JP2015120576A - トレー保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレー保持装置の稼働効率や作業性を考慮しつつ、作業者がトレーの出し入れを容易に行うことが可能とする。
【解決手段】トレー2を鉛直方向に複数保持するトレー保持装置1が、装置1の奥行方向において固定枠3と重なる第1位置とその手前側に位置する第2位置との間を移動する可動枠5と、可動枠5に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられた係合部材6と、作業者が行う操作により係合部材6を鉛直方向に移動させる第1駆動機構7と、作業者が行う操作により可動枠5を奥行方向に移動させる第2駆動機構と、を有する。係合部材6がトレー2の被係合部と係合している間に可動枠5が第2駆動機構8によって係合部材6と一体的に移動すると、奥行方向に沿ってトレー2が搬送され、被係合部と係合した状態の係合部材6が第1駆動機構7によって移動すると、鉛直方向に沿ってトレー2が搬送される。
【選択図】図3

Description

本発明は、トレーを鉛直方向に複数並べて保持するトレー保持装置に係り、特に、作業者が各トレーの出し入れを容易に行うことが可能なトレー保持装置に関する。
トレーを鉛直方向に複数並べて保持するトレー保持装置は、既に知られており、例えば物品貯蔵用の棚として使用されている。トレー保持装置を物品貯蔵用の棚として利用している現場では、作業者が上記のトレー保持装置に対してトレーを出し入れし、トレー上に載置された物品(ワーク)を取り扱う。このようなトレーの出し入れ作業を立位姿勢の状態で行うことは、作業者、特に高齢の作業者の身体に負担を掛け、とりわけ、腰部への負担が大きくなる。
一方で、トレーの出し入れ作業を容易に行えるようになると、作業者の腰部に掛かる負担は軽減する。例えば、作業者にとって楽な姿勢(具体的には、着座姿勢)でトレーの出し入れを行えるようになれば、作業者の腰部に係る負担は軽減する。ただし、かかる場合には、着座姿勢のままでトレーを持って当該トレーの出し入れを行うことになるので、腕に掛かる負担が増加し、特に胸髄や頸髄に損傷を抱えた者の場合には健常者に比して作業時間が著しく増えてしまう。こうした事情を考慮し、より容易に行えて、かつ、作業負担を軽減するトレー保持装置の開発が求められている。このようなトレー保持装置の開発は、作業環境の改善により高齢者や障害者等を含む就労希望者に対して幅広く就労の機会を与える上でも重要となる。
ところで、トレー保持装置に対してトレーを出し入れするには、鉛直方向及び前後方向(換言すると、トレー保持装置の奥行方向)にトレーを搬送する必要がある。一方で、作業者が作業時に手を動かす範囲(作業時の動作範囲)については、トレーの出し入れを容易に行う上で、鉛直方向及び前後方向において過度に大きくなり過ぎないようにし、より望ましくは、着座姿勢のように楽な姿勢のままで腕や手を一定範囲で動かすことによってトレーを鉛直方向及び前後方向に移動させる機構が採用されるとよい。かかる機構の一例としては、例えば、特許文献1に記載された垂直循環式移動棚100が考えられる。
特許文献1に記載された垂直循環式移動棚100は、例えば作業者が着座姿勢のままでトレー103を鉛直方向及び前後方向に移動させることを可能とする装置である。この垂直循環式移動棚100について説明すると、図14に示すように、無端状の駆動チェーン101に支持アーム102を介してトレー103が取り付けられており、駆動チェーン101の動きに伴ってトレー103が鉛直方向及び前後方向に移動するように構成されている。図14は、従来のトレー保持装置の構成例を示した図であり、特許文献1に記載された垂直循環式移動棚100を幾分簡略化して図示している。
なお、図14に示すように、トレー103は、無端状の駆動チェーン101の前方部及び後方部にそれぞれ列を成して上下に並ぶように取り付けられており、トレー103同士の衝突を回避すべくトレー103間には適宜な間隔が形成されている。
特開平8−119414号公報
しかしながら、特許文献1に記載された垂直循環式移動棚100では、トレー103が無端状の駆動チェーン101の前方部及び後方部に取り付けられているので、奥行方向に少なくともトレー103二個分のスペースが必要となる。また、駆動チェーン101の上側折り返し位置にトレー103が達したとき、当該トレー103とその下方位置にあるトレー103とが干渉するのを回避すべく、鉛直方向において上記2つのトレー103の間にスペースを確保する必要がある。かかるスペースを確保しようとすると、その分、トレー103の取り付け個数(厳密には、上下に並べるトレー103の個数)を少なくしなければならなくなる。この結果、装置内に保持可能なトレー数が減ってしまい、装置の稼働効率(分かり易くは、単位床面積あたりのトレー数)が低下してしまう。
また、図14に示すように、無端状の駆動チェーン101の下端部が着座姿勢の作業者の脚と干渉するのを回避すべく、当該下端部が床面から幾分上方に離間するように駆動チェーン101を構成する場合がある。かかる場合、トレー103の取り付け個数は、より一層少なくなるので、装置の稼働効率が低下してしまう。
さらに、取り出し対象のトレー103が最も手前側の位置に達したとき、着座姿勢の作業者は、当該取り出し対象のトレー103よりも下方に位置するトレー103が自己の脚と干渉するのを回避しないように、取り出し対象のトレー103から幾分後退した位置に居るようになる。この結果、作業者は、取り出し対象のトレー103から後退した分だけ余計に手を伸ばさなければならなくなり、作業者にとっての作業性が低下してしまう。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置の稼働効率や作業性を考慮しつつ、作業者がトレーの出し入れを容易に行うことが可能なトレー保持装置を提供することである。
前記課題は、本発明のトレー保持装置によれば、トレーを鉛直方向に複数並べて保持する固定枠と、該固定枠に対する前記トレーの出し入れ時に前記トレーを搬送する搬送機構と、を備えるトレー保持装置であって、前記搬送機構は、前記トレー保持装置の奥行方向において、前記固定枠と重なる第1位置と、該第1位置よりも手前側に位置する第2位置と、の間を移動する可動枠と、該可動枠に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられ、前記トレーに設けられた被係合部と係合する係合部材と、作業者が行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させる第1駆動機構と、前記作業者が行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させる第2駆動機構と、を有し、前記係合部材が前記被係合部と係合している間に前記可動枠が前記第2駆動機構によって前記係合部材と一体的に移動することで、前記搬送機構が前記奥行方向に沿って前記トレーを搬送し、前記被係合部と係合した状態の前記係合部材が前記第1駆動機構によって移動することで、前記搬送機構が鉛直方向に沿って前記トレーを搬送することにより解決される。
上記のトレー保持装置では、作業者が第1駆動機構及び第2駆動機構を操作すると、係合部材が鉛直方向に移動し、可動枠が係合部材と一体的にトレー保持装置の奥行方向に移動する。この結果、係合部材がトレーの被係合部と係合してトレーを連れながら鉛直方向に移動し、また、可動枠がトレーと連れながら奥行方向に移動するようになる。すなわち、上記のトレー保持装置では、作業者が行う比較的簡易な操作によって、トレーを鉛直方向及び奥行方向に沿って搬送することが可能となる。
