JP2015117238A - 脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステル及びその製造方法、並びにそれを用いた重合体 - Google Patents

脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステル及びその製造方法、並びにそれを用いた重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】
耐熱性が高い又は粘度が低くて取扱い性に優れた、脂環構造上に水酸基を持つ新規な(メタ)アクリル酸エステルを提供すること。
【解決手段】
一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル。
【化1】

(式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、m及びnはいずれも自然数を示し、n=1のときはm≧1であり、n=2のときはm≧2であり、n≧3のときはm≧1である。)上記(メタ)アクリル酸エステルは、(メタ)アクリル酸エステル誘導体とエポキシドとを、触媒存在下に付加反応させることにより得られる。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な(メタ)アクリル酸エステル及びその製造方法に関する。また、本発明は、当該(メタ)アクリル酸エステルを用いた重合体に関する。
水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルは、他の(メタ)アクリル酸エステルと重合することで得られる共重合体に親水性を付与する成分として使用されている。
また、水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルは、イソシアナートと反応させることでウレタン結合を持つオリゴマーであるウレタンアクリレートを得ることもできる。
ここで、従来から使用されている水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチル等が挙げられる。
これらの(メタ)アクリル酸エステルは、単独重合体のガラス転移温度が低いため、共重合体としたときの耐熱性が低く、また、水の溶解度が大きいため、共重合体の吸湿性が高く、乾燥しにくいので貯蔵安定性が低いという問題がある。
このような問題点を改善するために、脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルが提案されている。
脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルが、先に示した(メタ)アクリル酸エステルより優れている点は、単独重合体のガラス転移温度が比較的高いため共重合体の耐熱性が高くなる点、水の溶解度が小さいため共重合体が乾燥しやすく貯蔵安定性が高い点であると考えられる。
脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−3−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−3(または4)−ビニル−2−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−3(または4)−t−ブチル−2−ヒドロキシシクロヘキシル、6(または7)−(メタ)アクリロイルオキシ−7(または6)−ヒドロキシ−2−オキサスピロ[3.5]ノナン、4a−アクリロイルオキシ−8a−ヒドロキシ−シス−デカリン、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシノルボルニル、(メタ)アクリル酸−3−ヒドロキシアダマンチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシテトラヒドロフリル等が知られている(特許文献1〜13、非特許文献1)。
これらの(メタ)アクリル酸エステルのうち、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル(特許文献1〜3、非特許文献1)は、入手容易な(メタ)アクリル酸とシクロヘキセンオキシドを原料として製造可能であり、単独重合体のガラス転移温度、及び共重合体の耐熱性が高くなっている。
しかし、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルは、他の(メタ)アクリル酸エステルと比較して高粘度で、重合時の配合の際に粘度調節が難しく、非常に高い耐熱性が要求される分野ではなお単独重合体のガラス転移温度が低いため、耐熱性の点において不十分である。
また、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル以外の脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルもまた、水酸基に対して脂環構造の占める割合が高いので親水性が低い、室温で高粘度の液体か固体であり、重合時の配合の際の粘度調節が難しい、原料から多段階合成が必要か、または原料として高価なジオールやエポキシドが使用される、エステル化の際に高価で刺激性の高い(メタ)アクリル酸クロリドが使用される等の問題を有している。
このため、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル以外の、脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルはもっぱらArFフォトレジスト用樹脂等の特殊な用途を中心に使用され、塗料や接着剤等の用途の原料として好適な脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルは、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル以外にほとんどなかった。
特開平7−1451057号公報 特開平8−409798号公報 特開平7−165833号公報 特開平5−346668号公報 特開平10−83076号公報 特開昭61−221152号公報 米国特許5006622号明細書 特開2003−55362号公報 特開2000−154166号公報 特開平7−252324号公報 特開2000−119220号公報 特開2001−106650号公報 特開2007−112764号公報
高分子化学、第25巻、284号、850〜854ページ、1968年.
