JP2015124969A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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雅人 平木
Masahito Hiraki
雅人 平木
伸二 長岡
Shinji Nagaoka
伸二 長岡
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Abstract

【課題】薄型化できると共に遠心ファンの結露を低減できる空気調和機の室内機を提供すること。【解決手段】室内機は、ケーシング30と、ケーシング30内に設けられた室内熱交換器15と、室内熱交換器15の下流側に配置された遠心ファンとを備えている。室内熱交換器15は、ケーシング30の開口部35に対向して配置されている。室内熱交換器15は、蒸発域51と、第1,第2の過熱域61,62とを有している。蒸発域51および第1,第2の過熱域61,62は、ケーシング30の前面グリル32の前面に沿うように配置され、上から順に第2の過熱域62、蒸発域51、第1の過熱域61が配置されている。蒸発域51は、前面グリル32の前面に沿って第1の過熱域61と第2の過熱域62との間に位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来、空気調和機の室内機としては、特開平9−14727号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この室内機は、ケーシングと、このケーシングの前面および上面に設けた吸込口と、この吸込口から吸い込まれた空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器と、この室内熱交換器を介して吸込口から空気を吸い込む横流ファンとを備える。
上記室内熱交換器は、主室内熱交換器と補助室内熱交換器とを有している。これら主室内熱交換器および補助室内熱交換器は、補助室内熱交換器が主室内熱交換器の上流側に位置するように並列に配置されている。除湿運転時には、補助室内熱交換器は冷媒が蒸発する蒸発域となり、空気の冷却および除湿を行う。一方、主室内熱交換器は冷媒が過熱される過熱域となり、空気と熱交換を行わない、つまり、空気の冷却も除湿も行わない。これにより、上記室内熱交換器は、冷房運転時に比べて、室内温度をあまり低下させずに、室内空気を除湿している。
特開平9−14727号公報
ところで、上記空気調和機の室内機について、上記室内熱交換器の蒸発域および過熱域を上記ケーシングの前面に沿うように直列に配置すると共に、上記横流ファンの代わりに遠心ファンを用いて、室内機の薄型化を図ることが考えられる。
また、上述のように、室内機の薄型化を図る場合、室内熱交換器の下部を蒸発域とし、室内熱交換器の上部を過熱域とすることが考えられる。このような配置であれば、上記蒸発域から室内熱交換器の下のドレンパンまでの距離を短くして、除湿運転時、蒸発域からドレンパンに到達する結露水を増やすことができる。別の言い方をすれば、結露水がドレンパンに到達する前に遠心ファンへの空気の流れによって吹き飛ばされにくくなる。
しかしながら、除湿運転時、室内熱交換器の下部の蒸発域を通過して冷却された空気は、室内熱交換器の上部の過熱域を通過して冷却されていない空気よりも冷たくて重い。このため、上記蒸発域を通過して下部に位置する冷却された空気は、上記過熱域を通過して上部に位置する冷却されていない空気とほとんど混合されずに、遠心ファンの下部に直接当たる。上記冷却された空気によって冷却された遠心ファンの下部は、遠心ファンの回転で上側に移動して、上記過熱域を通過した冷却されていない空気に接触する。その結果、上記遠心ファンにおいて多量の結露水が生じるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、薄型化できると共に遠心ファンの結露を低減できる空気調和機の室内機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の空気調和機の室内機は、
一面に吸込口を有するケーシングと、
上記ケーシング内に設けられると共に、上記吸込口に対向して配置された室内熱交換器と、
上記室内熱交換器の下流側に配置されると共に、上記吸込口から上記室内熱交換器を介して空気を吸い込む遠心ファンと
を備え、
上記室内熱交換器は、冷媒が蒸発する蒸発域と、冷媒が過熱される第1,第2の過熱域とを有し、
上記室内熱交換器は、冷媒が蒸発する蒸発域と、冷媒が過熱される第1,第2の過熱域とを有し、
