JP2015120576A - トレー保持装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレー2を鉛直方向に複数保持するトレー保持装置1が、装置1の奥行方向において固定枠3と重なる第1位置とその手前側に位置する第2位置との間を移動する可動枠5と、可動枠5に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられた係合部材6と、作業者が行う操作により係合部材6を鉛直方向に移動させる第1駆動機構7と、作業者が行う操作により可動枠5を奥行方向に移動させる第2駆動機構と、を有する。係合部材6がトレー2の被係合部と係合している間に可動枠5が第2駆動機構8によって係合部材6と一体的に移動すると、奥行方向に沿ってトレー2が搬送され、被係合部と係合した状態の係合部材6が第1駆動機構7によって移動すると、鉛直方向に沿ってトレー2が搬送される。
【選択図】図3
Description
なお、図14に示すように、トレー103は、無端状の駆動チェーン101の前方部及び後方部にそれぞれ列を成して上下に並ぶように取り付けられており、トレー103同士の衝突を回避すべくトレー103間には適宜な間隔が形成されている。
さらに、取り出し対象のトレー103が最も手前側の位置に達したとき、着座姿勢の作業者は、当該取り出し対象のトレー103よりも下方に位置するトレー103が自己の脚と干渉するのを回避しないように、取り出し対象のトレー103から幾分後退した位置に居るようになる。この結果、作業者は、取り出し対象のトレー103から後退した分だけ余計に手を伸ばさなければならなくなり、作業者にとっての作業性が低下してしまう。
一方、上記のトレー保持装置ではトレーを奥行方向に並べる必要がないので、その分、奥行方向において装置の設置スペースを削減することが可能となる。また、上記のトレー保持装置では各トレーを個別に搬送するので、特許文献1に記載の垂直循環式移動棚100のように、トレー同士の干渉を避けながら全トレーを一斉に移動させる都合上、トレー数(トレーの保持数)を減らす必要もない。このため、上記のトレー保持装置では、装置の稼働効率、すなわち、単位床面積あたりのトレー数が向上することとなる。
さらに、各トレーを個別に搬送することで、搬送対象のトレー以外のトレーが作業者の脚に干渉する事態が回避される。この結果、作業者は、取り出し対象のトレーに対して極力近付いた位置で作業を行うことが可能となるので、余計に手を伸ばす必要がなく作業者にとっての作業性が向上することとなる。
以上の手順にてトレー保持装置の各部が動作することで、作業者にとって、トレー保持装置から一つのトレーを取り出して自分の手前位置まで搬送させることが容易になる。
以上のように種苗が載せられたトレーを多段式で保持する場合は、鉛直方向においてトレー同士の間に間隔を確保する必要があり、また、複数の種苗を載せられるようにトレーの横幅についても十分に長く確保する必要がある。このため、奥行方向において設置スペースを省スペース化することが可能な本発明のトレー保持装置がより有効なものとなる。
以上の構成では、係合部材が可動枠の横幅方向端部に取り付けられ、固定枠の横幅方向端部に設けられた延出部にトレーの被係合部が載置され、当該被係合部のうち、延出部よりも外側にはみ出た部分と係合部材が係合する。このような構成により、係合部材が他の部材と干渉することなく適切にトレーの被係合部と係合することが可能となる。
以上の構成では、係合部材とトレーの被係合部との係合状態を良好に維持することが可能となる。具体的に説明すると、トレー保持装置からトレーを取り出すために係合部材をトレーの被係合部に係合させながら可動枠を手前側に移動させる際、衝撃等によってトレーが手前側に動いたとしても被係合部が係合部材の第3部分に係止されるので、係合部材から被係合部が外れてトレーが脱落してしまうのを防止することが可能となる。
上述の第3部分を有する係合部材がトレーの被係合部と係合するには、被係合部が第3部分の上方を越えた後に係合部材の第2部分と当接する位置まで下降する必要がある。かかる被係合部の動きは、延出部の上面に形成された傾斜領域を利用することにより実現される。すなわち、上記の構成であれば、係合部材が上述の第3部分を有する場合であってもトレーの被係合部と適切に係合することが可能となる。