従って、本発明は、重合体の耐熱性が高い又は粘度が低くて取扱い性に優れた、脂環構造上に水酸基を持つ新規な(メタ)アクリル酸エステルを提供することを主な目的とする。
前記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、特定の新規化合物によって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステルに関する。
式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、m及びnはいずれも自然数を示し、n=1のときはm≧1であり、n=2のときはm≧2であり、n≧3のときはm≧1である。
また、本発明は(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体とエポキシドとを、触媒存在下に付加反応させる、上記一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に関する。
本発明によれば、重合体の耐熱性が高いか又は粘度が低くて取扱い性に優れた(メタ)アクリル酸エステルを提供することができる。
実施例1で得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例1で得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのH−NMRのH差NOEモードのスペクトル。 実施例1で得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのGC−MSの質量スペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.53のH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.53のH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.53のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.53のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.67のH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.67のH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.67のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.67のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.70を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.70を主成分とするH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.70のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.70のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.73を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.73を主成分とするH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.73のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例5で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.73のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例6で得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例6で得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのH−NMRのH差NOEモードのスペクトル 実施例6で得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例6で得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルのGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.58のH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.58のH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.58のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.58のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.80のH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.80のH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.80のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例7で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルのうち、PLCでRf値0.80のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.63を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.63を主成分とするH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.63のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.63のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.66を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトル。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.66を主成分とするH−NMRのH−H NOE相関二次元モードのスペクトル。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.66のGC−MSの質量スペクトルの全体図。 実施例8で得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルのうち、PLCでRf値0.66のGC−MSの質量スペクトルの高分子量側の拡大図。
