JP2015117094A - パレット固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パレットをフォークに安定的に固定することが可能な固定装置を提供する。
【解決手段】 第1弾性部材20の弾性力にて固定部12をパレットPに押し付けるとともに、第1弾性部材20の弾性変形量を操作部11にて調整可能な構成とする。これにより、第1弾性部材20の弾性力を利用してパレットPをフォーク4に固定できるので、パレットPをフォーク4に安定的に固定することが可能となる。そして、第1弾性部材20の弾性変形量を一定となるように、作業者が操作部11を操作すれば、接触圧力を一定とすることが可能となるので、パレットPの差込高さが異なる場合であっても、パレットPを安定的にフォーク4に固定することが可能となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、フォークリフト用のパレット固定装置に関する。
パレット固定装置とは、例えば、特許文献1に記載されているように、フォークリフト車両のフォークに支持されたパレットを当該フォークに固定する装置である。
そして、特許文献1に記載の発明では、キャッチアームに作用する重力を利用して当該キャッチアームをパレットに押し付けるとともに、カムにてキャッチアームが変位することを規制することより、パレットをフォークに固定する。
特許第3416077号明細書
しかし、特許文献1に記載の発明では、キャッチアームに作用する重力を利用して当該キャッチアームをパレットに押し付けているので、パレットをフォークに十分に固定できない可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、パレットをフォークに安定的に固定することが可能な固定装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、フォークリフト車両のフォーク(4)に支持されたパレット(P)をフォーク(4)に固定するパレット固定装置において、少なくともパレット(P)がフォーク(4)に固定される際に、作業者からの操作力を受けて変位する操作部(11)と、パレット(P)に接触することにより、パレット(P)をフォーク(4)に固定する固定部(12)と、固定部(12)とパレット(P)との接触圧力を増大させる向きの弾性力を固定部(12)に作用させる弾性部材であって、操作部(11)と一体変位する弾性部材(20)と、固定部(12)とパレット(P)とが接触しているときに、接触圧力が減少する向きに弾性部材(20)が変位することを規制する規制機構(19)とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明では、作業者は以下のようにしてパレット(P)をフォーク(4)に固定できる。すなわち、作業者は、先ず、固定部(12)とパレット(P)とが接触するまで操作部(11)を操作する。次に、作業者は、操作部(11)を更に変位させて弾性部材(20)の弾性変形量を増大させて接触圧力を増大させた状態とした後、当該状態を規制機構(19)にて保持する。
したがって、本発明では弾性部材(20)が発揮する弾性力を利用してパレット(P)をフォーク(4)に固定できるので、パレット(P)をフォーク(4)に安定的に固定することが可能となる。そして、弾性部材(20)の弾性変形量を一定となるように、作業者が操作部(11)を操作すれば、接触圧力を一定とすることが可能となるので、パレット(P)の差込高さが異なる場合であっても、パレット(P)を安定的にフォーク(4)に固定することが可能となる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るフォークリフトの外観斜視図である。 荷役部3の正面図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット固定装置10の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット固定装置10の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット固定装置10の拡大斜視図である。 (a)〜(c)は本発明の第1実施形態に係るパレット固定装置10の使用状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパレット固定装置10の斜視図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、リーチ式フォークリフト車両(以下、フォークリフトという。)用のパレット固定装置に本発明を適用したものである。各図に付された方向を示す矢印や各部品の寸法等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向や図示された寸法関係に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.フォークリフトの概略構成
