JP2015118274A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自分撮りに適したブラケット撮影が行われるようにする。
【解決手段】デジタルカメラは、自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定し、その決定されたブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行う。例えば自分撮りの場合、AFブラケット撮影が選択されないようにする。また、複数の露出条件で複数枚撮影を行うAEブラケット撮影では、自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して被写体領域の輝度が明るくなるように露出制御する。また、撮影間隔を所定の値に設定して複数枚撮影を行う連写撮影では、自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して前記撮影間隔を長くする。
【選択図】図4

Description

本発明は、自分撮りに適したブラケット撮影が行われるようにした撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来より、自分撮りをする自分撮りモードを有する撮像装置が知られている。例えば特許文献1には、ユーザ自身でカメラを持って撮影レンズを自分が被写体となるように向けて撮影するモードや、撮影を他の人に依頼して自分の姿を撮影するモードでは、ピント調整範囲を制限するという技術が開示されている。
特開2002−328408号公報
撮影シーンを自動で判別して、複数種のブラケット撮影の中から選択したブラケット撮影を自動で行うオートブラケット機能が知られている。ブラケット撮影には、フォーカス位置をずらして複数枚撮影を行うAFブラケット撮影や、複数の露出条件で複数枚撮影を行うAEブラケット撮影等がある。
例えばAFブラケット撮影において、通常撮影の場合、撮像装置からの距離が異なる二つ以上の被写体があるシーンでは、それぞれにフォーカス位置を合わせてブラケット撮影を行うことが可能となる。一方、自分撮りの場合、通常撮影と比較して撮影画像の大部分を人物が占めていることが多い。そのため、他の被写体や背景が存在して、そちらにフォーカス位置を合わせても、撮影画像の大部分のピントが合わないようになり、ブラケット撮影のメリットが小さくなる。
特許文献1に開示された従来技術では、オートブラケット機能を自分撮りに適用したときに、自分撮りに適したブラケット撮影が行われなくなる可能性がある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、自分撮りに適したブラケット撮影が行われるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、ブラケット撮影を行う撮像装置であって、自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、自分撮りに適したブラケット撮影が行われるようにすることができる。
実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 自分撮りであるか、通常撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定し、ブラケット撮影を行う処理を示すフローチャートである。 チルト可動式モニタを有するデジタルカメラの一例の前面、背面を示す図である。 ブラケット撮影の内容を決定し、ブラケット撮影及び画像処理を行う処理を示すフローチャートである。 複数のトリミング領域候補を説明するための図である。 複数のトリミング領域候補の評価値を算出する方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明を適用した撮像装置の例である実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
撮影レンズ101は、ズーム機構を有する。
絞り及びシャッタ102は、AE処理部103からの指示に従って、被写体の反射光である入射光の撮像素子106への入射光量と電荷蓄積時間を制御する。
AE処理部103は、AE(自動露出)処理を行い、絞り及びシャッタ102の動作を制御する。
フォーカスレンズ104は、AF処理部105からの制御信号に従って、撮像素子106の受光面上に焦点を合わせて光学像を結像させる。
AF処理部105は、AF(オートフォーカス)処理を行い、フォーカスレンズ104の動作を制御する。
撮像素子106は、受光面に結像した光学像をCCD素子やCMOS素子等の光電変換手段によって電気信号に変換してA/D変換部107に出力する。
A/D変換部107は、受信した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。A/D変換部107は、受信した電気信号からノイズを除去するCDS回路や、受信した電気信号をデジタル信号に変換する前に非線形増幅するための非線形増幅回路を含む。
画像処理部108は、A/D変換部107から出力されたデジタル信号に対して所定の画素補間や画像縮小等のリサイズ処理と色変換処理とを行って、画像データを出力する。
フォーマット変換部109は、画像データをDRAM110に記憶するために、画像処理部108で生成した画像データのフォーマット変換を行う。