本明細書では、アクリル酸とメタクリル酸を併せて「(メタ)アクリル酸」、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルを併せて「(メタ)アクリル酸エステル」と記載する。また、単独重合体と共重合体とを併せて「重合体」と記載する。
(イ)本発明の(メタ)アクリル酸エステル
本発明は、上記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステルに関する。
式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。
また、式中、m及びnはいずれも自然数を示し、n=1のときはm≧1であり、n=2のときはm≧2であり、n≧3のときはm≧1である。
これらの中でも、nとしては1≦n≦3が好ましく、1又は2がより好ましい。また、mとしては1又は2が好ましい。
一般式(1)で示される本発明の(メタ)アクリ酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル〔式(1)においてm=1、n=1〕、(メタ)アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル〔式(1)においてm=2、n=1〕、(メタ)アクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル〔式(1)においてm=2、n=2〕、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロへプチル〔式(1)においてm=1、n=3〕、(メタ)アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘプチルオキシ]シクロヘプチル
〔式(1)においてm=2、n=3〕が挙げられる。
これらの化合物のうち、製造の容易さと物性を考慮すると、メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル〔式(1)において、Rがメチル基で、m=1、n=1〕、(メタ)アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル〔式(1)においてm=2、n=1〕、メタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル〔式(1)において、Rがメチル基で、m=2、n=2〕等が好ましい。
(ロ)(メタ)アクリル酸エステルの製造
式(1)で表される、脂環構造上に水酸基を持つ新規な(メタ)アクリル酸エステルは、エポキシドに(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体を付加することにより得られる。
本発明で使用するエポキシドは、5員環以上の脂環のエポキシドである。これらの中でも、5〜7員環のエポキシドを使用するのが好ましい。5員環のエポキシドとしてはシクロペンテンオキシド、6員環のエポキシドとしてはシクロヘキセンオキシド、7員環のエポキシドとしてはシクロヘプテンオキシドを使用することができる。これらの中でも、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシドがより好ましい。これらの化合物は容易に入手することができ、反応性が高いからである。
上記のエポキシドは、市販品を入手してもよいし、公知の方法で環内炭素炭素二重結合を持つ環状炭化水素を酸化することにより製造してもよい。
エポキシドに付加させるのは、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体である。(メタ)アクリル酸誘導体としては、特には限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウム、(メタ)アクリル酸マグネシウム、(メタ)アクリル酸カルシウム等が挙げられる。これらのうち、入手の容易さから(メタ)アクリル酸が最も好ましい。
エポキシドと(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体との付加反応を行う際には、触媒を使用することができる。当該反応には金属系触媒を使用することができる。金属系触媒の種類としては特には限定されず、例えば、鉄系化合物、コバルト系化合物、クロム系化合物を好適に使用することができる。
鉄系化合物としては、塩化鉄(III)、酢酸鉄(III)、トリフルオロ酢酸鉄(III)等を使用することができ、コバルト系化合物としては、塩化コバルト(II)、酢酸コバルト(II)等を使用することができ、クロム系化合物としては塩化クロム(III)、酢酸クロム(III)等を使用することができる。上記化合物のうち、入手の容易さ、活性、反応の選択性を考慮すると、酢酸クロム(III)が最も好ましい。
付加反応を実施する場合、エポキシド:(メタ)アクリル酸又はその誘導体:触媒のmol比は1:0.5〜5:0.0001〜0.05が好ましく、1:0.6〜2:0.0003〜0.04がより好ましい。
付加反応を行う際の温度は、常圧で50〜150℃が好ましく、60〜140℃がより好ましい。反応温度を50℃以上とすることにより、高い反応速度を得ることができる。反応温度を150℃以下とすることにより、原料エポキシドの揮発や加熱による重合を抑制することができる。
付加反応の際は、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体と触媒との混合液にエポキシドを添加してもよいし、エポキシドと(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体と触媒とを一度に混合してもよい。
また、得られた本発明の(メタ)アクリル酸エステルの高温条件下における重合を防止するために、重合防止剤の存在下に反応を行うこともでき、また、酸素を含む気体をバブリングしながら反応を行うこともできる。重合防止剤及びバブリングの両方を用いることが、重合をより強く防止することができるので好ましい。
重合防止剤としては、例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノール、4,4'−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)等のフェノール系化合物;N,N'−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系化合物;4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ベンゾキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4,4'−[1,2−フェニレンビス(カルボニルオキシ)]ビス[2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル]等のN−オキシル系化合物が挙げられる。これらのうち、反応時の重合を防止するためには、4,4'−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、N-オキシル系重合防止剤等が好ましい。