上記の構成では、各トレーの横幅方向端部に2個の被係合部が形成されており、これに対応する形で係合部材が2つ設けられている。これにより、搬送途中のトレーは、その横幅方向端部に設けられた2つの被係合部がそれぞれ係合部材に係合されることで、当該係合部材によってより安定した状態で保持されることとなる。一方、2つの被係合部のそれぞれに係合部材を係合させるためには、被係合部が鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置に形成されている必要がある。このため、上記の構成では、2つの係合部材の形成位置についても、2つの被係合部に対応させて鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置とした。さらに、被係合部や係合部材と同様、固定枠の延出部の上面には傾斜領域が2つ設けられ、各傾斜領域は、鉛直方向及び奥行方向において互いに異なる位置に設けられていることとした。この結果、トレーの横幅方向端部に2個の被係合部が設けられている構成において、各被係合部は、それぞれ係合部材に適切に係合されるようになる。
椅子に座っている作業者の手は、一般に、床面から約700mmだけ上方に位置している。上記の構成では、作業者の手が届く範囲に操作部のうち、操作時に作業者が触れる部分が存在するので、作業性が向上することとなる。
上記の構成であれば、作業者は、本発明のトレー保持装置を用いることで、着座姿勢のままトレーの出し入れ操作を行うことが可能となる。これにより、立位作業が困難な高齢者や車椅子で生活する障害者にとってトレーの出し入れ操作を組み込んだ作業が容易となり、かかる作業が行われる環境の改善を達成することが可能となる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。特に、以下に述べる各部材の形状、材質及び配置位置等については、下記の実施形態に限定されるものではなく、適宜なものに変更することが可能である。
先ず、本実施形態に係るトレー保持装置(以下、本装置1)について、図1乃至4を参照しながら、その基本構成を説明する。図1は、本装置1の全体像を示す模式図である。図2は、トレー2の斜視図である。図3及び4は、本装置1からトレー2を取り出す様子を示す図である。なお、図1、3及び4では、本装置1を幾分簡略化して図示しており、トレー2上の被載置物や後述する第1駆動機構7及び第2駆動機構8等については図示を省略している。
一方、本装置1では、鉛直方向においてトレー2上のポット内に収容された種苗が上方のトレー2と接触するのを回避する目的から、トレー2同士の間に所定高さの隙間を設けている。
また、トレー捕捉機構は、可動枠5に対して鉛直方向に移動可能に構成されており、トレー捕捉機構の上下動によって同機構に捕捉されたトレー2が、可動枠5内を鉛直方向に移動するようになる。
トレーの出し入れ作業を行うにあたり、作業者は、本装置1の手前位置まで移動し、さらに、固定枠3に保持された複数のトレー2中から一つのトレー2を対象トレーとして選択する。対象トレーを選択した後、作業者は、着座姿勢のままの状態で所定の操作を行う。かかる操作は、トレー捕捉機構を上下動させるための操作であり、当該操作が行われると、トレー捕捉機構は、鉛直方向において対象トレーと対応する位置まで移動する。ここで、「対象トレーと対応する位置」とは、当該位置から奥行方向手前側に向かってトレー捕捉機構が移動した際に対象トレーを捕捉することが可能な位置である。
また、以上の手順を逆に辿れば、作業者の手前に位置するトレー2を固定枠3の所定位置に入れ込む作業が行われるようになる。
本装置1は、前述したように、固定枠3と搬送機構4とを備えており、搬送機構4は、可動枠5と、トレー捕捉機構としての係合部材6と、第1駆動機構7と、第2駆動機構8とを有する。第1駆動機構7は、着座姿勢の作業者が行う操作を受け付けて係合部材6を鉛直方向に移動させる機構である。第2駆動機構8は、着座姿勢の作業者が行う操作を受け付けて可動枠5を奥行方向に移動させる機構である。
以下、本装置1に保持されるトレー2の構成、及び、上述した本装置1各部の構成を、それぞれ個別に説明する。
