状態に陥ってしまう。
一方、サンプリングガスのサンプリングが不要な酸素濃度計としてジルコニア式酸素計が知られているが、ジルコニア式酸素計を用いたとしても特許文献1に記載される酸素濃度計測システムのように、サンプリングガス中に水素などの可燃性ガスが含まれている環境下で適用する場合、酸素濃度測定の測定誤差を生じる可能性が高く精度の良い測定が困難になるという課題がある。
また、サンプリングガス中に水素などの可燃性ガスが含まれている環境下では酸素のみならず水素などの可燃性ガスの濃度についても計測したい場合もある。酸素および水素などの可燃性ガスの両方の濃度を計測したい場合、従来は、異なる2個の計測ユニット、すなわち、酸素濃度を計測するユニットと水素などの可燃性ガスの濃度を計測する計測ユニットとを用いて濃度の計測を行っている。そのため、より簡単な構成(可能ならば同じユニット)で酸素および水素などの可燃性ガスの両方の濃度を計測可能な装置が望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、酸素濃度が計測される被計測ガスのサンプリングなどを不要にし、被計測ガス中に水素などの可燃性ガスが含まれる場合にも高精度で酸素濃度の計測が可能な水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法を得ることを目的とする。
本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置は、上述した課題を解決するため、第1の電極が配設され、比較ガスが導入される比較ガス導入部と、第2の電極と第3の電極とが配設され、水素濃度および酸素濃度が計測される被計測ガスが導入される被計測ガス導入部と、前記第1の電極および前記第2の電極との間に接触した状態で介在する酸素イオン伝導部とを備え、前記第1の電極、前記第2の電極、および前記第3の電極から第1の電気的物理量と第2の電気的物理量とを検出することによって、前記被計測ガスに含まれる水素および酸素を検出する水素酸素検出手段と、予め与えられる前記第1の電気的物理量と水素濃度との関係を示すデータである水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得る水素濃度計測手段と、予め与えられる前記被計測ガスの異なる複数の水素濃度毎の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを有する酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得る酸素濃度計測手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測システムは、上述した課題を解決するため、前記水素酸素濃度計測装置を備えるシステムであって、前記被計測ガスが封入される容器内の圧力を計測する圧力計から出力される圧力情報が示す前記容器内の圧力に基づいて、前記水素濃度計測手段が計測した前記被計測ガス中の水素濃度および前記酸素濃度計測手段が計測した前記被計測ガス中の酸素濃度の少なくとも一方を、前記容器内の全圧に対する濃度に換算する換算手段を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測方法は、上述した課題を解決するため、第1の電極が配設され、比較ガスが導入される比較ガス導入部と、第2の電極と第3の電極とが配設され、水素濃度および酸素濃度が計測される被計測ガスが導入される被計測ガス導入部と、前記第1の電極および前記第2の電極との間に接触した状態で介在する酸素イオン伝導部とを備え、前記第1の電極、前記第2の電極、および前記第3の電極から第1の電気的物理量と第2の電気的物理量とを検出することによって、前記被計測ガスに含まれる水素および酸素を検出する水素酸素検出手段と、予め与えられる前記第1の電気的物理量と水素濃度との関係を示すデータである水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得る水素濃度計測手段と、予め与えられる前記被計測ガスの異なる複数の水素濃度毎の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを有する酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得る酸素濃度計測手段とを具備する装置を用いて行う水素酸素濃度計測方法であり、前記水素酸素検出手段が、前記比較ガスが前記比較ガス導入部に導入されるとともに前記被計測ガスが前記被計測ガス導入部に導入される場合に前記第1の電気的物理量と前記第2の電気的物理量とを検出するステップと、前記水素濃度計測手段が、前記水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得るステップと、前記酸素濃度計測手段が、前記酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得るステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、酸素濃度が計測される被計測ガスのサンプリングなどを不要にし、被計測ガス中に水素などの可燃性ガスが含まれる場合にも高精度で酸素濃度を計測することができる。
本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置の機能ブロック図。 本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置の水素濃度計測用データの一例を示す説明図。 本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置の酸素濃度計測用データの一例を示す説明図。 本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置における水素酸素検出手段(水素酸素検出ユニット)の構成を示す概略図。 本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測システムの構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置の一例である水素酸素濃度計測装置10の機能ブロック図である。