DRAM110は、高速な内蔵メモリの一例であり、画像データの一時的な記憶を司る高速バッファとして、或いは画像データの圧縮/伸張処理における作業用メモリ等として使用される。
画像記録部111は、撮影画像(静止画、動画)を記録するメモリーカード等の記録媒体とそのインターフェースを有する。
システム制御部112は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラの全体的な動作制御を行う。また、撮像素子106の有する複数の撮像駆動モードからどのモードを使用するかの制御を行う。
VRAM113は、画像表示用のメモリである。
表示部114は、例えばLCD等であり、画像の表示や操作補助のための表示、カメラ状態の表示を行う他、撮影時には撮影画面と測距領域を表示する。
操作部115は、例えば露出補正や絞り値の設定、画像再生時の設定等の各種設定を行うメニュースイッチ、撮影レンズのズーム動作を指示するズームレバー、撮影モードと再生モードの動作モード切換えスイッチ等を有する。ユーザは、操作部115を操作することによりデジタルカメラを外部から操作する。
メインスイッチ116は、デジタルカメラのシステムに電源を投入するためのスイッチである。
第1スイッチ117は、AE処理やAF処理等の撮影準備動作を行うためのスイッチである。第2スイッチ118は、第1スイッチ117の操作後に、システム制御部112に対して撮影指示を行うスイッチである。
<デジタルカメラの動作>
ここでは、自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影(以下、通常撮影という)であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定し、ブラケット撮影を行う動作を説明する。図2は、自分撮りであるか、通常撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定し、ブラケット撮影を行う処理を示すフローチャートである。図2のフローチャートは、システム制御部112のCPUがROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより実現される。
ステップS201で、システム制御部112は、自分撮りであるか、通常撮影であるかを判定する。判定するタイミングは、本撮影前の任意とタイミングとし、例えば第1スイッチ117操作時とすればよい。
自分撮りの判定方法としては、あらかじめポートレートモードや自分撮りモード等、複数の撮影モードをデジタルカメラに持たせておき、操作部115で設定した撮影モードが自分撮りであるか否かに応じて判定する方法がある。
また、撮像装置本体に対して表示部114がチルト可動式モニタであるデジタルカメラにおいては、撮影レンズ側にモニタが位置するようにチルト操作したかどうかに応じてデジタルカメラ側で自動的に判定するようにしてもよい。図3(a)、(b)にデジタルカメラの前面、背面の一例を示す。この例の場合、図3(a)に示すように前面に撮影レンズ101があり、背面に表示部114がある。一方、図3(c)、(d)に、180度チルト操作をした状態のデジタルカメラの前面、背面の一例を示す。図3(c)に示すように前面に撮影レンズ101と表示部114があり、撮影者が自身を撮影しやすい構造となっている。このようなデジタルカメラにおいては、モニタのチルト操作角度が所定の値以上となった場合に自分撮りとみなし、そうでない場合に通常撮影とみなすように判定してもよい。
また、異なる画角の撮影が可能な複数の撮像機構を備える場合、例えば前面に撮影レンズ101があり、背面にも撮像部(不図示)が存在するデジタルカメラにおいては、背面の撮像部で撮影を行う場合に自分撮りとみなし、そうでない場合に通常撮影とみなすように判定してもよい。
また、画像内の色情報やコントラスト等によって人物の顔領域を検出する顔検出機能を有するデジタルカメラにおいては、検出された顔の大きさが画像全体の面積に対して所定の比率以上の場合に自分撮りとみなすように判定してもよい。
さらに、あらかじめ各顔について個人を識別する特徴量をデジタルカメラ内に保存しておき、画像内で検出された顔の人物を特定する個人認証機能を有するデジタルカメラにおいては、あらかじめ設定した特定の人物が写っている場合に自分撮りとみなすように判定してもよい。
ステップS202で、システム制御部112は、ステップS201において判定した自分撮りであるか、通常撮影であるかの判定結果、及び撮影シーンに応じて、ブラケット撮影の内容を決定する。
ステップS203で、システム制御部112は、ステップS202において決定したブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行う。
ステップS204で、システム制御部112は、ステップS203において撮影した画像に対して、例えばぼかし処理、構図切り出し(トリミング)、色輝度変換といった画像処理を行う。
以上の処理により、自分撮りであるか、通常撮影であるかに応じたブラケット撮影を行うことが可能となる。
図4は、ステップS202〜S204の処理、すなわちブラケット撮影の内容を決定し、ブラケット撮影及び画像処理を行う処理を示すフローチャートである。本実施形態では、複数枚撮影した画像に対してぼかし処理、構図切り出し、色輝度変換といった画像処理を行うものとする。