一方、上記のトレー保持装置ではトレーを奥行方向に並べる必要がないので、その分、奥行方向において装置の設置スペースを削減することが可能となる。また、上記のトレー保持装置では各トレーを個別に搬送するので、特許文献1に記載の垂直循環式移動棚100のように、トレー同士の干渉を避けながら全トレーを一斉に移動させる都合上、トレー数(トレーの保持数)を減らす必要もない。このため、上記のトレー保持装置では、装置の稼働効率、すなわち、単位床面積あたりのトレー数が向上することとなる。
さらに、各トレーを個別に搬送することで、搬送対象のトレー以外のトレーが作業者の脚に干渉する事態が回避される。この結果、作業者は、取り出し対象のトレーに対して極力近付いた位置で作業を行うことが可能となるので、余計に手を伸ばす必要がなく作業者にとっての作業性が向上することとなる。
そして、上記のトレー保持装置において、前記固定枠に保持された複数の前記トレー中、対象トレーを前記トレー保持装置から取り出すために前記作業者が前記第1駆動機構を操作すると、前記第1駆動機構が、鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置へ前記係合部材を移動させ、前記係合部材が鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置に至った後に前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記第2駆動機構が、前記奥行方向において前記第1位置から前記第2位置に向けて前記可動枠を移動させ、前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動する間に、前記係合部材が、前記対象トレーの前記被係合部と係合し、前記係合部材が前記対象トレーの前記被係合部と係合した状態で前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記可動枠が前記対象トレーを連れながら前記第2位置に向けて移動し、前記可動枠が前記第2位置まで移動することで、前記搬送機構が前記対象トレーを前記奥行方向において前記固定枠よりも手前側の位置まで搬送するとよい。
以上の手順にてトレー保持装置の各部が動作することで、作業者にとって、トレー保持装置から一つのトレーを取り出して自分の手前位置まで搬送させることが容易になる。
また、上記のトレー保持装置において、前記固定枠は、育成中の種苗が載せられた前記トレーを、鉛直方向に複数並べて保持しており、前記搬送機構は、前記育成中の種苗が載せられた前記トレーを搬送することとしてもよい。
以上のように種苗が載せられたトレーを多段式で保持する場合は、鉛直方向においてトレー同士の間に間隔を確保する必要があり、また、複数の種苗を載せられるようにトレーの横幅についても十分に長く確保する必要がある。このため、奥行方向において設置スペースを省スペース化することが可能な本発明のトレー保持装置がより有効なものとなる。
また、上記のトレー保持装置において、前記固定枠は、前記トレー保持装置の横幅方向における端部に、前記奥行方向に沿って手前側に延出した延出部を備えており、該延出部の上面には、前記横幅方向における前記トレーの端部にて前記横幅方向に沿って突出形成された前記被係合部が載置され、前記係合部材は、前記横幅方向における前記可動枠の端部に取り付けられており、前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分と係合することとしてもよい。
以上の構成では、係合部材が可動枠の横幅方向端部に取り付けられ、固定枠の横幅方向端部に設けられた延出部にトレーの被係合部が載置され、当該被係合部のうち、延出部よりも外側にはみ出た部分と係合部材が係合する。このような構成により、係合部材が他の部材と干渉することなく適切にトレーの被係合部と係合することが可能となる。
また、上記のトレー保持装置において、前記係合部材は、鉛直方向に沿って延出した第1部分と、該第1部分の下端部と隣接し、前記奥行方向に沿って手前側に延出した第2部分と、該第2部分の前端部と隣接し、鉛直方向に沿って上側に延出した第3部分と、を有し、該第3部分の上端位置は、前記第1部分の上端位置よりも下方に位置することとしてもよい。
以上の構成では、係合部材とトレーの被係合部との係合状態を良好に維持することが可能となる。具体的に説明すると、トレー保持装置からトレーを取り出すために係合部材をトレーの被係合部に係合させながら可動枠を手前側に移動させる際、衝撃等によってトレーが手前側に動いたとしても被係合部が係合部材の第3部分に係止されるので、係合部材から被係合部が外れてトレーが脱落してしまうのを防止することが可能となる。
さらに、係合部材が上述の第3部分を有する構成のトレー保持装置において、前記延出部の上面は、奥側に向かうほど上方に位置するように傾斜した傾斜領域を備えており、前記係合部材は、前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動することに伴い、前記第1部分にて前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分に当接しながら前記対象トレーを前記奥行方向に沿って手前側に押圧し、前記被係合部が前記延出部の上面中、前記傾斜領域を通過する際に、前記被係合部が前記第2部分と当接する位置まで下降することにより、前記係合部材が前記被係合部と係合すると、好適である。
上述の第3部分を有する係合部材がトレーの被係合部と係合するには、被係合部が第3部分の上方を越えた後に係合部材の第2部分と当接する位置まで下降する必要がある。かかる被係合部の動きは、延出部の上面に形成された傾斜領域を利用することにより実現される。すなわち、上記の構成であれば、係合部材が上述の第3部分を有する場合であってもトレーの被係合部と適切に係合することが可能となる。
さらにまた、前記横幅方向における前記トレーの端部には、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記被係合部が形成されており、奥側の前記被係合部は、手前側の前記被係合部よりも上方位置に形成されており、前記係合部材は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つ設けられており、奥側の前記係合部材は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記係合部材よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記係合部材から離れており、前記延出部の上面は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記傾斜領域を備えており、奥側の前記傾斜領域は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記傾斜領域よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記傾斜領域から離れていると、尚好適である。