水素酸素濃度計測装置10は、雰囲気中のガス(被計測ガス)1に含まれる水素濃度および酸素濃度をまとめて計測する装置であり、例えば、被計測ガス1に含まれる水素および酸素を検出する水素酸素検出手段としての水素酸素検出ユニット11と、水素酸素検出ユニット11が検出した被計測ガス1に含まれる水素に起因して生じる電流等の電気的物理量と水素濃度計測用データ12とに基づいて被計測ガス1の水素濃度を計測する水素濃度計測手段13と、水素酸素検出ユニット11が検出した被計測ガス1に含まれる酸素に起因して生じる電圧等の電気的物理量と酸素濃度計測用データ14とに基づいて被計測ガス1の酸素濃度を計測する酸素濃度計測手段15と、を具備する。
水素酸素検出ユニット11は、水素酸素検出手段の水素検出機能と酸素検出機能とを提供する水素酸素検出部11aと、水素酸素検出部11aが被計測ガス1に含まれる水素を検出した結果を示す水素検出信号の信号レベルを計測する水素検出信号計測部11bと、水素酸素検出部11aが被計測ガス1に含まれる酸素の検出結果となる酸素検出信号の信号レベルを計測する酸素検出信号計測部11cとを備える。水素検出信号計測部11bの出力は、被計測ガス1に含まれる水素の濃度を計測する基礎情報として水素濃度計測手段13に入力される。酸素検出信号計測部11cの出力は、被計測ガス1に含まれる酸素の濃度を計測する基礎情報として酸素濃度計測手段15に入力される。
水素濃度計測手段13は、例えば、プロセッサ等の演算処理手段によって構成される。水素濃度計測手段13は、水素酸素検出部11aが検出する被計測ガス1に含まれる水素ガスの濃度(水素濃度)に対する水素酸素検出部11aに発生する電流(水素検出信号)を記録したデータである水素濃度計測用データ12を参照する一方、水素検出信号計測部11bからは電気的物理量の一例である水素検出信号計測部11bの出力値(水素検出信号の信号レベルを示す電流値)を得る。
水素濃度計測手段13は、水素濃度計測用データ12を参照し、得られる水素検出信号計測部11bの出力値に対応する水素濃度を特定する。特定された水素濃度の情報は、被計測ガス1に含まれる水素濃度の計測結果の情報として、酸素濃度計測手段15と水素濃度計測結果を出力する出力装置17へ与えられる。
酸素濃度計測手段15は、例えば、プロセッサ等の演算処理手段によって構成される。酸素濃度計測手段15は、水素酸素検出部11aで検出される被計測ガス1に含まれる酸素ガスの濃度(酸素濃度)に対する水素酸素検出部11aに生じる起電力(酸素検出信号)を、被計測ガス1に含まれる水素濃度に応じて記録したデータである酸素濃度計測用データ14を参照する一方、水素濃度計測手段13からは被計測ガス1に含まれる水素濃度の情報を取得し、酸素検出信号計測部11cからは電気的物理量の一例である酸素検出信号計測部11cの出力値(酸素検出信号の信号レベルを示す電圧値)を得る。
酸素濃度計測手段15は、酸素濃度計測用データ14を参照し、取得した被計測ガス1に含まれる水素濃度の場合において最も適当な1個の被計測ガス1に含まれる酸素濃度と水素酸素検出部11aに生じる起電力(酸素検出信号)との関係を示すデータを取得する。その後、酸素濃度計測手段15は、取得した最も適当な1個のデータにおいて酸素検出信号計測部11cの出力値に対応する酸素濃度を特定する。特定された酸素濃度の情報は、酸素濃度計測結果を出力する出力装置17へ与えられる。
続いて、水素酸素濃度計測に使用される水素濃度計測用データ12および酸素濃度計測用データ14について説明する。
図2は水素酸素濃度計測装置10の水素濃度計測用データ12の一例を示す説明図であり、図3は水素酸素濃度計測装置10の酸素濃度計測用データ14の一例を示す説明図である。
水素濃度計測用データ12(図2)は、被計測ガスの水素濃度X[%](図2横軸)に対する水素検出信号としての電流I(図2縦軸)との関係を示すデータであり、電流I(図2縦軸)は水素濃度X[%](図2横軸)と比例関係にある。図2に示されるグラフにおいて、電流Iは原点を通る直線、すなわち、I=aX(aは比例定数、a≒0)の式で規定される一次関数として表すことができる。水素酸素濃度計測装置10では、I=aXの関係を利用して、水素検出信号計測部11bの出力値、すなわち、水素酸素検出部11aに発生する電流(水素検出信号)の信号レベルから被計測ガスに含まれる水素濃度が計測される。
酸素濃度計測用データ14(図3)は、被計測ガスの酸素濃度Y[%](図3横軸)に対する酸素検出信号としての起電力V(図3縦軸)との関係を示すデータであり、起電力V(図3縦軸)は、酸素濃度Y[%](図3横軸)の一次関数である。図3に示されるグラフにおいて、起電力Vは、(Y,V)=(0,V)を通る直線で表される。また、水素酸素検出部11aで検出される酸素検出信号は、被計測ガスに含まれる水素濃度によって変化し、被計測ガスに含まれる水素濃度が0%から高くなるほど、酸素濃度が同じだけ増加または減少しても起電力の変化はより大きくなる。
より具体的に説明すると、図3に示されるグラフでは、被計測ガスの酸素濃度に対する起電力(酸素検出信号)を示す直線L0(水素濃度0%の場合)、L1(水素濃度X%の場合)、L2(水素濃度X%の場合)、L3(水素濃度X%の場合)は、右下がりの直線であり、X,X,XがX<X<Xを満たす正数の場合、直線L0の傾きが最も緩く、直線L3の傾きが最も急になっている。
このように、被計測ガスの酸素濃度に対する起電力(酸素検出信号)は、被計測ガスの水素濃度に応じて変化する特性があるため、被計測ガス中に水素が混在し得る環境下で適用する場合には、水素が混在しない、または水素濃度が変化しないことを前提とし、水素濃度の変化を考慮しない計測を行うと誤差を生じてしまう。そこで、水素酸素濃度計測装置10では、被計測ガスの酸素濃度に対する起電力(酸素検出信号)を、例えば、0%等のある特定の水素濃度に対する1個のデータだけでなく、想定される範囲内の異なる被計測ガスの水素濃度に対して、それぞれデータを用意しておき、被計測ガス中に水素濃度を考慮した最も適当な1個の被計測ガスの酸素濃度に対する起電力のデータが選択されるようにする。当該データの選択は、いわば、被計測ガス中に水素濃度を考慮した誤差の補正処理である。