ステップS401で、システム制御部112は、デジタルカメラ又は被写体が動いているシーンであるか否かを判定する。判定するタイミングは、例えば第1スイッチ117操作時とすればよい。
動きシーンの判定方法としては、表示部114にスルー画像を表示しておき、かつ、各スルー画像で顔検出を行い、その結果を使用する方法がある。第1スイッチ117操作時に、操作直前までの顔位置及びサイズの変動に基づいて動きシーンであるか否かを判定する。第1スイッチ117操作時からnフレーム前の画像で顔検出した結果のX座標、Y座標を(X(n)、Y(n))、サイズをS(n)としたとき、下式で求められるFace_Diffが、閾値Th_FaceDiff以上の場合に動きがあると判定し、そうでない場合に動きがないと判定する。
Face_Diff
=[abs(X(0)−X(1))+abs(Y(0)−Y(1))]/Size(0)
+[abs(X(1)−X(2))+abs(Y(1)−Y(2))]/Size(1)
(abs(a):aの絶対値)
なお、自分撮りの場合、通常撮影と比較して動き判定しやすくなるように、Th_FaceDiffの値を小さくしてもよい。自分撮りの場合、人物の顔だけでなく胴体や背景も画角内に収めるためには手を伸ばして撮影をする必要があり、通常撮影と比較して手ぶれしやすくなり、撮影時には動いている可能性が高くなるためである。
動きシーンである場合はステップS403に、そうでない場合はステップS402に処理を移行する。
ステップS402で、システム制御部112は、画面内が等距離であるか否かを判定する。等距離判定とは、画面内に距離差のあるシーンであるか否かを判定することである。等距離の判定方法としては、画面内の一部領域をM×Nブロックに分割し、フォーカスレンズの位置を動かしながら各ブロックのコントラスト値を算出していくことで、各ブロックのピークとなるフォーカスレンズの位置及びデジタルカメラとの被写体距離を算出する。そして、所定割合以上のブロックが特定の距離差以内にある場合に等距離とみなす方法がある。
画面内が等距離と判定された場合はステップS405に、そうでない場合はステップS404に処理を移行する。自分撮りの場合、画面内が等距離であることが多く、ほとんどの場合はステップS405に移行する。すなわち、自分撮りの場合、AFブラケット撮影が選択されにくくなっている。既述したように、自分撮りの場合、通常撮影と比較して撮影画像の大部分を人物が占めていることが多い。そのため、他の被写体や背景が存在して、そちらにフォーカス位置を合わせても、撮影画像の大部分のピントが合わないようになり、AFブラケット撮影ではブラケット撮影のメリットが小さくなるからである。なお、自分撮りの場合、AFブラケット撮影が選択されないようにしてもよい。
ステップS403で、システム制御部112は、逆光シーンのように画面内に露出差があるか否かを判定する。露出差が有無の判定方法としては、画面内で検出された顔の輝度、及び画面内の輝度ヒストグラムの分布を解析する方法がある。一例として、顔輝度が所定の輝度値以下であり、かつ、所定よりも高輝度のヒストグラムが所定の高さ以上であれば、画面内に露出差があるとみなす。
画面内に露出差がある場合はステップS405に、そうでない場合はステップS406に処理を移行する。
静止シーンでかつ画面内に距離差がある場合、ステップS404でAFブラケット撮影を行う。AFブラケット撮影では、画面内でピントを合わせることが可能な複数の領域についてそれぞれピントが合うようにフォーカスレンズを動かして複数枚撮影を行う。この際、露出値は固定とし、また、複数枚撮影でできるだけ画角が変わらないように撮影間隔は可能な限り短くなるようにする。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、フォーカスレンズを動かす範囲(フォーカス位置をずらす範囲)を狭くする。通常撮影の場合、撮影対象が近距離にいる人物や遠距離にある風景の可能性があるが、自分撮りの場合、撮影対象は近距離にいる人物の可能性が高い。そこで、AF処理の時間の短縮のために、自分撮りの場合、ピントを合わせる範囲を近距離に限定してフォーカスレンズを動かすようにする。
動きシーンでかつ画面内に露出差がある場合、また、静止シーンでかつ画面内が等距離である場合、ステップS405でAEブラケット撮影を行う。AEブラケット撮影では、画面内で検出された顔の輝度、及び画面内の輝度ヒストグラムの高輝度側のピーク値を算出して、その領域が所定の輝度値になるように露出制御して複数枚撮影を行う。例えば逆光シーンにおいては、画面全体を考慮した露出値、逆光で輝度値の低い顔領域が所定の明るさになるような露出値、及び高輝度の背景領域が所定の明るさになるような露出値、の三種類の露出条件で撮影を行う。この際、フォーカスレンズ位置は固定とし、また、複数枚撮影でできるだけ画角が変わらないように撮影間隔は可能な限り短くなるようにする。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、被写体領域(顔領域)の輝度がより明るくなるように露出制御する。顔領域が低輝度で背景が高輝度の逆光シーンにおいて、顔領域の露出を上げすぎると背景が白飛びしてしまう。通常撮影と比較して自分撮りの場合、画角内に占める顔領域の割合が大きくなり背景領域の割合が小さくなりやすい。そのため、露出上げにより背景領域が白飛びしても撮影画像の見えへの影響は通常撮影に比べて小さい場合があるためである。