図1に示すように、フォークリフト1は車体部2及び荷役部3を有している。車体部2には、電動モータや電池等の動力部(図示せず。)が設けられている。荷役部3は、貨物の荷役を行う作動部であって車体部2の前面側に設けられている。
荷役部3には、昇降機構(図示せず。)及びキャリッジ3A等が設けられている。昇降機構はキャリッジ3Aを昇降させる。なお、昇降機構はロープ、滑車及び当該滑車を昇降させる油圧シリンダ等を有して構成されている。
キャリッジ3Aには、フォーク4が組み付けられるフォーク支持部材(以下、支持部材と略す。)3Bが設けられている。支持部材3Bは水平方向(左右方向)に延びる梁状の部材である。なお、本実施形態に係る支持部材3Bは円筒状又は円柱状のシャフト部材である。
フォーク4は、爪部4A及びハンガー部4B等を有してL字状に構成されている。爪部4Aはキャリッジ3Aから水平方向に延びる部位である。ハンガー部4Bは爪部4Aの長手方向一端側から上方側に立ち上がる部位である。
ハンガー部4Bの上端には、図2に示すように、フォーク4を支持部材3Bに組み付けるための被支持部4Dが設けられている。被支持部4Dは、支持部材3Bが挿入可能な組付穴4Cを有する円筒状の部材である。
支持部材3Bより上方側には、支持部材3Bと平行に延びる位置決め用のプレート3Cが設けられている。プレート3Cは、その長手方向両端がキャリッジ3Aに固定された帯板状の部材である。そして、プレート3Cには複数の凹部3Dが長手方向に沿って設けられている。本実施形態に係る凹部3Dは、プレート3Cを上下方向に貫通する貫通穴である。
ピン3Fは凹部3Dに着脱自在に嵌り込む円柱状の部材である。被支持部4Dの上面には被係合部4Eが設けられている。被係合部4Eは、ピン3Fが貫通する貫通穴であって、ピン3Fが挿入されたときに当該ピン3Fと係合する。
そして、ピン3Fが凹部3Dに嵌め込まれてピン3Fと被係合部4Eとが係合した状態となると、フォーク4が水平方向に変位することが規制される。つまり、ピン3F、凹部3D及び被係合部4Eにより、フォーク4が水平方向に変位することを規制するフォーク規制機構が構成される。
2.パレット固定装置
パレット固定装置10は、図2に示すように、フォークリフト1の荷役部3に装着される。パレット固定装置10は、フォーク4に支持されたパレットPをフォーク4に固定するためのものである。すなわち、パレット固定装置10は、パレットPの挿入穴P1に挿入された爪部4Aが挿入穴P1から抜けることを防止する。
なお、本実施形態では、一対のフォーク4それぞれに対してパレット固定装置10が設けられている。紙面右側のパレット固定装置10は、紙面左側のパレット固定装置10に対して左右反対構造となっているのみであって、その基本構造は同一構造である。以下、紙面右側のパレット固定装置10を例に本実施形態に係るパレット固定装置10を説明する。
2.1 パレット固定装置の構造
本実施形態に係るパレット固定装置10は、支持部材3B、つまり車体部2に着脱自在に組み付けられる。つまり、パレット固定装置10はフォーク4及び車体部2に対して着脱自在に組み付けられていることになる。
パレット固定装置10は、図3に示すように、操作部11、固定部12及び第1弾性部材20等を有している。操作部11は、パレットPがフォーク4(爪部4A)に固定される際に、作業者からの操作力を受けて変位する部材である。
操作部11は棒状の部材である。操作部11の延び方向は、パレット固定装置10がフォーク4に組み付けられた状態において、ハンガー部4Bと平行な方向、つまり上下方向と一致する。操作部11の長手方向両端側それぞれは、第1支持部材13及び第2支持部材14により変位可能に支持されている。
すなわち、操作部11の上端側を支持する第1支持部材13には、操作部11が貫通する貫通穴13Aが設けられている。操作部11の下端側を支持する第2支持部材14には、操作部11が出没可能な穴14Aが設けられている。
固定部12は、パレットPに接触することによりパレットPをフォーク4に固定する。具体的には、固定部12は、パレット固定装置10がフォーク4に組み付けられた状態において、フォーク4の爪部4Aと平行な方向に延びる腕状の部材である。
そして、固定部12は、挿入穴P1のうち爪部4Aが接触する内周面と対向する内周面に接触した状態で、爪部4Aと挿入穴P1との接触圧力が増大する向きにパレットPを押圧する。
具体的には、図2に示すように、爪部4Aは上面側の内周面に接触する。固定部12は、下面側の内周面に接触した状態で、第1弾性部材20からパレットPとの接触圧力を増大させる向きの弾性力を受ける。