上記の構成では、各トレーの横幅方向端部に2個の被係合部が形成されており、これに対応する形で係合部材が2つ設けられている。これにより、搬送途中のトレーは、その横幅方向端部に設けられた2つの被係合部がそれぞれ係合部材に係合されることで、当該係合部材によってより安定した状態で保持されることとなる。一方、2つの被係合部のそれぞれに係合部材を係合させるためには、被係合部が鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置に形成されている必要がある。このため、上記の構成では、2つの係合部材の形成位置についても、2つの被係合部に対応させて鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置とした。さらに、被係合部や係合部材と同様、固定枠の延出部の上面には傾斜領域が2つ設けられ、各傾斜領域は、鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置に設けられていることとした。この結果、トレーの横幅方向端部に2個の被係合部が設けられている構成において、各被係合部は、それぞれ係合部材に適切に係合されるようになる。
また、上記のトレー保持装置において、前記第2駆動機構は、前記作業者により操作される操作部を有し、該操作部中、前記作業者が操作時に触れる部分の少なくとも一部は、前記作業者が座っている椅子に接している床面から700mmだけ上方に位置していることとしてもよい。
椅子に座っている作業者の手は、一般に、床面から約700mmだけ上方に位置している。上記の構成では、作業者の手が届く範囲に操作部のうち、操作時に作業者が触れる部分が存在するので、作業性が向上することとなる。
また、上記のトレー保持装置において、前記作業者が着座姿勢にあるときに、前記第1駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させ、前記第2駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させることとしてもよい。
上記の構成であれば、作業者は、本発明のトレー保持装置を用いることで、着座姿勢のままトレーの出し入れ操作を行うことが可能となる。これにより、立位作業が困難な高齢者や車椅子で生活する障害者にとってトレーの出し入れ操作を組み込んだ作業が容易となり、かかる作業が行われる環境の改善を達成することが可能となる。
本発明のトレー保持装置によれば、装置の稼働効率や作業性を確保するとともに、作業者がトレーの出し入れを容易に行うことが可能となる。また、本発明のトレー保持装置によれば、トレーの出し入れ時に当該トレーを安定して保持することが可能となるので、トレーを脱落させずに適切に搬送することが可能となる。したがって、本発明のトレー保持装置を利用することにより、障害者等を雇用してトレーの出し入れを伴う作業を行ってもらう際に、障害者等に与える身体的な負担が軽減されるように就労環境を整備することが可能となる。
本発明のトレー保持装置の全体像を示す模式図である。 トレーの斜視図である。 トレー保持装置からトレーを取り出す様子を示す図である(その1)。 トレー保持装置からトレーを取り出す様子を示す図である(その2)。 固定枠の側面図である。 固定枠の正面図である。 固定枠に保持されている状態のトレーを示す側面図である。 固定枠に保持されている状態のトレーを示す正面図である。 可動枠の側面図である。 可動枠の正面図である。 第1駆動機構の説明図である。 第2駆動機構の説明図である。 図13の(A)乃至(D)は、係合部材が被係合部と係合する過程を示す図である。 従来のトレー保持装置の構成例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。特に、以下に述べる各部材の形状、材質及び配置位置等については、下記の実施形態に限定されるものではなく、適宜なものに変更することが可能である。
<<本実施形態に係るトレー保持装置の基本構成>>
先ず、本実施形態に係るトレー保持装置(以下、本装置1)について、図1乃至4を参照しながら、その基本構成を説明する。図1は、本装置1の全体像を示す模式図である。図2は、トレー2の斜視図である。図3及び4は、本装置1からトレー2を取り出す様子を示す図である。なお、図1、3及び4では、本装置1を幾分簡略化して図示しており、トレー2上の被載置物や後述する第1駆動機構7及び第2駆動機構8等については図示を省略している。
本装置1は、図1に示すように、多段型の棚であり、棚板であるトレー2を鉛直方向に複数並べた状態で保持するものである。トレー2は、図2に示すように、上面視で長方形状の板となっており、出し入れ自在な状態で本装置1に保持されている。また、トレー2の上面には作業対象物が載置されており、本実施形態では、育成中の種苗が収容されたポットが載置されている。より具体的に説明すると、本装置1は、植物栽培工場で育成中の種苗を管理するための育苗棚として用いられる。そして、各トレー2上のポット内に収容された種苗は、所定の生育段階(例えば、定植可能な段階)となるまで本装置1内で育てられることになる。すなわち、本装置1は、育成中の種苗が載せられたトレー2を鉛直方向に複数並べて保持している。なお、本実施形態では、種苗が個体毎にポットに入れられた状態でトレー2に載せられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、トレー2上に発泡スチロールやアクリル材の板体(定植板)を置き、この板体に設けられた複数の穴の各々に種苗を植え込むことによって当該種苗をトレー2上に載せることとしてもよい。
また、本装置1内には種苗に対して光を照射する光源(不図示)が設置されており、より具体的には、各トレー2の上方位置に設置されている。これによりトレー2に向けて照射される光の照射量(照射強度)がトレー2の間で略均一となる。同様に、本装置1内には種苗に対して水や養液を散水するために、散水用ノズル(不図示)が各トレー2の上方位置に設置されており、これによりトレー2に対する散水量がトレー2間で略均一となる。
また、各トレー2の幅(トレー2の長手方向における長さ)については、作業効率の観点から極力多くのポットが載置されるように幾分長く設計されている。したがって、トレー2を保持する本装置1についても、その横幅方向における長さが幾分長くなるように構成されている。ここで、本装置1の「横幅方向」とは、本装置1の奥行方向及び鉛直方向と交差する方向であり、装置内に保持されたトレー2の長手方向と沿う方向である。
一方、本装置1では、鉛直方向においてトレー2上のポット内に収容された種苗が上方のトレー2と接触するのを回避する目的から、トレー2同士の間に所定高さの隙間を設けている。
ところで、所定の生育段階まで成長した種苗が収容されたポットについては、それが載せられたトレー2を本装置1から取り出して次の工程に移行させることとなる。また、新たに播種したポットについては、トレー2に載置した後、当該トレー2とともに本装置1の所定位置に入れ込むこととなる。このようにポット内の種苗に対して所定の作業を行う場合、それに付随してトレー2の出し入れを行う必要がある。
そして、本装置1によれば、トレー2の出し入れ作業を行う作業者は、椅子等に着座したままの状態で当該出し入れ作業を行うことが可能となる。つまり、本装置1を採用する植物栽培工場では、例えば長時間の立位作業が困難な高齢者や車椅子で生活する障害者にとって、着座姿勢のままでトレーの出し入れを容易に行うことが可能となる。