水素酸素濃度計測装置10では、酸素濃度計測手段15が、被計測ガスの水素濃度が幾つかの異なる水素濃度(例えば、0%,X%,X%,X%)の場合におけるデータを有する酸素濃度計測用データ14を参照し、水素濃度計測手段13によって特定される水素濃度の場合において最も適当な1個の被計測ガス1に含まれる酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータを取得する。ここで、最も適当な1個の被計測ガス1に含まれる酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータとは、水素濃度計測手段13によって特定される水素濃度の場合における酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータである。
但し、酸素濃度計測用データ14には、水素濃度計測手段13によって特定される水素濃度と合致する水素濃度の場合の被計測ガス1に含まれる酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータが含まれていない場合も起こり得る。この場合には、酸素濃度計測用データ14が有している他の水素濃度におけるデータを用いてデータを補間する等することによって、水素濃度計測手段13によって特定される水素濃度の場合の被計測ガス1に含まれる酸素濃度に対する酸素検出信号の関係を示すデータを取得することができる。
例えば、図3に示される酸素濃度計測用データ14の例では、0%,X%,X%,X%の場合の酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータが記録されているが、水素濃度計測手段13によって特定される水素濃度XがXとXとの中間値、すなわち、X=(X+X)/2の場合、酸素濃度計測手段15は、直線L1で表されるデータと直線L2で表されるデータとを用いて、傾きが直線L1の傾きと直線L2の傾きとの平均値、切片がVとなる一次関数の式を取得する。そして、酸素濃度計測手段15は、取得した式と酸素検出信号の信号レベルとを用いて、酸素検出信号の信号レベルに対応する酸素濃度、すなわち、被計測ガス1に含まれる酸素濃度を特定する。
図4は、水素酸素濃度計測装置10(図1)における水素酸素検出手段としての水素酸素検出ユニット11の構成を示す概略図である。
水素酸素検出ユニット11は、比較ガス導入部21と、被計測ガス導入部22と、比較ガス導入部21と被計測ガス導入部22との間に設けられる酸素イオン伝導部23とを備え、例えば白金で構成される電極25(25a,25b,25c)が比較ガス導入部21と被計測ガス導入部22とに配設される。また、被計測ガス導入部22の前段には吸気される被計測ガスを必要時に加熱するヒータ24が設けられる。
また、水素酸素検出ユニット11は、酸素イオン伝導部23における酸素イオンの伝導作用によって、酸素イオン伝導部23に取り付けられる電極25a,25bの間に生じる起電力を計測する電圧計26を接続した電圧計測回路27と、電極25bの抵抗値の変化に伴い生じる電流を計測する電流計28を接続した電流計測回路29とを備える。電圧計26が得た電圧値の情報は、酸素検出信号の信号レベルを示す数値情報として酸素濃度計測手段15へ与えられ、電流計28が得た電流値の情報は、水素検出信号の信号レベルを示す数値情報として水素濃度計測手段13へ与えられる。
比較ガス導入部21は、比較ガスが導入される領域であり、外部との吸気および排気を行う吸気部21aと排気部21bとが設けられている。また、比較ガス導入部21には、比較ガスが導入された場合に比較ガスに曝される電極25aが配設される。
ここで、比較ガスとは、濃度計測のために必要となる、被計測ガスとは異なるガスである。比較ガスは、任意のガスから選択することができるが、計測中に気温および湿度が変化しない性質のガスである方が好ましい。比較ガスとしては、例えば、空気やアルゴンなどの希ガスを用いることができる。
被計測ガス導入部22は、被計測ガスが導入される領域であり、外部との吸気および排気を行う吸気部22aと排気部22bとが設けられている。また、被計測ガス導入部22には、被計測ガスが導入された場合に被計測ガスに曝される2個の電極25b,25cが配設される。
酸素イオン伝導部23は、例えばジルコニアなどの酸素イオン伝導性の固体電解物質体等で構成される酸素イオン伝導体を備える。酸素イオン伝導体には、比較ガス導入部21の内部に比較ガスが導入された場合に比較ガスに曝される電極25aと、被計測ガス導入部22の内部に被計測ガスが導入された場合に被計測ガスに曝される電極25bとが取り付けられており、電極25aと電極25bと間には、酸素イオンの伝導に起因して起電力(電位差)が生じる。酸素イオン伝導部23で生じる起電力は、電極25aと電極25bと間の電位差として電圧計26によって計測される。
電極25aは、比較ガス導入部21の内部に比較ガスが導入された場合に比較ガスに曝される一方、酸素イオン伝導体に取り付けられている。電極25bは、比較ガス導入部21と酸素イオン伝導部23を介在して配設される被計測ガス導入部22の内部に被計測ガスが導入された場合に被計測ガスに曝される一方、酸素イオン伝導体を介して電極25aと対向する位置に取り付けられる。電極25cは、被計測ガスが被計測ガス導入部22に導入された場合に電極25bとともに被計測ガスに曝される一方、水素ガスによる燃焼を防止し、抵抗値が変化するのを防止する観点から、燃焼防止のためのコーティング処理が実施され、燃焼防止のコーティングが施されている。
従って、図4に示される水素酸素検出ユニット11では、被計測ガスが導入された場合に被計測ガスに曝される電極25b,25cのうち、表面に燃焼防止のためのコーティングが施される電極25cでは、燃焼が防止されて抵抗値は変化しない一方で、表面に燃焼防止のためのコーティングが施されていない電極25bの表面では、接触燃焼の発生に伴って抵抗値が変化する。
電圧計測回路27は、酸素イオン伝導部23に生じる起電力、すなわち、電極25aと電極25bとの間の電圧(電位差)を計測するための回路であり、電圧計26によって電極25aと電極25bとの間の電位差が計測される。電圧計26によって計測された計測結果(電圧値の情報)は、電圧計26から酸素濃度計測手段15へ出力される。
