JP2015118505A - コントローラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 タクト周期に依存せず高い時間精度で各IOの入力値の変化に関する情報を収集することができるコントローラシステムを提供する。
【解決手段】 コントローラのIO1は、タクト周期に同期してリセットされるタイマ121を有している。入力値変化検出部122は、IO1に対する入力値の変化を検出したとき、タイマ121のタイマ値を変化点タイマ値として変化点タイマ値保持部123に保持させる。フレーム生成部124は、タクト周期の切り換わり時、変化点タイマ値保持部123に保持された変化点タイマ値とIO1の入力値を含むフレームをCPU11に送る。CPU11の変化時刻計算・記録部142は、IO1からのフレーム内の変化点タイマ値と、タクトカウンタ141のカウント値に基づき、フレーム内の入力値の変化時刻を特定する。
【選択図】図2
【解決手段】 コントローラのIO1は、タクト周期に同期してリセットされるタイマ121を有している。入力値変化検出部122は、IO1に対する入力値の変化を検出したとき、タイマ121のタイマ値を変化点タイマ値として変化点タイマ値保持部123に保持させる。フレーム生成部124は、タクト周期の切り換わり時、変化点タイマ値保持部123に保持された変化点タイマ値とIO1の入力値を含むフレームをCPU11に送る。CPU11の変化時刻計算・記録部142は、IO1からのフレーム内の変化点タイマ値と、タクトカウンタ141のカウント値に基づき、フレーム内の入力値の変化時刻を特定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、複数のコントローラとサーバとをネットワーク接続してなるコントローラシステムに関する。
製造工程等の監視制御のための手段として、1または複数のコントローラとこれらのコントローラを管理するサーバとを備えたコントローラシステムが用いられる。ここで、各コントローラは、1または複数の入出力装置(以下、IOという)と、各IOを管理するプロセッサであるCPUとを有する。各IOは、監視対象の状態を検知するセンサ等に接続されている。各コントローラのCPUは、コントローラ間で共通のタクト周期に同期して、配下のIOの制御を行う。各コントローラのCPUは、配下のIOがセンサ等からの入力値の変化を検知した場合、その入力値の変化に関する情報を当該IOから収集し、その入力値の変化時点が属するタクト周期を示すタイムスタンプを生成する。そして、コントローラのCPUは、変化後のIOの入力値と、タイムスタンプを含むフレームをサーバに送信する。サーバでは、このようにして各コントローラのCPUから受信されるフレームを蓄積する。なお、このコントローラシステムは、特許文献1に開示されている。
近年の金属圧延加工等の工程を対象としたコントローラシステムでは、コントローラの各IOにより、圧延ローラの回転速度、圧力、圧延対象の温度、板厚等の測定値の変化時刻を高い時間精度で求めたいという要求がある。これらの測定値の変化時刻を高い時間精度で求めることができれば、その結果の解析を行うことにより、圧延工程を構成する各種の機器のパラメータのチューニングや故障診断に役立て、製品品質を向上させることができるからである。しかしながら、監視対象が金属圧延加工等の大規模な工程になると、コントローラのCPUの配下のIO数を増やす必要がある。そして、上述した従来のコントローラシステムでは、CPUの配下のIO数が増えると、CPUの制御負担が増えるため、各コントローラに共通のタクト周期の時間長が長くなる。しかし、タクト周期が長くなると、サーバが収集する各IOの入力値の変化時刻の時間精度が粗くなるという問題が発生する。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、タクト周期に依存せず高い時間精度で各IOの入力値の変化時刻に関する情報を収集することができるコントローラシステムを提供することを目的としている。
この発明は、入出力装置とプロセッサとを各々含む1または複数のコントローラとサーバとをコントローラレベルネットワークを介して接続してなるコントローラシステムにおいて、各コントローラのプロセッサは、互いに同期化され、共通のタクト周期の回数をカウントするタクトカウンタを有し、各コントローラに属する入出力装置は、前記タクト周期に同期してリセットされるタイマを各々有し、当該入出力装置に対する入力信号の変化時における当該タイマのタイマ値を検出し、各コントローラのプロセッサは、当該コントローラに属する入出力装置に対する入力信号とその変化時におけるタイマ値を当該入出力装置から収集し、前記タクトカウンタのカウント値と前記入出力装置から収集したタイマ値とに基づいて、当該入出力装置から収集した入力信号の変化時刻を特定し、当該入出力装置から収集した入力信号とその変化時刻を示すタイムスタンプとを前記コントローラレベルネットワークを介して前記サーバに送信することを特徴とするコントローラシステムを提供する。