本装置1を用いたトレーの出し入れ作業について図1、3及び4を参照しながら説明する。トレーの出し入れ作業について説明するにあたり、本装置1の構造について概説すると、本装置1は、床に対して固定された固定枠3を備え、固定枠3には複数のトレー2が鉛直方向に並んだ状態で保持されている。また、本装置1は、固定枠3に対するトレーの出し入れ時にトレー2を搬送する搬送機構4を備えている。この搬送機構4は、ポットが載置された状態のトレー2(すなわち、育成中の種苗が載せられたトレー2)を搬送するものであり、固定枠3に対して相対移動可能な可動枠5と、可動枠5に取り付けられたトレー捕捉機構と、を有する。
可動枠5は、固定枠3に対して本装置1の奥行方向(以下、単に奥行方向)にスライド移動することで、固定枠3と重なる通常位置と、通常位置よりも手前側に位置する作業時位置との間を移動する。ここで、「通常位置」とは、本発明の第1位置に相当し、具体的には図1に示す可動枠5の位置であり、可動枠5の内側に固定枠3を収容する位置である。また、「作業時位置」とは、本発明の第2位置に相当し、具体的には図3や図4に示す可動枠5の位置であり、固定枠3の直ぐ手前側に位置して固定枠3と隣り合う位置である。
トレー捕捉機構は、トレー2の長手方向両端部(換言すると、本装置1の横幅方向におけるトレー2の両端部)と係合してトレー2を捕捉するものである。トレー捕捉機構により捕捉されたトレー2は、図3や4に示すように、可動枠5の内側に位置するようになる。
また、トレー捕捉機構は、可動枠5に対して鉛直方向に移動可能に構成されており、トレー捕捉機構の上下動によって同機構に捕捉されたトレー2が、可動枠5内を鉛直方向に移動するようになる。
そして、トレー捕捉機構は、可動枠5に対して取り付けられているので、トレー捕捉機構がトレー2を捕捉した状態で可動枠5が奥行方向にスライド移動すると、トレー2が可動枠5に連れられて奥行方向に可動枠5とともに移動するようになる。
次に、以上のように構成された本装置1からトレー2を取り出す手順について説明する。
トレーの出し入れ作業を行うにあたり、作業者は、本装置1の手前位置まで移動し、さらに、固定枠3に保持された複数のトレー2中から一つのトレー2を対象トレーとして選択する。対象トレーを選択した後、作業者は、着座姿勢のままの状態で所定の操作を行う。かかる操作は、トレー捕捉機構を上下動させるための操作であり、当該操作が行われると、トレー捕捉機構は、鉛直方向において対象トレーと対応する位置まで移動する。ここで、「対象トレーと対応する位置」とは、当該位置から奥行方向手前側に向かってトレー捕捉機構が移動した際に対象トレーを捕捉することが可能な位置である。
その後、作業者は、着座姿勢のままの状態で第2の操作を行う。かかる操作は、通常位置にある可動枠5を作業時位置に向けて移動させるための操作であり、当該第2の操作が行われると、対象トレーを捕捉した状態のトレー捕捉機構とともに可動枠5が奥行方向にスライド移動する。そして、可動枠5が作業時位置に到達すると、対象トレーが奥行方向において固定枠3の手前位置に至るようになる。その後、作業者が着座姿勢のままで再びトレー捕捉機構を上下動させるための操作を行うと、トレー捕捉機構が対象トレーを保持しながら上下動する。かかる上下動により対象トレーが所定の高さ(例えば、作業者が対象トレー上のポットを取り扱える程度の高さ)に到達すると、トレー2の取り出し作業が完了する。
また、以上の手順を逆に辿れば、作業者の手前に位置するトレー2を固定枠3の所定位置に入れ込む作業が行われるようになる。
なお、上記の可動枠5及びトレー捕捉機構は、それぞれ、作業者が行う操作が伝達されることにより、当該操作量に応じた距離だけ移動する。すなわち、本実施形態では、可動枠5及びトレー捕捉機構は、人力駆動のものであり、作業者は、可動枠5及びトレー捕捉機構の各々の移動量に応じた量だけ操作を行うこととなる。かかる構成により、電動型の可動枠5及びトレー捕捉機構を用いる構成では得られない効果が得られ、例えば、消費電力の削減、作業者の尊厳維持、及び、作業者にリハビリの機会を提供する等の副次的効果が得られるようになる。ただし、作業者の負担を軽減するために、適宜、電動アシスト機構を本装置1に搭載することとしてもよい。
以上のように本装置1では、作業者が着座姿勢の状態で行う操作によって、トレー2を鉛直方向及び奥行方向に沿って搬送することが可能となる。一方、本装置1ではトレー2を奥行方向に並べる必要がないことに加え、通常時には、可動枠5分の設置面積内に本装置1の略全体が収まるようになる。これにより、奥行方向において装置設置スペースがより省スペース化されることになる。
また、本装置1では、トレー2を個別搬送することが可能であるので、トレー2同士の干渉を避けながらすべてのトレー2を一斉に搬送する理由からトレー数を減らす(間引く)必要がない。このため、本装置1では、装置の稼働効率(すなわち、単位床面積あたりのトレー数)を比較的高水準で確保することが可能となる。さらに、トレー2の出し入れ時には、対象トレーのみを移動させるので、対象トレー以外のトレー2が作業者の脚に干渉する事態が回避される。この結果、着座姿勢の作業者は、対象トレーに対して極力近付いた位置で作業を行うことが可能となり、余計に手を伸ばす必要がなく効率よく作業を行うことが可能となる。
<<本実施形態に係るトレー保持装置各部の構成>>
本装置1は、前述したように、固定枠3と搬送機構4とを備えており、搬送機構4は、可動枠5と、トレー捕捉機構としての係合部材6と、第1駆動機構7と、第2駆動機構8とを有する。第1駆動機構7は、着座姿勢の作業者が行う操作を受け付けて係合部材6を鉛直方向に移動させる機構である。第2駆動機構8は、着座姿勢の作業者が行う操作を受け付けて可動枠5を奥行方向に移動させる機構である。
以下、本装置1に保持されるトレー2の構成、及び、上述した本装置1各部の構成を、それぞれ個別に説明する。
(トレー2について)
トレー2は、図2に示す外形形状を有しており、ポットの載置面を構成する板部2aと、板部2aの下面に取り付けられた略角柱状の土台部2bとを有する。土台部2bは、トレー2の長手方向に沿って延びており、トレー2の奥行方向において手前側と奥側にそれぞれ1つずつ設けられている。ここで、トレー2の奥行方向とは、本装置1に保持されているとき、あるいは、本装置1に対して出し入れするときに本装置1の奥行方向と略一致する方向である。
また、各土台部2bの両端部は、図2に示すように、板部2aの長手方向端よりも外側に幾分突出している。このように土台部2bの両端部は、トレー2の長手方向に沿って突出した突出部2cを形成している。突出部2cは、トレー2の長手方向の各端部において2箇所に形成されており、当該2つの突出部2cは、トレー2の奥行方向において互いに異なる位置に位置しており、さらに、図2に示すように、奥側の突出部2cは、手前側の突出部2cよりも上方位置に形成されている。つまり、トレー2の下端位置については、手前側の方が奥側よりも幾分落ち込んでいることになる。ここで、「奥側(手前側)」とは、本装置1に保持されているとき、あるいは、本装置1に対して出し入れするときの奥側(手前側)のことである。
(固定枠3について)
固定枠3は、図5及び6に図示する形状となるように組み立てられた金属製又は樹脂製の枠体である。図5及び図6は、固定枠3の概略図であり、図5は、固定枠3の側面図を、図6は、固定枠3の正面図をそれぞれ示している。