電流計測回路29は、例えば、抵抗値が既知の抵抗体31a,31bを2個と、抵抗値が既知の電極25b,25cとをブリッジ状に接続し、初期状態(計測前)で平衡条件を満たすブリッジ部32と、ブリッジ部32の接点x−y間に定電圧を印加する定電圧回路33と、ブリッジ部32の接点w−z間を流れる電流を計測する電流計28を接続して構成される。
初期状態では、ブリッジ部32が平衡条件を満たしており、電流計28の指示値は0となる。一方、被計測ガスが導入されると、被計測ガスに曝される電極25b,25cのうち、水素ガスによる燃焼を防止するコーティングが施されていない電極25bでは、燃焼により抵抗値が変化する一方で、水素ガスによる燃焼を防止するコーティングが施されている電極25cは抵抗値が変化しない。この結果、ブリッジ部32の平衡は崩れ(不平衡状態となり)、電流計28に電流が流れる。被計測ガスが導入された後に、電流計28によって計測された計測結果(電流値の情報)は、電流計28から水素濃度計測手段13へ出力される。
このように、水素酸素濃度計測装置10の水素酸素検出手段としての水素酸素検出ユニット11は、比較ガス導入部21に配設される電極25a、並びに被計測ガス導入部22に配設され、導入される被計測ガスに曝される電極25b,25cのうちの一方の電極である電極25bが取り付けられる酸素イオン伝導部23を、比較ガス導入部21と被計測ガス導入部22との間に介在させて構成される1個のユニットであり、被計測ガス導入部22に導入する被計測ガス中の水素および酸素を検出する。
被計測ガス中の水素および酸素の濃度を計測する際には、被計測ガスを被計測ガス導入部22に導入するとともに、比較ガス導入部21には比較ガスを導入して行う。被計測ガス導入部22に被計測ガスが導入される一方、比較ガス導入部21に比較ガスが導入されると、被計測ガス中の水素濃度および酸素濃度に応じた出力が得られる。すなわち、被計測ガス中の水素および酸素が検出される。
ここで、水素の検出は、電流計測回路29によって行われる。電流計測回路29では、被計測ガスを被計測ガス導入部22に導入した後の電流計28の指示値(電流値の情報)が読み取られる。電流計28の指示値(電流値の情報)は、検出結果として電流計28から水素濃度計測手段13へ出力される。
一方、酸素の検出は、電圧計測回路27によって行われる。電圧計測回路27では、被計測ガスを被計測ガス導入部22に導入した後の電圧計26の指示値(電圧値の情報)が読み取られる。電圧計26の指示値(電圧値の情報)は、電圧計26から酸素濃度計測手段15へ出力される。
すなわち、水素酸素検出ユニット11では、比較ガス導入部21に配設され、かつ、酸素イオン伝導部23の一端に取り付けられる電極25aと、被計測ガス導入部22に配設され、かつ、酸素イオン伝導部23の他端に取り付けられる電極25bと、被計測ガス導入部22に配設され、燃焼防止のためのコーティング処理が施されている電極25cとが、水素酸素検出部11aとして機能し、電流計測回路29が水素検出信号計測部11bとして機能し、電圧計測回路27が酸素検出信号計測部11cとして機能する。
なお、上述した水素酸素検出ユニット11は、ヒータ24を備える例であるが、必ずしもヒータ24を備えている必要なく、省略することもできる。例えば、ヒータ24を水素酸素検出ユニット11と別ユニットとして水素酸素濃度計測装置10を構成することもできる。また、水素酸素濃度計測装置10とは別装置としてヒータ24を追設することもできる。
また、被計測ガスの温度を監視する温度監視手段(図5に示される温度監視手段53に相当)を追設したり、ヒータ24を制御するヒータ制御手段(図5に示されるヒータ制御手段54に相当)を追設したり、被計測ガスに含まれる酸素濃度の異常を報知する発報手段(図5に示される発報手段56に相当)を追設したり、ヒータ24の故障を検知する故障検知手段(図5に示される故障検知手段57に相当)を追設したりして、水素酸素検出ユニット11、および水素酸素検出ユニット11を備える水素酸素濃度計測装置10(図1)を構成することもできる。
このように構成される水素酸素濃度計測装置10(図1)によれば、被計測ガス1に含まれる複数種類の可燃性ガスである水素および酸素を一度に検出する水素酸素検出手段としての水素酸素検出ユニット11を備えるため、被計測ガス1に含まれる水素および酸素等の複数種類の可燃性ガスを一度に検出することができる。そのため、水素酸素濃度計測装置10では、例えば、水素濃度を計測する計測ユニットと酸素濃度を計測する計測ユニットとを別々に備える等の異なる2個の計測ユニットを備えることなく、1個の計測ユニットを備えることによって、水素と酸素との異なる可燃性ガスの濃度を一度に検出し、その濃度を計測することができる。
また、水素酸素濃度計測装置10では、従来の水素および酸素の濃度計測が可能な濃度計測装置と比べて、計測ユニットの数を1個に減らすことができ、また、被計測ガス1のサンプリングなどを要することなく高精度で酸素濃度を計測することができるので、サンプリングに必要な機器および電力を省くことができる。
さらに、水素酸素濃度計測装置10では、被計測ガス1に含まれる水素濃度が変化する環境下で酸素濃度を計測する場合においても、被計測ガス1に含まれる水素濃度を考慮した被計測ガス1に含まれる酸素濃度と酸素検出信号との関係を示す最適なデータを1個取得することによって、計測される酸素濃度に対して実質的な誤差の補正処理が行われるので、被計測ガス1に含まれる高精度に酸素濃度を計測することができる。
次に、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測システム、すなわち、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置を適用した水素酸素濃度計測システムについて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測システムの一例である水素酸素濃度計測システム50の構成を示す概略図である。なお、図5において、水素酸素濃度計測装置10(図1)が、水素および酸素の濃度計測に使用する水素濃度計測用データ12(図1)および酸素濃度計測用データ14を省略して示す。