トレー2は、図2に示す外形形状を有しており、ポットの載置面を構成する板部2aと、板部2aの下面に取り付けられた略角柱状の土台部2bとを有する。土台部2bは、トレー2の長手方向に沿って延びており、トレー2の奥行方向において手前側と奥側にそれぞれ1つずつ設けられている。ここで、トレー2の奥行方向とは、本装置1に保持されているとき、あるいは、本装置1に対して出し入れするときに本装置1の奥行方向と略一致する方向である。
固定枠3は、図5及び6に図示する形状となるように組み立てられた金属製又は樹脂製の枠体である。図5及び図6は、固定枠3の概略図であり、図5は、固定枠3の側面図を、図6は、固定枠3の正面図をそれぞれ示している。
可動枠5は、図9及び10に図示の外観を有する金属製又は樹脂製の枠体であり、その下端にはキャスタ5xが付いている。図9及び図10は、可動枠5の概略図であり、図9は側面図を、図10は正面図をそれぞれ示している。
可動枠5は、横幅方向及び奥行方向において、固定枠3よりも一回り大きくなっており、通常時には図1に示す位置、すなわち、通常位置に配置され、かかる通常位置にあるとき、可動枠5の内側に固定枠3が収容されている。そして、可動枠5は、固定枠3の側端部に沿うように奥行方向にスライド移動することで、通常位置と作業時位置との間を移動する。
係合部材6は、図9に示すように側方視で略C字形状の部材であり、ゴムや熱可塑性樹脂からなる。そして、係合部材6は、トレー2を捕捉するためにトレー2に設けられた被係合部、具体的にはトレー2の長手方向端部に設けられた突出部2cと係合する。より厳密に説明すると、左右一対の延出部3bの上面にトレー2の突出部2cが載置された状態では、当該突出部2cの先端部分が、横幅方向において延出部3bよりも幾分外側にはみ出ており、係合部材6は、外側にはみ出た突出部2cの先端部と係合する。
第1駆動機構7は、着座姿勢の作業者により操作され、当該操作量に応じた移動量だけ係合部材6を鉛直方向に移動させるものであり、前述した駆動チェーン11及び滑車12の他、操作受付機構13を備えている。
操作受付機構13は、作業者の操作を受け付けて当該操作を所定の滑車12に伝達するものである。具体的な構成について説明すると、操作受付機構13は、図11に示すように、2つの操作レバー14、15と、伝達ギア16と、リンク17と、滑車側ギア18と、不図示の変換機器とを有する。図11は、第1駆動機構7の説明図であり、第1駆動機構7の構成例を示す模式図である。
なお、可動枠5における両側端部のうち、一方の側端部に設けられた滑車側ギア18が回転すると、その回転運動が、図10に図示の伝達バー19によって他方の側端部に設けられた滑車側ギア18に伝達される。これにより、他方の側端部側でも駆動チェーン11が循環動作し、当該駆動チェーン11に取り付けられている係合部材6が上昇するようになる。したがって、第1駆動機構7の機能によって係合部材6が上昇する際には、可動枠5に取り付けられた計4つの係合部材6が同時に上昇することになる。
第2駆動機構8は、着座姿勢の作業者により操作され、当該操作量に応じた移動量だけ可動枠5を奥行方向に移動させるものであり、図12に示すように、操作部としての操作ホイール21と、回動アーム22と、位置決めアーム23と、ホイール側ギア24と、キャスタ側ギア25と、不図示の伝達機構と、を備えている。図12は、第2駆動機構8の説明図であり、第2駆動機構8の構成例を示す模式図である。
なお、上記のキャスタ側ギア25は、可動枠5の横幅方向一端側に設けられたキャスタ5xに対して設けられているが、当該キャスタ5xの転動動作は、図10に図示の伝達バー20によって他端側のキャスタ5xに伝達されるようになっている。これにより、キャスタ側ギア25が回転すると、可動枠5の横幅方向両端部のキャスタ5xが同時に転動するようになる。
なお、作業性をより一層向上させる上で、ホイール側ギア24とキャスタ側ギア25との間のギア比については、好適な値に設定しておくことが望ましい。
次に、本装置1の動作例として、本装置1から任意のトレー2を取り出す手順について説明する。
本装置1からトレー2を取り出すにあたり、作業者は、本装置1よりも幾分手前の位置に移動し、固定枠3に保持された複数のトレー2の中から、一つのトレー2を対象トレーとして選定する。この際、作業者は、着座姿勢となっている。