また、固定枠3は、固定枠3の後端部をなす基部枠3aと、基部枠3aの左右両端に設けられ奥行方向に沿って手前側に延出している延出部3bと、を備えている。延出部3bは、横幅方向において間隔を空けて左右に並んで対を成しており、また、左右一対の延出部3bが、本装置1のトレー保持数と同数だけ設けられており鉛直方向に並んでいる。そして、左右一対の延出部3bの上面にトレー2の突出部2cが載置されることで、図7及び8に示すように、当該トレー2が固定枠3に保持されるようになる。図7及び8は、固定枠3に保持されている状態のトレー2を示す図であり、図7は側面図を、図8は正面図を、それぞれ示している。
なお、図7に示すように、各延出部3bの上面には、奥側に向かうほど上方に位置するように傾斜した傾斜領域3cが、奥行方向手前側と奥側にそれぞれ1つずつ設けられている。そして、奥側の傾斜領域3cは、トレー2の長手方向端部に設けられた2つの突出部2cの高低差だけ手前側の傾斜領域3cよりも上方位置にあり、かつ、奥行方向において突出部2c間の距離だけ手前側の傾斜領域3cから離れている。
以上の構成において、トレー2を保持させるために当該トレー2の突出部2cを延出部3bの上面に突出部2cを載置すると、図7に示すように、2つの突出部2cのうち、より上方に位置する奥側の突出部2cが奥側の傾斜領域3cの最上部と同じ高さに位置するようになる。一方で、より下方に位置する手前側の突出部2cは、手前側の傾斜領域3cの最上部と同じ高さに位置するようになる。この結果、手前側における下端位置が奥側の下端位置に対して落ち込んでいる構造のトレー2が、その上面(ポットの載置面)が水平面となった状態で固定枠3に保持されるようになる。
また、左右一対の延出部3bの上面にトレー2の突出部2cが載置された状態では、図7に示すように、当該突出部2cの先端部分が横幅方向において延出部3bよりも幾分外側にはみ出ている。
(可動枠5について)
可動枠5は、図9及び10に図示の外観を有する金属製又は樹脂製の枠体であり、その下端にはキャスタ5xが付いている。図9及び図10は、可動枠5の概略図であり、図9は側面図を、図10は正面図をそれぞれ示している。
可動枠5は、横幅方向及び奥行方向において、固定枠3よりも一回り大きくなっており、通常時には図1に示す位置、すなわち、通常位置に配置され、かかる通常位置にあるとき、可動枠5の内側に固定枠3が収容されている。そして、可動枠5は、固定枠3の側端部に沿うように奥行方向にスライド移動することで、通常位置と作業時位置との間を移動する。
また、可動枠5の両側端部(本装置1の横幅方向における可動枠5の両端部)は、それぞれ、図9に示すように矩形状の囲み部5aを形成しており、その内側には駆動チェーン11が設置されている。この駆動チェーン11は、囲み部5a内に複数設けられた滑車12の間に掛け回されて無端経路を形成し、各滑車12は、囲み部5aによって回転自在に支持されている。したがって、各滑車12が回転すると、これに連動する形で駆動チェーン11が循環移動するようになる。
一方、駆動チェーン11には、図9に示すように係合部材6が取り付けられており、本実施形では、2つの係合部材6が奥行方向において互いに異なる位置に配置されるように駆動チェーン11に取り付けられている。このように可動枠5の両側端部には、駆動チェーン11を介して係合部材6が取り付けられている。このため、可動枠5は、奥行方向にスライド移動する際、係合部材6と一体的にスライド移動することになる。
(係合部材6について)
係合部材6は、図9に示すように側方視で略C字形状の部材であり、ゴムや熱可塑性樹脂からなる。そして、係合部材6は、トレー2を捕捉するためにトレー2に設けられた被係合部、具体的にはトレー2の長手方向端部に設けられた突出部2cと係合する。より厳密に説明すると、左右一対の延出部3bの上面にトレー2の突出部2cが載置された状態では、当該突出部2cの先端部分が、横幅方向において延出部3bよりも幾分外側にはみ出ており、係合部材6は、外側にはみ出た突出部2cの先端部と係合する。
また、トレー2の長手方向の各端部に2つずつ突出部2cが設けられていることに対応して、係合部材6も同様に左右2個ずつ設けられている。すなわち、トレー2は、計4つの係合部材6によって捕捉されることになる。
係合部材6の配置位置について説明すると、前述したように、可動枠5の両側端部に形成された囲み部5aの内側に配置された駆動チェーン11に、2つの係合部材6が取り付けられている。これにより、上記2つの係合部材6は、横幅方向において囲み部5aよりも内側に位置する。また、上記2つの係合部材6は、奥行方向において互いに異なる位置に設けられている。また、奥側の係合部材6は、トレー2の長手方向端部に設けられた2つの突出部2cの高低差だけ、手前側の係合部材6よりも上方位置にあり、かつ、奥行方向において突出部2c間の距離だけ手前側の係合部材6から離れている。
以上の構成により、トレー2を捕捉するために係合部材6がトレー2の突出部2cと係合する際、各係合部材6は、対応する突出部2cと適切に係合することが可能となる。すなわち、奥側の係合部材6は、手前側の係合部材6よりも上方に位置するので、トレー2の長手方向端部に設けられた2つの突出部2cのうち、より上方に位置する奥側の突出部2cと係合するようになる。一方で、手前側の係合部材6は、奥側の係合部材6よりも下方に位置するので、より下方に位置する突出部2cと係合するようになる。
また、本実施形態では、係合部材6が可動枠5に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられている。より具体的に説明すると、駆動チェーン11が循環動作を行うと、同チェーン11に取り付けられた2つの係合部材6は、互いの位置関係を保ちながら鉛直方向に移動するようになる。
次に、係合部材6の形状について説明すると、図9に示すように、係合部材6は、4つの部分からなり、垂直部分6aと、下側延出部分6bと、上側延出部分6cと、立ち上がり部分6dとを有している。垂直部分6aは、第1部分に相当し、鉛直方向に沿って真っ直ぐ延出している。下側延出部分6bは、第2部分に相当し、垂直部分6aの下端部と隣接し、奥行方向に沿って手前側に延出している。上側延出部分6cは、垂直部分6aの上端部と隣接し、奥行方向に沿って手前側に延出している。なお、上側延出部分6cの延出量と、下側延出部分6bの延出量とは、略同一である。
立ち上がり部分6dは、第3部分に相当し、下側延出部分6bの前端部と隣接し、鉛直方向に沿って上側に延出している。立ち上がり部分6dは、垂直部分6aよりも幾分背低であり、換言すると、立ち上がり部分6dの上端位置は、垂直部分6aの上端位置よりも下方に位置している。また、立ち上がり部分6dの上端位置と上側延出部分6cの下端位置との間の隙間(開口幅)は、トレー2の突出部2cの高さよりも幾分長くなっている。
(第1駆動機構7について)
第1駆動機構7は、着座姿勢の作業者により操作され、当該操作量に応じた移動量だけ係合部材6を鉛直方向に移動させるものであり、前述した駆動チェーン11及び滑車12の他、操作受付機構13を備えている。
操作受付機構13は、作業者の操作を受け付けて当該操作を所定の滑車12に伝達するものである。具体的な構成について説明すると、操作受付機構13は、図11に示すように、2つの操作レバー14、15と、伝達ギア16と、リンク17と、滑車側ギア18と、不図示の変換機器とを有する。図11は、第1駆動機構7の説明図であり、第1駆動機構7の構成例を示す模式図である。
操作レバー14、15は、可動枠5における一方の側端部の、上方部分から吊り下がっており、不図示の変換機器及びリンク17を介して伝達ギア16に連結されている。ここで、一方の操作レバー14を引くと、当該レバー操作が変換機器に伝達される。変換機器は、伝達されたレバー操作(換言すると、操作レバー14の下降動作)を、リンク17を通じて伝達ギア16の回転運動に変換する。これにより、伝達ギア16は、図11中、白抜き矢印にて示す方向に回転するようになる。