図5に示される水素酸素濃度計測システム50は、原子炉格納容器2の内部の雰囲気(被計測ガス)中の酸素濃度または酸素濃度と水素濃度を計測するために用いた場合の一例であり、原子炉格納容器2の内部の雰囲気(被計測ガス)中の酸素濃度および水素濃度を計測するために必要となる構成要素は、適宜、原子炉格納容器2、原子炉建屋3、および中央制御室4の何れかに配置される。ここで、符号5は、格納容器壁6を貫通し、原子炉格納容器2の内側と外側とで、配管やケーブルを接続するペネトレーション装置である。
図5に示される水素酸素濃度計測システム50は、水素酸素濃度計測装置10(図1)に相当する水素酸素検出部11aと、水素検出信号計測部11bと、酸素検出信号計測部11cと、水素濃度計測手段13と、酸素濃度計測手段15とを具備する他、比較ガス供給系51と、校正ガス供給系52と、温度監視手段53と、ヒータ制御手段54と、換算手段55と、発報手段56と、故障検知手段57と、事故時起動手段58とを具備する。
また、図5に示される水素酸素濃度計測システム50において、被計測ガス中の酸素濃度と水素濃度とを計測する計測点となる水素酸素検出部11aは、被計測ガスが通気可能な防爆容器61で覆われている。水素酸素検出部11aを防爆容器61で覆うことにより、防爆容器61内で水素ガスおよび酸素ガスとで燃焼反応が生じた場合でも、その影響を防爆容器61内に止めることができ、安全性が高められている。従って、原子炉格納容器2の内部の酸素濃度を計測するために水素酸素濃度計測装置10(図1)を適用する際にも、水素酸素検出部11aを防爆容器61で覆うことにより、防爆容器61の外部の空間である原子炉格納容器2に悪影響が及ぶのを防止することができるように図られている。
ここで、防爆容器61とは、防爆容器61内で水素ガスおよび酸素ガスとで燃焼反応が生じた場合でも、その影響を防爆容器61内に止めることができる防爆機能を有する容器である。防爆容器61の材料は、使用環境下で防爆機能を維持でき、かつ、被計測ガスの通気を妨げない材料から任意に選択することができる。例えば、防爆容器61を多孔質な焼結金属で制作することもできる。この場合、被計測ガスが通気する通気孔を設ける手間を省くことができる。
防爆容器61の内部には、水素酸素検出部11aの他、被計測ガスを加熱するヒータ24と、原子炉格納容器2の内部の雰囲気である被計測ガスの温度情報となる温度信号を出力する温度検出部62とが収容される。
水素酸素濃度計測システム50において、比較ガス供給系51は、水素酸素検出部11a(より詳細には図4に示される比較ガス導入部21)に比較ガスを供給するためのガス供給系である。
校正ガス供給系52は、水素酸素検出部11a(より詳細には図4に示される被計測ガス導入部22)に校正ガスを供給するためのガス供給系である。校正ガス供給系52は、水素酸素検出部11aの校正時に使用される。
温度監視手段53は、温度検出部62が出力する防爆容器61内の被計測ガス、すなわち、原子炉格納容器2の内部の雰囲気の温度情報を取得し、取得した温度情報が示す原子炉格納容器2の内部の雰囲気の温度に基づき、ヒータ24による加熱の要否を判断する。水素酸素濃度計測システム50では、濃度計測の誤差を少なくする観点から、被計測ガス(水素ガスおよび酸素ガス)の温度を発火点(約570度)以上とするように設定されるため、温度監視手段53は、当該発火点以上で設定される温度(閾値)よりも低い場合にはヒータ24による加熱が必要と判断する。温度監視手段53は、ヒータ24による加熱が必要と判断すると、加熱が必要な旨を示す信号をヒータ制御手段54へ与える。
ヒータ制御手段54は、温度監視手段53に対して、ヒータ24による加熱の要否を判断した結果に基づく信号を、必要時に要求する。ヒータ制御手段54は、温度監視手段53からヒータ24による加熱が必要な旨を示す信号を受け取ると、ヒータ24に対して「入」とする指令を与える一方、加熱が不要な旨を示す信号を受け取ると、ヒータ24に対して「切」とする指令を与える。
換算手段55は、原子炉格納容器2内の圧力を計測する圧力計65から出力される圧力情報を取得し、取得する圧力情報が示す原子炉格納容器2内の圧力に基づいて、水素濃度計測手段13から受け取る原子炉格納容器2内の雰囲気(被計測ガス)中の水素濃度の計測結果、および酸素濃度計測手段15から受け取る原子炉格納容器2内の雰囲気(被計測ガス)中の酸素濃度の計測結果の少なくとも一方を、原子炉格納容器2内部の全圧に対する濃度に換算する。
また、換算手段55は、受け取る被計測ガス中の水素濃度および酸素濃度の計測結果や換算結果を、記録計66、原子炉を監視する監視装置7等の出力装置に出力するとともに、被計測ガス中の酸素濃度が予め設定した濃度(閾値)以上となっている場合に警報器67に発報指令を与える発報手段56へ出力する。
発報手段56は、被計測ガス中の酸素濃度が予め設定した濃度(閾値)以上となっている場合に警報器67に発報指令を与える機能を有する。警報器67に発報指令が与えられると、警報器67は被計測ガス中の酸素濃度が予め設定した濃度以上となっている旨の警報を発報する。
故障検知手段57および事故時起動手段58は、原子炉格納容器2の内部の雰囲気(被計測ガス)中の酸素濃度または酸素濃度と水素濃度を計測するために用いる場合であって、例えば、監視装置7や原子炉の事故を検知した場合に事故を検知したことを示す信号を出力する事故監視装置8等の原子炉を監視するための機能を有する装置と連動させて動作させる場合等に追設される。
故障検知手段57は、ヒータ24の故障を検知する機能を有し、ヒータ24の故障を検知すると、ヒータ24の故障を知らせる信号を監視装置7等の出力装置に出力する。監視装置7等の出力装置では、ヒータ24の故障を知らせる信号が受信されると、ヒータ24が故障している旨が表示される。
事故時起動手段58は、原子炉の事故を検知した場合に事故を検知したことを示す信号を出力する事故監視装置8からの事故検知信号を受け取ると、ヒータ制御手段54へヒータ制御動作を開始する指令、すなわち、温度監視手段53に対して、ヒータ24による加熱の要否を判断した結果を要求する指令を出力する。