上記蒸発域および上記第1,第2の過熱域は、上記ケーシングの上記一面に沿うように直列に配置され、
上記蒸発域は、上記第1の過熱域と上記第2の過熱域との間に位置していることを特徴としている。
上記構成の空気調和機の室内機によれば、上記室内熱交換器の上記蒸発域および上記第1,第2の過熱域は、上記ケーシングの上記一面に沿うように直列に配置されているので、特開平9−14727号公報に記載の室内機の室内熱交換器に比べて、室内機を薄型化できる。
また、上記遠心ファンが上記室内熱交換器の下流側に配置されると共に、上記吸込口から上記室内熱交換器を介して空気を吸い込む。上記室内熱交換器の上記蒸発域は、上記第1の過熱域と上記第2の過熱域との間に位置している。このため、除湿運転時、上記蒸発域で除湿されると共に冷却された空気は、上記第1,第2の過熱域で除湿も冷却もされなかった空気と共に上記遠心ファンに吸い込まれる。このとき、上記蒸発域からの冷却された空気の少なくとも一部は、上記第1,第2の過熱域からの冷却されていない空気の少なくとも一方と混合され、冷却されていない空気によって暖められてから上記遠心ファンに吸い込まれる。そして、上記蒸発域を通過して冷却され、上記第1,第2の過熱域からの冷却されていない空気と混合されずに上記遠心ファンに直接当たる空気の量を低減できる。したがって、上記遠心ファンが冷却されにくくすることができて、遠心ファンの結露を低減できる。
また、一実施形態の空気調和機の室内機では、
上記遠心ファンは、上記遠心ファンの中心軸の周囲に配列された複数の翼を有する翼部と、この翼部よりも径方向内側に設けられた吸込領域とを有し、
上記室内熱交換器の上記蒸発域の少なくとも一部は、上記遠心ファンの上記吸込領域に対向している。
上記実施形態によれば、上記室内熱交換器の上記蒸発域の少なくとも一部は、上記遠心ファンの吸込領域に対向している。このため、除湿運転時、上記蒸発域で除湿されると共に冷却された空気が遠心ファンの吸込領域に直接流れ込む量を増やすことができて、遠心ファンの翼部に直接当たる冷却された空気の量を低減できる。したがって、上記遠心ファンがより冷却されにくくすることができて、遠心ファンの結露をより確実に低減できる。
また、一実施形態の空気調和機の室内機では、
上記室内熱交換器の上記蒸発域の全部が、上記遠心ファンの上記吸込領域に対向している。
上記実施形態によれば、上記室内熱交換器の上記蒸発域の全部が、上記遠心ファンの上記吸込領域に対向している。このため、除湿運転時、上記蒸発域で除湿されると共に冷却された空気が遠心ファンの吸込領域に直接流れ込む量を確実に増やすことができて、遠心ファンの翼部に直接当たる冷却された空気の量を確実に低減できる。したがって、上記遠心ファンがより冷却されにくくすることができて、遠心ファンの結露をさらに確実に低減できる。
また、一実施形態の空気調和機の室内機では、
上記室内熱交換器の下方に配置されると共に、上記室内熱交換器からのドレン水を受けるためのドレンパンを備え、上記室内熱交換器の上記蒸発域は、上記ドレンパン側に位置している。
上記実施形態によれば、上記室内熱交換器の上記蒸発域は、上記ドレンパン側に位置しているので、蒸発域からドレンパンまでの距離が短くなっている。このため、除湿運転時、上記蒸発域で発生した結露水がドレンパンに到達する前に遠心ファンへの空気の流れによって吹き飛ばされにくくなる。したがって、上記蒸発域からドレンパンに到達する結露水を増やすことができる。
また、一実施形態の空気調和機の室内機では、
上記室内熱交換器の下方に配置されると共に、上記室内熱交換器からのドレン水を受けるためのドレンパンを備え、
上記室内熱交換器の上記蒸発域は、第1の部分と第2の部分とを有し、
上記第1の部分は、上記遠心ファンの上記吸込領域に対向し、
上記第2の部分は、上記遠心ファンの上記翼部のうち上記遠心ファンの中心軸よりも下方に位置した部分に対向している。
上記実施形態によれば、上記室内熱交換器の上記蒸発域の第1の部分は、上記遠心ファンの上記吸込領域に対向し、第2の部分は、上記遠心ファンの翼部のうち遠心ファンの中心軸よりも下方に位置した部分に対向している。このため、除湿運転時、特に上記蒸発域の第2の部分で発生した結露水がドレンパンに到達する前に遠心ファンへの空気の流れによって吹き飛ばされにくくなる。したがって、上記蒸発域からドレンパンに到達する結露水を増やすことができる。
本発明の空気調和機の室内機によれば、薄型化できると共に遠心ファンの結露を低減できる。
本発明の一実施形態の空気調和機の室内機と室外機の冷媒回路の回路図である。 上記空気調和機の床置き型の室内機の斜視図である。 図2のIII−III線から見た断面図である。 上記室内機の室内熱交換器の構成を説明する断面図である。 上記室内熱交換器と上記室内機の遠心ファンとの位置関係を模式的に説明する図である。