動きシーンでかつ画面内に露出差がない場合、ステップS406で連写撮影を行う。連写撮影では、フォーカスレンズ位置及び露出値は固定とし、撮影間隔をデジタルカメラや被写体の動き量に応じて決定する。
例えばFace_Diff>=Th_Interval_1ならば1秒間に5枚撮影するような撮影間隔、Face_Diff>=Th_Interval_2ならば1秒間に3枚撮影するような撮影間隔(Th_Interval_1>Th_Interval_2)というように顔の動き量に応じて撮影間隔を変える。これは、デジタルカメラや被写体の動きが小さい場合、撮影間隔が短いと連写した画像間の差分が小さく、連写するメリットが小さくなりがちであるためである。一方、動きが大きい場合、撮影間隔を短くする。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、撮影間隔を長くする。自分撮りの場合、人物の顔が大きくなるように撮影する可能性が高いため、人物の動き量は小さい。しかし、自分撮りにおいては様々な表情の画像を撮影できるようにするために、撮影間隔の長い連写を行う。
ステップS407で、システム制御部112は、AFブラケット撮影により複数枚撮影した画像に対してぼかし処理を行う。ステップS404においてAFブラケット撮影した画像は合焦領域にピントが合ってくっきりしている一方で、非合焦領域はぼやけており、合焦領域が強調されたように見える効果がある。ステップS407では、非合焦領域をよりぼかすよう画像処理によるぼかし処理を行う。
ぼかし処理の方法の一例として、ステップS402で述べた各ブロックと、ピントを合わせた領域との被写体距離が広がるほど画像処理によるぼかし量を大きくする。画像処理によるぼかし処理の一例として、ここではローパスフィルタを使用する。例えばピントを合わせた領域との被写体距離がTh_AFDiff以内のブロックに位置する画像の各画素については、周辺±1画素のローパスフィルタ処理を行う。被写体距離がTh_AFDiffよりも離れているブロックに位置する各画素については、周辺±2画素のローパスフィルタ処理を行うようにする。このような方法で、被写体距離が遠くなるほどローパスフィルタ処理を行う範囲を広くして、ぼかし量を大きくする。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、Th_AFDiffが小さくなるように、ぼかし量が大きくなるようなぼかし処理を行うようにしてもよい。通常撮影と比較して自分撮りの場合、画角内に占める顔領域の割合が大きくなり背景領域の割合が小さくなりやすいため、背景をよりぼかして被写体を強調するためである。
ステップS408で、システム制御部112は、撮影画像に対して構図切り出し処理を行う。
構図切り出し方法の一例として、一つの顔について複数のトリミング領域候補を算出し、それらから評価値の算出、さらに一番高い評価値のトリミング領域候補を選択する方法について説明する。複数のトリミング候補領域としては、例えば図5に示した組み合わせがある。まずトリミング領域候補のサイズ、及び領域の幅と高さのアスペクト比率がある。サイズとしては、図5(a)に示すように、大きい方から順番にL、M、Sサイズを候補とする。また、比率としては、図5(b)に示すように、4:3、1:1、3:4を候補とする。さらに、トリミング領域候補に対する顔の配置がある。ここでは、図5(c)に示すように、三分割交点の左上、上下方向は三分割交点の上で左右方向は中心、三分割交点の右上、上下方向は中心で左右方向は三分割交点の右、上下左右ともに中心、上下方向は中心で左右方向は三分割交点の左、の計6通りとする。すなわち、この例ではサイズ3通り×アスペクト比率3通り×配置6通り=54通りの評価値を算出する。
評価値の算出方法の一例として、図6を参照して、評価値Valを4種類の重みWeight1、Weight2、Weight3、Weight4を使用して算出する方法について説明する。
図6(a)は、Weight1の算出方法を示したものである。グラフは顔サイズに応じた重みを表すものである。横軸は顔サイズに関する評価値Val_Size、縦軸はWeight1を表している。Val_Sizeは顔領域の幅Face_W、高さFace_H、及びトリミング領域候補の幅Area_W、高さArea_Hに対して、
Val_Size=Face_W×Face_H/(Area_W×Area_H)
で表す。Val_SizeがTh_ValSize_1以下、又はTh_ValSize_4以上の場合、Weight_1=Th_Weight1_1となる。Val_SizeがTh_ValSize_2以上かつValSize_3以下の場合、Weight_1=Th_Weight1_2となる。Val_Sizeが上記以外の場合、図6(a)で示したグラフに沿ってWeight_1を算出する。なお、撮影シーンに応じてTh_ValSize_1〜Th_ValSize_4の値を切り替えるようにしてもよい。例えば元画像をデジタルカメラ等で撮影した際に露出を適正露出よりもオーバーで撮影したとき、背景領域が白飛びしやすくなる。この場合、白飛び領域が多く残るトリミング領域にしてもメリットは小さいため、トリミング領域候補のサイズに対して顔サイズが大きく含まれる場合にVal_Sizeが大きくなるようにする。一方、露出を適正露出よりもアンダーで撮影したとき、人物を含めてシルエット風の画像になりやすくなる。この場合、顔だけでなく背景も多く含む方がシルエットの雰囲気を損なわないトリミング画像を作成することが可能となるため、トリミング領域候補のサイズに対して顔サイズが小さくなる場合にVal_Sizeが大きくなるようにする。