なお、図5に示される水素酸素濃度計測システム50は、水素酸素検出部11aと、水素検出信号計測部11bと、酸素検出信号計測部11cと、水素濃度計測手段13と、酸素濃度計測手段15とを具備する他、比較ガス供給系51と、校正ガス供給系52と、温度監視手段53と、ヒータ制御手段54と、換算手段55と、故障検知手段57と、事故時起動手段58と、発報手段56とを具備し、水素酸素検出部11aを防爆容器61で覆って構成されている例であるが、水素酸素濃度計測システム50は、校正ガス供給系52、温度監視手段53、ヒータ制御手段54、換算手段55、発報手段56、故障検知手段57、および事故時起動手段58を必ずしも具備している必要はなく、省略することもできる。また、水素酸素検出部11aを防爆容器61で覆うことは、安全性をより高めるための安全対策の一例であり、必須の事項ではない。
このように構成される水素酸素濃度計測システム50では、水素酸素検出部11aが原子炉格納容器2内の雰囲気(被計測ガス)を導入する一方、供給される比較ガスも導入される。被計測ガスおよび比較ガスが導入された水素酸素検出部11aでは、被計測ガス中の水素濃度および酸素濃度に応じた信号出力が生じる。被計測ガス中の水素濃度および酸素濃度に応じた信号出力は、それぞれ、水素検出信号計測部11bおよび酸素検出信号計測部11cによって検出される。
水素検出信号計測部11bでは、水素酸素検出部11aによって検出される水素検出信号の信号レベルが計測され、計測結果が水素濃度計測手段13へ与えられる。また、酸素検出信号計測部11cでは、水素酸素検出部11aによって検出される酸素検出信号の信号レベルが計測され、計測結果が酸素濃度計測手段15へ与えられる。
水素濃度計測手段13では、水素検出信号の信号レベルの計測結果である水素検出信号計測部11bの出力値に対応する水素濃度が特定され、特定された水素濃度の情報が酸素濃度計測手段15と換算手段55とに与えられる。また、酸素濃度計測手段15では、水素濃度計測手段13から与えられる水素濃度の場合において最も適当な1個の被計測ガス1に含まれる酸素濃度と酸素検出信号との関係を示すデータが取得され、取得された最も適当な1個のデータにおいて、酸素検出信号の信号レベルの計測結果である酸素検出信号計測部11cの出力値に対応する酸素濃度が特定される。特定された酸素濃度の情報は、換算手段55へ与えられる。
換算手段55では、圧力計65から出力される原子炉格納容器2内の圧力を示す圧力情報としての信号に基づいて、水素濃度計測手段13から受け取る水素濃度の計測結果、および酸素濃度計測手段15から受け取る酸素濃度の計測結果が、原子炉格納容器2内部の全圧に対する水素濃度および酸素濃度に換算される。原子炉格納容器2内部の全圧に対する水素濃度および酸素濃度の換算結果は、記録計66、監視装置7、および発報手段56へ出力される。なお、換算手段55は、受け取る被計測ガス中の水素濃度および酸素濃度の計測結果を、記録計66等に出力する場合もある。
一方、温度監視手段53は、防爆容器61内に配置される温度検出部62からの温度信号に基づいて、被計測ガスの温度が設定される温度に対して高いか低いかを判断し、ヒータ24による加熱が必要か否かを示す信号をヒータ制御手段54へ与える。ヒータ制御手段54は、温度監視手段53からのヒータ24による加熱が必要か否かを示す信号に基づいてヒータ24を制御する。
なお、水素酸素濃度計測システム50では、被計測ガス(水素ガスおよび酸素ガス)の温度を発火点(約570度)以上とするように設定されるほか、温度が一定となるようにヒータ24を制御するように要求することもできる。温度が一定となるようにヒータ24を制御する場合、温度によって変化する酸素検出信号の出力レベルに対する補正処理を不要にすることができる利点がある。さらに、被計測ガスの露点温度より高い設定温度で少なくとも防爆容器61内の被計測ガスを保温すれば、水素酸素検出部11aの表面が結露するのを防止することができる利点がある。
他方、故障検知手段57は、ヒータ24の故障を検知する機能を有しており、ヒータ24の故障検知結果を監視装置7へ与える。また、事故時起動手段58は、原子炉の事故を検知した場合に事故を検知したことを示す信号を出力する事故監視装置8からの事故検知信号を受け取ると、ヒータ制御手段54へヒータ制御動作を開始する指令を出力する。
なお、上述した水素酸素濃度計測システム50は、原子炉格納容器2の内部の雰囲気を被計測ガスとする場合を説明したものであるが、原子炉格納容器2の内部に限らず、他の空間内の雰囲気中の水素濃度および酸素濃度の少なくとも一方を計測する場合に適用することができる。
次に、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測方法について説明する。
本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測方法は、例えば、本発明の実施形態に係る水素酸素濃度計測装置の一例である水素酸素濃度計測装置10(図1)や水素酸素濃度計測装置10を具備する水素酸素濃度計測システム50(図5)が、水素酸素濃度計測手順を実行することによって行われる。
水素酸素濃度計測手順は、例えば、水素酸素検出部11aが行う水素および酸素検出ステップと、水素検出信号計測部11bが行う水素検出信号出力ステップと、酸素検出信号計測部11cが行う酸素検出信号出力ステップと、水素濃度計測手段13が行う水素濃度計測ステップと、酸素濃度計測手段15が行う酸素濃度計測ステップと、を具備する。
水素および酸素検出ステップでは、比較ガスとともに被計測ガスを水素酸素濃度計測装置10に具備される水素酸素検出ユニット11内に導入されると、水素酸素検出ユニット11の水素酸素検出部11aが、被計測ガス1に含まれる水素濃度および酸素濃度に応じた水素検出信号および酸素検出信号を得る。
水素検出信号出力ステップでは、水素検出信号計測部11bが、水素および酸素検出ステップで得られた水素検出信号の信号レベルを計測する。また、酸素検出信号出力ステップでは、酸素検出信号計測部11cが、水素および酸素検出ステップで得られた酸素検出信号の信号レベルを計測する。
水素濃度計測ステップでは、水素濃度計測手段13が、水素濃度計測用データ12を参照し、水素検出信号出力ステップで得られる水素検出信号の信号レベルに対応する水素濃度を求め、求めた水素濃度を被計測ガスの水素濃度とする。