これらの重合防止剤は1種類を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明において使用する重合防止剤の量(2種以上の重合防止剤を組み合わせて使用する場合は、その合計量)は、反応条件等に応じて適宜選択することができる。
また、バブリングで使用する気体の種類も限定されず、酸素を含んだ気体であれば重合防止効果を示すので好ましい。中でも、安価で重合防止効果を示す点で、空気がより好ましい。バブリングを行う際の流速についても限定されず、反応条件等に応じて適宜選択することができる。
以下に、具体的な化合物を挙げて、製造方法についてより詳細に例示する。
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルを製造する場合には、エポキシド:(メタ)アクリル酸:触媒のmol比を、1:1〜2:0.0005〜0.03とすることが、副反応を抑制し触媒を有効に活用できる点で特に好ましい。
温度については、(メタ)アクリル酸と触媒を室温で混合して60〜90℃になるまで加熱し、そこにエポキシドを徐々に滴下して、滴下後90〜100℃になるまで昇温してこの温度を保つことが、副反応を抑制できる点で特に好ましい。
このようにして得られた(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルは、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルと比べて、重合体の耐熱性が高くない一方、親水性が高く、粘度が低いため重合時の配合の際に粘度調節が容易である。
(メタ)アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル、(メタ)アクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルを製造する場合には、エポキシド:(メタ)アクリル酸:触媒のmol比を1:0.6〜1.4:0.0005〜0.03とすることが、副反応を抑制し触媒を有効に活用できる点で特に好ましい。
温度については、エポキシドと(メタ)アクリル酸と触媒を室温で混合して60〜120℃になるまで昇温し、この温度を保つことが、副反応を抑制できる点で特に好ましい。
このようにして得られた(メタ)アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルは、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルと比べて、親水性が高くない一方、粘度が低く、単独重合体のガラス転移温度が高い。
また、このようにして得られた(メタ)アクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルは、メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルと比べて、親水性が高くなく、粘度が低くない一方、重合体の耐熱性は高く、単独重合体を製造した場合にガラス転移温度が高い。
本発明において得られた(メタ)アクリル酸エステルは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、減圧蒸留等の公知の方法を用いて精製することができる。
なお、精製における減圧蒸留時にも、高温による重合を防止するために、前記の重合防止剤を使用したり、酸素を含む気体をバブリングしたりすることができる。蒸留時の重合を防止するために使用する重合防止剤としては、N-オキシル系重合防止剤が好ましく、その中でも高沸点の4−ベンゾキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルや4,4'−[1,2−フェニレンビス(カルボニルオキシ)]ビス[2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル]が、留出分への混入を避けることができるために特に好ましい。
(ハ)重合体
上記のようにして得られた(メタ)アクリル酸エステルを、単独重合または共重合することで、重合体を得ることができる。
重合体を製造する方法としては特には限定されず、例えば、あらかじめ単量体、重合開始剤を混合した単量体溶液を一定温度に保持して重合反応を実施する方法が簡便なため好ましい。
本発明の(メタ)アクリル酸エステルを用いて共重合体を製造する場合は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体の種類としては特に限定されず、所望の重合体の種類に応じて適宜選択することができる。
当該単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸−i−プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−i−ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸−n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ノニルフェノキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオシエチルアシッドホスフェート、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルジエチレングリコール、アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−1,3−プロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−1,4−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ジ(メタ)アクリル酸−1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ポリカーボネートジオール、ε−カプロラクトン変性トリス((メタ)アクロキシエチル)イソシアヌレート、ジ(メタ)アクリル酸ビスフェノールAポリエチレングリコール、ジアクリル酸ポリエステルジオール、アクリロニトリル、アクリルアミド、スチレン、ブタジエン等が挙げられる。
重合反応に使用する重合開始剤は特に限定されず、共重合に使用する単量体の種類や反応の条件等に応じて適宜選択することができる。例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2 '−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等が挙げられる。また、n−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等のメルカプタン類を連鎖移動剤として併用してもよい。