そして、伝達ギア16は、所定の滑車12に取り付けられた滑車側ギア18とチェーン等の連結部材を介して連結している。したがって、伝達ギア16が回転すると、滑車側ギア18が従動して上記所定の滑車12とともに回転する。この結果、駆動チェーン11が循環動作し、最終的に、駆動チェーン11に取り付けられている係合部材6が上昇するようになる。
なお、可動枠5における両側端部のうち、一方の側端部に設けられた滑車側ギア18が回転すると、その回転運動が、図10に図示の伝達バー19によって他方の側端部に設けられた滑車側ギア18に伝達される。これにより、他方の側端部側でも駆動チェーン11が循環動作し、当該駆動チェーン11に取り付けられている係合部材6が上昇するようになる。したがって、第1駆動機構7の機能によって係合部材6が上昇する際には、可動枠5に取り付けられた計4つの係合部材6が同時に上昇することになる。
同様に、もう一方の操作レバー15を引くと、当該レバー操作が変換機器に伝達され、変換機器とリンク17との協働により、伝達ギア16が図11中、黒抜き矢印にて示す方向に回転する。これに連動して、滑車側ギア18が回転する結果、駆動チェーン11が循環動作し、最終的に係合部材6が下降するようになる。この場合においても、上述の如く、可動枠5に取り付けられた計4つの係合部材6が同時に下降することになる。
なお、本実施形態において、上記の変換機器には、操作レバー14、15を引いたときに伝達ギア16を所定の回転量だけ回転させた上で操作レバー14、15を元の位置に復帰させる機構が備わっている。かかる機構により、本実施形態では、操作レバー14、15を一回引くと、係合部材6が一定の移動量だけ上下動することになっている。ここで、1回のレバー操作に対応する係合部材6の移動量については、固定枠3におけるトレー2間の間隔(鉛直方向における間隔)に1/n(nは自然数)を乗じた量に調整することが望ましい。
以上のように構成された第1駆動機構7を作業者が操作すると(具体的には、操作レバー14、15を引くと)、可動枠5に対して係合部材6が鉛直方向に移動することになる。このとき、係合部材6がトレー2の突出部2cと係合した状態にあれば、当該トレー2が鉛直方向に沿って搬送されることとなる。換言すると、本装置1に搭載された搬送機構4は、トレー2の突出部2cと係合した状態の係合部材6を鉛直方向に移動させることで、当該トレー2を鉛直方向に沿って搬送することとなる。
(第2駆動機構8について)
第2駆動機構8は、着座姿勢の作業者により操作され、当該操作量に応じた移動量だけ可動枠5を奥行方向に移動させるものであり、図12に示すように、操作部としての操作ホイール21と、回動アーム22と、位置決めアーム23と、ホイール側ギア24と、キャスタ側ギア25と、不図示の伝達機構と、を備えている。図12は、第2駆動機構8の説明図であり、第2駆動機構8の構成例を示す模式図である。
操作ホイール21は、作業者の操作を受け付ける部分であり、本装置1の横幅方向と平行な回転軸を中心に回転する。そして、作業者が操作ホイール21の外周面に手を掛けて操作ホイール21を回転させると、操作ホイール21に取り付けられたホイール側ギア24が回転し、さらに、ホイール側ギア24とチェーン等の連結部材を介して連結しているキャスタ側ギア25が回転するようになる。そして、キャスタ側ギア25の回転に伴って、キャスタ5xが転動する結果、可動枠5が奥行方向に移動するようになる。ここで、可動枠5は、図12中、白抜き矢印が示す方向に操作ホイール21を回転させると手前側に移動し、黒抜き矢印が示す方向に操作ホイール21を回転させると奥側に移動する。
なお、上記のキャスタ側ギア25は、可動枠5の横幅方向一端側に設けられたキャスタ5xに対して設けられているが、当該キャスタ5xの転動動作は、図10に図示の伝達バー20によって他端側のキャスタ5xに伝達されるようになっている。これにより、キャスタ側ギア25が回転すると、可動枠5の横幅方向両端部のキャスタ5xが同時に転動するようになる。
回動アーム22は、その先端部に操作ホイール21が支持された状態で回動することにより操作ホイール21の位置を変化させるものである。位置決めアーム23は、その先端部に操作ホイール21が支持されており、回動アーム22の回動によって操作ホイール21の位置が変化することに伴って動き、かつ、操作ホイール21の位置が所定位置に達した時点で回動アーム22の回動を規制するものである。上記の回動アーム22と位置決めアーム23とが協働することで、操作ホイール21は、通常時には図9に示すように可動枠5の脇位置に位置し、操作時には図12に示すように可動枠5よりも幾分手前側に位置するようになる。このように操作ホイール21が作業者の操作を受け付けるにあたって手前位置に移動することで、作業者は、操作時に操作ホイール21の外周面に容易にアクセスすることが可能となる。
また、操作ホイール21が上述した操作時の位置にあるとき、操作ホイール21の外周面のうち、着座姿勢の作業者が操作時に実際に触れる部分の少なくとも一部が、着座姿勢の作業者が座っている椅子に接している床面から700mmだけ上方に位置している。通常、着座姿勢の作業者の腕は、床面の上方700mm付近に位置している。このため、上記の構成であれば、着座姿勢の作業者の手が届く範囲に操作ホイール21のうち、操作時に作業者が触れる部分が存在することになり、作業性が向上することとなる。
なお、作業性をより一層向上させる上で、ホイール側ギア24とキャスタ側ギア25との間のギア比については、好適な値に設定しておくことが望ましい。
以上のように構成された第2駆動機構8を作業者が操作すると(具体的には、操作ホイール21を回転させると)、可動枠5が係合部材6とともに奥行方向に移動することになる。このとき、係合部材6がトレー2の突出部2cと係合した状態にあれば、当該トレー2が奥行方向に沿って搬送されることとなる。換言すると、本装置1に搭載された搬送機構4は、係合部材6がトレー2の突出部2cと係合している間に可動枠5が係合部材6とともに奥行方向に移動することで、上記トレー2を奥行方向に沿って搬送することとなる。
<<本実施形態に係るトレー保持装置の動作例>>
次に、本装置1の動作例として、本装置1から任意のトレー2を取り出す手順について説明する。
本装置1からトレー2を取り出すにあたり、作業者は、本装置1よりも幾分手前の位置に移動し、固定枠3に保持された複数のトレー2の中から、一つのトレー2を対象トレーとして選定する。この際、作業者は、着座姿勢となっている。
その後、着座姿勢の作業者は、第1駆動機構7が備える操作レバー14、15のうちの一方を引き下げる操作を行う。かかるレバー操作は、固定枠3に保持された複数のトレー2中、対象トレーを本装置1から取り出すために行われるものである。第1駆動機構7は、当該レバー操作を受け付けることにより、可動枠5の横幅方向端部にそれぞれ2つずつ設けられた係合部材6を同時に移動させ、厳密には、1回のレバー操作あたりに所定量だけ上下動させる。そして、作業者は、鉛直方向において対象トレーの突出部2cと対応する位置に係合部材6が到達するまで、上記のレバー操作を繰り返す。
係合部材6が鉛直方向において対象トレーの突出部2cと対応する位置に至った後、着座姿勢の作業者は、第2駆動機構8が備える回動アーム22を回動させて、可動枠5の横脇に位置する操作ホイール21を手前位置に引き出す。そして、作業者が操作ホイール21の外周面に手を掛けて操作ホイール21を回転させると、第2駆動機構8が当該ホイール操作を受け付けて、通常位置にある可動枠5を作業時位置に向けて奥行方向に沿ってスライド移動させる。