固定部12は、図4に示すように、操作部11と平行な方向に延びる棒状の押圧ロッド15の押圧方向先端側に設けられている。第1弾性部材20は圧縮コイルばねである。そして、第1弾性部材20の内部に押圧ロッド15が挿入されている。
押圧ロッド15のうち固定部12側には、図5に示すように、第1弾性部材20の軸線方向一端(本実施形態では下端)と係合する第1係合部16が設けられている。このため、第1弾性部材20の軸線方向一端は、第1係合部16の位置より固定部12側に変位することはできない。なお、本実施形態に係る第1係合部16は、押圧ロッド15を貫通するピン状の部材である。
第1弾性部材20の軸線方向他端(本実施形態では上端)側には、当該他端と係合する第2係合部17が設けられている。第2係合部17は、操作部11から押圧ロッド15側に突出した腕状の部材であって、操作部11と一体的に変位する。
具体的には、第2係合部17は、押圧ロッド15が貫通可能な貫通穴17Aを有するとともに、その延び方向一端側がボルト等の締結部17Bにより操作部11に固定されている。そして、第1弾性部材20は、第1係合部16と第2係合部17とにより挟まれた状態となる。
保持部材18は、固定部12とパレットPとが接触していないときに、第1弾性部材20を圧縮変形させた状態に保持する部材である。すなわち、保持部材18は第1弾性部材20の軸線方向に沿って延びている。保持部材18の長手方向一端側(図5では下端側)は第1係合部16に係合し、かつ、その長手方向他端側(図5では上端側)が第2係合部17に連結されている。
保持部材18のうち第1係合部16と係合する部位(以下、第3係合部という。)18Aは、第1係合部16に対して第1弾性部材20と反対側から離接可能に係合する。つまり、第3係合部18Aと第1係合部16とが係合した状態では、第3係合部18Aは、第1係合部16の下面に接触する。
そして、第3係合部18Aに第1係合部16が係合(接触)した状態においては、第1係合部16から第2係合部17までの寸法H1は、第1弾性部材20の自然長よりも短い寸法となっている。このため、第1弾性部材20は常に圧縮変形した状態に維持される。以下、第3係合部18Aに第1係合部16が係合しているときに、第1弾性部材20が発揮している弾性力を初期荷重という。
保持部材18のうち第3係合部18Aより第2係合部17側、つまり、保持部材18のうち第3係合部18Aより上方側には、第1係合部16が第3係合部18Aから離間変位したときに、第1係合部16の変位を案内する長穴状の案内部18Bが設けられている。
バネ規制機構19は、固定部12とパレットPとが接触しているときに、固定部12とパレットPとの接触圧力が減少する向きに第1弾性部材20が変位することを規制する。
すなわち、第1弾性部材20は常に第2係合部17を押圧しているので、第1弾性部材20の軸線方向他端側、つまり第1弾性部材20の上端は第2係合部17と接触している。このため、第1弾性部材20の上端位置は第2係合部17の位置によって決まる。
第2係合部17は操作部11と一体的に変位するので、第2係合部17の位置、つまり第1弾性部材20の上端位置は操作部11の位置によって決まる。つまり、第1弾性部材20が初期荷重を発揮している状態から更に圧縮変形したときに、操作部11の変位を規制すれば、第1弾性部材20の上端位置を規制できる。
そして、本実施形態に係るバネ規制機構19は、第1支持部材13に対して操作部11が変位することを規制することにより、第1弾性部材20の上端位置、つまり第1弾性部材20の位置を保持して接触圧力が減少する向きに第1弾性部材20が変位することを規制している。
なお、本実施形態に係るバネ規制機構19は、図4に示すように、第1支持部材13、操作部11に設けられた複数の凹部11A、及び凹部11Aに着脱自在に嵌り込むピン19A等を有して構成されている。
ピン19Aは凹部11Aに嵌め込まれたときに第1支持部材13と係合可能である。このため、ピン19Aが凹部11Aに嵌め込まれると、操作部11は第1支持部材13に対して変位することができなくなる。なお、ピン19Aが凹部11Aに嵌め込まれた状態は、図3に示す第2弾性部材19Bにより保持される。
第3弾性部材20Aは、固定部12をパレットPから離間させる弾性力を発揮するものである。なお、本実施形態では、固定部12は押圧ロッド15に設けられ、かつ、第3係合部18Aに第1係合部16が係合した状態においては、押圧ロッド15は第2係合部17と一体的に変位することから、第3弾性部材20Aは第2係合部17に上記弾性力を作用させている。
第1支持部材13及び第2支持部材14は、操作部11と平行に延びるフレーム21に固定されている。フレーム21の長手方向端部であって固定部12と反対側には組付部21Aが設けられている。組付部21Aは、支持部材3Bが貫通可能な貫通穴21Bを有している。なお、パレット固定装置10のうち組付部21Aを除く部分を装置本体ともいう。