酸素濃度計測ステップでは、酸素濃度計測手段15が、水素濃度計測ステップで計測される被計測ガスの水素濃度と、酸素検出信号出力ステップで得られる酸素検出信号の信号レベルとを取得する一方、酸素濃度計測用データ14を参照し、水素濃度計測ステップで計測される被計測ガスの水素濃度において酸素検出信号出力ステップで得られる酸素検出信号の信号レベルに対応する酸素濃度を求め、求めた酸素濃度を被計測ガスの酸素濃度とする。
なお、上述した水素酸素濃度計測手順は、水素酸素濃度計測装置10によって行われる基本的な処理ステップを具備する場合を説明しているが、水素酸素濃度計測手順は上述したステップ以外の処理ステップを具備していても良い。例えば、水素酸素濃度計測システム50(図5)を用いて水素酸素濃度計測手順を実行する場合、水素酸素濃度計測システム50の処理手段(例えば、温度監視手段53、ヒータ制御手段54、換算手段55、発報手段56、故障検知手段57、および事故時起動手段58)が実行する何れかの処理ステップを具備していても良い。
以上、水素酸素濃度計測装置10、水素酸素濃度計測システム50、および水素酸素濃度計測装置10を用いた水素酸素濃度計測方法によれば、水素濃度を計測する計測ユニットと酸素濃度を計測する計測ユニットとを別々に備える等の異なる2個の計測ユニットを備えることなく、1個の計測ユニットを備えることによって、水素と酸素との異なる可燃性ガスの濃度を一度に検出し、その濃度を計測することができる。
また、水素酸素濃度計測装置10、水素酸素濃度計測システム50、および水素酸素濃度計測装置10を用いた水素酸素濃度計測方法によれば、被計測ガスをサンプリングすることなく、酸素濃度を計測することができる。さらに、被計測ガスに水素が含まれる場合においても、被計測ガス中の酸素濃度を誤差補正した状態で計測することができる。
さらに、水素酸素濃度計測装置10、水素酸素濃度計測システム50、および水素酸素濃度計測装置10を用いた水素酸素濃度計測方法によれば、ヒータ24が設定温度に保温することで、温度に応じた補正処理が不要になる。さらに、ヒータ24が保温する設定温度を露点よりも高い温度にすることにより、水素酸素検出部11aの表面が結露するのを防止することができる。
さらにまた、水素酸素濃度計測装置10、水素酸素濃度計測システム50、および水素酸素濃度計測装置10を用いた水素酸素濃度計測方法によれば、水素酸素検出部11aを防爆容器61で覆うことにより、防爆容器61の外部の空間である原子炉格納容器2に悪影響が及ぶのを防止することができる。また、ヒータ24による加熱範囲を防爆容器61内の空間に限定することもできる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…被計測ガス、2…原子炉格納容器、3…原子炉建屋、4…中央制御室、5…ペネトレーション装置、6…格納容器壁、7…監視装置、8…事故監視装置、10…水素酸素濃度計測装置、11…水素酸素検出ユニット、11a…水素酸素検出部、11b…水素検出信号計測部、11c…酸素検出信号計測部、12…水素濃度計測用データ、13…水素濃度計測手段、14…酸素濃度計測用データ、15…酸素濃度計測手段、17…出力装置、21…比較ガス導入部、22…被計測ガス導入部、23…酸素イオン伝導部、24…ヒータ、25(25a,25b,25c)…電極、26…電圧計、27…電圧計測回路、28…電流計、29…電流計測回路、31a,31b…抵抗体、32…ブリッジ部、33…定電圧回路、50…水素酸素濃度計測システム、51…比較ガス供給系、52…校正ガス供給系、53…温度監視手段、54…ヒータ制御手段、55…換算手段、56…発報手段、57…故障検知手段、58…事故時起動手段、61…防爆容器、62…温度検出部、65…圧力計、66…記録計、67…警報器。

Claims (14)

  1. 第1の電極が配設され、比較ガスが導入される比較ガス導入部と、第2の電極と第3の電極とが配設され、水素濃度および酸素濃度が計測される被計測ガスが導入される被計測ガス導入部と、前記第1の電極および前記第2の電極との間に接触した状態で介在する酸素イオン伝導部とを備え、前記第1の電極、前記第2の電極、および前記第3の電極から第1の電気的物理量と第2の電気的物理量とを検出することによって、前記被計測ガスに含まれる水素および酸素を検出する水素酸素検出手段と、
    予め与えられる前記第1の電気的物理量と水素濃度との関係を示すデータである水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得る水素濃度計測手段と、
    予め与えられる前記被計測ガスの異なる複数の水素濃度毎の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを有する酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得る酸素濃度計測手段と、を具備することを特徴とする水素酸素濃度計測装置。
  2. 前記第2の電極は、前記被計測ガスに曝される面に水素ガスによる燃焼を防止するコーティング処理が未実施である一方、前記第3の電極は、前記コーティング処理が実施されており、
    前記水素濃度計測手段が検出する前記第1の電気的物理量は、前記比較ガスが前記比較ガス導入部に導入されるとともに前記被計測ガスが前記被計測ガス導入部に導入される場合に、導入の前後における前記第2の電極の抵抗値の変化量を示す電気的物理量であり、
    前記水素濃度計測手段が検出する前記第2の電気的物理量は、前記酸素イオン伝導部に生じる起電力を示す電気的物理量であることを特徴とする請求項1記載の水素酸素濃度計測装置。
  3. 前記水素酸素検出手段は、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧を計測する電圧計が接続された電圧計測回路を備え、
    前記第2の電気的物理量の値は、前記電圧計の指示値で与えられることを特徴とする請求項1または2記載の水素酸素濃度計測装置。