図6(b)は、Weight2の算出方法を表したものである。元画像とトリミング領域候補の幅と高さのアスペクト比率に基づいてWeight2を算出する。元画像が横長のときにはトリミング領域候補が縦長の重みが大きくなるように、元画像が縦長のときにはトリミング領域候補が縦長の重みが大きくなるようにWeight2の値を設定する。
図6(c)は、Weight3の算出方法を表したものである。トリミング領域候補に対する顔領域の配置に応じて、Weight3を算出する。左右方向については、中心よりも三分割交点に位置する場合に重みが大きくなるように、上下方向については、中心よりも上部に位置する場合に重みが大きくなるようにWeight3の値を設定する。
図6(d)は、Weight4の算出方法を表したものである。所定の値の範囲内の乱数となるようにWeight4の値を設定する。トリミング領域を設定する際に、個別切り出し、複数人切り出し、集合写真切り出しといった複数の切り出し方法を使用してそれぞれのトリミング領域を画像保存する場合、すべてで同じ評価値の算出方法を使用すると、すべての切り出し方法で類似した画像が切り出される可能性がある。そこで、重みの一つに乱数を使用することで、複数の切り出し方法を使用しても類似した構図の画像を切り出さないようにすることが可能となる。
評価値Valは、Weight1〜Weight4を使用して、
Val=Weight1×Weight2×Weight3×Weight4
で表す。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、トリミング設定としてWeight1〜Weight4の重み付けを変える。例えば自分撮りの場合、アスペクト比率1:1のときにWeight2の値が大きくなるようにする。
また、ここでは画像に一つの顔が存在する場合について記載したが、複数顔が存在する場合、複数の顔がすべて含まれるようなトリミング領域の候補に限定してもよい。また、顔に限らず被写体を検出する被写体検出機能等、顔以外の特徴領域も検出する機能を有するデジタルカメラにおいては、その特徴領域を含むトリミング領域を算出してもよい。
ステップS409で、システム制御部112は、撮影画像に対して色輝度変換処理を行う。
色輝度変換処理の一例として、画像全体が赤、青、或いは黄色寄りになるような色変換処理を行ったり、肌色等一部の色領域のみの輝度を上げるような美肌処理を行ったりする。色輝度変換処理では、あらかじめ設定された複数の変換パラメータについて、一枚の画像につき一種類の変換パラメータを選択して使用する。選択方法としては、画像内の色の分布や顔情報を解析して判定を行う。例えば顔が検出されており所定の大きさ以上の顔であれば美肌処理を行い、夕焼けのようなオレンジ色の領域が多いシーンであれば赤やピンク色寄りになるような色変換処理をする。また、複数の変換パラメータからランダムで設定してもよい。
ここで、自分撮りの場合、通常撮影と比較して、特定の変換パラメータを優先してもよい。例えば自分撮りの場合、顔が写っている可能性が高いことから、美肌処理や顔色が明るくなるような変換パラメータを優先して使用する。
以上のように、自分撮りであるか、通常撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容が決定され、自分撮りに適したブラケット撮影が行われるようにすることができる。
ブラケット撮影は、大きく分けて、撮影条件や撮影タイミングを変えて複数枚露光するもの、及び撮影画像から複数通りの画像処理を行うものがある。
複数枚露光するものとして、上述したように、フォーカス位置をずらして複数枚撮影するAFブラケット、複数の露出条件で複数枚撮影するAEブラケット、及び被写体の動き量に応じて撮影間隔を変えて撮影する連写がある。また、上記実施形態では挙げなかったが、撮影時にズーム倍率を変えて複数枚撮影を行うズームブラケットを選択可能としてもよい。ズームブラケット撮影では、自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較してズーム倍率を変える範囲を狭くする。
画像処理を行うものとして、画像の一部をぼかすぼかし処理、複数通りの構図について撮影画像の一部をトリミングする処理を行うオートトリミング、複数通りの色・輝度変換を撮影画像について行うことで複数枚画像を残すオートフィルタがある。
上記実施形態では、AFブラケット、AEブラケット及び連写により複数枚撮影し、撮影画像に画像処理を行っているが、構図切り出しや色輝度変換処理を行わずに、複数枚画像を撮影するだけでもよい。
また、一枚撮影して、複数通りの構図切り出し処理や色輝度変換処理をする方法でもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:撮影レンズ、102:絞り及びシャッタ、103:AE処理部、104:フォーカスレンズ、105:AF処理部、106:撮像素子、107:A/D変換部、108:画像処理部、109:フォーマット変換部、110:DRAM、111:画像記録部、112:システム制御部、113:VRAM、114:表示部、115:操作部、116:メインスイッチ、117:第1スイッチ、118:第2スイッチ

Claims (15)

  1. ブラケット撮影を行う撮像装置であって、