この発明によれば、入出力装置に対する入力信号の変化時におけるタイマ値と、タクトカウンタのカウント値とに基づいて、入力信号の変化時刻が特定されるので、タクト周期の時間長に依存せず、入力信号の変化時刻を高い時間精度で特定することができる。従って、コントローラシステムの監視対象の測定の時間精度を高め、製造工程に設置された各種の機器のパラメータチューニングや故障診断に役立て、製品品質を向上させることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の一実施形態であるコントローラシステムの構成を示すブロック図である。このコントローラシステムは、サーバ100と、コントローラ201および202とをコントローラレベルネットワーク300により接続してなるものである。図1に示す例では、2台のコントローラ201および202がコントローラレベルネットワーク300に接続されているが、1台または3台以上のコントローラをコントローラレベルネットワーク300に接続してもよい。
図1はこの発明の一実施形態であるコントローラシステムの構成を示すブロック図である。このコントローラシステムは、サーバ100と、コントローラ201および202とをコントローラレベルネットワーク300により接続してなるものである。図1に示す例では、2台のコントローラ201および202がコントローラレベルネットワーク300に接続されているが、1台または3台以上のコントローラをコントローラレベルネットワーク300に接続してもよい。
図示の例において、コントローラ201は、IO1〜3と、これらのIO1〜3の管理を行うCPU11とを有する。ここで、CPU11と、IO1〜3の各々とはデバイスレベルネットワーク401により接続されている。IO1には、監視対象の状態を検出するセンサ等の入力機器21が接続されている。図示は省略したが、他のIO2および3にも同様な入力機器が接続されている。各IO1〜3は、各々の監視対象の状態を示す入力値を各々に接続された入力機器から取得し、この入力値をデバイスレベルネットワーク401を介してCPU11に送信する。
コントローラ202も、コントローラ201のものと同様なIO4〜IO6とこれらのIOを管理するCPU12とを備えている。CPU12と、IO4〜6の各々は、デバイスレベルネットワーク402により接続されている。また、各IO4〜6には各々の監視対象の状態を検出する入力機器が接続されている。図1には、これらの入力機器のうちIO4に接続された入力機器24が図示されている。
そして、コントローラ201のCPU11およびコントローラ202のCPU12は、コントローラレベルネットワーク300を介してサーバ100に接続されている。コントローラ201のCPU11は、IO1〜3から取得した入力値をコントローラレベルネットワーク300を介してサーバ100に送信する。また、コントローラ202のCPU12は、IO4〜6から取得した入力値をコントローラレベルネットワーク300を介してサーバ100に送信する。
以上が本実施形態によるコントローラシステムの全体構成である。
以上が本実施形態によるコントローラシステムの全体構成である。
図2はコントローラ201のCPU11およびIO1の機能構成を例示するブロック図である。図2に示すように、IO1は、フレーム送信部101と、データ収集部102とを有する。
データ収集部102は、タイマ121と、入力値変化検出部122と、変化点タイマ値保持部123と、フレーム生成部124とを有する。
タイマ121は、一定のタクト周期の計時を繰り返すタイマである。本実施形態において、コントローラ201のIO1〜3、コントローラ202のIO4〜6は、同様なタイマ121を有している。これらのタイマ121は、同期化されており、共通のタクト周期に同期してリセットされ、同タクト周期の計時を繰り返す。入力値変化検出部122は、入力機器21(図1参照)からIO1に与えられる入力値が変化したとき、その時点におけるタイマ121のタイマ値を変化点タイマ値として変化点タイマ値保持部123に保持させる手段である。フレーム生成部124は、変化点タイマ値保持部123に保持された変化点タイマ値と入力機器21(図1参照)から与えられた入力値を含むフレームを生成する手段である。
フレーム送信部101は、このデータ収集部102のフレーム生成部124が生成したフレームをデバイスレベルネットワーク401を介してCPU11に送信する手段である。以上がIO1の構成である。なお、他のIO2〜6の構成も同様である。