重合反応における温度と時間等の反応条件は特に限定はされず、使用する単量体や反応の種類に応じて適宜選択することができる。例えば、50〜150℃の範囲で数時間保持することが好ましい。まず50〜120℃で一定時間保持してから、さらに10〜30℃昇温して1〜2時間その温度を保持すれば、重合反応を効率的に完結させることできるため、より好ましい。
重合反応によって製造された重合体は、必要に応じて洗浄や精製をすることができる。洗浄や精製の方法としては特には限定されず、得られた重合体の種類等に応じて適宜選択することができる。
例えば、精製の手段の一つとして再沈殿という手段を挙げることができる。再沈殿は、重合体中に残存する未反応の単量体、重合開始剤等を取り除くために有効な手段である。これらの未反応物は、重合体の物性に悪影響を及ぼす可能性があるため、できれば取り除いたほうが好ましい。
より詳細には、重合反応終了後、重合体をテトラヒドロフラン、n−ブタノールなどの良溶媒にいったん溶解し、ヘキサン、ヘプタン、水等の多量の貧溶媒中に投入して沈殿させればよい。その後、当該沈殿物を濾別、乾燥することにより未反応物をほとんど含まない重合物を得ることができる。
得られた重合体は、塗料や接着剤等の用途に好適に用いることができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル及びその類似物の製造とそれらの物性について例示する。
(a)純度
各化合物の純度は、ガスクロマトグラフ(以下「GC」という。装置:アジレント・テクノロジー(株)アジレント6890GC、カラム:DB−5)の測定におけるピーク面積から次式により算出した。
純度(%)=(A/B)×100
ここで、Aは目的生成物のピーク面積の合計、Bは全ピーク面積の合計を表す。
(b)実得収率
また、実得収率は次式により算出した。
実得収率(%)=(C/D)×100
ここで、Cは目的生成物のmol数、Dは基準となる原料のmol数を表す。
(c)構造の確認
各化合物の構造は、プロトン核磁気共鳴分光法(以後H−NMRと呼ぶ。)により同定した。実施例1〜2、比較例1の測定条件は次の通りである。
装置:日本電子(株) GSX−270 FT−NMR
周波数:270MHz
サンプル:各化合物20mgを1gの重クロロホルムに溶解
測定モード:H一次元モード
照射パルス幅‥6.8マイクロ秒(45度パルス)
パルス繰返し時間 ‥7秒
(FID取込み時間‥6.065秒、
待ち時間‥0.935秒)
積算回数‥16回
H差NOEモード
照射パルス幅‥13.5マイクロ秒(90度パルス)
パルス繰返し時間 ‥11.065秒
(FID取込み時間‥6.065秒、
待ち時間‥5秒)
積算回数‥40回
H−H NOE相関二次元モード
照射パルス幅‥13.5マイクロ秒(90度パルス)
パルス繰返し時間 ‥1.595秒
(FID取込み時間‥0.095秒、
待ち時間‥1.5秒)
積算回数‥16回。
実施例5〜8、比較例3の測定条件は次の通りである。
装置:日本電子(株) ECS−400 FT−NMR
周波数:400MHz
サンプル:各化合物20mgを1gの重クロロホルムに溶解
測定モード:H一次元モード
照射パルス幅‥3.04マイクロ秒(45度パルス)
パルス繰返し時間 ‥5.000秒
(FID取込み時間‥2.184秒、
待ち時間‥2.816秒)
積算回数‥8回
H差NOEモード
照射パルス幅‥6.08マイクロ秒(90度パルス)
パルス繰返し時間 ‥7.000秒
(FID取込み時間‥2.184秒、
待ち時間‥4.816秒)
積算回数‥8回
H−1H NOE相関二次元モード
照射パルス幅‥6.08マイクロ秒(90度パルス)
パルス繰返し時間 ‥1.500秒
(FID取込み時間‥0.137秒、
待ち時間‥1.363秒)
積算回数‥4回
(d)分子量
各化合物の分子量はガスクロマトグラフ質量分析(以下「GC−MS」という。装置:アジレント・テクノロジー(株)アジレント6890GC−MS、カラム:UA−5、イオン化法)により測定した。
(e)水の溶解度
各化合物への水の溶解度は、次のように測定した。すなわち、まず室温で各化合物0.01Lに水0.05Lを加え、10分間攪拌を3回繰返し、20℃の恒温室で一晩放置した。水層と各化合物層がそれぞれ透明な状態で分離していることを確認し、カールフィッシャー電量滴定方式の水分計で各化合物層の含水率を測定した。
(f)粘度
各化合物の粘度は、円錐平板型回転式粘度計を用いて、10℃、15℃、20℃、25℃、30℃の各温度で測定した。
(実施例1)
温度計、塩化カルシウムを付けた冷却管、攪拌機、空気導入管、滴下ロートを備えたフラスコに、メタクリル酸12.91g(0.15mol)、酢酸クロム(III)1水和物0.06g(0.00024mol)、4,4'−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)0.017gを入れて、80℃になるまで加熱した。
シクロペンテンオキシド8.41g(0.1mol)を滴下ロートに入れ、温度が70〜90℃になるような速度で滴下した。滴下後に反応液を90℃まで加熱し、この温度で6時間反応させた。以上の操作は、少量の空気をバブリングし(1mL/分)、攪拌しながら実施した。
反応液を冷却してヘキサン50gに溶解し、ヘキサン溶液を20質量%炭酸ナトリウム水溶液30gで2回洗浄し、さらに水50gで、洗浄後のPHが中性になるまで繰返し洗浄した。エバポレーターによりヘキサンを留出させ、残渣に4−ベンゾキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル0.002gを加え、少量の空気をバブリングしながら減圧下に蒸留精製したところ、沸点83〜87℃/1.3hPa、GC純度98.6%の透明な液体のメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル12.74gを得た。シクロペンテンオキシド基準の実得収率は73.8%であった。
得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル(分子量170.21)のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図1に、H差NOEモードのスペクトルを図2に、GC−MSの質量スペクトルを図3に示した。
H差NOEモードのスペクトルから、得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの構造は、シクロペンタン環に対し、メタクリロイルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルへの水の溶解度は20℃で7.7質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度において測定した、メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの粘度を表1に示した。