パレット固定装置10、つまり装置本体は組付部21Aを介して被組付部である支持部材3Bに組み付けられる。組付部21Aの上面には被係合部21Dが設けられている。被係合部21Dはピン3Fと係合可能な凹部又は穴部である。
そして、プレート3Cの凹部3Dにピン3Fが嵌め込まれて当該ピン3Fと被係合部21Dとが係合した状態では、パレット固定装置10が水平方向に移動することが規制される。サブフレーム22は、第1支持部材13と第2支持部材14とを連結する帯板状の部材であって、操作部11及び押圧ロッド15を挟んでフレーム21と反対側に設けられている。
フレーム21のうち保持部材18側には、図6(a)に示すように、板ばね23が組み付け固定されている。当該板ばね23は、保持部材18側に向けて突出するように、「く」の字状又は「へ」の字状に屈曲している。保持部材18のうち板ばね23と対向する部位には、板ばね23と滑り接触(以下、摺動ともいう。)可能な摺接部18Cが設けられている。
そして、固定部12とパレットPとが接触していない場合に、摺接部18Cと板ばね23とが接触する部位Aは、板ばね23の折曲部23Aに対して第1支持部材13側である。図6(a)及び図6(c)に示すように、固定部12とパレットPとが接触する場合に、摺接部18Cが板ばね23と接触する部位Bは、折曲部23Aに対して第2支持部材14側である。
このため、摺接部18Cが板ばね23に摺接しながら折曲部23Aに近づいていくとき、つまり保持部材18が第1支持部材13側に変位するときには、保持部材18は摺接部18Cを介して変位を妨げる向きの力を板ばね23から受ける。
2.2 パレット固定装置の操作方法(パレットの固定作業)
作業者は、ピン19Aが凹部11Aから抜かれた状態で操作部11を下方側に変位させる。このとき、固定部12は、固定部12がパレットPに接触するまで操作部11と連動して下方側に変位する。
次に、作業者は、操作部11を更に下方側に押圧するとともに、複数の位置に設けられた凹部11Aのうちいずれかの位置にある凹部11Aにピン19Aを嵌め込む。
これにより、第1弾性部材20の上端が操作部11と共に下方側に変位するので、第1弾性部材20が初期荷重を発揮している状態から更に圧縮変形するとともに、その圧縮変形した状態が保持される。したがって、固定部12とパレットPとの接触圧力が大きくなるとともに、その状態が保持されるので、パレットPがフォーク4に固定された状態となる。
3.本実施形態に係るパレット固定装置の特徴
本実施形態に係るパレット固定装置10では、上述したように、第1弾性部材20が発揮する弾性力を利用してパレットPをフォーク4に固定できるので、パレットPをフォーク4に安定的に固定することが可能となる。
そして、第1弾性部材20の弾性変形量を一定となるように、作業者が操作部11を操作すれば、接触圧力を一定とすることが可能となるので、パレットPの差込高さが異なる場合であっても、パレットPを安定的にフォーク4に固定することが可能となる。
すなわち、本実施形態では、固定部12がパレットPに固定されたときの固定部12とパレットPとの接触面圧、つまり固定部12がパレットPを押圧する力(以下、パレット押圧力という。)は、パレットPに固定部12が接触したときからの第1弾性部材20の弾性変形量に対応する弾性力に初期荷重を加えた大きさである。
したがって、例えば、パレットPの挿入穴P1の高さ寸法Hpが小さい場合(図6(b)参照)、及びパレットPの挿入穴P1の高さ寸法Hpが大きい場合(図6(c)参照)のいずれの場合であっても、パレットPに固定部12が接触したときからの第1弾性部材20の弾性変形量が同一であれば、パレット押圧力は同一となる。
つまり、挿入穴P1の高さ寸法Hpが異なる場合であっても、第1弾性部材20の弾性変形量を一定となるように、作業者が操作部11を操作すれば、パレット押圧力を一定の大きさとすることができる。
本実施形態に係るバネ規制機構19は、操作部11の変位を規制することにより、第1弾性部材20の位置を規制することを特徴としている。これにより、本実施形態では、作業者は、容易にパレット固定装置10の固定作業を行うことができ得る。
本実施形態に係るバネ規制機構19は、操作部11に設けられた凹部11Aにピン19Aが嵌め込まれたときに、第1支持部材13とピン19Aとが係合することにより操作部11の変位を規制することを特徴としている。これにより、固定部12とパレットPとの接触圧力が減少する向きに第1弾性部材20が変位することを確実に規制でき得る。
本実施形態では、固定部12とパレットPとが接触していないときに、第1弾性部材20を圧縮変形させた状態に保持する保持部材18を備え、さらに、当該保持部材18は、長手方向一端側に第1係合部16に対して第1弾性部材20と反対側から離接可能に係合可能な第3係合部18Aを有し、かつ、長手方向他端側が第2係合部17に連結されて操作部11と一体変位することを特徴としている。