図2に示すように、CPU11は、フレーム受信部103と、IO情報収集部104と、フレーム送信部105とを有する。フレーム受信部103は、デバイスレベルネットワーク401を介してIO1〜3からフレームを受信する手段である。IO情報収集部104は、タクトカウンタ141と、変化時刻計算・記録部142とを有する。タクトカウンタ141は、タクト周期の発生回数をカウントするカウンタである。本実施形態において、コントローラ201におけるCPU11のタクトカウンタ141と、コントローラ202におけるCPU12のタクトカウンタ141は同期化されており、常に同一時刻において同一のカウント値を保持するようになっている。変化時刻計算・記録部142は、フレーム受信部103が受信したフレームからIOの検知した入力値およびその変化点タイマ値を取り出し、タクトカウンタ141のカウント値と変化点タイマ値とに基づいて、当該入力値の変化時刻を計算し、入力値とともにIO情報として記憶する手段である。なお、この入力値の変化時刻の計算方法については説明の重複を避けるため、本実施形態の動作説明において詳細を明らかにする。フレーム送信部105は、変化時刻計算・記録部142が記憶した各IOの入力値とその変化時刻を示すIO情報を含むフレームを生成し、コントローラレベルネットワーク300を介してサーバ100(図1参照)に送信する手段である。
以上が本実施形態の構成である。
以上が本実施形態の構成である。
本実施形態では、各コントローラのIOが有する各タイマ121を同期化させるとともに、各コントローラのCPU11および12の各タクトカウンタ141を同期化させる必要がある。そのための同期化方法として各種の方法が考えられるが、以下説明するように、例えば特許文献1に開示された同期化方法を用いてもよい。
図3に示す例において、マスタモジュールM0はサーバ100に相当し、スレーブモジュールM1〜M3は、マスタモジュールM0であるサーバ100に接続された各コントローラのCPUに相当する。この例では、マスタモジュールM0およびスレーブモジュールM1〜M3は、各々タイマを有している。この例では、まず、このマスタモジュールM0およびスレーブモジュールM1〜M3が有する各タイマを同期化させる。その後、各コントローラにおけるCPUのタイマとその配下の各IOのタイマとを同期化させる。この場合、前者の同期化方法をそのまま後者の同期化に使用可能である。
図3に示す例において、各モジュールM0〜M3は、接続端子J1〜J4を有している。ここで、接続端子J1およびJ3は入力端子、接続端子J2およびJ4は出力端子である。また、各モジュールM0〜M3では、入力端子J1および出力端子J4が1つの組を構成し、入力端子J3および出力端子J2が他の1つの組を構成している。
図3に示す例では、モジュールM3およびM0間がケーブルL1により、モジュールM0およびM1間がケーブルL2により、モジュールM1およびM2間がケーブルL3により接続されている。さらに詳述すると、ケーブルL1は、同じ長さ(すなわち、同じ伝送遅延時間)の信号線L1AおよびL1Bからなる。そして、信号線L1AによりモジュールM3の出力端子J2とモジュールM0の入力端子J1とが接続され、信号線L1BによりモジュールM3の入力端子J3とモジュールM0の出力端子J4とが接続されている。モジュールM0およびM1間、モジュールM1およびM2間も同様である。
モジュールM0およびM1のように、全ての接続端子J1〜J4に信号線が接続されたモジュールは、入力端子J1により受信したフレームを出力端子J2から送信するとともに、入力端子J3により受信したフレームを出力端子J4から送信する。モジュールM2のように、接続端子J1およびJ4のみに信号線が接続され、接続端子J2およびJ3が開放されたモジュールは、入力端子J1により受信したフレームを折り返して出力端子J4から送信する。モジュールM3のように、接続端子J2およびJ3のみに信号線が接続され、接続端子J1およびJ4が開放されたモジュールは、入力端子J3により受信したフレームを折り返して出力端子J2から送信する。このように、図3に示す例では、モジュールM0→M1→M2→M1→M0→M3→M0というルートに沿ってフレームを一巡させるリング型ネットワークが構成されている。このリング型ネットワークが、図1におけるコントローラレベルネットワーク300に相当する。
このような構成において、マスタモジュールM0は、タイマラッチ指示フレームをリング型ネットワークを介して全モジュール宛てにブロードキャストする。各モジュールは、このタイマラッチ指示フレームを受信した時点における当該モジュールのタイマのタイマ値を保持する。