可動枠5のスライド移動に伴って係合部材6が奥行方向に移動することとなり、また、可動枠5の移動過程において、各係合部材6は、対象トレーの突出部2cのうち、対応する突出部2cと係合するようになる。以下、係合部材6が対象トレーの突出部2cと係合するまでの一連の流れについて、図13を参照しながら説明する。図13の(A)乃至(D)は、係合部材6が対象トレーの突出部2cと係合する過程を示す図であり、(A)、(B)、(C)、(D)の順に状態が変化するものとする。なお、係合部材6が対象トレーの突出部2cと係合するまでの一連の流れについては、可動枠5の横幅方向の両端部で共通しているので、以下では、可動枠5の横幅方向一端側のみに着目して説明する。
可動枠5の横幅方向一端部に設けられた2つの係合部材6は、可動枠5のスライド移動に伴って、図13の(A)に示すように手前側に移動する。このとき、各係合部材6は、前述したように、鉛直方向において対象トレーの突出部2cと対応する位置にある。より厳密に説明すると、手前側の係合部材6は、対象トレーの長手方向一端部に設けられた2つの突出部2cのうち、より下方に位置する手前側の突出部2cと対応する位置にあり、奥側の係合部材6は、より上方に位置する奥側の突出部2cと対応する位置にある。また、この際、各係合部材6は、横幅方向において、対応する突出部2cの中で固定枠3の延出部3bよりも外側にはみ出た先端部と重なる位置にある。
そして、可動枠5のスライド移動により、各係合部材6が対応する突出部2cに近付き、換言すると、突出部2cが係合部材6に近付くように係合部材6に対して相対移動するようになる。これにより、図13の(B)に示すように、各突出部2cの先端部が、係合部材6の上側延出部分6cと立ち上がり部分6dとの間の隙間(開口)を通って係合部材6内に進入し、係合部材6の垂直部分6aと当接するようになる。
その後、可動枠5が手前側へ更にスライド移動すると、図13の(C)に示すように、各係合部材6が、その垂直部分6aにて対応する突出部2cの先端部と当接しながら、対象トレーを奥行方向に沿って手前側に押圧する。これにより、対象トレーの突出部2cは、固定枠3の延出部3bの上面を滑走するようになる。ここで、各トレー2が固定枠3に保持された状態において、各トレー2の突出部2cは、固定枠3の延出部3bの上面のうち、傾斜領域3cの最上部よりも僅かに奥側に位置する部分に載置されている。このため、対象トレーの突出部2cは、係合部材6に押されて固定枠3の延出部3bの上面を滑走し始めると、先ず、図13の(C)に示すように傾斜領域3cを滑り降りるようになる。
そして、更なる可動枠5のスライド移動に伴って、対象トレーの突出部2cが傾斜領域3cを降り切る位置まで係合部材6が対象トレーを押圧すると、図13の(D)に示すように、突出部2cの先端部が係合部材6の下側延出部分6bと当接するようになる。これにより、係合部材6は、対応する突出部2cの先端部と係合するようになり、具体的には、垂直部分6aと下側延出部分6bとがなす角に、突出部2cにおける奥側の下方角部がフィットするようになる。
なお、可動枠5の横幅方向一端部に2つ設けられた係合部材6は、図13の(A)〜(D)に示すように、略同時に突出部2cの先端部と係合するようになる。かかる構成は、鉛直方向において、係合部材6間の間隔が、対象トレーの長手方向一端部に設けられた2つの突出部2c間の高低差と揃っており、かつ、奥行方向において、係合部材6間の間隔が上記2つの突出部2c間の間隔と揃っていることで実現される。
以上のように係合部材6が対象トレーの突出部2cと係合した状態で着座姿勢の作業者が操作ホイール21を操作すると、可動枠5が、係合部材6とともに作業時位置に向かって更に移動する。これにより、対象トレーは、可動枠5に連れられて奥行方向手前側へ搬送されるようになる。この間、係合部材6と対象トレーの突出部2cとの係合状態が良好に維持されており、さらに、衝撃等によって対象トレーが手前側に動いたとしても突出部2cが係合部材の立ち上がり部分6dに係止されるようになる。この結果、トレー搬送中に係合部材6から突出部2cが外れて対象トレーが脱落してしまうのを防止することが可能となる。
そして、可動枠5が作業時位置に到達すると、対象トレーが奥行方向において固定枠3よりも手前側の位置に到達するようになる。換言すると、可動枠5が作業時位置まで移動することで、搬送機構4が対象トレーを固定枠3よりも手前側の位置まで搬送するようになる。その後、作業者は、着座姿勢で第1駆動機構7が備える操作レバー14、15を操作して、対象トレーの突出部2cと係合した状態の係合部材6を下降させる。これにより、対象トレーは、作業者の手前位置で下方に移動する。そして、対象トレーが作業者の胸部付近と同じ高さに至るまで下降した時点で、トレーの取り出し作業が完了する。
以上までに説明してきた手順にて本装置1の各部が動作することで、着座姿勢の作業者は、本装置1から一つのトレーを容易に取り出し、自分の手前位置まで容易に搬送させることが可能となる。
また、上記の一連の手順を逆に辿るように本装置1の各部が動作することにより、着座姿勢の作業者は、固定枠3の所定位置(厳密には、トレー2が無く空いているスペース)に保持されるようにトレー2を本装置1に入れ込むことが可能となる。
なお、本装置1に対してトレー2を入れ込む際、可動枠5の横幅方向一端部に2つ設けられた係合部材6は、略同時に突出部2cの先端部との係合状態を解除するようになる。かかる構成は、トレー2の長手方向一端部に設けられた2つの突出部2cが略同時に固定枠3の延出部3bの上面と当たるように、当該上面に二箇所設けられた傾斜領域3cを鉛直方向にずらし(具体的には、奥側の傾斜領域3cを手前側の傾斜領域3cよりも上方に位置させ)、かつ、奥行方向において傾斜領域3c間の間隔が上記2つの突出部2c間の高低差と揃っていることで実現される。
<<本装置1の他の利用用途・利用者等について>>
上記の実施形態では、本装置1が植物栽培工場に設置され、種苗の育成棚として利用されるケースを例に挙げて説明した。ただし、本装置1の利用用途については、上記の内容に限定されるものではない。具体的に説明すると、本装置1は、前述したように、その設置面積をより小さくするという利点を有している。かかる利点を活かすことにより、直物栽培工場以外の場所、例えば、住宅等の建物において普段は通路として利用されている空間や、クローゼットのように奥行が狭く手前側に開口が形成された空間に本装置1を設置することも可能である。
また、上記の実施形態では、立位作業が困難な高齢者や車椅子で生活する障害者が着座姿勢のままでトレー2の出し入れを行うために本装置1が利用されるケースを例に挙げて説明した。ただし、本装置1の利用者については、上記の内容に限定されるものではない。当然ながら健常者が立位姿勢のままでトレー2の出し入れ操作を行うときであっても、本装置1を用いることで当該操作を容易に行うことが可能となる。したがって、本装置1は、トレー2の出し入れ操作を含む作業が行われる環境(作業環境)を改善する目的のために利用されるものであり、老若男女や作業姿勢を問わず幅広く適用可能である。
1 本装置(トレー保持装置)
2 トレー、2a 板部
2b 土台部、2c 突出部(被係合部)
3 固定枠、3a 基部枠
3b 延出部、3c 傾斜領域
4 搬送機構、5 可動枠
5a 囲み部、5x キャスタ
6 係合部材、6a 垂直部分(第1部分)
6b 下側延出部分(第2部分)