    自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行う制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記決定手段は、更に撮影シーンに応じてブラケット撮影の内容を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記決定手段は、フォーカス位置をずらして複数枚撮影を行うAFブラケット撮影が選択可能であり、
    自分撮りの場合、AFブラケット撮影が選択されない又は選択されにくくなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記決定手段は、自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較してフォーカス位置をずらす範囲を狭くすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記決定手段は、複数の露出条件で複数枚撮影を行うAEブラケット撮影が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して被写体領域の輝度が明るくなるように露出制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記決定手段は、撮影間隔を所定の値に設定して複数枚撮影を行う連写撮影が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して前記撮影間隔を長くすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記決定手段は、ズーム倍率を変えて複数枚撮影を行うズームブラケット撮影が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較してズーム倍率を変える範囲を狭くすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記決定手段は、一枚又は複数枚撮影した後、背景のぼかし量を異ならせた複数枚画像を生成する処理が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して前記背景のぼかし量を大きくすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記決定手段は、一枚又は複数枚撮影した後、変換パラメータを異ならせた複数枚画像を生成する処理が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して特定の変換パラメータを優先して使用することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記決定手段は、一枚又は複数枚撮影した後、トリミング設定を異ならせた複数枚画像を生成する処理が選択可能であり、
    自分撮りの場合、自分撮り以外の撮影と比較して特定のトリミング設定を優先して使用することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 撮像装置本体に対して可動式の表示部と、
    前記表示部が所定の状態となったときに自分撮りであると判定する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 異なる画角の撮影が可能な複数の撮像機構と、
    前記複数の撮像機構のうち使用するものに応じて自分撮りであると判定する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 被写体検出機能による被写体検出の結果に応じて自分撮りであると判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. ブラケット撮影を行う撮像装置の制御方法であって、
    自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定するステップと、
    前記決定されたブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行うステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. ブラケット撮影を行う撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    自分撮りであるか、自分撮り以外の撮影であるかに応じてブラケット撮影の内容を決定する処理と、
    前記決定されたブラケット撮影の内容に従ってブラケット撮影を行う処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017076062A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 キヤノン株式会社 撮像装置、制御方法及びプログラム
JP2020527245A (ja) * 2018-06-08 2020-09-03 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd スクリーン制御方法及び装置

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