この場合、スレーブモジュールM1は、マスタモジュールM0が送信したタイマラッチ指示フレームを入力端子J1により受信した時点におけるタイマ値と、スレーブモジュールM2により折り返されたタイマラッチ指示フレームを入力端子J3により受信した時点におけるタイマ値とを保持することになる。
次にマスタモジュールM0は、タイマ値収集フレームをスレーブモジュールM1〜M3に送信し、各スレーブモジュールM1〜M3からタイマラッチ指示フレーム受信時のタイマ値を収集する。
このようにして収集されるタイマ値から次のことが分かる。図3に示すように、スレーブモジュールM1が入力端子J3によりタイマラッチ指示フレームを受信した時点のタイマ値と、入力端子J1によりタイマラッチ指示フレームを受信した時点のタイマ値との差分ΔT1は、スレーブモジュールM1およびM2間をフレームが往復する間の伝送遅延時間に概略一致する。また、マスタモジュールM0が入力端子J1によりタイマラッチ指示フレームを受信した時点のタイマ値と、入力端子J3によりタイマラッチ指示フレームを受信した時点のタイマ値との差分ΔT2は、マスタモジュールM0およびスレーブモジュールM3間をフレームが往復する間の伝送遅延時間に概略一致する。そして、マスタモジュールM0が出力端子J2からタイマラッチ指示フレームを送信してから入力端子J1によりタイマラッチ指示フレームを受信するまでの時間ΔT0は、リング型ネットワークをフレームが一巡する間の伝送遅延時間である。
そこで、マスタモジュールM0は、これらの時間ΔT0〜ΔT2に基づいて、マスタモジュールM0が送信したフレームが各スレーブモジュールM1〜M3に到達するまでの伝送遅延時間を算出する。
次にマスタモジュールM0は、各スレーブモジュールM1〜M3宛てに、当該スレーブモジュールまでの伝送遅延時間を示す伝送遅延時間設定フレームを送信する。各スレーブモジュールM1〜M3は、各々を宛先とする伝送遅延時間設定フレームを受信すると、その伝送遅延時間設定フレームが示す伝送遅延時間を記憶する。
次にマスタモジュールM0は、当該マスタモジュールM0のタイマ値を示すタイマ値設定フレームを全フレームに宛ててブロードキャストする。このタイマ値設定フレームを受信した各スレーブモジュールM1〜M3は、記憶した伝送遅延時間と、受信したタイマ値設定フレームが示すタイマ値とを加算し、加算結果であるタイマ値を当該スレーブモジュールのタイマに設定する。
このようにして全てのモジュールM0〜M3のタイマが同期化される。
このようにして全てのモジュールM0〜M3のタイマが同期化される。
コントローラにおけるCPUのタイマ(モジュールM1〜M3)とIOのタイマとの同期化も同様な方法により行えばよい。各コントローラのCPUのタクトカウンタは、定期的にリセットされる。そして、各コントローラのCPUのタクトカウンタは、当該CPUのタイマがタクト周期相当の計時を行う都度、カウントアップされる。ここで、各コントローラのCPUのタイマは、上述した方法により同期化されている。従って、各コントローラのCPUのタクトカウンタは、同一時刻において同一カウント値を保持することになる。
図4は本実施形態の動作例を示すタイムチャートである。以下、このタイムチャートを参照し、本実施形態の動作を説明する。
図4に示すように、IO1およびIO4では、図示のように、共通のタクト周期に同期して各々のタイマ121のタイマ値を0にリセットし、その後、一定の時間レートで増加させる動作を繰り返す。従って、各時刻において、IO1のタイマ値とIO4のタイマ値は同じ値を示す。図示は省略したが、他のIO2、3、5および6のタイマ値も同様である。また、コントローラ201のCPU11およびコントローラ202のCPU12では、各々のタクトカウンタ141によりタクト周期の回数のカウントが行われる。ここで、CPU11のタクトカウンタ141とCPU12のタクトカウンタ141は同期化されている。従って、各時刻において、CPU11のタクトカウンタ141のカウント値であるタクトNoと、CPU12のタクトカウンタ141のカウント値であるタクトNoは同じ値を示す。
図4に示す例では、タクトNo=N+0のタクト周期内において、IO1のタイマ121のタイマ値がt1であるときに、IO1に対する入力値がLOWからHIGHに変化している。このため、IO1の入力値変化検出部122は、この入力値の変化を検出し、その時点におけるタイマ121のタイマ値t1を変化点タイマ値として変化点タイマ値保持部123に保持させる。タイマ121のリセットタイミングを過ぎ、タクトNo=N+1のタクト周期になると、フレーム生成部124は、その時点におけるIO1に対する入力値=HIGHと、変化点タイマ値保持部123に保持された変化点タイマ値t1を含むフレーム1を生成する。そして、IO1のフレーム送信部101は、このフレーム1をデバイスレベルネットワーク401を介してCPU11に送信する。このように、タクトNo=N+0のタクト周期内において検知した入力値の変化を示すフレーム1をタクトNo=N+1のタクト周期において送信するのは、前者のタクト周期内の任意のタイミングにおける入力値の変化を検知し、その入力値の変化を示すフレームを送信するためである。