これにより、本実施形態では、操作部11を大きく操作することなく、大きな弾性力を第1弾性部材20に発揮させることができる。
すなわち、第1弾性部材20が発揮する弾性力は、第1弾性部材20の弾性変形量の増加に応じて大きくなる。そして、本実施形態では、固定部12とパレットPとが接触していないときであっても初期荷重が発生しているので、固定部12とパレットPとが接触した時点で既に第1弾性部材20が弾性力を発揮している。
したがって、固定部12とパレットPとが接触した状態から操作部11が操作されると、第1弾性部材20は、既に圧縮変形した状態から更に圧縮変形することになる。したがって、操作部11を大きく操作することなく、大きな弾性力を第1弾性部材20に発揮させることができる。
本実施形態では、保持部材18が第1支持部材13側に変位するとき、つまり操作部11が上方側に変位するときには、保持部材18は摺接部18Cを介して変位を妨げる向きの力を板ばね23から受けることを特徴としている。これにより、ピン19Aが凹部11Aから取り外されたときに、操作部11が急激に上方側に変位することを抑制することができる。
本実施形態では、装置本体、つまりパレット固定装置10を車体部2及びフォーク4に対して着脱自在に組み付けることができる。つまり、本実施形態に係るパレット固定装置10は、車体部2及びフォーク4に対して独立した部材となる。したがって、フォーク4のみを容易に交換可能とすることができる。
本実施形態では、パレット固定装置10が組み付けられる被組付部として、フォーク4が組み付けられる支持部材3Bを利用していることを特徴とする。
これにより、本実施形態では、車体部2に既存する支持部材3Bを利用して装置本体、つまりパレット固定装置10を組み付けることができる。したがって、本実施形態に係るパレット固定装置10を既存フォークリフト車両に対しても容易に組み付けることができる。
本実施形態では、支持部材3Bに組み付けられた組付部21A(パレット固定装置10)は、フォーク規制機構により水平方向の変位が規制されることを特徴とする。これにより、新たに規制機構を設けること無く、既存のフォーク規制機構を利用して装置本体が水平方向に変位してしまうことを規制できる。
本実施形態に係るフォーク規制機構は、ピン3Fがプレート3Cに設けられた貫通穴状の凹部3Dに嵌め込まれたときに、当該ピン3Fと組付部21Aに設けられた被係合部21Dと係合する構成であることを特徴とする。これにより、パレット固定装置10が水平方向に変位してしまうことを確実に規制できる。
(第2実施形態)
上述の実施形態では、被係合部21Dにピン3Fを係合させることにより、パレット固定装置10が水平方向に変位することを規制したが、本実施形態は、図7に示す係止部21Cによりパレット固定装置10をフォーク4に係止することにより、パレット固定装置10の水平方向変位を規制するものである。
つまり、本実施形態に係るパレット固定装置10は、支持部材3Bに支持されるとともに、係止部21Cによりフォーク4に係止されて水平方向の変位が規制される。
なお、本実施形態に係る係止部21Cは、フレーム21と協働してフォーク4のハンガー部4Bを水平方向から挟み込むことより、パレット固定装置10をフォーク4に係止してパレット固定装置10とフォーク4とを一体化する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、リーチ式フォークリフト車両に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウンターウェイト方式にもフォークリフト車両に適用できる。
上述の実施形態では、フォーク4の組付穴4Cに支持部材3Bが貫通することよりフォーク4が支持部材3Bに組み付けられるシャフト方式であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、組付穴4Cに代えてフックとし、当該フックにフォーク4を支持部材3Bに吊り下げるフック方式であってもよい。
そして、フック方式にてフォーク4を支持部材3Bに組み付ける方式においては、当該支持部材3Bに設けられた凹部を用いてパレット固定装置10の水平方向変位を規制してもよい。なお、上記凹部は、フォーク4の水平方向変位を規制するものである。
上述の実施形態に係るパレット固定装置10は、フォーク4及び車体に対して着脱自在であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパレット固定装置10がフォーク4又は車体に一体化された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る第1弾性部材20は圧縮コイルばねであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ねじりコイルばね、皿ばね又はゴム等にて第1弾性部材20を構成してもよい。