以上までに説明してきた手順にて本装置1の各部が動作することで、着座姿勢の作業者は、本装置1から一つのトレーを容易に取り出し、自分の手前位置まで容易に搬送させることが可能となる。
なお、本装置1に対してトレー2を入れ込む際、可動枠5の横幅方向一端部に2つ設けられた係合部材6は、略同時に突出部2cの先端部との係合状態を解除するようになる。かかる構成は、トレー2の長手方向一端部に設けられた2つの突出部2cが略同時に固定枠3の延出部3bの上面と当たるように、当該上面に二箇所設けられた傾斜領域3cを鉛直方向にずらし(具体的には、奥側の傾斜領域3cを手前側の傾斜領域3cよりも上方に位置させ)、かつ、奥行方向において傾斜領域3c間の間隔が上記2つの突出部2c間の高低差と揃っていることで実現される。
上記の実施形態では、本装置1が植物栽培工場に設置され、種苗の育成棚として利用されるケースを例に挙げて説明した。ただし、本装置1の利用用途については、上記の内容に限定されるものではない。具体的に説明すると、本装置1は、前述したように、その設置面積をより小さくするという利点を有している。かかる利点を活かすことにより、直物栽培工場以外の場所、例えば、住宅等の建物において普段は通路として利用されている空間や、クローゼットのように奥行が狭く手前側に開口が形成された空間に本装置1を設置することも可能である。
2 トレー、2a 板部
2b 土台部、2c 突出部(被係合部)
3 固定枠、3a 基部枠
3b 延出部、3c 傾斜領域
4 搬送機構、5 可動枠
5a 囲み部、5x キャスタ
6 係合部材、6a 垂直部分(第1部分)
6b 下側延出部分(第2部分)
6c 上側延出部分
6d 立ち上がり部分(第3部分)
7 第1駆動機構、8 第2駆動機構
11 駆動チェーン、12 滑車
13 操作受付機構
14,15 操作レバー
16 伝達ギア、17 リンク
18 滑車側ギア、19,20 伝達バー
21 操作ホイール(操作部)
22 回動アーム、23 位置決めアーム
24 ホイール側ギア、25 キャスタ側ギア
100 垂直循環式移動棚、101 駆動チェーン
102 支持アーム、103 トレー
Claims (9)
- トレーを鉛直方向に複数並べて保持する固定枠と、該固定枠に対する前記トレーの出し入れ時に前記トレーを搬送する搬送機構と、を備えるトレー保持装置であって、
前記搬送機構は、
前記トレー保持装置の奥行方向において、前記固定枠と重なる第1位置と、該第1位置よりも手前側に位置する第2位置と、の間を移動する可動枠と、
該可動枠に対して鉛直方向に移動可能な状態で取り付けられ、前記トレーに設けられた被係合部と係合する係合部材と、
作業者が行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させる第1駆動機構と、
前記作業者が行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させる第2駆動機構と、を有し、
前記係合部材が前記被係合部と係合している間に前記可動枠が前記第2駆動機構によって前記係合部材と一体的に移動することで、前記搬送機構が前記奥行方向に沿って前記トレーを搬送し、
前記被係合部と係合した状態の前記係合部材が前記第1駆動機構によって移動することで、前記搬送機構が鉛直方向に沿って前記トレーを搬送することを特徴とするトレー保持装置。 - 前記固定枠に保持された複数の前記トレー中、対象トレーを前記トレー保持装置から取り出すために前記作業者が前記第1駆動機構を操作すると、前記第1駆動機構が、鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置へ前記係合部材を移動させ、
前記係合部材が鉛直方向において前記対象トレーの前記被係合部と対応する位置に至った後に前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記第2駆動機構が、前記奥行方向において前記第1位置から前記第2位置に向けて前記可動枠を移動させ、
前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動する間に、前記係合部材が、前記対象トレーの前記被係合部と係合し、