6c 上側延出部分
6d 立ち上がり部分(第3部分)
7 第1駆動機構、8 第2駆動機構
11 駆動チェーン、12 滑車
13 操作受付機構
14,15 操作レバー
16 伝達ギア、17 リンク
18 滑車側ギア、19,20 伝達バー
21 操作ホイール(操作部)
22 回動アーム、23 位置決めアーム
24 ホイール側ギア、25 キャスタ側ギア
100 垂直循環式移動棚、101 駆動チェーン
102 支持アーム、103 トレー

Claims (9)

  1. トレーを鉛直方向に複数並べて保持する固定枠と、該固定枠に対する前記トレーの出し入れ時に前記トレーを搬送する搬送機構と、を備えるトレー保持装置であって、
    前記搬送機構は、
    前記トレー保持装置の奥行方向において、前記固定枠と重なる第1位置と、該第1位置よりも手前側に位置する第2位置と、の間を移動する可動枠と、
    該可動枠に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられ、前記トレーに設けられた被係合部と係合する係合部材と、
    作業者が行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させる第1駆動機構と、
    前記作業者が行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させる第2駆動機構と、を有し、
    前記係合部材が前記被係合部と係合している間に前記可動枠が前記第2駆動機構によって前記係合部材と一体的に移動することで、前記搬送機構が前記奥行方向に沿って前記トレーを搬送し、
    前記被係合部と係合した状態の前記係合部材が前記第1駆動機構によって移動することで、前記搬送機構が鉛直方向に沿って前記トレーを搬送することを特徴とするトレー保持装置。
  2. 前記固定枠に保持された複数の前記トレー中、対象トレーを前記トレー保持装置から取り出すために前記作業者が前記第1駆動機構を操作すると、前記第1駆動機構が、鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置へ前記係合部材を移動させ、
    前記係合部材が鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置に至った後に前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記第2駆動機構が、前記奥行方向において前記第1位置から前記第2位置に向けて前記可動枠を移動させ、
    前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動する間に、前記係合部材が、前記対象トレーの前記被係合部と係合し、
    前記係合部材が前記対象トレーの前記被係合部と係合した状態で前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記可動枠が前記対象トレーを連れながら前記第2位置に向けて移動し、
    前記可動枠が前記第2位置まで移動することで、前記搬送機構が前記対象トレーを前記奥行方向において前記固定枠よりも手前側の位置まで搬送することを特徴とする請求項1に記載のトレー保持装置。
  3. 前記固定枠は、育成中の種苗が載せられた前記トレーを、鉛直方向に複数並べて保持しており、
    前記搬送機構は、前記育成中の種苗が載せられた前記トレーを搬送することを特徴とする請求項2に記載のトレー保持装置。
  4. 前記固定枠は、前記トレー保持装置の横幅方向における端部に、前記奥行方向に沿って手前側に延出した延出部を備えており、
    該延出部の上面には、前記横幅方向における前記トレーの端部にて前記横幅方向に沿って突出形成された前記被係合部が載置され、
    前記係合部材は、前記横幅方向における前記可動枠の端部に取り付けられており、前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分と係合することを特徴とする請求項2又は3に記載のトレー保持装置。
  5. 前記係合部材は、
    鉛直方向に沿って延出した第1部分と、
    該第1部分の下端部と隣接し、前記奥行方向に沿って手前側に延出した第2部分と、
    該第2部分の前端部と隣接し、鉛直方向に沿って上側に延出した第3部分と、を有し、
    該第3部分の上端位置は、前記第1部分の上端位置よりも下方に位置することを特徴とする請求項4に記載のトレー保持装置。
  6. 前記延出部の上面は、奥側に向かうほど上方に位置するように傾斜した傾斜領域を備えており、
    前記係合部材は、前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動することに伴い、前記第1部分にて前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分に当接しながら前記対象トレーを前記奥行方向に沿って手前側に押圧し、
    前記被係合部が前記延出部の上面中、前記傾斜領域を通過する際に、前記被係合部が前記第2部分と当接する位置まで下降することにより、前記係合部材が前記被係合部と係合することを特徴とする請求項5に記載のトレー保持装置。
  7. 前記横幅方向における前記トレーの端部には、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記被係合部が形成されており、
    奥側の前記被係合部は、手前側の前記被係合部よりも上方位置に形成されており、
    前記係合部材は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つ設けられており、
    奥側の前記係合部材は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記係合部材よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記係合部材から離れており、
    前記延出部の上面は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記傾斜領域を備えており、
    奥側の前記傾斜領域は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記傾斜領域よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記傾斜領域から離れていることを特徴とする請求項6に記載のトレー保持装置。
  8. 前記第2駆動機構は、前記作業者により操作される操作部を有し、
    該操作部中、前記作業者が操作時に触れる部分の少なくとも一部は、前記作業者が座っている椅子に接している床面から700mmだけ上方に位置していることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載のトレー保持装置。
  9. 前記作業者が着座姿勢にあるときに、前記第1駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させ、前記第2駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のトレー保持装置。
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