  4. 前記水素酸素検出手段は、抵抗値がそれぞれ既知である第1の抵抗素子および第2の抵抗素子を直列に接続したものと、抵抗値がそれぞれ既知である前記第2の電極および前記第3の電極とを直列に接続したものとを並列に接続して構成されるブリッジ部と、前記第1の抵抗素子と前記第2の電極との接点と前記第2の抵抗素子と前記第3の電極との接点との間に電圧を印加する定電圧回路と、前記1の抵抗素子と前記第2の抵抗素子との接点と前記第2の電極と前記第3の電極との接点との間を流れる電流を計測する電流計とを接続して構成される電流計測回路を備え、
    前記第1の電気的物理量の値は、前記電流計の指示値で与えられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の水素酸素濃度計測装置。
  5. 前記酸素濃度計測手段は、前記水素酸素検出手段から取得される前記被計測ガスの水素濃度が、前記酸素濃度計測用データの前記異なる複数の水素濃度の何れとも合致しない場合、前記異なる複数の水素濃度の少なくとも2個の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを補間することによって、前記水素酸素検出手段から取得される前記被計測ガスの水素濃度の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを生成して取得することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の水素酸素濃度計測装置。
  6. 前記被計測ガスを加熱するヒータと、このヒータの入り切りを制御するヒータ制御手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の水素酸素濃度計測装置。
  7. 前記被計測ガスの温度を検出する温度検出部から出力される温度情報が示す前記被計測ガスの温度と設定される温度とを比べ、その結果に応じた信号を前記ヒータ制御手段に出力する温度監視手段をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の水素酸素濃度計測装置。
  8. 前記ヒータ制御手段は、前記被計測ガスの温度が一定に維持されるように前記ヒータの入り切りを制御するように構成されることを特徴とする請求項7に記載の水素酸素濃度計測装置。
  9. 前記設定される温度は、前記被計測ガスの露点温度以上の温度であり、
    前記ヒータ制御手段は、前記被計測ガスの温度が前記被計測ガスの露点温度以上の温度に維持されるように前記ヒータの入り切りを制御するように構成されることを特徴とする請求項7または8に記載の水素酸素濃度計測装置。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載の水素酸素濃度計測装置を備えるシステムであって、
    前記被計測ガスが封入される容器内の圧力を計測する圧力計から出力される圧力情報が示す前記容器内の圧力に基づいて、前記水素濃度計測手段が計測した前記被計測ガス中の水素濃度および前記酸素濃度計測手段が計測した前記被計測ガス中の酸素濃度の少なくとも一方を、前記容器内の全圧に対する濃度に換算する換算手段を具備することを特徴とする水素酸素濃度計測システム。
  11. 前記換算手段が、換算して得る前記容器内の全圧に対する濃度が設定される範囲外にある場合に異常と判断して警報器を発報させる発報手段をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の水素酸素濃度計測システム。
  12. 前記水素酸素検出手段は、被計測ガスが通気可能な防爆容器内に収容されて、原子炉格納容器内に配設されることを特徴とする請求項10または11記載の水素酸素濃度計測システム。
  13. 請求項6から9の何れか1項に記載の水素酸素濃度計測装置を備えるシステムであって、
    原子炉の事故を検知した場合に前記事故を検知したことを示す信号を出力する事故監視装置から前記事故を検知したことを示す信号を受け取ると、前記ヒータ制御手段へ前記ヒータの制御動作を開始する指令を与える事故時起動手段を具備することを特徴とする水素酸素濃度計測システム。
  14. 第1の電極が配設され、比較ガスが導入される比較ガス導入部と、第2の電極と第3の電極とが配設され、水素濃度および酸素濃度が計測される被計測ガスが導入される被計測ガス導入部と、前記第1の電極および前記第2の電極との間に接触した状態で介在する酸素イオン伝導部とを備え、前記第1の電極、前記第2の電極、および前記第3の電極から第1の電気的物理量と第2の電気的物理量とを検出することによって、前記被計測ガスに含まれる水素および酸素を検出する水素酸素検出手段と、予め与えられる前記第1の電気的物理量と水素濃度との関係を示すデータである水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得る水素濃度計測手段と、予め与えられる前記被計測ガスの異なる複数の水素濃度毎の前記第2の電気的物理量と前記被計測ガスの酸素濃度との関係を示すデータを有する酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得る酸素濃度計測手段とを具備する装置を用いて行う水素酸素濃度計測方法であり、
    前記水素酸素検出手段が、前記比較ガスが前記比較ガス導入部に導入されるとともに前記被計測ガスが前記被計測ガス導入部に導入される場合に前記第1の電気的物理量と前記第2の電気的物理量とを検出するステップと、
    前記水素濃度計測手段が、前記水素濃度計測用データを参照し、前記水素酸素検出手段から得られる前記第1の電気的物理量の値と対応する前記水素濃度の値を前記被計測ガスの水素濃度の計測値として得るステップと、
    前記酸素濃度計測手段が、前記酸素濃度計測用データを参照し、前記水素濃度計測手段が得る前記被計測ガスの水素濃度の前記酸素濃度計測用データにおける前記水素酸素検出手段から取得する前記第2の電気的物理量の値と対応する前記被計測ガスの酸素濃度の値を前記被計測ガスの酸素濃度の計測値として得るステップと、を備えることを特徴とする水素酸素濃度計測方法。
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