(実施例2)
温度計、塩化カルシウムを付けた冷却管、攪拌機、空気導入管を備えたフラスコに、メタクリル酸17.22g(0.2mol)、シクロヘキセンオキシド19.63g(0.2mol)、酢酸クロム(III)1水和物0.06g(0.00024mol)、4,4'−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)0.017gを入れて室温で混合し、90℃になるまで加熱して、この温度で4時間反応させた。以上の操作は、少量の空気をバブリングし(1mL/分)、攪拌しながら実施した。
反応液を冷却してヘキサン50gに溶解し、ヘキサン溶液を20質量%炭酸ナトリウム水溶液30gで2回洗浄し、さらに水50gで、洗浄後のPHが中性になるまで繰返し洗浄した。
エバポレーターによりヘキサンを留出させ、残渣に4,4'−[1,2−フェニレンビス(カルボニルオキシ)]ビス[2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル]0.002gを加え、少量の空気をバブリングしながら減圧下に蒸留精製したところ、沸点150〜156℃/1.3hPa、GC純度98.5%の透明な液体のメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル10.32gを得た。シクロヘキセンオキシド基準の実得収率は36.0%であった。
得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル(分子量282.37)のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図4に示した。メタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルへの水の溶解度は20℃で2.1質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度で測定した、メタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルの粘度を表1に示した。
蒸留精製により得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルはGCで2つのピークからなり、分取用薄層ガラスプレート(以後PLCと呼ぶ。メルク(株)、シリカゲル60、F254、層厚2mm)でも移動相に酢酸エチル:ヘキサン=1:2(体積比)を用いたときに、Rf値0.53と0.67の2つのスポットが検出された。Rf値0.53のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図5に、H−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図6に、GC−MSの質量スペクトルを図7a、bに、Rf値0.67のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図8に、H−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図9に、GC−MSの質量スペクトルを図10a、bに示した。
この2つは互いにジアステレオマーの関係にあると考えられ、GCのピークの面積比はRf値0.53:0.67=47.7:52.3であった。H−H NOE相関二次元モードのスペクトルから、Rf値0.53と0.67の両方で、2つのシクロヘキサン環に対し、メタクリロイルオキシ基と(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ基がトランスの関係で、(2−メタクリロイルオキシ)シクロヘキシルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
(比較例1)
シクロペンテンオキシドの代りに、シクロヘキセンオキシド9.81g(0.1mol)を使用した以外は実施例1と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点97〜103℃/1.3hPa、GC純度99.7%の透明な液体のメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル13.91gを得た。シクロヘキセンオキシド基準の実得収率は75.3%であった。
メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルへの水の溶解度は20℃で6.0質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度で測定した、メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルの粘度を表1に示した。
以下の実施例及び比較例は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル及びその類似物の単独重合体の製造とそれらの物性について例示する。
(g)重量平均分子量と分子量分布 各重合体の重量平均分子量と分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)は、ゲル浸透クロマトグラフ(装置:東ソー(株)HLC8120−GPC、カラム:TSKゲルスーパーHM−H×4本、溶媒:テトラヒドロフラン)により測定した。
(h)ガラス転移温度
各重合体のガラス転移温度は、示差走査熱量計(装置:(株)リガク、サーモプラスエヴォII−DSC8230)により測定した。
(実施例3)
アンプル管に、実施例1の方法によって製造されたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルを5g、アゾビスイソブチロニトリル0.025gを仕込み真空封管した後、80℃で4時間、引き続き100℃で1時間熱重合して単独重合体を得て、n−ブタノール50mLに溶解後、大量のヘキサン中に投入し、単独重合体を濾別した後、減圧で乾燥した。得られた単独重合体の重量平均分子量は289000、分子量分布は3.00、ガラス転移温度は111℃であった。
(実施例4)
メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの代りに実施例2で得られたメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルを使用した以外は、実施例3と同様にして乾燥した単独重合体を得た。得られた単独重合体の重量平均分子量は479000、分子量分布は5.66、ガラス転移温度は131℃であった。
(比較例2)
メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの代りに比較例1で得られたメタクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルを使用した以外は、実施例3と同様にして乾燥した単独重合体を得た。得られた単独重合体の重量平均分子量は257000、分子量分布は7.02、ガラス転移温度は119℃であった。
以下の実施例及び比較例は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル及びその類似物の製造とそれらの物性について追加して例示する。
(実施例5)
シクロヘキセンオキシドの代りに、シクロペンテンオキシド16.82g(0.2mol)を使用し、90℃で4時間反応させた以外は実施例2と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点138〜142℃/1.3hPa、GC純度95.3%の透明な液体のメタクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル8.67gを得た。シクロペンテンオキシド基準の実得収率は32.5%であった。
得られたメタクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル(分子量254.33)のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図11に示した。メタクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルへの水の溶解度は20℃で2.4質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度において測定した、メタクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルの粘度を表1に示した。
蒸留精製により得られたメタクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルはGCで2つのピークからなり、PLCでも移動相に酢酸エチル:ヘキサン=1:1(体積比)を用いたときに、Rf値0.70と0.73の2つのスポットが検出された。Rf値0.70を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図12に、Rf値0.70を主成分とするH−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図13に、Rf値0.70のGC−MSの質量スペクトルを図14a、bに、Rf値0.73を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図15に、Rf値0.73を主成分とするH−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図16に、Rf値0.73のGC−MSの質量スペクトルを図17a、bに示した。
この2つは互いにジアステレオマーの関係にあると考えられ、GCのピークの面積比はRf値0.70:0.73=40.2:59.8であった。H−H NOE相関二次元モードのスペクトルから、Rf値0.70と0.73の両方で、2つのシクロペンタン環に対し、メタクリロイルオキシ基と(2'−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ基がトランスの関係で、(2−メタクリロイルオキシ)シクロペンチルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
(実施例6)
メタクリル酸の代りに、アクリル酸10.81g(0.15mol)を使用した以外は実施例1と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点82〜84℃/2.6hPa、GC純度100%の透明な液体のアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル10.09gを得た。シクロペンテンオキシド基準の実得収率は64.6%であった。
得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチル(分子量156.18)のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図18に、H差NOEモードのスペクトルを図19に、GC−MSの質量スペクトルを図20a、bに示した。
H差NOEモードのスペクトルから、得られたアクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの構造は、シクロペンタン環に対し、アクリロイルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
アクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルへの水の溶解度は20℃で8.5質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度において測定した、アクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの粘度を表1に示した。
(実施例7)
メタクリル酸の代りに、アクリル酸14.41g(0.2mol)を使用した以外は実施例2と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点148〜152℃/1.3hPa、GC純度95.4%の透明な液体のアクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル10.89gを得た。シクロヘキセンオキシド基準の実得収率は38.7%であった。
得られたアクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシル(分子量268.35)のH一次元モードのスペクトルを図21に示した。アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルへの水の溶解度は20℃で2.7質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度で測定した、アクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルの粘度を表1に示した。
蒸留精製により得られたアクリル酸−2−[(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ]シクロヘキシルはGCで2つのピークからなり、PLCでも移動相に酢酸エチル:ヘキサン=1:1(体積比)を用いたときに、Rf値0.58と0.80の2つのスポットが検出された。Rf値0.58のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図22に、H−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図23に、GC−MSの質量スペクトルを図24a、bに、Rf値0.80のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図25に、H−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図26に、GC−MSの質量スペクトルを図27a、bに示した。