CPU11はIO1からのフレーム1を受信する。すると、CPU11の変化時刻計算・記録部142は、このフレーム1から入力値=HIGHと変化点タイマ値t1とを取り出し、変化点タイマ値t1と、現タクトNo(タクトカウンタ141のカウント値)の1つ前のタクトNo=N+0に基づき、IO1から受け取った入力値の変化時刻を計算する。具体的には、次式に従って変化時刻Xを計算する。
X=(N+0)×タクト周期+t1 ……(1)
X=(N+0)×タクト周期+t1 ……(1)
そして、CPU11の変化時刻計算・記録部142は、IO1に対応付けて、入力値HIGHと、その変化時刻Xを示すタイムスタンプとをIO情報として記憶する。その後、CPU11は、適量のIO情報が蓄積されたとき、あるいはコントローラレベルネットワーク300が混雑していない時間帯を利用して、蓄積したIO情報を含むフレームをサーバ100に送信する。
一方、タクトNo=N+0のタクト周期では、IO4のタイマ121のタイマ値がt2であるときに、IO4に対する入力値がHIGHからLOWに変化している。このため、IO4の入力値変化検出部122は、この入力値の変化を検出し、その時点における変化点タイマ値t2を変化点タイマ値保持部123に保持させる。そして、タクトNo=N+1のタクト周期になると、IO4のフレーム生成部124は、入力値=LOWと、変化点タイマ値t2を含むフレーム1’を生成し、フレーム送信部101は、このフレーム1’をデバイスレベルネットワーク402を介してCPU12に送信する。
CPU12はこのフレーム1’を受信する。すると、CPU12の変化時刻計算・記録部142は、このフレーム1’から入力値=LOWと変化点タイマ値t2とを取り出し、変化点タイマ値t2と、現タクトNoの1つ前のタクトNo=N+0に基づき、IO4から受け取った入力値の変化時刻Xを計算する。そして、CPU12の変化時刻計算・記録部142は、IO4に対応付けて、入力値LOWと、その変化時刻Xを示すタイムスタンプとをIO情報として記憶する。その後、CPU12は、蓄積したIO情報を含むフレームをサーバ100に送信する。
図4に示す例では、タクトNo=N+3のタクト周期内において、IO1のタイマ値がt4になったとき、IO1に対する入力値がHIGHからLOWに変化している。また、同タクト周期内において、IO4のタイマ値がt5になったとき、IO4に対する入力値がLOWからHIGHに変化している。これらの入力値の変化に対応した動作も以上の動作と同様である。
以上、コントローラ201内のIO1およびコントローラ202内のIO4に対する入力値の変化に対応した動作例を説明したが、他のIOに対する入力値の変化に対応した動作も同様である。
CPU11および12から送信されたIO情報のフレームは、サーバ100によって受信され、サーバ100の記憶装置(図示略)に蓄積される。そして、この蓄積されたIO情報に基づいて、本コントローラシステムの監視対象の状態の解析が行われ、製品品質を向上させるためのパラメータチューニング等が行われる。
以上が本実施形態の動作である。
以上が本実施形態の動作である。
次に本実施形態の効果について説明する。
図4において、IO1の入力値はタイマ値がt1である時刻において、IO4の入力値はタイマ値がt2である時刻において変化している。従来技術の下では、図4に示すようにIO4の入力値が変化した後にIO1の入力値が変化しているにも拘わらず、これらの変化時刻が同じタクト周期(タクトNo=N+0)に属することから、IO1の入力値およびIO4の入力値は同じ時刻において変化したものとして取り扱われる。
図4において、IO1の入力値はタイマ値がt1である時刻において、IO4の入力値はタイマ値がt2である時刻において変化している。従来技術の下では、図4に示すようにIO4の入力値が変化した後にIO1の入力値が変化しているにも拘わらず、これらの変化時刻が同じタクト周期(タクトNo=N+0)に属することから、IO1の入力値およびIO4の入力値は同じ時刻において変化したものとして取り扱われる。