以下、本発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の空気調和機の室内機2およびその室内機2に連絡配管L1,L2を介して接続された室外機1の冷媒回路を示している。この実施形態の空気調和機は、室内機2と室外機1が一対一のペア型の空気調和機である。
この実施形態の空気調和機は、図1に示すように、圧縮機11と、上記圧縮機11の吐出側が一端に接続された四路切換弁12と、上記四路切換弁12の他端に一端が接続された室外熱交換器13と、上記室外熱交換器13の他端に一端が接続された電動膨張弁14と、上記電動膨張弁14の他端に閉鎖弁21および連絡配管L1を介して一端が接続された室内熱交換器15と、上記室内熱交換器15の他端に連絡配管L2、閉鎖弁22および四路切換弁12を介して一端が接続され、他端が圧縮機11の吸入側に接続されたアキュムレータ16とを備えている。
上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16を環状に接続することで冷媒回路を構成している。この冷媒回路には、R32冷媒が充填されている。
また、上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,アキュムレータ16および室外ファン17で室外機1を構成し、室内熱交換器15および遠心ファン18で室内機2を構成している。
また、上記室外機1は、圧縮機11や室外ファン17を制御する室外制御装置100を備えている。また、室内機2は、リモートコントローラ(図示せず)や室内温度センサ(図示せず)からの信号などに基づいて遠心ファン18などを制御する室内制御装置200を備えている。
上記構成の空気調和機において、暖房運転時、四路切換弁12を実線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11を起動すると、圧縮機11から吐出された高圧のR32冷媒が四路切換弁12を通って室内熱交換器15に入る。そして、上記室内熱交換器15で凝縮したR32冷媒は、電動膨張弁14で減圧された後に室外熱交換器13に入る。上記室外熱交換器13で蒸発したR32冷媒が四路切換弁12およびアキュムレータ16を介して圧縮機11の吸入側に戻る。こうして、上記圧縮機11,室内熱交換器15,電動膨張弁14,室外熱交換器13およびアキュムレータ16で構成された冷媒回路をR32冷媒が循環して、冷凍サイクルを実行する。そして、遠心ファン18により室内熱交換器15を介して室内空気を循環させることにより室内を暖房する。
これに対して、冷房運転時および所定の除湿運転時は、四路切換弁12を点線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16の順にR32冷媒が循環する冷凍サイクルを実行する。
図2は上記空気調和機の床置き型の室内機2の斜視図を示している。
この空気調和機の室内機2は、図2に示すように、室内の壁面に後面側が取り付けられる略長方形状の底フレーム31と、上記底フレーム31の前面側に取り付けられ、前面に略長方形状の開口部(図示せず)を有する前面グリル32と、前面グリル32の開口部を覆うように取り付けられた吸込パネル33とを備えている。上記底フレーム31と前面グリル32と吸込パネル33で本体ケーシング30を構成している。
上記前面グリル32の上部に上側吹出口32aを設けると共に、前面グリル32の下部に下側吹出口32bを設けている。上記前面グリル32の上側吹出口32aにフラップ34を設けている。このフラップ34は、冷房運転、所定の除湿運転および暖房運転時に回動して、上側吹出口32aから冷風,温風を前方かつ斜め上方に吹き出し、運転停止時に上側吹出口32aを覆う。なお、運転停止状態では、図2に示すように、フラップ34により上側吹出口32aを閉じている。
また、上記吸込パネル33の上側に上側吸込口33aを設け、吸込パネル33の下側に下側吸込口33bを設け、さらに吸込パネル33の左右の側面に側方吸込口33c(図2では右側のみを示す)を設けている。
図3は図2のIII−III線から見た断面図を示している。図3において、図2に示す室内機2と同一の構成部には同一参照番号を付している。