前記係合部材が前記対象トレーの前記被係合部と係合した状態で前記作業者が前記第2駆動機構を操作すると、前記可動枠が前記対象トレーを連れながら前記第2位置に向けて移動し、
前記可動枠が前記第2位置まで移動することで、前記搬送機構が前記対象トレーを前記奥行方向において前記固定枠よりも手前側の位置まで搬送することを特徴とする請求項1に記載のトレー保持装置。 - 前記固定枠は、育成中の種苗が載せられた前記トレーを、鉛直方向に複数並べて保持しており、
前記搬送機構は、前記育成中の種苗が載せられた前記トレーを搬送することを特徴とする請求項2に記載のトレー保持装置。 - 前記固定枠は、前記トレー保持装置の横幅方向における端部に、前記奥行方向に沿って手前側に延出した延出部を備えており、
該延出部の上面には、前記横幅方向における前記トレーの端部にて前記横幅方向に沿って突出形成された前記被係合部が載置され、
前記係合部材は、前記横幅方向における前記可動枠の端部に取り付けられており、前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分と係合することを特徴とする請求項2又は3に記載のトレー保持装置。 - 前記係合部材は、
鉛直方向に沿って延出した第1部分と、
該第1部分の下端部と隣接し、前記奥行方向に沿って手前側に延出した第2部分と、
該第2部分の前端部と隣接し、鉛直方向に沿って上側に延出した第3部分と、を有し、
該第3部分の上端位置は、前記第1部分の上端位置よりも下方に位置することを特徴とする請求項4に記載のトレー保持装置。 - 前記延出部の上面は、奥側に向かうほど上方に位置するように傾斜した傾斜領域を備えており、
前記係合部材は、前記可動枠が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動することに伴い、前記第1部分にて前記被係合部のうち、前記横幅方向において前記延出部よりも外側にはみ出た部分に当接しながら前記対象トレーを前記奥行方向に沿って手前側に押圧し、
前記被係合部が前記延出部の上面中、前記傾斜領域を通過する際に、前記被係合部が前記第2部分と当接する位置まで下降することにより、前記係合部材が前記被係合部と係合することを特徴とする請求項5に記載のトレー保持装置。 - 前記横幅方向における前記トレーの端部には、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記被係合部が形成されており、
奥側の前記被係合部は、手前側の前記被係合部よりも上方位置に形成されており、
前記係合部材は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つ設けられており、
奥側の前記係合部材は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記係合部材よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記係合部材から離れており、
前記延出部の上面は、前記奥行方向において互いに異なる位置に2つの前記傾斜領域を備えており、
奥側の前記傾斜領域は、2つの前記被係合部の高低差だけ手前側の前記傾斜領域よりも上方位置にあり、かつ、前記奥行方向において前記被係合部間の距離だけ手前側の前記傾斜領域から離れていることを特徴とする請求項6に記載のトレー保持装置。 - 前記第2駆動機構は、前記作業者により操作される操作部を有し、
該操作部中、前記作業者が操作時に触れる部分の少なくとも一部は、前記作業者が座っている椅子に接している床面から700mmだけ上方に位置していることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載のトレー保持装置。 - 前記作業者が着座姿勢にあるときに、前記第1駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記係合部材を鉛直方向に移動させ、前記第2駆動機構は、前記作業者が着座姿勢のままで行う操作を受け付けて前記可動枠を前記奥行方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のトレー保持装置。
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