これに対し、本実施形態では、コントローラの各IOにおいて、タクト周期に同期してリセットされるタイマによって計時が行われ、各IOの入力値の変化時点におけるタイマ値が保持される。そして、各コントローラのCPUでは、配下の各IOにおいて保持されたタイマ値に基づいて、各IOの入力値の変化時刻が特定される。従って、図4において、タクト周期(タクトNo=N+0)におけるIO1の入力値の変化時刻はタイマ値t1に基づいて特定され、IO4の入力値の変化時刻はタイマ値t2に基づいて特定される。このように本実施形態では、複数の入力値の変化が同一タクト周期内において発生した場合でも、それらの変化の時間的前後関係を正確に把握することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、タクト周期の長さに依存せず、各IOの入力値の変化時刻を高い時間精度で特定することができる。従って、従来のコントローラシステムよりも高精度にシステムパラメータチューニングや故障診断を行うことが可能となる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態では、各IOに対する入力値が1ビットにより構成されていたが、各IOに対する入力値は2ビット以上のデータであってもよい。
(2)IOの入力値はアナログ値であってもよい。この場合、入力値のとり得る範囲を複数の区分に分け、区分を跨る入力値の変化があった場合に入力値の変化があったものとして、その時点におけるタイマ値の保持を行ってもよい。
(3)各IOのタイマは、共通のタクト周期に同期してリセットされることを要するが、各タクト周期においてタイマ値を変化させる際の時間レートは、IO間で異なっていてもよい。すなわち、入力値の変化時刻を求める際の時間精度をIO間で異ならせてもよい。
(4)上記実施形態においてIOは、あるタクト周期において入力値の変化を検出した場合、次のタクト周期への切り換わりタイミングにおけるIOの入力値を検出し、変化点タイマ値とともにCPUに送信した。しかし、そのようにする代わりに、IOは、あるタクト周期において入力値の変化を検出した場合、その変化時刻の所定時間後の入力値を変化後の入力値として保持し、次のタクト周期への切り換わり後に、変化点タイマ値とともにCPUに送信してもよい。
100……サーバ、201,202……コントローラ、300……コントローラレベルネットワーク、11,12……CPU、1〜6……IO、21,24……入力機器、401,402……デバイスレベルネットワーク、103……フレーム受信部、101,105……フレーム送信部、102……データ収集部、121……タイマ、122……入力値変化検出部、123……変化点タイマ値保持部、124……フレーム生成部、141……タクトカウンタ、142……変化時刻計算・記録部。
Claims (3)
- 入出力装置とプロセッサとを各々含む1または複数のコントローラとサーバとをコントローラレベルネットワークを介して接続してなるコントローラシステムにおいて、
各コントローラのプロセッサは、互いに同期化され、共通のタクト周期の回数をカウントするタクトカウンタを有し、
各コントローラに属する入出力装置は、前記タクト周期に同期してリセットされるタイマを各々有し、当該入出力装置に対する入力信号の変化時における当該タイマのタイマ値を検出し、
各コントローラのプロセッサは、当該コントローラに属する入出力装置に対する入力信号とその変化時におけるタイマ値を当該入出力装置から収集し、前記タクトカウンタのカウント値と前記入出力装置から収集したタイマ値とに基づいて、当該入出力装置から収集した入力信号の変化時刻を特定し、当該入出力装置から収集した入力信号とその変化時刻を示すタイムスタンプとを前記コントローラレベルネットワークを介して前記サーバに送信することを特徴とするコントローラシステム。 - 各コントローラの入出力装置は、入力値の変化時における前記タイマのタイマ値を変化点タイマ値として保持する変化点タイマ値保持部を有し、前記入力値の変化を検出したタクト周期の次のタクト周期において、その時点における入力値と、前記変化点タイマ値保持部に保持された変化点タイマ値とを含むフレームを当該入出力装置が属するコントローラのプロセッサに送信し、
当該プロセッサは、前記フレーム内の変化点タイマ値と前記タクトカウンタのカウント値に基づいて、前記フレーム内の入力値の変化時刻を特定することを特徴とする請求項1に記載のコントローラシステム。 - 前記コントローラのプロセッサは、当該コントローラに属する入出力装置から収集した入力信号およびその変化時刻を示すタイムスタンプを記憶手段に記憶させ、その後、前記記憶手段に記憶された入力信号およびタイムスタンプを前記サーバに送信することを特徴とする請求項1または2に記載のコントローラシステム。
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