図3に示すように、底フレーム31の略中央にファンモータ26を固定している。このファンモータ26の軸が接続された遠心ファン18を、軸が前後方向になるように底フレーム31に配置している。また、上記底フレーム31に遠心ファン18の前面側にベルマウス27を設けている。そして、上記ベルマウス27の前面側に室内熱交換器15を配置し、その室内熱交換器15の前面側に前面グリル32を取り付け、その前面グリル32の前面側に吸込パネル33を取り付けている。前面グリル32の吸込口の一例としての開口部35にフィルタ(図示せず)を取り付けている。また、上記ベルマウス27の下部かつ室内熱交換器15の下側には、ドレンパン28を配置している。
室内熱交換器15は、本体ケーシング30内に設けられると共に、開口部35に対向して配置されている。室内熱交換器15は、後述する蒸発域51と、第1,第2の過熱域61,62とを有している。蒸発域51および第1,第2の過熱域61,62は、ケーシング30の一面の一例としての前面グリル32の前面に沿うように配置され、上から順に第2の過熱域62、蒸発域51、第1の過熱域61が配置されている。蒸発域51は、前面グリル32の前面に沿って第1の過熱域61と第2の過熱域62との間に位置している。
遠心ファン18は、室内熱交換器15の下流側に配置されると共に、開口部35から室内熱交換器15を介して空気を吸い込むようになっている。遠心ファン18は、前面側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボファンである。
また、前面グリル32の下側の吹き出し通路内に、下側吹出口32bを開閉するシャッタ40を配置している。このシャッタ40は、底フレーム31側に設けられた軸40aを中心にシャッタ駆動部(図示せず)により回動し、下側の吹き出し通路を全開状態または全閉状態にする。なお、運転停止状態では、シャッタ40を開いている。
上記空気調和機の室内機2では、暖房運転時に、下側吹出口32bをシャッタ40により開いて、上側吹出口32aと下側吹出口32bの両方から温風を吹き出す二方吹き制御と、下側吹出口32bをシャッタ40により閉じて、上側吹出口32aの一方からのみ温風を吹き出す一方吹き制御がある。また、冷房運転時および所定の除湿運転時は、上側吹出口32aの一方からのみ冷風を吹き出す。
図4は、上記室内熱交換器15の構成を説明する断面図を示している。
図4に示すように、室内熱交換器15は、伝熱管151と複数枚のフィン(図示しない)とを有している。伝熱管151は、室内熱交換器15の厚み方向に2列で上下方向に配列されている。この伝熱管151の配列方向に沿って、これら2列の伝熱管151が互いに千鳥状になるように配置されている。
冷房運転時および所定の除湿運転時では、室内熱交換器15の伝熱管151の一方側の列の下部に配置された液入口15aから伝熱管151内に液冷媒が供給される。この供給された液冷媒は、室内熱交換器15の中央部に近付くように流れ、伝熱管151の上記一方側の列の中央部に配置された出口15bから流れ出て分岐部156に流れる。
分岐部156において分岐された一方の冷媒は、室内熱交換器15の液入口15aの下方側に隣接する入口15cから室内熱交換器15の下部に供給される。分岐部156において分岐された他方の冷媒は、分岐部157に流れる。分岐部157において分岐された一方の冷媒は、室内熱交換器15の出口15bの上方側に隣接する入口15dから室内熱交換器15の中央部に供給される。分岐部157において分岐された他方の冷媒は、室内熱交換器15の上記一方側の列の上部に配置された入口15eから室内熱交換器15の上部に供給される。
その後、室内熱交換器15の下部に供給された冷媒は、室内熱交換器15の他方側の列の中央部に配置された出口15fから流れ出る。室内熱交換器15の中央部に供給された冷媒は、室内熱交換器15の出口15fの上方側に隣接する出口15gから流れ出る。室内熱交換器15の上部に供給された冷媒は、室内熱交換器15の他方側の列の上部に配置された出口15hから流れ出る。
なお、暖房運転時では、冷媒が冷房運転時および所定の除湿運転時と反対方向に流れる。
所定の除湿運転時には、室内熱交換器15の液入口15aから供給された液冷媒は、出口15bから出るときには全て蒸発している。したがって、液入口15aから出口15bまでの範囲が、液冷媒が蒸発する蒸発域51になる。この蒸発域51の下流側の一方の範囲である、入口15cから出口15fまでの範囲は、冷媒が過熱される第1の過熱域61になる。また、蒸発域51の下流側の他方の範囲である、入口15dから出口15gまでの範囲および入口15eから出口15hまでの範囲は、冷媒が過熱される第2の過熱域62になる。
なお、蒸発域51の範囲は、負荷に応じて変化するように、圧縮機11および電動膨張弁14(図1参照)が制御される。ここで、負荷に応じて変化するとは、蒸発域51に供給される熱量に応じて変化することであって、熱量は、例えば室内温度(吸込空気の温度)と室内風量によって決まる。また、負荷は、必要除湿能力(必要冷房能力)に対応しており、例えば室内温度と設定温度との差に基づいて検知できる。