この2つは互いにジアステレオマーの関係にあると考えられ、GCのピークの面積比はRf値0.58:0.80=44.4:55.6であった。H−H NOE相関二次元モードのスペクトルから、Rf値0.58と0.80の両方で、2つのシクロヘキサン環に対し、アクリロイルオキシ基と(2'−ヒドロキシ)シクロヘキシルオキシ基がトランスの関係で、(2−アクリロイルオキシ)シクロヘキシルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
(実施例8)
メタクリル酸の代りに、アクリル酸14.41g(0.2mol)を使用した以外は実施例5と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点132〜136℃/1.3hPa、GC純度96.5%の透明な液体のアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル9.39gを得た。シクロペンテンオキシド基準の実得収率は37.7%であった。
得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチル(分子量240.30)のH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図28に示した。アクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルへの水の溶解度は20℃で3.2質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度において測定した、アクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルの粘度を表1に示した。
蒸留精製により得られたアクリル酸−2−[(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ]シクロペンチルはGCで2つのピークからなり、PLCでも移動相に酢酸エチル:ヘキサン=1:1(体積比)を用いたときに、Rf値0.63と0.66の2つのスポットが検出された。Rf値0.63を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図29に、Rf値0.63を主成分とするH−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図30に、Rf値0.63のGC−MSの質量スペクトルを図31a、bに、Rf値0.66を主成分とするH−NMRのH一次元モードのスペクトルを図32に、Rf値0.66を主成分とするH−H NOE相関二次元モードのスペクトルを図33に、Rf値0.66のGC−MSの質量スペクトルを図34a、bに示した。この2つは互いにジアステレオマーの関係にあると考えられ、GCのピークの面積比はRf値0.63:0.66=49.5:50.5であった。H−H NOE相関二次元モードのスペクトルから、Rf値0.63と0.66の両方で、2つのシクロペンタン環に対し、アクリロイルオキシ基と(2’−ヒドロキシ)シクロペンチルオキシ基がトランスの関係で、(2−アクリロイルオキシ)シクロペンチルオキシ基と水酸基がトランスの関係で結合しているものが大部分を占めることがわかった。
(比較例3)
シクロペンテンオキシドの代りに、シクロヘキセンオキシド9.81g(0.1mol)を使用した以外は実施例6と同様にして付加反応を実施して、減圧下に蒸留精製したところ、沸点97〜103℃/1.3hPa、GC純度99.7%の透明な液体のアクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシル12.86gを得た。シクロヘキセンオキシド基準の実得収率は75.3%であった。
アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルへの水の溶解度は20℃で6.3質量%であった。また、円錐平板型回転式粘度計を用いて種々の温度で測定した、アクリル酸−2−ヒドロキシシクロヘキシルの粘度を表1に示した。
以下の実施例及び比較例は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル及びその類似物の単独重合体の製造とそれらの物性について追加して例示する。
(実施例9〜12、比較例4)
メタクリル酸−2−ヒドロキシシクロペンチルの代りに実施例5〜8、比較例3で得られた(メタ)アクリル酸エステルを使用した以外は、実施例3と同様にして乾燥した単独重合体を得た。得られた単独重合体の重量平均分子量、分子量分布、ガラス転移温度を表2に示した。
本発明は、脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステルに関するものであり、その重合体は、塗料や接着剤等の用途に好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. 一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル。

    (式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、m及びnはいずれも自然数を示し、n=1のときはm≧1であり、n=2のときはm≧2であり、n≧3のときはm≧1である。)
  2. (メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸誘導体とエポキシドとを、触媒存在下に付加反応させる、一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。

    (式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、m及びnはいずれも自然数を示し、n=1のときはm≧1であり、n=2のときはm≧2であり、n≧3のときはm≧1である。)
  3. 請求項1に記載の(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体又はその(メタ)アクリル酸エステルと他の単量体との共重合体。
JP2014229816A 2013-11-15 2014-11-12 脂環構造上に水酸基を持つ(メタ)アクリル酸エステル及びその製造方法、並びにそれを用いた重合体 Active JP6481338B2 (ja)

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