上述の実施形態に係る操作部11は棒状のロッドであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回転又は揺動するアーム状のハンドルであってもよい。
上述の実施形態に係るバネ規制機構19は、操作部11の変位を規制することにより、第1弾性部材20の位置を規制したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1弾性部材20の上端位置を直接的に規制する構成、又は第2係合部17規制する構成であってもよい。
上述の実施形態に係るバネ規制機構19は、予め決められた複数位置のうちいずれかの位置に第1弾性部材20の位置を規制する構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、無段階的に第1弾性部材20の位置を規制する構成であってもよい。
上述の実施形態に係るフォークリフトは、電動モータを動力源とするものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は内燃機関等の熱機関を動力源とするフォークリフトにも適用できる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… フォークリフト 2… 車体部 3… 荷役部 3A… キャリッジ
3B… 支持部材 3C… プレート 3D… 凹部 3F… ピン
4… フォーク 4A… 爪部 4B… ハンガー部 4D… 被支持部
4C… 組付穴 4E… 被係合部 10… パレット固定装置 11… 操作部
11A… 凹部 12… 固定部 13… 第1支持部材 13A… 貫通穴
14… 第2支持部材 14A… 穴 15… 押圧ロッド 16… 第1係合部
17… 第2係合部 17A… 貫通穴 17B… 締結部 18… 保持部材
18A… 第3係合部 18B… 案内部 18C… 摺接部 19… バネ規制機構
19A… ピン 19B… 第2弾性部材 20… 第1弾性部材
20A… 第3弾性部材 21… フレーム 21A… 組付部 21B… 貫通穴
21D… 被係合部 21C… 係止部 22… サブフレーム 23A… 折曲部
P… パレット P1… 挿入穴

Claims (6)

  1. フォークリフト車両のフォークに支持されたパレットを前記フォークに固定するパレット固定装置において、
    少なくとも前記パレットが前記フォークに固定される際に、作業者からの操作力を受けて変位する操作部と、
    前記パレットに接触することにより、前記パレットを前記フォークに固定する固定部と、
    前記固定部と前記パレットとの接触圧力を増大させる向きの弾性力を前記固定部に作用させる弾性部材であって、前記操作部と一体変位する弾性部材と、
    前記固定部と前記パレットとが接触しているときに、前記接触圧力が減少する向きに前記弾性部材が変位することを規制する規制機構と
    を備えることを特徴とするパレット固定装置。
  2. 前記規制機構は、予め決められた複数位置のうちいずれかの位置に前記弾性部材の位置を規制することを特徴とする請求項1に記載のパレット固定装置。
  3. 前記規制機構は、前記操作部の変位を規制することにより、前記弾性部材の位置を規制することを特徴とする請求項2に記載のパレット固定装置。
  4. 前記規制機構は、
    前記操作部を変位可能に支持する支持部材、
    前記操作部に設けられた複数の凹部、及び
    前記凹部に着脱自在に嵌り込むピンであって、前記凹部に嵌め込まれたときに前記支持部材と係合可能なピン
    を有していることを特徴とする請求項3に記載のパレット固定装置。
  5. 前記操作部は棒状の部材であり、
    前記固定部は、前記操作部と平行な方向に延びる棒状の押圧ロッドの押圧方向先端側に設けられ、
    前記弾性部材は、内部に前記押圧ロッドが挿入された圧縮コイルばねであり、
    前記押圧ロッドには、前記圧縮コイルばねの軸線方向一端と係合する第1係合部が設けられ、
    前記操作部と一体変位し、前記圧縮コイルばねの軸線方向他端と係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパレット固定装置。
  6. 前記固定部と前記パレットとが接触していないときに、前記圧縮コイルばねを圧縮変形させた状態に保持する保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記第1係合部に対して前記圧縮コイルばねと反対側から離接可能に係合可能な第3係合部を長手方向一端側に有し、かつ、長手方向他端側が前記第2係合部に連結されて前記操作部と一体変位することを特徴とする請求項5に記載のパレット固定装置。
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