圧縮機11は、室内温度と設定温度との差に基づいて制御される。室内温度と設定温度との差が大きいときには負荷が大きいことから、圧縮機11の周波数が増加される。一方、室内温度と設定温度との差が小さいときには負荷が小さいことから、圧縮機11の周波数が減少するように制御される。
電動膨張弁14は、蒸発温度に基づいて制御される。圧縮機11の周波数が制御された状態において、蒸発温度が目標蒸発温度近くの所定の範囲内の温度になるように、電動膨張弁13が制御される。この蒸発温度の所定範囲は、圧縮機11の周波数によらず一定に制御されるのが好ましい。
図5は、室内熱交換器15と遠心ファン18との位置関係を模式的に説明する図を示している。
図5に示すように、室内熱交換器15は、遠心ファン18に対向して配置されている。室内熱交換器15の下方には、ドレンパン28が配置され、室内熱交換器15からのドレン水を受けるようになっている。
遠心ファン18は、遠心ファン18の中心軸18aの周囲に配列された複数の翼を有する翼部181と、この翼部181よりも径方向内側に設けられた吸込領域182とを有している。
室内熱交換器15は、上から順に第2の過熱域62、蒸発域51、第1の過熱域61で構成されている。蒸発域51は、上から順に第1の部分511と第2の部分512とで構成されている。
上記蒸発域51の第1の部分511は、遠心ファン18の吸込領域182に対向している。蒸発域51の第2の部分512は、遠心ファン18の翼部181のうち遠心ファン18の中心軸18aよりも下方に位置した部分に対向している。
上記構成の空気調和機の室内機によれば、室内熱交換器15の蒸発域51および第1,第2の過熱域61,62は、ケーシング30の前面グリル32の前面に沿うように直列に配置されているので、特開平9−14727号公報に記載の室内機の室内熱交換器に比べて、室内機を薄型化できる。
また、遠心ファン18が室内熱交換器15の下流側に配置されると共に、開口部35から室内熱交換器15を介して空気を吸い込む。室内熱交換器15の蒸発域51は、第1の過熱域61と第2の過熱域62との間に位置している。このため、除湿運転時、蒸発域51で除湿されると共に冷却された空気は、第1,第2の過熱域61,62で除湿も冷却もされなかった空気と共に遠心ファン18に吸い込まれる。このとき、蒸発域51からの冷却された空気の少なくとも一部は、第1,第2の過熱域61,62からの冷却されていない空気の少なくとも一方と混合され、冷却されていない空気によって暖められてから遠心ファン18に吸い込まれる。そして、蒸発域51を通過して冷却され、第1,第2の過熱域61,62からの冷却されていない空気と混合されずに遠心ファン18に直接当たる空気の量を低減できる。したがって、遠心ファン18が冷却されにくくすることができて、遠心ファン18の結露を低減できる。
また、室内熱交換器15の蒸発域51の第1の部分511は、遠心ファン18の吸込領域182に対向している。このため、除湿運転時、蒸発域51で除湿されると共に冷却された空気が遠心ファン18の吸込領域182に直接流れ込む量を増やすことができて、遠心ファン18の翼部181に直接当たる冷却された空気の量を低減できる。したがって、遠心ファン18がより冷却されにくくすることができて、遠心ファン18の結露をより確実に低減できる。
また、室内熱交換器15の蒸発域51の第1の部分511は、遠心ファン18の吸込領域182に対向し、第2の部分512は、遠心ファン18の翼部181のうち遠心ファン18の中心軸18aよりも下方に位置した部分に対向している。このため、除湿運転時、特に蒸発域51の第2の部分512で発生した結露水がドレンパン28に到達する前に遠心ファン18への空気の流れによって吹き飛ばされにくくなる。したがって、蒸発域51からドレンパン28に到達する結露水を増やすことができる。
なお、上記実施形態では、室内熱交換器15の蒸発域51の第1の部分511のみが遠心ファン18の吸込領域182に対向していた。しかしながら、これに限らず、室内熱交換器の蒸発域の全部が、遠心ファンの吸込領域に対向していてもよい。これにより、除湿運転時、上記蒸発域で除湿されると共に冷却された空気が遠心ファンの吸込領域に直接流れ込む量を確実に増やすことができて、遠心ファンの翼部に直接当たる冷却された空気の量を確実に低減できる。したがって、上記遠心ファンがより冷却されにくくすることができて、遠心ファンの結露をさらに確実に低減できる。
また、上記実施形態では、蒸発域51の第1の部分511が遠心ファン18の吸込領域182に対向すると共に、蒸発域51の第2の部分512が遠心ファン18の翼部181のうち遠心ファン18の中心軸18aよりも下方に位置した部分に対向していた。しかしながら、これに限らず、室内熱交換器の蒸発域がドレンパン側に位置していてもよい。これにより、除湿運転時、上記蒸発域で発生した結露水がドレンパンに到達する前に遠心ファンへの空気の流れによって吹き飛ばされにくくなる。したがって、上記蒸発域からドレンパンに到達する結露水を増やすことができる。ここで、室内熱交換器の蒸発域がドレンパン側に位置しているとは、蒸発域の半分以上の領域が、室内熱交換器の下側部分に位置していることをいう。
また、上記実施形態では、室内熱交換器15が1つ設けられていたが、これに限らず、例えば、補助熱交換器と主熱交換器とを設け、補助熱交換器の一部が蒸発域になるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、室内熱交換器15の伝熱管151は、室内熱交換器15の厚み方向に2列で配列されていたが、これに限らず、例えば、室内熱交換器の厚み方向に1列で上下方向に配列されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機の床置き型の室内機について説明したが、空気調和機はこれに限らない。例えば壁埋め込み型の室内機でもよい。
また、上記実施形態では、室内機2と室外機1が一対一のペア型の空気調和機について説明したが、他の構成の空気調和機にこの発明を適用してもよい。
15 室内熱交換器
18 遠心ファン
18a 中心軸
28 ドレンパン
30 ケーシング
35 開口部
51 蒸発域
61 第1の過熱域
62 第2の過熱域
181 翼部
182 吸込領域
511 第1の部分
512 第2の部分

Claims (5)

  1. 一面に吸込口(35)を有するケーシング(30)と、
    上記ケーシング(30)内に設けられると共に、上記吸込口(35)に対向して配置された室内熱交換器(15)と、
    上記室内熱交換器(15)の下流側に配置されると共に、上記吸込口(35)から上記室内熱交換器(15)を介して空気を吸い込む遠心ファン(18)と
    を備え、
    上記室内熱交換器(15)は、冷媒が蒸発する蒸発域(51)と、冷媒が過熱される第1,第2の過熱域(61,62)とを有し、
    上記蒸発域(51)および上記第1,第2の過熱域(61,62)は、上記ケーシング(30)の上記一面に沿うように直列に配置され、
    上記蒸発域(51)は、上記第1の過熱域(61)と上記第2の過熱域(62)との間に位置していることを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機の室内機において、
    上記遠心ファン(18)は、上記遠心ファン(18)の中心軸(18a)の周囲に配列された複数の翼を有する翼部(181)と、この翼部(181)よりも径方向内側に設けられた吸込領域(182)とを有し、
    上記室内熱交換器(15)の上記蒸発域(51)の少なくとも一部は、上記遠心ファン(18)の上記吸込領域(182)に対向していることを特徴とする空気調和機の室内機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機の室内機において、
    上記室内熱交換器(15)の上記蒸発域(51)の全部が、上記遠心ファン(18)の上記吸込領域(182)に対向していることを特徴とする空気調和機の室内機。
  4. 請求項2または3に記載の空気調和機の室内機において、
    上記室内熱交換器(15)の下方に配置されると共に、上記室内熱交換器(15)からのドレン水を受けるためのドレンパン(28)を備え、
    上記室内熱交換器(15)の上記蒸発域(51)は、上記ドレンパン(28)側に位置していることを特徴とする空気調和機の室内機。
  5. 請求項2に記載の空気調和機の室内機において、
    上記室内熱交換器(15)の下方に配置されると共に、上記室内熱交換器(15)からのドレン水を受けるためのドレンパン(28)を備え、
    上記室内熱交換器(15)の上記蒸発域(51)は、第1の部分(511)と第2の部分(512)とを有し、
    上記第1の部分(511)は、上記遠心ファン(18)の上記吸込領域(182)に対向し、
    上記第2の部分(512)は、上記遠心ファン(18)の上記翼部(181)のうち上記遠心ファン(18)の中心軸(18a)よりも下方に位置した部分に対向していることを特徴とする空気調和機の室内機。
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